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リエット

リエット [2] 〖(フランス) rillettes〗
豚肉やガチョウの肉をラードで煮込み,容器に入れて固めた保存食。パンに塗って食べる。

リエンジニアリング

リエンジニアリング [5] 〖reengineering〗
事業構造の再構築だけでなく,間接部門を含めた全社的な業務の見直しと改革。
→リストラクチュアリング

リエージュ

リエージュ 〖Liège〗
ベルギー東部,マース川に臨む都市。鉄鋼・機械・ガラス工業が盛ん。中世の大聖堂・教会などが多い。

リオ

リオ 〖Rio〗
リオデジャネイロの略。

リオじょうやく

リオじょうやく 【―条約】
⇒米州相互援助(ベイシユウソウゴエンジヨ)条約

リオグランデ

リオグランデ 〖Rio Grande〗
アメリカ合衆国とメキシコとの国境を流れる河川。コロラド州に源を発し南東流してメキシコ湾に注ぐ。長さ3030キロメートル。

リオタール

リオタール 〖JeanFrançois Lyotard〗
(1924- ) フランスの哲学者・美学者。ポスト構造主義者の一人。ポストモダン論の提起者の一人で,大きな正当化の物語を作る近代思想を批判。崇高の美学の復権を唱える。著「漂流の思想」「ポストモダンの条件」など。

リオデジャネイロ

リオデジャネイロ 〖Rio de Janeiro〗
ブラジル南東部,大西洋に臨む港湾都市。コーヒー・綿花などを輸出,金属・機械・化学・食品などの工業も発達。世界有数の観光都市。略称リオ。
リオデジャネイロ(市立劇場)[カラー図版]
リオデジャネイロ(カーニバル)[カラー図版]
リオデジャネイロ(コパカバーナ)[カラー図版]
リオデジャネイロ(イパネマビーチ)[カラー図版]
リオデジャネイロ(コルコバードの丘)[カラー図版]

リオデジャネイロ

リオ・デ・ジャネイロ
Rio de Janeiro.

リオデジャネイロせんげん

リオデジャネイロせんげん 【―宣言】
1992年6月に開かれた環境と開発に関する国連会議(地球サミット)で採択された宣言。地球環境保全のための国際協調の重要性をうたう。リオ宣言。

リオデジャネイロ宣言

リオデジャネイロせんげん 【―宣言】
1992年6月に開かれた環境と開発に関する国連会議(地球サミット)で採択された宣言。地球環境保全のための国際協調の重要性をうたう。リオ宣言。

リオ条約

リオじょうやく 【―条約】
⇒米州相互援助(ベイシユウソウゴエンジヨ)条約

リカオン

リカオン [2] 〖(ラテン) Lycaon〗
イヌ科の哺乳類。頭胴長約1メートル,尾長40センチメートルほどで,ハイエナに似る。体毛は短く,黒色・黄土色・灰色が不規則なまだらとなる。草原にすみ,群れをつくってレイヨウなどを捕食する。アルジェリア南部から南アフリカに分布。

リカバー

リカバー [2] 〖recover〗 (名)スル
回復すること。取り戻すこと。

リカー

リカー [1] 〖liquor〗
蒸留酒。「ホワイト-―」

リカード

リカード 〖David Ricardo〗
(1772-1823) イギリスの経済学者。古典学派の完成者。地金論争や穀物法論争を展開。アダム=スミスの労働価値説から出発,利潤と賃金の対抗関係を説いた。また差額地代説を媒介に,地主階級は資本家階級と労働者階級の共通の敵であると論じた。著「経済学および課税の原理」など。

リカードのとうかていり

リカードのとうかていり [2][4] 【―の等価定理】
公債の発行は増税の代替策にすぎないので,政府支出を公債でまかなっても租税でまかなっても,経済的効果は等しいというリカードの説。

リカードの等価定理

リカードのとうかていり [2][4] 【―の等価定理】
公債の発行は増税の代替策にすぎないので,政府支出を公債でまかなっても租税でまかなっても,経済的効果は等しいというリカードの説。

リガ

リガ 〖Riga〗
ラトビア共和国の首都。バルト海東岸に臨む港湾都市。機械・化学・車両などの工業が発達。

リガーゼ

リガーゼ [2] 〖ligase〗
⇒シンテターゼ

リキッド

リキッド [1][2] 〖liquid〗
(1)液体。
(2)ヘア-リキッドの略。液体整髪料の総称。

リキュール

リキュール
<F.> liqueur.→英和

リキュール

リキュール [2] 〖(フランス) liqueur〗
混成酒の一。アルコールまたはブランデーに砂糖・植物香料などを加えて作ったもの。アブサン・キュラソー・ペパーミントなど。

リギン

リギン [1] 〖rigging〗
帆を上下したり,つなぎとめたりするための綱。索具。リギング。

リクエスト

リクエスト
a request.→英和
リクエスト曲 a request song[tune].リクエスト番組 a request program(me).

リクエスト

リクエスト [3] 〖request〗 (名)スル
(1)希望すること。注文。「―に応ずる」
(2)テレビ・ラジオなどの音楽番組で,視聴者が希望曲を放送局などに伝えること。「―曲」

リクライニングシート

リクライニングシート [8] 〖reclining seat〗
(乗物などの)背もたれを後方へ傾斜させることができる座席。

リクリエーション

リクリエーション [4] 〖recreation〗
⇒レクリエーション

リクルート

リクルート [3] 〖recruit〗
新人募集・人材募集。転じて,学生などの就職活動にもいう。

リクルートじけん

リクルートじけん 【―事件】
情報・出版業リクルート社が政界をはじめ各界の関係者に献金や未公開株式の譲渡などによる利益付与を行なった汚職事件。1988年(昭和63)に表面化し,竹下内閣の総辞職につながった。

リクルート事件

リクルートじけん 【―事件】
情報・出版業リクルート社が政界をはじめ各界の関係者に献金や未公開株式の譲渡などによる利益付与を行なった汚職事件。1988年(昭和63)に表面化し,竹下内閣の総辞職につながった。

リクール

リクール 〖Paul Ricoeur〗
(1913- ) フランスの哲学者。ハイデッガーの解釈学的現象学,フロイトの精神分析,英米系の言語分析などを取り入れて,すぐれた平衡感覚をもつ解釈学・テクスト理論を形成。著「意志の哲学」など。

リグ

リグ [1] 〖rig〗
(1)船舶で,帆・索具などの装備一式。
(2)油田の掘削装置。

リグナムバイタ

リグナムバイタ [5] 〖lignum vitae〗
ハマビシ科の常緑高木。中米産。心材は濃緑褐色,木材中最も重硬で水に沈む。滑車・スクリューの軸受けなどに利用。樹脂はグアヤク脂と呼び,梅毒の治療薬に用いたので癒瘡木(ユソウボク)ともいう。

リグニン

リグニン [2] 〖lignin〗
木材・竹・藁(ワラ)など木化した植物体中に20〜30パーセント存在する芳香族高分子化合物。セルロースなどと結合して存在し,細胞間を接着・固化する。パルプ製造の廃液に多量に含まれる。バニリンの製造原料。
→木化

リグベーダ

リグベーダ 〖梵 Ṛgveda〗
バラモン教の聖典ベーダの一。一〇巻一〇一七の賛歌および一一の補遺の賛歌から成る。紀元前一二〇〇〜前1000年頃編纂(ヘンサン)。神々を賛美することにより,願望を成就しようとする傾向の歌が多い。四ベーダの中心をなす。梨倶吠陀(リグバイダ)。
→ベーダ

リグロイン

リグロイン [3] 〖ligroin〗
沸点が摂氏六〇〜一二〇度のガソリン。実験室用の溶剤として用いる。普通,ベンジンのことをいうことが多い。

リケッチア

リケッチア [2] 〖(ラテン) Rickettsia〗
グラム陰性菌と似た構造をもつリケッチア科の細菌。通常は球状または桿(カン)状で,細菌より小さくウイルスよりは大きく,0.3〜0.5マイクロメーター程度。主に昆虫によって媒介され,生きた細胞内でのみ増殖。発疹チフス・紅斑病・ツツガムシ病・ Q 熱などの病原体はこれに属する。
〔発見者であるアメリカの病理学者 H. T. Ricketts(1871-1910)にちなむ名〕

リゲティ

リゲティ 〖György Ligeti〗
(1923- ) オーストリアの作曲家。ハンガリー生まれ。ハンガリー動乱を機にウィーンに亡命。前衛的手法に取り組む。作品「アパリション」など。

リゲル

リゲル [1] 〖Rigel〗
オリオン座のベータ星。光度〇・一等の超巨星。青白色なので,赤色のベテルギウスが平家星の名をもつのに対して,源氏星といわれる。距離七〇〇光年。

リコメンデーション

リコメンデーション [5] 〖recommendation〗
推薦(スイセン)。推奨。

リコンストラクション

リコンストラクション [6] 〖reconstruction〗
再建。復興。改築。改造。

リコンファーム

リコンファーム [4] 〖reconfirm〗 (名)スル
航空機の座席などの予約を搭乗日時の近くに再確認すること。

リコーダー

リコーダー [2][0] 〖recorder〗
木製の縦笛。弱く柔らかな音色をもつ。中世からバロック時代にかけて愛用され,様々な音域のものがある。ブロックフレーテ。レコーダー。
リコーダー[図]
→リコーダー/2本のリコーダーのための協奏曲(ビバルディ)[音声]

リコール

リコール
〜する remove from office; <米> recall.→英和
リコール制 <米> the recall system.

リコール

リコール [2] 〖recall〗 (名)スル
(1)公職にある者を有権者の意思により解職すること。また,それを要求すること。日本では,最高裁判所裁判官の国民審査,地方公共団体の長・助役・議員などの解職請求および議会の解散請求などが制度化されている。
(2)製品に欠陥があるとき,生産者が公表して製品を回収・修理すること。自動車では,生産者が運輸省に届け出て消費者に製品の回収を伝える。

リゴリスト

リゴリスト [3] 〖rigorist〗
厳粛主義を奉ずる人。

リゴリズム

リゴリズム [3] 〖rigorism〗
⇒厳粛主義(ゲンシユクシユギ)

リゴレット

リゴレット 〖Rigoletto〗
ベルディ作曲のオペラ。三幕。1851年初演。フランスの作家 V =ユゴーの戯曲「逸楽の王」に取材した悲劇で,劇的緊迫感,旋律美,ともに傑出する。アリア「女心の歌」をはじめ,「慕わしい人の名は」「悪魔め,鬼め」などの名唱が多い。
→「リゴレット」よりジルダのアリア(ベルディ)[音声]

リサイクル

リサイクル [2] 〖recycle〗 (名)スル
資源の節約や環境汚染の防止のために,不用品や廃物を再生して利用すること。「―運動」「―-ショップ」

リサイクル

リサイクル
recycle.→英和

リサイクルほう

リサイクルほう 【―法】
⇒再生資源利用促進法(サイセイシゲンリヨウソクシンホウ)

リサイクル法

リサイクルほう 【―法】
⇒再生資源利用促進法(サイセイシゲンリヨウソクシンホウ)

リサイタル

リサイタル
<give> a <piano> recital.→英和

リサイタル

リサイタル [2] 〖recital〗
独唱会。独奏会。

リサジュー

リサジュー 〖Jules Antoine Lissajous〗
(1822-1880) フランスの物理学者。「リサジューの図形」を発表。

リサジューのずけい

リサジューのずけい 【―の図形】
互いに垂直方向に振動する単振動を合成したとき,その軌道の描く図形。二つの振動数の比が有理数ならば閉じた図形となる。

リサジューの図形

リサジューのずけい 【―の図形】
互いに垂直方向に振動する単振動を合成したとき,その軌道の描く図形。二つの振動数の比が有理数ならば閉じた図形となる。

リサーチ

リサーチ [2] 〖research〗 (名)スル
調査・研究すること。
→オペレーションズ-リサーチ
→マーケティング-リサーチ

リサール

リサール 〖José Rizal〗
(1861-1896) フィリピンの独立運動家。反スペインの政治小説を書くなど,民族意識の覚醒を訴え独立運動を推進したが,処刑された。著「われに触れるな」「反逆」など。

リザシャー

リザシャー 〖Reḍā Shāh Pahlevī〗
⇒レザ-シャー

リザーブ

リザーブ [2] 〖reserve〗 (名)スル
(1)予約すること。「ホテルを―する」
(2)準備。予備。

リザーブファンド

リザーブファンド [5] 〖reserve fund〗
予備費。準備積立金。

リシプロシティー

リシプロシティー [5] 〖reciprocity〗
⇒レシプロシティー

リシュリュー

リシュリュー 〖Armand Jean du Plessis de Richelieu〗
(1585-1642) フランスの政治家。ルイ一三世の宰相となり,王権強化をはかり貴族層・新教徒を抑圧。ハプスブルク家のフランス包囲網突破をめざし三十年戦争に介入,フランス絶対主義の確立に努めた。

リシン

リシン [1] 〖lysine〗
塩基性アミノ酸の一。ヒトの必須アミノ酸の一つで,ほとんどすべてのタンパク質の構成成分となる。アルブミン・ゼラチン・カゼインなどに多く含まれる。植物の幼芽などには遊離して存在する。リジン。

リシン

リシン [1] 〖ricin〗
トウゴマの種子に含まれる糖タンパク質の一種。猛毒。生の種子を多量に食べると死ぬ。

リジン

リジン [1] 〖lysine〗
⇒リシン

リス

リス [1] 〖(ドイツ) Riß〗
登山で,岩の狭い割れ目。ハーケンを打ち込むのに利用する。

リスキー

リスキー [1] 〖risky〗 (形動)
危険なさま。冒険的なさま。

リスク

リスク [1] 〖RISC〗
〔reduced instruction set computer〕
実行できる命令の数を少なくする代わりに,命令の実行速度を高速化した CPU を採用したコンピューター。縮小命令セット-コンピューター。

リスク

リスク [1] 〖risk〗
(1)予測できない危険。「―が大きい」
(2)保険で,損害を受ける可能性。

リスクアセスメント

リスクアセスメント [5] 〖risk assessment〗
放射線・化学物質などについて,毒性の強さ,人の摂取量などから健康への危険度を質的・量的に評価する手法。危険度評価。RA 。

リスクヘッジ

リスクヘッジ [4] 〖risk hedge〗
⇒ヘッジ

リスクマネージメント

リスクマネージメント [5] 〖risk management〗
(1)営業活動に伴うさまざまな危険を最小の費用で食い止める経営管理活動。RM 。
(2)リスク-アセスメントの結果にもとづいて,危険度を一定値以下に抑えるために,放射線や化学物質の利用を管理(禁止を含む)する手法。危険度管理。RM 。

リスケジューリング

リスケジューリング [4] 〖rescheduling〗
債務者が債務返済時期を当初の契約より遅らせることを,債権者と協議して決めること。

リスター

リスター 〖Joseph Lister〗
(1827-1912) イギリスの外科医。石炭酸を使った消毒法を開発し,外科手術の予後の回復を大幅に改善した。

リスト

リスト
a list.→英和
〜アップする list;make a list <of> .

リスト

リスト 〖Franz Liszt〗
(1811-1886) ハンガリーの作曲家。すぐれた技巧のピアニストとしてヨーロッパで名声を博し,多数の華麗なピアノ曲と交響詩を作曲。代表作「ハンガリー狂詩曲」「ピアノ-ソナタ」「ピアノ協奏曲」

リスト

リスト [1] 〖wrist〗
(スポーツなどで)手首。「―の強さ」

リスト

リスト 〖Friedrich List〗
(1789-1846) ドイツの経済学者。ドイツの歴史的発展段階とその生産力に照応した国民経済学を体系化し,保護貿易を主張,歴史学派の始祖とされる。ドイツ関税同盟の成立に寄与。主著「経済学の国民的体系」

リスト

リスト [1] 〖list〗
目的に合わせて,多数の項目を一定の形式に従って書き並べたもの。一覧表。目録。名簿。表。

リストこうぞう

リストこうぞう [4] 【―構造】
〔list structure〕
コンピューターで,データの格納場所を示すポインターによって連結されたデータの構造。さまざまな形式のデータ要素を記憶でき,それぞれのデータの関連づけも容易で,データの追加や削除がしやすい。

リストアップ

リストアップ [4]
〔和 list+up〕 (名)スル
数多くの中から条件に合うものを選び出すこと。また,それを一覧表にすること。「有望株を―する」

リストバンド

リストバンド [4] 〖wristband〗
手首につける汗止めのバンド。

リストラ

リストラ [0]
リストラクチュアリングの略。

リストラクチュアリング

リストラクチュアリング [4] 〖restructuring〗
(1)債務者が当初の契約どおりに債務を返済することが困難になったとき,より返済期間の長い債務に切り換えること。
→リスケジューリング
(2)企業が不採算部門を切り捨てたり,新規事業に乗り出すなど,事業構造の転換を目指すこと。企業再構築。リストラ。

リスト構造

リストこうぞう [4] 【―構造】
〔list structure〕
コンピューターで,データの格納場所を示すポインターによって連結されたデータの構造。さまざまな形式のデータ要素を記憶でき,それぞれのデータの関連づけも容易で,データの追加や削除がしやすい。

リスナー

リスナー [1] 〖listener〗
聞き手。特に,ラジオ番組の聴取者。

リスニングルーム

リスニングルーム [6] 〖listening room〗
オーディオによる音楽鑑賞を目的とした部屋。

リスプ

リスプ [1] 〖LISP〗
〔list processor〕
コンピューターのプログラム言語の一。記号処理を目的とし,人工知能の研究に広く用いられている。1960年代初頭,J =マッカーシーにより開発。

リスペクトール

リスペクトール 〖Clarice Lispector〗
(1925-1977) ブラジルのユダヤ系女性作家。カフカ的悪夢に満ちた内省的・実存主義的な作品を発表し,ブラジル文学に新境地を開いた。「家族の絆」「 G = H の受難」など。

リスボン

リスボン
Lisbon.→英和

リスボン

リスボン 〖Lisbon〗
ポルトガル共和国の首都。テジョ川河口の大西洋に臨む港湾都市。フェニキア・ローマ時代からの旧都で,大航海時代には香料貿易で繁栄。
リスボン(リベルダーテ大通り)[カラー図版]
リスボン(ベレムの塔)[カラー図版]
リスボン(ロッシオ広場)[カラー図版]
リスボン(サンジョルジェ城)[カラー図版]
リスボン(レスタウラドレス広場)[カラー図版]

リスリン

リスリン [0]
グリセリンの転。

リズミカル

リズミカル
〜な rhythmical.

リズミカル

リズミカル [3][2] 〖rhythmical〗 (形動)
周期的でこころよい調子をもっているさま。律動的。「―な動き」

リズム

リズム
(a) rhythm.→英和
リズム感 a sense of rhythm.リズム体操 rhythmic gymnastics[exercises].

リズム

リズム [1] 〖rhythm〗
(1)周期的に反復・循環する動き。律動。
(2)運動・音楽・文章などの進行の調子。
(3)詩の韻律。
(4)音楽の最も根源的な要素で,音の時間的進行の構造。時代や民族によって違いがみられる。一定の時間量を規則的に下位分割する拍節リズム,異なる拍子を組み合わせてより大きな構造を作る付加リズム,音の長さに単位のない自由リズムなどがある。節奏。

リズムアンドブルース

リズムアンドブルース [8] 〖rhythm and blues〗
第二次大戦後のアメリカ黒人の間に興ったポピュラー音楽。スイング感のあるリズムとビートに乗って叫ぶように歌う。ロック-ミュージックの母体となった。アール-アンド-ビー( R & B )。

リズムギター

リズムギター [4] 〖rhythm guitar〗
リード-ギターに対し,バックで伴奏をするギター。

リズムセクション

リズムセクション [4] 〖rhythm section〗
ポピュラー音楽で,リズムの進行をうけもつ楽器の部門。

リセ

リセ [1] 〖(フランス) lycée〗
フランスの中等教育機関の後期課程。

リセッション

リセッション [2] 〖recession〗
一時的な景気の後退。不況までにはいたらないような,景気の浅い谷間。

リセット

リセット [2] 〖reset〗 (名)スル
(機械装置などを)再び始動の状態に戻すこと。セットしなおすこと。

リセルグさんジエチルアミド

リセルグさんジエチルアミド [12] 【―酸―】
⇒エル-エス-ディー( LSD )

リセルグさんジエチルアミド酸

リセルグさんジエチルアミド [12] 【―酸―】
⇒エル-エス-ディー( LSD )

リセール

リセール [2] 〖resale〗
転売。

リソグラフィー

リソグラフィー [3] 〖lithography〗
(1)石版印刷。リトグラフ。
(2)半導体製造の際,微細な回路パターンを基板表面に光を照射し転写する技術の総称。

リソスフェア

リソスフェア [4] 〖lithosphere〗
地球の表層を形づくる岩石の層。地殻と上部マントルの一部とからなり,プレートの実体をなす。大陸・海洋など地域によって異なるが,厚さ70〜200キロメートル。岩石圏。岩圏。
→アセノスフェア

リソソーム

リソソーム [3] 〖lysosome〗
〔「リソゾーム」「ライソゾーム」とも〕
多くの加水分解酵素を含み,消化作用を行う細胞小器官。真核細胞の中の膜性の小胞で,特に食作用を行う細胞に多く存在する。細菌などの異物や老朽化した自身の細胞の消化,その他種々の役割を果たす。

リソルジメント

リソルジメント [2] 〖(イタリア) Risorgimento〗
〔再興の意〕
一九世紀イタリアの国家統一運動。カルボナリ党・青年イタリア党の活動,イタリア統一戦争,ガリバルディの両シチリア王国占領などを経て,サルデーニャ王国首相カブールの指導下に1861年イタリア王国が成立,70年に教皇領の併合が行われ統一が達成された。

リソース

リソース [2] 〖resource〗
(1)資源。財源。資産。
(2)利用できるハードウエアやソフトウエアのこと。資源。

リゾチーム

リゾチーム [3] 〖lysozyme〗
主に細菌細胞壁に含まれる,糖タンパク質の一種を加水分解する酵素。細胞壁の化学構造の研究に利用される。動物組織・分泌液・卵白などに広く分布し,キャベツ・カブなどにもみられるが,生理的役割についてはほとんど不明。ムラミダーゼ。

リゾット

リゾット [2][1] 〖(イタリア) risotto〗
イタリア料理の一。油で炒めた米をスープで炊き,タマネギ・茸(キノコ)・肉・魚介などを入れた雑炊(ゾウスイ)に似た料理。

リゾート

リゾート
a <summer,winter> resort.→英和

リゾート

リゾート [2] 〖resort〗
避暑・避寒・保養のための土地。「―地」「―-ハウス」

リゾートほう

リゾートほう 【―法】
「総合保養地域整備法」(1987年制定)の通称。長期滞在型のリゾート地域の整備の推進を目的とする法律。同法の総合保養地域の指定を受けると財政投融資や税制上の優遇措置などが受けられる。

リゾートウエア

リゾートウエア [6] 〖resort wear〗
行楽地や保養地などで着る,くつろいだ感じの衣服。派手な色合いのものが多い。

リゾートホテル

リゾートホテル [5] 〖resort hotel〗
行楽地や保養地などに建てられたホテル。

リゾートマンション

リゾートマンション [5]
〔和 resort+mansion〕
行楽地や保養地などに建てられた分譲マンション。また,会員制の貸別荘。

リゾート法

リゾートほう 【―法】
「総合保養地域整備法」(1987年制定)の通称。長期滞在型のリゾート地域の整備の推進を目的とする法律。同法の総合保養地域の指定を受けると財政投融資や税制上の優遇措置などが受けられる。

リゾーム

リゾーム [2] 〖(フランス) rhizome〗
〔根茎の意〕
無数の網の目状態で広がる植物の根のイメージを借りて,現代の思想と文化の状態を特徴づけるドゥルーズとガタリの用語。

リゾール

リゾール [2] 〖(ドイツ) Lysol〗
クレゾール石鹸(セツケン)液の通称。薄めて消毒剤に用いる。

リタイア

リタイア [2] 〖retire〗 (名)スル
(1)引退すること。退職すること。
(2)自動車レースなどで,故障・事故などにより途中で退場・棄権すること。
(3)テニスで,退場。棄権。

リタッチ

リタッチ [2] 〖retouch〗
(1)絵画・彫刻・写真・写真製版などの修正,または加筆。レタッチ。
(2)野球で,塁を離れた走者が再び同じ塁に戻ってふれること。

リタルダンド

リタルダンド [2] 〖(イタリア) ritardando〗
音楽の速度標語の一。「次第に遅く」の意。rit. または ritard. と略記。

リターナブル

リターナブル [2] 〖returnable〗
(紙容器・瓶などが)リサイクルのために返却・回収ができること。
⇔ワン-ウエー

リターン

リターン [2] 〖return〗 (名)スル
(1)戻ること。戻すこと。帰ること。復帰すること。
(2)テニスや卓球で,球を打ち返すこと。返球。

リターンエース

リターンエース [5] 〖return ace〗
テニスで,相手のサーブを打ち返して,ポイントをとること。

リターンマッチ

リターンマッチ [5] 〖return match〗
プロ-ボクシングなどで,選手権を奪われた者が,新しい選手権保持者への最初の挑戦者となって闘う選手権試合。

リターンマッチ

リターン・マッチ
a return match.

リダクション

リダクション [2] 〖reduction〗
(1)縮小。割引き。値引き。
(2)補正。修正。「誤差の―を行う」
(3)還元。

リダンダンシー

リダンダンシー [4] 〖redundancy〗
⇒冗長度(ジヨウチヨウド)

リチウム

リチウム
《化》lithium.→英和

リチウム

リチウム [2] 〖lithium〗
アルカリ金属の一。元素記号 Li 原子番号三。原子量六・九四一。銀白色の軟らかい固体金属。比重〇・五三四で金属中で最も軽い。炎色反応は紅色を呈する。原子炉の制御棒,合金などに用いる。

リチウムでんち

リチウムでんち [5] 【―電池】
陰極にリチウム,陽極にフッ化炭素や酸化銅など,電解質には過塩素酸リチウムの有機溶液や固体のヨウ化リチウムなどを用いた乾電池。自己放電が少なく,長期間使用できる。軽量小型で腕時計・電卓などに用いる。

リチウム電池

リチウムでんち [5] 【―電池】
陰極にリチウム,陽極にフッ化炭素や酸化銅など,電解質には過塩素酸リチウムの有機溶液や固体のヨウ化リチウムなどを用いた乾電池。自己放電が少なく,長期間使用できる。軽量小型で腕時計・電卓などに用いる。

リチェルカーレ

リチェルカーレ [4] 〖(イタリア) ricercare〗
一六〜一七世紀の器楽の曲種。ラプソディー風の自由な形式の練習曲のタイプと,高度な模倣対位法を器楽に適用したものとに大別できる。後者はフーガへと発展した。

リチャーズ

リチャーズ 〖Ivor Armstrong Richards〗
(1893-1979) イギリスの文芸批評家。批評理論に心理学・意味論的観点を取り入れ,新批評への道を開いた。著「意味の意味」(オグデンとの共著)「文芸批評の原理」など。

リチャード

リチャード 〖Richard〗
(1)(一世)(1157-1199) イギリス(イングランド)の王(在位 1189-1199)。サラディンやフィリップ二世と交戦,国政を顧みなかったが,勇敢な武将として獅子心王と称され,中世騎士の典型とされた。
(2)(三世)(1452-1485) イギリス(イングランド)の王(在位 1483-1485)。兄エドワード四世の死後,その子エドワード五世をロンドン塔に幽閉し即位,ヘンリー七世と争い敗死,ここに薔薇(バラ)戦争が終結。シェークスピアは残忍で陰湿な野心家として描いた。

リチャードソン

リチャードソン 〖Richardson〗
(1)〔Henry Hobson R.〕
(1838-1886) アメリカの建築家。ロマネスク風の石造の質感を表現した独特の作風。代表作にボストンのトリニティ教会,クインシーのクレイン図書館など。
(2)〔Samuel R.〕
(1689-1761) イギリスの小説家。道徳性を根底に市民の日常的感情を,書簡体形式により写実的に描いた。近代小説の創始者の一人に数えられる。著「パミラ」「クラリッサ」など。

リッケルト

リッケルト 〖Heinrich Rickert〗
(1863-1936) ドイツの哲学者。西南ドイツ学派の代表者の一人。師ウィンデルバントを受け継ぎ,自然科学に対する文化科学の独自性を主張,さらに認識や存在の根底に価値を前提する哲学体系を構想した。著「認識の対象」「文化科学と自然科学」

リッジ

リッジ [1] 〖ridge〗
山の背。尾根。山稜。「ナイフ-―」

リッター

リッター [0] 〖liter〗
⇒リットル

リッター

リッター 〖Karl Ritter〗
(1779-1859) ドイツの地理学者。フンボルトとともに近代地理学の創始者とされる。主著「一般比較地理学」で人文地理学の課題と方法を確立した。

リッチ

リッチ [1] 〖rich〗 (形動)
(1)富んでいるさま。金持ちの。豊かな。「―な雰囲気」
(2)料理や酒などで,こくのあるさま。「―な味わい」
[派生] ――さ(名)

リッチ

リッチ 〖Ricci〗
(1)〔Curbastro Gregòrio R.〕
(1853-1925) イタリアの数学者。微分幾何学の研究で,テンソル解析に基づく絶対微分学(リッチ-カルキュラス)を体系化。その理論はアインシュタインの一般相対性理論の建設にあたって,重力方程式の定式化に有用であった。
(2)〔Matteo R.〕
⇒マテオ=リッチ

リッチ

リッチ 〖Adrienne Rich〗
(1929- ) アメリカの詩人・フェミニズム理論家。レズビアン-フェミニズム運動にかかわり,大きな影響を与えた。詩集「難破船へ潜る」,エッセイ集「嘘・秘密・沈黙」「血・パン・詩」など。

リッチモンド

リッチモンド 〖Richmond〗
アメリカ合衆国,バージニア州の州都。タバコ産業が発達。南北戦争では南部アメリカ連邦の首都。

リットル

リットル
a liter <記号 l> .→英和

リットル

リットル [0] 〖(フランス) litre〗
体積の単位。1立方デシメートルの呼称。1964年以前には,水1キログラムが一気圧のもとで最大密度を示すときの体積(1.000028立方デシメートル)を一リットルと呼んだ。記号 � リッター。
〔「立」とも書く〕

リットルびょう

リットルびょう [0] 【―病】
脳性小児麻痺の一型。四肢とくに下肢の硬直が著しく,起立したとき大腿(ダイタイ)が内転して両足が膝部で交差する。知能は正常のことが多い。
〔イギリスの医師リットル(W. J. Little)が最初に報告した〕

リットル病

リットルびょう [0] 【―病】
脳性小児麻痺の一型。四肢とくに下肢の硬直が著しく,起立したとき大腿(ダイタイ)が内転して両足が膝部で交差する。知能は正常のことが多い。
〔イギリスの医師リットル(W. J. Little)が最初に報告した〕

リットン

リットン 〖Lytton〗
(1)〔Edward George Earle Lytton Bulwer-L.〕
(1803-1873) イギリスの小説家・政治家。作「ポンペイ最後の日」,織田純一郎訳「花柳春話」の原作「アーネスト=マルトラバーズ」など。
(2)〔Victor Alexander George Robert L.〕
(1876-1947) イギリスの政治家。{(1)}の孫。

リットンほうこくしょ

リットンほうこくしょ 【―報告書】
リットン{(2)}を委員長とする国際連盟調査団が,1933年2月,満州事変に関し現地調査に基づいて発表した報告書。事変を日本の侵略行為とし,満州国を否認したため,日本は翌月国際連盟の脱退を通告した(35年発効)。

リットン報告書

リットンほうこくしょ 【―報告書】
リットン{(2)}を委員長とする国際連盟調査団が,1933年2月,満州事変に関し現地調査に基づいて発表した報告書。事変を日本の侵略行為とし,満州国を否認したため,日本は翌月国際連盟の脱退を通告した(35年発効)。

リッパー

リッパー [1] 〖ripper〗
ミシンの縫い目をほどくときに用いる用具。

リッピ

リッピ 〖Fra Filippo Lippi〗
(1406-1469) イタリアの画家。修道士でありながら奔放な一生を送り,「聖母子」などの現世的情緒をたたえた宗教画を描いた。息子フィリッピーノ(Filippino 1457-1504)も宗教画を残した。

リップ

リップ [1] 〖lip〗
くちびる。

リップクリーム

リップクリーム [5] 〖lip cream〗
くちびるの荒れ止め用クリーム。普通,棒状で無色。

リップサービス

リップサービス [4] 〖lip service〗
口先だけで調子のいいことを言うこと。その場だけのお世辞を言うこと。

リップス

リップス 〖Theodor Lipps〗
(1851-1914) ドイツの心理学者・哲学者。自我を中心とする内省的心理学の体系を立て,倫理学や美学の基礎とした。また,感情移入説を唱え,他我認識・道徳的行為・芸術鑑賞などの心理的基礎を説明した。著「倫理学の根本問題」「心理学原論」「美学」など。

リップスティック

リップスティック [5] 〖lipstick〗
棒状の口紅。棒紅。

リップバンウィンクル

リップバンウィンクル 〖Rip Van Winkle〗
アービングの短編。作品集「スケッチ-ブック」に収録。主人公リップが山中で奇妙な男たちからもらった酒を飲んで20年間眠り続け,下山した時にはすべてが変わっていたという話。日本には森鴎外の翻訳などで紹介された。

リップマン

リップマン 〖Lippmann〗
(1)〔Gabriel L.〕
(1845-1921) フランスの物理学者。電気・光学を研究し,毛管電位計を発明。また,光の干渉を応用した天然色写真法を考案。
(2)〔Walter L.〕
(1889-1974) アメリカの政治評論家。新聞コラムを担当,「冷たい戦争」の言葉を生むなど政治・社会問題に健筆をふるった。著「世論」で世論の非合理性を指摘。

リップリーディング

リップリーディング [4] 〖lipreading〗
⇒読唇術(ドクシンジユツ)

リップル

リップル [1] 〖ripple〗
〔さざ波の意〕
苛性ソーダで処理して波形の凹凸を表した布地。夏向きの服地とする。

リッベントロップ

リッベントロップ 〖Joachim von Ribbentrop〗
(1893-1946) ドイツの政治家。1938年以降外相として,独ソ不可侵条約・日独伊三国同盟を成立させるなどナチス外交を指導。戦後,ニュールンベルク裁判により死刑。

リテラシー

リテラシー [2][1] 〖literacy〗
読み書き能力。転じて,ある分野に関する知識。「コンピューター-―」

リテラチュア

リテラチュア [3][1] 〖literature〗
文学。文芸。

リテール

リテール [2] 〖retail〗
(個人向けの)小口取引。小売り。小売店。「―-バンキング」

リディア

リディア 〖Lydia〗
紀元前七〜前六世紀,小アジア西部に栄えた王国。ペルシャに滅ぼされた。世界で初めて貨幣を鋳造したと伝えられる。リュディア。

リトアニア

リトアニア 〖Lithuania〗
ヨーロッパ東部,バルト海に臨み,南はポーランドと国境を接する共和国。繊維・造船などの工業が発達。1991年9月ソビエト連邦から分離・独立。住民はリトアニア人とロシア人。首都ビリニュス。面積6万5千平方キロメートル。人口三七六万(1992)。正称,リトアニア共和国。

リトアニアご

リトアニアご [0] 【―語】
〔Lithuanian〕
インド-ヨーロッパ語族バルト語派に属する一言語。リトアニアで話される。インド-ヨーロッパ語の古態をよくとどめ,比較言語学の資料として重要。

リトアニア語

リトアニアご [0] 【―語】
〔Lithuanian〕
インド-ヨーロッパ語族バルト語派に属する一言語。リトアニアで話される。インド-ヨーロッパ語の古態をよくとどめ,比較言語学の資料として重要。

リトグラフ

リトグラフ [3] 〖lithograph〗
石版画。リトグラフィ。

リトビノフ

リトビノフ 〖Maksim Maksimovich Litvinov〗
(1876-1951) ソ連の政治家。1930年代,アメリカとの国交樹立,国際連盟加入,集団安全保障政策提唱など協調・平和外交を展開した。

リトマス

リトマス [0] 〖litmus〗
リトマスゴケ・サルオガセなどの地衣類から得られる紫色の色素。数種類の色素の混合物であるが,水・アルコールに溶ける。酸により赤色に,アルカリにより青色に変化するので,分析用指示薬として用いられる。

リトマス

リトマス
《化》リトマス試験紙 <test with> litmus paper.

リトマスごけ

リトマスごけ [4] 【―苔】
リトマスゴケ科の地衣植物の総称。原産地は地中海沿岸。海岸の岩や樹上に着生。樹枝状に分枝。約三〇種あり,うち数種はリトマス色素の原料とされる。古くは羊毛の染料ともされた。

リトマスしけんし

リトマスしけんし [6] 【―試験紙】
リトマス溶液をしみこませた濾紙の小片。赤色と青色との二種がある。赤色紙をアルカリ性溶液に浸せば青色に変わり,青色紙を酸性溶液に浸せば赤色に変わる。溶液の酸性・アルカリ性の簡単な検査に用いる。

リトマス苔

リトマスごけ [4] 【―苔】
リトマスゴケ科の地衣植物の総称。原産地は地中海沿岸。海岸の岩や樹上に着生。樹枝状に分枝。約三〇種あり,うち数種はリトマス色素の原料とされる。古くは羊毛の染料ともされた。

リトマス試験紙

リトマスしけんし [6] 【―試験紙】
リトマス溶液をしみこませた濾紙の小片。赤色と青色との二種がある。赤色紙をアルカリ性溶液に浸せば青色に変わり,青色紙を酸性溶液に浸せば赤色に変わる。溶液の酸性・アルカリ性の簡単な検査に用いる。

リトミック

リトミック [3] 〖(フランス) rythmique〗
ダルクローズが創案した音楽教育法。リズムを身体の運動によって把握させようとするもの。律動法。

リトル

リトル [1] 〖little〗
他の語の上に付いて,複合語をつくる。小さいの意を表す。「―東京」

リトルトーキョー

リトルトーキョー 〖Little Tokyo〗
アメリカ合衆国,ロサンゼルスの下町にある世界最大の日系人街。
リトルトーキョー[カラー図版]

リトルマガジン

リトルマガジン [4] 〖little magazine〗
主に前衛的・実験的作品を掲載し,少数読者を対象とする非営利的な雑誌。1920年代前後のアメリカで特に盛んになった。

リトルリーグ

リトルリーグ [4] 〖Little League〗
世界少年野球(連盟)。硬式で,九歳から一二歳の少年・少女で構成される。

リトレ

リトレ 〖Émile Littré〗
(1801-1881) フランスの社会学者・言語学者。コントの実証主義の継承・普及に努める一方,「フランス語辞典」の編纂(ヘンサン)を行なった。

リナロール

リナロール [3] 〖linalol〗
テルペンアルコールの一。分子式 C��H��O ラベンダー油・ベルガモット油など,多くの植物の精油中に含まれ,スズランのような芳香をもつ無色の液体。テレビン油または石油化学製品からも合成される。化粧品・食品香料に用いる。�-リナロオール。

リニア

リニア [1] 〖linear〗
(1)「直線の」「直線的な」の意。
(2)リニア-モーター-カーの略。

リニアアクセレレーター

リニアアクセレレーター [8] 〖linear accelerator〗
⇒線型加速器(センケイカソクキ)

リニアプログラミング

リニアプログラミング [7] 〖linear programming〗
⇒線型計画法(センケイケイカクホウ)

リニアモーター

リニア・モーター
a linear motor.

リニアモーター

リニアモーター [4] 〖linear motor〗
可動部が直線運動をする電動機。超高速電気鉄道などに応用される。

リニアモーターカー

リニアモーターカー [6][8] 〖linear motor car〗
リニア-モーターで動かす車両。磁気で車体を浮かせて走るため,摩擦が小さく,高速走行が可能。

リニューアル

リニューアル [2] 〖renewal〗
〔新しくする意〕
(1)店舗などの改装・改修。都市などの再開発。
(2)更新された契約。書き換え。期限延長。

リネン

リネン [1] 〖linen〗
〔「リンネル」とも〕
(1)亜麻の繊維を原料とする糸・織物。強く,水分の吸収発散が早く涼感がある。夏物衣料などに広く用いられる。
(2)テーブル-クロス・シーツ・タオルなど。

リネンしつ

リネンしつ [2] 【―室】
病院やホテルなどで,リネン{(2)}を保管しておく部屋。

リネン室

リネンしつ [2] 【―室】
病院やホテルなどで,リネン{(2)}を保管しておく部屋。

リネージ

リネージ [2] 〖lineage〗
成員間の系譜関係が明らかで,共通の祖先からたどることのできる,出自を同じくする親族集団。父系・母系などの種類がある。

リノタイル

リノタイル [3] 〖lino tile〗
リノリウム板のタイル。

リノベーション

リノベーション [3] 〖renovation〗
(1)刷新。改革。
(2)修理。改造。修復。

リノリウム

リノリウム
linoleum.→英和

リノリウム

リノリウム [3] 〖linoleum〗
亜麻仁油などの乾性油を酸化させたコロイド状物質に,樹脂・おがくず・コルク粉などを練り合わせ,麻布に塗抹(トマツ)し乾燥したもの。耐水性・弾性に富み,床張り・壁張り・版画材料に用いる。

リノレンさん

リノレンさん [0] 【―酸】
〔linolenic acid〕
必須脂肪酸の一種。亜麻仁油に特に多く含まれる。

リノレン酸

リノレンさん [0] 【―酸】
〔linolenic acid〕
必須脂肪酸の一種。亜麻仁油に特に多く含まれる。

リノールさん

リノールさん【リノール酸】
《化》linol(e)ic acid.

リノールさん

リノールさん [0] 【―酸】
〔linolic acid〕
必須脂肪酸の一種。欠乏すれば皮膚炎などを起こす。コレステロールの血管への沈着を防止するので,動脈硬化の予防に有効とされる。ゴマ・大豆・米などの油に多く含まれる。

リノール酸

リノールさん [0] 【―酸】
〔linolic acid〕
必須脂肪酸の一種。欠乏すれば皮膚炎などを起こす。コレステロールの血管への沈着を防止するので,動脈硬化の予防に有効とされる。ゴマ・大豆・米などの油に多く含まれる。

リノール酸

リノールさん【リノール酸】
《化》linol(e)ic acid.

リハチョフ

リハチョフ 〖Dmitrii Sergeevich Likhachev〗
(1906- ) ロシアの文芸学者。中世ロシア文学の権威。幅広い視野と学識で知られ,文化財や自然保護などの社会活動でも活躍。

リハビリ

リハビリ [0]
リハビリテーションの略。「―期間」

リハビリテーション

リハビリテーション [5] 〖rehabilitation〗
障害者や事故・疾病で後遺症が残った者などを対象とし,身体的・心理的・職業的・社会的に最大限にその能力を回復させるために行う訓練・療法や援助。社会復帰。リハビリ。

リハビリテーション

リハビリテーション
rehabilitation.

リハーサル

リハーサル [2] 〖rehearsal〗
(1)放送・映画・演劇・演奏などの下げいこ。予行演習。「カメラ-―」
(2)〔心〕 記憶する情報を頭の中で繰り返し思い浮かべること。

リハーサル

リハーサル
a rehearsal.→英和

リバイアサン

リバイアサン 〖Leviathan〗
(1)政治思想書。ホッブズ著。1651年刊。自己保存の権利を自然権とし,それは相互間の闘争状態を招き,逆に自己保存をおびやかすとする。それを回避するため,自然法に従った社会契約により,絶対的権力をもつ国家(リバイアサン)を設定すべきだと説く。
(2)旧約聖書のヨブ記などにしるされた水にすむ巨大な幻獣。悪の象徴とされる。

リバイバル

リバイバル
revival.→英和

リバイバル

リバイバル [2] 〖revival〗 (名)スル
〔再生・復興・復活の意〕
(1)古い映画・演劇などが,再上映・再上演されること。「―映画」「―-ソング」
(2)昔のものが再評価され,もてはやされること。「―-ブーム」
(3)キリスト教で,信仰の原点へ戻る運動。信仰が新たに活発化する現象。信仰覚醒運動。信仰復興。

リバウンド

リバウンド [2] 〖rebound〗 (名)スル
はね返ること。特に,球技で,ボールがはねかえること。

リバティー

リバティー [1] 〖liberty〗
自由。解放。

リバノール

リバノール [3] 〖(ドイツ) Rivanol〗
⇒アクリノール

リバプール

リバプール 〖Liverpool〗
イギリス,イングランド北西部の,アイリッシュ海に臨む港湾都市。造船・機械・製粉などの工業が発達。

リバランシング

リバランシング [3] 〖rebalancing〗
(料金体系などの)再調整。

リバリュエーション

リバリュエーション [4] 〖revaluation〗
⇒平価(ヘイカ)切(キ)り上(ア)げ

リバーサイド

リバーサイド [4] 〖riverside〗
川岸。河畔。

リバーサルフィルム

リバーサルフィルム [6] 〖reversal film〗
「反転(ハンテン)フィルム」に同じ。リバーサル。

リバーシブル

リバーシブル [2] 〖reversible〗
表裏ともに使える布や衣服。「―のコート」

リバーシブル

リバーシブル
reversible <coat> .→英和

リバーシブルレーン

リバーシブルレーン [7] 〖reversible lane〗
多車線道路の中央部の車線の通行方向を,時間帯によって逆にすること。また,その車線。可逆車線。

リバース

リバース [2] 〖reverse〗
逆。反対。裏。逆転。多く他の語と複合して用いる。「―-パス」

リバースエンジニアリング

リバースエンジニアリング [7] 〖reverse engineering〗
競合する他社が開発した新製品を分解・解析し,その原理・製造技術などの情報を獲得して自社製品に応用すること。分解工学。RE 。

リバースターン

リバースターン [5] 〖reverse turn〗
ダンスの,左足から始める左回り。逆回転。

リバースロール

リバースロール [5] 〖reverse roll〗
内巻き。内巻きの髪型。

リバーレース

リバーレース [4] 〖leaver lace〗
〔リバーは機械の発明者 J.Leaver の名から〕
経(タテ)糸にボビン糸を絡ませて複雑な模様を表したレース。糸レース。リーバー-レース。

リパッティ

リパッティ 〖Dinu Lipatti〗
(1917-1950) ルーマニアのピアノ奏者。コルトーに師事。ショパンなどの演奏に優れ,不世出の天才といわれたが白血病のため夭折(ヨウセツ)。

リパブリカン

リパブリカン [3] 〖republican〗
(1)共和主義者。
(2)アメリカの共和党員。

リパブリック

リパブリック [2] 〖republic〗
共和国。共和政体。

リパーゼ

リパーゼ [2] 〖lipase〗
脂肪酸エステルを脂肪酸とグリセリンとに加水分解する反応の触媒となる酵素。動物の膵液(スイエキ)・腸壁・肝臓などや植物種子・カビ類・細菌などに見いだされている。膵リパーゼ(ステアプシン)は小腸内で胆汁によって乳化された脂肪の分解に作用する。

リヒター

リヒター 〖Karl Richter〗
(1926-1981) ドイツの指揮者・オルガン奏者。バッハの教会カンタータ全曲演奏,マタイ・ヨハネの両受難曲,ロ短調ミサの演奏などに優れた厳格な解釈を示した。

リヒテル

リヒテル 〖Svyatoslav Teofilovich Rikhter〗
(1915- ) ソ連のピアノ奏者。豪放なスケールと繊細な表現力を合わせもち,特にバッハ・シューマンの演奏に優れる。

リヒテンシュタイン

リヒテンシュタイン 〖Liechtenstein〗
ヨーロッパ中部,アルプス山脈中の,スイスとオーストリアに囲まれた小さな内陸国。立憲君主制。外交権はスイスに委任している。住民はドイツ系で,切手発行と観光事業が盛ん。首都ファドゥーツ。面積160平方キロメートル。人口三万(1992)。正称,リヒテンシュタイン公国。

リヒテンシュタイン

リヒテンシュタイン
Liechtenstein.→英和
〜人 a Liechtensteiner.

リヒトホーフェン

リヒトホーフェン 〖Ferdinand von Richthofen〗
(1833-1905) ドイツの地質学者・地理学者。中国の黄土層の風成説を唱えるなど,現代の自然地理学に先駆的役割を果たした。シルク-ロードの命名者。著「中国」

リビア

リビア 〖Libya〗
アフリカ北部,地中海南岸に臨む社会主義共和国。1951年イタリアから王国として独立,69年クーデターにより共和制へ移行。全土が砂漠で住民はアラブ人。イスラム教を国教とする。石油の大産出国。首都トリポリ。面積176万平方キロメートル。人口四八八万(1992)。正称,社会主義人民リビア-アラブ国。

リビア

リビア
Libya.→英和
〜の(人) (a) Libyan.→英和

リビアさばく

リビアさばく 【―砂漠】
アフリカ北東部,サハラ砂漠の東部に当たる砂漠地帯。

リビア砂漠

リビアさばく 【―砂漠】
アフリカ北東部,サハラ砂漠の東部に当たる砂漠地帯。

リビウス

リビウス 〖Titus Livius〗
(前57-後17) 古代ローマの歴史家。建国から紀元前九年までの「ローマ建国史」を著す。

リビウスアンドロニクス

リビウスアンドロニクス 〖Lucius Livius Andronicus〗
紀元前三世紀の古代ローマの詩人。ギリシャ悲喜劇の翻案・上演やホメロスの叙事詩「オデュッセイア」の翻訳などを行う。断片のみ伝存。

リビエラ

リビエラ 〖Riviera〗
イタリア北西部の地中海沿岸地方。世界的に知られた観光・保養地。モナコを挟んでフランスのコートダジュールに連なる。

リビジョニスト

リビジョニスト [4] 〖revisionist〗
それまで正統とされてきた学説や見解に異議を唱える人。特に,アメリカで従来の楽観的な対日態度に修正を迫る日本異質論者などをいう。

リビドー

リビドー [2] 〖(ラテン) libido〗
〔欲望の意〕
フロイトの用語。性的衝動の基になるエネルギー。また,ユングでは,あらゆる行動の根底にある心的エネルギーを広くいう語。

リビング

リビング [1] 〖living〗
(1)他の語の上に付いて,「生活の」「居間の」「生きている」の意を表す。「―用品」
(2)リビング-ルームの略。

リビングウイル

リビングウイル [6] 〖living will〗
不治の疾患などの際に,尊厳死を希望し,延命のみの治療を拒否する旨を表明した文書。

リビングキッチン

リビングキッチン [5]
〔和 living+kitchen〕
台所と食堂・居間を兼ねた部屋。

リビングキッチン

リビング・キッチン
a combined living-room and kitchen.

リビングストン

リビングストン 〖David Livingstone〗
(1813-1873) イギリスの探検家。宣教師として南部アフリカに派遣され,ザンベジ川やザイール川などを探検し多数の地理的発見をした。一時行方不明になり,スタンリーに発見された。

リビングダイニング

リビングダイニング [5]
〔和 living+dining room〕
台所を独立させ,食堂と居間を仕切らずに一体化した間取り。LD 。

リビングダイニングキッチン

リビングダイニングキッチン [10]
〔和 living+dining+kitchen〕
居間・食堂・台所に仕切りを置かない間取り。LDK 。

リビングルーム

リビングルーム [5] 〖living room〗
居間。茶の間。特に,洋風の居間をいう。

リピド

リピド [1][2] 〖lipid〗
脂質。

リピート

リピート [2] 〖repeat〗 (名)スル
繰り返すこと。繰り返し。反復。レピート。

リフ

リフ [1] 〖riff〗
ポピュラー音楽で,ソロ楽器やボーカルのバックとして使われる,短い反復フレーズ。また,ブルースのテーマ部をもいう。

リファイナンス

リファイナンス [2] 〖refinance〗
財政を立て直すこと。資金の再調達。

リファイン

リファイン [2] 〖refine〗 (名)スル
洗練すること。純化すること。「―されたマナー」

リファレンダム

リファレンダム [3] 〖referendum〗
⇒レファレンダム

リフィル

リフィル [2] 〖refill〗
詰めかえ・差しかえ用の品。替え芯や替え用紙など。レフィル。

リフォーミスト

リフォーミスト [4] 〖reformist〗
改革派。改良主義者。

リフォーミング

リフォーミング [2] 〖reforming〗
⇒改質(カイシツ)

リフォーム

リフォーム [2] 〖reform〗 (名)スル
〔「改革する」の意〕
作り直すこと。洋服などの仕立て直し。また,建物の改築。「母の服を―して子供服にする」

リフト

リフト
a chair lift (スキー場の).

リフト

リフト [1] 〖lift〗
(1)エレベーター・起重機など,ものを持ち上げる機械・装置の総称。揚重機。
(2)スキー場などで,低地から高地に人を運ぶ設備。
(3)バレエで,男性舞踊手が女性舞踊手を持ち上げること。
(4)フィギュア-スケートのペア競技で,男性が女性の体を高く持ち上げる動作。

リフトバック

リフトバック [4] 〖liftback〗
ハッチバックに同じ。商標名。

リフレクター

リフレクター [3] 〖reflector〗
反射鏡。反射板。レフレクター。

リフレッシュ

リフレッシュ [3] 〖refresh〗 (名)スル
元気を回復させること。気分をさわやかにすること。「気分を―する」

リフレッシュきゅうか

リフレッシュきゅうか [6] 【―休暇】
一定の勤続年数に達した従業員に,リフレッシュを目的に与える休暇。

リフレッシュ休暇

リフレッシュきゅうか [6] 【―休暇】
一定の勤続年数に達した従業員に,リフレッシュを目的に与える休暇。

リフレーション

リフレーション [3] 〖reflation〗
景気循環の過程で,デフレーションを脱したがインフレーションに至らない状態。また,景気を回復させるために行われる通貨膨張政策。統制インフレーション。リフレ。
→ディスインフレーション

リフレーミング

リフレーミング [3] 〖reframing〗
〔心〕 事実に対して与えている意味づけを変え,異なる見方でとらえ直すこと。家族療法の中心技法の一つ。

リフレーン

リフレーン [3] 〖refrain〗 (名)スル
詩・音楽などで,同じ句や曲節を繰り返すこと。また,その部分。特に,一節の終わりの部分の繰り返し。畳句。ルフラン。

リブ

リブ [1] 〖lib〗
解放。解放運動。
→ウーマン-リブ

リブ

リブ [1] 〖rib〗
〔肋骨(ロツコツ)の意〕
(1)板の変形防止のために平面に直角にとりつける補強材。
(2)柱から柱へアーチ状にかけ渡して,屋根の荷重を柱へ伝える部材。かまぼこ形や半円形の屋根などに用いる。
(3)
⇒リブ-ロース

リブあみ

リブあみ [0] 【―編み】
〔rib stitch〕
「ゴム編み」に同じ。

リブボールト

リブボールト [3] 〖rib vault〗
ボールト相互が交差した稜線部分に補強部材(リブ)を取り付けたボールト。ゴシック建築を特徴づける。

リブロース

リブロース [3] 〖rib roast〗
牛肉のうち,左右の肩から背の中央の部位のもの。肉質は軟らかく,ステーキなどにする。リブ。
→牛肉

リブ編み

リブあみ [0] 【―編み】
〔rib stitch〕
「ゴム編み」に同じ。

リプリント

リプリント
〜(版) a reprint (edition).→英和

リプリント

リプリント [3] 〖reprint〗 (名)スル
(1)写真などを複写すること。
(2)書籍などを,原本通りに複製すること。また,その本。再版・重版をもいう。
(3)録音したマザー-テープ(親テープ)から複製すること。

リプレゼンテーション

リプレゼンテーション [6] 〖representation〗
〔表象・表現・代理・再現・上演の意〕
すでに有るもの(プレゼンテーション)を再表現すること。シナリオを再現する芝居の上演,人民を代理する代議制政治,物のイメージや観念などが典型。人間の思考の基本操作。ルプレザンタシオン。

リプレッサー

リプレッサー [3] 〖repressor〗
特定の遺伝子の形質発現を抑制する作用をもつ制御タンパク質。調節遺伝子によって作られ,遺伝子の調節部位に結合してそれに続く遺伝子群による不必要な酵素の生産を抑制する。

リプレー

リプレー [3] 〖replay〗 (名)スル
(1)再び行うこと。再演。
(2)(録画・録音テープの)再生。

リプロダクション

リプロダクション [4] 〖reproduction〗
(1)複製。模写。複写。翻刻。
(2)再生産。
(3)生殖。繁殖。

リプロダクティブライツ

リプロダクティブライツ [8] 〖reproductive rights〗
妊娠中絶・受胎調節など性と生殖に関する女性の自己決定権。国家・男性・医師・宗教などの規制や社会的圧力を受けることなく,女性が選択できる権利。女性の再生産の権利。

リベッター

リベッター [2] 〖riveter〗
⇒鋲打(ビヨウウ)ち機

リベット

リベット [2] 〖rivet〗
金属板や鋼材などをつなぎ合わせるために打つ鋲(ビヨウ)。頭部のある金属棒で,接合部に穴を開けて挿し込み,余った端をつぶして固定する。

リベット

リベット 〖Jacques Rivette〗
(1928- ) フランスの映画監督。代表作「パリはわれらのもの」「修道女」「大地の愛」「嵐が丘」など。

リベット

リベット
a rivet.→英和

リベットつぎて

リベットつぎて [5] 【―継ぎ手】
リベットを用いて鋼材などを接合する方法。また,その接合部分。

リベット継ぎ手

リベットつぎて [5] 【―継ぎ手】
リベットを用いて鋼材などを接合する方法。また,その接合部分。

リベラ

リベラ 〖Diego Rivera〗
(1886-1957) メキシコの画家。シケイロスとともに壁画運動を興し,民衆の生活・風土をテーマに多くの壁画を残した。

リベラ

リベラ 〖José de Ribera〗
(1591-1652) スペインの画家。ナポリで活躍。写実と巧みな明暗により宗教画を多数制作。代表作「聖バルトロメオの殉教」など。

リベラリスト

リベラリスト [4] 〖liberalist〗
自由主義者。

リベラリズム

リベラリズム [4] 〖liberalism〗
自由主義。

リベラル

リベラル [1] 〖liberal〗 (名・形動)
自由を重んじるさま。また,そのような立場の人。「―な考え方」「―な政治家」

リベラルアーツ

リベラルアーツ [5] 〖liberal arts〗
(1)職業や専門に直接結びつかない教養。また,そのための普通教育。
→自由科
(2)大学における一般教養。教養課程。

リベラルフェミニズム

リベラルフェミニズム [7] 〖liberal feminism〗
自由・平等・正義という自由主義的価値を,女性にも広げることを求めるフェミニズム。ミルやウルストンクラフトなどにより確立され,女性参政権運動の理論的支柱となった。

リベリア

リベリア 〖Liberia〗
アフリカ西部,大西洋に臨む共和国。1822年アメリカの黒人解放奴隷が入植し,47年独立。国名は「自由」を意味する。外国船主が便宜上船籍を置くことが多く,船舶保有トン数は世界有数。鉄・天然ゴムなどを産する。主要言語は英語。首都モンロビア。面積11万平方キロメートル。人口二五八万(1992)。正称,リベリア共和国。

リベリア

リベリア
(Republic of) Liberia.→英和
〜の(人) (a) Liberian.

リベリアかば

リベリアかば [5] 【―河馬】
⇒小人河馬(コビトカバ)

リベリア河馬

リベリアかば [5] 【―河馬】
⇒小人河馬(コビトカバ)

リベル

リベル 〖Liber〗
〔リベル=パテルとも〕
古代ローマの豊穣神。ギリシャのディオニュソスと同一視された。

リベート

リベート [2] 〖rebate〗
(1)支払い代金の一部を手数料・謝礼などの名目で,支払者に戻すこと。また,その金。割り戻し。歩戻し。
(2)一定の行為に対する報奨として,受け取る金銭。世話料。手数料。

リベート

リベート
<give,get> a rebate.→英和

リホーミング

リホーミング [2] 〖reforming〗
⇒改質(カイシツ)

リボかくさん

リボかくさん【リボ核酸】
ribonucleic acid <RNA> .

リボかくさん

リボかくさん [3] 【―核酸】
〔ribonucleic acid〕
リボースを含む核酸。塩基成分は主にアデニン・グアニン・シトシン・ウラシルの四種。植物ウイルス,一部の動物ウイルスおよび動植物細胞の核と細胞質に存在する。リボソーム RNA ・伝令 RNA ・転移 RNA などがあり,一般に DNA を鋳型として合成され,タンパク質合成に関与する。ウイルスの中には,RNA を遺伝子としてもつものも多い。RNA 。
→デオキシリボ核酸

リボソーム

リボソーム [3] 〖ribosome〗
すべての細胞の細胞質にあってタンパク質合成の場となる小顆粒(カリユウ)。RNA とタンパク質から成る。

リボフラビン

リボフラビン [4] 〖riboflavin〗
⇒ビタミン B�

リボルバー

リボルバー [2] 〖revolver〗
(1)連発拳銃(ケンジユウ)の一種。弾倉が回転式になっている。レボルバー。
(2)回転するもの。回転装置。「顕微鏡の―式対物レンズ」

リボルビング

リボルビング [2] 〖revolving〗
一定限度まで繰り返し融資を受けられること。

リボルビングファンド

リボルビングファンド [7] 〖revolving fund〗
アメリカ連邦政府回転基金。アメリカ政府が公共事業などの援助資金として使う基金。

リボルビングローン

リボルビングローン [7]
〔和 revolving+loan〕
クレジット-カードによる買い物やキャッシング-サービス(自動現金貸し出し)の月間利用限度枠を決めておき,その枠内で反復利用し,返済は一定の額や率で毎月支払っていく方式。

リボン

リボン
a ribbon.→英和

リボン

リボン [1] 〖ribbon〗
(1)幅の狭い薄地の織物。洋服・帽子・頭髪の飾りや贈答品の包装に用いる。また,手芸の材料とする。
(2)タイプライター・プリンターなどで,印字用のインクを塗布したテープ。

リボンししゅう

リボンししゅう [4] 【―刺繍】
刺繍糸のかわりに細いリボンを用いた刺繍。

リボングラス

リボングラス [4] 〖ribbon grass〗
(1)イネ科のオオカニツリの園芸品種。花壇の縁取り用にする。根茎はチョロギに似た数珠状。葉は長さ約20センチメートルの線形で縁に白色の覆輪がある。チョロギガヤ。リボンガヤ。
(2)シマヨシの英語名。

リボン刺繍

リボンししゅう [4] 【―刺繍】
刺繍糸のかわりに細いリボンを用いた刺繍。

リボー

リボー 〖Théodule Armand Ribot〗
(1839-1916) フランスの心理学者。異常心理学から得られた知見をもとに,生物学・病理学の方法を基礎にして実証的な心理学を体系化した。主著「感情の心理学」など。

リボース

リボース [2] 〖ribose〗
五個の炭素をもつ単糖類の一。化学式 C�H��O� 塩基・リン酸と結合してリボ核酸( RNA )に含まれるほか,ATP や各種の補酵素の糖成分としても広く生体に分布している。
→リボ核酸

リボ核酸

リボかくさん [3] 【―核酸】
〔ribonucleic acid〕
リボースを含む核酸。塩基成分は主にアデニン・グアニン・シトシン・ウラシルの四種。植物ウイルス,一部の動物ウイルスおよび動植物細胞の核と細胞質に存在する。リボソーム RNA ・伝令 RNA ・転移 RNA などがあり,一般に DNA を鋳型として合成され,タンパク質合成に関与する。ウイルスの中には,RNA を遺伝子としてもつものも多い。RNA 。
→デオキシリボ核酸

リボ核酸

リボかくさん【リボ核酸】
ribonucleic acid <RNA> .

リポさん

リポさん [0] 【―酸】
〔lipoic acid〕
硫黄を含む脂肪酸。ビタミンのような作用を示す。肝臓・酵母などに存在し,ある種の酵素の補酵素としてはたらく。チオクト酸。

リポたんぱくしつ

リポたんぱくしつ [6] 【―蛋白質】
〔lipoprotein〕
脂質とタンパク質の複合体。生体膜などにある不溶性のものと,血漿(ケツシヨウ)や卵黄などにある水溶性のものとに分けられ,普通は後者をいう。血漿リポタンパク質は脂質の運搬役である。リポタンパク。脂タンパク質。

リポイド

リポイド [2] 〖lipoid〗
⇒類脂質(ルイシシツ)

リポーター

リポーター [2][0] 〖reporter〗
⇒レポーター

リポート

リポート
a report.→英和

リポート

リポート [2] 〖report〗 (名)スル
レポートに同じ。「現地から―する」

リポ蛋白質

リポたんぱくしつ [6] 【―蛋白質】
〔lipoprotein〕
脂質とタンパク質の複合体。生体膜などにある不溶性のものと,血漿(ケツシヨウ)や卵黄などにある水溶性のものとに分けられ,普通は後者をいう。血漿リポタンパク質は脂質の運搬役である。リポタンパク。脂タンパク質。

リポ酸

リポさん [0] 【―酸】
〔lipoic acid〕
硫黄を含む脂肪酸。ビタミンのような作用を示す。肝臓・酵母などに存在し,ある種の酵素の補酵素としてはたらく。チオクト酸。

リマ

リマ 〖Lima〗
ペルー共和国の首都。同国中部の太平洋岸近くに位置する。繊維・食品などの工業が発達。1535年スペイン人ピサロが建設。外港はカヤオ。
リマ(サンマルチン広場)[カラー図版]
リマ(ラファエルラルコエレラ博物館)[カラー図版]
リマ(露店)[カラー図版]

リマンかいりゅう

リマンかいりゅう [4] 【―海流】
〔リマン(liman)はロシア語で大河口の意〕
暖流である対馬海流の一部が北海道西岸を北上し,アムール川の流水と混じて冷却され,沿海州の東岸を今度は寒流となって南下する海流。

リマン海流

リマンかいりゅう [4] 【―海流】
〔リマン(liman)はロシア語で大河口の意〕
暖流である対馬海流の一部が北海道西岸を北上し,アムール川の流水と混じて冷却され,沿海州の東岸を今度は寒流となって南下する海流。

リミックス

リミックス [2] 〖remix〗
すでにレコードとして発表されている楽曲のマルチ-トラック-テープを,ミキシングし直すこと。

リミッター

リミッター [2] 〖limiter〗
〔制限装置の意〕
自動車で,ある設定速度や回転数を超えると自動的にエンジン出力を抑える装置。

リミッターかいろ

リミッターかいろ [6] 【―回路】
電気信号の大きさを一定値以下に制限する回路。自動録音レベル調整などは,この応用。

リミッター回路

リミッターかいろ [6] 【―回路】
電気信号の大きさを一定値以下に制限する回路。自動録音レベル調整などは,この応用。

リミット

リミット [1] 〖limit〗
限界。限度。極限。また,境界。範囲。「―を越える」

リミットゲージ

リミットゲージ [5] 〖limit gauge〗
⇒限界(ゲンカイ)ゲージ

リミナリティー

リミナリティー [3] 〖liminality〗
人類学者ターナーの用語。日常生活の規範から逸脱し,境界状態にある人間の不確定な状況をさす言葉。道化・トリックスター・シャーマン・修行者などの位置・状況をさすのに用いる。

リム

リム [1] 〖rim〗
(1)ベルト車のベルトのかかる輪の部分。
(2)自動車・自転車などの,タイヤを保持する輪。

リムクラッチ

リムクラッチ [4] 〖rim clutch〗
摩擦クラッチの一種。一方の摩擦板がリム状をしているもので,その内面ともう一方の摩擦板とが触れ合って回転を伝えるもの。

リムジン

リムジン
a limousine.→英和

リムジン

リムジン [1] 〖limousine〗
(1)乗用車の型式の一。運転席と客席の間にガラスの仕切りをつけた大型高級車。
(2)空港の旅客を送迎するバス。

リムスキーコルサコフ

リムスキーコルサコフ 〖Nikolai Andreevich RimskiiKorsakov〗
(1844-1908) ロシアの作曲家。「ロシア五人組」の一人で,管弦楽の色彩を生かした「スペイン奇想曲」,交響組曲「シェエラザード」などを作曲。後半生はオペラに没頭,「金鶏」などを残す。

リムセ

リムセ [1]
⇒ウポポ

リムパック

リムパック 〖RIMPAC〗
〔Rim of the Pacific Exercise〕
環太平洋合同演習。アメリカの第三艦隊とカナダ・オーストラリア・ニュージーランドの海軍で,ほぼ二年に一回行われる軍事演習。1971年に第一回。80年から海上自衛隊も参加。

リムーバー

リムーバー [2] 〖remover〗
ペンキやマニキュアを落とす溶剤。剥離(ハクリ)剤。

リメーク

リメーク [2] 〖remake〗 (名)スル
作り直すこと。また,作り直されたもの。特に,既存の映画を改作して再映画化すること。また,その作品。

リモコン

リモコン
remote control.〜の remote-controlled.

リモコン

リモコン [0]
リモート-コントロールの略。

リモネン

リモネン [2] 〖limonene〗
テルペンの一。レモンのような芳香のある無色の液体。レモン油・薄荷油などに含まれる。イソプレンを加熱重合して合成する。

リモージュ

リモージュ 〖Limoges〗
フランスの中西部にある都市。陶磁器の生産で知られ,聖堂などの古い建築物が多く残る。

リモート

リモート [2] 〖remote〗
他の語の上に付いて複合語をつくり,「遠隔」の意を表す。「―-スイッチ」

リモートコントロール

リモートコントロール [8] 〖remote control〗 (名)スル
(1)遠隔制御。遠隔操作。リモコン。
(2)人をかげからあやつること。

リモートセンシング

リモートセンシング [5] 〖remote sensing〗
人工衛星や飛行機などに搭載された検知器を用いて,対象物から反射または放射される電磁波を測定・記録して,地表付近の情報を収集する技術。遠隔探査。RS 。

リャノス

リャノス 〖(スペイン) llanos〗
〔平原の意〕
南アメリカ北部,ベネズエラとコロンビアにまたがるオリノコ川流域の熱帯草原。牛の放牧が盛ん。リャノ。

リャマ

リャマ [1] 〖(スペイン) llama〗
⇒ラマ

リャンメン

リャンメン [0] 【両面】
〔中国語〕
麻雀で,聴牌(テンパイ)していて,例えば四,五の数牌の連なりのように,両側につながるいずれかの牌(この場合は三と六)が来れば和了(ホーラ)する牌の形。「―待ち」

リヤカー

リヤカー [3][2]
〔和 rear+car 後方の車の意〕
自転車の後ろに連結して荷物を運ぶための,ゴムタイヤを付けた荷車。人力でもひけるようになっている。リアカー。

リヤカー

リヤカー
a (bicycle) trailer;a cart.→英和

リヤド

リヤド 〖Riyadh〗
サウジアラビア王国の首都。同国の中央部,砂漠の中にあるオアシス都市。リアド。

リヤール

リヤール [2] 〖riyal〗
サウジアラビアの通貨単位。一リヤールは二〇クルシェおよび一〇〇ハララーに等しい。記号 SRl リアル。

リュクルゴス

リュクルゴス 〖Lykourgos〗
伝説的なスパルタの立法者。実在説では紀元前九〜前八世紀の貴族とする。国家の基本体制から生活様式にまでわたる規定を作り,秩序を回復したという。

リュシッポス

リュシッポス 〖Lysippos〗
紀元前四世紀のギリシャの彫刻家。アレクサンドロス大王の宮廷に仕え,大王の肖像を多数製作した。

リュック

リュック [1]
リュックサックの略。

リュックサック

リュックサック [4] 〖(ドイツ) Rucksack〗
登山・旅行などに行くとき,食料や衣類・装備などを入れて背負う袋。ルックザック。リュック。ザック。

リュックサック

リュックサック
a rucksack;→英和
a knapsack.→英和

リュトブフ

リュトブフ 〖Rutebeuf〗
フランスの詩人。一三世紀半ばに活躍。作品は風刺詩・抒情詩・宗教詩・ファブリオー(韻文の笑い話)など多彩なジャンルにわたる。

リュトン

リュトン [1] 〖(ギリシヤ) rhyton〗
動物の角あるいは頭部をかたどった杯。人間の頭部をかたどったものもある。
リュトン[図]

リュブリャナ

リュブリャナ 〖Ljubljana〗
スロベニア共和国の首都。ドナウ川支流のサーバ川沿岸に位置する。

リュブリュキ

リュブリュキ 〖Guillaume de Rubruquis〗
〔「ルブルック」とも〕
(1220頃-1270頃) フランスの宣教師。モンゴルやカラコルムを訪れ,貴重な旅行記を残す。

リュミエール

リュミエール 〖Louis Lumière〗
(1864-1948) フランスの映画制作者。兄オーギュスト(Auguste L. 1862-1954)と写真工業の研究に従事し,シネマトグラフを開発。1895年,パリで,映写幕を用いて投影による映画公開に成功。これが一般に映画誕生の象徴的イベントとされる。

リュリ

リュリ 〖Jean Baptiste Lully〗
(1632-1687) フランスの作曲家。イタリア出身。伝統的な宮廷バレエを土台にして,台本作家キノー(1635-1688)とともにフランス語の特性を生かした,朗唱様式などをもつ新しいオペラを創造した。

リューイーソー

リューイーソー [3] 【緑一色】
〔中国語〕
麻雀の役満貫の名。緑発(リユーフア)と索子(ソーズ)の二,三,四,六,八の牌(パイ)から成る手。牌がすべて緑色なのでいう。オール-グリーン。

リュージュ

リュージュ
<F.> a luge <そり競技用> .→英和

リュージュ

リュージュ [1] 〖(フランス) luge〗
舵(カジ)・ブレーキなしの小型の木製そり。また,それを用いて,氷で固めたコースを滑降し,タイムを競う競技。冬季オリンピック種目の一つ。トボガン。
リュージュ[図]

リューダースたい

リューダースたい [0] 【―帯】
〔Lüders band〕
合金材料に張力または圧力を加えて変形させるとき,その表面に,力に対して斜めの方向に発生する皺(シワ)の部分。プレス加工の際にみられ,材料内部の結晶構造の変化による。ストレッチャー-ストレイン。
→降伏点

リューダース帯

リューダースたい [0] 【―帯】
〔Lüders band〕
合金材料に張力または圧力を加えて変形させるとき,その表面に,力に対して斜めの方向に発生する皺(シワ)の部分。プレス加工の際にみられ,材料内部の結晶構造の変化による。ストレッチャー-ストレイン。
→降伏点

リュート

リュート [1] 〖lute〗
アラビアのウードに由来し,中世から一六,七世紀にかけてヨーロッパで広く用いられた撥弦(ハツゲン)楽器。洋梨形の共鳴胴とフレットをもつ棹(サオ)からなり,二本一組みに張られた多数の弦をもつ。
リュート[図]

リュードベリ

リュードベリ 〖Johannes Robert Rydberg〗
(1854-1919) スウェーデンの物理学者。元素のスペクトル系列および周期律を研究し分光学を開拓。

リューネベリ

リューネベリ 〖Johan Ludvig Runeberg〗
(1804-1877) フィンランドの詩人。スウェーデン語で書いた。ロシアに対する独立戦争をうたった連作詩「旗手ストールの物語」が名高い。詩「我が国」は国歌となっている。

リューベック

リューベック 〖Lübeck〗
ドイツ北東部,バルト海に注ぐトラーベ川下流にある河港都市。造船業が発達。一二世紀に建設され,ハンザ同盟の盟主として繁栄。

リューマチ

リューマチ
<suffer from> rheumatism.→英和
‖リューマチ患者 a rheumatic.リューマチ熱 rheumatic fever.

リューマチ

リューマチ [0]
〔rheumatism〕
骨・関節・筋肉などの運動器の疼痛とこわばりを主徴とする疾患の総称。代表的な疾患にリューマチ熱・慢性関節リューマチがある。リウマチ。リウマチス。ロイマチス。

リューマチねつ

リューマチねつ [4] 【―熱】
全身の組織や細胞の間を埋めている結合組織の炎症を主な症状とする病気。溶血性連鎖球菌の感染による。関節・心臓・神経系が主として冒される。

リューマチ熱

リューマチねつ [4] 【―熱】
全身の組織や細胞の間を埋めている結合組織の炎症を主な症状とする病気。溶血性連鎖球菌の感染による。関節・心臓・神経系が主として冒される。

リユース

リユース [1] 〖reuse〗 (名)スル
再使用すること。また,そのもの。「―されるビール瓶」

リヨン

リヨン 〖Lyon〗
フランス南東部,ローヌ川とソーヌ川との合流点にある都市。水陸交通の要地。伝統的な絹織物工業で知られ,機械・化学工業も盛ん。古代ローマの遺跡や大聖堂などがある。

リラ

リラ [1] 〖(フランス) lilas〗
ライラックの別名。
〔「リラの花」は [季]春〕

リラ

リラ [1] 〖lira〗
イタリア・トルコなどの通貨単位。

リラ

リラ [1] 〖(ギリシヤ) lyra〗
古代ギリシャなどで用いられた竪琴(タテゴト)。共鳴胴にたてた二本の支柱に横木を渡し,弦をはったもの。
リラ[図]
→リラ[音声]

リラ

リラ
(1)《植》a lilac.→英和
(2)[イタリアの貨幣]a lira.→英和

リラびえ

リラびえ [0] 【―冷え】
(北海道で)リラの花が咲く頃に気候が冷えこむこと。

リライアビリティー

リライアビリティー [5] 〖reliability〗
信頼性。特に電子機器などが故障なく有効に機能を果たす度合。

リライト

リライト [2] 〖rewrite〗 (名)スル
(執筆者以外の人が)文章に手を入れて書き直すこと。

リラクセーション

リラクセーション [4] 〖relaxation〗
休養。息抜き。気晴らし。また,心身の緊張緩和を図る技法。

リラダン

リラダン
⇒ビリエ=ド=リラダン

リラックス

リラックス
〜する relax.→英和
〜した雰囲気 a relaxed atmosphere.

リラックス

リラックス [2] 〖relax〗 (名)スル
精神や肉体の緊張をほぐすこと。くつろぐこと。「―して試合に臨む」

リラ冷え

リラびえ [0] 【―冷え】
(北海道で)リラの花が咲く頃に気候が冷えこむこと。

リリエンタール

リリエンタール 〖Otto Lilienthal〗
(1848-1896) ドイツの航空技術者。グライダーを製作し,曲面翼の有効性を発見。

リリカル

リリカル [1] 〖lyrical〗 (形動)
抒情的・抒情詩的であるさま。「―な詩」

リリシズム

リリシズム [3] 〖lyricism〗
抒情精神。抒情的な詩風。

リリック

リリック [1] 〖lyric〗
抒情詩。リラに合わせて歌われる詩としてギリシャに発生した。
⇔エピック

リリパット

リリパット 〖Lilliput〗
スウィフトの小説「ガリバー旅行記」に出てくる小人国の名。

リリヤン

リリヤン [1][2] 〖lily yarn〗
手芸の材料とする人絹糸を丸く編んだ組糸。リリ-アン。

リリー

リリー [1] 〖lily〗
百合(ユリ)。

リリーサー

リリーサー [2] 〖releaser〗
婚姻色のように,同種の動物に対しその種に固有な行動様式を発現させる刺激。形態・動作・匂い・鳴き声・色などがある。解発因。

リリース

リリース [2] 〖release〗 (名)スル
(1)レコード・ビデオなどを,新たに発売すること。
(2)レリーズに同じ。
(3)釣った魚を水の中に返すこと。放流すること。

リリーフ

リリーフ [2] 〖relief〗 (名)スル
(1)野球で,救援すること。また,救援投手。「―を送る」「先発投手を―する」
(2)レリーフに同じ。

リリーフ

リリーフ
〜投手《野》a relief pitcher.

リルケ

リルケ 〖Rainer Maria Rilke〗
(1875-1926) オーストリアの詩人。繊細な抒情詩からロダンの影響を受けて客観的詩風に移り,晩年は深い哲学的境地を示す詩を書いた。「時祷詩集」「新詩集」「ドゥイノ悲歌」「オルフォイスに寄せるソネット」,小説「神様の話」「マルテの手記」など。ほかにすぐれたロダン論がある。

リレー

リレー [0] 〖relay〗 (名)スル
(1)受け継いで次々に渡して行くこと。中継。「聖火を―する」
(2)陸上競技・水泳・スケート・スキーなどで,定められた距離を数人の選手が順番に一定の距離を分担して早くゴール-インすることを競う競技。リレー競走。リレー-レース。
(3)継電器。

リレー

リレー
a <400-meter> relay (race).→英和

リレーション

リレーション [2] 〖relation〗
関係。関連。

リレーレース

リレーレース [4] 〖relay race〗
⇒リレー(2)

リロケーション

リロケーション [3] 〖relocation〗
〔「再配置」「移転」の意〕
転勤などで留守になるマンションや持ち家を預かり,企業や個人に斡旋・賃貸を行うサービス。また,その業種。

リロングウェ

リロングウェ 〖Lilongwe〗
マラウイ共和国の首都。海抜1070メートルの高原に位置する。タバコの集散が盛ん。

リンカン

リンカン 〖Lincoln〗
⇒リンカーン

リンカーン

リンカーン 〖Lincoln〗
イギリス,イングランド東部の都市。交通・商業の要衝地として発展。リンカン。

リンカーン

リンカーン 〖Abraham Lincoln〗
(1809-1865) アメリカの政治家。奴隷制不拡大・連邦保持を主張し1861年第一六代大統領に就任。南北戦争で北軍を指導,63年に奴隷解放宣言を発布,戦勝直後に暗殺された。「人民の人民による人民のための政治」という演説は民主主義の指針とされる。

リンカーンだいせいどう

リンカーンだいせいどう 【―大聖堂】
リンカーンにあるゴシック様式の大聖堂。一二世紀後半着工,一四世紀末に完成。双塔を有する西正面の力強い表現が特徴的。

リンカーン大聖堂

リンカーンだいせいどう 【―大聖堂】
リンカーンにあるゴシック様式の大聖堂。一二世紀後半着工,一四世紀末に完成。双塔を有する西正面の力強い表現が特徴的。

リンガ

リンガ [1] 〖梵 linṅga〗
男根。また,それをかたどった像。ヒンズー教シバ派に属するリンガヤータ派で崇拝され,繁殖を象徴する。

リンガラ

リンガラ [0] 〖lingala〗
⇒スークース

リンガラご

リンガラご [0] 【―語】
〔Lingala〕
アフリカのザイール川の中流域で発達したバンツー系の共通語。ザイール共和国で広く用いられる。ボバンギ語・モンゴ語・ンゴンベ語・ロケレ語などをもとに形成されたと考えられる。ザイール音楽に用いられていること,首都キンシャサの言語であることが広まった大きな理由。地域によってはマンガラ語・バンガラ語と呼ばれる。

リンガラ語

リンガラご [0] 【―語】
〔Lingala〕
アフリカのザイール川の中流域で発達したバンツー系の共通語。ザイール共和国で広く用いられる。ボバンギ語・モンゴ語・ンゴンベ語・ロケレ語などをもとに形成されたと考えられる。ザイール音楽に用いられていること,首都キンシャサの言語であることが広まった大きな理由。地域によってはマンガラ語・バンガラ語と呼ばれる。

リンガーえき

リンガーえき [3] 【―液】
⇒リンゲル液(エキ)

リンガー液

リンガーえき [3] 【―液】
⇒リンゲル液(エキ)

リンギング

リンギング [1] 〖ringing〗
⇒バンディング

リンク

リンク
(1) (a) golf links (ゴルフの);a skating rink (スケートの).
(2) リンク制にする place <a thing> on a link system.

リンク

リンク [1] 〖rink〗
スケート場。スケート-リンク。

リンク

リンク [1] 〖link〗 (名)スル
(1)連動すること。連結すること。
(2)運動や力を伝達する装置。また,特に,その装置に用いる細長い棒をさすことがある。

リンクせい

リンクせい [0] 【―制】
一定の輸出と輸入とを数量や金額の面で関連づける貿易制度。たとえば,製品の輸出に必要なだけの原料の輸入を許可するなど。主に輸出奨励のために行われる。

リンクス

リンクス [1] 〖lynx〗
⇒大山猫(オオヤマネコ)

リンクス

リンクス [1] 〖links〗
海浜に沿ったゴルフ-コース。

リンク制

リンクせい [0] 【―制】
一定の輸出と輸入とを数量や金額の面で関連づける貿易制度。たとえば,製品の輸出に必要なだけの原料の輸入を許可するなど。主に輸出奨励のために行われる。

リング

リング [1] 〖ring〗
(1)指輪。「エンゲージ-―」
(2)輪(ワ)。輪状のもの。
(3)ボクシングやプロレスなどの試合場。「―にのぼる」
(4)体操競技のつり輪。

リング

リング
the ring (拳闘).→英和
リングサイド <sit at> the ringside.→英和

リングサイド

リングサイド [4] 〖ringside〗
ボクシングやプロレスの試合場で,リング際の席。

リングネーム

リングネーム [4] 〖ring name〗
プロのボクサーやレスラーが試合で使う名前。

リングブック

リングブック [4] 〖ring book〗
開閉式の金属製の輪で綴じた帳簿。記入用紙が自由に差し入れできる。リング-ノート。

リングワンデルング

リングワンデルング [7] 〖(ドイツ) Ringwanderung〗
登山で,濃霧や吹雪のために方向がわからなくなり,同じ所を大きな円を描くようにぐるぐる歩き回ること。

リンケージ

リンケージ [3][1] 〖linkage〗
⇒連鎖(レンサ)

リンゲル

リンゲル
〜注射 an injection of Ringer's solution.

リンゲルえき

リンゲルえき [4] 【―液】
血清と同様に浸透圧・無機塩類組成・水素イオン濃度を調整した体液の代用液。イギリスの医学者リンガー(Sydney Ringer 1835-1910)が1882年カエルの心臓の灌流実験のために処方したものに基づく。動物生理学・解剖学・医療面で広く用いられている。リンガー液。リンゲル。

リンゲル液

リンゲルえき [4] 【―液】
血清と同様に浸透圧・無機塩類組成・水素イオン濃度を調整した体液の代用液。イギリスの医学者リンガー(Sydney Ringer 1835-1910)が1882年カエルの心臓の灌流実験のために処方したものに基づく。動物生理学・解剖学・医療面で広く用いられている。リンガー液。リンゲル。

リンシャンカイホー

リンシャンカイホー [5] 【嶺上開花】
〔中国語〕
麻雀で,槓子(カンツ)ができ,積み牌の最後のところから一枚補充しようとして,その牌で上がること。

リンス

リンス [1] 〖rinse〗 (名)スル
石鹸(セツケン)のアルカリ分を中和させ,洗った物をしなやかにする薬剤。また,その溶液でよくすすぐこと。特に,洗髪の場合にいう。ヘア-リンス。

リンス

リンス
(a) rinse.→英和
〜する rinse.

リンター

リンター [1] 〖linter〗
綿繰り機で長い繊維を取ったあとの種子に残っている短い繊維。溶解して人絹・セルロイドなどの原料とする。

リンチ

リンチ [1] 〖lynch〗
法律によらないで,民衆や団体内において行われる暴力的な私的制裁。私刑。「―を加える」
〔一八世紀末,私的法廷を主宰していたアメリカの W. Lynch の名から〕

リンチ

リンチ
〜を加える lynch <a person> .→英和

リンツ

リンツ 〖Linz〗
オーストリア北部,ドナウ川沿岸の都市。鉄鋼をはじめ,化学・電気・機械などの工業が発達。

リンデ

リンデ 〖Carl Paul Gottfried von Linde〗
(1842-1934) ドイツの技術者。リンデ式冷凍機・空気液化装置などを発明し,空気から液体酸素の工業的分離に成功。

リンデマン

リンデマン 〖Ferdinand Lindemann〗
(1852-1939) ドイツの数学者。1882年,円周率 π が超越数であることを示し,円積問題を否定的に解決した。

リンデンバウム

リンデンバウム [5] 〖(ドイツ) Lindenbaum〗
シナノキ科の落葉高木。ヨーロッパに広く分布し,街路樹や公園樹とされている。高さ30メートルに達する。葉は互生し円形で先がとがり,秋,黄葉する。初夏,葉腋(ヨウエキ)から香りのよい淡黄色の花が垂れ下がって咲く。洋種菩提樹。リンデン。

リント

リント [1] 〖lint〗
起毛加工を施したリンネル。湿布などに用いる。リント布。

リンドグレーン

リンドグレーン 〖Astrid Lindgren〗
(1907- ) スウェーデンの女流児童文学作家。「長靴下のピッピ」,また「名探偵カッレ君」のシリーズなどで親しまれている。

リンドバーグ

リンドバーグ 〖Charles Augustus Lindbergh〗
(1902-1974) アメリカの飛行家。1927年ニューヨーク〜パリ間において史上初の大西洋横断単独無着陸飛行を成功させた。著「翼よ,あれがパリの灯だ」

リンドパピルス

リンドパピルス 〖Rhind Papyrus〗
テーベの廃墟(ハイキヨ)から見つかったという,古代エジプトの数学書。八五の問題と解答を含む。紀元前1650年頃,書記アーメス(アーモーゼ)が書写した。原本はさらに約200年前の物と言われる。エジプト学者リンドが収集。アーメス-パピルス。

リンネ

リンネ 〖Carl von Linné〗
(1707-1778) スウェーデンの医学者・生物学者。「自然の体系」「植物諸属」を著し,雌雄蕊(ズイ)分類法による植物の二四綱分類を発表。また,生物を属名と種名で表す二名法を確立,分類学を大成した。

リンネル

リンネル [1] 〖(フランス) linière〗
⇒リネン

リンネル

リンネル
linen.→英和

リンパ

リンパ
〜液 lymph.→英和
〜腺 a lymph(atic) gland.〜腺炎 lymphadenitis.

リンパ

リンパ [1] 〖lymph〗
リンパ管系を流れる無色あるいは淡黄色の透明な液体。組織液がリンパ管に入ったもので,細胞成分としてリンパ球を含む。リンパ液。
〔「淋巴」とも書く〕

リンパえき

リンパえき [3] 【―液】
⇒リンパ

リンパかん

リンパかん [0][3] 【―管】
リンパが流れる脈管。構造は大体において静脈に似ており,静脈と同一方向に流れる。

リンパかんけい

リンパかんけい [0] 【―管系】
脊椎動物のリンパが流れる管系およびその付属器官。リンパ毛細管に始まり,集合して次第に太くなってリンパ管,さらに胸管となり静脈と合流する。人間では途中必ず一個以上のリンパ節が形成されている。

リンパきゅう

リンパきゅう [3] 【―球】
白血球の一種。T リンパ球と B リンパ球に分けられ,両者協同して免疫反応に直接的に働く。骨髄由来の細胞から分化したもので,いずれも脾臓とリンパ節に送られて,ここで分裂増殖する。

リンパせつ

リンパせつ [3] 【―節】
哺乳類のリンパ管の所々に存在する球状または大豆状の膨らみ。結合組織性の被膜に包まれ,内部の空所にリンパ球・マクロファージ・形質細胞,少数の白血球などの細胞を含む。リンパが通過する間に,リンパ中の異物が各細胞に捕食されて生体が防御される免疫反応器官。リンパ球が分裂増殖する場でもある。リンパ腺。

リンパせつえん

リンパせつえん [5][4] 【―節炎】
リンパ節の炎症。表在リンパ節では腫大して腫瘤として外部から触れられる。

リンパせつしゅ

リンパせつしゅ [5] 【―節腫】
リンパ節が慢性的にはれている状態。炎症性のものと腫瘍性のものがある。

リンパせん

リンパせん [0] 【―腺】
⇒リンパ節(セツ)

リンパ液

リンパえき [3] 【―液】
⇒リンパ

リンパ球

リンパきゅう [3] 【―球】
白血球の一種。T リンパ球と B リンパ球に分けられ,両者協同して免疫反応に直接的に働く。骨髄由来の細胞から分化したもので,いずれも脾臓とリンパ節に送られて,ここで分裂増殖する。

リンパ管

リンパかん [0][3] 【―管】
リンパが流れる脈管。構造は大体において静脈に似ており,静脈と同一方向に流れる。

リンパ管系

リンパかんけい [0] 【―管系】
脊椎動物のリンパが流れる管系およびその付属器官。リンパ毛細管に始まり,集合して次第に太くなってリンパ管,さらに胸管となり静脈と合流する。人間では途中必ず一個以上のリンパ節が形成されている。

リンパ節

リンパせつ [3] 【―節】
哺乳類のリンパ管の所々に存在する球状または大豆状の膨らみ。結合組織性の被膜に包まれ,内部の空所にリンパ球・マクロファージ・形質細胞,少数の白血球などの細胞を含む。リンパが通過する間に,リンパ中の異物が各細胞に捕食されて生体が防御される免疫反応器官。リンパ球が分裂増殖する場でもある。リンパ腺。

リンパ節炎

リンパせつえん [5][4] 【―節炎】
リンパ節の炎症。表在リンパ節では腫大して腫瘤として外部から触れられる。

リンパ節腫

リンパせつしゅ [5] 【―節腫】
リンパ節が慢性的にはれている状態。炎症性のものと腫瘍性のものがある。

リンパ腺

リンパせん [0] 【―腺】
⇒リンパ節(セツ)

リンホカイン

リンホカイン [4] 〖lymphokine〗
リンパ球が抗原に刺激されて産出する可溶性物質の総称。抗体は除く。ほとんどがタンパク質で,それぞれがごく微量で強力に作用し,細胞性免疫応答を発現または調節させる。

リンボー

リンボー [1] 〖limbo〗
低く設けたバーの下を反り身になってくぐる,曲芸的な中米のダンス。リンボー-ダンス。

リー

リー 〖Lee TsungDao〗
⇒李政道(リセイドウ)

リー

リー 〖Vivien Leigh〗
(1913-1967) イギリスの映画女優。強い自我をもつ女性役に真価を発揮。主演作「風とともに去りぬ」「哀愁」「欲望という名の電車」など。

リー

リー 〖Robert Edward Lee〗
(1807-1870) アメリカの軍人。南北戦争の南部アメリカ連邦軍総司令官。

リー

リー 〖Lie〗
(1)〔Jonas L.〕
(1833-1908) ノルウェーの小説家。海洋小説や夫婦・家族の問題を扱った社会小説がある。代表作「水先案内人とその妻」「ギリェの家族」
(2)〔Marius Sophus. L.〕
(1842-1899) ノルウェーの数学者。リー群論の創始者。変換そのものを考察の対象とし,変換の一般理論たる連続群の理論(リー群論)の基礎を築く。

リーキ

リーキ [1] 〖leek〗
ユリ科の二年草。地中海沿岸地方原産。軟白したものを食用とする。日本のネギよりずんぐりして太い。秋植え球根草として栽培もされる。六月頃,球状の花序に桃色の小花を密生する。ポロネギ。ポワロー。セイヨウネギ。
リーキ[図]

リーキー

リーキー 〖Louis Seymour Bazett Leakey〗
(1903-1972) イギリスの考古学者・人類学者。東アフリカで活躍し,夫人メアリーとともに1959年,タンザニアのオルドバイ峡谷でジンジャントロプス-ボイセイを発見。

リーク

リーク [1] 〖leak〗 (名)スル
(1)(意図的に)秘密を漏らすこと。「―して業界の反応をみる」
(2)漏電。

リークアンユー

リークアンユー 【李光耀】
〔Lee Kuan Yew〕
(1923- ) シンガポールの政治家。イギリスからの独立に貢献,1965年マレーシア連邦からの分離独立に際し初代首相。国内の民族融和と経済発展を指導。

リーグ

リーグ
a league.→英和
リーグ戦 a league game;the league series (全体).

リーグ

リーグ [1] 〖league〗
競技団体などの,連盟・同盟。「セントラル-―」

リーグせん

リーグせん [0] 【―戦】
競技に参加したチームや個人が,すべての相手と対戦する試合方式。総当たり戦。
→トーナメント

リーグニッツのたたかい

リーグニッツのたたかい 【―の戦い】
〔Liegnitz〕
⇒ワールシュタットの戦(タタカ)い

リーグニッツの戦い

リーグニッツのたたかい 【―の戦い】
〔Liegnitz〕
⇒ワールシュタットの戦(タタカ)い

リーグ戦

リーグせん [0] 【―戦】
競技に参加したチームや個人が,すべての相手と対戦する試合方式。総当たり戦。
→トーナメント

リージェントどおり

リージェントどおり 【―通り】
〔Regent Street〕
ロンドン市の都心部の繁華街。ピカデリーサーカスから北に続き,高級商店が並ぶ。

リージェント通り

リージェントどおり 【―通り】
〔Regent Street〕
ロンドン市の都心部の繁華街。ピカデリーサーカスから北に続き,高級商店が並ぶ。

リージョナリズム

リージョナリズム [5] 〖regionalism〗
地方や地域の主体性を重んじようとする考え方。中央に対する地域・地方の独自性の主張や,近隣の諸国間・地域間の協力にみられる。地域主義。地方主義。

リース

リース [1] 〖lease〗 (名)スル
賃貸し。比較的長期のものをいう。「機械を―する」「―産業」
→レンタル

リース

リース
<by,on> lease.→英和

リースマン

リースマン 〖David Riesman〗
(1909- ) アメリカの社会学者。現代社会に特徴的な社会的性格として「他人指向型」を唱える。主著「孤独な群衆」「個人主義の再検討」

リーズ

リーズ 〖Leeds〗
イギリス,ヨークシャー地方の都市。毛織物・機械工業が発達。

リーズナブル

リーズナブル [1] 〖reasonable〗 (形動)
合理的であるさま。納得できるさま。「―な値段」

リーゼント

リーゼント [1] 〖regent〗
リーゼント-スタイルの略。

リーゼントスタイル

リーゼントスタイル [7] 〖regent style〗
男の髪形の一。前髪を高く盛り上げて後ろへ流し,両横を後方になでつけたもの。

リーダー

リーダー [1] 〖reader〗
(1)教科書。読本。「英語の―を暗誦する」
(2)マイクロ-リーダーの略。

リーダー

リーダー [1] 〖leader〗
(1)指導者。統率者。指揮者。「チームの―」
(2) [0]
印刷で,点線。破線。また,その活字や罫線。
(3)新聞・雑誌などの社説,論説。
(4)フィルムや録音テープなどの先端の部分。または,そこに付けた別のフィルムやテープ。

リーダー

リーダー
(1)[読本]a reader.→英和
(2)[指導者]a leader.→英和

リーダーシップ

リーダーシップ [5] 〖leadership〗
(1)指導者・統率者としての地位・任務。
(2)指導者としての能力・資質。統率力。指導力。「すぐれた―を発揮する」

リーダーズダイジェスト

リーダーズダイジェスト 〖Reader's Digest〗
アメリカの総合月刊誌。1922年創刊。コンパクトなサイズと新刊書籍・雑誌の抜粋を掲載するのが特徴。世界一六〇か国,一六の言語で発行され,部数は世界一。日本では46年(昭和21)から86年まで発行された。

リーチ

リーチ 〖Leach〗
(1)〔Bernard L.〕
(1887-1979) イギリスの陶芸家。1909年(明治42)来日し,富本憲吉・浜田庄司・柳宗悦らと親交を結び両国の陶芸に寄与した。主著「陶工の本」
(2)〔Edmund Ronald L.〕
(1910- ) イギリスの社会人類学者。従来の人類学の方法や理論の前提を根底から問い直す提言を行なってきた。著「高地ビルマの政治体系」「人類学再考」など。

リーチ

リーチ [1] 【立直】
〔中国語〕
麻雀で,門前の手牌を聴牌(テンパイ)した時にかけることのできる宣言。宣言後は手牌を変えることはできない。「―をかける」

リーチ

リーチ 〖Geoffrey Leech〗
(1936-1989) イギリスの言語学者。コーパスを使った大規模な語法調査に基づく英語研究や,意味論・語用論・文体論の研究で知られる。著作に「現代意味論」「語用論」など。

リーチ

リーチ [1] 〖reach〗
(1)ボクシングで,手の長さ。拳(コブシ)が相手に届く範囲。「長い―を生かした攻め方」
(2)テニスで,ネット-プレーの際の守備範囲。

リーチ

リーチ
〜が長い have a long reach (ボクサーが).

リーチ=が掛かる

――が掛か・る
(1)麻雀で,リーチが宣言される。
(2)(転じて)あと一手で完了の状態,待ったなしの状況になる。

リーディング

リーディング 〖leading〗
他の語の上に付いて,先頭または首位である意を表す。

リーディング

リーディング [1] 〖reading〗
読むこと。読み方。朗読。

リーディングさんぎょう

リーディングさんぎょう [6] 【―産業】
一国や地域の経済成長を担う牽引(ケンイン)車的役割を果たす産業。リーディング-インダストリー。

リーディングジョッキー

リーディングジョッキー [6] 〖leading jockey〗
競馬で,年間最多勝の騎手。

リーディングヒッター

リーディングヒッター [6] 〖leading hitter〗
野球で,打率第一位の打者。首位打者。

リーディング産業

リーディングさんぎょう [6] 【―産業】
一国や地域の経済成長を担う牽引(ケンイン)車的役割を果たす産業。リーディング-インダストリー。

リート

リート [0] 〖(ドイツ) Lied〗
〔歌の意〕
ドイツの芸術歌曲。詩とピアノ伴奏が一体となって,深い情感を表現する。一八世紀後半におこり,一九世紀にはドイツ独自の重要な声楽の分野となった。

リート

リート
《楽》a lied (ドイツ歌曲).→英和

リートけいしき

リートけいしき [4] 【―形式】
リートに多用される,一部形式・二部形式・三部形式などの比較的単純な楽曲形式。西洋音楽の器楽曲についていう。歌曲形式。歌謡形式。

リートフェルト

リートフェルト 〖Gerrit Thomas Rietveld〗
(1888-1964) オランダの建築家。デ-ステイル運動のメンバー。近代建築および近代家具のデザインに影響を与えた。代表作に,木製の赤-青椅子,ユトレヒトのシュレーダー邸などがある。

リート形式

リートけいしき [4] 【―形式】
リートに多用される,一部形式・二部形式・三部形式などの比較的単純な楽曲形式。西洋音楽の器楽曲についていう。歌曲形式。歌謡形式。

リード

リード [1] 〖reed〗
〔植物アシの意〕
気鳴楽器の発音源となる舌状の小薄片。簧(シタ)。材質は葦(アシ)・竹・木・金属など。空気流(息)により振動して音を発する。振動の際に舌がどこにも当たらないフリー-リード(ハーモニカ・アコーディオン・笙(シヨウ)など)と,周縁をたたくようにして振動するビーティング-リードに二大別され,後者はさらにシングル-リード(単簧(タンコウ)。クラリネットなど)とダブル-リード(複簧(フクコウ)。オーボエ・篳篥(ヒチリキ)・チャルメラなど)に分けられる。派生的用語として,リップ-リード(唇簧(シンコウ)。ラッパ類や法螺貝(ホラガイ)など),エア-リードまたはノン-リード(無簧(ムコウ)。フルート・尺八・笛など)がある。

リード

リード
[競技で]〜する lead <the other team> by <three> points[runs (野球)].

リード

リード 〖Reed〗
(1)〔Carol R.〕
(1906-1976) イギリスの映画監督。イギリス映画伝統のリアリズムを生かし,緊張感のある作品を作った。代表作「邪魔者は殺せ」「堕ちた偶像」「第三の男」
(2)〔John R.〕
(1887-1920) アメリカのジャーナリスト。ロシアの十一月革命を体験,ルポルタージュの古典とされる「世界を揺るがした一〇日間」を残す。

リード

リード 〖Thomas Reid〗
(1710-1796) イギリスの哲学者。スコットランド常識学派の創始者。ヒュームの懐疑主義を批判し,外界の実在などの根本原理を自明なものとして「常識の原理」と名付け擁護した。

リード

リード [1] 〖(ドイツ) Lied〗
⇒リート

リード

リード 〖Herbert Edward Read〗
(1893-1968) イギリスの詩人・批評家。ロマン主義の色濃い文芸批評や社会性をもつ芸術批評をはじめ政治問題にも関心を寄せた。詩集「戦いの終わり」,評論「芸術の意味」,小説「緑の子」など。

リード

リード [1] 〖lead〗 (名)スル
(1)先に立って導くこと。先導すること。「部員をうまく―する」
(2)競技や勝負事で,相手を引き離して優位に立つこと。また,引き離した量・得点など。「前半は東軍が―していた」「一艇身の―」
(3)野球で,走者が盗塁・走塁に備えて塁を離れること。「―が大きい」
(4)社交ダンスで,男性が手足や身体の動きで,女性を次のステップに導くこと。
(5)新聞や雑誌で,記事の概要を書いた文。前書き。前文。
(6)電気の引き込み線。導線。リード線。
(7)ねじを一回転したときに進む距離。一条ねじではピッチと一致する。多条ねじではピッチの条数倍となる。
(8)クレー射撃で,動いている標的の移動方向の前方に射撃すること。狙い越し。

リードがっき

リードがっき [4] 【―楽器】
発音源としてリードを用いる楽器の総称。管内気柱の振動を起こすためにリードを用いるクラリネット・オーボエなどの木管楽器やオルガン,リードそのものが発音源となっているリード-オルガン・ハーモニカ・アコーディオンなどがある。有簧(ユウコウ)楽器。

リードオフマン

リードオフマン [4] 〖leadoff man〗
(1)野球で,一番打者。トップ-バッター。
(2)その道で,先頭に立って全体を引っ張っていく人。
(3)ボウリングで,チーム対抗試合のとき,最初に投球する人。

リードオルガン

リードオルガン [4] 〖reed organ〗
ふいごで送風するフリー-リードを発音体とする小形オルガンの一種。本来は空気の吸入によって発音するものをいったが,日本ではこの吸入型が広く普及したため,ハルモニウムを含めた小形オルガン全体をさす一般的名称となった。
→ハルモニウム

リードギター

リードギター [4]
〔和 lead+guitar〕
リズムを刻むリズム-ギターに対し,旋律を奏するギター。

リードボーカル

リードボーカル [4] 〖lead vocal〗
ロック・ポピュラーなどのグループで,主要な旋律を担当する歌い手。また,そのパート。

リード楽器

リードがっき [4] 【―楽器】
発音源としてリードを用いる楽器の総称。管内気柱の振動を起こすためにリードを用いるクラリネット・オーボエなどの木管楽器やオルガン,リードそのものが発音源となっているリード-オルガン・ハーモニカ・アコーディオンなどがある。有簧(ユウコウ)楽器。

リービッヒ

リービッヒ 〖Justus von Liebig〗
(1803-1873) ドイツの化学者。ウェーラーとともに有機化合物の構造を研究,その定量分析法と有機化学の体系化に努めた。のち,生化学・農芸化学の研究も手がけた。また,近代的化学実験教室を創設し,化学者を養成した。主著「化学通信」

リービッヒのさいしょうりつ

リービッヒのさいしょうりつ 【―の最小律】
植物の生育や収量は,必要とする無機養分のうちで最も少量に存在するものによって支配されるという法則。

リービッヒの最小律

リービッヒのさいしょうりつ 【―の最小律】
植物の生育や収量は,必要とする無機養分のうちで最も少量に存在するものによって支配されるという法則。

リービッヒれいきゃくき

リービッヒれいきゃくき [9][8] 【―冷却器】
実験などに用いる冷却器の一種。細いガラス管と,それを取り巻く外套(ガイトウ)管からなる。外套管とガラス管の間に水を流し,ガラス管内を通る蒸気を冷却・液化するのに用いる。
リービッヒ冷却器[図]

リービッヒ冷却器

リービッヒれいきゃくき [9][8] 【―冷却器】
実験などに用いる冷却器の一種。細いガラス管と,それを取り巻く外套(ガイトウ)管からなる。外套管とガラス管の間に水を流し,ガラス管内を通る蒸気を冷却・液化するのに用いる。
リービッヒ冷却器[図]

リーフ

リーフ [1] 〖reef〗
暗礁。砂洲(サス)。

リーフグリーン

リーフグリーン [5] 〖leaf green〗
草木の葉(リーフ)のような鈍い黄緑色。

リーフデごう

リーフデごう 【―号】
〔Liefde〕
1600年,豊後(ブンゴ)国臼杵(ウスキ)湾に漂着したオランダ商船。乗員にアダムズ(三浦按針)やヤン=ヨーステンがいた。

リーフデ号

リーフデごう 【―号】
〔Liefde〕
1600年,豊後(ブンゴ)国臼杵(ウスキ)湾に漂着したオランダ商船。乗員にアダムズ(三浦按針)やヤン=ヨーステンがいた。

リーフレット

リーフレット [1][4] 〖leaflet〗
宣伝・案内などのための,一枚刷りの印刷物。折りたたんで冊子にしたものもある。

リーブルビル

リーブルビル 〖Libreville〗
ガボン共和国の首都。ギニア湾に面する港湾都市。

リープクネヒト

リープクネヒト 〖Liebknecht〗
(1)〔Karl L.〕
(1871-1919) ドイツの政治家。{(2)}の子。社会民主党最左派に属し反軍国主義運動を展開,第一次大戦に反対の立場を貫き脱党。ローザ=ルクセンブルクらとスパルタクス団を結成,ドイツ革命を推進し,ドイツ共産党を創立。武装蜂起の際に虐殺された。
(2)〔Wilhelm L.〕
(1826-1900) ドイツの政治家。1869年ベーベルとともに社会民主労働党を結成,労働運動・反戦活動を展開。75年ラサール派と合同して社会主義労働党を創立,その発展に尽くした。

リーベ

リーベ [1] 〖(ドイツ) Liebe〗
恋人。愛人。

リーマン

リーマン 〖Riemann〗
(1)〔Georg Friedrich Bernhard R.〕
(1826-1866) ドイツの数学者。ガウスの曲面論を発展させ,リーマン空間の一般的概念を示し,リーマン幾何学や多様体論の基礎を築いた。また,球面上における幾何学を発展させて非ユークリッド幾何学の一体系を示した。複素関数論でも多くの業績を残す。リーマン幾何学はアインシュタインの相対性理論に利用された。
(2)〔Hugo R.〕
(1849-1919) ドイツの音楽学者。機能和声の概念によって近代和声理論を基礎づけ,多数の音楽史的論考により近代音楽学の確立に尽力。「音楽事典」は現在も版を重ねる。

リーマー

リーマー [1] 〖reamer〗
鋼材などにあけた穴の内面を滑らかにし,精密に仕上げるための工具。リーマ。

リーム

リーム [1] 〖ream〗
紙を数える単位。記号 rm. 四八〇枚,または五〇〇枚。日本ではなまって「連(レン)」となった。
→連

リール

リール [0] 〖reel〗
(1)糸・ひも・電線,映画用のフィルムや磁気テープなどをまきとるための枠(ワク)。巻き軸。また,そのひと巻き。
(2)スコットランドの民俗舞踊。また,その曲。四拍子でテンポが速く活発。
(3)釣り具の一。糸巻き(スプール)に釣り糸を巻きつけておいて,必要に応じて糸の出し入れをする装置。竿(サオ)に取り付けて用いる。

リール

リール
a reel.→英和

リール

リール 〖Lille〗
フランス北部,ベルギーとの国境付近にある都市。古くから毛織物生産が盛んで,現在は繊維・機械などの工業が発達。

リーン

リーン 〖David Lean〗
(1908-1991) イギリスの映画監督。緻密な構成とリアルな演出に定評がある。代表作「旅情」「戦場にかける橋」「アラビアのロレンス」「ドクトル=ジバゴ」

リーンバーン

リーンバーン [4] 〖lean burn〗
〔希薄燃焼の意〕
理論空燃比より薄いガスを安定して燃焼させること。これを応用した自動車エンジンは,排気ガス低減と低燃費を実現できる。

ルアン

ルアン 〖Rouen〗
⇒ルーアン

ルアンダ

ルアンダ 〖Luanda〗
アンゴラ共和国の首都。大西洋に臨む港湾都市。コーヒー・綿花・トウモロコシなどを輸出。

ルアー

ルアー [1] 〖lure〗
擬餌鉤(ギジバリ)の一種。餌(エサ)の小魚などに似せた形・色に作ったもの。スプーン・スピナー・プラグ・ジグ・ワームなどの種類がある。
ルアー[図]

ルアー

ルアー
a lure (魚釣りの).→英和

ルアーブル

ルアーブル 〖Le Havre〗
フランス北部,セーヌ川河口に位置し,イギリス海峡に臨む港湾都市。石油精製・造船などの工業も発達。

ルイ

ルイ 〖Louis〗
(1)(九世)(1214-1270) フランス国王(在位1226-1270)。イギリスとの紛争を解決,パリ高等法院を設置し裁判制度を改革,王領拡大と集権化を推進。信仰あつく十字軍に二度参加,列聖され聖ルイと称される。
(2)(一一世)(1423-1483) フランス国王(在位 1461-1483)。シャルル七世の子。諸侯を抑え王領を拡大,郵便制度・民兵制度を整備,中央集権を確立し絶対王政の基礎を築いた。
(3)(一三世)(1601-1643) フランス国王(在位 1610-1643)。アンリ四世の子。リシュリューを宰相に起用し貴族層・新教徒を抑圧,国際覇権の掌握を図り,ブルボン家による絶対王政を強化した。
(4)(一四世)(1638-1715) フランス国王(在位 1643-1715)。{(3)}の子。マザランの没後に親政を始め,王権神授説をとり絶対主義を確立,「朕は国家なり」と称したという。中央統治機構を整備,コルベールを登用し重商主義政策を遂行,ヨーロッパ最大の常備軍を編制して相次ぐ侵略戦争により領土を拡大。ベルサイユ宮殿を造営して豪華な宮廷生活を営み,バロック美術と古典主義文学の隆盛に寄与したが,晩年に戦費・宮廷費の増大やナントの勅令廃止により財政窮乏・農民反乱を招いた。
(5)(一五世)(1710-1774) フランス国王(在位 1715-1774)。{(4)}の曾孫。オーストリア継承戦争・七年戦争に参戦,多額の戦費や植民地喪失により財政難を深刻化。特権身分への課税を企て高等法院と対立,王権を弱体化させた。
(6)(一六世)(1754-1793) フランス国王(在位 1774-1792)。{(5)}の孫。チュルゴー・ネッケルらを任用して財政再建を図ったが,貴族の抵抗により三部会召集を強いられ,フランス革命を誘発。妻マリー=アントワネットとともに国外逃亡事件を起こし王権の失墜と共和運動の高揚を招き,王権停止後,反逆のかどで断頭台の露と消えた。

ルイサイト

ルイサイト [3] 〖lewisite〗
毒ガスの一。アメリカの化学者ルイス(W. Lee Lewis 1878-1943)が発明。化学式 C�H�AsCl� 糜爛(ビラン)性・肺傷性の猛毒。ルイス-ガス。

ルイジアナ

ルイジアナ 〖Louisiana〗
アメリカ合衆国南部の州。ミシシッピ川河口部を占め,メキシコ湾に臨む。綿花・石油・天然ガスなどを産出。州都バトンルージュ。

ルイス

ルイス 〖Pierre Louÿs〗
(1870-1925)
〔本名 Pierre Louis〕
フランスの詩人・小説家。象徴派の影響下で,耽美・官能・幻想を博識と技巧をもって描く。ギリシャ古典を模した散文詩集「ビリチスの歌」,小説「アフロディット」など。

ルイス

ルイス 〖Lewis〗
(1)〔Clive Staples L.〕
(1898-1963) イギリスの作家・中世学者。主著「愛の寓話」のほかキリスト教をユーモアを交えて平明に説いた「悪魔の手紙」や,連作童話「ナルニア国物語」を残す。
(2)〔Gilbert Newton L.〕
(1875-1946) アメリカの物理化学者。簡単な原子模型に基づいた化学結合論を展開,電子対の重要性を指摘。熱力学,重水素の実験,磁気化学の研究も行う。
(3)〔Harry Sinclair L.〕
(1885-1951) アメリカの小説家。アメリカ社会の偽善・俗物主義・拝金主義などを写実的に鋭い風刺を交えて描いた。作「本町通り」「アロースミス」「エルマー=ガントリー」
(4)〔John Llewellyn L.〕
(1880-1969) アメリカの労働運動指導者。アメリカ炭坑夫組合長を務め,産業別組合の組織化を推進,CIO を結成して初代議長となった。

ルイセンコ

ルイセンコ 〖Trofim Denisovich Lysenko〗
(1898-1976) ソ連の育種学者・生物学者。春化処理研究から植物の発育段階説を提唱。その後メンデル・モーガンの遺伝子説に対立して,ソ連の政策に沿った獲得形質の遺伝説などを唱え,政界をまきこんだ世界的な論争を引き起こしたが,スターリン批判に伴って批判をうけ失脚。

ルイナポレオン

ルイナポレオン 〖Louis Napoléon〗
⇒ナポレオン(2)

ルイバコフ

ルイバコフ 〖Anatolii Naumovich Rybakov〗
(1911- ) ロシアの小説家。ぺレストロイカ期発表の長編「アルバート街の子供たち」は,初の本格的なスターリン批判文学として反響を呼んだ。他に「クローシの冒険」「重い砂」など。

ルイフィリップ

ルイフィリップ 〖Louis Philippe〗
(1773-1850) フランス国王(在位 1830-1848)。フランス革命に参加したが革命の激化により亡命,王政復古で帰国し七月革命で大資本家に推され即位。ギゾーを重用し次第に共和派を弾圧,二月革命でイギリスに亡命した。

ルイベ

ルイベ [1]
〔アイヌ語。とける食物の意〕
凍った魚,またはその刺身。本来は凍らせて貯蔵した魚などをとかして食べるものをいう。火にあぶったり,塩湯の中に削り込んだりしてとかし,薄切りにして山葵(ワサビ)醤油などで食べる。

ルオー

ルオー 〖Georges Rouault〗
(1871-1958) フランスの画家。人間の内奥をみつめ,宗教的題材や道化・旅芸人・娼婦などを重厚で強烈な色彩で描く。代表作「キリストの顔」など。

ルカ

ルカ 〖Loukas〗
新約聖書の登場人物の一人。パウロの協力者。医者と呼ばれる。ルカ福音書・使徒行伝の著者とされてきた。
〔「路加」とも書く〕

ルカでん

ルカでん 【―伝】
⇒ルカ福音書(フクインシヨ)

ルカふくいんしょ

ルカふくいんしょ 【―福音書】
〔Loukas〕
新約聖書の四福音書の一。著者は使徒行伝と同一人物。マルコ福音書,Q 資料,独自の資料を用いて,ユダヤ人以外の異邦人読者に向けて書かれた。イエスの生誕から受難・復活・昇天に至る生涯を神の救済計画の成就とみなし,福音宣教を通してこの救済が全世界に及ぶことを強調している。ルカ伝。

ルカヌス

ルカヌス 〖Marcus Annaeus Lucanus〗
(39-65) ローマの叙事詩人。スペイン生まれ。ストア派哲学者セネカの甥。皇帝ネロにその才をねたまれ,のちネロ暗殺に加担し自害を強いられた。未完の作「内乱」一〇巻が伝存。

ルカーシェビチ

ルカーシェビチ 〖Jan Łukasiewicz〗
(1878-1956) ポーランドの論理学者。ワルシャワ大教授としてタルスキなどを育てる一方,多値論理学の基礎づけ,アリストテレスの三段論法の研究などを行なった。

ルカーチ

ルカーチ 〖Lukács György〗
(1885-1971) ハンガリーの哲学者・文学史家。ドイツに留学し,ヘーゲル哲学などを学び,のちマルクス主義に接近。マルクス主義の立場から哲学・文学・美学を研究。著「歴史と階級意識」「ゲーテとその時代」「若きヘーゲル」「理性の破壊」など。

ルカ伝

ルカでん 【―伝】
⇒ルカ福音書(フクインシヨ)

ルカ福音書

ルカふくいんしょ 【―福音書】
〔Loukas〕
新約聖書の四福音書の一。著者は使徒行伝と同一人物。マルコ福音書,Q 資料,独自の資料を用いて,ユダヤ人以外の異邦人読者に向けて書かれた。イエスの生誕から受難・復活・昇天に至る生涯を神の救済計画の成就とみなし,福音宣教を通してこの救済が全世界に及ぶことを強調している。ルカ伝。

ルキアノス

ルキアノス 〖Lūkiānos〗
(120頃-180頃) ローマ帝政期のギリシャの風刺作家。主に対話形式で書かれた八〇編ほどの作品が伝存。当時の世相に鋭い批判眼を向けつつ,哲学・思想・宗教などあらゆる面にわたって風刺した。「本当の話」「神々の対話」「ペレグリノスの昇天」など。

ルクス

ルクス [1] 〖(フランス) lux〗
照度の SI 単位。1平方メートルの面積に1ルーメンの光束が一様に分布しているときの表面の照度を一ルクスとする。記号 lx  ルックス。

ルクセンブルク

ルクセンブルク 〖Rosa Luxemburg〗
(1870-1919) ドイツの女性革命家・経済学者。ポーランドから移住,社会民主党左派の理論的指導者として修正主義派と論争。第一次大戦に反対しリープクネヒトらとスパルタクス団を結成,さらにドイツ共産党を創立。武装蜂起の際に虐殺された。著「資本蓄積論」など。

ルクセンブルク

ルクセンブルク 〖Luxemburg〗
(1)ヨーロッパ西部,ベルギー・フランス・ドイツに囲まれた小さな内陸国。立憲君主制。鉄鉱石を産出,製鉄業が盛ん。住民はドイツ系でカトリック教徒。首都ルクセンブルク市。面積2586平方キロメートル。人口三九万(1992)。正称,ルクセンブルク大公国。
(2){(1)}の首都。鉄道交通の要地。金属・機械工業が発達。

ルクセンブルグ

ルクセンブルグ
〜(の) Luxemb(o)urg.〜人 a Luxemburger.

ルクソル

ルクソル 〖Luxor〗
エジプト,ナイル川中流東岸の観光都市。古代都市遺跡テーベの東部にあたり,カルナック神殿・ルクソル神殿がある。ルクソール。
ルクソル(カルナック)[カラー図版]
ルクソル(ナムノンの臣像)[カラー図版]
ルクソル(王家の谷)[カラー図版]

ルクソルしんでん

ルクソルしんでん 【―神殿】
ルクソルにある古代エジプトの神殿。アメンホテプ三世とラムセス二世らによって建造。全長260メートル,最大幅約60メートル。

ルクソル神殿

ルクソルしんでん 【―神殿】
ルクソルにある古代エジプトの神殿。アメンホテプ三世とラムセス二世らによって建造。全長260メートル,最大幅約60メートル。

ルクランシェでんち

ルクランシェでんち [6] 【―電池】
1868年にフランスのルクランシェ(G. Leclanché 1839-1882)の発明した一次電池。陰極に亜鉛,陽極に炭素棒,減極剤に二酸化マンガン,電解液に塩化アンモニウムを使用し,起電力は1.5ボルト。現在の乾電池に発展した。マンガン電池。

ルクランシェ電池

ルクランシェでんち [6] 【―電池】
1868年にフランスのルクランシェ(G. Leclanché 1839-1882)の発明した一次電池。陰極に亜鉛,陽極に炭素棒,減極剤に二酸化マンガン,電解液に塩化アンモニウムを使用し,起電力は1.5ボルト。現在の乾電池に発展した。マンガン電池。

ルクリュ

ルクリュ 〖Jean Jacques Élisée Reclus〗
(1830-1905) フランスの地理学者。パリ-コミューン参加による国外追放のなかで社会地理学の研究を進め,政治的洞察に裏打ちされた環境論を展開。著「新世界地理」

ルクレジオ

ルクレジオ 〖JeanMarie Gustave Le Clézio〗
(1940- ) フランスの作家。太陽・海・子供といった要素を使い,新たな小説の可能性を追求する。長編「調書」「巨人たち」,短編集「モンドーおよびその他の物語集」など。

ルクレティウス

ルクレティウス 〖Titus Lucretius Carus〗
(前94頃-前55頃) ローマの哲学詩人。エピクロスの原子論的自然観をテーマとした六巻の哲学詩「物の本質について」が唯一の作品。

ルグウィン

ルグウィン 〖Ursula Le Guin〗
(1929- ) アメリカの SF ・ファンタジー作家。女性 SF 作家の代表的存在。代表作「闇の左手」。児童ファンタジー「ゲド戦記」なども有名。

ルグラン

ルグラン 〖Michel Legrand〗
(1932- ) フランスの映画音楽家・ピアニスト。代表作「シェルブールの雨傘」「女と男のいる舗道」「おもいでの夏」など。

ルコック

ルコック 〖Albert August von Le Coq〗
(1860-1930) ドイツの東洋学者。トルファン・クチャなどを探査,多数の壁画を持ち帰った。著「高昌」など。

ルコルビュジエ

ルコルビュジエ 〖Le Corbusier〗
(1887-1965)
〔本名 Charles Édouard Jeanneret-Gris〕
スイス生まれのフランスの建築家。住宅建築から都市計画まで,機能的合理主義の理論と実践により現代建築を主導。代表作にポワッシーのサボア邸,マルセイユのアパート(ユニテ・ダビタシオン),ロンシャンの教会など。著「建築をめざして」など。

ルコントドリール

ルコントドリール 〖Charles Marie Leconte de Lisle〗
(1818-1894) フランスの詩人。厳格な詩法と客観的な彫刻美を特徴とする高踏派の詩を確立。諸家詩選「現代高踏詩集」の中心的存在。著「古代詩集」「夷狄詩集」「悲劇詩集」など。

ルゴフ

ルゴフ 〖Jacques Le Goff〗
(1924- ) フランスの歴史学者。人類学・地理学などの成果を踏まえ全体史を構想。著「中世西洋の文明」「中世の知識人」など。

ルゴーネス

ルゴーネス 〖Leopoldo Lugones〗
(1874-1938) アルゼンチンの詩人・作家。モデルニスモを代表する,隠喩に富んだ詩集や幻想的・ SF 的短編などを発表,ボルヘスらに大きな影響を与えたが,晩年はファシズムにくみしたため孤立し,失意のうちに自殺した。

ルゴールえき

ルゴールえき [4] 【―液】
〔創製者フランスの医師ルゴール(J. G. A. Lugol 1786-1851)にちなむ〕
ヨウ素・ヨウ化カリウムを水に溶かして製した赤褐色の液。殺菌・消毒作用をもつ。
→複方ヨード-グリセリン

ルゴール液

ルゴールえき [4] 【―液】
〔創製者フランスの医師ルゴール(J. G. A. Lugol 1786-1851)にちなむ〕
ヨウ素・ヨウ化カリウムを水に溶かして製した赤褐色の液。殺菌・消毒作用をもつ。
→複方ヨード-グリセリン

ルサカ

ルサカ 〖Lusaka〗
ザンビア共和国の首都。同国中央部の海抜1279メートルの高原に位置する。

ルサンチマン

ルサンチマン [2] 〖(フランス) ressentiment〗
〔哲〕 ニーチェの用語。被支配者あるいは弱者が,支配者や強者への憎悪やねたみを内心にため込んでいること。この心理のうえに成り立つのが愛とか同情といった奴隷道徳であるという。怨恨。
→奴隷道徳

ルサージュ

ルサージュ 〖Alain René Lesage〗
(1668-1747) フランスの小説家・劇作家。スペインのピカレスク小説の流れを汲む写実的な風俗小説を書く。戯曲「主人と張り合うクリスパン」,小説「ジル=ブラス物語」など。

ルシフェラーゼ

ルシフェラーゼ [4] 〖luciferase〗
ホタル・ウミホタルなどの生物発光を触媒する酵素の総称。

ルシフェリン

ルシフェリン [0] 〖luciferin〗
生物発光において,酵素ルシフェラーゼの触媒作用のもとに,酸素分子により酸化され光を発する物質の総称。発光細菌や発光組織中に含まれ,発光生物ごとに特有の構造をもつ低分子物質。発光素。

ルシフェル

ルシフェル [1] 〖(ポルトガル) Lucifer〗
堕天使(ダテンシ)のこと。

ルシャトリエ

ルシャトリエ 〖Henry Louis Le Chatelier〗
(1850-1936) フランスの化学者。高温計を改良し,高温における比熱の測定や化学反応を研究。

ルシャトリエのほうそく

ルシャトリエのほうそく 【―の法則】
化学平衡にある系の状態を決定する変数(温度・圧力・成分濃度など)のどれか一つが変化すると,その変化の効果を小さくする方向に反応が進み,系は新しい平衡状態に達する,という法則。一九世紀末ル=シャトリエとブラウンが提出。平衡移動の法則。ル=シャトリエの原理。ル=シャトリエ-ブラウンの法則。

ルシャトリエの法則

ルシャトリエのほうそく 【―の法則】
化学平衡にある系の状態を決定する変数(温度・圧力・成分濃度など)のどれか一つが変化すると,その変化の効果を小さくする方向に反応が進み,系は新しい平衡状態に達する,という法則。一九世紀末ル=シャトリエとブラウンが提出。平衡移動の法則。ル=シャトリエの原理。ル=シャトリエ-ブラウンの法則。

ルジャンドル

ルジャンドル 〖Adrien Marie Legendre〗
(1752-1833) フランスの数学者。整数論・楕円関数・微分方程式などを研究。

ルスカ

ルスカ 〖Ernst Ruska〗
(1906-1988) ドイツの電子工学者。電子顕微鏡を開発。

ルスタベリ

ルスタベリ 〖Shota Rustaveli〗
一二世紀後半〜一三世紀前半のグルジアの詩人。詳しい経歴は不詳。彼の作「豹の皮を着た勇者」は複雑な構成を持つ長編叙事詩で,中世グルジア文学の最高傑作とされる。

ルソン

ルソン 〖Luzon〗
フィリピンの最大の島。中心都市マニラ。一六世紀スペインが進出,近世初期マニラに日本人町が営まれた。面積10万5千平方キロメートル。
〔「呂宋」とも書く〕

ルソンつぼ

ルソンつぼ [2] 【呂宋壺】
桃山時代前後に,海外からルソンを経て舶載された陶製の壺。福建・広東あるいはベトナム産と推定される。伝来当時は茶壺として珍重された。

ルソー

ルソー 〖Rousseau〗
(1)〔Henri R.〕
(1844-1910) フランスの画家。税関吏をやめた四二歳頃から本格的に絵を描き,純朴で幻想的・エキゾチックな画風を打ち立てた。
(2)〔Jean-Jacques R.〕
(1712-1778) フランス啓蒙期の思想家・小説家。「人間不平等起源論」「社会契約論」などで文明や社会の非人間性を批判,独自の人民主権思想を説いてフランス革命の先駆となった。啓蒙主義を超えて,自然状態の理想化やロマン主義もみられ,全人教育論「エミール」,自伝的作品「告白録」,小説「新エロイーズ」など多面的な著作を残した。
(3)〔Théodore R.〕
(1812-1867) フランスの画家。バルビゾン派の一人。風景画を描き印象派への先駆となった。

ルター

ルター 〖Martin Luther〗
(1483-1546) ドイツの宗教改革者。1517年,ローマ教皇による免罪符販売に反対して,九五か条の提題を発表し,宗教改革運動の発端をつくった。破門されたがザクセン選帝侯の保護を得て聖書を独訳し,現代ドイツ語の基礎を築いた。信仰のみによって義とされること,教会ではなく聖書のみが規範であること,信仰者はすべて神の前に等しく祭司であることなどに代表されるその神学思想は,プロテスタント諸教会の原理として大きな影響を及ぼしてきた。ルッター。ルーテル。

ルチル

ルチル [1] 〖rutile〗
⇒金紅石(キンコウセキ)

ルチン

ルチン [1] 〖rutin〗
ソバ・エンジュの新鮮なつぼみなどに含まれる配糖体。淡黄色の結晶で無味。毛細血管の透過性を抑制しもろくなるのを防ぐ。出血性の病気の予防薬として用いる。

ルック

ルック [1] 〖look〗
そのような特徴や雰囲気をもった服装。他の語と複合して用いる。「ニュー-―」「ミリタリー-―」

ルックイーストせいさく

ルックイーストせいさく 【―政策】
〔look east 東方を見る意〕
マレーシアのマハティール首相が唱導する政策。日本・韓国をモデルとして工業化と経済発展を目指そうとしたもの。東方政策。

ルックイースト政策

ルックイーストせいさく 【―政策】
〔look east 東方を見る意〕
マレーシアのマハティール首相が唱導する政策。日本・韓国をモデルとして工業化と経済発展を目指そうとしたもの。東方政策。

ルックザック

ルックザック [4] 〖(ドイツ) Rucksack〗
⇒リュックサック

ルックス

ルックス [1] 〖lux〗
⇒ルクス

ルックス

ルックス
《光》a lux.→英和

ルックス

ルックス [1][0] 〖looks〗
顔かたち。容貌。器量。「―のいい子」

ルッジェーリ

ルッジェーリ 〖Michele Ruggieri〗
(1543-1607) イタリアのイエズス会宣教師。中国広東省の肇慶を中心に布教。公教要理の漢訳「天主聖教実録」を残す。中国名,羅明堅。

ルッソロ

ルッソロ 〖Luigi Russolo〗
(1885-1947) イタリアの作曲家・画家。1913年に急進的な未来派音楽の宣言「騒音芸術」を発表。日常の騒音や機械音によるその作品は,ミュージック-コンクレートの先駆をなす。

ルッター

ルッター 〖Luther〗
⇒ルター

ルッツジャンプ

ルッツジャンプ [4]
〔和 Lutz+jump〕
フィギュア-スケートのジャンプの一。後ろ向きに滑りながら,スケートの先端で氷面をけって跳躍し,空中で滑走方向と逆向きに一回転するもの。

ルツェルン

ルツェルン 〖Luzern〗
スイス中央部,アルプス山脈の北麓,ルツェルン湖に臨む国際的な観光・保養都市。

ルツーリ

ルツーリ 〖Albert John Luthuli〗
(1898-1967) 南アフリカ共和国の民族運動指導者。アパルトヘイト政策に反対し,逮捕・拘禁に屈することなく,非暴力抵抗運動を指導。

ルテチウム

ルテチウム [3] 〖(ドイツ) Lutetium〗
ランタノイドの一。元素記号 Lu  原子番号七一。原子量一七五・〇。銀白色の固体金属。希土類元素中で産出量が最も少ない。

ルテニウム

ルテニウム [3] 〖ruthenium〗
白金族に属する遷移元素の一。元素記号 Ru  原子番号四四。原子量一〇一・一。銀白色の固体金属。多量の気体を吸蔵する性質がある。

ルドゥー

ルドゥー 〖ClaudeNicolas Ledoux〗
(1736-1806) フランスの建築家。ルイ一六世の宮廷建築家として活躍。大胆な幾何学形態の建築案で知られる。パリの各広場の入り口に,独特な様式のパビリオンを造った。

ルドベキア

ルドベキア [3] 〖(ラテン) Rudbeckia〗
キク科ルドベキア属の植物の総称。北アメリカ原産。観賞用にオオハンゴンソウなど数種が栽培され,また,日本各地に野生化している。頭状花は黄色。

ルドルフ

ルドルフ 〖Rudolf〗
(一世)(1218-1291) 神聖ローマ皇帝(在位 1273-1291)。ハプスブルク家から初めて帝位につき,大空位時代を終わらせ,ボヘミア・オーストリアなどを獲得し,同家興隆のもとをつくった。

ルドン

ルドン 〖Odilon Redon〗
(1840-1916) フランスの画家。象徴派の詩人たちと交遊,神秘的な題材や花・女などを幻想的な色彩で描いた。

ルナ

ルナ 〖Luna〗
ローマ神話の月の女神。ときにダイアナと同一視される。ギリシャ神話のセレネに当たる。

ルナチャルスキー

ルナチャルスキー 〖Anatolii Vasil'evich Lunacharskii〗
(1875-1933) ソ連の批評家。ロシア革命後の新文化建設を指導,革命と文化の関係について幅広い評論活動を展開。評論「文学的シルエット」,戯曲「解放されたドン=キホーテ」

ルナリア

ルナリア [2] 〖(ラテン) Lunaria〗
アブラナ科の二年草。ヨーロッパ原産。高さ約60センチメートル。春,紅紫色または白色の花を多数つける。果実は径約3センチメートルの扁円形。銀扇草(ギンセンソウ)。シルバー-ダラー。

ルナン

ルナン 〖Le Nain〗
一七世紀前半に活躍したフランスの画家の三兄弟。アントワーヌ(Antoine 1588-1648)・ルイ(Louis 1593-1648)・マチュー(Mathieu 1607-1677)。特にルイが有名で,農民の風俗を写実的に描いた。

ルナン

ルナン 〖Joseph Ernest Renan〗
(1823-1892) フランスの宗教史家・言語学者。ロックなどの影響で懐疑主義に接近,キリスト教の歴史科学的研究を行なった。主著「キリスト教起源史」。特にその第一巻「イエス伝」は有名。

ルナール

ルナール 〖Jules Renard〗
(1864-1910) フランスの小説家・劇作家。簡潔な文体と正確かつユーモラスな観察眼を特色とする。スケッチ風の「葡萄畑の葡萄作り」「博物誌」,小説「にんじん」,また「日記」が名高い。

ルニョー

ルニョー 〖HenriVictor Regnault〗
(1810-1878) フランスの化学者・物理学者。気体の熱的な性質の研究で,定圧比熱・蒸気圧などを測定し,後の熱力学の発展に寄与。精密な実験技術を駆使した測定にすぐれた。

ルネサンス

ルネサンス [2] 〖(フランス) Renaissance〗
〔「ルネッサンス」とも〕
一四〜一六世紀,イタリアから西ヨーロッパに拡大した人間性解放をめざす文化革新運動。都市の発達と商業資本の興隆を背景として,個性・合理性・現世的欲求を求める反中世的精神運動が躍動した。この新しい近代的価値の創造が古代ギリシャ・ローマ文化の復興という形式をとったので,「再生」を意味するルネサンスという言葉で表現された。文化革新は文学・美術・建築・自然科学など多方面にわたり西欧近代化の思想的源流となった。文芸復興。

ルネサンスけんちく

ルネサンスけんちく [6] 【―建築】
一五世紀のイタリアで起こりヨーロッパ全土に広がった,古代ローマ建築を規範とする古典主義建築。均衡のとれた明瞭さが特徴的。

ルネサンス建築

ルネサンスけんちく [6] 【―建築】
一五世紀のイタリアで起こりヨーロッパ全土に広がった,古代ローマ建築を規範とする古典主義建築。均衡のとれた明瞭さが特徴的。

ルネッサンス

ルネッサンス
the Renaissance.

ルネッサンス

ルネッサンス [2] 〖(フランス) Renaissance〗
⇒ルネサンス

ルノアール

ルノアール 〖Renoir〗
〔ルノワールとも〕
(1)〔Jean R.〕
(1894-1979) フランスの映画監督。{(2)}の次男。無声前衛映画から出発,トーキー「ピクニック」「どん底」「大いなる幻影」「ゲームの規則」「南部の人」「黄金の馬車」「草の上の昼食」などに奥行き深い写実を展開した。
(2)〔Pierre-Auguste R.〕
(1841-1919) フランスの画家。甘美な色彩表現で,量感・生命感の躍動した女体美を創造し,多くの傑作を残した。印象派の一人。

ルノートル

ルノートル 〖André Le Nôtre〗
(1613-1700) フランスの造園家。ベルサイユ宮殿の庭園を完成させ,フランス庭園様式を確立。

ルバイヤート

ルバイヤート 〖(ペルシヤ) Rubā‘īyāt〗
〔「四行詩集」の意〕
ペルシャの詩人ウマル=ハイヤームの詩集。一二世紀成立。1859年イギリスの詩人フィッツジェラルドによってヨーロッパに紹介され,その宿命論・刹那(セツナ)的快楽主義が大きな反響を呼んだ。

ルバシカ

ルバシカ [0][2] 〖(ロシア) rubashka〗
ロシアの男性の着る,ゆったりしたオーバーブラウス風の上衣。立ち襟・左寄りの前あきで,袖口・襟に刺繍をほどこす。ルパシカ。ルバシュカ。
ルバシカ[図]

ルバート

ルバート [2] 〖(イタリア) rubato〗
⇒テンポ-ルバート

ルバーブ

ルバーブ [2] 〖rhubarb〗
軟化栽培した大黄(ダイオウ)の葉柄。弱い酸味があり,生食やジャムの原料などにする。

ルパン

ルパン 〖Arsène Lupin〗
M =ルブランの推理小説で活躍する怪盗紳士。アルセーヌ=ルパン。

ルビ

ルビ [1] 〖ruby〗
〔五号活字の振り仮名である七号活字の大きさがルビー{(2)} に相当したことから〕
(1)振り仮名用の活字。主に四〜六ポイントの小活字。ルビー。
(2)振り仮名。「―を付ける」「総―の本文」

ルビ

ルビ
《印》 <米> an agate;→英和
<英> a ruby.→英和
〜を振る print (small) kana <alongside difficult Chinese characters> .

ルビつき

ルビつき [0] 【―付き】
振り仮名付きの活字。また,振り仮名が付いた漢字。

ルビコン

ルビコン 〖Rubicon〗
古代ローマとガリアとの境をなしていたイタリア北東部のアドリア海に注ぐ小河。紀元前49年カエサルは「賽(サイ)は投げられた」と叫んでこの川を渡ってローマに進軍し,ポンペイウスを追放して政権をにぎった。

ルビジウム

ルビジウム [3] 〖rubidium〗
アルカリ金属の一。元素記号 Rb  原子番号三七。原子量八五・四七。銀白色の軟らかい固体金属。炎色反応は深赤色。質量数八七の核種は天然に存在し,β放射性をもつ。

ルビッチ

ルビッチ 〖Ernst Lubitsch〗
(1892-1947) ドイツの映画監督。はじめ喜劇俳優であったが監督に転向。招かれて渡米し,「結婚哲学」「三人の女性」「禁断の女性」などでアメリカ映画独特のソフィスティケーション喜劇を生み出した。

ルビンシテイン

ルビンシテイン 〖Anton Grigor'evich Rubinshtein〗
(1829-1894) ロシアのピアニスト・作曲家。F =リストに師事。ロシア音楽協会の創立をはじめ教育機関設立に努め,ロシア音楽の水準を高めた。チャイコフスキーの師。

ルビンスタイン

ルビンスタイン 〖Artur Rubinstein〗
(1887-1982) ポーランド生まれのピアニスト。のちアメリカに帰化。ショパンを得意とし,輝きのある音色と絢爛(ケンラン)たる演奏ぶりで知られた。

ルビー

ルビー
a ruby.→英和
〜色の ruby.

ルビー

ルビー [1] 〖ruby〗
(1)鋼玉(コウギヨク)の一。微量に含まれるクロムによって赤色を呈する。良質のものは宝石にする。七月の誕生石。ミャンマーのマンダレー地方産が有名。紅玉。
(2)五・五ポイントの欧文活字の古称。
→ルビ

ルビーろうむし

ルビーろうむし [4] 【―蝋虫】
カタカイガラムシ科のカイガラムシ。体長約3ミリメートル。ほぼ半球形で紅色ないし小豆色の分泌物でおおわれる。ミカン・チャ・マサキなどの害虫。インド・中国・フィリピン・オーストラリアなどに分布。日本には明治初期に侵入し,各地に広がった。ルビーロウカイガラムシ。

ルビーガラス

ルビーガラス [4]
〔ruby glass〕
色ガラスの一種。金・銅・セレンのコロイドを分散させてルビー様に赤く着色したガラス。

ルビー蝋虫

ルビーろうむし [4] 【―蝋虫】
カタカイガラムシ科のカイガラムシ。体長約3ミリメートル。ほぼ半球形で紅色ないし小豆色の分泌物でおおわれる。ミカン・チャ・マサキなどの害虫。インド・中国・フィリピン・オーストラリアなどに分布。日本には明治初期に侵入し,各地に広がった。ルビーロウカイガラムシ。

ルビ付き

ルビつき [0] 【―付き】
振り仮名付きの活字。また,振り仮名が付いた漢字。

ルピア

ルピア [1] 〖rupiah〗
インドネシアの通貨単位。一ルピアは一〇〇セン。記号 Rp.

ルピナス

ルピナス
《植》a lupine.→英和

ルピナス

ルピナス [1] 〖(ラテン) Lupinus〗
(1)マメ科ハウチワマメ属の植物の総称。温帯を中心に世界に約三〇〇種ある。一年草または多年草。長柄の掌状複葉を根生。茎先に花穂を直立する。観賞用・飼料・緑肥などにするものもある。ルーピン。羽団扇豆(ハウチワマメ)。
(2){(1)}のうち観賞用に栽培されるノボリフジの園芸上の通称。

ルピー

ルピー
a rupee (インドの貨幣).→英和

ルピー

ルピー [1] 〖rupee〗
インド・スリランカ・ネパール・パキスタンの通貨単位。

ルフェーブル

ルフェーブル 〖Lefebvre〗
(1)〔Georges L.〕
(1874-1959) フランスの歴史学者。フランス革命の社会経済的基礎を明らかにし,民衆運動の研究を行なった。著「革命的群衆」など。
(2)〔Henri L.〕
(1901-1991) フランスのマルクス主義哲学者。疎外論とヒューマニズムの哲学を主張し,現代日常生活の批判的研究,都市論で開拓的業績をあげる。著「総和と余剰」「日常生活批判」など。

ルフォール

ルフォール 〖Gertrud von Le Fort〗
(1876-1971) ドイツの女流小説家。カトリック作家。代表作「断頭台の最後の女」「ベロニカのハンカチ」

ルフラン

ルフラン [1] 〖(フランス) refrain〗
⇒リフレーン

ルブラン

ルブラン 〖Leblanc〗
(1)〔Maurice L.〕
(1864-1941) フランスの推理小説家。「奇巌城」「 8 1 3 」「水晶の栓」など,怪盗ルパンもので知られる。
(2)〔Nicolas L.〕
(1742-1806) フランスの化学者。ルブラン法を発明。

ルブラン

ルブラン 〖Charles Le Brun〗
(1619-1690) フランスの画家。ルイ一四世治下の美術行政の総監督としてベルサイユ宮の装飾などを指揮した。

ルブランほう

ルブランほう 【―法】
ルブラン{(2)}が一八世紀末に発明した炭酸ナトリウムの最初の工業的製法。塩化ナトリウム(食塩)と硫酸とから硫酸ナトリウムをつくり,これに炭素・石灰石を反応させて得る。一九世紀中頃盛んに行われた。

ルブラン法

ルブランほう 【―法】
ルブラン{(2)}が一八世紀末に発明した炭酸ナトリウムの最初の工業的製法。塩化ナトリウム(食塩)と硫酸とから硫酸ナトリウムをつくり,これに炭素・石灰石を反応させて得る。一九世紀中頃盛んに行われた。

ルブンバシ

ルブンバシ 〖Lubumbashi〗
ザイール南東部,シャバ州の鉱業都市。旧名エリザベスビル。大銅山地帯に位置し,金属工業が発達。

ルベリエ

ルベリエ 〖Urbain Jean Joseph Leverrier〗
(1811-1877) フランスの天文学者。J = C =アダムズとは独立に,天王星の位置の観測値と計算値のずれから海王星の存在を予想。

ルベル

ルベル 〖Joseph Achille Le Bel〗
(1847-1930) フランスの化学者。1874年ファント=ホフとは独立にほぼ同時に不斉炭素説を提出,さらに五価窒素における光学異性の発見など立体化学の基礎を築いた。石油の研究も行い,石油の化学反応起源説を唱えた。

ルベーグ

ルベーグ 〖Henri Lebesgue〗
(1875-1941) フランスの数学者。ルベーグ積分の創始者。位相空間のルベーグ次元,コンパクト集合のルベーグ数も彼の名にちなむ。

ルベーグせきぶん

ルベーグせきぶん [5] 【―積分】
カントル・ジョルダン・ボレルらによる「測度」概念の修正のもとに,ルベーグが従来の積分概念を一般化して適用範囲を拡大したもの。これによりフーリエ級数論やポテンシャル論の内容も一新された。

ルベーグ積分

ルベーグせきぶん [5] 【―積分】
カントル・ジョルダン・ボレルらによる「測度」概念の修正のもとに,ルベーグが従来の積分概念を一般化して適用範囲を拡大したもの。これによりフーリエ級数論やポテンシャル論の内容も一新された。

ルボン

ルボン 〖Gustave Le Bon〗
(1841-1931) フランスの社会心理学者。群集心理を衝動・軽信・暗示などを特質とする非合理的なものとしてとらえ,群集による支配としての民主主義を否定する一方,選良の意義を強調。主著「群集心理」

ルポ

ルポ [1] (名)スル
ルポルタージュの略。

ルポライター

ルポライター [3]
主に社会的事件や事象を,現地や関係者間に取材して記事にまとめあげる人。

ルポルタージュ

ルポルタージュ
reportage;→英和
a report.→英和

ルポルタージュ

ルポルタージュ [4] 〖(フランス) reportage〗
(1)(新聞・放送などで)現地報告,または報告文。探訪。ルポ。
(2)「記録文学」に同じ。

ルマルク

ルマルク 〖Remarque〗
⇒レマルク

ルマン

ルマン 〖Le Mans〗
フランス北西部の都市。機械・自動車などの工業が発達。

ルマンにじゅうよじかんレース

ルマンにじゅうよじかんレース 【―二十四時間―】
自動車レースの一。1923年以来,ル-マンで行われる二四時間耐久レース。二,三人のドライバーが交代しながら二四時間走る。

ルマンにじゅうよじかんレース二十四時間

ルマンにじゅうよじかんレース 【―二十四時間―】
自動車レースの一。1923年以来,ル-マンで行われる二四時間耐久レース。二,三人のドライバーが交代しながら二四時間走る。

ルミナール

ルミナール [3] 〖Luminal〗
フェノバルビタールの商標名。

ルミネセンス

ルミネセンス [3] 〖luminescence〗
物質がエネルギーを吸収して励起されたのち,基底状態に戻るときに発光する現象。また,その光。熱放射以外の放射で,吸収されるエネルギーの種類により,光ルミネセンス・ X 線ルミネセンス・化学ルミネセンス・摩擦ルミネセンスなどがある。蛍光とリン光とがある。冷光。

ルミノール

ルミノール [3] 〖luminol〗
化学ルミネセンスを示す有機化合物。化学式 C�H�N�O� そのアルカリ性水溶液を過酸化水素などで酸化すると,青白く弱い蛍光を発する。鉄・銅などが存在すると,これが触媒となり,より強く発光する。

ルミノールはんのう

ルミノールはんのう [6] 【―反応】
ルミノールの炭酸アルカリ溶液と過酸化水素水の混合液に,血色素が作用すると触媒としてはたらき,ルミノールが青白く発光する反応。非常に鋭敏なので,犯罪捜査で血痕かどうかの鑑識に用いられる。

ルミノール反応

ルミノールはんのう [6] 【―反応】
ルミノールの炭酸アルカリ溶液と過酸化水素水の混合液に,血色素が作用すると触媒としてはたらき,ルミノールが青白く発光する反応。非常に鋭敏なので,犯罪捜査で血痕かどうかの鑑識に用いられる。

ルムンバ

ルムンバ 〖Patrice Lumumba〗
(1925-1961) コンゴ(現ザイール)の政治家。民族独立運動を指導し1960年ベルギーからの独立とともに初代首相に就任。その直後の動乱の際に虐殺された。

ルメートル

ルメートル 〖Lemaître〗
(1)〔Georges Henri L.〕
(1894-1966) ベルギーの天文学者。カトリックの司祭。一般相対性理論にもとづき,フリードマンとは独立に膨張宇宙論を主張。
(2)〔Jules L.〕
(1853-1914) フランスの文芸批評家。規範を排した印象批評の代表的存在としてアナトール=フランスと並称される。著「現代作家論」「演劇印象集」など。

ルモンド

ルモンド 〖Le Monde〗
〔世界の意〕
フランスの夕刊新聞。1944年創刊。中立的立場から,分析や解説を重視するのを特色とする。

ルリア

ルリア 〖Salvador Edward Luria〗
(1912-1991) イタリア生まれのアメリカの分子生物学者。ウイルスの遺伝学を研究,ファージの変異・増殖に関する現象を明らかにした。

ルリスタンぶんか

ルリスタンぶんか [6] 【―文化】
イラン西部,ザグロス山脈中のルリスタン(Luristan)地方に,紀元前二〇〇〇〜前1000年頃に栄えた文化。斧(オノ)・馬具・装身具など種類豊富な青銅器と,それらに施された動物の意匠が特徴。

ルリスタン文化

ルリスタンぶんか [6] 【―文化】
イラン西部,ザグロス山脈中のルリスタン(Luristan)地方に,紀元前二〇〇〇〜前1000年頃に栄えた文化。斧(オノ)・馬具・装身具など種類豊富な青銅器と,それらに施された動物の意匠が特徴。

ルルス

ルルス 〖Raimundus Lullus〗
(1232頃-1316) スペインの哲学者・神学者・詩人。概念を記号化し,その機械的な結合によりキリスト教的真理の証明を試みる「大いなる技術(アルス-マグナ)」は,ライプニッツの普遍学の先駆となった。

ルルフォ

ルルフォ 〖Juan Rulfo〗
(1918-1986) メキシコの小説家。死後の世界と日常的現実を混交させた長編「ペドロ=パラモ」のほか,作品は短編集「燃える平原」,戯曲「金鶏」のみ。

ルレオ

ルレオ 〖Luleå〗
スウェーデン北部,ボスニア湾に臨む港湾都市。キルナ・エリバレ両鉱山で産出する鉄鉱の積み出し港。冬季は氷結。製鉄業が盛ん。

ルレット

ルレット [2][1] 〖(フランス) roulette〗
⇒ルーレット(2)

ルロワグーラン

ルロワグーラン 〖André LeroiGourhan〗
(1911-1986) フランスの考古学者。旧石器時代の洞窟(ドウクツ)壁画などを調査し,人間の言語活動とのかかわりを考察した。著「身ぶりと言葉」「世界の根源」など。

ルワンダ

ルワンダ 〖Rwanda〗
アフリカ中部のキブ湖に臨む内陸国。共和制。ドイツ領・ベルギー委任統治領を経て1962年独立。コーヒー・茶・スズ・タングステンなどを産する。首都キガリ。住民はバンツー系黒人。面積2万6千平方キロメートル。人口七五三万(1992)。正称,ルワンダ共和国。

ルワンダ

ルワンダ
(Republic of) Rwanda.→英和

ルワンダご

ルワンダご [0] 【―語】
ニジェール-コンゴ語族ベヌエ-コンゴ語派のうち,バンツー諸語に属する言語。ルワンダの公用語。キニャルワンダ語。

ルワンダ語

ルワンダご [0] 【―語】
ニジェール-コンゴ語族ベヌエ-コンゴ語派のうち,バンツー諸語に属する言語。ルワンダの公用語。キニャルワンダ語。

ルンゲ

ルンゲ [1] 〖(ドイツ) Lunge〗
〔肺臓の意〕
肺結核の俗称。

ルンゼ

ルンゼ [1] 〖(ドイツ) Runse〗
登山用語。岩壁に水の浸食作用でできた急なけわしい溝。岩溝(イワミゾ)。ガリー。クーロアール。

ルンバ

ルンバ
《楽》rumba.→英和
〜を踊る do[dance]the rumba.

ルンバ

ルンバ [1] 〖(スペイン) rumba〗
一九世紀初頭,キューバのアフリカ系住民の間からおこった舞曲。また,その踊り。活気にみちた速い四分の二拍子のリズムに特色がある。

ルンビニえん

ルンビニえん 【―園】
⇒藍毘尼園(ランビニオン)

ルンビニ園

ルンビニえん 【―園】
⇒藍毘尼園(ランビニオン)

ルンペン

ルンペン
[G.Lumpen]a loafer;→英和
a tramp;→英和
<米> a hobo;→英和
a jobless man (失業者).

ルンペン

ルンペン [1] 〖(ドイツ) Lumpen〗
〔襤褸(ボロ)・屑の意〕
襤褸をまとってうろつく人。浮浪者。乞食(コジキ)。

ルンペンストーブ

ルンペンストーブ [6]
〔和 (ドイツ) Lumpen+英 stove〕
円筒形の簡易ストーブ。石炭のほか薪(マキ)・紙などを燃料とする。

ルンペンプロレタリアート

ルンペンプロレタリアート [10] 〖(ドイツ) Lumpenproletariat〗
社会の最下層に位置し,労働意欲を失った浮浪的無産者。労働者階級から脱落した極貧層。

ルー

ルー [1] 〖(フランス) roux〗
小麦粉をバターで炒(イタ)めたものを,牛乳やスープなどでのばして作ったソース。

ルー

ルー 〖Wilhelm Roux〗
(1850-1924) ドイツの発生学者。実験発生学を開拓し,発生機構学を創始。カエルの胚の実験で知られる。

ルーアン

ルーアン 〖Rouen〗
フランス北部,セーヌ川下流にある河港都市。パリの外港をなし,工業が盛ん。古くノルマンディー公国の首都。ルアン。

ルーキー

ルーキー
a rookie.→英和

ルーキー

ルーキー [1] 〖rookie〗
〔新兵(シンペイ)の意〕
プロ野球などで,新人。

ルーク

ルーク [1] 〖rook〗
チェスの駒の一。城をかたどった駒。

ルーサン

ルーサン [1] 〖lucerne〗
アルファルファの別名。

ルージ

ルージ 〖Łódź〗
⇒ウッジ

ルージュ

ルージュ
<F.> rouge;→英和
lipstick (口紅).→英和

ルージュ

ルージュ [1] 〖(フランス) rouge〗
〔赤の意〕
口紅。

ルース

ルース 〖Babe Ruth〗
(1895-1948)
〔本名 George Herman Ruth〕
アメリカのプロ野球選手。強打者として人気選手となり,1927年には年間六〇本塁打の大記録をつくる。通算七一四本の本塁打記録を残した。

ルーススクラム

ルーススクラム [5] 〖loose scrum〗
⇒ラック(ruck)

ルーズ

ルーズ [1] 〖loose〗 (形動)
〔英語発音はルース〕
しまりがないさま。だらしないさま。「―な生活」「時間に―な人」
[派生] ――さ(名)

ルーズ

ルーズ
〜な loose;→英和
careless;→英和
slovenly.→英和

ルーズベルト

ルーズベルト 〖Roosevelt〗
(1)〔Franklin Delano R.〕
(1882-1945) アメリカの政治家。1933年第三二代大統領に就任。ニュー-ディール政策を推進し大恐慌に対処,中南米諸国との善隣外交,ソ連との国交回復に努める。第二次大戦下「四つの自由」や大西洋憲章により民主主義擁護の理念を明確化,連合国の指導と国際連合の基礎構築にあたる。異例の四選を遂げたが任期中に急死。
(2)〔Theodore R.〕
(1858-1919) アメリカの政治家。1901年第二六代大統領に就任,革新主義を掲げトラスト規制・労働者保護・資源保存を推進。カリブ海に進出しパナマ運河建設権を獲得,日露戦争調停など積極外交を展開,09年に退任した。

ルーズリーフ

ルーズリーフ
a loose-leaf notebook.

ルーズリーフ

ルーズリーフ [4]
〔loose-leaf notebook〕
一枚一枚自由に綴じたり取りはずしたりできるノート。

ルーセル

ルーセル 〖Raymond Roussel〗
(1877-1933) フランスの作家。シュールレアリスムやヌーボー-ロマンの先駆的存在。小説「アフリカの印象」「ロクス-ソルス」など。

ルーター

ルーター [1] 〖router〗
高速で回転するカッター-ヘッドで加工材の面取り,切り抜きなどを行う木工機械の総称。

ルーチン

ルーチン [1] 〖routine〗
(1)きまりきった仕事。「―-ワーク」
(2)コンピューターのプログラムの部分をなし,ある機能をもった一連の命令群。

ルーツ

ルーツ
the roots[origin(s)] <of> ;one's roots.

ルーツ

ルーツ [1] 〖roots〗
(1)根。根元。
(2)物事の根源。起源。「―を探る」
(3)祖先。

ルーツィ

ルーツィ 〖Mario Luzi〗
(1914- ) イタリアの詩人。韜晦(トウカイ)的で象徴性の高い純粋詩により,超現実的な幻想を華麗に詠む。詩集「夜の到来」「ゴシック-ノート」「小舟」など。

ルーティン

ルーティン [1] 〖routine〗
「ルーチン」に同じ。

ルーティンきょうぎ

ルーティンきょうぎ [5] 【―競技】
シンクロナイズド-スイミングの競技方法の一。一定の構成要素を含んだ上で,自由に音楽を選択し自由な振付・構成で技術的な難易度・芸術性を競うもの。

ルーティン競技

ルーティンきょうぎ [5] 【―競技】
シンクロナイズド-スイミングの競技方法の一。一定の構成要素を含んだ上で,自由に音楽を選択し自由な振付・構成で技術的な難易度・芸術性を競うもの。

ルーテル

ルーテル 〖Luther〗
⇒ルター

ルーテルは

ルーテルは 【―派】
ルターの提唱した宗教改革の諸原理に立つ,ドイツ-プロテスタントの主流。ルター派。ルター派教会。ルター主義。
→ルター

ルーテル派

ルーテルは 【―派】
ルターの提唱した宗教改革の諸原理に立つ,ドイツ-プロテスタントの主流。ルター派。ルター派教会。ルター主義。
→ルター

ルーデサック

ルーデサック [4] 〖(オランダ) roedezak〗
コンドーム。

ルート

ルート [1] 〖root〗
累乗根あるいはその記号。√ で表す。普通,平方根をさすことが多い。

ルート

ルート [1] 〖route〗
(1)一定の所へ至る道筋。また,路線。「山頂への―」
(2)手づる。経路。「秘密の入手―」

ルート

ルート
(1) a route;→英和
a channel.→英和
(2)《数》a root.→英和
正規の(やみ)〜で through (il-)legal channels.

ルートセールス

ルートセールス [4] 〖route sales〗
製造業者などが,一定の得意先・小売店を決まった道順で巡回して商品を販売する方法。

ルートビヒ

ルートビヒ 〖Ludwig〗
(1)〔Carl Friedrich Wilhelm L.〕
(1816-1895) ドイツの生理学者。生理学を,解剖学を通じ物理学・化学の法則を用いて説明することを目指し,その教育に尽力,生理学研究の中心となる。
(2)〔Otto L.〕
(1813-1865) ドイツの劇作家・小説家。一九世紀の文芸思潮「詩的リアリズム」の名付け親で,代表者の一人。劇「世襲森林監督」,小説「天と地の間」,他に「シェークスピア研究」など。

ルーバー

ルーバー [1] 〖louver〗
(1)ヨーロッパ中世の住宅で,採光・排煙のために,羽板状の格子を備えた小塔。
(2)天井または壁の開口部に備えたよろい戸。羽板の向きを調節して雨や日光をさえぎる。
(3)照明調整器具。薄い金属(または樹脂)板を格子状に組み光源をおおって光をやわらげる。

ルーピン

ルーピン [1] 〖lupine〗
⇒ルピナス

ルーフ

ルーフ [1] 〖roof〗
屋根。

ルーフィング

ルーフィング [1] 〖roofing〗
フェルトの両面にアスファルトを浸透させ,表面に雲母などの粉を付着させたもの。屋根葺(フ)き下地や防水材とする。アスファルト-ルーフィング。

ルーフガーデン

ルーフガーデン [4] 〖roof garden〗
ビルの屋上に設けた庭。屋上庭園。

ルーフベンチレーター

ルーフベンチレーター [7] 〖roof ventilator〗
屋根や屋上に設置される換気装置。

ルーフラック

ルーフラック [4] 〖roof rack〗
荷物を乗用車の屋根の上に積んで,固定するための用具。ルーフ-キャリア。

ルーブリ

ルーブリ [1] 〖(ロシア) rubl'〗
⇒ルーブル

ルーブル

ルーブル [1] 〖(ロシア) rouble〗
ソ連,およびその解体後はロシア連邦の通貨単位。一ルーブルは一〇〇カペイカ。記号 Rbl. ルーブリ。
〔「留」とも書く〕

ルーブル

ルーブル
a rouble (ソ連の貨幣).→英和
‖ルーブル美術館 the Louvre.

ルーブルきゅう

ルーブルきゅう 【―宮】
〔Louvre〕
フランスのパリのセーヌ川右岸にある旧王宮。一三世紀はじめ城砦として築かれ,改築・増築を重ねてナポレオン三世時代に完成。ルネサンス様式を主とする壮麗な建物。1793年以後ルーブル美術館として使用。

ルーブルびじゅつかん

ルーブルびじゅつかん 【―美術館】
ルーブル宮内に置かれているフランスの国立美術館。原始・東洋部門を除く西洋美術の全領域に及ぶ世界最大の美術館。
ルーブル美術館[カラー図版]

ルーブル宮

ルーブルきゅう 【―宮】
〔Louvre〕
フランスのパリのセーヌ川右岸にある旧王宮。一三世紀はじめ城砦として築かれ,改築・増築を重ねてナポレオン三世時代に完成。ルネサンス様式を主とする壮麗な建物。1793年以後ルーブル美術館として使用。

ルーブル美術館

ルーブルびじゅつかん 【―美術館】
ルーブル宮内に置かれているフランスの国立美術館。原始・東洋部門を除く西洋美術の全領域に及ぶ世界最大の美術館。
ルーブル美術館[カラー図版]

ループ

ループ [1] 〖loop〗
(1)輪。輪の形をしたもの。
(2)服飾で,布や糸で作った輪。ベルト通し・ボタン穴などに用いる。
(3)コンピューターのプログラムで,何回も繰り返して実行される命令群。
(4)「ループ線」の略。
(5)飛行機の宙返り。

ループ

ループ
〜線 a loop-line.

ループせん

ループせん [0] 【―線】
勾配が急な場合,線路を螺旋(ラセン)形に迂回させて距離を延ばし,勾配をゆるくした線。螺旋部は通常トンネルとなる。ループ。

ループアンテナ

ループアンテナ [4] 〖loop antenna〗
方形または円形に導線を巻いたアンテナ。比較的波長の長い電波に対して指向性が良い。枠形アンテナ。
→アンテナ

ループタイ

ループタイ [4]
〔和 loop+tie〕
装飾を兼ねた留め具をつけた紐(ヒモ)ネクタイの通称。

ループヤーン

ループヤーン [4] 〖loop yarn〗
大きさや向きのまちまちなループが不規則にできている変わり糸。輪奈(ワナ)糸。

ループ線

ループせん [0] 【―線】
勾配が急な場合,線路を螺旋(ラセン)形に迂回させて距離を延ばし,勾配をゆるくした線。螺旋部は通常トンネルとなる。ループ。

ルーベンス

ルーベンス 〖Peter Paul Rubens〗
(1577-1640) フランドルの画家。豊麗な色彩,壮大な画風のバロック様式の代表的画家。さまざまな題材を描き,二千点に及ぶ作品を残した。宮廷外交にも活躍。代表作は,壁画「マリ=ド=メディシスの生涯」など。

ルーペ

ルーペ [1] 〖(ドイツ) Lupe〗
拡大鏡。虫眼鏡。

ルーペ

ルーペ
a loupe.

ルーマニア

ルーマニア 〖Rumania〗
バルカン半島北東部,黒海に臨む共和国。一六世紀以来オスマン帝国の支配下にあったワラキア・モルダビア両侯国が合併して,1881年ルーマニア王国が成立。1947年王制を廃止し,人民共和国になったが,89年現国名に改称。トウモロコシ・小麦・石油・天然ガスなどを産する。住民はラテン系。ギリシャ正教徒が多い。首都ブカレスト。面積24万平方キロメートル。人口二三一九万(1992)。正称,ルーマニア。
〔「羅馬尼亜」とも書く〕

ルーマニア

ルーマニア
Rumania;→英和
Romania.→英和
〜の(人) (a) Rumanian[Romanian].→英和

ルーマニアかくめい

ルーマニアかくめい 【―革命】
1989年に生じた政変。反政府デモが市街戦に発展,チャウシェスク大統領夫妻の失脚により独裁が打倒された。91年,共和国憲法採択。

ルーマニアご

ルーマニアご [0] 【―語】
ルーマニアの公用語。インド-ヨーロッパ語族イタリック語派の一。ラテン文字を使用。比較研究上重要な言語。
→ルーマニア語[音声]

ルーマニア語

ルーマニアご [0] 【―語】
ルーマニアの公用語。インド-ヨーロッパ語族イタリック語派の一。ラテン文字を使用。比較研究上重要な言語。
→ルーマニア語[音声]

ルーマニア革命

ルーマニアかくめい 【―革命】
1989年に生じた政変。反政府デモが市街戦に発展,チャウシェスク大統領夫妻の失脚により独裁が打倒された。91年,共和国憲法採択。

ルーマン

ルーマン 〖Niklas Luhmann〗
(1927- ) ドイツの社会理論家。行為よりもコミュニケーションを単位として社会システムをとらえ,権力・信頼など幅広いテーマに迫る。著「社会学的啓蒙」「社会システム論」など。

ルーミー

ルーミー 〖Rūmī〗
(1207-1273) イランの神秘主義者。旋舞で知られるメウレウィー教団を創始。ペルシャ語のコーランと評される長詩「精神的マスナビー」や「語録」を残す。

ルーム

ルーム [1] 〖room〗
(1)部屋。他の外来語と複合して用いられる。「ワン-―」「―-ランプ」
(2)(中学・高校で)学級。クラス。

ルーム

ルーム
a room.→英和

ルームクーラー

ルームクーラー [4]
〔和 room+cooler〕
室内冷房装置。クーラー。

ルームサービス

ルームサービス [4] 〖room service〗
ホテルで,宿泊客の部屋まで飲食物を運ぶこと。

ルームチャージ

ルームチャージ [4] 〖room charge〗
ホテルの宿泊料金。

ルームミラー

ルームミラー [4]
〔和 room+mirror〕
自動車室内のバック-ミラー。インサイド-ミラー。

ルームメート

ルームメート [4] 〖roommate〗
寮・下宿・寄宿舎などで,同室の仲間。

ルームライト

ルームライト [4]
〔和 room+light〕
自動車の室内灯。ルーム-ランプ。インテリアル-ライト。

ルーメン

ルーメン [1] 〖lumen〗
光束の SI 単位。各方向に一様に1カンデラの光度の光源が,単位立体角(1ステラジアン)に出す光線束を一ルーメンとする。記号 lm

ルーラー

ルーラー [1] 〖ruler〗
定規。簿記棒。

ルール

ルール [1] 〖rule〗
規則。きまり。「交通―」

ルール

ルール
a rule.→英和
〜に反する against the rule.

ルール

ルール 〖Ruhr〗
ドイツ西部,ルール川・リッペ川・ライン川に囲まれたヨーロッパ最大の鉱工業地帯。ルール炭田を背景に重化学工業が発達し,エッセン・ドルトムントほか多くの都市が集中する。1923〜25年,第一次大戦の賠償問題を理由にフランスが占領。

ルールブック

ルールブック [4] 〖rulebook〗
競技などのルールをまとめて,本の形にしたもの。規則集。

ルーレット

ルーレット
<F.> (a) roulette.→英和

ルーレット

ルーレット [1][3] 〖(フランス) roulette〗
(1)賭博道具の一。また,それによる賭博。赤と黒に交互に色分けされた〇から三六までの数字の目に区分をしるしたすり鉢状の回転盤に球を投げ入れ,どの目や色に止まるかを賭けて争うもの。
(2)柄の先に小さな歯車のついた道具。歯車を回転させて紙・布地などに点線の印をつける。ルレット。

ルーンもじ

ルーンもじ [4] 【―文字】
〔rune〕
古代ゲルマン族の文字。ギリシャ文字から変形・発達したもので,北欧で一〜一七世紀頃使用。直線と点を主体とした音素文字で,二四種から成る。

ルーン文字

ルーンもじ [4] 【―文字】
〔rune〕
古代ゲルマン族の文字。ギリシャ文字から変形・発達したもので,北欧で一〜一七世紀頃使用。直線と点を主体とした音素文字で,二四種から成る。

ル又

るまた [0] 【ル又】
「殳旁(ホコヅクリ)」に同じ。


《楽》re.→英和

レ [1] 〖(イタリア) re〗
(1)西洋音楽の階名の一。長音階第二度,短音階の第四度の音。
(2)ニ( D )音のイタリア音名。

レア

レア [1] 〖(ラテン) Rhea〗
ダチョウ目レア科の鳥。ダチョウに似るがやや小さく,体高約1.2メートル。多くは灰褐色で,白色のものもある。足指は三本。翼は退化して飛べない。雄が地上に巣をつくり,複数の雌が集まり産卵。抱卵もひなの世話も雄がする。ブラジル・アルゼンチンのパンパに生息。

レア

レア [1] 〖rare〗
ビーフ-ステーキの焼き方で,強火で肉の両面をさっと焼いただけの,中はほとんど生のもの。生焼き。
→ウエル-ダン
→ミディアム

レア

レア 〖Rheā〗
ギリシャ神話の女神。ウラノスとガイアの娘。兄弟クロノスの妻となって,男神ハデス・ポセイドン・ゼウス・女神ヘスティア・デメテル・ヘラを生む。小アジアの大母神キュベレと同一視された。

レアチーズケーキ

レアチーズケーキ [6]
〔和 rare+cheesecake〕
チーズケーキの一。スポンジまたはタルトの上にサワー-クリーム・クリーム-チーズをのせて冷やし固めたもの。

レアメタル

レアメタル [3] 〖rare metal〗
⇒希少金属(キシヨウキンゾク)

レアリスム

レアリスム [3] 〖(フランス) réalisme〗
⇒リアリズム

レアリテ

レアリテ [0][2] 〖(フランス) réalité〗
⇒リアリティー

レイ

レイ 〖Ray〗
(1)〔John R.〕
(1628-1705) イギリスの博物学者。主として植物を研究,はじめて単子葉植物と双子葉植物を区別。のちに動物を解剖学的知見に基づいて分類,初めて分類学上の種の概念の生物学的な定義づけを試みた。
(2)〔Nicholas R.〕
(1911- ) アメリカの映画監督。ジェームズ=ディーン主演の「理由なき反抗」で注目される。ほかに「大砂塵」「キング-オブ-キングス」など。
(3)〔Satyajit R.〕
(1921-1992) インドの映画監督。「大地のうた」「大河のうた」「大樹のうた」三部作によって,インド映画の評価を国際的に高める。「大河のうた」はベネチア映画祭でグラン-プリを受賞した。ほかに「遠い雷鳴」など。

レイ

レイ
[ハワイの] <put> a lei <around one's neck> .→英和

レイ

レイ [1] 〖(ハワイ) lei〗
首にかける花輪。もとハワイ諸島民が儀礼などに用いた。現在は旅行者の歓迎などに使用する。

レイアウト

レイアウト [3] 〖layout〗 (名)スル
(1)空間や平面に目的物の構成要素を配列すること。配列。配置。
(2)印刷物の紙面の割り付け。特に広告・デザインで,文字・図版・色などを効果的に組み合わせること。また,その技術。

レイアウト

レイアウト
the layout <of a magazine> .→英和
〜する lay out.

レイエス

レイエス 〖Alfonso Reyes〗
(1889-1959) メキシコの詩人・思想家。実証主義や狭隘(キヨウアイ)なナショナリズムを批判,開かれた文化を唱え国民文学と世界文学の融合を試みた。詩集「タラウマラの草」

レイオフ

レイオフ [3] 〖layoff〗
不況などによる操業短縮で生じた余剰人員を,業績回復後には再雇用するという条件で,先任権の低い者から順に解雇すること。また,その制度。アメリカでみられる。一時解雇。
→一時帰休

レイキャビク

レイキャビク 〖Reykjavík〗
アイスランド共和国の首都。アイスランド島南西部,大西洋に臨む港湾都市。水産加工業が盛ん。温泉都市としても有名。

レイコフ

レイコフ 〖George Lakoff〗
(1941- ) アメリカの言語学者。かつては生成意味論,最近では比喩など言語と認知に関する研究を展開している。著書「認知意味論」など。

レイシズム

レイシズム [3] 〖racism〗
⇒人種主義(ジンシユシユギ)

レイテ

レイテ 〖Leyte〗
フィリピン,ビサヤ諸島に属する島。太平洋戦争末期,日米両軍の激戦地。

レイテおきかいせん

レイテおきかいせん 【―沖海戦】
1944年(昭和19)10月,太平洋戦争における米軍のフィリピン奪回作戦に伴い生起した一連の日米の海空戦。この海戦で日本海軍は残存大型軍艦の大半を喪失し,以後組織的な作戦能力を失った。比島沖海戦。

レイテ沖海戦

レイテおきかいせん 【―沖海戦】
1944年(昭和19)10月,太平洋戦争における米軍のフィリピン奪回作戦に伴い生起した一連の日米の海空戦。この海戦で日本海軍は残存大型軍艦の大半を喪失し,以後組織的な作戦能力を失った。比島沖海戦。

レイデン

レイデン 〖Leiden〗
⇒ライデン

レイトショー

レイトショー [4]
〔和 late+show〕
平日でも映画をゆっくり見られるように,夜の九〜一〇時からの遅い時間帯に行われる映画の定期興行。欧米では頻繁に行われている。

レイノルズ

レイノルズ 〖Osborne Reynolds〗
(1842-1912) イギリスの工学・物理学者。流体力学を研究し,レイノルズ数を実験により示した。

レイノルズげんしょう

レイノルズげんしょう [6] 【―現象】
⇒ダイラタンシー

レイノルズすう

レイノルズすう [5] 【―数】
流れの状態を特徴づける無次元の量。流れの速さや粘性が異なっても,この量が等しければ流れは同形となる。流体の密度,流れの速度,流れの中に置いた物体の長さ(球であればその半径)に比例し,流体の粘性率に反比例する。

レイノルズ数

レイノルズすう [5] 【―数】
流れの状態を特徴づける無次元の量。流れの速さや粘性が異なっても,この量が等しければ流れは同形となる。流体の密度,流れの速度,流れの中に置いた物体の長さ(球であればその半径)に比例し,流体の粘性率に反比例する。

レイノルズ現象

レイノルズげんしょう [6] 【―現象】
⇒ダイラタンシー

レイノーげんしょう

レイノーげんしょう [5] 【―現象】
〔フランスの医師レイノー(M. Raynaud 1834-1881)の名にちなむ〕
寒さに曝(サラ)されると主に両手指がしびれ,色が蒼白か紫色になる症状。振動病・膠原(コウゲン)病などに伴う場合をレイノー症候群,原因疾患がなく二年以上に及ぶ場合をレイノー病と呼ぶ。

レイノー現象

レイノーげんしょう [5] 【―現象】
〔フランスの医師レイノー(M. Raynaud 1834-1881)の名にちなむ〕
寒さに曝(サラ)されると主に両手指がしびれ,色が蒼白か紫色になる症状。振動病・膠原(コウゲン)病などに伴う場合をレイノー症候群,原因疾患がなく二年以上に及ぶ場合をレイノー病と呼ぶ。

レイバーユニオン

レイバーユニオン [5] 〖labor union〗
⇒レーバー-ユニオン

レイブ

レイブ [1] 〖rave〗
1980年代後半,イギリスに発生したハウス-パーティーを中心としたダンス-ムーブメント。

レイプ

レイプ [1] 〖rape〗 (名)スル
強姦(ゴウカン)すること。婦女暴行。

レイモント

レイモント 〖Władysław Stanisław Reymont〗
(1867-1925) ポーランドの小説家。ポーランド農村の四季の生活を描いた代表的長編「農民」のほか,「約束の土地」など。

レイヤードカット

レイヤードカット [6] 〖layered cut〗
⇒段(ダン)カット

レイヨニスム

レイヨニスム [4] 〖(フランス) rayonnisme〗
〔rayon(光線)から〕
二〇世紀初め,ロシアのラリオーノフ(Mikhail Fyodorovich Larionov 1881-1964)が提唱した前衛絵画運動。光を描くことを中心に光線による画面構成を行なった。光線主義。ルチズム。

レイリー

レイリー 〖John William Strutt Rayleigh〗
(1842-1919) イギリスの物理学者。音響学,弾性波の研究,電気単位の精密測定のほか,量子論前夜の熱放射理論に古典論から取り組み,レイリー-ジーンズの放射法則を導く。またラムゼーとともにアルゴンを発見。

レイリーは

レイリーは [3] 【―波】
平面で境された均質な弾性体を伝わる表面波。媒質中の質点は進行方向に沿った垂直面内で楕円振動を行い,表面からの距離とともに急激に減少する。レイリーが理論的に導いたもので,地震の際には,ラブ波よりわずかに遅れるが,ほぼ同時に観測される。

レイリー波

レイリーは [3] 【―波】
平面で境された均質な弾性体を伝わる表面波。媒質中の質点は進行方向に沿った垂直面内で楕円振動を行い,表面からの距離とともに急激に減少する。レイリーが理論的に導いたもので,地震の際には,ラブ波よりわずかに遅れるが,ほぼ同時に観測される。

レイン

レイン [1] 〖rain〗
⇒レーン

レインウォーター

レインウォーター 〖James Rainwater〗
(1917-1986) アメリカの実験物理学者。希土類元素などの原子核が球形ではなく回転楕円体形に変形することを示し,原子核の集団運動模型の基礎を築く。また,原子核の荷電半径の値を確立。

レインジャー

レインジャー [2] 〖ranger〗
⇒レンジャー

レインボー

レインボー [2] 〖rainbow〗
虹(ニジ)。

レインボーブリッジ

レインボーブリッジ
〔Rainbow Bridge〕
東京都港区芝浦とお台場の間にかかる首都高速道路一二号線のつり橋。全長798メートル。1993年(平成4)開通。臨海副都心を都心に直結。

レウキッポス

レウキッポス 〖Leukippos〗
古代ギリシャの哲学者。紀元前五世紀頃の人。原子論の創始者。デモクリトスの師。著「大世界大系」「精神について」

レオ

レオ 〖Leo〗
(1)(一世)(400頃-461)ローマ教皇(在位 440-461)。ペラギウスなどの異端を排撃し,キリストの神人二性一人格論を主張。皇帝と東方教会に対するローマ教皇の優位を認めさせ,異民族を退けるなど聖俗にわたり教皇権を高めた。
(2)(三世)(675頃-741) ビザンツ皇帝(在位 717-741)。726年に聖画像禁止令を発し,教会の東西分裂の原因をつくった。
(3)(三世)(750頃-816) ローマ教皇(在位 795-816)。800年カール大帝にローマ皇帝の帝冠を授けた。
(4)(一〇世)(1475-1521) ローマ教皇(在位 1513-1521)。メディチ家出身。学芸を保護し,ルネサンスを奨励した。聖ピエトロ大聖堂建築のために免罪符を販売し,ルターによる宗教改革の発端をつくった。
(5)(一三世)(1810-1903) ローマ教皇(在位 1878-1903)。ビスマルクの文化闘争を停止させるなど各国との友好に努め,社会政策を推進し,教会の近代的地位の確立に貢献。

レオスタット

レオスタット [4] 〖rheostat〗
⇒可変抵抗器(カヘンテイコウキ)

レオタード

レオタード
a leotard.→英和

レオタード

レオタード [3] 〖leotard〗
〔フランスの曲芸師レオタールが着始めたことから〕
ダンス・体操などの際に着る,体にぴったりした衣服。伸縮性のある布地で上下続きに作る。

レオナルドダビンチ

レオナルドダビンチ 〖Leonardo da Vinci〗
(1452-1519) イタリア-ルネサンスの代表的芸術家・科学者。絵画や彫刻,また近代科学の先駆者として実証的な諸研究など,多面的な創造力を発揮したルネサンスの巨匠。代表作に「最後の晩餐」「モナ=リザ」など。芸術論・自然科学・解剖学・機械工学その他に関する厖大(ボウダイ)な量の手稿を残した。

レオナルドダピサ

レオナルドダピサ 〖Leonardo da Pisa〗
⇒フィボナッチ

レオノチス

レオノチス [3] 〖(ラテン) Leonotis〗
シソ科レオノチス属の植物の総称。南アフリカに約二〇種が分布。一年草または多年草。葉は披針形。花は白か橙色で葉腋(ヨウエキ)に密につく。花後も萼(ガク)が葉腋ごとに球状に残る。ドライ-フラワーにする。

レオパルディ

レオパルディ 〖Giacomo Leopardi〗
(1798-1837) イタリアの詩人。該博な知識と徹底した厭世(エンセイ)観で際立ち,ペトラルカ以後のイタリア最大の抒情詩人とされる。その厭世思想は,明治期の日本でも,漱石をはじめ文学者たちに広く知られていた。詩集「カンティ」,手記「瞑想集」など。

レオパード

レオパード [3] 〖leopard〗
ヒョウ。また,その毛皮。

レオポルド

レオポルド 〖Aldo Leopold〗
(1887-1948) アメリカの生物学者。遺作「砂原の歳時記」で説いた「土地の倫理」は環境倫理思想に先鞭(センベン)をつけた。

レオポルドビル

レオポルドビル 〖Léopoldville〗
ザイール共和国の首都キンシャサの旧称。

レオポン

レオポン [1][2] 〖leopon〗
〔leopard+lion から〕
雄のヒョウ(レオパード)と雌のライオンとの種間雑種。1959年(昭和34),日本ではじめて生まれた。

レオミュール

レオミュール 〖René Antoine Ferchault de Réaumur〗
(1683-1757) フランスの物理学者・動物学者。列氏温度計を考案。動物学にも多くの業績を残す。

レオロジー

レオロジー [2][3] 〖rheology〗
物質の変形と流動とに関する科学。コロイド性物質・高分子物質・生体物質など複雑な化学組成をもつ物質が力を加えられた際に示す弾性・変形・流動などの現象を研究する。工学上,また生物学上にも重要な分野。流動学。

レオンカバロ

レオンカバロ 〖Ruggiero Leoncavallo〗
(1858-1919) イタリアの作曲家。一九世紀後半のイタリア現実派オペラの代表作「道化師」を自作台本によって作曲した。

レオンチェフ

レオンチェフ 〖Wassily Leontief〗
〔レオンティエフとも〕
(1906- ) アメリカの経済学者。ロシア生まれ。経済を構成する産業,家計,政府を数十の部門に分割,これら部門相互間の財・サービスの交流関係を明らかにする産業連関分析ないし投入産出分析を創始した。著「均衡分析の経験的応用」「アメリカ経済の構造」など。

レオンチェフひょう

レオンチェフひょう [0] 【―表】
⇒産業連関表(サンギヨウレンカンヒヨウ)

レオンチェフ表

レオンチェフひょう [0] 【―表】
⇒産業連関表(サンギヨウレンカンヒヨウ)

レオーノフ

レオーノフ 〖Leonid Maksimovich Leonov〗
(1899-1994) ソ連の小説家。ドストエフスキーの伝統を継ぐ特異な作品で知られる。作「ロシアの森」「泥棒」など。

レガッタ

レガッタ [2][1] 〖regatta〗
ボート・ヨットなどの競漕(キヨウソウ)。ボート-レース。

レガッタ

レガッタ
a regatta.→英和

レガーズ

レガーズ [1][2] 〖leg guards〗
野球の捕手・球審,ホッケーのゴール-キーパーなどがつける防護用のすね当て。

レガーズ

レガーズ
leg-guards;shin-guards.

レガート

レガート [2] 〖(イタリア) legato〗
〔音〕 音と音の間に切れを感じさせず,滑らかに続けて演奏する方法。
⇔スタッカート

レキシコン

レキシコン [3][1] 〖lexicon〗
辞書・辞典類のうち,特にギリシャ語・ラテン語・ヘブライ語など古典語のもの。また,特定の題目・分野・作家の語彙(ゴイ)・語集をもいう。

レキシントン

レキシントン 〖Lexington〗
アメリカ合衆国,マサチューセッツ州北東部の町。1775年4月独立革命最初の会戦地。

レギオモンタヌス

レギオモンタヌス 〖Regiomontanus〗
(1436-1476) ドイツの天文学者・数学者。本名ヨハン=ミューラー。ヨーロッパ最初の近代的天文台を建設。ハレー彗星の観測や「天体位置表」を作成した。また,三角法の研究を発展させ,「三角法全書」を著す。

レギュラー

レギュラー [1] 〖regular〗
(1)正規のものであること。規則正しいこと。
⇔イレギュラー
(2)〔レギュラー-メンバーの略〕

 (ア)スポーツで,正選手。「―の病欠で補欠が起用された」
 (イ)テレビなどの番組で,常時出演者。
(3)レギュラー-ガソリンの略。

レギュラー

レギュラー
regular.→英和
レギュラー・メンバー a regular (member,player).

レギュラーガソリン

レギュラーガソリン [5] 〖regular gasoline〗
(ハイオクタン価のガソリンに対し)オクタン価の低い普通のガソリン。レギュラー。

レギュラーコーヒー

レギュラーコーヒー [5]
〔和 regular+coffee〕
コーヒー豆を焙煎(バイセン)してひいたもの。また,その粉を使っていれるコーヒー。インスタント-コーヒーに対していう。

レギュラーバッティング

レギュラーバッティング [5] 〖regular batting〗
野球の打撃練習法の一。試合と同じように,九人が正規の守備位置につき,打者はそのチームの正規の打順で,カウントを取って打つ。
→フリー-バッティング

レギュラーポジション

レギュラーポジション [6] 〖regular position〗
(1)野球で,正規の守備位置。
(2)正選手としての地位。

レギュラーメンバー

レギュラーメンバー [5] 〖regular member〗
⇒レギュラー(2)

レギュレーション

レギュレーション [3] 〖regulation〗
規制。規則。規定。

レギュレーター

レギュレーター [3] 〖regulator〗
調整器。加減器。

レギンス

レギンス [1] 〖leggings〗
足の甲,または足先までおおうように仕立てた幼児のズボン。

レクイエム

レクイエム [2] 〖(ラテン) Requiem〗
〔「安息を」の意〕
(1)カトリック教会で,死者のためのミサ。死者が天国へ迎えられるよう神に祈る。典礼文の入祭文がレクイエムで始まるところからいう。
(2)死者の鎮魂を願う入祭文を含めて作曲した,死者のためのミサ曲。鎮魂曲。鎮魂ミサ曲。
→レクイエム/「レクイエム」よりラクリモーサ(モーツァルト)[音声]

レクチャー

レクチャー [1] 〖lecture〗 (名)スル
(1)講義。講演。講話。
(2)解説すること。説明。「新製品の扱い方を―してもらう」

レクチュール

レクチュール [3] 〖(フランス) lecture〗
読むこと。読書。

レクチン

レクチン [1] 〖lectin〗
細胞膜を構成する糖タンパク質や糖脂質の糖の部分に結合することによって,細胞凝集・細胞分裂の誘発などを起こす物質の総称。タンパク質から成り,植物種子・細菌・動物の体液や組織中に見られる。細胞表面の糖の検索,複合糖質の特異的精製などに利用。

レクラムぶんこ

レクラムぶんこ 【―文庫】
〔Reclams Universal-Bibliothek〕
ドイツの文庫本シリーズ。レクラム社刊。1867年創刊。厳選された内容で知られ,特に外国文学の翻訳が多い。世界各国の文庫本の範。レクラム世界文庫。

レクラム文庫

レクラムぶんこ 【―文庫】
〔Reclams Universal-Bibliothek〕
ドイツの文庫本シリーズ。レクラム社刊。1867年創刊。厳選された内容で知られ,特に外国文学の翻訳が多い。世界各国の文庫本の範。レクラム世界文庫。

レクリエーション

レクリエーション
<for> recreation.→英和

レクリエーション

レクリエーション [4] 〖recreation〗
仕事や勉強などの疲れを癒やし,精神的・肉体的に新しい力を盛り返すための休養・娯楽。

レクリエーションりょうほう

レクリエーションりょうほう [8] 【―療法】
遊びを用いて精神障害者に広義の心理療法を行おうとする方法。自発性を増進させ,情緒を開放させ,対人関係を改善させる目的をもつ。

レクリエーションセンター

レクリエーションセンター [8] 〖recreation center〗
レクリエーションのための施設。各種のレクリエーション施設・設備を備えた建物,または場所。

レクリエーション療法

レクリエーションりょうほう [8] 【―療法】
遊びを用いて精神障害者に広義の心理療法を行おうとする方法。自発性を増進させ,情緒を開放させ,対人関係を改善させる目的をもつ。

レグホン

レグホン
a leghorn (鶏).→英和

レグホン

レグホン [1] 〖Leghorn〗
ニワトリの一品種。イタリア原産で,イギリス・アメリカで改良された。白色・褐色・黒色があるが,白色が最も産卵数が多い。レグホーン。
〔レグホンはイタリア中部の町リボルノの英語名〕

レグホンいろ

レグホンいろ [0] 【―色】
レグホンの羽のような色。くすんだ黄色。

レグホン色

レグホンいろ [0] 【―色】
レグホンの羽のような色。くすんだ黄色。

レグミン

レグミン [1] 〖(ドイツ) Legumin〗
アズキ・エンドウ・ソラマメなどの豆類に多く含まれるグロブリンの一。

レグルス

レグルス [1] 〖(ラテン) Regulus〗
獅子座のアルファ星。大鎌の形をした星座の柄の部分にある。黄道に位置する唯一の一等星(一・三等星)。

レゲエ

レゲエ [1] 〖reggae〗
ジャマイカの首都キングストンに発し,1970年代に世界的に広まったポピュラー音楽。リズム-アンド-ブルースの影響を受け,偶数拍にアクセントのあるリズム-パターンが特徴。

レコミュニスト

レコミュニスト 〖Les Communistes〗
アラゴンの長編小説。1949〜51年刊(第一部,五巻六冊)。第二部・第三部は未刊。四部作「現実生活」のあとをうけて,フランスの共産主義者たちの活動を中心に,1939年2月,第二次大戦勃発の直前から,翌年6月ドイツ軍のフランス侵入までの激動の時代を描く。

レコンキスタ

レコンキスタ 〖(スペイン) Reconquista〗
イスラム教徒に占領されたイベリア半島をキリスト教徒の手に奪回する運動。711年のイスラム侵入後から,1492年のグラナダ開城まで続いた。この過程でポルトガル・スペイン両国家が成立した。国土回復戦争。

レコーダー

レコーダー [2] 〖recorder〗
(1)記録・録音などをする装置。「テープ-―」
(2)リコーダーに同じ。

レコーダー

レコーダー
《楽》a recorder.→英和

レコーディング

レコーディング [0][2] 〖recording〗 (名)スル
レコードやラジオの吹き込み。録音。

レコーディング

レコーディング
a recording.→英和

レコード

レコード
(1)[記録]a record.→英和
(2)[音盤]a record;a disk[disc].→英和
〜破りの record-breaking.〜に吹き込む record <a speech> .
〜をかける play a record.〜を作る set (up) a new record <in,for> .
〜を破る break[beat]the record.‖レコード音楽 recorded music.レコード・コンサート a concert on records;a concert of recorded music.レコード・プレーヤー a record player.レコード保持者 a record holder.

レコード

レコード [2] 〖record〗
(1)競技などの記録。特に,最高記録。「従来の―を破る新記録」
(2)音声が記録されてあり,プレーヤーによって再生される円盤。盤面に切られた溝の凹凸によって音を記録する。録音盤。ディスク。「 LP ―」
(3)コンピューターで,ファイルを構成する単位。一つ以上のレコードが集まってファイルとなる。

レコードばん

レコードばん [0] 【―盤】
レコード{(2)}に同じ。

レコードコンサート

レコードコンサート [5] 〖record concert〗
レコードで音楽を鑑賞する会。レコード音楽鑑賞会。

レコードプレーヤー

レコードプレーヤー [6] 〖record player〗
レコードの音を再生するための装置。レコードを載せるターン-テーブル,これを回転させるモーター,アームの先に針のついたピック-アップからなる。プレーヤー。

レコードホルダー

レコードホルダー [5] 〖recordholder〗
競技などで最高記録をもつ人。記録保持者。

レコード盤

レコードばん [0] 【―盤】
レコード{(2)}に同じ。

レザシャー

レザシャー 〖Reḍā Shāh Pahlevī〗
(1878-1944) イランの国王。1921年クーデターにより軍事独裁体制を敷き,25年パフラビー朝を創始。近代化政策を推進した。ナチス-ドイツに接近し,英・ソの圧迫により41年退位。

レザノフ

レザノフ 〖Nikolai Petrovich Rezanov〗
(1764-1807) ロシアの商人。1804年に通商を開くため遣日使節として長崎に来航したが幕府に拒絶され,報復として樺太(カラフト)・択捉(エトロフ)などを攻撃した。

レザー

レザー
leather;→英和
imitation leather (模造革).

レザー

レザー [1] 〖leather〗
(1)なめし革。
(2)レザー-クロスの略。

レザー

レザー [1] 〖razor〗
かみそり。特に,西洋かみそり。

レザーカット

レザーカット [4] 〖razor cut〗
かみそりによる調髪。

レザークラフト

レザークラフト [5] 〖leathercraft〗
皮革を素材とする工芸。皮革工芸。

レザークロス

レザークロス [4] 〖leathercloth〗
布の表面に合成樹脂などを塗って型押しし,革の風合いを出したもの。

レシタティーブ

レシタティーブ [4] 〖recitative〗
⇒レチタティーボ

レシチン

レシチン
《生化》lecithin.

レシチン

レシチン [1] 〖lecithin〗
グリセロリン酸を骨格としてもつリン脂質。生体膜の主要構成成分で,動物・植物・酵母・カビ類に広く分布している。食料品や医薬品のマイクロカプセル剤として利用。ホスファチジルコリン。

レシテーション

レシテーション [3] 〖recitation〗
聴衆を前にして詩文を吟誦・朗誦すること。

レシピ

レシピ [1] 〖recipe〗
(1)料理やケーキの材料の分量と作り方。
(2)処方箋(シヨホウセン)。

レシピエント

レシピエント [3][4] 〖recipient〗
〔受け取る人の意〕
臓器移植や骨髄移植で,臓器や骨髄の受容者。
⇔ドナー

レシフェ

レシフェ 〖Recife〗
ブラジルの東端部,大西洋に臨む港湾都市。砂糖・綿花・サイザルなどを輸出する。

レシプロエンジン

レシプロエンジン [5]
〔reciprocating engine の略〕
ピストンがシリンダー内を往復運動する構造のエンジン。ピストン-エンジン。往復機関。
→ロータリー-エンジン
レシプロエンジン=1[図]
レシプロエンジン=2[図]
レシプロエンジン=3[図]
レシプロエンジン=4[図]

レシプロシティー

レシプロシティー [5] 〖reciprocity〗
相互主義。互酬性。

レシート

レシート [2] 〖receipt〗
領収書。一般に,金銭登録器で印字したものをさす。

レシート

レシート
a receipt;→英和
<米> a sales slip.

レシーバー

レシーバー
a receiver.

レシーバー

レシーバー [2] 〖receiver〗
(1)電話・電信・ラジオなどの受信装置。
(2)電気信号を音声信号に変換する装置で,主として直接耳にあてて聞くものをいう。
(3)テニス・バレーボールなどで,サーブを受ける人。

レシーブ

レシーブ [2] 〖receive〗 (名)スル
各種球技で,ボールを受けること。また,サーブを打ち返すこと。

レジ

レジ [1]
レジスター{(1)(2)}の略。「―を打つ」

レジ

レジ
⇒レジスター.〜でお払いください Please pay at the counter.→英和
‖レジ係 a cashier.

レジェ

レジェ 〖Fernand Léger〗
(1881-1955) フランスの画家。キュービズム運動に参加したが,のち機械文明を表現するダイナミックな独自の画風をうちたて,明確な輪郭線と純色で力強い表現を行なった。

レジオンドヌール

レジオンドヌール [6] 〖(フランス) Légion d'honneur〗
フランスで最高の名誉とされる勲章。五段階に分かれ,文化・軍事面での功労者に与えられる。1802年ナポレオンが制定。

レジスタンス

レジスタンス [2][3] 〖(フランス) résistance〗 (名)スル
(1)抵抗。特に,侵略者に対する民族的抵抗運動。
(2)特に,第二次大戦中ナチス-ドイツ占領下のフランスをはじめとし,ヨーロッパ各地で組織された地下抵抗運動をいう。

レジスタンス

レジスタンス
<make> resistance <to> .→英和

レジスタンスぶんがく

レジスタンスぶんがく [7] 【―文学】
専制や外国支配に対し,自由と解放をめざして書かれた文学。第二次大戦中,フランス・東欧・ソ連などのレジスタンス運動を背景として生まれた。抵抗文学。

レジスタンス文学

レジスタンスぶんがく [7] 【―文学】
専制や外国支配に対し,自由と解放をめざして書かれた文学。第二次大戦中,フランス・東欧・ソ連などのレジスタンス運動を背景として生まれた。抵抗文学。

レジスター

レジスター [2][3] 〖register〗
(1)金銭登録器。レジ。
(2)デパート・飲食店などで,客からの支払いを受け,記録し,釣り銭などを渡す場所。また,その係の者。レジ。
(3)コンピューターで,特定の目的に使用される一時的な記憶装置。データの読み書きが高速で,CPU 内部に使用される。

レジスター

レジスター
a cash register (金銭登録器).

レジデンス

レジデンス [1] 〖residence〗
住宅。邸宅。
〔元来は大邸宅や高級住宅の意。日本では集合住宅の名称などに用いられる〕

レジメ

レジメ [0] 〖(フランス) résumé〗
⇒レジュメ

レジメンタルタイ

レジメンタルタイ [7] 〖regimental tie〗
イギリスの連隊旗の色を抜き出して斜めの縞柄(シマガラ)にしたネクタイ。紺地に臙脂(エンジ)と緑の縞など。

レジャー

レジャー [1] 〖leisure〗
余暇。また,それを使ってする娯楽。「―産業」

レジャー

レジャー
leisure (余暇);→英和
(a) recreation (娯楽).→英和
‖レジャー産業(施設) leisure industries (facilities).

レジャーさんぎょう

レジャーさんぎょう [4] 【―産業】
レジャーに関連した産業。ホテル・旅行・娯楽などのほか,外食や文化などの各産業も含む。

レジャーウエア

レジャーウエア [5] 〖leisurewear〗
レジャー用衣服。遊び着。

レジャーセンター

レジャーセンター [4] 〖leisure center〗
余暇を楽しむための施設・設備が各種とりそろえてある建物。また,その場所。

レジャーホテル

レジャーホテル [4]
〔和 leisure+hotel〕
ゴルフ場・プール・テニス-コートなどが利用できる,観光地や保養地のホテル。

レジャーランド

レジャーランド [4]
〔和 leisure+land〕
各種の遊戯施設を備えた総合的な娯楽施設。遊園地。

レジャー産業

レジャーさんぎょう [4] 【―産業】
レジャーに関連した産業。ホテル・旅行・娯楽などのほか,外食や文化などの各産業も含む。

レジュメ

レジュメ [0] 〖(フランス) résumé〗
論文などの結論またはその過程を簡潔にまとめたもの。梗概。概説。要旨。レジメ。

レジューム

レジューム [2] 〖resume〗
〔再開する意〕
パソコンやワープロの電源を切ったときに,その時点での動作中の状態を保存する機能。

レジン

レジン [1] 〖resin〗
樹脂。「―加工」

レス

レス [1] 〖loess〗
⇒黄土(オウド)(1)

レスキューたい

レスキューたい [0] 【―隊】
〔rescue は救助の意〕
消防や警察に置かれて,火災や大事故などのときに人命救助を主目的として出動するチームの通称。

レスキュー隊

レスキューたい [0] 【―隊】
〔rescue は救助の意〕
消防や警察に置かれて,火災や大事故などのときに人命救助を主目的として出動するチームの通称。

レスコフ

レスコフ 〖Nikolai Semyonovich Leskov〗
(1831-1895) ロシアの小説家。ロシア全土を旅行した経歴から精緻豊饒(ホウジヨウ)な説話体を生んだ。特異なストーリー-テラーとして知られる。代表作「僧院の人々」「魅せられた旅人」

レスト

レスト [1] 〖rest〗
(1)休むこと。休憩。休息。
(2)〔音〕 休止。休止符。

レストア

レストア [1] 〖restore〗
(1)(建物・美術品などの)修復。
(2)(健康・治安などの)回復。

レストハウス

レストハウス [4] 〖rest house〗
休憩所。また,休養のための宿泊所。

レストラン

レストラン
<F.> a restaurant.→英和

レストラン

レストラン [1] 〖restaurant〗
西洋料理店。「食堂」より高級な店という語感で用いられる。レストラント。「高級―」

レストルーム

レストルーム [4] 〖rest room〗
(1)劇場・デパートなどで,休憩室。
(2)便所。

レスパイトサービス

レスパイトサービス [6]
〔和 respite+service〕〔レスパイトは息抜きの意〕
介護を要する高齢者や障害者を,一時的に預かって家族の負担を軽くする援助サービス。

レスビアン

レスビアン [3][2] 〖lesbian〗
〔レズビアンとも。女性をたたえた詩で名高いギリシャの女流詩人サッフォーの生地レスボス島から〕
女性の同性愛者。レズ。
→サッフィズム

レスビアン

レスビアン
a lesbian;→英和
a female homosexual.

レスビアンフェミニズム

レスビアンフェミニズム [8] 〖lesbian feminism〗
レズビアニズムをフェミニズム思想の重要な実践として位置づけるフェミニズム思想。男性支配の社会制度と強制的異性愛の社会制度の関連性を指摘し,男性支配を打破する上でレズビアニズムがもつ政治的重要性を主張する。

レスピットサービス

レスピットサービス [6]
〔和 respite+service〕
⇒レスパイト-サービス

レスピレーター

レスピレーター [4] 〖respirator〗
⇒人工呼吸器(ジンコウコキユウキ)

レスピーギ

レスピーギ 〖Ottorino Respighi〗
(1879-1936) イタリアの作曲家。近代的な管弦楽法を用いて,二〇世紀初めのイタリアの器楽の復興に貢献した。交響詩「ローマの噴水」「ローマの松」「ローマの祭」など。

レスボス

レスボス 〖Lesbos〗
小アジア半島西岸に近いエーゲ海の小島。ギリシャ領。オリーブを産出。中心都市ミチリニ。女流詩人サッフォーの生地。
→レスビアン

レスポンシビリティー

レスポンシビリティー [6] 〖responsibility〗
責任。責務。

レスポンス

レスポンス [3][1] 〖response〗
反応。応答。特に,自動車の加速・制動・操作に対する敏感な応答性をいう。

レスラー

レスラー [1] 〖wrestler〗
レスリングをする人。特に,プロレスの選手。

レスリング

レスリング [1] 〖wrestling〗
二人の競技者が組み合って行う格闘競技。相手の両肩を同時に一秒間マットの上に押さえつける(フォール)ことで勝敗を決める。フリー-スタイルとグレコローマン-スタイルとがあり,体重により一〇階級に分ける。

レスリング

レスリング
wrestling.〜の選手 a wrestler.

レス[レズ]

レス[レズ]
⇒レスビアン.

レズ

レズ [1] 〖les〗
レスビアンの略。
→ホモ(1)

レズビアニズム

レズビアニズム [5] 〖lesbianism〗
女性間の同性愛。あるいはそれを女性の性に関する選択肢として認めることを主張する思想。

レセップス

レセップス 〖Ferdinand de Lesseps〗
(1805-1894) フランスの外交官。カイロ領事時代にエジプト王家と接近,外交官をやめて会社を設立し1869年スエズ運河を建設。パナマ運河建設にも着手したが失敗した。

レセフェール

レセフェール [3] 〖(フランス) laissezfaire〗
⇒レッセフェール-レッセパッセ

レセプション

レセプション [2] 〖reception〗
(1)公式の宴会。歓迎会。招待会。「宮中で―が開かれる」
(2)(ホテルの)フロント。受付。

レセプション

レセプション
<hold,give> a reception.→英和

レセプター

レセプター [2] 〖receptor〗
⇒受容体(ジユヨウタイ)

レセプト

レセプト [2][0] 〖(ドイツ) Rezept〗
〔「処方箋」の意〕
健康保険組合などに対し医療機関が請求する診療報酬の明細書。

レセルピン

レセルピン [2] 〖reserpine〗
キョウチクトウ科の植物に存在するアルカロイドの一。無色の結晶。血圧降下・鎮静・精神安定作用をもつ。

レソト

レソト 〖Lesotho〗
アフリカ南部の立憲君主国。周囲を南アフリカ共和国に囲まれた内陸国。もとイギリス保護領バストランド。1966年独立。ダイヤモンド・羊毛などを産出。住民は黒人のレソト族。主要言語は英語と南ソト語。首都マセル。面積3万平方キロメートル。人口一八四万(1992)。正称,レソト王国。

レゾリューション

レゾリューション [3] 〖resolution〗
⇒解像度(カイゾウド)

レゾルシノール

レゾルシノール [5] 〖resorcinol〗
⇒レゾルシン

レゾルシン

レゾルシン [3] 〖resorcin〗
フェノール類の一。甘味で特異臭のある白色の針状結晶。色素の製造のほか,防腐薬・殺菌薬で皮膚病などに用いる。レゾルシノール。

レタス

レタス
(a) lettuce.→英和

レタス

レタス [1] 〖lettuce〗
チシャの英語名。日本では一般に,チシャのうちタマヂシャをレタスと呼んでいる。

レタックス

レタックス [2]
〔和 Letax レター(letter)とファックス(fax)の合成語〕
⇒電子郵便(デンシユウビン)

レタッチ

レタッチ [2] 〖retouch〗
(写真・オフセット製版などのフィルム,また絵画などに加筆や補筆をする)修正。修整。

レタリング

レタリング [0][1] 〖lettering〗
視覚的な効果を考慮してデザインした文字。また,その文字を書くこと。

レター

レター [1] 〖letter〗
(1)手紙。「ラブ-―」
(2)文字。「キャピタル-―」

レター

レター
a letter.→英和
レター・ペーパー letter paper;a writing pad (つづった物).

レターヘッド

レターヘッド [4] 〖letterhead〗
便箋(ビンセン)上部の会社名や所在地を印刷した部分。また,その便箋。

レターペーパー

レターペーパー [4] 〖letter paper〗
手紙を書くための紙。便箋(ビンセン)。

レダ

レダ 〖Lēdā〗
ギリシャ神話中の女性。白鳥に姿を変えたゼウスと交わって卵を産み,その卵からポリュデウケスとヘレネが生まれた。

レダマ

レダマ [1] 〖(スペイン) retama〗
マメ科の落葉低木。地中海沿岸地方原産。暖地で庭木とする。枝は上向きに長く伸び,倒披針形の葉をまばらに互生。夏から秋,大形黄色の蝶(チヨウ)形花を総状につける。
〔「連玉」とも書く〕

レチクルざ

レチクルざ [0] 【―座】
〔(ラテン) Reticulum〕
一月中旬の宵に南中する南の小星座。大マゼラン雲(銀河)のすぐ北西にあって日本からは見えない。
〔レチクルはガイド用望遠鏡の視野についている十字線のこと〕

レチクル座

レチクルざ [0] 【―座】
〔(ラテン) Reticulum〕
一月中旬の宵に南中する南の小星座。大マゼラン雲(銀河)のすぐ北西にあって日本からは見えない。
〔レチクルはガイド用望遠鏡の視野についている十字線のこと〕

レチタティーボ

レチタティーボ [4] 〖(イタリア) recitativo〗
話し言葉のイントネーションを模倣し,または強調する声楽形式。オペラなどで話すように歌う部分。レシタティーブ。叙唱。

レチノール

レチノール [3] 〖retinol〗
⇒ビタミン-エー( A )

レッカー

レッカー
〜車 <米> a wrecker[tow truck];→英和
<英> breakdown truck.

レッカーしゃ

レッカーしゃ [3] 【―車】
〔wrecker〕
事故車や違法駐車の自動車を牽引するための自動車。普通,トラックの後部にクレーンを装備している車をいう。

レッカー車

レッカーしゃ [3] 【―車】
〔wrecker〕
事故車や違法駐車の自動車を牽引するための自動車。普通,トラックの後部にクレーンを装備している車をいう。

レック

レック [1] 〖lek〗
複数の鳥が一か所に集まり,集団で求愛すること。また,その場所。クロライチョウやエリマキシギなどの鳥に見られる。

レッグ

レッグ 〖James Legge〗
(1815-1897) イギリスの宣教師。中国に渡り宣教に従事する一方,四書五経などを英訳。帰国後オックスフォード大学初代中国学教授となる。

レッグ

レッグ [1] 〖leg〗
足。脚。

レッグウオーマー

レッグウオーマー [5] 〖leg warmers〗
膝から足首のあたりまでを温めるためにはく,筒状の厚手の編み物。

レッサーパンダ

レッサーパンダ [5] 〖lesser panda〗
食肉目の一種。体長60センチメートルほど。全体が栗色で顔は白色。よく木に登り,竹・竹の子・草・果実などを食べる。中国の華中と華南・ミャンマー北部・アッサム北部の山岳地帯の森林・竹林にすむ。小パンダ。小熊猫。

レッシング

レッシング 〖Gotthold Ephraim Lessing〗
(1729-1781) ドイツの劇作家・批評家。ドイツ啓蒙思想の代表的存在。美学論「ラオコーン」,演劇論「ハンブルク演劇論」,神学的論文「人類の教育」,悲劇「サラ=サンプソン嬢」,喜劇「ミンナ=フォン=バルンヘルム」,詩劇「賢者ナータン」など。

レッスン

レッスン
a lesson.→英和
〜を受ける take lessons in <piano> .

レッスン

レッスン [1] 〖lesson〗
(1)課業。授業。稽古。「ピアノの―をうける」
(2)学課。教程。「―-ワン」

レッスンプロ

レッスンプロ [5]
〔和 lesson+pro〕
ゴルフなどで,練習指導を専門とする人。

レッセフェールレッセパッセ

レッセフェールレッセパッセ [4][4] 〖(フランス) laissezfaire, laissezpasser〗
〔「為すにまかせよ,行くにまかせよ」の意〕
一八世紀にフランスの重農主義者が唱えた,重商主義的な統制を排除しようとする主張。レセフェール。
→自由放任主義

レッツゴー

レッツゴー [1] 〖let's go〗
「さあ,行こう」という意の掛け声。

レッテル

レッテル
[Du.letter]a label.→英和
〜をはる label <a bottle> .〜をはられる be labeled <as a coward> .

レッテル

レッテル [0] 〖(オランダ) letter〗
(1)メーカー・会社などが自己の製品であることを示すために,商品にはりつける小形の札。「缶詰の―」
(2)ある人や事物に与えられる評価。

レッテル=を貼(ハ)る

――を貼(ハ)・る
主観に基づいて一方的に評価・格付けしたり,分類したりする。「問題児の―・られる」

レット

レット [1] 〖let〗
卓球・テニスなどの,審判の宣告用語の一つ。やり直しを命じるもの。

レッド

レッド [1] 〖red〗
(1)赤。赤色。
(2)共産主義的な思想・運動などをいう語。

レッドカード

レッドカード [4] 〖red card〗
サッカーで,審判を侮辱したり,粗暴で悪質な行為をしたりした選手に退場を命じるときに審判が示す赤色のカード。

レッドキャベツ

レッドキャベツ [4] 〖red cabbage〗
⇒紫(ムラサキ)キャベツ

レッドクロス

レッドクロス 〖Red Cross〗
⇒赤十字(セキジユウジ)

レッドゾーン

レッドゾーン [4] 〖red zone〗
エンジンの回転限界を示す領域。回転計のその領域を赤く塗ることからいう。

レッドツェッペリン

レッドツェッペリン 〖Led Zeppelin〗
1970年代を代表するハード-ロック-バンド。68年結成,80年解散。

レッドデータブック

レッドデータブック [7] 〖red data book〗
絶滅のおそれのある野生生物についての資料集。1966年国際自然保護連合( IUCN )が発行したのが最初。日本では89年(平成1)環境庁が編集。

レッドパージ

レッドパージ [4] 〖red purge〗
1950年(昭和25)GHQ の指導により政府・企業が行なった,日本共産党員とその同調者に対する一方的解雇。

レッドペッパー

レッドペッパー [4] 〖red pepper〗
赤トウガラシ。

レッペはんのう

レッペはんのう [4] 【―反応】
アセチレンと種々の化合物を,加圧下,種々の触媒の存在下で反応させ,さまざまな有機化合物を合成する一連の反応の総称。ドイツのレッペ(Walter Julius Reppe 1892-1969)らによって開発され,第二次大戦後の化学工業に重要な位置を占めた。

レッペ反応

レッペはんのう [4] 【―反応】
アセチレンと種々の化合物を,加圧下,種々の触媒の存在下で反応させ,さまざまな有機化合物を合成する一連の反応の総称。ドイツのレッペ(Walter Julius Reppe 1892-1969)らによって開発され,第二次大戦後の化学工業に重要な位置を占めた。

レディネス

レディネス [1] 〖readiness〗
〔心〕 ある学習に対する特定の準備が整っている状態。言語の習得や歩行などがある一定の発達段階に達しなければ不可能である類。準備状態。

レディー

レディー
a lady.→英和
〜らしい ladylike.→英和

レディー

レディー [1] 〖lady〗
(1)淑女。貴婦人。
⇔ジェントルマン
(2)女の人。婦人。

レディース

レディース [1] 〖ladies'〗
他の語に付いて,「女性の」「女性用の」の意の複合語を作る。「―-ファッション」「―-デー」

レディーファースト

レディーファースト [4]
〔ladies first〕
婦人を優先する欧米のエチケット。婦人優先。

レディーメード

レディーメード [4] 〖readymade〗
できあいの品物。既製品。
⇔オーダー-メード

レディーメード

レディーメード
〜の ready-made <suits> .

レト

レト 〖Lētō〗
ギリシャ神話の女神。ゼウスに愛され身ごもったが,すべての陸地がゼウスの妃ヘラの怒りを恐れて出産の場を提供しなかったためさまよい続け,デロス島に迎えられてアポロンとアルテミスを産んだ。レートー。

レトリック

レトリック [3][1] 〖rhetoric〗
(1)修辞学。美辞学。
(2)文章表現の技法・技巧。修辞。「―にすぐれた文章」
(3)実質を伴わない表現上だけの言葉。表現の巧みな言葉。「巧みな―にごまかされる」

レトリーバー

レトリーバー [3] 〖retriever〗
猟用に改良されたイヌの総称名の一。獲物の回収運搬(レトリーブ)を得意とする。ゴールデン-レトリーバー・ラブラドル-レトリーバーなど。

レトルト

レトルト [0][2] 〖(オランダ) retort〗
化学実験器具の一。蒸留・乾留を行うもの。ガラスまたは金属製。球状の加熱反応部と,その上部から側方下向きに出ている細長い管とからなる。似た形で工業用の大型蒸留装置をもいう。
レトルト[図]

レトルト

レトルト
<Du.> 《化》a retort.→英和

レトルトしょくひん

レトルトしょくひん [5] 【―食品】
加工済み食品をアルミや合成樹脂の袋または容器に入れ,高圧高温で殺菌,密封したもの。

レトルトカーボン

レトルトカーボン [5] 〖retort carbon〗
⇒ガス-カーボン

レトルト食品

レトルトしょくひん [5] 【―食品】
加工済み食品をアルミや合成樹脂の袋または容器に入れ,高圧高温で殺菌,密封したもの。

レトロ

レトロ [1] 〖(フランス) rétro〗 (名・形動)
復古調である・こと(さま)。懐古趣味。「―感覚」「―なインテリア」

レトロな

レトロな
retrospective.

レトロウイルス

レトロウイルス [5] 〖retrovirus〗
遺伝物質として RNA をもち,感染細胞(宿主細胞)内で逆転写によって DNA を合成するウイルスの総称。肉腫ウイルス・白血病ウイルス・乳癌ウイルスなど。分子遺伝学や遺伝子工学に利用。

レトロマンご

レトロマンご [0] 【―語】
〔Rhaeto-Romance〕
インド-ヨーロッパ語族イタリック語派に属する言語。イタリア北東部・スイス南東部で話される三つの方言群(フリウリ語・ラディン語・ロマンシュ語)に分かれる。

レトロマン語

レトロマンご [0] 【―語】
〔Rhaeto-Romance〕
インド-ヨーロッパ語族イタリック語派に属する言語。イタリア北東部・スイス南東部で話される三つの方言群(フリウリ語・ラディン語・ロマンシュ語)に分かれる。

レナ

レナ 〖Lena〗
ロシア連邦,東シベリアを流れる大河。バイカル湖西岸のバイカル山地に源を発し,北東流して北極海に注ぐ。冬季は結氷。中流域にヤクーツクがある。長さ4270キロメートル。

レニウム

レニウム
《化》rhenium.→英和

レニウム

レニウム [2] 〖rhenium〗
マンガン族に属する遷移元素の一。元素記号 Re 原子番号七五。原子量一八六・二。灰白色の固体金属。融点がタングステンに次いで高く,電子管材料・耐熱合金に用いる。自然に存在する元素では最後に発見された(1929年)。

レニエ

レニエ 〖Henri de Régnier〗
(1864-1936) フランス象徴派の詩人・小説家。甘美で高雅な作風を示す。詩集「粘土のメダル」「水の都」,小説「ある青年の休暇」「燃え上がる青春」

レニン

レニン [1] 〖renin〗
腎臓で生成される一種のタンパク質分解酵素。血圧の調節に関与する重要物質。

レニングラード

レニングラード 〖Leningrad〗
⇒サンクトペテルブルク

レニングラードだいがく

レニングラードだいがく 【―大学】
サンクトペテルブルク(旧レニングラード)にあるロシア連邦の国立総合大学。1819年創立。ロシアの自然・人文・社会科学研究の中心。古くはペテルブルク大学,現名は,サンクトペテルブルク大学。

レニングラード大学

レニングラードだいがく 【―大学】
サンクトペテルブルク(旧レニングラード)にあるロシア連邦の国立総合大学。1819年創立。ロシアの自然・人文・社会科学研究の中心。古くはペテルブルク大学,現名は,サンクトペテルブルク大学。

レネ

レネ 〖Alain Resnais〗
(1922- ) フランスの映画監督。過去と現在,現実と幻想,忘却と記憶を交錯させながら人間の意識下の世界を描くアンチ-ロマンの手法で一時代を画した。代表作「二十四時間の情事」「去年マリエンバートで」

レノックスしょうこうぐん

レノックスしょうこうぐん [8] 【―症候群】
小児の難治性てんかん。通常は二〜八歳にみられ,治療は極めて困難。
〔アメリカの神経科医レノックス(W. G. Lennox 1884-1960)の報告にちなむ名〕

レノックス症候群

レノックスしょうこうぐん [8] 【―症候群】
小児の難治性てんかん。通常は二〜八歳にみられ,治療は極めて困難。
〔アメリカの神経科医レノックス(W. G. Lennox 1884-1960)の報告にちなむ名〕

レノン

レノン 〖John Lennon〗
(1940-1980) イギリスのポピュラー歌手。1962年にビートルズを結成。70年,ソロ活動を開始。音楽活動を中心に平和運動を展開するなど,世界中に多くのメッセージを送り続けた。

レハール

レハール 〖Lehár Franz〗
(1870-1948) オーストリアの作曲家。ハンガリー生まれ。ヨハン=シュトラウス(子)に続くウィーン-オペレッタの代表的作曲家。代表作「金と銀」

レバノン

レバノン
(Republic of) Lebanon.→英和
〜の(人) (a) Lebanese.

レバノン

レバノン 〖Lebanon〗
西アジア,地中海東岸の共和国。南はイスラエルと国境を接する。古代フェニキアの地。1944年フランス委任統治領から独立。オレンジ・ブドウなどを産する。観光事業と中継貿易も盛ん。住民は大部分がアラブ系。マロン派キリスト教徒とイスラム教徒がほぼ同数を占める。首都ベイルート。面積1万平方キロメートル。人口二八四万(1992)。正称,レバノン共和国。

レバレッジ

レバレッジ [3] 〖leverage〗
〔挺子(テコ)の働きの意〕
借入金によって投資を行い,利子率よりも高い利潤率を見込むこと。借入資本利用。
→LBO

レバー

レバー
(1)[肝臓]liver.→英和
(2)[てこ]a lever.→英和
(3)[車の] <米> a gear shift[ <英> lever].

レバー

レバー [1] 〖liver〗
肝臓。きも。特に,食品となるものについていう。

レバー

レバー [1] 〖lever〗
(1)てこ。
(2)てこを応用した取っ手。

レバーペースト

レバーペースト [4] 〖liver paste〗
レバーを蒸してすりつぶし調味したもの。パンなどに塗って食べる。

レパントのかいせん

レパントのかいせん 【―の海戦】
1571年ギリシャ西海岸のレパント(Lepanto)沖で,スペイン・ローマ教皇・ベネチアの連合艦隊がオスマン帝国の海軍を撃破した戦い。

レパントの海戦

レパントのかいせん 【―の海戦】
1571年ギリシャ西海岸のレパント(Lepanto)沖で,スペイン・ローマ教皇・ベネチアの連合艦隊がオスマン帝国の海軍を撃破した戦い。

レパートリー

レパートリー
a repertory[repertoire](上演目録).→英和

レパートリー

レパートリー [2] 〖repertory〗
(1)音楽・演芸などで,演者が演奏したり演じたりすることのできる曲目や芸の種類。上演種目。上演目録。「―が広い歌手」「この劇団の―には翻訳物が多い」
(2)その人の得意とする分野・範囲。

レビストロース

レビストロース 〖Claude LéviStrauss〗
(1908- ) フランスの人類学者。ソシュールやヤコブソンらの構造言語学における諸概念や分析手法を,親族・神話などの解明に援用して,構造人類学を確立,広く人文・社会科学全体に影響を与える。著「悲しき熱帯」「野生の思考」など。

レビチビタ

レビチビタ 〖Tullio LeviCivita〗
(1873-1941) イタリアの数学者。リッチとともに絶対幾何学(テンソル解析)を創始。また,レビ=チビタの平行性という概念を導入して,リーマン空間を幾何学的に著しくわかりやすいものにした。

レビナス

レビナス 〖Emmanuel Levinas〗
(1906-1995) ユダヤ系のフランスの哲学者。フッサールの現象学をフランスに紹介するが,その内在主義は拒否。絶対的他者の経験に示される倫理的次元を対置した。著「全体性と無限」など。

レビブリュール

レビブリュール 〖Lucien LévyBruhl〗
(1857-1939) フランスの社会学者。デュルケムの影響下,未開社会の道徳・習俗の研究を行い,未開人の独特の心性や論理を科学的に証明しようとした。著「未開社会の思惟」「原始神話学」

レビュー

レビュー [1][2] 〖review〗
評論。批評。書評。「ブック-―」

レビュー

レビュー [1] 〖(フランス) revue〗
舞台芸能の一。フランスのボードビル,イギリス・アメリカのバラエティーから発展したバラエティー-ショー。歌・踊り・コントなどあらゆる舞台芸術・演芸の要素をとりこみ華麗多彩な展開を見せる娯楽性の強いショー形式のもの。日本では宝塚少女歌劇団が最初に上演。

レビュー

レビュー
<F.> a revue.→英和
レビュー・ガール a revue[show]girl.

レビューガール

レビューガール [4] 〖revue girl〗
レビューに出演する女優。(主役でない)踊り子・歌手など。

レビレート

レビレート [3] 〖levirate〗
夫の死後,夫の兄弟が寡婦の夫となる慣習。
→ソロレート

レビレートこん

レビレートこん [5] 【―婚】
⇒逆縁婚(ギヤクエンコン)

レビレート婚

レビレートこん [5] 【―婚】
⇒逆縁婚(ギヤクエンコン)

レビン

レビン 〖Kurt Lewin〗
(1890-1947) ドイツの心理学者。ゲシュタルト心理学派の一人。ナチス-ドイツ成立により渡米。「場の理論」を唱え,トポロジー・ベクトルなどの数学的概念を用いて独創的な実験的研究を行い,グループ-ダイナミクスの基礎を築いた。著「パーソナリティの力学説」「トポロジー心理学の原理」など。レウィン。

レピドゥス

レピドゥス 〖Marcus Aemilius Lepidus〗
(前90頃-前13) 古代ローマの政治家。第二回三頭政治を実施しスペイン・アフリカを管轄したが,オクタビアヌスと対立して引退した。

レピート

レピート [2] 〖repeat〗
⇒リピート

レフ

レフ
《写》a reflector (反射板);→英和
a reflex (camera) (カメラ).→英和
一(二)眼レフ a single (twin) lens reflex.

レフ

レフ [1]
(1)レフレックス-カメラの略。「二眼―」
(2)レフレクターの略。

レファレンス

レファレンス [1] 〖reference〗
(1)参考。参照。「―-ブック」
(2)照会。問い合わせ。

レファレンスサービス

レファレンスサービス [6] 〖reference service〗
図書館などで,利用者の問い合わせに応じ,図書の照会や検索をする業務。

レファレンダム

レファレンダム [3] 〖referendum〗
(1)憲法改正・法律制定などの重要事項について,その可否を直接に有権者の投票により決定すること。日本では,憲法改正に対する国民投票と地方自治特別法に対する住民投票が制度化されている。国民投票。人民投票。住民投票。
(2)外交で,大公使などの本国政府に対する請訓書。

レフィル

レフィル [1] 〖refill〗
⇒リフィル

レフェリー

レフェリー
a referee.→英和

レフェリー

レフェリー [1] 〖referee〗
競技の審査員。サッカー・ラグビー・レスリング・ボクシングなどでは主審のこと。レフリー。

レフェリーストップ

レフェリーストップ [6]
〔和 referee+stop〕
ボクシングの試合で,両者の力の差が著しい時や,一方の選手の負傷の程度がはなはだしい時,レフェリーが試合続行不可能として中止すること。
→ドクター-ストップ

レフト

レフト [1] 〖left〗
(1)左。左側。
(2)〔left field〕
野球で,左翼。
(3)〔left fielder〕
野球で,左翼手。
(4)急進的な立場。左派。「ニュー-―」
⇔ライト

レフュジー

レフュジー [2] 〖refugee〗
難民(ナンミン)。

レフラー

レフラー 〖Friedrich August Johannes Löffler〗
(1852-1915) ドイツの細菌学者。コッホのもとで細菌学を研究。ジフテリア菌の純粋培養に成功した。

レフリー

レフリー [1] 〖referee〗
⇒レフェリー

レフレクター

レフレクター [3] 〖reflector〗
反射鏡。反射板。レフ。

レフレックスカメラ

レフレックスカメラ [7] 〖reflex camera〗
カメラ-レンズに入射する光線を反射鏡でファインダーのピント-グラス上に導き,フィルム上の像と同一状態の像が見られるようにしたカメラ。一眼レフと二眼レフとがある。

レプチャご

レプチャご [0] 【―語】
〔Lepcha〕
シナ-チベット語族チベット-ビルマ語派の一言語。インドのシッキム,ダージリンやネパール東部に分布。レプチャ文字を使用。

レプチャ語

レプチャご [0] 【―語】
〔Lepcha〕
シナ-チベット語族チベット-ビルマ語派の一言語。インドのシッキム,ダージリンやネパール東部に分布。レプチャ文字を使用。

レプトセファルス

レプトセファルス [5] 〖(ラテン) leptocephalus〗
ウナギ類などの,体が柳の葉に似た葉形幼生のこと。ウナギではこのあと変態してシラスウナギとなる。

レプトン

レプトン [1] 〖lepton〗
半整数スピンをもつ素粒子のうち,強い相互作用に関与しない粒子の総称。電子・ミュー粒子・タウ粒子と,三種のニュートリノがある。軽粒子。

レプラ

レプラ [1] 〖(ドイツ) Lepra〗
ハンセン病のこと。

レプリカ

レプリカ [2] 〖replica〗
複製品。特に優勝カップの複製品で,カップ返還後も優勝を記念できるよう与えられるもの。

レプレッサー

レプレッサー [3] 〖repressor〗
⇒リプレッサー

レベデフ

レベデフ 〖Pyotr Nikolaevich Lebedev〗
(1866-1912) ロシアの物理学者。固体および気体に対する光圧の存在を証明,彗星の尾が太陽から遠ざかる理由を説明した。

レベニュー

レベニュー [2] 〖revenue〗
歳入。

レベニューニュートラル

レベニューニュートラル [5] 〖revenueneutral〗
減税分に等しい財源を確保して,歳入を一定に保つこと。公債発行による財源確保も含まれる。

レベル

レベル
a level.→英和
〜が高い(低い) be on a high (low) level.〜に達する attain a <high> level.〜を上げる(下げる) level up (down).

レベル

レベル [1] 〖level〗
(1)価値づけや評価をする場合の標準。全体の水準。程度。「受験生の―が向上する」「機械技術の―が低い」
(2)水平面。水平線。
(3)測量機械の一。高低差を精密に測量するためのもの。水平に回転する望遠鏡と水準器とを組み合わせたもの。水準儀。

レベルアップ

レベルアップ [4]
〔和 level+up〕 (名)スル
水準を高めること。また,水準が高まること。
⇔レベル-ダウン
「例年より合格水準が―した」

レベルダウン

レベルダウン [4]
〔和 level+down〕 (名)スル
水準が下がること。また,水準を下げること。
⇔レベル-アップ

レボリューション

レボリューション [3] 〖revolution〗
革命。

レポ

レポ [1] (名)スル
(1)レポートの略。「―を提出する」「災害現場からの―」
(2)情報提供。連絡。また,それを行う人。
〔非合法の政治活動やスパイなどについていう〕

レポーター

レポーター [2][0] 〖reporter〗
〔リポーターとも〕
(1)報告者。
(2)連絡係。
(3)テレビ・新聞などの取材記者。

レポート

レポート [2] 〖report〗 (名)スル
〔リポートとも〕
(1)研究・調査の報告書。学術研究報告書。
(2)新聞・雑誌・放送などで,現地からの状況などを報告すること。また,その報告。レポ。「現地から―する」

レポート

レポート
a report;→英和
a research paper (研究の);a term paper (学期末の).

レマルク

レマルク 〖Erich Maria Remarque〗
〔本名 E. Paul Remark〕
(1898-1970) ドイツ生まれの小説家。反戦小説「西部戦線異状なし」で一躍世界的に有名になる。ナチスに追われ,アメリカに亡命し帰化。第二次大戦後,「凱旋門」「愛する時と死する時」などを発表。

レマンこ

レマンこ 【―湖】
〔Léman〕
スイスとフランスとの国境にあるアルプス地方最大の湖。ローヌ川が貫流する。湖岸にジュネーブ・ローザンヌなどの観光・保養都市がある。面積580平方キロメートル。別名,ジュネーブ湖。
レマン湖(サンピエール寺院より)[カラー図版]

レマン湖

レマンこ 【―湖】
〔Léman〕
スイスとフランスとの国境にあるアルプス地方最大の湖。ローヌ川が貫流する。湖岸にジュネーブ・ローザンヌなどの観光・保養都市がある。面積580平方キロメートル。別名,ジュネーブ湖。
レマン湖(サンピエール寺院より)[カラー図版]

レミゼラブル

レミゼラブル 〖Les Misérables〗
ユゴーの長編小説。1862年刊。一片のパンを盗んだ罪で投獄され,世間に対する憎悪に燃えて出獄したジャン=バルジャンが,ミリエル司教の教えによって改心し,世の不幸な人のために尽くす。邦訳に黒岩涙香訳「噫無情(アアムジヨウ)」がある。

レミニセンス

レミニセンス [3] 〖reminiscence〗
〔心〕 記憶した事柄が,その直後よりもある程度の時間を経過した後の方が明確に思い出されること。

レミング

レミング [1] 〖lemming〗
ネズミ科の哺乳類ノルウェー-レミングのこと。頭胴長10センチメートル前後。尾は短く,ずんぐりした体形で,耳が小さい。体は黄褐色で,頭部から肩にかけて黒っぽい。周期的に大発生し,大群で直線的に移動し,湖や海に入って大量死することがある。フィンランド・スカンディナビア半島に分布。タビネズミ。

レム

レム [1] 〖rem〗
〔roentgen equivalent man〕
線量当量の旧単位。一レムは SI 単位では0.01シーベルトにあたる。放射線防護関係にのみ使用される暫定的単位。
→線量当量

レム

レム 〖Stanisław Lem〗
(1921- ) ポーランドの小説家。該博な科学知識を基盤に,綿密重厚な筆致で想像力豊かな SF 作品を書く。著「ソラリスの陽のもとに」「泰平ヨン(シリーズ)」「星からの帰還」など。

レムすいみん

レムすいみん [3] 【―睡眠】
〔REM(=rapid eye movement)sleep〕
睡眠の一型。眠りは深いが脳波は覚醒時のような型を示す状態。四肢や体幹の筋緊張は消失しているが,速い眼球運動を伴い,夢をみていることが多い。一晩の睡眠にほぼ二時間おきに二〇〜三〇分続く。逆説睡眠。パラ睡眠。賦活睡眠。
→ノンレム睡眠

レム睡眠

レムすいみん [3] 【―睡眠】
〔REM(=rapid eye movement)sleep〕
睡眠の一型。眠りは深いが脳波は覚醒時のような型を示す状態。四肢や体幹の筋緊張は消失しているが,速い眼球運動を伴い,夢をみていることが多い。一晩の睡眠にほぼ二時間おきに二〇〜三〇分続く。逆説睡眠。パラ睡眠。賦活睡眠。
→ノンレム睡眠

レモネード

レモネード
lemonade.

レモネード

レモネード [3] 〖lemonade〗
レモンの果汁に砂糖シロップを入れ,冷水または湯で割った飲み物。レモン水。

レモン

レモン 【檸檬】
小説。梶井基次郎作。1925年(大正14)「青空」に発表。倦怠(ケンタイ)と不安にさいなまれた精神が一個のレモンによって蘇生(ソセイ)するさまを描いた作品。

レモン

レモン [1][0] 〖lemon〗
ミカン科の常緑低木。インド原産。暖帯で広く栽培され,カリフォルニアや地中海沿岸地方が主産地。果実は長楕円形で両端はとがり,淡黄色に熟す。果肉は酸味が強く,香気があり,料理の添え物・菓子・清涼飲料などに用いる。果皮からはレモン油を搾り,香料とする。
〔「檸檬」とも書く〕

レモン

レモン
a lemon.→英和
レモン絞り器 a lemon squeezer.レモン・スカッシュ lemon squash.レモン・ティー tea with lemon.

レモンいろ

レモンいろ [0] 【―色】
レモンの果実のような,やや緑がかった淡黄色。レモン-イエロー。

レモンすい

レモンすい [2] 【―水】
(1)レモン油を溶かした水。
(2)レモネード。

レモンゆ

レモンゆ [2] 【―油】
レモンの果皮から採取した油。淡黄色で,独特の香りと少しの苦みがあり,清涼飲料水や菓子などに添加する。

レモングラス

レモングラス [4] 〖lemon grass〗
イネ科の多年草。茎・葉から精油をとって香料にするため,熱帯地方で広く栽培する。大きな株を作り,葉は長さ約60センチメートルの線形。全体にレモンに似た香りがある。レモン草。

レモンスカッシュ

レモンスカッシュ [5] 〖lemon squash〗
レモンの果汁をソーダ水に加えた飲料水。

レモンティー

レモンティー [2][4]
〔和 lemon+tea〕
薄いレモンの輪切りを浮かせた紅茶。

レモンバター

レモンバター [4] 〖lemon butter〗
バターにレモンの皮を細かく刻んだものを加えて練ったもの。

レモンピール

レモンピール [4] 〖lemon peel〗
レモンの皮。砂糖漬けにして菓子に,乾燥させてポプリに使うなどする。

レモン水

レモンすい [2] 【―水】
(1)レモン油を溶かした水。
(2)レモネード。

レモン油

レモンゆ [2] 【―油】
レモンの果皮から採取した油。淡黄色で,独特の香りと少しの苦みがあり,清涼飲料水や菓子などに添加する。

レモン色

レモンいろ [0] 【―色】
レモンの果実のような,やや緑がかった淡黄色。レモン-イエロー。

レリス

レリス 〖Michel Leiris〗
(1901-1990) フランスの作家・民族学者。ブルトンらとシュールレアリスム運動に参加。調査旅行中の夢をも含む私的体験を綴(ツヅ)った「幻のアフリカ」や,「成熟の年齢」「ゲームの規則」を著す。

レリック

レリック [2] 〖relic〗
(1)遺物。遺品。
(2)残存種。

レリーズ

レリーズ [2] 〖release〗
三脚などにのせたカメラのシャッターを遠隔操作するために使う細い曲折自由な管状の器具。ケーブル-レリーズ。

レリーフ

レリーフ
(a) relief.→英和

レリーフ

レリーフ [2] 〖relief〗
(1)「浮き彫り{(1)}」に同じ。リリーフ。
⇔インタリヨ
(2)盛り上げ。

レリーフしゃしん

レリーフしゃしん [5] 【―写真】
浮き彫りの感じをもつ写真。ネガ原版とポジ原版をわずかにずらして印画紙に重ね焼きして作る。

レリーフ写真

レリーフしゃしん [5] 【―写真】
浮き彫りの感じをもつ写真。ネガ原版とポジ原版をわずかにずらして印画紙に重ね焼きして作る。

レルヒ

レルヒ 〖Theodor Edler von Lerch〗
(1869-1945) オーストリアの軍人。1910〜12年駐在武官として来日。高田・旭川で,一本杖スキーを紹介・指導した。

レン

レン 〖Christopher Wren〗
(1632-1723) イギリスの建築家・科学者。オックスフォード大学天文学教授・ロンドン建築総監督などを歴任。イギリス古典主義を代表するロンドンのセント-ポール大聖堂などを設計。

レンジ

レンジ [1] 〖range〗
(1)天火とこんろを備えた料理用かまど。
(2)統計で,変動・影響などの範囲。分布幅。
(3)機械などの,作動するべき範囲や条件。
(4)オートマチック車で,自動変速をどのような条件にするかの区別。

レンジ

レンジ
a range;→英和
a (cooking) stove.ガス(電気)レンジ a gas[an electric]range[ <英> cooker].電子レンジ a microwave[an electronic]oven.

レンジャー

レンジャー [1] 〖ranger〗
〔レーンジャーとも〕
(1)イギリスの御料林監視員,アメリカの森林警備員・国境警備隊などの称。
(2)特殊目標の攻撃・奇襲攻撃や後方攪乱(カクラン)などの特殊訓練を受けた部隊。
(3)国立公園・公立公園などの管理人。「環境―」

レンズ

レンズ
a lens.→英和
〜をしぼる stop down the lens (カメラの).‖凸(凹)レンズ a convex (concave) lens.

レンズ

レンズ [1] 〖(オランダ) lens〗
(1)向かい合った二つの表面が,二つとも曲面,あるいは一つが曲面で他が平面になっている板状の透明体。また,それらを複数個組み合わせたもの。その形により,凸レンズ・凹レンズなどがあり,光線束を発散・収束させて実像・虚像を結ぶ。
(2)目の水晶体のこと。
(3)電子線や電磁波を屈折,収束・発散させるための電場と磁場とを配置した装置。
→電子レンズ

レンズぐも

レンズぐも [4] 【―雲】
レンズの形をした雲。巻雲や層雲などに風の強いときに現れる。

レンズまめ

レンズまめ [3] 【―豆】
マメ科の一年草。地中海地方原産。種子はうすい凸レンズ型で食用。

レンズシャッター

レンズシャッター [4]
〔和 lens+shutter〕
カメラのレンズ部に組み込み,金属製の羽根を開閉させて露光を行う方式のシャッター。

レンズフード

レンズフード [4] 〖lens hood〗
カメラのレンズの覆い。直射光がレンズに入るのをさえぎり,また,衝撃から守る。

レンズ豆

レンズまめ [3] 【―豆】
マメ科の一年草。地中海地方原産。種子はうすい凸レンズ型で食用。

レンズ雲

レンズぐも [4] 【―雲】
レンズの形をした雲。巻雲や層雲などに風の強いときに現れる。

レンタカー

レンタカー
a rental car;→英和
a rent-a-car.

レンタカー

レンタカー [3] 〖rentacar〗
貸し自動車。

レンタサイクル

レンタサイクル [4]
〔和 rent-a-cycle〕
貸し自転車。
〔レンタカー(rent-a-car)に倣って作られたことば〕

レンタブルひ

レンタブルひ [5] 【―比】
〔ratio of rentable area〕
⇒賃貸面積比(チンタイメンセキヒ)

レンタブル比

レンタブルひ [5] 【―比】
〔ratio of rentable area〕
⇒賃貸面積比(チンタイメンセキヒ)

レンタル

レンタル
〜業 a rental (agency).→英和
〜・ビデオ a rental video.

レンタル

レンタル [1] 〖rental〗
料金をとって貸すこと。比較的短期のものをいう。賃貸。
→リース

レンタルビデオ

レンタルビデオ [5] 〖rental video〗
劇映画ソフトなど料金を徴収して貸し出すビデオ-カセット。

レンダリング

レンダリング [1] 〖rendering〗
(デザイン・建築関係で)完成を予想して描いた透視図。完成想像図。

レンチ

レンチ
a wrench.→英和

レンチ

レンチ [1] 〖wrench〗
ナット・ボルト・鉄管などをねじってまわすのに用いる工具。スパナ。
レンチ[図]

レンツ

レンツ 〖Lenz〗
(1)〔Heinrich Friedrich Emil L.〕
(1804-1865) ロシアの物理学者。電磁誘導の向きについてレンツの法則を発表。また,誘導起電力に関するレンツの実験を行う。
(2)〔Jakob Michael Reinhold L.〕
(1751-1792) ドイツの詩人・劇作家。シュトゥルム-ウント-ドラングの代表的作家の一人。精神錯乱に陥り放浪の果てモスクワで変死。戯曲「家庭教師」,小説「軍人たち」など。

レンツのほうそく

レンツのほうそく 【―の法則】
電磁誘導によって生ずる起電力は,磁束変化を妨げる電流を生ずるような向きに発生するという法則。

レンツの法則

レンツのほうそく 【―の法則】
電磁誘導によって生ずる起電力は,磁束変化を妨げる電流を生ずるような向きに発生するという法則。

レンテンマルク

レンテンマルク [5] 〖(ドイツ) Rentenmark〗
1923年,悪化したインフレをおさめるため,ドイツのレンテン銀行が発行した紙幣。土地などを担保とし,通貨を安定させた。

レント

レント [1] 〖(イタリア) lento〗
音楽の速度標語の一。「ゆっくりと」の意。

レント

レント [1] 〖Lent〗
⇒四旬節(シジユンセツ)

レントゲン

レントゲン [0] 〖(ドイツ) Röntgen〗
(1)X 線またはγ線の照射線量の旧単位。一気圧,摂氏〇度の空気1キログラムに放射線の電離作用で 2.58×10�� クーロンの正または負のイオンを作るような放射線の強さをいう。記号 R
〔物理学者レントゲンの名にちなむ〕
→照射線量
(2)「レントゲン線」「レントゲン写真」の略。「―撮影」「―を撮る」

レントゲン

レントゲン
X rays.〜写真をとる(とってもらう) take an X-ray photograph (be X-rayed).‖レントゲン技師 a radiographer.レントゲン検査 an X-ray examination.

レントゲン

レントゲン 〖Wilhelm Conrad Röntgen〗
(1845-1923) ドイツの物理学者。1895年未知放射線を発見し X 線と命名。また,電磁場内の誘電体に生ずる電流(レントゲン電流)を発見。

レントゲンしゃしん

レントゲンしゃしん [6] 【―写真】
⇒エックス線写真(センシヤシン)

レントゲンせん

レントゲンせん [0] 【―線】
⇒エックス線(セン)

レントゲン写真

レントゲンしゃしん [6] 【―写真】
⇒エックス線写真(センシヤシン)

レントゲン線

レントゲンせん [0] 【―線】
⇒エックス線(セン)

レントラー

レントラー [1] 〖(ドイツ) Ländler〗
一九世紀前半にオーストリア・バイエルン・ベーメン地方で流行したゆるやかな三拍子の舞踏。また,その曲。

レンナー

レンナー 〖Karl Renner〗
(1870-1950) オーストリアの政治家・法学者。社会民主党に属し第一次大戦後,共和国初代首相。第二次大戦後,社会党を結成し初代大統領。著書「私法制度の社会的機能」は法社会学に影響を与えた。

レンニン

レンニン [1] 〖rennin〗
若い反芻(ハンスウ)動物の胃液中にあり,乳のタンパク質であるカゼインをパラカゼインに変化させ,凝固させる酵素。凝乳酵素。キモシン。

レンネット

レンネット [3][1] 〖rennet〗
牛乳を凝固させるのに用いられる酪農用酵素製品。レンニンを含む。

レンヒー

レンヒー [1] 【鰱魚】
〔中国語〕
⇒れんぎょ(鰱魚)

レンブラント

レンブラント 〖Rembrandt Harmenszoon van Rijn〗
(1606-1669) オランダの画家。微妙な光の明暗や独特の色彩を用いて人間の深い精神性を表現,多くの傑作を残した。銅版画でもエッチング技法を完成。代表作「テュルプ博士の解剖学講義」「コック隊長の射撃隊」(「夜警」の正式名)など。

レンマ

レンマ [1] 〖lemma〗
⇒補助定理(ホジヨテイリ)

レーウィ

レーウィ 〖Otto Loewi〗
(1873-1961) ドイツ生まれのアメリカの生理学・薬理学者。神経の興奮が化学物質であるアセチルコリンによって伝達されることをデイルとともに発見した。レービィ。

レーウィン

レーウィン [1] 〖rawin〗
上層大気の風向・風速を観測する気象機器。気球に無線発信機をつけて飛ばし,電波を追跡して気球の方向を求め,上層の風を観測する。

レーウェ

レーウェ 〖Karl Loewe〗
(1796-1869) ドイツの作曲家。オルガン奏者・指揮者として活躍するかたわら新しい歌曲理論をおしすすめ,簡潔な手法に劇的な内容を盛り込んだバラードなどを作曲した。

レーウェンフック

レーウェンフック 〖Antony van Leeuwenhoek〗
(1632-1723) オランダの博物学者。商業のかたわら単レンズ顕微鏡を製作し,筋内の横紋や昆虫の複眼などを観察。また,細菌・原生動物や動物の精子などを発見。

レーガノミックス

レーガノミックス [5] 〖Reaganomics〗
〔レーガンとエコノミックスからの造語〕
アメリカの第四〇代大統領レーガンの経済理念や経済政策。大幅減税と財政支出削減を主な内容とし,小さな政府をめざした。

レーガン

レーガン 〖Ronald Reagan〗
(1911- ) アメリカの政治家。第四〇代大統領(在任 1981-1988)。「小さな政府」を唱えたが大幅減税と大規模な国防支出を伴うレーガノミックスにより巨額の連邦政府赤字を招いた。対外的には対ソ強行路線を打ち出す。

レーキ

レーキ [1] 〖rake〗
農具の一。短い鉄の歯を粗い櫛(クシ)状に並べたもので,草かきなどに用いる。手把(シユハ)・馬耙(マグワ)の類。

レーキ

レーキ [1] 〖lake〗
有機顔料のうち,有機色素を金属と結合させるなどして水に不溶性としたものの総称。ペイント・プラスチックなどの着色に用いる。レーキ顔料。
→顔料

レーキドーザー

レーキドーザー [4]
〔和 rake+bulldozer〕
レーキを取りつけたブルドーザー。抜根作業などに用いる。

レーク

レーク [1] 〖lake〗
湖。湖水。

レークサイド

レークサイド [4] 〖lakeside〗
湖畔。「―-ホテル」

レークスクール

レークスクール [5] 〖Lake School〗
湖畔詩人派。一九世紀初め,イングランド北西部の湖水地方に住んでいた詩人,ワーズワース・コールリッジなどをさす。また,その詩風。

レークディストリクト

レークディストリクト 〖Lake District〗
⇒湖水地方(コスイチホウ)

レークプラシッド

レークプラシッド 〖Lake Placid〗
アメリカ合衆国,ニューヨーク州北東部の村。雄大な自然に恵まれた保養地。

レーサー

レーサー [1] 〖racer〗
競走用の自動車・オート-バイなどの乗り物。また,それに乗る競技者。

レーサー

レーサー
a racer (人・車).→英和

レーザー

レーザー [1] 〖laser〗
〔light amplification by stimulated emission of radiation〕
振動数が光の領域にあるメーザー。単波長で位相のそろった光であるため,減衰・拡散しにくい強い光が得られる。光通信・ホログラフィー・臨床医学,あるいは金属の切断などに利用される。
→メーザー

レーザー

レーザー
a laser.→英和
レーザー光線(ディスク) a laser beam (disk).

レーザー

レーザー [1] 〖razor〗
⇒レザー

レーザーつうしん

レーザーつうしん [5] 【―通信】
⇒光(ヒカリ)通信

レーザーろくが

レーザーろくが [5] 【―録画】
テレビ映像を,レーザー光線でフィルム上に録画すること。ブラウン管などを使用しないため,高画質が得られる。

レーザーディスク

レーザーディスク [5] 〖laser disk〗
ビデオ-ディスクの方式の一。円盤上に記録してある音声・画像を,レーザーを用いて再生する。LD 。

レーザープリンター

レーザープリンター [6] 〖laser printer〗
レーザー光によって電子写真をつくり,コンピューターなどの出力を印刷する装置。従来の装置に比べて高速でかつ鮮明な出力が可能。レーザー-ビーム-プリンター。LP。

レーザーメス

レーザーメス [5]
〔和 英 laser+(オランダ) mes〕
レーザー光の熱エネルギーを用いて外科的手術や体内部器官の腫瘍(シユヨウ)の焼灼(シヨウシヤク)・蒸発を行う装置。

レーザー通信

レーザーつうしん [5] 【―通信】
⇒光(ヒカリ)通信

レーザー録画

レーザーろくが [5] 【―録画】
テレビ映像を,レーザー光線でフィルム上に録画すること。ブラウン管などを使用しないため,高画質が得られる。

レーシズム

レーシズム [3] 〖racism〗
⇒人種主義(ジンシユシユギ)

レーシングカー

レーシング・カー
a racing car.

レーシングカー

レーシングカー [5][6] 〖racing car〗
(1)競走用の自動車。特に,レースに出場する自動車。レーサー。
(2)溝になったレールの上を遠隔操作で走らせて遊ぶ,おもちゃの自動車。

レース

レース [1] 〖race〗
ゴールを目指して争うこと。競走・競漕・競泳・競馬など,スポーツについていうことが多い。「ボート-―」「ペナント-―」「対抗―」「総裁―」

レース

レース [1] 〖lathe〗
旋盤。

レース

レース [1] 〖lace〗
糸を編んだり撚(ヨ)ったりして,透かし模様を作って布状にしたもの。「―のカーテン」

レース

レース
(1)[布] <trim with> lace.→英和
(2)[競走] <run> a race.→英和
‖対校レース an interschool[intercollegiate]race.

レース

レース [1] 〖race〗
人種。

レースあみ

レースあみ [0] 【―編み】
鉤針(カギバリ)・ボビン・ヘアピンなどの用具を用いてレースを編むこと。また,棒針や編み機で透かし模様を編むこと。

レースクイーン

レースクイーン [5]
〔和 race+queen〕
自動車レースなどで,スポンサーの宣伝などを行い,レースに華をそえる女性。

レースグラス

レースグラス [4] 〖lace glass〗
ガラス工芸の加飾法の一。ガラス製品の表面に色ガラスの糸を巻きつけ,レースのような繊細な装飾をほどこす技法。

レースミュージック

レースミュージック 〖race music〗
1920年代から40年代にかけての黒人大衆音楽をさす総称。初期のリズム-アンド-ブルースまでをいう。

レースラー

レースラー 〖Roesler〗
⇒ロエスレル

レース編み

レースあみ [0] 【―編み】
鉤針(カギバリ)・ボビン・ヘアピンなどの用具を用いてレースを編むこと。また,棒針や編み機で透かし模様を編むこと。

レーズン

レーズン [1] 〖raisin〗
干しぶどう。

レーズン

レーズン
a raisin.→英和

レーゼドラマ

レーゼドラマ [4] 〖(ドイツ) Lesedrama〗
読んで味わうだけで上演を目的としない,思想表現に重点をおいた戯曲。また,上演には適さないとされる戯曲。
⇔ビューネンドラマ

レーゾンデートル

レーゾンデートル [5] 〖(フランス) raison d'être〗
ある物が存在することの理由。存在価値。

レーダー

レーダー [1] 〖radar〗
〔radio detection and ranging〕
電波を利用して,目標物の距離・方位を測定する装置。一定方向にマイクロ波のパルスを発射し,目標物からの反射波を受信して,距離や方位を知る。航空機・船舶・気象など広く利用されている。電波探知機。

レーダー

レーダー
<use> a radar.→英和
‖レーダー基地 a radar base[site].レーダー装置 a radar system.レーダー網 a radar network[fence].

レーダーサイト

レーダーサイト [5] 〖radar site〗
探知用レーダー・通信装置および勤務員の居住施設などからなる防空警戒用のレーダー基地。

レーダーバーグ

レーダーバーグ 〖Joshua Lederberg〗
(1925- ) アメリカの遺伝学者。大腸菌を使った実験で遺伝子組み換えを発見し,分子遺伝学の先駆的役割を果たした。

レート

レート
a rate.→英和
対米為替レート the exchange rate on America;the U.→英和
S.→英和
dollar rate.

レート

レート [1] 〖rate〗
率。割合。歩合。「為替―」

レートショー

レートショー [4]
〔和 late+show〕
⇒レイト-ショー

レードル

レードル [1] 〖ladle〗
食卓で,取り分けに用いる杓子(シヤクシ)。

レーナウ

レーナウ 〖Nikolaus Lenau〗
(1802-1850) オーストリアの詩人。苦悩や哀切を歌った作品は沈痛な響きをもつ。「葦の歌」「サボナローラ」,詩劇「ファウスト」など。

レーニン

レーニン
Lenin.→英和
レーニン主義 Leninism.→英和

レーニン

レーニン 〖Vladimir Il'ich Lenin〗
(1870-1924) ロシアの革命家・政治家。ロシア革命の指導者。職業的革命家による前衛党組織を唱えボルシェビキを指導,労農同盟,戦争の内乱への転化,プロレタリア革命を主張。十一月革命を指揮しソビエト政府を樹立,首班となる。戦時共産主義・ネップを推進,プロレタリア独裁を指導,第三インターナショナルを創設し国際共産主義運動に多大な影響を与えた。

レーニンしゅぎ

レーニンしゅぎ [5] 【―主義】
レーニンの理論・思想。マルクス主義をロシアに適用し,また帝国主義とプロレタリア革命の時代に発展させたもの。資本主義の最終段階とする帝国主義観,労農同盟によるプロレタリア独裁,一国社会主義の可能性,民族・植民地問題と国際プロレタリア革命の関連,前衛党の指導性と組織原則などを中核理論とする。

レーニン主義

レーニンしゅぎ [5] 【―主義】
レーニンの理論・思想。マルクス主義をロシアに適用し,また帝国主義とプロレタリア革命の時代に発展させたもの。資本主義の最終段階とする帝国主義観,労農同盟によるプロレタリア独裁,一国社会主義の可能性,民族・植民地問題と国際プロレタリア革命の関連,前衛党の指導性と組織原則などを中核理論とする。

レーバーユニオン

レーバーユニオン [5] 〖labor union〗
労働組合。労働団体。

レービ

レービ 〖Levi〗
(1)〔Carlo L.〕
(1902-1975) イタリアの作家・画家。反ファシズム活動により逮捕され,南イタリアの流刑地で目撃した農民生活を素材に,南北間格差に象徴されるイタリア社会の矛盾を描いた「キリストはエボリにとどまりぬ」で知られる。
(2)〔Primo L.〕
(1919-1987) イタリアの作家。みずからのアウシュビッツ体験をリアルに描いた「これが人間だとしたら」により知られる。

レービィ

レービィ 〖Otto Loewi〗
⇒レーウィ

レービット

レービット 〖Karl Löwith〗
(1897-1973) ドイツの哲学者。フッサール・ハイデッガーらの影響をうけ,一九世紀以降のドイツ思想を中心に研究。ナチスに追われ来日,1936〜41年東北大講師。著「ヘーゲルからニーチェへ」「人間存在の倫理」など。

レーピン

レーピン 〖Il'ya Efimovich Repin〗
(1844-1930) ロシアの画家。芸術を通じて民衆を啓蒙するための移動展覧会連合の中心的存在。代表作「ボルガの舟曳き」

レーベル

レーベル [0] 〖label〗
(1)ラベル。
(2)レコードの中央に曲目・演奏者・レコード会社名などを刷り込んだ円形の紙。転じて,そのレコードの制作・販売にあたる会社やブランド。

レーベン

レーベン [1] 〖(ドイツ) Leben〗
生命。生活。人生。

レーマ

レーマ [1] 〖rhema〗
機能主義言語学の文法理論の用語。文の中で伝達の内容を表し,新情報や未知の情報をもつ部分。
→テーマ(2)

レーマン

レーマン 〖Lotte Lehmann〗
(1888-1976) ドイツのソプラノ歌手。ウィーンを中心にオペラ歌手として活躍。豊麗な声と劇的な表現で,ワーグナーや R =シュトラウスを得意とした。ナチスに追われアメリカに亡命し帰化。

レーミゾフ

レーミゾフ 〖Aleksei Mikhailovich Remizov〗
(1877-1957) ロシアの小説家。ロシア革命後パリに亡命。フォークロアを素材として取り込み,夢と現実の交錯する独自の世界を切り開く。代表作「十字架の姉妹」「お日様を追って」など。

レーモンド

レーモンド 〖Antonín Raymond〗
(1888-1976) アメリカの建築家。チェコスロバキア生まれ。日本で活動し,日本の近代建築に多大な影響を与えた。代表作に東京のリーダーズ-ダイジェスト-ビル,群馬音楽堂などがある。

レーヨン

レーヨン
rayon (人絹).→英和

レーヨン

レーヨン [1] 〖rayon〗
セルロースを溶解してコロイド溶液にし,これを細孔から凝固液中に引き出して得る再生繊維。溶解方法によってビスコース-レーヨン・銅アンモニア-レーヨンなどがある。人造絹糸。人絹。

レール

レール
a rail;→英和
[軌道]a (railroad) track; <英> a railway line.

レール

レール [0] 〖rail〗
(1)列車の車輪を一定の方向へ,容易に回転させるために敷いた鋼鉄製の棒状の道。軌条。軌道。
(2)敷居などに取り付け,引き戸などを滑らかに走らせる鉄棒状のもの。

レール=が敷か∘れる

――が敷か∘れる
物事を進めるための下準備が整う。

レールウエー

レールウエー [5] 〖railway〗
鉄道。

レールバス

レールバス [4] 〖rail bus〗
簡便・安価な設備をもち,レール上を走る小型の気動車。

レールモントフ

レールモントフ 〖Mikhail Yur'evich Lermontov〗
(1814-1841) ロシアの詩人・小説家。プーシキンの死を悼んだ詩「詩人の死」,叙事詩「商人カラシニコフの歌」などによりプーシキンの後継者と目された。他に余計者の悩みを描いた小説「現代の英雄」など。決闘で死亡。

レールロード

レールロード [4] 〖railroad〗
鉄道線路。鉄道。

レーン

レーン [1] 〖lane〗
(1)ボウリングで,球をころがす床。アレー。アレー-ベッド。
(2)自動車道路の車線。「バス-―」

レーン

レーン
(1) 〜コート a raincoat;→英和
<英> a mackintosh (ゴム引きの).→英和
レーン・シューズ rubber shoes;galoshes.(2) <ボーリング> a lane.→英和

レーン

レーン [1] 〖rain〗
〔レインとも〕
雨。

レーンコート

レーンコート [4] 〖raincoat〗
防水布で作ったコート。雨外套。

レーンシューズ

レーンシューズ [4]
〔和 rain+shoes〕
雨降りのときにはく防水加工した靴。雨靴。

レーンジャー

レーンジャー
〜部隊 <米> a Ranger unit; <英> a commando unit.

レーンジャー

レーンジャー [1] 〖ranger〗
⇒レンジャー

レーンハット

レーンハット [4]
〔和 rain+hat〕
雨降りのときにかぶる防水加工した帽子。

レーンボー

レーンボー [1] 〖rainbow〗
〔レインボーとも〕
虹(ニジ)。

レ点

れてん [0] 【レ点】
漢文訓読に用いる返り点の一。一字だけ返って読むという符号。「読�書(書ヲ読ム)」「不�明(明ラカナラズ)」の「�」の類。かりがね点。

ろ [1] 【ロ】
西洋音楽の音名。欧語音名 B(ドイツ語では H )に当てた日本音名。基準音イより長二度高い音。

ロちょう

ロちょう【ロ長(短)調】
《楽》 <in> B major (minor).

ロアバストス

ロアバストス 〖Augusto Roa Bastos〗
(1918- ) パラグアイの小説家。戦争を通して人間の本質を問う長編「汝,人の子よ」,独裁者小説「至高の存在たる余は」など。

ロアール

ロアール 〖Loire〗
フランス中部を流れる同国最長の河川。中央高地に源を発し西流してビスケー湾に注ぐ。長さ1020キロメートル。ロワール。

ロイシン

ロイシン [1] 〖leucine〗
ヒトの必須(ヒツス)アミノ酸の一。各種タンパク質中に含まれ,カゼインなどの酸加水分解物から得る白色結晶。弱い苦みがあり,水・アルコールに溶ける。

ロイス

ロイス 〖Josiah Royce〗
(1855-1916) アメリカの哲学者。新ヘーゲル主義とプラグマティズムの影響を受け,主意主義的で一元論的な観念論を展開した。

ロイスダール

ロイスダール 〖Jacob van Ruisdael〗
(1628頃-1682) オランダの画家。沈鬱(チンウツ)な詩的情趣に富む風景画を描き,近代ロマン主義の自然描写に影響を与えた。

ロイズ

ロイズ 〖Lloyd's〗
ロンドンにある個人保険業者の団体。約二万人が加入し,グループ化してシンジケートを形成している。世界損害保険市場の中心。

ロイター

ロイター 〖Fritz Reuter〗
(1810-1874) ドイツの詩人・小説家。低地ドイツ語で郷土と小都市の生活をユーモラスに描き,近代郷土文芸の先駆者とされる。小説「宿なし」「フランス時代より」「わが農民時代より」など。

ロイター

ロイター 〖Reuters〗
イギリスの通信社。ドイツ人ロイター(Paul Julius von Reuter 1816-1899)が1851年ロンドンに設立。現在はオーストラリアやニュージーランドも含む通信社・新聞社の協同機関的な組織となっている。

ロイター

ロイター
Reuters (通信社).ロイター電 a Reuter dispatch.

ロイターしょうひんそうばしすう

ロイターしょうひんそうばしすう [13][12] 【―商品相場指数】
ロイター通信社が毎日発表している商品相場指数。基準年次は1931年。構成品目は,小麦・銅・羊毛・綿花・コーヒーなど一七品目。ロイター指標。
→ダウ-ジョーンズ商品相場指数

ロイターばん

ロイターばん [0] 【―板】
〔Reuther〕〔ロイターは開発者の名〕
体操用踏み切り板。これにより,飛躍的に跳躍力が大きくなり,多彩な技が新しく開発されることになった。

ロイター商品相場指数

ロイターしょうひんそうばしすう [13][12] 【―商品相場指数】
ロイター通信社が毎日発表している商品相場指数。基準年次は1931年。構成品目は,小麦・銅・羊毛・綿花・コーヒーなど一七品目。ロイター指標。
→ダウ-ジョーンズ商品相場指数

ロイター板

ロイターばん [0] 【―板】
〔Reuther〕〔ロイターは開発者の名〕
体操用踏み切り板。これにより,飛躍的に跳躍力が大きくなり,多彩な技が新しく開発されることになった。

ロイド

ロイド 〖Harold Lloyd〗
(1893-1971) アメリカの喜劇映画俳優。ハリウッド初期から短編喜劇に主演,丸眼鏡の明るい青年像をつくり出し,チャップリン・キートンと並ぶ人気を得た。主演作「要心無用」「巨人征服」「活動狂」

ロイドめがね

ロイドめがね [4] 【―眼鏡】
(ロイドが映画の中でかけた)セルロイド製の円形太縁の眼鏡。

ロイドめがね

ロイドめがね【ロイド眼鏡】
horn-rimmed spectacles.

ロイドジョージ

ロイドジョージ 〖David Lloyd George〗
(1863-1945) イギリスの政治家。自由党急進派に属し,議員・蔵相時代に富裕者への負担増や国民保険法制定により社会保障制度の基礎を築く。1916年連立内閣首相となり,第一次大戦を遂行しパリ講和会議を主導した。

ロイド眼鏡

ロイドめがね [4] 【―眼鏡】
(ロイドが映画の中でかけた)セルロイド製の円形太縁の眼鏡。

ロイド眼鏡

ロイドめがね【ロイド眼鏡】
horn-rimmed spectacles.

ロイヒリーン

ロイヒリーン 〖Johannes Reuchlin〗
(1455-1522) ドイツの古典学者・人文主義者。ギリシャ・ラテン文学の翻訳者,ヘブライ学の創始者として知られる。

ロイブ

ロイブ 〖Jacques Loeb〗
(1859-1924) アメリカの生物学者。ドイツ生まれ。人工単為生殖の新分野を開拓。生命現象を物理化学的に研究することを提唱。

ロイマチス

ロイマチス [3] 〖(ドイツ) Rheumatismus〗
⇒リューマチ

ロイヤリティー

ロイヤリティー [3] 〖royalty〗
⇒ロイヤルティー

ロイヤル

ロイヤル [1] 〖royal〗
「王の」「王室の」の意。他の語と複合して用いる。ローヤル。

ロイヤルアカデミー

ロイヤルアカデミー
〔Royal Academy of Arts〕
イギリス王立美術院。1768年に諸美術振興のため設立。美術学校を有し,毎年展覧会を開催。

ロイヤルゼリー

ロイヤルゼリー [5] 〖royal jelly〗
⇒ローヤル-ゼリー

ロイヤルティー

ロイヤルティー [3] 〖royalty〗
特許権・商標権・著作権などの使用料。ローヤリティー。ロイヤリティー。

ロイヤルボックス

ロイヤルボックス [5] 〖royal box〗
劇場・競技場などの貴賓席。

ロイヤルミルクティー

ロイヤルミルクティー [6][8] 〖royal milk tea〗
イギリスで王朝風と呼ばれる紅茶のいれ方。濃くいれた紅茶に温めた牛乳をたっぷり注ぐ。

ロイン

ロイン [1] 〖loin〗
牛肉のうち,背側の肩からももにかけての部位のもの。サーロインとリブ-ロースを合わせた部分。
→牛肉

ロエスレル

ロエスレル 〖Karl Friedrich Hermann Roesler〗
(1834-1894) ドイツの法学者・経済学者。1878年(明治11)外務省法律顧問として来日,のち内閣顧問。明治憲法起草のほか商法制定に尽力した。93年帰国。レースラー。

ロカイユ

ロカイユ [2] 〖(フランス) rocaille〗
〔小石・砂利の意〕
(1)ルネサンス期に庭園に用いられた,小石や貝殻などで装飾した人工の洞窟(ドウクツ)。
(2)ルイ一五世時代,好んで用いられた,小石・貝殻などの模様をもつ曲線による装飾。
→ロココ

ロカビリー

ロカビリー [3][2] 〖rockabilly〗
ロックン-ロールの一。アメリカの山岳地帯などの民謡調歌曲ヒルビリーの影響を受けたもので,1950年代後半プレスリーらにより世界的に流行。

ロカビリー

ロカビリー
rockabilly.

ロカルノじょうやく

ロカルノじょうやく 【―条約】
1925年スイス南部の保養地ロカルノ(Locarno)で,イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・ベルギー・ポーランド・チェコスロバキアの間で締結された中部ヨーロッパの安全保障に関する条約。ドイツ国境の現状維持,相互不可侵,仲裁裁判などを規定し,第一次大戦後のヨーロッパの安定を図った。36年ナチス-ドイツにより破棄された。

ロカルノ条約

ロカルノじょうやく 【―条約】
1925年スイス南部の保養地ロカルノ(Locarno)で,イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・ベルギー・ポーランド・チェコスロバキアの間で締結された中部ヨーロッパの安全保障に関する条約。ドイツ国境の現状維持,相互不可侵,仲裁裁判などを規定し,第一次大戦後のヨーロッパの安定を図った。36年ナチス-ドイツにより破棄された。

ロガリズム

ロガリズム
《数》a logarithm.→英和

ロガリズム

ロガリズム [3] 〖logarithm〗
⇒対数(タイスウ)

ログ

ログ [1]
〔数〕 ロガリズムの略。記号(log)を読むときの語。
→対数

ログ

ログ [1] 〖log〗
(1)船の速力や航走距離を測る計器。測程器。
(2)〔logbook の略〕
航海日誌。航空日誌。飛行記録。

ログアウト

ログアウト [3] 〖log out〗
ホスト-コンピューターとの接続を切り,複数ユーザー用コンピューター-システムの使用を終了すること。ログ-オフ。
→ログ-イン

ログイン

ログイン [3] 〖log in〗
ID 番号・パスワードの入力など所定の手続きを経て,端末からホスト-コンピューターに接続し,複数ユーザー用コンピューター-システムの使用を開始すること。ログ-オン。
→ログ-アウト

ログキャビン

ログキャビン [3] 〖log cabin〗
⇒ログ-ハウス

ログハウス

ログハウス [3]
〔和 log+house〕
丸太を組んで造った家屋。ログ-キャビン。

ロケ

ロケ [1]
ロケーションの略。「―の一行」「海外―」

ロケセット

ロケセット [3]
〔和 location+set〕
撮影スタジオ以外の室内での撮影場所。

ロケット

ロケット [2][1] 〖locket〗
装身具の一。写真などを入れる小さなケース。普通,鎖やリボンを通して胸元に下げる。

ロケット

ロケット [2] 〖rocket〗
機体内の火薬・液体燃料などの爆発によって生ずるガスを噴射して,その反動力で物体を推進させる装置。また,その力を利用した飛行物体。大気圏外を飛行することができる。

ロケット

ロケット
a rocket (飛行体);→英和
a locket (首飾りの).→英和
‖ロケット砲(弾) a rocket (bomb).三段式ロケット a three-stage rocket.月ロケット a moon rocket.逆推進ロケット a retro-rocket.多段式ロケット a multi-stage rocket.

ロケットだん

ロケットだん [4] 【―弾】
ロケット推進で推進させる爆弾。

ロケットねんりょう

ロケットねんりょう [5] 【―燃料】
ロケットの推進や姿勢制御に用いる燃料。液体水素・石油系燃料・ニトロセルロースなど。これらに液体酸素・固体酸化剤を加え,外部からの酸素の供給なしで燃焼し,大きなエネルギーを得る。

ロケットへいき

ロケットへいき [5] 【―兵器】
推進力にロケット機関を用いる兵器。誘動装置のあるものはミサイルと呼ばれる。

ロケットほう

ロケットほう [4][0] 【―砲】
ロケット弾を発射する兵器の通称。

ロケット兵器

ロケットへいき [5] 【―兵器】
推進力にロケット機関を用いる兵器。誘動装置のあるものはミサイルと呼ばれる。

ロケット弾

ロケットだん [4] 【―弾】
ロケット推進で推進させる爆弾。

ロケット燃料

ロケットねんりょう [5] 【―燃料】
ロケットの推進や姿勢制御に用いる燃料。液体水素・石油系燃料・ニトロセルロースなど。これらに液体酸素・固体酸化剤を加え,外部からの酸素の供給なしで燃焼し,大きなエネルギーを得る。

ロケット砲

ロケットほう [4][0] 【―砲】
ロケット弾を発射する兵器の通称。

ロケハン

ロケハン [0] (名)スル
〔和 location+hunting〕
撮影に適当な場所を探し歩くこと。

ロケーション

ロケーション [2] 〖location〗
撮影所外で,自然の景色や街頭などをバックにして行う映画撮影。野外撮影。ロケ。

ロケーション

ロケーション
《映》(a) location.〜中である(に行く) be (go) on location <in Italy> .

ロココ

ロココ
<F.> rococo.→英和
〜時代 the rococo period.

ロココ

ロココ [1][0] 〖(フランス) rococo〗
一八世紀にルイ一五世時代のフランスを中心に広まった装飾様式。唐草・貝殻模様などの曲線を主にした軽快・繊細・優美な装飾性が特徴。バロックと新古典主義の中間に位置する。

ロココおんがく

ロココおんがく [4] 【―音楽】
一八世紀中葉の,特にフランスで発展した音楽の一様式。多数の装飾音に彩られた優美な旋律を特徴とする。クープランのクラブサン音楽などが典型。

ロココ音楽

ロココおんがく [4] 【―音楽】
一八世紀中葉の,特にフランスで発展した音楽の一様式。多数の装飾音に彩られた優美な旋律を特徴とする。クープランのクラブサン音楽などが典型。

ロゴ

ロゴ [1] 〖logo〗
ロゴタイプの略。

ロゴ

ロゴ [1] 〖LOGO〗
〔(ギリシヤ) logos から〕
コンピューターのプログラム言語の一。子供でも使えることを目的に作られ,記号処理や画像表現が容易なもの。

ロゴス

ロゴス [1] 〖(ギリシヤ) logos〗
(1)言葉。意味。論理。
(2)言葉を通して表された理性的活動。言語・思想・理論など。
(3)宇宙万物の変化流転する間に存在する調和・秩序の根本原理としての理法。
(4)キリスト教で,神の言葉。また,それが形をとって現れた三位一体の第二位格であるキリスト。ロゴス-キリスト。

ロゴスちゅうしんしゅぎ

ロゴスちゅうしんしゅぎ [8] 【―中心主義】
〔(フランス) logocentrisme〕
デリダの用語。日常世界の背後に絶対的な真理が隠されており,それは言葉(ロゴス)によってとらえることができるという西欧形而上学の中心原理。この考え方を脱構築することが要請される。ロゴセントリスム。

ロゴス中心主義

ロゴスちゅうしんしゅぎ [8] 【―中心主義】
〔(フランス) logocentrisme〕
デリダの用語。日常世界の背後に絶対的な真理が隠されており,それは言葉(ロゴス)によってとらえることができるという西欧形而上学の中心原理。この考え方を脱構築することが要請される。ロゴセントリスム。

ロゴセラピー

ロゴセラピー [3] 〖logotherapy〗
実存主義を背景とする精神療法。生きる意味や自己存在の意義を重視する。第二次世界大戦中のナチスの収容所での体験をもとに,フランクルにより創始された。
→実存分析

ロゴタイプ

ロゴタイプ [3] 〖logotype〗
社名やブランド名の文字を個性的かつ印象をもたれるように,デザインしたもの。マークといっしょに用いられることが多い。ロゴ。

ロゴマーク

ロゴマーク [3]
〔和 logo+mark〕
企業やブランドのイメージを印象づけるように,ロゴタイプやマークを組み合わせて図案化したもの。

ロサリオ

ロサリオ 〖Rosario〗
アルゼンチン中部,大西洋に注ぐパラナ川下流西岸にある河港都市。パンパ北部に位置し,小麦・トウモロコシ・羊毛・食肉などの輸出が盛ん。

ロサンゼルス

ロサンゼルス 〖Los Angeles〗
〔「ロスアンジェルス」とも〕
アメリカ合衆国,カリフォルニア州南部の太平洋に面する港湾都市。精油・航空機・自動車・製鉄などの工業が発達。近郊にディズニーランド・ハリウッドなどがある。ロス。
〔「羅府」とも書く〕
ロサンゼルス(サンタモニカ)[カラー図版]
ロサンゼルス(UCLA)[カラー図版]
ロサンゼルス(ハリウッド)[カラー図版]
ロサンゼルス(ダウンタウン)[カラー図版]
ロサンゼルス(リトルトーキョー)[カラー図版]

ロサンゼルス

ロサンゼルス
Los Angeles.

ロザリオ

ロザリオ [0][2] 〖(ポルトガル) rosario〗
(1)キリストの生涯を黙想する祈りの方法の一。ロザリオ{(2)}の珠(タマ)を数えながら主の祈り・アベマリア・グロリアなどを唱える。ロザリオの祈り。
(2){(1)}で用いる数珠(ジユズ)様のもの。普通,大珠六・小珠五三をつらね,端に小さな十字架を付す。コンタツ。ロザリヨ。

ロザリオ

ロザリオ
a rosary.→英和

ロシア

ロシア
Russia.→英和
〜の[語]Russian.〜人 a Russian.⇒ソビエト.

ロシア

ロシア 〖Rossiya〗
(1)ユーラシア大陸北部を支配したスラブ民族を中心とした国。九世紀後半建設されたキエフ公国に始まり,一四世紀にモスクワ大公国が擡頭,次第に統一国家として成長。1613年ロマノフ朝となり,一八世紀初めピョートル一世の治世下に大帝国に発展し,絶対王権のもとに専制政治が行われたが,ロシア革命により1917年に崩壊。22年ソビエト社会主義共和国連邦が成立。首都ペテルブルク。帝政ロシア。ロシア帝国。
〔露西亜とも書く〕
(2)ヨーロッパ東部からシベリアにかけて広がり,二一共和国・一〇民族管区を含む連邦共和国。東西に長い世界最大面積の国。ソビエト連邦の中核をなす共和国であったが,1991年12月ソビエト連邦の解体により,独立。国連の加盟・条約・大使館などは旧ソビエト連邦政府を継承。鉄・石炭・石油などの鉱産に恵まれ,各種工業が発達。首都モスクワ。面積1707万平方キロメートル。人口一億四八九二万(1993)。正称,ロシア連邦。
(3)ヨーロッパ-ロシアの略称。

ロシアえんせい

ロシアえんせい 【―遠征】
1812年のナポレオン一世によるモスクワ攻撃。大陸封鎖令にそむいたロシア制裁のためモスクワを占領したがその直後大火にあって退却,ロシア軍と農民ゲリラの追撃にあって惨敗した。モスクワ遠征。

ロシアかくめい

ロシアかくめい 【―革命】
ロシアにおいて帝政を倒し史上初の社会主義国家を成立させた,1905年から17年にいたる一連の革命。専制支配に対する不満を背景として1905年「血の日曜日」を機に民衆が蜂起(ホウキ),ソビエト結成・戦艦ポチョムキン号反乱・全国的ゼネストが行われたが,政府の国会開設公約や武装蜂起失敗により退潮化し,ストルイピンの反動政治期となる(第一次革命)。第一次大戦の長期化により専制腐敗・食糧難などの社会矛盾が深刻化,17年3月首都におけるストライキとデモを機に労働者・兵士が蜂起,ニコライ二世が退位しロマノフ朝が終結,臨時政府とソビエトの二重政権となる(三月革命)。一一月レーニンの指揮下ボルシェビキがプロレタリア革命への転化とプロレタリア独裁を主張して武装蜂起,ソビエト政権を樹立した(一一月革命)。

ロシアこうちゃ

ロシアこうちゃ [4] 【―紅茶】
ジャム・ウオツカなどをいれた紅茶。

ロシアこくみんがくは

ロシアこくみんがくは [8][1][5] 【―国民楽派】
1850〜70年代に,ロシア民族の伝統と民衆生活に根ざす音楽を目指した作曲家たち。グリンカに始まり,その思想を継承したバラキレフ・キュイ・ムソルグスキー・ボロディン・リムスキーコルサコフから成る「五人組」が中心となる。

ロシアご

ロシアご [0] 【―語】
ロシア連邦の公用語。表記に,キリル文字に基づくアルファベットを用いる。インド-ヨーロッパ語族のスラブ語派,東スラブ語群に属する。性・数・格や屈折などの面で古形を比較的よく保っている。大ロシア語。露語。
→ロシア語[音声]

ロシアしゃかいみんしゅろうどうとう

ロシアしゃかいみんしゅろうどうとう 【―社会民主労働党】
ロシアのマルクス主義政党。1898年結成。ボルシェビキとメンシェビキに分かれて対立し,レーニンの率いるボルシェビキがロシア革命の過程で主導権を握った。1918年ロシア共産党と改称。
→ソビエト共産党

ロシアせいきょうかい

ロシアせいきょうかい 【―正教会】
東方正教会の中で最大の教派。ロシアのキリスト教化は一〇世紀末に始まり,一五世紀に東方正教会から独立した。

ロシアもじ

ロシアもじ [4] 【―文字】
ロシア連邦・モンゴル,東欧の一部で用いられる文字。音素文字で字母数三三。ただし,そのうち二つは記号字母。起源は九世紀末に作られた古ブルガリアのキリル文字を経てギリシャ文字にさかのぼる。
→キリル文字
→ロシア文字[表]

ロシアれんぽう

ロシアれんぽう 【―連邦】
⇒ロシア(2)

ロシアトルコせんそう

ロシアトルコせんそう 【―戦争】
南下を企図するロシアが,スラブ民族保護の名目でトルコと戦い,これを破った1877〜78年の戦争。露土(ロト)戦争。
→サン-ステファノ条約

ロシアトルコ戦争

ロシアトルコせんそう 【―戦争】
南下を企図するロシアが,スラブ民族保護の名目でトルコと戦い,これを破った1877〜78年の戦争。露土(ロト)戦争。
→サン-ステファノ条約

ロシアフォルマリズム

ロシアフォルマリズム [7] 〖(ロシア) Russkii formalizm〗
⇒フォルマリズム

ロシアンブルー

ロシアンブルー [6] 〖Russian Blue〗
ネコの一品種。イギリス原産。短毛種。ブルーで密生した明るい毛色をもつ。スリムできゃしゃな体が特徴。非常におとなしく,声も小さい。

ロシアンルーレット

ロシアンルーレット [5] 〖Russian roulette〗
リボルバー式の拳銃に一発だけ弾を込め,弾倉を回転させて弾の位置を分からなくしたのち,交互に自分に向けて引き金を引く,死を賭した遊び。ロシア式ルーレット。

ロシア国民楽派

ロシアこくみんがくは [8][1][5] 【―国民楽派】
1850〜70年代に,ロシア民族の伝統と民衆生活に根ざす音楽を目指した作曲家たち。グリンカに始まり,その思想を継承したバラキレフ・キュイ・ムソルグスキー・ボロディン・リムスキーコルサコフから成る「五人組」が中心となる。

ロシア文字

ロシアもじ [4] 【―文字】
ロシア連邦・モンゴル,東欧の一部で用いられる文字。音素文字で字母数三三。ただし,そのうち二つは記号字母。起源は九世紀末に作られた古ブルガリアのキリル文字を経てギリシャ文字にさかのぼる。
→キリル文字
→ロシア文字[表]

ロシア正教会

ロシアせいきょうかい 【―正教会】
東方正教会の中で最大の教派。ロシアのキリスト教化は一〇世紀末に始まり,一五世紀に東方正教会から独立した。

ロシア社会民主労働党

ロシアしゃかいみんしゅろうどうとう 【―社会民主労働党】
ロシアのマルクス主義政党。1898年結成。ボルシェビキとメンシェビキに分かれて対立し,レーニンの率いるボルシェビキがロシア革命の過程で主導権を握った。1918年ロシア共産党と改称。
→ソビエト共産党

ロシア紅茶

ロシアこうちゃ [4] 【―紅茶】
ジャム・ウオツカなどをいれた紅茶。

ロシア語

ロシアご [0] 【―語】
ロシア連邦の公用語。表記に,キリル文字に基づくアルファベットを用いる。インド-ヨーロッパ語族のスラブ語派,東スラブ語群に属する。性・数・格や屈折などの面で古形を比較的よく保っている。大ロシア語。露語。
→ロシア語[音声]

ロシア連邦

ロシアれんぽう 【―連邦】
⇒ロシア(2)

ロシア遠征

ロシアえんせい 【―遠征】
1812年のナポレオン一世によるモスクワ攻撃。大陸封鎖令にそむいたロシア制裁のためモスクワを占領したがその直後大火にあって退却,ロシア軍と農民ゲリラの追撃にあって惨敗した。モスクワ遠征。

ロシア革命

ロシアかくめい 【―革命】
ロシアにおいて帝政を倒し史上初の社会主義国家を成立させた,1905年から17年にいたる一連の革命。専制支配に対する不満を背景として1905年「血の日曜日」を機に民衆が蜂起(ホウキ),ソビエト結成・戦艦ポチョムキン号反乱・全国的ゼネストが行われたが,政府の国会開設公約や武装蜂起失敗により退潮化し,ストルイピンの反動政治期となる(第一次革命)。第一次大戦の長期化により専制腐敗・食糧難などの社会矛盾が深刻化,17年3月首都におけるストライキとデモを機に労働者・兵士が蜂起,ニコライ二世が退位しロマノフ朝が終結,臨時政府とソビエトの二重政権となる(三月革命)。一一月レーニンの指揮下ボルシェビキがプロレタリア革命への転化とプロレタリア独裁を主張して武装蜂起,ソビエト政権を樹立した(一一月革命)。

ロシュミット

ロシュミット 〖Joseph Loschmidt〗
(1821-1895) オーストリアの物理学者・化学者。摂氏〇度,一気圧の気体1立方センチメートルに含まれる分子数(ロシュミット数)を初めて測定。

ロジウム

ロジウム [2] 〖rhodium〗
白金族元素の一。元素記号 Rh 原子番号四五。原子量一〇二・九。銀白色の固体金属。白金との合金は触媒・熱電対・坩堝(ルツボ)・反射鏡に用いる。

ロジェストベンスキー

ロジェストベンスキー 〖Zinovii Petrovich Rozhdestvenskii〗
〔ロジェストウェンスキーとも〕
(1848-1909) ロシアの提督。日露戦争の時,第二太平洋艦隊司令長官となり,バルト海からバルチック艦隊を率いて長駆アフリカ南部経由で極東に向かったが,日本海海戦に敗れ捕虜となった。

ロジカル

ロジカル [1] 〖logical〗 (形動)
理論にかなっているさま。論理的。「―なものの言い方」

ロジスティックきょくせん

ロジスティックきょくせん [7] 【―曲線】
〔logistic curve〕
生物の個体数の増加などを記述する微分方程式の解として得られる曲線。増加率が,飽和点までの余地に正比例し,個体数は時間の経過とともにこの飽和点に近づく。人口や商品の販売数の変化に適合することが多い。
ロジスティック曲線[図]

ロジスティックス

ロジスティックス [4] 〖logistics〗
(1)兵站(ヘイタン)学。兵員・軍需品の輸送・補給を考察する。
(2)企業における原材料の調達から生産・在庫・販売に至る物的流通の管理活動。

ロジスティック曲線

ロジスティックきょくせん [7] 【―曲線】
〔logistic curve〕
生物の個体数の増加などを記述する微分方程式の解として得られる曲線。増加率が,飽和点までの余地に正比例し,個体数は時間の経過とともにこの飽和点に近づく。人口や商品の販売数の変化に適合することが多い。
ロジスティック曲線[図]

ロジック

ロジック [1] 〖logic〗
(1)論理。議論のすじみち。
(2)論理学。

ロジャース

ロジャース 〖Richard Rodgers〗
(1902-1979) アメリカの作曲家。ミュージカルを多く手がけた。作「オクラホマ!」「南太平洋」「サウンド-オブ-ミュージック」など。

ロジャーズ

ロジャーズ 〖Carl Ransom Rogers〗
(1902- ) アメリカの心理学者。伝統的な指示的療法に対し,非指示的なカウンセリングを提唱し,来談者中心療法を創始した。主著「カウンセリングと心理療法」

ロジン

ロジン [1] 〖rosin〗
松やにを水蒸気蒸留し,テレビン油を除いて得られる淡黄色または褐色の透明な樹脂。ワニスの製造や印刷インクなどに用いられる。コロホニウム。ロージン。

ロジンバッグ

ロジンバッグ [4] 〖rosin bag〗
ロジンの粉を入れた小さな袋。野球選手が手に塗ったり,バイオリンの弓に塗ったりしてすべり止めにする。ロージン-バッグ。

ロス

ロス 〖James Clark Ross〗
(1800-1862) イギリスの探検家・軍人。北極探検隊に参加し北磁極を確定。南極探検ではロス海・ロス島などを発見し,南緯七八度九分三〇秒に達した。

ロス

ロス
ロサンゼルスの略。

ロス

ロス [1] 〖loss〗 (名)スル
損失。減損。むだ。「一割の―を見込む」「車の故障で三時間―した」

ロス

ロス 〖Philip Roth〗
(1933- ) アメリカの作家。現代文明の軋轢(アツレキ)を描く「さようなら,コロンバス」「ポートノイの不満」「すばらしいアメリカ野球」など。

ロス

ロス
loss <of time,money> .→英和

ロスかい

ロスかい 【―海】
南極大陸の太平洋側にある湾入部。南部はロス棚氷に閉ざされる。1841年ロスが発見。

ロスアラモス

ロスアラモス 〖Los Alamos〗
アメリカ合衆国,ニューメキシコ州北部にある都市。第二次大戦中,原子力研究所が設立され,1945年世界最初の原爆が製造された。

ロスケリヌス

ロスケリヌス 〖Roscelinus〗
〔ロスセリヌスとも〕
(1050-1120) フランスの哲学者。普遍論争における初期唯名論の代表者。その神学上の三位一体理解は異端とされた。

ロスタイム

ロスタイム [3]
〔和 loss+time〕
(1)むだに使った時間。
(2)フットボール・ホッケーなどで,負傷選手の処置など,競技外のことで費やされた時間。競技時間には算入しない。インジャリー-タイム。
(3)水球の反則の一。シュートをせずにボールを四五秒以上保持すること。オーバー-タイム。

ロスタン

ロスタン 〖Edmond Rostand〗
(1868-1918) フランスの詩人・劇作家。ロマン主義的な韻文戯曲「シラノ-ド-ベルジュラック」が名高い。他に詩集「手すさび」,戯曲「鷲の子」など。

ロスター

ロスター [1] 〖roster〗
登録メンバー・団体の名簿。

ロスチャイルドけ

ロスチャイルドけ 【―家】
〔Rothschild〕
ユダヤ系の金融資本家の一族。一八世紀後半フランクフルトで金貸し業を営み宮廷への出入りにより急速に富を築く。一九世紀ヨーロッパ各地に銀行を開いて国際的な金融活動をおこない各国の財政に関与した。ロートシルト。

ロスチャイルド家

ロスチャイルドけ 【―家】
〔Rothschild〕
ユダヤ系の金融資本家の一族。一八世紀後半フランクフルトで金貸し業を営み宮廷への出入りにより急速に富を築く。一九世紀ヨーロッパ各地に銀行を開いて国際的な金融活動をおこない各国の財政に関与した。ロートシルト。

ロストク

ロストク 〖Rostock〗
ドイツ北東部,バルト海に臨む港湾都市。造船・水産加工・機械などの工業が発達。漁業基地。

ロストジェネレーション

ロストジェネレーション 〖Lost Generation〗
⇒失(ウシナ)われた世代(セダイ)

ロストフ

ロストフ 〖Rostov〗
ロシア連邦の南西部,アゾフ海に注ぐドン川下流の北岸に臨む河港都市。機械・金属・精油などの工業が発達。正称,ロストフ-ナ-ドヌー。

ロストフツェフ

ロストフツェフ 〖Michael Ivanovich Rostovtzeff〗
(1870-1952) ロシア生まれの古代史学者。ロシア革命後アメリカへ亡命。ヘレニズム・ローマ時代の社会経済史を研究,南ロシアのスキタイ・ギリシャ文化の解明にも貢献。

ロストフナドヌー

ロストフナドヌー 〖Rostov na Donu〗
⇒ロストフ

ロストボール

ロストボール [4] 〖lost ball〗
ゴルフで,打球がラフに入るなどして所在がわからなくなった状態。紛失球。

ロストル

ロストル [1] 〖(オランダ) rooster〗
通風をよくし火がよく燃えるように,炉やストーブの下部に設けた鉄の格子。火格子。

ロストロポービッチ

ロストロポービッチ 〖Mstislav Leopol'dovich Rostropovich〗
(1927- ) ソ連出身のチェロ奏者。雄勁(ユウケイ)な演奏で知られ,欧米で活躍。また,指揮者としても活動。

ロストー

ロストー 〖Walt Whitman Rostow〗
(1916- ) アメリカの経済史家。マルクス主義的唯物史観に対抗して,離陸(テイクオフ)をキー概念とした経済成長段階説を展開。著「経済成長の過程」「経済成長の諸段階」

ロスビー

ロスビー 〖CarlGustaf Arvid Rossby〗
(1898-1957) アメリカの気象学者・海洋物理学者。スウェーデン生まれ。地球をとりまく渦波動(ロスビー波)の発見,偏西風・ジェット気流の研究などで業績をあげ,また多くのすぐれた研究者を育成した。

ロスビーじゅんかん

ロスビーじゅんかん [5] 【―循環】
回転流体中にみられる大規模波動を伴う循環。中緯度の偏西風帯にみられ,渦による熱輸送が特徴。
→ハドリー循環

ロスビー循環

ロスビーじゅんかん [5] 【―循環】
回転流体中にみられる大規模波動を伴う循環。中緯度の偏西風帯にみられ,渦による熱輸送が特徴。
→ハドリー循環

ロス海

ロスかい 【―海】
南極大陸の太平洋側にある湾入部。南部はロス棚氷に閉ざされる。1841年ロスが発見。

ロセッティ

ロセッティ 〖Dante Gabriel Rossetti〗
(1828-1882) イギリスの画家・詩人。ラファエル前派の運動を起こし,神話・聖書・ダンテの詩などを主題とする絵を描いた。ブラウニングの詩の挿し絵が有名。

ロゼ

ロゼ [1] 〖(フランス) rosé〗
〔薔薇(バラ)色の意〕
薄赤色の葡萄(ブドウ)酒。濃色種のブドウをつぶして発酵させ,程よい色になったところで果皮を取り除いて発酵を続けたもの。ロゼ-ワイン。バン-ロゼ。

ロゼッタいし

ロゼッタいし 【―石】
エジプト文字解読の鍵(カギ)となった石碑。プトレマイオス五世の頌徳(シヨウトク)碑。紀元前196年起草。古代エジプト文字二種(ヒエログリフとその俗字であるデモティック)とギリシャ文字で同一内容を記している。1799年ナポレオンのエジプト遠征時にナイル川河口のロゼッタ(Rosetta)で発見された。1822年シャンポリオンがヒエログリフを解読。大英博物館蔵。

ロゼッタ石

ロゼッタいし 【―石】
エジプト文字解読の鍵(カギ)となった石碑。プトレマイオス五世の頌徳(シヨウトク)碑。紀元前196年起草。古代エジプト文字二種(ヒエログリフとその俗字であるデモティック)とギリシャ文字で同一内容を記している。1799年ナポレオンのエジプト遠征時にナイル川河口のロゼッタ(Rosetta)で発見された。1822年シャンポリオンがヒエログリフを解読。大英博物館蔵。

ロゼット

ロゼット [2][1] 〖rosette〗
(1)非常に短い茎から葉が重なり合って出て,地に接し円座形になったもの。多年草・越年草の越冬の一型。タンポポの葉など。根出葉。
(2)バラの花をモチーフにした小円盤状の文様。薔薇(バラ)形装飾。円花飾り。また,そのように結んだリボン。
(3){(2)}の文様をもつ装飾器具。シャンデリアのつり元などに用いられる。
ロゼット(1)[図]

ロゼー

ロゼー 〖Françoise Rosay〗
(1891-1974) フランスの映画女優。夫の映画監督フェデールの作品「外人部隊」「ミモザ館」「女だけの都」で好演技をみせた。ほかに「舞踏会の手帳」「旅する人々」などに出演。

ロゾー

ロゾー 〖Roseau〗
ドミニカ国の首都。ドミニカ島のカリブ海に面する港湾都市。

ロダン

ロダン 〖François Auguste René Rodin〗
(1840-1917) フランスの彫刻家。一八世紀以来装飾化していた彫刻に生命と感情を吹き込み,近代彫刻の展開に多大な足跡を残した。代表作「バルザック像」「考える人」「地獄の門」「接吻」「カレーの市民」

ロダンバック

ロダンバック 〖Rodenbach〗
⇒ローデンバック

ロチ

ロチ 〖Pierre Loti〗
(1850-1923) フランスの小説家。海軍士官として世界各地を巡り,異国情緒豊かな小説を書いた。「アフリカ騎兵」「氷島の漁夫」のほか日本を題材にした「日本の秋」「お菊さん」などがある。

ロチェスター

ロチェスター 〖Rochester〗
アメリカ合衆国,ニューヨーク州のオンタリオ湖南岸に臨む港湾都市。カメラ・フィルムなどの工業で世界的に有名。

ロッカー

ロッカー [1] 〖locker〗
鍵(カギ)をつけて,各人の衣服・持ち物などをしまい込んでおく戸棚。「―-ルーム」

ロッカー

ロッカー [1] 〖rocker〗
(特にハード-ロックやロックン-ロールの)ミュージシャン。また,そのファン。

ロッカー

ロッカー
a locker (戸棚).→英和
〜・ルーム a locker room.

ロッキャー

ロッキャー 〖Joseph Norman Lockyer〗
(1836-1920) イギリスの天文学者。分光器を用いて太陽紅炎の平時観測に成功。また,太陽スペクトルの中にヘリウムを発見。科学雑誌「ネイチャー」を創刊。

ロッキングチェア

ロッキングチェア [6] 〖rocking chair〗
揺り椅子。
ロッキングチェア[図]

ロッキーさんみゃく

ロッキーさんみゃく 【―山脈】
〔Rocky〕
北アメリカ大陸西部,アラスカからカナダを経てアメリカ合衆国のニューメキシコ州にかけて連なる新期褶曲(シユウキヨク)山脈。長さ約4500キロメートル。最高峰はエルバート山(海抜4399メートル)。

ロッキードじけん

ロッキードじけん 【―事件】
〔Lockheed〕
アメリカのロッキード社の航空機売り込みに際し,日本の政界の一部に多額の工作資金が賄賂として渡された疑獄事件。1976年米上院外交委員会で発覚し,受託収賄・外国為替管理法違反容疑で事件当時の首相田中角栄をはじめ政治家や航空会社・商社関係者らが逮捕された。
→田中角栄

ロッキード事件

ロッキードじけん 【―事件】
〔Lockheed〕
アメリカのロッキード社の航空機売り込みに際し,日本の政界の一部に多額の工作資金が賄賂として渡された疑獄事件。1976年米上院外交委員会で発覚し,受託収賄・外国為替管理法違反容疑で事件当時の首相田中角栄をはじめ政治家や航空会社・商社関係者らが逮捕された。
→田中角栄

ロッキー山脈

ロッキーさんみゃく 【―山脈】
〔Rocky〕
北アメリカ大陸西部,アラスカからカナダを経てアメリカ合衆国のニューメキシコ州にかけて連なる新期褶曲(シユウキヨク)山脈。長さ約4500キロメートル。最高峰はエルバート山(海抜4399メートル)。

ロック

ロック [1] 〖roc〗
伝説上の巨大怪鳥。インド洋にすみ,象をさらうという。「千夜一夜物語」のシンドバッドの冒険に登場して知られる。

ロック

ロック 〖John Locke〗
(1632-1704) イギリスの哲学者・政治思想家。イギリス経験論および啓蒙(ケイモウ)思想の創始者とされる。人間の知識は感覚経験から成り立つとして,デカルトの生得観念説を批判した。また,政治論では専制主義に反対して,三権分立・信教の自由などを主張,近代民主主義思想の源流となった。著「人間知性論」など。

ロック

ロック [1] 〖lock〗 (名)スル
(1)錠(ジヨウ)。「電子―」
(2)かぎをかけて開かないようにすること。錠をおろすこと。「ドアを―する」
(3)自動車がブレーキをかけたとき,車輪が完全に止まってしまうこと。多く,制動力を失い,滑走する。

ロック

ロック [1] 〖rock〗
(1)岩。岩石。「―-ガーデン」
(2)ロックン-ロールに同じ。
(3)電気楽器を使いビートを強調した音楽。1960年代にロックン-ロールから派生し,エレキ-ギター・エレキ-ベース・ドラムスを中心とする小編成のバンドにより演奏されることが多い。
(4)オン-ザ-ロックの略。「―で一杯やろう」

ロックアウト

ロックアウト
a lockout (工場閉鎖).→英和

ロックアウト

ロックアウト [4] 〖lockout〗 (名)スル
労働争議に際し,使用者側が労働者の争議行為に対抗するため,作業所などを一時閉鎖して労働者の就労を拒否すること。工場閉鎖。作業所閉鎖。

ロックインこうか

ロックインこうか [6] 【―効果】
〔lock-in 閉じこめる意〕
債券(国債)の価格が低下しても,その債券保有者がそれを一時的現象とみて,債券を売却して現金化することなく,そのまま保有し続けるという効果。

ロックイン効果

ロックインこうか [6] 【―効果】
〔lock-in 閉じこめる意〕
債券(国債)の価格が低下しても,その債券保有者がそれを一時的現象とみて,債券を売却して現金化することなく,そのまま保有し続けるという効果。

ロックウール

ロックウール [4] 〖rock wool〗
⇒岩綿(ガンメン)

ロッククライミング

ロッククライミング [5] 〖rockclimbing〗
登山で,けわしい岸壁をよじ登ること。また,その技術。特殊な用具を用いることもある。岩登り。

ロッククライミング

ロッククライミング
rock-climbing.

ロックフィルダム

ロックフィルダム [6] 〖rockfill dam〗
岩塊を積み上げて建造した重力ダム。漏水を防止するために,堤体内に遮水壁などを設ける。

ロックフェラー

ロックフェラー 〖John Davison Rockefeller〗
(1839-1937) アメリカの実業家。スタンダード石油会社を設立,トラストを形成して石油業界を支配し大財閥を築く。引退後,ロックフェラー財団を設立するなど社会事業に活躍。

ロックフェラーセンター

ロックフェラーセンター 〖Rockefeller Center〗
ニューヨーク市中心部にある建築群。1939年竣工。七〇階建ての RCA ビルを中心に,一三棟の高層建築によって構成される。敷地内のオープン-スペースは市民の憩いの場となっている。

ロックフォール

ロックフォール [4] 〖(フランス) Roquefort〗
フランス南部,アベロン地方のロックフォール村原産の半硬質チーズ。アオカビを使って熟成させるため,青緑色の斑紋と独特の風味がある。原料は羊乳。これ以外の地方で牛乳から作る同種のチーズは,ブルー-チーズと総称される。

ロックミシン

ロックミシン [4]
〔和 lock+machine〕
裁ち目かがりやニット地の縫製専用のミシン。

ロックンロール

ロックンロール [5] 〖rock 'n' roll〗
1950年代にアメリカから世界中に流行したポピュラー音楽。黒人のリズム-アンド-ブルースをもとに白人のカントリー-ミュージックの要素を加味したもの。ロック。

ロックンロール

ロックンロール
rock'n'roll (music).

ロッグウッドのき

ロッグウッドのき [4][4][1] 【―の木】
〔logwood〕
マメ科の常緑小高木。メキシコ・南アメリカ北部原産。心材から浸出した液をヘマトキシリンと呼び,繊維,特に絹の染色や顕微鏡標本の染色に用いる。

ロッグウッドの木

ロッグウッドのき [4][4][1] 【―の木】
〔logwood〕
マメ科の常緑小高木。メキシコ・南アメリカ北部原産。心材から浸出した液をヘマトキシリンと呼び,繊維,特に絹の染色や顕微鏡標本の染色に用いる。

ロッシェルえん

ロッシェルえん [4] 【―塩】
〔フランスの地名 La Rochelle から〕
L -酒石酸ナトリウム-カリウムの別名。化学式 KNaC�H�O� 水によく溶け,四分子の結晶水をもつ大形の結晶が得られる。強誘電体で圧電率が著しく大。ピック-アップなどの圧電素子のほか,フェーリング液や鍍金(メツキ)液の製造,下剤・利尿剤にも用いる。ロシェル塩。
→酒石酸(シユセキサン)

ロッシェル塩

ロッシェルえん [4] 【―塩】
〔フランスの地名 La Rochelle から〕
L -酒石酸ナトリウム-カリウムの別名。化学式 KNaC�H�O� 水によく溶け,四分子の結晶水をもつ大形の結晶が得られる。強誘電体で圧電率が著しく大。ピック-アップなどの圧電素子のほか,フェーリング液や鍍金(メツキ)液の製造,下剤・利尿剤にも用いる。ロシェル塩。
→酒石酸(シユセキサン)

ロッシュ

ロッシュ 〖Léon Roches〗
(1809-1901) 幕末の駐日フランス公使。1864年来日,徳川慶喜に幕政改革を建言するなど幕府援助政策をとり,イギリス公使パークスと対立。本国政府の政策転換により召還,68年(明治1)帰国。

ロッシーニ

ロッシーニ 〖Gioacchino Rossini〗
(1792-1868) イタリアの作曲家。流麗な旋律と,登場人物の性格描写に優れた数々のオペラを作曲した。代表作「セビリアの理髪師」「ギヨーム=テル(ウィリアム=テル)」など。

ロッジ

ロッジ [1] 〖lodge〗
山小屋。また,山小屋風の旅館。

ロッジ

ロッジ
a <mountain> lodge.→英和

ロッジング

ロッジング [0][1] 〖lodging〗
下宿。貸し間。

ロッセリーニ

ロッセリーニ 〖Roberto Rossellini〗
(1906-1977) イタリアの映画監督。戦争の現実を直視した「無防備都市」「戦火のかなた」「ドイツ零年」「ヨーロッパ1951年」などでネオ-レアリズモの代表者と目された。

ロッツェ

ロッツェ 〖Rudolf Hermann Lotze〗
(1817-1881) ドイツの哲学者。医学的研究に基づき,自然の機械的因果連関を有神論的合目的性と結びつけた。その「妥当」の概念で新カント学派の価値哲学に先駆。

ロッテルダム

ロッテルダム 〖Rotterdam〗
オランダ南西部,北海に注ぐ新マース川の河口近くにある都市。大貿易港。造船・機械・石油化学工業などが発達。
→ユーロポート
ロッテルダム(ユーロマスト)[カラー図版]
ロッテルダム(市庁舎)[カラー図版]

ロット

ロット [1] 〖lot〗
生産の単位としての,同一種類の製品の集まり。「生産―三万冊」「―の品質」「― 生産」

ロットワイラー

ロットワイラー [4] 〖Rottweiler〗
イヌの一品種。ドイツ原産。体高60〜70センチメートル。黒い被毛は短く光沢がある。古くは軍用犬,現在は警察犬として用いられる。

ロッド

ロッド [1] 〖rod〗
(1)棒。
(2)釣りざお。「カーボン-―」

ロッドアンテナ

ロッドアンテナ [4] 〖rod antenna〗
伸縮可能な棒状アンテナ。

ロッビア

ロッビア 〖Luca della Robbia〗
(1400頃-1482) イタリア-ルネサンス期の彫刻家。青銅や大理石彫刻による宗教的作品を制作。彩色テラコッタの技法の完成者としても知られる。

ロップ

ロップ [1] 〖rope〗
⇒ロープ

ロディーちょう

ロディーちょう 【―朝】
インドのデリー王朝最後の王朝(1451-1526)。アフガン系ロディー(Lodī)族が建国。ムガル帝国の創始者バーブルの軍に敗れ滅亡。

ロディー朝

ロディーちょう 【―朝】
インドのデリー王朝最後の王朝(1451-1526)。アフガン系ロディー(Lodī)族が建国。ムガル帝国の創始者バーブルの軍に敗れ滅亡。

ロデオ

ロデオ [1] 〖rodeo〗
カウボーイの競技会。暴れ馬を鞍(クラ)なしで乗りこなしたり,投げ縄で牛を捕らえたりする技を競う。興行としても行われる。

ロトンダ

ロトンダ [2] 〖(イタリア) rotonda〗
平面が円形でドーム屋根の建築物。また円形の部屋。

ロドプシン

ロドプシン [2][3] 〖rhodopsin〗
⇒視紅(シコウ)

ロドリゲス

ロドリゲス 〖João Rodriguez〗
(1561-1634) ポルトガルのイエズス会の宣教師・語学者。1577年(天正5)頃来日し,80年に入会。1613年(慶長18)まで日本に滞在し,通訳として活躍。ツーズ(通事)-ロドリゲスと呼ばれた。著「日本大文典」「日本小文典」「日本教会史」

ロハス

ロハス 〖Manuel Roxas〗
(1892-1948) フィリピンの政治家。第二次大戦中,日本軍が侵攻すると抗日運動を支援。1946年初代大統領に就任。

ロハ台

ろはだい [0] 【ロハ台】
〔ロハは無料の意〕
公園などのベンチのこと。

ロバチェフスキー

ロバチェフスキー 〖Nicolai Ivanovich Lobachevskii〗
(1793-1856) ロシアの数学者。非ユークリッド幾何学創設者の一人。主著「平行線理論の幾何学的研究」

ロバートソン

ロバートソン 〖Dennis Holme Robertson〗
(1890-1963) イギリスの経済学者。A =マーシャルの弟子。実物面を重視した先駆的な景気理論を展開。著「貨幣」「産業の組織」など。

ロビイスト

ロビイスト [3] 〖lobbyist〗
ロビー活動の専門家。アメリカでは登録が義務づけられている。

ロビン

ロビン [1] 〖robin〗
スズメ目ツグミ科の小鳥。全長約14センチメートル。日本のコマドリと同属で形・色ともよく似る。背面は褐色,顔と胸は赤く,腹は白い。森林にすむ。イギリスでは人家近くの林にすみ,人々に親しまれている。ヨーロッパコマドリ。北アメリカのロビンはコマツグミで,日本のアカハラに似る。

ロビング

ロビング [0] 〖lobbing〗 (名)スル
テニス・卓球,またサッカーなどで,高く大きく球を返すこと。ロブ。

ロビンズ

ロビンズ 〖Robbins〗
(1)〔Frederick Chapman R.〕
(1916- ) アメリカのウイルス学者。
→エンダーズ
(2)〔Lionel R.〕
(1898-1984) イギリスの経済学者。ロンドン学派を創設。規範的経済学と実証的経済学を峻別し,狭義の経済学を定義。徹底的な自由主義経済思想を展開した。著「経済学の本質と意義」など。

ロビンソン

ロビンソン 〖Robinson〗
(1)〔Joan Violet R.〕
(1903-1983) イギリスの女性経済学者。ケインズ学派の一人としてケインズ理論の普及と発展に努めた。新古典派の資本理論を批判して「ケンブリッジ論争」の口火を切る。著「不完全競争の経済学」「資本蓄積論」「異端の経済学」など。
(2)〔Robert R.〕
(1886-1975) イギリスの有機化学者。ストリキニンなどのアルカロイドの構造を決定したほか,植物色素やフェナントレン誘導体を研究。有機化学反応に電子論を導入。

ロビンソンクルーソー

ロビンソンクルーソー 〖Robinson Crusoe〗
デフォーの小説。1719年刊。難破して漂着した無人島で,主人公ロビンソンが28年間,神を信じ創意によって生活環境を改善していく物語。写実的な描写によってイギリス小説の形成に寄与した。ロビンソン漂流記。

ロビンフッド

ロビンフッド 〖Robin Hood〗
イギリスの伝説上の義賊。一二世紀頃ノッティンガム州のシャーウッドの森に住み,得意の弓を用いて,仲間とともに悪代官をこらしめ,貧民を救った。英国民に最も愛されている人物。

ロビー

ロビー
a lobby;→英和
a lounge;→英和
a foyer.→英和

ロビー

ロビー [1] 〖lobby〗
(1)ホテルや劇場などで玄関を入ったところにある広間。応接室・休憩室・通路などを兼ねる。
(2)議員が院外者と面会するための,議院内の控え室。

ロビーかつどう

ロビーかつどう [4] 【―活動】
特定の利益をはかるために議員・官僚・政党などにはたらきかけ,政治的決定に影響を及ぼそうとする院外活動。特にアメリカにおけるものをいい,議会のロビーにおける議員との面会だけでなく,世論の形成・動員までも含める。ロビイング。

ロビー活動

ロビーかつどう [4] 【―活動】
特定の利益をはかるために議員・官僚・政党などにはたらきかけ,政治的決定に影響を及ぼそうとする院外活動。特にアメリカにおけるものをいい,議会のロビーにおける議員との面会だけでなく,世論の形成・動員までも含める。ロビイング。

ロフト

ロフト [1][0] 〖loft〗
(1)屋根裏部屋。倉庫などの上階。アトリエ・スタジオなどに利用される。
(2)ゴルフで,クラブの打球面の傾斜角度。また,球を高く打ち上げること。

ロフトジャズ

ロフトジャズ [4] 〖loft jazz〗
1970年代,ニューヨークのロフト{(1)}を拠点とした若手演奏家たちの音楽活動。クラブなどのコマーシャリズムを廃し,より芸術的な方向を目指したもの。

ロブ

ロブ [1] 〖lob〗
テニスで,相手の頭上を越して高く返球すること。ロビング。「―を上げる」

ロブ

ロブ
《テニス》a lob.→英和

ロブグリエ

ロブグリエ 〖Alain RobbeGrillet〗
(1922- ) フランスの作家。ヌーボー-ロマンの代表的作家の一人で,映画にも進出。小説「消しゴム」「覗く人」「嫉妬」,シナリオ「去年マリエンバートで」など。

ロブスター

ロブスター [2] 〖lobster〗
(1)海産のエビ。ザリガニ類に近く,三種が知られる。体長60センチメートルに達し,巨大なはさみをもつ。頭胸部は固い殻におおわれ,腹部の筋肉が発達し,尾は扇状。食用。ウミザリガニ。オマール海老。
(2)(料理店などで){(1)}とイセエビ類を含めた呼称。
ロブスター(1)[図]

ロブノール

ロブノール 〖Lob Nor〗
中国,新疆ウイグル自治区タリム盆地東端の砂漠にある塩湖。タリム川が注ぐが排出河川はない。古来,砂丘の変化によってタリム川の河道が移動するため,湖の位置・形が定まらず,「さまよえる湖」と呼ばれる。西岸に楼蘭の遺跡がある。ロブ湖。

ロベスピエール

ロベスピエール 〖Maximilien François Marie Isidore de Robespierre〗
(1758-1794) フランスの政治家。フランス革命に際しジャコバン派を指導,国王処刑・ジロンド派追放を推進。反革命勢力一掃のための恐怖政治を断行。民主的諸改革を行なったが,テルミドール反動により処刑。

ロベリア

ロベリア [2] 〖(ラテン) Lobelia〗
キキョウ科のルリミゾカクシの通称。南アフリカ原産の一年草。草丈は10〜15センチメートル。細かく分枝し,五,六月,紫・青・白などの花を株いっぱいにつける。鉢植え・花壇の縁取り用。

ロボット

ロボット [1][2] 〖robot〗
〔チェコスロバキアの作家チャペックが戯曲「人造人間」(R・U・R)中で用いた造語〕
(1)人造人間。電気・磁気・音波などにより,身体の各部を巧妙に動かしつつ種々な仕事をする人形。
(2)人間に類似した動きや形態をもち,複雑な動作をコンピューター操作により自動的に行う装置。「産業用―」
(3)他人の指示のままに動く人。傀儡(カイライ)。

ロボット

ロボット
a robot;→英和
a figurehead (傀儡(かいらい)).→英和
‖ロボット工学 robotics.

ロボットかんそく

ロボットかんそく [5] 【―観測】
気象観測で,観測員が常駐できない山岳や海洋に測器を設置し,観測した結果は無線によって自動的に通報する観測方法。

ロボット観測

ロボットかんそく [5] 【―観測】
気象観測で,観測員が常駐できない山岳や海洋に測器を設置し,観測した結果は無線によって自動的に通報する観測方法。

ロボトミー

ロボトミー
《医》lobotomy.→英和

ロボトミー

ロボトミー [2][3] 〖lobotomy〗
前頭葉白質を切り離して神経経路を切断する手術。精神分裂病などの治療のために試みられたが,現在は行われない。

ロマ

ロマ 〖Roma〗
〔自称で,人間の意。ジプシーと呼ばれてきた〕
ヨーロッパを主に,各地に散在している少数民族。原住地はインド北西部とされる。数家族から十数家族で移動生活を送ってきたが,現在ではその多くが定住。ロマーニー語を話し,音楽をはじめ,独自な文化をもつが,ナチスによる絶滅政策など各地で厳しい迫害を受けてきた歴史をもつ。

ロマしょ

ロマしょ 【―書】
⇒ローマ人(ビト)への手紙(テガミ)

ロマネコンティ

ロマネコンティ [4] 〖(フランス) RomanéeConti〗
フランスのブルゴーニュ産高級赤ワイン。
〔Romanée は村名,Conti はルイ一五世の愛人ポンパドゥール夫人と張り合ってこのワインを産するブドウ畑を手に入れた貴人の名〕

ロマネスク

ロマネスク [3] 〖Romanesque〗
■一■ (名)
一一世紀から一二世紀にかけて西欧各地に広まったキリスト教美術様式。ゲルマン民族や古代ローマ,古代オリエントの要素を含み,ゴシックに先行するもの。建築様式に特徴があり,絵画ではミニアチュールに特色がある。
■二■ (形動) 〖romanesque〗
伝奇小説的であるさま。空想的な。「―な体験」
ロマネスク■一■[図]

ロマネスク

ロマネスク
Romanesque.→英和

ロマネスクけんちく

ロマネスクけんちく [6] 【―建築】
一〇世紀から一二世紀にかけて西ヨーロッパで建てられた,重厚な石積みの壁と開口部の半円アーチなどが特徴的な建築。

ロマネスク建築

ロマネスクけんちく [6] 【―建築】
一〇世紀から一二世紀にかけて西ヨーロッパで建てられた,重厚な石積みの壁と開口部の半円アーチなどが特徴的な建築。

ロマノフちょう

ロマノフちょう 【―朝】
1613〜1917年のロシアの王朝。ミハイル=ロマノフ(Mikhail Romanov 1596-1645)を始祖とし,ピョートル一世・エカテリーナ二世時代に専制政治体制を確立,ロシア革命により崩壊。

ロマノフ朝

ロマノフちょう 【―朝】
1613〜1917年のロシアの王朝。ミハイル=ロマノフ(Mikhail Romanov 1596-1645)を始祖とし,ピョートル一世・エカテリーナ二世時代に専制政治体制を確立,ロシア革命により崩壊。

ロマン

ロマン
[F.roman]a novel.→英和

ロマン

ロマン 〖Jules Romains〗
(1885-1972)
〔本名 Louis Farigoule〕
フランスの小説家・詩人・劇作家。ユナニミスム(一体主義)の提唱者として個々の魂の一体化を作品に具現。小説「プシケ」「善意の人々」,戯曲「クノック」など。

ロマン

ロマン [1] 〖(フランス) roman〗
〔ローマンとも〕
(1)ロマンス{(1)}に同じ。「大―を創作する」
(2)小説のように変化に富み,かつ甘美な筋をもった出来事。恋愛事件などにいうことが多い。ロマンス。「世紀の大―」
(3)小説のように変化に富んだ大冒険や一大事業。「男の―」「―をかきたてる」
〔「浪漫」「浪曼」などと書いた〕

ロマンしゅぎ

ロマンしゅぎ【浪漫主義(者)】
the romanticism (a romanticist).→英和

ロマンしゅぎ

ロマンしゅぎ [4] 【―主義】
〔romanticism〕
一八世紀末から一九世紀の初めにかけてのヨーロッパで,芸術・哲学・政治などの諸領域に展開された精神的傾向。近代個人主義を根本におき,秩序と論理に反逆する自我尊重,感性の解放の欲求を主情的に表現する。憧憬(ドウケイ)・想像・情熱・異国趣味と,それらの裏返しとしての幻滅・憂鬱(ユウウツ)などが特徴。文学ではルソー・ゲーテ・ワーズワースを先駆とし,スタール夫人・シャトーブリアン・ラマルチーヌ・ユゴー・ミュッセ・バイロン・シェリー・キーツ・ノバーリス・シュレーゲル兄弟,絵画ではジェリコ・ドラクロア・ゴヤ,音楽ではシューベルト・シューマン・ショパン・ベルリオーズらに代表される。日本では北村透谷・島崎藤村らに始まり,雑誌「明星」によった歌人らに代表される。ロマンチシズム。ロマンチスム。

ロマンは

ロマンは【浪漫派】
the romantic school;romanticism;→英和
a romanticist (人).→英和

ロマンはおんがく

ロマンはおんがく [5] 【―派音楽】
一九世紀初頭から末頃までのヨーロッパ芸術音楽。古典派音楽と現代音楽の間に位置し,一般に一九世紀中頃を境として前期と後期に区別される。個人の主観的な感情・気分表出の追求を特徴とする。

ロマンシュご

ロマンシュご [0] 【―語】
〔Romansh〕
インド-ヨーロッパ語族イタリック語派レト-ロマン諸語に属する言語。スイス国内で約五万人によって使われる。スイスのグラウビュンデン州の公用語。形態や語彙に屈折語尾の -s などのラテン語の形を伝えていることが特徴。

ロマンシュ語

ロマンシュご [0] 【―語】
〔Romansh〕
インド-ヨーロッパ語族イタリック語派レト-ロマン諸語に属する言語。スイス国内で約五万人によって使われる。スイスのグラウビュンデン州の公用語。形態や語彙に屈折語尾の -s などのラテン語の形を伝えていることが特徴。

ロマンス

ロマンス
a romance;→英和
a love affair[story].‖ロマンス・グレーの <a gentleman> with gray hair.ロマンス語 a Romance language.ロマンス・シート <米> a love seat.

ロマンス

ロマンス [2][1] 〖romance〗
〔通俗ラテン語であるロマンス語で書かれた中世の騎士物語の意〕
(1)伝奇的空想的な要素をもつ物語。ロマン。
(2)恋物語。恋愛事件。「彼には過去に数々の―がある」
(3)放浪楽人の歌った抒情的な歌曲。
(4)形式の自由な甘美な小楽曲。
(5)一八世紀前半からフランスで流行した,感傷的で単純な形式からなる有節歌曲。一九世紀前半に芸術歌曲(メロディー)が現れると衰退。

ロマンスしょご

ロマンスしょご [5] 【―諸語】
ローマ帝国の民衆に話された俗ラテン語を源とする諸言語。イタリア語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語・ルーマニア語・カタロニア語・レト-ロマン語など。インド-ヨーロッパ語族のイタリック語派というのが正式の名称。

ロマンスカー

ロマンスカー [4][5]
〔和 romance+car〕
ロマンス-シートを設けた電車。

ロマンスグレー

ロマンスグレー [6]
〔和 romance+grey〕
中年男性の白髪まじりの頭髪。魅力的中年男性の意で,1954年(昭和29)飯沢匡の戯曲から流行した語。。

ロマンスシート

ロマンスシート [5]
〔和 romance+seat〕
劇場・乗り物などで,男女が二人そろって腰掛けられるようにつくられている座席。

ロマンス諸語

ロマンスしょご [5] 【―諸語】
ローマ帝国の民衆に話された俗ラテン語を源とする諸言語。イタリア語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語・ルーマニア語・カタロニア語・レト-ロマン語など。インド-ヨーロッパ語族のイタリック語派というのが正式の名称。

ロマンチシスト

ロマンチシスト [5] 〖romanticist〗
(1)ロマンチシズムを主張する人々。浪漫主義者。
(2)空想家。夢想家。

ロマンチシズム

ロマンチシズム [5] 〖romanticism〗
⇒ロマン主義(シユギ)

ロマンチスト

ロマンチスト [4]
ロマンチシストの転。

ロマンチスム

ロマンチスム [4] 〖(フランス) romantisme〗
⇒ロマン主義(シユギ)

ロマンチック

ロマンチック [4] 〖romantic〗 (形動)
現実離れしていて空想的で甘美なさま。小説にありそうなさま。ローマン的。「―な夢を抱く」「―な物語」

ロマンチック

ロマンチック
romantic.→英和

ロマンチックかいどう

ロマンチックかいどう 【―街道】
〔Romantische Straße〕
ドイツ中部の都市ビュルツブルクからオーストリア国境付近のフュッセンに至る約300キロメートルにわたる道。ローテンブルク・アウクスブルクなど,中世のたたずまいを残す小都市を通る観光ルート。
ロマンチック街道(ビュルツブルク)[カラー図版]
ロマンチック街道(ネルトリンゲン)[カラー図版]
ロマンチック街道(ローテンブルク)[カラー図版]

ロマンチック街道

ロマンチックかいどう 【―街道】
〔Romantische Straße〕
ドイツ中部の都市ビュルツブルクからオーストリア国境付近のフュッセンに至る約300キロメートルにわたる道。ローテンブルク・アウクスブルクなど,中世のたたずまいを残す小都市を通る観光ルート。
ロマンチック街道(ビュルツブルク)[カラー図版]
ロマンチック街道(ネルトリンゲン)[カラー図版]
ロマンチック街道(ローテンブルク)[カラー図版]

ロマンロラン

ロマンロラン 〖Romain Rolland〗
⇒ロラン

ロマン主義

ロマンしゅぎ [4] 【―主義】
〔romanticism〕
一八世紀末から一九世紀の初めにかけてのヨーロッパで,芸術・哲学・政治などの諸領域に展開された精神的傾向。近代個人主義を根本におき,秩序と論理に反逆する自我尊重,感性の解放の欲求を主情的に表現する。憧憬(ドウケイ)・想像・情熱・異国趣味と,それらの裏返しとしての幻滅・憂鬱(ユウウツ)などが特徴。文学ではルソー・ゲーテ・ワーズワースを先駆とし,スタール夫人・シャトーブリアン・ラマルチーヌ・ユゴー・ミュッセ・バイロン・シェリー・キーツ・ノバーリス・シュレーゲル兄弟,絵画ではジェリコ・ドラクロア・ゴヤ,音楽ではシューベルト・シューマン・ショパン・ベルリオーズらに代表される。日本では北村透谷・島崎藤村らに始まり,雑誌「明星」によった歌人らに代表される。ロマンチシズム。ロマンチスム。

ロマン派音楽

ロマンはおんがく [5] 【―派音楽】
一九世紀初頭から末頃までのヨーロッパ芸術音楽。古典派音楽と現代音楽の間に位置し,一般に一九世紀中頃を境として前期と後期に区別される。個人の主観的な感情・気分表出の追求を特徴とする。

ロマーニーご

ロマーニーご [0] 【―語】
〔Romany〕
インド-ヨーロッパ語族のインド語派に属する言語。もとは,インド北西部で話されていたが,ロマの移住につれて拡散した。多少変化しつつも現在でもインド語派の名残をとどめる。ロシアをはじめとするヨーロッパ各地に分布。ジプシー語。

ロマーニー語

ロマーニーご [0] 【―語】
〔Romany〕
インド-ヨーロッパ語族のインド語派に属する言語。もとは,インド北西部で話されていたが,ロマの移住につれて拡散した。多少変化しつつも現在でもインド語派の名残をとどめる。ロシアをはじめとするヨーロッパ各地に分布。ジプシー語。

ロマ書

ロマしょ 【―書】
⇒ローマ人(ビト)への手紙(テガミ)

ロミオとジュリエット

ロミオとジュリエット
〔原題 Romeo and Juliet〕
シェークスピア作の悲劇。1594年あるいは翌年初演。イタリアのベローナの名門で不和の間柄にあるモンタギュー家の息子ロミオとキャピュレット家の娘ジュリエットの悲恋物語。青春の情熱を描いた傑作として名高い。

ロム

ロム
《電算》ROM <read-only memory> .→英和

ロム

ロム [1] 〖ROM〗
〔read-only memory〕
読み出し専用の半導体記憶装置。ラム(RAM)と異なり書き込みはできないが,電源が切れても内容は失われない。

ロムルス

ロムルス 〖Romulus〗
紀元前753年にローマを創建したとされる伝説上の初代のローマの王。双生児の弟レムス(Remus)とともに捨てられ,牝狼(オオカミ)の乳で育ち,協力してローマを建設。神聖な城壁を越えたレムスを殺し,三十余年にわたり統治したといわれる。

ロメ

ロメ 〖Lomé〗
トーゴ共和国の首都。ギニア湾北岸にある港湾都市。

ロメきょうてい

ロメきょうてい 【―協定】
EC とアフリカ・カリブ海・太平洋地域の発展途上国との包括的経済協力関係について定めた協定。1975年トーゴの首都ロメで調印。

ロメール

ロメール 〖Éric Rohmer〗
(1920- )
〔本名 Jean-Marie Maurice Scherer〕
フランスの映画監督。代表作は「獅子座」「海辺のポーリーヌ」「緑の光線」など。

ロメ協定

ロメきょうてい 【―協定】
EC とアフリカ・カリブ海・太平洋地域の発展途上国との包括的経済協力関係について定めた協定。1975年トーゴの首都ロメで調印。

ロモノーソフ

ロモノーソフ 〖Mikhail Vasil'evich Lomonosov〗
(1711-1765) ロシアの詩人・自然科学者。頌詩(シヨウシ)・詩劇を書くとともに「ロシア文法」「ロシア詩法に関する書簡」などを著し,三文体説を唱えてロシア近代文学の発展に貢献。また,フランスのラボアジエより先に質量保存の法則を定式化するなど物理・化学・天文学の分野でも活躍,ロシア自然科学の祖とされる。モスクワ大学の創設者。

ロヨラ

ロヨラ 〖Loyola〗
⇒イグナティウス=デ=ロヨラ

ロラン

ロラン 〖Romain Rolland〗
(1866-1944) フランスの小説家・劇作家・思想家。平和主義者・ヒューマニストとして戦争・ファシズムとたたかった。長編「ジャン=クリストフ」「魅せられた魂」,戯曲「愛と死の戯れ」,伝記「ベートーベン」「ミケランジェロ」,エッセー「戦乱を超えて」

ロラン

ロラン [1] 〖loran〗
〔long range navigation〕
航法援助装置の一。また,それを用いた航法。二つの無線局からの電波を受信し,その到達時間の差を測定して現在位置を算出する。
→双曲線航法

ロラン

ロラン 〖Claude Lorrain〗
(1600-1682)
〔本名 Claude Gellée〕
フランスの画家。古代史や聖書を主題として,光と大気に注目した風景画を描いた。代表作「落日の港」

ロランのうた

ロランのうた 【―の歌】
〔原題 La Chanson de Roland〕
フランス最古の叙事詩。作者未詳。1100年頃成立。カール大帝のスペイン遠征の帰途,味方の裏切りのためにピレネーの山中で壮烈な戦死を遂げる後衛軍の指揮官ロランの武勲をたたえる。ローランの歌。

ロランの歌

ロランのうた 【―の歌】
〔原題 La Chanson de Roland〕
フランス最古の叙事詩。作者未詳。1100年頃成立。カール大帝のスペイン遠征の帰途,味方の裏切りのためにピレネーの山中で壮烈な戦死を遂げる後衛軍の指揮官ロランの武勲をたたえる。ローランの歌。

ロリコン

ロリコン [0]
ロリータ-コンプレックスの略。

ロリス

ロリス [1] 〖loris〗
霊長目ロリス科ロリス亜科の哺乳類の総称。ホソロリス・スロー-ロリスなど四種がある。いずれも頭胴長25〜30センチメートルで,目が大きく,動作は緩慢。小動物や果実を食べる。夜行性。熱帯雨林に分布。ノロマザル。

ロリポップ

ロリポップ [3] 〖lollipop〗
棒付きキャンデー。

ロリータ

ロリータ 〖Lolita〗
小説。ナボコフ作。1955年刊。中年に達した詩人の異常な少女愛を描く。

ロリータコンプレックス

ロリータコンプレックス [8]
〔和 Lolita+complex〕
性愛の対象を少女にのみ求める心理。ナボコフの小説「ロリータ」にちなむ。ロリ-コン。

ロルカ

ロルカ 〖Federico García Lorca〗
⇒ガルシア=ロルカ

ロレンス

ロレンス 〖Lawrence〗
⇒ローレンス

ロレンソ

ロレンソ 〖Lourenço〗
(1526-1592) 日本人最初のイエズス会士。本名不詳。肥前の出身。高山右近を導き,織田信長の信任をうけた。もと琵琶法師という。

ロレンチーニきかん

ロレンチーニきかん [8][7] 【―器官】
〔Lorenzini's organ〕
サメなどの頭部先端にある感覚器官。一種の電気受容器で,他の生物の活動電流を探知する。

ロレンチーニ器官

ロレンチーニきかん [8][7] 【―器官】
〔Lorenzini's organ〕
サメなどの頭部先端にある感覚器官。一種の電気受容器で,他の生物の活動電流を探知する。

ロレンツェッティ

ロレンツェッティ 〖Ambrogio Lorenzetti〗
(1290頃-1348頃) イタリア,シエナ派の画家。ドゥッチョに学ぶ。代表作「善政と悪政」(シエナ公会堂壁画)。兄のピエトロ(Pietro (1280頃-1348頃))もシエナ派の画家。

ロレーヌ

ロレーヌ 〖Lorraine〗
フランス北東部の地方。ドイツ語名ロートリンゲン。
→アルザス-ロレーヌ

ロン

ロン 〖Marguerite Long〗
(1874-1966) フランスの女流ピアニスト。フォーレ・ラベルなどの優雅でエスプリにあふれた演奏で知られる。また,教育者としても活躍,ロン-ティボー国際コンクールを創始。

ロン

ロン [1]
〔中国語「栄和(ロンホー)」の略〕
麻雀で,他人の捨てた牌(パイ)で上がること。ロン上がり。

ロンギ

ロンギ 〖David Russell Lange〗
(1942- ) ニュージーランドの政治家。首相(在任 1984-1989)として,核兵器導入禁止政策を展開,1987年非核法を成立させた。

ロング

ロング
long.→英和
ロング・セラー a longtime seller.ロング・トン a long[British]ton.ロング・ラン a long run.

ロング

ロング [1] 〖long〗
(1)卓球で,コートから離れて打つ打法。
(2)「ロング-ショット{(1)}」の略。
(3)「ロング-スカート」「ロング-ヘア」などの略。
(4)他の外来語の上に付いて複合語をつくり,長いこと,長距離,長時間,長期間などの意を表す。
⇔ショート

ロングアイアン

ロングアイアン [4] 〖long iron〗
ゴルフのクラブのうち,アイアンの一番・二番・三番のこと。

ロングアイランド

ロングアイランド 〖Long Island〗
アメリカ合衆国,ニューヨーク州に属し,大西洋に臨む東西に細長い島。西端部はニューヨーク市の一部で,住宅地。南部は海浜行楽地。

ロングシュート

ロングシュート [4]
〔和 long+shoot〕
サッカー・バスケットボールなどで,ゴールに遠いところからシュートすること。ロング-ショット。

ロングショット

ロングショット [4] 〖long shot〗
(1)撮影する風景の全体が写るように遠くから撮影された画面。遠景ショット。遠写。
(2)ゴルフで,ボールを遠くに飛ばすこと。
(3)「ロング-シュート」に同じ。

ロングスカート

ロングスカート [5] 〖long skirt〗
丈の長いスカート。ロング。

ロングストライド

ロングストライド [6] 〖long stride〗
陸上競技で,キックをきかせて歩幅を大きくして走ること。あるいは歩幅を大きくして歩くこと。

ロングセラー

ロングセラー [4]
〔和 long+seller〕
長期間にわたって売れ行きのよい商品。

ロングトン

ロングトン [3] 〖long ton〗
ヤード-ポンド法による重量単位。一トンは二二四〇ポンド。英トン。
→トン

ロングドリンク

ロングドリンク [5] 〖long drink〗
丈の高いグラスに注いで飲むカクテル。キール・ジン-フィーズなど。
⇔ショート-ドリンク

ロングパス

ロングパス [4] 〖long pass〗
サッカー・バスケットボールなどで,長距離のパス。

ロングヒット

ロングヒット [4] 〖long hit〗
野球で,長打。
⇔シングル-ヒット

ロングビーチ

ロングビーチ 〖Long Beach〗
アメリカ合衆国,カリフォルニア州南部の太平洋に臨む港湾都市。石油化学・航空機などの工業が盛ん。海岸は観光・保養地として知られる。

ロングフェロー

ロングフェロー 〖Henry Wadsworth Longfellow〗
(1807-1882) アメリカの詩人。ヨーロッパ文学をアメリカに紹介するとともに,アメリカの土壌に根ざした数多くの詩を書いた。「バラードとその他の詩集」「エバンジェリン」

ロングヘア

ロングヘア [4] 〖long hair〗
長髪。長く垂らした髪形の総称。ロング。

ロングホール

ロングホール [4]
〔和 long+hole〕
ゴルフで,ティー-グラウンドからホールまでの距離が431メートル以上,基準打数(パー)五のホール。

ロングライフミルク

ロングライフミルク [7]
〔和 long+life+milk〕
⇒エルエル( LL )牛乳

ロングラン

ロングラン [3] 〖longrun〗
演劇・映画などの長期間興行。

ロングリリーフ

ロングリリーフ [5] 〖long relief〗
野球で,救援投手が早い回から最後まで投げ切ること。

ロンゴス

ロンゴス 〖Longos〗
二〜三世紀頃のギリシャの小説家。エーゲ海上のレスボス島を舞台に,少年少女の恋を描いた牧歌的作品「ダフニスとクロエー」一作が現存。

ロンサール

ロンサール 〖Pierre de Ronsard〗
(1524-1585) フランスの詩人。フランス詩の革新を目指すプレイヤード派の頭目として,詩語を洗練,ソネットやオードの詩型を完成させた。詩集「オード集」「恋歌集」「ラ-フランシャード」など。

ロンダリング

ロンダリング [0] 〖laundering〗
⇒マネー-ロンダリング

ロンド

ロンド
《楽》a rondo (回旋曲).→英和

ロンド

ロンド [1] 〖(イタリア) rondo〗
音楽形式の一。ABACABA のように反復主題部( A )と挿入部( B ・ C )の交替からなる。古典派ではソナタ・交響曲などの終楽章に,ロマン派はピアノ小曲に好んで用いられた。回旋曲。

ロンドン

ロンドン 〖London〗
(1)〔Fritz L.〕
(1900-1954) ポーランド生まれのアメリカの理論物理学者。ハイトラーとともに量子力学を用いて水素分子の結合力の説明を行なった。ほかに,超低温や超伝導の研究にも業績を残した。
(2)〔Jack L.〕
(1876-1916) アメリカの小説家。ニーチェ的超人思想にひかれ,野性,本能を主題とした小説を書いた。代表作「野性の呼び声」

ロンドン

ロンドン
London.→英和
‖ロンドンっ子 a Londoner;a cockney.

ロンドン

ロンドン 〖London〗
イギリスの首都。イングランド南東部テムズ川下流両岸に広がる河港都市。経済的中心のシティーと,政治的中心のウェストミンスターと,繁華街のウェスト-エンドを核として次第に市域を拡大,大ロンドンへと発展。世界的な貿易・金融の中心で,食品・衣服・印刷・造船などの工業が発達。バッキンガム宮殿・ウェストミンスター寺院・ロンドン塔・大英博物館などがある。
〔「倫敦」とも書く〕
ロンドン(ウェストミンスター寺院)[カラー図版]
ロンドン(タワーブリッジ)[カラー図版]
ロンドン(セントポール大聖堂)[カラー図版]
ロンドン(ビッグベン)[カラー図版]
ロンドン(ロンドン塔)[カラー図版]
ロンドン(大英博物館)[カラー図版]
ロンドン(ピカデリーサーカス)[カラー図版]
ロンドン(バッキンガム宮殿)[カラー図版]

ロンドンかいぐんぐんしゅくかいぎ

ロンドンかいぐんぐんしゅくかいぎ 【―海軍軍縮会議】
1930年(昭和5)1月から四月までロンドンで開かれた,海軍軍備縮小に関する国際会議。補助艦艇保有制限を主目的として,英・米・日・仏・伊が参加。仏・伊の途中脱退後,補助艦は英・米各一〇に対し日本六・九七,潜水艦は三国が均等という比率が定められた。浜口内閣は海軍の反対を押し切って調印に踏み切り,統帥権干犯問題に発展した。

ロンドンがくは

ロンドンがくは [5] 【―学派】
〔London school〕
言語学の一学派。ロンドン大学の教授であったファースを祖とする。ファースの言語理論に基づく言語研究や,ファースの影響を強く受けて独自の方法論をもつハリデーなどの研究者たちのこと。

ロンドンだいがく

ロンドンだいがく 【―大学】
ロンドンにあるイギリス最大の大学。ユニバーシティー-カレッジ・キングズ-カレッジその他の学校の学生の試験と学位授与のための機関として1836年に設立,98年研究と教育をも行う大学となった。

ロンドンちょうさ

ロンドンちょうさ [5] 【―調査】
一九世紀後半,C =ブース(1840-1916)が実施した,ロンドンの民衆の貧困の実態調査。貧困の主な原因を不規則的労働や低賃金といった雇用の問題にあるとした。

ロンドンとう

ロンドンとう 【―塔】
ロンドンのテムズ川北岸にある城砦(ジヨウサイ)。一一世紀にウィリアム一世(征服王)が建て,増築を重ね,長い間国事犯の幽閉所として使用された。現在は博物館になっている。
ロンドン塔[カラー図版]

ロンドンダンピングじょうやく

ロンドンダンピングじょうやく 【―条約】
〔London Dumping Covention〕
⇒海洋投棄規制(カイヨウトウキキセイ)条約

ロンドンダンピング条約

ロンドンダンピングじょうやく 【―条約】
〔London Dumping Covention〕
⇒海洋投棄規制(カイヨウトウキキセイ)条約

ロンドンデリー

ロンドンデリー 〖Londonderry〗
イギリス,北アイルランド北西部の港湾都市。綿織物・造船などの工業が盛ん。略称デリー。

ロンドンナショナルギャラリー

ロンドンナショナルギャラリー
〔National Gallery〕
ロンドンにある国立絵画美術館。1824年開設。ヨーロッパの各時代・各派を網羅する代表的な絵画作品を収集・展示。

ロンドン塔

ロンドンとう 【―塔】
ロンドンのテムズ川北岸にある城砦(ジヨウサイ)。一一世紀にウィリアム一世(征服王)が建て,増築を重ね,長い間国事犯の幽閉所として使用された。現在は博物館になっている。
ロンドン塔[カラー図版]

ロンドン大学

ロンドンだいがく 【―大学】
ロンドンにあるイギリス最大の大学。ユニバーシティー-カレッジ・キングズ-カレッジその他の学校の学生の試験と学位授与のための機関として1836年に設立,98年研究と教育をも行う大学となった。

ロンドン学派

ロンドンがくは [5] 【―学派】
〔London school〕
言語学の一学派。ロンドン大学の教授であったファースを祖とする。ファースの言語理論に基づく言語研究や,ファースの影響を強く受けて独自の方法論をもつハリデーなどの研究者たちのこと。

ロンドン海軍軍縮会議

ロンドンかいぐんぐんしゅくかいぎ 【―海軍軍縮会議】
1930年(昭和5)1月から四月までロンドンで開かれた,海軍軍備縮小に関する国際会議。補助艦艇保有制限を主目的として,英・米・日・仏・伊が参加。仏・伊の途中脱退後,補助艦は英・米各一〇に対し日本六・九七,潜水艦は三国が均等という比率が定められた。浜口内閣は海軍の反対を押し切って調印に踏み切り,統帥権干犯問題に発展した。

ロンドン調査

ロンドンちょうさ [5] 【―調査】
一九世紀後半,C =ブース(1840-1916)が実施した,ロンドンの民衆の貧困の実態調査。貧困の主な原因を不規則的労働や低賃金といった雇用の問題にあるとした。

ロンドー

ロンドー [1] 〖(フランス) rondeau〗
(1)フランスの定型詩の形式の一。循環句法。
(2)中世フランスの歌曲の形式で,独唱と合唱によるリフレーンが交互に繰り返され,しばしば踊りを伴った。輪舞曲。また,それに由来する器楽曲の形式。ロンド形式のもととなった。

ロンバルディア

ロンバルディア 〖Lombardìa〗
イタリア北部,ポー川の中流北岸に広がる平原。肥沃(ヒヨク)な農業地帯。酪農と米作が盛ん。ミラノを中心に重化学工業も発達。

ロンバルディアどうめい

ロンバルディアどうめい 【―同盟】
一二〜一三世紀に神聖ローマ皇帝のイタリア支配に対抗して結成された北イタリア諸都市の同盟。

ロンバルディア同盟

ロンバルディアどうめい 【―同盟】
一二〜一三世紀に神聖ローマ皇帝のイタリア支配に対抗して結成された北イタリア諸都市の同盟。

ロンバルド

ロンバルド 〖Lombard〗
⇒ランゴバルド

ロンバートレート

ロンバートレート [6] 〖Lombard rate〗
〔ロバード-レートとも〕
ドイツの中央銀行(ブンデスバンク)が市中銀行に対して行うロンバート貸付(手形・債券担保の短期貸付)のレート。

ロンバードがい

ロンバードがい 【―街】
〔Lombard〕
ロンドン市のシティーにある街路。また,その周辺の銀行や金融機関が立ち並ぶ国際的な金融街。

ロンバード街

ロンバードがい 【―街】
〔Lombard〕
ロンドン市のシティーにある街路。また,その周辺の銀行や金融機関が立ち並ぶ国際的な金融街。

ロンパリ

ロンパリ [1]
〔一方の目でロンドンを見,他方の目でパリを見ている意〕
俗に,斜視を嘲っていった語。

ロンパース

ロンパース
rompers (幼児用遊び着).→英和

ロンパース

ロンパース [1] 〖rompers〗
上衣とブルマースを続けた,子供服。

ロンブローゾ

ロンブローゾ 〖Cèsare Lombroso〗
(1836-1909) イタリアの精神医学者。犯罪学に実証主義的方法を導入し,犯罪人類学を創始。著「犯罪人論」「天才と狂気」など。

ロンボク

ロンボク 〖Lombok〗
インドネシア,小スンダ列島にある火山島。リンジャニ火山(海抜3726メートル)がある。同島とバリ島の間をウォーレス線が通る。中心都市マタラム。

ロンメル

ロンメル 〖Erwin Rommel〗
(1891-1944) ドイツの軍人。第二次大戦中,北アフリカ戦線で戦車軍団を駆使して活躍,「砂漠の狐(キツネ)」とうたわれた。のち,ヒトラー暗殺計画に巻き込まれて自殺。

ロー

ロー [1] 〖law〗
法律。規則。法則。

ロー

ロー [1] 〖low〗
(1)自動車の変速機で,第一速度のこと。「ギアを―に入れる」
(2)他の語と複合して用いる。
 (ア)「低い」意。
⇔ハイ
「―-ブロー」
 (イ)「安い」意。「―-コスト」

ロー

ロー [1] 〖rho; Ρ ・ ρ 〗
ギリシャ語アルファベットの第一七文字。

ローウィ

ローウィ 〖Otto Loewi〗
⇒レーウィ

ローウィー

ローウィー 〖Robert Heinrich Lowie〗
(1883-1957) アメリカの人類学者。オーストリア生まれ。アメリカ-インディアンなどを調査,アメリカ人類学の発展に大きな貢献をした。著「未開社会」「民族学理論の歴史」など。

ローエングリン

ローエングリン 〖Lohengrin〗
ワグナー作曲のオペラ。三幕。1850年初演。中世ドイツ,北欧の伝説に基づく作曲者自身の台本による。第一幕・第三幕への前奏曲はしばしば独立して演奏される。また,第三幕の「婚礼の合唱」は有名。

ローカリズム

ローカリズム [4] 〖localism〗
自分の住む地方や郷土を第一とする主義。地方主義。

ローカル

ローカル
local (特定地域の);→英和
provincial (田舎の).→英和
‖ローカル・カラー local color.ローカル線[鉄道]a local line.ローカル版[新聞]a local edition.ローカル放送 a local broadcast.

ローカル

ローカル [1] 〖local〗 (名・形動)
(1)ある地方に限定されていること。ある土地に特有であること。また,そのさま。「―な話題」
(2)名詞の上に付いて複合語をつくり,地方の,地方に限られた,ある土地に特有の,などの意を表す。「―カラー」「―紙」「―線」など。

ローカルせん

ローカルせん [0] 【―線】
幹線から分かれた,ある特定地域の旅客輸送をする鉄道やバスの路線。

ローカルばん

ローカルばん [0] 【―版】
新聞で,一定の地域の記事を扱った紙面。地方版。

ローカルほうそう

ローカルほうそう [5] 【―放送】
一定の地域のニュースを扱った放送。

ローカルエリアネットワーク

ローカルエリアネットワーク [8][11] 〖local area network〗
⇒ラン(LAN)

ローカルカラー

ローカルカラー [5] 〖local color〗
その地方に特有の言語・人情・風習・自然など。地方色。郷土色。「―あふれた伝統行事」

ローカルコスト

ローカルコスト [5] 〖local cost〗
発展途上国への援助プロジェクトに必要な資金のうち,現地労働者の賃金や現地資材への支出など,現地で運営上必要な費用。

ローカルニュース

ローカルニュース [5] 〖local news〗
新聞・テレビなどで,その地方に関する内容のニュース。

ローカル放送

ローカルほうそう [5] 【―放送】
一定の地域のニュースを扱った放送。

ローカル版

ローカルばん [0] 【―版】
新聞で,一定の地域の記事を扱った紙面。地方版。

ローカル線

ローカルせん [0] 【―線】
幹線から分かれた,ある特定地域の旅客輸送をする鉄道やバスの路線。

ローカーヤタは

ローカーヤタは 【―派】
〔梵 Lokāyata〕
インドにおいて唯物論・快楽論の立場に立つ一学派。釈迦時代のアジタ・ケーサカンバリンなどはその代表。アジタによれば,地・水・火・風の四元素のみが実在で,因果は否定され,善行や祭祀(サイシ)は無意味だとされる。順世派。順世外道。チャールバーカ派。

ローカーヤタ派

ローカーヤタは 【―派】
〔梵 Lokāyata〕
インドにおいて唯物論・快楽論の立場に立つ一学派。釈迦時代のアジタ・ケーサカンバリンなどはその代表。アジタによれば,地・水・火・風の四元素のみが実在で,因果は否定され,善行や祭祀(サイシ)は無意味だとされる。順世派。順世外道。チャールバーカ派。

ローキー

ローキー [3] 〖low key〗
写真・映画・テレビで,黒い部分を多くした暗い調子の画面。
⇔ハイ-キー

ローコスト

ローコスト [3] 〖lowcost〗
安価なこと。原価が安いこと。

ローザノフ

ローザノフ 〖Vasilii Vasil'evich Rozanov〗
(1856-1919) ロシアの思想家。宗教と性を結び合わせた異端の思想を展開。代表作は独創的な文体で書かれたアフォリズム集「孤独」「落葉」など。

ローザンヌ

ローザンヌ 〖Lausanne〗
スイス西部,レマン湖北岸の観光・保養都市。精密機械工業が発達。ゴシック様式の大聖堂・ローザンヌ大学・国際オリンピック委員会本部などがある。

ローザンヌかいぎ

ローザンヌかいぎ 【―会議】
1932年にローザンヌで開かれたドイツ賠償問題についての国際会議。アメリカが参加せず,賠償額削減の決定も批准されなかったため,賠償問題は実質上打ち切られた。

ローザンヌがくは

ローザンヌがくは [6] 【―学派】
ローザンヌ大学教授ワルラスにより創始され,パレートにより継承された経済学の学派。一般均衡理論により現代経済学の主流となった。

ローザンヌじょうやく

ローザンヌじょうやく 【―条約】
1923年トルコと連合国がセーブル条約に代わって結んだ第一次大戦の講和条約。治外法権の撤廃などが認められ,トルコの独立が回復した。

ローザンヌ会議

ローザンヌかいぎ 【―会議】
1932年にローザンヌで開かれたドイツ賠償問題についての国際会議。アメリカが参加せず,賠償額削減の決定も批准されなかったため,賠償問題は実質上打ち切られた。

ローザンヌ学派

ローザンヌがくは [6] 【―学派】
ローザンヌ大学教授ワルラスにより創始され,パレートにより継承された経済学の学派。一般均衡理論により現代経済学の主流となった。

ローザンヌ条約

ローザンヌじょうやく 【―条約】
1923年トルコと連合国がセーブル条約に代わって結んだ第一次大戦の講和条約。治外法権の撤廃などが認められ,トルコの独立が回復した。

ローション

ローション
lotion.→英和

ローション

ローション [1] 〖lotion〗
化粧水・整髪料など液状の化粧品。「ボディー-―」「セット-―」

ローシルク

ローシルク [3] 〖raw silk〗
繭から繰り取ったままで,精練してない絹糸。生糸。

ロージン

ロージン [1] 〖rosin〗
⇒ロジン

ロース

ロース 〖Adolf Loos〗
(1870-1933) オーストリアの建築家。「装飾は罪悪である」と主張し,近代建築の様式論に影響を与えた。代表作にウィーンのシュタイナー邸などがある。

ロース

ロース
(1)[腰肉]sirloin.→英和
(2)[焼肉]⇒ロースト.

ロース

ロース [1]
〔ローストの転。ローストに適する肉の意〕
牛・豚などの,肩から背にかけての上等な肉。「―-ハム」
→牛肉
→豚肉

ロースクール

ロースクール [4] 〖law school〗
アメリカで,法学の大学院。

ロースター

ロースター [1] 〖roaster〗
(1)電気やガスの熱で肉や魚などを焼く器具。
(2)焼き肉用の若鶏(ワカドリ)。

ロースト

ロースト
〜・チキン(ビーフ,ポーク) roast chicken (beef,pork).

ロースト

ロースト [1] 〖roast〗 (名)スル
肉などを焼いたり,蒸し焼きにしたりすること。また,その肉。「―-ビーフ」

ローズ

ローズ [1] 〖rose〗
(1)薔薇(バラ)。
(2)薔薇色。紫がかった赤,または淡紅色。

ローズ

ローズ 〖Cecil John Rhodes〗
(1853-1902) イギリスの植民地政治家。南アフリカでダイヤモンドや金の採掘を独占し巨富をなす。ケープ植民地首相となり帝国主義政策を推進,ザンベジ川上流域を征服してローデシアと命名した。

ローズアニリン

ローズアニリン [4] 〖rosaniline〗
⇒フクシン

ローズウッド

ローズウッド [4] 〖rosewood〗
⇒紫檀(シタン)

ローズグレー

ローズグレー [5] 〖rose gray〗
ローズがかった灰色。

ローズピンク

ローズピンク [4] 〖rose pink〗
紫を帯びたピンク。

ローズボウル

ローズボウル 〖Rose Bowl〗
アメリカン-フットボールの,四大ボウルの一。一月一日,カリフォルニア州ロサンゼルスで中西部大学リーグと西海岸大学リーグのそれぞれの優勝チームによって行われる。

ローズマダー

ローズマダー [4] 〖rose madder〗
〔マダーは茜(アカネ)の意〕
深い紅色。また,その色の顔料。

ローズマリー

ローズマリー [4] 〖rosemary〗
シソ科の常緑低木。地中海沿岸地方原産。高さ約1.5メートル。葉は線形。春から夏,葉腋に鮮青色の唇形花をつける。全体に芳香があって香料・薬用とし,花は蜜源となる。迷迭香(マンネンロウ)。

ローズマリーゆ

ローズマリーゆ [5] 【―油】
ローズマリーの葉を蒸留してとった香油。スパイスとして,また石鹸(セツケン)や化粧品の香料,薬用として用いる。

ローズマリー油

ローズマリーゆ [5] 【―油】
ローズマリーの葉を蒸留してとった香油。スパイスとして,また石鹸(セツケン)や化粧品の香料,薬用として用いる。

ローゼル

ローゼル [1] 〖roselle〗
アオイ科の一年生作物。アジアの熱帯地方・アフリカ原産。高さ1,2メートルでよく分枝する。初夏,開花。萼(ガク)と苞(ホウ)は肥厚して赤く熟し,酸味があって,生食のほかジャム・ゼリー・酒とする。葉は野菜に,また茎からは繊維をとる。ローゼリ草(ソウ)。

ローゼンストック

ローゼンストック 〖Joseph Rosenstock〗
(1895-1985) アメリカの指揮者。ポーランドから帰化。1936年(昭和11)来日し新交響楽団(のちの NHK 交響楽団)を指揮,その後もしばしば訪日して日本の音楽界の発展に寄与した。

ローゼンベルク

ローゼンベルク 〖Alfred Rosenberg〗
(1893-1946) ドイツの政治家。ナチスの理論的指導者として「二十世紀の神話」を著し,ゲルマン民族優位と反ユダヤを主張。ニュールンベルク裁判で死刑。

ロータ

ロータ 〖Nino Rota〗
(1911-1979) イタリアの映画音楽家。「道」「太陽がいっぱい」「ゴッドファーザー」「アマルコルド」などが代表作。

ロータス

ロータス [1] 〖lotus〗
(1)ギリシャ伝説で万事を忘れさせる甘い果実。これをたしなむ人々の国に上陸した部下たちが,帰国を忘れてこれを食べるのを欲したため,オデュッセウスは泣き叫ぶ彼らを無理に船に連れ戻したという。ロートス。
(2)蓮(ハス)。

ロータリー

ロータリー
<米> a rotary;→英和
<英> a roundabout.→英和
ロータリー・クラブ(員) the Rotary Club (a Rotarian).

ロータリー

ロータリー [1] 〖rotary〗
(1)市街の交差点の中央に設けられた,交通整理のための円形地帯。
(2)ロータリー-クラブの略。「―大会」

ロータリーしゃ

ロータリーしゃ [4] 【―車】
前頭部に回転羽根車を有し,これで雪を線路外へはじき飛ばして除雪する車両。

ロータリーエンジン

ロータリーエンジン [6] 〖rotary engine〗
往復運動をするピストンを用いず,回転子(ローター)を用いて直接回転運動を得るエンジン。回転式発動機。
→レシプロ-エンジン
ロータリーエンジン=1[図]
ロータリーエンジン=2[図]
ロータリーエンジン=3[図]
ロータリーエンジン=4[図]

ロータリークラブ

ロータリークラブ 〖Rotary Club〗
国際親善と社会奉仕を目的とする,実業人・専門職業人の国際的な社交団体。1905年アメリカに始まる。
〔会合を各会員の事業所が輪番で開いたことからこの名がついた〕

ロータリースイッチ

ロータリースイッチ [7] 〖rotary switch〗
スイッチの一。接点を輪状に配置し回転させることで多極を切り換える。

ロータリーポンプ

ロータリーポンプ [6] 〖rotary pump〗
⇒回転(カイテン)ポンプ

ロータリーレース

ロータリーレース [6] 〖rotary lathe〗
丸太を回転させながら切削し,大根を桂剥(カツラム)きするように単板を製造する機械。

ロータリー車

ロータリーしゃ [4] 【―車】
前頭部に回転羽根車を有し,これで雪を線路外へはじき飛ばして除雪する車両。

ローター

ローター [1] 〖rotor〗
(1)機械部品で,回転するものの総称。
(2)誘導電動機の回転子。
(3)ヘリコプターの回転翼。

ローツェ

ローツェ 〖Lhotse〗
〔チベット語で「南峰」の意〕
ネパールと中国のチベット自治区との国境にあるヒマラヤ山脈中の世界第四位の高峰。エベレストの南に位置する。海抜8516メートル。ローツェ-シャール。

ローティ

ローティ 〖Richard Rorty〗
(1931- ) アメリカの哲学者。近代以降の認識論中心の哲学を批判し,プラグマティズムを徹底化することによって,哲学を「知識の基礎づけ」の任務から解放することを目指す。著「哲学と自然の鏡」「プラグマティズムの帰結」など。

ローティーン

ローティーン
one's early teens.

ローティーン

ローティーン [3]
〔和 low+teen〕
十代前半の年齢。また,その年齢の人。一〇歳から一四歳ぐらいをいう。
⇔ハイ-ティーン

ローテーション

ローテーション [3] 〖rotation〗
(1)輪番。持ち回り。
(2)
 (ア)野球で,そのチームの投手が先発投手として試合に出る順序。
 (イ)六人制バレーボールで,サーブ権を得たチームが,選手の守備位置を時計回りに順次一つずつ変えること。

ローテーション

ローテーション
<in> rotation.

ローデ

ローデ 〖Erwin Rohde〗
(1845-1898) ドイツの古典文献学者。ニーチェの友人で古代ギリシャ宗教史の権威。主著「ギリシア人のプシュケー,霊魂崇拝,永生信仰」

ローディング

ローディング [1][0] 〖loading〗
フィルムをカメラの巻き枠に装填(ソウテン)すること。「クイック-―」

ローデシア

ローデシア 〖Rhodesia〗
アフリカ南部にあった旧イギリス自治植民地。ザンベジ川以北を北ローデシア,以南を南ローデシアと称した。1964年前者がザンビアとして独立,後者は単にローデシアと呼ばれたが,80年ジンバブエとして独立。

ローデンクロス

ローデンクロス [5] 〖loden cloth〗
オーストリアのチロル地方に産する厚地の紡毛織物。油脂分の残った糸を用いるので撥水性がある。コート地とする。

ローデンバック

ローデンバック 〖Georges Rodenbach〗
(1855-1898) ベルギーの詩人・小説家。フランス象徴派の洗礼を受け,多く故郷フランドルの風物に託して,滅びゆくものの憂愁をうたう。詩集「白い青春」「沈黙の世界」,小説「死の都ブリュージュ」など。ローデンバッハ。ロダンバック。

ロートエキス

ロートエキス [4]
〔ロートはハシリドコロの漢名莨菪(ロウトウ)の転〕
ナス科の植物ハシリドコロの根茎から製したエキス。褐色で特異臭があり味は苦い。ヒヨスチアミンなどのアルカロイドを含み,胃酸過多・胃痛・胃痙攣(ケイレン)などに消化液分泌抑制・鎮痙薬として用いる。

ロートマン

ロートマン 〖Yurii Mikhailovich Lotman〗
(1922-1993) ソ連の文芸学者。「文化の記号学」に取り組んだ。代表的著作「構造詩学講義」「ロシア文化講義」など。

ロートリンゲン

ロートリンゲン 〖Lothringen〗
⇒ロレーヌ

ロートル

ロートル [0] 【老頭児】
〔中国語〕
年寄り。老人。ロウトル。

ロートレアモン

ロートレアモン 〖Comte de Lautréamont〗
(1846-1870)
〔本名 Isidore Ducasse〕
フランスの詩人。モンテビデオ生まれ。黙示録的な長編散文詩「マルドロールの歌」は,悪魔的イメージと無意識界への侵入によって,シュールレアリスム運動の原点とされる。

ロートレック

ロートレック 〖Henri de ToulouseLautrec〗
(1864-1901) フランスの画家。モンマルトルに住み,ドガや浮世絵に影響を受け,風刺性のある独自の画風で踊り子・娼婦(シヨウフ)・役者などを描いた。石版ポスターも有名。

ロード

ロード [1] 〖road〗
道。道路。多く,他の外来語と複合して用いる。「シルク-―」「サイクリング-―」

ロード

ロード [1] 〖load〗 (名)スル
(1)荷重(カジユウ)。
(2)コンピューターで,補助記憶装置にあるプログラムやデータなどを主記憶装置に移すこと。「プログラムを―する」
→セーブ

ロード

ロード
a road.→英和
ロード・ショウ a road show.ロー・レース road racing.ロードワーク《拳闘》roadwork.→英和

ロード

ロード [1] 〖Lord〗
(1)(キリスト教の)神,またキリスト。主。
(2)イギリスの貴族の称号。卿(キヨウ)。

ロードアイランド

ロードアイランド 〖Rhode Island〗
アメリカ合衆国北東部,大西洋に面する州。同国最小の州。独立一三州の一。州都プロビデンス。

ロードアイランドレッドしゅ

ロードアイランドレッドしゅ [11] 【―種】
〔Rhode Island Red〕
ニワトリの品種の一。ロードアイランド州原産の卵肉兼用種。羽毛は濃い暗赤色で,主尾羽は黒色。

ロードアイランドレッド種

ロードアイランドレッドしゅ [11] 【―種】
〔Rhode Island Red〕
ニワトリの品種の一。ロードアイランド州原産の卵肉兼用種。羽毛は濃い暗赤色で,主尾羽は黒色。

ロードゲーム

ロードゲーム [4] 〖road game〗
遠征試合。特に,プロ野球の球団が本拠地以外の球場で行う試合。
⇔ホーム-ゲーム

ロードサービス

ロードサービス [4]
〔和 road+service〕
道路上で行う故障車の牽引(ケンイン)や修理。

ロードショー

ロードショー [3] 〖road show〗
一般公開に先立って特定の劇場で行う映画の封切り上映。
〔もと新作演劇の一部分を宣伝のために街路などで演じたことから生まれた語〕

ロードス

ロードス 〖Rhodos〗
エーゲ海南東端,トルコ南西岸に近い島。ギリシャ領。ヘレニズム時代に青銅のアポロン像が建てられ,ギリシャ・ローマ・ビザンツ時代の美術的遺跡に富む。中心都市ロードス。
ロードス(アクロポリスとビーチ)[カラー図版]

ロードスター

ロードスター [5] 〖roadster〗
自動車の型式の一。ツー-ドアで,二人乗り,まれに三人乗りで,折りたたみ式の幌(ホロ)を備える軽快な自動車。

ロードテスト

ロードテスト [4] 〖road test〗
自動車で,路上やテストコースを走行して行う各種の性能試験。

ロードホールディング

ロードホールディング [4] 〖road holding〗
路面に対するタイヤの密着性。

ロードマップ

ロードマップ [4] 〖road map〗
ドライブ用の道路地図。ドライブ-マップ。

ロードレース

ロードレース [4] 〖road race〗
(1)道路で行う,自動車・自転車などの競走。
(2)陸上競技で,道路で行う競走。マラソン・競歩・駅伝など。

ロードローラー

ロードローラー [4] 〖road roller〗
道路工事などで,重いローラーを転がして路面を平らにし,固める機械。

ロードワーク

ロードワーク [4] 〖roadwork〗
スポーツのトレーニングで,道路や野原を緩急の変化をつけるなどして走り込むこと。

ローヌ

ローヌ 〖Rhône〗
フランス南東部の河川。アルプス山中に源を発し,レマン湖を経てフランスに入り,リヨンでソーヌ川と合流し地中海に注ぐ。長さ813キロメートル。

ローネック

ローネック [3] 〖lowneck〗
前を深く,横にも大きくくった襟ぐり。ローネック-ライン。

ローハードル

ローハードル [3] 〖low hurdles〗
低障害(テイシヨウガイ)。

ローヒール

ローヒール [3]
〔low-heeled shoes〕
かかとの低い靴。普通,3センチメートルくらいより低いものをいう。

ローヒール

ロー・ヒール
low-heeled shoes.

ローファット

ローファット [3] 〖lowfat〗
〔ファットは脂肪の意〕
低脂肪。

ローファットミルク

ローファットミルク [6] 〖lowfat milk〗
乳脂肪分を通常の牛乳の半分くらいに調整した加工乳。低脂肪乳。

ローファー

ローファー [1] 〖Loafer〗
〔「のらくら者」の意〕
紐(ヒモ)の代わりにベルトの付いた,スリッポン式の革靴。商標名。
ローファー[図]

ローブ

ローブ [1] 〖robe〗
(1)裁判官などが着る,上下一続きの,長くてゆったりとした外衣。法服。
(2)女性のワンピース式の衣服。

ローブ

ローブ 〖Jacques Loeb〗
(1859-1924) アメリカの発生学者。ドイツ生まれ。生命現象を物理化学的に説明しようと試みた。1894年,ウニの卵で人工的に無受精生殖を行うことに成功。

ローブデコルテ

ローブデコルテ [5] 〖(フランス) robe décolletée〗
男子の燕尾服(エンビフク)に相当する,婦人用の正式な夜会服。襟ぐりが深く大きく,肩・背・胸があらわなもの。
ローブデコルテ[図]

ローブモンタント

ローブモンタント [6] 〖(フランス) robe montante〗
立ち襟の婦人服。昼間用の正装として着用される。

ローブロー

ローブロー [4] 〖low blow〗
ボクシングで,相手のベルト-ラインより下を打つこと。反則の一つ。

ロープ

ロープ [1] 〖rope〗
綱。縄。麻・針金などを太くより合わせた綱。

ロープ

ロープ
a rope.→英和
ロープウェー a ropeway.→英和

ロープウエー

ロープウエー [5] 〖ropeway〗
空中に張り渡した鋼鉄の綱に運搬器をつり下げ,物や人を運ぶ施設。空中索道(サクドウ)。架空索道。索道。空中ケーブル。

ロープシン

ロープシン 〖Ropshin〗
(1879-1925)
〔本名 Boris Viktorovich Savinkov〕
ロシアの革命家・小説家・詩人。テロリストの心理を描いた日記体小説「蒼ざめた馬」で名高い。

ロープダウン

ロープダウン [4]
〔和 rope+down〕
ボクシングで,選手がロープにもたれかかり,攻撃も防御もしない状態。ダウンとしてカウントされる。

ローペデベーガ

ローペデベーガ 〖Lope de Vega〗
⇒ベガ

ローボレー

ローボレー [3] 〖low volley〗
テニスの打法の一。低いボールを地上に落とさないで直接打ち返すもの。

ローマ

ローマ 〖Roma〗
(1)イタリア共和国の首都。テベレ川下流に臨む七つの丘を中心に発達。古代ローマ帝国の首都。中世以降はローマ教皇庁の所在地として繁栄。コロセウム・カラカラ浴場跡・パンテオンなどの遺跡に富む世界的な観光都市。市内に,カトリック教会の中心バチカン市国がある。
(2)イタリア半島中部に興ったラテン人の都市国家。古代ローマ。
〔「羅馬」とも書く〕
→ローマ帝国
ローマ(1)(真実の口)[カラー図版]
ローマ(1)(スペイン階段)[カラー図版]
ローマ(1)(ポポロ広場)[カラー図版]
ローマ(1)(コロセウム)[カラー図版]
ローマ(1)(トレビの泉)[カラー図版]
ローマ(1)(カラカラ浴場)[カラー図版]

ローマ

ローマ
Rome.→英和
〜の(人) (a) Roman.→英和
‖ローマ数字 the Roman numerals.ローマ帝国 the Roman Empire.ローマ法王 the Pope.

ローマ=は一日にして成らず

――は一日にして成らず
長い間の努力の積み重ねがなくては大事業は完成しない。千里の道も一歩から。

ローマきょうこう

ローマきょうこう [4] 【―教皇】
⇒教皇(キヨウコウ)

ローマきょうこうちょう

ローマきょうこうちょう [6] 【―教皇庁】
⇒教皇庁(キヨウコウチヨウ)

ローマけんちく

ローマけんちく [4] 【―建築】
イタリアを中心としたローマ帝国の領土で発達した,石・煉瓦を用いたアーチやボールトを駆使して造られた建築物。コロセウム・パンテオン・凱旋門・カラカラ浴場など。

ローマしんわ

ローマしんわ [4] 【―神話】
古代ローマ人が尊崇する神々や英雄たちを古伝承をもとにギリシャ神話に結びつけ,あるいはなぞらえて構成した神話。紀元前三世紀以降,ギリシャ文学の受容と摂取のもとに形成され,後世西欧世界は専らローマ文学を通してギリシャ神話に親しんだ。

ローマじ

ローマじ【ローマ字(で)】
(in) the Latin alphabet[Romaji].

ローマじ

ローマじ [3][0] 【―字】
ラテン語を表記する文字。ギリシャ文字に由来する音素文字で,現在,各文字体系中最も普及し国際性をもつ。本来のアルファベットは二四文字であったが,現在ではこれに J と W を加えた二六文字が用いられる。ラテン文字。

ローマじかい

ローマじかい 【羅馬字会】
1885年(明治18)に外山正一・鳩山和夫・矢田部良吉・チェンバレンらが結成した団体。漢字・仮名を廃してローマ字を国字に,との主張をかかげ,同年,ローマ字による日本語のつづり方「羅馬字にて日本語の書き方」を発表。
→ヘボン式ローマ字つづり

ローマじつづり

ローマじつづり [5] 【―字綴り】
ローマ字を用いて語を書き表すこと,また,その書き表し方。日本語では,ヘボン式・日本式・訓令式などがある。

ローマじょうやく

ローマじょうやく 【―条約】
「ヨーロッパ経済共同体を設立する条約」の通称。1957年ローマで調印。ヨーロッパ共同体( EC )を構成する基本法。
→マーストリヒト条約

ローマすうじ

ローマすうじ [4] 【―数字】
古代ローマ時代から西洋で用いられている数字。
→ローマ数字[表]

ローマだいがく

ローマだいがく 【―大学】
ローマにあるイタリア最大の国立大学。1303年創立。

ローマていこく

ローマていこく 【―帝国】
古代,地中海沿岸地方を中心にその周辺地域を版図としたラテン人の帝国。紀元前八世紀頃,イタリア半島のテベレ河畔に建設された古代都市国家に始まる。紀元前272年イタリア半島を統一し,ポエニ戦争に勝利して地中海沿岸一帯を支配。その後内乱が続くがオクタビアヌスが平定し,紀元前27年帝政を開く。以後約200年間パクス-ローマーナ(ローマの平和)が続いた。五賢帝の時代,その版図は最大となり,大西洋岸から小アジアに及んだ。三世紀に入ると政争・反乱が相次ぎ,395年ビザンツ帝国と西ローマ帝国に分立。その文化は芸術面ではギリシャの影響の域を出なかったが,実際面ではすぐれた特色を示し,特に土木・建築・法制に傑出した。

ローマびとへのてがみ

ローマびとへのてがみ 【―人への手紙】
新約聖書中の一書。パウロがローマの教会に送った手紙。信仰による義認を中心とするパウロの福音についての考えが比較的体系だって示されている。ロマ書。

ローマほう

ローマほう [0] 【―法】
古代ローマ時代に制定された法規。十二表法に始まり,ローマ市民に適用される市民法のほかに万民法も形成され,「ユスティニアヌス法典」によって集大成された。中世イタリアを経てドイツ・フランスに継受され,ヨーロッパの法制に大きな影響を与えている。

ローマほうおう

ローマほうおう [6] 【―法王】
⇒教皇(キヨウコウ)

ローマほうたいぜん

ローマほうたいぜん 【―法大全】
〔(ラテン) Corpus Juris Civilis〕
⇒ユスティニアヌス法典(ホウテン)

ローマカトリックきょうかい

ローマカトリックきょうかい [9] 【―教会】
キリスト教最大の教派。使徒ペテロの後継者としてのローマ教皇の権威,洗礼・聖体などの七秘跡や,聖母・聖人などに対する崇敬を重んじる。1054年東方教会と分離。一六世紀以降,対抗宗教改革により,その伝統主義・反プロテスタント的立場が明確にされたが,今日では対立は緩和されている。

ローマカトリック教会

ローマカトリックきょうかい [9] 【―教会】
キリスト教最大の教派。使徒ペテロの後継者としてのローマ教皇の権威,洗礼・聖体などの七秘跡や,聖母・聖人などに対する崇敬を重んじる。1054年東方教会と分離。一六世紀以降,対抗宗教改革により,その伝統主義・反プロテスタント的立場が明確にされたが,今日では対立は緩和されている。

ローマクラブ

ローマクラブ
〔Club of Rome〕
地球の有限性という共通の問題意識をもった,世界各国の知識人で構成される民間団体。1968年ローマで初会合を開き,以後「成長の限界」(1972年)などの提言を含んだ報告書を発表している。

ローマナイズ

ローマナイズ [4] 〖romanize〗 (名)スル
文字をもたない民族の言語やローマ字以外の文字で書かれる言語をローマ字で書き表すこと。ローマ字化。

ローマン

ローマン [1] 〖roman〗
欧文書体の一。立体で,縦線が太く,横線が細い。イタリックやボールドなどの基本書体。ローマン体。
→イタリック
→ボールド

ローマン

ローマン
〜体《印》roman.

ローマン

ローマン 〖(フランス) roman〗
ロマンに同じ。「―主義」
〔「浪漫」「浪曼」などとも当てる〕

ローマンてき

ローマンてき 【―的】 (形動)
ロマンチックに同じ。

ローマンガラス

ローマンガラス [5]
〔Roman glass〕
紀元前後から五世紀にかけてローマ領内で製作されたガラス器物の総称。吹きガラスの製法を用いた。

ローマンス

ローマンス [1]
⇒ロマンス

ローマン的

ローマンてき 【―的】 (形動)
ロマンチックに同じ。

ローマ人への手紙

ローマびとへのてがみ 【―人への手紙】
新約聖書中の一書。パウロがローマの教会に送った手紙。信仰による義認を中心とするパウロの福音についての考えが比較的体系だって示されている。ロマ書。

ローマ大学

ローマだいがく 【―大学】
ローマにあるイタリア最大の国立大学。1303年創立。

ローマ字

ローマじ [3][0] 【―字】
ラテン語を表記する文字。ギリシャ文字に由来する音素文字で,現在,各文字体系中最も普及し国際性をもつ。本来のアルファベットは二四文字であったが,現在ではこれに J と W を加えた二六文字が用いられる。ラテン文字。

ローマ字

ローマじ【ローマ字(で)】
(in) the Latin alphabet[Romaji].

ローマ字綴り

ローマじつづり [5] 【―字綴り】
ローマ字を用いて語を書き表すこと,また,その書き表し方。日本語では,ヘボン式・日本式・訓令式などがある。

ローマ帝国

ローマていこく 【―帝国】
古代,地中海沿岸地方を中心にその周辺地域を版図としたラテン人の帝国。紀元前八世紀頃,イタリア半島のテベレ河畔に建設された古代都市国家に始まる。紀元前272年イタリア半島を統一し,ポエニ戦争に勝利して地中海沿岸一帯を支配。その後内乱が続くがオクタビアヌスが平定し,紀元前27年帝政を開く。以後約200年間パクス-ローマーナ(ローマの平和)が続いた。五賢帝の時代,その版図は最大となり,大西洋岸から小アジアに及んだ。三世紀に入ると政争・反乱が相次ぎ,395年ビザンツ帝国と西ローマ帝国に分立。その文化は芸術面ではギリシャの影響の域を出なかったが,実際面ではすぐれた特色を示し,特に土木・建築・法制に傑出した。

ローマ建築

ローマけんちく [4] 【―建築】
イタリアを中心としたローマ帝国の領土で発達した,石・煉瓦を用いたアーチやボールトを駆使して造られた建築物。コロセウム・パンテオン・凱旋門・カラカラ浴場など。

ローマ教皇

ローマきょうこう [4] 【―教皇】
⇒教皇(キヨウコウ)

ローマ教皇庁

ローマきょうこうちょう [6] 【―教皇庁】
⇒教皇庁(キヨウコウチヨウ)

ローマ数字

ローマすうじ [4] 【―数字】
古代ローマ時代から西洋で用いられている数字。
→ローマ数字[表]

ローマ条約

ローマじょうやく 【―条約】
「ヨーロッパ経済共同体を設立する条約」の通称。1957年ローマで調印。ヨーロッパ共同体( EC )を構成する基本法。
→マーストリヒト条約

ローマ法

ローマほう [0] 【―法】
古代ローマ時代に制定された法規。十二表法に始まり,ローマ市民に適用される市民法のほかに万民法も形成され,「ユスティニアヌス法典」によって集大成された。中世イタリアを経てドイツ・フランスに継受され,ヨーロッパの法制に大きな影響を与えている。

ローマ法大全

ローマほうたいぜん 【―法大全】
〔(ラテン) Corpus Juris Civilis〕
⇒ユスティニアヌス法典(ホウテン)

ローマ法王

ローマほうおう [6] 【―法王】
⇒教皇(キヨウコウ)

ローマ神話

ローマしんわ [4] 【―神話】
古代ローマ人が尊崇する神々や英雄たちを古伝承をもとにギリシャ神話に結びつけ,あるいはなぞらえて構成した神話。紀元前三世紀以降,ギリシャ文学の受容と摂取のもとに形成され,後世西欧世界は専らローマ文学を通してギリシャ神話に親しんだ。

ローム

ローム [1] 〖loam〗
(1)砂・シルト・粘土が適度に混ざって粘りすぎず,また粗すぎない土壌。壌土。
(2)関東ローム層など,赤土と俗称される風化火山灰層の略称。

ローム

ローム
loam (土質の).→英和

ローヤル

ローヤル [1] 〖royal〗
⇒ロイヤル

ローヤルストレートフラッシュ

ローヤルストレートフラッシュ [11] 〖royal straight flush〗
ポーカーの役の一。同じマークの 10・J・Q・K・A の札がそろったもの。
→ストレート-フラッシュ
→ポーカー

ローヤルゼリー

ローヤル・ゼリー
royal jelly.

ローヤルゼリー

ローヤルゼリー [5] 〖royal jelly〗
蜜蜂(ミツバチ)の働き蜂の特殊な分泌物。女王蜂になる幼虫に与えるもの。強壮剤とされる。

ローラットほう

ローラットほう 【―法】
1919年にイギリスのインド政庁が制定した治安法令。インド人を無審理で逮捕投獄しうることなどを内容とし,民族運動の弾圧を目的とした。これに対しガンジーが不服従運動を展開。
〔ローラットは調査委員会の長(S. Rowlatt)の名〕

ローラット法

ローラットほう 【―法】
1919年にイギリスのインド政庁が制定した治安法令。インド人を無審理で逮捕投獄しうることなどを内容とし,民族運動の弾圧を目的とした。これに対しガンジーが不服従運動を展開。
〔ローラットは調査委員会の長(S. Rowlatt)の名〕

ローランのうた

ローランのうた 【―の歌】
⇒ロランの歌

ローランの歌

ローランのうた 【―の歌】
⇒ロランの歌

ローランサン

ローランサン 〖Marie Laurencin〗
(1885-1956) フランスの女流画家。淡い優雅な色調で幻想的な少女像を描いた。

ローランド

ローランド 〖Henry Augustus Rowland〗
(1848-1901) アメリカの物理学者。凹面回折格子(ローランド格子)を発明,太陽スペクトルの研究に貢献した。

ローラー

ローラー
a roller.→英和
ローラー・スケート (a pair of) roller skates (器具);roller skating (遊び).

ローラー

ローラー [1][0] 〖roller〗
(1)円筒形の回転物。ルーラー。ロール。「―刷毛(バケ)」「印刷機の―」
(2)地ならしに使う機械・道具。ロード-ローラー。「テニス-コートに―をかける」
(3)ころ。「―-コンベヤー」

ローラーさくせん

ローラーさくせん [5] 【―作戦】
物事を行う際に,ローラー{(2)}をかけるように,もれなく徹底的に行うやり方。

ローラーカナリア

ローラーカナリア [5]
〔和 roller+canary〕
カナリアの一品種。美しい鳴き声を観賞するため飼育される。

ローラーゲーム

ローラーゲーム [5] 〖roller game〗
ローラー-スケートを着用して行うショー的なゲーム。楕円形のリンクで二チームに分かれ,追い抜きを繰り返し得点を競う。

ローラースケート

ローラースケート [6] 〖roller skate〗
底に小さな四個の車輪の付いた靴で,平らな床面を滑走するスポーツ。

ローラーベアリング

ローラーベアリング [5] 〖roller bearing〗
⇒転軸受(コロジクウ)け

ローラーホッケー

ローラーホッケー [5] 〖roller hockey〗
ローラー-スケートをはいて行うホッケー。一チーム五人。

ローラー作戦

ローラーさくせん [5] 【―作戦】
物事を行う際に,ローラー{(2)}をかけるように,もれなく徹底的に行うやり方。

ローリエ

ローリエ [1] 〖(フランス) laurier〗
⇒月桂樹(ゲツケイジユ)(2)

ローリング

ローリング [0] 〖rolling〗 (名)スル
(1)船などが進行方向に対して横に揺れること。横揺れ。
⇔ピッチング
(2)回転すること。
(3)波がうねること。

ローリング

ローリング
rolling (船の).→英和

ローリングストーンズ

ローリングストーンズ 〖The Rolling Stones〗
ミック=ジャガーを中心とするイギリスのロック-グループ。ビートルズとともに1960年代ロックの双璧(ソウヘキ)をなし,ビートルズがグループ活動を停止したあと,世界ロック界の頂点に立つグループとなった。

ローリングズ

ローリングズ 〖Marjorie Kinnan Rowlings〗
(1896-1953) アメリカの女流小説家。地方色豊かな作品を書いた。代表作「子鹿物語」

ローリングミル

ローリングミル [6] 〖rolling mill〗
圧延機(アツエンキ)。

ローリー

ローリー 〖Walter Raleigh〗
(1552頃-1618) イギリスの軍人・探検家。北アメリカ東海岸の植民事業を試みたが失敗。その地をエリザベス女王にちなみバージニアと命名。タバコをイギリスに伝えたといわれる。著「世界史」

ロール

ロール
〜・キャベツ cabbage rolls.ロール・パン a roll of bread.

ロール

ロール [1][0] 〖roll〗 (名)スル
(1)巻くこと。また,巻いたもの。「髪を―する」「バター-―」「―-ケーキ」
(2)「ローラー{(1)}」に同じ。
(3)板金・鋼板などを曲げる機械。ロール機。
(4)長巻きのままのフィルム。

ロールぐも

ロールぐも [4] 【―雲】
ロールパンのような形をした雲。主に山の風下側に見られる。

ロールし

ロールし [3] 【―紙】
〔rolled paper〕
片面だけにつや出しした包装用紙。

ロールオーバー

ロールオーバー [4] 〖rollover〗
走り高跳びの跳び方の一。からだを横に倒して,バーの上を回転させながら越える跳び方。

ロールカラー

ロールカラー [4] 〖roll collar〗
襟腰が高く,折返った襟。

ロールキャベツ

ロールキャベツ [4]
〔和 roll+cabbage〕
ゆでたキャベツの葉に,ひき肉などを包んで煮込んだもの。キャベツ巻き。

ロールコール

ロールコール [4] 〖roll call〗
国連における投票方式の一。抽選で定まった国からアルファベット順に議長が国名を読み上げ,それに応じて各国代表が賛否・棄権を表明する。

ロールシャッハテスト

ロールシャッハテスト [7] 〖Rorschach test〗
投影法による人格検査の一。インクのしみを落として作った左右対称のあいまいな図形を示し,何に見えるかを言わせて人格の特徴を診断するもの。スイスの精神医学者ロールシャッハ(Hermann R. 1884-1922)の考案。

ロールスクリーン

ロールスクリーン [6]
〔rolling screen〕
棒に布地を巻きつけて収納することによって昇降する日除け。ロール-ブラインド。

ロールズ

ロールズ 〖John Rawls〗
(1921- ) アメリカの政治学者。主著「正義論」などで公正としての正義の説を唱えて功利主義を批判,広範な議論を引き起こした。

ロールバック

ロールバック [4] 〖rollback〗
〔巻き返しの意〕
物価・賃金などの以前の水準への引き下げ,人員の削減などをいう。

ロールバー

ロールバー [4] 〖roll bar〗
自動車で,転覆したとき乗員の安全を確保する目的で取り付ける棒状の保護部材。

ロールパン

ロールパン [0]
〔和 英 roll+(ポルトガル) pão〕
のばしたパン生地を巻いて焼き上げたパン。バター-ロールなど。

ロールフィルム

ロールフィルム [4] 〖roll film〗
巻き取って使う長いフィルム。巻きフィルム。

ロールプレーイング

ロールプレーイング [5] 〖roleplaying〗
現実に似せた場面で,ある役割を模擬的に演じること。カウンセリングなどの学習の手段や,心理療法の治療技法として用いられる。

ロールプレーイングゲーム

ロールプレーイングゲーム [10] 〖roleplaying game〗
ゲームの一種。プレーヤーがゲームの世界の中で,ある人物の役割を演じ,さまざまな経験を通して成長していく過程を楽しみながら,目的を達成していくもの。RPG 。

ロール紙

ロールし [3] 【―紙】
〔rolled paper〕
片面だけにつや出しした包装用紙。

ロール雲

ロールぐも [4] 【―雲】
ロールパンのような形をした雲。主に山の風下側に見られる。

ローレライ

ローレライ
the Lorelei.→英和

ローレライ

ローレライ 〖Lorelei〗
(1)ライン川の岩の上から美貌(ビボウ)と美声で舟人を誘惑し,舟もろとも沈めるという伝説中の妖女(ヨウジヨ)。
(2)ドイツのジルヒャー(F. Silcher 1789-1860)作曲の歌曲。{(1)}の伝説に基づくハイネの詩に1837年作曲。

ローレル

ローレル [1] 〖laurel〗
⇒月桂樹(ゲツケイジユ)(2)

ローレルしすう

ローレルしすう [6][5] 【―指数】
〔Rohrer's index〕
児童・生徒の栄養状態の判定に用いられる指数。体重(グラム)を身長(センチ)の三乗で割り,一〇の七乗を掛けた数。

ローレル指数

ローレルしすう [6][5] 【―指数】
〔Rohrer's index〕
児童・生徒の栄養状態の判定に用いられる指数。体重(グラム)を身長(センチ)の三乗で割り,一〇の七乗を掛けた数。

ローレンシウム

ローレンシウム [5] 〖lawrencium〗
アクチノイドの一。記号 Lr 原子番号一〇三。人工の超ウラン元素。同位体はすべて放射性。最も半減期の長い核種の質量数は二六〇。

ローレンス

ローレンス 〖Lawrence〗
(1)〔David Herbert L.〕
(1885-1930) イギリスの小説家・詩人。性の問題を追求して現代文学に新しい領域を開いた。作「チャタレー夫人の恋人」「息子と恋人」「虹」など。
(2)〔Ernest Orlando L.〕
(1901-1958) アメリカの物理学者。サイクロトロンを製作し,原子核の人工変換や人工放射能などについて研究。
(3)〔Thomas Edward L.〕
(1888-1935) イギリスの考古学者・軍人。第一次大戦でアラブ反乱軍を指揮してオスマン帝国軍に対するゲリラ戦を展開,アラブ独立に努力。「アラビアのローレンス」として知られる。著「知恵の七柱」

ローレンツ

ローレンツ 〖Konrad Zacharias Lorenz〗
(1903-1989) オーストリアの動物学者。主に鳥類・魚類の観察を通じて動物行動の機構を明らかにし,動物行動学(エソロジー)を開拓。「刷り込み」の研究は著名。著「攻撃」など。

ローレンツ

ローレンツ 〖Hendrik Antoon Lorentz〗
(1853-1928) オランダの理論物理学者。電磁場・光・電子を研究し,光の屈折率と密度の関係を示す式,ローレンツ力を導入し,ゼーマン効果の理論を発表。また,ローレンツ短縮・ローレンツ変換式の導出により相対性理論の先駆をなした。

ローレンツしゅうしゅく

ローレンツしゅうしゅく [6] 【―収縮】
相対的に運動する物体の長さが,その物体の静止系で測定した長さより運動方向に収縮して観測される現象。ローレンツが,マイケルソン-モーリーの実験を説明するため1893年に提出,のち特殊相対性理論により論証された。ローレンツ短縮。

ローレンツへんかん

ローレンツへんかん [6] 【―変換】
特殊相対性理論において,互いに等速度で運動する慣性系を結びつける時空座標の変換。空間座標と時間座標が混じり合って変換されるが,光速度は不変に保つ。特殊相対性理論はこの変換によって,基本法則の形が変わらないように構成される。

ローレンツりょく

ローレンツりょく [5] 【―力】
磁場中を運動する荷電粒子に働く力。粒子速度と磁束密度が直交するときに最大で,その両方に垂直な方向に働き,それらの大きさに比例する。

ローレンツ力

ローレンツりょく [5] 【―力】
磁場中を運動する荷電粒子に働く力。粒子速度と磁束密度が直交するときに最大で,その両方に垂直な方向に働き,それらの大きさに比例する。

ローレンツ収縮

ローレンツしゅうしゅく [6] 【―収縮】
相対的に運動する物体の長さが,その物体の静止系で測定した長さより運動方向に収縮して観測される現象。ローレンツが,マイケルソン-モーリーの実験を説明するため1893年に提出,のち特殊相対性理論により論証された。ローレンツ短縮。

ローレンツ変換

ローレンツへんかん [6] 【―変換】
特殊相対性理論において,互いに等速度で運動する慣性系を結びつける時空座標の変換。空間座標と時間座標が混じり合って変換されるが,光速度は不変に保つ。特殊相対性理論はこの変換によって,基本法則の形が変わらないように構成される。

ローン

ローン
a loan.→英和
住宅ローン a housing loan.

ローン

ローン [1] 〖loan〗
貸付。貸付金。銀行ローン・住宅ローンなど,多く消費者金融について用いる語。「―の返済」

ローン

ローン [1] 〖lawn〗
芝生。

ローン

ローン [1] 〖lawn〗
薄地の軽い綿・麻織物。しなやかで張りがあり,やや透ける。夏物衣料・ハンカチ・カーテンなどとする。
〔フランスの原産地ラン(Laon)に由来する称〕

ローンていけいはんばい

ローンていけいはんばい [8] 【―提携販売】
買主が,売主の提携先の金融機関から融資を受け,これを支払いにあて,金融機関へは分割で返済する取引形態。

ローンスキー

ローンスキー [5]
〔和 lawn+ski〕
雪の代わりに芝生を張ったスロープを滑るスキー。

ローンテニス

ローン・テニス
lawn tennis.

ローンテニス

ローンテニス [4] 〖lawn tennis〗
芝生のコートで行うテニス。

ローンポジション

ローンポジション [5] 〖loan position〗
金融機関の調達と運用の資金ポジションにおいて,余資(コール-ローン,買入手形など)が外部負債(日銀借入・コール-マネー・売渡手形など)を上回っている状態。
⇔マネー-ポジション

ローン提携販売

ローンていけいはんばい [8] 【―提携販売】
買主が,売主の提携先の金融機関から融資を受け,これを支払いにあて,金融機関へは分割で返済する取引形態。

ロ長調

−ちょう【ロ長(短)調】
《楽》B major (minor).七五調の詩 a poem in the seven-and-five syllable meter.

ロ長調

ロちょう【ロ長(短)調】
《楽》 <in> B major (minor).

ワイ

ワイ [1] 〖 Y ・ y 〗
(1)英語アルファベットの第二五字。
(2)〔yen の略〕
貨幣単位の円を示す記号。¥。
(3)イットリウム(yttrium)の元素記号( Y )。
(4)数学で,� に次ぐ第二の未知数を表す記号( � )。

ワイじろ

ワイじろ [3] 【 Y 字路】
Y 字形に交わった道路。三叉路(サンサロ)。

ワイせんしょくたい

ワイせんしょくたい [0] 【 Y 染色体】
性染色体の一。雌が同型,雄が異型の性染色体をもつ場合に,雄のみがもつものをいう。ヒトでは強い男性決定因子をもつ。
→X 染色体

ワイエス

ワイエス 〖Andrew Wyeth〗
(1917- ) アメリカの画家。片田舎に住み,独自の画風で地方の自然や人々を描いた。水彩・テンペラによる細密描写を特徴とする。代表作「クリスティーナの世界」

ワイエムシーエー

ワイエムシーエー 〖 YMCA 〗
〔Young Men's Christian Association〕
キリスト教の信仰に基づき,人格の向上と奉仕の精神による社会活動を目指す国際的な団体。1844年,ウィリアムズ(George Williams 1821-1905)がイギリスに創立。キリスト教青年会。

ワイエルシュトラス

ワイエルシュトラス 〖Karl Theodor Weierstrass〗
(1815-1897) ドイツの数学者。複素関数論はじめ関数論について多くの業績をあげる。解析学を厳密に基礎づけ,近代解析学の父とも呼ばれる。

ワイオミング

ワイオミング 〖Wyoming〗
アメリカ合衆国の西部,ロッキー山脈中にある州。イエローストン国立公園がある。州都シャイアン。

ワイキキ

ワイキキ 〖Waikiki〗
ハワイ諸島のオアフ島,ホノルル市の南東部にある海岸。世界有数の海水浴場・保養地。
ワイキキ[カラー図版]

ワイシャツ

ワイシャツ [0]
〔ホワイト-シャツの転〕
前開きで,台襟・カフス・前立てのついたシャツ。多く男性が背広などの下に着る。もと,襟・カフスをボタンで身頃・袖にとめて着た。

ワイシャツ

ワイシャツ
a shirt.→英和
ワイシャツ地 shirting.→英和

ワイス

ワイス 〖Peter Weiss〗
(1916-1982) ドイツ生まれのスウェーデンの作家。全体主義と個人主義の対置をテーマにした戯曲「マラー/サド劇」で知られ,政治的題材による劇作を行う。ほかに,小説「御者のからだの影」,戯曲「追究」など。

ワイスマン

ワイスマン 〖August Weismann〗
(1834-1914) ドイツの発生学者・遺伝学者。獲得形質の遺伝を全面的に否定し生殖細胞のみが遺伝することを主張,独自の進化学説を展開。

ワイスマンせつ

ワイスマンせつ [4] 【―説】
ワイスマンの提唱した進化説。変異は両性の生殖細胞に含まれる生殖質が受精によって結合したときの組み合わせによってはじめて生じ,その過程に自然選択がはたらいて,ある方向に進化するというもの。ネオ-ダーウィニズム。

ワイスマン説

ワイスマンせつ [4] 【―説】
ワイスマンの提唱した進化説。変異は両性の生殖細胞に含まれる生殖質が受精によって結合したときの組み合わせによってはじめて生じ,その過程に自然選択がはたらいて,ある方向に進化するというもの。ネオ-ダーウィニズム。

ワイズマン

ワイズマン 〖Chaim Weizmann〗
(1874-1952) イスラエルの政治家・化学者。シオニズム運動を指導しバルフォア宣言発表に努力。イスラエル成立後,初代大統領。また,アセトン火薬の大量生産法の開発でも知られる。

ワイダ

ワイダ 〖Andrzej Wajda〗
(1926- ) ポーランドの映画監督・演出家。「地下水道」「灰とダイヤモンド」などで一躍世界的に有名になる。他「婚礼」「大理石の男」など。

ワイダブリューシーエー

ワイダブリューシーエー 〖 YWCA 〗
〔Young Women's Christian Association〕
キリスト教の信仰に基づいて,女子青年の精神的・社会的向上を目指す国際的な団体。1855年ロンドンで発足。キリスト教女子青年会。

ワイツゼッカー

ワイツゼッカー 〖Weizsäcker〗
(1)〔Carl Friedrich von W.〕
(1912- ) ドイツの理論物理学者・哲学者。原子核の質量公式の発見のほか,宇宙物理学・核物理学の分野で活躍。「ゲッチンゲン宣言」署名者の一人。
(2)〔Richard von W.〕
(1920- ) ドイツの政治家。{(1)}の弟。1984年西ドイツ大統領に就任。再選の後,90〜94年統一ドイツ初代大統領。ドイツ敗戦四〇周年記念演説では,歴史における責任を説いて高い評価を得た。

ワイツゼッカーのたいようけいせいいんせつ

ワイツゼッカーのたいようけいせいいんせつ 【―の太陽系成因説】
1944年ワイツゼッカー{(1)}が提唱した渦動星雲による太陽系成因説。星雲が乱流状態で回転すると,中央から周辺へと順次大きな楕円状の渦が生じ,中央部は太陽になり,渦と渦の間に集結した物質が惑星になるという説。
→原始太陽系

ワイツゼッカーの太陽系成因説

ワイツゼッカーのたいようけいせいいんせつ 【―の太陽系成因説】
1944年ワイツゼッカー{(1)}が提唱した渦動星雲による太陽系成因説。星雲が乱流状態で回転すると,中央から周辺へと順次大きな楕円状の渦が生じ,中央部は太陽になり,渦と渦の間に集結した物質が惑星になるという説。
→原始太陽系

ワイド

ワイド 〖WIDE〗
〔Widely Integrated Distributed Environment〕
1988年(昭和63)に,慶応大学・東京大学・東京工業大学を中心に,学術研究を目的として開始された日本のインターネット研究プロジェクト。

ワイド

ワイド
〜・スクリーン a wide screen.ワイド番組 a long <radio,TV> program.

ワイド

ワイド [1] 〖wide〗 (名・形動)
(1)幅の広いこと。大型であること。また,そのさま。「―な眺望」
(2)ワイド-レンズの略。

ワイドばんぐみ

ワイドばんぐみ [4] 【―番組】
長時間の番組。

ワイドショー

ワイドショー [4]
〔和 wide+show〕
テレビの娯楽番組の一形態。いくつかの部分(コーナー)から成り,一人ないし複数の司会者が進行役を務め,統括する。

ワイドスクリーン

ワイドスクリーン [6] 〖wide screen〗
(1)普通よりも左右に拡大された大型のスクリーン。
(2)標準の縦横比三対四の映画ではなく,横方向が拡大された規格の映画。シネラマ・シネマスコープ・ビスタビジョン・七〇ミリ映画などをいう。

ワイドレンズ

ワイドレンズ [4]
〔wide-angle lens〕
⇒広角(コウカク)レンズ

ワイド番組

ワイドばんぐみ [4] 【―番組】
長時間の番組。

ワイナリー

ワイナリー [1] 〖winery〗
葡萄(ブドウ)酒醸造所。

ワイパー

ワイパー
《機》a (windshield) wiper.

ワイパー

ワイパー [1] 〖wiper〗
自動車などの前窓に付けて雨滴をぬぐい取り,視界を確保する装置。

ワイフ

ワイフ [1] 〖wife〗
妻。女房。家内。

ワイフ

ワイフ
a[one's]wife.→英和

ワイプ

ワイプ [1] 〖wipe〗
映画やテレビで,画面を片隅から斜めや上下左右にふきとるように消し,同時に次の画面を現してゆく画面転換方法。「―-アウト」「―-イン」

ワイマール

ワイマール 〖Weimar〗
ドイツ中部の小都市。一八,九世紀ゲーテ・シラー・リストらが活躍した学術文化都市として知られる。

ワイマールきょうわこく

ワイマールきょうわこく 【―共和国】
ドイツ革命に伴い成立したドイツ共和国(1919-1933)の通称。社会民主党・中央党・民主党が連立内閣を結成,ワイマール憲法を制定。政局は常に不安定で保守勢力が根強く残り,世界恐慌の直撃をうけ,ナチスの政権獲得で消滅した。

ワイマールけんぽう

ワイマールけんぽう 【―憲法】
1919年,ワイマールにおいて国民議会が制定したドイツ共和国憲法の通称。国民主権・議会制民主主義の採用のほか,初めて社会権の保障について定め,二〇世紀民主主義憲法の先駆け・典型といわれる。

ワイマール共和国

ワイマールきょうわこく 【―共和国】
ドイツ革命に伴い成立したドイツ共和国(1919-1933)の通称。社会民主党・中央党・民主党が連立内閣を結成,ワイマール憲法を制定。政局は常に不安定で保守勢力が根強く残り,世界恐慌の直撃をうけ,ナチスの政権獲得で消滅した。

ワイマール憲法

ワイマールけんぽう 【―憲法】
1919年,ワイマールにおいて国民議会が制定したドイツ共和国憲法の通称。国民主権・議会制民主主義の採用のほか,初めて社会権の保障について定め,二〇世紀民主主義憲法の先駆け・典型といわれる。

ワイヤ

ワイヤ
(1) a wire.→英和
(2) a wire rope.

ワイヤ

ワイヤ [1][0] 〖wire〗
(1)針金。
(2)電線。電信線。
(3)ワイヤ-ロープの略。
(4)楽器の金属弦。

ワイヤグラス

ワイヤグラス [4] 〖wire glass〗
⇒網入(アミイ)りガラス

ワイヤゲージ

ワイヤゲージ [4] 〖wire gauge〗
針金の直径を測定するのに用いるゲージ。鋼製円板の周辺に0.1〜12ミリメートル幅の切り込みが順につけてあるミリゲージが一般的。針金ゲージ。

ワイヤブラシ

ワイヤブラシ [4] 〖wire brush〗
針金を植えたブラシ。鉄さびを落としたりするのに用いる。

ワイヤラス

ワイヤラス [1] 〖wire lath〗
鉄線を編んでつくった塗り壁の下地用ラス。

ワイヤレス

ワイヤレス [1] 〖wireless〗
(1)無線電信。無線電話。
(2)ワイヤレス-マイクロホンの略。

ワイヤレス

ワイヤレス
〜・マイク a wireless microphone.

ワイヤレスマイクロホン

ワイヤレスマイクロホン [9] 〖wireless microphone〗
マイクロホンのついた小型送信機。コードがないので使用者が自由に移動でき,ステージなどで用いられる。

ワイヤロープ

ワイヤロープ [4] 〖wire rope〗
鋼鉄線をより合わせた綱。鋼索。ワイヤ。

ワイラー

ワイラー 〖William Wyler〗
(1902-1981) アメリカの映画監督。フランス生まれ。文芸作品・西部劇のほか,幅広いジャンルの作品に格調高い演出を見せた。代表作「嵐が丘」「我等の生涯の最良の年」「ローマの休日」「ベン=ハー」など。

ワイル

ワイル 〖Kurt Weill〗
(1900-1950) ドイツの作曲家。アメリカに亡命。オペラ指揮者として出発,ジャズの手法も取り入れた革新的・大衆的な作風のオペラを作曲し,映画音楽も手がけた。代表作「三文オペラ」

ワイル

ワイル 〖Hermann Weyl〗
(1885-1955) ドイツの数学者。微分幾何学の研究と,それによる一般相対性理論の数学的基礎づけ,群の表現論の研究とその量子力学への応用などで知られる。数学・物理学の哲学的基礎についても論じた。

ワイルびょう

ワイルびょう [0] 【―病】
スピロヘータの一種,黄疸出血性レプトスピラによる急性伝染病。ドブネズミが媒介し,経皮・経口伝染する。発熱・筋肉痛で始まり,黄疸・出血・腎臓障害を起こす。多くは炭鉱や水田地帯で見られる。1886年ドイツのワイル(A. Weil 1848-1916)により初めて記載され,1915年稲田竜吉・井戸泰が病原体を発見。黄疸出血レプトスピラ症。伝染性黄疸。

ワイルダー

ワイルダー 〖Wilder〗
(1)〔Billy W.〕
(1906- ) アメリカの映画監督。オーストリア生まれ。才気あふれる作風で知られ,後期は都会的喜劇に手腕を発揮。代表作「失われた週末」「サンセット大通り」「お熱いのがお好き」「アパートの鍵貸します」
(2)〔Laura Ingalls W.〕
(1867-1957) アメリカの児童文学作家。代表作「大草原の小さな家」
(3)〔Thornton Niven W.〕
(1897-1975) アメリカの作家。愛・孤独・死などをテーマにした作品でアメリカ現代文学に特異な位置を占める。小説「サン-ルイス-レイの橋」,戯曲「わが町」など。

ワイルド

ワイルド 〖Oscar Wilde〗
(1854-1900) イギリスの劇作家・小説家・詩人。世紀末文学の代表的作家で,芸術のための芸術を提唱。イギリス伝来の風俗喜劇を復活したことでも知られる。代表作,戯曲「サロメ」,小説「ドリアン=グレーの肖像」,童話集「幸福な王子」,ほかに「獄中記」

ワイルド

ワイルド [1] 〖wild〗 (形動)
(1)野生であるさま。未開であるさま。「―-フラワー」
(2)荒々しいさま。野性的。「―なサウンド」

ワイルドウオーター

ワイルドウオーター [6] 〖wild water〗
カヌー競技の一。3キロメートル以上の急流のコースを,岩などをよけながらこぎ下り,速度と技を競うもの。

ワイルドピッチ

ワイルドピッチ [5] 〖wild pitch〗
野球で,投手の暴投。

ワイルドライス

ワイルドライス [5] 〖wild rice〗
北米産のマコモ。黒く細長いコメに似た種子は,西洋料理のつけ合わせに用いる。

ワイル病

ワイルびょう [0] 【―病】
スピロヘータの一種,黄疸出血性レプトスピラによる急性伝染病。ドブネズミが媒介し,経皮・経口伝染する。発熱・筋肉痛で始まり,黄疸・出血・腎臓障害を起こす。多くは炭鉱や水田地帯で見られる。1886年ドイツのワイル(A. Weil 1848-1916)により初めて記載され,1915年稲田竜吉・井戸泰が病原体を発見。黄疸出血レプトスピラ症。伝染性黄疸。

ワイン

ワイン [1] 〖wine〗
(1)葡萄(ブドウ)酒。
(2)果実あるいはそのしぼり汁を発酵させてつくった醸造酒。「アップル-―」
(3)洋酒。酒。「無暗(ムヤミ)に―ばかし強つけて居たが/当世書生気質(逍遥)」

ワイン

ワイン
wine (ぶどう酒).→英和
ワイン・グラス a wineglass.→英和

ワインカラー

ワインカラー [4] 〖wine color〗
ワイン-レッドのこと。

ワインガルトナー

ワインガルトナー 〖Felix Weingartner〗
(1863-1942) オーストリアの指揮者。ウィーン-フィルハーモニー常任指揮者やバーゼル音楽院長などを務めた。

ワインクーラー

ワインクーラー [4] 〖wine cooler〗
(1)葡萄(ブドウ)酒を瓶ごと冷やす容器。
(2)葡萄酒をベースに,リキュール・ジュースなどを加えて作る,清涼感に満ちたカクテル。

ワイングラス

ワイングラス [4] 〖wineglass〗
葡萄(ブドウ)酒用の足の長いグラス。
→グラス

ワインセラー

ワインセラー [4] 〖wine cellar〗
葡萄(ブドウ)酒の貯蔵庫。適度な温度・湿度を保てるようにしてある。

ワインドアップ

ワインドアップ
《野》a windup.→英和
〜する wind up.

ワインドアップ

ワインドアップ [5] 〖windup〗 (名)スル
野球などで,投手が投球の予備動作として,利き腕を大きく回したり,両手を頭上に振りかぶったりすること。ワインドアップ-モーション。

ワインドアップポジション

ワインドアップポジション [9] 〖windup position〗
野球で,投手が投球直前にとらなければならない姿勢の一。打者に面して立ち,軸足を投手板につけ,他の足は投手板上または後方において立つ姿勢。
→セット-ポジション

ワインバーグ

ワインバーグ 〖Steven Weinberg〗
(1933- ) アメリカの理論物理学者。弱い相互作用と電磁相互作用をゲージ理論の立場から統一的に扱う理論モデルを提唱。
→統一場理論

ワインビネガー

ワインビネガー [4] 〖wine vinegar〗
葡萄(ブドウ)酒からつくった食酢。

ワインレッド

ワインレッド [4] 〖wine red〗
赤葡萄(ブドウ)酒のような濃い赤紫色。

ワウ

ワウ [1] 〖wow〗
⇒ワウ-フラッター

ワウフラッター

ワウフラッター [4] 〖wow/flutter〗
アナログ音響機器の回転むらによって発生する録音・再生音の周波数変動。遅い変動周期によるものをワウ,速い変動周期によるものをフラッターという。

ワガドゥグ

ワガドゥグ 〖Ouagadougou〗
ブルキナファソの首都。同国の中央部にあり,落花生の集散地。

ワギナ

ワギナ [1] 〖(ラテン) vagina〗
⇒バギナ

ワクスマン

ワクスマン 〖Selman Abraham Waksman〗
(1888-1973) ロシア生まれのアメリカの細菌学者。1944年にストレプトマイシンを発見。また,その工業的製法も見いだし,抗生物質の利用に道を開いた。

ワクチン

ワクチン [1] 〖(ドイツ) Vakzin〗
感染症の予防に役だてるために各種伝染性疾患の病原微生物から製した抗原の総称。弱毒化した生きた病原体を含む BCG ・痘瘡(トウソウ)・ポリオなどの生ワクチン,殺した病原体を材料にしたコレラ・インフルエンザ・日本脳炎などの不活化ワクチン(死菌ワクチン),病原体が生産する毒素の毒性をなくしたジフテリア・破傷風などのトキソイドがある。予防接種剤。

ワクチン

ワクチン
vaccine.→英和
〜注射を受ける receive an inoculation[a vaccination].

ワグナー

ワグナー 〖Wagner〗
〔ワーグナーとも〕
(1)〔Adolf Heinrich Gotthilf W.〕
(1835-1917) ドイツの経済学者。新歴史学派の一人。国家社会主義的な立場からの財政学体系は各国の財政思想に大きな影響を与えた。国家経費膨張の法則は有名。著「財政学」など。
(2)〔Gottfried W.〕
(1831-1892) ドイツの化学者・工芸家。1868年(明治1)来日。有田焼の改良や釉(ウワグスリ)の研究など窯業の技術指導に尽力。また,工芸・製造化学を講ずるなど日本の応用化学の育成に貢献した。作陶もし,旭焼(吾妻焼)の名で知られる。
(3)〔Otto W.〕
(1841-1918) オーストリアの建築家。合理主義の考えを建築に取り入れ,二〇世紀の建築の方向性を示した。代表作にマジョリカハウス・ウィーン郵便貯金局・シュタインホーフ礼拝堂などがある。
(4)〔Wilhelm Richard W.〕
(1813-1883) ドイツ-ロマン派の作曲家。人間の全体・本質を表現する総合芸術を目指し,劇と大規模な管弦楽を緊密に結びつけた楽劇を創造。ドイツの伝説や神話を素材とした台本を自ら書き,楽劇の理想的な上演のためにバイロイト祝祭劇場を設立した。代表作はオペラ「タンホイザー」「ローエングリン」,楽劇「トリスタンとイゾルデ」「ニーベルングの指輪」(四部作),「パルジファル」など。

ワグナーほう

ワグナーほう 【―法】
1935年にアメリカで制定された「全国労働関係法」の通称。ニュー-ディール政策の一環として上院議員ワグナー(R. F. Wagner 1877-1953)が提案し,労働者の団結権,労使交渉の対等性を保障。のちタフト-ハートレー法により修正された。

ワグナー法

ワグナーほう 【―法】
1935年にアメリカで制定された「全国労働関係法」の通称。ニュー-ディール政策の一環として上院議員ワグナー(R. F. Wagner 1877-1953)が提案し,労働者の団結権,労使交渉の対等性を保障。のちタフト-ハートレー法により修正された。

ワグネル

ワグネル 〖Wagner〗
⇒ワグナー

ワゴン

ワゴン
(1) a wagon (食堂の).→英和
(2) <米> a station wagon[ <英> an estate car](貨物運搬を兼ねた乗用車).

ワゴン

ワゴン [1] 〖wagon〗
(1)四輪の荷馬車。
(2)手押し車。特に,食器・料理などをのせて運ぶ移動配膳台。
(3)ステーション-ワゴンの略。

ワゴンサービス

ワゴンサービス [4]
〔和 wagon+service〕
小型の手押し車に料理をのせて客の前に運び,見せてから取り分けるなどのサービスの仕方。ワゴンの上で調理することもある。

ワゴンセール

ワゴンセール [4]
〔和 wagon+sale〕
(店頭や店内の一角で)ワゴンに商品を載せて行う安売り。

ワシントン

ワシントン 〖George Washington〗
(1732-1799) アメリカの政治家。アメリカ独立革命で植民地軍総司令官として独立を獲得,憲法制定会議議長を務め,1789年初代大統領に選出。97年の引退まで国内諸勢力の調整・中立外交に努め,アメリカの基礎を固めた。

ワシントン

ワシントン 〖Washington〗
(1)〔初代大統領ワシントンにちなむ〕
アメリカ合衆国の首都。同国東部ポトマック川東岸にある。州に属さず,コロンビア特別区(District of Columbia; DC)を形成。ホワイト-ハウス・連邦議会議事堂・連邦最高裁判所などがある。ワシントン DC 。華府。
〔「華盛頓」とも書く〕
(2)アメリカ合衆国,太平洋に臨む州。北はカナダと国境を接する。木材・小麦などの産が多い。州都オリンピア。
ワシントン(1)(議事堂)[カラー図版]
ワシントン(1)(ホワイトハウス)[カラー図版]
ワシントン(1)(スミソニアン博物館)[カラー図版]

ワシントン

ワシントン
Washington (人名,州);→英和
Washington,D.C.→英和
(首都).

ワシントンかいぎ

ワシントンかいぎ 【―会議】
1921(大正10)〜22年,アメリカの主唱により第一次大戦後の太平洋・極東問題,海軍軍縮問題に関して開かれた国際会議。米・英・日・仏・伊・オランダ・ベルギー・ポルトガル・中国が参加。九か国条約・四か国条約・海軍軍縮条約が成立し,アジアにおける列強の勢力関係(ワシントン体制)が定まった。

ワシントンじょうやく

ワシントンじょうやく 【―条約】
〔Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora〕
正称,絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約。1973年ワシントンでの会議で採択,75年発効。日本は80年(昭和55)批准。CITES 。

ワシントンナショナルギャラリー

ワシントンナショナルギャラリー
〔National Gallery of Art〕
ワシントンにある国立美術館。財政家メロン(A. Mellon1855-1937)の寄贈したコレクションをもとに1941年開館。中世から現代に至るヨーロッパの名画を展示する。

ワシントンポスト

ワシントンポスト 〖The Washington Post〗
首都ワシントンで発行されているアメリカの朝刊紙。1877年創刊。ウォーターゲート事件の調査・報道で名高い。

ワシントン会議

ワシントンかいぎ 【―会議】
1921(大正10)〜22年,アメリカの主唱により第一次大戦後の太平洋・極東問題,海軍軍縮問題に関して開かれた国際会議。米・英・日・仏・伊・オランダ・ベルギー・ポルトガル・中国が参加。九か国条約・四か国条約・海軍軍縮条約が成立し,アジアにおける列強の勢力関係(ワシントン体制)が定まった。

ワシントン条約

ワシントンじょうやく 【―条約】
〔Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora〕
正称,絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約。1973年ワシントンでの会議で採択,75年発効。日本は80年(昭和55)批准。CITES 。

ワジ

ワジ 〖(アラビア) wādī〗
アラビア・北アフリカなど乾燥気候地域の涸(カ)れ川。降雨時にのみ水が流れる川。涸れ谷。

ワスプ

ワスプ [1] 〖WASP〗
〔White Anglo-Saxon Protestant〕
アングロ-サクソン系白人で,かつプロテスタントであること。アメリカ社会の主流を構成する典型とされた。

ワセリン

ワセリン [0] 〖Vaseline〗
重油から得る炭化水素の混合物。無色あるいは淡黄色の軟膏状。中性で刺激性がなく,空気酸化や化学薬品の作用を受けにくいので,軟膏・化粧品の基剤,機械類の防銹(ボウシユウ)剤・減摩剤などに用いる。商標名。石油工業ではペトロラタムという。

ワセリン

ワセリン
vaseline <商標 Vaseline より> .→英和

ワックス

ワックス
〜(を塗る) wax.→英和

ワックス

ワックス [1] 〖wax〗
蝋(ロウ)。特に,床や家具の艶出し,スキーの滑走面に塗るものなどをいう。

ワッシャー

ワッシャー [1] 〖washer〗
⇒座金(ザガネ)

ワッシャーかこう

ワッシャーかこう [5] 【―加工】
〔水洗い装置(washer)にかける意から〕
水洗いや熱処理によって,布に不規則な皺(シワ)をつける仕上げ。皺加工。

ワッシャー加工

ワッシャーかこう [5] 【―加工】
〔水洗い装置(washer)にかける意から〕
水洗いや熱処理によって,布に不規則な皺(シワ)をつける仕上げ。皺加工。

ワッセルマン

ワッセルマン
〜反応 a Wassermann (reaction) (血液検査の).

ワッセルマン

ワッセルマン 〖Wassermann〗
(1)〔August von W.〕
(1866-1925) ドイツの細菌学者。梅毒血清反応・コレラ予防接種法など血清学・免疫学に業績を残す。
(2)〔Jakob W.〕
(1873-1934) ドイツの小説家。心理分析的手法で多くの長編を書いた。代表作「ツィルンドルフのユダヤ人」「鵞鳥を抱く男」

ワッセルマンはんのう

ワッセルマンはんのう [7] 【―反応】
梅毒の血清診断法。1906年ドイツのワッセルマン{(1)}らが成功させた。被検者の血清とスピロヘータに共通の抗原性をもつ物質との間に補体結合反応を起こさせ,溶血現象がない場合を陽性とする。

ワッセルマン反応

ワッセルマンはんのう [7] 【―反応】
梅毒の血清診断法。1906年ドイツのワッセルマン{(1)}らが成功させた。被検者の血清とスピロヘータに共通の抗原性をもつ物質との間に補体結合反応を起こさせ,溶血現象がない場合を陽性とする。

ワット

ワット [1] 〖watt〗
〔 J =ワットにちなむ〕
仕事率・電力の SI 単位。一秒あたり1ジュールの仕事率。記号 W

ワット

ワット 〖James Watt〗
(1736-1819) イギリスの機械技術者。ニューコメン機関を改良して凝縮器を分離した蒸気機関を発明。また,圧力計・調速器・複動式機関などを発明,イギリス産業革命の原動力となった。

ワット

ワット
a watt.→英和
100〜の電球 a 100-watt bulb.

ワットけい

ワットけい [0] 【―計】
電力計。

ワットじ

ワットじ [3] 【―時】
一ワットの仕事率で一時間になす仕事の量。3600ジュールに等しい。記号 Wh

ワットびょう

ワットびょう [3] 【―秒】
工学で用いるエネルギーの単位。その三六〇〇倍をワット時,さらにその一〇〇〇倍をキロワット時という。一ワット秒は一ジュールに等しい。

ワットタイラーのらん

ワットタイラーのらん 【―の乱】
1381年イギリスで,人頭税徴収など抑圧を強める領主に抵抗して農民が起こした反乱。指導者のワット=タイラー(Wat Tyler)はロンドンを占領,王と会見して,農奴制廃止などを認めさせたが,二度目の会見の時に殺害され,反乱は急速に衰退。

ワットタイラーの乱

ワットタイラーのらん 【―の乱】
1381年イギリスで,人頭税徴収など抑圧を強める領主に抵抗して農民が起こした反乱。指導者のワット=タイラー(Wat Tyler)はロンドンを占領,王と会見して,農奴制廃止などを認めさせたが,二度目の会見の時に殺害され,反乱は急速に衰退。

ワットマンし

ワットマンし [4] 【―紙】
〔英国のワットマン(Whatman)社の商標名〕
純白厚地の図画用紙。水彩画用。イギリスのケント州メードストン特産。ワットマン。

ワットマン紙

ワットマンし [4] 【―紙】
〔英国のワットマン(Whatman)社の商標名〕
純白厚地の図画用紙。水彩画用。イギリスのケント州メードストン特産。ワットマン。

ワット時

ワットじ [3] 【―時】
一ワットの仕事率で一時間になす仕事の量。3600ジュールに等しい。記号 Wh

ワット秒

ワットびょう [3] 【―秒】
工学で用いるエネルギーの単位。その三六〇〇倍をワット時,さらにその一〇〇〇倍をキロワット時という。一ワット秒は一ジュールに等しい。

ワット計

ワットけい [0] 【―計】
電力計。

ワッハーブは

ワッハーブは 【―派】
〔Wahhāb〕
一八世紀半ばにアラビア半島に興ったイスラム教の一派。コーランの厳守を唱え,聖者崇拝を否定。ムハンマド=ブン=アブド=アル=ワッハーブ(1703-1787)により創始。サウジアラビア王国の国教。

ワッハーブ派

ワッハーブは 【―派】
〔Wahhāb〕
一八世紀半ばにアラビア半島に興ったイスラム教の一派。コーランの厳守を唱え,聖者崇拝を否定。ムハンマド=ブン=アブド=アル=ワッハーブ(1703-1787)により創始。サウジアラビア王国の国教。

ワッフル

ワッフル
a waffle (菓子).→英和

ワッフル

ワッフル [1] 〖waffle〗
洋菓子の一。小麦粉・卵・牛乳・砂糖をまぜて格子状などの型に入れて焼き,二つに折って中にジャムなどをはさんだもの。ワップル。

ワッフルスラブ

ワッフルスラブ [5] 〖waffle slab〗
格子状のリブによって,小梁(コバリ)無しで比較的大きい面積を支えることのできる床板。

ワッペン

ワッペン [1] 〖(ドイツ) Wappen〗
〔紋章の意〕
(1)ヨーロッパの紋章を模した,主として盾形の記章。フェルトなどに刺繍(シシユウ)したものをジャケットの胸や帽子につける。
(2)紙やビニールに印刷したマーク。

ワッペン

ワッペン
[G.Wappen]an emblem;→英和
a badge;→英和
a coat of arms (紋章).

ワトソン

ワトソン 〖Watson〗
(1)〔James Dewey W.〕
(1928- ) アメリカの分子生物学者。ケンブリッジ滞在中クリックと協力して DNA の二重らせん分子構造モデルを確立。
(2)〔John Broadus W.〕
(1878-1958) アメリカの心理学者。行動主義心理学の主唱者。行動の生得性を否定し,学習・情緒・人格などすべては条件付けにより成立するとした。著「行動主義の心理学」「行動主義」など。

ワトー

ワトー 〖Antoine Watteau〗
(1684-1721) フランスの画家。風俗・喜劇などを題材に独自の画風を展開し,田園での奏楽・恋愛・宴などのロココ様式独特の画風を確立した。

ワニス

ワニス [1][0] 〖varnish〗
透明な被膜を形成する塗料。天然または合成の樹脂を溶媒に溶かしたもの。ボイル油や乾性油で溶かした油ワニス,揮発性溶媒に溶かしたスピリット-ワニスなどがある。ニス。仮漆。

ワニス

ワニス
〜(を塗る) varnish.→英和

ワニリン

ワニリン [1] 〖(ドイツ) Vanillin〗
⇒バニリン

ワハービは

ワハービは 【―派】
⇒ワッハーブ派(ハ)

ワハービ派

ワハービは 【―派】
⇒ワッハーブ派(ハ)

ワヤン

ワヤン [1] 〖wayang〗
インドネシアのジャワ島を中心に行われる影絵芝居。また,そこで使われる人形。ガムランを伴奏に,マハーバーラタやラーマーヤナなどのインドの古代叙事詩を素材としたものや,仏教・ヒンズー教・イスラム教などの要素をもった物語が語られる。板の人形・絵巻を用いたものや仮面劇など,種々の形式がある。

ワラビー

ワラビー [1] 〖wallaby〗
カンガルー科の哺乳類のうち,小形のものを指す。体長45〜105センチメートル,尾長35〜75センチメートルほど。沼沢地や川に近い草原・低木林にすむ。草食性。オーストラリア・タスマニア・ニューギニアに分布。

ワラルー

ワラルー [1] 〖wallaroo〗
カンガルー科の哺乳類。カンガルーよりやや小さく,雄の体長約115センチメートル,尾長80センチメートルほど。雌はこれより小さい。体は頑丈で,脚はやや短くて幅が広く,山地の岩場にすむのに適している。草食性。オーストラリアに分布。ヤマカンガルー。ケナガワラルー。

ワラントさい

ワラントさい [4] 【―債】
〔ワラント(warrant)は保証する意〕
⇒新株引受権付社債(シンカブヒキウケケンツキシヤサイ)

ワラント債

ワラントさい [4] 【―債】
〔ワラント(warrant)は保証する意〕
⇒新株引受権付社債(シンカブヒキウケケンツキシヤサイ)

ワリニャーノ

ワリニャーノ 〖Alessandro Valignano〗
⇒バリニャーノ

ワリー

ワリー 〖Mohammad Walī〗
(1667-1741) インドの詩人。ウルドゥー語の韻文文学興隆の基礎を築いた。作「詩集」

ワルキューレ

ワルキューレ 〖Valkyrie〗
北欧神話に登場する武装した処女たち。主神オーディンに仕え,戦場で倒れた戦士たちを天上のワルハラ宮に導く。ワグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」第一夜「ワルキューレ」はこれに取材。

ワルサー

ワルサー [1] 〖(ドイツ) Walther〗
ドイツ製の自動拳銃。商標名。

ワルシャワ

ワルシャワ
Warsaw.→英和

ワルシャワ

ワルシャワ 〖Warszawa〗
ポーランド共和国の首都。同国の中部,ウィスラ川中流にある。工業・学術・文化の中心地。鉄鋼・自動車・機械などの工業が発達。英語名ワルソー。

ワルシャワじょうやくきこう

ワルシャワじょうやくきこう 【―条約機構】
1955年,ソ連・東ヨーロッパの社会主義国がワルシャワで結んだ友好・協力・相互援助条約(ワルシャワ条約)に基づいて結成した集団防衛機構。ナトー(NATO)に対抗するもので,加盟国はソ連のほかチェコスロバキア・ハンガリー・東ドイツ・ブルガリア・ポーランド・ルーマニア・アルバニアであったが,チェコ事件を理由に68年アルバニアが脱退。91年解体。

ワルシャワたいこうこく

ワルシャワたいこうこく 【―大公国】
ティルジット条約により1807年ナポレオンが建てた国。プロイセン領となった旧ポーランド地域に建国,14年ウィーン会議の結果,消滅した。

ワルシャワ大公国

ワルシャワたいこうこく 【―大公国】
ティルジット条約により1807年ナポレオンが建てた国。プロイセン領となった旧ポーランド地域に建国,14年ウィーン会議の結果,消滅した。

ワルシャワ条約機構

ワルシャワじょうやくきこう 【―条約機構】
1955年,ソ連・東ヨーロッパの社会主義国がワルシャワで結んだ友好・協力・相互援助条約(ワルシャワ条約)に基づいて結成した集団防衛機構。ナトー(NATO)に対抗するもので,加盟国はソ連のほかチェコスロバキア・ハンガリー・東ドイツ・ブルガリア・ポーランド・ルーマニア・アルバニアであったが,チェコ事件を理由に68年アルバニアが脱退。91年解体。

ワルソー

ワルソー 〖Warsaw〗
⇒ワルシャワ

ワルター

ワルター 〖Bruno Walter〗
(1876-1962) ドイツの指揮者。マーラーに師事。ヨーロッパ各地の管弦楽団・歌劇場の指揮者として活躍したが,ナチスの擡頭(タイトウ)でアメリカに亡命。マーラーやモーツァルトなどを得意とした。

ワルターフォンデアフォーゲルワイデ

ワルターフォンデアフォーゲルワイデ 〖Walther von der Vogelweide〗
(1170頃-1230頃) 中世ドイツの抒情詩人。政治詩・思想詩にもすぐれる。庶民的で真実と素朴さにあふれる詩は,形骸化した宮廷恋愛詩に新風を吹き込んだ。

ワルツ

ワルツ [1] 〖waltz〗
1800年頃に生まれた三拍子の優美な舞曲。社交ダンスに用いられる中庸の速度のものと,ウィーン-ワルツに代表される速いものとの二種がある。また,ピアノ曲など,舞踊に用いない器楽曲もある。円舞曲。
→ワルツ/皇帝円舞曲(J=シュトラウス)[音声]

ワルツ

ワルツ
〜(を踊る) (dance) a waltz.→英和

ワルトハイム

ワルトハイム 〖Kurt Waldheim〗
(1918- ) オーストリアの政治家。第四代国連事務総長(在任 1972-1981)。後にオーストリア大統領(在任 1986-1992)。大統領選挙の際,第二次大戦中の対ナチス協力を批判される。

ワルド

ワルド 〖Abraham Wald〗
(1902-1950) ルーマニア生まれのアメリカの数理統計学者。逐次検定法を開発して統計的品質管理の充実に寄与するとともに,検定や推定の問題をより一般的な決定問題として扱う統計的決定関数の理論を展開し,推計学の理論的拡充に貢献。

ワルドーは

ワルドーは 【―派】
〔Waldenses〕
一二世紀にリヨンの商人ワルドー(Pierre Valdo)が創始した民衆宗教運動。清貧を重視し,秘跡を排してローマ・カトリック教会と対立,一三世紀にカタリ派と共に迫害された。

ワルドー派

ワルドーは 【―派】
〔Waldenses〕
一二世紀にリヨンの商人ワルドー(Pierre Valdo)が創始した民衆宗教運動。清貧を重視し,秘跡を排してローマ・カトリック教会と対立,一三世紀にカタリ派と共に迫害された。

ワルラス

ワルラス 〖Marie Esprit Léon Walras〗
(1834-1910) フランスの経済学者。ローザンヌ学派の始祖。限界効用理論を提出してジェボンズ・メンガーとならぶ近代経済学の建設者となる。また,相互依存的経済諸量の全体的均衡関係を連立方程式体系で表すことにより一般均衡理論を開拓。著「純粋経済学要論」「社会経済学研究」「応用経済学研究」など。

ワレサ

ワレサ 〖Lech Wa łęsa〗
(1943- ) ポーランドの政治家。1980年自主管理労組「連帯」を結成,議長として政府の弾圧に対抗。89年自由選挙に勝利,90年大統領に当選。

ワレニウス

ワレニウス 〖Bernhardus Varenius〗
(1622-1650) ドイツ生まれの地理学者。地球全体を数理的に扱う一般地理学(通論)と,地域別に記述する特殊地理学(地誌)よりなる地理学の体系と方法を示し,近代地理学誕生の先駆をなした。著「一般地理学」「日本王国史」

ワレンシュタイン

ワレンシュタイン 〖Wallenstein〗
(1)〔Albrecht Wenzel Eusebius von W.〕
(1583-1634) 神聖ローマ帝国の将軍。三十年戦争に皇帝軍総司令官として活躍したが,皇帝や諸侯の不信を招き暗殺された。
(2)戯曲。シラー作。1798〜99年刊。三部より成る。野心家のワレンシュタイン将軍の謀反と悲劇的な死を描く。

ワロゴご

ワロゴご [0] 【―語】
〔Warrungu〕
パマ-ニュンガン語群に属する言語。オーストラリア,クイーンズランド州のオーストラリア先住民が用いたが,1981年に最後の話者が死亡し,死滅した。ワルング語。

ワロゴ語

ワロゴご [0] 【―語】
〔Warrungu〕
パマ-ニュンガン語群に属する言語。オーストラリア,クイーンズランド州のオーストラリア先住民が用いたが,1981年に最後の話者が死亡し,死滅した。ワルング語。

ワロニー

ワロニー 〖Wallonie〗
ベルギー南部の,フランス語を公用語とする諸州の総称。

ワロン

ワロン 〖Henri Wallon〗
(1879-1962) フランスの心理学者。障害児の治療から,発達における社会的条件や情動機能を重視する理論を展開し,フランスの教育改革にも尽力した。著「児童における性格の起源」「身体・自我・社会」など。

ワン

ワン [1] 〖one〗
ひとつ。いち。「―-ツー-スリー」

ワンウエー

ワンウエー [4] 〖oneway〗
〔「一方通行」「片道」の意〕
(瓶や紙パックなどの容器で)リサイクルのための回収・再利用などが行われない物流の方式。
⇔リターナブル

ワンオブゼム

ワンオブゼム [5] 〖one of them〗
たくさんの中の一つ。その他大勢。ワン-ノブ-ゼム。

ワンクッション

ワンクッション [3]
〔和 one+cushion〕
ショックをやわらげるために間におく,一段階。「―おいてから話す」

ワンゲル

ワンゲル [1]
ワンダーフォーゲルの略。

ワンサイドゲーム

ワンサイド・ゲーム
a one-sided game.

ワンサイドゲーム

ワンサイドゲーム [6]
〔one-sided game〕
一方が終始優位に立って,緊迫した場面のないままに終わる試合。
⇔クロス-ゲーム

ワンステップ

ワンステップ [4] 〖one step〗
(1)一歩。一段階。「教育改革への―を踏み出す」
(2)〔one-step〕
社交ダンスの一。フォックス-トロットの変型で,よりテンポが速い。リズムは四分の二拍子。

ワンスモア

ワンスモア [4] 〖once more〗
もう一度。

ワンズ

ワンズ [0] 【万子】
〔中国語〕
「萬」の字を使った麻雀の牌(パイ)。

ワンセット

ワンセット [3] 〖one set〗
(組み合わせの)ひとそろい。

ワンタッチ

ワンタッチ [3]
〔和 one+touch〕
(1)一回触れること。器具・機械が一回押すだけで作動すること。
(2)バレーボールで,ボールに一度手を触れてコート外に出したり,落球してしまうこと。

ワンタン

ワンタン [3] 【雲呑・饂飩】
〔中国語〕
中国料理の点心の一。小麦粉で作った四角形の薄皮で豚のひき肉を包んだもの。ゆでてスープに入れたり,揚げたりする。フントゥン。

ワンタンめん

ワンタンめん [3] 【雲呑麺】
スープにワンタンと中華そばを入れた料理。

ワンダフル

ワンダフル [1] 〖wonderful〗
すばらしいこと。すてきなこと。「―を連発する」
〔感動詞的に使うことが多い〕

ワンダー

ワンダー 〖Stevie Wonder〗
(1950- ) アメリカのソウル-シンガー。生まれてすぐに盲目となる。一二歳でデビュー,天才として注目を浴びた。ブラック-ミュージックの枠を超えて,あらゆる音楽ファンに親しまれる。

ワンダーフォーゲル

ワンダーフォーゲル
[G.Wandervogel](a) hiking (club).

ワンダーフォーゲル

ワンダーフォーゲル [5] 〖(ドイツ) Wandervogel〗
〔渡り鳥の意〕
(1)グループで,山野を歩きながら,名所旧跡や神社仏閣を訪ね,自然を観察,各地の風俗・習慣を学ぶ青少年運動。ドイツに始まる。ワンゲル。
(2)山歩き。尾根歩き。

ワンダーランド

ワンダーランド [5] 〖wonderland〗
おとぎの国。不思議の国。

ワンツーパンチ

ワンツーパンチ [5] 〖onetwo punch〗
ボクシングで,左右交互に連打するパンチ。

ワンデルング

ワンデルング [1] 〖(ドイツ) Wanderung〗
ワンダーフォーゲルをすること。山野をあちこちと歩き回ること。

ワンパターン

ワンパターン [4]
〔和 one+pattern〕
きまりきった型にはまっていて,変化がみられないこと。「―のストーリー」

ワンパターン

ワンパターン
〜である be in a rut;→英和
have a one-track mind.

ワンピース

ワンピース
a one-piece (dress).

ワンピース

ワンピース [3] 〖onepiece〗
上着とスカートが一続きになっている婦人・子供服。
→ツー-ピース

ワンフーチン

ワンフーチン 【王府井】
北京(ペキン)市の繁華街。故宮の東を南北に通じ,商業ビルや高級商店が多い。

ワンポイント

ワンポイント [3] 〖one point〗
(1)一点。「―のリード」
(2)ひとところ。一か所。要点。「―-リリーフ」「―-レッスン」
(3)一か所だけに模様や刺繍(シシユウ)などを配したデザイン。

ワンポーツ

ワンポーツ [3] 【黄包車】
〔中国語〕
かつて上海で,日本から伝わった人力車の称。ホワンパオチョー。

ワンマン

ワンマン
a dictator;→英和
an autocrat.〜振りを発揮する <話> boss it.‖ワンマン・カー a one-man(-operated) bus.

ワンマン

ワンマン [1] 〖oneman〗
(1)〔日本語の独自用法で〕
独断で組織などを動かす人。「―首相」「―社長」
(2)「ひとりの」「ひとりで」などの意で,他の語と複合して用いる。

ワンマンカー

ワンマンカー [5] 〖oneman car〗
運転手だけで車掌のいないバスや電車。

ワンマンショー

ワンマンショー [5][3] 〖oneman show〗
一人の出演者を中心にして展開するショー。

ワンマンショー

ワンマン・ショー
a one-man show.

ワンマンバス

ワンマンバス [5] 〖oneman bus〗
運転手だけで車掌のいないバス。

ワンライティングシステム

ワンライティングシステム [8] 〖onewriting system〗
手書きまたは機械による一度の記入により,事務処理に必要な一連の伝票を原票記入と同時に複写して一括発行する方式。転記や照合の労力を節減し,誤記を防止できるなど,事務の合理化に役立つ。

ワンルームマンション

ワンルームマンション [6]
〔和 one-room+mansion〕
各戸が一部屋だけの集合住宅。

ワンレングス

ワンレングス [3]
〔one-length cut〕
女性の髪形の一。たらした髪を同じ長さに切りそろえたもの。ワンレン。

ワーカホリック

ワーカホリック [5][4] 〖workaholic〗
働き中毒。仕事中毒。
〔ワーク(work 仕事)とアルコホリック(alcoholic アルコール中毒)からの造語〕

ワーカー

ワーカー [1] 〖worker〗
(1)労働者。
(2)ソーシャル-ワーカーの略。

ワーカーズコレクティブ

ワーカーズコレクティブ [7] 〖workers' collective〗
組合員が資本と経営権を所有し,労働に従事して報酬を得る経営事業体。労働者生産協同組合の一形態で,直接民主主義を重んじるため比較的小規模のものが多い。

ワーキングホリデー

ワーキングホリデー [6] 〖Working Holiday〗
青少年が海外旅行中,訪問国で労働することを認める制度。1980年(昭和55)日本とオーストラリアとの間で始まり,のち,ニュージーランド・カナダとの間でも実施。

ワーク

ワーク [1] 〖work〗
(1)仕事。労働。研究。他の外来語と複合して用いる。「オーバー―」「ライフ―」「コーナー-―」「チーム-―」
(2)ワークブックの略。

ワークシェアリング

ワークシェアリング [4] 〖work sharing〗
失業者数を減らすために,一人あたりの実労働時間を減少することで,有給の雇用労働の総量を多くの人で分かち合うこと。

ワークショップ

ワークショップ [4] 〖workshop〗
(1)仕事場。作業場。
(2)研究集会。講習会。
(3)舞台芸術などで,組織の枠を超えた参加者の共同による実験的な舞台づくりをいう。

ワークシート

ワークシート [4] 〖worksheet〗
〔集計紙の意〕
コンピューターの表計算ソフトの作業画面。碁盤の目状に行と列で区切られ,セルと呼ばれる枡目(マスメ)からなっている。

ワークステーション

ワークステーション [5] 〖workstation〗
〔作業台の意〕
高解像度のグラフィック機能と通信機能をもった高性能のミニコンあるいはパソコン。単独で,あるいはラン(LAN)を構成して用いられる。

ワークハウス

ワークハウス [4] 〖workhouse〗
⇒救貧院(キユウヒンイン)

ワークブック

ワークブック [4] 〖workbook〗
児童・生徒の補助教材や自習のために作られた練習帳。学習帳。

ワークブック

ワークブック
a workbook.→英和

ワーグナー

ワーグナー 〖Wagner〗
⇒ワグナー

ワーグマン

ワーグマン 〖Charles Wirgman〗
(1832-1891) イギリスの画家・ジャーナリスト。1858年絵入り新聞の特派員として来日し横浜に永住。62年,「ジャパン-パンチ」創刊。幕末維新期の事件・風俗を風刺的に描き,また高橋由一・五姓田義松らを指導し日本洋画の発展に貢献。
→ポンチ絵

ワーゲ

ワーゲ 〖Peter Waage〗
(1833-1900) ノルウェーの物理化学者。義兄のグールベリと協力して,化学平衡を数学的に論じ,質量作用の法則を発見。

ワースト

ワースト [1] 〖worst〗
一番ひどいこと。もっとも悪いこと。最低。「―番組」

ワーズワース

ワーズワース 〖William Wordsworth〗
(1770-1850) イギリス-ロマン派の代表的詩人。親交の厚いコールリッジとともに湖畔詩人と呼ばれ,共著「抒情民謡集」において自然美を平明な日常語でうたい,イギリス詩壇に一時期を画した。桂冠詩人。自伝的叙事詩「序曲」など。

ワーテルロー

ワーテルロー 〖Waterloo〗
ベルギー中央部,ブリュッセルの南郊にある小都市。ウォータールー。

ワーテルローのたたかい

ワーテルローのたたかい 【―の戦い】
1815年ワーテルローでイギリス・プロイセン軍が百日天下を樹立したナポレオン一世のフランス軍を破った戦い。

ワーテルローの戦い

ワーテルローのたたかい 【―の戦い】
1815年ワーテルローでイギリス・プロイセン軍が百日天下を樹立したナポレオン一世のフランス軍を破った戦い。

ワーデン

ワーデン [1] 〖warden〗
⇒ウオーデン

ワード

ワード [1] 〖word〗
(1)単語。語。ことば。多く他の外来語と複合して用いられる。「キー-―」「クロス―」
(2)英文タイプでの単位。五文字を一ワードとする。
(3)コンピューターの内部で一度に処理される情報量の単位。一ワードを構成するビット数でその大きさを表す。一ワードが八・一六・三二・六四ビットなどコンピューターによって異なる。語。

ワードプロセッサー

ワードプロセッサー [6] 〖word processor〗
マイクロ-プロセッサーを用いて文章の入力・記憶・編集・印字の処理を行う装置。ワープロ。

ワードローブ

ワードローブ [4] 〖wardrobe〗
洋服だんす。また,個人の衣装全体。

ワーニャおじさん

ワーニャおじさん 【―伯父さん】
〔原題 (ロシア) Dyadya Vanya〕
チェーホフの戯曲。四幕。モスクワ芸術座の初演は1899年。世紀末ロシアの田園における,永年の献身的努力が裏切られた伯父ワーニャの怒りと絶望,失恋の痛手に耐え伯父を慰める姪ソーニャの,新しい人生への決意を描く。

ワーニャ伯父さん

ワーニャおじさん 【―伯父さん】
〔原題 (ロシア) Dyadya Vanya〕
チェーホフの戯曲。四幕。モスクワ芸術座の初演は1899年。世紀末ロシアの田園における,永年の献身的努力が裏切られた伯父ワーニャの怒りと絶望,失恋の痛手に耐え伯父を慰める姪ソーニャの,新しい人生への決意を描く。

ワープ

ワープ [1] 〖warp〗 (名)スル
SF に登場する宇宙航行法。三次元空間を四次元的に折り曲げて,出発点と目的地をくっつけ一瞬で目的地に行くというもの。

ワープロ

ワープロ [0]
ワード-プロセッサーの略。

ワープロ

ワープロ
a word processor.

ワーム

ワーム [1] 〖worm〗
〔虫の意〕
ルアーの一。軟質プラスチックを用いて,ミミズなどに似せた形のものを付けた釣り針。ブラック-バス釣りなどに用いる。

ワールシュタットのたたかい

ワールシュタットのたたかい 【―の戦い】
1241年ポーランドのシュレジエン地方の都市リーグニッツの東南ワールシュタット(Wahlstatt)でバトゥの率いるモンゴル軍がドイツ・ポーランド諸侯の連合軍を破った戦い。リーグニッツの戦い。

ワールシュタットの戦い

ワールシュタットのたたかい 【―の戦い】
1241年ポーランドのシュレジエン地方の都市リーグニッツの東南ワールシュタット(Wahlstatt)でバトゥの率いるモンゴル軍がドイツ・ポーランド諸侯の連合軍を破った戦い。リーグニッツの戦い。

ワールド

ワールド [1] 〖world〗
世界。「―-チャンピオン」「ミス-―」

ワールドウオッチけんきゅうじょ

ワールドウオッチけんきゅうじょ 【―研究所】
〔Worldwatch Institute〕
1975年設立のアメリカの環境問題のシンクタンク。84年から毎年「地球白書」を発行。

ワールドウオッチ研究所

ワールドウオッチけんきゅうじょ 【―研究所】
〔Worldwatch Institute〕
1975年設立のアメリカの環境問題のシンクタンク。84年から毎年「地球白書」を発行。

ワールドカップ

ワールドカップ [5] 〖World Cup〗
スポーツ競技の国際選手権大会。また,その優勝杯。サッカー・バレーボール・スキー・ゴルフなどが有名。

ワールドシリーズ

ワールド・シリーズ
the World Series.

ワールドシリーズ

ワールドシリーズ [6][5] 〖World Series〗
アメリカのプロ野球選手権試合。毎年,ナショナル・アメリカン両リーグの優勝チームの間で行われ,七回戦中,四回先勝したほうを勝ちとする。

ワールドトレードセンター

ワールドトレードセンター 〖World Trade Center〗
ニューヨーク市マンハッタン南端部にある一対の超高層建築。1974年竣工。ミノル=ヤマサキ設計。高さ411メートル,一一〇階。

ワールドミュージック

ワールドミュージック [5] 〖world music〗
欧米から見た異文化圏,主にアフリカ・東洋・中南米の民族音楽と欧米のロックなどが融合したポピュラー-ミュージック。1980年代以降プロモーターたちによって多くのグループが登場した。

ワールドワイド

ワールドワイド [5] 〖worldwide〗 (形動)
世界的な広がりをもつさま。世界中の。「―な話題」

ワールドワイドウエッブ

ワールドワイドウエッブ [9] 〖World Wide Web〗
ネットワーク上の複数の独立した情報を変更することなく統合し,ハイパーテキストとして提供するシステム。セルン(CERN)で開発された。ダブリュー-スリー。ウエッブ。WWW 。
→ハイパーテキスト

ワールブルク

ワールブルク 〖Warburg〗
(1)〔Aby W.〕
(1866-1929) ドイツの美術史家。ハンブルクにワールブルク文庫(1933年ナチスに追われロンドンに移転してワールブルク研究所)を創設,美術史・文化史研究に大きな影響を与えた。
(2)〔Otto Heinrich W.〕
(1883-1970) ドイツの生化学者。ワールブルク検圧計を考案して細胞呼吸を研究。癌(ガン)細胞の生理,光合成の研究でも知られる。

ワーレット

ワーレット [1] 〖wallet〗
札入れ。紙入れ。ウオーレット。

ワ冠

わかんむり [2] 【ワ冠】
漢字の冠の一。「冠」「冥」などの「冖」の部分。覆う,または覆われたものの意を表す文字を作る。ひらかんむり。べきかんむり。

ワ行

わぎょう [1] 【わ行・ワ行】
五十音図の第一〇行。わ・ゐ・う・ゑ・を。

ヰタ-セクスアリス

イタセクスアリス 【ヰタセクスアリス】
〔(ラテン) vita sexualis〕
小説。森鴎外作。1909年(明治42)「スバル」に発表。性を主題化した自然主義小説に対抗して,自己の性的体験の歴史を客観的に記述しようとする哲学者を描く。

ンジャメナ

ンジャメナ 〖N'Djamena〗
チャド共和国の首都。同国の南西端部に位置する。岩塩・ナツメヤシの集散が盛ん。旧称,フォールラミー。


外来語の[v]の音を書き表すのに用いられる片仮名表記。
〔本辞典では「ヴァ」「ヴィ」「ヴ」「ヴェ」「ヴォ」の表記は用いず,原則としてバ行の片仮名を用いた。「ヴァージン→バージン」「ヴィオラ→ビオラ」「ヴント→ブント」「ヴェール→ベール」「ヴォリューム→ボリューム」。なお「ワイマール」「ウィーン」のように「ワ」「ウ」を用いたものもある〕

ヴァ

ヴァ
外来語を書き表すときに用いられる片仮名表記の一。
→ヴ

ヴィ

ヴィ
外来語を書き表すときに用いられる片仮名表記の一。
→ヴ

ヴェ

ヴェ
外来語を書き表すときに用いられる片仮名表記の一。
→ヴ

ヴォ

ヴォ
外来語を書き表すときに用いられる片仮名表記の一。
→ヴ

いっち 【一】 (副)
〔「いち(一)」を強めた語〕
いちばん。最も。「お前が―中でも念比な中ぢやが/歌舞伎・幼稚子敵討」

いち [2] 【一・壱】
〔下にカ・サ・タ・ハ行の音がきて一語のように用いられると「いっ」となる〕
(1)数の名。自然数の第一番目の数。ひとつ。「―円」「―本」「―冊」
(2)
 (ア)順序の最初。「―の宮」「―の子分」
 (イ)物事の初め。最初。「―から始める」「―から十まで」
 (ウ)最高。最上。一番。「クラスで―の悪童」

ひい [1] 【一】
「ひ」の長音化した語。いち。ひとつ。「―,ふう,みい」

ひ [1] 【一】
いち。ひとつ。物を数えるときに用いる。「―,ふ,み」

ひと [2] 【一】
(1)数の,ひとつ。いち。
(2)他の名詞や動詞の連用形の上に付いて接頭語的に用いる。
 (ア)「ひとつ」または「一回」の意を表す。「―房(フサ)」「―そろい」「―たび」
 (イ)全体に及ぶさまを表す。全。「―夏」「―町」「―かかえ」
 (ウ)軽く一回動作を行うさまを表す。ちょっとの。「―またぎ」「―風呂浴びる」「―目会いたい」
 (エ)一定の期間,物事がかなりの程度で続くさまを表す。ひとしきりの。「―かせぎ」「―苦労」「―雨来る」
 (オ)ある時期を漠然とさして表す。先ごろの。「―ころ」「―夜」

いち【一】
one;→英和
the first (第一).→英和
〜も二もなく <consent> readily.〜か八(ばち)かやってみる take a chance.→英和
〜から十まで everything.→英和
〜を聞いて十を知る be quick to understand.

イー [1] 【一】
〔中国語〕
いち。ひとつ。「―-チャン」

いつ [1][2] 【一】
(1)ひとつ。「その生活は―の秘密だといふことであつた/青年(鴎外)」
(2)同じであること。同一のもの。「心を―にする」「帰する所は―である」
→いつに

一々

いちいち【一々】
one by one;separately (別々に);→英和
in detail (詳細に).

一くさり

ひとくさり【一くさり】
a passage (話の);→英和
a snatch (歌の).→英和
〜話をする tell a piece of story.

一っ切り

ひとっきり [2] 【一っ切り】 (副)
〔「ひときり(一切)」の転〕
ひとしきり。「ポチは朝起だから,もう其時分には疾(トツ)くに朝飯も済むで,―遊んだ所だが/平凡(四迷)」

一っ走り

ひとっぱしり [2] 【一っ走り】 (名)スル
「ひとはしり」の転。「―して知らせてくる」

一つ

ひとつ [2] 【一つ】
■一■ (名)
(1)いち。一個。物の数を数えるときに使う。「―,ふたつ」
(2)一歳。「―年を取る」
(3)同じであること。区別がないこと。
 (ア)同一の物・場所であること。「―もの」「―ところ」
 (イ)同じ状態であること。あたかも単一のものであるかのような状態を示すこと。「世界は―」「全員が―にまとまる」
(4)それに属する一種。そのうちの一種と考えてよいもの。「それも―の方法だ」「施策の―といえる」
(5)名詞の下に付けて,限定または強調したり,最低または最少の例としてあげ,他を類推させるときに用いる。「身―で来る」「塵―落ちていない」「挨拶(アイサツ)―満足にできない」「何―残さない」「どれ―として満足なものはない」
(6)そうすることによって決まる,それ次第であることを強調していうときに用いる。「やるかやめるか決心―だ」「心の持ちよう―でどうにでも変わる」
(7)箇条書きの文書で,各条の初めにつける語。「―,軍人は忠節を尽くすを本分とすべし」
(8)容器に一杯。酒・水などにいう。「酒(シユ)を―持ちて候/謡曲・一角仙人」
(9)昔の時刻で,一刻を四つに分けた第一。「子(ネ)―」
■二■ (副)
流れに区切りをつけて,新しい事態とみなして対応する気持ちを表す。人を誘ったり,決意するときなどに用いる。「今夜は―盛大にやってくれ」「ここは―慎重に行こう」「どうか―穏便に願います」

一つ

ひとつ【一つ(の)】
one.→英和
〜になる unite;→英和
combine.→英和
〜ずつ one by one;separately (個別的に).→英和
〜には…また〜には… for one thing…,for another…;partly…,partly….

一つの物

ひとつのもの 【一つの物】
「いちのもの」に同じ。

一つも

ひとつも [0] 【一つも】 (副)
(打ち消しの語を伴って)少しも。全く。「良いところが―ない」「―役に立たない」

一つ一つ

ひとつひとつ [5] 【一つ一つ】
多くのものの,それぞれ。いちいち。一つずつ。「―点検する」「―問題を解決していく」

一つ事

ひとつこと [2] 【一つ事】
(1)一つの事柄。「―にこだわる」
(2)同じ事柄。「―の繰り返し」

一つ前

ひとつまえ 【一つ前】
着物を重ねて着るとき,着物の前を一度に合わせて着ること。「黄無垢に紋縞を―にかさね/浮世草子・一代女 4」

一つ印籠

ひとついんろう 【一つ印籠】
腰に,印籠一つだけを下げること。江戸初期,伊達(ダテ)な身なりとされた。「草に音せぬ塗り鼻緒,―一つ前/歌舞伎・助六」

一つ口

ひとつくち 【一つ口】
(1)口をそろえて言うこと。異口同音に言うこと。「おのおの―に申けるは/仮名草子・伊曾保物語」
(2)同等のように言うこと。同等に扱うこと。「―に言葉なまぜられそ/源氏(常夏)」

一つ子

ひとつご 【一つ子】
ひとりご。ひとりっこ。「―にさへありければ,いとかなしうし給ひけり/伊勢 84」

一つ家

ひとつや [3] 【一つ家】
(1)同じ家。ひとついえ。「―に遊女もねたり萩と月/奥の細道」
(2)一軒だけ他の家と離れて建っている家。一軒家。「野中の―」
(3)伝説の一。武蔵国浅茅原(アサジガハラ)に住む老婆が,旅人を石枕に寝かせ石を落として殺していたが,観音の力で改心するというもの。
(4)歌舞伎の一。時代物。河竹黙阿弥作。新古演劇十種の一。{(3)}に基づくもの。

一つ寝

ひとつね [3] 【一つ寝】 (名)スル
同じ寝床で一緒に寝ること。ともね。同衾(ドウキン)。「客と―をする様なことは/真景累ヶ淵(円朝)」

一つ引き

ひとつひき [3] 【一つ引き】
「一つ引両」に同じ。

一つ引両

ひとつひきりょう [5] 【一つ引両】
引両紋の一。大中黒(オオナカグロ)。
→引両

一つ所

ひとつところ [2] 【一つ所】
(1)一つの場所。一か所。ひとところ。ひとっところ。
(2)〔「ところ」は接尾語〕
「ひとり」を敬っていう語。ひとところ。「いま―へもていたりけり/蜻蛉(中)」

一つ星

ひとつぼし [3] 【一つ星】
〔明け方または夕方にただ一つ出ている星の意〕
金星の別名。明けの明星。宵の明星。

一つ書き

ひとつがき [0] 【一つ書き】
項目ごとに行を変え,「一(ヒトツ),…」という形式で書くこと。また,その文書。箇条書き。

一つ松

ひとつまつ 【一つ松】
ただ一本だけ生えている松。一本松。孤松。「尾張に直(タダ)に向へる尾津の崎なる―/古事記(中)」

一つ橋

ひとつばし [3] 【一つ橋】
(1)一本の木を渡して作った橋。いっぽんばし。まるきばし。「―危がりて,帰り来たりけむもののやうに,わびしくおぼゆ/源氏(手習)」
(2)御三卿の一(別項参照)。

一つ火

ひとつび 【一つ火】
(1)一回の火入れをした清酒。
(2)一本の木でともす火。孤灯。「―燭(トモ)して入り見たまひし時/古事記(上訓)」

一つ物

ひとつもの 【一つ物】
(1)同じもの。同じようなもの。「水の響きも涙の滝も―のやうにくれ惑ひて/源氏(椎本)」
(2)ただ一つのもの。最も優れたもの。一(イチ)のもの。「世にたぐひなき―と幼くより見しを/寝覚 5」
(3)祭礼に供奉する特別な童児。普通は一人で,特別な扮装をし馬に乗って神幸の行列に加わる。神霊のよりましの発展したものかといわれる。人形を用いる所もある。
(4)一匹丸のままで,切ってない魚。「あつきそろそろ―にて御さかづき参り/御湯殿上(文明一七)」

一つ目

ひとつめ [4] 【一つ目】
(1)〔「め」は接尾語〕
一番目。「―の角を右へ曲がる」
(2)目が一つであること。また,目が一つしかないこと。
(3)江戸時代,本所一つ目弁天前の俗称。

一つ目小僧

ひとつめこぞう [6] 【一つ目小僧】
目が一つしかないという小僧姿の妖怪。一本足としたり,事八日(コトヨウカ)に現れるとする地方が多い。目一つの神の信仰が変化したものといわれる。

一つ目小僧

ひとつめこぞう【一つ目小僧】
a one-eyed monster.

一つ着る物

ひとつきるもの 【一つ着る物】
(1)一つしかない着物。一張羅。「春の夜の―,袖の嵐を厭ふに/浮世草子・置土産 1」
(2)下着をつけず,着物だけを一枚着ること。「風義は―,つまたかに白帯こころまま引しめ/浮世草子・一代男 1」

一つ穴

ひとつあな [2] 【一つ穴】
同じ穴。また,同じ所に住んでいたり死をともにしたりすること。「―に葬られる」「一つ棺に―/浄瑠璃・鑓の権三(上)」
→一つ穴の狢(ムジナ)(句項目)

一つ竈

ひとつべっつい [4] 【一つ竈】
(1)ただ一つだけ,造り設けたへっつい。
(2)歌舞伎の鬘(カズラ)の一。剃髪(テイハツ)した者が再び髪を伸ばし始めてまだ髷(マゲ)が結えないときの髪形で,月代(サカヤキ)と額だけを剃(ソ)ったもの。

一つ竈

ひとつかまど [2] 【一つ竈】
「一つ釜(カマ)」に同じ。

一つ紋

ひとつもん [3] 【一つ紋】
背に一つだけつけた紋。また,その紋服。ひとところもん。

一つ置き

ひとつおき [4] 【一つ置き】
並んでいるものを,一つずつ間をとばすこと。「黒白を―にならべる」

一つ置きの

ひとつおき【一つ置きの(に)】
alternate(ly).→英和

一つ葉

ひとつば [3] 【一つ葉】
ウラボシ科の常緑シダ植物。本州南部以南に分布。硬くて長い根茎から柄の長い葉を一枚ずつまばらに出す。葉身は長さ20〜30センチメートルの披針形で革質,裏面に白色の星状毛を密生する。[季]夏。

一つ葉たご

ひとつばたご [5] 【一つ葉たご】
モクセイ科の落葉高木。山地にまれに生え,時に栽植する。樹皮は灰褐色。葉は楕円形で質が厚い。初夏,枝先に花冠が四深裂した白色の花を多数円錐状につける。もと明治神宮外苑にあり,ナンジャモンジャの名で知られたのは本種。

一つ蓮

ひとつはちす [2] 【一つ蓮】
〔「一蓮(イチレン)」を訓読みした語〕
極楽で同じ蓮華(レンゲ)の上に生まれること。「父御前と―に生れ合ひ奉らん/保元(下・古活字本)」
→一蓮托生

一つ襟

ひとつえり [2][3] 【一つ襟】
着物を重ねて着るとき,上の着物の襟で下の襟を包んで一枚のように見せること。

一つ覚え

ひとつおぼえ [4] 【一つ覚え】
一つの事を呪文(ジユモン)のようにとなえるだけで融通のきかないこと。また,その人をののしっていう語。「馬鹿の―」

一つ話

ひとつばなし [4] 【一つ話】
(1)いつも得意になってする話。
(2)のちのちまで語り伝えられるようなおもしろく珍しい話。

一つ身

ひとつみ [3] 【一つ身】
後ろ身頃を並幅(約36センチメートル)いっぱいに裁ち,背縫いしない乳児の着物。また,その裁ち方。一反で約三枚とる。雛裁(ヒナダ)ち。

一つ釜

ひとつかま [2] 【一つ釜】
(1)同じ釜。「―の飯を食った仲(=一緒ニ生活ヲシタ親シイ関係)」
(2)生活を共にする親しい仲間。「わつちも―だから,台所へ陣どらう/歌舞伎・日月星享和政談」

一つ鉦

ひとつがね [3] 【一つ鉦】
歌舞伎の下座音楽に用いる楽器。寺院で用いる鉦の一種で,寺院・墓場などのさびしい場面,特に殺し場などに用いる。

一つ鍋

ひとつなべ [2] 【一つ鍋】
「一つ釜(カマ)」に同じ。「兄弟同様に―の物を食つた破落戸(ゴロツキ)仲間/歌舞伎・魚屋茶碗」

一に

いつに【一に】
solely;wholly;→英和
entirely.→英和

一に

いつに [1][2] 【一に】 (副)
〔漢文訓読から出た語〕
(1)多くのことが一つのことに集中しているさまを表す語。全く。ひとえに。「―各員の努力にかかっている」
(2)また別に。ひとつには。「法隆寺―斑鳩(イカルガ)寺という」

一の上

いちのかみ 【一の上】
〔公事にたずさわる第一位の者の意〕
左大臣の異名。いちのおとど。いちのだいじん。

一の人

いちのひと 【一の人】
〔朝廷の儀式で,第一の座に着くことから〕
摂政・関白の異名。また,内覧宣旨を有する左大臣や太政大臣をもいうことがある。鎌倉中期以降は五摂家の家長および直系血族をもいう。一の所(トコロ)。一の家。

一の位

いちのくらい [2] 【一の位】
(1)十進法で,最初の位どり。一桁(ヒトケタ)目の数。
(2)第一等の位階。

一の内侍

いちのないし 【一の内侍】
内侍の首席。勾当内侍(コウトウノナイシ)。

一の午

いちのうま [2] 【一の午】
「初午」に同じ。[季]春。

一の后

いちのきさき 【一の后】
皇后の異名。「東宮の母にておはする―/浜松中納言 1」

一の字繋ぎ

いちのじつなぎ [5] 【一の字繋ぎ】
平行線の間を交互に垂直の線で区切った模様。煉瓦(レンガ)を積んだときにできるような意匠のもの。

一の宮

いちのみや [2][3] 【一の宮】
(1)「一の御子(ミコ)」に同じ。「御袴着のこと,―の奉りしに劣らず…いみじうせさせ給ふ/源氏(桐壺)」
(2)平安末期から中世にかけて,民間でつけられた社格の一種。由緒正しく最も信仰のあつい神社で,その国で第一位とされたもの。武蔵国の氷川神社,下総(シモウサ)国の香取神宮など。現在,各地に地名として残る。
→一の宮(2)[表]

一の対

いちのたい 【一の対】
寝殿造りで,同一方角に対屋(タイノヤ)が複数設けられている時,寝殿に近い方の対屋をいう。

一の御子

いちのみこ 【一の御子】
最初に生まれた皇子。第一皇子。一の宮。「―は,右大臣の女御の御腹にて/源氏(桐壺)」

一の所

いちのところ 【一の所】
「一の人」に同じ。「世の中の―も,何とも思ひ侍らず/源氏(手習)」

一の折

いちのおり [2] 【一の折】
懐紙(カイシ)を,折り目を下にして折り,その表裏に連歌・俳諧の句を記すとき,最初の一折り目をいう。百韻は四折りからなり,一の折りの表に八句,その裏以下名残の表までに各一四句,名残の裏に八句を記入。歌仙は二折りからなり,一の折り表に六句,その裏および名残の表に各一二句,名残の裏に六句を記入。初折(シヨオリ)。
→名残の折

一の松

いちのまつ [2] 【一の松】
能舞台の橋懸かり手前の白洲に植えてある三本の松のうち,最も舞台寄りにある松。要(カナメ)の松。
→能舞台

一の板

いちのいた [2] 【一の板】
兜(カブト)の錣(シコロ)や鎧(ヨロイ)の草摺(クサズリ)・袖などの,上から数えて一枚目の板。

一の物

いちのもの 【一の者・一の物】
(1)
 (ア)最もすぐれた人。第一人者。ひとつのもの。「いみじき―ども/大鏡(伊尹)」
 (イ)最もすぐれた物。絶品。ひとつのもの。「古き世の―と名ある限りは/源氏(若菜上)」
(2)楽所(ガクシヨ)の勾当(コウトウ)の称。

一の矢

いちのや [2] 【一の矢】
手に持った二本の矢のうちの,先に射る方の矢。第一の矢。

一の筆

いちのふで 【一の筆】
(1)第一番目に記録されること。特に,戦場で一番首を取ったことを首帳の初めに書き記されること。筆頭。「其の日の高名の―にぞ付きにける/平家 9」
(2)書き初め。

一の糸

いちのいと [2] 【一の糸】
三味線の第一弦。三本の中で最も太く,最も低く調弦する。

一の者

いちのもの 【一の者・一の物】
(1)
 (ア)最もすぐれた人。第一人者。ひとつのもの。「いみじき―ども/大鏡(伊尹)」
 (イ)最もすぐれた物。絶品。ひとつのもの。「古き世の―と名ある限りは/源氏(若菜上)」
(2)楽所(ガクシヨ)の勾当(コウトウ)の称。

一の胴

いちのどう 【一の胴】
胴体の上部で,両腋(ワキ)から少し下の部分。「―か二の胴か望んでおけ/浄瑠璃・反魂香」

一の腕

いちのうで 【一の腕】
肩から肘(ヒジ)までの腕。[日葡]

一の膳

いちのぜん [2][3] 【一の膳】
日本料理の正式の膳立てで,第一番目に出す膳。飯・汁・膾(ナマス)・煮物・香の物からなり,客の正面に置かれる。本膳。
→二の膳
→三の膳

一の酉

いちのとり [0][3] 【一の酉】
一一月の最初の酉の日。また,この日に鷲(オオトリ)神社(大鳥神社)で行われる酉の市(イチ)。初酉(ハツトリ)。[季]冬。
→二の酉
→三の酉

一の院

いちのいん 【一の院】
同じ時期に,上皇・法皇が二人以上ある時,最初に院になった方の人。いちいん。本院。「内,春宮(トウグウ),―ばかり/源氏(紅葉賀)」
→中の院
→新院

一の鳥居

いちのとりい [2] 【一の鳥居】
(1)神社の参道に入って一番初めにある鳥居。一番外側の鳥居。
(2)特に近世,江戸では,深川富岡八幡宮の一の鳥居をいう。

一スト

にいちスト 【二・一―】
1947年(昭和22)2月1日を期して実行されようとした戦後最大のゼネラル-ストライキ。官公庁労組を中心に約六百万人の参加が予定されていたが,連合国軍最高司令官マッカーサーの命令により中止された。

一ッ瀬ダム

ひとつせダム 【一ッ瀬―】
宮崎県西都市,一ッ瀬川にある発電用ダム。アーチ式で,堤高130メートル。総貯水量2億6131万立方メートル。1963年(昭和38)完成。

一ノ谷

いちのたに 【一ノ谷】
神戸市須磨(スマ)区,六甲山地南西端の鉄拐(テツカイ)山・鉢伏山が須磨浦海岸に迫る狭隘(キヨウアイ)地。北東に鵯越(ヒヨドリゴエ)がある。

一ノ谷の戦い

いちのたにのたたかい 【一ノ谷の戦い】
1184年2月,源義経・範頼が再挙を計った平氏を一ノ谷に襲い,海上に敗走させた戦い。義経の鵯越(ヒヨドリゴエ)の奇襲戦法が有名。

一ノ貝

いちのかい [2] 【一ノ貝】
〔「頁」の一字を「一」と「ノ」と「貝」の三字に分解してよんだもの〕
⇒大貝(オオガイ)

一一

いちいち [2] 【一一】
■一■ (名)
一つ一つのものごと。「その―について説明する」
■二■ (副)
一つ残らず。一つ一つ。「―文句をつける」「―親切に教える」

一一〇番

ひゃくとおばん ヒヤクトヲ― [3] 【一一〇番】
警察に事件を通報するときの電話番号。

一一九番

ひゃくじゅうきゅうばん ヒヤクジフキウ― [5] 【一一九番】
消防署に火事の通報および救急車の出動を依頼する時の電話番号。

一丁

いっちょう [1] 【一丁】
(1)豆腐・刃物などのように「丁」を用いて数えられるもの一つ。
〔墨・駕籠(カゴ)・銃などは「一挺」とも書く〕
→丁
→挺(チヨウ)
(2)ひと勝負。ひと仕事。「もう―揉(モ)んでやろう」
(3)「一町{(2)}」に同じ。
(4)(副詞的に用いて)物事を始めるときに用いる語。それでは。さあ。「―やるか」

一丁三所

いっちょうみところ 【一丁三所】
「一町に三所(ミトコロ)」に同じ。「いやながら請けとりて,―にくけてやりしも無理なり/浮世草子・一代女 4」

一丁前

いっちょうまえ [0] 【一丁前】
〔「丁」は「正丁」の「丁」〕
一人前。「―の口をきく」

一丁字

いっていじ [3] 【一丁字】
〔「丁」は「个(カ)」を誤ったものという〕
一個の文字。一字。

一七日

いちしちにち [4] 【一七日】
〔七日間が一つの意〕
(1)人が死んでから数えて七日間。また,その七日目の日。初七日(シヨナノカ)。
(2)七日間。「かくて―過ぎぬ/栄花(玉のむら菊)」

一七日

ひとなぬか [2] 【一七日】
〔「ひとなのか」とも〕
七日間。また,人の死後,七日目に当たる日。いちしちにち。

一七日

いっしちにち [4] 【一七日】
⇒いちしちにち(一七日)

一万度

いちまんど [0] 【一万度】
「一万度祓」「一万度の祓箱」の略。

一万度の祓箱

いちまんどのはらいばこ 【一万度の祓箱】
近世,年の暮れに伊勢神宮から氏子に配ったお祓箱。

一万度祓

いちまんどばらい [6] 【一万度祓】
祓の詞を神前で一万度奏し,罪を祓い清めること。万度祓。

一三昧

いっさんまい [3] 【一三昧】
(1)〔仏〕 雑念を払って一心に修行すること。
(2)あることにのみ心を用い,余念のないこと。「新吉は怖い―,早く逃げやうと/真景累ヶ淵(円朝)」

一上一下

いちじょういちげ イチジヤウ― [6] 【一上一下】
(副詞的にも用いる)
(1)上がったり下がったりすること。「車体は―と動揺して/義血侠血(鏡花)」
(2)刀を振るってうち合うこと。「得物を打振りつつ―と砍結(キリムス)び/近世紀聞(延房)」

一下

いっか [1] 【一下】
(命令などが)ひとたび下されること。「命令―」「号令―」

一下り

いちさがり [3] 【一下り】
三味線の調弦法の一。本調子に比べて第一弦が一全音(長二度)だけ下がっている調弦。

一世

いっせ [1] 【一世】
(1)〔仏〕 過去・現在・未来の三世(サンゼ)のうちの一つ。現在。
(2)生まれてから死ぬまで。一生。
(3)(子を二世,孫を三世というのに対して)その人の代。
(4)親から子への一代。

一世

いっせい [1] 【一世】
(1)一人の天皇の在位年間。一代。
(2) [0]
その人が生きていた時代。当代。「―に令名を響かせる」
(3)同名の王・法王・皇帝などのうち,最初に即位した人を呼ぶ称。「エリザベス―」
(4)移民などの最初の代の人。「日系―」

一世

いっせい【一世】
the age (その時代);→英和
a generation (一代);→英和
a lifetime (一生).→英和
〜一代の one's last and greatest <achievement> .〜を風靡(ふうび)する command[rule]the time[world].→英和
‖ナポレオン一世 Napoleon I[the First].

一世

ひとよ 【一世】
人がこの世に生きている間。一生。「―には二度見えぬ父母を置きてや/万葉 891」

一世の源氏

いっせのげんじ 【一世の源氏】
源(ミナモト)姓を賜って臣籍にくだった皇子。また,親王の子で源氏となった者を二世(ニセ)の源氏という。

一世の縁

いっせのえん [1][1] 【一世の縁】
(夫婦が二世であるのに対し,現世だけといわれる)親子の縁。

一世の雄

いっせいのゆう 【一世の雄】
〔蘇軾「前赤壁賦」〕
その時代を代表する英雄。

一世を聳動させる

しょうどう【一世を聳動させる】
startle the world <by doing> .→英和
耳目を〜させるような startling;sensational.→英和

一世一代

いっせいちだい [5] 【一世一代】
(1)一生のうち,ただ一度であること。「―の大ばくち」
(2)歌舞伎俳優や能役者などが引退前に仕納めとして得意の芸を演じること。
(3)近世,能楽の家元太夫が,一代に一度幕府の許可を得て行なった勧進能。一世一代能。

一世一元

いっせいいちげん [6] 【一世一元】
天皇一代につき年号を一つだけ用いること。1868年(明治1)9月8日の詔で定められた。

一世一度

いっせいちど [6] 【一世一度】
一生にただ一度であること。

一世一期

いっせいちご [5] 【一世一期】
一生を通じての間。終生。「さりとは―の迷惑/浄瑠璃・栬狩」

一両

いちりょう [2][3][0] 【一両】
(1)貨幣の単位。
→両
(2)〔「両」は二の意〕
一あるいは二。接頭語的に用いる。「―人」

一両刺

いちりょうざし [0] 【一両刺(し)】
根もとを残して二つに割った竹串(タケグシ)に,小魚二匹を横刺しにして焼く調理法。根もとは紙で巻く。

一両刺し

いちりょうざし [0] 【一両刺(し)】
根もとを残して二つに割った竹串(タケグシ)に,小魚二匹を横刺しにして焼く調理法。根もとは紙で巻く。

一両年

いちりょうねん [3][0] 【一両年】
一年または二年。一,二年。

一両日

いちりょうじつ [3][0] 【一両日】
一日または二日。一,二日。「―中に結果が出る」

一両日中に

いちりょうじつ【一両日中に】
in a day or two.

一中

いっちゅう [3] 【一中】
(1)禅家で,一座に居合わせる人達に茶菓を出し,もてなすこと。また,その一座。
(2)「一中節(イツチユウブシ)」の略。
→一中節

一中節

いっちゅうぶし [0] 【一中節】
浄瑠璃節の一種。京都で,都太夫一中が語り出したもの。元禄・宝永(1688-1711)頃上方で流行。初代の没後衰えたが江戸末期に再興し現在に至る。

一丸

いちがん [0] 【一丸】
一つの塊。一つにまとまること。「うって―となって事に当たる」

一丸となって

いちがん【一丸となって】
in one united body.打って〜とする put <all things> together.

一乗

いちじょう [2][0] 【一乗】
〔仏〕 仏の真の教えは唯一であり,それによってすべての衆生(シユジヨウ)が成仏できると説く教法。法華経をさすことが多い。一仏乗。
→乗
→三乗
→五乗

一乗の法

いちじょうのほう [2] 【一乗の法】
成仏に至る唯一の教法。法華経をさすことが多い。一乗法。

一乗妙典

いちじょうみょうてん [5] 【一乗妙典】
一乗の道理をあらわす優れた経典。法華経のこと。

一乗寺

いちじょうじ 【一乗寺】
兵庫県加西市にある天台宗の寺。山号は法華山。西国三十三所第二六番の札所。650年インド僧法道仙人の開創。三重塔,寺宝の聖徳太子像および天台高僧像は国宝。

一乗止観院

いちじょうしかんいん 【一乗止観院】
延暦(エンリヤク)寺の旧称。

一乗経

いちじょうきょう [0] 【一乗経】
〔仏〕 成仏に達する唯一の経。法華経をさすことが多い。

一乗谷朝倉氏庭園

いちじょうだにあさくらしていえん 【一乗谷朝倉氏庭園】
福井市にある朝倉氏の遺跡庭園。特別名勝。朝倉氏滅亡後埋没していたが,昭和40年代に整備された。館跡・湯殿跡・諏訪館・南陽寺跡の四庭園が含まれる。

一乗院

いちじょういん 【一乗院】
奈良興福寺の門跡の一。現在の奈良地方裁判所がその跡。970年定昭が建立。鎌倉・室町時代には大乗院とともに興福寺別当を務め勢威を振るった。

一九

いっく 【一九】
⇒十返舎(ジツペンシヤ)一九

一九八四年

せんきゅうひゃくはちじゅうよねん センキウヒヤクハチジフヨネン 【一九八四年】
〔原題 1984〕
オーウェルの小説。1949年刊。歴史や個人の思考までが独裁者の管理下にある全体主義社会の悪夢を描く。

一事

いちじ [2] 【一事】
一つの事柄。

一事が万事

いちじ【一事が万事】
One who steals an egg will steal an ox.→英和
‖一事不再理《法》double jeopardy.

一事不再理

いちじふさいり [5][2][2] 【一事不再理】
有罪・無罪または免訴の判決が確定した事件については,再び審理をすることを許さないとする刑事訴訟の原則。

一事不再議

いちじふさいぎ [5][2][2] 【一事不再議】
議会が一度議決した案件については,再び審議することを許さないとする原則。

一事両様

いちじりょうよう 【一事両様】
一つのことを二通りに言うこと。説を変えること。二枚舌。「今はまたさう言はぬとは―なる事を/咄本・醒睡笑」

一二

いちに [1][2] 【一二】
(1)一つ二つ。わずか。若干。「―反対意見もあった」
(2)第一位と第二位。

一二点

いちにてん [3] 【一二点】
〔漢文で〕
一,二,三……の数字で表した返り点。

一五事件

ごいちごじけん 【五・一五事件】
1932年(昭和7)5月15日,農村の窮乏,政治の腐敗に憤った海軍青年将校らが,民間の愛郷塾などの右翼と結んで起こした,首相官邸・日本銀行などを襲撃し首相犬養毅が殺害された事件。政党内閣の時代は終わり,軍部の発言力が強くなった。

一五事件

さんいちごじけん 【三・一五事件】
1928年(昭和3)3月15日,田中義一内閣によって行われた,日本共産党員などの全国的検挙事件。一道三府二七県にわたり,一五六八名の共産党員やその支持者が検挙された。

一人

いちにん【一人】
〜前 per head (一人分).〜前になる come of age (丁年);become independent (一本立ち).〜前の作家(俳優) a full-[ <英> fully-]fledged author (actor).〜称《文》the first person.

一人

いちじん [2] 【一人】
〔天下にただ一人の人の意〕
天子。上一人(カミイチジン)。「―の心をなやます/海道記」

一人

ひとり [2] 【一人・独り】
■一■ (名)
(1)一個の人。いちにん。「―の男が進み出る」
(2)その人しかいないこと。相手や仲間がいないこと。「―で遊ぶ」「―旅」「―息子」
(3)独身であること。ひとりみ。「まだ―です」
(4)(多く「ひとりで」の形で)他人の手を借りずにいること。他人の助けがないこと。「―で生きてゆく」「―で学ぶ」
■二■ (副)
(1)(下に打ち消しの語を伴って)ただ単に。「―日本国内の問題にとどまらない」
(2)ひとりだけで。「幸せを―夢みる」「―涙にくれる」「―悩む」
(3)ひとりでに。自然に。「―博奕はとどまるべし/仮名草子・浮世物語」

一人

いちにん [2] 【一人】
(1)ひとりの人。ひとり。
(2)右大臣の異名。

一人っ子

ひとりっこ【一人っ子】
an only child.

一人っ子

ひとりっこ [3] 【一人っ子】
兄弟姉妹のいない,ただひとりの子。ひとりご。

一人も

ひとりも 【一人も】 (連語)
(下に打ち消しの語を伴って)どんな人も。だれも。「部屋には―残っていなかった」「―手を挙げない」

一人一人

ひとりひとり [4][5] 【一人一人】
〔「ひとりびとり」とも〕
(1)めいめい。各人。「―の心掛けが大切だ」
(2)どちらかひとり。だれかひとり。「思ふどち―が恋ひ死なば誰によそへて藤衣着む/古今(恋三)」

一人会社

いちにんかいしゃ [5] 【一人会社】
構成員たる株主・社員が一人しかいない株式会社・有限会社。

一人前

ひとりまえ [0] 【一人前】
「いちにんまえ(一人前)」に同じ。

一人前

いちにんまえ [0] 【一人前】
(1)ひとり分の分量。ひとり分。「寿司―」
(2)
 (ア)成人と同じ資格・能力があること。「若いうちから―に働く」
 (イ)所属する社会で,正規の構成員であると認められること。
(3)技芸などがその道の人間として通用するほどになっていること。「―のコックになる」
〔(2)(3)には「―なことを言う」のように,形容動詞としての用法もある〕

一人勝ち

ひとりがち [0] 【一人勝ち・独り勝ち】
■一■ (名)
他の人はみな負けて,ひとりだけ勝つこと。
■二■ (形動)
ひとりだけでいることが多いさま。

一人口

ひとりぐち [0][3] 【一人口】
(1)ひとりごと。
(2)ひとりだけで生計をたてること。

一人天下

ひとりてんか [4] 【一人天下】
〔「ひとりでんか」とも〕
ひとりで思うままに振る舞って,他にだれも抑える者がいないこと。

一人娘

ひとりむすめ [4] 【一人娘】
姉妹のない娘。ただひとりの娘。

一人子

ひとりご [3] 【一人子・独り子】
ひとりっこ。「―は国にはばかる(=一人子ハ甘ヤカサレテ育テラレルタメ,ワガママデ嫌ワレ者ニナル)」

一人当り

ひとり【一人当り】
per[a]head.〜ずつ one by one;one at a time.→英和
〜残らず every one <of them> ;to a man.→英和
〜ぼっちの lonely;→英和
solitary.→英和
〜二役を演じる play a double role.⇒独りで.

一人当千

いちにんとうせん [2] 【一人当千】
〔「いちにんとうぜん」とも〕
一人で千人に相当するほど力のあること。一騎当千。「―の剛の者/義経記 3」

一人息子

ひとりむすこ [4] 【一人息子】
兄弟のない息子。ただひとりの息子。

一人旅

ひとりたび [3] 【一人旅】
ただひとりで旅をすること。ひとりだけの旅。

一人旅をする

ひとりたび【一人旅をする】
travel alone[by oneself].

一人暮し

ひとりぐらし [4] 【一人暮(ら)し・独り暮(ら)し】
ひとりで暮らすこと。ひとりだけの生活。「―の老人」

一人暮し

ひとりぐらし【一人暮し】
living alone;a single life (独身).

一人暮らし

ひとりぐらし [4] 【一人暮(ら)し・独り暮(ら)し】
ひとりで暮らすこと。ひとりだけの生活。「―の老人」

一人歩き

ひとりあるき [4] 【一人歩き・独り歩き】 (名)スル
(1)連れも付き添いもなくひとりだけで歩くこと。「夜道の―は危険だ」
(2)独力で物事をすること。他人の援助なしで生活をすること。ひとり立ち。「経済的に―できないでいる」
(3)本来,従属しているべきものが,勝手な行動をとること。「実施方法についての議論だけが―している」

一人称

いちにんしょう [3] 【一人称】
文法で人称の一。話し手(書き手)自身,また,話し手(書き手)自身を含む仲間全体をさす場合のもの。「私」「僕」「われ」「われわれ」などの代名詞についていう。自称。第一人称。

一人腹

ひとりばら 【一人腹】
自分ひとりで腹を立てること。「ろくな事は仕出すまいと滅多無性に―/浄瑠璃・今宮心中(上)」

一人芝居

ひとりしばい [4] 【一人芝居】 (名)スル
(1)登場人物が一人だけの芝居。また,ひとりで何人もの役を演じる芝居。
(2)相手なしに自分ひとりだけの勝手な思い込みで行動すること。「―に終わる」

一人言

ひとりごと [0][4] 【一人言・独り言】
(1)相手がいないのにひとりでものを言うこと。人に聞かせるというわけでなく,ひとりで無意識に言うこと。また,その言葉。独語(ドクゴ)。「―を言う」
(2)書名(別項参照)。

一人負け

ひとりまけ [0] 【一人負け】
一人だけ負けること。

一人過ぎ

ひとりすぎ 【一人過ぎ】
ひとりだけで生計をたてること。ひとりぐらし。「縁遠き女,又は四十におよび―の嚊(カカ)/浮世草子・一代男 3」

一人静

ひとりしずか [4] 【一人静】
センリョウ科の多年草。山野の林下に自生。茎は高さ約20センチメートルで,上端に楕円形の葉を四個輪生状につける。早春,茎頂に花穂を一個立て,白色の小花を密生。花糸が線形で目立つ。ヨシノシズカ。マユハキグサ。[季]春。
一人静[図]

一人頭

ひとりあたま [4] 【一人頭】
一人について。一人当たり。「―五千円の割り当て」

一介

いっかい [0] 【一介】
〔「介」は「芥(アクタ)」に通ずる〕
つまらない一人。取るに足りない一人。「―の小市民」

一介の

いっかい【一介の】
only;→英和
mere <student> .→英和

一仏

いちぶつ [0] 【一仏】
一人の仏。また,同一の仏。「仏は様々在(イマ)せども実は―なりとかや/梁塵秘抄」

一仏世界

いちぶつせかい [5] 【一仏世界】
〔仏〕 一仏が利益(リヤク)を施す範囲。一仏土。一仏国土。

一仏成道

いちぶつじょうどう [0] 【一仏成道】
〔仏〕 一人の仏が悟りを開くことによって,一切の生けるものが成仏できること。「土砂,山河草木も,―の法味に引かれて/謡曲・野守」

一仏浄土

いちぶつじょうど [5] 【一仏浄土】
〔仏〕
(1)一人の仏の支配する浄土。阿弥陀仏の極楽浄土,薬師仏の浄瑠璃世界など。一仏世界。一仏土。
(2)一仏の支配する浄土に往生すること。「来世にては必ず―の縁となり奉るべし/義経記 8」

一仕事

ひとしごと [2][3] 【一仕事】 (名)スル
(1)ひとしきり仕事をすること。「―して汗をかく」
(2)あるまとまった量の仕事。また,かなり大変な仕事。「下準備をするまでが―だ」

一代

いちだい【一代】
one[a]generation;one's lifetime (一生).一代記 a biography;→英和
a life <of> .→英和

一代

いちだい [2] 【一代】
(1)人の一生。生まれてから死ぬまで。「人は―名は末代」
(2)国王・君主や一家の主人などがその地位にある期間。「―で巨万の富を築く」
(3)その時代。また,その時代で随一であること。「―の名優」
(4)第一代。初代。

一代一度

いちだいいちど 【一代一度】
天皇の一代にただ一度行われること。また,その行事。「―仁王会,并(アワ)せて百講/西宮記」

一代一度の奉幣

いちだいいちどのほうへい 【一代一度の奉幣】
天皇即位の年,全国の諸社に勅使を派遣して幣を奉納し,即位を報告する行事。諸社の数は時により異なる。

一代五時の仏法

いちだいごじのぶっぽう 【一代五時の仏法】
釈迦の説いたすべての教説。
→五時教(ゴジキヨウ)

一代分限

いちだいぶんげん [5] 【一代分限】
その人一代で財産を作り上げた金持ち。

一代女

いちだいおんな 【一代女】
(1)一生子供を生まない女。
(2)浮世草子「好色一代女」の略称。

一代年寄

いちだいとしより [5] 【一代年寄】
大相撲で,日本相撲協会が顕著な功績を残した力士に一代限りで与える年寄株。1969年(昭和44)の横綱大鵬が最初。

一代教

いちだいきょう [0] 【一代教】
釈迦が悟りを開いてから死ぬまでの間に説いたすべての教え。

一代男

いちだいおとこ 【一代男】
(1)跡継ぎの子供がなく一生を終わる男。
(2)浮世草子「好色一代男」の略称。

一代記

いちだいき [3] 【一代記】
一人の人の一生の言行を書き記したもの。伝。「塩原多助―」

一代雑種

いちだいざっしゅ [5] 【一代雑種】
⇒雑種第一代(ザツシユダイイチダイ)

一件

いっけん【一件】
the affair[case].→英和

一件

いっけん [0][1] 【一件】
(1)一つの事柄。一つの事件。「問題を―ずつ処理する」「―落着」
(2)あの事柄。例の事件。例のもの。「あの―以来,すっかり客足が落ちた」

一件記録

いっけんきろく [5] 【一件記録】
特定の事件に関するすべての書類をまとめてファイルしたもの。

一任

いちにん [0] 【一任】 (名)スル
(1)物事の処理・決定をすべて任せること。全部まかせきること。「議長―でまとまる」「仕事を―する」
(2)律令制で,地方官の一定の任期。

一任する

いちにん【一任する】
leave <a matter to a person> ;→英和
entrust <a person with a matter> .→英和

一休

いっきゅう イツキウ 【一休】
(1394-1481) 室町中期の禅僧。諱(イミナ)は宗純。号,狂雲子。後小松天皇の落胤(ラクイン)といわれる。京都大徳寺住持となるが同時に退山。禅宗の腐敗を痛罵(ツウバ)して自由な禅のあり方を主張。詩・狂歌・書画に長じ,また数々の奇行で有名。いわゆる一休頓智(トンチ)話の類は後世の仮託。著に詩集「狂雲集」など。

一休み

ひとやすみ [2] 【一休み】 (名)スル
少し休むこと。「ちょっと―する」

一休みする

ひとやすみ【一休みする】
take a rest.→英和

一会

いちえ [2] 【一会】
(1)一つの集まり・会合。仏教の法会(ホウエ)など。
(2)一度会うこと。「一期(イチゴ)―」

一位

いちい [2] 【一位】
(1)第一の地位。首位。「―を占める」
(2)(数学で)一桁(ヒトケタ)目の数。一の位。「小数点第―」
(3)第一の位階。「正(シヨウ)―」

一位

いちい [0] 【一位】
〔昔,この木から笏(シヤク)を作ったことから位階の一位にちなむという〕
イチイ科の常緑高木。高さ約15メートルになる。葉は針葉で,羽状に密生。雌雄異株。仮種皮は秋熟し,赤い多肉質で甘い。材質よく,建材・器具・細工物などに用いられる。葉などに有毒なアルカロイドを含むが,薬用にされることもある。アララギ。スダオノキ。オンコ。
一位[図]

一位を占める

いちい【一位を占める】
head the list;→英和
be at the top <of> .→英和

一位科

いちいか [0] 【一位科】
裸子植物マツ類の中の一科。高木またはまれに低木。線形の葉をもち,雌花は小形で腋生(エキセイ)し,一個の胚珠(ハイシユ)がある。種子は一部または全部が肉質の仮種皮におおわれ二枚の子葉がある。主に北半球の温帯に三属約一五種があり,日本にはイチイとカヤの二属二種が自生する。

一体

いったい [0] 【一体】
■一■ (名)
(1)一つのからだ。また,一つのからだのように一つのもので分けられないこと。「夫婦―」「渾然(コンゼン)―」「三位(サンミ)―」「表裏―」
(2)仏像や彫像などの数え方で,一つ。
→体
(3)ある様式。一つの様式・体裁。「漢字の―」
(4)全般。全体。総体。副詞的にも用いる。「世間―から馬鹿にされて/にごりえ(一葉)」
→一体に
■二■ (副)
(1)疑問を強める言葉。相手を責めて問いただす時も使う。ほんとうに。「―どうする気だ」「―どこへ行ったのだろう」
(2)そもそも。もともと。「―自分は広義の教育家にならうと思つてゐるのだ/おめでたき人(実篤)」

一体

いったい【一体】
(1)[全般的にいうと]on the whole;→英和
generally (speaking);→英和
as a rule.→英和
(2)[一体全体] <who,what> on earth[in the world];at all.〜となって in a body;→英和
as one.

一体に

いったいに [0] 【一体に】 (副)
全体に。全般的に。総じて。「昨夏は―寒かった」

一体全体

いったいぜんたい [0][5] 【一体全体】 (副)
「一体{■二■(1)}」を強めた言い方。強い疑問や詰問の時多く使う。「―このざまは何だ」「―どうなっているんだろう」

一体化

いったいか [0] 【一体化】 (名)スル
別々のものが一つにまとまること。「官民―」

一例

いちれい [0] 【一例】
一つの例。「―を挙げる」「―を示す」

一例をあげれば

いちれい【一例をあげれば】
for instance[example];to give an example.→英和

一価

いっか [1] 【一価】
(1)元素の原子価が一であること。また,ある基(原子あるいは原子団)が他の原子と単結合を一つつくりうること。
(2)イオンのイオン価が一であること。
(3)酸一分子が,水素イオンとして放出しうる水素原子を一個もっていること。塩基一分子が,水酸化物イオンとして放出しうる水酸基を一個もっていること,または,塩基一分子が水素イオン一個と反応しうること。
(4)有機化合物が,その分子中に,ある基を一個もっていること。特に,アルコール一分子が,水酸基を一個もっていること。

一価関数

いっかかんすう [4] 【一価関数】
変数の一つの値に対して,関数の値がただ一つ定まるような関数。
⇔多価関数

一個

いっか [1] 【一箇・一個】
〔多く「一か」と書く〕
(1)(「一ケ」「一カ」とも書く)一つ。いっこ。名詞について「一箇月」「一箇所」「一箇国」「一箇条」などの複合語を作る。
(2)帯分数で,整数部分が一であることを表す。「―三分の一」
〔現在は「一と三分の一」という〕

一個

いっこ [1] 【一個・一箇】
(物の)ひとつ。「みかん―」
→個

一個

いっこ【一個】
one;→英和
a piece <of> .→英和
〜10円 ten yen a piece.

一個人

いちこじん [3] 【一個人】
⇒いっこじん(一個人)

一個人

いっこじん [3] 【一個人】
社会・団体などの成員である立場を離れた,人間一人。一私人。いちこじん。「議員としてではなく―の立場で発言する」

一個人の

いちこじん【一個人の(として)】
personal(ly);→英和
individual(ly).→英和

一倍

いちばい [0] 【一倍】 (名)スル
(1)ある数量に一をかけること。また,一をかけた数量。もとの数量に等しい量。「―半」
(2)ある数量を二つ合わせた数量。二倍。倍。「人―働く」「結婚後の楽しみは,独身の淋しき時よりも―して尚ほ余りあれば/福翁百話(諭吉)」
(3)(副詞的に用いて)一層。ひとしお。「普段よりも―注意しなければならぬ」

一倍体

いちばいたい [0] 【一倍体】
⇒半数体(ハンスウタイ)

一倡三歎

いっしょうさんたん イツシヤウ― [0] 【一唱三嘆・一倡三歎】
〔「礼記(楽記)」より。一人が歌うと,三人がこれに和する意〕
ひとたび詩文を読んで,何度もほめること。詩文をほめるのに用いる。

一偏

いっぺん [3] 【一偏】 (名・形動ナリ)
(1)一つの傾向に偏っていること。「身を―に決せず/太平記 34」
(2)いちずにそうすること。もっぱら。ひたすら。「後生ヲ―ニ願ウ/日葡」
(3)他の名詞の下に付けて接尾語的に用い,もっぱらその状態であることを表す。「武骨―」「正直―」

一働き

ひとはたらき [2][3] 【一働き】 (名)スル
ひと奮発して働くこと。「今度は君に―してもらう番だ」

一儀

いちぎ [2] 【一儀】
(1)一つの事柄。一件。「今度の出京の理由は専ら先刻の妹の―で/当世書生気質(逍遥)」
(2)性行為の婉曲(エンキヨク)な表現。「―に及ぶ」

一億

いちおく [2] 【一億】
一万の一万倍。ほぼ日本の人口に相当することから「日本国民全部」の意で用いられた。「―総懺悔(ザンゲ)」

一儲け

ひともうけ [2][3] 【一儲け】 (名)スル
まとまった利益を得ること。ひとかせぎ。「株で―する」

一儲けする

ひともうけ【一儲けする】
make money.

一元

いちげん【一元】
〜化(する) unification (unify).→英和
〜的 unified;unitary.→英和
‖一元論《哲》monism.

一元

いちげん [0] 【一元】
(1)もとがただ一つであること。
⇔多元
「―論」
(2)〔「元」は「元号」の意〕
一つの年号。「一世―」
(3)〔数〕 代数方程式で,未知数が一つであること。「―二次方程式」

一元化

いちげんか [0] 【一元化】 (名)スル
ばらばらであった組織や機構を一つの中心体のもとに統一すること。「行政を―する」

一元描写

いちげんびょうしゃ [5] 【一元描写】
岩野泡鳴の主張した描写論。作品中に作者の視点を担う人物を設定し,すべてをその人物の目を通して観察し,描写してこそ真の人生が描かれるというもの。田山花袋の平面描写に反対して主張された。
⇔多元描写

一元的

いちげんてき [0] 【一元的】 (形動)
一つの中心によって全体が統一されているさま。
⇔多元的
「―な組織」「―に解釈しうる現象」

一元論

いちげんろん [3] 【一元論】
ひとつの実在や原理から世界のあり方を説明する哲学的立場。根源的なものを何とするかは立場により多様であり,ヘーゲルの絶対者,神秘主義における一者,仏教の真如,老荘の道などが著名。また,世界を精神や物質に還元する唯心論や唯物論もこの傾向に属する。
→多元論
→二元論

一先ず

ひとまず [2] 【一先ず】 (副)
あとのことはとにかく今のところ。何はともあれ,まず。さしあたって。一応。「ここは―引き上げよう」「これで―安心だ」

一先ず

ひとまず【一先ず】
for the time being;for a while.→英和

一光三尊

いっこうさんぞん イツクワウ― [5] 【一光三尊】
仏像で,中尊と両脇士(キヨウジ)の三尊が一つの舟形光背を負っている形式。法隆寺金堂釈迦三尊像が著名。

一党

いっとう【一党】
a party.→英和
一党独裁 one-party rule.

一党

いっとう [0] 【一党】
(1)仲間。一味。
(2)一つの政党・党派。「―独裁」
(3)中世,血縁的・地縁的に結合していた武士の集団。

一入

ひとしお【一入】
all the more;→英和
especially;→英和
particularly.→英和

一入

ひとしお [0][2] 【一入】
〔■二■ が原義〕
■一■ (副)
他の場合と比べて程度がますさま。いちだん。いっそう。「寒さが―身にしみる」「感慨も―である」
■二■ (名)
染め物を一度染め液に浸すこと。「―も染むべきものか紫の雲より降れるをとめなりとも/宇津保(菊の宴)」

一入再入

いちじゅうさいじゅう イチジフサイジフ 【一入再入】
布を染液に何度も浸して染めること。染め色の濃いこと。「其恩のふかき事を案ずれば,―の紅にも過ぎたらん/平家 2」

一八

チーハ [1] 【字華・一八】
〔中国語〕
賭博の一。三六個の熟語を印刷してある罫紙をあらかじめ買い,胴元が伏せておいた熟語を当てれば賞金が手に入る仕組みのもの。明治初期に中国から伝わった。

一八

いちはつ [0] 【一八・鳶尾】
アヤメ科の多年草。中国原産。高さ約30〜60センチメートル。葉は剣形で淡緑色。五月頃花茎を出し,紫・白の花をつける。火災を防ぐという俗信から,時に藁屋根(ワラヤネ)の棟に植えられる。コヤスグサ。[季]夏。《わら屋根や―咲いて橋の下/村上鬼城》

一八四八年の革命

せんはっぴゃくよんじゅうはちねんのかくめい センハツピヤクヨンジフハチネン― 【一八四八年の革命】
1848年前後にヨーロッパ各地で起きた諸革命および労働・民族運動の総称。具体的にはフランスの二月革命,ドイツの三月革命,イギリスのチャーチスト運動などをさす。

一六

いちろく [0] 【一六】
(1)双六(スゴロク)や博打(バクチ)で,二個の賽(サイ)を振って,その目に一と六が出ること。
(2)「一六勝負(イチロクシヨウブ)」の略。
(3)毎月一と六のつく日の総称。江戸時代以後,休日や茶の湯・生け花の稽古日などにあてられた。一六日(イチロクビ)。

一六事件

しいちろくじけん 【四・一六事件】
1929年(昭和4)4月16日,前年の三・一五事件に引き続き,田中義一内閣によって行われた日本共産党員大量検挙事件。よんいちろくじけん。

一六事件

よんいちろくじけん 【四・一六事件】
⇒しいちろくじけん(四・一六事件)

一六勝負

いちろくしょうぶ [5] 【一六勝負】
(1)賽(サイ)の目に一が出るか六が出るかをかけて,勝負を決めること。さいころばくち。
(2)成否を運にまかせて冒険的な行為をすること。

一六日

いちろくび [4] 【一六日】
「いちろく(一六){(3)}」に同じ。

一六銀行

いちろくぎんこう [5] 【一六銀行】
〔一と六の和「七」が「質」と同音のところから〕
質屋の俗称。六一銀行。

一兵卒

いっぺいそつ [3] 【一兵卒】
一人の兵士。また,上役の指示に従って仕事をする人。

一具

いちぐ [2] 【一具】
(1)雅楽の曲で,楽章構成に欠けがなく,序・破・急などのあるべき楽章を完備していること。
(2)ひとそろい。ひと組み。一式。「袴(ハカマ)―/宇津保(蔵開上)」
(3)一緒にいること。一緒にいる人。「文覚が―の上覚と言ふ聖(ヒジリ)にや/愚管 5」

一具弓懸

いちぐゆがけ 【一具弓懸】
左右の手につける弓懸のひとそろい。もろゆがけ。一具指懸(サシガケ)。

一具沙汰

いちぐさた 【一具沙汰】
中世,関連する二件の訴訟を一緒にまとめて審理すること。一具の沙汰。

一円

いちえん [0][2] 【一円】
■一■ (名)
(1)(場所を表す語の下に付いて)その地方・場所などの全体。一帯。全域。「京阪神―に広がる」「九州―を従える」
(2) [0]
日本の貨幣単位。
→円
■二■ (副)
(1)ことごとく。すべて。「只―に九院を没倒(モツトウ)し/太平記 18」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)全然。いっこう。「さやうの事―ぞんぜぬ/狂言・鶏聟」

一円

いちえん イチヱン 【一円】
臨済宗の僧,無住(ムジユウ)の号。

一円に

いちえん【一円に】
throughout[all over] <the Kansai district> (一帯に);→英和
over <the whole neighborhood> .→英和

一円一元説

いちえんいちげんせつ [0][3] 【一円一元説】
二宮尊徳の宇宙観・人生観の根本をなす思想。宇宙の万象は混沌(コントン)とした一つの根元に起源し,また各事象は独立の存在でなく相関連して一つの円相をなす,と説く説。

一円知行

いちえんちぎょう [5] 【一円知行】
中世,一定の土地に分立する小領主を排除して単独で完全に支配すること。一円領地。

一再

いっさい [0] 【一再】
一度や二度。一,二回。「身の危険を感じたのも―ではなかった」

一処

ひとところ [2] 【一所・一処】
(1)一つの場所。同じ所。一か所。「―に集まる」「―に留まる」
(2)〔「ところ」は接尾語〕
(高貴な人の)おひとり。おひとかた。「ただ―,深き山へ入り給ひぬ/竹取」

一刀

いっとう [0][3] 【一刀】
(1)一本の刀。
(2)刀のひときり。ひとたち。「―のもとに斬り倒す」

一刀のもとに

いっとう【一刀のもとに】
<cut down> at one blow.一刀両断 <take> a decisive measure.

一刀三礼

いっとうさんらい [0] 【一刀三礼】
仏像を彫刻する時に,一刀を下すごとに三度礼拝すること。一刀三拝。

一刀両断

いっとうりょうだん [0][0] 【一刀両断】
(1)ひと太刀で真っ二つにすること。「敵を―にする」
(2)すみやかに決断して事を処理すること。

一刀彫

いっとうぼり [0] 【一刀彫(り)】
小刀の痕跡(コンセキ)を生かし,簡単・素朴に彫刻する方法。また,その彫刻物。奈良の一刀彫り,飛騨の一位彫りなどが有名。

一刀彫り

いっとうぼり [0] 【一刀彫(り)】
小刀の痕跡(コンセキ)を生かし,簡単・素朴に彫刻する方法。また,その彫刻物。奈良の一刀彫り,飛騨の一位彫りなどが有名。

一刀流

いっとうりゅう [0] 【一刀流】
剣術の一派。富田(トダ)流から分派したもので,江戸初期伊藤一刀斎景久が創始。後世,多くの諸流派が分派した。

一分

いちぶ [2] 【一分】
(1)長さの単位。一寸の一〇分の一。
→ぶ(分)
(2)一割の一〇分の一。「二割―」
(3)全体の一〇分の一。「―咲き」
(4)ごくわずかなことのたとえ。「―のすきもない」
(5)「一分金」「一分銀」の略。
(6)「一分の官」の略。

一分

いちぶん [2][0] 【一分】
(1)その人の面目。「男の―が立たない」
(2)分相応。それなりの。「眼前の人の為に―の利益は為(ス)べからんをば/正法眼蔵随聞記」
(3)一様。同様。「我とは兄弟―に申しかはせしに/浮世草子・一代男 2」
(4)ひとり。自身。「それもてめえ―で済む事か/人情本・閑情末摘花」

一分

いちぶ【一分】
one percent;one-tenth.

一分の官

いちぶのかん 【一分の官】
〔国司で公廨稲(クガイトウ)の余りを分配したとき,その取り分が一分(10パーセント)であったことから〕
史生(シシヨウ)の別名。一分。一分官。

一分一厘

いちぶいちりん [5] 【一分一厘】
ごくわずかなことのたとえ。「―の狂いもない」

一分一厘も

いちぶいちりん【一分一厘も】
even the smallest amount.〜違わない be exactly alike.

一分判金

いちぶばんきん [0] 【一分判金】
⇒一分金(イチブキン)

一分別

ひとふんべつ [2][3] 【一分別】
ひとしきり考えること。一思案。ひと考え。「ここは―あるべきところだ」

一分召

いちぶめし 【一分召】
平安時代,式部省で諸国の史生(シシヨウ)などを任命した除目(ジモク)。一分召の除目。

一分地頭

いちぶじとう 【一分地頭】
鎌倉時代,荘園の分割相続により,二人以上の地頭が存在する場合の各地頭をいう。子地頭。
→総地頭

一分小判

いちぶこばん [4] 【一分小判】
⇒一分金(イチブキン)

一分金

いちぶきん [0][3] 【一分金】
江戸時代の長方形の金貨。四枚で小判一枚(一両)とする。補助貨幣として1601年新鋳。以後,小判と同時に改鋳された。一分判金。一分判。一分小判。一分。小粒(コツブ)。一角(イツカク)。

一分銀

いちぶぎん [0][3] 【一分銀】
江戸末期から明治初年まで通用した長方形の銀貨。四枚で小判一枚(一両)とする。天保一分銀・安政一分銀・貨幣司一分銀の三種がある。洋銀と交換され,国外への金流出を招いた。額銀(ガクギン)。

一切

いっさい [1] 【一切】
〔古くは「いっせつ」とも〕
■一■ (名)
全部。すべて。残らず。「―の責任を負う」「仕事の―を任せる」「―が無駄になる」
■二■ (副)
(下に打ち消しの語を伴って)全然。全く。「遅刻は―許さない」

一切

いっさい【一切】
(1) all;→英和
everything.→英和
(2) altogether;→英和
entirely;→英和
wholly (まったく).→英和
〜の all;every;→英和
whole.→英和
〜…ない not…at all.‖一切合切 the whole lot;〔副〕altogether.

一切

いっせつ [0] 【一切】 (副)
「いっさい(一切)」に同じ。「―管(カマ)ひ付けずに措いてくれ給へ/金色夜叉(紅葉)」

一切り

ひときり [2] 【一切り】
(1)ひとつのきれめ。一段落。「―ついてお茶にする」
(2)ひところ。ひとしきり。いちじ。副詞的にも用いる。「―はやった遊び」
(3)「一切り遊び」に同じ。

一切り遊び

ひときりあそび 【一切り遊び】
江戸の遊里の局見世(ツボネミセ)で,一夜を四つまたは五つに区切って,その一区切りの短い時間を遊ぶこと。ちょんのま遊び。ひときり。

一切れ

ひときれ [2] 【一切れ】
一つの切れはし。一片。「―のパン」

一切れの

ひときれ【一切れの】
a piece[slice]of.

一切合切

いっさいがっさい 【一切合切・一切合財】
〔「一切」を強めた語〕
全部。残らず。「大火で家財を―失う」

一切合財

いっさいがっさい 【一切合切・一切合財】
〔「一切」を強めた語〕
全部。残らず。「大火で家財を―失う」

一切智

いっさいち [3] 【一切智】
〔仏〕
(1)三智の一。あらゆる事物について知る縁覚・声聞の智慧(チエ)。
(2)すべてを知る,完全な仏の智慧。

一切有情

いっさいうじょう [1][0] 【一切有情】
⇒一切衆生(イツサイシユジヨウ)

一切有為

いっさいうい [1][1] 【一切有為】
宇宙間に存在するすべてのもの。因縁によって生滅する,現象界のすべてのもの。万物。万有。

一切法

いっさいほう [0] 【一切法】
〔仏〕 すべての存在,事物。

一切皆空

いっさいかいくう [1][0] 【一切皆空】
一切の存在は,すべて固定した実体ではなく空であるという仏教の根本教理。色即是空(シキソクゼクウ)。

一切皆苦

いっさいかいく [1][1] 【一切皆苦】
〔仏〕 この世界のすべてが,結局はすべて苦であるということ。
→四法印

一切種智

いっさいしゅち [1][1] 【一切種智】
〔仏〕 三智の一。万物が本来は空であって平等・無差別であることを知るとともに,現象として出現する諸相をすべて知る仏の最高の智慧(チエ)。

一切経

いっさいきょう [0] 【一切経】
「大蔵経(ダイゾウキヨウ)」に同じ。

一切経会

いっさいきょうえ [5] 【一切経会】
一切経を供養するために行う法会。大蔵会。

一切経供養

いっさいきょうくよう [7] 【一切経供養】
一切経を新しく書写したり,または入手したりした際に行う一切経を供養する法会。

一切経音義

いっさいきょうおんぎ 【一切経音義】
(1)音義書。唐の僧玄応撰。二五巻。648年頃なる。四五四部の仏典の成語の音義を説いたもの。現存する音義書としては最古。玄応音義。
(2)音義書。唐の僧慧琳(エリン)撰。一〇〇巻。783〜807年撰出。一二二〇部の仏典を扱い,玄応音義など従来のものを集大成。慧琳音義。

一切衆生

いっさいしゅじょう [5] 【一切衆生】
〔仏〕 この世に生きているすべての生きもの。生きとし生けるもの。一切有情。

一列

いちれつ [2] 【一列】 (名)スル
(1)一つの列。ひと並び。「―に並ぶ」
(2)同じ仲間。同類。また,同類として扱うこと。「法兄・法弟に及ぼし,―せしむべからず/正法眼蔵」

一列にならぶ

いちれつ【一列にならぶ】
line (up);→英和
<英> form a queue;→英和
queue up.

一列一体

いちれついったい [0] 【一列一体】 (名・形動)
同類。似たようなもの。また,同じようであるさま。「よそ目には―,平等無差別/吾輩は猫である(漱石)」

一別

いちべつ [0] 【一別】 (名)スル
ひとたび人と別れること。「―の後」

一別以来

いちべつ【一別以来】
since I saw you last.

一別以来

いちべついらい [5] 【一別以来】
別れてからこのかた。この前会ったとき以来。いちべつらい。「―ですが,お元気でしたか」

一別来

いちべつらい [4] 【一別来】
「一別以来」に同じ。

一利

いちり [2] 【一利】
ひとつの利益。一面からの利点。「百害あって―なし」

一利一害

いちりいちがい【一利一害】
<It has its> advantages and disadvantages.

一利一害

いちりいちがい [2][0] 【一利一害】
利益もあるが,害もあること。一得一失。

一刹那

いっせつな [3] 【一刹那】
きわめて短い時間。一瞬間。「―の出来事」

一刻

いっこく [4][0] 【一刻】
■一■ (名)
わずかの時間。きわめて短い時間。「―の猶予も許されない」
→刻
■二■ (名・形動)[文]ナリ
(「一国」とも書く)
(1)頑固で人の意見などを聞き入れない・こと(さま)。「―な男」
(2)せっかちな・こと(さま)。「―な所と田町の床で結ひ/柳多留 14」
[派生] ――さ(名)

一刻

いっこく【一刻】
a minute;→英和
an instant.→英和
〜も早く as soon as possible.刻〜と every moment.〜を争う There is not a moment to lose.

一刻な

いっこく【一刻な】
stubborn;→英和
obstinate.→英和

一刻み

ひときざみ [3] 【一刻み・一階】
(1)一階級。一段。「故大納言の,(官位ガ)いま―なりおとり給ひて/源氏(薄雲)」
(2)第一の列。第一流。「―に選ばるる人々/源氏(若菜下)」

一刻千秋

いっこくせんしゅう [0] 【一刻千秋】
まだかまだかと待ちこがれるさま。一日千秋。

一刻千金

いっこくせんきん [0] 【一刻千金】
〔蘇軾の詩「春夜」の一節「春宵一刻値千金」から〕
春の夜の素晴らしさは一刻が千金にも値するの意。楽しいときや大切なときが早く過ぎるのを惜しむ気持ちでいう。

一刻者

いっこくもの [0] 【一刻者】
頑固で一本気な人。自分を曲げない人。一国者。

一割

いちわり【一割】
<take> ten percent[10%] <off the price> .

一劃

いっかく [0][4] 【一画・一劃】
(1)漢字で,一筆で書かれる線。「一点―」
(2)土地などの,ひと区切り。一区画。

一力

いちりき [0] 【一力】
(1)自分一人の力。独力。
(2)「万」の字を一と力に分解していう語。京都祇園の万亭を一力亭という類。

一助

いちじょ [2] 【一助】
多少の助け。何かの足し。「家計費の―とする」

一助となる

いちじょ【一助となる】
be a help <to> ;→英和
contribute <to> .→英和

一包み

ひとつつみ [2] 【一包み】
(1)一つのつつみ。「衣類を―にまとめる」
(2)江戸時代,金百両の称。「その価は―との事なるが/人情本・娘節用」

一匕

いっぴ [1] 【一匕】
(1)ひとさじ。
(2)一本の短刀。

一化性

いっかせい イツクワ― [0] 【一化性】
昆虫が自然状態で,一年に一回羽化(ウカ)する性質。
→化性

一匙飯

ひとさじめし [4] 【一匙飯】
飯椀にしゃもじ一すくいだけで盛った飯。これを食べると継母または継子の境遇になるといって食べることを忌む。ひとかいめし。

一匹

いっぴき [4] 【一匹・一疋】
(1)
 (ア)魚・虫・獣などの数え方で,一つ。
 (イ)布などの二反分の長さ。
 (ウ)昔の銭の数え方で,一〇文。
(2)人間一人をぞんざいに,また強めて呼ぶ語。「男―わが道を行く」
→ひき(匹・疋)

一匹狼

いっぴき【一匹狼】
a lone wolf.

一匹狼

いっぴきおおかみ [5] 【一匹狼】
〔群れを離れて一匹だけで暮らす狼の意〕
集団に属さず,独自の立場で行動する人。「政界の―」

一区切り

ひとくぎり [2] 【一区切り】
(1)区切られたもの一つ。
(2)一段落。ひときり。「―つく」

一千一夜物語

いっせんいちやものがたり 【一千一夜物語】
⇒千夜一夜物語

一升

いっしょう [1] 【一升】
升を単位とした一単位の量。約1.8リットル。
→升

一升枡

いっしょうます [3] 【一升枡】
一升の量を量る枡。尺貫法のものは,曲尺(カネジヤク)で内法(ウチノリ)四寸九分,深さ二寸七分一厘(ただし水枡は深さ二寸七分)。

一升買い

いっしょうがい [3] 【一升買い】 (名)スル
米などを一升ずつ買うこと。一時にまとめて買えない貧乏暮らしのたとえ。

一半

いっぱん [3][0] 【一半】
二分したものの一方。なかば。また,一部分。「責任の―はこちらにもある」

一印一明

いちいんいちみょう [2][0] 【一印一明】
〔仏〕 密教で一つの印を結び,一つの明呪(ミヨウジユ)(=真言)をとなえること。

一卵性双生児

いちらんせいそうせいじ [9] 【一卵性双生児】
一個の受精卵から生じた双生児。遺伝因子が同一のため同性で,顔つきなど諸形質が酷似。同形双生児。
→二卵性双生児

一卵性双生児

いちらんせい【一卵性双生児】
an identical twin.

一双

いっそう [0][1] 【一双】
二つで一組になっているもの。一対。「―の屏風(ビヨウブ)」「鳥―を添へて/徒然 66」

一叢

ひとむら [2] 【一叢・一群】
(1)集まっている一団。ひとかたまり。ひとむれ。「いくほどもなく―の里あり/東関紀行」
(2)植物がひとところにむらがって生えていること。また,その植物。「―薄(ススキ)」「松の―ある方に/平家 6」

一口

いっこう [0] 【一口】
(1)一つの口。
(2)ひとこと。
(3)ひと振りの刀。ひと振り。

一口

ひとくち [2] 【一口】
(1)一回口に入れること。「―で食う」
(2)ちょっと口を動かして食べること。また,それだけのわずかな量。「―だけ食べる」
(3)手みじかにかいつまんで言うこと。また,異なる物事を同じように扱って言うこと。「―に言うと…」「―に職業といってもいろいろある」
(4)あるひとまとまり。株・寄付・出資などの一単位。「―寄付する」
(5)一部分。
→一口乗る
(6)一つのことば。ひとこと。「―返事」

一口

ひとくち【一口】
(1)[食物]a mouthful <of> ;→英和
a bite;→英和
[飲物]a drop;→英和
a sip.→英和
(2) ⇒一言(ひとこと).
(3)[出資などの]a share.→英和
〜で <eat> at a mouthful; <drink> at a draft.→英和

一口両舌

いっこうりょうぜつ [0] 【一口両舌】
〔一つの口に二枚の舌があること〕
二枚舌を使うこと。「サリトテワ―ナ者ヂャ/天草本伊曾保」

一口交ぜ

ひとくちまぜ [0] 【一口交ぜ】
一口言うたび。「―に,民子は私が殺した様なものだ,と許りいつて/野菊之墓(左千夫)」

一口前句

ひとくちまえく [6] 【一口前句】
雑俳の前句付けの一種。前句が短くなって一語もしくはそれに近くなったもの。「もはや」の題に「一葉から秋の哀れを告げて来る」とつける類。江戸中期,上方中心に流行。一口題。一言(イチゴン)題。
→一字題

一口同音

いっくどうおん 【一口同音】
(1)大勢の人が声をそろえていうこと。
(2)大勢の人が同じことをいうこと。異口同音。「船中の上下,―に観音の名号(ミヨウゴウ)をとなへけるに/幸若・新曲」

一口咄

ひとくちばなし [5] 【一口話・一口咄・一口噺】
ちょっとした短い話。特に,気のきいた笑い話。小話。

一口噺

ひとくちばなし [5] 【一口話・一口咄・一口噺】
ちょっとした短い話。特に,気のきいた笑い話。小話。

一口物

ひとくちもの 【一口物】
一口で食べられる食べ物。酒のさかな。つまみ。「旦那のお好きな―を/人情本・娘節用」

一口話

ひとくちばなし [5] 【一口話・一口咄・一口噺】
ちょっとした短い話。特に,気のきいた笑い話。小話。

一句

いっく [1] 【一句】
(1)一つの俳句。もと連歌・俳諧で,百韻・千句などに対し,発句・付句の一句だけをいった語。「―詠む」「―ものす」
(2)和歌・漢詩などの韻文のひと区切り。
(3)和歌・漢詩などの第一句。初句。起句。
(4)言葉のひと区切り。

一句一直

いっくいっちょく [1] 【一句一直】
連歌・俳諧興行における,俳席の掟(オキテ)三箇条の一。付合を出して指合(サシアイ)があった場合,一度だけ句を直すことはできるが,再案句にも指合があったときは,その句を捨てて他人に付句を譲らなくてはならないこと。
→出合遠近(デアイエンキン)
→諸礼停止(シヨレイチヨウジ)

一号

いちごう【一号】
Number One;No.1.

一合

いっこう 【一合】
ふたのある容器の一つ。「花入―取出し/浄瑠璃・国性爺合戦」

一合

いちごう [3][2] 【一合】
■一■ (名)
(1)尺貫法の量の単位。一升の一〇分の一。「―升」
(2)尺貫法の土地の面積の単位。一坪または一歩の一〇分の一。「二坪―」
(3)山のふもとから頂上までの路程の一〇分の一。「―目」
(4)戦闘や剣道などで,刀と刀とを一度打ち合わせること。「―二合と斬(キ)り結ぶ」
■二■ (副)
〔「一合」が少量であることから〕
いささか。少し。「自分に於て―も非道の沙汰は致さねども/浄瑠璃・八百屋お七」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

一合播いた

いちごうまいた イチガフ― 【一合播いた】
香川県の民謡で,盆踊り唄。源流は豊作祈願のための豊年踊り唄。

一同

いちどう【一同】
all;→英和
everyone.→英和

一同

いちどう [3][2] 【一同】
(1)居合わせた者全部。「その場の―が賛成した」
(2)ある組織・仲間の全員。みんな。「有志―」

一同に

いちどうに 【一同に】 (副)
口をそろえて。異口同音に。「おのおの―申されければ/平家 10」

一名

いちめい 【一名】
(1) [0][2]
もう一つの名。またの名。別名。異名。「大山(ダイセン)は―伯耆富士(ホウキフジ)とよばれる」
(2) [2]
ひとり。「代表を―派遣する」

一名

いちな [2] 【一名】
琵琶(ビワ)法師がつける「…一」という名。如一を祖とする流派は代々,「覚一」「定一」などという名をつけた。これを一方(イチカタ)流と呼ぶ。後世は一般の盲人もつけるようになり,「市」「都」の字も用いられた。

一名

いちめい【一名】
(1) one person.(2)[別名]an alias.→英和
〜につき per person[head].

一向

いっこう [0] 【一向】
■一■ (名)
「一向宗」の略。
■二■ (副)
(「いっこうに」の形も用いる)
(1)(下に打ち消しの語を伴って)まるきり。少しも。「しかっても―こたえない」「―に驚かない」
(2)全く。「―平気だ」「口が―に無調法な女であった/新世帯(秋声)」
(3)ひたすらに。ひたむきに。「唯本願をたのみて―に称名すれば/一遍上人語録」
(4)いっそのこと。むしろ。「―に重忠と刺し違へて死なんとは思ひしが/浄瑠璃・出世景清」
(5)すべて。全部。「大小事―なんぢにこそ言ひ合はせしか/平家 10」
■三■ (形動)
全くひどいさま。「こつちらは―なものだ,とんだねき物(=売レ残リ)だ/洒落本・通言総籬」

一向

ひたぶる [0] 【頓・一向】 (形動)[文]ナリ
(1)もっぱらそのことに集中するさま。いちず。ひたすら。「―に追い求める」「―な努力」
(2)すっかりその状態であるさま。全く。「よそ目には―狂人と人や見るらん/謡曲・清経」
(3)向こう見ずなさま。粗暴なさま。「海賊の―ならむよりもかの鬼しき人の/源氏(玉鬘)」

一向

いっこう【一向】
<not> at all[in the least](少しも…でない); <not> a bit.→英和

一向

ひたすら [0] 【只管・一向】
■一■ (副)
(1)ただその事だけに心が向かうさま。いちず。ひたぶる。「―平和に尽くす」「―謝る」「―隠し通す」
(2)すっかり。全く。「かの維時がなごりは―民となりて/増鏡(新島守)」
■二■ (形動)[文]ナリ
{■一■(1)}に同じ。「―な思い」「―に励む」「―に祈りをささげる」

一向き

ひとむき 【一向き】 (名・形動)[文]ナリ
(1)一つの事にだけ心を寄せて他をかえりみないさま。ひたむき。ひたすら。「―ニモノヲスル/日葡」
(2)一つの方向。また,一面的であるさま。「音曲ばかりなると,又,舞・働きのみなるとは,―なれば書きよき物なり/風姿花伝」

一向一揆

いっこういっき [5] 【一向一揆】
室町・戦国時代,北陸・近畿・東海などの各地に起こった宗教一揆。真宗本願寺派の一向宗の僧侶や門徒の農民たちが連合して守護大名・戦国大名などの領国支配に反抗した。特に約90年間一国を支配した加賀の一向一揆が有名。

一向宗

いっこうしゅう [3] 【一向宗】
〔一向に念仏することを宗旨とするところから〕
浄土真宗。門徒宗。一向一念宗。

一向専修

いっこうせんじゅ [5] 【一向専修】
ひたすら念仏し仏道修行に勤めること。「―に念仏して,ひとへに後世をぞねがひける/平家 1」

一向専念

いっこうせんねん [0] 【一向専念】
〔仏〕 ひたすら念仏を唱えること。「唯一念,仏に成を―といふなり/一遍上人語録」

一向式

いっこうしき 【一向式】
〔「一向」を強めていう語〕
■一■ (副)
全く。全然。「それは―,箸にも棒にもかからねえのだ/滑稽本・四十八癖」
■二■ (形動)
物事が全く一つの傾向にあるさま。まるっきりの。「儒者といふ奴は余程博識(モノシリ)な者だと思つたら―なとんちきだぜ/滑稽本・浮世床(初)」

一呑み

ひとのみ [2] 【一呑み】 (名)スル
(1)一口で飲み込むこと。「ヘビがカエルを―にする」
(2)一口飲むこと。
(3)相手を軽く見ること。圧倒すること。「相手を―にしてかかる」

一周

いっしゅう [0] 【一周】 (名)スル
ひと回りすること。ひと巡り。「世界を―する」

一周する

いっしゅう【一周する】
go[travel]round <the world> .世界一周旅行 <make> a round-the-world trip[tour,flight].

一周り

ひとめぐり [3][2] 【一周り・一巡り】 (名)スル
(1)一度めぐること。一回まわって同じ場所や月日に戻ること。「島をぐるっと―する」「季節が―する」
(2)一周忌。「兼好法師が母身まかりにける―の法事の日/新千載(哀傷詞)」

一周年

いっしゅうねん [3] 【一周年】
ある事をしてからちょうど一年目。満一年。「開店―記念」

一周年

いっしゅう【一周年(忌)】
the first anniversary (of a person's death).

一周忌

いっしゅうき [3] 【一周忌】
死亡した年の翌年の忌日。また,その日に行う法事。一回忌。

一味

いちみ【一味】
fellow conspirators (同類);a gang <of smugglers> (団).→英和

一味

ひとあじ [2] 【一味】
(1)味の微妙な具合。「―足りない」
(2)他とは区別される趣や性質。「―違う芸風」

一味

いちみ [2] 【一味】 (名)スル
(1)一定の目的をもった仲間に加わること。また,その仲間。一党。「盗賊の―」「他県のもので藩閥に―する人もあつて/もしや草紙(桜痴)」
〔「一身」が原義。現代では悪事や謀反を企てる集団に関して用いられる〕
(2)一種の味わい。ある種のおもむき。「―の涼風」「―の感傷」
(3)漢方で,ひとつの薬種。「―を加える」
(4)〔仏〕 仏の教えが平等・一様であること。
→一味の雨

一味の雨

いちみのあめ 【一味の雨】
〔法華経(薬草喩品)〕
雨が一様に草木をうるおすように,仏の教えが広く流布することのたとえ。

一味同心

いちみどうしん [2] 【一味同心】
同じ心になって力を合わせること。また,その人々。

一味唐辛子

いちみとうがらし [6] 【一味唐辛子】
(七味(シチミ)唐辛子に対して)他の香辛料を加えてない,純粋の唐辛子。

一味徒党

いちみととう [2] 【一味徒党】
ある目的を実行するために団結した仲間。同志。よからぬ企てをたくらむ一団をいうことが多い。

一味神水

いちみしんすい [2] 【一味神水】
中世,一揆(イツキ)結合などに際して同盟を結ぶ人々が行なった集団誓約の儀式・作法。掟書(オキテガキ)・起請文などを作成し,全員が署名の上,それを灰にして,神前に供えた水にまぜて一同が回し飲みした。

一味立

いちみだち [0] 【一味立】
香木の炷(タ)き始めから終わりまで香りが変わらないこと。

一味連判

いちみれんぱん [2] 【一味連判】
仲間 ・ 味方に加わった誓いのしるしとして,銘々が名前を記し判を押すこと。「―の者どもへの見せしめ/浄瑠璃・忠臣蔵」

一味違う

ひとあじ【一味違う】
be a little bit different.

一呼吸

ひとこきゅう [2] 【一呼吸】 (名)スル
(1)一回,呼吸をすること。
(2)少し,間をおくこと。ひと息。「―入れる」「―おく」

一命

いちめい [0] 【一命】
(1)人ひとりの命。いのち。生命。「―をとりとめる」「―を落とす」
(2)ひとたび命ずること。また,一つの命令。「―を奉ずる」

一命を取りとめる

いちめい【一命を取りとめる】
escape death.

一和

いっか [1] 【一和】
いくつかの物事が互いに調和していること。人々が協調して円満であること。いちわ。

一品

いっぴん【一品】
an article;→英和
a dish[course](料理).→英和
‖一品料理 (meals) à la carte.天下一品 unique.

一品

いっぽん [0] 【一品】
(1)律令制で,親王の位階の第一位。
→品位(ホンイ)
(2)経巻中の一章。
(3)極楽浄土の段階を九つに分けたうちの一つ。
→九品(クホン)

一品

いっぴん [0] 【一品】
(1)一つの品(シナ)。「料理をもう―取る」
(2)最もすぐれたもの。逸品。「天下―」

一品料理

いっぴんりょうり [5] 【一品料理】
(1)ホテル・料理店などで,客の好みに応じて供する料理。ア-ラ-カルト。
(2)一品だけの簡単な料理。

一品経

いっぽんぎょう [0] 【一品経】
(1)写経の際に,多くの人が,一部の経を一品ずつ分けて書写すること。
(2)法華経を一品ずつ独立させて作った経。写経の際は,通常法華経二八品に無量義経と観普賢経の開結(カイケチ)二経を添え,二八品と開結をそれぞれ分担して書写する。

一員

いちいん【一員】
a member;→英和
one of the members.

一員

いちいん [0][2] 【一員】
(1)団体を構成する一人。「協会の―」
(2)一名の官吏。律令制において規定されている官吏についていう。
(3)皇族・公卿などが公式に外出する際に随行した官人。

一唱三嘆

いっしょうさんたん イツシヤウ― [0] 【一唱三嘆・一倡三歎】
〔「礼記(楽記)」より。一人が歌うと,三人がこれに和する意〕
ひとたび詩文を読んで,何度もほめること。詩文をほめるのに用いる。

一問

いちもん [2][0] 【一問】
一つの問い。一つの問題。

一問一答

いちもんいっとう [0][2] 【一問一答】 (名)スル
〔一つの問いに対して一つの答えをする意から〕
質問と答えを繰り返すこと。「大臣と―する」「―形式」

一喜一憂

いっきいちゆう [1][1][0] 【一喜一憂】 (名)スル
情勢の変化に伴って喜んだり心配したりすること。「開票速報に―する」

一喜一憂する

いっきいちゆう【一喜一憂する】
be now glad,now sad.

一喝

いっかつ [0] 【一喝】 (名)スル
(1)一声,大声でしかりつけること。「大声で―する」「―を食う」
(2)禅家で,悟りを得させるために用いる叱咤(シツタ)。喝。

一喝する

いっかつ【一喝する】
yell <at> .→英和

一噌流

いっそうりゅう 【一噌流】
能楽の笛方三流派の一。安土桃山時代に中村一噌(1522-1600)が始めた。

一噱

いっきゃく [0] 【一噱】
〔「噱」は大笑の意〕
「一笑(イツシヨウ)」に同じ。「―にも値しない」

一回

いっかい【一回】
once <a week> ;→英和
one time;a round (勝負の).→英和
‖一回戦 the first round.一回分 a dose (薬の).

一回

いっかい [3][0] 【一回】
(1)ひとたび。いっぺん。一度。「―限り」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
(2)ひとまわり。
(3)小説などの一章。また,第一章。
(4)野球で,最初の回。「―の表」

一回り

ひとまわり [3][2] 【一回り】 (名)スル
(1)一回まわること。一周。一巡。「池を―する」
(2)全部に一回ゆきわたること。また,順に全部まわること。「打順が―する」
(3)十二支で,同じ年が再びめぐってくるまでの年数。12年。「年が―ちがう」
(4)両腕でだきかかえるほどの太さ。ひとかかえ。「―ほどある古木」
(5)物の大きさや人の度量・才能の程度などを比較したときの,一段階。「―大きなサイズの服」「人間が―大きくなった」
(6)〔七日が湯治の一区切りだったことから〕
七日間。「草津の温泉に―遊び/滑稽本・膝栗毛 8」

一回り

ひとまわり【一回り】
a round;→英和
a turn.→英和
〜する take a turn;go round;go one's rounds (持場を).〜大きい be a size larger <than> .

一回忌

いっかいき [3] 【一回忌】
⇒一周忌(イツシユウキ)

一回性

いっかいせい [0] 【一回性】
一回起こっただけで,再び起こることはないということ。「―の出来事」

一回生

いっかいせい [3] 【一回生】
(1)第一年度の卒業生。
(2)(関西で)大学の一年生。

一回転

いっかいてん [3] 【一回転】 (名)スル
(1)円運動を一度すること。ひとまわり。「空中で―する」
(2)何回か作業する仕事の一回分を終えること。「―するのに半日かかる」

一因

いちいん [0] 【一因】
一つの原因。「成功の―」

一団

いちだん【一団】
<in> a body;→英和
a group.→英和

一団

いちだん [0] 【一団】
(1)ひとかたまり。一群。「―となって歩く」
(2)一つの団体。「サーカスの―」

一国

いっこく [0][4] 【一国】
(1)一つの国。一つの国家。
(2)国全体。全国。
(3)「一刻 {■二■(1)}」に同じ。

一国一城

いっこくいちじょう [0][6] 【一国一城】
(1)一つの国に城を一つだけおくこと。1615年,大名統制策として江戸幕府が発令。
(2)一つの国,あるいは一つの城。

一国一城の主

いっこく【一国一城の主】
a feudal lord;the head of a family (一家の主人).→英和

一国一城の主

いっこくいちじょうのあるじ 【一国一城の主】
(1)一国を領し,一城を有する大名。
(2)他に従属せず自立している者。自分の領分をもつ者。

一国社会主義

いっこくしゃかいしゅぎ [8] 【一国社会主義】
西ヨーロッパでプロレタリア革命の成功がなくても,ソ連一国だけで社会主義の建設は可能であるとする理論。晩年のレーニン,スターリンによって提唱された。

一地一作人

いっちいっさくにん [1][4] 【一地一作人】
一筆の土地について,これを保持・耕作する権利を,ただ一人の農民に決めること。中世における土地の重層的な支配関係を否定したもので,太閤検地に始まる近世の土地・農民支配の原則とされた。

一型アクセント

いっけいアクセント [5] 【一型―】
日本語のアクセントで,同一音節数の語がすべて同じ型のアクセントで発音されるもの。例えば,「箸(ハシ)」と「橋」とが同じアクセントになる。南奥羽から北関東にかけての地域と静岡・福井・愛媛県の各一部,九州中部・八丈島・五島列島などでみられる。

一堂

いちどう [0][3] 【一堂】
(1)一つの堂。
(2)同じ建物。同じ場所。「―に会する」「―に集める」

一堂に会する

いちどう【一堂に会する】
meet together (in a hall).

一報

いっぽう [0] 【一報】 (名)スル
(1)ちょっと知らせること。「到着次第ご―下さい」
(2)第一報。「―が入る」

一報する

いっぽう【一報する】
let <a person> know.

一場

いちじょう [0] 【一場】
(1)一つの場所。ある場所。
(2)その場限り。わずかの間。「―のなぐさみ」
(3)ひとまとまり。一席。「―の演説を為したれば/雪中梅(鉄腸)」

一塁

いちるい [2][0] 【一塁】
(1)野球で,走者が得点するために触れなければならない四つの地点のうち,一番目のもの。ファースト-ベース。ファースト。
(2)「一塁手」の略。

一塁

いちるい【一塁】
《野》first base.‖一塁手 a first baseman.一塁打 a single.

一塁手

いちるいしゅ [3] 【一塁手】
野球で,内野手の一。一塁とその周辺を守る選手。一塁。ファースト。

一塊

ひとかたまり [2][3] 【一塊】
一つにかたまっているもの。一つのかたまり。一団。「―の土くれ」「―になって進む」

一塊

いっかい [0] 【一塊】
一つのかたまり。「―の土」

一塊肉

いっかいにく [3] 【一塊肉】
〔宋史(帝昺紀)〕
ただ一人の子。ひとつぶだね。

一塩

ひとしお [2] 【一塩】
魚などに薄く塩を振ること。また,そうした物。「―物」「―の鱈(タラ)」

一塩基酸

いちえんきさん [5] 【一塩基酸】
電離して水素イオンになることのできる水素原子を一分子あたり一個もつ酸。一価の酸。塩酸・硝酸など。

一塵法界

いちじんほっかい イチヂン― [5] 【一塵法界】
〔仏〕 きわめて微細な事物の中にも全宇宙が含まれていること。

一声

ひとこえ【一声】
a voice;→英和
a cry.→英和

一声

ひとこえ [2] 【一声】
(1)一回声に出すこと。また,一回の鳴き声。また,その声。「『あっ』と―叫んだ」「―高く鳴く」
(2)一言(ヒトコト)口に出して言うこと。「困ったことがあったら―かけて下さい」
(3)何か事を決定するような一言。「社長の―で決まる」「もう―(=値段ノ交渉ナドデ値段ヲ一段階下ゲルコトヲ促ス声)」

一声

いっせい [0] 【一声】
(1)ひとこえ。
(2)一度だけ音を出すこと。「汽笛―」
(3)能の謡(ウタイ)の構成部分の一。シテもしくはワキが登場するとき,あるいは舞の直後に謡う七五調の謡。その場所の景色や自己の心情などを表現する。
(4)能の囃子(ハヤシ)の曲種の一。演者が舞台に登場する際に奏されるややリズミカルな囃子。笛・小鼓・大鼓で奏す。
(5)能の様式を模した狂言で奏される登場楽。

一声千両

ひとこえせんりょう [2][1] 【一声千両】
一声に千両の価値があること。歌舞伎役者の台詞(セリフ)回しなどについていう。

一壺天

いっこてん [3] 【一壺天】
〔後漢の費長房が薬売りの老人とともに壺(ツボ)の中に入って別天地を見たという「後漢書(費長房伝)」の故事から〕
別天地。小天地。壺天。壺中の天。

一変

いっぺん [0] 【一変】 (名)スル
すっかり変わること。また,変えること。「情勢が―する」

一変する

いっぺん【一変する】
undergo a complete change.

一夏

いちげ [2] 【一夏】
〔仏〕 安居(アンゴ)の行を修する陰暦四月一六日から七月一五日までの夏の九〇日間。[季]夏。

一夕

いっせき [0] 【一夕】
(1)ひとばん。一夜。「一朝―」
(2)ある夜。「―歓談する」

一夕偏

いちたへん [0] 【一夕偏】
〔「歹(ガツ)」の一字を「一」と「夕」の二字に分解してよんだもの〕
⇒がつへん(歹偏)

一夕話

いっせきわ [4] 【一夕話】
ある晩に語った話。

一夜

ひとよ [2] 【一夜】
(1)一晩。いちや。「今宵(コヨイ)―を共に過ごす」
(2)ある夜。「ある冬の―」
(3)一晩じゅう。よもすがら。終夜。「―語り明かす」

一夜

いちや [2] 【一夜】
(1)日暮れから翌朝日が昇るまでの間。一晩。ひとよ。
(2)ある夜。「―友と酒をくみかわす」

一夜

いちや【一夜】
one night.〜のうちに in one night;overnight.→英和
〜漬けの <pickles> salted overnight (つけもの);cramming (for an examination) (勉強).

一夜さ

ひとよさ 【一夜さ】
「ひとよ(一夜)」に同じ。「―の傾城(ケイセイ)代にも成ならば/浄瑠璃・寿の門松(上)」

一夜乞食

いちやこじき [4] 【一夜乞食】
急に没落して貧乏になること。また,その人。
⇔一夜大尽

一夜作り

いちやづくり [4] 【一夜作り】
一晩のうちにつくりあげること。転じて,間に合わせに急いで作ること。

一夜切り

いちやぎり 【一夜切り】
一晩限り。主に遊興にいう。
⇔居続け
「旅人も―の慰みに浮かれ/浮世草子・武道伝来記 4」

一夜城

いちやじょう [3] 【一夜城】
豊臣秀吉が1590年小田原城を攻めるとき,一夜にして築いたという石垣山の城。

一夜大尽

いちやだいじん [4] 【一夜大尽】
急に大もうけをして金持ちになること。また,その人。にわか分限(ブゲン)。
⇔一夜乞食

一夜夫

ひとよづま [4] 【一夜夫・一夜妻】
(1)一夜だけ関係を結んだ相手の男性。《一夜夫》
(2)一夜だけ関係を結んだ相手の女性。《一夜妻》
(3)織女の別名。《一夜妻》「秋を待つ天の川原の―/新和歌集」
(4)遊女。うかれめ。いちやづま。《一夜妻》

一夜妻

ひとよづま [4] 【一夜夫・一夜妻】
(1)一夜だけ関係を結んだ相手の男性。《一夜夫》
(2)一夜だけ関係を結んだ相手の女性。《一夜妻》
(3)織女の別名。《一夜妻》「秋を待つ天の川原の―/新和歌集」
(4)遊女。うかれめ。いちやづま。《一夜妻》

一夜妻

いちやづま [4] 【一夜妻】
〔一夜だけ連れ添う妻の意〕
娼婦。ひとよづま。

一夜巡り

ひとよめぐり 【一夜巡り】
「太白神(タイハクジン)」に同じ。

一夜干

いちやぼし [0] 【一夜干(し)】
塩を振った魚を一晩風に当てて干したもの。

一夜干し

いちやぼし [0] 【一夜干(し)】
塩を振った魚を一晩風に当てて干したもの。

一夜検校

いちやけんぎょう [4] 【一夜検校】
(1)江戸時代,千両の金を官に納めて,普通の盲人から一挙に検校になった者。
(2)にわかに金持ちになること。また,その者。にわか分限(ブゲン)。「ちくら手くらの―/浄瑠璃・博多小女郎(上)」

一夜漬

いちやづけ [0] 【一夜漬(け)】
(1)一夜で漬けた漬物。はやづけ。即席づけ。「―の白菜」
(2)一晩だけで仕上げた勉強や仕事。「―の勉強で試験を受ける」
(3)情死などの事件をすばやく芝居に仕組むこと。また,その芝居。一夜漬け狂言。

一夜漬け

いちやづけ [0] 【一夜漬(け)】
(1)一夜で漬けた漬物。はやづけ。即席づけ。「―の白菜」
(2)一晩だけで仕上げた勉強や仕事。「―の勉強で試験を受ける」
(3)情死などの事件をすばやく芝居に仕組むこと。また,その芝居。一夜漬け狂言。

一夜百首

いちやひゃくしゅ [5][4] 【一夜百首】
詩歌を一夜のうちに百首詠むこと。

一夜茸

ひとよたけ [3] 【一夜茸】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。ヒトヨタケ属に属するもの一〇種以上が知られる。春から秋にかけ肥沃な土壌に生える。傘は初め卵形でのちに鐘形になる。茎は太く中空。きわめて若いものは食べられる。
一夜茸[図]

一夜草

ひとよぐさ [3] 【一夜草】
スミレの異名。

一夜豆腐

いちやどうふ [4] 【一夜豆腐】
冬の寒い夜,豆腐を戸外において凍らせたもの。一夜づくりの凍り豆腐。

一夜酒

ひとよざけ [3] 【一夜酒】
〔一夜の間にできることから〕
甘酒。醴(コザケ)。[季] 夏。

一夜酒

いちやざけ [3] 【一夜酒】
一晩で醸造した酒。甘酒など。ひとよざけ。「七夕は―/歌舞伎・助六」

一夜鮨

いちやずし [3] 【一夜鮨】
熟(ナ)れ鮨の一種。鮎(アユ)の腹に飯を詰め苞(ツト)に入れて火にあぶり,おもしを強くかけて,一晩の間自然発酵させた鮨。はやずし。[季]夏。

一大

いちだい [0] 【一大】
一つの大きな。接頭語的に用いる。「―発見」「―キャンペーン」

一大事

いちだいじ [3] 【一大事】
(1)重大な事件。容易ならざるでき事。「―が起こる」
(2)〔仏〕
 (ア)仏が衆生(シユジヨウ)救済のため,この世に現れるという大事。
 (イ)最も大切なこと。悟りを得ること。

一大事

いちだいじ【一大事】
a serious affair.

一大事因縁

いちだいじいんねん [6] 【一大事因縁】
〔仏〕 仏は衆生を救うためにこの世に出現し,それによって衆生が成仏するという因縁。

一大率

いちだいそつ 【一大率】
「魏志倭人伝」にみえる官職名。邪馬台国以北の諸国を検察するため,伊都国に置かれた。

一天

いってん [0][3] 【一天】
(1)空全体。空一面。「―にわかにかき曇る」
(2)全世界。天下全体。一天下。

一天の主

いってんのあるじ [6] 【一天の主】
天下全部を統治する君主。天皇。「神武天皇と申したてまつるは,…―/曾我 1」

一天の君

いってんのきみ [0][3] 【一天の君】
一天下の君主。天皇。「―,万乗のあるじ/平家 5」

一天万乗

いってんばんじょう [0] 【一天万乗】
〔「乗」は中国古代の兵車〕
全世界を治める位。また,その人。天子。

一天下

いってんか [3] 【一天下】
世界全体。天下全体。全世界。一天。

一天四海

いってんしかい [5][3][1] 【一天四海】
〔一つの天下と四方の海の意〕
全世界。「汝この剣をもて,―をしづめ/平家 3」

一太刀

ひとたち [2] 【一太刀】
(1)太刀で一度斬りつけること。「かなわぬまでもただ―」
(2)一度目に斬りつけること。一の太刀。初太刀。「―で斬り倒す」

一夫

いっぷ [1] 【一夫】
(1)一人の夫。
(2)一人の男。
(3)一人の武士。

一夫一妻

いっぷいっさい [1] 【一夫一妻】
「一夫一婦(イツプイツプ)」に同じ。

一夫一婦

いっぷいっぷ [4] 【一夫一婦】
一人の夫と一人の妻とによって成り立つ婚姻の形態。一夫一妻。単婚。モノガミー。

一夫一婦

いっぷいっぷ【一夫一婦(制)】
monogamy.→英和
〜の monogamous.〜主義者 a monogamist.

一夫多妻

いっぷたさい [1][1][0] 【一夫多妻】
一人の夫と二人以上の妻からなる婚姻形態。ポリガミー。
→一妻多夫

一夫多妻

いっぷたさい【一夫多妻(制)】
polygamy.→英和
〜の polygamous.→英和
〜主義者 a polygamist.→英和

一失

いっしつ [0] 【一失】
一つの失敗。わずかな失策。「千慮の―」

一女

いちじょ [2] 【一女】
(1)ひとりの娘。「一男―の親」
(2)一番上の娘。長女。

一如

いちにょ [2][1] 【一如】
〔「如」は異ならないの意〕
(1)〔仏〕 宇宙に遍在する根源的実体である真如は,現れ方はいろいろであっても根本は一であるということ。
(2)一体であること。不可分であること。「物心―」

一妻多夫

いっさいたふ [5] 【一妻多夫】
一人の妻と二人以上の夫からなる婚姻の形態。ポリアンドリー。
→一夫多妻

一妻多夫

いっさいたふ【一妻多夫】
polyandry.→英和

一姫二太郎

いちひめにたろう 【一姫二太郎】
⇒「一」の句項目

一子

いっし [1] 【一子】
(1)子供一人。
(2)一人っ子。ひとりご。「一切衆生を―のごとくはぐくみ/大鏡(一条)」
(3)囲碁で,石一つ。一目。

一子相伝

いっしそうでん [1][0] 【一子相伝】
学問や技芸の奥義(オウギ)をわが子の一人にだけ伝えること。

一子相続

いっしそうぞく [4] 【一子相続】
一人の子供だけに大半の財産を相続させること。

一字

いちじ [2] 【一字】
(1)一つの文字。
(2)〔一文銭の表に四文字あるところから〕
一文の四分の一。二分五厘。また,ごくわずかの金額のこと。
→一銭一字

一字の師

いちじのし 【一字の師】
〔「唐才子伝」「唐詩紀事」などにみえる,鄭谷(テイコク)が僧斉己(サイキ)の「早梅詩」の一字を直して師として拝されたという故事から〕
詩文の師匠。

一字一句

いちじいっく [4] 【一字一句】
文を構成する一つの文字,一つの語句。わずかな言葉。「―たりともおろそかにしない」

一字一石塔

いちじいっせきとう [2][4] 【一字一石塔】
一字一石経を埋めた上に建てた塔。

一字一石経

いちじいっせききょう [2][0] 【一字一石経】
供養を目的として経文を一個の小石に一字ずつ書いて埋納したもの。礫石(レキセキ)経。
→経石(キヨウイシ)

一字三礼

いちじさんらい [2][0] 【一字三礼】
経文を書き写す時,一字写すごとに,三度礼拝すること。「法花経―に書かせ給ひて/増鏡(浦千鳥)」

一字不説

いちじふせつ [2] 【一字不説】
〔仏〕 仏の悟りの内容は言葉では表せないものであるということ。

一字付け

いちじづけ [0] 【一字付け】
雑俳で,漢字一字を出題し,これを句中任意の箇所に詠み込むもの。折句の変形。

一字体

いちじたい [0] 【一字体】
花押(カオウ)の様式の一。ある一字を選んで作ったもの。名乗りの一字,あるいは吉字を選ぶ。
→花押

一字千金

いちじせんきん [2] 【一字千金】
〔秦の呂不韋(リヨフイ)がその著「呂氏春秋」を咸陽(カンヨウ)の都の城門に置いて,書中の一字でも添削できた者には千金を与えようと言った「史記(呂不韋伝)」の故事から〕
(1)一字が千金に値するほどの立派な文字や文章。
(2)〔一字の教えが千金に値するという意から〕
師匠の恩などの深く厚いこと。「御志の今までも―なり/謡曲・雷電」

一字半銭

いちじはんせん [2] 【一字半銭】
ごくわずかの金銭。

一字御免

いちじごめん [2] 【一字御免】
⇒一字拝領(ハイリヨウ)

一字拝領

いちじはいりょう [2] 【一字拝領】
主君からその名の一字を賜って諱(イミナ)につけること。一字御免。
→一字状

一字挟み

いちじばさみ [4] 【一字挟み】
「挟み詞(コトバ)」に同じ。

一字書き

いちじがき [0] 【一字書き】
(1)一枚の紙に一字ずつ書くこと。
(2)字体をくずして一筆に書き下すこと。続け書き。一筆(ヒトフデ)書き。「大和屋伝兵衛を―/浄瑠璃・天の網島(下)」

一字版

いちじばん [0] 【一字版】
近世初期に行われた木活字版。一枚の板に多くの字を彫る「整版」に対して,一字ずつ彫られた木の活字を組み合わせて製版するもの。文禄・慶長の役後,朝鮮から持ち帰った銅活字が,日本での活字の始まり。植字版(ウエジバン)。

一字状

いちじじょう [3] 【一字状】
将軍や大名が自分の名の一字を家臣に与える旨を記した文書。室町・戦国時代盛行。一字書き出し。

一字金輪仏頂尊

いちじきんりんぶっちょうそん 【一字金輪仏頂尊】
〔仏〕 密教で大日如来が最高の境地に入った時に説いた真言�(勃嚕唵(ボロン))の一字を人格化した仏。一字金輪。いちじこんりんぶつ。また,一字金輪仏を本尊とする修法を一字金輪法という。一字金輪仏頂。

一字題

いちじだい [3] 【一字題】
(1)和歌で,月・雪・花・雨・風など漢字一字を題としたもの。
(2)雑俳で,漢字一字を前句題にして付句するもの。

一存

いちぞん【一存(で)】
(at) one's own discretion;(on) one's own responsibility.

一存

いちぞん [0] 【一存】
ひとりだけの考え。「私の―では決められない」

一季

いっき [1] 【一季】
(1)江戸時代,奉公人が勤めた一年間の契約期間。
→半季
(2)春夏秋冬のいずれかの時。一つの季節。

一季半季

いっきはんき [4] 【一季半季】
江戸時代,一年あるいは半年の短期間の契約で奉公すること。また,その人。

一宇

いちう [2] 【一宇】
〔「宇」は軒あるいは屋根の意〕
(1)屋根を同じくすること。一つ屋根の下に暮らすこと。「八紘―」
(2)一軒の家・建物。「―の御堂あり/平家(灌頂)」

一安心

ひとあんしん [2][3] 【一安心】 (名)スル
一応安心すること。ひとまず安心すること。「手術が成功して―する」

一安心する

ひとあんしん【一安心する】
feel relieved.

一完歩

いちかんぽ [3] 【一完歩】
馬の歩幅。馬の一跳び。一本目の脚が地面を離れた地点から四本目の脚が着地した地点まで。

一宗

いっしゅう [0] 【一宗】
仏教の一つの宗派。「―の開基」

一宗構

いっしゅうかまえ 【一宗構】
江戸時代,僧尼が処罰されて所属の宗派から除名されること。

一定

いってい [0] 【一定】 (名)スル
(1)一つに決まっていて変わらないこと。また,決まっているもの。「価格が―している」「―の分量」
(2)同じ状態,一つの様式に決めること。また,決めたもの。「―の書式」「間隔を―にする」
(3)ある程度。「―のレベルを保っている」「―評価できる」

一定

いちじょう [0] 【一定】
■一■ (名)
確かにそうと定まっていること。「往生は―と思へば―,不定と思へば不定なり/徒然 39」「遅延するは―なり/八十日間世界一周(忠之助)」
■二■ (副)
確かに。必ず。きっと。「―相違ござりませぬ/桐一葉(逍遥)」

一定の

いってい【一定の】
fixed <abode> ;→英和
definite <object> ;→英和
regular <work> ;→英和
settled <income> .〜する fix;→英和
settle;→英和
standardize (標準化する).→英和

一実

いちじつ [2] 【一実】
〔仏〕 唯一絶対の真理。真如。

一実の円宗

いちじつのえんしゅう 【一実の円宗】
〔一乗実相の教えを説く無欠円満の宗旨の意〕
天台宗の自称。

一実乗

いちじつじょう [4] 【一実乗】
〔仏〕 唯一絶対の真理を説く仏の教え。特に法華経の教え。
→乗

一実円頓

いちじつえんどん [2][0] 【一実円頓】
〔仏〕 唯一絶対の真理によって,たちまちに功徳を積み成仏できること。法華経の教義をほめたたえていう語。
→円頓

一実神道

いちじつしんとう 【一実神道】
⇒日吉神道(ヒエシントウ)

一客

いっきゃく [0] 【一客】
(1)一人の客。
(2)一番の得意客。一番大切な客。「これの初が―平野屋の徳兵衛めが/浄瑠璃・曾根崎心中」
(3)食器などの,客一人分。

一客一亭

いっきゃくいってい [0] 【一客一亭】
ただ一人を客として催す茶事。

一宣言

はちいちせんげん 【八・一宣言】
1935年8月1日,中国共産党と中華ソビエト政府の連名で発表された内戦の停止と抗日民族統一戦線の結成とを呼びかけた宣言。正式名称は「抗日救国のため,全国同胞に告げる書」

一室

いっしつ [4] 【一室】
(1)一つの部屋。「離れの―」
(2)同じ部屋。同室。
(3)ある部屋。

一宮

いちのみや 【一宮】
姓氏の一。

一宮

いちのみや 【一宮】
(1)愛知県北西部,濃尾平野中部の市。尾張一の宮の真清田(マスミダ)神社の門前町・市場町として発展。毛織物工業が発達し,繊維問屋が多い。
(2)愛知県南東部,宝飯(ホイ)郡の町。三河一の宮の砥鹿(トガ)神社がある。
(3)千葉県東部,長生郡の町。上総一の宮の玉前(タマサキ)神社がある。
(4)山梨県中部,東八代郡の町。甲斐一の宮の浅間(センゲン)神社がある。
(5)兵庫県西部,宍粟(シソウ)郡の町。播磨一の宮の伊和(イワ)神社がある。
(6)兵庫県淡路島西部,津名郡の町。淡路一の宮の伊弉諾(イザナギ)神宮がある。

一宮長常

いちのみやながつね 【一宮長常】
(1721-1786) 江戸中期の金工家。越前の人。京で絵を石田幽亭に学ぶ。写生彫刻に秀で,江戸の横谷宗珉(ソウミン)に比せられた。

一家

いっけ [1] 【一家】
(1)「いっか(一家){(1)}」に同じ。
(2)同じ家族。一族。一門。「したしき―の一類はらから集めて/宇治拾遺 13」
(3)その家のものすべて。家中。

一家

いっか [1] 【一家】
(1)一つの所帯。一家族。「―の主(アルジ)」「―を構える」
(2)親分・子分の関係で結ばれた博徒の集団。「次郎長―」
(3)(学術・技芸などの分野で)独立の流派をなしていること。また,そのような存在。「画家として―を成す」
(4)「雌雄同株(シユウドウシユ)」に同じ。

一家

いっか【一家】
(1) a family (家族);→英和
a home (家庭);→英和
a household.→英和
(2) <be> an authority <on> (大家).→英和
‖一家言 one's own opinion.一家心中 a family suicide.

一家団欒

いっかだんらん [1][1][0] 【一家団欒】
家族が一か所に集まって食事・談話などを楽しむこと。

一家相伝

いっかそうでん [1] 【一家相伝】
(学問・技術・芸能などについて)一つの家に代々伝わっていること。「―の秘術」

一家眷属

いっかけんぞく [1][1][4] 【一家眷属】
(1)血のつながる一族や配下の者全部。
(2)(比喩的に)家族や関係者の全員。

一家衆

いっけしゅう [3] 【一家衆】
一家一門の人々。特に蓮如(レンニヨ)以降,各地に散在した真宗本願寺法主の血縁者。

一家言

いっかげん [3] 【一家言】
〔史記(太史公自序)〕
(1)その人独特の主張や論説。
(2)一つの見識をもった意見。「教育については―をもっている」

一宿

いっしゅく [0] 【一宿】 (名)スル
一晩泊まること。「旅籠(ハタゴ)に―する」

一宿一飯

いっしゅくいっぱん [0] 【一宿一飯】
一晩泊めてもらい,一度食事の世話を受けること。博徒(バクト)仲間でいう語。「―の恩義」

一富士

いちふじ [2] 【一富士】
「一富士二鷹三茄子(ナスビ)」の略。

一寒

いっかん [0] 【一寒】
(1)〔「一」はひとえにの意〕
着物が薄くて寒そうなこと。貧乏で生活の苦しいこと。赤貧。
(2)一度の冬。ひと冬。「―ヲシノグ/日葡」

一寝入り

ひとねいり [2][3] 【一寝入り】 (名)スル
「ひと眠り」に同じ。

一寧

いちねい 【一寧】
⇒一山一寧(イツサンイチネイ)

一審

いっしん [0] 【一審】
ある訴訟において第一次に行われる裁判。上級裁判所における二審・三審に対していう。

一審

いっしん【一審】
the first trial.

一寸

いっすん [3] 【一寸】
(1)一尺の一〇分の一。約3.03センチメートル。
→寸
(2)短い距離・時間・寸法。わずかなことのたとえ。「―たりとも動かさない」「―のばし」「―きざみ」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

一寸

いっすん【一寸】
<cannot see> an inch <ahead> .→英和
一寸法師 a dwarf;→英和
a pigmy.→英和
一寸の虫にも五分の魂 Even a worm will turn.

一寸

ちょと 【一寸・鳥渡】 (副)
〔「ちと」の転〕
「ちと」に同じ。「昨日も―使に往たが/滑稽本・浮世床 2」

一寸

ちょっと [1][0] 【一寸・鳥渡】
■一■ (副)
〔「ちっと」の転〕
(1)数量・程度などがわずかなさま。時間が短いさま。「もう―で母の背丈を越す」「―目を放した隙に」「絵を―習ったことがある」
(2)軽い気持ちで行うさま。特に何という考えもなく行うさま。「―行って見てくる」「暇なら―出て来ないか」「―お茶でもいかがですか」
(3)大層というほどではないが,かなりの程度・分量であるさま。「その道では―名の通った人」「―いい感じじゃないか」
(4)(下に打ち消しの語を伴って)簡単には(…できない)。「彼が犯人とは―考えられない」「私には―わかりかねます」
〔「ちょっとは」などの場合,アクセントは [3]〕
■二■ (感)
軽く相手に呼び掛ける語。もしもし。「―,君,待ちたまえ」
〔「鳥渡」は当て字〕

一寸も

ちょっとも [3] 【一寸も】 (副)
(下に打ち消しの語を伴って)ちっとも。「―気がつかない」

一寸戸

いっすんど [3] 【一寸戸】
戸や障子をぴったり閉めずに,少し閉め残すこと。行儀の悪いこととされる。「下種(ゲス)の一寸のろまの三寸」「馬鹿の開けっぱなし」などともいい,育ちや品性の品定めにいう。また,品の悪い人や卑しい者の称。

一寸法師

いっすんぼうし 【一寸法師】
御伽(オトギ)草子。一巻。作者未詳。室町後期成立。身の丈一寸の男が思いをかけた主人の姫君を巧みに連れだし,鬼退治の末,奪った打ち出の小槌(コヅチ)の力で大きくなり,中納言にまで出世する。

一寸見

ちょっとみ [0] 【一寸見】
ちらりと見ること。また,見たときの様子・感じ。ちょいとみ。「―はよい男だ」

一寸試し

いっすんだめし [5] 【一寸試し】
少しずつ切り刻んで,なぶり殺しにすること。一分(イチブ)だめし。「白状せぬと―/浄瑠璃・忠臣蔵」

一寸足

いっすんあし [3] 【一寸足】
小股で歩くこと。小刻みに歩くこと。刻み足。

一寸逃れ

いっすんのがれ [5] 【一寸逃れ】
「一時(イツトキ)逃(ノガ)れ」に同じ。

一対

いっつい [0] 【一対】
二個で一組となるもの。「好―」「―のひな人形」

一対

いっつい【一対】
a couple[pair] <of> .→英和

一対一

いちたいいち [3][2] 【一対一】
〔「いったいいち」とも〕
(1)一つの物が他の一つの物に対応すること。「―の関係」
(2)一人が一人と対すること。マンツーマン。「―で話し合う」

一対一

いったいいち [3][2] 【一対一】
⇒いちたいいち(一対一)

一対一の

いちたいいち【一対一の】
one-to-one;man-to-man (腹を割った).〜で face to face.

一対一対応

いちたいいちたいおう [7] 【一対一対応】
〔数〕 集合 � から集合 � への写像 � で,� の任意の相異なる要素が � によって � の相異なる要素に対応し,� の任意の要素は � のある要素の像となっているとき,� を � から � への一対一対応という。全単射。

一封

いっぷう [0][3] 【一封】
封をしたもの一つ。「金―」

一将

いっしょう [0] 【一将】
一人の将軍。

一尺

いっしゃく [4] 【一尺】
尺を単位とした一単位の長さ。曲尺(カネジヤク)で約30.3センチメートル。
→尺

一尺八寸

いっしゃくはっすん 【一尺八寸】
(1)〔延宝・天和(1673-1684)以後,囲い女郎の揚げ代が一八匁だったことから〕
囲い女郎の別名。
(2)〔笠(カサ)の直径が一尺八寸であるところから〕
近世,笠雲の異名。

一局

いっきょく [4] 【一局】
(1)一つの碁盤・将棋盤。
(2)碁・将棋の一勝負。「―の山場」
(3)幾つかに分けたなかの一まとまり。「主従男女を合して―凡十四五人/西洋道中膝栗毛(魯文)」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

一層

いっそう 【一層】
■一■ [1] (名)
層になっているもの,一つ。
■二■ [0] (副)
(1)程度がさらにはなはだしくなるさま。「雨が―激しくなる」「―の努力が必要だ」
(2)思い切って。いっそ。「自分も―相撲に成らうと/真景累ヶ淵(円朝)」

一層

いっそ [0] 【一層】 (副)
〔「いっそう」の転〕
(1)思い切って。いっそのこと。「―ひと思いに死んでしまいたい」
(2)ほんとうに。まったく。「大屋さんのおかみさんへ―追従ばかりいつて/滑稽本・膝栗毛(発端)」

一層

いっそう【一層】
much[still]more;→英和
all the more <because…> .

一山

ひとやま【一山(100円)】
(100 yen) a lot.→英和

一山

ひとやま [2] 【一山】
(1)一つの山。
(2)ある山全体。山じゅう。「―が紅葉に包まれる」
(3)積み上げたもの一かたまり。
→一山いくら
(4)一回の投機。
→一山当てる

一山

いっさん [1] 【一山】
本寺・子院をも含めて,寺全体。全山。「今は徳行重うして―の和尚(ワジヨウ)たり/平家 2」

一山一寧

いっさんいちねい 【一山一寧】
(1247-1317) 鎌倉時代の臨済宗の僧。中国,台州の人。一山は字(アザナ)。建長寺・円覚寺・南禅寺などの住持として,五山文学隆盛の基礎を築いた。また,宋朝の新書風を移植。

一嵩

ひとかさ 【一嵩】 (副)
ひときわ。「先の男に―倍して,仁王を作り損じたる如くなる武者の/太平記 17」

一巡

いちじゅん [0] 【一巡・一順】 (名)スル
(1)ひと回りすること。「打者―」「庭園を―する」
(2)連歌・俳諧で,一座の人々が発句からそれぞれ一句ずつ出句し,ひと通りすむこと。

一巡する

いちじゅん【一巡する】
walk (a)round <the campus> ;→英和
go the round <of a place> .

一巡り

ひとめぐり [3][2] 【一周り・一巡り】 (名)スル
(1)一度めぐること。一回まわって同じ場所や月日に戻ること。「島をぐるっと―する」「季節が―する」
(2)一周忌。「兼好法師が母身まかりにける―の法事の日/新千載(哀傷詞)」

一巡り

ひとめぐり【一巡り】
⇒一回り.

一工夫

ひとくふう [2] 【一工夫】 (名)スル
もう少し知恵をしぼること。「もう―すれば良い作品になる」

一左右

いっそう [3] 【一左右】
一度の便り。一報。「其元―又々承度候/芭蕉書簡」

一差

ひとさし [2] 【一差(し)・一指(し)】
舞や将棋などの一回。一番。「舞を―(=一曲)舞う」「―(=一局)お手合わせを願います」

一差し

ひとさし [2] 【一差(し)・一指(し)】
舞や将棋などの一回。一番。「舞を―(=一曲)舞う」「―(=一局)お手合わせを願います」

一己

いっこ [1] 【一己】
自分一人。一個人。「私―の問題ではすまされない」
〔俗に「一個」とも書く〕

一巻

いっかん【一巻】
one volume.〜の終わり <俗> be curtains <for> .

一巻

いっかん [3] 【一巻】
(1)巻き物や映画フィルムなど,巻いてあるものの一つ。
(2)書物などの第一の巻(マキ)。第一巻。

一巻

ひとまき [2] 【一巻(き)】
(1)一度巻くこと。また,ひとしきり巻くこと。
(2)一つの巻物。また,一冊の本。いっかん。「平家納経―」
(3)一族。同族。
(4)いっさい。一式。「お誂(アツラ)へのかの道具―/浄瑠璃・忠臣蔵」

一巻

いちまき [2] 【一巻】
(1)絵巻物などのひとまき全部。
(2)事件・話などの,一部始終。「平野屋小勘―は語るも聞くもあはれ也/浄瑠璃・氷の朔日(中)」
(3)一族。一団。「連衆(ツレシユウ)まであの―は実に好かない客でござんすな/歌舞伎・四千両」

一巻き

ひとまき [2] 【一巻(き)】
(1)一度巻くこと。また,ひとしきり巻くこと。
(2)一つの巻物。また,一冊の本。いっかん。「平家納経―」
(3)一族。同族。
(4)いっさい。一式。「お誂(アツラ)へのかの道具―/浄瑠璃・忠臣蔵」

一席

いっせき [0] 【一席】
(1)(宴会・茶事などの)一回。
(2)(演説・講談・落語などの)一回の話。「お笑いを―申し上げます」「―伺う」
(3) [4][0]
(順位が)第一位。首席。

一席ぶつ

いっせき【一席ぶつ】
make a speech.→英和

一帯

いったい [0] 【一帯】
ある地域全体。そのあたり全部。「西日本―は晴れている」「この辺―」

一帯

いったい【一帯(に)】
all over <the district> .その辺〜 the whole neighborhood.

一帳羅

いっちょうら【一帳羅】
one's best[Sunday]clothes.

一幅

いっぷく [0][4] 【一幅】
書画などの掛物一つ。「―の絵になる景色」「―寒山拾得の遺容の如し/日光山の奥(花袋)」

一幅

ひとの [2] 【一幅】
並幅の布の幅。30〜36センチメートル。
→幅(ノ)

一幅

いっぷく【一幅】
a scroll.→英和

一幅掛

いっぷくかけ [0] 【一幅掛(け)】
床飾りの名。床の間に掛物を一幅かけ,その下に置物・盆石などを一つ置く飾り方。

一幅掛け

いっぷくかけ [0] 【一幅掛(け)】
床飾りの名。床の間に掛物を一幅かけ,その下に置物・盆石などを一つ置く飾り方。

一幕

ひとまく【一幕】
an act.→英和
一幕物 a one-act play.

一幕

ひとまく [2] 【一幕】
(1)演劇で,幕が上がってから下りるまでに舞台で演じられる一区切り。
(2)事件の一場面。特に,印象に残るちょっとした事件。

一幕物

ひとまくもの [0] 【一幕物】
一幕で構成された戯曲。また,その劇。

一幕見

ひとまくみ [0][4] 【一幕見】
歌舞伎劇場で,一幕単位で料金を払って,立ち見で芝居を見ること。幕見。

一年

ひととせ [2] 【一年】
(1)いちねん。一年間。
(2)以前の,ある年。先年。「―大地震のあった時…」

一年

いちねん【一年】
a[one]year.→英和
‖一年生 a first-year[-grade]boy[girl];a freshman (大学の).一年生植物 an annual (plant).

一年

いちねん [2] 【一年】
(1)地球の公転周期に相当する時間。
→とし
(2)一月一日から一二月三一日までの間。「この―を顧みる」
(3)ある日を含む一二か月の間。「転居して―になる」
(4)第一学年。一年生。「―一組」
(5)ある年。某年。先年。「―アメリカへ旅した折に」

一年忌

いちねんき [3] 【一年忌】
人が死んだ翌年の同月日に行う法事。一周忌。一回忌。

一年生

いちねんせい [3] 【一年生】
(1)学校で第一学年の生徒。「高校―」
(2)その役・地位などについて間もない人をたとえていう。「―議員」
(3) [0]
「一年生植物」の略。

一年生植物

いちねんせいしょくぶつ [8] 【一年生植物】
一年以内に発芽・生長・開花・結実を完了し,枯死する草本植物。イネ・カボチャ・アサガオなど。一年草。一年生草本。

一年神主

いちねんかんぬし [5] 【一年神主】
宮座において,構成員の中から選ばれて一年交代で神事を主宰する者。専業の神主ではない。

一年祭

いちねんさい [3] 【一年祭】
神葬祭の儀式の一つで,死後満一年目に仮御霊舎で行われる祭祀。この後,霊は祖霊舎に合祀され,家の守護神として祀られる。

一年草

いちねんそう [0] 【一年草】
⇒一年生植物(イチネンセイシヨクブツ)

一年麦

いちねんむぎ [5] 【一年麦】
〔秋にまかず年が明けてからまく麦のことから〕
何にもならないことのたとえ。「―は馬鹿の薬」

一度

ひとたび [2] 【一度】
■一■ (名)
いちど。一回。「―は中止も考えた」
■二■ (副)
(仮定表現を導いて)いったん。もしも。「―大雨が降れば,たちまち泥沼と化す」

一度

いちど【一度】
once;→英和
one time (一回).→英和
〜に at the same time (同時に);at a time (一時に);at a stretch (一気に).→英和

一度

いちど [3] 【一度】
□一□
(1)一回。ひとたび。「前に―見たことがある」
(2)(副詞的に用いる)いったん。ひとたび。「―始めたら止められない」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
□二□ [2]
〔音〕 音程の一。完全一度(同音)と,ある音とそれに変化記号を加えた音との間にできる増一度とがある。

一度に

いちどに [3] 【一度に】 (副)
いっぺんに。同時に。「―運ぶ」

一座

いちざ [2] 【一座】 (名)スル
(1)同じ場所に居合わせること。同席。「二,三度―為た事のある初緑と云ふ花魁/今戸心中(柳浪)」
(2)そこに居合わせた人全員。満座。「―の人々はどっと笑った」
(3)宴会などの催し事。「―の余興」
(4)同じ興行に参加する役者・芸人などの一団。「旅回りの―」
(5)物を数える時に使う。
 (ア)(仏像などの)一体。
 (イ)(神社の)一社。
 (ウ)(説法・連歌・俳諧・茶事などの)一回。一席。
 (エ)(連歌・俳諧の作品)一巻。
(6)第一の上席。一番上等の席。首席。また,そこに座ること。「諸僧,―より次第に鉢を飛ばせて物を受く/宇治拾遺 13」

一座

いちざ【一座】
the party;→英和
all present (席全体の人);a company[troupe](劇団).→英和

一座の宣旨

いちざのせんじ 【一座の宣旨】
宮中席次の第一位につくことを許す旨の宣旨。摂政・関白は位階の順位にかかわりなくこの宣旨を被り,上座につく。

一座一句物

いちざいっくもの [6][2] 【一座一句物】
連歌・連句一巻(百韻を基準とする)のうち,一句にしか出してはならない言葉。鹿・猿・若菜・躑躅(ツツジ)・昔・夕暮れなど。一座一句。一句物。

一座建立

いちざこんりゅう [2] 【一座建立】
(1)能楽などで一座を経営すること。
(2)茶道で,主客に一体感を生ずるほど充実した茶会となること。茶会の目的の一つとされる。

一座掛

いちざかかり 【一座掛】
江戸時代,寺社・町・勘定の三奉行および目付が毎月式日を定め,評定所で合議によって訴訟を裁いたこと。

一座流れ

いちざながれ 【一座流れ】
遊女と遊客の,その場限りの関係。「さすが―の勤めの者,義理知らず偽り者と/浄瑠璃・天の網島(下)」

一座遊び

いちざあそび 【一座遊び】
遊里で,複数の客が各自のあいかたとともに一座に集まって遊ぶこと。「―は如法めく/浄瑠璃・油地獄(下)」

一廉

いっかど [0] 【一角・一廉】
ひときわすぐれていること。ひとかど。副詞的にも用いる。「―の人物」「―忠義の気で/多情多恨(紅葉)」

一廉

ひとかど [0][2] 【一角・一廉】
■一■ (名)
(1)一つの事柄。一つの分野。
(2)他よりもひときわ優れていること。並み以上であること。いっかど。「―の人物」「此の詩もさせる作意はなけれども―ある詩也/中華若木詩抄」
(3)人や物が名前に恥じない能力や内容をもつこと。一人前。「―の実業家」「―の働きをする」
■二■ (副)
相応に。人並みに。いっぱしに。「―役に立っていると思っているようだ」

一廉の

ひとかど【一廉の】
considerable;→英和
decent.→英和
〜の人物 (a) somebody.→英和

一廓

いっかく [0][4] 【一郭・一廓】
一つの囲いの中の地域。また,同じものがまとまっている地域。「映画街となっている―」

一式

いっしき【一式】
a complete set <of tea things> .

一式

いっしき [0][4] 【一式】
〔「一色(イツシキ)」と同源〕
必要なものひとそろい。関連するものすべて。「書類―」「婚礼道具―」「夫―の世話は女房の役目である/二人女房(紅葉)」

一弦琴

いちげんきん [0][3] 【一弦琴・一絃琴】
長さ約1メートルあまりの胴に一本の弦を張った琴。独弦琴。板琴(ハンキン)。須磨琴(スマゴト)。
一弦琴[図]

一張

いっちょう [1] 【一張】
弓・琴・幕などの数え方で,一つ。

一張一弛

いっちょういっし [5] 【一張一弛】
〔弦を張ることとゆるめること〕
ある時は厳格にし,ある時は寛大にし,ほどよく扱うこと。

一張羅

いっちょうら [3] 【一張羅】
〔「羅」はうすぎぬの意〕
(1)もっている着物の中で,一番上等のもの。とっておきの晴れ着。
(2)たった一枚しかもっていない着物。

一弾指

いったんじ [3] 【一弾指】
⇒いちだんし(一弾指)

一弾指

いちだんし [3] 【一弾指】
〔仏〕 指を一度はじく程度のわずかな時間。一弾指頃(キヨウ)。いったんじ。「―の間」

一当たり

ひとあたり [2] 【一当(た)り】 (名)スル
(1)その事柄やその人に,一度当たってみること。「協力が得られるかどうか―してみる」
(2)その事柄や関係する人すべてに,一通り当たってみること。「―順に点検する」

一当て

ひとあて [2] 【一当て】 (名)スル
(1)一度当てること。
(2)賭(カ)けや投機でひともうけすること。「株で―した」
(3)一度わたりあうこと。「汝向つて―あててみよ/保元(中・古活字本)」

一当り

ひとあたり [2] 【一当(た)り】 (名)スル
(1)その事柄やその人に,一度当たってみること。「協力が得られるかどうか―してみる」
(2)その事柄や関係する人すべてに,一通り当たってみること。「―順に点検する」

一役

ひとやく [2] 【一役】
一つの役目。一つの役割。

一役買う

ひとやく【一役買う】
play a part <in> .→英和

一往

いちおう [0] ―ワウ 【一往】 ・ ―オウ 【一応】
■一■ (副)
〔本来は「一往」〕
十分といえないがとりあえず。ひとまず。ともかく。ひと通り。「―話はうかがっておきます」「―準備はできた」「―もっともだ」
■二■ (名)
(1)一度。一回。
⇔再往
「―も二往も」
(2)一度行くこと。

一律

いちりつ [0] 【一律】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)同じ調子で変化のないこと。「千編―」「千古の文体皆―なるべし/経国美談(竜渓)」
(2)どれも同じに扱うこと。例外のないこと。また,そのさま。一様。「―に千円値上げする」
■二■ (名)
日本・中国などの音楽用語。
(1)十二律の一つ一つの音律。
(2)音程の単位。十二律の中で隣り合った音律どうしの音程。洋楽の半音に相当する。

一律の

いちりつ【一律の(に)】
uniform(ly);→英和
indiscriminate(ly).→英和

一得

いっとく [0] 【一得・一徳】
(そのものが有している)一つの利得。一利。「さすがわらべの―と/浄瑠璃・丹波与作(上)」

一得一失

いっとくいっしつ [0] 【一得一失】
ある物事が,利もあるが一方で害もあること。一利一害。一失一得。

一徳

いっとく [0] 【一得・一徳】
(そのものが有している)一つの利得。一利。「さすがわらべの―と/浄瑠璃・丹波与作(上)」

一徹

いってつ【一徹】
stubbornness <of old age> .→英和
〜な stubborn;→英和
obstinate.→英和

一徹

いってつ [0][4] 【一徹】 (名・形動)[文]ナリ
思い込んだら,あくまでそれを通そうとすること。かたくななこと。また,そのさま。いっこく。「老いの―」「あの人は―なところがある」
[派生] ――さ(名)

一徹者

いってつもの [0] 【一徹者】
一徹な人。頑固者。いっこくもの。

一心

いっしん【一心(不乱に)】
with all one's heart;intently.→英和
…に〜になる devote oneself to…;be absorbed in….‖一心同体 <Husband and wife are> one flesh.

一心

いっしん [3] 【一心】
(1)二人以上の人が心を一つにすること。
(2)一つの物事に集中した心。専心。「子供を救い出そうという―から身の危険も忘れる」「助かりたい―で叫び続けた」
→一心に
(3)〔仏〕 唯一絶対の心。すべての現象の根源としての心。真如。

一心に

いっしんに [3] 【一心に】 (副)
心をこめて。一生懸命に。「―聞き入る」

一心三観

いっしんさんがん [3] 【一心三観】
〔仏〕 天台宗で説く観法。空(クウ)観・仮(ゲ)観・中(チユウ)観の三観を同時に備えもつこと。すべての事物がそのまま仏教の理法にかなっていることを体得すること。円教の三観。

一心不乱

いっしんふらん [3] 【一心不乱】 (形動)[文]ナリ
ほかの事に注意をそらさず,一つの事に心を集中させているさま。「―に勉強する」

一心同体

いっしんどうたい [3][3][0] 【一心同体】
複数の人間が心も体も一つになるほど強く結びつくこと。「夫婦は―」

一心太助

いっしんたすけ 【一心太助】
小説・戯曲・講談中の人物。江戸っ子の典型的人物。魚屋を営み,義理人情にあつく,大久保彦左衛門の家来株として活躍する。歌舞伎では,河竹黙阿弥作「芽出柳翠緑松前(メダシヤナギミドリノマツマエ)」に登場。

一心帰命

いっしんきみょう [5][3][1] 【一心帰命】
疑うことなく仏に帰依(キエ)すること。

一応

いちおう [0] ―ワウ 【一往】 ・ ―オウ 【一応】
■一■ (副)
〔本来は「一往」〕
十分といえないがとりあえず。ひとまず。ともかく。ひと通り。「―話はうかがっておきます」「―準備はできた」「―もっともだ」
■二■ (名)
(1)一度。一回。
⇔再往
「―も二往も」
(2)一度行くこと。

一応

いちおう【一応】
(1) once;→英和
at least.(2) first (先ず).→英和
(3) for the time being;tentatively (さしあたり).
〜目を通す glance through.

一忠

いっちゅう 【一忠】
南北朝時代の田楽の名手。京都白河を本拠とした本座に所属。観阿弥が師と仰ぎ,その芸風に大きな影響を与えた。生没年未詳。

一念

いちねん [0][2] 【一念】
(1)深く思いつめた心。一筋の思い。一心。
(2)〔仏〕
 (ア)きわめて短い時間。六十刹那(セツナ),または九十刹那とされるが,単に一瞬の意で用いられることが多い。
 (イ)一つの心のはたらき。一瞬の意識。
 (ウ)一度の念仏。多く,阿弥陀仏を念ずること。また,南無阿弥陀仏と唱えること。
 (エ)主として浄土真宗で迷いなく仏を信ずること。

一念こめて

いちねん【一念こめて】
wholeheartedly.

一念三千

いちねんさんぜん [5][2][0] 【一念三千】
〔仏〕 天台宗の教義で,人の一念には宇宙の全存在が備わっていること。

一念不生

いちねんふしょう [2] 【一念不生】
〔仏〕 悟りの状態にあって,心の動きがまったくなくなったこと。

一念五百生

いちねんごひゃくしょう [6][2][2] 【一念五百生】
〔仏〕 恩怨(オンエン)愛憎などの妄念は,一度心に浮かべただけで五百生に及ぶ輪廻(リンネ)の原因となること。執着の心の恐るべきことを説く言葉。

一念化生

いちねんけしょう [5][2][1] 【一念化生】
〔仏〕 一念の力によってあるものに生まれ変わること。

一念往生

いちねんおうじょう [5][2][1] 【一念往生】
〔仏〕 一念によって極楽往生が定まること。

一念発起

いちねんほっき [5] 【一念発起】 (名)スル
(1)心をいれかえて,ある事をなしとげようと決心すること。「―して研究に打ち込む」
(2)〔仏〕
〔「一念発起菩提心」の略〕
ひたすら仏を信心する心を起こすこと。「―するとき,金剛の信心をたまはりぬれば/歎異抄」

一念称名

いちねんしょうみょう [5][2][0] 【一念称名】
〔仏〕
(1)ひたすらに阿弥陀如来を信じ,南無阿弥陀仏の名号を唱えること。
(2)一声の念仏。

一念義

いちねんぎ [3] 【一念義】
浄土宗で法然の門弟幸西らの主張した教義。浄土に往生するには一念の信心だけで十分であり,多く念仏する必要はないとするもの。
⇔多念義

一思い

ひとおもい [3][2] 【一思い】
ただ一度の苦しい思い。一度だけ苦しい思いをすること。「刃で死ぬるは―/浄瑠璃・天の網島(下)」

一思いに

ひとおもいに [3][2] 【一思いに】 (副)
(あれこれ考え迷うよりは)思い切って。「いっそ―死んでしまおう」

一思いにする

ひとおもい【一思いに…する】
dare to do.

一思案

ひとしあん [2] 【一思案】 (名)スル
ひとしきり考えをめぐらすこと。一分別。「ここは―が必要だ」

一息

ひといき【一息】
a breath.→英和
〜つく take breath;take a rest.→英和
〜に at a breath;at a draft (一口に);→英和
at a stretch (一気に).→英和

一息

ひといき [2] 【一息】
(1)一度呼吸すること。一度の息つぎ。
(2)一度呼吸するだけの短い間。一気。「―に飲み干す」
(3)ちょっと休むこと。一休みすること。「―つく」
(4)休まず一気に事を行うこと。たてつづけに事を行うこと。一気。「―に仕上げる」
(5)少しの努力。「頂上まであと―だ」

一意

いちい [2] 【一意】
■一■ (名)
意味や値が一つに確定していること。
■二■ (副)
ひたすら,一つの事にだけ心を集中するさま。「―学問に専念する」

一意専心

いちいせんしん【一意専心】
wholeheartedly;heart and soul.

一意専心

いちいせんしん [2][2][0] 【一意専心】
〔管子(内業)〕
ほかのことを考えずその事だけに心を集中すること。「―研究に励む」

一意的

いちいてき [0] 【一意的】 (形動)
意味や値が一つに確定しているさま。「測定値が―に定まる」

一意直到

いちいちょくとう [2] 【一意直到】
思うままを偽らず飾らずに表すこと。

一成一切成

いちじょういっさいじょう イチジヤウイツサイジヤウ [7] 【一成一切成】
〔仏〕 華厳宗で説く教え。一人の成道は万人の成道であり,一事の成就は万事の成就であること。

一戦

いっせん [0] 【一戦】 (名)スル
ひといくさ。ひと勝負。「―を交える」「―に及ぶ」「敵と―する」

一戦を交える

いっせん【一戦を交える】
fight a battle <with> ;→英和
play a game <of go with> .→英和

一戸

いちのへ 【一戸】
岩手県北部,二戸郡の町。近世,仙台・松前道(奥州街道)の宿場町。かつて南部馬の産地。

一戸

いっこ [1] 【一戸】
(1)一つの家。「―建て」
(2)一世帯。

一戸を構える

いっこ【一戸を構える】
keep a house of one's own.一戸建ての家 a detached house.

一戸建て住宅

いっこだてじゅうたく [6] 【一戸建て住宅】
構造・設備ともに独立した一棟の建物からなる一戸の住宅。独立住宅。

一所

ひとところ [2] 【一所・一処】
(1)一つの場所。同じ所。一か所。「―に集まる」「―に留まる」
(2)〔「ところ」は接尾語〕
(高貴な人の)おひとり。おひとかた。「ただ―,深き山へ入り給ひぬ/竹取」

一所

いっしょ [1][0] 【一所】
(1)一つの場所。一か所。「高雄の神護寺に庄―寄せられざらん程は/平家 5」
(2)同じ所。「死なば―で死なんとこそ契りしに/平家 8」
(3)「一人」の敬った言い方。「姫宮―出で来させ給ひけり/平家 6」
(4)「一緒(イツシヨ)」に同じ。「自分と―に小金井の堤を散歩した朋友は/武蔵野(独歩)」

一所不住

いっしょふじゅう [1][4] 【一所不住】
一定の場所に住居を定めないこと。諸国を行脚(アンギヤ)して回ること。

一所懸命

いっしょ【一所懸命】
⇒一生懸命.

一所懸命

いっしょけんめい [4][1][0] 【一所懸命】 (名・形動)[文]ナリ
(1)武士が,生活のすべてをその所領にかけること。
(2)「一生(イツシヨウ)懸命」に同じ。

一所懸命の地

いっしょけんめいのち 【一所懸命の地】
中世に,武士が命を懸けて守るほどに重視した土地。

一手

いって [1] 【一手】
(1)碁・将棋の一回の差し手。ひとて。「―違い」
(2)ただ一つの方法・手段。「押しの―」
(3) [3]
すべてを一人で扱うこと。独占して行うこと。ひとて。「質問を―に引き受ける」

一手

ひとて [2] 【一手】
(1)一人だけですること。独占。いって。「―に引き受ける」
(2)一回のわざ。
 (ア)碁・将棋などで,一回の勝負。いって。「―お願いします」
 (イ)舞や音曲などの一曲・一番。「―舞う」
(3)一方の手。かたて。
⇔もろて
「―には木綿取り持ち/万葉 443」
(4)一組。一隊。「七千余騎を―になして/太平記 14」
(5)弓道で,甲矢(ハヤ)と乙矢(オトヤ)の一組。

一手に引き受ける

いって【一手に引き受ける】
undertake <a thing> single-handed.一手販売人(店) a sole agent (agency).

一手専売

いってせんばい [1] 【一手専売】
(1)ある商品を独占的に売ること。
(2)その人だけが得意としていること。「駄じゃれの―」

一手矢

ひとてや [3] 【一手矢】
「ひとて{(5)}」に同じ。諸矢(モロヤ)。
⇔片手矢

一手販売

いってはんばい [4] 【一手販売】
商品を一手に引き受けて販売すること。

一手販売契約

いってはんばいけいやく [8] 【一手販売契約】
競争相手に製品の供給をしないことを条件に特定の販売業者が一手に販売を引き受ける契約。排他条件付取引の一。

一手透き

いってすき [3] 【一手透き】
将棋で,次の一手で相手の王将を詰むために,王手ではない指し手を一手指すこと。つめろ。
→即詰め

一打

いちだ [2] 【一打】
野球などで,一回打つこと。また,その球。「―逆転」「惜しい―」

一打ち

ひとうち【一打ち】
a blow.→英和
〜に at a blow.→英和

一打ち

ひとうち [2] 【一打ち】 (名)スル
(1)一度打つこと。
(2)ただの一度で打ち倒すこと。「敵を―にする」

一打ち

いちうち 【一打ち】
(1)箇条書きで,各条の初めに「一」の字を記すこと。ひとつがき。
(2)〔眉(マユ)を箇条書きの際の一打ちに見たてていう〕
眉のこと。「―を剃刀で消す惜しい事/柳多留 12」

一抔の土

いっぽうのつち 【一抔の土】 (連語)
(1)〔史記(張釈之伝)〕
てのひらにひとすくいの土。少量の土。
(2)〔駱賓王「代�徐敬業�以�武后臨�朝移�諸郡県�檄」〕
墳墓。陵墓。

一投

いっとう [0] 【一投】
(投手の)一回の投球。「悔まれる―」

一抱え

ひとかかえ [2][3] 【一抱え】
両手を広げていっぱいにかかえるほどの大きさや太さ。「―ほどもあるみやげ物」

一抹

いちまつ [0] 【一抹】
〔画筆でひとなすり,ひとなでの意から〕
ほんのわずか。ごくかすか。「―の不安」「―の雲の如く我心を掠めて/舞姫(鴎外)」

一抹の

いちまつ【一抹の】
a touch of <uncertainty> .

一押し

ひとおし [2] 【一押し】 (名)スル
(1)一度だけ押すこと。
(2)もう一息努力すること。「あと―だ。がんばれ」

一拍

いっぱく [0] 【一拍】
(1)手を一度打つこと。
(2)〔音〕 拍子(ヒヨウシ)を一回とること。また,その間の長さ。ひとうちの拍子。「―伸ばして歌う」
(3)日本語の音韻論で,拍ひとつ分の時間の長さ。促音・撥音(ハツオン)なども一拍をなす。

一括

いっかつ [0] 【一括】 (名)スル
一つにまとめること。ひとまとめにして扱うこと。「書類を―して送る」「―採決」

一括する

いっかつ【一括する】
lump <several things> together (ひっくるめる);sum up[summarize](要約).〜して collectively;→英和
en bloc.

一括り

ひとくくり [2] 【一括り】
まとめて一つにくくること。いっかつ。

一指

ひとさし [2] 【一差(し)・一指(し)】
舞や将棋などの一回。一番。「舞を―(=一曲)舞う」「―(=一局)お手合わせを願います」

一指

いっし [1] 【一指】
一本の指。「―だに触れない」

一指し

ひとさし [2] 【一差(し)・一指(し)】
舞や将棋などの一回。一番。「舞を―(=一曲)舞う」「―(=一局)お手合わせを願います」

一挙

いっきょ [1] 【一挙】
(1)一つの動作。一回の行動。一つのくわだて。
(2)(「一挙して」の形で)物事がすみやかにはかどること。「今年こそは―して先づ世間並の身代に/社会百面相(魯庵)」

一挙に

いっきょ【一挙に】
at a (single) stroke.一挙両得である kill two birds with one stone.

一挙に

いっきょに [1] 【一挙に】 (副)
物事を一度に行うさま。一気に。「事件は―解決に向かった」

一挙一動

いっきょいちどう【一挙一動】
everything one does.

一挙一動

いっきょいちどう [1] 【一挙一動】
一つ一つの動作。一挙手一投足。「―を見守る」

一挙両全

いっきょりょうぜん [1] 【一挙両全】
「一挙両得(リヨウトク)」に同じ。

一挙両得

いっきょりょうとく [1] 【一挙両得】
〔晋書(束皙伝)〕
一つの事をして二つの利益を得ること。一石二鳥。一挙両全。「―をもくろむ」

一挙手一投足

いっきょしゅいっとうそく [3][3] 【一挙手一投足】
〔韓愈「応�科目�時与�人書」より。一度手を上げ足を動かす意〕
(1)一つ一つの動作。いちいちの細かい動作。「選手の―に注目する」
(2)わずかな労力。「―の労を惜しむ」

一挙手一投足

いっきょしゅ【一挙手一投足】
everything one does.〜一投足の労を惜しむ grudge the least trouble.

一振り

ひとふり [2] 【一振り】 (名)スル
(1)一回振り回すこと。「木刀を―する」
(2)刀一本。

一捻り

ひとひねり [2][3] 【一捻り】 (名)スル
(1)一回ひねること。一度ねじること。「腰を―する」
(2)相手を簡単に負かすこと。「あんな相手は―だ」
(3)少し工夫や趣向をこらすこと。「最近の入試問題はどれも―してある」

一掃

いっそう [0] 【一掃】 (名)スル
残らずはらい去ること。すっかり取り除くこと。「悪の温床を―する」「走者―」

一掃する

いっそう【一掃する】
sweep away;clear away <doubts> ;root[stamp]out.ランナーを〜する《野》clean the bases.→英和

一推し

いちおし [2] 【一推し】
第一番に評価し,最も推薦できるもの。「今週―のすばらしい映画」

一掬

いっきく [0] 【一掬】
(1)両手でひとすくいすること。ひとすくい。
(2)わずか。ほんの少し。「―の同情にも値しない」
〔もと「両手にいっぱい」のこと〕

一掴み

ひとつかみ [2] 【一掴み】
(1)片手で一度つかむこと。また,その程度の量。転じて,わずかの量。「―の豆しかない」
(2)簡単に相手を負かすこと。「上から飛び下りて―にする/吾輩は猫である(漱石)」

一掴み

ひとつかみ【一掴み】
⇒一握り.

一掴みの

つかみ【一掴みの】
a handful <of> .→英和

一揃

ピンぞろ [0] 【一揃】
(1)二個のさいころの目にそろって一が出ること。「―の丁」
(2)ひとえ物を二枚重ねて着ているのをあざけっていう語。
(3)最初。初っぱな。「酒を一升…―から茶碗でかつくらつた/洒落本・太平楽記文」

一揃い

ひとそろい [2][3] 【一揃い】
一組そろうこと。また,そのもの。「嫁入り道具―」

一揃い

ひとそろい【一揃い】
a set <of> ;→英和
a suit.→英和

一揆

いっき【一揆(を起こす)】
(start) a riot;→英和
(rise in) revolt.→英和

一揆

いっき [1] 【一揆】
(1)室町中期以降,支配者の圧政に反抗した農民や一向宗信徒などが徒党を組んで起こした武装蜂起(ホウキ)。「土一揆」「一向一揆」「百姓一揆」など。
(2)鎌倉・室町時代,同族の武士などが共通の利害関係に基づいて政治的・軍事的に団結して進退をともにすること。また,その組織。「白旗一揆」など。
(3)心を同じにすること。一致団結。「坂東・坂西・藤・橘・伴の者共五百騎づつ―を結んで/太平記 25」

一揉み

ひともみ [2] 【一揉み】
ちょっと揉むこと。軽く稽古をつけたり,鍛えたりすること。「―揉んでやろう」

一揖

いちゆう [0] 【一揖】 (名)スル
軽くおじぎすること。会釈。「唯帽を脱(ト)りて―せしのみ/蜃中楼(柳浪)」

一握の砂

いちあくのすな 【一握の砂】
歌集。石川啄木作。1910年(明治43)刊。第一歌集。東京時代の感傷的,自己愛惜の歌や,故郷追懐の歌で構成され,三行書きの形式を初めて示した。

一握り

ひとにぎり [2][3] 【一握り】
片手で一度握ること。また,その程度の量や太さ。転じて,わずかの量。「―の砂」「―の不平分子」

一握り

ひとにぎり【一握り】
a handful <of> .→英和

一搩手

いっちゃくしゅ 【一搩手】
〔「搩」は開く,張るの意〕
〔仏〕 手の親指と中指とを開いただけの長さ。

一搩手半

いっちゃくしゅはん 【一搩手半】
一搩手の一・五倍。仏像の高さの一つの基準。「金銅―の孔雀明王像/著聞 2」

一摘み

ひとつまみ【一摘み】
a pinch <of sugar> .→英和

一撃

いちげき【一撃】
<strike> a blow <at> .→英和
〜のもとに at[with]one blow.

一撃

いちげき [0] 【一撃】 (名)スル
一度攻撃すること。ひとうち。「―のもとに倒す」「―を加える」「敵を―する」

一撮

いっさつ [0] 【一撮】
(1)ひとつまみほどのわずかな量。「―土」
(2)一才または一勺の一〇分の一の体積。
→撮

一撮み

ひとつまみ [2] 【一撮み】
(1)指先で一度つまむこと。また,その程度の量。転じて,わずかの量。「―の塩」
(2)簡単に相手をうち負かすこと。「あんな相手は―だ」

一擲

いってき [0] 【一擲】 (名)スル
思いきってすべてをいっぺんに投げ捨てること。「乾坤(ケンコン)―の大事業」「悪習を―する」

一擲千金

いってきせんきん [0] 【一擲千金】
〔呉象之(少年行)〕
一度に惜し気もなく大金を使うこと。気前のいいこと。

一攫千金

いっかくせんきん イツクワク― [0][5] 【一攫千金】
〔一つかみで千金を得るの意〕
大金を一度にもうけること。「―を夢みる」
〔「一獲千金」とも書く〕

一支国

いきこく 【一支国】
「魏志倭人伝」にみえる一大国で,長崎県の壱岐島を指す。弥生中期・後期の原(ハル)ノ辻遺跡が中心集落。

一敗

いっぱい [0] 【一敗】 (名)スル
一回負けること。「一勝―」「―しても優勝圏内だ」

一敗地にまみれる

いっぱい【一敗地にまみれる】
be crushingly defeated[routed].

一散に

いっさんに [3] 【一散に・逸散に】 (副)
わき目もふらずに走るさま。一目散に。「―自分の家へ帰った/土(節)」

一散走り

いっさんばしり [5] 【一散走り・逸散走り】
わき目もふらずに走ること。「此方(コナタ)へ―/いさなとり(露伴)」

一文

いちもん【一文】
<not worth> a farthing.→英和
〜無しの penniless.→英和
〜惜しみの百失い Penny-wise and pound-foolish.

一文

いちぶん [0] 【一文】
(1)一つの文章。
(2)ちょっとした文章。「―を草する」「―を寄せる」

一文

いちもん [2] 【一文】
(1)穴あき銭一枚。一貫文の千分の一。
→文(モン)
(2)ごく少額の金銭。わずかな金額。
(3)一つの文字。一字。

一文不知

いちもんふち 【一文不知】
一字も知らないこと。無学文盲。一文不通。「―の愚鈍の身になして/一枚起請文」

一文不通

いちもんふつう 【一文不通】
「一文不知」に同じ。「―の愚老なぞが/安愚楽鍋(魯文)」

一文半銭

いちもんきなか 【一文半銭】
〔「きなか」は「寸半」の意。一文銭の直径一寸(ヒトキ)(=いっすん)の半分の意から〕
ごくわずかな金銭。いちもんはんせん。

一文半銭

いちもんはんせん 【一文半銭】
⇒いちもんきなか(一文半銭)

一文奴

いちもんやっこ 【一文奴】
奴をののしっていう語。取るに足らないやつ。「―を当てにして討たうとすると,こりや,返り討に遭ふぞよ/歌舞伎・幼稚子敵討」

一文字

いちもんじ 【一文字】
〔「一」と銘したところから〕
備前国に住した刀工の一派。また,その作刀の総称。鎌倉時代を中心に栄え,同国の福岡・吉岡・岩戸(正中),また備中国へ移住した片山などの系統に分かれる。則宗・助則・助宗らが有名。
→則宗

一文字

いちもんじ [0][3] 【一文字】
(1)一つの文字。
(2)「一」という文字。「丸に―の家紋」
(3)「一」という字のようにまっすぐなこと。「口をきりりと―に結ぶ」「真―」
(4)わき目をふらずに物事をすること。「―にかけ出づる/浄瑠璃・鑓の権三(下)」
(5)劇場の舞台正面の上方に垂れた横に長い幕。舞台装置の上端から見える舞台背後を観客の目から隠すためのもの。
(6)書画の表装で,書画の紙の上下に,横に張る細長い綾・錦などの布。
(7)「一文字笠」の略。
(8)浮世絵版画の暈(ボカシ)の技法の一種。

一文字

ひともじ [2] 【一文字】
(1)一つの文字。
(2)〔女房詞「葱(ネギ)」のことを「き」と一音で言ったことから〕
ネギ。[季]冬。

一文字に

いちもんじ【一文字に】
(in a) straight (line).→英和

一文字挵

いちもんじせせり [6] 【一文字挵】
セセリチョウ科のチョウ。開張3.5センチメートル内外。はねは黒褐色で,前ばねには大小八個の白斑が環状に並び,後ばねには四個が一列に並ぶ。胴が太いためガに似る。全国に分布。幼虫はハマグリムシ(別名イネツトムシ)という稲の害虫。

一文字棚

いちもんじだな [0][5] 【一文字棚】
⇒通(トオ)り棚(ダナ)

一文字瓦

いちもんじがわら [6] 【一文字瓦】
軒先に使う桟瓦(サンガワラ)で,前垂れ下端が直線をなすもの。軒先瓦。厚端瓦(アツバガワラ)。

一文字笠

いちもんじがさ [6] 【一文字笠】
(1)菅(スゲ)や竹の皮を円板状に編んで二つ折りにした編み笠。二つに折ると,頂が一文字になる。門付(カドヅケ)の女芸人などが用いた。一文字。
(2)高さが低く,平たい編み笠。武士が旅や行列をする時にかぶった。
一文字笠(2)[図]

一文字菊

いちもんじぎく [5] 【一文字菊】
キクの園芸品種。大輪ひとえ咲きで,幅の広い舌状花が,平たく一列につく。平台(ヒラダイ)。広熨斗(ヒロノシ)。御紋章菊。

一文字葺き

いちもんじぶき [0] 【一文字葺き】
(1)石綿スレートや金属板を用いた屋根・外壁の葺き方で,水平方向が一直線に連なるように葺くこと。
(2)瓦葺きで,軒先を一文字瓦で葺いたもの。

一文字蝶

いちもんじちょう [5] 【一文字蝶】
タテハチョウ科のチョウ。開張6.5センチメートル内外。はねの表面は黒褐色で白帯があり,裏面は橙褐(トウカツ)色。静止時にはねを広げると,表面の白帯が一線になる。幼虫はスイカズラ科の植物の葉を食べる。全国に分布。

一文惜しみ

いちもんおしみ [5] 【一文惜しみ】
ごくわずかな金銭をも惜しむこと。また,その人。極端なけちんぼう。「―の百知らず(ワズカナ出費ヲ惜シンデ,大キナ損失ヲ招クノニ気ヅカナイコト)」

一文無し

いちもんなし [3] 【一文無し】
所持金が全然ないこと。また,その人。もんなし。

一文菓子

いちもんがし [5][3] 【一文菓子】
安価で下等な菓子。駄菓子。

一文銭

いちもんせん [0] 【一文銭】
(1)一枚が一文にあたる穴あき銭。時代により各種発行された。明治時代には一〇枚が一銭とされた。
(2)きわめてわずかな銭。「―か生爪(ナマヅメ)か(=一文銭ヲ出スノト生爪ヲハガスノトガ同ジクライ苦痛ダトイウ程ケチデアルコト)」「―を割って使う(=ケチノタトエ)」

一斉

いっせい [0] 【一斉】
(1)同時にそろって物事をすること。「―取り締まり」「―射撃」
(2)等しく,そろっていること。「―の高さに列(ナラ)び立つ白い人家/ふらんす物語(荷風)」

一斉に

いっせいに [0] 【一斉に】 (副)
同時に。そろって。「―スタートする」

一斉に

いっせい【一斉に】
all together;all in one body;all at once;simultaneously;→英和
with one voice;unanimously.→英和
‖一斉検挙 a roundup;a wholesale arrest.一斉射撃 <fire> a volley.

一斉取り締まり

いっせいとりしまり [5] 【一斉取り締(ま)り】
(1)一定の地域で同時に犯罪・非行などを取り締まること。「歳末―」
(2)特に,ある日時を期して何か所かで同時になされる,交通法規違反の予防・検挙を目的とする検問。一斉。

一斉取り締り

いっせいとりしまり [5] 【一斉取り締(ま)り】
(1)一定の地域で同時に犯罪・非行などを取り締まること。「歳末―」
(2)特に,ある日時を期して何か所かで同時になされる,交通法規違反の予防・検挙を目的とする検問。一斉。

一斉授業

いっせいじゅぎょう [5] 【一斉授業】
学級のすべての児童・生徒に同じ内容を同時に教える授業形態。個別授業・グループ授業に対していう。

一斉林

いっせいりん [3] 【一斉林】
皆伐跡地に一斉に植林して造った,単一の樹種の森林。単層林。
⇔複層林(フクソウリン)

一斎点

いっさいてん 【一斎点】
江戸後期,佐藤一斎の創始した漢文訓読法。原文の用字に忠実な訓読を行うため,日本語の語法に合わないところもあるが,明治以降のいわゆる文語文に大きな影響を与えた。

一斑

いっぱん [0][3] 【一斑】
〔豹(ヒヨウ)の皮の一つのまだらの意から〕
一部分。「考えの―を述べたにすぎない」

一斗

いっと [1] 【一斗】
斗を単位とした一単位の量。18.039リットル。
→斗

一斗枡

いっとます [3] 【一斗枡】
一斗の量をはかるます。斗ます。

一斗立て

いっとだて [0] 【一斗立て】
米一俵の収穫に対し一斗の割の小作料であること。

一斤染

いっこんぞめ [0] 【一斤染(め)】
紅花一斤で絹一疋(イツピキ)を染めること。また,その色の名。中くらいの濃さの紅色。これより濃い色は禁じられた。

一斤染め

いっこんぞめ [0] 【一斤染(め)】
紅花一斤で絹一疋(イツピキ)を染めること。また,その色の名。中くらいの濃さの紅色。これより濃い色は禁じられた。

一新

いっしん [0] 【一新】 (名)スル
(1)すべての物を新しくすること。また,そうなること。「面目を―する」「人心の―をはかる」
(2)(「御一新」の形で)明治維新のこと。

一新する

いっしん【一新する】
renew;→英和
change completely;revolutionize.→英和
面目(生活)を〜する undergo a complete change (reform one's mode of living).

一方

いっぽう [3] 【一方】
(1)一つの方向。「―通行」
(2)一つの方面。ある方面。「―から考えると気の毒でもある」「―の雄」
(3)いくつかのもの(多くは二つ)のうちの一つ。片方。「―の手」「―の出口はふさいである」
(4)名詞,形容動詞の語幹,動詞の下に付いて接尾語的に用い,もっぱらその傾向にあること,一つの方向・方面にかたよっていることの意を表す。「まじめ―」「仕事―」「水かさは増す―だ」「成績はよくなる―だ」
(5)接続助詞的に用いて,あることと並行して別のことが行われること。…しつつ他方では。「仕事に励む―,遊びにも精を出す」
(6)接続詞的に用いて,もう一つの側では。他方。「 A さんの話ではこうだ。―,B さんはこう言っている」

一方

ひとかた [2][0] 【一方】
■一■ (名)
(1)〔「かた」は接尾語〕
「ひとり」を敬っていう語。「お―様」
(2)一つの方。片一方。「いま―は,主つよくなるとも,かならずうちとけぬべく見えしさまなるを/源氏(夕顔)」
■二■ (形動)[文]ナリ
(1)普通の程度であるさま。ひととおり。「彼の喜びは―ではなかった」
→一方ならず
(2)一つの方向にかたよるさま。「我も人目をいみじくおぼせば―にうらみ給はむやうもなし/源氏(浮舟)」

一方

いっぽう【一方】
(1) one side[the other side (他の)];one party[the other party (相手方)].(2)〔副〕meanwhile (話変わって);→英和
on the other hand.〜的 one-sided <view> .
上がる(増加する)〜だ go on rising (increasing).‖一方通行 one-way traffic; <掲示> One Way (Only).

一方ならぬ

ひとかた【一方ならぬ】
unusual;→英和
great.→英和
〜ならず greatly;very much.

一方一方

ひとかたひとかた [6] 【一方一方】
一人一人。「とてもかくても―につけていとうたてある事は出できなむ/源氏(浮舟)」

一方口

いっぽうぐち [3] 【一方口】
一方だけに設けられた出入り口。

一方流

いちかたりゅう 【一方流・都方流】
平曲の流派の一。開祖は鎌倉末期の如一(ニヨイチ)検校。その門流がすべて名の下に一の字を付すことから一方といい,城方(ジヨウカタ)(八坂流)に対する。
→平曲(ヘイキヨク)
→一名(イチナ)

一方的

いっぽうてき [0] 【一方的】 (形動)
(1)自分の方の考えだけに片寄っているさま。「―な意見」「与党だけで―に決めてしまう」
(2)一方だけに片寄っているさま。圧倒的。「―な勝利」「―に押しまくる」

一方通行

いっぽうつうこう [5] 【一方通行】
(1)ある道路への車両の進入・通行が,一方向だけしか許可されていないこと。また,その道路。一方交通。
(2)二者間でのやりとりなどが,ある一方からだけなされること。

一族

いちぞく [2] 【一族】
(1)同じ血統,同じ氏族に属する人々。同族。一門。「藤原氏―」
(2)(比喩的に)家族などの全員。

一族

いちぞく【一族】
the whole family;the <Heike> clan.→英和

一族郎党

いちぞくろうとう [2] 【一族郎党】
(1)血のつながる同族と家来たち。
(2)(比喩的に)家族や関係者の全員。

一旗

ひとはた [2] 【一旗】
一本の旗。

一旗揚げる

ひとはた【一旗揚げる】
try one's fortune.

一日

いちじつ [4] 【一日】
(1)いちにち。ひとひ。
(2)月のはじめの日。ついたち。「四月―」
(3)ある日。ある一日。「―山野に遊ぶ」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

一日

ひとひ [2] 【一日】
(1)いちにち。
(2)いちにちじゅう。終日。ひねもす。「春の―を浜辺に過ごす」
(3)ある日。先日。いちにち。「―,さき追ひてわたる車の侍りしを/源氏(夕顔)」
(4)ついたち。いちにち。「今日は卯月の―かは/今昔 28」

一日

いちにち [4] 【一日】
〔「いちじつ」とも〕
(1)午前零時から午後一二時までの称。
→ひ(日)
(2)ある時刻から次の日の同一時刻までの二四時間。一昼夜。「―早く到着する」
(3)朝から晩まで。終日。「―の仕事を終える」
(4)ある日。「初秋の―,郊外に遊ぶ」
(5)月の最初の日。ついたち。
(6)短い期間。「ローマは―にして成らず」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

一日

いちにち【一日】
a day;→英和
one day (ある日);[終日]all day (long);the whole day.〜おきに every other[second]day.〜千秋の思いで <wait> impatiently <for> .→英和

一日

ついたち [4] 【一日・朔日・朔】
〔「月立ち」の転〕
(1)月の第一日。
(2)月の初め。上旬。「十二月の―五日と定めたる程は/落窪 2」
(3)一月一日。元日。また,正月。「―のほどのこと/源氏(幻)」

一日

いっぴ [1] 【一日】
ついたち。「五月―」

一日

いちじつ【一日】
one day (過去のある日);some day (未来の).〜の長がある be a little ahead of <a person> .

一日一夜

いちにちいちや [6] 【一日一夜】
一昼夜。

一日三秋

いちじつさんしゅう [0] 【一日三秋】
〔詩経(王風,采葛)〕
「一日千秋」に同じ。

一日交ぜ

ひとひまぜ 【一日交ぜ】
一日置き。「(地震ガ一日ニ)四五度,二三度,若(モシ)は―,二三日に一度など/方丈記」

一日千秋

いちにちせんしゅう [0][0][0] 【一日千秋】
⇒いちじつせんしゅう(一日千秋)

一日千秋

いちじつせんしゅう [0][0][0] 【一日千秋】
〔一日会わないと何年も会わないように思う意〕
恋い慕う気持ちや待ち望む気持ちが非常に強いこと。一日三秋。いちにちせんしゅう。「―の思い」

一日千秋の思いで待つ

せんしゅう【一日千秋の思いで待つ】
wait impatiently <for> .

一日巡り

ひとひめぐり [4] 【一日巡り】
「太白神(タイハクジン)」に同じ。

一日延ばし

いちにちのばし [5] 【一日延ばし】
(判断や処理を)一日一日と延ばすこと。「―に延ばす」

一日晴

いちにちばれ [0] 【一日晴(れ)】
(1)儀式の服装などを,その日一日だけ立派に装うこと。もと公家の風習であったが,のち庶民の間にも行われるようになった。一日晴の装束。
(2)その日その時だけ使う器物。

一日晴れ

いちにちばれ [0] 【一日晴(れ)】
(1)儀式の服装などを,その日一日だけ立派に装うこと。もと公家の風習であったが,のち庶民の間にも行われるようになった。一日晴の装束。
(2)その日その時だけ使う器物。

一日片時

いちにちへんじ [5] 【一日片時】
〔古くは「へんし」と清音〕
わずかな時間。いちじつへんじ。

一日百首

いちにちひゃくしゅ [6] 【一日百首】
詩歌を一日の間に百首作ること。他に「一夜百首」「一日千首」などがある。

一日祭

いちにちさい [4] 【一日祭】
毎月一日,宮中の賢所・皇霊殿・神殿で行われた祭り。

一日経

いちにちきょう [4] 【一日経】
(供養などのために)大勢で経典,主に法華経を一日の間に写し終えること。頓写(トンシヤ)。

一日置き

いちにちおき [6][5] 【一日置き】
その日に事をして一日あいだを置いて,翌々日にまたその事をすること。隔日。

一日買ひ

いちにちがい 【一日買ひ】
遊女を昼夜とも,買い切りにすること。「隔子(コウシ)の女郎ひとりも残さず―/浮世草子・一代男 5」

一旦

いったん [0] 【一旦】
〔「旦」は朝の意〕
■一■ (副)
(1)一時的に。ひとまず。「―家へ帰って出直す」「道は―海辺に出てまた山に入る」
(2)ひとたび。一度。「―は廃業も考えた」「―決定した方針は変更できない」
(3)仮定の条件を提示する。もし…となれば。「―泣き出したらなかなか泣きやまない」
■二■ (名)
ひと朝。また,短い時間。「人の世間の栄花は只―の夢幻の如し/今昔 17」

一旦

いったん【一旦】
once <you have made a promise> .→英和
‖一旦停車 <掲示> Halt[Stop].

一旦那

いちだんな [3] 【一旦那】
(1)寺院に一番多く財物を喜捨する檀家(ダンカ)。第一の旦那。「―のひとり子金銀をつかひすごし/浮世草子・胸算用 5」
(2)一番大事な得意客。「―死んでよし町までも知れ/柳多留 2」

一旬

いちじゅん [0] 【一旬】
十日間。

一昔

ひとむかし [2][3] 【一昔】
昔の出来事だと感じさせる程度の漠然とした時代の隔たり。一時代まえ。「十年―」

一昔前

ひとむかし【一昔前】
an age[a decade]ago.もう〜になる It is almost ten years since.

一昨

いっさく [0] 【一昨】
(1)年・月・日に冠して「昨…」の一つ前であることを表す。前の前。
(2)おととい。一昨日。「―一三日」

一昨々年

さきおととし【一昨々年】
three years ago[back].

一昨々日

さきおととい【一昨々日】
three days ago[back].

一昨夕

いっさくゆう [0][4] 【一昨夕】
一昨日の夕。おとといの夕方。

一昨夜

いっさくや [4] 【一昨夜】
昨日の前の夜。おとといの夜。

一昨年

いっさくねん [0][4] 【一昨年】
昨年の前年。おととし。

一昨年

おととし ヲト― [2] 【一昨年】
〔「おとどし」とも〕
去年の前の年。前前年。いっさくねん。
→おと(遠)

一昨年

おととし【一昨年】
the year before last.

一昨日

おととい【一昨日】
the day before yesterday.〜の朝(夜) the morning (night) before last.

一昨日

おとつい ヲトツヒ [3] 【一昨日】
〔「遠(ヲト)つ日」の意。「つ」は格助詞〕
おととい。主に西日本での言い方。

一昨日

おととい ヲトトヒ [3] 【一昨日】
〔「おとつい」の転〕
きのうの前の日。いっさくじつ。おとつい。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
→おと(遠)

一昨日

いっさくじつ [4] 【一昨日】
昨日の前日。おととい。

一昨昨年

いっさくさくねん [6][0] 【一昨昨年】
一昨年の前年。さきおととし。

一昨昨年

さおととし 【一昨昨年】
「さきおととし」に同じ。「―の二月の十日ごろに/竹取」

一昨昨年

さきおととし [4] 【一昨昨年】
一昨年の前の年。三年前の年。いっさくさくねん。さおととし。

一昨昨日

いっさくさくじつ [6][0] 【一昨昨日】
一昨日の前日。さきおととい。

一昨昨日

さきおととい [5] 【一昨昨日】
おとといの前の日。三日前の日。さきおとつい。いっさくさくじつ。
〔副詞的用法の場合アクセントは [0]〕

一昨晩

いっさくばん [4] 【一昨晩】
昨日の前の晩。おとといの晩。

一昨晩

いっさく【一昨晩(夜,年)】
the evening (night,year) before last.一昨日 the day before yesterday.一昨々日(年) three days (years) ago.

一昼夜

いっちゅうや【一昼夜】
a whole day and night.

一昼夜

いっちゅうや [3] 【一昼夜】
まる一日。二四時間。「熱が高くて―苦しんだ」

一時

いっとき [4][0] 【一時】
(1)少しの間。しばらく。片時(カタトキ)。「―も休めない」「―のひまも惜しむ」
(2)ある一時期。「―ほどの元気は見られない」
(3)昔の時間区分。一刻。
→とき

一時

ひととき [2] 【一時】
(1)しばらくの間。いっとき。「楽しい―を過ごす」
(2)以前のある時。ひところ。いっとき。副詞的にも用いる。「―盛んだった遊び」
(3)昔の時間の区分。今の約二時間。いっとき。

一時

いちじ【一時】
(1)[ある時]once;→英和
(at) one time.→英和
(2)[当分]for the present;→英和
for a time.(3) 一時に ⇒一度.
(4) one o'clock (時刻).
〜的な(に) temporary(-rily).→英和
‖一時預けにする check <one's baggage> at the public locker.一時解雇 a lay-off.一時金 a lump sum.一時所得 a transitory income.一時逃れの <give an> evasive <answer> .

一時

いちじ [2] 【一時】
(1)ある限られた長さの時間。
 (ア)しばらくの間。短時間。「出発を―見合わせる」「晴れ―曇り」
 (イ)過去の,ある時。「―はだめかと思った」
 (ウ)その時だけ。その時限り。「―の気の迷い」
(2)一回。一度。「―払い」
→一時に
(3)時刻の名の一。
〔(1)(2) は副詞的にも用いる〕

一時に

いちどきに [3] 【一時に】 (副)
一度に。同時に。「大勢が狭い入り口に―殺到する」

一時に

いちどき【一時に】
at the same time (同時に);at a stretch (一気に).→英和

一時に

いちじに [2] 【一時に】 (副)
ある時期に集中して起こるさま。短期間に事が行われるさま。「梅も桜も―開く」「疑念が―晴れた」

一時に

いっときに [3][4] 【一時に】 (副)
同時に。一度に。いちどきに。

一時借入金

いちじかりいれきん [0] 【一時借入金】
国または地方公共団体が一時現金の不足する場合に,日本銀行などより借り入れる資金。原則として一会計年度内に償還される。

一時凌ぎ

いちじしのぎ [4] 【一時凌ぎ】
根本的な対策を立てず,その場だけとりつくろうこと。一時逃れ。「―の借金を重ねる」

一時凌ぎに

しのぎ【一時凌ぎに】
for a makeshift.→英和
退屈〜 to kill time.

一時帰休

いちじききゅう [4] 【一時帰休】
操業短縮などで人手が余った時,経営者が従業員を休ませる制度。雇用関係は継続される。

一時恩給

いちじおんきゅう [4] 【一時恩給】
恩給の一種。公務員が在職三年以上17年未満で退職した時に支給される一時金。

一時所得

いちじしょとく [4] 【一時所得】
(営利行為から生じた所得以外の)懸賞の賞金,馬券・車券の払い戻し金など,一時的に生ずる所得。

一時払い

いちじばらい [4] 【一時払い】
一時に代金や借金を支払うこと。
→分割払い

一時払養老保険

いちじばらいようろうほけん [11] 【一時払養老保険】
保険料を加入時に一括して払い込む養老保険。利殖性が高い。

一時期

いちじき [3] 【一時期】
ある時期。一つの限られた期間。一時代。「―を画す」「―九州に住んだことがある」

一時的

いちじてき [0] 【一時的】 (形動)
しばらくの間だけであるさま。臨時であるさま。
⇔恒久的
「―な措置」「―に熱が上がる」

一時硬水

いちじこうすい [4] 【一時硬水】
煮沸すれば軟水になる硬水。
→永久硬水

一時磁石

いちじじしゃく [4] 【一時磁石】
軟鉄など,磁場の中に置かれたときだけ磁性を帯びる磁性体。
⇔永久磁石
→電磁石

一時解雇

いちじかいこ [4] 【一時解雇】
⇒レイオフ

一時逃れ

いっときのがれ [5] 【一時逃れ】
その場だけをうまくごまかして困難や責任をのがれること。一寸逃れ。当座逃れ。いちじのがれ。

一時逃れ

いちじのがれ [4] 【一時逃れ】
「いちじしのぎ」に同じ。

一時金

いちじきん [0] 【一時金】
(1)(決まった方式で継続して支給される金に対して)その時一回限り支給される金。
(2)(多く労働組合側から)賞与・ボーナス。「年末―」

一晩

ひとばん【一晩】
a night;→英和
one evening;all night (一晩中).

一晩

ひとばん [2] 【一晩】
(1)日暮れから朝までの間。
(2)ある晩。

一景

いっけい [0] 【一景】
(1)(観賞に値する)一つの風景・景物。
(2)ちょっとした趣向。また,その面白さ。一興。「此道の―なり/浮世草子・禁短気」

一暴十寒

いちばくじっかん [2][0] 【一暴十寒】
〔孟子(告子上)「一日暴�之,十日寒�之,未�有�能生者�也」より。「暴」は「曝」と同じで,日にさらす意〕
何事も継続して行わなければ,成果は上がらないというたとえ。一日暖めて十日冷やす。

一曲

いっきょく [4] 【一曲】
(1)一つの楽曲。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
(2)舞楽の一。左方に属する。舞人は左右各一名。左の舞人は鶏婁鼓(ケイロウコ)と振り鼓(ツヅミ),右の舞人は二鼓(ニコ)を,それぞれ打ち鳴らしつつ舞う。伴奏曲は鳥向楽(チヨウコウラク)。

一更

いっこう [0] 【一更】
⇒初更(シヨコウ)

一書

いっしょ [1] 【一書】
(1)一通の手紙・文書。「―をしたためる」
(2)一冊の本。一部の書。
(3)ある本。異本。「―にいう」

一月

いちげつ 【一月】
(1) [4][0]
いちがつ。
(2) [2][0]
ひと月。一か月。
(3) [2][0]
一つの月。

一月

いちがつ [4] 【一月】
〔「いちげつ」とも〕
一年の中の第一番目の月。正月。むつき。太郎月。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
[季]冬。《―や去年の日記なほ机辺/虚子》

一月

いちがつ【一月】
January <Jan.> .→英和

一月三舟

いちげつさんしゅう [2][0] 【一月三舟】
〔一つの月でありながら,舟の動きによって,月がいろいろの方向に動くように見えることから,仏を月に,衆生(シユジヨウ)の心を舟にたとえて〕
みる人の立場によって仏の教えもそれぞれに異なってみえること。

一月寺

いちがつじ イチグワツ― 【一月寺】
千葉県松戸市小金町にあった寺。普化宗(フケシユウ)の本山。鎌倉初期,宋の僧金先の開創。江戸時代,虚無僧(コムソウ)がこの寺を中心に活躍したが,1871年(明治4)普化宗廃止の令によって廃絶。

一服

いっぷく [0][4] 【一服】 (名)スル
(1)茶やタバコを一回のむこと。また,その一回分の茶やタバコ。
(2)(タバコなどをのんで)ひと休みすること。「ここらで―しよう」「―入れる」
(3)粉薬や茶・タバコなど,一回飲むだけの量。「粉薬―」
(4)毒薬ひと包み。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

一服

いっぷく【一服】
a dose (散薬の);→英和
a potion (水薬の);→英和
a smoke (タバコの).→英和
〜する have a smoke (喫煙);(have a) rest (休む).→英和
〜盛る poison <a person> .→英和

一服茶

いっぷくちゃ [4] 【一服茶】
一杯だけの茶。死者に供されるので,忌む。一杯茶。

一望

いちぼう [0] 【一望】 (名)スル
一目に見渡すこと。一度に全部見渡すこと。一眸(イチボウ)。「―のもとに見渡す」「ビルの屋上から市街を―する」
→一望(イチモウ)

一望

いちもう [0] 【一望】
ただ一つの望み。唯一の希望。

一望千里

いちぼうせんり [5] 【一望千里】
広々と見晴らしがいいこと。「―の大平原」

一朝

いっちょう [0] 【一朝】
■一■ (名)
(1)ある朝。ひと朝。
(2)わずかな時。「栄えた国が―にして崩壊した」
■二■ (副)
ひとたび。急に。「―事ある時は」「―有事の際」

一朝に

いっちょう【一朝(一夕)に】
in a day.→英和
〜事ある時に in case of emergency.

一朝一夕

いっちょういっせき [0] 【一朝一夕】
ひと朝とひと晩。わずかな時日のたとえ。「―には完成しない」

一期

いちご [2] 【一期】
〔もと仏教語〕
(1)人が生まれてから死ぬまでの間。一生。一生涯。「―の不覚」「―の思い出」
(2)臨終。末期(マツゴ)。

一期

いっき [1] 【一期】
区切られた一つの時期。また,その最初の一つ。「―だけ務める」「本校の―生」

一期の浮沈

いちごのふちん 【一期の浮沈】
生死のかかる大事な瀬戸際。生死の分かれ目。「又平―ぞと,女房諸共姫君をおし囲ひ/浄瑠璃・反魂香」

一期の灌頂

いちごのかんじょう 【一期の灌頂】
〔仏〕 人の死ぬときに,成仏するしるしとして行う灌頂。
→灌頂

一期一会

いちごいちえ [2][2] 【一期一会】
(1)〔茶会に臨む際には,その機会は一生に一度のものと心得て,主客ともに互いに誠意を尽くせ,の意〕
一生に一度だけ出る茶の湯の会。
(2)一生に一度だけの機会。

一期分

いちごぶん [3] 【一期分】
鎌倉末期から室町時代にかけて行われた所領相続の形態。その者の生存中に限って領有が認められるもの。女子や庶子の相続に多く,所領の細分化を防ぐため,領有者の死後,総領などへ返還された。一期所領。

一期病

いちごやまい 【一期病】
一度かかると一生治らない病気。不治の病。「瘡(カサ)(=梅毒)をうつりて―になるもあり/仮名草子・東海道名所記」

一木

いちぼく [0] 【一木】
一本の木。

一木

いちき 【一木】
姓氏の一。

一木一草

いちぼくいっそう [0] 【一木一草】
一本の木,一本の草。一草一木。「―に至るまで」

一木喜徳郎

いちききとくろう 【一木喜徳郎】
(1867-1944) 政治家・法学者。静岡県生まれ。東大教授。岡田良平の弟。第二次大隈内閣の文相のち内相となり,その後も宮内相・枢密院議長などを歴任。天皇機関説を唱え,二・二六事件後すべての官職から引退。のち大日本報徳社社長。

一木四銘

いちぼくしめい 【一木四銘】
伽羅(キヤラ)の名品の銘。一つの香木が四つに分割されて,初音・白菊・柴舟・藤袴(蘭)の銘をもつのでいう。藤袴を除いて一木三銘とも。

一木造り

いちぼくづくり [5] 【一木造り】
木彫りの技法の一。木像の腕・脚部・天衣などは別木だが,頭部と胴部とが一本の木で作られているもの。本来は一本の木材から仏像の全身を丸彫りにしたものをいう。
→寄せ木造り

一本

ひともと [2] 【一本】
(1)草や木などのいっぽん。一株。「―の百合の花」
(2)木や草が一本だけ離れてあること。「わが宿の―柳春くれば/堀河百首」
(3)器具などの一基。「灯台―して給はらん/栄花(御裳着)」

一本

いっぽん【一本】
one;→英和
a piece <of chalk> ;→英和
a bottle <of beer> ;→英和
a point (得点).→英和
〜とる score a point <over> (試合で).〜参る be beaten.‖一本気の single-minded.一本調子(の) monotone (monotonous).一本やり a guiding principle (方針);one's strong point (得手).

一本

いっぽん [1] 【一本】
(1)鉛筆・棒・瓶など細長いものの数え方で,一つ。また,本・手紙・電話などについてもいう。
→ほん(本)
(2)剣道で,決まり手となる一撃。通常,二本先取すると勝ち。柔道では,技が完全にかかること。一本先取すると勝ち。「―取る」
→一本勝ち
(3)議論や勝負などで,相手をへこますこと。「これは―取られた」
(4)一人前。特に,芸妓についていう。「―になる」「―立ち」
(5)
 (ア)書籍一冊。
 (イ)(異本がたくさんある時,その中の)ある本。「―に曰(イワ)く」
(6)酒を入れた徳利一本。「―つける」
(7)一つの方向。一まとまり。ひとすじ。「志望校を―にしぼる」「歌―で進む」
(8)千円または一万円をいう俗語。古くは百両。
(9)一文銭または四文銭の銭差(ゼニサシ)一つのこと。銭百枚で一本とする。「弐朱(ニシ)と―/滑稽本・浮世風呂 2」
(10)同類。仲間。ぐる。「おのれが弟の伝三郎,今迄おのれら―と思ひしに/浄瑠璃・卯月の紅葉(上)」

一本刀

いっぽんがたな [5] 【一本刀】
ばくち打ちや侠客の異名。いっぽんざし。

一本刀土俵入

いっぽんがたなどひょういり 【一本刀土俵入】
戯曲。長谷川伸作。1931年(昭和6)「中央公論」に発表。相撲取りになりそこねた上州駒形村生まれの茂兵衛が,酌婦お蔦の恩を忘れず,彼女の危難を救う股旅物(マタタビモノ)。

一本勝ち

いっぽんがち [0] 【一本勝ち】
柔道・剣道で,一本{(2)}を先取して勝つこと。

一本勝負

いっぽんしょうぶ [5] 【一本勝負】
柔道・剣道などの試合で,一定時間内にどちらかが一本とれば勝敗が決まって終了する方式。

一本化

いっぽんか [0] 【一本化】 (名)スル
いくつかに分かれているものを一つにまとめること。「交渉の窓口を―する」

一本占地

いっぽんしめじ [5] 【一本占地】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。秋,雑木林に生じる。かさの上面は灰黄色。裏のひだの部分は白色より淡紅色に変わる。茎は白色で,縦に裂けやすい。シメジに似るが有毒。

一本差

いっぽんざし [0] 【一本差(し)】
刀を一本差していること。また,その人。特に,侠客などをいう。いっぽんがたな。

一本差し

いっぽんざし [0] 【一本差(し)】
刀を一本差していること。また,その人。特に,侠客などをいう。いっぽんがたな。

一本御書所

いっぽんごしょどころ [7] 【一本御書所】
平安時代,世間に流布した書籍を別に一本書写して保管した役所。いっぽんのごしょどころ。

一本槍

いっぽんやり [3] 【一本槍】 (名・形動)
(1)ただ一つの方法・手段や目的で押し通す・こと(さま)。「勉強―」
(2)槍一本で敵を倒すこと。「―を突きたるほどに云ひまはれども/甲陽軍鑑(品一一)」
(3)ただ一つの得意わざ。

一本橋

いっぽんばし [3] 【一本橋】
一本の木だけを渡した橋。丸木橋。

一本歯

いっぽんば [3] 【一本歯】
高下駄の歯の一枚のもの。修験者などがはく。

一本気

いっぽんぎ [3] 【一本気】 (名・形動)[文]ナリ
純粋で,いちずに思い込む性質である・こと(さま)。「―な男」

一本独鈷

いっぽんどっこ [5] 【一本独鈷】
独鈷(トツコ)形の模様を連ねて一筋織り出した博多織。また,その帯。

一本立ち

いっぽんだち [0] 【一本立ち】 (名)スル
(1)他人の助けを受けず,独力でやってゆくこと。独立。ひとりだち。「自分の店を持って―する」
(2)一つだけほかから離れていること。立。
(3)広い所に木がただ一本はえていること。

一本立ちになる

いっぽんだち【一本立ちになる】
become independent;stand on one's own legs.

一本箸

いっぽんばし [3] 【一本箸】
死者に供える一膳飯に差して立てる一本の箸。

一本背負い

いっぽんぜおい [5] 【一本背負い】
柔道・相撲で,相手の片腕を肩に担ぎ背負い投げにする技。

一本花

いっぽんばな [3] 【一本花】
死者の枕元に飾る花。一本に限られ,樒(シキミ)を用いることが多い。

一本調子

いっぽんぢょうし [5] 【一本調子】 (名・形動)[文]ナリ
〔「いっぽんちょうし」とも〕
(1)歌い方に抑揚・変化のない・こと(さま)。
(2)(文章・話や物事のやり方などが)変化に乏しい・こと(さま)。単調。「―な話しぶり」

一本道

いっぽんみち【一本道】
a straight road.〜である[道が主語]go straight <to the museum> .

一本道

いっぽんみち [3] 【一本道】
途中で分かれず,一本だけで続く道。「小屋までは―だ」

一本釣

いっぽんづり [0] 【一本釣(り)】 (名)スル
(1)一本の釣り糸で釣る漁法。竿(サオ)釣り・手釣り・引き釣りがある。
(2)複数の人を説得・勧誘するのに,一人一人別々に口説き落とすこと。

一本釣り

いっぽんづり [0] 【一本釣(り)】 (名)スル
(1)一本の釣り糸で釣る漁法。竿(サオ)釣り・手釣り・引き釣りがある。
(2)複数の人を説得・勧誘するのに,一人一人別々に口説き落とすこと。

一本隈

いっぽんぐま [3] 【一本隈】
隈取りの一種。紅でこめかみから目尻を通り頬にかけて弧を描いたように施す。「国性爺合戦」の和藤内など荒事立役に用いる。

一札

いっさつ [0][4] 【一札】
一通の文書。一枚の証文。「―とる」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

一札入れる

いっさつ【一札入れる】
give a written promise;write an IOU (借用証).

一朱

いっしゅ [1] 【一朱】
(1)江戸時代の貨幣単位で,一両の一六分の一。一分の四分の一。
→朱
(2)「一朱金」「一朱銀」の略。

一朱金

いっしゅきん [0][3] 【一朱金】
一朱に相当する金貨。文政一朱金の一種が通用。品位がきわめて悪かった。

一朱銀

いっしゅぎん [0][3] 【一朱銀】
一朱に相当する銀貨。文政一朱銀・嘉永一朱銀・貨幣司吹一朱銀の三種がある。

一朶

いちだ [2] 【一朶】
(1)花のついたひと枝。「―の花」「―の桜」
(2)ひとかたまり。ひとむれ。「―の雲」

一束

いっそく [4] 【一束】
(1)たばねたものの一つ。ひとたば。
(2)ひとにぎり分の幅。ひとつか。
→束

一束一本

いっそくいっぽん 【一束一本】
武家時代の贈り物。杉原紙一束(十帖)と扇一本。「柳原より―参る/御湯殿上(弘治四)」

一束切り

いっそくぎり 【一束切り】
髪の毛を髻(モトドリ)から一握りほどの長さに切ること。「鎌倉中の軍勢共が,―とて髻を短くしけるは/太平記 14」

一条

いちじょう イチデウ 【一条】
五摂家の一。藤原北家。九条家より分立。道家の子実経を祖とする九条流の嫡流で,その称は居所の一条坊門にちなむ。

一条

ひとすじ [2] 【一筋・一条】
■一■ (名)
(1)細長いものの一本。一条。「ほつれ毛が―頬(ホオ)にかかる」「―の川」「―の光明」
(2)一つの血統。一族。「ただこの―のかく栄え給ふべきとぞ見申す/大鏡(師輔)」
(3)一道。一芸。「無能無才にして此―につながる/幻住庵記」
(4)〔銭緡(ゼニサシ)一本に一文銭を百個通したことから〕
百文。「いやがつて月に―づつがのみ/柳多留 3」
(5)「一筋縄」の略。「左平次も―ではいかぬやつ/滑稽本・膝栗毛 8」
■二■ (形動)[文]ナリ
(1)そのことだけに意を用いるさま。いちず。「―に思いつめる」「学問―に生きる」
(2)一様であるさま。並一通り。「我が恋の―ならず悲しきは逢ふを限りと思ひだにせず/狭衣 2」

一条

いちじょう【一条】
(1)[ひとすじ]a line;→英和
a streak <of light> .→英和
(2)[法令の]an article.→英和

一条

いちじょう [2] 【一条】
(1)ひと筋。「―の川」「―の閃光」
(2)箇条書きのひとくだり。一箇条。また,第一条。「―の条文」
(3)ある事柄のなりゆき。一件。一事。「拙者が絶命の―今日(コンニチ)に迫り/人情本・梅美婦禰 4」

一条兼良

いちじょうかねら イチデウ― 【一条兼良】
〔「かねよし」とも〕
(1402-1481) 室町中期の政治家・学者。関白太政大臣。有職故実(ユウソクコジツ)・古典に通じた当代随一の学者。著「花鳥余情」「古今集童蒙抄」「樵談治要(シヨウダンチヨウ)」「東斎随筆」「尺素往来(セキソオウライ)」など。

一条冬良

いちじょうふゆら イチデウ― 【一条冬良】
〔「ふゆよし」とも〕
(1464-1514) 室町後期の政治家・学者。兼良の次男。関白太政大臣。準勅撰の「新撰菟玖波(ツクバ)集」を宗祇(ソウギ)と共撰。著「世諺問答」など。

一条天皇

いちじょうてんのう イチデウテンワウ 【一条天皇】
(980-1011) 第六六代天皇(在位 986-1011)。名は懐仁(ヤスヒト)。円融天皇の第一皇子。在位中は藤原氏の最盛期。

一条校

いちじょうこう [3] 【一条校】
学校教育法第一条に定められた学校の総称。幼稚園・小学校・中学校・高等学校・大学・高等専門学校・盲学校・聾学校・養護学校。各種学校や職業訓練校,保育所は含まない。
→学校

一条縞蚊

ひとすじしまか [5] 【一条縞蚊】
カの一種で藪蚊の代表種。体長約4.5ミリメートル。体は黒く,胸部背面に白色の縦線がある。東北以南に分布し,水たまりから発生する。藪や墓地などで人から吸血する。

一条蝸牛

ひとすじまいまい [5] 【一条蝸牛】
殻に一本の暗色帯があるカタツムリの総称。

一条鞭法

いちじょうべんぽう 【一条鞭法】
中国,明代後期から清代初期にかけて行われた税制。田賦(デンプ)や徭役(ヨウエキ)などを一条にまとめて,銀で納付させ,事務の簡素化と税収の確保を図った。

一杯

いっぱい 【一杯】
■一■ [1] (名)
(1)(杯(サカズキ)などの)一つの容器に満ちる分量。「―の酒」
→杯
(2)少し酒を飲むこと。「―やろう」「すでに―はいっている」
(3)言いたい放題。やりたい放題。「おのれ色男の気で―をしたがる/洒落本・契国策」
(4)舟,一艘(ソウ)。また,イカ・カニなど,一匹。
→杯
■二■ [0] (副)
(1)入れ物・場所などに物が満ちているさま。「水が―たまる」「会場は人で―だ」
(2)非常にたくさんであるさま。「元気―働く」「客が―きた」
(3)限度であるさま。ありったけ。「制限時間が―になる」「これで精―だ」
〔名詞に付いて,接尾語的にも用いられる。「時間―考える」「今年―忙しい」「予算―」〕

一杯

いっぱい【一杯】
a cup <of tea> ;→英和
a glass <of beer> ;→英和
<have> a drink (飲酒).→英和
〜機嫌で under the influence of liquor.〜食わせる play a trick <on a person> ;→英和
take <a person> in.〜食わされる be taken in[deceived,fooled].〜の full <of water> .→英和
腹〜食べる eat one's fill.

一杯一杯

いっぱいいっぱい [5] 【一杯一杯】
これができ得る限度だということ。ぎりぎり。「これで―だ」

一杯機嫌

いっぱいきげん [5] 【一杯機嫌】
酒に酔って,適当によい機嫌であること。

一杯開き

いっぱいびらき [5] 【一杯開き】
〔帆をぎりぎり一杯まで開くところから〕
「詰め開き」に同じ。

一杯飯

いっぱいめし [3] 【一杯飯】
(1)死者の枕元・墓前に供える飯。
(2)盛り切りの一杯飯。一膳飯(イチゼンメシ)。

一杯飲み屋

いっぱいのみや [6] 【一杯飲み屋】
つまみなどをおいた,気軽に酒の飲める店。大衆酒場。居酒屋。

一枚

いちまい【一枚】
a sheet <of paper> .→英和
〜上である be a cut above <you> .〜かむ be part of.‖一枚看板 the star (花形).

一枚

ひとひら [2] 【一枚・一片】
薄く平らなものいちまい。「―の枯れ葉」「―の雪」「―の雲」

一枚

いちまい [2] 【一枚】
(1)(紙・板・貨幣など平たいものの)一つ。ひとひら。
→枚
(2)田の一区画。
(3)〔役者の看板は一人一枚に書くことから〕
ある役割を演ずるための一人。一役。「計画に―加わる」
(4)(副詞的に用いて)一段。一ランク。「彼の方が―上手(ウワテ)だ」

一枚交ぜ

いちまいまぜ [3][0] 【一枚交ぜ】
鎧(ヨロイ)の札(サネ)のとじ方の一。鉄札(カナザネ)と革札(カワザネ)を一枚ずつ交互にとじ合わせたもの。かなまぜ。

一枚刷

いちまいずり [0] 【一枚刷(り)】
紙一枚に刷った刷り物。浮世絵・暦・番付など。

一枚刷り

いちまいずり [0] 【一枚刷(り)】
紙一枚に刷った刷り物。浮世絵・暦・番付など。

一枚岩

いちまいいわ [3] 【一枚岩】
(1)一枚の板のようになっている大きな岩。
(2)組織や団体が,内部に分裂や対立を含まずしっかりとまとまっていることのたとえ。「―の団結を誇る」

一枚岩の団結

いちまいいわ【一枚岩の団結】
monolithic union.

一枚棚

いちまいだな [3] 【一枚棚】
棚板(舷側板)を一枚の広い板で作った簡素な構造の舟。河川や湖沼などで用いる小舟に多い。

一枚看板

いちまいかんばん [5] 【一枚看板】
〔(3)が原義〕
(1)一団の中の中心人物。「我が社の―」
(2)ほかに大した取り柄はないが,唯一魅力的な事物。「物価安定策を党の―としている」
(3)歌舞伎劇場の前に掲げた大きな看板。外題を大きく書き,その上部に主な役者の絵姿をかく。転じて,一座の中心役者をいう。元来は上方語で,江戸では大名題(オオナダイ)といった。

一枚絵

いちまいえ [3] 【一枚絵】
一枚の紙に刷った浮世絵木版画。版本の挿絵や続き絵に対していう。一枚刷り。

一枚落ち

いちまいおち [0] 【一枚落ち】
将棋の駒落ちの対戦で,上手(ウワテ)が飛車または角行のいずれかを外して指すこと。
→二枚落ち

一枚貝

いちまいがい [3] 【一枚貝】
(二枚貝に対して)アワビ・ヨメガカサなど扁平な殻をもつ貝の俗称。分類学上は巻貝に属する。

一枚起請

いちまいきしょう [5] 【一枚起請】
(1)ただ一枚の紙に書いた起請文。特に固く誓約する場合は,さらに用紙を何枚も継ぎ足して書く。「島原の女郎方便の―/浮世草子・禁短気」
(2)1212年,法然が浄土往生の要義を一枚の紙に書いて与えたもの。門弟源智の要請にこたえたものという。一枚起請文。一枚消息。

一栄一落

いちえいいちらく [2][0] 【一栄一落】
草木が春には花が咲き,秋には落葉するように,ある時には栄え,ある時には衰えること。「―目のあたりなるうき世とて/謡曲・二人静」

一株

ひとかぶ [2] 【一株】
(1)一つの株。株式一つ。
(2)一身代。一財産。「五,六年の間に五千両の小判の身となり,それより―立てて/浮世草子・子息気質」

一株運動

ひとかぶうんどう [5] 【一株運動】
1981年(昭和56)の商法改正以前,上場会社の株式を一株ずつ取得し,株主総会で発言や抗議をした大衆運動。

一桁

ひとけた [2] 【一桁】
(1)数字の桁一つ。「―違う」「―の成長率」
(2)数字の一から九まで。
(3)一の位の数の年。「昭和―の生まれ」

一案

いちあん [0] 【一案】
(多数あるなかの)一つの案。一つの考え。「―として示す」「それも―だ」

一棒

いちぼう [0] 【一棒】
〔仏〕
⇒棒(ボウ)(6)

一棟

ひとむね [2] 【一棟】
(1)一つの家。一軒。
(2)同じ建物。特に,団地や長屋にいう。「―に三世帯が入居している」

一業

いちごう [0][2] 【一業】
〔仏〕 善悪の報いをもたらす一つの行為。「御菩提をも弔ひたてまつり,―をも浮かび給ふかと思ふにこそ/平治(下)」

一業所感

いちごうしょかん [0][5] 【一業所感】
〔仏〕 何人かの人が前世における同じ業(ゴウ)によって,それに相当する同じ報いを受けること。共業共果。「―の身なれば,先世の芳縁も浅からず/平家 3」

一極集中

いっきょくしゅうちゅう [0] 【一極集中】
中心となるただ一つの地域に政治・経済・文化等の諸機能が集まること。「東京への―」
→多極分散

一楽

いちらく [0] 【一楽】
(1)一つの楽しみ。
(2)「一楽織{(1)}」に同じ。「―の羽織」

一楽編み

いちらくあみ [0] 【一楽編み】
籐(トウ)細工の一。天明(1781-1789)頃,堺の土屋一楽の始めた精巧な綾織りで,煙管(キセル)筒などの袋物に用いられた。いちらく。いちらくおり。

一楽織

いちらくおり [0] 【一楽織】
(1)精巧な綾織りの絹織物。一楽編みに似た織物という。いちらく。
(2)「一楽編み」に同じ。

一概

いちがい 【一概】 (名・形動)
自分の意志を押し通すこと。また,強情なさま。「―ヲ立ツル/日葡」「―ナモノ/日葡」

一概に

いちがいに [0][2] 【一概に】 (副)
(多く下に打ち消しの語を伴う)一まとめにして。ひとしなみに。おしなべて。「―そうとは言えない」

一概に

いちがい【一概に】
indiscriminately (無差別に);→英和
sweepingly (大ざっぱに).→英和

一構え

ひとかまえ [2] 【一構え】
(1)一軒の家。「江一格子の―/当世書生気質(逍遥)」
(2)ひとかたまり。「―の森の中にきれいなる殿作りありて/浮世草子・五人女 5」

一様

ひとよう 【一様】 (名・形動ナリ)
互いに似通っていること。いちよう。「女しき所なかめるぞ,―なめる/源氏(蛍)」

一様

いちよう [0] 【一様】 (名・形動)[文]ナリ
(1)みんな同じような様子である・こと(さま)。
⇔多様
「誰からも―な(の)返事が返ってくる」「―に白い靴を履いている」
(2)ありふれているさま。普通。「尋常―でない」

一様の

いちよう【一様の(に)】
uniform(ly).→英和
一様にする unify.→英和

一樹

いちじゅ [2] 【一樹】
一本の木。また,同じ木。

一橋

ひとつばし 【一橋】
江戸時代の御三卿の一。八代将軍徳川吉宗の四男宗尹(ムネタダ)が江戸城一橋門内に屋敷を与えられ一家を創立。所領一〇万石で御三家に次ぐ家格。将軍家斉(イエナリ)・慶喜(ヨシノブ)を出した。

一橋大学

ひとつばしだいがく 【一橋大学】
国立大学の一。1875年(明治8),森有礼によって商法講習所として創立。東京高等商業学校(神田一ッ橋にあった),東京商科大学を経て1949年(昭和24)新制大学となる。本部は国立市。

一橋慶喜

ひとつばしよしのぶ 【一橋慶喜】
⇒徳川慶喜(トクガワヨシノブ)

一欠片

ひとかけら [2] 【一欠片】
一つの断片。また,ごくわずかのこと。「―のパン」「―の情もない」

一次

いちじ【一次】
first.→英和
‖一次関数 linear function.一次産品 primary products.一次試験 preliminary examination.一次方程式 a simple equation.第一次世界大戦 World War I;the First World War.

一次

いちじ [2] 【一次】
(1)何回・何段階かに分けて行われることについて,第一回。一番目。「―試験」「―変電所」「第―段階」
(2)ある事物・現象が,根本的・原初的であること。「―史料」
(3)〔数〕 整式で,ある変数に関して二乗またはそれ以上の項を含まないこと。「―方程式」

一次エネルギー

いちじエネルギー [5] 【一次―】
人間が利用するエネルギーのうち,変換加工する以前の,自然界に存在するもの。薪・木炭,石炭・石油・天然ガス,太陽放射・地熱・風力・水力,原子力など。食料は含めない。

一次冷却水

いちじれいきゃくすい [7][6] 【一次冷却水】
原子炉の炉心部を冷却する水。沸騰水型炉では,核分裂によって発生する熱を得て蒸気になり,タービンを回す。加圧水型炉では,循環して蒸気発生器(熱交換器)を加熱し,二次側の水を蒸気にする。

一次変換

いちじへんかん [4] 【一次変換】
〔数〕 線形空間 V から V への線形写像。線形変換。

一次宇宙線

いちじうちゅうせん [0] 【一次宇宙線】
地球外の宇宙から光に近い速度で飛び込んでくる,きわめてエネルギーの高い放射線。主として水素の原子核(陽子)であり,ヘリウムの原子核(α粒子)や,さらに重い原子核も少量含まれる。
→二次宇宙線

一次方程式

いちじほうていしき [6] 【一次方程式】
未知数の最高次の項が一次である方程式。

一次産品

いちじさんぴん [4] 【一次産品】
農業・漁業・鉱業・林業の生産物で加工される前のもの。通常は鉱物性燃料を除く。低開発国の主要な輸出品となる。

一次産業

いちじさんぎょう [4] 【一次産業】
⇒第一次産業(ダイイチジサンギヨウ)

一次遷移

いちじせんい [4] 【一次遷移】
植物群落の遷移の一型。火山の熔岩(ヨウガン)流や新島,新しい湖沼などに初めて生物が移住し定着することから始まるものをいう。
→二次遷移

一次関数

いちじかんすう [4] 【一次関数】
変数の一次式で表される関数。� を変数としたときの ��+� など。
→関数

一次電池

いちじでんち [4] 【一次電池】
普通の乾電池のように,いったん放電してしまうと再びもとの状態に戻して使用することができない電池。アルカリ電池・水銀電池・リチウム電池などがある。

一歩

いっぽ【一歩】
one step.〜一歩 step by step.〜前進(後退)する take a step forward (backward).〜も譲らない will not budge[give]an inch.→英和

一歩

いっぽ 【一歩】
「てにをは」および仮名遣いの秘伝書。著者未詳。二巻。1676年刊。主として連歌・俳諧の語句に例をとって,「てにをは」の時制による分類,活用を根拠とする仮名遣いなどを説く。

一歩

いっぽ [1] 【一歩】
(1)足の運び一つ。ひとあし。「千里の道も―から」
(2)少しの程度。少しの段階。「敵に―先んずる」「―も進歩していない」
(3)書名(別項参照)。

一死

いっし [1] 【一死】
(1)一命をなくすこと。
(2)野球で,アウトの数が一のこと。ワン-ダウン。「―満塁」

一死七生

いっししちしょう [1][2][1] 【一死七生】
一度死んで七度生まれ変わること。何度も生まれ変わること。
→七生

一死報国

いっしほうこく [1] 【一死報国】
一命を捨てて国のために尽くすこと。

一段

いちだん 【一段】
■一■ [2] (名)
(1)階段・段階などのひときざみ。「―上のランク」
(2)文章・語り物などのひと区切り。「義太夫を―語る」
■二■ [0] (副)
(多く「いちだんと」の形で)はっきりと差のあるさま。ひときわ。格別に。「―と見栄えがする」「お勢が帰宅してからは,―足繁くなつて/浮雲(四迷)」

一段

いちだん【一段】
a[one]step.→英和
〜と still more;further.→英和

一段活用

いちだんかつよう [5] 【一段活用】
日本語の動詞の活用形式の一。上一段活用・下一段活用の二種がある。五十音図のイ段(上一段活用)またはエ段(下一段活用)の不変化部分に,「る」「れ」「ろ」(「よ」)の音が規則的に添加される形式のもの。
→上一段活用
→下一段活用

一段落

いちだんらく【一段落】
a pause (for the present).→英和
〜つける settle <a matter> temporarily.

一段落

いちだんらく [3] 【一段落】 (名)スル
(1)文章の中の一つのまとまり。
(2)物事の間につけられた区切り。また,物事にきりがつくこと。「仕事が―する」「これで事件も―だ」

一殺多生

いっせつたしょう [0] 【一殺多生】
一人を殺すことによって多くの人を生かすこと。いっさつたしょう。

一殺多生

いっさつたしょう [0] 【一殺多生】
⇒いっせつたしょう(一殺多生)

一毛

いちもう 【一毛】
(1) [0]
一本の毛。転じて,非常に軽いもの。「九牛(キユウギユウ)の―」
(2) [2]
尺貫法の長さ・重さ,貨幣の単位。一厘(リン)の一〇分の一。
→毛(モウ)

一毛作

いちもうさく【一毛作】
a single crop.

一毛作

いちもうさく [3] 【一毛作】
同じ田畑に,年に一回作物を作ること。
→二毛作
→多毛作

一毫

いちごう [0][2] 【一毫】
〔「毫」は毛筋の意〕
ごくわずか。寸毫。「―の隙(スキ)もない」

一気

いっき [1] 【一気】
呼吸一回。ひといき。

一気に

いっきに [1] 【一気に】 (副)
(1)途中で休まず,いっぺんに。ひといきに。「―読み終える」
(2)〔近世上方語〕
すぐに。間もなく。「乗るなら早う乗らんせ。―出すさかひ/滑稽本・膝栗毛 6」

一気に

いっき【一気に】
at a stretch[stroke,sitting];→英和
<drink> at a draft (飲みほす).→英和

一気呵成

いっきかせい [1][1][0] 【一気呵成】
(1)文章を一気に書き上げること。「百枚の原稿を―に書き上げる」
(2)仕事を大急ぎで仕上げること。「―に仕上げる」

一気飲み

いっきのみ [0] 【一気飲み】
宴席で,つがれたビールなどを一息に飲み干すこと。一気。

一水

いっすい [0] 【一水】
(1)一つの水の流れ。一つの川。「一山―」
(2)(水・酒などの)ひとしずく。一滴。わずかであること。「是はいかな事,―もない/狂言・丼礑(虎寛本)」

一水会

いっすいかい 【一水会】
洋画家・陶芸家の美術団体。石井柏亭・有島生馬・安井曾太郎・山下新太郎・藤川勇造らが二科会を脱会して1936年(昭和11)に結成。

一汁

いちじゅう [0] 【一汁】
食卓における一種類の汁。

一汁一菜

いちじゅういっさい [0][5] 【一汁一菜】
飯のほかに汁一品,おかず一品だけのごく簡素な食事。粗末な食事。

一汁三菜

いちじゅうさんさい [0][5] 【一汁三菜】
汁一品と菜三品からなる膳立て。菜は,普通,膾(ナマス)・煮物・焼き物の三種。

一汁五菜

いちじゅうごさい [0][5] 【一汁五菜】
汁一品と菜五品からなる膳(ゼン)立て。菜は,普通,膾(ナマス)・坪(香の物)・平皿(ヒラザラ)・猪口(チヨク)・焼き物の五種。

一汗

ひとあせ [2] 【一汗】
(1)体を動かしてひとしきり汗をかくこと。「テニスで―かく」「風呂で―流す」
(2)馬が胸繋(ムナガイ)から爪先まで汗が流れるほど走らすこと。

一決

いっけつ [0] 【一決】 (名)スル
(1)議事・相談・議論などの結論が一つに決まること。また,決めること。「衆議―」「論議が―する」
(2)これと決心すること。「躊躇して心中―せず/八十日間世界一周(忠之助)」

一決する

いっけつ【一決する】
come to a decision.→英和

一河

いちが [2] 【一河】
(1)一筋の河。
(2)同じ河。

一泊

いっぱく [0] 【一泊】 (名)スル
一晩泊まること。「京都に―する」

一泊する

−はく【一泊する】
stay overnight.二〜する stay two nights.‖三泊旅行 a four days' trip.

一泊する

いっぱく【一泊する】
put up[stop,stay]for the night[overnight].→英和
一泊旅行(をする) (make) on overnight trip <to> .

一法

いっぽう [0] 【一法】
□一□〔歴史的仮名遣い「いつぱふ」〕
一つの方法。一つの手段。「それも―と言える」
□二□〔歴史的仮名遣い「いつぽふ」〕
〔仏〕 一事。一物。

一泡

ひとあわ [2] 【一泡】
驚きあわてるさまをいう語。

一泡吹かせる

ひとあわ【一泡吹かせる】
defeat;→英和
frustrate <a person in his attempt> .→英和

一波

いっぱ [1] 【一波】
(1)一つの波。
(2)一つの波紋。他に影響を及ぼす一つの事件。
(3)何度か行われる物事の,第一回。「第―のスト」

一洗

いっせん [0] 【一洗】 (名)スル
(悪弊を)すっかりあらい流すこと。「人民の気風を―して/学問ノススメ(諭吉)」

一派

いっぱ【一派】
a school (流派);→英和
a sect (宗派);→英和
a faction (党派).→英和

一派

いっぱ [1] 【一派】
(1)(学問・宗教・武術・芸能などの)もとの流派から分かれた一つの派。「―を成す」
(2)一つの派閥・集団。「一党―」

一流

いちりゅう [0] 【一流】
(1)最も優れた部類に属すること。第一等の地位。第一級。「―の指揮者」「―品」
(2)一つの流派。一派。「華道に―を立てる」
(3)その人独特の流儀。独自のやり方。皮肉めかしていうことが多い。「彼―の警句」
(4)(「一旒」とも書く)一つの旗・幟(ノボリ)。ひとながれ。
(5)一族。同じ血統。「大将は何れも名を惜む源氏―の棟梁也/太平記 19」

一流の

いちりゅう【一流の】
(1) first-class[-rate];leading;→英和
foremost (第一位の).→英和
(2)[独特の]unique;→英和
peculiar <to> ;→英和
characteristic <of> .→英和
‖一流校 a prestige[name]school.一流ブランド a name brand.

一流れ

ひとながれ [2] 【一流れ】
(1)一筋の流れ。一筋の川。「谷川の―」
(2)一つの流派。
(3)旗や幟(ノボリ)など,一本。

一浪

いちろう [0] 【一浪】 (名)スル
〔「一年浪人」の略〕
卒業年度の進学試験で不合格になり,次年度の受験を目指して一年間受験勉強をして過ごすこと。

一渉り

ひとわたり [3][2] 【一渡り・一渉り】
(1)全体を通して一度おおざっぱに行うこと。副詞的にも用いる。ひととおり。一応。「―は調べた」「―目を通す」
(2)初めから終わりまで一度通すこと。楽曲などを一回演奏すること。「―に楽一つを習ひて/宇津保(俊蔭)」

一渡り

ひとわたり [3][2] 【一渡り・一渉り】
(1)全体を通して一度おおざっぱに行うこと。副詞的にも用いる。ひととおり。一応。「―は調べた」「―目を通す」
(2)初めから終わりまで一度通すこと。楽曲などを一回演奏すること。「―に楽一つを習ひて/宇津保(俊蔭)」

一溜まり

ひとたまり [0][2] 【一溜まり】
しばらくひと所にとどまること。また,しばらくもちこたえること。

一溜りもなく

ひとたまり【一溜りもなく】
very easily;without resistance.

一滴

いってき [0] 【一滴】
ひとしずく。「酒は―も飲めない」

一滴

いってき【一滴】
a drop <of water> .→英和
大海の〜 a mere drop in the ocean.→英和

一滴

ひとしずく [2][3] 【一滴・一雫】
液体のしずく一つ。いってき。「―の涙」

一滴

ひとたま [2] 【一滴】
ひとしずく。いってき。

一瀉千里

いっしゃせんり [1][1][4] 【一瀉千里】
〔川の水が一度勢いよく流れ出すと千里も流れる意〕
(1)物事が一気に進むこと。「―にことを運ぶ」
(2)文章や弁舌が明快でよどみのないこと。「―にまくし立てる」

一瀉千里に

いっしゃせんり【一瀉千里に】
with lightning speed;at a stretch (一気に).→英和

一灯

いっとう [0] 【一灯】
一つのともしび。一つの明かり。「暗夜の―」「貧者の―」

一灯園

いっとうえん 【一灯園】
1905年(明治38)西田天香が開創した宗教的生活団体,また,その道場。京都市山科区にある。無我と離欲に徹し,托鉢(タクハツ)・奉仕・懺悔(ザンゲ)を精神修養の行としつつ共同生活を営む。

一炊

いっすい [0] 【一炊】
飯などをひとたきすること。

一炬

いっこ [1] 【一炬】
一本のたいまつ。いっきょ。

一炷

いっちゅう [0] 【一炷】
香木の一片を香炉で炷(タ)くこと。

一炷

いっしゅ [1] 【一炷】
(1)一本の灯心。
(2)線香・香を,ひとたびくゆらすこと。香のひとくゆり。

一炷聞き

いっちゅうぎき [0] 【一炷聞き】
(1)香の鑑賞法の一。一つの香木を炷(タ)いて,香りを味わい楽しむこと。
(2)組香で,本香一炷に一つの答えを対応させる方法。

一炷開き

いっちゅうびらき [5] 【一炷開き】
組香で,香が連衆を一巡するたびに答えを提出し,正解が知らされる炷(タ)き方。

一点

いってん【一点】
a point;→英和
a speck <of cloud> ;→英和
a spot.→英和

一点

いってん [3] 【一点】
(1)一つの点。
(2)一箇所。「空の―を見つめる」
(3)事項・事柄・事実などの意の「点」を強めた言い方。「この―は譲れない」「この―で彼の無実がわかる」
(4)ごくわずか。ほんの少し。「―の非の打ち所もない」
(5)得点の数え方で,一つ。
→点
(6)品物の数え方で,一つ。「美術品―」
(7)昔の時刻(漏刻(ロウコク))で,一時(ヒトトキ)を四つに分けたその最初の部分。「辰の―ばかりに/宇津保(国譲下)」
→点
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

一点一画

いってんいっかく [0][0][4] 【一点一画】
漢字の,一つの点と一つの線。「―もゆるがせにしない」

一点張り

いってんばり [0] 【一点張り】
〔博打(バクチ)で一つ所にばかりかけることから〕
そのことだけで押し通すこと。「知らぬ存ぜぬの―だ」

一点張りである

いってんばり【一点張りである】
stick <to> ;→英和
persist <in doing> .→英和

一点鐘

いってんしょう [3] 【一点鐘】
(1)一時間。
(2)船で鳴らす時鐘の第一時。

一煎

いっせん [0] 【一煎】
煎茶(センチヤ)で,一回目にいれた茶。

一片

いっぺん【一片】
a piece <of> ;→英和
a bit <of sympathy> ;→英和
a fragment.→英和
〜の同情もない do not have a drop[particle]of sympathy <with> .

一片

いっぺん [3][0] 【一片】
(1)たった一枚。ひとひら。「―の紙切れ」「―の花びら」
(2)大きなものから切り取られた一部分。ひとかけら。「―の肉」
(3)わずかばかり。ほんの少し。「―の雲」「―の良心もない」

一片

ひとひら【一片】
a leaf (葉);→英和
a flake (雪の).→英和

一片

ひとひら [2] 【一枚・一片】
薄く平らなものいちまい。「―の枯れ葉」「―の雪」「―の雲」

一版

いっぱん【一版】
an edition;→英和
the first edition (初版).

一牛鳴地

いちぎゅうめいち [5] 【一牛鳴地】
一匹の牛の鳴き声が聞こえるほどの近い距離。一牛吼地(イチギユウコウチ)。

一物

ひともの 【一物】 (副)
いっぱい。たくさん。一面に。「大きなる壺のありけるに,水を―入れて/今昔 28」

一物

いちもつ [0] 【一物】
(1)一つの物。わずかの物。
(2)露骨に口に出すことがはばかられる時,代わりに使う語。「腹に―(=タクラミ)ある男」「かの―(=金品)をとりこみける/黄表紙・高慢斎行脚日記」
(3)「陰茎」をいう隠語。

一物

いちぶつ [0] 【一物】
一つの物。

一物一価の法則

いちぶついっかのほうそく [5] 【一物一価の法則】
完全競争が前提とされるとき,一つの市場においては同一の商品にはただ一つの価格が成立するだけであるという法則。無差別の法則。

一物作り

いちものづくり 【一物作り】
〔国にとって第一に大切な物を作る者の意〕
農夫。百姓。「春先は,在々の鋤鍬迄も楽々と,遊びがちなる―/浄瑠璃・菅原」

一犬

いっけん [0] 【一犬】
一匹の犬。

一狐裘

いっこきゅう [3] 【一狐裘】
一枚のキツネの皮衣。

一独立運動

さんいちどくりつうんどう 【三・一独立運動】
1919年(大正8)3月1日を期して始まり,一年以上にわたって,日本の植民地支配に反対して展開された朝鮮独立運動。独立万歳を叫んでデモ行進したので万歳(マンセイ)事件とも呼ばれた。運動は都市から農村に拡大したが,軍隊を投入した日本により弾圧された。三・一事件。三・一運動。

一献

いっこん [0] 【一献】
(1)杯(サカズキ)一杯の酒。また,酒をふるまうこと。「―かたむける」「―さしあげたい」
(2)酒のふるまい。小さな酒宴。「或夜―の有りけるに/太平記 5」
(3)室町時代以後の酒宴の礼法で,吸い物・肴(サカナ)の膳(ゼン)を添えて出し,まず酒三杯をすすめること。

一獲千金

いっかく【一獲千金(を夢見る)】
(dream of) making a fortune at one scoop[at a stroke].

一珍糊

いっちんのり [3] 【一陳糊・一珍糊】
捺染(ナツセン)などの防染に用いる糊。小麦粉の煮たものに,糠(ヌカ)・消石灰・ふのりをまぜて練ったもの。乾くと水に溶けない。

一理

いちり [2] 【一理】
一応の理屈。一通りの道理。「反対意見にも―ある」

一理

いちり【一理】
<There is> some truth <in it> .

一環

いっかん [0][3] 【一環】
〔鎖などつながっているもののうちの一つの輪の意から〕
互いにつながりをもつ多くの事柄の中の一つ。「都市計画の―として公園をつくる」

一環

いっかん【一環(をなす)】
(form) a link in the chain <of> .→英和

一瓢

いっぴょう [0][1] 【一瓢】
(1)ひょうたん一つ。
(2)〔ひょうたんに主として酒を入れることから〕
携行する酒。「―をたずさえての花見」

一生

いっしょう [0] 【一生】
(1)生まれてから死ぬまで。生涯(シヨウガイ)。副詞的にも用いる。「―を送る」「研究に―をささげる」「―を棒に振る」「御恩は―忘れない」
(2)やっと命が助かること。「九死に―を得る」
(3)同じ親から生まれること。「イップク―ノ兄弟/日葡」
→一生の

一生

いっしょう【一生】
one's (whole) life;a lifetime.→英和
〜の間 all[throughout]one's life;for life;to the end of one's life.〜の(仕事) lifelong (a lifework).→英和

一生の

いっしょうの 【一生の】 (連語)
生涯にかかわる。一生に一度の。最大の。「―お願い」

一生一世

いっしょういっせ [5] 【一生一世】
一生に一度の大事の時。また,そう思い込んだ事柄。一世一代。「―と念力に切込んだる右の肩先/浄瑠璃・鑓の権三(下)」

一生不犯

いっしょうふぼん [0][5] 【一生不犯】
仏教の不淫戒を守って,一生異性と肉体関係をもたないこと。

一生懸命

いっしょうけんめい [5] 【一生懸命】 (名・形動)[文]ナリ
〔「一所懸命」から出た語〕
(1)命がけで物事をすること。全力をあげて何かをするさま。副詞的にも用いる。「―(に)努力する」「―がんばります」
(2)引くに引けないせっぱつまった状況。せとぎわ。「こりやもう九郎兵衛が―。舅どの勘忍さつしやれ/歌舞伎・夏祭」

一生懸命に

いっしょうけんめい【一生懸命に】
with all one's might;very hard; <run away> for one's life (命がけで).〜やる do one's best.

一生涯

いっしょうがい [3] 【一生涯】
生まれてから死ぬまでの間。生きている間。一生。「この感動は―忘れない」

一生精進

いっしょうしょうじん [5] 【一生精進】
生涯,戒律を守り仏道の修行に励むこと。「―にて,読経うちして/徒然 86」

一生補処

いっしょうふしょ [5] 【一生補処】
〔仏〕
(1)生死の世界につながれるのはこの一生だけで,次の世には仏として生まれることができる地位。菩薩としての最高位の等覚(トウガク)をいう。
(2)特に,今は兜率天(トソツテン)にあり,次の生にこの世に出現する弥勒(ミロク)菩薩のこと。

一生面

いっせいめん [3] 【一生面】
⇒いちせいめん(一生面)

一生面

いちせいめん [3] 【一生面】
〔「いっせいめん」とも〕
新しく開かれた方面。新生面。「物理学研究に―を開く」

一男

いちなん [2] 【一男】
(1)一人の男の子。「―一女の親」
(2)長男。「これ東三条のおとどの御―なり/大鏡(道隆)」

一町

いっちょう [1] 【一町】
(1)一つの町。また,町全体。
(2)
 (ア)町を単位として一単位の長さ。六〇間。
 (イ)町を単位として一単位の土地面積。一〇段。三〇〇〇坪。
→町

一画

いっかく [0][4] 【一画・一劃】
(1)漢字で,一筆で書かれる線。「一点―」
(2)土地などの,ひと区切り。一区画。

一番

いちばん【一番】
(1)〔名〕the first;→英和
No.1;〔副〕most;→英和
best.→英和
(2)[勝負の]a game;→英和
a round.→英和
〜になる come out (at the) top.クラスで〜である be at the head[top]of the class.→英和
‖一番勝負 a one-game contest.一番打者《野》a lead-off man.一番列車 the first train.

一番

いちばん 【一番】
■一■ [2] (名)
(1)順番・番号などの最初。また,最初のもの。
(2)多くの中で最もよいもの。最上。「寝るのが―だ」
(3)能・狂言,碁・将棋・相撲など「番」で数えるもの一つ。一回。一曲。「相撲を―取る」「狂言―」
→番
■二■ (副)
(1) [0]
最も。この上なく。「―早い」「―よい品」
(2) [2]
試しに。「ここは―やってみるか」
(3) [2]
決意をもってするさま。いっちょう。「奮起―」
(4) [2]
まず最初に。「開口―」

一番

ひとつがい [3][2] 【一番】
(1)雌雄一対。
(2)番舞(ツガイマイ)で,左方と右方が各一曲ずつ演じること。

一番乗り

いちばんのり [3] 【一番乗り】 (名)スル
(1)敵陣に第一番に馬を乗り入れたり攻め込んだりすること。また,その人。先駆け。
(2)ある場所に最初に乗り込むこと。「会場に―をした」

一番備え

いちばんぞなえ [5] 【一番備え】
前衛の部隊。最初の戦闘を担当する部隊。先陣。

一番出し

いちばんだし [3] 【一番出し】
最初に取っただし汁のこと。吸い物などに用いられる。

一番出世

いちばんしゅっせ [5] 【一番出世】
大相撲の初土俵で,規定の勝ち星をあげ,中日八日目に序の口にあがることを披露される新弟子。

一番勝負

いちばんしょうぶ [5] 【一番勝負】
ただ一回だけで決する勝負。

一番太鼓

いちばんだいこ [5] 【一番太鼓】
(1)相撲の興行で,開場を知らせるために打つ太鼓。
(2)江戸時代,大坂新町の遊郭で,その門限を知らせるための太鼓のうち,最初に打ち鳴らすもの。
(3)江戸時代,芝居の顔見世狂言の初日,明け八つ時に最初に打った太鼓。のち,劇場の開場を知らせるため毎日早暁に打つ太鼓をいう。

一番子

いちばんこ [3] 【一番子】
(1)一番最初に生まれた子。長子。
(2)家畜・家禽(カキン)・養魚・養蚕などで,その繁殖期間中最初に出生・孵化(フカ)したもの。

一番弟子

いちばんでし [3] 【一番弟子】
弟子の中で最も優秀なもの。一の弟子。

一番手

いちばんて [3] 【一番手】
(1)戦場で,最初に敵にあたる軍勢。
(2)最初に物事にあたること。また,その人。
(3)競争者の中で,最も優位にあること。また,その人。「後継者争いの―」

一番抵当

いちばんていとう [5] 【一番抵当】
ある抵当物件に対して,最初に登記した抵当権。一つの物件に二つ以上の抵当権を設定する場合は,設定登記の順に従って抵当権の順位が定まり,その順に一番抵当・二番抵当などと呼ぶ。先順位の抵当権者は後順位の抵当権者に優先して弁済を受けることができる。

一番星

いちばんぼし [3] 【一番星】
夕方,最初に見え始める星。宵の明星。「―見つけた」

一番槍

いちばんやり [3] 【一番槍】
(1)戦場で,第一番に敵陣に駆け入って,槍を突き入れること。また,その人。
(2)最初に手柄を立てること。また,その人。「質問の―に立つ」

一番煎じ

いちばんせんじ [5] 【一番煎じ】
茶や薬の,最初に煎じたもの。
→二番煎じ

一番目

いちばんめ [5][0] 【一番目】
(1)順位の第一。第一番。
(2)「一番目物」に同じ。

一番目物

いちばんめもの [0] 【一番目物】
(1)歌舞伎の興行で,一日の最初に上演される演目。
(2)〔(1)が多く時代物の狂言であったところから〕
時代物の狂言のこと。一番目。一番目狂言。

一番茶

いちばんちゃ [3] 【一番茶】
(1)その年,最初に摘んだ茶。新茶。香りが高いので珍重される。
(2)茶を入れるとき,最初に湯をそそいで入れた茶。

一番草

いちばんぐさ [3] 【一番草】
田植えのあとに行う第一回目の除草。[季]夏。

一番貝

いちばんがい [3] 【一番貝】
戦陣で最初に吹く陣貝。戦闘開始の合図。

一番風呂

いちばんぶろ [3] 【一番風呂】
わかしたばかりの風呂に最初に入ること。また,その湯。新湯。

一番館

いちばんかん [3] 【一番館】
封切りをしたばかりの映画を上映する映画館。封切り館。

一番首

いちばんくび [3] 【一番首】
一つの戦闘で,最初に討ち取った敵の首。

一番駆け

いちばんがけ [0][3] 【一番駆け】
(1)戦場で,第一番に敵陣へ駆け込んで戦うこと。また,その人。
(2)人に先んじて事をなすこと。また,その人。いちはながけ。

一番鶏

いちばんどり [3] 【一番鶏】
夜明け方,最初に鳴くにわとり。また,その鳴き声。

一畳

いちじょう [3] 【一畳】
畳一枚。また,それだけの広さ。「起きて半畳,寝て―」

一畳台

いちじょうだい [3] 【一畳台】
能の作り物の一。広さ約畳一畳,高さ六,七寸(20センチメートル前後)の木組みの台に金襴緞子(キンランドンス)の台掛けをかぶせたもの。山・祭壇・橋などさまざまなものに擬す。

一疋

いっぴき [4] 【一匹・一疋】
(1)
 (ア)魚・虫・獣などの数え方で,一つ。
 (イ)布などの二反分の長さ。
 (ウ)昔の銭の数え方で,一〇文。
(2)人間一人をぞんざいに,また強めて呼ぶ語。「男―わが道を行く」
→ひき(匹・疋)

一病息災

いちびょうそくさい イチビヤウ― [2][2][0] 【一病息災】
持病の一つぐらいある人の方がかえってからだを大切にして健康でいられる意。
→無病息災

一癖

ひとくせ [2] 【一癖】
どことなく普通とは違ったところ。扱いにくく油断がならないと感じさせる性格。「―ありそうな人」

一癖ある

ひとくせ【一癖ある】
difficult;→英和
hard to deal with;sinister-looking (一癖ありげな).

一発

いっぱつ [4] 【一発】
(1)弓・銃などを一度射たり打ったりすること。また,その矢・弾丸。「獲物を―で仕止める」
(2)一丁。ひとつ。思い切ってやってみる場合にいう。「―でかいことをやってやる」
(3)野球で,ホームランのこと。「―かっとばせ」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

一発

いっぱつ【一発】
<at> a shot;→英和
a round.→英和

一発回答

いっぱつかいとう [5] 【一発回答】
労使の賃金交渉などで,一回で決まる回答。

一発屋

いっぱつや [0] 【一発屋】
(1)めったにない機会を当て込んで,勝敗を決しようとする人。「―の相場師」
(2)野球で,ホームランねらいの打者。

一白

いっぱく [0] 【一白】
(1)陰陽道(オンヨウドウ)の九星(キユウセイ)の一。五行では水に属し,本位は坎(カン)(北)とする。
(2)馬の一本の足の下端の毛に白いまだらのあるもの。また,その馬。
(3)一面に白いこと。まっしろなこと。「村々の竹藪常磐木の類までも―なりき/自然と人生(蘆花)」

一百三十六地獄

いっぴゃくさんじゅうろくじごく イツピヤクサンジフロクヂゴク 【一百三十六地獄】
八大地獄と,それぞれに属する一六の小地獄一二八とを合わせていう。

一皮

ひとかわ [2] 【一皮】
一枚の皮。皮ひとえ。

一皮むけば

ひとかわ【一皮むけば】
in fact.

一皮目

ひとかわめ [4] 【一皮目】
「一重瞼(ヒトエマブタ)」に同じ。

一盛り

ひとさかり [2] 【一盛り】
(1)一時盛んになること。ある時期だけ栄えること。「いざ桜われも散りなむ―ありなば人に憂きめみえなむ/古今(春下)」
(2)若い遊び盛り。「唐琴屋は藤兵衛もしげく行つたは―/人情本・梅児誉美 4」

一盛り

ひともり [2] 【一盛り】
一杯だけ盛ること。また,その分量。

一盛り飯

ひともりめし [4] 【一盛り飯】
一杯だけの盛り切りの飯。死者の枕もとや墓前などに供える。

一盞

いっさん [0] 【一盞】
(1)一つのさかずき。
(2)一杯の酒。「―を傾ける」

一目

ひとめ【一目】
a look;→英和
a glance;→英和
a glimpse.→英和
〜で at a glance.〜見る have a look <at> ;have a glimpse <of> .‖一目惚れ(する) (fall in) love at first sight.

一目

ひとめ [2] 【一目】
(1)ちょっと見ること。「―会いたい」
(2)景色などが,一度ですべて見えること。一望。「峠から町は―で見渡せる」
(3)目にいっぱいであること。「涙を―浮けておはするに/源氏(宿木)」

一目

いちもく [0][2] 【一目】 (名)スル
(1)ただひと目見ること。一見。「―して明らかだ」
(2)ひと目に見渡すこと。一望。「洛陽の平原は―の中に落ちて/思出の記(蘆花)」
(3)網状のものの一つの目。
(4)囲碁で,一個の碁石。または,碁盤上の一つの目。

一目十行

いちもくじゅうぎょう [2][1] 【一目十行】
〔北斉書(河南王孝瑜伝)〕
ひと目で一〇行の文字を読むこと。読書力の優れていること。

一目千本

ひとめせんぼん [4] 【一目千本】
多くの桜が一目で見渡せること。特に,桜の名所吉野山で,観桜に絶好の場所をいう。

一目惚れ

ひとめぼれ [0] 【一目惚れ】 (名)スル
一目見ただけで心をひかれること。

一目散

いちもくさん [3] 【一目散】
(多く「に」を伴って副詞的に用いる)わき目もふらず必死に走って行くさま。一散。「―に逃げ出す」

一目散に逃げる

いちもくさん【一目散に逃げる】
run for one's life.

一目瞭然

いちもくりょうぜん [0][2] 【一目瞭然】 (名・形動)[文]ナリ
ひと目見てはっきりわかる・こと(さま)。「両者の違いは―だ」

一目[碁]

いちもく【一目[碁]】
a stone;→英和
a point.→英和
〜置く acknowledge a person's superiority;take off one's hat <to> .‖一目瞭(りよう)然 quite obvious.

一直線

いっちょくせん [3][4] 【一直線】
(1)一本の直線。
(2)まっすぐ。「―に進む」

一直線に

いっちょくせん【一直線に】
in a straight line;directly.→英和

一眄

いちべん [0] 【一眄】 (名)スル
一睨(ヒトニラ)みすること。「老硬骨は高浪代議士と経済雑誌記者とを―して/社会百面相(魯庵)」

一真法界

いっしんほっかい [5] 【一真法界】
〔仏〕 華厳宗の宇宙観。すべての現象はそれぞれ異なって見えるが,元来真如そのものの現れであって,本質的には絶対平等な宇宙の真実相であるということ。

一眠り

ひとねむり [2][3] 【一眠り】 (名)スル
一度眠ること。しばらくの間眠ること。ひとねいり。「徹夜に備えて―する」

一眠りする

ひとねむり【一眠りする】
have a nap.→英和

一眸

いちぼう [0] 【一眸】
〔「眸」はひとみ〕
「いちぼう(一望)」に同じ。

一眼

いちがん [0][2] 【一眼】
(1)ひとつの目。片方の目。
(2)かた目。独眼。

一眼レフ

いちがんレフ [5] 【一眼―】
撮影レンズがファインダー用レンズを兼ねるカメラ。
→レフレックス-カメラ

一眼レフ

いちがんレフ【一眼レフ】
a single lens reflex.

一着

いっちゃく [4] 【一着】 (名)スル
(1)競走で,最初にゴールに到着すること。一番。
(2)洋服(上下そろいのものを含む)の数え方で,一つ。「背広―」
(3)衣服を着ること。「―に及ぶ」「君はいつでも此袖無(チヤンチヤン)を―して居る/虞美人草(漱石)」
(4)囲碁で,石を一つ盤面に置くこと。一手。「勝敗を分けた―」
(5)最初に着手すること。
(6)混乱した状態などが落ち着くこと。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

一着

いっちゃく【一着】
(1) a suit <of clothes> (着物).→英和
(2) the first to reach the goal (競技).→英和
〜になる come in[finish]first.

一睡

いっすい [0] 【一睡】 (名)スル
少しの間眠ること。ひと眠り。「夕べは―もしなかった」

一睡もしない

いっすい【一睡もしない】
do not sleep a wink;→英和
do not get a wink of sleep.

一瞥

いちべつ [0] 【一瞥】 (名)スル
ひと目ちらっと見ること。「広く文芸全般の自然主義について―するに/文芸上の自然主義(抱月)」「―を投げる」

一瞥

いちべつ【一瞥】
<have> a glance <of> .→英和
〜する glance <at> .〜して at a glance.

一瞬

いっしゅん [0] 【一瞬】
〔「瞬」はまたたきの意〕
一回またたきをするほどのごく短い時間。またたく間。刹那(セツナ)。「―の出来事」「―思い出せなかった」

一瞬

いっしゅん【一瞬】
<for> a moment;→英和
<in> an instant.→英和

一瞬間

いっしゅんかん [3] 【一瞬間】
きわめて短い時間。一瞬の間。

一矢

いっし [1] 【一矢】
一本の矢。

一矢報いる

いっし【一矢報いる】
retort[retaliate] <upon a person> .→英和

一知半解

いっちはんかい [1] 【一知半解】
生かじりで十分に理解できていないこと。「―の知識」

一石

いっせき [4][0] 【一石】
一つの石。

一石を投じる

いっせき【一石を投じる】
create a commotion.→英和
一石二鳥 kill two birds with one stone.

一石日和

いちこくびより 【一石日和】
定まらない天候。
〔筑紫で「降ろうごと(=如ク)降るまいごと」と言う「ごと」を「五斗」に当てて,二つ合わせると一石になることからという。[物類称呼]〕

一碧

いっぺき [0] 【一碧】
空や水面があお一色であること。「―万頃(バンケイ)」「水天―」

一碧楼

いっぺきろう 【一碧楼】
⇒中塚(ナカツカ)一碧楼

一礼

いちれい【一礼】
<make> a bow.→英和
〜して with a bow.

一礼

いちれい [0] 【一礼】 (名)スル
おじぎを一回すること。「―して引き下がる」

一神教

いっしんきょう [0] 【一神教】
神は唯一絶対の存在であるとし,その神のみを信仰する宗教。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教など。唯一神教。
→多神教

一神教

いっしんきょう【一神教】
monotheism.→英和

一票

いっぴょう【一票】
a vote.→英和
〜を投じる vote <for a person> ;cast a vote <for> .

一票

いっぴょう [1] 【一票】
選挙の票,一つ。「―を投ずる」「―の重み」「清き―を」

一私人

いっしじん [3] 【一私人】
公的な立場を離れた個人。一個人。いちしじん。

一私人

いちしじん [3] 【一私人】
⇒いっしじん(一私人)

一秒

いちびょう [2] 【一秒】
時間・角度・経度・緯度の単位。一分の六〇分の一。
→秒

一稔植物

いちねんしょくぶつ [6] 【一稔植物】
初めての開花結実後,枯死する植物。一年生草本のほか,タケ・ササ類,リュウゼツランなどがある。

一種

いっしゅ【一種】
a kind[sort] <of> ;→英和
a species;→英和
a variety (変種).→英和
〜独特の peculiar;→英和
of one's own.〜異様な indefinable.→英和

一種

ひとくさ 【一種】
一つの種類。ひといろ。[日葡]

一種

いっしゅ [1] 【一種】
(1)一つの種類。「バラの―」
(2)(その中に入れてもいいような)ある種類。ほぼ同類。「彼は―の奇人だ」
(3)(副詞的に用いる)はっきりいえないが,何かそういう感じがすること。「―異様な風体」「―独特の雰囲気」

一種一瓶

いっしゅいっぺい 【一種一瓶】
〔「一種」は肴(サカナ),「一瓶」は酒〕
簡単な酒宴。「おのおの―して祝ひ給へ/平家 11」

一稼ぎ

ひとかせぎ [2] 【一稼ぎ】 (名)スル
(1)一度稼ぐこと。ひと働き。「さあ,もう―して帰ろう」
(2)短期間に満足できる程度かせぐこと。ひともうけ。「株で―する」

一穂

いっすい [0] 【一穂】
(1)一本の穂。
(2)〔穂と形が似ているところから〕
一つの灯火。また,ひとすじの煙。

一穴

いっけつ [0] 【一穴】
(1)一つの穴。
(2)一つの穴で大便所と小便所とを兼用する便器。洋式便器など。
(3)灸(キユウ)をすえる場所一つ。

一穴目

いっけつもく [4] 【一穴目】
単孔目の別名。

一空

いっくう [0] 【一空】
すべてなくなってしまうこと。「―に帰(キ)す」

一竜斎

いちりゅうさい 【一竜斎】
講談師の斎号。

一竜斎貞山

いちりゅうさいていざん 【一竜斎貞山】
(初代)(1799-1855) 講談師。本名,中村貞之助。「伊賀の水月」「伊達騒動」などを得意とした。

一端

いちはな 【一端】
真っ先。一番先。

一端

ひとはし [2] 【一端】
(1)一方の端。片端。
(2)事柄の一部分。

一端

いったん [0][3] 【一端】
(1)一方のはし。かたはし。「ロープの―をにぎる」
(2)全体の一部分。「思いの―を述べる」

一端

いっぱし [0] 【一端】
■一■ (名)
能力・資格などが一人前であること。人並み。「―の大工」「―の口をきく」
■二■ (副)
人並みに。一人前の能力や資格があるかのように。「あれで―腕がある積りだから/吾輩は猫である(漱石)」

一端

いったん【一端】
one end (一つの端);a part (一部);→英和
a general[rough]idea <of a fact> (大体).

一端立つ

いちはなだ・つ 【一端立つ】 (動タ四)
真っ先にする。一端(イチハナ)駆ける。

一端駆け

いちはながけ 【一端駆け】
真っ先。「死んだら―に泣くだらう/滑稽本・浮世風呂(前)」

一竿

いっかん [0][3] 【一竿】
一本のさお。一本の釣りざお。

一笑

いっしょう [0] 【一笑】 (名)スル
(1)ちょっと笑うこと。ひと笑い。一噱(イツキヤク)。「破顔―」「嫣然として―する/婦系図(鏡花)」
(2)笑いの種にすること。一噱。

一笑に付する

いっしょう【一笑に付する】
laugh <a thing> off[away].

一筆

ひとふで [2] 【一筆】
(1)ちょっと書きつけること。いっぴつ。「手紙を―書く」「―お願いします」
(2)墨継ぎをせずに一気に書くこと。いっぴつ。
(3)地面の一区画。いっぴつ。

一筆

いっぴつ [0][4] 【一筆】
(1)墨継ぎをせずに一気に書くこと。ひとふで。
(2)ちょっと書くこと。また,書いた書状。「―したためる」「―とっておく」
(3)同一人の筆跡。また,一人で最初から最後まで全部書くこと。「大般若―書写の志ありけれど/著聞 2」
(4)〔検地帳に記したことから〕
一区画の田畑・土地。ひとふで。
(5)〔法〕 物権の客体としての土地の単位で,土地登記簿の一枚の用紙に書き込まれた一つの土地。

一筆

ひとふで【一筆】
a stroke[touch](書画の).→英和
〜で with one stroke.

一筆啓上

いっぴつけいじょう [0] 【一筆啓上】
男子が書状の書き出しに使う決まり文句の一。筆をとって書いて申し上げる。お手紙を差し上げる。「―火の用心,おせん泣かすな馬肥やせ(必要ナ用件ダケヲ,最モ手短ニ述ベタ手紙ノ例トシテ有名。本多重次ガ妻ニ出シタモノ)」

一筆書き

いっぴつがき [0][6] 【一筆書き】
墨継ぎをしないで一筆で書くこと。また,書いたもの。ひとふでがき。

一筆書き

ひとふでがき [0] 【一筆書き】
(1)墨継ぎをしないで一気に書くこと。また,そのようにして書いた書画。いっぴつがき。
(2)直線または曲線で描かれた図形を,同じ線を二度以上通らず,紙面から筆を一度も離さないでなぞり終える書き方。

一筆書く

いっぴつ【一筆書く】
write a note <to> ;→英和
drop a line.→英和

一筆画

いっぴつが [0] 【一筆画】
東洋画の画法の一。墨継ぎをしないで,一筆で描きあげる絵。近世の文人・禅僧などがよく描いた。

一筆絵

ひとふでえ [4] 【一筆絵】
墨継ぎをしないで,一気に描いた絵。一筆書きの絵画。一筆画(イツピツガ)。

一筆限り

ひとふでかぎり 【一筆限り】
江戸時代,検地帳に田畑・屋敷を一項ごとに一つ書きにして記載したこと。一筆切り。いっぴつかぎり。

一等

いっとう 【一等】
■一■ [0][3] (名)
(1)等級・序列などの第一。最上。一番。「競走で―になる」「―米」
→等
(2)一つの等級。「死―を減ずる」
(3)〔仏〕 平等であること。同一。「万機心と仏祖心と―なりといふ/正法眼蔵」
■二■ [0] (副)
最も。一番。「―いい」「たなの―下にある」

一等

いっとう【一等】
the first class[grade].〜の first-class[-rate].〜で旅行する travel first-class.‖一等航海(機関)士 the chief mate (first engineer).一等車(切符,乗[船]客) a first-class carriage (ticket,passenger).一等賞 <win> a[the]first prize.一等星 a star of the first magnitude.

一等兵

いっとうへい [3] 【一等兵】
旧陸軍の兵の階級。上等兵の下,二等兵の上の等級。

一等国

いっとうこく [3] 【一等国】
かつて,国際的に武力や経済上最も優勢な立場にあった諸国を俗に呼んだ称。

一等地

いっとうち [3] 【一等地】
その用途に対して最も良い条件を備えている土地。また,一級とされる土地。「都心の―にオフィスを構える」

一等星

いっとうせい [3] 【一等星】
→等星

一等親

いっとうしん [3] 【一等親】
⇒一親等(イツシントウ)

一等車

いっとうしゃ [3] 【一等車】
もと,鉄道の客車を三段階に分けた時の最も設備・サービスのよい車両。

一等鯛

いっとうだい [3] 【一等鯛】
キンメダイ目の海魚。全長25センチメートル。体は長楕円形で側扁し,全身が赤く,白点のある鱗(ウロコ)は体側に一〇本の縦縞を作る。美味。本州中部から沖縄にかけて,沿岸のやや深い岩礁にすむ。カノコウオ。

一筋

ひとすじ [2] 【一筋・一条】
■一■ (名)
(1)細長いものの一本。一条。「ほつれ毛が―頬(ホオ)にかかる」「―の川」「―の光明」
(2)一つの血統。一族。「ただこの―のかく栄え給ふべきとぞ見申す/大鏡(師輔)」
(3)一道。一芸。「無能無才にして此―につながる/幻住庵記」
(4)〔銭緡(ゼニサシ)一本に一文銭を百個通したことから〕
百文。「いやがつて月に―づつがのみ/柳多留 3」
(5)「一筋縄」の略。「左平次も―ではいかぬやつ/滑稽本・膝栗毛 8」
■二■ (形動)[文]ナリ
(1)そのことだけに意を用いるさま。いちず。「―に思いつめる」「学問―に生きる」
(2)一様であるさま。並一通り。「我が恋の―ならず悲しきは逢ふを限りと思ひだにせず/狭衣 2」

一筋に

ひとすじ【一筋に】
in a line;→英和
earnestly (一心に).→英和
〜に生きた devoted to <painting> .

一筋気

ひとすじぎ [4] 【一筋気】
いちずに思い込む心。一本気。「女心の―/浄瑠璃・持統天皇」

一筋縄

ひとすじなわ [4][0] 【一筋縄】
(1)一本の縄。
(2)普通の方法。尋常な手段。「頑固者だから―では行かない」

一筋道

ひとすじみち [4] 【一筋道】
ただ一筋の道。分かれ道がない一本道。

一策

いっさく [0][4] 【一策】
一つのはかりごと,考え。「窮余の―」「―を案ずる」

一策を案じ出す

いっさく【一策を案じ出す】
think out a plan.→英和

一箇

いっこ [1] 【一個・一箇】
(物の)ひとつ。「みかん―」
→個

一箇

いっか [1] 【一箇・一個】
〔多く「一か」と書く〕
(1)(「一ケ」「一カ」とも書く)一つ。いっこ。名詞について「一箇月」「一箇所」「一箇国」「一箇条」などの複合語を作る。
(2)帯分数で,整数部分が一であることを表す。「―三分の一」
〔現在は「一と三分の一」という〕

一算

いっさん [0] 【一算】 (名)スル
算盤(ソロバン)で一回計算すること。

一管

いっかん [0][3] 【一管】
(1)笛・筆など,管状のもの一本。一本の管。
(2)能管の演奏形式。笛だけで囃子(ハヤシ)事を奏するもの。

一箪

いったん [1][0] 【一箪】
食べ物を入れる一個の竹製の器。

一箱

ひとはこ [2] 【一箱】
(1)箱一つ。
(2)江戸時代,金千両または銀十貫目の称。

一箸

ひとはし [2] 【一箸】
食べ物を箸でちょっとつまむこと。「―つけてみる」

一節

ひとふし [2] 【一節】
(1)竹・草木などの一つの節。
(2)音楽・舞踊などの一くぎり。一曲。「浪曲を―聞かせる」
(3)一つの目立った特徴。ひとかど。「この頃の歌は,―をかしく言ひかなへたり/徒然 14」
(4)前にあった事件。先の一件。「よしなき―に,今かく花の都をさへ立ち別れ/増鏡(新島守)」

一節

いっせつ [0][4] 【一節】
(1)詩・文章・音楽などの一区切り。「詩の―を口ずさむ」
(2)プロ野球などの試合日程の一区切り。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

一節切

ひとよぎり [0][3] 【一節切】
尺八の一種。長さ一尺一寸一分(約34センチメートル)で,一つの節を有する竹製の縦笛。前面に四孔,裏面に一孔の指孔がある。室町中期から江戸初期まで盛んに行われたが,中期以後衰微。一節切尺八。

一篇

いっぺん [3][0] 【一編・一篇】
(1)一つのまとまった文章・詩・小説・論文など。
(2)いくつかの文章をまとめた書物一つ。
(3)一つの小説・論文などの,内容を区分した最初のひとまとまり。

一簣

いっき [1] 【一簣】
(1)一つのもっこ。また,それに盛った土。「九仞(キユウジン)の功を―に虧(カ)く」
(2)わずかの量。

一籌

いっちゅう [0] 【一籌】
〔「籌」は勝負を争うときに得点を数える道具〕
(1)数取り一つ。
(2)はかりごと一つ。

一粒

ひとつぶ【一粒】
a grain <of rice> ;→英和
a drop <of rain> .→英和
‖一粒種 one's only child.

一粒

いちりゅう [0][2] 【一粒】
ひとつぶ。

一粒

ひとつぶ [2] 【一粒】
一個の粒。「―の種」

一粒万倍

いちりゅうまんばい [0][2] 【一粒万倍】
〔「報恩経 4 」による。ひとつぶのもみをまけば万倍の米になるの意〕
小さな物事が伸びて大きくなることのたとえ。

一粒種

ひとつぶだね [5] 【一粒種】
大事にしているひとりっ子。

一粒選り

ひとつぶえり [0] 【一粒選り】
「ひとつぶより(一粒選)」に同じ。

一粒選り

ひとつぶより [0] 【一粒選り】
(1)一粒ずつ選び出すこと。また,そのもの。
(2)多くの中から,よく吟味し精選すること。また,そのもの。つぶより。

一粒鹿の子

ひとつぶかのこ [5] 【一粒鹿の子】
染め模様の一。絞りのきわめて細かい鹿の子絞りを染め出したもの。

一粟

いちぞく [0] 【一粟】
ひとつぶの粟(アワ)の実。転じて,きわめて小さい物。「滄海(ソウカイ)の―」

一粲

いっさん [0] 【一粲】
〔粲は輝く意で白い歯を見せて笑うこと〕
ひと笑いすること。一笑。

一精

ひとせい 【一精】
ひとはたらき。一頑張り。「―出して跡での煙草/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」

一糸

いっし [1] 【一糸】
〔一本の糸の意〕
ごくわずかなことのたとえ。

一糸一毫

いっしいちごう [1][1][0] 【一糸一毫】
きわめてわずかなこと。「―の狂いもない」

一糸乱れず

いっし【一糸乱れず】
in perfect order.〜もまとわずに stark-naked.

一系

いっけい [0] 【一系】
ひとつながりの血統・血筋。「万世(バンセイ)―」

一紀

いっき [1] 【一紀】
古く中国で,12年の称。歳星(木星)が天空を一周する期間。

一約

いちやく [0] 【一約】
一つの約束。一度の誓約。[日葡]

一紙

いっし [1] 【一紙】
(1)一枚の紙。
(2)一つの新聞。

一紙半銭

いっしはんせん [1] 【一紙半銭】
〔一枚の紙と半文の銭〕
(寄進などが)ごくわずかなこと。

一級

いっきゅう [0] 【一級】
(1)等級の第一位。
 (ア)品質をいう。「―品」
 (イ)資格をいう。「―整備士」「―免許状」
 (ウ)柔道・剣道・書道・碁・将棋・算盤(ソロバン)などの技能の段階。初段の下の階級の第一位。
→段
(2)一つの階級。

一級の

いっきゅう【一級の】
first-class <goods> ; <an article> of the highest quality.

一級河川

いっきゅうかせん [5] 【一級河川】
国土保全や国民経済上,特別に重要な水系の中で,政令で区間を示して指定された河川。

一絃琴

いちげんきん [0][3] 【一弦琴・一絃琴】
長さ約1メートルあまりの胴に一本の弦を張った琴。独弦琴。板琴(ハンキン)。須磨琴(スマゴト)。
一弦琴[図]

一絞り

ひとしぼり 【一絞り】
(1)ひとしきり雨が強く降ること。「―雨は過ぎぬる庭の面に/風雅(秋上)」
(2)衣服をしぼれば水がしたたり落ちるほどぬれること。びしょぬれになること。「(川ニハマッテ)私迄―に成りました/狂言・丼礑(虎寛本)」

一絡げ

ひとからげ [2][3] 【一絡げ】
一つにしばってたばねること。また,その一つのたば。「十把―」

一絡げに

ひとからげ【(十把)一絡げに】
in the lump.→英和

一統

いっとう [0] 【一統】
■一■ (名)スル
(1)一つにまとめて,治めること。統一。「速に天下を―せんと欲し/日本開化小史(卯吉)」
(2)一つにまとめた全体。一同。「一門―」「御―様」
(3)ひとすじ。「ことさら当時―の,道も直(スグ)なる文武の二つ/謡曲・調伏曾我」
■二■ (副)
おしなべて。いちように。「上方から状が来た時,あちらは―風がはやると/人情本・娘節用」

一続き

ひとつづき [2] 【一続き】
とぎれないで続いていること。一連。「客間と―になっている部屋」

一網打尽

いちもうだじん イチマウ― [0] 【一網打尽】
〔「宋史(范純仁伝)」より。網を一度打ってそこにいる魚を全部取る意〕
一味の者を一度で全部つかまえること。「窃盗団を―にする」

一網打尽に検挙する

いちもうだじん【一網打尽に検挙する】
round up <a gang> .

一緒

いっしょ [0] 【一緒】
〔本来は「一所」〕
(1)行動をともにすること。「帰りはいつも―だ」「―にしかられた仲」
(2)一つにまとめること。「全部―に包んで下さい」
(3)同じであること。「入社したのは―だ」「あいつと―にしないでくれ」
(4)(「ご一緒する」の形で)同行することをへりくだっていう。「駅までご―しましょう」

一緒くた

いっしょくた [0] 【一緒くた】
雑多な物をひとまとめにすること。ごちゃまぜ。「―に詰め込む」

一緒に

いっしょ【一緒に】
(1) together;→英和
with….→英和
(2) at the same time;simultaneously (同時に).→英和
(3) in the[a]lump (まとめて).→英和
〜になる join;→英和
mix <with> (交じる);→英和
become man and wife.〜にする put <things,persons> together;mix up.

一線

いっせん [0] 【一線】
(1)一本の線。
(2)はっきりした区切り。けじめ。「―を引く」「最後の―を譲らない」
(3)(戦いの)前線。また,活動・活躍の場。第一線。「―で指揮をとる」「―を退く」

一線を画する

いっせん【一線を画する】
draw a[the]line <between> .→英和

一線級

いっせんきゅう [0] 【一線級】
第一線で活躍できる力をもっていること。「―の投手」

一締め

ひとしめ [2] 【一締め】
(1)一度締めること。一気に締めること。
(2)〔「一〆」とも書く〕
半紙など二〇〇〇枚のこと。

一編

いっぺん【一編】
a piece <of poetry> .→英和

一編

いっぺん [3][0] 【一編・一篇】
(1)一つのまとまった文章・詩・小説・論文など。
(2)いくつかの文章をまとめた書物一つ。
(3)一つの小説・論文などの,内容を区分した最初のひとまとまり。

一縮

いっしゅく 【一縮】 (名)スル
(1)一揃(ソロ)いの甲冑(カツチユウ)。[日葡]
(2)一揃いの甲冑を着ること。また,着た武者。「只一人鎧―して/太平記 26」

一縷

いちる [2] 【一縷】
〔ひとすじの細糸の意から〕
わずかなつながり。ごくわずか。かすか。「―の望みをかける」

一縷の望み

いちる【一縷の望み】
a gleam of hope;a faint hope.

一纏め

ひとまとめ [2][3] 【一纏め】
一つにまとめること。一括(イツカツ)。「皆の荷物を―にする」「―に論じる」

一纏めに

ひとまとめ【一纏めに(して)】
all together;in a lump.→英和

一罰百戒

いちばつひゃっかい [2][0] 【一罰百戒】
罪を犯した者を一人罰して,それを多くの人の戒めとすること。

一群

いちぐん [0] 【一群】
一つの群れ。「牛の―」

一群

ひとむら [2] 【一叢・一群】
(1)集まっている一団。ひとかたまり。ひとむれ。「いくほどもなく―の里あり/東関紀行」
(2)植物がひとところにむらがって生えていること。また,その植物。「―薄(ススキ)」「松の―ある方に/平家 6」

一群れ

ひとむれ [2] 【一群れ】
一つに集まっていること。ひとむら。いちぐん。

一義

いちぎ [2] 【一義】
(1)一つの意味。「一音―説」
(2)最も根本的な意味。「人生における第―」
(3)一つの道理。一応もっともと思われる理屈。一理。「退いて愚案を加ふるに,―有りと存じ候/太平記 24」

一義的

いちぎてき [0] 【一義的】 (形動)
意味が一種類だけであるさま。一つの意味にしか解釈できないさま。一意的。
⇔多義的
「法令の表現は―でなければならない」

一翼

いちよく [0] 【一翼】
(1)一つの翼。
(2)一つの役割,持ち場。「―を担う」

一考

いっこう [0] 【一考】 (名)スル
一度考えてみること。「―に値する」「―を要する」「―した上で返答する」

一考する

いっこう【一考する】
take <a matter> into consideration.〜を要する <a matter> for consideration.

一聯

いちれん [2][0] 【一聯】
漢詩で,一対になった二句。

一職

いっしき [0] 【一職】
(1)中世後期における土地所有の形態を示す語。先祖より相伝してきた土地,また,それに対する権利をいう。一跡。
(2)「一職支配」の略。

一職支配

いっしきしはい [5] 【一職支配】
(1)中世後期から近世初頭,武家領主が一定地域(国・郡・領)を単位にして複雑な土地所有関係の上に設定した,さらに上級の一元的支配権のこと。織田政権の下で始められた。
(2)太閤検地によって荘園制下の重層的な土地関係の精算がなされた段階での領主・農民の支配形態のこと。一職所有。

一肌

ひとはだ [2] 【一肌】
(「一肌脱ぐ」の形で)ひと奮発して援助する。「君のためなら―脱いでもいい」

一肌脱ぐ

ひとはだ【一肌脱ぐ】
help;→英和
give help <to> ;lend <a person> a helping hand.

一肩

ひとかた [2] 【一肩】
(1)駕籠(カゴ)などの一方を担ぐこと。
(2)負担の一部を受け持つこと。ちょっと助力すること。

一能

いちのう [0] 【一能】
一つの技能,才能。「―に長ずる」

一脈

いちみゃく [0] 【一脈】
ひとすじのつながりがあること。ひとすじ。ひと続き。「―の煙」

一脈相通じる

いちみゃく【一脈相通じる】
have something in common <with> .

一腰

ひとこし [2] 【一腰】
〔「腰」は腰の物の意〕
一振りの刀。

一腹

いっぷく 【一腹】
同じ母親から生まれたこと。同腹。

一腹

ひとはら [2] 【一腹】
(1)同じ母親から生まれた動物の子。
(2)魚の腹子(ハラコ)の,一つにつながっている二本。「たらこ―」

一腹一生

いっぷくいっしょう 【一腹一生】
同じ父母から生まれた兄弟姉妹。一腹一種。「―の兄ならば/曾我 1」

一膳

いちぜん [2] 【一膳】
(1)一具の膳部。
(2)椀(ワン)に盛った食物の一杯。
(3)箸(ハシ)ひとそろい。
(4)一人前。一人分。「(粟餅ヲ)―ちよと頼みます/黄表紙・栄花夢」

一膳

いちぜん【一膳】
a bowl <of boiled rice> ;→英和
a pair <of chopsticks> .→英和

一膳飯

いちぜんめし [3] 【一膳飯】
(1)盛りきりの飯。大衆食堂などで出す,盛りきりのどんぶり飯。
(2)死者の枕頭(チントウ)に供える盛りきりの飯。まくらめし。一杯飯。箸を立てることが多い。

一膳飯屋

いちぜんめしや [6] 【一膳飯屋】
一膳飯を食べさせる簡便な食堂。

一臂

いっぴ [1] 【一臂】
〔片腕のひじの意から〕
少しの助力。わずかばかりの援助。「―の労をとる」「―の味方となるべき人物/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」

一臈

いちろう [0] 【一臈】
(1)〔「臈」は「臘(ロウ)」の俗字。僧が受戒後一夏(イチゲ)の安居(アンゴ)を一度終えるのを法臘一歳という〕
一山中,法臘の数を最も多く積んだ僧。最も年功を積んだ僧。最上位の僧。「金峰山の別当は彼の山の―をなん用ゐける/今昔 28」
(2)最も年功を積んだ者。
 (ア)六位蔵人の首席の者。極臈(ゴクロウ)。「―の判官俊成/保元(上)」
 (イ)武者所の上席の者。「当座に―を経ずして右馬允(ウマノジヨウ)にぞなされける/平家 5」
 (ウ)舞楽で,第一の楽人。「羯皷(カツコ)は―これを掌り/舞楽図説」
 (エ)最長老。首席。「検校の―御職の家に集まりて/仮名草子・東海道名所記」
 (オ)鎌倉幕府で,当番人の筆頭の者。

一致

いっち [0] 【一致】 (名)スル
(1)いくつかのものの間に違いがなく,ぴったり合うこと。「指紋が―する」
(2)いくつかのものの間に食い違いや矛盾が見られないこと。「言行―」「意見が―する」
(3)心を一つに合わせること。「―団結」
(4)一般の常識。普通の道理。当然。「気遣ひいたすも―なれば/浮世草子・禁短気」

一致

いっち【一致】
agreement (合致);consent (同意);→英和
coincidence (符合).→英和
〜する agree <with> (意見が);→英和
coincide <with> .→英和
〜して unitedly;→英和
unanimous-ly.‖一致団結 solidarity;union.一致点 a point of agreement.

一致派

いっちは 【一致派】
〔法華経の後半の本門と前半の迹門(シヤクモン)の説く理は一致していると主張するところから〕
日蓮宗の一派。開祖は日朗。総本山は身延山久遠寺。日朗派。朗門派。平法華(ヒラボツケ)。現在,宗派名を単に「日蓮宗」と称するのは一致派。
→勝劣派

一致点

いっちてん [3] 【一致点】
二つ以上の立場や意見の中で,相反していないところ。「話し合いで―を見いだす」

一興

いっきょう [0] 【一興】 (名・形動)[文]ナリ
(1)ちょっとした面白味のあること。風変わりで面白いこと。また,そのさま。「夜店をひやかすのも―だ」
(2)(反語的に用いて)あきれたこと。とんでもないこと。「これは―,此子はいとしうござらぬか/浄瑠璃・重井筒(下)」

一舟

ひとふね [2] 【一舟】
魚介類を入れた舟形の入れ物一つ。「刺身―」

一般

いっぱん [0] 【一般】 (名・形動)[文]ナリ
(1)いろいろの事物・場合に広く認められ,成り立つこと。特別でないこと。普遍。
⇔特殊

 (ア)普通であること。通常。「―の家庭」
 (イ)普通の人々。世間。「―に公開する」「―の受付を始める」
 (ウ)基本的・概括的なこと。全般にわたること。「―教養」「―論」
(2)同一であること。同様であること。「恰も兵士が検閲式に列する時と―なり/八十日間世界一周(忠之助)」
〔(1)は明治以後の用法〕

一般に

いっぱんに [0] 【一般に】 (副)
特別な例を除き,多くの場合に当てはまるさま。普通。「―女性のほうが寿命が長い」

一般の

いっぱん【一般の(に)】
general(ly) (全般的);→英和
universal(ly) (普遍的);→英和
common(ly) (普通);→英和
ordinary (-rily).→英和
〜向きである suit the popular taste.‖一般化(する) generalization (generalize).一般(特別)会計 the general (special) account (予算の).一般教育 general[liberal]education.一般教書 the State of the Union Message (to Congress).一般大衆(読者) the general public (readers in general).一般消費税 a general excise tax 一般向き映画 <米> a G-film; <英> a U-film.

一般システム理論

いっぱんシステムりろん [9] 【一般―理論】
あらゆるシステムに共通した特徴を理論的に抽出し体系化しようとする考え方。ベルタランフィー・ボールディングらによって試みられている。

一般予防

いっぱんよぼう [5] 【一般予防】
〔法〕 刑法の目的は,刑罰を予告したり現に犯罪者を処罰することにより,社会一般に警告を発し,または一般人を威嚇(イカク)し,犯罪の発生を予防することであるとする考え。
⇔特別予防

一般人

いっぱんじん [3][5] 【一般人】
(1)特別の地位・身分をもたない普通の人。普通人。
(2)あることに特に関係のない人。

一般会計

いっぱんかいけい [5] 【一般会計】
国または地方公共団体において一般の歳入・歳出を総合的に経理する会計。
→特別会計

一般化

いっぱんか [0] 【一般化】 (名)スル
(1)あるグループの一部の事物について成り立っていることから,そのグループ全体について成り立つように論をおしすすめること。普遍化。
(2)〔論〕「概括(ガイカツ){(2)}」に同じ。

一般国道

いっぱんこくどう [5] 【一般国道】
国道のうち高速自動車国道以外の道路。普通,一般国道を単に国道という。

一般均衡

いっぱんきんこう [5] 【一般均衡】
互いに依存関係をもつ,経済のすべての市場における需要と供給が,価格の調整機能によって同時に均衡した状態。
→部分均衡
→市場機構

一般均衡理論

いっぱんきんこうりろん [9] 【一般均衡理論】
経済を互いに依存関係にある市場の集まりとして捉え,それらの市場の一般均衡の状態を分析する理論。市場機構の解明に焦点がおかれる。一九世紀末,フランスのワルラスによって創始された。
→部分均衡理論

一般大衆

いっぱんたいしゅう [0] 【一般大衆】
特別の地位や権力があるわけでもない普通の人々。民衆。一般の人々。「―に呼びかける」

一般式

いっぱんしき [3] 【一般式】
化学式の表し方の一。類似した化合物を一つの系列にまとめて表す。例えばメタン系炭化水素の一般式は C�H���� で表される。

一般性

いっぱんせい [0] 【一般性】
広く認められ,共通して成り立つという性質または傾向。「―に欠ける」

一般意味論

いっぱんいみろん [6] 【一般意味論】
言語あるいはその他の記号の正しい使い方,正しい反応の仕方を研究する応用的意味論。アメリカのコージブスキー(A. H. S. Korzybski)やハヤカワ(S. I. Hayakawa)が唱えた。

一般意志

いっぱんいし [5] 【一般意志】
〔(フランス) volonté générale〕
ルソーの政治思想の根本概念の一。社会契約によって成立した共同体(国家)の成員である人民が,個々の利害を離れ,総体としてもつ意志。その表現が法,その行使が主権であるとされる。普遍意志。

一般担保

いっぱんたんぽ [5] 【一般担保】
債務者の財産のうち,特別担保の目的となっているものと差し押さえを禁じられているものを除いたすべてが総債権者のための担保とされること。また,その財産。
⇔特別担保

一般教書

いっぱんきょうしょ [5] 【一般教書】
〔State of the Union Message〕
アメリカ大統領が年頭に上下両院議会において述べる政府の基本方針。内外の情勢を分析・要約し,具体的な勧告を試みる。年頭教書。

一般教育

いっぱんきょういく [5] 【一般教育】
大学で,すべての学生に共通に課せられる基礎となる教育。専門教育に対していう。一般教養。

一般教養

いっぱんきょうよう [5] 【一般教養】
(1)広く人間として要求される教育。また,専門的教養の基礎としての広い教養。
(2)「一般教育」に同じ。

一般概念

いっぱんがいねん [5] 【一般概念】
〔論〕
⇒普遍概念(フヘンガイネン)

一般歳出

いっぱんさいしゅつ [5] 【一般歳出】
国の一般会計の歳出のうち国債費と地方交付税交付金を除いた額。政策により増減される。

一般法

いっぱんほう [0][3] 【一般法】
適用の対象が人・事物・行為・地域などの点で制限されず,一般的に適用される法。特別法に対する概念。普通法。
⇔特別法

一般消費税

いっぱんしょうひぜい [7] 【一般消費税】
物品・サービスの消費一般に広く課税される消費税。課税ベースの広い間接税であり,低い単一の税率で製造・卸売・小売の各段階の取引に課され,税の累積が排除されている。EU の付加価値税,日本の消費税がこれに当たる。
⇔個別消費税
→消費税

一般的

いっぱんてき [0] 【一般的】 (形動)
広く全体を取り上げるさま。広く行き渡っているさま。「―に言うと」「―な傾向」

一般相対性理論

いっぱんそうたいせいりろん [11] 【一般相対性理論】
⇒相対性理論(ソウタイセイリロン)

一般競争契約

いっぱんきょうそうけいやく [9] 【一般競争契約】
競争契約のうち,不特定多数の者で競争をさせて契約の相手方を決めるもの。国,地方公共団体の契約は原則としてこの方法による。
→指名競争契約

一般管理費

いっぱんかんりひ [7] 【一般管理費】
企業の全般的な管理業務に要する費用。業務に携わる者の給料・賞与,諸手当,交通・通信費,交際費,租税等。販売費と合わせて営業費ともいう。損益計算書では「販売費および管理費」と一括される。

一般組合

いっぱんくみあい [5] 【一般組合】
〔general union〕
職業・産業・地域の別にかかわりなく組織された労働組合。イギリスのゼネラル-ユニオンをもととする。
→合同労働組合

一般職

いっぱんしょく [3] 【一般職】
(1)特別職以外の国家および地方公務員の一切の職。国家公務員法および地方公務員法の適用を受ける。
(2)コース別雇用管理制度の一。日常的業務の補助作業を行う職務。転居を伴う人事異動がない代わりに,昇進・昇級に限度がある。
→総合職

一般角

いっぱんかく [3] 【一般角】
角を回転で定義するとき,回転の量と回転の向きによって,負の角や三六〇度より大きい角が考えられる。このように拡張した角を一般角という。

一般解

いっぱんかい [3] 【一般解】
方程式などの解に任意の定数を含むもの。

一般言語学

いっぱんげんごがく [7] 【一般言語学】
言語学の一部門。言語一般を対象とし,そこに共通してみられる現象を取り扱う。

一般計量士

いっぱんけいりょうし [7] 【一般計量士】
計量士のうち,濃度および騒音・振動レベル以外の物象の状態の量に関わる職務を行う者。

一般論

いっぱんろん [3] 【一般論】
ある特定の事柄を考慮しないで,物事を概括的に扱う議論。「―を言っても事態の解決にならない」

一般財源

いっぱんざいげん [5] 【一般財源】
国や地方の財政において,使途が特定されていない財源。
⇔特定財源

一般選挙

いっぱんせんきょ [5] 【一般選挙】
地方公共団体の議会の議席全体について行う選挙。
→総選挙
→通常選挙

一般項

いっぱんこう [3] 【一般項】
数列で,すべての項を代表させる項。普通第 � 項を � の式で表す。例えば数列 1 ,3 ,5 ,7 ,9 ,……の一般項は 2�−1 で表される。

一色

ひといろ [2] 【一色】
(1)ひとつの色。いっしょく。
(2)ひとつの種類。一種類。

一色

いっしょく [4][0] 【一色】
(1)一つの色。他の色がまじっていないこと。「白―」
(2)全体が,ある傾向になっていること。「歓迎ムード―」

一色

いっしき [0] 【一色】 (名・形動)[文]ナリ
(1)一つの色。ひといろ。「―ニソムル/ロドリゲス」
(2)一つの種類。また,一つの品。「嫁入りの時の諸道具を―も散らさず/浄瑠璃・鑓の権三(下)」
(3)ひたすら物事をするさま。いちず。「試験の時だけは,…―に,血眼になつて/平凡(四迷)」
(4)「一式(イツシキ)」に同じ。「嫁入道具―積かさね/浄瑠璃・鑓の権三(下)」
(5)華道で,一種類の草木をつかっていけること。「―の立花」

一色

いっしき 【一色】
室町幕府四職家の一。清和源氏。足利氏の支族。三河国吉良庄一色を本拠地とし,最盛期には三河・若狭・丹後三国の守護となり,幕府内でも重きをなした。一七世紀半ばに断絶。

一色

いっしき 【一色】
愛知県南部,幡豆(ハズ)郡の町。知多湾に面し花卉(カキ)栽培が盛ん。

一色物

いっしきもの [0] 【一色物】
一種類の花材で構成する立花(タテハナ)や立華(リツカ)。初代池坊専好までは五(ゴ)一色(松・水仙・杜若・蓮・菊)であったが,二代池坊専好が桜と紅葉を加え,七瓶(シチヘイ)物とした。これをのちに七(ナナ)一色という。

一色田

いっしきでん 【一色田】
荘園制で,雑役が免除されて年貢だけを出す田地。

一芝居

ひとしばい [2] 【一芝居】
(多く「一芝居打つ」の形で)人をあざむいたりだましたりするために行う,計画的な行動。「承知させるために―打つ」

一花

いっか [1] 【一花】
(1)一つの花。一輪の花。
(2)一時的なこと。一過。「たとへ―の思ひ付にて,評判を取るといへども/滑稽本・根南志具佐」

一花

ひとはな [2] 【一花】
(1)一輪の花。一つの花。
(2)一時(イツトキ)の栄華。
→一花咲かせる

一花咲かす

ひとはな【一花咲かす】
make a name for oneself.

一花心

ひとはなごころ 【一花心】
一時のあだ心。一時の情愛。「―の移り気は殿御のくせ/歌舞伎・名歌徳」

一花草

いちげそう [0] 【一花草】
イチリンソウの別名。

一花衣

ひとはなごろも 【一花衣】
染め汁に一度浸しただけの淡い色の衣。「紅の―うすくとも/源氏(末摘花)」

一芸

いちげい [0] 【一芸】
一つのわざ。一つの技芸。「―に秀でる」

一芸

いちげい【一芸(に秀でる)】
(be proficient in) an art.→英和

一苦労

ひとくろう [2][3] 【一苦労】 (名)スル
ちょっと苦労すること。相応の程度の苦労。「子供を寝かせるのに―する」「これまでには―も二苦労もあった」

一茶

いっさ 【一茶】
⇒小林(コバヤシ)一茶

一草一木

いっそういちぼく イツサウ― [0] 【一草一木】
「一木一草」に同じ。

一荒れ

ひとあれ [2] 【一荒れ】 (名)スル
(1)風雨がひとしきり強くなること。また,人の機嫌がひとしきり悪くなること。「―来そうな空模様」
(2)争い事がひとしきり起こること。「今度の国会は―しそうな雰囲気だ」

一荘

イーチャン [0] 【一荘】
〔中国語〕
麻雀で,東・南・西・北のそれぞれの風にしたがって,親の番が競技者を四巡して終わる一ゲームのこと。現在の通例では,東・南までを一ゲームとする半荘(ハンチヤン)戦で行われる。

一荷

いっか [1] 【一荷】
(1)一つの荷。
(2)てんびん棒の両端につけて,ひとりの肩に担える分量。ひとにない。
(3)釣りで,一本の釣り糸に二本以上の釣り針をつけ,一度に二匹釣り上げること。

一菜

いっさい [0] 【一菜】
一種類のおかず。「一汁―」

一落

いちらく [2] 【一落】 (名)スル
(1)一度衰えること。没落すること。「一栄―是春秋/大鏡(時平)」
(2)一つの区切りがつくこと。一段落。「―したる嬉しさは天へも上る心地なり/浄瑠璃・和田合戦女舞鶴」
(3)一つの事件。一件。「此―はけふが日迄,わざと父御へ知らしませぬ/浄瑠璃・菅原」

一葉

ひとは [2] 【一葉】
(1)一枚の葉。いちよう。特に,落葉する桐(キリ)の葉。[季]秋。《大寺の屋根に落ちたる―かな/内藤鳴雪》
(2)一隻の小舟。ひとはぶね。

一葉

いちよう イチエフ 【一葉】
⇒樋口(ヒグチ)一葉

一葉

いちよう [0][2] 【一葉】
(1)一枚の葉。
(2)紙など,薄いもの一枚。「写真―」
(3)〔形状が葉に似ることから〕
一艘(ソウ)の小舟。

一葉万里

いちようばんり 【一葉万里】
一艘の小舟で広い大海を渡ること。「―の舟の道/謡曲・八島」

一葉忌

いちようき イチエフ― [3] 【一葉忌】
樋口一葉の忌日。一一月二三日。

一葉舟

ひとはぶね [4] 【一葉舟】
一隻の小舟。ひとはの舟。

一葉草

ひとはぐさ [3] 【一葉草】
(1)桐の異名。
(2)菫(スミレ)の異名。
(3)葦(アシ)の異名。

一葉蘭

いちようらん [3] 【一葉蘭】
ラン科の多年草。中部以北の高山の樹陰に自生。広楕円形の葉を一枚だけ根生する。初夏,シュンランに似た一個の花を花茎頂に開く。ヒトハラン。

一葦

いちい [2] 【一葦】
〔一枚の葦(アシ)の葉の意。一束の葦の意とも〕
一そうの小舟。

一葦の水

いちいのみず [2] 【一葦の水】
幅の狭い水の流れ。一衣帯水。

一蓮

いちれん [2] 【一蓮】
「一蓮托生」の略。「夫婦・親子―の/浄瑠璃・万年草(下)」

一蓮托生

いちれんたくしょう [0] 【一蓮托生】
〔(2)が原義〕
(1)最後まで行動や運命をともにすること。「―の運命」
(2)〔仏〕 死後,極楽の同じ蓮華(レンゲ)の上に生まれ変わること。仏典にはなく,日本の浄土信仰から生まれた考え。

一蓮托生である

いちれんたくしょう【一蓮托生である】
be in the same boat.

一薬草

いちやくそう [0] 【一薬草】
イチヤクソウ科の常緑多年草。山野の樹陰に生え,高さ約20センチメートル。葉は根生し,広卵形。初夏,花茎を立てて白色五弁のウメに似た花を総状につける。葉の液汁は切り傷・虫さされに効く。また,全草を干したものを鹿蹄(ロクテイ)草と呼び,煎(セン)じて脚気(カツケ)の薬とする。
一薬草[図]

一虚一実

いっきょいちじつ [1] 【一虚一実】
(虚になったり実になったりして)変化の予測しにくいこと。

一行

いっこう [0] 【一行】
(1)連れ立って行く人々。いっしょに行動する人々。「使節団の―」
(2)一つのおこない。「一言―」
(3)ひとならび。ひとつらなり。「雁青天に点じて字―/狂言・雁雁金」
(4)中世,主として武家における許可状・推挙状。
(5)一通の書状。「―ヲ染メ候(ソロ)/ロドリゲス」

一行

ひとくだり [2] 【一行】
(1)文章の,ある一行(イチギヨウ)。
(2)文章・物語の一部分。一節。

一行

ひとつら [2] 【一連・一行】
(1)ひとつづきのもの。一隊。一群。「―の雁とびわたる/平家 2」
(2)同族。一族。「おのが―ひきつれて/平家 10」
(3)同列。同等。「下ざまの祝言と―にやあ言はれねえ/洒落本・世説新語茶」
(4)ひたすらなこと。一途。「恋ふる心は生憎(アヤニク)に,胸―に増すかがみ/当世書生気質(逍遥)」

一行

いちぎょう【一行】
a line.→英和
〜おきに <write> on every other[second]line.

一行

いちぎょう イチギヤウ 【一行】
(683-727) 中国,唐代中期の真言宗の僧。姓は張,名は遂。勅諡(チヨクシ)は大慧(ダイエ)禅師。玄宗の帰依(キエ)をうける。インド僧善無畏(ゼンムイ)・金剛智について密教を学ぶ。「大日経疏」二〇巻を撰述。また,暦法に詳しく「大衍(タイエン)暦」五二巻を作った。一行禅師。一行阿闍梨(アジヤリ)。

一行

いちぎょう [2] 【一行】
(1)文章の一つの行(ギヨウ)。また,ひとくだり。
(2)〔仏〕 一事に専心すること。また,その行(ギヨウ)。多くは念仏をいう。
(3)「いっこう(一行){(1)}」に同じ。

一行

いっこう【一行】
<join> a party;→英和
a suite (随員);→英和
a troupe (俳優などの).→英和

一行一義説

いちぎょういちぎせつ [2][3][7] 【一行一義説】
平田篤胤(アツタネ)らの説いた考えで,五十音図の各行はそれぞれ固有の意義をもつというもの。
→一音一義説

一行三昧

いちぎょうざんまい [5] 【一行三昧】
〔仏〕 心を一つに定めて仏法を修めること。特に念仏三昧のこと。

一行物

いちぎょうもの [0] 【一行物】
禅語を縦または横に一行に書いたもの。茶室の床の掛物として江戸時代以降愛用される。

一衣帯水

いちいたいすい [2][0] 【一衣帯水】
〔「衣帯」は帯の意〕
一筋の帯のように狭い川。また,海や川によって隔てられているが,近いこと。

一装束

いっしょうぞく [3] 【一装束】
武士が着用する武具の一揃(ソロ)い。鎧(ヨロイ)・鉢巻・籠手(コテ)・脛楯(ハイダテ)・臑当(スネアテ)の五種。五(イツ)装束。

一襲

ひとくだり [2] 【一領・一襲】
装束などの一そろい。

一見

いっけん【一見】
apparently;→英和
outwardly.→英和
〜する have a look[glance] <at> .→英和

一見

いっけん [0] 【一見】 (名)スル
(1)一度見ること。「―の価値がある庭園」「百聞は―に如(シ)かず」
(2)ちょっと見ること。「―して強そうな男」
(3)(副詞的に用いて)ちょっと見たところ。「―紳士風の男」

一見

いちげん [0] 【一見】
(1)旅館や料亭などで,なじみでなく初めてであること。また,その人。「―の客」「―さん」
(2)遊里で,遊女がその客に初めて会うこと。初会(シヨカイ)。「―ながら武士の役,見殺しには成りがたし/浄瑠璃・天の網島(上)」

一見状

いっけんじょう [0] 【一見状】
古文書の一形式。軍忠状または着到状の前または後ろに,武将が承認のしるしに「一見了」などと書いたもの。軍忠状をいう場合もある。

一見識

いちけんしき [3] 【一見識】
〔「いっけんしき」とも〕
物事についてのしっかりした考え方。一つの優れた考え方。「政治に―ある人物」

一見識

いっけんしき [3] 【一見識】
⇒いちけんしき(一見識)

一視

いっし [1] 【一視】 (名)スル
一目見ること。「瞳を定めてマルツラバースを―す/花柳春話(純一郎)」

一視同仁

いっしどうじん【一視同仁】
universal brotherhood;impartiality (公平).

一視同仁

いっしどうじん [1] 【一視同仁】
〔韓愈「原人」の「聖人一視而同仁,篤�近而挙�遠」より〕
差別をつけず,すべての人を同じように愛すること。

一覧

いちらん [0] 【一覧】 (名)スル
(1)一通りざっと目を通すこと。「場内を―する」「―に供する」
(2)全体の概略が簡単にわかるようにまとめたもの。一覧表。「学校―」

一覧

いちらん【一覧(する)】
(have) a look <at> .→英和
一覧払手形 a sight draft[bill].

一覧後定期払い

いちらんごていきばらい [9] 【一覧後定期払い】
所持人が手形を呈示した日を基準とし,手形に記載された期間の経過した日を満期として支払いをすること。

一覧払い

いちらんばらい [5] 【一覧払い】
所持人が小切手または手形を呈示した日を満期として支払いをすること。参着払い。呈示払い。

一覧表

いちらんひょう [0] 【一覧表】
ある事柄について,その大要が,一目でわかるように作成した表。「成績―」

一覧表

いちらんひょう【一覧表】
a table;→英和
a list.→英和

一親等

いっしんとう [3] 【一親等】
親等の一。本人および配偶者と一世をへだてた関係にある者。また,その関係。本人の父母と子および子の配偶者。また,本人の配偶者の父母。一等親。

一角

いっかく [0][4] 【一角】
(1)一部分。片隅。「氷山の―」「銀座の―に店を出す」
(2)一本のつの。「―獣」「―仙人」
(3)イッカク科の海生哺乳類。背びれはなく,雄は体長約5メートルで,2メートルに達する角状の牙(キバ)を一本,吻端(フンタン)に生ずる。北極海に生息。牙は漢方で解毒剤として珍重された。一角獣。ウニコール。
(4)一つの角(カク)。「三角形の―」
(5)〔形が長方形であることから〕
一分金の異名。「―ばかりとらせて酒などすすめければ/浮世草子・一代男 2」

一角

ひとかど [0][2] 【一角・一廉】
■一■ (名)
(1)一つの事柄。一つの分野。
(2)他よりもひときわ優れていること。並み以上であること。いっかど。「―の人物」「此の詩もさせる作意はなけれども―ある詩也/中華若木詩抄」
(3)人や物が名前に恥じない能力や内容をもつこと。一人前。「―の実業家」「―の働きをする」
■二■ (副)
相応に。人並みに。いっぱしに。「―役に立っていると思っているようだ」

一角

いっかど [0] 【一角・一廉】
ひときわすぐれていること。ひとかど。副詞的にも用いる。「―の人物」「―忠義の気で/多情多恨(紅葉)」

一角仙人

いっかくせんにん 【一角仙人】
(1)インド波羅奈国にいた仙人。鹿(シカ)から生まれ,頭に一角があったという。
(2)能の一。五番目物。室町時代の金春禅鳳(コンパルゼンポウ)作。竜神を岩屋に封じ込めて国中を旱魃(カンバツ)にした一角仙人が,国王が遣わした旋陀夫人(センダブニン)の色香に迷って神通力を失い,竜神があらわれて雨を降らせるというもの。

一角犀

いっかくさい [4] 【一角犀】
インドサイの別名。

一角獣

いっかくじゅう [4] 【一角獣】
(1)ヨーロッパの伝説上の動物。馬の形をし,額に一本の角がある。その角には毒を消す力があるとされ,純潔の象徴とされる。ユニコーン。
(2)「麒麟(キリン){(2)}」に同じ。
(3)「一角(イツカク){(3)}」に同じ。
一角獣(1)[図]

一角獣座

いっかくじゅうざ [5] 【一角獣座】
〔(ラテン) Monoceros〕
三月上旬の宵,南天を通過する星座。オリオン座の東,天の川の近くにある。微光の星のみから成る。

一触即発

いっしょくそくはつ [0][0][0] 【一触即発】
〔「ちょっとさわっても爆発しそうな状態」の意から〕
ちょっとしたきっかけで大事件に発展しそうな危険なさま。「両国の関係は―の状態にある」

一触即発

いっしょくそくはつ【一触即発】
a touch-and-go[delicate]situation.

一言

ひとこと【一言】
a word.→英和
〜多い say one word too many.〜で言うと in short[a word].〜も言わない be silent;do not speak a word.→英和
〜も言わずに without a single word.

一言

いちごん [0] 【一言】 (名)スル
ひとこと。短い言葉。いちげん。「―のもとに,はねつける」「あえて―すれば」

一言

いちごん【一言】
<in> a word.→英和
〜する speak[say]a word <about> .

一言

いちげん [0] 【一言】 (名)スル
簡単な言葉。ひとこと。また,それをいうこと。いちごん。「―あってしかるべきだ」「―せざるを得ない」

一言

ひとこと [2] 【一言】
(1)一つの言葉。一語。「―も聞きもらさない」
(2)ちょっとした短い言葉。「―言わせてほしい」

一言一句

いちごんいっく [5] 【一言一句】
(1)一つ一つの語句。
(2)わずかな言葉。一言半句。「―も聞きもらさない」

一言一行

いちげんいっこう [0] 【一言一行】
一つの言葉と一つのおこない。「―を慎む」

一言主神

ひとことぬしのかみ 【一言主神】
葛城山(カツラギサン)の神。雄略天皇が葛城山に遊猟したとき,天皇と全く同じ姿で示現した。吉凶を一言で言い放つ託宣神といわれる。

一言半句

いちごんはんく [5] 【一言半句】
ほんの少しの言葉。「―もおろそかにしない」「―もたがわず」

一言居士

いちげんこじ【一言居士】
one who has something to say about everything;a ready critic.

一言居士

いちげんこじ [5] 【一言居士】
何事によらず必ず何かひとこと言わなければ気のすまない人。いちごんこじ。

一言芳恩

いちごんほうおん [5] 【一言芳恩】
一言声をかけられた恩に感じ,主と仰ぐこと。

一言芳談

いちごんほうだん 【一言芳談】
仮名法語。編者未詳。鎌倉末期から南北朝初期に成立。法然・明遍など,中世の念仏行者の言葉を集めたもの。近年,編者に頓阿(トンア)が擬せられている。

一言題

いちごんだい [3] 【一言題】
「一口前句(ヒトクチマエク)」に同じ。

一計

いっけい [0] 【一計】
一つのはかりごと。「―を案ずる」

一話一言

いちわいちげん 【一話一言】
随筆。五六巻。大田南畝著。1775年頃から1822年頃に至る約50年間に随時書かれたもの。文芸・歴史・風俗・時事・行動記録・感想など広範にわたる。

一語

いちご [2] 【一語】
(1)一つの語。
(2)短い言葉。一言半句。「―も発しない」

一語

いちご【一語】
<not to miss> a single word.

一語文

いちごぶん [0][3] 【一語文】
一単語からなる文。「泥棒!」「痛い!」などや,幼児が言う「おんも」「だっこ」など。

一説

いっせつ [0][4] 【一説】
一つの説。また,別の説。「―によれば」

一説では

いっせつ【一説では】
according to one[another]account;Some people say <that…> .

一読

いちどく [0] 【一読】 (名)スル
ひと通り読むこと。ざっと読むこと。「―の価値がある」

一読する

いちどく【一読する】
read through;look over (目を通す).〜に価する be worth reading.

一調

いっちょう [0] 【一調】
(1)能で,一曲中の要所の一段を謡い,小鼓・大鼓・太鼓のいずれか一種を合わせて打つ演奏形式。
(2)歌舞伎で,武将の出入りなどに用いる小鼓だけの囃子(ハヤシ)。

一調一管

いっちょういっかん [0] 【一調一管】
能で,一調に笛を加えた演奏。

一諾

いちだく [0] 【一諾】
人から頼まれて承知して引き受けること。

一諾千金

いちだくせんきん [0] 【一諾千金】
〔史記(季布伝)「得�黄金百斤�,不�如�得�季布一諾�」〕
一度承諾したことは,千金にもかえがたいものであり,必ず守らなければならないの意。

一議

いちぎ [2] 【一議】
(1)ただ一度の評議。一回の議論。
(2)異論。一言。「勅定なればとて,いかでか存ずる旨を―申さざるべき/平治(上・古活字本)」

一谷嫩軍記

いちのたにふたばぐんき 【一谷嫩軍記】
人形浄瑠璃,時代物の一。並木宗輔(ソウスケ)ら合作。1751年初演。一ノ谷合戦での熊谷直実(ナオザネ)と平敦盛(アツモリ),平忠度(タダノリ)と岡部六弥太の物語を脚色したもの。眼目は三段目の「熊谷陣屋」。

一貫

いっかん 【一貫】 (名)スル
(1) [0]
一つの態度・方法などを始めから終わりまで通すこと。また,ひと続きであること。「―した態度をとる」「終始―」「物理と心理とが―なものとなるでござらう/百一新論(周)」
(2) [3]
重量の単位。約3.75キログラム。
→貫
(3) [3]
銭一千文。
→貫

一貫した

いっかん【一貫した(して)】
consistent(ly);→英和
all the way through.一貫作業 a through process.

一貫作業

いっかんさぎょう [5] 【一貫作業】
原料から完成品を作るまでの工程のすべてを連続的に行うこと。

一貫性

いっかんせい [0] 【一貫性】
最初から最後まで矛盾がない状態であること。同じ態度を持続すること。「―に欠ける」

一走り

ひとはしり [2] 【一走り】 (名)スル
一度走ること。ちょっと走ること。ひとっぱしり。「家まで―行ってくる」

一走りする

ひとはしり【一走りする】
<I will> just run <up to the town> .

一越縮緬

ひとこしちりめん [5] 【一越縮緬】
〔「越(コシ)」はよこ糸を数える単位〕
よこ糸に左撚(ヨ)りと右撚りの強撚糸(キヨウネンシ)を交互に織り込んだ,しぼの細かい縮緬。

一足

ひとあし【一足】
a step.→英和
〜違いで会えない just miss <a person> .〜前へ出る take a step forward.

一足

ひとあし [2] 【一足】
(1)前に出した足と後ろの足との間隔。一歩。
(2)非常に近い距離。「家まではほんの―です」
(3)非常にわずかの時間。「―先にでかけます」

一足

いっそく [4] 【一足】
(1)履物の左右ひとそろい。一組。
→足
(2)蹴鞠(ケマリ)で,まりを一回蹴ること。「その作法ありて,―にてこれをおとす/享徳御鞠記」

一足

いっそく【一足】
a pair <of shoes> .→英和
一足飛びに at a (single) bound.

一足違い

ひとあしちがい [5] 【一足違い】
ほんのちょっとの時間のずれ。「―で終バスが出てしまった」

一足飛び

いっそくとび [4][3] 【一足飛び】
(1)順序を踏まず,いっぺんにあるところに達すること。「係長から―に部長になる」
(2)両足をそろえて跳ぶこと。
(3)一気に他の場所に移動すること。大急ぎで走るさまなどにいう。「―にかけつける」

一跡

いっせき 【一跡】
(1)家系。血統。「大家の―,此時断亡せん事勿体無く候/太平記 35」
(2)(後継ぎにゆずる)全財産。身代。「―に一つの鍋釜/浮世草子・永代蔵 2」
(3)他の人のものではないもの。その人独自のもの。「身が―のせりふの裏を食はすはしれ者/浄瑠璃・嫗山姥」

一跨ぎ

ひとまたぎ [2] 【一跨ぎ】 (名)スル
ひと足でまたぐこと。転じて,わずかな距離。「駅から―の所に会社がある」

一路

いちろ【一路】
<head> direct[straight]for <a place> .

一路

いちろ [2] 【一路】
(1)一筋の道。「真実―」
(2)(副詞的に用いる)寄り道せずにまっすぐに。ひたすら。「―東京へ急ぐ」「優勝めざして―邁進(マイシン)する」
(3)囲碁で,ある石の一つ隣。「―右に打つ」

一路平安

いちろへいあん [2] 【一路平安】
旅立つ人を見送るときにいう語。道中御無事で,の意。

一踏ん張り

ひとふんばり [2] 【一踏ん張り】
あと少しだけ頑張ること。「最後の―だ」

一蹴

いっしゅう [0] 【一蹴】 (名)スル
(1)にべもなく拒絶すること。「要求を―する」
(2)軽く勝負に勝つこと。「敵を―する」

一蹴する

いっしゅう【一蹴する】
turn down <a person's proposal> ;beat easily (競技で).

一躍

いちやく [0][2] 【一躍】 (名)スル
(1)一度とぶこと。ひととび。「咄嗟に巡査は―して/夜行巡査(鏡花)」
(2)(名声・地位などが)一挙に上がること。一足飛び。多く副詞的に用いる。「―名士となる」「―有名になる」

一躍して

いちやく【一躍して】
at a bound;→英和
suddenly.

一身

いっしん [3] 【一身】
一人の体。また,自分の体。自分自身。「―を顧みず国家に尽くす」「厄介な問題を―に引き受ける」

一身

いっしん【一身】
oneself;→英和
<at the risk of> one's life.一身上の都合で <resign> for personal reasons.

一身上

いっしんじょう [0] 【一身上】
自分の身に関すること。「―の理由で退職する」

一身田

いっしんでん 【一身田】
古代,その者一代に限り私有を許された田。いしでん。

一軍

いちぐん [0] 【一軍】
(1)一隊の軍勢。「―を率いて決戦に臨む」
(2)全軍。
(3)プロ野球などで,公式戦に出場できる資格をもつ選手の集団。

一軒

いっけん [1] 【一軒】
一つの家。一戸。

一軒

ひとのき [2] 【一軒】
建築で,地垂木(ジダルキ)だけが一列に並ぶ普通の軒。二軒(フタノキ)に対していう。

一軒ごとに

いっけん【一軒ごとに】
<ask> at every door.一軒家 a solitary house.

一軒前

いっけんまえ [0] 【一軒前】
近世,村落社会の正規の構成員たる家。村の租税や村仕事を負担し,入会(イリアイ)地権を有し,祭祀(サイシ)に参加するなどの権利・義務をあわせもつ。一戸前。

一軒家

いっけんや [3] 【一軒家・一軒屋】
(1)一軒だけ離れてぽつんと立っている家。「野中の―」
(2)長屋でなく一戸建ての家。独立家屋。

一軒屋

いっけんや [3] 【一軒家・一軒屋】
(1)一軒だけ離れてぽつんと立っている家。「野中の―」
(2)長屋でなく一戸建ての家。独立家屋。

一転

いってん [0] 【一転】 (名)スル
(1)一回転。ひとまわり。
(2)すべてがいっぺんに変わること。「場面が―する」「心機―」

一転する

いってん【一転する】
make a complete change.

一転機

いちてんき [3] 【一転機】
〔「いってんき」とも〕
物事の大きな変わり目。分岐点。「―を迎える」

一転機

いってんき [3] 【一転機】
⇒いちてんき(一転機)

一軸結晶

いちじくけっしょう イチヂクケツシヤウ [5] 【一軸結晶】
複屈折によって分かれた光線の一方が常光線,他方が異常光線となる複屈折性の結晶。水晶・方解石などがこれに属す。単軸結晶。
→二軸結晶

一輪

いちりん [2][0] 【一輪】
(1)咲いた花一つ。「梅―」
(2)一個の車輪。
(3)(「半輪」に対して)満月のこと。「―満てる清光の影/謡曲・姨捨」

一輪

いちりん【一輪】
a (single) flower.‖一輪挿し a bud vase.一輪車 a monocycle.

一輪挿

いちりんざし [0] 【一輪挿(し)】
(1)一,二輪の花を挿すための小さな花瓶。
(2)一,二輪の花を花瓶などに入れること。

一輪挿し

いちりんざし [0] 【一輪挿(し)】
(1)一,二輪の花を挿すための小さな花瓶。
(2)一,二輪の花を花瓶などに入れること。

一輪生け

いちりんいけ [0] 【一輪生け】
花一輪に二枚以上の葉の付いた一本の植物で生ける生け花。椿が多く用いられるが,珍花を用いるばあいもある。
→いちりんざし

一輪草

いちりんそう [0] 【一輪草】
キンポウゲ科の多年草。高さ20〜30センチメートル。花柄の基部に羽状に深裂した有柄の包葉が三個輪生する。春,茎の先に白い花を一つつける。花弁はなく,花弁状の萼片(ガクヘン)は,外側に淡紅色を帯びるものもある。イチゲソウ。ウラベニイチゲ。
一輪草[図]

一輪車

いちりんしゃ [3] 【一輪車】
(1)車輪一個の手押し車。細い山道や工事現場などで使われる。猫車(ネコグルマ)。
(2)車輪が一つの自転車。

一轍

いってつ [0] 【一轍】
(1)一筋の車のわだち。
(2)車のわだちを一つにすること。転じて,同じであること。

一辺

いっぺん [3] 【一辺】
(1)一方の側。
(2)多角形の一つの線分。「三角形の―」

一辺倒

いっぺんとう [3] 【一辺倒】
〔第二次大戦後,毛沢東の論文から入った語〕
一方だけにかたよること。「親米―」

一辺倒

いっぺんとう【一辺倒】
wholly devoted <to> .

一返り

ひとかえり 【一返り】
一度。一回。「言ひつること,今―われに言ひて聞かせよ/更級」

一途

いっと【一途】
the only way.増加(減少)の〜をたどる go on increasing (decreasing).

一途

いっと [1] 【一途】
(1)ひとすじの道。
(2)一つの方向。ただそればかり。「悪化の―をたどる」
(3)二つ以上のものが一致すること。一体。「言文おほむね―なるから/小説神髄(逍遥)」

一途

いちず [2] 【一途】 (名・形動)[文]ナリ
(1)一つのことだけに打ち込むこと。ひたむきなさま。「―に思い込む」「―な思い」「研究―の男」
(2)仏教で,悟りを求める一つの方法。
[派生] ――さ(名)

一途に

いちず【一途に】
intently;→英和
with all one's heart;blindly.→英和

一通

−つう【一通】
a letter[note,copy].→英和

一通

いっつう [3] 【一通】
(1)手紙の数え方で,一つ。
(2)文書の数え方で,一つ。「写しを―作る」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

一通

いっつう【一通】
a copy <of> .→英和
〜の手紙 a letter.→英和

一通り

ひととおり【一通り】
generally (大体);→英和
briefly (ざっと).〜心得ている have a general idea[knowledge] <of> .〜でない extraordinary;→英和
unusual.→英和
〜目を通す run through <a book> .

一通り

ひととおり [0] 【一通り】
(1)はじめから終わりまでざっと。ひとわたり。ひとあたり。あらまし。大体。副詞的にも用いる。「―説明しておく」「―目を通す」「―のことは知っている」
(2)普通であること。世間並み。一応。「―の教育はうけさせたつもりだ」「その苦心は―でなかった」「道具は―そろっている」
(3)一つの方法。「やり方は―だけではない」
(4)一度通ること。

一連

いちれん [0] 【一連】
(1)事柄のひと続き。ひとつながり。「―の放火事件」
(2)糸や縄で連ねたものの,ひとつながり。
(3)(「一嗹」とも書く)印刷用紙一〇〇〇枚。

一連

ひとつら [2] 【一連・一行】
(1)ひとつづきのもの。一隊。一群。「―の雁とびわたる/平家 2」
(2)同族。一族。「おのが―ひきつれて/平家 10」
(3)同列。同等。「下ざまの祝言と―にやあ言はれねえ/洒落本・世説新語茶」
(4)ひたすらなこと。一途。「恋ふる心は生憎(アヤニク)に,胸―に増すかがみ/当世書生気質(逍遥)」

一連の

いちれん【一連の】
a series of <tests> ;a ream of <paper> (紙; <米> では500枚).

一週

いっしゅう [0] 【一週】
(1)日曜日から土曜日まで,あるいは月曜日から日曜日までの七日間。一週間。
(2)ある日から七日間。

一週

いっしゅう【一週(間)】
(for) a week.→英和

一週間

いっしゅうかん [3] 【一週間】
一週の期間。

一進一退

いっしんいったい [3][0] 【一進一退】 (名)スル
(1)進んだり退いたりすること。「祭りの人波が―する」
(2)よくなったり悪くなったりすること。「病勢は―で予断を許さない」

一進一退である

いっしんいったい【一進一退である】
hang in the balance (成行き・病勢など).→英和
〜の接戦 a seesaw game.

一進会

いっしんかい 【一進会】
1904年(明治37),日露戦争勃発直後の朝鮮に成立した親日派の政治団体。日韓合邦運動を推進し,10年,日韓併合とともに解散。

一遇

いちぐう [0] 【一遇】
一回会うこと。「千載―」

一遊一予

いちゆういちよ イチイウ― [6] 【一遊一予】
〔「孟子(梁恵王下)」による。「予」は楽しむ意〕
天子の一つの遊び,一つの楽しみ。王者の遊行。「斐(ヒ)たる君子の―/浄瑠璃・百日曾我」

一遍

いっぺん【一遍】
once (一度).→英和

一遍

いっぺん 【一遍】
■一■ [3] (名)
(1)一回。一度。「―行ったことがある」「―で成功した」
(2)名詞の下に付いて接尾語的に用い,表向きだけで誠意のこもらないこと,形だけであることの意を表す。「通り―」「義理―」
→一偏
(3)一部始終。「カノ―ヲ語ッテ/天草本伊曾保」
■二■ [0] (副)
ずっとひとわたり。そこらじゅう。「お前の行方を―と尋ねました/歌舞伎・三人吉三」

一遍

いっぺん 【一遍】
(1239-1289) 鎌倉中期の僧。時宗の開祖。伊予の豪族河野通広の子。諱(イミナ)は智真。諡(オクリナ)は円照大師。延暦寺で天台宗を学び,太宰府で法然の孫弟子で西山派の聖達を師とする。のち熊野本宮に参籠して霊験を得,名を一遍と改める。念仏札を配る諸国遊行に出て,各地で念仏や踊り念仏を勧めた。そのため遊行上人(ユギヨウシヨウニン)・捨聖(ステヒジリ)ともいわれた。その教説をまとめたものに「一遍上人語録」などがある。

一遍に

いっぺんに [3] 【一遍に】 (副)
いちどきに。一度に。「―そんなに食べられない」「―解決する」

一遍上人絵伝

いっぺんしょうにんえでん 【一遍上人絵伝】
一遍の遊行の生涯を描いた絵巻。模本を含めて多くの伝本があるが,1299年成立の聖戒(シヨウカイ)編「一遍聖(ヒジリ)絵」(一二巻,京都歓喜光寺蔵)の系統と,1307年頃成立の宗俊編「一遍上人縁起絵」(一〇巻)の系統とに大別される。特に歓喜光寺本は,法眼円伊筆で,宋画の描法をとり入れたすぐれた大和絵として知られ,当時の生活資料としても重要。国宝。

一遍上人語録

いっぺんしょうにんごろく 【一遍上人語録】
一遍の法語,和讃などを集めたもの。編集は一八世紀後半。

一過

いっか [1] 【一過】 (名)スル
(1)さっと通り過ぎること。「台風―」
(2)一度ざっと目を通すこと。
(3)ほんのわずかの間。「―ばかりでほんのうわきといふものだ/洒落本・夜鄽行灯」

一過性

いっかせい [0] 【一過性】
(1)病気の症状の一形態で,短時間出現してすぐ消え去るもの。
(2)ある現象が一時的であること。「―の流行」

一道

ひとみち 【一道】
■一■ (名・形動ナリ)
(1)ただ一筋の道。一本道。転じて,死の国への道。「汝は―に向ひたまへ/古事記(中訓)」
(2)その事に一途であるさま。ひたむき。「飛騨人の打つ墨縄(スミナワ)のただ―に/万葉 2648」
■二■ (副)
その道を行く間じゅうずっと。「―下り乗りする程に/今昔 19」

一道

いちどう [0][2] 【一道】
(1)一つの道路。
(2)一つの芸の道。一芸。「―に秀でる」「―に長ずる」
(3)(光や煙などの)細長い一筋。一条。「瞳裏(トウリ)に―の電流を呼び起して/野分(漱石)」
(4)〔仏〕
〔菩提(ボダイ)・仏果(ブツカ)に至る唯一の道の意から〕
仏教のこと。

一部

いちぶ [2] 【一部】
(1)一部分。ある部分。
⇔全部
⇔全体
「―の地域」「計画を―変更する」
(2)(書物・冊子などの)ひとまとまり。また,一冊。

一部

いちぶ【一部】
a part;→英和
a portion;→英和
a copy (一冊).→英和
〜の partial;→英和
(a) part of.

一部保険

いちぶほけん [4] 【一部保険】
保険金額が保険価額に達しない損害保険契約。

一部分

いちぶぶん [3] 【一部分】
全体の中のある部分。わずかな部分。「―しか見ていない」

一部判決

いちぶはんけつ [4] 【一部判決】
民事訴訟で,同一手続きで併合審理された数個の請求のうちの一部,または可分な請求である場合はその一部についてなされる終局判決。
⇔全部判決

一部始終

いちぶしじゅう [4] 【一部始終】
(1)〔(2)の意から〕
事の始めから終わりまで。「―を物語る」
(2)一部の書物の始めから終わりまで。「―を心得渡し/一言芳談(上)」

一部始終

いちぶしじゅう【一部始終】
<tell> the whole story <of> .

一部形式

いちぶけいしき [4] 【一部形式】
〔音〕 八小節の大楽節のみで構成される最も単純な楽曲形式。簡単な童謡や民謡などに多用。一部分形式。

一部準備制度

いちぶじゅんびせいど [7] 【一部準備制度】
銀行券発行制度の一。流通上必要な一定限度の貨幣の発行に対しては有価証券などで保証し,その限度以上の発行に対しては金(正貨)準備を必要とする制度。

一部調査

いちぶちょうさ [4] 【一部調査】
⇒抜(ヌ)き取(ト)り検査(ケンサ)

一郭

いっかく [0][4] 【一郭・一廓】
一つの囲いの中の地域。また,同じものがまとまっている地域。「映画街となっている―」

一酌

いっしゃく [0] 【一酌】 (名)スル
一杯の酒。また,ちょっと酒を酌(ク)みかわすこと。「富士見軒で―した時に/緑簑談(南翠)」

一酸化

いっさんか [0] 【一酸化】
酸素一原子と化合していること。

一酸化二窒素

いっさんかにちっそ [7] 【一酸化二窒素】
⇒亜酸化窒素(アサンカチツソ)

一酸化炭素

いっさんかたんそ【一酸化炭素】
《化》carbon monoxide.

一酸化炭素

いっさんかたんそ [6] 【一酸化炭素】
無色・無臭の気体。化学式 CO 水に溶けにくい。木炭・燃料用ガスなどの不完全燃焼によって発生する。猛毒。点火すると青い炎を出して燃え二酸化炭素になる。還元剤に用いる。メチルアルコール・ホルマリンなどの製造原料。

一酸化炭素中毒

いっさんかたんそちゅうどく [9] 【一酸化炭素中毒】
一酸化炭素の多量の吸入による中毒。赤血球中のヘモグロビンやチトクロムなど,生体中の鉄を含んだ物質と結合してその機能を妨げ,細胞呼吸に障害を生じさせる。吸気中に 10ppm 含まれると頭痛・めまい・吐き気の症状を示し,50ppm では運動麻痺(マヒ)により死亡する。

一酸化炭素細菌

いっさんかたんそさいきん [9] 【一酸化炭素細菌】
一酸化炭素を酸化して二酸化炭素として取り込み,生育する細菌。一酸化炭素酸化細菌。

一酸化窒素

いっさんかちっそ [6] 【一酸化窒素】
銅に希硝酸を作用させると生じる,無色・無臭の気体。化学式 NO 水に溶けにくく,空気よりやや重い。有機物の燃焼過程で生成し,酸素に触れると直ちに酸化されて二酸化窒素になる。硝酸の製造原料。光化学スモッグの成因に関連する。酸化窒素。

一酸化鉛

いっさんかなまり [6] 【一酸化鉛】
鉛を空気中で酸化して得る黄色の粉末。化学式 PbO 温度などの条件によっては赤色になる。鉛ガラス・顔料の原料。劇薬。リサージ。密陀僧(ミツダソウ)。

一酸塩基

いちさんえんき [5] 【一酸塩基】
一分子につき水素イオンを一個だけ受容できる塩基。水酸化ナトリウム(NaOH),アンモニア(NH�)など。

一里

いちり [2] 【一里】
(1)距離の単位。約3.93キロメートル。
→里
(2)古代の条里制の地積の単位。
→里
(3)律令制の地方行政区の単位。
→里
(4)一つの村里。

一里塚

いちりづか [3] 【一里塚】
(1)街道で一里ごとに道の両側に土を盛り,エノキなどを植えて,距離を示す目印とした塚。江戸幕府により全国に設置。里程標(リテイヒヨウ)。
(2)大きな事業を達成してゆく過程における一つの段階。

一里塚

いちりづか【一里塚】
a milestone.→英和

一重

いちじゅう [0] 【一重】
(1)ひとかさね。ひとえ。
(2)ひときわ程度がはなはだしいこと。「城へ切て入らんずる事は,又―の大事ぞ/太平記 34」

一重

ひとえ [2] 【一重・単】
(1)重なっていないこと。そのものだけであること。「壁―をへだてるのみだ」
(2)花びらが重なっていないこと。また,その花。単弁。
(3)裏をつけないで仕立てた衣類,特に長着。ひとえもの。《単》 [季]夏。
→袷(アワセ)
(4)装束の下に着た肌着。平安末期,小袖肌着ができてからは,その上に重ねる中着となった。男は袴に着込め,女は袴の上からはおる。ひとえぎぬ。

一重の

ひとえ【一重の】
single.→英和
一重まぶた a single-edged eyelid.

一重切り

いちじゅうぎり [0] 【一重切り】
竹筒の花入れで,花を生ける窓が一つのもの。

一重帯

ひとえおび [4] 【単帯・一重帯】
厚地の,かたい織物を用いて裏や芯(シン)をつけない帯。主に女帯で夏に用いる。[季]夏。

一重桜

ひとえざくら [4] 【一重桜】
単弁の桜。

一重梅

ひとえうめ [3] 【一重梅】
(1)単弁の梅。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は白,裏は紅。一一月から二月に着用。雪の下の紅梅。
(3)梅紋の一。{(1)}を図案化したもの。

一重瞼

ひとえまぶた [4] 【一重瞼】
横ひだのない,ひとえの瞼。ひとかわめ。

一重結び

ひとえむすび [4] 【一重結び】
紐(ヒモ)の結び方の一。輪を作り,端を通して締めるもの。

一重草

ひとえぐさ [3] 【一重草】
(1)キキョウの異名。
(2)緑藻類ヒビミドロ目の海藻。関東地方以西の太平洋沿岸の潮間帯上部に生育。葉状体は一層の細胞からなり,扇形ないし円形の薄い膜質で,黄緑色を呈する。食用として養殖し,青のり・佃煮とする。

一針抜き

ひとはりぬき [0] 【一針抜き】
一針ごとに針を抜く縫い方。厚地のものを縫うときなどに用いる。一針縫い。

一銭

いっせん [3] 【一銭】
(1)貨幣で,一円の百分の一。
→銭
(2)わずかな金。また,わずかな値打ちのもののたとえ。「―に笑うものは―に泣く」「―ももち合わせがない」
(3)「一銭剃(ゾ)り」の略。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

一銭一字

いっせんいちじ 【一銭一字】
〔一文と四分の一文の意から〕
ごくわずかの金銭。「―損かけまじ/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」

一銭切り

いっせんぎり 【一銭切り】
戦国時代に行われた刑罰の一。銭(ゼニ)一文でも盗んだ者は死罪にしたからとも,首の切り口が銭に似るからともいう。

一銭剃り

いっせんぞり [0] 【一銭剃り】
〔一人一銭で月代(サカヤキ)を剃ったり,結髪をしたりしたところから〕
江戸初期の髪結い。床屋。一文剃り。いっせん。

一銭職

いっせんしょく [3] 【一銭職】
一銭剃(ゾ)りを業とする者。

一銭茶屋

いっせんぢゃや 【一銭茶屋】
江戸時代,煎茶(センチヤ)を一杯一銭(一文)で客に供した茶屋。

一銭蒸汽

いっせんじょうき [5] 【一銭蒸汽】
東京の隅田川を上下した小型の蒸気船。初め運賃が一銭均一だったのでこの名がある。
〔1885年就航,戦前まであった〕

一長一短

いっちょういったん イツチヤウ― [0] 【一長一短】
長所もあり同時に短所もあること。「いずれも―あって,甲乙つけ難い」

一長一短

いっちょういったん【一長一短】
the merits and demerits <of> .

一門

いちもん【一門】
a family;→英和
a clan.→英和

一門

いちもん [2][0] 【一門】
(1)一家族,または一族。「平家―」「―の名折れ」
(2)同じ宗門。また,その人々。「縁あって易行(イギヨウ)の―に入る」
(3)学問・武道・芸能などで,同じ師の流れをくむ人たち。同門。「本居―の学者たち」

一門普門

いちもんふもん 【一門普門】
〔仏〕 一つの教えに通ずれば,一切の教えに通ずることができること。一門即普門。

一閃

いっせん [0] 【一閃】 (名)スル
ぴかっと光ること。さっとひらめくこと。「白刃―」「妙案が脳裏に―する」

一閑

いっかん 【一閑】
(1578-1657) 江戸初期の漆工。明(ミン)の人。寛永(1624-1644)頃日本に帰化,一閑張の祖として知られる。飛来(ヒライ)の姓を名乗り,以後子孫が代々家業を継ぐ。

一閑張

いっかんばり [0] 【一閑張(り)】
漆器の一。木型を使って紙を張り重ね,型から抜き取って漆を塗った器具。木地に紙を張ったものもある。薄茶器・香合・箱・机などが作られた。

一閑張り

いっかんばり [0] 【一閑張(り)】
漆器の一。木型を使って紙を張り重ね,型から抜き取って漆を塗った器具。木地に紙を張ったものもある。薄茶器・香合・箱・机などが作られた。

一間

ひとま [2] 【一間】
(1)一つの部屋。一室。「六畳―のアパート」
(2)寝殿造りで,柱と柱の間一つ。柱間(ハシラマ)一つ。「御手づから御格子―あげて見給ふに/宇津保(俊蔭)」
(3)たてよことも柱間一つの仕切り,また部屋。「又―なる所の落窪なる所の二間なるになむ住ませ給ひける/落窪 1」
→ま(間)■二■(2)

一間

いっけん [1] 【一間】
(1)尺貫法の長さの単位。約1.818メートル。
→間(ケン)
(2)柱間(ハシラマ)が一つであること。ひとま。

一間社

いっけんしゃ [3] 【一間社】
神社本殿で,正面の柱間が一つのもの。

一関

いちのせき 【一関】
岩手県南部の市。もと陸羽街道の宿場町,田村氏の城下町。北上川支流,磐井(イワイ)川が市中を流れる。県南地方の工業・物流の中心地。

一闋

ひとくさり [2][3] 【一齣・一闋】
謡いもの・語りもの,また話などのまとまった一区切り。「―うたってきかせる」「―話をする」「手柄話を―聞かされる」

一闡提

いっせんだい [3] 【一闡提】
〔梵 icchantika「断善根(ダンゼンコン)」「信不具足(シンフグソク)」と訳す〕
〔仏〕 仏になる能力や素質をまったくもっていないもの。闡提。

一院

いちいん [2][0] 【一院】
(1)寺院・議院など,院と称する一つのもの。
(2)「いちのいん」に同じ。

一院制

いちいんせい【一院制】
the singlechamber[unicameral]system.

一院制

いちいんせい [0] 【一院制】
一つの議院のみで構成されている議会制度。
→二院制

一陣

いちじん [0] 【一陣】
(1)風や雨がひとしきり吹いたり,降ったりすること。「―の風」
(2)第一線の陣地。前衛。先鋒。「―破れぬれば残党全からず/平家 9」
(3)先駆けの軍隊。「河野対馬守ばかり―に進んで有りけるが/太平記 9」

一陣の風

いちじん【一陣の風】
a gust of wind.

一陳糊

いっちんのり [3] 【一陳糊・一珍糊】
捺染(ナツセン)などの防染に用いる糊。小麦粉の煮たものに,糠(ヌカ)・消石灰・ふのりをまぜて練ったもの。乾くと水に溶けない。

一陽来復

いちようらいふく イチヤウ― [0] 【一陽来復】
〔「周易本義」。陰が極まって陽が生ずること〕
(1)冬が去り春がくること。新年がくること。
(2)悪いことが長く続いたあとで,ようやくよい方へ向かうこと。
(3)〔一年を易の十二卦(ケ)に配当すると,陰暦一〇月に陰が極まり,一一月の冬至に一陽がかえることから〕
陰暦一一月または冬至のこと。

一隅

いちぐう【一隅】
a corner;→英和
a nook.→英和

一隅

いちぐう [0] 【一隅】
一方のすみ。片すみ。「都会の―」

一階

いっかい【一階】
<米> the first[ <英> the ground]floor.

一階

いっかい [0] 【一階】
(1)二階以上の建物で,床が地面に一番近い階。
(2)位階の等級の一段。
(3)階段などの一段。

一階

ひときざみ [3] 【一刻み・一階】
(1)一階級。一段。「故大納言の,(官位ガ)いま―なりおとり給ひて/源氏(薄雲)」
(2)第一の列。第一流。「―に選ばるる人々/源氏(若菜下)」

一階僧正

いっかいそうじょう 【一階僧正】
決まった順序を経ないでいきなり僧正に任じられること。また,その人。「―なんどをも申すべきか/平家 3」

一随

いちずい 【一随】 (形動ナリ)
ひたむきなさま。一途(イチズ)。「―に思ひ込んだ娘が貞女/歌舞伎・鶴千歳曾我門松」

一際

ひときわ【一際】
particularly (特に);→英和
[目立って]very;→英和
remarkably;→英和
conspicuously.→英和
〜目立つ be conspicuous.

一際

ひときわ [2][0] 【一際】
■一■ (副)
他とくらべて相違がはっきりしているさま。一段と。ひとしお。いっそう。ぐっと。「―目立つ」「―ぬきんでる」
■二■ (名)
(1)身分や地位などの一つの段階。階級。「大納言になりて右大将かけ給へるを,いま―上がりなむに何事もゆづりてむ/源氏(薄雲)」
(2)物事の一つの段階。いったん。一時。「雷はいかなるぞと問ふに,―はいと高くなれど,のちとげのなきなり/大鏡(道長)」

一隻

いっせき [4] 【一隻】
(1)船一そう。
→隻
(2)一対のものの片方。「―手」
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

一隻眼

いっせきがん [4] 【一隻眼】
(1)片方しかない眼。隻眼。
(2)物を見抜く特殊の眼識。ひとかどの見識。「―の持ち主」

一難

いちなん [2][0] 【一難】
ひとつの困難。

一難去ってまた一難

いちなん【一難去ってまた一難】
“Out of the frying pan into the fire.→英和


一雨

ひとあめ [2] 【一雨】
一回の降雨。また,ひとしきり降る雨。「―ごとに暖かくなる」「―欲しい」「―来そうだ」

一雨

ひとあめ【一雨】
a fall of rain;a shower (夕立);→英和
a rainfall (降雨).→英和

一雫

ひとしずく [2][3] 【一滴・一雫】
液体のしずく一つ。いってき。「―の涙」

一霞

ひとかすみ 【一霞】
■一■ (名)
(1)一面におおうかすみ。「―なる波の上かな/夫木 2」
(2)一すじのかすみ。「―野中の庵にたなびきて/基佐集」
■二■ (副)
(1)いっそう。ひとしお。「(舟ヲ)遥かに押し出だす程,いま―心細うあはれにて/増鏡(久米のさら山)」
(2)見渡すかぎり。「あの樋の口から向ふの松まで―譲りし上田/浄瑠璃・日本振袖始」

一面

いちめん [0][2] 【一面】
(1)
 (ア)物体の一つの面。
 (イ)物事のある側面。事態の一方の面。「物事の―だけを見る」「―の真理」
(2)ある場所全体。そのあたりいったい。「―に霧が立ちこめる」「―の銀世界」
(3)新聞の第一ページ。「―のトップを飾る」
(4)鏡・硯(スズリ)・碁盤・将棋盤など平たいものひとつ。「琵琶―」
→面
(5) [0]
(副詞的に用いる)一方では。他方からみると。半面。「ふだんはやさしいが,―厳格なところもある」
(6)初めて会うこと。一度だけの面会。「―金蘭の席(ムシロ),三秋風月の時/懐風藻」
(7)そこにいる全員。「太刀を抜いて―に打てかかる/平家 11」

一面

いちめん【一面】
(1)[片方]one side;the front page (新聞の).
(2)[全面]the whole surface.あたり〜に all over (the place).

一面的

いちめんてき [0] 【一面的】 (形動)
考え方や物の見方が,ある一方面だけにかたよっているさま。
⇔多面的
「―な物の見方」

一面観

いちめんかん [3] 【一面観】
一方の側のみからの見方。狭い見方。

一面識

いちめんしき [3] 【一面識】
一度だけ会ったことがあるという程度の間柄であること。「あの人とは―もない」

一面識もない人

いちめんしき【一面識もない人】
a (perfect) stranger.

一鞭

ひとむち [2] 【一鞭】
一度鞭を打つこと。「馬に―くれる」

一音一義説

いちおんいちぎせつ [0][3] 【一音一義説】
橘守部(タチバナモリベ)などの説いた考えで,五十音図の各音はそれぞれ固有の意義をもつというもの。音義説。
→一行一義説

一韻到底

いちいんとうてい イチヰンタウテイ [2][0] 【一韻到底】
漢詩の押韻の一法。古詩で,初めから終わりまで一つの韻で通すこと。
⇔換韻

一頃

ひところ【一頃】
once;→英和
some years[months]ago.

一頃

ひところ [2] 【一頃】
以前のある時期。一時。副詞的にも用いる。「―の元気はない」「―たいへん流行した遊び」

一順

いちじゅん [0] 【一巡・一順】 (名)スル
(1)ひと回りすること。「打者―」「庭園を―する」
(2)連歌・俳諧で,一座の人々が発句からそれぞれ一句ずつ出句し,ひと通りすむこと。

一頓挫

いちとんざ [3] 【一頓挫】 (名)スル
物事の進行・進展が中途で一時くじけること。「予想外の事故で,計画は―した」

一領

ひとくだり [2] 【一領・一襲】
装束などの一そろい。

一領

いちりょう [2] 【一領】
鎧(ヨロイ)・衣服などのひとそろい。

一領一疋

いちりょういっぴき 【一領一疋】
〔鎧一領,馬一匹の意〕
江戸時代,肥後国(熊本県)細川藩の郷士の別名。

一領具足

いちりょうぐそく 【一領具足】
戦国時代,土佐国(高知県)長宗我部氏によって行われた農兵制度。のちには土佐藩郷士の別名となる。兵農未分離の地侍。

一頭

いっとう 【一頭】
(1) [1]
牛・馬などの動物の数え方で,一つ。「―立ての馬車」
→頭(トウ)
(2) [0]
一つの頭。頭ひとつ。

一頭地

いっとうち [3] 【一頭地】
頭ひとつ分の高さ,差。

一頭地を抜く

いっとう【一頭地を抜く】
be by far the best;→英和
outshine others.

一頭立ての

いっとうだて【一頭立ての】
one-horse <carriage> .

一頻り

ひとしきり [2] 【一頻り】 (副)
しばらくの間盛んに続くさま。ひとっきり。「―雨が降る」「―騒いで帰った」

一頻り

ひとしきり【一頻り】
for some time.

一顆

いっか [1] 【一顆】
一個の粒。一粒。

一類

いちるい [2][0] 【一類】
(1)同じ性質・傾向のものを集めた部類。同類。
(2)同じ氏族。同族。「平家の―」

一顧

いっこ [1] 【一顧】 (名)スル
ちょっと振り返って見ること。また,ちょっと考えてみること。あとに打ち消しの語を伴うことが多い。「―も与えない」「―だに値しない」「―したるのみにて/舞姫(鴎外)」

一顧の価値もない

いっこ【一顧の価値もない】
be not worth (one's) notice.〜も与えない take no notice <of> .

一顰一笑

いちびんいっしょう [0][0][0] 【一顰一笑】
⇒いっぴんいっしょう(一顰一笑)

一顰一笑

いっぴんいっしょう [0] 【一顰一笑】
〔韓非子(内儲説上)〕
顔をしかめたり笑ったりすること。顔に表れるちょっとした表情の変化。機嫌。「―を伺う」

一風

いっぷう [0][3] 【一風】
(1)一つの流儀。
(2)態度・やり方などの,ほかとちょっと変わっているさま。「―変わった人」

一風呂

ひとふろ [2] 【一風呂】
風呂に一回はいること。「―浴びる」

一風変わった

いっぷう【一風変わった】
eccentric <fellow> ;→英和
odd;→英和
novel <idea> (奇抜な).→英和

一飛び

ひととび [2] 【一飛び】
一回飛ぶこと。また,一回飛ぶくらいの短い距離や時間。ひとっとび。「飛行機なら東京から札幌まで―だ」

一食

いちじき [0] 【一食】
〔仏〕 衣食住への執着を払う行である頭陀行(ズダギヨウ)の一。午前中に一度食事をとるほかは一切の食物を口にしないもの。一坐食。

一飯

いっぱん [0] 【一飯】
(1)一度の食事。一食。「一宿―」
(2)一椀(ワン)の飯。

一飲み

ひとのみ【一飲み】
⇒一口.〜にする swallow up.

一饋

いっき [1] 【一饋】
一回の食事。

一首

いっしゅ【一首】
a poem.→英和

一首

いっしゅ [1] 【一首】
和歌や詩のひとつ。「百人―」

一駄

いちだ [2] 【一駄】
馬一頭に積める荷物の分量。「―の薪」

一騎

いっき [1] 【一騎】
馬に乗った一人の将兵。

一騎当千

いっきとうせん [1][1][0] 【一騎当千】
〔古くは「いっきとうぜん」とも〕
一騎で千人の敵を相手にできるほど強いこと。一人(イチニン)当千。「―のつわもの」

一騎当千の士

いっき【一騎当千の士】
a man of peerless strength.一騎打ち a single combat.

一騎打ち

いっきうち [3] 【一騎討ち・一騎打ち】
敵味方が一騎ずつで勝負すること。「大将どうしの―」

一騎討ち

いっきうち [3] 【一騎討ち・一騎打ち】
敵味方が一騎ずつで勝負すること。「大将どうしの―」

一驚

いっきょう [0] 【一驚】 (名)スル
びっくりすること。おどろくこと。「その美しさに―した」

一骨

ひとほね [2] 【一骨】
少々の苦労。

一髪

いっぱつ [0] 【一髪】
〔ひとすじの髪の毛の意〕
(1)〔蘇軾「澄邁駅通潮閣」〕
山などがひとすじの髪の毛を横たえたように遠くかすかに見えること。「青山―」
(2)ごくわずかのすき間。「間―」「危機―」

一鼓

いっこ [1] 【壱鼓・一鼓】
(1)雅楽の打楽器の一。小形の細腰鼓(サイヨウコ)。古くは胡楽(現在は唐楽に包括)に用いたが,のち羯鼓(カツコ)に代わり,今は常用されない。
(2)舞楽の一。左方の二人舞。舞人は壱鼓と二鼓をおのおの首に掛け,打ち鳴らしつつ舞う。伴奏曲は裹頭楽(カトウラク)。

一齣

ひとこま [2] 【一齣】
(1)劇や映画,出来事などの短い一つの区切り。一場面。「映画の―」「人生の―」
(2)写真・映画で,フィルム上に記録されている枠取られた一画面。
(3)大学などの時間割で,一時限。

一齣

ひとこま【一齣】
a shot (of a cinema film).→英和

一齣

いっせき [0] 【一齣】
ひと区切り。一段落。一節。いっく。

一齣

いっく [1] 【一齣】
「いっせき」の慣用読み。

一齣

ひとくさり [2][3] 【一齣・一闋】
謡いもの・語りもの,また話などのまとまった一区切り。「―うたってきかせる」「―話をする」「手柄話を―聞かされる」

−ちょう【−丁】
a piece <of> ;→英和
a pair of <scissors> .

ちょう チヤウ 【丁】
■一■ [1] (名)
(1)ばくちで,さいころの目の偶数。また,一般に偶数。
⇔半
(2)書籍の表裏二ページ分の紙葉。また,折り丁の一折分をもいう。
(3)「てい(丁){(3)}」に同じ。
(4)(「長」とも書く)まるまる。ちょうど。「わしは戌で―六十/浄瑠璃・鑓の権三(上)」
→町(チョウ)
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)和綴(ト)じの書物の枚葉を数えるのに用いる。表裏合わせて一丁という。
(2)豆腐を数えるのに用いる。
(3)料理・飲食物の一人前を単位として数えるのに用いる。「もり一―」「カレーライス三―」
(4)相撲・将棋など,勝負の取組,手合わせなどの回数を数えるのに用いる。

ひのと [2][0] 【丁】
〔「火の弟(オト)」の意〕
十干(ジツカン)の第四。

てい [1] 【丁】
(1)十干の第四。ひのと。
(2)等級・順位の第四位。
(3)官に徴発して使役する役夫。よほろ。
(4)律令制で,課役(調・庸・雑徭(ゾウヨウ))を負担する成年男子。ちょう。

よほろ 【丁】
〔「よぼろ」とも。「よほろ(膕)」と同源〕
古代,公用の労働に使われた男子。特に,朝廷の土木工事に使われた者。正丁(セイテイ)。「仕(ツカエノ)―は,旧の三十戸毎に一人せしを改めて/日本書紀(孝徳訓)」

ちょう チヤウ 【挺・梃・丁】 (接尾)
助数詞。
(1)鋤(スキ)・鍬(クワ)・墨・銃・艪(ロ)・三味線など細長いものを数えるのに用いる。
(2)駕籠(カゴ)・人力車など,乗り物を数えるのに用いる。
〔「丁」は代用字〕

丁と

ちょうと チヤウ― 【丁と】 (副)
〔「ちょうど」とも〕
(1)硬い物のぶつかり合って発する音を表す語。はたと。はっしと。「丹後物狂に花の物いふはのほろほの拍子,―踏む/申楽談儀」
(2)鋭く緊張したさま。はったと。きりりと。「入道相国ちともさはがず―睨らまへておはしければ/平家 5」

丁丁

とうとう タウタウ 【丁丁】 (形動タリ)
木を切る音や杭を打ったりする音などが響きわたるさま。ちょうちょう。「朝霧や杭(クイゼ)打つ音―たり/蕪村句集」

丁丁

ちょうちょう チヤウチヤウ [1][0] 【丁丁・打打】 (副)
物を続けて強く打つ音を表す語。「突然(イキナリ)鉄拳(ゲンコツ)を振ひ―と打たれて/怪談牡丹灯籠(円朝)」

丁丁発止

ちょうちょうはっし チヤウチヤウ― [5] 【丁丁発止】 (副)
(多く「と」を伴って)
(1)刀などで激しく切り合う音やそのさまを表す語。「―と切りむすぶ」
(2)激論を戦わせるさま。「卓をはさんで―とやりあう」

丁付け

ちょうづけ チヤウ― [0][4] 【丁付け】
書物に枚数・ページ数を順を追って示すこと。また,その数字。ページ付け。

丁令

ていれい 【丁零・丁令・丁霊】
紀元前三世紀から紀元後五世紀にかけて北アジアに遊牧したトルコ系民族。初め匈奴の支配下にあったが,のち独立。南北朝時代の高車,隋・唐代の鉄勒(テツロク)の前身。

丁半

ちょうはん チヤウ― [1] 【丁半】
〔「丁」は偶数,「半」は奇数〕
さいころを振って出た目の偶数か奇数かによって勝負をきめる博打(バクチ)。

丁半

ちょうはん【丁半】
odd and even;a game at dice.〜を争う gamble[bet] <on> .→英和

丁卯

ていぼう [0] 【丁卯】
干支(エト)の一。ひのとう。

丁合

ちょうあい チヤウアヒ [0] 【丁合(い)】
書籍などの製本で,折り丁をページの順に手や機械によって集める作業。

丁合い

ちょうあい チヤウアヒ [0] 【丁合(い)】
書籍などの製本で,折り丁をページの順に手や機械によって集める作業。

丁場

ちょうば チヤウ― [3] 【町場・丁場・帳場】
(1)宿場と宿場との間の距離。ある区間の距離。
→長(ナガ)丁場
(2)夫役で,運送・道路工事などの受け持ち区域。工区。持ち場。
(3)馬子やかごかき・人力車夫などのたまり場。

丁壮

ていそう [0] 【丁壮】
わかもの。壮丁。「―そぞろに軍旅に疲れなば/太平記 8」

丁夜

ていや [1] 【丁夜】
五夜の一。丑の刻(今の午前二時頃)にあたる。四更(シコウ)。

丁女

ていじょ [1] 【丁女】
一人前の年齢に達した女性。律令制では二一歳以上六〇歳以下の女性。正女(セイジヨ)。

丁子

ちょうじ チヤウ― [1] 【丁子・丁字】
(1)フトモモ科の常緑高木。マルク諸島の原産。アフリカ・東南アジアで栽培される。葉は油点が多く芳香がある。花は筒状の白色四弁で香りが強く,枝頂に多数つく。蕾(ツボミ)を干したものを丁子・丁香あるいはクローブといい,香料として珍重される。また蕾・花柄・葉などから丁子油をとり,香料・薬用とする。
(2)家紋の一。丁子の実をかたどったもの。
(3)ジンチョウゲの俗称。[季]春。
(4)「丁子油」「丁子頭(ガシラ)」の略。
(5)刃文の一。丁子菊に似たにぎやかな乱れ刃。
丁子(2)[図]

丁子唐草

ちょうじからくさ チヤウ― [5] 【丁子唐草】
文様の一。丁子の実と唐草とを組み合わせた図柄。

丁子引

ちょうじびき チヤウ― [0] 【丁子引(き)】
襖(フスマ)紙などで,白地に茶色の細い横線を引いたもの。

丁子引き

ちょうじびき チヤウ― [0] 【丁子引(き)】
襖(フスマ)紙などで,白地に茶色の細い横線を引いたもの。

丁子染

ちょうじぞめ チヤウ― [0] 【丁子染(め)】
丁子の蕾(ツボミ)の乾燥したものを濃く煮出した汁で染めること。また,それで染めたもの。香染めよりやや色が濃い。

丁子染め

ちょうじぞめ チヤウ― [0] 【丁子染(め)】
丁子の蕾(ツボミ)の乾燥したものを濃く煮出した汁で染めること。また,それで染めたもの。香染めよりやや色が濃い。

丁子桜

ちょうじざくら チヤウ― [4] 【丁子桜】
バラ科の落葉小高木。山中に自生。四,五月,葉に先立って花弁の小さい淡紅色の五弁花を下垂してつける。花形が丁字形に見えるのでこの名がある。メジロザクラ。

丁子油

ちょうじゆ チヤウ― [3] 【丁子油】
丁子の蕾(ツボミ)・花茎から得た精油。主成分としてオイゲノールを含む。弱い局所麻酔鎮痛作用があり,歯科医療で用いるほか,殺菌・防腐薬や香料としても広く使用される。丁香油。ちょうじあぶら。

丁子油

ちょうじあぶら チヤウ― [4] 【丁子油】
⇒ちょうじゆ(丁子油)

丁子色

ちょうじいろ チヤウ― [0] 【丁子色】
丁子の蕾(ツボミ)の煎汁で染め出した色。黄みの強い茶色。

丁子茶

ちょうじちゃ チヤウ― [3] 【丁子茶】
丁字の鉄媒染による濃い茶色。江戸時代初期に流行。

丁子草

ちょうじそう チヤウ―サウ [0] 【丁子草】
キョウチクトウ科の多年草。河岸や原野に自生。高さ50〜60センチメートル。葉は披針形。春,茎の上方に高坏(タカツキ)形の空色の花を集散状につける。果実は角状の袋果。
丁子草[図]

丁子菊

ちょうじぎく チヤウ― [3] 【丁子菊】
キク科の多年草。深山の湿地に自生。茎高約35センチメートル。葉は対生し,広披針形。八,九月,長い柄の先に黄色の頭花を数個散房状につける。クマギク。

丁子蓼

ちょうじたで チヤウ― [3] 【丁子蓼】
アカバナ科の一年草。田などの湿地に自生。茎は高さ約50センチメートルで,赤味がある。葉は披針形。八,九月,葉腋に黄色の小花をつける。タゴボウ。

丁子袋

ちょうじぶくろ チヤウ― [4] 【丁子袋】
丁子などの香料をたきこめたにおい袋。

丁子霞

ちょうじがすみ チヤウ― [4] 【丁子霞】
日本画で,絵の主要部分をひき立てるために,金箔(キンパク),砂子(スナゴ)などを用いて,画面の上下・中途に描いた,たなびくかすみの形。

丁子頭

ちょうじがしら チヤウ― 【丁子頭】
〔丁子の実に似ているところから〕
灯心のもえさしの先がかたまりになったもの。俗にこれが油の中に入ると財貨を得る吉兆であるといわれた。ちょうじあたま。丁子花。「昨夜の―を喜び,今朝の愁鵲(カラスナキ)を気にやむたぐひ/滑稽本・浮世床 2」

丁子風炉

ちょうじぶろ チヤウ― [4] 【丁子風炉】
室内によいかおりをこめるために,丁子を入れて煎(セン)じる釜をかける風炉。

丁子香

ちょうじこう チヤウ―カウ [3] 【丁子香】
丁子の蕾(ツボミ)で作った香料。丁香。

丁字

ちょうじ チヤウ― [1] 【丁子・丁字】
(1)フトモモ科の常緑高木。マルク諸島の原産。アフリカ・東南アジアで栽培される。葉は油点が多く芳香がある。花は筒状の白色四弁で香りが強く,枝頂に多数つく。蕾(ツボミ)を干したものを丁子・丁香あるいはクローブといい,香料として珍重される。また蕾・花柄・葉などから丁子油をとり,香料・薬用とする。
(2)家紋の一。丁子の実をかたどったもの。
(3)ジンチョウゲの俗称。[季]春。
(4)「丁子油」「丁子頭(ガシラ)」の略。
(5)刃文の一。丁子菊に似たにぎやかな乱れ刃。
丁子(2)[図]

丁字

ていじ [1] 【丁字】
「丁」の字。また,その形。

丁字定規

ていじじょうぎ [4] 【丁字定規】
⇒ティー( T )定規(ジヨウギ)

丁字帯

ていじたい [0] 【丁字帯】
一端にひもをつけて,腹部に回してとめる包帯。肛門部・外陰部の手術後,分娩後などに用いる。

丁字形

ていじけい [0] 【丁字形】
「丁」の字の形。撞木形(シユモクガタ)。

丁字形の

ていじけい【丁字形の】
T-shaped.

丁字管

ていじかん [0] 【丁字管】
液体や気体などを二方向に分けて流動させるために丁字形に作った管。T 字管。

丁字路

ていじろ [3] 【丁字路】
丁字形に交わる道路。T 字路。三つ辻(ツジ)。

丁定規

ていじょうぎ【丁定規】
a T square.

丁定規

ていじょうぎ [3] 【丁定規】
⇒ティー( T )定規(ジヨウギ)

丁寧

ていねい [1] 【丁寧・叮嚀】 (名・形動)[文]ナリ
〔昔,中国で,軍中の警戒や注意の知らせのために用いられた楽器のことから〕
(1)注意深く念入りであること。細かい点にまで注意の行き届いていること。また,そのさま。「何度も―に読む」
(2)動作や言葉遣いが,礼儀正しく,心がこもっている・こと(さま)。「―な挨拶」
(3)何度も繰り返すこと。特に何度も忠告すること。「―訓告せざるべからず/自由之理(正直)」
(4)文法で,話し手が聞き手に対して直接に敬意を表現する言い方。
→丁寧語
[派生] ――さ(名)

丁寧な

ていねい【丁寧な(に)】
polite(ly);→英和
courteous(ly);→英和
kind(ly);→英和
careful(ly) (注意深く);→英和
thorough(ly) (徹底的に).→英和
‖丁寧語 polite language;a polite turn of phrase.

丁寧語

ていねいご [0] 【丁寧語】
敬語の一。話し手が,聞き手に対して敬意を直接表したり,改まった気持ちで,言葉遣いを丁寧にしたりする時に用いられるもの。口語の「です」「ます」「ございます」,文語の「侍り」「候」などの語がある。また,接頭語「お」も,「お弁当」「お酒」「お茶」などのように,丁寧語としても用いられる。

丁年

ていねん [0] 【丁年】
(1)一人前の人間として認められる年齢。二〇歳。成年。
(2)六〇歳。[伊京集]

丁度

ちょうど【丁度】
(1)[きっちり]exactly <at 5> ; <at 5 o'clock> sharp;→英和
just <an hour> ;→英和
right <in the middle> .→英和
〜しようとしている be just going[about]to do.(2)[まるで]⇒恰(あたか)も,まるで.

丁度

ちょうど チヤウ― [0] 【丁度】 (副)
(1)余分や不足なくぴったりと一致しているさま。ぴったり。きっちり。「―体に合う」「定員―だ」「八時―に終了」
(2)ある期待・予想にぴったりとあうさま。
 (ア)都合よく。折よく。「―よいところへ来てくれた」「―居合わせた」
 (イ)都合悪く。折あしく。「―るすだった」「―旅行中だった」
(3)まさに。たった今。「兄は―出かけたところです」「―行こうとしたところだ」
(4)まるで。あたかも。さながら。「月は―鏡のように見えた」
〔「丁度」は当て字〕

丁度可知差異

ちょうどかちさい チヤウ― [6] 【丁度可知差異】
⇒弁別閾(ベンベツイキ)

丁役

ていえき [0] 【丁役】
律令制で,課丁としての徭役(ヨウエキ)労働。

丁日

ちょうび チヤウ― [1] 【丁日】
丁の数にあたる日。偶数日。丁の日。

丁汝昌

ていじょしょう 【丁汝昌】
(?-1895) 中国,清末の海軍軍人。北洋海軍の水師提督。日清戦争の際,威海衛(イカイエイ)に封鎖され,降伏して自殺。

丁玲

ていれい 【丁玲】
(1908-1986) 中国の女流小説家。本名,蒋冰姿。「莎菲(スオフエイ)女史の日記」で認められる。のち,延安に入り,「霞村にいた時」「夜」「太陽は桑乾河を照らす」などを発表。1957年,反右派闘争で批判,追放されたが,79年名誉回復。ティン=リン。

丁男

ていだん [0] 【丁男】
一人前の男。成年に達した男。壮丁。丁。ていなん。

丁百

ちょうびゃく チヤウ― 【丁百】
(1)ちょうど百。「おもへばおしき命,今二十二年生き給へば―なり/浮世草子・永代蔵 1」
(2)江戸時代,一般には銭九六文を百文として通用させた九六銭(クロクゼニ)に対し,百文をもって百文としたこと。丁銭。調百。

丁目

ちょうめ チヤウ― [3] 【丁目】
町を細かい区域に分けた際の単位で,番地より大きいもの。「銀座四―」「一―一番地一号」

丁石

ちょういし チヤウ― [1] 【町石・丁石】
一丁ごとに路傍に立てて,道のりをしるした石。

丁稚

でっち【丁稚】
an apprentice;→英和
a shopboy.丁稚奉公(をする) (serve) one's apprenticeship.

丁稚

でっち [0] 【丁稚】
〔「でし(弟子)」の転か〕
(1)職人・商人などの家に奉公する少年。雑役などに従事した。
(2)年少者をいやしめていう語。「おお,でつくともせぬ―めが/浄瑠璃・出世景清」

丁稚奉公

でっちぼうこう [4] 【丁稚奉公】 (名)スル
丁稚{(1)}として商家などに奉公すること。

丁賦

ていふ [1] 【丁賦】
古代中国で,丁男に課した人頭税。

丁重

ていちょう [0] 【丁重・鄭重】 (名・形動)[文]ナリ
〔「鄭」は重んじる意。「丁」は代用字〕
(1)扱いなどが心がこもっていて礼儀正しく手厚い・こと(さま)。「―な挨拶」「―にお断りする」「―に葬る」
(2)注意深く大事に扱う・こと(さま)。「―にしまい込む」
[派生] ――さ(名)

丁重

ていちょう【丁重】
⇒丁寧(ていねい).

丁銀

ちょうぎん チヤウ― [0] 【丁銀・挺銀】
江戸時代の海鼠(ナマコ)の形をした銀貨。銀座で鋳造され「常是(ジヨウゼ)」など鋳造者の名や「宝」の字および大黒像の極印がある。秤量(ヒヨウリヨウ)をもって通用した。江戸時代を通じて一一種類発行され,銀の含有率に違いがある。銀子(ギンス)。
丁銀[図]

丁銭

ちょうせん チヤウ― 【丁銭】
銭九六枚を百文として通用させる九六銭(クロクゼニ)に対し,銭百枚を百文として通用させること。丁百。満百銭。丁百の銭。調銭。

丁零

ていれい 【丁零・丁令・丁霊】
紀元前三世紀から紀元後五世紀にかけて北アジアに遊牧したトルコ系民族。初め匈奴の支配下にあったが,のち独立。南北朝時代の高車,隋・唐代の鉄勒(テツロク)の前身。

丁霊

ていれい 【丁零・丁令・丁霊】
紀元前三世紀から紀元後五世紀にかけて北アジアに遊牧したトルコ系民族。初め匈奴の支配下にあったが,のち独立。南北朝時代の高車,隋・唐代の鉄勒(テツロク)の前身。

丁髷

ちょんまげ [0] 【丁髷】
江戸時代の男子の髪形の一。前額を広く剃(ソ)りあげ,残った髪をまとめ後頭部にまげをつくったもの。まげの形が踊り字の「ゝ」に似ることからいう。現在では,関取の風俗として残る。

丁髷

ちょんまげ【丁髷】
<wear> a topknot.→英和

丁髷物

ちょんまげもの [0] 【丁髷物】
男子が丁髷を結っていた江戸時代の人物や事件などを題材として取り扱った小説・演劇・映画などの称。まげもの。時代物。

チー [1] 【七】
〔中国語〕
しち。なな。

なな [1] 【七】
(1)しち。ななつ。数を数えるときに使う。「いつ,む,―,や」
(2)しち。名詞の上に付けて,複合語を作る。「―度(タビ)」「―転び八起き」「―不思議」「―草」

しち【七】
seven.→英和
第〜(の) the seventh.→英和

しち [2] 【七】
数の名。六より一つ多い数。な。なな。ななつ。
〔大字として「漆」の字を用いる〕

な [1] 【七】
なな。ななつ。数を数えるときに用いる。「い,む,―,や」

七つ

ななつ [2] 【七つ】
(1)しち。七個。物の数を数えるとき使う。
(2)七歳。
(3)昔の時刻の名。今の午前と午後の四時頃。七つ時。

七つ

ななつ【七つ】
seven.→英和
〜目の the seventh.→英和
‖七つ道具 an outfit;one's equipments.

七ついろは

ななついろは 【七ついろは】
片仮名・平仮名など,七種の字体・書体で書いたいろは歌。近世,手習いの手本とした。「六つで寺入り上げる手本の数々は,―の年弱七つ/浄瑠璃・栬狩」

七つの海

ななつのうみ 【七つの海】
南太平洋・北太平洋・南大西洋・北大西洋・南氷洋・北氷洋・インド洋の七つの海。また,転じて世界じゅうの海。七洋。「―を制覇する」

七つの道

ななつのみち 【七つの道】
西海道・南海道・山陽道・山陰道・東海道・東山道・北陸道の七道。また,全国の意でも用いる。「あひにあひて守る日吉の数々に―の国栄ふらし/新拾遺(神祇)」

七つ下がり

ななつさがり 【七つ下がり】
(1)午後の四時を過ぎた頃。
(2)盛りを過ぎて,衰えかけたこと。また,長く使って,くたびれている物。七つ時分。七つ過ぎ。七つ半。「帯は―の風通/洒落本・山下珍作」

七つ下がりの雨

ななつさがりのあめ 【七つ下がりの雨】
夕方,四時過ぎに降りだした雨。なかなかやまないもののたとえにいう。

七つ半

ななつはん [4] 【七つ半】
(1)昔の時刻で,現在の午前と午後の五時頃。
(2)「七つ下がり{(2)}」に同じ。「帯は古い―ごろの博多縞/洒落本・山下珍作」

七つ口

ななつぐち 【七つ口】
江戸城大奥の出入り口の一。夕方七つ時に閉鎖された。これより奥は男子禁制。

七つ坊主

ななつぼうず 【七つ坊主】
江戸時代,毎日午後四時頃,群れをなして拍子木をたたき,町中を托鉢(タクハツ)して回った芝増上寺の僧のこと。

七つ屋

ななつや [3][0] 【七つ屋】
〔「質」と「七」の音が通ずるところから〕
質屋のこと。「お前昨夜,萩原様のお使で―へ行つたねえ/魔風恋風(天外)」

七つ布団

ななつぶとん 【七つ布団】
道中の馬に七枚のふとんを重ねて敷き,それに乗ること。ぜいたくなことのたとえ。「―を白ちりめんにしめかけ/浮世草子・一代男 5」

七つ星

ななつぼし [3] 【七つ星】
(1)北斗七星のこと。
(2)家紋の一。七曜(シチヨウ)を図案化したもの。北斗星。

七つ時

ななつどき [0] 【七つ時】
「ななつ(七){(3)}」に同じ。

七つ立ち

ななつだち 【七つ立ち】
早朝の四時に出発すること。「お江戸日本橋―」

七つ紋

ななつもん [3] 【七つ紋】
家紋が,着物の背に一つ,両袖の前後に一つずつ,胸の両側に一つずつ,合計七つついていること。七所(ナナトコロ)紋。

七つ緒

ななつお 【七つ緒】
七本の緒や弦。また,たくさんの緒・弦。「―の,八絃(ヤツオ)の琴を調べたる如や/東遊歌」

七つ襲

ななつがさね [4] 【七つ襲】
女房の袿(ウチキ)や懐紙などで,白を上にし,濃紅・淡紅・濃青・淡青および薄色の濃いもの,薄いものの六枚を重ねたもの。七重(ナナエ)襲。

七つ過ぎ

ななつすぎ 【七つ過ぎ】
(1)午前または午後の四時を過ぎた頃。
(2)「七つ下がり{(2)}」に同じ。「鏡蒲団の―を柏餅にして寝てゐる/洒落本・青楼昼之世界錦之裏」

七つ道具

ななつどうぐ [4] 【七つ道具】
(1)七種でひとそろいとなる道具。また,いつも携帯するひとそろいの小道具。ある仕事に必要な道具類。「大工の―」「現代女性の―」
(2)戦場に臨む武士が身に着けた武具一式。内容は一定しないが,一般に具足・刀・太刀・矢・弓・母衣(ホロ)・兜(カブト)の七種。また,弁慶が背に負っていたという鎌・鋸(ノコギリ)・槌(ツチ)・斧(オノ)・熊手など。
(3)大名行列に用いる道具一式。槍・長刀(ナギナタ)・台傘・馬印・挟箱(ハサミバコ)・立傘(タテガサ)・大鳥毛など。

七つ鉢

ななつばち [3] 【七つ鉢】
七つ一組の入れ子になっている鉢。

七つ面

ななつめん 【七つ面】
歌舞伎十八番の一。津打治兵衛・藤本斗文作。「姿観(スガタミ)隅田川」の二番目にあたる。1740年,二世市川団十郎により,江戸市村座で初演。面打ちの赤右衛門(実は粟津六郎)が,種々の面に早替わりして悪人を幻惑し,盗まれた重宝を取り返すというもの。

七の字尽くし

しちのじづくし [5] 【七の字尽(く)し】
「七」の字のつく言葉を多く連ねた祝言。また,それを書くこと。七〇歳の賀の祝いなどに行なった。

七の字尽し

しちのじづくし [5] 【七の字尽(く)し】
「七」の字のつく言葉を多く連ねた祝言。また,それを書くこと。七〇歳の賀の祝いなどに行なった。

七ヶ浜

しちがはま 【七ヶ浜】
宮城県中部,宮城郡の町。松島湾の南をなす七ヶ浜半島を占める。

七七日

しちしちにち [4] 【七七日】
人が死んでから四九日目。四十九日(シジユウクニチ)。なななぬか。「―の法要」

七七日

なななのか [3] 【七七日】
⇒なななぬか(七七日)

七七日

なななぬか [3] 【七七日】
「四十九日(シジユウクニチ)」に同じ。なななのか。「うせ給ひて―のみわざ安祥寺にてしけり/伊勢 78」

七三

しちさん [0] 【七三】
(1)長さ・量などを七対三の割合で分けること。「費用は―で負担する」
(2)髪を左右に七対三の割合に分けて筋を立てること。また,そのような髪形。「髪を―に分ける」
(3)歌舞伎の花道で,舞台へ三分(ブ),揚げ幕へ七分の所。役者が立ち止まって台詞(セリフ)を言ったり見得(ミエ)を切ったりする所。

七三一部隊

ななさんいちぶたい 【七三一部隊】
旧日本陸軍が細菌戦の研究・遂行のために1933年(昭和8)に創設,ハルビンに置いた特殊部隊の略称。秘匿名,満州第七三一部隊,正式名,関東軍防疫給水部本部。中国で細菌戦を行うとともに,生体実験や生体解剖を行い,多くの捕虜がその犠牲となった。部隊長は石井四郎(1892-1959)。

七三黄銅

しちさんおうどう [5] 【七三黄銅】
銅七・亜鉛三の割合で作られた黄銅。展延性に富む。

七不思議

ななふしぎ [3][2] 【七不思議】
ある土地に見られる不思議な七つのもの。自然現象や他と異なる動植物,妖怪変化,神仏の奇特など。「本所―」

七並べ

しちならべ [3] 【七並べ】
トランプの遊び方の一。全部のカードをすべて競技者に配り,まず七の札を置き,順次それに続く数のカードを置いていき,手持ちの札を早く置き終わった者を勝ちとする。

七事式

しちじしき [3] 【七事式】
五〜一〇人が一組になって行う遊戯的な茶の湯の式法。花月(カゲツ)・且座(サザ)・茶かぶき・一二三(イチニサン)・員茶(カズチヤ)・廻り炭・廻り花の七式。表千家七世如心斎と裏千家八世一灯とが制定したもの。

七五三

しちごさん【七五三】
Celebration for Children of 3,5 and 7 Years of Age.

七五三

しちごさん [0][3] 【七五三】
(1)祝儀に使う数。一・三・五・七・九をめでたい数とし,その中をとったもの。
(2)「七五三の膳」の略。本膳七菜,二の膳五菜,三の膳三菜の宴。
(3)注連縄(シメナワ)の別名。
(4)男三歳と五歳,女三歳と七歳のときに子供の成長を祝う行事。一一月一五日にその年の子に晴れ着を着せ,神社・氏神などに詣(モウ)でる。七五三の祝い。[季]冬。《―妻も大人となりにけり/景山筍吉》

七五三縄

しめなわ [0] 【注連縄・標縄・七五三縄】
境界を示し出入りを禁止することを示すために張りまわす縄。特に,神事において神聖な場所を画するために用いたり,また新年に門口に魔除けのために張ったりする。わら縄を左縒(ヨ)りにない,わらの尻を三・五・七筋と順にはみ出させて垂らし,間に紙の四手(シデ)を下げる。しめ。
注連縄[図]

七五三貰い

しめもらい [3] 【注連貰い・標貰い・七五三貰い】
正月一五日の左義長(サギチヨウ)で焼くために,子供が,取り払った門松や注連飾りなどをもらい集めること。[季]新年。

七五三飾り

しめかざり [3] 【注連飾り・標飾り・七五三飾り】
(門や神棚などに)注連縄を張って飾ること。また,その注連縄。[季]新年。

七五調

しちごちょう [0] 【七五調】
(1)日本の詩歌・韻文などにおける音数律の一。七音節の句に五音節の句が続いたものを一単位としてこれを反復するもの。軽妙流麗な感じを与える調子で,今様歌(イマヨウウタ)・語り物・詩などに多く用いられた。
(2)短歌では第二,三句が密接に続いて三句で多少とも切れるもので,古今集以後発達した。
→五七調

七人

しちにん [2] 【七人】
七名の人々。ななにん。

七人張

しちにんばり [0] 【七人張(り)】
六人が弓をたわめて,他の一人がこれに弦を掛けるほどの強弓。

七人張り

しちにんばり [0] 【七人張(り)】
六人が弓をたわめて,他の一人がこれに弦を掛けるほどの強弓。

七仏

しちぶつ [0][2] 【七仏】
(1)「過去七仏」の略。
(2)「七仏薬師(ヤクシ)」の略。

七仏薬師

しちぶつやくし [5] 【七仏薬師】
(1)薬師如来が,衆生(シユジヨウ)を救うために姿を変えて現れるという七つの姿。
(2)京都およびその周辺の,七か所の薬師如来。観慶寺・護国寺・広隆寺・法雲寺・延暦寺・珍重寺・平等寺のものをいう。

七仏薬師法

しちぶつやくしほう [7] 【七仏薬師法】
台密で重視される修法の一。七仏薬師を本尊として,「七仏薬師経」「薬師経」「薬師儀軌」を読んで,国家安穏・息災・安産などを祈る修法。七壇の修法。

七俳仙

しちはいせん [3] 【七俳仙】
松永貞徳門下の七人の俳人。野々口立圃(リユウホ)・松江重頼・山本西武(サイム)・鶏冠井令徳(カエデイリヨウトク)・安原貞室・北村季吟・高瀬梅盛をいう。

七偏人

しちへんじん 【七偏人】
滑稽本。五編一五巻。梅亭金鵞作。梅の本鶯斎画。1857〜63年刊。竹林の七賢人をもじって,七人の遊び仲間の滑稽ぶりを描く。「花暦八笑人」「和合人」の影響を受けた書。妙竹林話七偏人。

七僧

しちそう [0] 【七僧】
(1)七人の僧。
(2)〔仏〕 法会(ホウエ)における七種の役僧。講師(コウジ)・読師(トクシ)・呪願師(ジユガンシ)・三礼師(サンライシ)・唄師(バイシ)・散華師(サンゲシ)・堂達(ドウタツ)をいう。

七光

ななひかり [3] 【七光】
主人や親などの威光が大きく,そのおかげを深くこうむること。「親の―で重役になる」

七光

ななひかり【七光】
<through,thanks to> the influence <of> .→英和

七出

しちしゅつ [0] 【七出】
⇒七去(シチキヨ)

七分

しちぶ【七分(通り)】
seventy percent.‖七分袖 a three-quarter sleeve.

七分

しちぶ [2] 【七分】
一〇分(ブン)の七。七割。また,一〇〇分の七。

七分三分

しちぶさんぶ [4] 【七分三分】
全体を七対三の比率に分けること。七三。「分け前は―だ」

七分搗き

しちぶづき [0] 【七分搗き】
玄米をついて,外皮などを七割ほど取り去ること。また,その米。

七分粥

しちぶがゆ [0] 【七分粥】
米の七倍くらいの水を加えて炊いた粥。

七分袖

しちぶそで [3] 【七分袖】
丈が長袖の七分目ほどである袖。

七分金積立

しちぶきんつみたて [6] 【七分金積立】
1791年,松平定信が発案した積立金制度。江戸の地主が負担する町入用(マチニユウヨウ)(町費)を倹約し,その倹約分の七割を町会所に積み立て,救貧基金として利殖運用したもの。維新後,新政府の東京市運営の財源として利用された。七分積立。

七化け

ななばけ 【七化け】
⇒七変化(シチヘンゲ)

七十

しちじゅう【七十】
seventy.→英和
第〜(の) the seventieth.〜代の(人) (a person) in one's seventies;(a) septuagenarian.→英和

七十

ななそ 【七十】
しちじゅう。

七十

しちじゅう [3] 【七十】
(1)一〇の七倍の数。ななじゅう。
(2)七〇歳。

七十

ななそじ [2] 【七十路・七十】
しちじゅう。また,70年。七〇歳。「―やそぢはうみにあるものなりけり/土左」

七十二候

しちじゅうにこう シチジフニ― [5] 【七十二候】
(1)二十四節気の各節気を,初候・二候・三候に三分したもの。
(2)俳諧で,七二句から成る連句の形式。

七十五日

しちじゅうごにち シチジフゴ― [5] 【七十五日】
(1)初物(ハツモノ)を食べると長生きするという日数。「なすびの初なりを,目籠に入れて売り来たるを,―の齢(ヨワイ),これ楽しみの/浮世草子・永代蔵 2」
(2)しばらくの間。そう長くない期間のたとえとしていう。「人のうわさも―」

七十人訳聖書

しちじゅうにんやくせいしょ シチジフニンヤク― 【七十人訳聖書】
〔七十二人の翻訳者が招集されて七十二日間で完成したとする伝承から〕
紀元前三〜二世紀に離散のユダヤ人のために各地でギリシャ語訳された旧約聖書。正典外の文書を含む,セプトゥアギンタ。略称,LXX。

七十人訳聖書

ななじゅうにんやくせいしょ ナナジフニンヤク― 【七十人訳聖書】
⇒しちじゅうにんやくせいしょ(七十人訳聖書)

七十路

ななそじ [2] 【七十路・七十】
しちじゅう。また,70年。七〇歳。「―やそぢはうみにあるものなりけり/土左」

七半

ななはん [0] 【七半】
排気量七五〇ccのオートバイの通称。

七博士事件

しちはかせじけん 【七博士事件】
戸水寛人・金井延ら東大教授を中心とする七人の博士が,対露強硬外交を主張した事件。桂内閣を軟弱外交として批判,1903年(明治36)開戦の建白書を提出,「東京朝日新聞」に発表するなど積極的に行動し,日露開戦の火付け役となった。

七卿落ち

しちきょうおち シチキヤウ― 【七卿落ち】
1863年8月18日の政変で公武合体派に敗れて失脚した,尊攘急進派の公卿三条実美(サネトミ)・三条西季知(スエトモ)・四条隆謌(タカウタ)・東久世道禧(ミチトミ)・壬生基修(ミブモトナガ)・錦小路頼徳(ヨリノリ)・沢宣嘉(ノブヨシ)が,京都を脱出して長州藩へ逃れた事件。翌年,再挙を図って「蛤(ハマグリ)御門の変」が起こった。

七厘

しちりん [2] 【七輪・七厘】
〔ものを煮るのに炭の価が七厘ですむ,という意によるという〕
土製のこんろ。
七輪[図]

七去

しちきょ [2] 【七去】
〔大戴礼(本命)〕
妻を離縁してよいとされた七つの理由。父母に従順でないこと,淫乱なこと,嫉妬すること,悪病のあること,子のないこと,おしゃべりなこと,盗みをすること。儒教の経典や中国・日本の令で認められていた。七出(シチシユツ)。

七名八体

しちみょうはったい シチミヤウ― [0] 【七名八体】
各務支考(カガミシコウ)の説いた俳諧付合の方法論。七名は,前句へ付ける趣向の立て方で,有心(ウシン)・向付(ムカイヅケ)・起情・会釈(アシライ)・拍子・色立(イロダテ)・遁句(ニゲク)を,八体は,付句の句作の狙い所の分類で,其人(ソノヒト)・其場(ソノバ)・時節・時分・時宜・天相・観相・面影をいう。

七周忌

しちしゅうき シチシウ― [3] 【七周忌】
⇒七回忌(シチカイキ)

七味

しちみ [2] 【七味】
(1)七つのおいしい味。「―八珍」
(2)「七味唐辛子」の略。

七味唐辛子

しちみとうがらし [6] 【七味唐辛子】
香辛料の一。唐辛子・胡麻・陳皮(チンピ)・罌粟(ケシ)・菜種・麻の実・山椒(サンシヨウ)などを砕いて混ぜたもの。七味。七色(ナナイロ)唐辛子。

七味温泉

しちみおんせん 【七味温泉】
長野県北東部,上高井郡高山村,千曲川支流の松川上流部にある硫化水素泉。付近に五色温泉・山田牧場がある。

七回忌

しちかいき【七回忌】
the sixth anniversary of a person's death.

七回忌

しちかいき シチクワイ― [3] 【七回忌】
死後六年,死んだ日から数えて七回目の回忌。七年忌。七周忌。「―の法要」

七堂伽藍

しちどうがらん シチダウ― [5] 【七堂伽藍】
〔仏〕 寺の主要な七つの建物。一般には,塔・金堂(コンドウ)・講堂・鐘楼・経蔵・僧房・食堂(ジキドウ)をいう。禅宗では,仏殿・法堂(ハツトウ)・僧堂・庫裡(クリ)・山門・東司(トウス)・浴室をいうことが多いが,必ずしも一定しない。

七場所

ななばしょ [0] 【七場所】
江戸深川の七つの岡場所。仲町・新地(大・小)・石場(古・新)・櫓下(表・裏)・裾継(スソツギ)・佃(俗に「あひる」)・土橋をいう。

七墓参り

ななはかまいり [5] 【七墓参り】
陰暦七月一五日の宵から夜明けにかけて,鉦(カネ)などを打ち鳴らしながら七か所の墓所に参る風習。近世大坂のものが有名。七墓巡り。

七壇の修法

しちだんのしゅほう 【七壇の修法】
⇒七仏薬師法(シチブツヤクシホウ)

七声

しちせい [0] 【七声】
中国・日本の音楽理論用語。音階や旋法の基本となる七つの音で,五声(五音(ゴイン))に二音を加えたもの。中国では五声に変徴(ヘンチ)と変宮(ヘンキユウ)の二音を加えて七声としたが,日本ではそれを「呂(リヨ)の七声」とし,ほかに律角(リツカク)と嬰羽(エイウ)の二音を加えた「律の七声」も想定された。七音。
→五音

七変化

しちへんげ [3] 【七変化】
(1)変化舞踊の一。同じ俳優が次々と七役を早変わりして踊るもの。七化(ナナバ)け。ななへんげ。
→変化物
(2)アジサイの別名。[季]夏。
(3)ランタナの別名。

七変化

ななへんげ [3] 【七変化】
⇒しちへんげ(七変化)

七夕

たなばた [0] 【七夕・棚機】
(1)五節句の一。七月七日に行う牽牛星と織女星を祭る行事。庭に竹を立て,五色の短冊に歌や字を書いて枝葉に飾り,裁縫や字の上達などを祈る。奈良時代に中国から乞巧奠(キツコウデン)の習俗が伝来し,古来の「たなばたつめ」の伝説と結びついて宮中で行われたのに始まる。近世には民間にも普及。また,盆の習俗との関連も深い。七夕祭り。星祭。しちせき。[季]秋。
(2)機(ハタ)を織ること。また,その人。たなばたつめ。「天(アメ)なるや弟(オト)―の項(ウナ)がせる玉の御統(ミスマル)/古事記(上)」
(3)織女(シヨクジヨ)星。たなばたつめ。「―の渡る橋にはあらで/枕草子 99」

七夕

たなばた【七夕】
the seventh night of July;the Star Festival.

七夕

しちせき [2] 【七夕】
⇒たなばた(七夕)

七夕月

たなばたづき [4] 【七夕月】
陰暦七月の異名。

七夕祭

たなばたまつり [5] 【七夕祭(り)】
「たなばた{(1)}」に同じ。[季]秋。

七夕祭り

たなばたまつり [5] 【七夕祭(り)】
「たなばた{(1)}」に同じ。[季]秋。

七夕竹

たなばただけ [4] 【七夕竹】
七夕の飾り竹。[季]秋。

七夕踊り

たなばたおどり [5] 【七夕踊り】
⇒小町踊(コマチオド)り

七夕送り

たなばたおくり [5] 【七夕送り】
七夕の飾り竹を海や川に流すこと。七夕流し。

七多羅樹

しちたらじゅ [3] 【七多羅樹】
〔多羅樹は,インド産の高さ20メートルを超す高木〕
多羅樹の高さを七倍したほどの高さ。物の高いことのたとえにいう。

七夜

しちや [3][2] 【七夜】
(1)七日目の夜。また,七日間の夜。
(2)子供が生まれて七日目の祝いの夜。お七夜。

七夜

しちや【七夜】
the seventh day of a newborn child.

七夜

ななよ [2] 【七夜】
(1)七日間の夜。七晩。
(2)「おしちや」に同じ。

七夜の祝

しちやのいわい [2] 【七夜の祝(い)】
子供が生まれて,七日目の夜に行う祝儀。このとき命名するのをならわしとするほか,各地にいろいろな風習がある。うぶたちのいわい。名付け祝い。お七夜。

七夜の祝い

しちやのいわい [2] 【七夜の祝(い)】
子供が生まれて,七日目の夜に行う祝儀。このとき命名するのをならわしとするほか,各地にいろいろな風習がある。うぶたちのいわい。名付け祝い。お七夜。

七夜待

ななよまち [0] 【七夜待】
「しちやまち(七夜待)」に同じ。「諸神に祈誓の―を懈怠(ケダイ)なく/浮世草子・新可笑記 2」

七夜待

しちやまち [0] 【七夜待】
〔仏〕 密教で,毎月一七日夜から二三日までの七夜,千手観音・聖(シヨウ)観音・馬頭観音・十一面観音・准胝(ジユンデイ)観音・如意輪観音・勢至菩薩を順次に毎夜の本尊としてまつり,所願成就を祈ること。七夜待大事。ななよまち。

七大

しちだい [0] 【七大】
〔仏〕 宇宙一切の万物・物質・精神を総括したもの。万物を生成する四つの元素,地大・水大・火大・風大の四大に空大・見大・識大を加えたもの。

七大寺

しちだいじ [3] 【七大寺】
⇒南都七大寺(ナントシチダイジ)

七大私学

しちだいしがく [5] 【七大私学】
平安初期に京都に興った七つの大学別曹。弘文院・勧学院・文章院・綜芸種智(シユゲイシユチ)院・学館院・淳和院・奨学院をいう。
→三院

七子

ななこ [2] 【魚子・斜子・魶子・七子】
〔「魚の卵」の意〕
(1)彫金技法の一。金属の表面に,魚卵状の小さな粒が一面に並んだように突起させたもの。地文(ジモン)に用いられる。
(2)「魚子織り」の略。

七宗

しちしゅう [2][0] 【七宗】
(1)仏教の七宗派。律宗・法相宗・三論宗・華厳宗・天台宗・真言宗・禅宗をいう。
(2)禅宗の七分派。曹洞宗・雲門宗・法眼(ホウゲン)宗・臨済宗・潙仰(イギヨウ)宗・楊岐(ヨウギ)宗・黄竜宗をいう。
→五家(ゴケ)七宗

七官

しちかん [0][2] 【七官】
1868年(明治元年閏(ウルウ)4月),七局を改称して設置した七つの中央官庁。議政官・神祇官・行政官・会計官・軍務官・外国官・刑法官をいう。

七宝

しっぽう 【七宝】
愛知県西部,海部(アマ)郡の町。名古屋市西隣に位置し,住宅地化。近郊農業地域。七宝焼で知られる。

七宝

しっぽう [0] 【七宝】
(1)〔仏〕「しちほう(七宝)」に同じ。
(2)「七宝焼き」の略。
(3)〔「四方」の転〕
「七宝繋(ツナ)ぎ」に同じ。
(4)家紋の一。七宝繋ぎの一単位をもとに図案化したもの。
(5)生け花の花留めの一。金属で{(4)}の形に作ったもの。
七宝(4)[図]

七宝

しちほう [0] 【七宝】
〔仏〕 七つの宝物。経典によって説が分かれるが,「無量寿経」では,金・銀・瑠璃(ルリ)・玻璃(ハリ)・硨磲(シヤコ)・瑪瑙(メノウ)・珊瑚(サンゴ)をいう。「法華経」では,玻璃・珊瑚を除き真珠・玫瑰(マイカイ)を入れる。七珍。「恰も極楽浄土の―荘厳の有様も,かくやと覚ゆるばかりなり/太平記 8」
→しっぽう(七宝)

七宝印伝

しっぽういんでん [5] 【七宝印伝】
印伝革に紋柄(モンガラ)を彩色したもの。

七宝流し

しっぽうながし [5] 【七宝流し】
⇒七宝焼(シツポウヤ)き

七宝焼

しっぽう【七宝焼】
cloisonné ware.〜の cloisonné.

七宝焼

しっぽうやき [0] 【七宝焼(き)】
銅・銀などの金属の表面にガラス質の釉(ウワグスリ)を焼き付ける工芸技法。華麗な色彩に富む。七宝流し。エマイユ。

七宝焼き

しっぽうやき [0] 【七宝焼(き)】
銅・銀などの金属の表面にガラス質の釉(ウワグスリ)を焼き付ける工芸技法。華麗な色彩に富む。七宝流し。エマイユ。

七宝繋ぎ

しっぽうつなぎ [5] 【七宝繋ぎ】
有職(ユウソク)文様の一。同じ半径の円を,円周の四分の一ずつ重ねて四方に連ねるもの。

七宝荘厳

しっぽうしょうごん [0][5] 【七宝荘厳】
⇒しちほうしょうごん(七宝荘厳)

七宝荘厳

しちほうしょうごん [0][5] 【七宝荘厳】
七宝を用いて,仏像・仏堂を美しく飾ること。

七宝鳩

しっぽうばと [5] 【七宝鳩】
ハト目ハト科の鳥。全長約24センチメートル。尾が長く,雄は顔から胸が黒い。飼い鳥とする。アフリカとマダガスカルに分布。シチホウバト。

七寸

みずつき ミヅ― [0] 【承鞚・七寸・水付】
(1)馬の手綱の端を結びつける轡(クツワ)の部分名。
→轡
(2)手綱の両端。

七小町

ななこまち [4] 【七小町】
小野小町伝説に取材した七つの謡曲。「草子洗小町」「通(カヨイ)小町」「卒都婆(ソトバ)小町」「関寺小町」「鸚鵡小町」「雨乞小町」「清水小町」の七曲で,江戸時代,よく歌舞伎の題材,浮世絵の画題などになった。

七尺

しちしゃく [2] 【七尺】
一尺(約30.3センチメートル)の七倍。

七尾

ななお ナナヲ 【七尾】
石川県,能登半島東部の七尾湾に臨む市。古くから能登の中心で,七尾港を有し,水産加工業などが盛ん。

七尾線

ななおせん ナナヲ― 【七尾線】
JR 西日本の鉄道線。石川県津幡・羽咋・七尾・和倉温泉間,59.5キロメートル。能登半島南部を走る。かつて七尾線に含まれていた和倉温泉・輪島間は1991年(平成3)より,のと鉄道となる。

七島

しちとう [2] 【七島】
(1)列島をなす七つの島々。伊豆七島など。
(2)カヤツリグサ科の多年草。東南アジア原産。湿地に自生し,水田で栽培される。稈(カン)は高さ約1メートル,三角柱状で光沢がある。秋,頂に黄褐色の小穂を多数つける。主に薩南七島で,茎を裂いて編み七島表(オモテ)(琉球表)などを作る。シチトウイ。リュウキュウイ。

七島熱

しちとうねつ [3] 【七島熱】
恙虫(ツツガムシ)病の一種。フトツツガムシが媒介。伊豆七島に多く,冬期に流行がある。従来の恙虫病に比べると症状は軽い。

七島筵

しちとうむしろ [5] 【七島筵】
植物シチトウで作った筵。

七島藺

しちとうい [3] 【七島藺】
植物シチトウの別名。

七島表

しちとうおもて [5] 【七島表】
琉球(リユウキユウ)表の別名。

七年

しちねん [2] 【七年】
一年の七倍。ななねん。

七年忌

しちねんき [3] 【七年忌】
⇒七回忌(シチカイキ)

七年戦争

しちねんせんそう 【七年戦争】
1756年から63年まで,プロイセンのフリードリヒ大王とオーストリアのマリア=テレジアとの間で,シュレジエンの領有をめぐって始まった戦争。フランス・ロシアがオーストリア側,イギリスがプロイセン側についたが,海外植民地(インド・カナダ)でイギリスがフランスを破り,イギリス経済の世界的優位が確立した。

七度

ななたび [2] 【七度】
七回。また,多くの回数。

七度

しちど [2] 【七度】
(1)七回。七たび。また,回数の多いこと。
(2)〔音〕 音程の一。短七度,長七度,短七度より半音狭い減七度がある。

七度焼

しちどやき [0] 【七度焼(き)】
幾度も焼き付けて精製した上等の鍍金(メツキ)。七度鍍金。

七度焼き

しちどやき [0] 【七度焼(き)】
幾度も焼き付けて精製した上等の鍍金(メツキ)。七度鍍金。

七座

しちざ [2] 【七座】
鎌倉・室町時代,各地の市場に設けられた七つの専売店。絹座・炭座・米座・檜物(ヒモノ)座・千朶積(センダツミ)座・相物(アイモノ)座・馬商座。一説に,魚・米・器・塩・刀・衣・薬の専売店ともいう。

七弁

しちべん [0][2] 【七弁】
太政官の弁官の総称。左右の大弁・中弁・少弁と,中弁・少弁のうちで権官に補せられた一人を合わせていう。

七弦琴

しちげんきん [0][3] 【七弦琴】
琴(キン)の俗称。

七彩

しちさい [0] 【七彩】
七色。また,美しいいろどり。

七律

しちりつ [2] 【七律】
「七言律詩」の略。

七徳

しちとく [0] 【七徳】
(1)七つの徳。
(2)〔左氏伝(宣公十二年)〕
武の七つの徳。暴を禁じ,兵を治め,大を保ち,功を定め,民を安んじ,衆を和せしめ,財を豊かにする。
(3)「七徳の舞」の略。

七徳の舞

しちとくのまい [0] 【七徳の舞】
〔唐の太宗の武の七徳を表したところから〕
秦王破陣楽(ジンノウハジンラク)の別名。

七情

しちじょう [2][0] 【七情】
(1)七種類の感情。「礼記(礼運)」では,喜・怒・哀・懼(ク)・愛・悪(オ)・欲,仏家では,喜・怒・哀・楽・愛・悪・欲。
(2)漢方でいう,薬物の七つの作用。単行するもの,相須(マ)つもの,相使うもの,相畏(オソ)れるもの,相悪(ニク)むもの,相反するもの,相殺すものをいう。

七慢

しちまん [0] 【七慢】
〔仏〕
〔「慢」は慢心の意〕
おごりたかぶる煩悩を七種に分けたもの。慢・過慢・慢過慢・我慢・増上慢・下劣慢・邪慢の総称。

七所

ななところ [3] 【七所】
(1)七か所。七つの場所。
(2)「七所拵(ゴシラ)え」に同じ。「町人こしらへ―の大脇指し/浮世草子・一代男 7」

七所

しちしょ 【七所】
⇒山王七社(サンノウシチシヤ)

七所借り

ななところがり [0] 【七所借り】
方々から借り集めること。ななとこがり。

七所拵え

ななところごしらえ [6] 【七所拵え】
脇差(ワキザシ)の縁・頭(カシラ)・目貫・折金・栗形・裏瓦(ウラガワラ)・笄(コウガイ)の七か所を同じ地金,同じ図案でそろえたもの。ななところ。

七支刀

ななつさやのたち 【七支刀】
「しちしとう(七支刀)」に同じ。「―一口,七子鏡一面,及種々の重宝を献る/日本書紀(神功訓)」

七支刀

しちしとう [3] 【七支刀】
奈良県天理市石上(イソノカミ)神宮所蔵の古代の鉄剣。長さ75センチメートルで,刀身の左右に三本ずつの枝刀が出ている。刀身の両面に銘文があり,百済から日本に贈られたものであることがわかる。四世紀後半の作。ななつさやのたち。
七支刀[図]

七教

しちきょう [0][2] 【七教】
〔礼記(王制)〕
儒教でいう,人の守るべき七つの教え。父子・兄弟・夫婦・君臣・長幼・朋友・賓客に関する道義。

七日

なのか [0] 【七日】
〔「なぬか」の転〕
(1)月の七番目の日。なぬか。
(2)七つの日数。七日間。なぬか。

七日

なぬか [0] 【七日】
(1)「なのか(七日){(1)}」に同じ。特に,正月七日,また七月七日。「天の川―を契る心あらば/蜻蛉(上)」
(2)「なのか(七日){(2)}」に同じ。
(3)人が生まれて七日目の日。お七夜。「―よりこそ祝ひそめけれ/永久百首」
(4)人の死後,七日ごとに営む法事。また,その日。特に,最初の「初七日(シヨナヌカ)」と最後の「七七日(ナナナヌカ)」。「―のわざを母君ほとけ書き経書き法服して比叡にてし給ふ程に/宇津保(菊の宴)」

七日の節会

なぬかのせちえ 【七日の節会】
「白馬(アオウマ)の節会」に同じ。

七日七日

なぬかなぬか [4] 【七日七日】
七日目ごと。特に,人の死後七日目ごとの日。「―に仏書かせても,誰がためとか,心のうちにも思はむ/源氏(夕顔)」

七日参り

なぬかまいり [4] 【七日参り】
「七日詣(ナヌカモウ)で」に同じ。

七日帰り

なぬかがえり [4] 【七日帰り】
他所へ行って七日目に帰ってくること。初七日を連想するためこれを忌む風習がある。

七日日

なぬかび [3] 【七日日】
「七日盆(ナヌカボン)」に同じ。

七日正月

なぬかしょうがつ [4] 【七日正月】
正月七日の祝い。五節句のはじめとして,七種粥(ナナクサガユ)を食べて祝う。七種の節句。

七日盆

なぬかぼん [3] 【七日盆】
七月七日をいう。盆行事の初日。この日に墓掃除などをする地方が多い。盆始め。

七日詣で

なぬかもうで [4] 【七日詣で】
七日間かかさず社寺に参って祈願すること。正式には日に七度ずつ,七日間参る。七日参り。「御祈祷の―と偽り,清水の観音様に/浄瑠璃・孕常盤」

七日鮫

なぬかざめ [3] 【七日鮫】
ネズミザメ目の海魚。小形のトラザメ類の仲間で全長1メートル。体は灰褐色で不規則な暗褐色の斑紋をもつ。腹部はフグのように,海水を吸いこんで胃にためふくらますことができる。卵生。練り製品の原料となる。日本各地や東シナ海に分布。

七旬

しちじゅん [0] 【七旬】
(1)七〇歳。
(2)七〇日。

七星

しちせい [0] 【七星】
中国の星学で,北斗七星のこと。貪狼(ドンロウ)星・巨文星・禄存星・文曲星・廉貞星・武曲星・破軍星の七つ。しちしょう。しっしょう。

七星瓢虫

ななほしてんとう [5] 【七星瓢虫】
テントウムシの一種。体長約8ミリメートル。体は半球形で光沢がある。胸部は黒色,上ばねは橙色で七個の黒い紋がある。幼虫も成虫もアブラムシを食う益虫。日本・東アジアに広く分布。

七曜

しちよう [0] 【七曜】
(1)一週七日の,日・月・火・水・木・金・土の各曜日。
(2)七つの星。日・月と木星・火星・土星・金星・水星の五星。
(3)家紋の一。中央の円の周りに六個の小円を配した紋。北斗七星をかたどったもの。
〔(2)が原義,(1)は(2)によって名づけたもの〕

七曜星

しちようせい [3] 【七曜星】
(1)「七曜{(2)}」に同じ。
(2)北斗七星。

七曜暦

しちようれき [3] 【七曜暦】
日本で古く使われた暦の一。日・月・火・水・木・金・土の七曜を記した暦で,平安時代にはすでに使われていた。官用のもので民間では用いられていない。七曜の御暦(ゴリヤク)。

七曜表

しちようひょう [0] 【七曜表】
カレンダー。

七曲

ななわだ 【七曲】
「ななまがり(七曲)」に同じ。「―にわだかまりたる玉の/枕草子 245」

七曲がり

ななまがり [3][0] 【七曲(が)り】 (名)スル
道や坂などが幾重にも曲がっていること。つづらおり。ななわだ。「―の道」

七曲り

ななまがり [3][0] 【七曲(が)り】 (名)スル
道や坂などが幾重にも曲がっていること。つづらおり。ななわだ。「―の道」

七書

しちしょ [2] 【七書】
宋の朱服が古今の兵書の中から選んだ七種の兵書。孫子・呉子・司馬法・尉繚子(ウツリヨウシ)・三略・六韜(リクトウ)・李衛公問対をいう。武経七書。

七月

しちがつ [4] 【七月】
一年の七番目の月。文月(フミヅキ)((フヅキ))。[季]夏。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

七月

しちがつ【七月】
July <Jul.> .→英和

七月王政

しちがつおうせい 【七月王政】
七月革命で成立したフランスの立憲王政。1848年の二月革命で倒れた。

七月革命

しちがつかくめい 【七月革命】
1830年7月,パリ市民が起こしたブルボン復古王朝打倒の革命。シャルル一〇世の反動政治が終わり,大ブルジョア中心のルイ=フィリップによる立憲君主制(七月王政)が成立。

七本槍

しちほんやり [3] 【七本槍】
昔,合戦のとき,槍で巧名を立てた七人の勇士。特に,賤ヶ岳の七本槍は有名。

七本立て

しちほんだて [0] 【七本立て】
本膳料理で,七種の菜を供するもの。

七条

しちじょう [2] 【七条】
(1)七つのすじ。また,七つの箇条。
(2)七つの通り。また,基準となるところから七番目の通り。「京都の―大路」「北―通り」
(3)「七条の袈裟(ケサ)」の略。

七条の袈裟

しちじょうのけさ 【七条の袈裟】
三衣(サンエ)の一。仏事・法要の際に用いる華麗な袈裟。七条。七条衣。

七条仏所

しちじょうぶっしょ シチデウ― 【七条仏所】
定朝(ジヨウチヨウ)の子と伝えられる覚助(カクジヨ)を祖とする仏所。康慶・運慶・湛慶らが出て,鎌倉時代以後江戸時代に至るまで勢力をふるった。仏師名に慶の字を付したところから慶派とも呼ばれる。

七条大宮仏所

しちじょうおおみやぶっしょ シチデウオホミヤ― 【七条大宮仏所】
平安時代の仏所。定朝(ジヨウチヨウ)の子と伝える覚助(カクジヨ)の次男院助(インジヨ)を祖とし,院覚・院尊らの名匠が出た。鎌倉時代以後は七条仏所におされて衰退。仏師名に院の字を付したところから院派とも呼ばれる。

七条衣

しちじょうえ [3] 【七条衣】
七条の袈裟(ケサ)のこと。

七条院

しちじょういん シチデウヰン 【七条院】
(1157-1228) 高倉天皇の後宮藤原殖子の院号。信隆の女。後鳥羽天皇の母。1190年,院号宣下。

七枚起請

しちまいぎしょう [5] 【七枚起請】
熊野牛王(ゴオウ)の誓紙七枚に書いた起請文。また,七枚継ぎの誓紙に書いた起請文。

七歩の才

しちほのさい 【七歩の才】
〔魏の曹植(ソウシヨク)が兄丕(ヒ)の命によって,七歩歩む間に,詩を作ったという「世説新語」の故事から〕
作詩の才のすぐれて,しかも早いこと。

七段の備え

しちだんのそなえ 【七段の備え】
昔の陣立ての一。先頭・先(サキ)備え・脇備え・旗本・後(アト)備え・小荷駄奉行・遊軍の,七段に構えた陣。

七洋

しちよう [0] 【七洋】
⇒七(ナナ)つの海(ウミ)

七清華

しちせいが [3] 【七清華】
清華の家格である公家(クゲ)七家。
→清華家

七瀬

ななせ 【七瀬】
(1)七つの瀬。また,多くの瀬。「川の瀬を―渡りて/万葉 3303」
(2)「七瀬の祓(ハラエ)」をする七つの瀬。「難波の御はらへ―によそほしうつかまつる/源氏(澪標)」

七瀬の祓

ななせのはらえ 【七瀬の祓】
平安中期以降,宮中で毎月または臨時に行われた祓。天皇の災厄を移した人形(ヒトガタ)を七人の勅使が七か所の水辺(大七瀬・霊所七瀬・加茂七瀬など何通りかの組み合わせがある)に流すもの。一般貴族もこれに倣(ナラ)い,また鎌倉幕府も鎌倉に七瀬を選定した。七瀬の禊(ミソギ)。

七献の引き出物

しちこんのひきでもの 【七献の引(き)出物】
室町時代頃に始まった武家饗宴の際の引き出物。初献に馬,二献に太刀,三献に鎧(ヨロイ)あるいは腹巻,四献に弓と征矢(ソヤ),五献に沓(クツ)と行縢(ムカバキ),六献に鞘巻(サヤマキ),七献に小袖を客に進呈したこと。式の引き出物。

七献の引出物

しちこんのひきでもの 【七献の引(き)出物】
室町時代頃に始まった武家饗宴の際の引き出物。初献に馬,二献に太刀,三献に鎧(ヨロイ)あるいは腹巻,四献に弓と征矢(ソヤ),五献に沓(クツ)と行縢(ムカバキ),六献に鞘巻(サヤマキ),七献に小袖を客に進呈したこと。式の引き出物。

七珍

しちちん 【七珍】
⇒しっちん(七珍)

七珍

しっちん [0] 【七珍】
七つの宝。
→七宝(シチホウ)

七珍万宝

しっちんまんぽう [0] 【七珍万宝】
〔「まんぽう」は古くは「まんぼう」〕
〔仏〕 七宝と多くのたからもの。「家々の日記,代々の文書,―さながら塵灰となりぬ/平家 1」

七生

しちしょう [0][2] 【七生】
(1)〔仏教で,悟りの初段階である預流果(ヨルカ)を得た者は,人間界に七度生まれ変わる間に必ず涅槃(ネハン)に入るということから〕
七度生まれ変わること。また,永遠の意。しちせい。「世を忍ぶ身を隠匿呉(カクマイク)れたる志,―忘れられず/風流仏(露伴)」
(2)七代。「―にたたる」

七番日記

しちばんにっき 【七番日記】
小林一茶の句日記。一冊。1810年正月から18年12月(一茶四八歳から五六歳)まで九年間の記録。生活も落ち着いた頃のもので,一茶調最盛期を代表する。

七社

しちしゃ 【七社】
⇒山王七社(サンノウシチシヤ)

七祖

しちそ [2] 【七祖】
(1)七世の先祖。
(2)〔仏〕 一宗派の教えを次第に伝持した七人の祖師。
 (ア)中国浄土教で,慧遠(エオン)・善導・承遠・法照・少康・延寿・省常。蓮社の七祖。
 (イ)華厳宗で,馬鳴(メミヨウ)・竜樹・杜順・智儼(チゴン)・法蔵・澄観・宗密(シユウミツ)。
 (ウ)真言宗で,大日如来・金剛薩埵(コンゴウサツタ)・竜猛(リユウミヨウ)・竜智・金剛智・不空・慧果(ケイカ)。
 (エ)浄土真宗で,七高僧のこと。
→七高僧

七福神

しちふくじん【七福神】
the Seven Gods of Good Fortune.

七福神

しちふくじん [4] 【七福神】
福徳をもたらす神として信仰される七体の神。七福神信仰が盛んになった近世中期以降は,恵比寿(蛭子)・大黒天・毘沙門天(ビシヤモンテン)・弁財天・布袋(ホテイ)・福禄寿・寿老人の七神をいう。それまでの仏教・民間信仰などで福神として信仰されていたものが,経典の「七難即滅,七福即生」や竹林の七賢などにならい,室町時代に「七」に整えられたもの。瑞祥(ズイシヨウ)の象徴として絵画・彫刻・芸能の題材とされる。
→宝船

七福神詣で

しちふくじんもうで [7] 【七福神詣で】
新年に,七福神の社寺を巡拝して福徳を祈ること。近世盛んに行われた。七福神参り。七福詣で。[季]新年。

七種

ななくさ [2] 【七種・七草】
(1)七つの種類。また,「いろいろ」の意にも用いる。
(2)「春の七草」のこと。[季]新年。
(3)「秋の七草」のこと。[季]秋。
(4)「七種の節句」の略。

七種の宝

ななくさのたから 【七種の宝】
七種の宝物。金・銀・瑠璃(ルリ)・真珠など。七珍(シツチン)。「世の人の尊び願ふ―も我は何せむに/万葉 904」

七種の節句

ななくさのせっく 【七種の節句】
五節句の一。七草粥を食べて祝う正月七日の節句。七種の祝い。若菜の節(セチ)。人日(ジンジツ)。ななくさ。若菜の節(セチ)。

七種の船

しちしゅのふね 【七種の船】
七夕(タナバタ)に,七種の供物(一説に,七草)を積んで供えた船。牽牛が織女を迎えに出る船という。ななくさのふね。

七種爪

ななくさづめ [4] 【七種爪】
七種の節句に,七種の菜をゆでた湯に爪をひたしてから切った風習。邪気を払うと信じられていた。菜爪(ナツメ)。

七種競技

ななしゅきょうぎ [4] 【七種競技】
陸上競技の女子混成競技。第一日目は100メートルハードル・走り高跳び・砲丸投げ.200メートル,第二日目は走り幅跳び・槍投げ.800メートルを行い,各種目の得点を総合して順位を決める。五種競技に代わってオリンピック正式種目になった。ヘプタスロン。
→五種競技
→十種競技

七種粥

ななくさがゆ [4] 【七種粥・七草粥】
(1)正月七日に春の七草を入れて炊(タ)いた粥。のちには,薺(ナズナ)またはあぶら菜だけを用いるようにもなった。菜粥。薺粥。[季]新年。
(2)正月一五日に米・小豆・粟(アワ)など七種の穀物を入れて炊いた粥。後世には小豆だけを入れた「小豆粥」になった。《七種粥》

七種蓋置

しちしゅふたおき [4] 【七種蓋置】
茶道で用いる七種類の蓋置。穂屋・五徳・一閑人・三つ人形・三つ葉・蟹(カニ)・栄螺(サザエ)の七種。

七竃

ななかまど【七竃】
《植》a mountain ash;a rowan (tree).→英和

七竅

しちきょう [0][2] 【七竅】
人の顔にあいている七つの穴。各二つずつの目・耳・鼻の穴および口。七穴。七孔。

七竈

ななかまど [3] 【七竈】
バラ科の落葉小高木。山地に自生。葉は羽状複葉で小葉は披針形。初夏,枝先に白色五弁の小花がむらがって咲く。果実は小球形で,晩秋,赤く熟し,紅葉とともに美しい。七度かまどに入れても燃え残るほど燃えにくいためこの名があるという。[季]秋。
七竃[図]

七等

しちとう [0] 【七等】
(1)七つの等級。また,七番目の等級。
(2)孫以下七代の卑属。孫・曾孫・玄孫・来孫・昆孫・仍孫(ジヨウソン)・雲孫の総称。
(3)すぐれた人の七つの階級。五人にすぐれた者を茂,十人にすぐれた者を選,百人にすぐれた者を俊,千人にすぐれた者を英,二千人にすぐれた者を賢,一万人にすぐれた者を傑,一億人にすぐれた者を聖という。

七節

ななふし [2] 【七節】
(1)ナナフシ目ナナフシ科の昆虫。体長7〜10センチメートル。小枝に似た細長い体に短い触角と長い脚をもつ。全身褐色か緑色。擬態の例として有名。本州・四国・九州に分布。タケノフシムシ。
(2)ナナフシ目の昆虫の総称。エダナナフシ・トビナナフシ・コノハムシなど。
七節(2)[図]

七経

しちけい [0] 【七経】
中国の七種類の経書。易経・詩経・書経・礼記(ライキ)・楽記・春秋・論語,あるいは,易経・書経・詩経・周礼(シユライ)・儀礼(ギライ)・礼記・春秋など,いくつかの数え方がある。

七絶

しちぜつ [0] 【七絶】
「七言絶句」の略。

七縦七擒

しちしょうしちきん [6] 【七縦七擒】
諸葛孔明が敵将孟獲を七度擒(トリコ)にし七度縦(ハナ)った故事をいう語。

七色

なないろ [2] 【七色】
(1)七種類の色。赤・橙(ダイダイ)・黄・緑・青・藍(アイ)・菫(スミレ)の七色。「―の虹」
(2)七種類。また,多くの種類。「―の声を使い分ける」
(3)「七色唐辛子」の略。

七色唐辛子

なないろとうがらし [7] 【七色唐辛子】
「七味(シチミ)唐辛子」に同じ。

七色売り

なないろうり [4] 【七色売り】
七色菓子を売り歩いた者。

七色菓子

なないろがし [5] 【七色菓子】
近世,庚申(コウシン)に供えた七種の菓子。干菓子(ヒガシ)・砂糖豆・せんべいなど。のち大黒天やそのほかの神仏にも供えた。

七草

ななくさ [2] 【七種・七草】
(1)七つの種類。また,「いろいろ」の意にも用いる。
(2)「春の七草」のこと。[季]新年。
(3)「秋の七草」のこと。[季]秋。
(4)「七種の節句」の略。

七草

ななくさ【七草】
the seven spring herbs (春の);the seven autumn flowers (秋の).

七草粥

ななくさがゆ [4] 【七種粥・七草粥】
(1)正月七日に春の七草を入れて炊(タ)いた粥。のちには,薺(ナズナ)またはあぶら菜だけを用いるようにもなった。菜粥。薺粥。[季]新年。
(2)正月一五日に米・小豆・粟(アワ)など七種の穀物を入れて炊いた粥。後世には小豆だけを入れた「小豆粥」になった。《七種粥》

七衆

しちしゅ [2] 【七衆】
〔仏〕 仏弟子を七種に分類したもの。比丘(ビク)・比丘尼・式叉摩那(シキサマナ)・沙弥(シヤミ)・沙弥尼・優婆塞(ウバソク)・優婆夷(ウバイ)をいう。道俗七衆。

七覚

しちかく [2][0] 【七覚】
⇒七覚支(シチカクシ)

七覚支

しちかくし [3] 【七覚支】
〔仏〕 悟りを開くのを助ける七つの要件。正しい法を選びとる択法(チヤクホウ)覚支,正しい修行に励む精進覚支,真実を学ぶことを喜ぶ喜覚支,心身が軽やかで快い軽安(キヨウアン)覚支,対象にとらわれることのない捨覚支,心を集中させる定(ジヨウ)覚支,正しい心をしっかりと保つ念覚支をいう。七覚。七覚分。七菩提分。

七観音

しちかんのん [3] 【七観音】
〔仏〕
(1)人々を救済するため七種の姿をとって現れた観音。千手(センジユ)観音・馬頭観音・十一面観音・聖(シヨウ)観音・如意輪観音・准胝(ジユンデイ)観音・不空羂索(フクウケンジヤク)観音。
(2)京都の,革堂(コウドウ)・河崎・吉田寺・清水寺・六波羅蜜(ロクハラミツ)寺・六角堂・蓮華王院にある七つの観音。

七角形

しちかくけい【七角形】
a heptagon.→英和

七言

しちごん [0][2] 【七言】
一句が七文字から成っている漢詩の一体。七言詩。
→五言

七言古詩

しちごんこし [5] 【七言古詩】
漢詩の一体。一句が七言から成る古詩。句数に制限はなく,韻律・平仄(ヒヨウソク)も比較的自由。漢代以降に発展した。七古。

七言律

しちごんりつ [3] 【七言律】
「七言律詩」の略。

七言律詩

しちごんりっし [5] 【七言律詩】
漢詩の一体。七言八句から成る定型詩で,唐代に完成された。七言律。七律。
→律詩

七言排律

しちごんはいりつ [5] 【七言排律】
漢詩の一体。七言律詩と区別して,一〇句以上のものをいう。
→排律

七言絶句

しちごんぜっく [5] 【七言絶句】
漢詩の一体。七言四句から成る定型詩で,唐代に完成された。七絶。
→絶句

七賢

しちけん [0] 【七賢】
(1)〔論語(微子)〕
中国,周代の七人の賢人。伯夷(ハクイ)・叔斉・虞仲(グチユウ)・夷逸・朱張・柳下恵・少連の七人。
→七賢人
(2)竹林の七賢のこと。

七賢人

しちけんじん [3] 【七賢人】
紀元前六,七世紀頃のギリシャにおけるすぐれた思想家・為政者七人。諸説あるが,プラトンによれば,クレオブロス・ペリアンドロス・ピッタコス・ビアス・タレス・キロン・ソロンの七人。
→七賢

七赤

しちせき [2][0] 【七赤】
陰陽道(オンヨウドウ)の九星の一。五行では金に属し,本位は兌(ダ)(西)とする。

七転び八起き

ななころびやおき【七転び八起き】
ups and downs (of life).

七転び八起き

ななころびやおき [3][1] 【七転び八起き】
〔七度転んで八度立ち上がる意〕
(1)何度失敗しても屈せずに立ち上がること。七転八起(シチテンハツキ)。
(2)人生において浮き沈みの多いこと。失敗したり成功したり変転の激しいこと。「―の人生」

七転八倒

しちてんばっとう [0] 【七転八倒・七顛八倒】 (名)スル
〔「しってんばっとう」とも〕
転んでは起き,起きては転ぶこと。苦しくて転げ回ること。「激痛のあまり―する」「―の苦しみ」

七転八倒

しってんばっとう 【七転八倒・七顛八倒】 (名)スル
⇒しちてんばっとう(七転八倒)

七転八倒する

しちてんばっとう【七転八倒する】
(roll and) writhe in agony.

七転八起

しちてんはっき [5] 【七転八起・七顛八起】
「七転(ナナコロ)び八起(ヤオ)き」に同じ。

七輪

しちりん [2] 【七輪・七厘】
〔ものを煮るのに炭の価が七厘ですむ,という意によるという〕
土製のこんろ。
七輪[図]

七輪

しちりん【七輪】
a clay charcoal (cooking) stove.

七辺形

しちへんけい【七辺形】
a heptagon.→英和

七道

しちどう [2] 【七道】
⇒五畿七道(ゴキシチドウ)

七郎鼠

しちろうねずみ シチラウ― [5] 【七郎鼠】
ドブネズミの異名。

七部集

しちぶしゅう [3] 【七部集】
(1)「俳諧(芭蕉)七部集」の略称。
(2){(1)}にならって編まれた,俳諧撰集七部を集めたもの。「蕪村七部集」など。

七里

しちり [2] 【七里】
(1)一里の七倍の長さ。
(2)「七里飛脚(ビキヤク)」の略。

七里けっぱい

しちりけっぱい [2] 【七里けっぱい】
「七里結界(シチリケツカイ){(2)}」に同じ。

七里の渡し

しちりのわたし 【七里の渡し】
⇒宮(ミヤ)の渡し

七里ヶ浜

しちりがはま 【七里ヶ浜】
鎌倉市南西部,稲村ヶ崎から小動ヶ崎(コユルギガサキ)に至る間の海浜。

七里役所

しちりやくしょ [4] 【七里役所】
⇒七里継(シチリツ)ぎ宿(ヤド)

七里結界

しちりけっかい [2] 【七里結界】
(1)密教で,魔障を入れないように,七里四方に境界を設けること。
(2)人を忌みきらって近づけないこと。人を寄せつけないこと。

七里継ぎ宿

しちりつぎやど [4] 【七里継(ぎ)宿】
江戸時代,尾張・紀伊の徳川家などの大名が東海道筋七里ごとに役所を置き,江戸と国元との急な連絡に備えたもの。七里役所。

七里継宿

しちりつぎやど [4] 【七里継(ぎ)宿】
江戸時代,尾張・紀伊の徳川家などの大名が東海道筋七里ごとに役所を置き,江戸と国元との急な連絡に備えたもの。七里役所。

七里飛脚

しちりびきゃく [4] 【七里飛脚】
七里継ぎ宿に待機し,急な使いを果たした中間(チユウゲン)。

七重

しちじゅう [0] 【七重】
七つ重なっていること。また,そのもの。「―の塔」「―奏」

七重

ななえ [2] 【七重】
七つ重なっていること。また,幾重(イクエ)にも重なっていること。

七重の[に]

ななえ【七重の[に]】
sevenfold.→英和

七重八重

ななえやえ [2][2][1] 【七重八重】
幾重にも重なっていること。また,そのもの。「―花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞあやしき/後拾遺(雑五)」

七重宝樹

しちじゅうほうじゅ [5] 【七重宝樹】
〔仏〕 極楽にあるという七重に並んだ七種の宝樹。金樹・銀樹・瑠璃(ルリ)樹・玻璃(ハリ)樹・珊瑚(サンゴ)樹・瑪瑙(メノウ)樹・硨磲(シヤコ)樹。また,黄金の根・紫金(シゴン)の茎・白銀の枝・瑪瑙の条・珊瑚の葉・白玉の花・真珠の菓をもった七宝の宝樹ともいわれる。「鳧雁(フガン)鴛鴦(エンノウ)につばさをならべ,―の梢に翔(カケ)り/謡曲・初雪」

七金山

しちこんせん [3] 【七金山】
〔仏〕 須弥山(シユミセン)を取り囲む七つの山。どれも光を発するので金山と呼ぶ。

七階草

しちかいそう [0] 【七階草】
クリンソウの異名。

七雄

しちゆう [0] 【七雄】
(1)中国の戦国時代における,秦・楚・燕・斉・趙・魏(ギ)・韓の七強国。
(2)日本の戦国時代における,織田信長・毛利元就(モトナリ)・今川義元・武田信玄・上杉謙信・北条氏康・豊臣秀吉の七将。

七難

しちなん [2][0] 【七難】
(1)〔仏〕 七種類の災難。特定の経典や仏・菩薩などによって避けることができるとされる。諸説あるが,「仁王経」では日月失度難・星宿失度難・災火難・雨水難・悪風難・亢陽(コウヨウ)難・悪賊難,「法華経」では火難・水難・羅刹(ラセツ)難・刀杖難・鬼難・枷鎖(カサ)難・怨賊(オンゾク)難をいう。
(2)多くの災難,または欠点。「色の白いは―隠す」

七難九厄

しちなんくやく [5] 【七難九厄】
七と九の年まわりは災厄がありがちだ,という俗信。

七難八苦

しちなんはっく [5] 【七難八苦】
七難と八苦。さまざまな苦難。「我に―を与えたまえ(=山中鹿之介ガ言ッタトイウ言葉)」

七難即滅日

しちなんそくめつにち [8] 【七難即滅日】
九星で,諸難の滅却するよい日,万事に用いて吉だという日。正月は巳,二月は午,三月は未,四月は申,五月は酉,六月は戌,七月は亥,八月は子,九月は丑,一〇月は寅,一一月は卯,一二月は辰の日をいう。

七面山

しちめんざん 【七面山】
山梨県南西部,身延(ミノブ)山地にある山。海抜1989メートル。日朗上人開山の日蓮宗の聖山。山頂近くには敬慎院がある。

七面鳥

しちめんちょう [0] 【七面鳥】
キジ目キジ科の鳥。北米の原産。頭から首にかけて皮膚が裸出し,頭部ではいぼ状,あごの下では肉塊状をなし,色が赤・青・紫などに変わるのでこの名がある。羽色は青銅色。肉質がよく,クリスマスや感謝祭の料理用に飼育。吐綬鶏(トジユケイ)。ターキー。

七面鳥

しちめんちょう【七面鳥】
a turkey.→英和

七音

しちいん [2] 【七音】
⇒七声(シチセイ)

七音

しちおん [2] 【七音】
(1)音韻上の七つの声音。唇音・舌音・牙音・歯音・喉音・半舌音・半歯音。
(2)「七声(シチセイ)」に同じ。

七頭

しちとう [0] 【七頭】
室町時代,三管領に次ぐ家格の七家。山名・京極・一色(イツシキ)・土岐(トキ)・赤松・上杉・伊勢をいう。

七顛八倒

しってんばっとう 【七転八倒・七顛八倒】 (名)スル
⇒しちてんばっとう(七転八倒)

七顛八倒

しちてんばっとう [0] 【七転八倒・七顛八倒】 (名)スル
〔「しってんばっとう」とも〕
転んでは起き,起きては転ぶこと。苦しくて転げ回ること。「激痛のあまり―する」「―の苦しみ」

七顛八起

しちてんはっき [5] 【七転八起・七顛八起】
「七転(ナナコロ)び八起(ヤオ)き」に同じ。

七飯

ななえ 【七飯】
北海道南西部,亀田郡の町。北西部は駒ヶ岳・大沼・小沼などがあり,大沼国定公園に属する。

七騎落

しちきおち 【七騎落】
能の一。四番目物。作者未詳。石橋山で敗れ,船で安房に落ちる頼朝主従は八人であったが,頼朝は,源氏には八騎は不吉という先例があるので,一人下ろせと土肥実平に命じる。実平は我が子遠平を陸に残すが,頼朝に心を寄せる敵方の和田義盛が遠平を助ける。

七高僧

しちこうそう [3] 【七高僧】
釈迦以来,親鸞(シンラン)の開宗に至るまで,弥陀(ミダ)の他力本願を宣布し西方浄土への往生を勧めた七人の高僧。インドの竜樹・天親,中国の曇鸞(ドンラン)・道綽(ドウシヤク)・善導,日本の源信・源空。親鸞の選定という。七祖。

七高山

しちこうざん [3] 【七高山】
近畿地方の七つの高い山。比叡山・比良山・伊吹山・愛宕(アタゴ)山・神峰山(カブセン)・金峰山(キンプセン)・葛城(カツラギ)山をいう。

まん [1] 【万】
数の単位。千の一〇倍。また,数の多いこと。よろず。

ばん [1] 【万】 (副)
(下に打ち消しの語を伴って用いる)
(1)どうしても。まんいち。「―やむを得ない場合」
(2)けっして。万に一つも。「―遺漏なきを期す」

よろず ヨロヅ [1][0] 【万】
(1)数の単位,万(マン)。
(2)数が非常に多いこと。たくさん。あまた。「―の神々」
(3)(副詞的に用いて)何事につけ。すべて。万事。「―ご相談承ります」
(4)種類が非常に多いこと。いろいろ。「御祈など―に仕まつらせ給ふ/栄花(月の宴)」

まん【万】
ten thousand.幾〜もの tens of thousands of <people> .

よろず ヨロヅ 【万】
姓氏の一。

万が一

まんがいち [1] 【万が一】
■一■ (名)
「まんいち{■一■}」に同じ。「―のことがあっては大変だ」
■二■ (副)
「まんいち{■二■}」に同じ。「―失敗したらどうしよう」

万が稀

まんがまれ 【万が稀】 (連語)
きわめてまれであること。「―ノオイデデゴザル/日葡」

万と

まんと 【万と】 (副)
たくさん。どっさり。「此の女郎衆も,手は―しこんでござります/洒落本・傾城買四十八手」

万の

よろず【万の】
all;→英和
every.→英和

万の文反古

よろずのふみほうぐ ヨロヅ― 【万の文反古】
浮世草子。五巻。井原西鶴作。1696年刊。人心の機微を描いた書簡体小説集。一七編から成る。西鶴文反古。

万一

まんいち [1] 【万一】
■一■ (名)
万のうちの一。ほとんどないが,ごくまれにあること。万が一。万に一つ。「―の場合に備える」「―を考える」
■二■ (副)
ひょっとして。もしも。万が一。「―行けなくなったら電話する」

万一

まんいつ [1] 【万一】
⇒まんいち(万一)

万一

まんいち【万一】
by any chance.〜失敗したら if one should fail;in case one fails.彼に〜の事があれば if the worst happens to him.〜の覚悟をする be prepared for the worst.→英和
〜の場合には in case of[in an]emergency.

万一

ばんいち [1] 【万一】 (副)
(1)「まんいち(万一)」に同じ。「―に危む心から,暫く差控てゐた/浮雲(四迷)」
(2)一事が万事。いちいち。何につけても。「珍しくもねえ喧嘩を―(町役人ニ)持つてくでもねえから/滑稽本・浮世風呂 4」

万万

まんまん [0][3][1] 【万万】
■一■ (名)
(1)数の名。一万の一万倍。多数。無数。
(2)非常に多くの事。すべての事。「―千世めが思いになされませ/浄瑠璃・宵庚申(下)」
■二■ (副)
「ばんばん(万万)」に同じ。「尚(マダ)年がゆかぬから其様なことは―あるまいとは思ふけれど/谷間の姫百合(謙澄)」

万万

ばんばん [0][3][1] 【万万】
■一■ (副)
(1)十分に。このうえなく。「―承知のうえだ」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)
 (ア)少しも。決して。「―疑を容(イ)れず/福翁百話(諭吉)」
 (イ)万一にも。よもや。「那様(ソンナ)事は―有るまいけれど/金色夜叉(紅葉)」
■二■ (形動)[文]ナリ
たいへんまさっているさま。「君の友情は恋情の深きに勝(マサ)る―なるを知れり/花柳春話(純一郎)」

万万一

ばんばんいつ [3] 【万万一】 (副)
もし。まんいち。まんまんいち。

万万一

まんまんいち [3] 【万万一】 (副)
ほとんどありえないと思うがひょっとして。万一。「―反対されたら家を出る」

万万歳

ばんばんざい [3] 【万万歳】
「万歳」を強めていう語。ばんばんぜい。まんまんぜい。

万丈

ばんじょう [0] 【万丈】
(1)非常に高いこと。また,非常に深いこと。「―の山千仞(センジン)の谷」「黄塵―」
(2)意気が盛んではげしいこと。「―の気を吐く」「気炎―」

万世

ばんせい [1] 【万世】
万代。よろずよ。永遠。永久。とわ。「―に伝える」「―不朽(フキユウ)」

万世

よろずよ ヨロヅ― 【万代・万世】
限りなく久しい世。万年。よろずとせ。「―の語らひぐさといまだ見ぬ人にも告げむ/万葉 4000」

万世一系

ばんせいいっけい [1] 【万世一系】
永遠に一つの系統が続くこと。多く皇統についていう。

万世不易

ばんせいふえき [1] 【万世不易】
永久に変わらないこと。万代不易。

万両

まんりょう [1] 【万両】
(1)一万両。多額の金。
(2)ヤブコウジ科の常緑小低木。暖地の林中に自生。庭木・鉢植えなどにする。葉は質厚く長楕円形で波状の鋸歯(キヨシ)がある。夏,白色の小花が散状につく。晩秋,液果が赤く熟し,翌春まで木についている。[季]冬。

万乗

ばんじょう [0] 【万乗】
〔「乗」は乗り物を数える単位。中国の周代に,天子は戦時に兵車一万両を出したことから〕
天子。また,天子の位。「一天―の天子」「我,十善の戒功によつて,―の宝位を保つ/平家 1」

万乗の君

ばんじょうのきみ 【万乗の君】
天子。「忝(カタジケナ)くも―の御方(ミカタ)に参ず/太平記 8」

万事

ばんじ [1] 【万事】
あらゆること。すべてのこと。「―思い通りになる」「一事が―」「―心得る」

万事

ばんじ【万事】
all things;everything.→英和
〜うまくゆく Everything goes well.〜休す All is over with me.〜よろしく See that all is well.

万亭応賀

まんていおうが 【万亭応賀】
(1818-1890) 戯作者。江戸の人。本名,服部孝三郎。「釈迦八相倭(ヤマト)文庫」などの伝奇的合巻に長じ,明治維新後は,反時代的な風刺作品を著す。

万人

ばんにん [0][3] 【万人】
多くの人。すべての人。ばんじん。「―向き」「彼の功績は―の認めるところだ」

万人

まんにん [0][1] 【万人】
多くの人。ばんにん。

万人

ばんじん [0][3] 【万人】
すべての人。ばんにん。

万人向き

まんにんむき [0] 【万人向き】
だれにでも向くこと。ばんにんむき。

万人向きである

ばんにん【万人向きである】
suit every taste.

万人坑

まんにんこう [3] 【万人坑】
〔多くの遺体が埋められた穴,の意〕
日中戦争後期,中国東北地方で日本の炭鉱などに徴用された中国人が,酷使された結果死者が続出し,その遺体が埋められた穴の跡をいう。

万仞

ばんじん [0] 【万尋・万仞】
〔一尋(ヒトヒロ)の一万倍の意〕
非常に高いこと。また,非常に深いこと。「―の峰」「―の谷」

万代

ばんだい [1][0] 【万代】
限りなく続く世。万世。永久。よろずよ。まんだい。

万代

よろずよ ヨロヅ― 【万代・万世】
限りなく久しい世。万年。よろずとせ。「―の語らひぐさといまだ見ぬ人にも告げむ/万葉 4000」

万代

まんだい [1][0] 【万代】
⇒ばんだい(万代)

万代不易

ばんだいふえき [1] 【万代不易】
いつまでも変わらないこと。万世不易。千古不易。「―の摂理」

万代和歌集

まんだいわかしゅう マンダイワカシフ 【万代和歌集】
歌集。二〇巻。私撰集。衣笠家良(1192-1264)撰か。1248年成立。万葉時代から当代までの,勅撰集にもれた歌約三八〇〇首を,勅撰集の部立てにならって収める。特に,鎌倉時代の歌人の歌が多く,以後の勅撰集の資料として利用された。

万余

まんよ [1] 【万余】
一万あまり。きわめて多いこと。「―の観衆」

万作

まんさく【万作】
《植》a Japanese witch hazel.

万全

ばんぜん [0] 【万全】 (名・形動)[文]ナリ
まったく完全なこと。手落ちのないこと。また,そのさま。「―の策を講ずる」「準備に―を期す」「―な対策」「体調を―に整える」

万全を期する

ばんぜん【万全を期する(ため)】
(to) make assurance doubly sure.〜の策をとる take the wisest measure.

万八

まんぱち 【万八】
(1)〔万のうち真実は八つだけの意〕
うそ。ほら。また,うそつき。千三つ。「世に―といふ事は,此の男より始まりける/浄瑠璃・神霊矢口渡」
(2)酒の異名。「日用の―と申し候/浄瑠璃・当麻中将姫」

万分の一

まんぶんのいち 【万分の一】 (連語)
万のうちの一。ごくわずか。「せめて―なりと御恩返しをしたい」

万別

ばんべつ [0] 【万別】
さまざまな区別があること。「千差―」

万力

まんりき【万力】
<米> a vise[ <英> vice].→英和

万力

まんりき [0] 【万力】
(1)工作物を挟んで締めつけて固定する道具。バイス。
(2)「轆轤(ロクロ){(1)
 (ウ)}」に同じ。
(3)船具の一。一端に鉤(カギ)をつけた綱。船の荷物の揚げ降ろしに用いる。鉤の緒。

万劫

まんごう [0] 【万劫】
〔仏〕 一万劫の意で,きわめて遠大な年月のこと。

万劫末代

まんごうまつだい [6] 【万劫末代】
万世の後の世。永遠の後。

万化

ばんか [1] 【万化】 (名)スル
さまざまに変化すること。「千変(センペン)―」

万卒

ばんそつ [1] 【万卒】
多数の兵卒。「―は得やすく一将は得難し」

万博

ばんぱく [0] 【万博】
万国博覧会の略。

万博公園

ばんぱくこうえん 【万博公園】
大阪府吹田市,日本万国博覧会の会場跡地を整備した公園。日本庭園・国立民族学博物館・国立国際美術館・エキスポランドなどがある。万国博記念公園。

万口

ばんこう [0][1] 【万口】
多くの人の言葉。多数の人の言うところ。衆口。評判。「甲唱え乙和し,―殆んど一に出づるが如く/雪中梅(鉄腸)」

万古

ばんこ [1] 【万古】
(1)遠い昔。また,大昔から今まで。千古。永久。永遠。「吾は―蒼然たる墳墓の上に立つなり/欺かざるの記(独歩)」
(2)「万古焼」の略。

万古不易

ばんこふえき [1][1][1] 【万古不易】
永久に変わらないこと。「―の真理」

万古焼

ばんこやき [0] 【万古焼】
陶器の一。元文年間(1736-1741)に伊勢国桑名の沼波弄山(ヌナミロウザン)の創始したもの。赤絵に秀作が多く,古万古・弄山万古と呼ばれ,弄山が江戸で製作したものは江戸万古の名がある。中絶後天保年間(1830-1844)に再興され,現在は四日市などで,褐色・朱褐色の急須を中心とする四日市万古と呼ばれるものが作られている。

万句

まんく [1][0] 【万句】
(1)連歌・俳諧の形式の一。百韻を百巻または千句(百韻一〇巻から成る)を一〇回行なったもの。宗匠立机の披露などで行われた。「北野社一日万句」「生玉(イクダマ)万句」など。
(2)「万句合」の略。

万句合

まんくあわせ [4] 【万句合】
享保期(1716-1736)以後特に江戸で盛行した雑俳の興行形態の名。一回の興行に一万句前後の応募句があった。また,その興行のたびに勝句(高点句)を印刷し入選者に配った刷り物をもいう。初代川柳の万句合から付句のみを抜いて編んだものが「誹風柳多留」。摺暦(スリゴヨミ)万句合。

万善

まんぜん [0][1] 【万善】
〔仏〕 いっさいの善行・善事。あらゆる善事。

万国

ばんこく [1] 【万国】
(1)あらゆる国。世界中の国々。万邦。「親子の情愛は―共通だ」
(2)国際,世界の意。

万国公法

ばんこくこうほう [5] 【万国公法】
国際法の旧称。

万国博覧会

ばんこくはくらんかい [7] 【万国博覧会】
〔exposition〕
世界各国がその工業製品・科学機械・美術工芸品などを出品展示する国際的な博覧会。1851年ロンドンで第一回が開かれた。日本の参加は67年のパリ万国博が最初で,江戸幕府・薩摩藩・佐賀藩がそれぞれ別個に出品展示を行なった。1970年(昭和45)には大阪で開催。万国博。万博(バンパク)。エキスポ。エクスポ。

万国地図

ばんこくちず [5] 【万国地図】
世界地図。

万国平和会議

ばんこくへいわかいぎ 【万国平和会議】
軍備縮小と世界平和を議題として,オランダのハーグで開催された二回の国際会議。1899年には二六か国が,1907年には四四か国が参加。軍縮問題は討議されなかったが,国際紛争平和的処理協約,有毒ガスの使用禁止宣言などを採択。ハーグ平和会議。

万国旗

ばんこく【万国旗】
flags of all nations.万国博覧会 an international[a world]exposition; <米> a world's fair;an Expo.

万国旗

ばんこっき バンコク― [3] 【万国旗】
⇒ばんこくき(万国旗)

万国旗

ばんこくき [3] 【万国旗】
世界中の国々の国旗。「会場を―で飾る」

万国著作権保護同盟条約

ばんこくちょさくけんほごどうめいじょうやく 【万国著作権保護同盟条約】
1886年ベルンで締結された著作権を国際的に保護するための条約。日本は99年(明治32)加盟。ベルヌ条約。

万国著作権条約

ばんこくちょさくけんじょうやく 【万国著作権条約】
ユネスコの推進により,1952年ジュネーブで調印された著作権の国際的保護に関する条約。著作権保護の異なる方式の統一的調整などをはかる。日本は56年(昭和31)加盟。

万国議員同盟

ばんこくぎいんどうめい 【万国議員同盟】
⇒列国議会同盟(レツコクギカイドウメイ)

万国郵便連合

ばんこくゆうびんれんごう 【万国郵便連合】
郵便物の円滑な相互交換など郵便諸業務の国際協力促進を目的とする国際機関。1874年,創設。日本は77年(明治10)に加盟。1947年,国際連合の専門機関となる。事務局所在地ベルン。UPU 。

万国音標文字

ばんこくおんぴょうもじ [9][1][5] 【万国音標文字】
⇒国際音声記号(コクサイオンセイキゴウ)

万境

ばんきょう [0] 【万境】
(1)あらゆる境遇。
(2)あらゆる場。

万売り帳

よろずうりちょう ヨロヅ―チヤウ 【万売り帳】
売り上げた商品や代金などを記入する帳簿。「―なにはの浦は日本第一の大湊にして/浮世草子・一代女 5」

万天

ばんてん [0] 【万天】
(1)天全体。まんてん。
(2)天下。世界。

万太郎

まんたろう マンタラウ 【万太郎】
⇒久保田(クボタ)万太郎

万夫

ばんぷ [1] 【万夫】
多くの男。多くの武士。

万夫不当

ばんぷふとう [1] 【万夫不当】
多くの人があたってもかなわないほど,強くて勇ましいこと。「―の勇士」

万姓

ばんせい [1][0] 【万姓】
すべての民。万民。「政府は―の政府にして/明六雑誌 2」

万子

ワンズ [0] 【万子】
〔中国語〕
「萬」の字を使った麻雀の牌(パイ)。

万宝

まんぽう [0] 【万宝】
⇒ばんぽう(万宝)

万宝

ばんぽう [0] 【万宝】
多くの宝物。まんぽう。「七珍(シツチン)―」

万宝山事件

まんぽうざんじけん 【万宝山事件】
1931年(昭和6)7月,中国東北部(満州)長春郊外の万宝山付近で起きた,朝鮮農民と中国農民との衝突事件。朝鮮から満州に流入した朝鮮農民が,日本官憲の庇護のもとに,水田開墾のための用水工事を強行したことにより,これに反対する中国農民と衝突した。

万宝貝

まんぽうがい [3] 【万宝貝】
海産の巻貝。殻高16センチメートル内外。殻は卵形で,殻口は縦に長く開き,殻口の外唇が厚い。殻表は灰褐色の地に赤紫色の斑紋があり,瘤(コブ)状の突起が並ぶ。カメオ彫刻の材料にする。奄美大島以南に分布。

万客

ばんかく [0] 【万客】
⇒ばんきゃく(万客)

万客

ばんきゃく [0] 【万客】
多くの客。ばんかく。

万寿

まんじゅ 【万寿】
年号(1024.7.13-1028.7.25)。治安の後,長元の前。後一条天皇の代。

万寿

ばんじゅ [1] 【万寿】
寿命の長いこと。まんじゅ。「―無窮」

万寿寺

まんじゅじ 【万寿寺】
京都市東山区にある臨済宗の寺。山号は京城山。東福寺塔頭(タツチユウ)の一。京都五山の一。1097年白河上皇の命によって建立された六条御堂に始まる。1258年万寿禅寺と改称,湛照を開山とした。1575年東福寺山内の三聖寺に合して両寺号を併称,現寺号となったのは明治以降。

万寿山

まんじゅさん 【万寿山】
中国,北京市の北西,頤和園(イワエン)にある山丘。清朝乾隆帝以後,万寿山離宮が営まれた。

万寿菊

まんじゅぎく [3] 【万寿菊】
マリーゴールドの園芸種。高さ約50センチメートル。花は大輪の八重咲きで,花弁の数が多く,黄・淡黄・橙(ダイダイ)色など。コウオウソウ。クジャクソウ。

万尋

ばんじん [0] 【万尋・万仞】
〔一尋(ヒトヒロ)の一万倍の意〕
非常に高いこと。また,非常に深いこと。「―の峰」「―の谷」

万屋

よろずや【万屋】
a general store (店);a jack-of-all-trades (何でもやる人).

万屋

よろずや ヨロヅ― [0] 【万屋】
(1)種々のこまごまとした日用品を売る店。
(2)物事に広く通じている人。なんでも,ひととおりはできる人。なんでもや。

万岳

ばんがく [0] 【万岳】
たくさんの山。「千山―」

万巻

まんがん [0] 【万巻】
たくさんの書物。ばんかん。「―の書」

万巻

ばんかん [0] 【万巻】
多くの書物。「―の書をひもとく」

万年

まんねん【万年】
〔名〕ten thousand years;(an) eternity (永久);→英和
〔形〕perpetual;→英和
eternal.→英和
万年雪 perpetual snows.

万年

まんねん [0][1] 【万年】
(1)一万年。長い年月。「鶴は千年,亀は―」
(2)名詞の上に付いて,接頭語的に用い,いつまでも変わらずにその状態である意を表す。「―青年」「―補欠」

万年塀

まんねんべい [3] 【万年塀】
(木製などでなく)コンクリートの板で作った塀。

万年床

まんねんどこ [3] 【万年床】
敷きっぱなしになっている寝床。

万年新造

まんねんしんぞ 【万年新造】
いくつになっても若々しく美しい女性。万年娘。まんねんしんぞう。「―といはれたる,花の盛りも永くは保たず/人情本・辰巳園 3」

万年暦

まんねんごよみ [5] 【万年暦】
開運や相性,日の吉凶などを記した,何年にもわたって使える暦。永代暦。「―のあふもふしぎ,あはぬもをかし/浮世草子・永代蔵 5」

万年杉

まんねんすぎ [3] 【万年杉】
ヒカゲノカズラ目の常緑性シダ植物。深山の樹下に自生。茎は地下を横走する根茎からまばらに出て,高さ約20センチメートル。上半が分枝して密に葉をつけ,スギの小枝のような形になる。漢名,玉柏。
万年杉[図]

万年筆

まんねんふで [3] 【万年筆】
(1)「万年筆(ヒツ)」に同じ。
(2)矢立ての異称。

万年筆

まんねんひつ【万年筆】
a fountain pen.

万年筆

まんねんひつ [3] 【万年筆】
携帯用のペン。軸の中にいれたインクが,毛管現象によってペン先に伝わることにより字が書ける。
〔fountainpen の訳語〕

万年紙

まんねんがみ [3] 【万年紙】
漆を塗った厚紙。書いた文字などを拭(ヌグ)って消すことができる。まんねんし。

万年茸

まんねんたけ [3] 【万年茸】
担子菌類ヒダナシタケ目のきのこ。広葉樹の根元や切り株に生える。傘は腎臓形で,径20センチメートルに達し,初め黄色,のちに赤褐色ないし紫褐色となり,漆塗りに似た光沢がある。質はかたく,腐らない。中国や日本で古くから縁起のよいきのことして,床飾りなどにし,また漢方薬に用いる。霊芝(レイシ)。幸茸(サイワイタケ)。桂芝(ケイシ)。まんねんだけ。

万年草

まんねんぐさ [3] 【万年草】
ベンケイソウ科の多年草。オノマンネングサ・メノマンネングサ・コモチマンネングサなどの総称。

万年蘭

まんねんらん [3] 【万年蘭】
リュウゼツランの異名。

万年通宝

まんねんつうほう [5] 【万年通宝】
760年,和同開珎に次いで鋳造された銅銭。皇朝十二銭の一。

万年酢

まんねんず [3] 【万年酢】
蒸した米と麹(コウジ)と水を瓶などに入れて発酵させてつくる酢。使った分だけ水や麹を足して長く使用する。

万年雪

まんねんゆき [3] 【万年雪】
高山などにある,一年中消えない雪。越年性雪渓。

万年青

まんねんせい [3] 【万年青】
オモトの漢名。

万年青

おもと [0] 【万年青】
ユリ科の常緑多年草。葉は太い根茎から出て,広披針形で質が厚く,光沢がある。夏,葉間から短い花茎を出し,緑黄色の花を穂状につけ,球形の赤または黄色の実を結ぶ。園芸品種が多い。漢方で根茎を強心剤・利尿薬とする。
〔「万年青の実」は [季]秋〕

万度

まんど [1] 【万度】
(1)一万回。度数の多いこと。よろずたび。
(2)〔「万度祓(バライ)」の略〕
「一万度祓」に同じ。
(3)木の枠に紙を張って一万度の祓箱の形に作り,長い柄をつけた灯籠(トウロウ)。祭礼のとき御祭礼などと書き,火をともして持ち歩く。古くは棒の先に一万度の祓箱を下げたという。まんどう。

万度祓

まんどばらい [4] 【万度祓】
「一万度祓」に同じ。

万座温泉

まんざおんせん 【万座温泉】
群馬県嬬恋(ツマゴイ)村,草津白根山西麓にある温泉。硫黄泉。冬期はスキー場。

万庵

ばんあん 【万庵】
(1666-1739) 江戸中期の禅僧・漢詩人。江戸の人。名は原資,号は万庵・芙蓉軒。はじめ宋元風の詩を作っていたが,のちに古文辞学によって華麗な詩風に変じた。著「江陵集」「解脱集」

万庶

ばんしょ [1] 【万庶】
世の中のすべての民。万民。

万延

まんえん 【万延】
年号(1860.3.18-1861.2.19)。安政の後,文久の前。孝明天皇の代。

万延元年遣米使節

まんえんがんねんけんべいしせつ 【万延元年遣米使節】
1860年(万延1)日米修好通商条約批准書交換のため渡米した,新見正興以下八一人からなる使節団。咸臨丸(カンリンマル)が随行し,日本人による初の太平洋横断を達成した。

万延金

まんえんきん [0] 【万延金】
江戸幕府が1860年(万延1)以降鋳造した金貨。大判・小判・二分金・一分金・二朱金があり,品位は劣悪。

万引

まんびき [0] 【万引(き)】 (名)スル
〔「まびき(間引)」の転〕
客のふりをして,店から商品を盗むこと。また,その人。「高級品を―される」

万引

まんびき【万引】
shoplifting;→英和
a shoplifter (人).→英和
〜する steal <a thing> from a shop;→英和
shoplift.

万引き

まんびき [0] 【万引(き)】 (名)スル
〔「まびき(間引)」の転〕
客のふりをして,店から商品を盗むこと。また,その人。「高級品を―される」

万恒河沙

まんごうがしゃ 【万恒河沙】
〔仏〕
〔「恒河沙」はガンジス河の沙の意〕
無量無数,莫大な量のたとえ。恒沙(ゴウジヤ)。恒河沙。一万恒沙。「此の仙人―の衆生に穀を施して/宇津保(俊蔭)」

万恨

ばんこん [0] 【万恨】
多くのうらみ。「―を抱く」

万愚節

ばんぐせつ [3] 【万愚節】
エープリル-フール。[季]春。

万感

ばんかん [0] 【万感】
一時に心に浮かぶ種々さまざまな感情。「―胸に迫る」「―の思いを託す」

万態

ばんたい [0] 【万態】
いろいろな状態。万状。「千姿―」

万慮

ばんりょ [1] 【万慮】
さまざまの思慮。多くの考え。「―の一失」

万戸

ばんこ [1] 【万戸】
(1)多くの家。
(2)「万戸侯」の略。「位,外戚を越え,禄―に過ぎたり/太平記 26」

万戸侯

ばんここう [3] 【万戸侯】
一万戸ある土地を領する諸侯。知行の多い大名。

万掛け帳

よろずかけちょう ヨロヅ―チヤウ [1][0][0] 【万掛(け)帳】
掛け売りの内容や金額をまとめて記入しておく帳面。

万掛帳

よろずかけちょう ヨロヅ―チヤウ [1][0][0] 【万掛(け)帳】
掛け売りの内容や金額をまとめて記入しておく帳面。

万斛

ばんこく [0] 【万斛】
〔「斛」は容量の単位。「石(コク)」に同じ〕
分量がはかりきれないほど多いことにいう語。「―の涙を流す」「―の同情」

万春楽

ばんしゅんらく 【万春楽】
⇒ばんすらく(万春楽)

万春楽

ばんすらく 【万春楽】
平安時代,踏歌(トウカ)の際に歌った歌謡。「ばんすらく」という囃子詞(ハヤシコトバ)をもつ。ばんしゅんらく。ばんずらく。

万暦

ばんれき 【万暦】
(1)中国,明の神宗(万暦帝)の年号(1573-1620)。
(2)「万暦赤絵」の略。

万暦

まんれき 【万暦】
⇒ばんれき(万暦)

万暦帝

ばんれきてい 【万暦帝】
(1563-1620) 中国,明の第一四代皇帝(在位 1572-1620)。廟号は神宗。治世中,東林派対非東林派官僚の対立激化による政治の空白,豊臣秀吉の朝鮮出兵,満州族の興起などにより国勢は衰えた。

万暦窯

ばんれきよう [4] 【万暦窯】
万暦年間の景徳鎮の官窯。また,そこで製した磁器。

万暦赤絵

ばんれきあかえ 【万暦赤絵】
中国明代の万暦窯で産した,上絵付けを施した磁器。緻密かつ華麗な赤絵が付けられている。「大明万暦年製」の銘をもつ。

万有

ばんゆう [0] 【万有】
宇宙間のすべてのもの。万物。万象。「天地―」

万有内在神論

ばんゆうないざいしんろん [9] 【万有内在神論】
〔panentheism〕
神に関する考え方の一。神を世界の外部に超越的に措定する有神論・理神論や,その反対に,神が世界に一体化し世界に解消される傾向のある汎神論に対して,神は世界を貫くがその中に解消されえない,世界は神によって包括統一されている,とする論。万有在神論。

万有帳

よろずありちょう ヨロヅ―チヤウ 【万有帳】
在庫品目のすべてを記入する帳簿。「何によらずないといふ物なし。―めでたし/浮世草子・永代蔵 1」

万有引力

ばんゆういんりょく [5] 【万有引力】
〔universal gravitation〕
すべての物体の間に作用する引力。その大きさは質量の積に比例し距離の二乗に反比例する。ニュートンにより発見された。重力。

万有引力

ばんゆういんりょく【万有引力】
universal gravitation.

万有引力定数

ばんゆういんりょくていすう [9] 【万有引力定数】
万有引力の法則に現れる比例定数。6.67259×10�¹¹N・m²kg�² で示される。記号 � ニュートンの重力定数。

万有神論

ばんゆうしんろん [5] 【万有神論】
⇒汎神論(ハンシンロン)

万朝報

まんちょうほう マンテウホウ 【万朝報】
⇒よろずちょうほう(万朝報)

万朝報

よろずちょうほう ヨロヅテウホウ 【万朝報】
1892年(明治25)黒岩涙香が東京で創刊した日刊新聞。社会記事により読者を拡大。幸徳秋水・堺利彦・内村鑑三らが参加。藩閥批判・非戦論を唱えたが,日露開戦をめぐって,非戦論・開戦論で社内が分裂,幸徳・内村ら非戦論者は退社。1940年(昭和15)「東京毎夕新聞」に合併。まんちょうほう。

万木の森

ゆるぎのもり 【万木の森】
現在の滋賀県高島郡安曇(アド)川町にあった森。「鷺」とともに和歌に詠まれることが多かった。((歌枕))「高島や―の鷺すらも/古今六帖 6」

万札

まんさつ [0] 【万札】
俗に,一万円札のこと。

万朶

ばんだ [1] 【万朶】
〔「朶」は垂れさがった枝の意〕
(花のついた)多くの枝。「―の桜」

万来

ばんらい [0] 【万来】
多くの人がやってくること。「千客―」

万機

ばんき [1] 【万機】
政治上の多くの重要な事柄。「―を総攬(ソウラン)する」

万歩計

まんぽけい [0] 【万歩計】
腰につけて,歩いた歩数を数える度数計。商標名。

万歩計

まんぽけい【万歩計】
a pedometer.→英和

万歳

ばんぜい 【万歳】
〔漢音〕
(1)万年。長い年月。まんざい。「天子宝算千秋―/平家(灌頂)」
(2)いつまでも生きること,栄えること。めでたいこと。「勝ちどきを作りて―の喜びをぞ唱へける/曾我 5」
(3)貴人の死。
(4)長寿・長久を願って,また,祝福していう語。感動詞的にも用いる。「中納言再拝し―を称し/三代実録(元慶六)」
→ばんざい

万歳

ばんざい【万歳】
cheers.〜を三唱する give three cheers <for> .女王陛下万歳 Long live the Queen!

万歳

まんざい [3] 【万歳】
〔呉音〕
(1)非常に長い年月。万年。また,いつまでも生きたり,栄えたりするよう祝う語。ばんぜい。ばんざい。「とくわかに御―と君も栄えまします/浄瑠璃・千本桜」
(2)新年に家々を回り祝言を述べ,舞を見せる門付(カドヅケ)芸能。風折り烏帽子(エボシ)に大紋の直垂(ヒタタレ)姿の太夫(タユウ)が,大黒頭巾にたっつけ袴の才蔵の鼓に合わせて演ずる。江戸時代に千秋(センズ)万歳より興り,三河万歳・大和万歳・尾張万歳・秋田万歳などがある。[季]新年。《―や左右にひらいて松の蔭/去来》
万歳(2)[図]

万歳

ばんざい [3] 【万歳】
〔「ばん」は漢音,「さい」は呉音〕
■一■ (名)スル
(1)「ばんざい{■二■}」を唱えること。また,唱えたくなるほどめでたいこと,嬉しいこと。「―を三唱する」「この案が通れば―なのだが」
(2)〔両手を上げる形から〕
打開の方法がないこと。困って,なるがままにまかせること。降参。お手上げ。「もう―するしかない」
(3)〔上げた両手が「ばんざい■二■」の形になることから〕
野球で,野手がフライをとろうとして目測を誤り,頭の上を越されること。
(4)「ばんぜい(万歳)」に同じ。
■二■ (感)
めでたい時や嬉しい時,長久を祈る時などに唱える語。多く,両手を頭上に高く振り上げる動作を伴う。「―,出来たぞ」

万歳事件

ばんざいじけん 【万歳事件】
⇒三・一(サンイチ)独立運動(ドクリツウンドウ)

万歳扇

まんざいおうぎ [5] 【万歳扇】
万歳に用いる扇。舞扇に比べて下等なものとされる。

万歳楽

まんざいらく [3] 【万歳楽】
舞楽の一。左方に属する新楽で,平調(ヒヨウジヨウ)の中曲。もと六人による女舞,現行は四人による男の平舞(ヒラマイ)。常装束(ツネシヨウゾク)に,鳥甲(トリカブト)をつけて舞う。煬帝(ヨウダイ)万歳楽。鳥歌万歳楽。ばんざいらく。ばんぜいらく。
万歳楽[図]

万歳楽

ばんざいらく [3] 【万歳楽】
⇒まんざいらく(万歳楽)

万死

ばんし [1] 【万死】
(1)到底命の助からぬこと。
(2)何度も死ぬこと。「罪,―に値する」

万民

ばんみん [0][3] 【万民】
多数の人民。全国民。「天下―」

万民法

ばんみんほう [0] 【万民法】
ローマ法のうちローマ市民にのみ適用された市民法に対して,それ以外にも等しく適用された法規範。自然の理に基づく万人に共通の法(自然法)として機能し,今日の国際法の萌芽でもある。

万水

ばんすい [1] 【万水】
多くの水。また,多くの川や海。「千山―」

万治

まんじ マンヂ 【万治】
年号(1658.7.23-1661.4.25)。明暦の後,寛文の前。後西(ゴサイ)天皇の代。

万法

まんぼう [0] 【万法】
〔仏〕
(1)あらゆる事物。万物。
(2)すべての教え。すべての行法。ばんぽう。

万法

ばんぽう [0] 【万法】
あらゆる法則・法律・規則。

万法一如

まんぼういちにょ [6] 【万法一如】
〔仏〕 あらゆる存在はさまざまな現れ方をしていても,空であるがゆえに一体であるということ。

万波

まんぱ [1] 【万波】
幾重にも寄せてくる波。また,広い海。ばんば。「千波―」

万波

ばんぱ [1] 【万波】
多くの波。次から次へと寄せてくる波。まんぱ。「千波―」

万灯

まんどう [1] 【万灯】
(1)数多くのともしび。特に,仏前にともす多くの灯明。まんとう。「長者の―より貧者の一灯」
(2)「万度{(3)}」に同じ。特に,一〇月一三日東京池上の本門寺や堀の内の妙法寺など日蓮宗の寺で,御命講(オメイコウ)の夜に掲げて練り歩く灯籠提灯(トウロウチヨウチン)。[季]秋。《―の花ふるへつゝ山門へ/山口青邨》

万灯会

まんどうえ [3] 【万灯会】
懺悔(サンゲ)・報恩のために,多くの灯明をともして供養する行事。奈良時代から行われ,東大寺・高野山のものが有名。万灯供養。

万灯火

まとび [2] 【万灯火】
⇒百八炬火(ヒヤクハチタイ)

万物

ばんもつ [1] 【万物】
「ばんぶつ(万物)」に同じ。「天地は―の父母/安愚楽鍋(魯文)」

万物

ばんぶつ [1] 【万物】
宇宙に存在するすべてのもの。ありとあらゆるもの。

万物

ばんぶつ【万物】
all things.万物の霊長 <Man is> the lord of creation.

万物の霊長

ばんぶつのれいちょう 【万物の霊長】
〔書経(泰誓上)〕
万物の中で最もすぐれているもの。すなわち人間。人類。

万物流転

ばんぶつるてん [1] 【万物流転】
万物は流動変化して変転きわまりないということ。
→パンタ-レイ

万状

ばんじょう [0] 【万状】
いろいろのありさまや形。「千態―」

万病

まんびょう [0] 【万病】
いろいろな病気。あらゆる病気。「風邪は―のもと」

万病の薬

まんびょう【万病の薬】
a cure-all;a panacea.→英和

万病円

まんびょうえん [0] 【万病円】
近世の丸薬の名。万病に効くといわれた。

万目

ばんもく [0] 【万目】
「衆目(シユウモク)」に同じ。

万石簁し

まんごくどおし [5] 【万石通し・万石簁し】
⇒千石通(センゴクドオ)し

万石通し

まんごくどおし [5] 【万石通し・万石簁し】
⇒千石通(センゴクドオ)し

万石騒動

まんごくそうどう 【万石騒動】
1711年安房(アワ)国北条藩安房・朝夷両郡で起きた百姓一揆(イツキ)。一万石の領地内で起きたので,この名がある。農民たちは藩の年貢増徴策に反対して蜂起(ホウキ),幕府は藩主を改易,家老を打ち首に処し,農民の要求を認めた。

万祝

まいわい [2] 【万祝・間祝(い)】
(1)意外な大漁の際に,漁業主が漁夫・知人・関係者を招いて開く祝宴。まんいわい。
(2){(1)}に漁業主が配る祝い着。藍地に「大漁」の字・鯛・鶴亀などを染め抜いた長半纏(ハンテン)。「―被(ハオ)りて/ふところ日記(眉山)」

万祝

まんいわい [3] 【万祝】
⇒まいわい(万祝)

万祝着

まいわいぎ [3] 【万祝着】
「万祝{(2)}」に同じ。

万福

ばんぷく [0] 【万福】
多くのしあわせ。「貴下の―を祈る」

万福

まんぷく [0] 【万福】
幸福の多いこと。ばんぷく。

万福寺

まんぷくじ 【万福寺】
京都府宇治市にある黄檗(オウバク)宗の大本山。山号,黄檗山。1661年,明の帰化僧隠元の開創。中国の黄檗山万福寺にならった万福寺式伽藍(ガラン)配置で有名。また,鉄眼(テツゲン)開版の大蔵経の版木を蔵する。

万福寺派

まんぷくじは 【万福寺派】
万福寺を本山とする禅宗派の一。黄檗宗。

万福長者

まんぷくちょうじゃ [5] 【万福長者】
大金持ち。大福長者。

万秋楽

まんじゅらく 【万秋楽】
舞楽の一。唐楽。盤渉(バンシキ)調の大曲。六人による文(ブン)の舞で,常装束に凸字形の冠をつける。林邑(リンユウ)僧仏哲が伝えたというが未詳。慈尊楽。まんずらく。まんじゅうらく。

万秋楽

まんじゅうらく マンジウラク 【万秋楽】
⇒まんじゅらく(万秋楽)

万種

ばんしゅ [1] 【万種】
多くの種類。さまざまな事柄。「感慨―/日乗(荷風)」

万端

ばんたん [0] 【万端】
ある物事についての,すべての事柄。諸般。「諸事―の世話をする」「用意―怠りない」

万筋

まんすじ [1] 【万筋】
江戸小紋の一。ごく細い縦縞。
→縞

万策

ばんさく [0] 【万策】
ありとあらゆる方法。可能な限りのすべての手段。「―尽きる」

万策尽きる

ばんさく【万策尽きる】
be at a loss;→英和
be at one's wits' end.

万籟

ばんらい [0] 【万籟】
〔「籟」はひびきの意〕
風に吹かれていろいろのものが立てる音。衆籟。「轣轆(レキロク)たる車声,―死せる深夜の寂寞(セキバク)を驚かして/火の柱(尚江)」

万緑

ばんりょく [0][1] 【万緑】
見渡す限り緑であること。[季]夏。《―の中や吾子の歯生え初むる/中村草田男》

万縷

ばんる [1] 【万縷】
いろいろの細かい事柄。

万考

ばんこう [0] 【万考】
さまざまに考えること。「千思―」

万聖節

ばんせいせつ [3] 【万聖節】
〔All Saints' Day〕
キリスト教で,毎年11月1日にあらゆる聖人を記念する祝日。カトリック教会では,諸聖人の祝日と呼ばれる。プロテスタント教会では聖徒(セイト)の日と呼び,死者を記念する。

万能

まんのう [3] 【万能】 (名・形動ナリ)
(1)さまざまな技能・能力。また,あらゆる芸能。ばんのう。「―に達して一心の足らぬ奴が多いものさ/滑稽本・浮世床(初)」
(2)あらゆることに優れていること。また,あらゆることに役立つこと。また,そのさま。ばんのう。「―な人でござるによつて/狂言・八幡の前(虎寛本)」「あれは若輩な者なれども―の奴でをるな/狂言・鼻取相撲」
(3)「馬鍬(マグワ)」に同じ。

万能

ばんのう [0] 【万能】
(1)すべての物事に効能があること。万事に役立つこと。「科学―の時代」「―薬」
(2)いろいろな物事にたくみなこと。「スポーツ―の人」「―選手」
→まんのう(万能)

万能の

ばんのう【万能の】
almighty.→英和
‖万能選手 an all-(a)round player.万能薬 a cure-all;a panacea.

万能フライス盤

ばんのうフライスばん [0] 【万能―盤】
フライス盤の一種。自由に傾けられるテーブルや割り出し装置,各種の付属品を用い,各種歯車・ドリルなどの工作ができるようにしたもの。

万能研削盤

ばんのうけんさくばん [0] 【万能研削盤】
工作機械の一。砥石車と工作物支持台との角度が自由に変えられる研削盤。内面・外面・端面の研削が可能。

万能継ぎ手

ばんのうつぎて [5] 【万能継(ぎ)手】
「自在継ぎ手」に同じ。

万能継手

ばんのうつぎて [5] 【万能継(ぎ)手】
「自在継ぎ手」に同じ。

万能膏

まんのうこう [0][3] 【万能膏】
すべての傷や腫れ物などに効能があるという膏薬。

万能試験機

ばんのうしけんき [6] 【万能試験機】
引っ張り試験・圧縮試験・曲げ試験など各種の試験が一台でできる材料試験機。

万般

ばんぱん [0] 【万般】
そのことに関するさまざまな方面。百般。「経済に関する―の問題」「―の準備」

万花

ばんか [1] 【万花・万華】
多くの種類の花。

万花会

まんげえ [3] 【万花会】
多くの花を飾って仏に供養する法会(ホウエ)。

万苦

ばんく [1] 【万苦】
多くの苦しみ。「千辛(センシン)―」

万華

ばんか [1] 【万花・万華】
多くの種類の花。

万華鏡

ばんかきょう [0] 【万華鏡】
⇒まんげきょう(万華鏡)

万華鏡

まんげきょう [0] 【万華鏡】
三枚の鏡板を組んだ三角柱の中に種々の色ガラスや色紙の小片を入れたもの。回しながらのぞいて模様の変化を見る。錦(ニシキ)眼鏡。百色(ヒヤクイロ)眼鏡。カレイドスコープ。ばんかきょう。

万華鏡

まんげきょう【万華鏡】
a kaleidoscope.→英和

万葉

まんよう [0] 【万葉】
(1)たくさんの木の葉。ばんよう。「木がらしあわただしく―みだれ/仮名草子・可笑記」
(2)多くの時代。万世。よろず世。ばんよう。「大化―に伝はる/太平記 14」
(3)万葉集の略称。

万葉

まんにょう 【万葉】
「まんよう」の連声。

万葉主義

まんようしゅぎ [5] 【万葉主義】
万葉集やその風体・調べを尊重する考え方や立場。江戸時代の賀茂真淵や近代の正岡子規およびその系統のアララギ派は有名。

万葉代匠記

まんようだいしょうき 【万葉代匠記】
万葉集の注釈書。二〇巻。契沖著。初稿本は1688年頃,精撰本は1690年成立。1683年,徳川光圀の依頼を受けた下河辺長流の推挙によって着手。総論として万葉集の題名・撰者・枕詞・万葉仮名などについて解説し,以下全歌にわたって精密な注釈を施す。多くの新見・創見に富み,実証主義的・文献学的な研究方法は,万葉集研究のみならず古典文学研究全般に多大な影響を与えた。万葉集代匠記。

万葉仮名

まんようがな [0][3] 【万葉仮名】
〔万葉集に多く用いられたところからの名〕
日本語を表記するために表音文字として用いた漢字。平仮名・片仮名ができる以前,漢字の音や訓によって「波流(春)」「八間跡(やまと)」のように,その漢字本来の意味とは異なる日本語の音を書き記したもの。漢字の音を用いた音仮名,漢字の訓を用いた訓仮名,戯書などがある。普通は,一字で一音節を表すものをいう。五世紀頃の金石文に見え始め,上代には日本語を表記するのに広く用いられた。中古において平仮名・片仮名が発達した後も,漢文訓読・宣命・真名本などに使われた。真仮名。男仮名。

万葉拾穂抄

まんようしゅうすいしょう 【万葉拾穂抄】
万葉集の注釈書。二〇巻三〇冊。北村季吟著。1686年成立,90年刊。従来の注釈を集大成したもの。初の全歌注釈として広く用いられた。

万葉植物

まんようしょくぶつ [6] 【万葉植物】
万葉集に詠まれている植物。一五〇種以上ある。

万葉緯

まんようい 【万葉緯】
古代の文字に関する編注書。二〇巻。今井似閑(ジカン)著。1700年(1説に1717年)成立か。万葉集の解釈に役立つ古文・古歌謡などに考証注釈を加えたもの。古歌謡や風土記逸文を収め,資料として貴重。

万葉考

まんようこう 【万葉考】
万葉集の注釈書。九冊。賀茂真淵著。1768〜1835年刊。総論で万葉集の文学批評的研究を行い,自らが万葉集の原型と考える巻と巻序で,巻一・二・一三・一一・一二・一四の六巻に注釈を施したもの。新見・創見に富み,万葉集の研究史上最も重要な書であるが,いたずらに本文を改めた部分もある。残り一四巻は,のちに門人狛諸成(コマモロナリ)(1722-1802)が真淵の草稿本を基に完成。万葉集考。

万葉調

まんようちょう [0] 【万葉調】
万葉集に特徴的な歌風・歌調。発想・内容としては生活感情と密接し,素朴・直截あるいは率直・切実で,またしばしば雄大・荘重である。修辞的には五七調すなわち二句・四句切れが多く,枕詞・序詞の使用も多い。賀茂真淵は「ますらおぶり」と呼んだ。

万葉集

まんようしゅう 【万葉集】
歌集名(別項参照)。

万葉集

まんようしゅう マンエフシフ 【万葉集】
歌集。二〇巻。数次にわたって編纂されたとみられ,大伴家持が編纂に携わったことが推定されるが,最終的に現在の形にまとめた人物は不明。巻一〜一六までは基本的に雑歌(ゾウカ)・相聞歌(ソウモンカ)・挽歌などの部立てによる編纂方針によって貫かれるが,巻一七以降は年月日順で編まれ,部立てはみられない。成立は奈良時代末期とされる。仁徳朝の伝承歌から淳仁朝までの和歌約四五〇〇首を収める。作者は皇族・貴族から遊女・乞食まで広い階層にわたるが,その中心が皇族・貴族・官人であったことは無視できない。特に,額田王(ヌカタノオオキミ)・柿本人麻呂・山部赤人・山上憶良(オクラ)・大伴旅人・大伴家持などは著名。歌体は,短歌のほか長歌・旋頭歌(セドウカ)などを含む。初期の集団的な歌謡から大伴家持に代表される繊細優美な歌まで,上代歌謡の進展に伴うさまざまな歌を含む。

万葉集

まんにょうしゅう 【万葉集】
⇒まんようしゅう(万葉集)

万葉集代匠記

まんようしゅうだいしょうき マンエフシフダイシヤウキ 【万葉集代匠記】
⇒万葉代匠記(マンヨウダイシヨウキ)

万葉集古義

まんようしゅうこぎ マンエフシフ― 【万葉集古義】
万葉集の注釈書。一四一冊。鹿持雅澄著。1828年頃成立。以後改訂を加え,40年頃完成。万葉集本文の解釈を中心に,枕詞や人物伝など従来の研究を集大成したもの。

万葉集抄

まんようしゅうしょう マンエフシフセウ 【万葉集抄】
万葉集の注釈書。
(1)一巻。著者・成立年ともに未詳。仙覚以前の書。万葉集の和歌一七三首に訓を付し,略注を加えたもの。仙覚以前の訓を知る資料として重要。秘府本万葉集。
(2)「万葉集註釈」の別名。
(3)二巻。飯尾宗祇著。1482年以前の成立。万葉集の各巻から数首ずつを抄出し,約一一六〇首について簡略な注解を加えたもの。宗祇抄。

万葉集玉の小琴

まんようしゅうたまのおごと マンエフシフタマノヲゴト 【万葉集玉の小琴】
万葉集の注釈書。二冊。本居宣長著。1779年成立。1838年刊。万葉集の巻一から巻四までの歌を抄出して注解を施したもの。賀茂真淵の「万葉考」の補説に相当。

万葉集略解

まんようしゅうりゃくげ マンエフシフ― 【万葉集略解】
注釈書。二〇巻。橘千蔭著。1796年成立。1796〜1812年刊。全歌にわたって原文に平仮名の訓を施し,師賀茂真淵や本居宣長の説に基づく簡略な注解を加える。注解は独創的なところは見られないが穏健。入門書として広く流布した。

万葉集美夫君志

まんようしゅうみぶぐし マンエフシフ― 【万葉集美夫君志】
注釈書。二帙八冊。木村正辞(マサコト)著。1901(明治34)〜11年刊。万葉集の巻一・巻二について,原本に忠実な本文により穏健な考証的注釈を施す。

万葉集考

まんようしゅうこう マンエフシフカウ 【万葉集考】
万葉考の別名。

万葉集註釈

まんようしゅうちゅうしゃく マンエフシフ― 【万葉集註釈】
万葉集の注釈書。二〇巻一〇冊。仙覚著。1269年成立。万葉集の書名や成立を論じ,各巻の難解歌について詳細な注解を施す。万葉集注釈史上初のすぐれた注釈書として重要。また,散逸した風土記が引用されており,風土記逸文の資料としても貴重。万葉集抄。仙覚抄。

万行

まんぎょう [0] 【万行】
仏教徒や修験者などが修める多くの行。一切の行法。

万覚え帳

よろずおぼえちょう ヨロヅ―チヤウ [1][0][0] 【万覚え帳】
心覚えのため,種々の事を記録しておく帳簿。

万言

まんげん [0] 【万言】
多くの言葉。ばんげん。「―を費やす」

万謝

ばんしゃ [1] 【万謝】 (名)スル
(1)厚く感謝すること。「僕敢て―す/花柳春話(純一郎)」
(2)ふかくわびること。

万象

ばんしょう [0] 【万象】
(天地・宇宙に存在する)さまざまの形。あらゆる事物。「森羅(シンラ)―」

万越祝

まんごしいわい 【万越祝(い)】
大漁祝い。間(マ)祝い。まんいわい。

万越祝い

まんごしいわい 【万越祝(い)】
大漁祝い。間(マ)祝い。まんいわい。

万載狂歌集

まんざいきょうかしゅう マンザイキヤウカシフ 【万載狂歌集】
狂歌集。一七巻二冊。四方赤良(ヨモノアカラ)・朱楽菅江(アケラカンコウ)編。1783年刊。古代から当代の狂歌の集大成。
〔「千載和歌集」のもじり〕

万遍ない

まんべんな・い [5] 【満遍ない・万遍ない】 (形)[文]ク まんべんな・し
行き届かぬところがない。あまねく行きわたっている。現代では多く,「まんべんなく」の形で用いる。「―・く塗りつぶす」「皮膚は美しく排色点して,―・い血行に/青春(風葉)」

万遍なく

まんべん【万遍なく】
evenly;equally;→英和
without exception (もれなく).

万邦

ばんぽう [0] 【万邦】
あらゆる国。万国。まんぽう。

万部経

まんぶきょう [0] 【万部経】
追善・祈願などのために万部の経文を読むこと。万部読経。

万里

ばんり [1] 【万里】
(1)一里の万倍。
(2)非常に遠い道のり。非常に長い距離。「―の波濤」

万里の客

ばんりのきゃく 【万里の客】
〔曹植「門有万里客行」の詩から〕
遠い所から来た客。遠来の客。故郷を遠く離れた旅人。

万里の長城

ばんりのちょうじょう【万里の長城】
the Great Wall (of China).

万里の長城

ばんりのちょうじょう 【万里の長城】
中国の歴代王朝が北方辺境防衛のために造った大城壁。戦国時代の趙・燕などが築いたものを,秦の始皇帝が匈奴に備えて大増築し,この名を称した。時代につれ位置を南に移し,明代にモンゴルに備えて堅固な城壁として整備された。現存のものは,長さ約2400キロメートル,高さ約6〜9メートル,幅4.5メートル。西は嘉峪(カヨク)関(甘粛省)から東は山海関(河北省)に達する。長城。
万里の長城[カラー図版]

万里同風

ばんりどうふう [1] 【万里同風】
〔漢書(終軍伝)〕
天下が統一されて,都から遠く離れた地方まで風俗が同一になること。転じて,世の中が平和なこと。千里同風。

万里小路

までのこうじ マデノコウヂ 【万里小路】
京都市を南北にはしる柳馬場(ヤナギノバンバ)通りの古称。

万里小路宣房

までのこうじのぶふさ マデノコウヂ― 【万里小路宣房】
藤原(フジワラノ)宣房の別名。

万里小路藤房

までのこうじふじふさ マデノコウヂフヂフサ 【万里小路藤房】
藤原藤房の別名。

万金

まんきん [0] 【万金】
多くの金銭。たいへんな値打ち。千金。ばんきん。「―を積む」「―に値する」

万金

ばんきん [0] 【万金】
⇒まんきん(万金)

万金丹

まんきんたん [3] 【万金丹】
(1)伊勢国,朝熊(アサマ)山で製した薬の名。五倍子(フシ)・麝香(ジヤコウ)などを練り固めて長方形にし,金箔を押す。解毒・気付けなど諸病に用いる。
(2)〔(1)に外見が似ていることから〕
一歩金の異名。「月掛りの男,―一角づつに定めて/浮世草子・一代女 6」

万鈞

ばんきん [0] 【万鈞】
物のきわめて重いこと。「―の重み」

万鈞

まんきん [0] 【万鈞】
非常に重いこと。ばんきん。「―の重み」

万鉄五郎

よろずてつごろう ヨロヅテツゴラウ 【万鉄五郎】
(1885-1927) 洋画家。岩手県生まれ。東京美術学校卒。フォービスム・キュビスムを独自に消化し,南画の手法も取り入れて描いた。代表作「裸体美人」「もたれてたつ人」

万障

ばんしょう [0][1] 【万障】
種々の障害。いろいろのさしさわり。「―御繰り合わせの上御出席下さい」

万障お繰り合わせの上御出席下さい

ばんしょう【万障お繰り合わせの上御出席下さい】
I beg you will kindly favor us with your company.

万雑公事

まんぞうくじ マンザフ― 【万雑公事】
荘園において,年貢以外の,夫役を含むすべての雑税。

万難

ばんなん [0] 【万難】
多くの困難。種々の障害や不都合。「―を排する」

万難を排して

ばんなん【万難を排して】
at any cost;at all costs.

万雷

ばんらい [0] 【万雷】
多くの雷。また,盛んに鳴りひびく大きな音をたとえていう語。「―の拍手を浴びる」

万雷の拍手

ばんらい【万雷の拍手】
a storm[thunder]of applause.

万霊節

ばんれいせつ [3] 【万霊節】
〔All Souls' Day〕
キリスト教特にカトリック教会や聖公会の一部で,万聖節の翌日である一一月二日になされる死者の記念日。死者の日。

万頃

ばんけい [0] 【万頃】
〔「頃」は百畝の耕地の意〕
地面または水面が広々としていること。ばんきょう。「因果の波を一たび起してより,―の乱れは永劫を極めて/薤露行(漱石)」

万類

ばんるい [1] 【万類】
あらゆる種類。万物。「千種―」

万骨

ばんこつ [1][0] 【万骨】
大勢の人々の骨。多くの犠牲。「一将功成って―枯る」

万鯛

まんだい [0] 【万鯛】
アカマンボウの別名。

たけ【丈】
height (高さ);→英和
stature (身長);→英和
length (長さ);→英和
measure (寸法).→英和
〜が高い(低い) be tall (short) (of stature).

たき 【丈・長】
身長。たけ(丈)。「身長ミノタキ/名義抄」

じょう ヂヤウ [1] 【丈】
■一■ (名)
(1)尺貫法の長さの単位。一〇尺。1891年(明治24)100メートルを三三丈と定めた。
(2)長さ。たけ。丈尺。
(3)「杖(ジヨウ){(2)}」に同じ。
■二■ (接尾)
(1)芸人の名前に付けて,敬意を表す。「尾上菊五郎―」
(2)近世,男性の名前に付けて,敬意を表す。「武兵衛―/浄瑠璃・潤色江戸紫」

たけ [2] 【丈・長】
□一□
(1)人や物などの高さ。「身の―」「―の高い草」
(2)物の長さ。特に,着物の肩から裾までの長さや,スカート・ズボン・袖などの長さをいう。「―の短くなった着物」「―を詰める」
(3)ある限り。すべて。全部。「心の―を打ち明ける」「思いの―を述べる」
□二□
(1)勢い。また,軍勢。「軍の―劣りたるに依りて支へ難し/今昔 10」
(2)馬の前足の先から肩までの高さ。四尺(約1.2メートル)以上四尺九寸(約1.5メートル)未満のものを標準とする。また,背の高い馬。「―なる馬に打ち乗つて/謡曲・羅生門」
(3)芸の品位・品格。和歌や俳句の備える風格。また,スケールの大きさ。「生得の位とは,―也/風姿花伝」「いざ―ある歌詠まむ/後鳥羽院御口伝」

つえ ツヱ [1] 【杖・丈】
(1)歩く時,手に持って地面につき,歩行の助けとする細長い木や竹の棒。「―をつく」「―にすがる」「転ばぬ先の―」
(2)頼りにするもの。「老後の―とする」
(3)律令制で,杖罪(ジヨウザイ)となった罪人を打つのに使う棒。
(4)律令制以前の長さの単位。のちの一丈(約3メートル)に相当。
(5)弓杖(ユンヅエ)の長さ,七尺五寸(約2.3メートル)のこと。
(6)中世における地積の単位。一段の五分の一。七二歩。

丈人

じょうじん ヂヤウ― [0] 【丈人】
(1)老人。年より。また,長老を敬っていう語。
(2)妻の父。しゅうと。岳父。

丈余

じょうよ ヂヤウ― [1] 【丈余】
一丈(約3メートル)あまりあること。

丈六

じょうろく ヂヤウ― [0] 【丈六】
(1)一丈六尺(約4.8メートル)。また,立像の丈(タケ)一丈六尺の仏像。釈迦の身長は常人の倍で一丈六尺あったとの信仰に基づき,多くの仏像は丈六を標準としてその倍数をとる。
(2)〔仏像が多く趺坐(フザ)していることから〕
あぐらをかくこと。「膝を―に組みて/金色夜叉(紅葉)」

丈六の仏

じょうろくのほとけ ヂヤウ― 【丈六の仏】
丈(タケ)が一丈六尺の仏像。座像の場合は八尺のものをいう。

丈六堂

じょうろくどう ヂヤウ―ダウ [0] 【丈六堂】
丈六の仏像を安置する堂。多く,阿弥陀堂。

丈夫

じょうぶ ヂヤウ― [0] 【丈夫】 (形動)[文]ナリ
(1)病気になりにくく,元気なさま。壮健。「―な体」「―になる」
(2)外力が加わってもなかなかこわれないさま。いたみにくいさま。「―な生地」「―な紙袋」
(3)たしかなさま。確実なさま。「金子五六百両,―なる所へ貸付け申したく/耳嚢」
〔「がんじょう」が固い強さをいうのに対して,「じょうぶ」は弾力性のある強さをいう〕
→じょうふ(丈夫)
[派生] ――さ(名)

丈夫

じょうふ ヂヤウ― [1] 【丈夫】
〔「じょうぶ」とも〕
一人前の男子。立派な男子。ますらお。

丈夫

ますらお [0] 【益荒男・丈夫】
(1)雄々しく強い男。立派な男。ますらおのこ。
⇔たおやめ
「―の進み先立ち踏める足跡(アト)を/仏足石歌」
(2)武人。もののふ。「大伴の氏と名に負へる―の伴/万葉 4465」
(3)朝廷に仕える官僚。「―と思へる我も草枕旅にしあれば思ひ遣(ヤ)るたづきを知らに/万葉 5」
(4)狩人。猟師。[日葡]

丈夫な

じょうぶ【丈夫な】
healthy;→英和
strong;→英和
well;→英和
[堅牢な]durable;→英和
solid;→英和
strong.〜になる become healthy;→英和
be well (again).〜にする make strong;→英和
build up[improve]one's health.

丈夫振り

ますらおぶり [0] 【益荒男振り・丈夫振り】
〔賀茂真淵の用語から〕
男性的でおおらかな歌風。古今集以後の歌風を「たおやめぶり」といったのに対して,万葉集の歌風を理想としていう語。

丈姿

たけすがた 【丈姿・長姿】
身長と風采。「―ととのひ,美しげにて/源氏(澪標)」

丈室

じょうしつ ヂヤウ― [0] 【丈室】
一丈(約3.03メートル)四方の室。また,住持の居室。方丈(ホウジヨウ)。

丈尺

じょうしゃく ヂヤウ― [0] 【丈尺】
〔「じょうじゃく」とも〕
(1)たけ。長さ。寸法。
(2)長さ一丈(約3.03メートル)の物差し。

丈山

じょうざん ヂヤウザン 【丈山】
⇒石川(イシカワ)丈山

丈母

じょうぼ ヂヤウ― [1] 【丈母】
妻の母。しゅうとめ。岳母。

丈比べ

たけくらべ [3] 【丈比べ】 (名)スル
(1)物の高さをくらべること。
(2)背の高さをくらべること。せいくらべ。
(3)連歌で,付句の優劣をくらべること。
→丈

丈短

たけみじか [3] 【丈短】 (形動)[文]ナリ
丈が普通より短いさま。「―なスカート」

丈立ち

たけだち 【丈立ち】
立ったときの身のたけ。せい。「―いとよきほどなる人の/大和 173」

丈継ぎ

たけつぎ [0] 【丈継ぎ】
高い所にあるものを取るときに使う台。踏み台や脚立の類。

丈草

じょうそう ヂヤウサウ 【丈草】
⇒内藤(ナイトウ)丈草

丈量

じょうりょう ヂヤウリヤウ [0] 【丈量】
田畑などの土地の広さを測量すること。また,その広さ。「―測定」

丈長

たけなが [0] 【丈長】 (名・形動)[文]ナリ
(1)丈が長いこと。また,和服を,丈を長めに着付けること。また,そのさま。「―の封筒」「―に着る」
(2)檀紙・奉書紙で,普通より大形のもの。
(3)丈長奉書を細長く切って元結の上に結んだもの。「―のひら鬠(モトユイ)を広畳みに掛けて/浮世草子・一代女 6」

丈長奉書

たけながほうしょ [5] 【丈長奉書】
大形の奉書紙。

丈高指

たけたかゆび [4] 【丈高指】
中指。たかたかゆび。

サン [1] 【三】
〔中国語〕
さん。みっつ。

さん [0] 【三・参】
(1)数の名。二より一つ多い数。一の三倍の数。み。みつ。みっつ。
(2)二番目の次の順番。「―の酉(トリ)」
(3)「三の糸」の略。「―下がり」

さんいちどくりつうんどう 【三・一独立運動】
1919年(大正8)3月1日を期して始まり,一年以上にわたって,日本の植民地支配に反対して展開された朝鮮独立運動。独立万歳を叫んでデモ行進したので万歳(マンセイ)事件とも呼ばれた。運動は都市から農村に拡大したが,軍隊を投入した日本により弾圧された。三・一事件。三・一運動。

み [1] 【三】
みっつ。さん。物を数えるときなどに用いる。「ひ,ふ,―,よ」

さんいちごじけん 【三・一五事件】
1928年(昭和3)3月15日,田中義一内閣によって行われた,日本共産党員などの全国的検挙事件。一道三府二七県にわたり,一五六八名の共産党員やその支持者が検挙された。

さん【三】
three.→英和
第〜(の) the third.→英和

みい [1] 【三】
〔「み」の転〕
数を順にとなえるときに用いる語。さん。みっつ。「ひい,ふう,―」

三B政策

さんビーせいさく [5] 【三 B 政策】
第一次大戦前,ベルリン(Berlin)・イスタンブール(旧名ビザンチウム Byzantium)・バグダッド(Bagdad)を鉄道で結び,バルカンおよび近東の支配確立をめざしたドイツの帝国主義的進出政策。イギリスの三 C 政策と対立。

三C政策

さんシーせいさく [5] 【三 C 政策】
第一次大戦前,ケープタウン(Capetown),カイロ(Cairo),カルカッタ(Calcutta)の三拠点を結んだ三角地帯の支配確立をめざしたイギリスの帝国主義政策。ドイツの三 B 政策と対立。

三K労働

さんケーろうどう [5] 【三 K 労働】
「きつい・きたない・きけん」のローマ字の頭文字。労働条件の厳しさを示したもの。

三々九度

さんさんくど【三々九度】
<perform> a wedding ceremony.〜の杯 <exchange> nuptial cups.

三々五々

さんさんごご【三々五々】
by twos and threes.

三ちゃん農業

さんちゃんのうぎょう [5] 【三ちゃん農業】
農業の担い手の空洞化を俗にいう語。農家の主な働き手である男性の出稼ぎや兼業化で,農作業がじいちゃん・ばあちゃん・かあちゃんの手で行われている実態をいう。

三つ

みっつ [3] 【三つ】
「みつ」の促音添加。三個,また三歳。現代語では,この語形の方が用いられる。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

三つ

みつ [2][1] 【三つ】
(1)さん。みっつ。物の数を数える時に用いられる。
(2)三歳。
(3)昔の時刻で,一刻を四つに分けた第三。「丑―時」

三つの友

みつのとも 【三つの友】
「三友(サンユウ){(3)}」に同じ。「―にて,今一種(クサ)や,うたてあらむ/源氏(末摘花)」

三つの宝

みつのたから 【三つの宝】
(1)三種の神器。「四つの海浪も治まるしるしとて―を身にぞ伝ふる/新葉(賀)」
(2)〔仏〕 仏教の三つの宝。仏・法・僧。三宝(サンボウ)。

三つの山

みつのやま 【三つの山】
熊野三山のこと。「―の御参詣をことゆゑなく遂げ給ふ/義経記 3」

三つの朝

みつのあさ 【三つの朝】
〔年・月・日の三つの朝の意〕
元旦。三朝。「我が門や松はふた木を―/蕪村文集」

三つの絆

みつのきずな 【三つの絆】
三界。「末暗からぬ灯(トモシビ)の永き闇路を照らしつつ,―もことごとく/謡曲・身延」

三つの緒

みつのお 【三つの緒】
三味線・三弦の異名。

三つの車

みつのくるま 【三つの車】
⇒三車(サンシヤ)

三つの道

みつのみち 【三つの道】
(1)〔「三途(サンズ)」の訓読みから〕
地獄道・餓鬼道・畜生道の三つ。「天に生まるる人の,あやしき―に帰らむ一時に/源氏(松風)」
(2)「三径(サンケイ)」に同じ。

三つば四つば

みつばよつば 【三つば四つば】
壮麗な建物が幾棟も建ちならんだ立派な邸宅。「目もかがやく心地する殿造りの,―なる中にひき入れて/源氏(早蕨)」
〔三つも四つも軒端(ノキバ)が重なっている意からという〕

三つ切り本

みつぎりぼん [0] 【三つ切り本】
美濃本を横に三つに切った形の本。横長の懐中用の本。

三つ割り菊

みつわりぎく [4] 【三つ割り菊】
菊紋の一。丸の中に,三つに割った菊を花弁の先が向き合うように組み入れたもの。

三つ叉

みつまた [0] 【三つ叉・三つ股】
(1)川・道などが,三本に分かれること。また,その部分。
(2)先が Y 字形の棒。高い所へ物をかけるときなどに用いる。
(3)電気・ガス・水道などの配線・配管で,一本から二本に分ける部分で使う器具。「―ソケット」
(4)(「三椏」「三叉」と書く)ジンチョウゲ科の落葉低木。古く中国から渡来,樹皮の繊維で和紙を作るため栽培。枝は三個ずつ分枝する。葉は披針形。冬の間中,各枝先に筒状の白いつぼみを密に下垂してつけたまま過ごし,早春,黄色の頭状花を開く。和紙は良質で虫害を受けにくく,紙幣や証券用紙に使われる。漢名,黄瑞香。
〔「三椏の花」は [季]春〕
三椏(4)[図]

三つ口

みつくち [0] 【三つ口】
口唇裂(コウシンレツ)の俗称。兎唇(トシン)。

三つ子

みつご [0] 【三つ子】
(1)同じ母親から同時に生まれた三人の子供。
(2)三歳の子供。幼い子。

三つ子

みつご【三つ子】
a triplet (三生児の一人);→英和
a three-year-old (child) (三歳児).〜の魂百まで The child is father of the man.→英和

三つ山

みつやま [0] 【三つ山】
(1)家紋の一。三つの山を図案化したもの。
(2)三等分すること。「何でも―の約束に/浄瑠璃・新版歌祭文」

三つ巴

みつどもえ [0][3] 【三つ巴】
(1)巴紋の一。三つの巴を同じ方向に並べて円形にしたもの。
→巴
(2)勢力がほぼ同等の三者が入り乱れて争うこと。「―の乱戦」

三つ巴の

みつどもえ【三つ巴の】
triangular.

三つ布団

みつぶとん [3] 【三つ布団】
敷き布団を三枚重ねたもの。江戸時代,遊郭で最上位の遊女の用いた夜具。

三つ引き両

みつひきりょう [4] 【三つ引き両】
家紋の一。輪の中に横線を三本引いたもの。輪のないものもある。

三つ扇

みつおうぎ [3] 【三つ扇】
家紋の一。開いた三面の扇を要(カナメ)を中心にして丸く並べたもの。
→扇

三つ折り

みつおり [0] 【三つ折り】
(1)三つに折ること。
(2)江戸時代,男の髷(マゲ)を三つに折る結い方。
(3)備中国(現在の岡山県)産の和紙の一種。障子紙とした。

三つ折り絎

みつおりぐけ [4] 【三つ折り絎】
布の端を三つ折りにし,裏に針目を出さないでくけるくけ方。

三つ指

みつゆび [0] 【三つ指】
親指・人差し指・中指の三本の指。また,それを軽く床につけてする丁寧なお辞儀。主に女性が行う。「―ついて挨拶をする」

三つ揃い

みつぞろい【三つ揃い】
a three-piece suit.

三つ揃い

みつぞろい [3][0] 【三つ揃い】
三つで一組みになるもの。特に,上衣・ズボン・チョッキが一組みとなっている洋服をいうことが多い。みつぞろえ。スリー-ピース。

三つ斗

みつと [0] 【三つ斗】
社寺建築の斗栱(トキヨウ)で,柱の上に大斗(ダイト)を置き,大斗の上に肘木(ヒジキ)をのせ,一つの肘木の上に巻斗(マキト)を三つ置いて,桁(ケタ)を支えるもの。

三つ斗組み

みつとぐみ [0] 【三つ斗組み】
日本建築の斗栱(トキヨウ)の一。大斗の上に肘木を置き,上に斗を三つ並べたもの。平三つ斗。肘木を前方にも出したものは出三つ斗と呼ぶ。

三つ星

みつぼし [2] 【三つ星】
(1)オリオン座の中央部に,ほぼ一直線に並んでいる三個の星。古来,時刻を推定する目標として用いられた。からすき星。参星。参(シン)。
(2)家紋の一。三個の円を品の字形に並べたもの。
(3)江戸時代,日本橋で売っていた瘡毒の膏薬。「―の膏薬でも,とかくなほりません/洒落本・娼妓絹籭」
三つ星(2)[図]

三つ栗

みつぐり [2] 【三つ栗】
一つのいがの中に実が三つはいっている栗。

三つ栗の

みつぐりの 【三つ栗の】 (枕詞)
両側の実にはさまれて中央にも実のあるところから,「中」「那賀」などにかかる。「―那賀に向かへる曝(サラシ)井の/万葉 1745」

三つ椀

みつわん [0] 【三つ椀】
大・中・小が一組みとなっている椀。大は飯椀,中は汁椀,小は「かさっこ」と呼び新香などに用いる。

三つ瀬川

みつせがわ 【三つ瀬川】
三途(サンズ)の川のこと。「又かへりこぬ四手の山,―,黄泉中有の旅の空に/平家 6」

三つ物

みつもの [0] 【三つ物】
(1)武具の三種。鎧(ヨロイ)の胴・袖と兜(カブト)。
(2)騎射の三様式。流鏑馬(ヤブサメ)・笠懸(カサガケ)・犬追物(イヌオウモノ)。流鏑馬の代わりに歩射(ブシヤ)を入れることもある。
(3)連歌・俳諧で,発句・脇・第三の三句のこと。連歌では千句興行の際あらかじめ用意し会席に掛けたといわれ,俳諧では歳旦の祝いとして正月吉日に詠まれた。
(4)料理にいう語。椀盛り・刺身・甘煮,または口取り・刺身・焼き肴(ザカナ)の三品。「広蓋,―,銚子,盃など取り散らし/歌舞伎・青砥稿」
(5)田楽で,鼓・笛など同種の鳴り物を三つそろえて用いること。
(6)〔表・裏・中綿に解いて売ったことから〕
古着のこと。

三つ物屋

みつものや 【三つ物屋】
古着の行商人。

三つ目

みつめ [0] 【三つ目】
(1)目が三つあること。
(2)目結(メユイ)紋の一。三つの目結を山形に並べたもの。近江源氏の代表家紋。
(3)婚礼や誕生から三日目にあたること。また,その祝儀。「―の祝い」

三つ目小僧

みつめこぞう [5] 【三つ目小僧】
目が三つある化け物。

三つ目錐

みつめぎり [3][4] 【三つ目錐】
刃の先端が三角錐(スイ)形の錐。
→錐

三つ紋

みつもん [0] 【三つ紋】
紋付で,背と後ろ袖とに一つずつ紋のあるもの。

三つ組

みつぐみ【三つ組】
a set of three <cups> ;a triplet.→英和

三つ組

みつぐみ [0] 【三つ組(み)】
(1)三つで一組みになっているもの。「―の杯」
(2)髪の編み方の名。「三つ編み」に同じ。

三つ組み

みつぐみ [0] 【三つ組(み)】
(1)三つで一組みになっているもの。「―の杯」
(2)髪の編み方の名。「三つ編み」に同じ。

三つ編み

みつあみ [0] 【三つ編み】
三本のひもや三束に分けた髪を編むこと。また,その編み方。三つ組み。

三つ羽の征矢

みつばのそや 【三つ羽の征矢】
三枚の矢羽をつけた征矢の意で,速力の速いたとえにいう語。「二百両から五百両段々儲けのあきなひ拍子,千両にするは―/浄瑠璃・寿の門松」

三つ股

みつまた [0] 【三つ叉・三つ股】
(1)川・道などが,三本に分かれること。また,その部分。
(2)先が Y 字形の棒。高い所へ物をかけるときなどに用いる。
(3)電気・ガス・水道などの配線・配管で,一本から二本に分ける部分で使う器具。「―ソケット」
(4)(「三椏」「三叉」と書く)ジンチョウゲ科の落葉低木。古く中国から渡来,樹皮の繊維で和紙を作るため栽培。枝は三個ずつ分枝する。葉は披針形。冬の間中,各枝先に筒状の白いつぼみを密に下垂してつけたまま過ごし,早春,黄色の頭状花を開く。和紙は良質で虫害を受けにくく,紙幣や証券用紙に使われる。漢名,黄瑞香。
〔「三椏の花」は [季]春〕
三椏(4)[図]

三つ葉

みつば [0] 【三つ葉】
(1)三枚の葉。また,三枚に分かれた葉を出す草木。「―のクローバー」
(2)セリ科の多年草。林中に自生し,野菜として栽培。葉は柄が長く,小葉三個からなる複葉。香りがよく,おひたしにしたり,吸い物などのあしらいとする。夏,白色の小花を多数開く。三葉芹(ゼリ)。[季]春。

三つ葵

みつあおい [3] 【三つ葵】
葵紋の一。葉が三枚あるもの。葵巴(アオイドモエ)と立葵がある。

三つ襟

みつえり [0] 【三つ襟】
(1)和裁で,襟肩明きの後ろ襟の付く部分。
(2)小袖を三枚重ねて着ること。

三つ角

みつかど [0] 【三つ角】
(1)三つの角。
(2)道が三方に分かれる地点。三叉路(サンサロ)。三つ辻。

三つ角

みつかど【三つ角】
a fork <in the road> .→英和

三つ足

みつあし [0] 【三つ足・三脚】
(1)三本の足。
(2)〔女房詞〕
金輪(カナワ)。[大上臈御名之事]

三つ身

みつみ [0] 【三つ身】
三,四歳の小児の和服の裁ち方。並幅一反の半分を使うもの。また,その和服。身丈の三倍で前身頃・後ろ身頃・袵(オクミ)を裁つのでいう。

三つ輪

みつわ [0] 【三つ輪】
(1)輪違い紋の一。三つの輪を交差させたもの。三つ輪違い。
(2)「三つ輪髷」の略。

三つ道具

みつどうぐ [3] 【三つ道具】
(1)江戸時代,罪人を捕らえる際に用いた,突棒(ツクボウ)・刺股(サスマタ)・袖搦(ソデガラミ)の三つの称。
(2)懐中道具の,小刀・鋏(ハサミ)・錐(キリ)の三つの称。
(3)拘禁の際に用いる,手枷(カセ)・足枷・首枷の三つの称。
(4)和船の主要道具,帆柱・帆桁(ホゲタ)・舵(カジ)の三つの称。帆桁の代わりに伝馬船とする場合も多い。
(5)農具の,鋤(スキ)・鍬(クワ)・鎌(カマ)の三つの称。
(6)鯛(タイ)の頭部にある,鋤・鍬・鎌に似た形の三つの骨。

三つ重ね

みつがさね [3][0] 【三つ重ね】
衣服・さかずきなどで,三つ重ねて一組みになるもの。

三つ鉄輪

みつがなわ [3] 【三つ鉄輪】
(1)「三つ鼎(ガナエ)」に同じ。「久作と―で詮議するのぢや/浄瑠璃・新版歌祭文」
(2)家紋の一。鉄輪を三つ組み合わせたもの。

三つ頭

みつがしら [3] 【三つ頭】
刀の切っ先。「―より火を出だして,鎬(シノギ)を削つて戦ひしが/謡曲・烏帽子折」

三つ鱗

みつうろこ [3] 【三つ鱗】
家紋の一。三個の三角形を品字形に並べたもの。北条氏の紋。

三つ鼎

みつがなえ [3] 【三つ鼎】
三人が鼎の足のように三方から向かい合って座ること。鼎座(テイザ)。みつがなわ。

三て五覧

みてごらん 【三て五覧】
俳諧で第三(三句目)を「て」で留めた場合,五句目は「らん(覧)」留めが通例とされた。

三の丸

さんのまる [0] 【三の丸】
城郭で,二の丸の外側の曲輪(クルワ)。三の郭(クルワ)。

三の切り

さんのきり [5][0] 【三の切り】
〔「三段目の切り」の略〕
義太夫節で,時代物の五段中,第三段目の後半の語り場。一曲の葛藤の最高頂の場面で,語り方も至難とされ,一座の最高位の太夫が語る。

三の午

さんのうま [5] 【三の午】
二月に三回午の日があるとき,その最後の午の日。[季]春。
→初午
→二の午

三の図

さんのず 【三の図・三の頭】
〔「三頭(サンズ)」から転じて〕
人の尻の上部。「尻,―まで引つからげ/浄瑠璃・油地獄(下)」

三の折

さんのおり [0] 【三の折】
百韻の連歌・連句で,懐紙の三枚目の称。三の懐紙。

三の替り

さんのかわり [0] 【三の替(わ)り】
(1)芝居興行で,演目の三度目の替わり。
(2)江戸時代,京坂の歌舞伎で,顔見世・初春(ハツハル)に続く三月の興行。[季]春。

三の替わり

さんのかわり [0] 【三の替(わ)り】
(1)芝居興行で,演目の三度目の替わり。
(2)江戸時代,京坂の歌舞伎で,顔見世・初春(ハツハル)に続く三月の興行。[季]春。

三の松

さんのまつ [4] 【三の松】
能舞台橋懸かりの白洲に植えられた三本の松のうち揚げ幕に最も近い松。懸かりの松。
→能舞台

三の板

さんのいた [4] 【三の板】
兜(カブト)の錣(シコロ)や鎧(ヨロイ)の草摺(クサズリ)・袖の,上から三枚目の板。

三の焦

みのわた [2][1] 【三の焦】
⇒さんしょう(三焦)

三の糸

さんのいと [4] 【三の糸】
三味線の,最も細く,最も高音を出す糸。正面から見て右端の糸。

三の膳

さんのぜん [3][0] 【三の膳】
本膳料理で,本膳(一の膳)・二の膳の次に出す膳。客の方から見て本膳の左側に置く。

三の酉

さんのとり [0][3] 【三の酉】
一一月の三度目の酉の日。酉の日が三度ある年は火事が多いとされる。[季]冬。

三の間

さんのま [0] 【三の間】
(1)貴族の邸宅で,「次の間」に続く奥向きの部屋。特に,江戸城大奥の奥女中の居室。また,その奥女中の職名。
(2)和船で,船首から三番目と四番目の船梁で仕切られている部分。

三の頭

さんのず 【三の図・三の頭】
〔「三頭(サンズ)」から転じて〕
人の尻の上部。「尻,―まで引つからげ/浄瑠璃・油地獄(下)」

三の鼓

さんのつづみ [0] 【三の鼓】
細腰鼓(サイヨウコ)の一種。雅楽で主として高麗楽(コマガク)に用いられ演奏をリードする。床上に横たえ古くは両手で打ったが,現在は桴(バチ)で一面のみを打つ。

三ばん

さんばん [0] 【三ばん】
俗に,選挙で当選するのに必要な三つのもの。地盤(選挙民とのつながり)と看板(肩書き)と鞄(カバン)(選挙資金)をいう。

三めり

さんめり [0] 【三めり】
「六下(ロクサ)がり」に同じ。

三セク

さんセク [0] 【三―】
「第三セクター」の略。

三ッ寺遺跡

みつでらいせき 【三ッ寺遺跡】
群馬県群馬町にある古墳時代の豪族居館遺跡。外径160メートルの方形の濠の内側に葺(フ)き石・柵列・掘立柱建物・井戸・精錬場がある。

三ヶ日

みっかび 【三ヶ日】
静岡県西部,引佐(イナサ)郡の町。近世,姫街道の宿場町。浜名湖の北岸に位置する。ミカンの産地。

三ヶ日人

みっかびじん [4] 【三ヶ日人】
静岡県三ヶ日町の石灰岩採石場から発見された化石人骨。旧石器時代の新人とされている。

三一

さんピン [3] 【三一】
〔「ピン」はポルトガル語 pinta(点の意)のなまりか〕
(1)さいころなどで,三と一の目が出ること。
(2)「三一侍」に同じ。

三一侍

さんピンざむらい [5] 【三一侍】
〔給与が年間三両一人扶持だったところから〕
身分の低い侍を卑しめて呼ぶ語。三一奴(ヤツコ)。

三一致

さんいっち [3] 【三一致】
〔(フランス) trois unités〕
フランス古典主義演劇の作劇法の規範。劇は一日以内に(時の一致),同一の場所で起こる(場所の一致),単一の筋を(筋の一致)扱わねばならないとするもの。アリストテレスの「詩学」に由来。三単一の法則。

三七全伝南柯夢

さんしちぜんでんなんかのゆめ 【三七全伝南柯夢】
読本。六巻。滝沢馬琴作,葛飾北斎画。1808年刊。三勝・半七の情話を武家の社会に移して,勧善懲悪を盛り込んだもの。「南柯記」など中国の小説の趣向をも取り入れている。

三七日

みなぬか [2] 【三七日】
人の死後二一日目。また,その日の法事。みななぬか。みなのか。

三七日

さんしちにち [4] 【三七日】
(1)二一日間。「―のお籠(コモ)りをする」
(2)仏教で,人の死後二一日目。みなぬか。
(3)出産後,二一日目の祝い。

三七草

さんしちそう [0] 【三七草・山漆草】
キク科の多年草。中国原産。庭園に植え,薬用に栽培。高さ約1メートル。葉は大形で羽状に深裂。秋,枝頂に深黄色の筒状花のみから成る頭花をつける。葉は解毒・止血の薬とする。サンシチ。

三三

さんさん [0] 【三三】
(1)五目並べで,三個続いた石が,同時に二か所できるもの。禁じ手。
(2)碁盤の縦・横の第三線の交点。星から一路盤側寄りで,隅の実利の要所となる所。
(3)吉数である三が二つ重なるめでたい数。

三三九度

さんさんくど [5] 【三三九度】
儀式の献杯の作法。三つ組の杯を用い,一つの杯で三度ずつ酒をすすめること。現在では日本風の結婚式で行われる。

三三九献

さんさんくこん [5] 【三三九献】
「三三九度」に同じ。

三三五五

さんさんごご [5] 【三三五五】 (副)
あちらに三人こちらに五人というように,人が行く,また居るさま。また,物が散在するさま。「―集まってくる」

三三昧

さんざんまい [3] 【三三昧】
〔仏〕 心を平静にし,思考を集中させ,真理を知る三つの方法。この世のすべての存在について,固有の性質はないと知る空三昧,ゆえに定まった形態はないと知る無相三昧,ゆえにこの世に願い求めるものはないと知る無願三昧の三つ。三解脱門。

三上

みかみ 【三上】
姓氏の一。

三上

さんじょう [0] 【三上】
〔欧陽脩「帰田録」〕
文章を練るのに最適の三つの場所。すなわち,馬上・枕上(チンジヨウ)・厠上(シジヨウ)。

三上参次

みかみさんじ 【三上参次】
(1865-1939) 歴史学者。姫路の生まれ。東大教授。史料編纂事業に尽力。「明治天皇御紀」を編纂。著「江戸時代史」など。

三上山

みかみやま 【三上山】
滋賀県野洲町にある円錐状の山。海抜432メートル。俵藤太(藤原秀郷)の百足(ムカデ)退治の伝説が残る。近江富士。((歌枕))「ちはやぶる三上の山のさかき葉はさかえぞまさる末の世までに/拾遺(神楽)」

三上於菟吉

みかみおときち 【三上於菟吉】
(1891-1944) 小説家。埼玉県生まれ。早大中退。現代物「白鬼」で脚光を浴び,特に髷物(マゲモノ)に新境地を開いた。代表作「日輪」「雪之丞変化」

三上義夫

みかみよしお 【三上義夫】
(1875-1950) 数学史家。広島県生まれ。東大卒。関孝和を中心に日本および中国の数学史を研究。著「和漢数学史」

三下

さんした [0][4] 【三下】 (名・形動)
(1)「三下奴」の略。
(2)取るに足りないさま。また,そのような者。「―な野郎たあちがふによ/洒落本・船頭部屋」

三下り

さんさがり [0] 【三下り】
三味線の調弦法の一。本調子に比べて第三弦が一全音(長二度)だけ下がっている調弦。

三下り半

みくだりはん [5] 【三行半・三下り半】
〔簡略に記すと三行半になることから〕
(1)江戸時代,庶民の間で行われた,夫から妻に対する離縁状。みくだり。
(2)離縁すること。離縁されること。

三下奴

さんしたやっこ [5] 【三下奴】
博打(バクチ)打ちの仲間で,最も下位の者。三下。

三不動

さんふどう [3] 【三不動】
(1)高野山明王院の赤不動,大津三井寺の黄不動,京都青蓮(シヨウレン)院の青不動の三つの仏画の総称。
(2)東京の,目黒不動・目白不動・目赤不動の称。

三不去

さんふきょ [3] 【三不去】
〔大戴礼(本命)〕
妻を離別することができない三つの場合。帰る所のない場合,舅(シユウト)・姑(シユウトメ)の喪をつとめた場合,結婚後に富貴になった場合。

三不孝

さんふこう [3][4] 【三不孝】
三つの親不孝。すなわち,親を悪事にひき入れること,貧しいまま親が老年になっても官途につかないこと,結婚しないで子供もなく家系を断絶すること。

三不惑

さんふわく [3] 【三不惑】
酒・女・金銭に惑わないこと。

三不政策

さんふせいさく [4] 【三不政策】
台湾が中国との関係を律する原則として掲げている政策。中国とは接触せず・交渉せず・妥協せずの三原則。しかし1980年代後半から実質的な交流が盛んになっている。
→三通政策

三世

さんせい [1] 【三世】
(1)親・子・孫の三つの世代にわたること。三代。さんぜ。
(2)同名の王や皇帝のうち三番目のもの。「ナポレオン―」
(3)移民などで,三代目のもの。

三世

さんぜ [1][0] 【三世】
(1)〔仏〕 三つの世,すなわち前世・現世・来世,また過去世・現在世・未来世など。三際。三界。三生。「主従は―」
(2)父・子・孫の三代。さんせい。「―の恩」

三世

さんせい【三世】
a sansei.

三世の契り

さんぜのちぎり 【三世の契り】
「三世の縁」に同じ。

三世の縁

さんぜのえん 【三世の縁】
三世にわたって続く縁。主従の縁。三世の契り。

三世一身の法

さんぜいっしんのほう 【三世一身の法】
723年に発布された開墾奨励策。新たに用水を設けて開墾した者には三代にわたって,旧用水を利用して開墾した者には本人一代限り,開墾地の私有を認めた。公地公民制崩壊の第一歩となった。

三世了達

さんぜりょうだつ 【三世了達】
〔仏〕 諸仏の智慧が,三世の事柄を明らかに知り尽くしていること。「我和光の塵に交はる事久しくして,―の智も浅くなりぬ/太平記 17」

三世十方

さんぜじっぽう 【三世十方】
〔仏〕 あらゆる時間と空間。どこでも。「―の仏陀の聖衆もあはれみ給ひ/平家 3」

三世因果

さんぜいんが [4] 【三世因果】
〔仏〕 あらゆる存在が,過去・現在・未来の三世にわたって,因果の法則に支配されていることをいう語。

三世相

さんぜそう [3][0] 【三世相】
生まれ年の干支(エト)・人相などをもとに,仏教の因縁説や五行相生・相剋の説を考え合わせて,人の過去・現在・未来の因果・吉凶などを判断すること。また,それを平易に解説した書物。「さる人に―見てもらひしに/浄瑠璃・生玉心中(中)」

三世相

さんぜそう 【三世相】
歌舞伎「三世相錦繍文章(ニシキブンシヨウ)」の通称。世話物。三世桜田治助作。1857年江戸中村座初演。遊女お園と大工の六三郎の情話を脚色したもの。全幕にわたり常磐津を使用。お園六三。

三世相命鑑

さんぜそうめいかん [6] 【三世相命鑑】
三世相をわかりやすく解説した書。

三世覚母

さんぜかくも 【三世覚母】
〔「覚母」は智慧を生ずる母,すなわち仏の意〕
文殊菩薩の異名。

三世諸仏

さんぜしょぶつ [4] 【三世諸仏】
〔仏〕 三世に出現する諸仏。

三世間

さんせけん [3] 【三世間】
〔仏〕
(1)摩訶止観などで,五陰世間(ゴオンセケン)(世界を構成する五要素から成るものとしての世界)・衆生世間(心をもつものの世界)・器世間(環境としての世界)の三つ。
(2)華厳孔目章(ケゴンクモクシヨウ)などで,衆生世間・器世間・智正覚世間(前二者を教化する仏)の三つ。

三丹

さんたん [0] 【三丹】
丹波国・丹後国・但馬国の総称。

三乗

さんじょう【三乗】
《数》cube.→英和
〜する cube.‖三乗羃(べき) the third power.

三乗

さんじょう [0] 【三乗】 (名)スル
(1)〔数〕 同じ数や式を三度かけ合わせること。立方。
(2)〔仏〕
〔「乗」は迷いの此岸から悟りの彼岸へ衆生(シユジヨウ)を渡す乗り物の意〕
衆生が煩悩(ボンノウ)の世界から菩提の世界に達する三つの方法。声聞乗・縁覚乗・菩薩乗の総称。
→一乗

三乗根

さんじょうこん [3] 【三乗根】
「立方(リツポウ)根」に同じ。

三九日

さんくにち [3] 【三九日】
九月の九の日。九月の九日・一九日・二九日をいう。茄子(ナス)を食べると福を招くとされた。

三九日

みくにち [2] 【三九日】
九月中の九のつく日。いずれの日も節日とする。九日を御九日(オクニチ),一九日を中の節供,二九日を乙九日(オトクニチ)ともいう。さんくにち。

三事

さんじ [1] 【三事】
(1)三つの事柄。
(2)三時(春・夏・秋)にわたってする事業。すなわち,農業。
(3)仕えるべき三人の人。すなわち,君・師・父。
(4)世を治めるのに大切な三つのこと。すなわち,正徳・利用・厚生。
(5)仕官する者が守るべき三つのこと。すなわち,清・慎・勤。
(6)「三公」に同じ。

三五

さんご [1] 【三五】
(1)(三と五の積から)一五のこと。
 (ア)十五夜。
 (イ)一五歳。「明けて―の春秋を/浄瑠璃・孕常盤」
 (ウ)(揚げ代が一五匁であったことから)囲い女郎。「―に義理をはりま潟/浄瑠璃・傾城酒呑童子」
(2)〔長さが三尺五寸あることから〕
琵琶(ビワ)の異名。
(3)あちらに三つこちらに五つとかたまってあること。「江に臨む楼台―/思草(信綱)」
(4)「三皇五帝」の略。

三五の月

さんごのつき 【三五の月】
十五夜の月。特に,陰陽暦八月十五夜の月。

三五ミリ

さんじゅうごミリ サンジフゴ― [1][1] 【三五―】
35ミリメートル幅のフィルム。また,それを使用するカメラ。ライカ判。

三五八漬

さごはちづけ [0] 【三五八漬(け)】
塩三・麹(コウジ)五・もち米八の割合で漬ける漬け物。

三五八漬け

さごはちづけ [0] 【三五八漬(け)】
塩三・麹(コウジ)五・もち米八の割合で漬ける漬け物。

三五夜

さんごや [0][3] 【三五夜】
十五夜。特に,陰陽暦八月一五日の夜。

三井

みつい ミツヰ 【三井】
姓氏の一。

三井

みい ミヰ 【三井】
三井寺の略称。「―の晩鐘」

三井三池争議

みついみいけそうぎ ミツヰ―サウギ 【三井三池争議】
⇒三池争議(ミイケソウギ)

三井寺

みいでら ミヰ― 【三井寺】
(1)園城(オンジヨウ)寺の通称。
(2)能の一。四番目物。さらわれた子供をもとめて都へ上った女が,清水観音の夢のお告げにより,近江国三井寺へ行って我が子にめぐり会う。

三井寺歩行虫

みいでらごみむし ミヰ― [6] 【三井寺歩行虫】
甲虫目の昆虫。体長15ミリメートル内外。頭部と前胸は黄褐色で,黒色斑があり,上ばねは黒色で,中央に黄褐色の紋がある。外敵に襲われると肛門腺から霧状の刺激臭のある液を発射する。日本各地とアジア東部に分布。ヘヒリムシ。ヘッピリムシ。ミイデラハンミョウ。コウヤ。

三井親和

みついしんな ミツヰシンワ 【三井親和】
(1700-1782) 江戸中期の書家・武術家。江戸の人。書を細井広沢に学び門下四天王と称され,特に篆書(テンシヨ)をよくした。射術にもすぐれ,深川三十三間堂通し矢も行なった。
→親和染

三井財閥

みついざいばつ ミツヰ― 【三井財閥】
日本三大財閥の一。江戸時代有数の両替・呉服商であった三井家の商業資本を起点とし,明治維新以降,主として政府部内の長州閥と結びつつ形成された。一族の持株会社たる三井合名会社のもと,銀行・貿易・海運・鉱山・繊維など主要産業部門に進出した。第二次大戦後,GHQ の指令により解体。

三井高利

みついたかとし ミツヰ― 【三井高利】
(1622-1694) 江戸前・中期の豪商。伊勢松坂の生まれ。三井家第二代。通称,八郎兵衛。1673年江戸・京都に呉服店越後屋を開業,次いで江戸・大坂に両替商を営み,幕府為替御用達として巨額の富を蓄積,三井家の基礎を築いた。

三井高平

みついたかひら ミツヰ― 【三井高平】
(1653-1737) 江戸中期の豪商。三井家第三代。通称は八郎右衛門。高利の長男。初代高俊が伊勢松坂に越後屋を興し,二代高利のときに江戸・京都に進出,三代高平の代で家法が制定され組織が整備された。以後,歴代が八郎右衛門を称した。

三人

さんにん【三人】
three people.‖三人組 a trio.三人寄れば文珠の知恵 Two heads are better than one.

三人

さんにん [3] 【三人】
人の数が三であること。

三人

みたり [1] 【三人】
さんにん。みったり。

三人三様

さんにんさんよう [0] 【三人三様】
三人がそれぞれ違うこと。人それぞれであること。「―の考え方」

三人上戸

さんにんじょうご [5] 【三人上戸】
怒り上戸・泣き上戸・笑い上戸の三人。

三人吉三

さんにんきちさ 【三人吉三】
歌舞伎「三人吉三廓初買(サンニンキチサクルワノハツガイ)」の通称。世話物。河竹黙阿弥作。お坊吉三・和尚吉三・お嬢吉三の三人の盗賊を主人公とし,百両の金と名刀庚申丸をめぐる白浪物。序幕大川端の場が有名。

三人姉妹

さんにんしまい 【三人姉妹】
〔原題 (ロシア) Tri sestry〕
チェーホフの戯曲。四幕。1901年初演。モスクワに行くことを夢見ながら,地方都市の生活と恋愛の中で,姉妹たちの希望は次々に消える。

三人官女

さんにんかんじょ [5] 【三人官女】
雛(ヒナ)人形のうち,官女の姿をした三体一組の人形。

三人張

さんにんばり [0] 【三人張(り)】
三人がかりで弦を張るような強弓。「弓は―,矢束(ヤヅカ)は十三束(ゾク)/保元(中)」

三人張り

さんにんばり [0] 【三人張(り)】
三人がかりで弦を張るような強弓。「弓は―,矢束(ヤヅカ)は十三束(ゾク)/保元(中)」

三人法師

さんにんほうし 【三人法師】
御伽草子。二巻。作者未詳。室町後期成立。高野山に修行する三人の法師が,遁世(トンセイ)の由来を懺悔(ザンゲ)する。三人懺悔の冊子。

三人称

さんにんしょう [3] 【三人称】
文法で,話し手(書き手)・聞き手(読み手)以外の人または物に関することを示すものをいう。日本語では,代名詞についてだけいう。話し手(書き手)および聞き手(読み手)以外の第三者(人および物)を指すもの。「これ」「それ」「あれ」「彼」「彼女」など。他称。

三人称

さんにんしょう【三人称】
《文》the third person.

三人輿

さんにんごし [3] 【三人輿】
⇒三枚肩

三人遣い

さんにんづかい [5] 【三人遣い】
操り人形の操法の一。一体の手遣い人形を,首(カシラ)と右手を主遣(オモヅカ)いが,左手を左遣いが,両足を足遣いがそれぞれ担当して操作するもの。1734年,「蘆屋道満大内鑑」上演のときから行われたという。日本独特の形式。現在,文楽座に伝承されているのがその代表。

三介

さんすけ [1] 【三介】
(1)常陸介(ヒタチノスケ)・上総介(カズサノスケ)・上野介(コウズケノスケ)の総称。この三国は親王が国司に任命されたので,守(カミ)は置かれず,介(スケ)が実際の政務を行なった。
(2)(「三助」「三輔」とも)寛政の三助。

三仏土

さんぶつど [3] 【三仏土】
〔仏〕 三身仏のいる三つの仏土。すなわち法身仏のいる法性(ホツシヨウ)土,報身仏のいる受用土,応身仏のいる変化(ヘンゲ)土。三土。

三仏寺

さんぶつじ 【三仏寺】
鳥取県三朝(ミササ)町にある天台宗の寺。山号は美徳山。慶雲年間(704-708)役小角(エンノオヅノ)の開創という。849年円仁が中興。山全体が修験道の行場。懸崖(ケンガイ)の岩窟に懸け造りで建てられた奥の院の投入(ナゲイリ)堂は国宝。

三仏斉

さんぶっせい 【三仏斉】
⇒シュリービジャヤ

三仏菩提

さんぶつぼだい [5] 【三仏菩提】
〔仏〕 仏の三身(法身・報身・応身)の三種の仏果。

三仏身

さんぶっしん [3] 【三仏身】
「三身(サンシン)」に同じ。

三仙

さんせん [0] 【三仙】
画題の一。柏樹・水仙・霊芝を一図に描くもの。

三代

さんだい [1] 【三代】
(1)父・子・孫の三つの時代。三世。「―続いた江戸っ子」
(2)三代目。第三代。「―将軍家光公」

三代実録

さんだいじつろく 【三代実録】
六国史の第六番目。五〇巻。藤原時平・大蔵善行らが宇多天皇の勅をうけて撰修,901年完成。清和・陽成・光孝三代,858年(天安2)から87年(仁和3)までの30年間を編年体で記述する。日本三代実録。

三代格式

さんだいきゃくしき [5] 【三代格式】
平安初期,嵯峨・清和・醍醐三代の天皇の時代に編纂(ヘンサン)・施行された格と式。弘仁格式・貞観格式・延喜格式の総称。

三代目

さんだいめ [5][0] 【三代目】
家系・流派・学統などの三番目の人。「売り家と唐様(カラヨウ)で書く―」

三代相恩

さんだいそうおん [1] 【三代相恩】
祖父以来三代にわたって主君に仕え,その恩を受けていること。三代重恩。三代承恩。

三代集

さんだいしゅう 【三代集】
勅撰和歌集のうち,初めの三集の称。「古今和歌集」「後撰和歌集」「拾遺和歌集」をいう語。

三令五申

さんれいごしん [5][0] 【三令五申】
〔史記(孫武伝)〕
幾度も繰り返し命令すること。

三伏

さんぷく [0][1] 【三伏】
初伏(夏至後の三度目の庚(カノエ)の日)・中伏(四度目の庚の日)・末伏(立秋後初めての庚の日)の総称。最も暑い時期。[季]夏。「―の候」

三会

さんえ [1] 【三会】
〔「さんね」とも〕
〔仏〕
(1)仏が三度大法会(ホウエ)を開き,衆生(シユジヨウ)済度の説法をすること。多く弥勒仏(ミロクブツ)の竜華三会(リユウゲサンネ)をいう。
(2)奈良の南京三会。興福寺の維摩会(ユイマエ)と薬師寺の最勝会と大極殿の御斎会(ゴサイエ)。
(3)京都の北京(ホツキヨウ)三会。法勝寺の大乗会と円宗寺の法華会および最勝会。
(4)禅宗で,鐘または鼓を三六回打つのを一会,一〇八回打つのを三会という。

三会

さんね [1] 【三会】
「さんえ(三会)」の連声。

三会目

さんかいめ サンクワイ― 【三会目】
遊里で,客が同じ遊女を揚げて遊ぶ三度目のこと。これからを「馴染(ナジ)み」という。「来る時に小道へ寄らぬ―/柳多留 21」

三伝

さんでん [0] 【三伝】
(1)天竺(インド)・唐土(中国)を経て日本に伝わること。
(2)「春秋」の三つの注釈書。左氏伝・公羊(クヨウ)伝・穀梁伝の総称。春秋三伝。

三位

さんい 【三位】
⇒さんみ(三位)

三位

さんみ [1] 【三位】
〔「さんい」の連声〕
(1)位階の第三等。また,その位の人。正三位と従三位。「源―(ゲンザンミ)頼政」
(2)キリスト教で,父(神)・子(キリスト)・聖霊の三つのペルソナ(位格)。
(3)寺院で身分の低い法師。稚児の後見役などをする。「その時―まかりいで/咄本・昨日は今日」

三位一体

さんみいったい [1] 【三位一体】
(1)〔doctrine of Trinity〕
キリスト教の根本教義の一つで,三位はすべて本質(ウーシア)において同一であり,唯一神はこの三つをもつ実体であるという考え方。三位一体論。三一論。
(2)三つのものが,一つの物の三つの側面であること。また,三者が心を合わせること。「親と学校と地域が―となって子供を守る」

三位一体

さんみいったい【三位一体】
the Trinity.三位一体論 Trinitarianism.

三位中将

さんみのちゅうじょう 【三位中将】
三位の近衛中将。中将の相当位は四位であった。

三体

さんたい [0] 【三体】
(1) [1]
三つの形体・物体。「―のミイラ」
(2)真書・行書・草書の三つの書体。
(3)歌の三つの風体。求韻・査体・雑体。
(4)能楽で,物まねの基本としての老体・女体・軍体。

三体唐詩

さんたいとうし サンタイタウシ 【三体唐詩】
中国唐代の詩人一六七人の近体詩を,七言絶句・七言律詩・五言律詩に分けて編纂(ヘンサン)した書。三巻本・六巻本・二〇巻本がある。1250年,宋の周弼(シユウヒツ)の編。中晩唐期の作品を多く収める。唐賢三体詩法。三体詩。

三体問題

さんたいもんだい [5] 【三体問題】
三つの質点からなる系の運動を論じる問題。例えば万有引力が作用する三つの天体の運動を論じる問題。一般には厳密解が得られない。
→多体問題

三体詩

さんたいし 【三体詩】
⇒三体唐詩(サンタイトウシ)

三体詩抄

さんたいししょう 【三体詩抄】
抄物の一。「三体唐詩」の注釈書。月舟寿桂のもの(1527年頃成立),雪心素隠のもの(1622年刊)など多数ある。

三余

さんよ [1] 【三余】
読書に最も適しているという三つの暇な時。冬(歳の余り)・夜(日の余り)・陰雨(時の余り)。

三作

さんさく [0] 【三作】
三人の名匠の作。
(1)刀工の,粟田口の藤四郎吉光,鎌倉の五郎正宗,越中の郷義弘の鍛えた刀。
(2)鐔(ツバ)工の,明珍信家・埋忠明寿・青木金家が作った鐔。
(3)金工の,後藤一乗・河野春明・田中清寿の彫った彫刻。

三保の松

みおのまつ ミホ― 【三保の松】
常磐津の一。本名題「三保松富士晨明(ミホノマツフジノアケボノ)」。1892年(明治25)開曲。六世岸沢式佐作曲,河竹黙阿弥作詞。駿河付近の名所をうたう。

三保の松原

みおのまつばら ミホ― 【三保の松原】
⇒みほのまつばら(三保ノ松原)

三保の浦

みほのうら 【三保の浦】
現在の静岡県清水市,清水港の辺りの湾入部およびその海岸。((歌枕))「廬原(イオハラ)の清見の崎の―のゆたけき見つつ物思(モノモ)ひもなし/万葉 296」

三保ノ松原

みほのまつばら 【三保ノ松原】
静岡県清水市,駿河湾にのびる砂嘴(サシ)。北東に富士山を望む白砂青松の景勝地。羽衣の松や御穂神社がある。

三信

さんしん [0] 【三信】
〔仏〕 浄土真宗で,無量寿経中の阿弥陀の四十八願のうち第十八願に示された至心・信楽(シンギヨウ)・欲生(ヨクシヨウ)の三つをいう。往生の因である信を三つに分けて説いたもので,別々のものではないとされる。大経の三心。

三倉

さんそう [0] 【三倉】
義倉(ギソウ)・社倉(シヤソウ)・常平倉(ジヨウヘイソウ)の総称。凶年などに備えて穀物などを蓄えておく倉。

三倍

さんばい【三倍】
three times.〜にする[なる]treble.→英和

三倍体

さんばいたい [0] 【三倍体】
基本の染色体数の三倍の染色体数をもつ生物体。四倍体と二倍体との交雑によって生じ,不稔性になることが多い。種なし果実の育成に利用。ヒガンバナ・セイヨウタンポポなどには自然にも存在し,これらは無性生殖によってふえる。

三傑

さんけつ [0] 【三傑】
三人のすぐれた人物。明治維新の西郷隆盛・大久保利通・木戸孝允,中国の蜀(シヨク)の諸葛亮・関羽・張飛,漢の蕭何・張良・韓信など。

三儀

さんぎ [1] 【三儀】
天と地と人。三才。

三元

さんげん [0] 【三元】
(1)上元(正月一五日)・中元(七月一五日)・下元(一〇月一五日)の総称。
(2)天・地・人の総称。
(3)正月元日。年・月・日の元(ハジメ)であるからいう。
(4)中国,明代,進士の試験の及第者の上位三人。
(5)中国,清代,郷試・会試・殿試の首席を独占し,解元・会元・状元となったもの。
(6)〔化〕 三つの元素。「―合金」

三光

さんこう [0] 【三光】
(1)太陽・月・星のこと。
(2)「三光鳥」に同じ。また,飼い鶯(ウグイス)。
(3)茶道で,水指(ミズサシ)の前に置いた茶入れ・茶碗(チヤワン)の姿。

三光の鋲

さんこうのびょう 【三光の鋲】
兜(カブト)の目庇(マビサシ)を鉢に取り付けるために打った三個の鋲。

三光坊

さんこうぼう サンクワウバウ 【三光坊】
室町末期の能面作者。三光尉(サンコウジヨウ)という老人面を作ったと伝える。

三光天

さんこうてん [3] 【三光天】
「三光天子」に同じ。「―を拝むとて/浄瑠璃・大経師(中)」

三光天子

さんこうてんし [5] 【三光天子】
日天子・月天子・明星天子の総称。

三光尉

さんこうじょう サンクワウ― [3] 【三光尉】
〔面打ち三光坊の創作という〕
能の尉面の一。ほおぼねが著しく突起し,筋肉に厚みがあり,しわが多く,黄土色で,どことなく野趣を帯びる。「屋島」「忠度」などの前シテに用いられる。

三光政策

さんこうせいさく [5] 【三光政策】
日中戦争中,日本軍の残虐な戦術に対する中国側の呼称。三光とは殺光(殺しつくすこと)・搶光(略奪しつくすこと)・焼光(焼き払うこと)のこと。

三光鳥

さんこうちょう [0] 【三光鳥】
スズメ目カササギヒタキ科の小鳥。スズメ大だが,雄の尾羽が著しく長く30センチメートルを超える。頭は黒色,背は赤紫色で腹は白く,目の周りに水色の縁取りがある。日本では夏鳥として本州以南の暗い林で繁殖し,冬は東南アジアに渡る。鳴き声が「ツキヒホシ(月日星)」と聞きなしたことから,この名がある。

三光鳥居

さんこうとりい [5] 【三光鳥居】
⇒三輪鳥居(ミワドリイ)

三八つ

さんやつ [0] 【三八つ】
新聞広告面の大きさの一。紙面の下三段を横に八等分したもので,多く書籍の刊行広告などが載る。

三八式歩兵銃

さんぱちしきほへいじゅう [8] 【三八式歩兵銃】
小銃の一。明治38年に採用された旧陸軍の歩兵銃。

三公

さんこう [0][1] 【三公】
(1)中国の官制で,臣下として最高位にある三つの官職。周は太師・太傅(タイフ)・太保を,前漢は丞相(大司徒)・太尉(大司馬)・御史大夫(大司空)を,後漢から唐までは多く太尉・司徒・司空を置いたが,次第に空名化した。三槐(サンカイ)。
(2)日本で,太政大臣・左大臣・右大臣,または左大臣・右大臣・内大臣の総称。

三公九卿

さんこうきゅうけい [0] 【三公九卿】
三公と九卿。「山門より供奉して出でられたる―纔(ワズカ)に死罪一等を宥(ナダ)められたれども/太平記 17」

三公社五現業

さんこうしゃごげんぎょう [3][2] 【三公社五現業】
公共企業体等労働関係法(公労法)の適用を受けた,公共企業体および国の経営する企業。日本国有鉄道・日本専売公社・日本電信電話公社の三公社と,郵便・国有林野・印刷・造幣・アルコール専売の各事業(五現業)を行う国営企業とがあったが,三公社はすべて民営化され,アルコール専売は新エネルギー総合開発機構に移管された。
→公共企業体等労働関係法

三六判

さんろくばん [0] 【三六判】
書籍の型。縦六寸(約18センチメートル)横三寸の大きさのもの。さぶろくばん。

三六協定

さぶろくきょうてい [5] 【三六協定】
⇒時間外(ジカンガイ)協定

三六協定

さんろくきょうてい [5] 【三六協定】
⇒時間外協定(ジカンガイキヨウテイ)

三具

さんぐ [1] 【三具】
〔仏〕「三具足(ミツグソク)」に同じ。

三具足

みつぐそく [3] 【三具足】
仏前に置く香炉・花瓶(ケビヨウ)・燭台の三つの法具。三具。

三内

さんない [0][1] 【三内】
悉曇(シツタン)学で音声の調音点を内といい,それを喉(コウ)・舌・唇の三つに大別した総称。のち中国の音韻学にも取り入れられた。

三内丸山遺跡

さんないまるやまいせき 【三内丸山遺跡】
青森市南西部の縄文前期・中期の集落遺跡。中期の巨木柱と掘立柱建物群,盛土遺構や谷の投棄場が発掘され,土偶・樹皮籠・ヒスイ珠が出土。数百人規模の縄文巨大集落と墓地が推定されている。

三内音

さんないおん [3] 【三内音】
悉曇(シツタン)学で,三内によって発声される音。k・g・ŋは喉内音,t・d・n は舌内音,p・b・m は唇内音とする類。

三冊子

さんぞうし サンザウシ 【三冊子】
俳諧論書。三冊。1702年成立,1776年刊。服部土芳(トホウ)著。「白冊子」「赤冊子」「忘水(ワスレミズ)(黒冊子)」の三部から成る。俳諧の起源・式法や俳諧作者の心構え,また,不易・流行・軽み・付合論などを論ずる。「去来抄」とともに,芭蕉晩年の俳諧観・芸術観を知るうえで重要。

三冠

さんかん [0] 【三冠】
三つの栄冠。三つの賞。

三冠王

さんかんおう [3] 【三冠王】
(1)野球で,首位打者・本塁打王・打点王の三つを独占した選手。トリプル-クラウン。
(2)三部門すべての一位。

三冠王になる

さんかんおう【三冠王になる】
《野》win the triple crown.

三冠馬

さんかんば [3] 【三冠馬】
中央競馬で,クラシック-レース中,皐月(サツキ)賞・日本ダービー・菊花賞の三大レースの優勝を独占した馬。

三冬

さんとう [0] 【三冬】
初冬・仲冬・晩冬(孟冬・仲冬・季冬)の総称。冬の三か月。陰暦一〇月・一一月・一二月。[季]冬。「潜竜は―に蟄して,一陽来復の天を待つ/太平記 4」

三冬

みふゆ [1] 【三冬】
冬の三か月。陰暦一〇・一一・一二月。

三分

さんぶん [0] 【三分】 (名)スル
三つにわけること。「期間を―する」

三分する

さんぶん【三分する】
divide into three (parts).三分の一 one[a]third.

三分一銀納

さんぶいちぎんのう [6] 【三分一銀納】
江戸時代,上方において田畑の年貢の三分の一を銀で納めた制度。

三分法

さんぶんほう [3] 【三分法】
全体を三つに分けて考える考え方。人間を霊魂・肉体・精神から成ると考える類。

三分鼎足

さんぶんていそく [0] 【三分鼎足】
〔史記(淮陰侯伝)〕
三者が天下を三分して,ほぼ同じ勢力をもつこと。鼎立。

三別抄

さんべつしょう 【三別抄】
朝鮮高麗時代の軍隊。左右の別抄と神儀軍の総称。モンゴルの侵略により高麗が降伏後も南部で抵抗したが,1273年平定された。

三到

さんとう [0] 【三到】
読書に必要な三つ,心到・眼到・口到のこと。心・眼・口を十分にはたらかせる意。

三割打者

さんわりだしゃ【三割打者】
a three-hundred[.300]hitter.

三割自治

さんわりじち [5] 【三割自治】
中央集権的な行政・財政制度のために,地方自治の裁量性が小さいことを象徴的にいう語。租税総額に占める地方税の割合,また自治体収入に占める地方税の割合がともに三割余であったことや,自治体固有の事務が三割程度しかないことから言われた。

三助

さんすけ [1] 【三助】
(1)近世,商家や町家の下男の通り名。
(2)銭湯で,湯を沸かしたり客の背中を洗ったりする男。

三勝半七

さんかつはんしち 【三勝半七】
1695年,大坂千日寺墓地で心中したと伝える美濃屋三勝と赤根屋半七の情話。人形浄瑠璃「艶容女舞衣(ハデスガタオンナマイギヌ)」などに脚色された。

三化螟虫

さんかめいちゅう サンクワ― [4] 【三化螟虫】
サンカメイガの幼虫。体長約2センチメートルで,イネの茎に食い込む害虫。

三化螟蛾

さんかめいが サンクワ― [4] 【三化螟蛾】
〔一年に三回世代をくりかえすところから〕
鱗翅目の昆虫。体長1センチメートル内外。雄の前ばねは灰褐色で中央に小黒点が一個あり,雌の前ばねは白黄色で中央に小黒点が一個ある。幼虫はサンカメイチュウといい,イネの害虫。本州南西部・四国・九州以南に分布。イッテンオオメイガ。

三十

さんじゅう [1] 【三十】
(1)一〇の三倍の数。
(2)三〇歳。

三十

みそじ [0][1] 【三十路・三十】
〔「路」は接尾語。古くは「みそち」〕
(1)三〇歳。「―を越える」
(2)三〇。「―あまり六の歌人をぬき出でて/後拾遺(序)」

三十

さんじゅう【三十】
thirty.→英和
第〜(の) the thirtieth.→英和
〜代である be in one's thirties.

三十

みそ 【三十】
さんじゅう。多く他の語と複合して用いる。「―一文字(ヒトモジ)」「―日((ミソカ))」「十(トオ)・二十(ハタ)・―・四十(ヨソ)などかぞふるさま/源氏(空蝉)」

三十一文字

みそじひともじ 【三十一文字】
「みそひともじ」に同じ。「文字に写してこれを見れば,―の詠歌の言葉なりけり/謡曲・白楽天」

三十一文字

さんじゅういちもじ サンジフイチ― [1][2] 【三十一文字】
〔仮名で三一文字であることから〕
和歌。みそひともじ。

三十一文字

みそひともじ [4] 【三十一文字】
〔一首の形式が五,七,五,七,七で三一文字であることから〕
短歌のこと。和歌。みそじひともじ。

三十七尊

さんじゅうしちそん サンジフシチ― [1][2] 【三十七尊】
〔仏〕 金剛界曼荼羅の成身会のうちに配された三七の仏・菩薩・仏神のこと。金剛界三十七尊。

三十七道品

さんじゅうしちどうほん サンジフシチダウホン [1][3] 【三十七道品】
〔仏〕 最高の悟りに至るための三七の修行法。すなわち四念処・四正勤・四如意足・五根・五力・七覚支・八正道の総称。三十七覚支。三十七菩提分。

三十三回忌

さんじゅうさんかいき サンジフサンクワイキ [1][3] 【三十三回忌】
死亡した年から満32年目にあたる忌日。また,その日に行う仏事。三十三年忌。

三十三天

さんじゅうさんてん サンジフサン― 【三十三天】
⇒忉利天(トウリテン)

三十三所

さんじゅうさんしょ サンジフサン― 【三十三所】
⇒西国三十三所(サイゴクサンジユウサンシヨ)

三十三観音

さんじゅうさんかんのん サンジフサンクワンオン [1][3] 【三十三観音】
三三体の形の異なる観音菩薩。法華経普門品に説く仏の化身(ケシン)三十三身(ジン)に基づくという。楊柳(ヨウリユウ)・竜頭(リユウズ)・持経・円光・遊戯(ユゲ)・白衣(ビヤクエ)・蓮臥(レンガ)・滝見・施薬・魚籃(ギヨラン)・徳王・水月・一葉・青頸(シヨウキヨウ)・威徳・延命・衆宝(シユホウ)・岩戸・能静(ノウジヨウ)・阿耨(アノク)・阿麼提(アマダイ)・葉衣(ヨウエ)・瑠璃・多羅尊・蛤蜊(ハマグリ)・六時・普悲・馬郎婦(メロウフ)・合掌・一如・不二・持蓮・灑水(シヤスイ)。

三十三身

さんじゅうさんじん サンジフサン― [1][1] 【三十三身】
〔仏〕 観音が衆生(シユジヨウ)済度のため姿を変えたという三三体の称。

三十三間堂

さんじゅうさんげんどう サンジフサンゲンダウ 【三十三間堂】
〔内陣(ナイジン)の柱間が三三あることから〕
京都市東山区七条大和大路にある天台宗の寺,蓮華王院本堂の通称。後白河法皇の発願により1164年に平清盛が造進。湛慶らの作になる一〇〇一体の千手観音像,風神・雷神像,二十八部衆などの彫刻がある。江戸時代には廊で三十三間堂通し矢が行われた。

三十三間堂棟由来

さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい サンジフサンゲンダウ― 【三十三間堂棟由来】
人形浄瑠璃「祇園女御九重錦(ギオンニヨウゴココノエニシキ)」の三段目「平太郎住家」の段を独立させ上演した時の題名。1825年大坂御霊境内初演。内容・詞章ともほとんど原作どおりで,平太郎とその子緑丸と柳の精お柳との悲哀の別れを描く。

三十事件

ごさんじゅうじけん ゴサンジフ― 【五・三十事件】
1925年5月30日,上海で起こった反帝国主義的民族運動。上海の日系紡績工場のストライキを発端とし,五月三〇日労働者・学生のデモに対しイギリス官憲が発砲,多数の死傷者・検挙者を出した。これを契機に上海の労働者はゼネストを決行,反帝闘争は全国的に拡大した。

三十二年テーゼ

さんじゅうにねんテーゼ サンジフニネン― 【三十二年―】
1932年(昭和7)コミンテルンが作成した,日本共産党に対する指示書の通称。天皇制打倒・寄生地主制廃止などを当面の任務とし,ブルジョア民主主義革命から社会主義革命への転化を指示。
→二十七年テーゼ

三十二相

さんじゅうにそう サンジフニサウ [1][1] 【三十二相】
(1)仏のもつ三二の優れた身体的特徴。すなわち,足安平・足千輻輪・手指繊長・手足柔軟・手足縵網・足跟満足・足趺高好・腨如鹿王・手過膝・馬隠蔵・身縦広・毛孔生青色・身毛上靡・身金色・身光面各一丈・皮膚細滑・七処平満・両腋満・身如獅子・身端直・肩円満・四十歯・歯白斉密・四牙白浄・頬車如獅子・咽中津液得上味・広長舌・梵音深遠・眼色如金精・眼睫如牛王・眉間白毫・頂成肉髻。
(2)女性の容貌・容姿に備わる美しさのすべて。「―そろった絶世の美人」

三十五日

さんじゅうごにち サンジフゴ― [1][1] 【三十五日】
「五七(ゴシチ)日」のこと。

三十八度線

さんじゅうはちどせん サンジフハチド― 【三十八度線】
朝鮮半島のほぼ中央部を横断している北緯三八度線のこと。第二次大戦後,この線を境にして北はソ連,南はアメリカが占領。のち北と南にそれぞれ朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国とが成立。この線の付近に軍事境界線が引かれている。
→朝鮮戦争

三十六人集

さんじゅうろくにんしゅう サンジフロクニンシフ 【三十六人集】
藤原公任(キントウ)撰「三十六人撰」所載歌人の家集の集大成。平安後期の成立か。写本のうち,西本願寺本は美術史・書道史・国文学上きわめて価値が高く,国宝。

三十六峰

さんじゅうろっぽう サンジフロク― 【三十六峰】
京都市東山区,鴨川の東に南北に連なる東山丘陵の称。江戸初期に,中国の嵩山(スウザン)三十六峰に倣って呼ばれた。東山三十六峰。

三十六歌仙

さんじゅうろっかせん サンジフロク― [1][3] 【三十六歌仙】
藤原公任(キントウ)の「三十六人撰」に名をあげられた歌人。
→三十六歌仙[表]

三十六歌仙絵巻

さんじゅうろっかせんえまき サンジフロク―ヱ― [1][6] 【三十六歌仙絵巻】
三十六歌仙の肖像画にそれぞれの詠歌を書き添えた絵巻物。鎌倉時代以降多く作成されたが,現存するものでは伝藤原信実(絵)・九条良経(詞)作の二巻のものが著名。

三十六禽

さんじゅうろっきん サンジフロク― [1][1] 【三十六禽】
一昼夜一二時のそれぞれに動物を配し,さらにそのそれぞれに二種ずつ付き従う動物を配したもの。五行では占いに用いるが,仏教では修行者を悩ませるものとする。

三十六計

さんじゅうろっけい サンジフロク― [1] 【三十六計】
中国古代の兵法で用いられた三六の計略。

三十六詩仙

さんじゅうろくしせん サンジフロク― [1][3] 【三十六詩仙】
石川丈山が三十六歌仙にならって選んだ,漢から宋までの三六人のすぐれた詩人。狩野探幽にその像を描かせて,詩仙堂の壁に掲げた。

三十六鱗

さんじゅうろくりん サンジフロク― [1][2] 【三十六鱗】
〔体側に三六枚のうろこが並んでいるということから〕
コイの異名。

三十年戦争

さんじゅうねんせんそう サンジフネンセンサウ 【三十年戦争】
1618年から48年の30年間に,ドイツを中心に欧州各国が参戦した宗教戦争。ドイツ新旧両教徒諸侯の内戦としてボヘミアで勃発(ボツパツ)。旧教側にスペイン,新教側にデンマーク・スウェーデン・フランスが加担し国際戦争に発展。ウェストファリア条約で終結。

三十振袖四十島田

さんじゅうふりそでしじゅうしまだ サンジフフリソデシジフシマダ 【三十振袖四十島田】
年輩の女が年に不相応な若づくりをすること。また,そのような女。特に,年増の芸者や夜鷹などの若づくりをあざけっていう。「―,土手の川風芝の露,さぞ冷たかろ/洒落本・卯地臭意」

三十文字余り一文字

みそもじあまりひともじ 【三十文字余り一文字】
「みそひともじ」に同じ。「すさのをのみことよりぞ,―はよみける/古今(仮名序)」

三十日

みそか [0] 【晦日・三十日】
毎月の最後の日。つごもり。

三十日払い

みそかばらい [4] 【三十日払い・晦日払い】
金銭の支払いをその月の末日にすること。みそか勘定。

三十日蕎麦

みそかそば [4] 【三十日蕎麦】
月の末日,特に大みそかの年越しに食べるそば。つごもりそば。[季]冬。
→年越しそば

三十棒

さんじゅうぼう サンジフバウ [3] 【三十棒】
〔警策で数多く打つ意〕
(1)〔仏〕 禅宗で,師が修行者の誤りを厳しく叱り,正しい道へ向かわせるための強い教導。
(2)(転じて)手厳しい注意。痛棒。「―をくらわす」「やはり初めの句ならば―なるべし。なほ陰高きを直すべし/去来抄」

三十番神

さんじゅうばんじん サンジフバン― [5] 【三十番神】
本地垂迹説により,日本天台宗と日蓮宗で,法華経を守護する神として,月の三〇日に割りあててまつる三〇の神。

三十石船

さんじっこくぶね [7] 【三十石船】
(1)米三〇石分の積載能力(4.5トン積み)の和船の称。
(2)江戸時代,伏見・大坂八軒屋間の淀川舟運で活躍した過書奉行支配下の,三〇石積み二八人乗りの乗合船の俗称。上りは岸からの曳き船,下りは流れを利用した。京坂間を上下する旅客に大いに利用された。
三十石船(2)[図]

三十講

さんじっこう [1][3] 【三十講】
〔仏〕 法華経二十八品に,開経の無量義経一巻を初めに加え,結経の観普賢経を終わりに加えた三〇巻を一日一巻ずつ三〇日間にわたって講ずること。また,朝夕一巻ずつ,一五日間講ずるものもいう。法華三十講。

三十路

みそじ [0][1] 【三十路・三十】
〔「路」は接尾語。古くは「みそち」〕
(1)三〇歳。「―を越える」
(2)三〇。「―あまり六の歌人をぬき出でて/後拾遺(序)」

三千

さんぜん [3] 【三千】
千の三倍。また,非常に大きな数量のたとえ。

三千の貫長

さんぜんのかんちょう 【三千の貫長・三千の貫頂】
三千の衆徒の頭。比叡山延暦寺の座主(ザス)。天台座主。

三千の貫頂

さんぜんのかんちょう 【三千の貫長・三千の貫頂】
三千の衆徒の頭。比叡山延暦寺の座主(ザス)。天台座主。

三千世界

さんぜんせかい [5] 【三千世界】
(1)〔仏〕「三千大千世界」の略。
(2)広い世間。「―に頼る者もいない」

三千大千世界

さんぜんだいせんせかい [9] 【三千大千世界】
一人の仏の教化する世界。須弥山(シユミセン)・日・月・四大州・上天の一世界を千集めたものを小千世界,それを千集めたものを中千世界,中千世界を千集めたものを三千大千世界という。三界。

三千家

さんせんけ [3] 【三千家】
茶道で,表千家・裏千家・武者小路千家の三家の称。

三千年

みちとせ [2] 【三千年・三千歳】
(1)三千年。
(2)「みちとせの桃」の略。「―を見つべき身には年ごとにすくにもあらぬ花としらせむ/蜻蛉(上)」

三千年の桃

みちとせのもも 【三千年の桃】
漢の武帝が西王母(セイオウボ)からもらって食べた,三千年に一度実を結ぶという不老長寿の桃。仙桃。王母桃。

三千歳

みちとせ 【三千歳】
清元の一。本名題「忍逢春雪解(シノビアウハルノユキドケ)」。「天衣紛上野初花(クモニマゴウウエノノハツハナ)」に使ったもの。河竹黙阿弥作詞,清元お葉(二世清元梅吉とも)作曲。片岡直次郎と遊女三千歳の雪の夜の忍び逢いをうたったもの。

三千歳

みちとせ [2] 【三千年・三千歳】
(1)三千年。
(2)「みちとせの桃」の略。「―を見つべき身には年ごとにすくにもあらぬ花としらせむ/蜻蛉(上)」

三千院

さんぜんいん 【三千院】
京都市左京区大原にある天台宗の寺。山号,魚山。延暦年間(782-806)に最澄が比叡山に建立したのに始まり,数度移転したのち,応仁の乱後現在地に移った。堀河天皇皇子最雲法親王が第一三世住持として入山して以来皇族が住持となる。天台声明の総本拠。梶井門跡。梨本坊。

三千風

みちかぜ 【三千風】
⇒大淀(オオヨド)三千風

三升

みます [0] 【三枡・三升】
枡紋の一。三つの枡を入れ子にしたさまをかたどったもの。歌舞伎俳優市川団十郎の紋。みますがた。

三半

やみはん 【三半】
馬子・かごかきなどの符丁。三五・三五〇などの数。やみげんこ。
→闇(10)

三半規管

さんはんきかん [6][5] 【三半規管】
⇒半規管(ハンキカン)

三博士

さんはかせ [3] 【三博士】
(1)三人の秀でた学者。
→寛政の三博士
(2)新約聖書マタイ福音書二章に登場する三人の占星術の学者。
→マギ
→三王礼拝(サンオウレイハイ)

三卿

さんきょう [1][0] 【三卿】
江戸時代,徳川家の親族である田安・一橋・清水の三家の称。尾張・紀伊・水戸の御三家に次ぐ家格で,宗家に嗣子(シシ)のないとき,養嗣子となる資格を有する。八代将軍吉宗のときに始まる。

三厄日

さんやくび [3][4] 【三厄日】
八朔(ハツサク)と二百十日と二百二十日。台風の来ることが多い日。

三原

みはら 【三原】
(1)広島県南部の市。瀬戸内海に臨み工業が発達。小早川隆景の城下町,山陽道の要地として発展。三原城跡がある。清酒を特産。
(2)兵庫県南部,三原郡の町。淡路島南部の三原平野を占め,淡路の国府・国分寺があった。淡路人形浄瑠璃の発祥地。

三原やっさ

みはらやっさ 【三原やっさ】
広島県三原市の民謡で,盆踊り唄。熊本県の「牛深はいや節」が千石船の船乗りたちによって伝えられ,酒盛り唄から盆踊り唄となった。

三原山

みはらやま 【三原山】
伊豆七島の大島にある複式成層火山。海抜764メートル。富士火山帯中最も活動の活発な火山で,絶えることのない噴煙は御神火(ゴジンカ)として仰がれる。1986年(昭和61),87年にも大噴火。

三原物

みはらもの [0] 【三原物】
備中国三原の刀工の鍛えた刀の総称。鎌倉末期の正家を祖とし室町末期に至る。貝(カイ)に住んだ貝三原の遺品が多い。

三原組織

さんげんそしき [5] 【三原組織】
織物の基本となる三つの組織。すなわち平織り・斜文織り・繻子(シユス)織り。

三原色

さんげんしょく [3] 【三原色】
適当な割合で混ぜ合わせることで,広い範囲の色を表すことのできる基本的な三つの色。光では赤・緑・青の三色。絵の具・印刷インクなどではシアン(青緑)・マゼンタ(赤紫)・イエロー(黄)の三色。

三原色

さんげんしょく【三原色】
the three primary colors.

三叉

さんさ [1] 【三叉】
三本に分かれていること。みつまた。

三叉

さんまた [0] 【三股・三叉】
先端が Y 字形になった長い棒。物を高い所にかけるのに用いる。みつまた。

三叉

みつまた【三叉】
a trident.→英和

三叉神経

さんさしんけい [4] 【三叉神経】
脳神経の中で最も太いもの。橋(キヨウ)の手前にある三叉神経節から出て,末梢に向かう方の突起が眼神経・上顎神経・下顎神経の三枝に分かれる。頭部および顔面の大部分の感覚と咀嚼(ソシヤク)運動を支配。第五脳神経。

三叉神経

さんさしんけい【三叉神経】
《解》the trigeminal (nerve).

三叉神経痛

さんさしんけいつう [0][6] 【三叉神経痛】
三叉神経の分布領域に起こる疼痛(トウツウ)発作。多くは原因不明。顔面神経痛。

三叉路

さんさろ [3] 【三叉路】
道路のみつまたになっているところ。
〔「三差路」とも書く〕

三叉路

さんさろ【三叉路】
a three-forked road.

三叉錐

みつまたぎり [4] 【三叉錐】
先がフォーク状に三本に分かれ,中央部は長く先端が三つ目錐となっているもの。揉み錐の中では最大で,酒樽などの飲み口を開けるのに用いる。舞(マイ)錐。

三友

さんゆう [0] 【三友】
(1)〔論語(季氏)〕
三益友と三損友。
(2)松・竹・梅。歳寒の三友。
(3)〔白居易の詩「北窓三友」より〕
詩・琴・酒。

三反主義

さんぱんしゅぎ [5] 【三反主義】
1932年(昭和7)結成の社会大衆党の掲げた政策。反共産主義・反資本主義・反ファシズムをその内容とする。

三反五反運動

さんぱんごはんうんどう 【三反五反運動】
中華人民共和国成立後,1951年末から52年にかけて行われた,公務員の三害(汚職・浪費・官僚主義)と資本家の五害(贈収賄,脱税,国家資産の横領,原料のごまかし,国家の経済情報の盗漏)への大衆的反対闘争。

三句

さんく [1] 【三句】
(1)連歌・俳諧などで,三つの句。
(2)和歌の第三句目。

三句の渡り

さんくのわたり 【三句の渡り】
連句で,打ち越し(前々句)・前句・付句(ツケク)の三句の変化の仕方。打ち越しと前句の付合(ツケアイ)の世界を大きく転じるという,連句の原則。三句の見渡し。三句の運び。三句のはなれ。

三句切れ

さんくぎれ [0] 【三句切れ】
短歌で,第三句と第四句との間に意味上の大きな段落や終止のあること。初句・三句切れは七五調。

三台

さんたい 【三台】
(1)星の名。古代中国の天文学で,紫微星の周囲にある上台・中台・下台の三つの星。
(2)太政大臣・左大臣・右大臣の総称。三公。「重盛いやしくも九卿に列して―にのぼる/平家 3」

三台星

さんたいせい [0] 【三台星】
「三台」に同じ。

三史

さんし [1] 【三史】
中国古代の三つの史書。「史記」「漢書」「後漢書」をいう。また,「後漢書」の代わりに「東観漢紀」あるいは「戦国策」を入れることもある。

三号雑誌

さんごうざっし サンガウ― [5] 【三号雑誌】
創刊後,三号ぐらいで廃刊となるような雑誌。

三合

さんごう [0] 【三合】
(1)陰陽道(オンヨウドウ)でいう厄年の一。太歳・太陰・客気の三神が合すること。災害が多いという。
(2)金星・木星・火星が重なり合うこと。凶兆。三星合。「すでに犯分に―のよりあひたりけるに/愚管 6」

三合会

さんごうかい サンガフクワイ 【三合会】
⇒天地会(テンチカイ)

三吉

さんきち 【三吉】
浄瑠璃「丹波与作待夜の小室節」「恋女房染分手綱」の中の子役の名。重(シゲ)の井子別れの段で知られる。自然生(ジネンジヨ)の三吉。

三后

さんこう [0][1] 【三后】
太皇太后・皇太后・皇后の総称。三宮(サングウ)。

三吏三別

さんりさんべつ 【三吏三別】
杜甫(トホ)の,「新安吏」「石壕吏(セキゴウリ)」「潼関吏(ドウカンリ)」(三吏),「新婚別」「垂老別」「無家別」(三別)の六詩をいう。戦乱のために離別する人民の悲しみ,徴兵官の過酷さ,前線兵士の状況などを描く。

三吟

さんぎん [0] 【三吟】
連歌や連句の一巻を三人の連衆で詠むこと。また,その作品。「水無瀬―百韻」
→独吟
→両吟

三周忌

さんしゅうき サンシウ― [3] 【三周忌】
⇒三回忌(サンカイキ)

三味

さみ [1] 【三味】
「三味線(サミセン)」の略。しゃみ。「―の音」

三味

しゃみ [1] 【三味】
「三味線」の略。「―の音(ネ)」

三味線

さみせん [0] 【三味線】
⇒しゃみせん(三味線)

三味線

しゃみせん [0] 【三味線】
(1)撥弦(ハツゲン)楽器の一。猫皮・犬皮を張った胴に棹(サオ)をつけ,三弦を張ったもの。撥(バチ)で奏する。棹の太さによって太棹・中棹・細棹があり,太棹は主に義太夫節,中棹は河東節・常磐津(トキワズ)節・清元節・新内節,細棹は長唄・小唄に用いられ,また太棹と中棹の中間のものが地歌に用いられる(地歌三味線)。主要な調弦法は,本調子・二上り・三下りの三種である。起源については諸説あるが,永禄年間(1558-1570)琉球の三線(サンシン)(蛇皮線)が大坂の堺に伝来し,琵琶法師によって改造されたという。さみせん。さみ。しゃみ。三弦。ぺんぺん。
(2)相手をまどわすためにとる言動。「困った風をしているが,いつもの―だろう」
三味線(1)[図]

三味線

しゃみせん【三味線】
a samisen.

三味線歌

しゃみせんうた [3] 【三味線歌】
三味線にのせて歌う歌。長唄・小唄・地歌などの唄物と浄瑠璃などの語り物がある。

三味線糸

しゃみせんいと [5] 【三味線糸】
三味線の弦に用いる糸。絹糸を強く撚(ヨ)って黄色に染めたもの。

三味線草

しゃみせんぐさ [3] 【三味線草】
ナズナの異名。

三味線蔓

しゃみせんづる [3] 【三味線蔓】
カニクサの別名。

三味線貝

しゃみせんがい [3] 【三味線貝】
腕足綱の触手動物。長方形の薄い二枚の殻と肉質で棹(サオ)状の柄があり,三味線に似る。殻長3センチメートル内外,柄は4センチメートルほど。肉は食用。日本各地の内湾の泥底にすむ。古生代以来,体制にあまり変化がなく,「生きている化石」の一つとされる。メカジャ。
三味線貝[図]

三味線駒

しゃみせんごま [0] 【三味線駒】
⇒駒(コマ)(4)

三和

さんわ 【三和】
(1)茨城県南西部,猿島(サシマ)郡の町。
(2)広島県東部,神石(ジンセキ)郡の町。タバコを栽培。
(3)長崎県南部,西彼杵(ニシソノギ)郡の町。長崎半島中部に位置。

三和

さんわ [1][0] 【三和】
(1)〔仏〕 認識の三要素である,根・境・識が和合すること。
(2)薬の名。三和散。「世に医術の良薬ありて,―五積の煎湯を施し/疝気伝」

三和土

たたき [3] 【三和土】
〔「叩(タタ)き」と同源〕
コンクリートで仕上げた土間。古くは,叩き土に石灰・水などを加えて塗り,たたき固めた。

三和音

さんわおん [3] 【三和音】
一つの音(根音)をいちばん下に置き,その上に三度と五度の二音を重ね,同時に共鳴させて得られる和音。長三和音・短三和音・増三和音・減三和音の四種がある。

三品

さんぼん [0] 【三品】
(1)〔仏〕 上品(ジヨウボン)・中品・下品(ゲホン)。極楽浄土での三階級。
(2)律令制で,親王の位の第三位。

三品

さんぴん [1] 【三品】
(1)三種の物。みしな。
(2)三つの品格。書画の神品・妙品・能品。また,士の道徳に志すこと,功名に志すこと,富貴に志すこと。

三品取引所

さんぴんとりひきじょ 【三品取引所】
大阪の綿花・綿糸・綿布の三品を扱う取引所。1893年(明治26)設立。

三品成就

さんぼんじょうじゅ [5] 【三品成就】
真言宗の修法によって得る上中下三種類の妙果。

三唱

さんしょう [0] 【三唱】 (名)スル
三度となえること。「万歳を―する」

三商

さんしょう [1] 【三商】
近世から明治にかけて,盗品などを扱う可能性のある三種の商売,質屋・古着屋・古道具屋をさした語。

三問

さんもん [0] 【三問】
三度問うこと。

三問三答

さんもんさんとう [0] 【三問三答】
鎌倉・室町時代の訴訟手続。訴人の訴状に対して論人(被告)が陳状を提出することを三度繰り返してそれぞれの主張を述べること。

三問状

さんもんじょう [0][3] 【三問状】
三問三答で,訴人が三回目に提出した訴状。

三善

みよし 【三善】
姓氏の一。明法・算道の家として知られる。

三善康信

みよしやすのぶ 【三善康信】
(1140-1221) 鎌倉初期の明法家。法名,善信。母が源頼朝の乳母の妹であった関係から,伊豆に流罪中の頼朝に京都の情勢を伝えた。1184年,招かれて鎌倉に下り,問注所の初代執事となった。

三善清行

みよしきよゆき 【三善清行】
(847-918) 平安前期の学者。「きよつら」とも。善相公と称される。文章博士・大学頭・参議。901年革命改元の議が入れられて延喜と改められ,914年「意見封事十二箇条」を呈上。経史・詩文・算道に通じ「円珍伝」「藤原保則伝」などを著した。

三嘆

さんたん [0] 【三嘆・三歎】 (名)スル
(1)感心して何度もほめること。心底から感心すること。「―に値する」「一読―」
(2)白河法皇が意のままにならないと嘆いた三つの事。賀茂川の水と双六(スゴロク)の賽(サイ)と山法師。
(3)一人の発声に,三人が和してうたうこと。
→一唱三嘆

三嘆する

さんたん【三嘆する】
admire greatly.

三器

さんき [1] 【三器】
(1)古代中国で,国を治める三つの手段。号令・刑罰・賞賜。
(2)茶道で,茶入れ・茶杓(チヤシヤク)・仕服(茶入れ袋)の三つ。

三四五

さんしご [0] 【三四五】
三辺を三・四・五の割合にした大形の直角定規。測量に使う。おおがね。

三四郎

さんしろう サンシラウ 【三四郎】
小説。夏目漱石作。1908年(明治41)発表。熊本から上京した大学生小川三四郎と里見美禰子の淡い恋愛を中心に,東京の風俗や明治の知識階級の様相を描いた青春小説。

三回勝負

さんかい【三回勝負】
<have> a rubber <of> .→英和

三回忌

さんかいき サンクワイ― [3] 【三回忌】
ある人の死後,翌々年の忌日。また,その日に行う法事。三年忌。三周忌。
〔満一年で一回忌となり,満二年で三回忌となる〕

三囲神社

みめぐりじんじゃ 【三囲神社】
東京都墨田区向島にある稲荷神社。祭神は倉稲魂命(ウカノミタマノカミ)。俳人其角(キカク)が雨乞いのため「夕立や田をみめぐりの神ならば」の句を神前に奉じたと伝える。

三図

さんず [0] 【三頭・三図】
馬の尻の方の,百会(ヒヤクエ)の後ろの,骨が盛り上がって高くなった所。

三国

みくに 【三国】
福井県北部,坂井郡の町。九頭竜川の河口に位置し,古くから港町として栄えた。東尋坊で知られる。

三国

さんごく [1] 【三国】
(1)三つの国。
(2)日本・唐土・天竺の三つの国。また,日本・朝鮮・中国の三つの国。また,全世界。
(3)中国,後漢の末に興った魏(ギ)・呉(ゴ)・蜀(シヨク)の総称。

三国一

さんごくいち [6][4] 【三国一】
(1)日本・唐土・天竺の中で第一であること。世界中で一番であること。「―の剛の者と言はれしぞかし/義経記 8」
(2)〔三国一の山,富士山が一夜でできたという伝説から,一夜造りの意で〕
甘酒の異名。
(3)江戸初期,祝言などで,嫁や婿をほめて歌う小唄。また,その歌詞。「是非祝言させて―を歌うて仕舞ひ申し候ひて/浮世草子・文反古 4」

三国人

さんごくじん [4] 【三国人】
「第三国人」に同じ。

三国伝来

さんごくでんらい [1] 【三国伝来】
インドから中国へ伝わり,更に日本に伝わったこと。「―の秘法」

三国協商

さんごくきょうしょう [5] 【三国協商】
第一次大戦前から大戦中の,英・仏・露三国の協力体制。1891年(明治24)の露仏同盟,1904年の英仏協商,07年の英露協商によって相互に提携し,ドイツに対抗した。17年のロシア革命で解消。

三国史記

さんごくしき 【三国史記】
朝鮮の現存する最古の史書。五〇巻。高麗の金富軾(キンフシヨク)らの撰。1145年成立。新羅(シラギ)・高句麗(コウクリ)・百済(クダラ)の三国の歴史を紀伝体で記す。

三国司

さんこくし [3] 【三国司】
戦国時代末まで国司を称して栄えた公家出身の三家。飛騨国司姉小路家・伊勢国司北畠家・土佐国司一条家(または阿波国司一宮家)。異説もある。

三国同盟

さんごくどうめい [5] 【三国同盟】
(1)1882年(明治15),独・墺・伊が締結した秘密軍事同盟。三国協商と対立して第一次大戦に発展。1915年,イタリアの離脱で廃棄。
(2)1940年(昭和15),日・独・伊が締結した軍事同盟。アメリカを刺激し,太平洋戦争突入の要因となった。43年のイタリア降伏,45年のドイツ降伏で崩壊。

三国同盟

さんごく【三国同盟】
a triple alliance.〜一の unparalleled;→英和
ideal.→英和
‖三国人 a third national.

三国山脈

みくにさんみゃく 【三国山脈】
新潟県と群馬県の境を走る山脈。北に連なる越後山脈とともに日本海側と太平洋側の気候上の分界をなす。主要部は谷川連峰。

三国峠

みくにとうげ 【三国峠】
群馬県と新潟県の境にある三国街道の峠。海抜1244メートル。

三国干渉

さんごくかんしょう [5] 【三国干渉】
1895年(明治28)下関条約の調印の直後,露・仏・独の三国が日本に干渉し,遼東半島を清国に返還させた事件。

三国志

さんごくし 【三国志】
中国,二十四史の一。魏・呉・蜀の三国の歴史を記す。西晋の陳寿の撰。六五巻。魏志三〇巻,蜀志一五巻,呉志二〇巻。
→魏志倭人伝(ギシワジンデン)

三国志演義

さんごくしえんぎ 【三国志演義】
中国の歴史小説。二四巻。羅貫中著。四大奇書の一。三国時代の史実を「三国志」に基づいて物語風に演義したもの。劉備・関羽・張飛の義兄弟の契りに始まり,魏の曹操,呉の孫権,劉備の宰相諸葛孔明などの活躍を通俗的に描く。日本でも江戸期より翻訳がなされ,広く愛読された。三国志通俗演義。

三国時代

さんごくじだい [5] 【三国時代】
(1)中国,後漢滅亡後,魏・呉・蜀(蜀漢)三国の抗争した時代(220-280)。
(2)朝鮮で,四〜七世紀,高句麗(コウクリ)・百済(クダラ)・新羅(シラギ)の三国が分立抗争した時代。

三国無双

さんごくぶそう 【三国無双】
他に並ぶものがないこと。三国一。さんごくむそう。「―の雁塔也/太平記 21」

三国街道

みくにかいどう 【三国街道】
関東と越後を結ぶ街道。近世,主要な脇往還の一つ。中山道の高崎から分岐し,三国峠を越えて越後にはいり,長岡に至る。

三国通覧図説

さんごくつうらんずせつ 【三国通覧図説】
江戸後期の地誌。一巻。林子平著。日本および朝鮮・琉球・蝦夷(エゾ)・小笠原諸島の五色刷り地図五枚と,里程・気候・風俗などの解説書とから成る。地図は1785年刊,解説は翌年刊。「海国兵談」とともに海防知識の普及を図ったものであるが,92年幕命により両書とも絶版。

三国遺事

さんごくいじ 【三国遺事】
朝鮮の史書。五巻。高麗の僧,一然(1206-1289)の撰。「三国史記」に漏れた新羅(シラギ)・百済(クダラ)・高句麗(コウクリ)の遺聞を集める。仏教関係の記述が多い。

三国間貿易

さんごくかんぼうえき [7] 【三国間貿易】
外国どうしの貿易を,取引に直接はかかわらない第三国が取り次ぎ,代金の決済にはかかわる取引。仲介貿易。スイッチ取引。

三圃式農業

さんぽしきのうぎょう [6] 【三圃式農業】
中世ヨーロッパで行われた耕作法。村落全体の畑地を夏畑・冬畑・休閑地に三分して,作付けと休閑を繰り返して地力を回復させる方法。三圃制度。

三垂線の定理

さんすいせんのていり [3][1] 【三垂線の定理】
立体幾何学の定理の一。平面αの上にない点 P から,αに下ろした垂線の足を Q とし,Q からαの上にあり Q を通らない直線 � に下ろした垂線の足を R とするとき,PR は直線 � に垂直であるという定理。
三垂線の定理[図]

三垢

さんく [1][0] 【三垢】
〔仏〕 人間の心身をけがす三つの煩悩(ボンノウ)。貪欲(トンヨク)・瞋恚(シンイ)・愚痴。三毒。

三報

さんぼう [0] 【三報】
〔仏〕 三種類の果報。同じ生において報いを受ける現報(順現報),次生において受ける生報(順生報),それ以降の生において受ける後報(順後報)。

三塁

さんるい【三塁】
《野》the third base.‖三塁手 a third baseman.三塁打 a three-base hit;a triple.

三塁

さんるい [1] 【三塁】
(1)野球で,走者が得点するために触れなければならない四つの地点のうち,三番目のもの。サード-ベース。サード。
(2)「三塁手」の略。

三塁手

さんるいしゅ [3] 【三塁手】
野球で,内野手の一。三塁とその周辺を守る選手。三塁。サード。

三塁打

さんるいだ [3] 【三塁打】
野球で,打者が三塁まで行くことのできる安打。スリーベース-ヒット。

三塔

さんとう [0] 【三塔】
比叡山延暦寺の東塔・西塔・横川(ヨカワ)の称。また,延暦寺の称。「一紙一句をもて―三千の憤をやすめ/平家 1」

三塔の僉議

さんとうのせんぎ 【三塔の僉議】
寺の大事に際して比叡山の僧徒全員が集まって評議・相談すること。

三塩基酸

さんえんきさん [5] 【三塩基酸】
酸のうちで,電離して水素イオンになることのできる水素原子を一分子あたり三個含むもの。リン酸などがその例。三価の酸。

三壇の御修法

さんだんのみしゅほう 【三壇の御修法】
延暦寺で如意輪法を,三井寺で不動法を,東寺で延命法を絶え間なく修すること。さんだんのみずほう。

三壇法

さんだんほう [0] 【三壇法】
密教で,大壇・護摩壇・聖天壇の三壇を設けて営む修法。

三夏

さんか [1] 【三夏】
初夏・仲夏・晩夏(孟夏・仲夏・季夏)の総称。夏の三か月。陰暦四月・五月・六月。[季]夏。

三夕の和歌

さんせきのわか 【三夕の和歌】
新古今和歌集の中の,「秋の夕暮」という結びの優れた三首の和歌。定家の「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕暮」,寂蓮の「さびしさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮」,西行の「心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮」の三首。三夕。

三多

さんた [1] 【三多】
文章の上達に必要な三つの条件。すなわち,文章を多く読むこと(看多),多く書くこと(做多(サタ)),多く推敲すること(商量多)。

三夜

さんや [1] 【三夜】
(1)月の三日の夜。また,その夜の月。「おいらが傾なぞは―の三ケ月様だそうで/洒落本・売花新駅」
(2)誕生後三日目の夜。また,その祝い。「―,五夜,七夜,九夜などのいかめしくきこえて/増鏡(草枕)」
(3)新婚三日目の夜。餅を食べて祝う風習があった。

三大

さんだい [0] 【三大】
〔仏〕 体大・相大・用大の総称。人々の心の本体である真如(体),その現れた姿(相),そのはたらき(用)がそれぞれ無限であること。

三大事件建白運動

さんだいじけんけんぱくうんどう 【三大事件建白運動】
1887年(明治20)に高揚した自由民権派の反政府運動。政府の条約改正交渉失敗の機をとらえた後藤象二郎ら自由民権派は「地租軽減,言論・集会の自由,外交失策の挽回(バンカイ)」の三大要求(三大事件)を掲げて激しく政府を攻撃。政府は保安条例を公布し,五七〇名の民権派を東京から追放して運動を鎮圧した。

三大仏

さんだいぶつ [3] 【三大仏】
奈良の東大寺,河内の太平寺,近江の関寺の大仏。後世は東大寺,鎌倉の高徳院,京都の方広寺の大仏をいう。

三大会

さんだいえ [3] 【三大会】
⇒三会(サンエ)(2)(3)

三大寺

さんだいじ [3] 【三大寺】
大和にあって朝廷の尊崇を受け,奈良時代まで隆盛であった三つの寺。大安寺(大官大寺)・元興寺(飛鳥寺)・弘福(グフク)寺(川原寺)。

三大師

さんだいし [3] 【三大師】
陰暦一一月に行われる三度の大師講。一般に,四日・一四日・二四日。関東以北に多い。

三大栄養素

さんだいえいようそ [7] 【三大栄養素】
動物の栄養素のうち,炭水化物・脂肪・タンパク質の三つをいう。生物体の構成物質およびエネルギー源となるもの。

三大洋

さんたいよう [3] 【三大洋】
太平洋・大西洋・インド洋の総称。

三大発明

さんだいはつめい [5] 【三大発明】
ルネサンス期ヨーロッパの羅針盤・火薬・活版印刷術の三つの発明。いずれも中国起源のものの改良・実用化であるが,以後の西洋社会に大きな影響を与えた。

三大秘法

さんだいひほう [5] 【三大秘法】
〔仏〕 日蓮宗でいう三つの秘法。法華経の本門に説かれた本尊(久遠実成(クオンジツジヨウ)の釈迦牟尼仏),本門の題目(南無妙法蓮華経の七字),本門の戒壇(本尊を礼拝し題目を唱える儀場)をいう。三秘。

三大節

さんだいせつ [3] 【三大節】
旧制の三大祝祭日。すなわち四方拝・紀元節・天長節の総称。

三大臣家

さんだいじんけ [5] 【三大臣家】
江戸時代,大臣の資格があると認められていた家柄。中院(ナカノイン)・正親町三条(オオギマチサンジヨウ)・三条西の三家。

三大規律八項注意

さんだいきりつはっこうちゅうい 【三大規律八項注意】
日中戦争時の八路軍の規律。行動は指揮に従い,大衆のものは取らず,捕獲品は公のものに,など平易な注意事項を定めたもの。

三大部

さんだいぶ [3] 【三大部】
〔仏〕 三大著作の意。
(1)中国,天台宗の智顗(チギ)の法華玄義・法華文句・摩訶止観。
(2)中国,律宗の道宣の四分律行事鈔・四分律羯磨疏・四分律戒本疏。
(3)日蓮の観心本尊鈔・開目鈔・立正安国論。

三大門

さんだいもん [3] 【三大門】
平安京外郭にあった三つの大門。朱雀(スザク)門・応天門・羅城門の称。

三大陸周遊記

さんたいりくしゅうゆうき 【三大陸周遊記】
イブン=バトゥータが30年に及ぶ旅行をまとめた書。

三天

さんてん [0] 【三天】
〔「さんでん」とも〕
摩利支天(マリシテン)・大黒天・弁才天の総称。

三太

さんた [1] 【三太】
(1)丁稚(デツチ)・小僧などの通称。「年季の―すつきりと合点せず/浄瑠璃・重井筒(上)」
(2)犬の芸の一。前足を上げ,後ろ足だけで立つもの。ちんちん。「犬に―させて遊ばるるこそ少しは憎し/浮世草子・一代男 6」
(3)卑屈におもねること。ぺこぺこすること。「請け出さうというたらば,―もしさうな物が/浮世草子・禁短気」

三太夫

さんだゆう サンダイフ [1][3] 【三太夫】
貴族・大名などの富貴の家で,家事・会計をあずかる男の通称。家令。家扶。執事。

三太守

さんたいしゅ [3] 【三太守】
〔親王が任命されることから〕
常陸(ヒタチ)・上野(コウズケ)・上総(カズサ)の三国の守(カミ)をいう。
→三介(サンスケ)

三太郎

さんたろう サンタラウ [0] 【三太郎】
(1)間抜け・あほうを人名のようにいう語。「大馬鹿―」「すでにいい―にしようとしやあがつた/滑稽本・膝栗毛 4」
(2)丁稚(デツチ)・小僧の通称。

三太郎の日記

さんたろうのにっき サンタラウ― 【三太郎の日記】
随筆。阿部次郎作。1914年(大正3)〜18年刊。作者の三十代の内面生活の記録。真理を愛し,個の確立を目指す理想主義の思索的エッセイ。戦前の青年の愛読書。

三夫婦

みみょうと [2] 【三夫婦】
親・子・孫,三代の夫婦がそろっていること。めでたいこととして橋の渡り初めなどをしてもらう。

三奇人

さんきじん [3] 【三奇人】
三人の奇人。
→寛政の三奇人

三奇橋

さんききょう [3] 【三奇橋】
構造が特異な三つの橋。すなわち山口県錦川の錦帯橋,山梨県桂川の猿橋,富山県黒部川の愛本(アイモト)橋。

三奉行

さんぶぎょう [3] 【三奉行】
江戸幕府の寺社奉行・町奉行・勘定奉行の総称。

三好

みよし 【三好】
(1)愛知県中部,西加茂郡の町。自動車工業を中心に内陸工業が盛ん。
(2)徳島県北西部,三好郡の町。葉タバコを栽培。

三好

みよし 【三好】
姓氏の一。

三好三人衆

みよしさんにんしゅう 【三好三人衆】
戦国武将三好長慶の家臣であった三好長逸(ナガユキ)・岩成友通・三好政康(釣竿斎)の三人をいう。長慶の死後,養嗣子の義継を擁して専権を振るったが,松永久秀・織田信長らと争って敗退した。

三好十郎

みよしじゅうろう 【三好十郎】
(1902-1958) 劇作家・詩人。佐賀県生まれ。早大卒。プロレタリア劇作家として出発したがやがて離れ,リアリズム演劇を探究。戯曲「浮標(ブイ)」「斬られの仙太」「炎の人」など。

三好学

みよしまなぶ 【三好学】
(1862-1939) 植物学者。岐阜の人。帝国大学理科大学卒。ヨーロッパの近代的な植物生理学・植物生態学を紹介。また,天然記念物保護法の設置に尽力。著「日本植物景観」「植物生態学」など。

三好清海入道

みよしせいかいにゅうどう 【三好清海入道】
真田十勇士の一人。「立川文庫」などに登場する戦国時代の豪傑。モデルは出羽亀田の領主とも,亀田城主三好六郎の嫡子ともいわれ,幸村の部下として活躍したという。

三好達治

みよしたつじ 【三好達治】
(1900-1964) 詩人。大阪市生まれ。東大卒。「詩と詩論」「四季」同人。象徴的かつ清新な抒情と格調の高さをもつ「測量船」で詩壇に登場。「駱駝の瘤にまたがって」では典雅のうちにも諧謔味を深めた。他に評論「萩原朔太郎」など。

三好長慶

みよしながよし 【三好長慶】
(1522-1564) 戦国時代の武将。管領細川晴元に仕えたが,主家の衰退に乗じて実権を奪い,将軍足利義輝を擁して権勢を振るった。晩年は家臣の松永久秀に圧倒され,勢力を失った。連歌に秀でた。

三如来

さんにょらい [3] 【三如来】
阿弥陀・釈迦・薬師の三つの如来。特に,三国伝来とされる長野善光寺の阿弥陀如来,嵯峨清涼寺の釈迦如来,京都因幡堂の薬師如来をいう。

三始

さんし [1] 【三始】
「三元(サンゲン){(3)}」に同じ。

三姓

さんせい [0][1] 【三姓】
平安時代以後,朝廷の祭祀(サイシ)を担当した三氏。すなわち大中臣(オオナカトミ)・卜部(ウラベ)・斎部(インベ)の三氏。

三姫

さんひめ [1] 【三姫】
歌舞伎の姫役で難役とされる三役。「鎌倉三代記」の時姫,「本朝廿四孝」の八重垣姫,「祇園祭礼信仰記」の雪姫。

三婆

さんばばあ [4] 【三婆】
歌舞伎の老母役で難役とされる三役。「本朝廿四孝」または「信州川中島合戦」の勘助の母,「近江源氏先陣館」の微妙(ミミヨウ),「菅原伝授手習鑑」の覚寿。

三子

さんし [1] 【三子】
(1)三人。また,三人の子。
(2)道家で,老子・荘子・列子の三人の称。

三字切れ

さんじぎれ [0] 【三字切れ】
連歌・俳諧の発句で,上五・中七・下五が三つの切れ字で切れていること。
→三段切れ

三字経

さんじきょう 【三字経】
⇒本朝(ホンチヨウ)三字経

三孝

さんこう [0] 【三孝】
三種の孝行。
(1)〔礼記(祭義)〕
親を尊ぶこと,親をはずかしめないこと,親を養うこと。
(2)〔礼記(祭義)〕
親を養うこと,親の喪に服すこと,親をまつること。
(3)〔孝経〕
親に仕え,君に仕え,身を立てること。

三季

さんき [1] 【三季】
江戸時代,端午(五月五日)・重陽(チヨウヨウ)(九月九日)・歳暮(一二月二一日)の三つの礼日。三節。

三季商

さんきあきない [5][4] 【三季商・三期商】
江戸時代,大坂堂島の米市で,帳合米の取引で行われた方法。一年を三期に分け,各期の取引は必ずその期の末日までに清算するように定められていた。

三学

さんがく [0][1] 【三学】
〔仏〕 仏教修行者が修めるべき学習・修行の三種。戒学と定学と慧学。
→戒定慧(カイジヨウエ)

三宅

みやけ 【三宅】
姓氏の一。

三宅周太郎

みやけしゅうたろう 【三宅周太郎】
(1892-1967) 演劇評論家。兵庫県生まれ。慶大卒。穏健・公平な批評態度で知られた。著「文楽之研究」「演劇巡礼」「観劇半世紀」など。

三宅嘯山

みやけしょうざん 【三宅嘯山】
(1718-1801) 江戸中期の俳人・儒者。名は芳隆,字(アザナ)は之元,別号を葎亭(リツテイ)など。京都の質商だが,青蓮院(シヨウレンイン)や仁和寺の侍講を務めた学者。蕪村一門と親しく,詩壇・俳壇で活躍した。編著「俳諧古選」「俳諧新選」「俳諧独喰」など。

三宅尚斎

みやけしょうさい 【三宅尚斎】
(1662-1741) 江戸中期の儒学者。播磨の人。名は重固。字(アザナ)は丹治。山崎闇斎の崎門三傑の一人。忍藩阿部侯に仕えたが,諫言して,城内に幽閉された。のち許され,京都で私塾を開いた。著「黙識録」など。

三宅島

みやけじま 【三宅島】
伊豆七島の一。島全体が成層火山で,噴火の記録が多い。最高峰は雄山(オヤマ)で海抜813メートル。面積55平方キロメートル。

三宅泰雄

みやけやすお 【三宅泰雄】
(1908-1990) 地球化学者。岡山県生まれ。東京教育大教授。ビキニ水爆実験のあとビキニの周辺海域を調査。大気・海洋の放射能を調査・研究し,太平洋の放射能汚染を警告。また,第五福竜丸の保存に尽力。

三宅米吉

みやけよねきち 【三宅米吉】
(1860-1929) 考古学者・教育学者。紀伊生まれ。慶応義塾卒。日本考古学会を創設主宰。帝国博物館総長。東京高師校長。著「日本史学提要」「考古学研究」など。

三宅花圃

みやけかほ 【三宅花圃】
(1868-1943) 歌人・小説家。東京,本所生まれ。本名は竜子。雪嶺の妻。東京高女卒。中島歌子に学び樋口一葉の先輩。小説「藪の鶯」で文名があがる。著「みだれ咲」「花の趣味」など。

三宅藤九郎

みやけとうくろう 【三宅藤九郎】
(1901-1990) 和泉流狂言方。東京生まれ。五代野村万造の次男。中絶していた三宅藤九郎家に入り九代を襲名。

三宅観瀾

みやけかんらん 【三宅観瀾】
(1674-1718) 江戸中期の儒学者。京都の人,一説に美濃の人。名は緝明,字(アザナ)は用晦。浅見絅斎(ケイサイ)・木下順庵に学ぶ。彰考館に入り「大日本史」編纂に携わり,のち彰考館総裁。新井白石の推薦により幕臣となり,朝鮮使節接待役を務めた。著「中興鑑言」など。

三宅雪嶺

みやけせつれい 【三宅雪嶺】
(1860-1945) 思想家。金沢生まれ。東大卒。本名,雄二郎。志賀重昂らと「政教社」を結成し,「日本人」を創刊。政府の欧化主義に対して日本主義を主張。以後雑誌「日本及日本人」「我観」などでアジア的視点からの言論を展開。著「真善美日本人」「宇宙」「同時代史」など。

三宝

さんぼう 【三宝】
■一■ [0] (名)
(1)三種の宝。
(2)〔仏〕
 (ア)仏と,仏の教えである法と,その教えをひろめる僧。仏・法・僧。
 (イ)仏の異名。「―のいとかしこく褒め給ふ事なり/源氏(手習)」
(3)道家で,耳・目・口。
■二■ (接尾)
名詞,形容動詞の語幹,副詞などに付く。
(1)思いのままにする,また,思いのままにさせる,という意を表す。…ほうだい。「病人のいいなり―にしてあげなせえ/滑稽本・浮世風呂 2」
(2)上の語の意味を強める。「再び―帰るもんぢやあねえ/滑稽本・浮世風呂(前)」

三宝加持

さんぼうかじ [5] 【三宝加持】
仏・法・僧の加護を受けること。また,それを受けるための祈祷(キトウ)。

三宝印

さんぼういん [0] 【三宝印】
禅宗で,「仏法僧宝」の四字を刻んだ印。寺院で,祈祷札(キトウフダ)などに押す。

三宝吉日

さんぼうきちにち [0] 【三宝吉日】
陰陽(オンヨウ)道で,万事に吉であるという日。

三宝柑

さんぼうかん [0] 【三宝柑】
〔「さんぽうかん」とも〕
ミカン類の一種。和歌山県原産。果実は中形で,淡黄色。早春に熟し,果皮は厚く,果肉は淡黄色で酸味が少ない。

三宝絵

さんぼうえ [3] 【三宝絵】
(1)仏・法・僧の三宝に関する絵。仏画。
(2)「三宝絵詞(サンポウエコトバ)」の略。

三宝絵詞

さんぼうえことば サンボウヱコトバ 【三宝絵詞】
説話集。三巻。源為憲編。984年成立。冷泉天皇第二皇女尊子内親王のために撰進。説話を物語的に構成し,仏教を平易に解説する。絵は散逸。三宝絵。

三宝荒神

さんぼうこうじん 【三宝荒神】
(1)仏・法・僧を守護するという神。俗に,不浄を嫌うことから火の神にあて,かまどの神としてまつる。神仏習合によって生じ,修験者がつかさどることが多い。荒神。
(2)馬の背に置いて,三人で乗れるようにした枠。「―に男女のひとつにのるを/浮世草子・五人女 2」
三宝荒神(2)[図]

三宝銀

さんぼうぎん [3] 【三宝銀】
宝永銀の一。「宝」字の極印三つを刻した丁銀および豆板銀。

三宝院

さんぼういん 【三宝院】
⇒醍醐寺(ダイゴジ)三宝院

三宝鳥

さんぼうちょう [0] 【三宝鳥】
鳥,ブッポウソウの異名。

三室山

みむろやま 【三室山】
奈良県斑鳩(イカルガ)町,竜田川下流西岸の丘陵。紅葉の名所。神南備山(カンナビヤマ)。((歌枕))「竜田川もみぢ葉ながる神なびの三室の山に時雨ふるらし/古今(秋下)」

三室戸寺

みむろとじ 【三室戸寺】
京都府宇治市にある天台宗系の寺。山号は明星山。西国三十三所第十番札所。宝亀年間(770-781)行表の開基。初め御室戸寺と称したが,三井寺の修験僧隆明が中興した際に,現寺名に改称。

三宮

さんのみや 【三宮】
神戸市中央区,同市随一の繁華街。

三宮

さんぐう [0][3] 【三宮】
「三后(サンコウ)」に同じ。

三家

さんけ [1] 【三家】
(1)公家の三家。閑院・花山院・中院(ナカノイン)の三つの公家の称。中の院の代わりに久我を入れることもある。
(2)「御三家(ゴサンケ){(1)}」に同じ。

三密

さんみつ [0][1] 【三密】
〔仏〕
(1)密教で,仏の身・口(ク)(言葉)・意(心)の三つの行為。人間の理解を超えているので密という。
(2)人間の三業(サンゴウ)をいう。そもそもは,人間の三業は仏と同一であるとの考えによる。また,身に印を結び,口に真言を唱え,意に本尊を観ずる場合,人間の三業は仏の三密そのものである。両者を区別する場合,前者を無相の三業,後者を有相の三業という。

三密加持

さんみつかじ [5] 【三密加持】
〔仏〕 密教で,有相の三密によって修行をする行者の三業(サンゴウ)に仏の三密が相応し融合すること。不思議な力が現れ,即身成仏の悟りを得るといわれる。

三密瑜伽

さんみつゆが [5] 【三密瑜伽】
〔仏〕
〔「瑜伽」は相応の意〕
修行者の三密がよく仏の三密と呼応して,融和すること。瑜伽三密。三密相応。

三密相応

さんみつそうおう [5] 【三密相応】
「三密瑜伽(ユガ)」に同じ。

三密行法

さんみつぎょうぼう [5] 【三密行法】
〔仏〕 三密の修行をつむこと。

三密観

さんみつかん [4] 【三密観】
密教の修行で,「吽(ウン)」の字を身・口・意におき,五鈷金剛杵(ゴココンゴウシヨ)を観ずることで,三業を清める観法。三金剛観。三金観。三吽観。

三密護摩

さんみつごま [5] 【三密護摩】
〔仏〕 三密の法を修してたくごま。

三富

みとみ 【三富】
姓氏の一。

三富新田

さんとみしんでん 【三富新田】
江戸時代,川越城主柳沢吉保によって開発された武蔵野台地の新田。上富(カミトミ)(現三芳町)・中富(ナカトミ)・下富(シモトミ)(現所沢市)の総称。さんとめ新田。

三富朽葉

みとみくちは 【三富朽葉】
(1889-1917) 詩人。長崎県生まれ。本名,義臣。早大卒。青春の感性を洗練された象徴詩に結晶させ,口語散文詩なども試みた。

三寒四温

さんかんしおん [5] 【三寒四温】
寒い日が三日ぐらい続くと,そのあと四日間ぐらいは暖かい日が続くということ。冬季,シベリア高気圧が一週間ぐらいの周期で寒気を吹き出すために生ずる現象。[季]冬。

三審制度

さんしんせいど [5] 【三審制度】
裁判所に上下の段階を設け,同一事件について三回の審理・裁判の機会を訴訟当事者に与える制度。
→審級

三寸

さんずん [1] 【三寸】
(1)一寸の三倍の長さ。また,短いこと,薄いこと,などのたとえ。「胸―」「舌先―」
(2)〔一尺三寸の台に並べて売ったことから〕
小間物・菓子などを売った大道商人。
(3)遊里で,最下級の女郎。一夜を三つに分け,一切りの揚げ代が三匁であった。三寸局(ツボネ)。「半領の女,―といふ/浮世草子・元禄太平記」

三寸不律

さんずんふりつ [5] 【三寸不律】
〔「不律」は筆の異名〕
三寸の長さの筆。短い筆。

三寸人参

さんずんにんじん [5] 【三寸人参】
ニンジンの栽培品種。古来栽培されていたものより,根が短い。

三寸模様

さんずんもよう [5] 【三寸模様】
着物の模様のおき方の一。裾(スソ)から三寸ほどの高さに小さな模様をおくもの。年配の女性が用いる。

三寸縄

さんずんなわ [3] 【三寸縄】
罪人を縛る際の縄のかけ方。後ろ手に縛った縄を首に回し,手首と首との間を三寸くらいにして締め上げる。縄三寸。

三寸見通し

さんずんみとおし [5] 【三寸見通し】
洞察力の鋭いこと。

三寸釘

さんずんくぎ [3] 【三寸釘】
長さ三寸の釘。
〔和釘では一寸のものをいった〕

三寿

さんじゅ [1] 【三寿】
上寿(百歳)と中寿(八〇歳)と下寿(六〇歳)の総称。

三尊

さんぞん [0][1] 【三尊】
(1)〔仏〕
 (ア)仏・法・僧の三宝のこと。
 (イ)「三尊仏」に同じ。
(2)尊敬すべき三人の人。君・父・師。[新撰字鏡]

三尊

さんそん [0][1] 【三尊】
とうとぶべき三種の人。君・父・師。
→さんぞん(三尊)

三尊仏

さんぞんぶつ [3] 【三尊仏】
〔仏〕 中尊(中心の仏)と左右の脇侍(キヨウジ)(菩薩)との三者一組の仏体。仏像配置の一形式。阿弥陀三尊は阿弥陀・観音・勢至,薬師三尊は薬師・日光・月光,釈迦三尊は釈迦と文殊・普賢をそれぞれ配する。

三尊来迎

さんぞんらいごう [0][1] 【三尊来迎】
浄土門の行者の臨終に,阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩の三尊が来て,極楽浄土へ迎え導くこと。

三尊石組

さんぞんいわぐみ [5] 【三尊石組】
日本庭園の基本的石組の一。三尊仏を石組で意匠したもの。

三尖弁

さんせんべん [3] 【三尖弁】
心臓弁膜の一。右心房と右心室との間にあり,三個の尖頭の部分から成る。血液の心房への逆流を防ぐ。右房室弁。

三尸

さんし [1] 【三尸】
道教で,人の腹の中にすむといわれる三匹の虫。この虫が庚申(コウシン)の夜,人の寝ている間に天に昇って,その罪過を上帝に密告すると長生きできないという。
→庚申待(コウシンマチ)

三尺

さんじゃく [0][1] 【三尺】
〔一尺(約30.3センチメートル)の三倍〕
「三尺帯」の略。

三尺寝

さんじゃくね [4] 【三尺寝】
大工・左官など職人の昼寝のこと。三尺ほどの狭い場所で寝るからとも,日の陰が三尺ほど動く間だけ寝るからともいう。[季]夏。

三尺帯

さんじゃくおび [5] 【三尺帯】
(1)子供のへこ帯。また,近世,職人などが締めた三尺の手ぬぐいや木綿の帯。
(2)〔(1)を締めていたことから〕
職人や遊び人のこと。

三尺店

さんじゃくだな [4][0] 【三尺店】
間口三尺ほどの店。小さな店。小さな家。

三尺手拭い

さんじゃくてぬぐい [5] 【三尺手拭い】
長さ三尺ほどの手ぬぐい。鉢巻・頬(ホオ)かぶり・置き手ぬぐいなどに用いた。

三尺物

さんじゃくもの [0] 【三尺物】
〔侠客が三尺帯を締めていたことから〕
講談・浪曲で,博徒や侠客を主人公とした演目の総称。「天保水滸伝」「国定忠治」「清水次郎長」など。

三局

さんきょく [1] 【三局】
律令制で,太政官に属する三つの事務局。少納言局・左弁官局・右弁官局の総称。

三山

さんざん [1] 【三山】
三つの山。大和(ヤマト)三山(香具山(カグヤマ)・畝傍山(ウネビヤマ)・耳成山(ミミナシヤマ))・熊野(クマノ)三山(熊野本宮・新宮・熊野那智大社)・出羽(デワ)三山(月山(ガツサン)・湯殿山・羽黒山)など。

三山冠

さんざんかん [3] 【三山冠】
礼冠の一。即位や朝賀のとき,賛者や図書寮(ズシヨリヨウ)・主殿寮(トノモリリヨウ)の役人が着用した。巾子(コジ)を山が三つ並んだ形にした,黒漆塗りの冠。
三山冠[図]

三岐

さんぎ 【三岐】
三重県と岐阜県。

三岸

みぎし 【三岸】
姓氏の一。

三岸好太郎

みぎしこうたろう 【三岸好太郎】
(1903-1934) 洋画家。札幌生まれ。独立美術協会創立に参加。フォービスム風の詩的な作品を描いた。

三峡

さんきょう 【三峡】
長江が四川・湖北両省の境にある巫山(フザン)山脈を浸食してつくった長さ204キロメートルに及ぶ大峡谷。瞿塘(クトウ)峡・巫峡(フキヨウ)・西陵峡の三つの峡谷の総称。古来航行の難所。近年水路の改修が行われた。

三峰山

みつみねさん 【三峰山】
埼玉県,秩父山地南部にある山。海抜1101メートル。山頂に三峰神社がある。本来は雲取山・白岩山・妙法ヶ岳の三峰を総称していう。

三峰神社

みつみねじんじゃ 【三峰神社】
埼玉県秩父郡の三峰山にある旧県社。祭神は伊奘諾尊(イザナキノミコト)・伊奘冉尊(イザナミノミコト)。鎌倉時代に修験道の道場となり,江戸時代に入ると三峰講などにより庶民の信仰を集めた。三峰権現。

三島

みしま 【三島】
姓氏の一。

三島

みしま 【三島】
(1)静岡県東部の市。古代,伊豆国府の地。三島大社の門前町,東海道の宿場町から発展。電気・機械・ゴム工業が盛ん。
(2)大阪府北部の郡。島本町一町が属す。もと摂津国北東部を占め,高槻・茨木・摂津など淀川西岸の各市を含んだ。「三島江」などの形で和歌に詠まれた。((歌枕))「―江の玉江の菰(コモ)を標しめしより/万葉 1348」

三島

さんとう [0] 【三島】
⇒三神山(サンシンザン)(1)

三島中洲

みしまちゅうしゅう 【三島中洲】
(1830-1919) 漢学者。備中の人。名は毅(ツヨシ)。漢学塾二松学舎を創立。東京高師・東大教授,東宮侍講・宮中顧問官を歴任。著「詩書輯説」「古今人文集」など。

三島大社

みしまたいしゃ 【三島大社】
静岡県三島市にある神社。祭神は事代主神(コトシロヌシノカミ)・大山祇神(オオヤマツミノカミ)。三島神社。

三島手

みしまで [3] 【三島手】
高麗(コウライ)茶碗の一。三島暦の文字の趣に似た,縄目のような文様があるのでいう。李朝初期から中期にかけて焼かれた。水差し・茶碗などに多い。
三島手[図]

三島暦

みしまごよみ [4] 【三島暦】
三島大社の下社家である河合家から毎年発行された細字書きの仮名の暦。室町時代に始まり,江戸時代には幕府の許可を得て伊豆・相模の二国に限り頒布された。明治維新まで続いた。

三島柴胡

みしまさいこ [4] 【三島柴胡】
セリ科の多年草。山中の草地に生える。高さ約1メートルで,狭披針形の葉を互生。秋,黄色の小花が花軸の先にむらがってつく。根は解熱・鎮痛薬にされる。和名は静岡県三島がこの取引地であったための名。漢名,柴胡。

三島由紀夫

みしまゆきお 【三島由紀夫】
(1925-1970) 小説家・劇作家。東京生まれ。本名,平岡公威(キミタケ)。東大卒。絶対者の希求,美的死生観,様式美への憧憬を昇華させて唯美的世界を構築。その傾向はしだいにナショナリズム的色彩を強めた。割腹自殺。著「仮面の告白」「潮騒」「金閣寺」「鹿鳴館」「憂国」「豊饒の海」など。

三島船

さんとうせん サンタウ― [0] 【三島船】
上甲板上の船首・中央・船尾に船楼を備えた船。貨物船の標準的な船型。三楼型船。

三島虎魚

みしまおこぜ [5][4] 【三島虎魚・三島鰧】
スズキ目の海魚。全長30センチメートルほど。体は肥大し,骨格質の大きな頭はやや扁平,えらの付近にとげがある。目は背面にあって,口とともに上方を向く。かまぼこの原料になる。本州中部以南に広く分布。ミシマ。ウシンボ。

三島通庸

みしまみちつね 【三島通庸】
(1835-1888) 内務官僚。旧薩摩藩士。福島県令・栃木県令などを務め,この間福島事件などを起こし,自由民権運動を弾圧,加波山事件を誘発した。のち警視総監。保安条例を執行。

三島鰧

みしまおこぜ [5][4] 【三島虎魚・三島鰧】
スズキ目の海魚。全長30センチメートルほど。体は肥大し,骨格質の大きな頭はやや扁平,えらの付近にとげがある。目は背面にあって,口とともに上方を向く。かまぼこの原料になる。本州中部以南に広く分布。ミシマ。ウシンボ。

三崎

みさき 【三崎】
神奈川県三浦市の地名。三浦半島の南端にあり,前面に城ヶ島を控えた天然の良港。

三崎甚句

みさきじんく 【三崎甚句】
神奈川県三浦市の民謡で,花柳界の騒ぎ唄。幕末から明治にかけて江戸を中心に流行した「二上がり甚句」が,海路三崎港に伝えられたもの。

三崩し

さんくずし [3] 【算崩し・三崩し】
縦の三筋と横の三筋を市松状に配した模様。算木崩し。

三川内焼

みかわちやき ミカハチ― 【三川内焼・三河内焼】
⇒平戸焼(ヒラドヤキ)

三州

さんしゅう [1] 【三州・参州】
(1)三つの国。三国。
(2)三河(ミカワ)国の別名。

三州味噌

さんしゅうみそ [5] 【三州味噌】
「八丁味噌」に同じ。

三布

みの [2] 【三幅・三布】
(1)並幅の布を三枚合わせた幅。また,その幅の布。
(2)「三幅布団」の略。

三布布団

みのぶとん [3] 【三幅布団・三布布団】
三幅(ミノ)の大きさに作った布団。敷布団の普通の幅(ハバ)。みの。

三帖和讃

さんじょうわさん サンデフ― 【三帖和讃】
親鸞晩年の作,浄土和讃・浄土高僧和讃・正像末浄土和讃の三部の総称。

三帝同盟

さんていどうめい [5] 【三帝同盟】
独・墺・露の皇帝の間に結ばれた同盟。ビスマルクのフランス孤立化政策の一環をなす。

三師

さんし [1] 【三師】
中国で,北魏以降,宋に至るまで太師・太傅(タイフ)・太保の三官に対する呼称。三公よりも位は高いが実権はなかった。上公。

三席

さんせき [1][0] 【三席】
漢詩と和歌と管弦の会合の席。近世は,香と茶と連俳の会合の席をもいう。

三帰

さんき [1] 【三帰】
〔仏〕 仏・法・僧の三宝に帰依すること。三帰依。

三帰依

さんきえ [3] 【三帰依】
〔仏〕 仏・法・僧の三宝に帰依すること。帰依仏・帰依法・帰依僧の総称。帰依三宝。三帰。

三幅

みの [2] 【三幅・三布】
(1)並幅の布を三枚合わせた幅。また,その幅の布。
(2)「三幅布団」の略。

三幅前垂れ

みはばまえだれ [4] 【三幅前垂れ】
布三枚を縫い合わせた,幅の広い前垂れ。婦人の労働用。みのまえだれ。

三幅対

さんぷくつい [4][3] 【三幅対】
〔「さんぶくつい」とも〕
(1)三幅で一組みの掛物。
(2)三つで一組みになるもの。

三幅布団

みのぶとん [3] 【三幅布団・三布布団】
三幅(ミノ)の大きさに作った布団。敷布団の普通の幅(ハバ)。みの。

三幕物

さんまくもの【三幕物】
a three-act play.

三平

さんぴら [0] 【三平】
(1)備前の刀工の三名人。高平(タカヒラ)・助平(スケヒラ)・包平(カネヒラ)。
(2)藤原基経の子,時平(トキヒラ)・仲平(ナカヒラ)・忠平(タダヒラ)。

三平二満

さんぺいじまん 【三平二満】
(1)〔「三」「二」は数が少ないこと〕
心が平らかで諸事に満足していること。
(2)額と鼻とあごが平らで,両方のほおが膨れている顔。おかめ。おたふく。「―の口紅しなだれかかる会釈顔/浄瑠璃・反魂香」

三平方の定理

さんへいほうのていり サンヘイハウ― 【三平方の定理】
「ピタゴラスの定理」に同じ。

三平汁

さんぺいじる [5] 【三平汁】
北海道の郷土料理。糠(ヌカ)漬けニシンあるいは塩ザケと野菜を煮込み,塩で味を調えた汁。酒粕を入れることもある。[季]冬。

三平等観

さんびょうどうかん [5] 【三平等観】
「入我我入(ニユウガガニユウ)」に同じ。

三平開胸

さんぺいかいきょう 【三平開胸】
唐の禅僧石鞏(セツキヨウ)は僧が訪ねて来ると弓を引いて相手の人物を試していたが,三平(義忠禅師)は胸を開きその矢は人を生かす矢か殺す矢かと問いかけ石鞏に弓を捨てさせたという故事。画題となる。石鞏張弓。

三年

さんねん [0] 【三年】
三年間。みとせ。また,長い年月。「石の上にも―」

三年

みとせ [1] 【三年・三歳】
さんねん。

三年の喪

さんねんのも 【三年の喪】
昔,中国で父母の喪。

三年三月

さんねんみつき [5] 【三年三月】
長い年月にたとえていう語。「酒屋の門に―お立ちあそばさいでも,あがらぬ酒には酔はぬ道理/滑稽本・浮世床 2」

三年味噌

さんねんみそ [5] 【三年味噌】
仕込んで三年目の味噌。熟成して,うまくなった味噌。

三年坂

さんねんざか [3] 【三年坂】
転ぶと三年以内に死ぬという迷信のある坂。東京芝高輪(タカナワ)・京都清水寺などにある。

三年塞り

さんねんふさがり [5] 【三年塞り】
暦注で,大将軍の方位。また,しばらく開運の見込みがないこと。

三年寄

さんとしより [3] 【三年寄】
江戸時代,町年寄を世襲した三家。奈良屋・樽屋(タルヤ)・喜多村の三家。

三年忌

さんねんき [3] 【三年忌】
「三回忌」に同じ。

三年生

さんねん【三年生】
a 3rd-year student;a junior (4年制大学の).→英和

三年竹

さんねんだけ [3] 【三年竹】
生え出て三年目の竹。矢竹にするには三年目に切るのがよいという。

三府

さんぷ [1] 【三府】
東京府・京都府・大阪府の総称。1943年(昭和18)東京府は東京都となる。「―四十三県」

三度

みたび [1] 【三度】
(1)三回。さんど。「―挑戦する」
(2)数の多いことをいう。幾度も。何度も。「―己を省みる」

三度

さんど 【三度】
■一■ [1] (名)
(1)みたび。三回。「―の食事」
(2)〔音〕 音程の一。短三度,長三度,短三度より半音狭い減三度,長三度より半音広い増三度がある。
(3)「三度飛脚」の略。「そちが商売は―でないか/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
■二■ (接尾)
名詞に付いて,意味を強める。「縄でもくびれ込んで間違ひ―のある時は/歌舞伎・加賀鳶」

三度

さんど【三度】
three times;《楽》third.→英和
〜三度 at every mealtime.〜目に for the third time.〜目の正直 Third time does the trick[is lucky].→英和
〜に一度は once in three times.

三度入り

さんどいり [0] 【三度入り】
杯に用いる土器(カワラケ)。中くらいの大きさのもの。「間の物で十はい,―で十四はい/狂言・地蔵舞」

三度栗

さんどぐり [3] 【三度栗】
山野に自生する栗で,年に三度,実を結ぶといわれているもの。

三度笠

さんどがさ [4] 【三度笠】
菅笠の一。深く顔をおおう笠。三度飛脚が用いた。

三度豆

さんどまめ [3] 【三度豆】
〔年に三度取れることから〕
インゲンマメの異名。

三度飛脚

さんどびきゃく [4] 【三度飛脚】
江戸時代,毎月三度,定期的に大坂・江戸間を往復した飛脚。
三度飛脚[図]

三弦

さんげん [0] 【三弦・三絃】
(1)三味線の別名。
〔特に地歌・箏曲(ソウキヨク)では正称として慣用〕
(2)中国の撥弦(ハツゲン)楽器。形状は日本の三味線に似るが,胴は長円形に近く両面に蛇皮を張り,撥(バチ)は用いず右手指先で弾奏する。元代から今日まで各種音楽で盛んに用いられている。琉球に伝来して三線(サンシン)となり,その三線が日本本土で改造されて三味線となった。三弦子。弦子。
(3)中国の三弦,琉球の三線,日本本土の三味線など,同類の楽器の総称。
(4)雅楽で用いる三種の弦楽器。和琴(ワゴン)・琵琶・箏の総称。

三彩

さんさい [0] 【三彩】
低火度溶融の釉(ウワグスリ)を用いた陶器。三色とは限らない。盛唐期の唐三彩に始まり,遼三彩・宋三彩・交趾(コウチ)などがある。日本でも古く奈良三彩があり,またイスラム陶器などにも類似のものがある。

三役

さんやく【三役】
《相撲》the first three sumo wrestlers except champion wrestlers;the three top-ranking officials (幹部).

三役

さんやく [1] 【三役】
(1)相撲で,大関・関脇・小結の総称。
(2)会社・団体・政党などの重要な三つの役職。また,指導的地位にある幹部。
(3)能楽で,脇方(ワキカタ)・狂言方・囃子方(ハヤシカタ)。
→仕手方
(4)茶の湯で,亭主・正客・詰の三人。
(5)江戸時代,幕府直轄地の三種の特別税。御伝馬宿入用米・六尺給米・御蔵前入用金の三つ。

三役揃い踏み

さんやくそろいぶみ [1] 【三役揃い踏み】
相撲で,大関・関脇・小結にかなう力士が土俵上に並んで,そろってしこを踏むこと。本場所の千秋楽の結びの三番前に行われる。

三径

さんけい [0] 【三径・三逕】
〔陶潜「帰去来辞」より。漢の蒋詡(シヨウク)が庭に三筋の小道を作り,松・菊・竹を植えたことから〕
庭園の三筋の小道。隠者の庭,または住居。

三従

さんじゅう [0] 【三従】
女性は,生家では父に従い,嫁しては夫に従い,夫の死後は子に従うということ。仏教や儒教による教え。婦人の三従。

三従兄

さんじゅうけい [3] 【三従兄】
またいとこで,年長の男子。

三従兄弟

さんじゅうけいてい [5] 【三従兄弟】
またいとこ。

三従弟

さんじゅうてい [3] 【三従弟】
またいとこで,年下の男子。

三徳

さんとく [0][1] 【三徳】
(1)人として守るべき三つの徳目。「中庸」では智・仁・勇,「書経(洪範)」では正直・剛克・柔克,「荘子(盗跖)」では上徳・中徳・下徳とする。
(2)〔仏〕
 (ア)大涅槃(ダイネハン)がそなえる三つの徳。法身・般若・解脱。
 (イ)仏果にそなわる三つの徳。智徳・断徳・恩徳。
 (ウ)サーンキヤ学派で,すべてのものにそなわる性質を三つに分類したもの。薩埵(サツタ)・剌闍(ラジヤ)・答摩(トウマ)。
(3)禅宗でいう食物の三徳。すなわち,あっさりとしている軽軟,清潔である浄潔,規則通りにできている如法作。これに甘・辛・鹹・苦・酸・淡の六味を加え,三徳六味という。
(4)釣りの接続具の一。道糸・鉤素(ハリス)・おもりを接続する。
(5)一つで三種の用途をもつ便利な物。

三心

さんしん [0] 【三心】
〔仏〕 観無量寿経に説かれる,往生する者が具えなければならない三つの心。至誠心(シジヨウシン)・深心(ジンシン)・廻向発願心(エコウホツガンシン)の総称。
〔真宗などで三信と区別して「さんじん」という〕

三思

さんし [1] 【三思】 (名)スル
三度思うこと。よく考えること。

三性

さんしょう [1][0] 【三性】
〔仏〕
(1)物事を宗教的倫理の立場から区別する三つの性質。善と悪と無記(善でも悪でもないもの)。
(2)唯識学派・華厳宗などで説く,この世の存在の三つの在り方。実体がないものを実在であると思い込む遍計所執性(ヘンゲシヨシユウシヨウ),事物が縁によって生まれたものであると知る依他起性(エタキシヨウ),完成された真の存在としての円成実性(エンジヨウジツシヨウ)。この三性をも空とする三無性と併せて説かれる。

三悪

さんあく [1] 【三悪】
〔仏〕「三悪道(サンアクドウ)」の略。

三悪

さんなく [1] 【三悪】
「さんあく(三悪)」の連声。

三悪趣

さんあくしゅ [3] 【三悪趣】
〔仏〕
〔連声して「さんなくしゅ」「さんまくしゅ」とも〕
「三悪道(サンアクドウ)」に同じ。

三悪趣

さんまくしゅ [3] 【三悪趣】
「さんあくしゅ(三悪趣)」の連声。

三悪道

さんまくどう [3] 【三悪道】
「さんあくどう(三悪道)」の連声。

三悪道

さんあくどう [4] 【三悪道】
〔仏〕
〔連声して「さんなくどう」「さんまくどう」とも〕
死者が悪業(アクゴウ)のために行く,地獄道・餓鬼道・畜生道の三つの世界。三悪趣。三趣。

三惑

さんわく [1] 【三惑】
〔「さんなく」とも〕
天台宗でいう三種の迷い,すなわち見思惑・塵沙惑・無明惑。

三惑

さんなく [1] 【三惑】
「さんわく(三惑)」の連声。

三愛

さんあい [1][0] 【三愛】
(1)琴と酒と詩。三友。
(2)〔仏〕 人間の心に生じる欲愛(情欲)・有愛(存在欲)・非有愛(存在を否定しようとする欲)の三つの愛着の心。また,臨終の時に起こる,肉親・自身・現世に対する愛着の心。

三態

さんたい [1] 【三態】
物質の固体・液体・気体の三つの状態。

三慧

さんね [1] 【三慧】
「さんえ(三慧)」の連声。

三慧

さんえ [1] 【三慧】
〔「さんね」とも〕
〔仏〕 経教を見聞すること(聞慧),理を思惟すること(思慧),禅定を修めること(修慧)によって得る三つの智慧。聞思修慧。

三戒

さんかい [0] 【三戒】
(1)〔論語(季氏)〕
一生に守らなければならない三つの戒め。青年の女色,壮年の闘争,老年の利得。
(2)〔仏〕 在家戒と出家戒と道俗戒。

三戒壇

さんかいだん [3] 【三戒壇】
奈良時代以後,奈良の東大寺,下野(シモツケ)の薬師寺,筑前の観世音寺の三つの寺に置かれた戒壇。
→四戒壇(シカイダン)

三戦神

さんせんじん [3] 【三戦神】
戦いの守護神である摩利支天(マリシテン)・大黒天・毘沙門天(ビシヤモンテン)の総称。

三戸

さんこ 【三戸】
(1)わずかな戸数。小国のたとえ。「楚は―の小国なれども/太平記 37」
(2)目・耳・口の三つの感覚器官。また,心。「―ヲ静メサセテ鷲ノ子細ヲ述ベタ/天草本伊曾保」

三戸

さんのへ 【三戸】
青森県南東部,三戸郡の町。南部藩発祥の地で,藩政時代は旧奥州街道の宿場町として繁栄。現在はリンゴの産地。

三房

さんぼう [0] 【三房】
名前に「房」の字をもつ博識者三人の称。藤原伊房(コレフサ)・藤原為房・大江匡房(マサフサ)を前の三房,吉田定房・北畠親房・万里小路宣房を後の三房という。

三所

みところ [2] 【三所】
三つのところ。三か所。

三所

さんしょ [1] 【三所】
〔「さんじょ」とも〕
三つの場所。三か所。みところ。

三所攻

みところぜめ [0] 【三所攻(め)】
相撲の決まり手の一。内掛けをかけてから相手の他方の足を手ですくうように抱え,体を浴びせながら倒す技。

三所攻め

みところぜめ [0] 【三所攻(め)】
相撲の決まり手の一。内掛けをかけてから相手の他方の足を手ですくうように抱え,体を浴びせながら倒す技。

三所権現

さんしょごんげん [4] 【三所権現】
和歌山県熊野にある本宮・新宮・那智の三権現の称。

三所物

みところもの [0] 【三所物】
刀剣の付属品である目貫(メヌキ)・笄(コウガイ)・小柄(コヅカ)の三つをいう。近世主要な刀装具として同じ意匠でそろいとすることを尊重した。後藤家代々の工人によって作られたものが有名。

三所籐

みところどう [4] 【三所籐】
弓の籐の巻き方の一。上下の鏑籐(カブラドウ)と矢摺籐(ヤスリドウ)との三か所に巻くこと。また,三か所ずつ寄せて巻くものにもいう。

三手先

みてさき [0] 【三手先】
斗栱(トキヨウ)の一形式。大斗から肘木(ヒジキ)を三段に出して軒桁(ノキゲタ)を受けるもの。
三手先[図]

三手掛

みてがかり 【三手掛】
江戸時代,幕府評定所で行う旗本および御目見(オメミエ)以上の御家人を当事者とする訴訟の審理。三奉行の合議により審理・判決が行われた。

三手楓

みつでかえで [4] 【三手楓】
カエデ科の落葉高木。深山に生える。葉は柄が長く,狭卵形であらい鉅歯(キヨシ)のある小葉三個からなる。春,葉腋に四弁花を穂状につける。花後,翼果を結ぶ。雌雄異株。材は器具・薪炭用。

三才

さんさい [0] 【三才】
(1)天と地と人をいう。三極。三儀。「二儀已に分れ―漸く顕はれて/太平記 16」
(2)宇宙の万物。
(3)人相学で,額・鼻・顎(アゴ)。

三才図会

さんさいずえ 【三才図会】
中国,明代の図解書。一〇六巻。王圻(オウキ)撰。1607年完成,09年刊。天文・地理・人物・鳥獣・草木など一四部門に分けて種々の事物を図説する。「和漢三才図会」はこれにならったもの。

三才女

さんさいじょ [3] 【三才女】
三人の才知ある女性。
(1)平安中期の三人の女流歌人,紀内侍・伊勢大輔・小式部内侍をいう。
(2)「県門(ケンモン)の三才女」に同じ。

三才石

さんさいせき [3] 【三才石】
庭園に,天・地・人になぞらえて据えた石。

三択

さんたく [0] 【三択】
「三者択一(サンシヤタクイツ)」に同じ。「―問題」

三拍子

さんびょうし【三拍子】
《楽》triple time;the three important conditions (三条件).〜揃った all-(a)round;ideal.→英和

三拍子

さんびょうし [3] 【三拍子】
(1)音楽で,原則として強・弱・弱の三拍で一単位となる拍子。
(2)小鼓・大鼓(オオカワ)・太鼓(または笛)の三種の楽器でとる拍子。
(3)三つの必要な条件。

三拝

さんぱい [0] 【三拝】 (名)スル
三度拝礼すること。また,何度も拝礼すること。「神前で―する」

三拝九拝

さんぱいきゅうはい [0] 【三拝九拝】 (名)スル
(1)三拝と九拝の礼。転じて何度も頭を下げること。「―して頼み込む」
(2)手紙文などの末尾に記して敬意を表す語。

三拝九拝する

さんぱいきゅうはい【三拝九拝する】
bow many times;prostrate oneself.

三拼盤

サンピンバン [3] 【三拼盤】
〔中国語〕
冷菜三種を盛り合わせた前菜。

三振

さんしん【三振】
《野》a strikeout.→英和
〜する be struck out.

三振

さんしん [0] 【三振】 (名)スル
野球で,打者がストライクを三回とられてアウトになること。「三者連続―」

三損友

さんそんゆう [3] 【三損友】
〔論語(季氏)〕
交わらない方がよい三種の友人,すなわち人にへつらう人,柔和なだけで真心のない人,口先ばかり巧みでねじけた心の人。
⇔三益友

三摩地

さんまじ サンマヂ [0] 【三摩地】
〔仏〕「三昧(サンマイ){■一■}」に同じ。

三摩提

さんまだい [3] 【三摩提】
〔仏〕「三昧(サンマイ){■一■}」に同じ。

三摩耶

さんまや [3][0] 【三摩耶・三昧耶】
〔仏〕
〔梵 samaya〕
(1)時。時間。また,集会・平等・教理などを意味する語。さまや。さんまいや。
(2)密教で,平等・本誓(ホンゼイ)・除障・驚覚の意。仏と衆生(シユジヨウ)が本来は等しく同一であることを根本とする。さまや。さんまいや。
(3)「三摩耶形(ギヨウ)」の略。

三摩耶

さまや [0] 【三摩耶】
⇒さんまや(三摩耶)

三摩耶形

さんまやぎょう [4] 【三摩耶形】
仏・菩薩が,一切の衆生を救済する本願を示すために手に持っているもの,または印契。大日如来の塔婆,宝生如来の宝珠,不動明王の剣など。三形。

三摩耶戒

さんまやかい [4] 【三摩耶戒】
〔仏〕 密教で,伝法灌頂の直前に授けられる戒。一切の戒行を統一し,諸仏と衆生とを平等一如にさせるという真言功力(クリキ)の戒。

三摩耶曼荼羅

さんまやまんだら [5] 【三摩耶曼荼羅】
四種曼荼羅の一。仏・菩薩・諸天を,その本願を示す持ち物や手印などで象徴させて描いた曼荼羅。

三支

さんし [1] 【三支】
(1)十二支を四方位に配当したとき,一つの方位にあたる三個。北は亥(イ)・子(ネ)・丑(ウシ),東は寅(トラ)・卯(ウ)・辰(タツ),南は巳(ミ)・午(ウマ)・未(ヒツジ),西は申(サル)・酉(トリ)・戌(イヌ)。
(2)〔仏〕 因明(インミヨウ)の宗(論証する命題)・因(成立理由),喩(宗と因との関係)の三つの称。
→因明

三教

さんきょう [0] 【三教】
〔「さんぎょう」とも〕
(1)三つの宗教。
 (ア)儒教・仏教・道教。
 (イ)神道・儒教・仏教。
 (ウ)仏教・神道・キリスト教。
(2)〔仏〕
 (ア)仏一代の教法を三種に分判したもの。南中三教(漸教・頓教・不定教),光統三教(頓教・漸教・円教),南山三教(性空教・相空教・唯識円教)など。
 (イ)「三時教」に同じ。

三教一致

さんきょういっち [0] 【三教一致】
三つの教えが根本的には一体であること。中国では儒・道・仏,日本では神・儒・仏の一致が説かれる。
→神仏習合

三教図

さんきょうず [3] 【三教図】
画題の一。儒・仏・道三教の祖,すなわち孔子・釈迦・老子を一幅に描くもの。三教が根本では一致するという考えを表す。

三教指帰

さんごうしいき サンガウ― 【三教指帰】
仏教書。三巻。空海作。797年成立。儒教・道教・仏教の三教のうちの仏教の優位を,三人の仮想人物の対話の体裁で論じたもの。別本として「聾瞽(ロウコ)指帰」がある。

三教指帰

さんきょうしいき 【三教指帰】
⇒さんごうしいき(三教指帰)

三文

さんもん [1] 【三文】
一文銭三枚。値打ちのないこと。非常に安いこと。「―の価値もない代物(シロモノ)」「二束―」

三文の値打もない

さんもん【三文の値打もない】
be not worth a penny.→英和
‖三文判 a ready-made seal.三文文士 a literary hack.

三文オペラ

さんもんオペラ 【三文―】
〔原題 (ドイツ) Die Dreigroschenoper〕
ブレヒトの戯曲。三幕。1928年初演。一八世紀イギリスの劇作家ジョン=ゲイの「乞食オペラ」の翻案で,市民社会の偽善を鋭く風刺する。

三文判

さんもんばん [0][3] 【三文判】
出来合いの安価な印判。

三文奴

さんもんやっこ [5] 【三文奴】
役に立たない人。三文野郎。

三文小説

さんもんしょうせつ [5] 【三文小説】
つまらない,芸術的価値のない小説。

三文文士

さんもんぶんし [5] 【三文文士】
評価の低い文士。へぼ文士。

三斎

さんさい 【三斎】
細川忠興(タダオキ)の号。

三斎市

さんさいいち 【三斎市】
平安末期から江戸時代にかけて,月に三回開かれた定期市。五日市・八日市など市開催日にちなんだ地名が各地に残る。

三斎彫

さんさいぼり [0] 【三斎彫】
細川忠興が余技に刀剣の縁頭(フチガシラ)や鐔(ツバ)に施した彫刻。

三斎月

さんさいがつ [3] 【三斎月】
〔仏〕 一か月間八斎戒を守り,心身を清浄にし精進すべき,正月・五月・九月の三か月。三長斎。

三斎流

さんさいりゅう [0] 【三斎流】
茶道流派の一。千利休の高弟細川忠興を祖とする。

三斎羽織

さんさいばおり [5] 【三斎羽織】
筒袖で背縫いの裾をぶっ裂きにした陣羽織。細川忠興が始めたという。

三斑鶉

みふうずら [3] 【三斑鶉】
ツル目ミフウズラ科の小鳥。全長14センチメートルほど。キジ目のウズラに似て,全体地味な褐色。足指は前三本のみ。薩南・琉球諸島・アジア南東部・インドに分布。一妻多夫で,雄が抱卵や雛(ヒナ)の世話にあたる。雌は卵を産むのみ。

三斜

さんしゃ [1] 【三斜】
和算で,不等辺三角形のこと。

三斜晶系

さんしゃしょうけい [4] 【三斜晶系】
結晶系の一。長さがそれぞれ異なり,互いに斜めに交わる三本の軸をもつ結晶。カオリナイト・斜長石など。

三新法

さんしんぽう [3] 【三新法】
1878年(明治11)公布された郡区町村編制法・府県会規則・地方税規則の総称。明治政府最初の統一的地方制度。大区・小区制を廃して,郡・町村を行政単位として認め,戸長公選・町村会設置を決め,府県会の開設を認めた。

三方

さんぼう【三方】
(1)[器]a wooden stand.(2) <on> three sides.

三方

さんぼう 【三方】
(1) [3]
〔「さんぽう」とも〕
三つの方向。三つの面。
(2) [0]
檜(ヒノキ)の白木で作った折敷(オシキ)を,三方に刳(ク)り形のついた台につけたもの。神饌(シンセン)を載せたり儀式用の台とする。古くは食事の膳に用いた。
三方(2)[図]

三方ヶ原

みかたがはら 【三方ヶ原】
〔「みかたはら」とも〕
静岡県,浜名湖東方にひろがる洪積台地。明治以降,茶園として開拓。

三方ヶ原の戦い

みかたがはらのたたかい 【三方ヶ原の戦い】
1572年12月,徳川家康の居城,浜松城を攻め,三方ヶ原に拠った武田信玄の軍と徳川・織田信長の連合軍との合戦。徳川方は大敗北を喫した。

三方一両損

さんぼういちりょうぞん 【三方一両損】
講談・落語の一。大岡政談物の一つで,無欲な職人二人の意地の張り合いを大岡越前守が巧みに裁くという筋。

三方五湖

みかたごこ 【三方五湖】
福井県南西部,若狭湾沿いにある湖水群の総称。三方,水月(スイゲツ),菅(スガ),日向(ヒルガ),久々子(クグシ)の五湖から成り,若狭湾国定公園に属する。

三方晶系

さんぼうしょうけい [5] 【三方晶系】
結晶系の一。回転に対して三回の対称の位置をもつ回転軸を主軸とし,これに直交する平面上に一二〇度で交わる三つの等しい長さの軸をもつ結晶。

三方桐

さんぼうぎり [3] 【三方桐】
たんすなどの,前面と両側面に桐を用いること。また,そうしたもの。
⇔総桐
⇔前桐

三方楽人

さんぼうがくにん 【三方楽人】
応仁の乱で,衰微した雅楽の伝統を保持するため,京都楽人の欠を天王寺楽人で補い,京都・南都(奈良)・四天王寺の三方の楽人を宮廷に属させた。これら楽人の総称。

三方論議

さんぼうろんぎ 【三方論議】
三人の者がそれぞれ主張しあう論争。「―の意地づくは/浄瑠璃・百日曾我」

三方金

さんぼうきん [3] 【三方金】
書物の装丁で,上部・下部・側面の三方の小口に金箔(キンパク)を貼ったもの。小口金。

三施

さんせ [1] 【三施】
〔仏〕 三種の布施。一般には,財施・法施・無畏(ムイ)施をいう。

三族

さんぞく 【三族】
三種の親族。父と子と孫,また,父母・兄弟・妻子,父の族・母の族・妻の族など諸説ある。「其罪を論ずるに,―に行なうても尚足らず/太平記 23」

三族の罪

さんぞくのつみ 【三族の罪】
三族にわたって連座する罪。

三日

さんじつ [0][1] 【三日】
(1)みっか。特に,正月の元日・二日・三日。
(2)江戸時代,毎月の式日とした一日・一五日・二八日。諸大名・旗本などは,この日麻裃(カミシモ)で総登城した。

三日

みか 【三日】
(1)三つの日数。みっか。「ふつか―ありて/狭衣 3」
(2)月の第三の日。みっか。
(3)結婚後第三日目。三日(ミカ)の餅(モチイ)。「―の夜,御かはらけ取りて/宇津保(藤原君)」
(4)誕生後第三日目。また,その日の祝い。「御うぶやしなひ,―は例のただ,宮の御わたくし事にて/源氏(宿木)」

三日

みっか [0] 【三日】
(1)一日の三倍。
(2)月の第三番目の日。俳句では,特に一月三日をいう。[季]新年。
(3)非常に短い期間。

三日の餅

みかのもちい 【三日の餅】
古く,婚礼から三日目の夜に,夫婦が祝いの餅を食べること。また,その餅。みかよのもち。みか。愛敬(アイキヨウ)の餅(モチイ)。

三日コロリ

みっかコロリ [4] 【三日―】
〔発病後三日でころりと死ぬ意〕
コレラの異名。

三日坊主

みっかぼうず [4] 【三日坊主】
非常に飽きやすくて長続きしない人をあざけっていう語。

三日夜の餅

みかよのもち 【三日夜の餅】
⇒三日(ミカ)の餅(モチイ)

三日天下

みっかてんか [4] 【三日天下】
〔明智光秀の天下が短期間で滅んだことから〕
わずかの期間しか地位や権力を保持できないこと。三日大名。

三日天下

みっか【三日天下】
a short-lived reign.三日坊主 a quitter.→英和
〜である can stick at[to]nothing.

三日月

みかづき【三日月】
a new moon;a crescent.→英和
〜形の crescent;arched.

三日月

みかづき [0] 【三日月】
(1)陰暦の月の三日目に出る月。また,その前後の細長い弓形の月。特に陰暦八月三日の月についていう。[季]秋。
(2)能面の一。男性の幽霊面。目に金環がはめてあり,超人間的な威力を表す。「鍾馗」の前ジテ,「船弁慶」の後ジテなどに用いられる。
→あやかし

三日月湖

みかづきこ [4] 【三日月湖】
蛇行している川の屈曲部が三日月形に取り残されてできた河跡湖。牛角湖。
→蛇行

三日月眉

みかづきまゆ [5] 【三日月眉】
三日月形の眉。また,眉墨(マユズミ)で三日月形に描いた眉。

三日月藻

みかづきも [4] 【三日月藻】
緑藻類ホシミドロ目の淡水藻。世界に八〇種以上あり,湖沼・湿原などによくみられる。単細胞生活をする。体は三日月形で中央に核があり,上下対称的な形をしている。

三日熱

みっかねつ [3] 【三日熱】
マラリアの一種で,三日熱病原虫により隔日に規則正しく発熱する病気。古く,瘧(オコリ)といわれた。

三日祝

みっかいわい [4] 【三日祝(い)】
新生児の生後三日目の祝い。かつては三日湯をつかわせてから,三日衣装という産着を着せることが行われていた。みつめ。

三日祝い

みっかいわい [4] 【三日祝(い)】
新生児の生後三日目の祝い。かつては三日湯をつかわせてから,三日衣装という産着を着せることが行われていた。みつめ。

三日麻疹

みっかばしか [4] 【三日麻疹】
〔麻疹(ハシカ)に似た発疹が出て二〜三日で治ることから〕
風疹(フウシン)の俗称。

三旬

さんじゅん [0] 【三旬】
月の上旬と中旬と下旬。

三明

さんみょう [0] 【三明】
〔仏〕 自他の未来を知る天眼通,自他の過去を知る宿命通,煩悩(ボンノウ)を断って明智を得る漏尽通の三つの能力。過去と未来を知った上で,現在を悟り一切の煩悩を断つこと。

三明の覚路

さんみょうのかくろ 【三明の覚路】
〔仏〕
〔三明は仏となるべき智慧であることから〕
仏となるべき道。仏門。

三易

さんえき [0][1] 【三易】
中国,夏・殷・周三代の易。夏の連山,殷の帰蔵,周の周易をいい,現在,周易のみ残る。

三春

みはる [0] 【三春】
⇒さんしゅん(三春)

三春

みはる 【三春】
福島県東部の町。近世,秋田氏の城下町。

三春

さんしゅん [0] 【三春】
(1)初春・仲春・晩春(孟春・仲春・季春)の総称。春の三か月。陰暦一月・二月・三月。[季]春。
(2)春を三度過ごすこと。三年にわたること。「巌窟の洞(ホラ)にこめられて,―の愁歎を送り/平家 2」

三春馬

みはるうま [3] 【三春馬】
福島県三春地方に産した馬。江戸末期には衰えた。三春駒。

三春駒

みはるごま [3] 【三春駒】
(1)「三春馬」に同じ。
(2)三春地方で作られる木製彩色の馬の玩具。子育ての縁起物とされる。

三昧

ざんまい 【三昧】 (接尾)
⇒さんまい(三昧)■二■

三昧

さんまい 【三昧】
〔梵 samādhi〕
■一■ [0] (名)
(1)〔仏〕 心を一つのものに集中させて,安定した精神状態に入る宗教的な瞑想。また,その境地。三摩地。三摩提。定。正受。等持。
(2)「三昧場(サンマイバ)」の略。「都の外,七所の―をめぐりぬ/鉢扣辞」
■二■ (接尾)
連濁により「ざんまい」となることが多い。名詞または形容動詞の語幹に付く。
(1)ともするとその傾向になるという意を表す。「刃物―に及ぶ」
(2)その事に熱中するという意を表す。「読書―に明け暮れる」
(3)心のままにするという意を表す。「ぜいたく―な生活」

三昧

さんまい,ざんまい【三昧】
読書三昧に耽る be absorbed in reading.贅沢三昧に暮らす live in luxury.

三昧僧

さんまいそう [3] 【三昧僧】
〔仏〕 三昧を自己の修行法としている僧。

三昧堂

さんまいどう [0] 【三昧堂】
〔仏〕
(1)法華三昧・念仏三昧などの三昧を修する堂。
(2)墓所にある葬式用の堂。

三昧場

さんまいば [0] 【三昧場】
墓地。また,火葬場。

三昧境

さんまいきょう [0] 【三昧境】
無我の状態。忘我の境地。

三昧派

さんまいは [0] 【三昧派】
俳句の流派の一。河東碧梧桐(カワヒガシヘキゴトウ)主宰の雑誌「三昧」によった新傾向の一派。

三昧流

さんまいりゅう [0] 【三昧流】
天台宗谷流の一派。三昧院良祐を開祖とする。一時中絶したが江戸時代に天海によって再興された。

三昧耶

さんまいや [0] 【三昧耶】
⇒三摩耶(サンマヤ)

三昧耶

さんまや [3][0] 【三摩耶・三昧耶】
〔仏〕
〔梵 samaya〕
(1)時。時間。また,集会・平等・教理などを意味する語。さまや。さんまいや。
(2)密教で,平等・本誓(ホンゼイ)・除障・驚覚の意。仏と衆生(シユジヨウ)が本来は等しく同一であることを根本とする。さまや。さんまいや。
(3)「三摩耶形(ギヨウ)」の略。

三時

さんじ [1] 【三時】
(1)時刻の名の一。
(2)午後三時頃に食べる間食。おやつ。おさんじ。
(3)農業で大切な三つの時期。耕作をする春,除草をする夏,収穫をする秋のこと。
(4)〔仏〕
 (ア)釈迦入滅以後の時代を,仏教の信仰形態から三分した正法・像法・末法の総称。正像末の三時。
→末法

 (イ)六時を,昼三時,夜三時にまとめたもの。晨朝(ジンジヨウ)・日中・日没(ニチモツ)を昼三時,初夜・中夜・後夜を夜三時という。「三七日の間―に懺法を行ふに/今昔 12」

三時坐禅

さんじざぜん [4] 【三時座禅・三時坐禅】
〔仏〕 禅宗で,南宋時代に行われた四時(シジ)座禅から深夜に行う後夜を除き,午前中の早晨(ソウシン),午後の哺時(ホジ),日没の黄昏(コウコン)に座禅を行う修行法。

三時座禅

さんじざぜん [4] 【三時座禅・三時坐禅】
〔仏〕 禅宗で,南宋時代に行われた四時(シジ)座禅から深夜に行う後夜を除き,午前中の早晨(ソウシン),午後の哺時(ホジ),日没の黄昏(コウコン)に座禅を行う修行法。

三時教

さんじきょう [0] 【三時教】
〔仏〕 法相(ホツソウ)宗で釈迦一代の説法を三期に分けたもの。第一時は阿含(アゴン)経などに説く小乗の教えで,現象には実体がないがそれを構成する要素は存在するという有教(ウキヨウ),第二時は般若(ハンニヤ)経などに示されるすべてに実体がないとする空教,第三時は華厳経や解深(ゲジン)密経などに示される非空非有の最終的真理を説く中道教であるとする。有空中(ウクウチユウ)。三教。

三時業

さんじごう [3] 【三時業】
〔仏〕 善悪の業を,その結果を受ける時期で三つに分けたもの。今の生で報いを受ける順現業,次の生で報いを受ける順生業,次の次の生以後に報いを受ける順後業の総称。

三晋

さんしん 【三晋】
中国,春秋時代の末,晋に仕えた三卿がそれぞれ建てた魏(ギ)・趙(チヨウ)・韓の三国。

三景

さんけい [0] 【三景】
景色の特によい三か所。「日本―」

三景

さんけい【三景】
the three famous views.

三智

さんち [1] 【三智】
〔仏〕
〔智度論〕
一切智(声聞縁覚の智)・道種智(菩薩の智)・一切種智(仏の智)。

三曲

さんきょく【三曲】
a trio of Japanese musical instruments.

三曲

さんきょく [1] 【三曲】
(1)箏・三弦・尺八(または胡弓)の合奏。三曲合奏。
(2)三曲合奏を行う三種目。すなわち,箏曲(ソウキヨク)・地歌・尺八楽の便宜的な総称。
(3)日本音楽の各種目で,伝承上特に重要視される三つの曲。楽琵琶(ガクビワ)独奏曲の流泉・啄木・楊真操,平曲の大秘事である剣の巻・宗論・鏡の沙汰,能の蘭曲(ランギヨク)である初瀬六代・東国下・西国下,箏曲組歌の四季曲(シキノキヨク)・扇曲(オウギノキヨク)・雲井曲(クモイノキヨク)などをいう。

三更

さんこう [0] 【三更】
五更の第三。また,子(ネ)の刻。丙夜。

三月

さんがつ【三月】
March <Mar.> .→英和

三月

さんがつ [1] 【三月】
一年の第三番目の月。やよい。[季]春。
〔副詞的用法の場合アクセントは [0]〕

三月事件

さんがつじけん 【三月事件】
1931年(昭和6)3月の,軍事政権樹立をめざした日本陸軍の青年将校らによるクーデター計画未遂事件。

三月堂

さんがつどう 【三月堂】
東大寺法華堂の別名。毎年陰暦三月に法華会が行われるのでいう。

三月尽

さんがつじん [4] 【三月尽】
三月の終わること。陰暦で春の終わりの日。やよいじん。

三月庭訓

さんがつていきん [5] 【三月庭訓】
「庭訓往来」の一二か月の往復書状を手本にして手習いを始めた者が,三月のあたりでやめてしまうこと。学習の長続きしないことにいう。「須磨源氏」の類。

三月菜

さんがつな [4] 【三月菜】
暮れから春先にまいて,陰暦三,四月頃に食用とする菜類。[季]春。

三月革命

さんがつかくめい 【三月革命】
(1)1848年3月,フランスの二月革命の影響でベルリン・ウィーンなどに同時的に突発した武装蜂起。広義には同年後半,反動勢力の巻き返しにより失敗するまでのドイツ諸邦各地の革命の全過程をいう。48年革命。
(2)1917年3月(ロシア暦二月)労働者・兵士が蜂起し,ロマノフ朝の専制政治を打倒したロシアの革命。二月革命。
→ロシア革命

三有

さんぬ [1] 【三有】
〔「さんう(三有)」の連声〕
〔仏〕
(1)「三界」に同じ。
(2)現在と未来の間の生存を三種に分けたもの。現在の本有,未来の当有,本有と当有の中間の中有。
→有(ウ)

三有

さんう [1] 【三有】
〔「さんぬ」とも〕
〔仏〕
(1)欲界・色界・無色界の三界のこと。また,三界に生きるもの。
(2)現在の生である本有(ホンウ),次の生である当有(トウウ),その中間の状態である中有(チユウウ)の総称。
→有(ウ)

三朔

さんさく 【三朔】
「三朔日(サンツイタチ)」に同じ。

三朔日

さんついたち 【三朔日】
江戸時代,式日であった三つの一日。正月・六月・八月の一日をいう。三朔(サンサク)。

三朝

さんちょう [0][1] 【三朝】
(1)〔一年・一月・一日の朝であることから〕
一月一日の朝。元旦。
(2)月の第三日。三日。「春の暮月月の―/和漢朗詠(春)」
(3)三代の朝廷。

三朝温泉

みささおんせん 【三朝温泉】
鳥取県中部,東伯郡三朝町にある温泉。放射能泉。ラドン含有量は世界屈指。

三期商

さんきあきない [5][4] 【三季商・三期商】
江戸時代,大坂堂島の米市で,帳合米の取引で行われた方法。一年を三期に分け,各期の取引は必ずその期の末日までに清算するように定められていた。

三木

さんぼく [0][1] 【三木】
(1)古今伝授中の三種の木。異伝があるが,普通,小賀玉(オガタマ)の木・蓍(メド)に削り花・川菜草をいう。
(2)生け花で,立花の主要な花材である松・檜(ヒノキ)・伊吹(イブキ)。

三木

みき 【三木】
姓氏の一。

三木

みき 【三木】
(1)兵庫県南部の市。中世末期,別所氏の城下町。刃物などの三木金物で知られる。
(2)香川県東部,木田郡の町。讃岐平野南東部に位置し,西は高松市に接する。

三木一草

さんぼくいっそう [1] 【三木一草】
建武政権で重用された四人。三木は名の一部に「き」のつく結城(ユウキ)親光・伯耆守(ホウキノカミ)名和長年・楠木正成,一草は千種(チグサ)忠顕をいう。

三木武吉

みきぶきち 【三木武吉】
(1884-1956) 政治家。香川県生まれ。早大卒。衆議院議員当選一一回。第二次大戦後,日本自由党・日本民主党・自由民主党の結成に関与し,鳩山内閣の成立に尽力。

三木武夫

みきたけお 【三木武夫】
(1907-1988) 政治家。徳島県生まれ。逓信・運輸・通産・外務各省大臣などを歴任。1974年(昭和49)首相となりロッキード事件究明をはかるが,76年退陣。

三木清

みききよし 【三木清】
(1897-1945) 哲学者。兵庫県生まれ。京大卒。法大教授。ハイデッガーの影響を受け,マルクス主義哲学の基礎づけを人間学的立場から行う。のち,西田哲学に近づく。「構想力の論理」において独自の哲学体系の構築を試みた。第二次大戦末期,治安維持法違反で検挙され終戦直後に獄死。著「パスカルに於ける人間の研究」「唯物史観と現代の意識」「人生論ノート」など。

三木竹二

みきたけじ 【三木竹二】
(1867-1908) 劇評家。島根県生まれ。本名,森篤次郎。帝国大学医科大学卒。森鴎外の弟。「歌舞伎新報」の編集に加わり,のち雑誌「歌舞伎」を主宰創刊。特に,歌舞伎の型の研究に功があった。

三木露風

みきろふう 【三木露風】
(1889-1964) 詩人。兵庫県生まれ。本名,操。早大・慶大中退。北原白秋とともに白露時代と呼ばれた一時代を画した。フランス象徴詩の手法に東洋的・瞑想的詩情が盛られている。後年は宗教的傾向を増した。詩集「廃園」「白き手の猟人」など。

三本

さんぼん [1] 【三本】
一本の三倍。

三本の柱

さんぼんのはしら 【三本の柱】
狂言の一。三本の柱を一人が二本ずつ持ってくるようにと命じられた三人の冠者が,それぞれ三本の柱の端を二本ずつ持ってはやしながら帰ってくる。

三本傘

さんぼんからかさ [5] 【三本傘】
傘紋の一。三本の開いたからかさを放射状に描(カ)いたもの。

三本勝負

さんぼんしょうぶ【三本勝負】
a three-game match.

三本木原

さんぼんぎはら 【三本木原】
青森県東部の洪積台地。台地の北東に小川原(オガワラ)湖,西に八甲田火山群,中央には十和田市の市街地がある。

三本杉

さんぼんすぎ [3] 【三本杉】
(1)杉紋の一。並立した三本の杉の木を図案化したもの。
(2)刀の刃紋の一種。山形を三つ連ねた形。関孫六(兼元)系の代表的刃紋。

三本立て[映画]

さんぼんだて【三本立て[映画]】
a triple feature program.

三本締め

さんぼんじめ [0] 【三本締め】
儀式や宴会などで,三回繰り返して打つ手締め。

三条

さんじょう サンデウ 【三条】
姓氏の一。藤原北家閑院流。公実の子実行を祖とする清華家。

三条

さんじょう サンデウ 【三条】
平安京の条坊の一。また,東西に通ずる大路の名。三条大路。

三条

さんじょう サンデウ 【三条】
新潟県中部,信濃川(シナノガワ)に臨む市。江戸時代の金物鍛冶(カジ)に始まる金物工業が発達。法華宗総本山本成(ホンジヨウ)寺がある。

三条仏所

さんじょうぶっしょ サンデウ― 【三条仏所】
平安後期から鎌倉時代にかけ,京都三条にあった仏像などの工房。定朝の弟子長勢(1010-1091)によって開かれ,円勢・長円・賢円らが出た。鎌倉時代に七条仏所が擡頭し,衰えた。
→円派

三条大橋

さんじょうおおはし サンデウオホ― 【三条大橋】
京都市三条通り,鴨川にかかる橋。豊臣秀吉の命により建造。近世,東海・東山・北陸諸道の要所。西のたもとに里程元標がある。

三条天皇

さんじょうてんのう サンデウテンワウ 【三条天皇】
(976-1017) 第六七代天皇(在位 1011-1016)。名は居貞(オキサダ)。冷泉天皇の第二皇子。左大臣藤原道長の圧迫で,在位五年で後一条天皇に譲位。

三条実万

さんじょうさねつむ サンデウ― 【三条実万】
(1802-1859) 江戸末期の公家。内大臣。条約勅許・将軍継嗣問題で井伊直弼と対立,安政の大獄により籠居(ロウキヨ)・出家。

三条実美

さんじょうさねとみ サンデウ― 【三条実美】
(1837-1891) 幕末・明治時代の政治家。実万(サネツム)の子。七卿落ちの一人として長州藩に逃れた。王政復古後,新政府の議定となり,副総裁・輔相などの要職を経て,太政大臣にのぼる。のち内大臣。

三条小鍛冶

さんじょうこかじ サンデウコカヂ 【三条小鍛冶】
⇒宗近(ムネチカ)

三条河原

さんじょうがわら サンデウガハラ 【三条河原】
京都市を流れる鴨川の三条通り付近の河原。

三条流

さんじょうりゅう サンデウリウ 【三条流】
書道の流派の一。御家流の分派の一。三条西実隆を祖とする。

三条物

さんじょうもの サンデウ― [0] 【三条物】
京都三条の刀工,宗近(ムネチカ)の一派が鍛えた刀剣。

三条舞舞

みすじまいまい [4] 【三条蝸牛・三条舞舞】
陸産の巻貝。貝殻は平たい円形で,直径35ミリメートル内外。淡黄褐色の地に二,三本の褐色の色帯がある。山野の樹上にすむ。関東地方に分布。

三条蝸牛

みすじまいまい [4] 【三条蝸牛・三条舞舞】
陸産の巻貝。貝殻は平たい円形で,直径35ミリメートル内外。淡黄褐色の地に二,三本の褐色の色帯がある。山野の樹上にすむ。関東地方に分布。

三条西

さんじょうにし サンデウニシ 【三条西】
姓氏の一。藤原北家閑院流。正親町(オオギマチ)三条家より分かれた公時(キントキ)を祖とする。和歌・香道などの家として権威があった。

三条西公条

さんじょうにしきんえだ サンデウニシ― 【三条西公条】
(1487-1563) 室町後期の公家。歌人。右大臣。父実隆から古今伝授を受けた。集に「称名院詠」,著に「細流抄」「伊勢物語抄」など。

三条西実隆

さんじょうにしさねたか サンデウニシ― 【三条西実隆】
(1455-1537) 室町後期の公家。内大臣に至る。出家して逍遥院尭空,また聴雪とも号す。飛鳥井雅親に和歌を学び,飯尾宗祇から古今伝授を受け,連歌・書道・有職故実など和漢の学に通じた。歌集「再昌草」「雪玉集」「聴雪集」,日記「実隆公記」がある。

三条通り

さんじょうどおり サンデウドホリ 【三条通り】
京都市中央部を東西に通じる通りの名。東は東山区蹴上から西は右京区の西大路三条まで。平安京の三条大路にほぼ相当。

三条院

さんじょういん サンデウヰン 【三条院】
京都三条の北堀川西大宮東にあった邸宅。三条天皇の仙洞だったが,天皇崩御の後は荒廃したと思われる。

三杯

さんばい [1] 【三杯・三盃】
三つの器に入る,酒・飯などの分量。「駆け付け―」

三杯酢

さんばいず [3] 【三杯酢】
加減酢の一。同量の酢・醤油・味醂(ミリン)を混ぜ合わせたもの。

三杵

さんしょ [0][1] 【三杵】
三種の金剛杵。独鈷・三鈷・五鈷。

三板

サンパン [3][0] 【三板・舢板】
〔中国語〕
中国や東南アジアの沿岸や河川で用いられる小舟。渡し船・通い船として用いられる,小型で甲板のないもの。

三枚

さんまい 【三枚】
(1) [1]
紙・布・枝など薄いもの三つ。
(2) [0][1]
魚のおろし方の一。背骨の両側に包丁を入れて,二枚の肉と中骨の三つの部分に分けること。三枚おろし。「―におろす」

三枚に下ろす

さんまい【三枚に下ろす】
fillet <a fish> .→英和

三枚ガルタ

さんまいガルタ [5] 【三枚―】
カルタ賭博の一。三枚以内の札の合計の末尾が九に近い者を勝ちとするもの。

三枚下ろし

さんまいおろし [5] 【三枚下ろし】
「三枚{(2)}」に同じ。

三枚兜

さんまいかぶと [5] 【三枚兜】
錏(シコロ)が三段になっている兜。

三枚目

さんまいめ【三枚目】
《劇》a comedian;→英和
a comic actor;a byplayer.

三枚目

さんまいめ [5] 【三枚目】
〔昔,芝居の絵看板や番付の三枚目に記されたことから〕
(1)滑稽な役をする俳優。道化方。茶利(チヤリ)。
→二枚目
(2)いつも道化役にまわる人。

三枚笹

さんまいざさ [3] 【三枚笹】
笹紋の一。三枚の笹の葉を葉柄を上にして図案化したもの。

三枚肉

さんまいにく [3] 【三枚肉】
肋肉(バラニク)のこと。

三枚肩

さんまいがた [3] 【三枚肩】
駕籠舁(カゴカ)きが三人ついた駕籠。二人でかつぎ,一人ずつ交代する。三人輿(コシ)。三人回し。

三枚袷

さんまいあわせ [5] 【三枚袷】
表と裏との間に絹布を一枚入れて仕立てた袷。

三枚襲

さんまいがさね [5] 【三枚重ね・三枚襲】
小袖を三枚重ねて着ること。また,重ねて着る三枚一組の小袖。三領(ミツエリ)。

三枚重ね

さんまいがさね [5] 【三枚重ね・三枚襲】
小袖を三枚重ねて着ること。また,重ねて着る三枚一組の小袖。三領(ミツエリ)。

三枚革

さんまいがわ [3] 【三枚革】
小札(コザネ)を鉄といため革三枚とを重ね,厚く作ったもの。また,それで作った鎧(ヨロイ)。

三枝

さきくさ 【三枝】
枝が三つに分かれている草木。フクジュソウ・ジンチョウゲ・ミツマタ・ヤマユリ・ミツバゼリなど,諸説がある。「御歯は―の如き押歯に坐しき/古事記(下訓)」

三枝

さいぐさ 【三枝】
⇒さきくさ(三枝)

三枝

さいぐさ 【三枝】
姓氏の一。

三枝の

さきくさの 【三枝の】 (枕詞)
枝の三つに分かれているところから「中」「三つ」にかかる。「父母もうへはなさかり―中にを寝むと/万葉 904」

三枝の礼

さんしのれい 【三枝の礼】
鳩は礼儀を知っていて,子は親のいる枝より三本下の枝にとまるということ。鳥でも孝道を知っていることのたとえ。

三枝博音

さいぐさひろと 【三枝博音】
(1892-1963) 哲学者・科学史家。広島県生まれ。東大卒。ヘーゲル研究を経て,戸板潤らと唯物論研究会を組織。「技術史」「三浦梅園の哲学」など日本の哲学・科学史の分野に労作を残す。

三枝祭

さいぐさまつり 【三枝祭】
奈良市の率川(イサカワ)神社(大神(オオミワ)神社の摂社)の祭り。六月一七日に行われ,三枝の花をつけたヤマユリを供える。百合(ユリ)祭。さえぐさまつり。

三枡

みます [0] 【三枡・三升】
枡紋の一。三つの枡を入れ子にしたさまをかたどったもの。歌舞伎俳優市川団十郎の紋。みますがた。

三枡格子

みますごうし [4] 【三枡格子】
三枡の形を縦横に並べた格子縞。

三枡蔦

みますつた [3] 【三枡蔦】
三枡の中に蔦の葉を描いた紋。

三柄大名

さんがらだいみょう [5] 【三柄大名】
江戸時代の大名中,前田・島津・伊達の三家。前田は禄高が最高であるので高柄といい,島津は源頼朝の落胤(ラクイン)の子孫と伝えるので家柄といい,伊達は領内が豊かであったので国柄といった。

三柏

みつがしわ [3] 【三柏・三槲】
(1)家紋の一。柏の葉を三枚用いて図案化したもの。
→柏
(2)ミツガシワ科の多年草。山地の沼地に自生。葉は根生し,カシワの葉に似た三小葉からなる。夏,花茎の頂に白花を多数総状につける。葉は苦みがあり健胃薬。水半夏(ミズハンゲ)。
三柏(2)[図]

三柱鳥居

みつばしらとりい [6] 【三柱鳥居】
三個の春日鳥居を組み合わせた鳥居。三本の柱を鼎(カナエ)に組み,笠木・島木は三角形に互いに組み合わせる。京都太秦(ウズマサ)の木島(コノシマ)神社が代表例。みはしらとりい。

三栖紙

みすがみ [2][0] 【御簾紙・三栖紙】
奈良県吉野に産する,コウゾを原料とする上質の薄様の和紙。表装用紙などとする。みす。

三棚

さんたな [0] 【三棚】
(1)近世における武家調度のうち,御厨子(ミズシ)棚・黒棚・書棚の三つの棚。大名家の嫁入り調度。
(2)すぐれた意匠で著名な三種の違い棚。醍醐寺三宝院の霞棚,修学院離宮・桂離宮の桂棚。

三椏

みつまた【三椏】
《植》a paperbush.

三業

さんごう [0] 【三業】
〔仏〕 身体の行為である身業,言語表現である口業(クゴウ),心のはたらきである意業の三つ。

三業

さんぎょう [0] 【三業】
(1)料理屋・芸者屋・待合茶屋の三種の営業。
→二業
(2)人形浄瑠璃で,浄瑠璃語り(太夫)・三味線弾き・人形遣いの三者。

三業地

さんぎょうち [3] 【三業地】
三業{(1)}の営業が許可された地域。
→二業地

三業惑乱

さんごうわくらん [5] 【三業惑乱】
江戸時代,浄土真宗本願寺派に起こった教義理解をめぐる紛争。学林の学僧を中心に,身口意の三業をあげて帰仏の儀式を行うことが必要であるとする三業帰命の学説が広がったが,それを異端とする主張が生じて対立した。宗派内では解決できず,1806年幕府の裁断で三業帰命は異端説と定められた。

三業相応

さんごうそうおう [0] 【三業相応】
〔仏〕 三業に現れるところが,ともに相応して背反しないこと。

三業組合

さんぎょうくみあい [5] 【三業組合】
三業{(1)}の組織する商業組合。

三極

さんきょく [0] 【三極】
(1)電子管の陽極・陰極・制御電極(グリッド)の総称。
(2)天・地・人の称。三儀。三元。「また万代の池の亀は,甲に―を備へたり/謡曲・翁」

三極真空管

さんきょくしんくうかん [0] 【三極真空管】
二極管の陽極と陰極の間に格子状の第三電極(格子またはグリッド)を入れた真空管。整流作用に加え,電流・電圧の増幅,検波・発振などの機能をもつ。三極管。

三楽

さんらく [0][1] 【三楽】
(1)〔孟子(尽心上)〕
君子の三つの楽しみ。すなわち父母兄弟家族の者が皆,無事で生きていること,公明正大で心に恥じることがないこと,天下の英才を得てこれを教育すること。
(2)〔列子(天瑞)〕
人生の三つの楽しみ。人として生まれたこと,男として生まれたこと,長寿であること。
→さんごう(三楽)

三楽

さんごう [0] 【三楽】
〔論語(季氏)〕
人が願い望む三つのもの。礼楽をわきまえ,人の善行をほめてみならい,賢友の多いこと。また,わがままをし,安逸をむさぼり,酒色に耽(フケ)ること。
→さんらく(三楽)

三槐

さんかい [0] 【三槐】
三公の別名。
→槐位(カイイ)

三槲

みつがしわ [3] 【三柏・三槲】
(1)家紋の一。柏の葉を三枚用いて図案化したもの。
→柏
(2)ミツガシワ科の多年草。山地の沼地に自生。葉は根生し,カシワの葉に似た三小葉からなる。夏,花茎の頂に白花を多数総状につける。葉は苦みがあり健胃薬。水半夏(ミズハンゲ)。
三柏(2)[図]

三権

さんけん [0][1] 【三権】
国家の統治権の三種別。立法権・行政権・司法権。

三権分立

さんけんぶんりつ [0] 【三権分立】
国家権力を,立法・行政・司法のそれぞれ独立した機関に担当させ,相互に抑制・均衡をはかることによって,権力の乱用を防ぎ,国民の権利・自由を確保しようとする原理。
→権力分立

三権分立

さんけんぶんりつ【三権分立】
separation of the three powers (of administration,legislation and judicature).

三橋

みつはし 【三橋】
福岡県南西部,山門(ヤマト)郡の町。筑紫平野南部のクリーク地帯にある。

三次

みよし 【三次】
広島県北部の市。近世初期,浅野氏の支藩の城下町。のち宿場町。山陽・山陰を結ぶ交通の要地で,三次盆地の中心地。

三次

さんじ【三次】
the third.→英和
‖第三次産業 the tertiary industry.三次式《数》a cubic expression.三次方程式 a cubic equation.

三次元

さんじげん [3] 【三次元】
次元が三であること。たとえば,われわれが住む空間のように,上下・左右・前後の三つの独立した方向のひろがりをもっていること。
→次元(2)

三次元

さんじげん【三次元】
three dimensions.〜の three-dimensional.‖三次元映画 a three-dimension(al) film.

三次産業

さんじさんぎょう [4] 【三次産業】
⇒第三次産業(ダイサンジサンギヨウ)

三歎

さんたん [0] 【三嘆・三歎】 (名)スル
(1)感心して何度もほめること。心底から感心すること。「―に値する」「一読―」
(2)白河法皇が意のままにならないと嘆いた三つの事。賀茂川の水と双六(スゴロク)の賽(サイ)と山法師。
(3)一人の発声に,三人が和してうたうこと。
→一唱三嘆

三正

さんせい [0][1] 【三正】
(1)〔書経(甘誓)〕
天・地・人の正道。三才。
(2)〔礼記(哀公問)〕
三綱の道が正しく行われること。

三武一宗

さんぶいっそう [1] 【三武一宗】
中国仏教史上,大規模な仏教弾圧を行なった四人の天子。北魏の太武帝,北周の武帝,唐の武宗,後周の世宗。

三歳

みとせ [1] 【三年・三歳】
さんねん。

三段

さんだん 【三段】
(1) [1]
三つの段。三つの段階。
(2) [0]
歌舞伎で使う高さ約1メートルほどの三段の階段。高足の二重舞台に配して階段とし,また幕切れにこれを赤い毛氈(モウセン)で包んで持ち出し,演者が見得をきる時に乗る。

三段切れ

さんだんぎれ [0] 【三段切れ】
連歌・俳諧で,発句が三段に切れること。のちには,「奈良七重七堂伽藍(ガラン)八重桜」のように,各句が名詞によって区切られることをいう。みつぎれ。三名(ミナ)ぎれ。三字切れ。

三段構え

さんだんがまえ [5] 【三段構え】
支障の起こった場合を考えて,前もって三つの段階の対策を立てておくこと。あらゆる場面に対応できるように準備すること。

三段目

さんだんめ [5] 【三段目】
相撲の番付で,幕下の下,序二段の上に記される地位。また,その力士。

三段論法

さんだんろんぽう [5] 【三段論法】
〔論〕
〔syllogism〕
間接推理の中の演繹(エンエキ)的推理。「(1)すべての M は P である。(2)すべての S は M である。故に,(3)すべての S は P である」のように二つの前提から一つの結論を導き出す推理。結論の主語( S )を小概念,それを含む前提(2)を小前提といい,結論の述語( P )を大概念,それを含む前提(1)を大前提という。また,S と P を結びつける概念( M )を媒概念(中項)という。右の例のようなものを定言的三段論法というが,その他に,前提に仮言的判断,選言的判断を含むものを,それぞれ仮言的三段論法,選言的三段論法という。推論式。推理式。

三段論法

さんだんろんぽう【三段論法】
a syllogism.→英和

三段論法外の推理

さんだんろんぽうがいのすいり 【三段論法外の推理】
〔extra-syllogistic reasoning〕
三段論法の形式をとらないが,正確な推論の方法であり得る推理。「 a は b より大,b は c より大,故に a は c より大」などの類。

三段跳

さんだんとび【三段跳】
a triple jump.

三段跳び

さんだんとび [3][0] 【三段跳び】
陸上競技の一。連続した三つの跳躍による飛距離を競う種目。最初に踏み切った(ホップ)のと同じ足で第二歩めの跳躍(ステップ)を,反対の足で第三歩めの跳躍(ジャンプ)を行い両足で着地する。トリプル-ジャンプ。

三段階論

さんだんかいろん [5] 【三段階論】
(1)物理学者武谷三男が唯物弁証法の立場から提唱した科学認識論。科学的認識は「現象論・実体論・本質論」の三段階を経ながら発展するとしたもの。
(2)経済学者宇野弘蔵が提唱した経済学研究の方法論。経済学研究をその研究対象の次元の差に基づいて「原理論・段階論・現状分析」の三分野に分ける立場。

三殿

さんでん [0][1] 【三殿】
(1)宮中の三殿。賢所(カシコドコロ)・皇霊殿・神殿。
(2)江戸時代,一橋・田安・清水の三家。三卿。

三毒

さんどく [0] 【三毒】
〔仏〕 人の心を毒する三つの根本的な煩悩(ボンノウ)。貪欲(トンヨク)・瞋恚(シンイ)・愚痴。貪瞋痴。

三毛

みけ [1] 【三毛】
白・黒・褐色の三色のまじった毛色。また,その毛色の猫。「―猫」

三毛作

さんもうさく [3] 【三毛作】
年間を通じて同じ田畑に三種の農作物を順次に栽培すること。

三毛猫

みけねこ【三毛猫】
a tortoiseshell cat.

三毛猫

みけねこ [0] 【三毛猫】
イエネコの毛色で,白・黒・褐色の混じったもの。雄はごくまれにしかいない。みけ。

三毬杖

さぎちょう [0] 【左義長・三毬杖】
〔毬杖(ギツチヨウ)を三つ立てたところから〕
小正月に行われる火祭り。宮中では正月一五・一八日に清涼殿南庭で,青竹を立て扇・短冊などを結びつけて焼いた。民間では竹を立てて門松・注連縄(シメナワ)・書き初めなどを焼き,その火で餅を焼いて食べて無病息災を祈る。どんど。どんど焼き。さいと焼き。さんくろう焼き。ほちょじ。ほっけんぎょう。[季]新年。
左義長[図]

三民主義

さんみんしゅぎ [5] 【三民主義】
1905年,孫文が提唱した中国革命の基本理念。中国国民党の政綱となり,革命運動の発展とともに,その内容は深化し,孫文の晩年に完成。24年,国民党改組以後,新三民主義と呼ばれる。民族の独立(民族主義),民主制の実現(民権主義),地権平均・資本節制による経済的不平等の是正(民生主義)の三原則。孫文主義。

三水

さんずい [0] 【三水】
漢字の偏の一。「池」「波」などの「氵」の部分。さんずいへん。

三汁七菜

さんじゅうしちさい サンジフ― [0][6] 【三汁七菜】
日本料理の供応の形式の一。また,その献立。本膳・二の膳・三の膳に焼き物膳と台引き物のつく豪華なもの。

三江線

さんこうせん サンカウ― 【三江線】
JR 西日本の鉄道線。島根県江津・浜原・三次間,108.1キロメートル。江の川に沿い,山陰と山陽の連絡ルートの一部を形成する。

三池

みいけ 【三池】
福岡県大牟田(オオムタ)市の地名。もと炭鉱町・石炭の積み出し港として発展。

三池争議

みいけそうぎ 【三池争議】
三井鉱山三池鉱業所が行なった大量人員整理に反対して,1953年(昭和28)と59〜60年に起こされた大労働争議。53年,三井鉱山は大量の人員整理を発表したが,組合側勝利のうちに解雇を撤回した。59年,会社側は大量の指名解雇を強行,組合側も総評などを中心に全国的な支援を得て全面ストで対抗した。折からの安保反対闘争と結びついて大争議となったが,組合側が指名解雇を認める形で60年11月終結。

三池炭田

みいけたんでん 【三池炭田】
大牟田市から熊本県荒尾市にまたがり,有明海の海底にひろがる炭田。一五世紀に発見,明治初期から本格的に採掘が開始された。

三沙弥

さんしゃみ [3] 【三沙弥】
〔仏〕 年齢によって沙弥を三区分した称。七歳から一三歳までを駆烏(クウ)沙弥,一四歳から一九歳までを応法沙弥,二〇歳以上を名字(ミヨウジ)沙弥という。三品(サンボン)の沙弥。

三沢

みさわ ミサハ 【三沢】
青森県東部の市。小川原(オガワラ)湖南方の台地を占める。航空基地がある。

三沢

みさわ ミサハ 【三沢】
姓氏の一。

三沢勝衛

みさわかつえ ミサハカツヱ 【三沢勝衛】
(1885-1937) 地理学者。長野県生まれ。旧制諏訪中学教諭として独得の地理教育を行い,人材を育成。著「風土産業」など。

三河

みかわ ミカハ 【三河】
旧国名の一。愛知県中部・東部に相当。三州(サンシユウ)。

三河一揆

みかわいっき ミカハ― 【三河一揆】
1563年,領国支配を進める松平(徳川)家康に対し,三河国内の一向宗門徒が起こした一揆。多くの家臣が一揆方へ走って家康は非常な苦戦を強いられた。三河国一向一揆。

三河万歳

みかわまんざい ミカハ― [4] 【三河万歳】
愛知県の西三河地方を根拠地として,正月初頭,主に関東・関西地方を門付(カドヅケ)して回る祝福芸。太夫(タユウ)と才蔵(サイゾウ)が一組みになり,才蔵の打つ鼓の拍子に乗って祝言を述べ,滑稽な言葉のやり取りをし,舞を舞って祝儀をもらう。江戸時代に幕府の保護を受けて盛んであった。才蔵は,江戸の四日市に房総から集まる志望者より選び,一春の契約をする(才蔵市)。

三河内焼

みかわちやき ミカハチ― 【三川内焼・三河内焼】
⇒平戸焼(ヒラドヤキ)

三河地震

みかわじしん ミカハヂ― 【三河地震】
1945年(昭和20)1月13日,渥美湾周辺で発生した地震。マグニチュード六・八。死者約二〇〇〇人,家屋倒壊五五〇〇余戸。軍需産業地域の直下で起こったためマグニチュードに比して大きな被害が出た。約一か月前の東南海地震の震源域の東北隣接域で発生したもの。

三河屋

みかわや ミカハ― 【三河屋】
歌舞伎俳優市川団蔵の屋号。

三河島

みかわしま ミカハシマ 【三河島】
東京都荒川区中央部の旧町名。

三河島大根

みかわしまだいこん ミカハシマ― [6] 【三河島大根】
ダイコンの一品種。もと東京都荒川区三河島の特産。根は大きく先端が太い。

三河木綿

みかわもめん ミカハ― [4] 【三河木綿】
愛知県東部で織られた木綿。がら紡糸を用いた小幅白木綿が知られる。地合厚く暖簾(ノレン)・帯芯・足袋裏などに用いる。

三河湾

みかわわん ミカハ― 【三河湾】
愛知県南部,渥美半島と知多半島に囲まれる湾。渥美湾と知多湾に分かれる。

三河湾国定公園

みかわわんこくていこうえん ミカハ―コクテイコウヱン 【三河湾国定公園】
三河湾岸の海浜と内湾の島々の景勝地からなる公園。渥美・知多両半島の海岸部を含む。

三河物語

みかわものがたり ミカハ― 【三河物語】
自叙伝。三巻。大久保彦左衛門忠教(タダタカ)著。1622〜26年頃成立。天下統一に至る徳川家康の事績を中心に,大久保一族の武功を述べ,子孫に対して教訓を与えたもの。

三河線

みかわせん ミカハ― 【三河線】
名古屋鉄道の鉄道線。愛知県西中金・知立・吉良吉田間,64.8キロメートル。両端部の西中金・猿投間と碧南・吉良吉田間はレールバスを運転。

三河衆

みかわしゅう ミカハ― [3] 【三河衆】
(1)戦国時代,徳川家康に仕え,徳川家の発展に貢献した三河出身の武士。
(2)家康と特殊なゆかりを有し,三河に封地を与えられて幕府から特別待遇を受けた旗本松平太郎左衛門・中島与五郎の両家をさす。いずれも大名格として交代寄合に準ぜられ,課役を免除されるとともに五年に一度江戸へ参勤するのが常であった。

三法印

さんぼういん [3] 【三法印】
〔仏〕 仏教の思想を特徴づける三つの基本的な主張。諸行無常・諸法無我・涅槃(ネハン)寂静の三つ。

三波川

さんばがわ 【三波川】
群馬県南西部を北東流する神流(カンナ)川の支流。三波石や地質学用語の三波川結晶片岩・三波川変成帯の語を生んだ。

三波川変成帯

さんばがわへんせいたい 【三波川変成帯】
関東山地および西南日本外帯に分布する結晶片岩を主とする変成岩地帯。中生代白亜紀後半の造山運動によって形成されたといわれる。
〔三波川(神流(カンナ)川の支流)流域に産する結晶片岩を三波川結晶片岩と呼んだことに由来する〕
→三波石

三波石

さんばせき [3] 【三波石】
群馬・埼玉の県境を流れる神流(カンナ)川中流の峡谷に見られる美しい結晶片岩。天然記念物。

三泣き車

さんなきぐるま [5] 【三泣き車】
〔丁稚(デツチ)は苦労して泣き,仲仕は仕事を奪われて泣き,車はきしって泣くことから〕
荷車の一。車輪が小さく梶棒(カジボウ)が長く,車台の後方に鉄欄をつけて荷物の支えとする。

三津

さんしん [0] 【三津】
古く,内外航路の重要な港であった筑前の博多津(ハカタノツ),薩摩の坊の津,伊勢の安濃津(アノツ)の三つの港をいう。三箇(サンガ)の津(ツ)。

三津五郎

みつごろう ミツゴラウ 【三津五郎】
⇒坂東(バンドウ)三津五郎

三流

さんりゅう [0] 【三流】
第三等の階級。程度・品質などが非常に劣っていること。「―のチーム」

三流

さんる [1] 【三流】
律令制で定めた三種類の流罪,すなわち遠流(オンル)・中流・近流の三つ。

三流の

さんりゅう【三流の】
third-rate;third-class.

三浣

さんかん [0] 【三澣・三浣】
〔「澣」「浣」ともに洗う意。中国の漢・唐代に,旬日ごとに官吏が沐浴の休暇を賜ったことから〕
上旬・中旬・下旬の称。三旬。

三浦

みうら 【三浦】
神奈川県三浦半島南端にある市。三崎港は遠洋・沿岸漁業の根拠地。城ヶ島・剣崎(ツルギザキ)・油壺などの観光地がある。

三浦

みうら 【三浦】
姓氏の一。桓武平氏を称する。相模国三浦郡を本拠とした豪族。源頼朝挙兵を助けて発展したが,のち北条氏に滅ぼされた。

三浦の乱

さんぽのらん 【三浦の乱】
1510年に朝鮮の三浦(薺浦(セイホ)・富山浦(フザンポ)・塩浦(エンボ))に居住していた日本人(恒居倭人(コウキヨワジン)と呼ばれた)が起こした暴動事件。密貿易などに対する李朝の取り締まりの強化に対して起こしたもの。対馬と朝鮮の通交は一時断絶した。

三浦乾也

みうらけんや 【三浦乾也】
(1821-1889) 陶工。江戸の人。天禄堂と号す。尾形乾山風の作陶をよくし,破笠(ハリツ)細工に長じた。造船にも通じ開成丸建造に関与。
→乾也焼

三浦半島

みうらはんとう 【三浦半島】
神奈川県南東部,相模湾と東京湾とを分かつ半島。丘陵性の地形を呈し,沿岸に横須賀・浦賀・三崎などの良港がある。西岸は湘南(シヨウナン)海岸の一部。中世,三浦氏が拠(ヨ)った地。

三浦周行

みうらひろゆき 【三浦周行】
(1871-1931) 法制史学者。松江市生まれ。京大教授。中世武家社会研究を中心に,多くのすぐれた業績を残した。著「法制史の研究」

三浦按針

みうらあんじん 【三浦按針】
アダムズ{(4)}の日本名。

三浦梅園

みうらばいえん 【三浦梅園】
(1723-1789) 江戸中期の思想家。豊後の人。名は晋(ススム),字(アザナ)は安貞。儒学と洋学の思想を調和させて宇宙の構造を説明する条理学を提唱。その論ずるところは哲学・宗教・歴史・文学・経済をはじめ,天文・医学など自然科学にも及んだ。著「玄語」「贅語(ゼイゴ)」「敢語」など。

三浦梧楼

みうらごろう 【三浦梧楼】
(1846-1926) 陸軍軍人・政治家。長州藩の人。号は観樹。兵部省に出仕し,萩の乱を平定。日清戦争後,韓国特命全権公使を務め,閔妃(ビンピ)殺害事件を起こした。

三浦樗良

みうらちょら 【三浦樗良】
(1729-1780) 江戸中期の俳人。志摩国鳥羽の生まれ。名,元克。通称,勘兵衛。別号,無為庵など。芭蕉復帰を唱え,蕪村一派と親交を結び中興運動に与(アズカ)った。句集「白頭鴉(シラガガラス)」「樗良発句集」など。

三浦泰村

みうらやすむら 【三浦泰村】
(?-1247) 鎌倉中期の武将。通称,駿河次郎。義村の子。評定衆。執権北条時頼・安達景盛と対立,一族と源頼朝の法華堂に立てこもり北条軍と応戦したが敗死(宝治合戦)。これにより三浦氏は滅亡。

三浦環

みうらたまき 【三浦環】
(1884-1946) ソプラノ歌手。東京生まれ。東京音楽学校卒。帝国劇場歌劇部で活躍後渡欧し,ロンドンで「蝶々夫人」を演じて認められ,以後欧米で主演歌手として活躍,日本の生んだ初の世界的プリマ-ドンナとなった。

三浦義明

みうらよしあき 【三浦義明】
(1092-1180) 平安末期の武士。相模三浦の人。大介と称す。頼朝の挙兵に応じたが平家方の畠山重忠に三浦衣笠城を包囲され,子の義澄らを脱出させて戦死。

三浦義村

みうらよしむら 【三浦義村】
(?-1239) 鎌倉初期の武将。義澄の子。開府以来の重臣。評定衆。一族の和田義盛を滅ぼし,公暁を討ち,承久の乱に北条泰時に従って忠誠を尽くした。

三浦義澄

みうらよしずみ 【三浦義澄】
(1127-1200) 鎌倉初期の武将。三浦介。義明の子。源頼朝の挙兵に父とともに応じ,各地に転戦して平家追討に功をたてた。開府以来の重臣。

三浦謹之助

みうらきんのすけ 【三浦謹之助】
(1864-1950) 医学者。福島県生まれ。東大教授。東北地方に流行する首下がり病を調査研究。また,回虫卵に受精卵と未受精卵の別のあることを確認。

三渓園

さんけいえん 【三渓園】
横浜市中区にある日本式庭園。生糸貿易商の原富太郎(号,三渓)が築造,1906年(明治39)開園。臨春閣などの伝統的建造物がある。

三温糖

さんおんとう サンヲンタウ [0] 【三温糖】
車糖(クルマトウ)の一。中白糖より精製度が低く,色は褐色。煮物などに使用。

三潴

みずま ミヅマ 【三潴】
福岡県南西部,三瀦郡の町。筑後川下流左岸の沖積地で,庭園用松を多産。

三澣

さんかん [0] 【三澣・三浣】
〔「澣」「浣」ともに洗う意。中国の漢・唐代に,旬日ごとに官吏が沐浴の休暇を賜ったことから〕
上旬・中旬・下旬の称。三旬。

三災

さんさい [0] 【三災】
(1)水災・火災・兵災のこと。
(2)〔仏〕 住劫(ジユウコウ)の一定期に起こる小三災(刀兵災・疾疫災・飢饉)と,壊劫(エコウ)の末期に起こる大三災(火災・風災・水災)。

三炭

さんたん [0] 【三炭】
茶道で,初炭(シヨズミ)・後炭(ゴズミ)・立炭(タチズミ)の三種の炭手前(スミテマエ)。

三炭糖

さんたんとう [0] 【三炭糖】
⇒トリオース

三点

さんてん [1] 【三点】
三つの点。

三点倒立

さんてんとうりつ [5] 【三点倒立】
頭と両手の三点を支持点にして行う倒立。

三点支持

さんてんしじ [5] 【三点支持】
ロック-クライミングの基本的姿勢。四肢のうち三肢で身体を支え,一つだけを岩壁から離して行動する。

三焦

さんしょう [0] 【三焦】
漢方で,六腑の一。上焦(横隔膜より上部),中焦(上腹部),下焦(へそより下部)に分かれ,呼吸・消化・排泄をつかさどるという。みのわた。「雪噛砕く白泡に,―よしや尾は青柳の/浄瑠璃・鑓の権三(上)」

三熊野

みくまの 【三熊野】
「熊野三山(クマノサンザン)」に同じ。

三熱

さんねつ [0] 【三熱】
〔仏〕 畜生道で,竜・蛇が受ける三つの苦しみ。熱風に骨肉を焼かれること,悪風に居所や衣服を奪われること,金翅鳥(コンジチヨウ)に食われること。

三牲

さんせい [0] 【三牲】
(1)神に供える三種のいけにえ。すなわち牛・羊・豕(ブタ)。三犠。
(2)牛・羊・豕をそろえた御馳走。

三狐神

さぐじ 【三狐神】
〔食物をつかさどる御食津神(ミケツカミ)にあてた「三狐神(サンコジン)」の転〕
農家でまつる田の神。

三献

さんこん [0] 【三献】
〔「さんごん」とも〕
正式な酒宴の作法。大・中・小の杯で一杯ずつ飲んで膳(ゼン)を下げることを三回繰り返す。また,その三度目の酒肴(シユコウ)。近世以降,婚礼の三三九度の杯をいうこともある。式三献。

三猿

さんえん [0] 【三猿】
両手でそれぞれ両目・両耳・口をおおっている三匹の猿の像。「見ざる・聞かざる・言わざる」の意を表したものといわれ,絵・彫刻に描かれ,また庚申塚(コウシンヅカ)などに見られる。さんさる。

三獣渡河

さんじゅうとが サンジウ― [5] 【三獣渡河】
〔仏〕
〔「優婆塞戒経」にある語〕
三乗の修行に深浅があることを,兎(ウサギ)・馬・象の三獣が河を渡るのにたとえた語。象の足が底に達するのを悟りの最も深い菩薩に,馬の足が水中にあるのを悟りのやや深い縁覚(エンガク)に,兎が水に浮かんで渡るのを声聞(シヨウモン)にたとえる。三獣渡水。

三玄

さんげん [0] 【三玄】
(1)老子・荘子・易の思想。
(2)〔仏〕 臨済録に出る語。何をさすか明示されていない。一説に,玄中玄(真理そのもの),句中玄(言語における真理),体中玄(修行で現れる真理)の三つをあげる。

三王

さんのう [3] 【三王】
「さんおう(三王)」の連声。

三王

さんおう [3] 【三王】
中国,夏の禹王(ウオウ)と殷(イン)の湯王と周の文王(または武王)。さんのう。

三王礼拝

さんおうれいはい サンワウ― 【三王礼拝】
キリスト教で,キリスト降誕に際し東方の三博士が星に導かれて幼児キリストを訪れて礼拝したことをいう。キリスト教美術の画題として多く描かれる。三博士礼拝。マギの礼拝。
→マギ

三瓶

さんぺい 【三瓶】
姓氏の一。

三瓶孝子

さんぺいこうこ 【三瓶孝子】
(1903-1978) 経済史学者。福島県生まれ。早大卒。日本労働科学研究所で女性労働の社会的経済的側面を研究。

三瓶山

さんべさん 【三瓶山】
島根県中部にある溶岩円頂丘群。主峰は男三瓶,海抜1126メートル。大山(ダイセン)隠岐国立公園の一部。佐比売(サヒメ)山。

三生

さんしょう [1] 【三生】
〔仏〕 前生・現生・後生の称。三世。

三生児

さんせいじ [3] 【三生児】
三つ子。

三田

さんだ 【三田】
兵庫県中東部の市。近世,九鬼氏の城下町。三田米・三田牛・マツタケを特産。

三田

みた 【三田】
(1)東京都港区の地名。高台と旧海岸沿いの低地からなる。慶応義塾大学や各国大使館がある。
(2)慶応義塾大学の通称。

三田文学

みたぶんがく 【三田文学】
文芸雑誌。永井荷風らを中心とする三田文学会が1910年(明治43)創刊。耽美的・反自然主義的傾向が強い。森鴎外・上田敏・北原白秋・佐藤春夫・久保田万太郎・水上滝太郎,のちに西脇順三郎・石坂洋次郎・山本健吉・安岡章太郎・遠藤周作・江藤淳らが活躍。

三田村

みたむら 【三田村】
姓氏の一。

三田村鳶魚

みたむらえんぎょ 【三田村鳶魚】
(1870-1952) 考証家・随筆家。東京八王子生まれ。本名,玄竜。江戸の風俗・演劇・文学を研究。著「御殿女中」「江戸ッ子」など。

三田焼

さんだやき [0] 【三田焼】
三田市で産した陶磁器。寛政年間(1789-1801),神田惣兵衛が京都から陶工を迎えて開窯。大正末期廃窯。

三田線

みたせん 【三田線】
都営地下鉄の鉄道線。東京都三田・日比谷・西高島平間,22.5キロメートル。

三界

さんがい 【三界】
■一■ [0][1] (名)
(1)〔仏〕 心をもつものの存在する欲界・色界・無色界の三つの世界。仏以外の全世界。三有(サンウ)。「―広しといへども五尺の身置き所なし/平家 3」
(2)「三千大千世界」の略。
■二■ (接尾)
(1)地名に付いて,遠く離れた所の意を表す。くんだり。「江戸―」「西東(ニシヒガシ)の神田―にやあおらああるめえとおもふぜ/安愚楽鍋(魯文)」「いかにいたづらすればとていつの便宜に唐―/浄瑠璃・国性爺合戦」
(2)名詞に付いて,その意味を強める。「茶は土瓶で拵へりや一日―余る/滑稽本・浮世風呂 4」

三界一心

さんがいいっしん [5] 【三界一心】
〔仏〕 三界はすべて心に映る現象で,人間の心の中以外に三界はないということ。

三界唯一心

さんがいゆいいっしん [7] 【三界唯一心】
〔仏〕 三界のすべての現象は心によってのみ存在し,また,心のつくり出したものであるということ。三界唯心。

三界流転

さんがいるてん [0] 【三界流転】
〔仏〕 三界を生まれ変わって流転すること。

三界無安

さんがいむあん [5] 【三界無安】
〔法華経(譬喩品)〕
どこにも安住できる所がないこと。
→三界の火宅

三畏

さんい [1] 【三畏】
〔論語(季氏)〕
君子がおそれ敬うべき三つのもの。すなわち天命・大人・聖人の言の三つ。

三略

さんりゃく [1][0] 【三略】
(1)中国古代の兵法の書。上略・中略・下略の三巻。周の太公望の遺著とも漢の張良が黄石公から授けられたともいう。老子の思想を基調にして,治国の大道から政略・戦略の道を論述したもの。黄石公三略。「六韜(リクトウ)」と併称される。
(2)考えるときのよりどころとなる本。虎の巻。

三番

さんばん [0] 【三番】
(1)順序・順位が第三であること。
(2)取組・番組などの数が三であること。

三番勝負

さんばんしょうぶ [5] 【三番勝負】
三回戦って勝負を決めること。

三番叟

さんばそう [0] 【三番叟】
(1)能の「翁(オキナ)」の役名。狂言方が勤める。
(2)能の「翁」を,三番叟の部分のみ舞踊化した歌舞伎所作事。舌出し三番・操り三番・雛鶴(ヒナヅル)三番・晒(サラシ)三番・二人三番など,趣向を変えたものが作られた。
(3)最初。手始め。「まず―に卵焼きで酒を持つて来る/洒落本・仇手本」

三番叟蜘蛛

さんばそうぐも [6] 【三番叟蜘蛛】
コガネグモの別名。

三番太鼓

さんばんだいこ [5] 【三番太鼓】
近世,大坂新町の遊郭で,門を閉じる合図の太鼓。時代によって一定しないが午後一〇時頃から午前二時頃までであった。仕舞い太鼓。

三番目物

さんばんめもの [0] 【三番目物】
能楽で,五番立番組の三番目に演じられる曲の総称。優美な女性や草木の霊を主人公とする曲が多い。

三番茶

さんばんちゃ [3] 【三番茶】
二番茶のあとに出た新芽を摘んで製する茶。

三番頭

さんばんがしら [5] 【三番頭】
江戸幕府の小姓組番頭・書院番頭・大番頭の総称。

三畳紀

さんじょうき サンデフ― [3] 【三畳紀】
〔Triassic period〕
地質時代の中生代を三分した場合の最初の時代。現在より約二億四千七百万年前から約二億一千二百万年前までの期間。爬虫類やアンモナイトが栄えた。トリアス紀。

三病

さんびょう [0] 【三病】
(1)〔仏〕
 (ア)心をくもらす三つの病気。貪(トン)病・瞋(シン)病・痴病。
→三毒

 (イ)仏道に導くことの困難な三種の人。謗大乗・五逆罪・一闡提(イツセンダイ)。
(2)三つの難病。癩(ライ)・くつち・てんごう。[日葡]
(3)絵画で,筆遣いの三つの欠点。すなわち,枝(弱々しく平凡なこと)・刻(ごつごつしてかどだつこと)・結(すらすら運ばないこと)。

三療

さんりょう [0] 【三療】
あんま(マッサージ・指圧)・鍼(ハリ)・灸(キユウ)の三つの職業をいう語。

三白

さんぱく [1] 【三白】
(1)正月に降る雪。
(2)馬の四肢のうち,三肢の下部の白色のもの。
(3)「三白眼」の略。

三白眼

さんぱくがん [4] 【三白眼】
黒目が上方に寄って,左右と下方の三方が白目になっているもの。凶相という。三白。

三百

さんびゃく [1] 【三百】
(1)百の三倍。
(2)「三百代言」の略。
(3)銭三百文。また,わずかな金額の意。「―をすてたら助かるものを/咄本・御前男」

三百代言

さんびゃくだいげん [5] 【三百代言】
(1)〔明治初期に,資格のない代言人(弁護士)をののしった語から〕
もぐりの代言人。また,弁護士をののしっていう語。
(2)詭弁(キベン)を弄すること。また,その人。

三百代言

さんびゃくだいげん【三百代言】
a pettifogger.→英和

三百年祭

さんびゃくねんさい【三百年祭】
a tercentenary;→英和
a tercentennial;→英和
the three-hundredth anniversary.

三百店

さんびゃくだな 【三百店】
江戸時代,江戸で家賃三百文ほどの安い借家。

三百諸侯

さんびゃくしょこう [5] 【三百諸侯】
〔江戸時代,大名の数がおよそ三百であることから〕
大名のすべて。

三皇

さんこう [0][3] 【三皇】
古代中国の伝説上の三人の皇帝。伏羲(フツキ)・神農・女媧(ジヨカ)。また,天皇(テンコウ)・地皇・人皇などとも。

三皇

さんのう [3] 【三皇】
⇒さんこう(三皇)

三皇五帝

さんこうごてい [0][5] 【三皇五帝】
伝説に基づく中国古代の理想の皇帝。三皇と,黄帝・顓頊(センギヨク)・帝嚳(テイコク)・唐尭(トウギヨウ)・虞舜(グシユン)の五帝。諸説がある。

三皇后

さんこうごう [5] 【三皇后】
「三后(サンコウ)」に同じ。

三盃

さんばい [1] 【三杯・三盃】
三つの器に入る,酒・飯などの分量。「駆け付け―」

三盃機嫌

さんばいきげん 【三盃機嫌】
ほろ酔い気分。「飛魚のむしり肴,取いそぎて―/浮世草子・五人女 1」

三盆

さんぼん [0] 【三盆】
結晶の細かい上等の白砂糖。三盆白。
→和三盆(ワサンボン)
→唐三盆

三盆白

さんぼんじろ [3] 【三盆白】
⇒三盆(サンボン)

三益友

さんえきゆう [3] 【三益友】
(1)〔論語(季氏)〕
交際して益になる三種の友人。すなわち正直な人,誠実な人,多聞な人。益者三友。
⇔三損友
(2)梅・竹・石をいう。画題とする。

三相交流

さんそうこうりゅう サンサウカウリウ [5] 【三相交流】
三つの電圧または電流の振幅が等しく,各電圧間の位相差がそれぞれ一二〇度ずつである交流。

三省

さんせい [0] 【三省】 (名)スル
〔論語(学而)「吾日三�省吾身�」〕
日に三たび反省すること。何度も我が身をかえりみること。

三省

さんしょう [1][0] 【三省】
(1)律令制下の中央官庁八省中で,重要な式部省・民部省・兵部省の称。
(2)中国唐代の官制で,重要な中書省・門下省・尚書省の称。

三知

さんち [1] 【三知】
〔論語(季氏)〕
道を知るのに,天分の多少によって三種があること。生まれながらに知る者(生知),学んで知る者(学知),苦しんではじめて知る者(困知)。

三碑

さんぴ [1] 【三碑】
(1)有名な三つの古碑。陸前国多賀城碑・上野(コウズケ)国多胡碑・下野(シモツケ)国那須国造(クニノミヤツコ)碑。
(2)上野の三碑。多胡碑・山上碑・金井沢碑。

三碧

さんぺき [1][0] 【三碧】
陰陽(オンヨウ)道の九星の一。五行では木に属し,本位は震(シン)(東)とする。

三礼

さんれい [0] 【三礼】
「さんらい(三礼)」に同じ。

三礼

さんらい [0] 【三礼】
(1)中国,古代の作法や制度について記した三種の書物の総称。「周礼(シユライ)」「儀礼(ギライ)」「礼記(ライキ)」。
(2)〔仏〕 仏などに,三度礼拝すること。三拝。
(3)中国で,天神・地祇(チギ)・人鬼をまつる三つの儀式。さんれい。
(4)「三礼師」の略。

三礼師

さんらいし [3] 【三礼師】
〔仏〕 法会(ホウエ)で諸役を分担する七僧の一。読経のはじめに三礼の唄(バイ)を曲節をつけて唱える。三礼。礼師。

三社

さんしゃ [1] 【三社】
〔「さんじゃ」とも〕
三つの神社。特に,伊勢神宮・石清水八幡宮・賀茂神社(または春日神社)。

三社奉幣

さんしゃほうへい 【三社奉幣】
朝廷から三社に幣を奉ずること。

三社祭

さんじゃまつり [4] 【三社祭】
(1)東京浅草の浅草神社(旧称,三社明神)の祭り。現在は,五月の第三日曜を最終とする三日間に行われ,江戸・東京の年中行事として名高い。浅草祭り。[季]夏。
(2)歌舞伎舞踊の一。清元。本名題「弥生(ヤヨイ)の花浅草祭」。二世瀬川如皐(ジヨコウ)作詞。1832年江戸中村座初演。浅草三社祭の山車(ダシ)人形を舞踊化したもので,神功皇后と武内宿禰が漁師の浜成・武成にかわり,さらに善玉悪玉が乗り移って踊るというもの。善玉悪玉。

三社託宣

さんしゃたくせん 【三社託宣】
天照大神・八幡大菩薩・春日大明神の託宣を一幅に書いたもの。正直・清浄・慈悲を強調する。室町末期より,吉田神道の発展とともに広く流行。

三神

さんじん [0] 【三神】
三はしらの神。
(1)古事記神話で,天地創造の時,最初に現れた天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)・高皇産霊神(タカムスヒノカミ)・神皇産霊神(カミムスヒノカミ)の称。
(2)五穀守護の三神,稚産霊神(ワクムスヒノカミ)・倉稲魂神(ウカノミタマノカミ)・保食神(ウケモチノカミ)の称。
(3)和歌の三神,住吉明神・玉津島明神・柿本人麻呂の称。

三神山

さんしんざん [3] 【三神山】
(1)中国の伝説で,渤海(ボツカイ)中にあって仙人が住むという蓬莱(ホウライ)・方丈・瀛州(エイシユウ)の三山。三島。
(2)日本で画題として,富士・熊野・熱田の三山。

三福

さんぷく [0] 【三福】
〔仏〕 観無量寿経に説く,福徳を招く三種の善行。世間的善行である世福,戒律を保つ戒福,自利利他の行にはげむ行福の総称。

三福田

さんぷくでん [4][3] 【三福田】
〔仏〕 福徳を生ずる三種の田の意。敬田(キヨウデン)・恩田・悲田の総称。

三秋

さんしゅう [0] 【三秋】
(1)初秋・仲秋・晩秋(孟秋・仲秋・季秋)の総称。秋の三か月。陰暦七月・八月・九月。[季]秋。
(2)秋を三度過ごすこと。三年にわたること。

三稜

さんりょう [0] 【三稜】
(1)かどが三つあること。また,三つのかど。三角。
(2)植物ウキヤガラの塊根を乾燥させたもの。漢方で通経・催乳に用いる。

三稜の簾

みくりのすだれ 【三稜の簾】
ミクリの茎を干して編んだ簾。

三稜石

さんりょうせき [3] 【三稜石】
砂塵を含んだ強い風の風食作用でできた三角錐状の礫(レキ)。砂漠や海岸地方にみられる。ドライカンター。

三稜草

みくり [0] 【実栗・三稜草】
ミクリ科の多年草。溝や浅い池に生える。葉は根生し,長い線形。夏,花茎の先が分枝し,上方に雄性の,下方に雌性の頭状花序をつける。花後,緑色球形の栗に似た集合果をつける。
実栗[図]

三稜鍼

さんりょうしん [3] 【三稜鍼】
鍼術に用いられる鍼(ハリ)の一種で,三稜のあるもの。腫(ハ)れ物の切開や瀉血に用いる。

三稜鏡

さんりょうきょう [0] 【三稜鏡】
プリズム。

三種

さんしゅ [1] 【三種】
〔「さんじゅ」とも〕
三つの種類。

三種

みくさ [1] 【三種】
三つの種類。「―の宝の物を賜ふ/日本書紀(神代下)」

三種の宝物

みくさのたからもの 【三種の宝物】
「三種の神器」に同じ。

三種の神器

さんしゅのじんぎ【三種の神器】
the Three Sacred Treasures.

三種の神器

さんしゅのじんぎ [5] 【三種の神器】
(1)皇位のしるしとして伝えられている三つの宝物。八咫(ヤタ)の鏡・草薙(クサナギ)の剣(天叢雲(アマノムラクモ)の剣)・八尺瓊(ヤサカニ)の勾玉(マガタマ)。みくさのかんだから。みくさのたからもの。
(2)三種の代表的な必需品。

三種郵便

さんしゅゆうびん【三種郵便(物)】
<send by> third-class mail (matter).

三立

みつたて [0] 【三立】
一本の矢に矢羽根を三枚つけること。走羽(ハシリバ)・外懸羽(トカケバ)・弓摺羽(ユスリバ)の三枚をつける。

三章

さんしょう [1][0] 【三章】
(1)三つの編章・箇条。
(2)簡明な規則。

三章の法

さんしょうのほう [1] 【三章の法】
⇒法三章(ホウサンシヨウ)

三竦み

さんすくみ [3][0] 【三竦み】
(1)蛙(カエル)は蛇を,蛇はナメクジを,ナメクジは蛙を,それぞれ恐れてすくむこと。
(2)三者が互いに牽制(ケンセイ)しあって,だれも動き出せないこと。「―の状態」

三竦みになる

さんすくみ【三竦みになる】
come to a three-cornered deadlock.

三端

さんたん [0] 【三端】
〔韓詩外伝〕
君子の避けるべき三つのもの。文士の筆の先,武士の刀の先,弁士の舌の先。

三竿

さんかん [0] 【三竿】
〔竹竿(ザオ)三本つなぎあわせた程度の高さの意〕
日月が空のかなり高い所にあること。「月―にして黒雲の中にかくる/堅田十六夜之弁」

三笑

さんしょう 【三笑】
⇒虎渓(コケイ)三笑

三笑亭

さんしょうてい サンセウテイ 【三笑亭】
落語家の亭号。

三笑亭可楽

さんしょうていからく サンセウテイ― 【三笑亭可楽】
(初世)(1777-1833) 落語家。通称,京屋又五郎。江戸日本橋馬喰町の生まれ。櫛(クシ)屋の職人より落語家となる。寄席に出演し,三題噺(バナシ)の創始などで知られる。江戸落語中興の祖。著「山しょ味噌」など。

三笠

みかさ 【三笠】
「三笠山」の略。

三笠

みかさ 【三笠】
旧日本海軍の戦艦。常備排水量1万5140トン,全長122メートル,30センチメートル砲四門。イギリスのビッカース社の建造で1902年に完成。連合艦隊旗艦として日本海海戦を戦った。横須賀港に保存されている。

三笠

みかさ 【三笠】
北海道中部,夕張山地西部の市。石狩炭田発祥の地。

三笠付け

みかさづけ [0] 【三笠付け】
江戸時代,宝永(1704-1711)頃から江戸を中心に行われた冠付けの一。初五の題を三つ出し,それぞれに七五を付けて,その三句一組みの点の優劣を競うもの。のちには数字に置きかえて,博打(バクチ)化し,禁止された。

三笠宮

みかさのみや 【三笠宮】
宮家。1935年(昭和10)大正天皇の第四皇子崇仁(タカヒト)親王が創立した。

三笠山

みかさやま 【三笠山・御蓋山】
(1)奈良市東部,春日大社のすぐ東にそびえる山。海抜283メートル。東側の花山・芳山(ハヤマ)とともに春日山と総称され,春日大社の神域をなす。古歌によく詠まれた。((歌枕))「あまの原ふりさけみれば春日(カスガ)なる三笠の山にいでし月かも/古今(羇旅)」
(2)〔天皇の御蓋(ミカサ)として近き衛(マモリ)をする意〕
近衛府(コノエフ)の大将・中将・少将の別名。

三筆

さんぴつ [0][1] 【三筆】
三人のすぐれた書家。特に,嵯峨天皇・橘逸勢(タチバナノハヤナリ)・空海の三人。ほかに,藤原行成・藤原行能・藤原行尹(ユキタダ)(世尊寺流),本阿弥光悦・近衛信尹(ノブタダ)・松花堂昭乗(寛永の三筆),隠元・即非・木庵(黄檗(オウバク)の三筆)などをいう。

三等

さんとう【三等】
the third class.‖三等客 a steerage passenger (船の).三等重役 a third-rate director.

三等

さんとう [3][0] 【三等】
(1)第三番目の等級。第三位。「競走で―になる」「勲―」
(2)もと,鉄道・客船などの最下級の旅客等級。
(3)三つの等級・段階。「その音に―あり/滑稽本・放屁論」
(4)程度があまりよくないこと。「―国」

三等分

さんとうぶん【三等分】
trisection.〜する divide into three equal parts.

三等親

さんとうしん [3] 【三等親】
⇒三親等(サンシントウ)

三等重役

さんとうじゅうやく [5] 【三等重役】
資本をもたないサラリーマン重役。名ばかりで,大して実権のない重役のこと。
〔源氏鶏太の小説の題名で広まった〕

三筋

みすじ [1] 【三筋】
(1)三本のすじ。
(2)三味線の異称。

三筋の糸

みすじのいと [1][1] 【三筋の糸】
三味線のこと。

三筋町

みすじまち ミスヂ― 【三筋町】
京都六条室町にあった遊郭の通称。島原に移転したのちも,島原の異名として残る。

三箇の津

さんがのつ 【三箇の津】
⇒三津(サンシン)

三箇の都

さんがのつ 【三箇の都】
江戸時代,京都・大坂・江戸の三つの町。三都。

三箇の重事

さんがのちょうじ 【三箇の重事】
朝廷における三つの重要な儀式。即位・御禊(ゴケイ)・大嘗祭(ダイジヨウサイ)のこと。

三箇日

さんがにち [3][0] 【三箇日】
正月の元日・二日・三日の三日間。
〔ふつう「三ヶ日」「三が日」と書く〕
[季]新年。

三管

さんかん [0] 【三管】
(1)雅楽で使用する笙(シヨウ)・篳篥(ヒチリキ)・笛の総称。
(2)「三管領(カンレイ)」の略。

三管領

さんかんれい [3] 【三管領】
室町幕府の管領に任ぜられる格式を有する,斯波(シバ)・細川・畠山の三家。三管。三職。さんかんりょう。

三節

みおり 【三節】
「三節の酒(ミキ)」の略。

三節

さんせつ [0][1] 【三節】
「三季(サンキ)」に同じ。

三節の祭り

みおりのまつり 【三節の祭り】
伊勢神宮で行われる年中の三大祭りで,六月・一二月の月次(ツキナミ)祭と九月の神嘗祭(シンジヨウサイ)の総称。外宮では一六日,内宮では一七日に行う。三節祭(サンセツサイ)。三時祭。

三節の酒

みおりのみき 【三節の酒】
正月の元日・七日・一六日の三節会(サンセチエ)に供する酒。みおり。

三節会

さんせちえ [3] 【三節会】
宮中で行われた正月の三つの節会。元日の節会,七日の白馬節会(アオウマノセチエ),一六日の踏歌節会(トウカノセチエ)の総称。

三籟

さんらい [0] 【三籟】
自然や人間の発する三つの響き。天籟(風の音)・地籟(地上の音)・人籟(人の発する管弦の音)。

三絃

さんげん [0] 【三弦・三絃】
(1)三味線の別名。
〔特に地歌・箏曲(ソウキヨク)では正称として慣用〕
(2)中国の撥弦(ハツゲン)楽器。形状は日本の三味線に似るが,胴は長円形に近く両面に蛇皮を張り,撥(バチ)は用いず右手指先で弾奏する。元代から今日まで各種音楽で盛んに用いられている。琉球に伝来して三線(サンシン)となり,その三線が日本本土で改造されて三味線となった。三弦子。弦子。
(3)中国の三弦,琉球の三線,日本本土の三味線など,同類の楽器の総称。
(4)雅楽で用いる三種の弦楽器。和琴(ワゴン)・琵琶・箏の総称。

三経

さんけい [0] 【三経】
三種類の経書(ケイシヨ)。「易経」「詩経」「春秋」,あるいは「詩経」「書経」「易経」など諸説がある。

三経義疏

さんぎょうぎしょ サンギヤウギシヨ [5] 【三経義疏】
〔「義疏」は注釈書の意〕
聖徳太子の撰と伝える「法華経義疏」「維摩経義疏」「勝鬘経義疏」の三書の総称。

三統暦

さんとうれき [3] 【三統暦】
中国,前漢時代,夏・殷(イン)・周三代の暦に基づいて劉歆(リユウキン)が作成した太陰太陽暦。

三絶

さんぜつ [0] 【三絶】
(1)三つのきわめて優れているもの。
(2)三度切れること。
→韋編(イヘン)三絶
(3)三首の優れた絶句。「吉野―」

三綱

さんこう [0] 【三綱】
儒教で,人間として守るべき,君臣・父子・夫婦の秩序。「―五常」
→さんごう(三綱)

三綱

さんごう [0] 【三綱】
(1)仏寺に置かれた三種の役僧。上座・寺主・都維那(ツイナ),上座・寺主・維那(イナ),上座・維那・典座(テンゾ)など宗派・時代によって異なる。
(2)已講(イコウ)・内供奉(ナイグブ)・阿闍梨(アジヤリ)。有職。

三綱領八条目

さんこうりょうはちじょうもく サンカウリヤウハチデウモク 【三綱領八条目】
儒教で,己を修め人を治める根本原理としての三綱領(明明徳・親民・止至善)と八条目(致知・格物・正心・誠意・修身・斉家・治国・平天下)をいう。宋の朱熹が「大学」の綱領とした。

三線

さんしん [0] 【三線】
沖縄の撥弦楽器。三味線のもとになった楽器で,黒檀・紫檀・桑などの棹(サオ)に,蛇の皮を張った胴を付ける。撥(バチ)は用いず,人差し指に義甲をはめて弾く。一四世紀後半に中国の三弦が伝来したもの。三味線。蛇皮線(ジヤビセン)。
三線[図]

三線

さんせん [0] 【三線】
「三味線(シヤミセン)」に同じ。

三縁

さんえん [0] 【三縁】
〔仏〕
(1)善導の観経疏に説く,念仏をする者が救済される理由である三つの縁。念によって行者と仏が親しく結びつく親縁,仏を近くに見る近縁(ゴンエン),救済力が働きかけてくる増上縁の総称。
(2)慈悲の縁を三種に区別したもの。衆生縁・法縁・無縁の三つ。

三繋

さんがい [0] 【三繋・三鞅】
三種の馬具の総称。面繋(オモガイ)・胸繋(ムナガイ)・尻繋(シリガイ)の三つ。
三繋[図]

三纈

さんけち [0] 【三纈】
臈纈(ロウケチ)・夾纈(キヨウケチ)・纐纈(コウケチ)の総称。

三美神

さんびしん [3] 【三美神】
〔英 three Graces; (ギリシヤ) Kharites〕
ギリシャ神話における美と優雅の女神たちカリテス(単数形,カリス)。普通,アグライア(輝き)・エウフロシュネー(喜び)・タレイア(花の盛り)の三女神を指す。美しい若い娘の姿で表される。

三羽烏

さんばがらす【三羽烏】
a trio.→英和

三羽烏

さんばがらす [4] 【三羽烏】
ある集団で,特にすぐれた三人。「漱石門下の―」

三老

さんろう [0] 【三老】
(1)中国,漢代に,村の教化に当たった長老。
(2)上寿(一〇〇歳)・中寿(九〇歳)・下寿(八〇歳)の人。

三老五更

さんろうごこう [0][5] 【三老五更】
中国,周代,天子が父兄の礼をもって養った長老の称。

三考

さんこう [0] 【三考】 (名)スル
よくよく考えること。「再思―する」

三者

さんしゃ [1] 【三者】
三人の者。「―会談」「―三様(サンヨウ)」

三者会談

さんしゃ【三者会談】
a tripartite meeting[conference].三者凡退する《野》Three batters are easily put out.

三者執行

さんしゃしっこう [4] 【三者執行】
⇒第三者執行(ダイサンシヤシツコウ)

三者択一

さんしゃたくいつ 【三者択一】
三つの中からどれか一つを選ぶこと。三択(サンタク)。

三者構成

さんしゃこうせい [4] 【三者構成】
労働者・使用者・公益の三つの立場を代表する者で委員会などを構成すること。

三聖

さんせい [0][1] 【三聖】
(1)三人の聖人。釈迦・孔子・キリスト。あるいは老子・孔子・釈迦。
(2)古代中国の三人の聖人。
 (ア)伏羲(フツキ)・文王・孔子。
 (イ)尭(ギヨウ)・舜(シユン)・禹(ウ)。
 (ウ)禹・周公・孔子。
 (エ)文王・武王・周公。
 (オ)老子・孔子・顔回。
(3)古代ギリシャの三人の聖人。ソクラテス・プラトン・アリストテレス。
(4)その分野で特に優れた三人。
 (ア)歌道で,衣通姫(ソトオリヒメ)・人麻呂・赤人。
 (イ)書道で,空海・道真・道風。
 (ウ)俳諧で,荒木田守武・山崎宗鑑・飯尾宗祇。

三聖吸酸

さんせいきゅうさん [5] 【三聖吸酸】
「三酸図(サンサンズ)」に同じ。

三聚浄戒

さんじゅじょうかい [1] 【三聚浄戒】
〔仏〕 地持経・瓔珞経などに見られる三種の菩薩戒。摂律儀戒(シヨウリツギカイ)(一切の悪を捨て去ること)・摂善法戒(一切の善を実行すること)・摂衆生戒(一切の衆生(シユジヨウ)にあまねく利益を施すこと)の総称。三聚戒。

三職

さんしょく [1][0] 【三職】
(1)王政復古により明治新政府の要職として設置された,総裁・議定・参与の総称。のち,太政大臣・納言(または左右大臣)・参議をも称した。
(2)三管領の別名。

三股

さんまた [0] 【三股・三叉】
先端が Y 字形になった長い棒。物を高い所にかけるのに用いる。みつまた。

三股

みまた 【三股】
宮崎県南部,北諸県(キタモロカタ)郡の町。都城(ミヤコノジヨウ)盆地東部にあり,東は鰐塚(ワニツカ)山地となる。

三脚

みつあし [0] 【三つ足・三脚】
(1)三本の足。
(2)〔女房詞〕
金輪(カナワ)。[大上臈御名之事]

三脚

さんきゃく [0] 【三脚】
(1)三本のあし。「二人―」
(2)写真機や望遠鏡・カンバスなどを支え安定させるための,伸縮自在の三本の支持脚。三脚架。
(3)「三脚椅子(イス)」の略。

三脚

さんきゃく【三脚(台)】
a tripod.→英和
〜の three-legged <stool> .

三脚架

さんきゃくか [4] 【三脚架】
「三脚{(2)}」に同じ。

三脚椅子

さんきゃくいす [4] 【三脚椅子】
木を三叉(サンサ)に組み,座る部分に布などを張った椅子。折りたたんで携帯用とする。三脚几(サンキヤクキ)。

三舎

さんしゃ [1] 【三舎】
(1)古代中国の天文学で,三星宿の距離。「魯陽が日を―に返し闘ひしも/太平記 10」
(2)古代中国で九〇里(約60キロメートル)のこと。軍隊の三日の行程。

三舟

さんしゅう [0] 【三舟】
(1)三艘(ソウ)の舟。
(2)「三船(サンセン)」に同じ。
(3)勝海舟・高橋泥舟・山岡鉄舟の併称。徳川の三舟。

三舟の才

さんしゅうのさい 【三舟の才】
「三船の才」に同じ。

三船

さんせん [0] 【三船】
漢詩・和歌・管弦の三つの船。中古,公卿などの宴遊にこの三つの船を仕立て,それぞれの得意な者が乗った。三舟。みつのふね。

三船の才

さんせんのさい 【三船の才】
漢詩・和歌・管弦の三つの才能を兼ね備えていること。三舟の才。

三船山

みふねやま 【三船山】
奈良県吉野郡吉野町にある山。吉野川の南岸に位置する。海抜487メートル。((歌枕))「滝の上の三船の山に居(ヰ)る雲の常にあらむと我が思はなくに/万葉 242」

三色

さんしき 【三色】
(1) [1]
三種類の色。さんしょく。
(2) [1]
三種類のもの。みいろ。
(3) [0]
〔仏〕 三種の色法,すなわち五根・五境と意識のみの対象である無表色の称。

三色

さんしょく [1] 【三色】
(1)三種の色。さんしき。
(2)「三原色」に同じ。

三色の

さんしょく【三色の】
three-color;tricolored.‖三色旗 the tricolor.

三色旗

さんしょくき [3][4] 【三色旗】
三色に染め分けた旗。特に,フランスの国旗。

三色紙

さんしきし [4][3] 【三色紙】
古筆で特に尊ばれる三種の色紙。伝小野道風筆の継(ツギ)色紙,伝紀貫之筆の寸松庵(スンシヨウアン)色紙,伝藤原行成筆の升(マス)色紙の三つ。もと冊子本であったものの断簡。

三色菫

さんしきすみれ【三色菫】
a pansy.→英和

三色菫

さんしきすみれ [5] 【三色菫】
パンジーに同じ。[季]春。

三色菫

さんしょくすみれ [5] 【三色菫】
「さんしきすみれ(三色菫)」に同じ。パンジー。

三色説

さんしょくせつ [4] 【三色説】
人の色覚に関するヤング・ヘルムホルツの学説。網膜は赤・緑・青の三色に相応する組成子をもつと仮定し,各組成子の反応の組み合わせにより,種々の色彩の感覚が生ずるとした。

三芳

みよし 【三芳】
埼玉県南部,入間郡の町。武蔵野台地にあり,近世に開拓された三富(サントミ)新田の上富がある。

三苦

さんく [1] 【三苦】
〔仏〕 苦の三分類。それ自体が不快なものから生じる苦苦,好ましいものが破壊されて生じる壊苦(エク),この世が流転して無常であることを見て生じる行苦。

三草

さんそう [0] 【三草】
(1)三種の有用な草。麻・紅花(ベニバナ)・藍(アイ)とも,木綿・麻・豆とも,藍・紅花・稲ともいう。
(2)古今伝授中の三種の草。異伝があるが,普通,川菜草・下がり苔(ゴケ)・蓍(メド)に削り花をいう。

三草二木

さんそうにもく [5] 【三草二木】
「法華経(薬草喩品)」の教説を要約した語。慈雨がさまざまな種類の草木の上に一様に降り注ぐように,資質の異なる衆生(シユジヨウ)が等しく仏陀の教えにより悟りを開くことをたとえる。

三草四木

さんそうしぼく [5] 【三草四木】
三種の有用な草と四種の有用な木。三草{(1)}と桑・楮(コウゾ)・漆(ウルシ)・茶。[書言字考節用集]

三菩提

さんぼだい [3] 【三菩提】
〔仏〕
〔梵 saṃbodhi〕
「阿耨多羅三藐三菩提(アノクタラサンミヤクサンボダイ)」の略。

三菱財閥

みつびしざいばつ 【三菱財閥】
日本三大財閥の一。岩崎弥太郎が創立した三菱商会を基盤に,政府の保護も得て海運業を独占。1893年(明治26)三菱合資会社を設立。これを持株会社として造船・鉱山・鉄道・貿易などあらゆる分野に進出。第二次大戦後,GHQ の指令により解体。

三葉

みつば【三葉】
trefoil (模様);→英和
a honewort (植物).〜の trefoil(ed);three-leaved <clover> .

三葉木通

みつばあけび [4] 【三葉木通】
アケビの近縁種。落葉つる性木本で,山野に生える。葉は,卵形の小葉三個からなる複葉。果実は淡紫色長楕円形の液果で,食べられる。蔓(ツル)で籠などを編む。

三葉柏

みつばがしわ [4] 【三葉柏】
柏紋の一。柏の葉三枚を「三つ葉{(2)}」のように図案化したもの。

三葉空木

みつばうつぎ [4] 【三葉空木】
ミツバウツギ科の落葉低木。山林中の湿地に生える。葉は卵形の小葉三個からなる複葉。初夏,枝頂の円錐花序に白花をつける。蒴果(サクカ)は平たい卵形で浅く二裂。若芽は食用。材は箸(ハシ)や木釘にする。

三葉芹

みつばぜり [3] 【三葉芹】
ミツバ{(2)}の異名。[季]春。

三葉葵

みつばあおい [4] 【三葉葵】
葵紋の一。「葵巴(アオイドモエ)」に同じ。徳川氏の紋。

三葉虫

さんようちゅう サンエフ― [0][3] 【三葉虫】
節足動物三葉虫綱の海産の化石動物。体長は普通5〜7センチメートル。体は多数の体節からなり,各節に一対の肢がある。また,体は縦方向に中央の隆起した部分と左右の平たい部分の三部に分かれるのでこの名がある。古生代のカンブリア紀に繁栄し二畳紀に絶滅した。
三葉虫[図]

三葉躑躅

みつばつつじ [4][5] 【三葉躑躅】
ツツジ科の落葉低木。本州中部の山中に生え,庭木とされる。葉は広卵形で枝先に三個輪生。四月,葉に先立ち,紅紫色の花を枝先に二,三個ずつ開く。

三葉黄蓮

みつばおうれん [4] 【三葉黄蓮】
キンポウゲ科の小形常緑多年草。針葉樹林や高層湿原に生える。根茎は細く横にはい,黄色で苦みがある。葉は三出複葉。晩春,白花を開き,袋果を結ぶ。根茎をオウレンと同様に健胃薬とする。

三蓋

さんがい [0] 【三蓋】
三層にかさねること。

三蓋松

さんがいまつ [5] 【三階松・三蓋松】
(1)松紋の一。三層に重なった松の枝を側面から見た形。
(2)枝葉の三層に重なった松。「腰掛枝の―/浄瑠璃・反魂香」
三階松(1)[図]

三蓬莱

さんほうらい [3] 【三蓬莱】
富士・熱田・熊野の三霊山。三神山。

三蔵

みつくら [0] 【三蔵】
⇒さんぞう(三蔵)(1)

三蔵

さんぞう [0] 【三蔵】
(1)古代,官倉であった斎蔵(イミクラ)・内蔵(ウチツクラ)・大蔵(オオクラ)の総称。みつくら。
(2)〔仏〕 仏教の聖典群を三種に分けたもの。経蔵・律蔵・論蔵の総称。また,仏教聖典の総称。
(3)三蔵に通暁した僧を敬っていう語。また,仏教聖典を翻訳した僧,特に玄奘(ゲンジヨウ)を敬っていう語。みつくら。
(4)馬方・船頭・徒弟などの通称。「夜更けては君が寝巻とうたひ連て,―仁介が夢を覚させ/浮世草子・一代男 3」

三蔵教

さんぞうきょう [0] 【三蔵教】
(1)経・律・論の三蔵に説かれた釈迦一代の教えの総称。
(2)天台宗で,小乗教の異名。

三蔵法師

さんぞうほうし [5] 【三蔵法師】
(1)経・律・論の三蔵に通じた学僧。
(2)玄奘(ゲンジヨウ)の尊称。さんぞうほっし。

三藐三菩提

さんみゃくさんぼだい [1][3] 【三藐三菩提】
〔仏〕
〔梵 samyak-saṃbodhi「正遍知」「正等覚」と訳す〕
仏が一切の真理を正しく平等に悟ること。

三藐院流

さんみゃくいんりゅう サンミヤクヰンリウ 【三藐院流】
〔三藐院は近衛信尹(ノブタダ)の法号〕
近衛信尹に始まる書道の流派。近衛流。

三藩の乱

さんぱんのらん 【三藩の乱】
中国,清初の1673年,漢人の雲南の呉三桂,広東の尚之信,福建の耿精忠(コウセイチユウ)の三藩王が起こした反乱。1681年康煕帝が鎮定し,清朝の中国支配を確立。

三蘇

さんそ [1] 【三蘇】
中国,宋の蘇洵(老蘇)とその二子,蘇軾(大蘇)と蘇轍(小蘇)三人の称。

三行

さんこう [0] 【三行】
親になすべき三つのおこない。孝養と葬礼と祭事をいう。また,父母に孝,賢良に友,師長に順の三つの重んずべきおこないをいう。三道。

三行半

みくだりはん [5] 【三行半・三下り半】
〔簡略に記すと三行半になることから〕
(1)江戸時代,庶民の間で行われた,夫から妻に対する離縁状。みくだり。
(2)離縁すること。離縁されること。

三行広告

さんぎょうこうこく サンギヤウクワウコク [5] 【三行広告】
新聞・雑誌の広告欄で,求人・求職・不動産売買など三行程度の小さな広告。

三行広告

さんぎょうこうこく【三行広告】
a (classified) three-line advertisement.

三衛府

さんえふ [3] 【三衛府】
律令制で,衛門府・衛士府・兵衛府の総称。
→衛府

三衣

さんね [1] 【三衣】
「さんえ(三衣)」の連声。

三衣

さんえ [1] 【三衣】
〔「さんね」とも〕
僧尼の着る僧伽梨(ソウギヤリ)(大衣・九条衣)・鬱多羅僧(ウツタラソウ)(上衣・七条衣)・安陀会(アンダエ)(中衣・五条衣)の三種の衣。袈裟(ケサ)。

三衣一鉢

さんえいっぱつ [1] 【三衣一鉢】
三衣と一個の鉄鉢。僧が行脚・托鉢(タクハツ)に携えるもの。

三衣匣

さんえばこ [3] 【三衣匣】
三衣を入れておく箱。

三衣袋

さんえぶくろ [4] 【三衣袋】
三衣を入れて持ち歩く袋。衣嚢(エノウ)。

三袁

さんえん 【三袁】
中国,明代の湖北省公安県出身の袁宗道(エンソウドウ)・袁中郎・袁中道の三兄弟。
→性霊説(セイレイセツ)

三複線

さんふくせん [3] 【三複線】
複線が三組平行している線路。

三覚

さんかく [0] 【三覚】
〔仏〕 仏における覚の三相。自ら悟る自覚,他者を悟らせる覚他,悟りのはたらきが完全である覚行究満の総称。

三親

さんしん [0] 【三親】
〔親しいものの意から〕
父子・夫婦・兄弟をいう。

三親等

さんしんとう [3] 【三親等】
親等の一。本人および配偶者から三世を隔てる尊属および卑属,すなわち曾祖父母・伯叔父母・曾孫・甥姪との関係。また,その人。三親等の姻族は法律上,親族とみなす。また三親等内の血族の婚姻は禁止されている。三等親。

三観

さんがん [0] 【三観】
〔仏〕 真理を観ずる三つの法。一般には,天台宗における空・仮・中の三諦(サンタイ)を観ずることをいう。
→三諦

三角

さんかく [1] 【三角】
(1)三つの角をもつ図形。三角形。
(2)「三角関数」「三角法」の略。
(3)屠蘇(トソ)袋の異名。形が三角形なのでいう。「―はめでたい薬袋なり/柳多留 24」

三角

さんかく【三角(形)】
a triangle.→英和
〜の triangular.‖三角関係 the eternal triangle;a triple love affair.三角関数 trigonometrical function.三角旗 a pennant;a pennon.三角筋 deltoid muscle.三角定規 <米> a triangle; <英> a set square.三角州 a delta.三角帆 a jib.三角法 trigonometry.三角窓 a quarter light[vent](自動車の).三角翼 a delta wing.

三角

みすみ 【三角】
姓氏の一。

三角壇

さんかくだん [0][4] 【三角壇】
密教で,降伏(ゴウブク)護摩を修するときに設ける三角形の壇。

三角定規

さんかくじょうぎ [5] 【三角定規】
三角形をなす定規。通常,直角二等辺三角形のものと,一つの鋭角が六〇度である直角三角形のものの二種がある。

三角寛

みすみかん 【三角寛】
(1903-1971) 文筆家。大分県生まれ。本名,三浦守。日大中退。新聞記者を経て,「瀬降の天女」など山窩(サンカ)小説を数多く発表。

三角州

さんかくす [4][3] 【三角州】
河川の運搬する土砂が河口付近に堆積して形成され,上流に頂点をもつ三角形の低く平らな地形。デルタ。例,エジプトのナイル川河口部。

三角巾

さんかくきん [3][4] 【三角巾】
大幅の布を一辺が1メートル前後の正方形に切り,対角線上で二つに切った三角形の布。包帯の代用として救急処置に用いたり,労働時に頭にかぶる。

三角帽子

さんかくぼうし [5] 【三角帽子】
先のとがった長めの帽子。

三角座

さんかくざ [0] 【三角座】
〔(ラテン) Triangulum〕
一二月中旬の宵に,ほぼ日本の天頂を通過する小星座。アンドロメダ座の南東に,細長い二等辺三角形を形づくって見える。

三角形

さんかくけい [3][4] 【三角形】
三つの直線で囲まれた平面図形。

三角形

さんかっけい サンカク― [3] 【三角形】
⇒さんかくけい(三角形)

三角方程式

さんかくほうていしき [7] 【三角方程式】
三角関数の角,または角を表す式の中に未知数を含んだ方程式。

三角柏

みつのがしわ 【三角柏】
昔,宮中の豊明節会(トヨノアカリノセチエ)などに,酒や飯を盛るのに用いた木の葉。葉の先がとがって三つに分かれている。みつながしわ。

三角柱

さんかくちゅう [4][3] 【三角柱】
角柱のうち,底面が三角形であるもの。

三角比

さんかくひ [4][3] 【三角比】
⇒三角関数(サンカクカンスウ)

三角江

さんかくこう [3] 【三角江】
河口付近の土地が沈降して形成された三角型の入江。セントローレンス川・ラプラタ川・テムズ川・セーヌ川などの河口部にみられる。

三角法

さんかくほう [0] 【三角法】
三角形の辺と角との関係を基礎として三角関数も含め,幾何学的図形の量的関係,測量などへの応用を研究する数学の一分野。

三角波

さんかくなみ [4] 【三角波】
方向の違う二つ以上の波が重なってできる,波長と比べて波高の高い三角形の波。重複波(チヨウフクハ)。さんかくは。

三角測量

さんかくそくりょう [5] 【三角測量】
地形図などを作成する際,精密に長さを測った基線と,その他いくつかの測点を設け,それらを結びつけることによって多くの三角形の網をつくり,三角法によって計算する測量法。

三角点

さんかくてん [4][3] 【三角点】
三角測量によって求められた測地の基準となる点。また,基準点に埋設された花崗(カコウ)岩製の標識。一等から四等までの等級があり,各等級の点を結びつけてつくられた三角網はそれぞれ上級の三角網のすきまを埋めて全国をおおう三角網となる。

三角筋

さんかくきん [3][4] 【三角筋】
肩の関節をおおう三角形の大きな筋肉。肩甲骨と鎖骨から起こり上腕骨に付着。上腕を水平に引き上げる運動をつかさどる。

三角線

みすみせん 【三角線】
JR 九州の鉄道線。熊本県宇土・三角間,25.6キロメートル。宇土半島北岸を走る。

三角縁神獣鏡

さんかくえんしんじゅうきょう [0] 【三角縁神獣鏡】
神獣鏡のうち,縁の部分の断面が三角形をしているもの。日本の前期古墳から出土し,魏の製品と考えられ,大和王権の勢力圏を示している。

三角翼機

さんかくよくき [6][5] 【三角翼機】
左右両翼の平面形が三角形をした飛行機。超音速で飛ぶ飛行機にこの型のものが多い。デルタ翼機。

三角草

みすみそう [0] 【三角草】
キンポウゲ科の多年草。低山のやや湿った斜面に生える。葉は根生し,柄が長く,三角形で三裂する。早春,花茎を出し白色または淡紅色の五弁の小花を開く。葉の裂片のとがらないものをスハマソウと呼ぶ。ユキワリソウ。[季]春。
三角草[図]

三角蔓

さんかくづる [4] 【三角蔓】
ギョウジャノミズの別名。

三角藺

さんかくい [4] 【三角藺】
カヤツリグサ科の多年草。海岸付近や水辺に群生。茎は三角形で高さ70センチメートル内外。葉は鞘(サヤ)状。夏,茎の先近くに褐色の花穂をつける。台湾ではこの茎で筵(ムシロ)を作る。大甲藺(タイコウイ)。サギノシリサシ。

三角袖

さんかくそで [4] 【三角袖】
⇒巻袖(マキソデ)

三角貝

さんかくがい [4] 【三角貝】
⇒トリゴニア

三角貿易

さんかくぼうえき [5] 【三角貿易】
二国間の貿易では収支の均衡がとれない場合,第三国を介入させて全体の収支の均衡を図り,貿易量を拡大しようという貿易方法。経済史上,一八世紀に盛んだったイギリス(綿布),西アフリカ(奴隷),西インド諸島(綿花)間の貿易が有名。

三角錐

さんかくすい [4][3] 【三角錐】
角錐のうち,底面が三角形であるもの。

三角関係

さんかくかんけい [5] 【三角関係】
一人の男と二人の女,または一人の女と二人の男との間の複雑な恋愛関係。

三角関数

さんかくかんすう [5] 【三角関数】
直角三角形の直角でない角の一つを θ とすると,三辺相互の比の値は θ により定まる。これを角 θ の三角比といい,図の場合 sin θ=BC/AB cos θ=AC/AB tan θ=BC/AC cot θ=AC/BC sec θ=AB/AC cosec θ=AB/BC と表し,それぞれ θ の正弦(サイン),余弦(コサイン),正接(タンジェント),余接(コタンジェント),正割(セカント),余割(コセカント)という。これらを角 θ の関数とみたとき,三角関数という。三角関数の概念は,θ が一般角の場合にも拡張される。すなわち,�� 座標において,点 P(�, �)と原点 O との距離を �,半直線 OP(動径)と � 軸がなす角を θ とし,半直線 OP が回転するとき,図左に掲げたような �,�,� の比は θ の関数となる。この六種の関数を三角関数という。円関数。
三角関数[図]

三解脱門

さんげだつもん [5] 【三解脱門】
〔仏〕 空解脱・無相解脱・無願解脱の総称。迷いの世界を三種の禅定によって脱け出すこと。また,その禅定。三解脱。
→三三昧(サンザンマイ)

三言二拍

さんげんにはく [5] 【三言二拍】
中国,宋・元・明三代の口語体の短編小説集の総称。三言とは,明末,馮夢竜編の「喩世明言」「警世通言」「醒世恒言」をいい,二拍とは,凌蒙初編の「初刻拍案驚奇」「二刻拍案驚奇」をいう。

三計

さんけい [0] 【三計】
〔管子(権修)「一年之計,莫�如�樹�穀,十年之計,莫�如�樹�木,終身之計,莫�如�樹�人」より〕
一年.10年・終身の三つの計画。穀物を樹(ウ)え,木を樹え,人を樹える(人材を登用する)こと。

三読会

さんどっかい [3] 【三読会】
⇒読会(ドツカイ)

三論

さんろん [0] 【三論】
竜樹の「中論」「十二門論」および提婆(ダイバ)の「百論」。三論宗の根本聖典。

三論宗

さんろんしゅう [3] 【三論宗】
南都六宗・中国十三宗の一。三論をよりどころとして,空(クウ)・中道を説く。中国には晋代に鳩摩羅什(クマラジユウ)が伝え,隋の吉蔵が大成。日本へは625年高麗僧慧灌により伝えられ,奈良時代に盛んに研究された。

三論宗点

さんろんしゅうてん 【三論宗点】
「東大寺(トウダイジ)三論宗点」の略。

三論玄義

さんろんげんぎ 【三論玄義】
一巻。中国,隋代の吉蔵著。三論宗の教義を概説した書。

三諦

さんたい [0] 【三諦】
〔「さんだい」とも〕
〔仏〕 天台宗の根本教義の一。空・仮・中の三つの真理。すなわち,この世の事物はすべて実体ではないとする空諦,すべて縁起によって生じた現象であるとする仮諦,すべては空・仮を超えた絶対的真実であるとする中諦の総称。三諦は孤立して成立するのではなく,同時に一つの真理として成立するもので,それを三諦円融という。空仮中。

三識

さんしき [0] 【三識】
〔仏〕 真如としての心のはたらきである真識,諸事物を現象させる心のはたらきである現識,対象心を動かす分別事識の総称。九識・八識の各説で,最後の二つの識を真識と現識に当て,前の六識ないし七識を分別事識に当てる。

三譲

さんじょう [0] 【三譲】
三たび辞退すること。古く中国で,宰相などに任じられた際に,形式的なものとして行われた。日本でも平安以後,摂政・関白などに任じられた際に,三度辞表を奏することが慣例とされた。

三谷

さんや 【山谷・三野・三谷】
(1)東京都台東区北東部の旧地名。隅田川西岸の日本堤・東浅草・清川などにあたる。寺院が多い。一部は簡易旅館街。
(2)(元吉原の焼失後,新吉原移転まで遊郭が置かれたことから)吉原の遊郭。「―帰りの酒機嫌の男ども/浮世草子・諸艶大鑑 4」

三谷温泉

みやおんせん 【三谷温泉】
愛知県蒲郡市,渥美湾岸にある炭酸鉄泉。

三貨

さんか [1] 【三貨】
金貨・銀貨・銭貨(銭(ゼニ))の三種の貨幣。

三資企業

さんしきぎょう [4] 【三資企業】
中国で,外資系企業を意味する語。内外資本合弁の合資企業,内外企業の生産契約に基づく合作企業,外資のみの独資企業の総称。

三賢

さんけん [0] 【三賢】
その分野での三人のすぐれた人。書道の小野道風・藤原佐理・藤原行成,連歌の二条良基・救済(キユウセイ)・周阿(シユウア)など。
→さんげん(三賢)

三賢

さんげん [0] 【三賢】
〔仏〕 菩薩修行の段階のうち,十住・十行・十回行の位にあるもの。

三越

さんえつ [0] 【三越】
越前・越中・越後の総称。

三趣

さんしゅ [1] 【三趣】
⇒三悪道(サンアクドウ)

三足の烏

さんそくのからす 【三足の烏】
太陽の中にすむという三本足の烏。吉祥とされた。また,太陽。金烏(キンウ)。

三足土器

さんそくどき [5] 【三足土器】
三本の足をもつ土器。各地の先史・原史時代の遺跡から出土。特に,中国の竜山文化時代に盛行した鬲(レキ)・鼎(テイ)など。のち青銅器製となる。

三趾啄木鳥

みゆびげら [3] 【三趾啄木鳥】
キツツキ目キツツキ科の鳥。日本固有亜種。全長約22センチメートル,雄の頭頂は黄色,雌は黒色。体の上面が黒く,背から腰にかけては白色。足の指は三本(普通のキツツキは四本)。ユーラシア大陸北部,北米大陸北部の針葉樹林に分布。日本では北海道中央部の森林に生息し,分布の南限である。絶滅危惧種。

三跋羅

さんばら [0] 【三跋羅】
〔梵 saṃvara〕
戒律のこと。

三跡

さんせき [1][0] 【三蹟・三跡】
平安中期の三人の能書家。また,その筆跡。小野道風・藤原佐理(スケマサ)・藤原行成。三賢。

三蹟

さんせき [1][0] 【三蹟・三跡】
平安中期の三人の能書家。また,その筆跡。小野道風・藤原佐理(スケマサ)・藤原行成。三賢。

三身

さんしん [0] 【三身】
〔仏〕 仏の三種類のあり方。
(1)真如そのものである法身(ホツシン),修行をして成仏した報身(ホウジン),人々の前に出現してくる応身の総称。
(2)法相宗でいう自性身・受用身・変化身の総称。

三身円満

さんしんえんまん [0] 【三身円満】
〔仏〕 三身が完全に具現していること。

三車

さんしゃ [0][1] 【三車】
〔仏〕「法華経(譬喩品)」にある羊車・鹿車・牛車。それぞれ人々を導く仏の三種の教えである声聞(シヨウモン)乗・縁覚乗・大乗にたとえる。みつのくるま。

三軍

さんぐん [0] 【三軍】
(1)〔古代中国,周の兵制で,一軍は一万二五〇〇人〕
大国のもつ三万七五〇〇人の軍隊。また,大軍。
(2)陸軍・海軍・空軍の総称。
(3)軍勢の前鋒・中堅・後拒,または左翼・中軍・右翼。また,全軍。

三軒

みのき [0] 【三軒】
垂木が三段に出ている軒。最下段の地垂木とその上の二本の飛檐(ヒエン)垂木からなる。興福寺北円堂・京都御所紫宸殿などに用いられている。

三輪

みわ 【三輪】
能の一。四番目物。三輪山伝説などに基づき,三輪の神杉の下枝にかかった僧衣をめぐって前段を成し,やがて三輪明神が現れ,天の岩戸の神楽(カグラ)を舞う。

三輪

みわ 【三輪】
奈良県桜井市の地名。三輪山の西麓にあり,大神(オオミワ)神社の鳥居前町として発展。

三輪

みわ 【三輪】
姓氏の一。

三輪

さんりん [0] 【三輪】
(1)三つの輪。「オート―」
(2)〔仏〕
 (ア)大地を支えている,金輪(コンリン)(または地輪)・水輪・風輪の称。
 (イ)仏が衆生(シユジヨウ)を教化するときに用いる,身・口・意の三業(サンゴウ)。
 (ウ)施者と受者と施物。

三輪執斎

みわしっさい 【三輪執斎】
(1669-1744) 江戸中期の儒学者。京都の人。名は希賢,通称は善蔵。崎門の佐藤直方に学んだが,のち陽明学に転じ,王陽明の「伝習録」を標注翻刻した。著「日用心法」など。

三輪山

みわやま 【三輪山】
奈良県桜井市,大和高原南西端部にある山。海抜467メートル。全山が大神(オオミワ)神社の御神体とされ,古松におおわれている。三諸(ミモロ)山。((歌枕))「わがいほは三輪の山もとこひしくはとぶらひきませ杉たてるかど/古今(雑下)」

三輪山伝説

みわやまでんせつ [5] 【三輪山伝説】
古事記に見える伝説。活玉依姫(イクタマヨリビメ)のもとに,貴公子が夜な夜な訪れ姫は身ごもる。両親は男の素性を怪しみ,姫に男の衣の裾に糸をつけた針を刺させる。翌朝糸をたどると三輪山に至り,男が三輪山の神であったと知るもの。

三輪田

みわた 【三輪田】
姓氏の一。

三輪田真佐子

みわたまさこ 【三輪田真佐子】
(1843-1927) 教育家。京都生まれ。岩倉具視の内殿侍講を務める。松山に明倫学舎,東京神田に翠松学舎(のちの三輪田学園)を創立。愛国婦人会などでも活躍。

三輪神社

みわじんじゃ 【三輪神社】
⇒大神神社(オオミワジンジヤ)

三輪神道

みわしんとう 【三輪神道】
神道流派の一。鎌倉末期に大和の大神(オオミワ)神社に属する三輪平等寺鏡円が三輪大明神から伝えられたとも,長谷寺観音から慶円が伝えられたともいい,室町時代に発達した。真言密教と陰陽五行説に依拠する両部神道。

三輪素麺

みわそうめん [3] 【三輪素麺・三輪索麺】
奈良県三輪地方特産の素麺。

三輪索麺

みわそうめん [3] 【三輪素麺・三輪索麺】
奈良県三輪地方特産の素麺。

三輪車

さんりんしゃ【三輪車】
<ride> a tricycle.→英和

三輪車

さんりんしゃ [3] 【三輪車】
(1)子供が遊びに使う車輪の三つついた車。
(2)オート三輪。

三輪髷

みつわまげ [3] 【三輪髷】
女性の髪の結い方の一。髻(モトドリ)の先を三つに分け二つを左右で輪の形に束ね,他の一つを中央で結ぶ。江戸時代,女師匠・妾などの間で行われた。みつわ。みつまげ。

三輪鳥居

みわどりい [3] 【三輪鳥居】
明神鳥居の両脇に小さい鳥居(=袖鳥居)をつけた鳥居。奈良県大神(オオミワ)神社の鳥居。三光鳥居。三つ鳥居。

三辰

さんしん [0] 【三辰】
日・月・星(北斗星)の総称。

三逆

さんぎゃく [0] 【三逆】
〔仏〕 五逆のうち,提婆達多(ダイバダツタ)が犯した三種の罪。阿羅漢を殺すこと,仏の体を傷つけて出血させること,教団を分裂させること,の三つ。

三途

さんず [0][1] 【三途】
〔仏〕
〔「途」は道・境界の意〕
(1)死者が悪行のために生まれる三つの場所。すなわち火途(地獄道)・血途(畜生道)・刀途(餓鬼道)の総称。三悪道(サンアクドウ)。
(2)「三途の川」の略。「由なかりける海路の知るべ,思へば―の瀬踏みなり/謡曲・藤戸」

三途の川

さんずのかわ [6] 【三途の川】
〔仏〕
〔中国で作られた十王経による〕
冥土への途中にあり,死んで七日目に極善・極悪でない人が渡るという川。流れの速さの違う三つの瀬があり,生前の業(ゴウ)によって渡る場所が異なる。川のほとりには姥(ウバ)と翁の鬼がいて,亡者の衣を奪うという。三瀬川(ミツセガワ)。三途川。そうずがわ。

三途の川

さんずのかわ【三途の川】
<cross> the Styx.→英和

三途川

そうずがわ サウヅガハ 【三途川・葬頭川】
〔「そうず」は「さんず」の転〕
「三途(サンズ)の川」に同じ。

三途河

しょうずか シヤウヅ― 【三途河】
〔「そうずか」の転〕
「三途(サンズ)の川」に同じ。「―の婆(ババ)(=脱衣婆(ダツエバ))」

三逕

さんけい [0] 【三径・三逕】
〔陶潜「帰去来辞」より。漢の蒋詡(シヨウク)が庭に三筋の小道を作り,松・菊・竹を植えたことから〕
庭園の三筋の小道。隠者の庭,または住居。

三通

さんつう 【三通】
中国の「通典(ツテン)」「通志(ツウシ)」「文献通考(ブンケンツコウ)」の三書の総称。
→九通(キユウツウ)

三通政策

さんつうせいさく [5] 【三通政策】
中国が台湾との統一を果たすために掲げている政策。台湾との通信・通航(人員の往来など)・通商の拡大・強化の三つ。
→三不政策

三連

さんれん [0] 【三連】
(1)三つ,または三回続くこと。
(2)漢詩で,句の下三字を平字(ヒヨウジ)あるいは仄字(ソクジ)だけで連ねること。避けるべきこととされる。

三連星

さんれんせい [0][3] 【三連星】
囲碁で,盤面の星の上に縦または横に三つ連ねて打つ布石。

三連音符

さんれんおんぷ [5] 【三連音符】
二等分すべきところを三等分した音符。三連符。トリプレット。

三遅

さんち [1] 【三遅】
(1)酒宴に遅れた場合の罰酒の最も重いもの。杯の十巡以後に到着した者に七杯の罰杯を科す。
(2)競(クラ)べ馬で発走前の作法。諸説あり,三度ゆっくりと馬を歩ませることかという。

三遊亭

さんゆうてい サンイウ― 【三遊亭】
落語家の亭号。

三遊亭円朝

さんゆうていえんちょう サンイウ―ヱンテウ 【三遊亭円朝】
(初世)(1839-1900) 落語家。江戸の生まれ。本名,出淵次郎吉。「牡丹灯籠」「真景累ヶ淵」「塩原多助」など芝居咄・怪談咄・人情咄を自作自演。

三遊亭円生

さんゆうていえんしょう サンイウ―ヱンシヤウ 【三遊亭円生】
(1)(初世)(1768-1838) 落語家。江戸の生まれ。本名,橘(タチバナ)屋松五郎。三遊派の祖。初め木戸芸者・声色(コワイロ)を業としたが,烏亭焉馬(ウテイエンバ)に身を寄せ,咄家(ハナシカ)に転じる。身振り・声色・鳴り物入りの芝居咄を創始。「東都噺者師弟系図」を刊行。
(2)(六世)(1900-1979) 落語家。大阪生まれ。本名,山崎松尾。一〇歳で東京の橘家円蔵の弟子となる。「子別れ」「鰍沢(カジカザワ)」などを得意とした。

三遊間

さんゆうかん サンイウ― [3] 【三遊間】
野球で,三塁手と遊撃手の守備範囲の中間。

三遍

さんべん [0][3] 【三遍】
三回。三度。

三過

さんか [1] 【三過】
〔仏〕 身体・言葉・心でおかす過(アヤマ)ち。

三道

さんどう [0] 【三道】
(1)〔礼記(祭統)〕
「三行(サンコウ)」に同じ。
(2)〔仏〕
 (ア)迷いをもつ衆生の生のこと。煩悩(ボンノウ)をもち,身口意の三業をなし,苦を得るので,惑道・業道・苦道とする。三種類の生存があるのではなく,三道で一つの生存をさす。輪廻(リンネ)の三道。
 (イ)三悪道。
 (ウ)真理を理解して,聖者の位にはいる見道,修練を積む修道,もはや学ぶことのない完成された境地である無学道。
(3)中古,大学の学問の三つの分野。明経・明法・算道。
(4)能を作るにあたっての三つの大切な条件,すなわち種(素材)・作(構成)・書(文を案じて書くこと)。世阿弥の用語。また,世阿弥の「能作書」の別名。

三達尊

さんたっそん [3] 【三達尊】
〔孟子(公孫丑)〕
世の中で尊ばれる三つのもの。すなわち朝廷では爵位,郷党では年齢,人の上に立つには徳。

三達徳

さんたっとく [3] 【三達徳】
〔中庸〕
いかなる場合でも尊ばれる三つの徳,すなわち智・仁・勇。

三遠

さんえん [0] 【三遠】
山水画の遠近法の三つの基本的構図。麓(フモト)から山頂を仰ぎ見る高遠,手前の山から後ろの山を眺める平遠,山の手前から山の後ろをのぞきこむ深遠のこと。北宋の郭煕(カクキ)が「林泉高致集」で唱えた。

三遷

さんせん [0] 【三遷】
⇒孟母(モウボ)三遷(サンセン)の教(オシ)え

三選

さんせん [0] 【三選】
選挙などで,三度選ばれること。

三郎

さぶろう [3] 【三郎】
(1)三番目に生まれた男子。三男。
(2)同類の中で三番目のものを擬人化していう。「土用―」

三郡変成帯

さんぐんへんせいたい [0] 【三郡変成帯】
飛騨(ヒダ)および中国地方東部から北九州の三郡山地周辺にかけて点在し,全体として帯状の分布をなす変成帯。結晶片岩・千枚岩などの変成岩から成る。

三部

さんぶ [1] 【三部】
(1)三つの部分・部門。「全編を―に分かつ」
(2)〔仏〕
 (ア)「三部経」の略。
 (イ)密教で,仏部・蓮華部・金剛部,または金剛界・胎蔵界・蘇悉地法の総称。

三部の大法

さんぶのだいほう 【三部の大法】
密教で,金剛界・胎蔵界・蘇悉地法の三部の修行。

三部の本書

さんぶのほんしょ 【三部の本書】
先代旧事本紀・古事記・日本書紀の三書。唯一神道で根本経典とした。

三部の秘経

さんぶのひきょう 【三部の秘経】
天台密教で,大日経・金剛頂経・蘇悉地経の三部の経典。

三部仮名鈔

さんぶかなしょう 【三部仮名鈔】
鎌倉時代の僧向阿の著した「帰命本願鈔」「西要鈔」「父子相迎鈔」の総称。浄土宗の教義を説く。

三部会

さんぶかい [3] 【三部会】
僧侶・貴族・平民の議員で構成されるフランスの身分制議会。1302年成立とされ,絶対王政確立により1614年閉鎖。再開された1789年,討議形式をめぐって紛糾し,フランス革命の端緒と成る。

三部作

さんぶさく【三部作】
a trilogy.→英和

三部作

さんぶさく [3] 【三部作】
独立していながら相互に関連し合い,一つのまとまりをなす三つの作品。漱石の「三四郎」「それから」「門」や,「地獄編」「煉獄編」「天国編」より成るダンテの「神曲」など。

三部合唱

さんぶがっしょう [4] 【三部合唱】
三つの声部から成る合唱。

三部合唱

さんぶがっしょう【三部合唱】
a (vocal) trio.

三部形式

さんぶけいしき [4] 【三部形式】
最も基礎的な音楽形式の一。八小節を一単位とする三つの楽節によって構成され,A(呈示)― B(対照)― A(再現)の形をとる。三部分形式。

三部神道

さんぶしんとう [4] 【三部神道】
唯一神道と両部神道と本迹(ホンジヤク)縁起神道をいう。三種神道。三家神道。

三部経

さんぶきょう [0] 【三部経】
相互に密接な関係をもつとされる三つの経典。法華三部経(法華経・無量義経・観普賢経),大日三部経(大日経・金剛頂経・蘇悉地経),浄土三部経(無量寿経・観無量寿経・阿弥陀経),鎮護国家三部経(法華経・仁王経・金光明経),弥勒三部経(仏説観弥勒菩薩上生兜率天経・仏説弥勒下生経・仏説弥勒大成仏経)など。

三郷

さんごう サンガウ 【三郷】
奈良県北西部,生駒郡の町。竜田川の下流域を占め,竜田大社・八幡神社がある。信貴山への登山口。

三郷

みさと 【三郷】
(1)埼玉県南東部の市。近世,早場米の産地。近年,住宅地化が進む。
(2)長野県西部,南安曇(ミナミアズミ)郡の村。松本盆地中西部の果樹栽培地。

三都

さんと [1] 【三都】
三つの大きな都市。特に京都・江戸・大坂をいう。

三都の賦

さんとのふ 【三都の賦】
中国,晋の左思の「蜀都賦」「呉都賦」「魏都賦」の総称。人気を博し,人々が争って伝写したために洛陽の紙価を高からしめたという。

三酔人経綸問答

さんすいじんけいりんもんどう 【三酔人経綸問答】
政治評論書。中江兆民著。1887年(明治20)刊。西洋近代思想を理想主義的に代弁する洋学紳士,膨張主義的国権主義思想を説く壮士風の豪傑君,これを迎える現実主義的な民権拡張論者の南海先生の三者の鼎談形式で,日本がいかにあるべきかを論じている。近代の日本の政治・軍事・社会・文化の根本問題が浮き彫りにされている。

三酸化硫黄

さんさんかいおう サンサンクワイワウ [6] 【三酸化硫黄】
硫黄の酸化物の一。化学式 SO� 強い酸性酸化物で,水に溶けると多量の熱を発生して硫酸になる。工業的には二酸化硫黄を接触法によって酸化してつくる。濃硫酸や発煙硫酸の原料となる。無水硫酸。

三酸図

さんさんず [3] 【三酸図】
〔「三聖吸酸図」の略〕
東洋画の画題。儒教の蘇東坡,道教の黄山谷,仏教の仏印禅師の三人が,桃花酸(トウカサン)という酢(ス)をなめ眉をひそめる図。儒教・道教・仏教の三教一致を主題にしたもの。孔子・老子・釈迦として描かれることもある。

三里

さんり [1] 【三里】
鍼灸医学のつぼ(経穴)の一。普通,足の三里をさす。膝頭の下三寸,外側の少しくぼんだ所。俗に,ここに灸をすえると万病に効くという。

三里塚

さんりづか 【三里塚】
千葉県成田市南東部の地名。御料牧場があった。新東京国際空港(成田空港)がある。

三里紙

さんりがみ [3] 【三里紙】
武家奴(ヤツコ)などが膝の三里に当てる三角形の白い紙や布。土下座用とも,灸のあとを隠すためともいわれる。

三重

みえ [2][1] 【三重】
(1)三つ重なっていること。また,そのもの。
(2)三色の色糸で模様を織り出した織物。

三重

さんじゅう [0] 【三重】
(1)同じような物事が三つかさなること。「―衝突」
(2)音楽の奏法で用いる語。
 (ア)声明(シヨウミヨウ)・平家琵琶で,声の高さを三つに分けた時の,一番高い音域。
 (イ)三味線の手の一。浄瑠璃や長唄で,段や場面の終わりや語り出しなどに用いる。愁い三重・大三重など種々ある。
(3)歌舞伎の下座音楽の一。合方を主とし,唄はなく,もっぱら効果音楽として用いる。愁い三重・忍び三重・対面三重など。

三重

みえ ミヘ 【三重】
(1)近畿地方東部の県。かつての伊勢・志摩・伊賀の三国と紀伊国の一部を占める。北部は伊勢湾に面して伊勢平野が広がり,その西には鈴鹿山脈・布引山地・高見山地がある。南部は太平洋に臨み,紀伊山地となる。中東部には志摩半島が突出する。県庁所在地は津市。
(2)大分県南部,大野郡の町。日向街道の要衝,市場町として発達。内山観音は桜の名所。

三重の

さんじゅう【三重の】
threefold;→英和
triple.→英和
〜にする treble.→英和
‖三重苦 a triple handicap.三重唱[奏]a trio.

三重切り

さんじゅうぎり [0] 【三重切り】
竹筒の花入れで,窓が三段に開けられているもの。

三重唱

さんじゅうしょう [3] 【三重唱】
三人の独唱者による三声部の重唱。また,その曲。トリオ。

三重大学

みえだいがく ミヘ― 【三重大学】
国立大学の一。三重師範・三重青年師範・三重農専が合併して1949年(昭和24)新制大学。72年県立大学を合併。本部は津市。

三重奏

さんじゅうそう [3] 【三重奏】
三種類の独奏楽器による重奏。ピアノ・バイオリン・チェロによるピアノ三重奏,バイオリン・ビオラ・チェロによる弦楽三重奏など。トリオ。

三重棚

さんじゅうだな [3] 【三重棚】
茶室の棚物の一。地板のほかに,三枚の棚板が三段に重なった棚。

三重殺

さんじゅうさつ [3] 【三重殺】
⇒トリプル-プレー

三重母音

さんじゅうぼいん [5] 【三重母音】
同一の音節を形成していながら,母音の音価が三種類認められる音連続。

三重水素

さんじゅうすいそ [5] 【三重水素】
〔tritium〕
水素の同位体のうちで質量数が三で最も重いもの。³H または T と表す。β崩壊する放射性同位体で,半減期は一二・三年で ³He となる。天然には宇宙線による核反応で大気中にごく微量存在し,雨水その他の天然水中にも入っているが,戦後の核実験によって量が増えた。放射性トレーサーに用いられ,核融合反応の材料として重要である。トリチウム。

三重点

さんじゅうてん [3] 【三重点】
ある物質の固相・液相・気相の間の平衡関係を示す図で三相が平衡状態にある点。また,その時の温度・圧力。水の三重点は摂氏〇・〇一度,六一〇・六パスカル。

三重結合

さんじゅうけつごう [5] 【三重結合】
二個の原子の間が三個の共有結合で結ばれていること。‐C≡C‐や‐C≡N のようにアセチレンやシアン化物中に存在する。

三重苦

さんじゅうく [3] 【三重苦】
三つの苦しみを一身に負っていること。また,その人。特に,盲・聾・唖であること。

三重襲

みえがさね ミヘ― [3] 【三重重ね・三重襲】
(1)三重にかさねること。また,三重にかさねたもの。
(2)表と裏の間に中陪(ナカベ)を入れて仕立てた衣服。「―の袴具して賜ふ/源氏(総角)」
(3)「三重襲の扇」の略。「かのしるしの扇は,桜の―にて/源氏(花宴)」

三重襲の扇

みえがさねのおうぎ ミヘ―アフギ 【三重襲の扇】
檜扇(ヒオウギ)の一。檜(ヒノキ)の薄板の枚数の多い扇という。女房の飾り扇。

三重襷

みえだすき ミヘ― [3] 【三重襷】
三条の平行な斜めの線を交差させた格子縞。花菱(ハナビシ)などを配するものが多い。
三重襷[図]

三重重ね

みえがさね ミヘ― [3] 【三重重ね・三重襲】
(1)三重にかさねること。また,三重にかさねたもの。
(2)表と裏の間に中陪(ナカベ)を入れて仕立てた衣服。「―の袴具して賜ふ/源氏(総角)」
(3)「三重襲の扇」の略。「かのしるしの扇は,桜の―にて/源氏(花宴)」

三野

さんや 【山谷・三野・三谷】
(1)東京都台東区北東部の旧地名。隅田川西岸の日本堤・東浅草・清川などにあたる。寺院が多い。一部は簡易旅館街。
(2)(元吉原の焼失後,新吉原移転まで遊郭が置かれたことから)吉原の遊郭。「―帰りの酒機嫌の男ども/浮世草子・諸艶大鑑 4」

三釜の養

さんぷのよう 【三釜の養】
〔一釜は日本の六斗四升。曾子が,親の存命中は薄給でも孝養を尽くせて楽しかったが,のちに高給を得たときは親の死後で,孝養が尽くせず悲しかったといったという「荘子(寓言)」にある故事から〕
薄給の身で親に孝養を尽くすこと。

三針

さんしん [0] 【三針】
時計に長針・短針・秒針がついていること。また,その時計。

三鈷

さんこ [1] 【三鈷】
〔仏〕 金剛杵(コンゴウシヨ)の一。両端が三つ股(マタ)になったもの。さんご。
→金剛杵

三鈷鈴

さんこれい [3] 【三鈷鈴】
密教の修法で用いる,取っ手が三鈷の形をした鈴。

三銃士

さんじゅうし 【三銃士】
〔原題 (フランス) Les Trois Mousquetaires〕
冒険歴史小説。デュマ{(1)}作。1844年刊。快男子ダルタニアンとアトス・ポルトス・アラミスの三人の近衛兵が宰相リシュリューの権勢や女スパイ,ミレディの陰謀に抗して縦横の活躍をする。「20年後」「ブラジュロヌ子爵」と三部作をなす。

三鍬形

みつくわがた [3] 【三鍬形】
(1)兜(カブト)の前立物の一。鍬形の間に剣形を立てたもの。
(2)家紋の一。鍬形を三つ組み合わせたもの。
→鍬形

三鏡

さんかがみ [3] 【三鏡】
⇒さんきょう(三鏡)

三鏡

さんきょう [0] 【三鏡】
「大鏡」「水鏡」「増鏡」の総称。さんかがみ。
→四鏡(シキヨウ)

三鑑

さんかん [0][3] 【三鑑】
〔唐書(魏徴伝)〕
為政者が手本とすべき三つのもの。衣冠を正す鏡と,世の移り変わりを知る歴史と,是非を明らかにしてくれるすぐれた人物。

三長制

さんちょうせい サンチヤウ― [0] 【三長制】
中国,北魏の孝文帝が486年に制定した郷村組織。戸籍・税制の整備のため五家を隣,五隣を里,五里を党とし,それぞれに長をおいたもの。

三長斎

さんちょうさい [3] 【三長斎】
「三斎月(サンサイガツ)」に同じ。

三門

さんもん [0] 【三門】
(1)大きな門とその左右に連なる二つの小さな門の全体を一つの門としていう語。
(2)〔仏〕
 (ア)障害を離れ悟りに至るための三種の門。智慧門・慈悲門・方便門。
 (イ)教・律・禅のこと。
 (ウ)南大門・東大門・西大門の総称。
 (エ)主に禅宗で,寺の本堂の前にある正門。重層で,普通,正面五間あるいは三間,上層に仏壇を設け,左右に山廊を付ける。禅宗では本堂を涅槃(ネハン)に擬し,そこへ入る端緒である空・無相・無作の三解脱門を象徴したものと解釈される。

三門峡

さんもんきょう 【三門峡】
中国,黄河中流部にある峡谷。河南省と山西省の境に位置する。二つの岩島の間を人門・神門・鬼門の三水路が流れる。古来,黄河水運の最大の難所。サンメンシヤ。

三門峡ダム

さんもんきょうダム 【三門峡―】
三門峡に建設されたダム。1962年完成。ダム高106メートル。堤長973メートル。貯水量650億立方メートル。

三門徒

さんもんと 【三門徒】
越前国(福井県)で行われた真宗の一派。如導・道性・如覚の三人が唱導。仏と衆生(シユジヨウ)とは本来同一であるとし,念仏・礼拝などは不要で,ただ本願を信ずるのみでよいとした。のちに本願寺の教義を受け入れ,真宗の三門徒派・山元派・出雲路派・誠照寺派となった。越前三門徒おがまずの衆。

三門徒派

さんもんとは 【三門徒派】
真宗十派の一。派祖は如導。本山は福井市の専照寺。

三間社

さんげんしゃ [3] 【三間社】
(1)一棟の中に,神殿が三つ並んでいる神社。石清水八幡宮の類。三社造り。
(2)神社本殿の母屋正面の柱間が三つある形式のもの。

三関

さんかん [0] 【三関】
〔「さんせき」とも〕
(1)古代,都の防備として置かれた三つの関所。奈良時代には,伊勢の鈴鹿(スズカ),美濃の不破(フワ),越前の愛発(アラチ)。平安時代には,愛発に代わり近江の逢坂(オウサカ)。
(2)奥州の三つの関所。常陸(ヒタチ)の勿来(ナコソ),磐城(イワキ)の白河(シラカワ),羽前の念珠(ネズ)。奥羽三関。

三関

さんせき [1][0] 【三関】
⇒さんかん(三関)

三関国

さんかんこく [3] 【三関国】
重要な三つの関所のある国。伊勢・美濃・越前。

三阿弥

さんあみ 【三阿弥】
足利将軍の同朋衆のうち能阿弥,その子芸阿弥,孫相阿弥の三人。

三院

さんいん [1] 【三院】
(1)平安時代,大学別曹である勧学院・学館院・奨学院の総称。
(2)1871年(明治4)の官制改革における正院・左院・右院の総称。

三陰交

さんいんこう [3] 【三陰交】
鍼灸医学のつぼ(経穴)の一。内くるぶしから,手の指四本分上がったところ。三本の陰の経絡が交わっている。

三陸

さんりく 【三陸】
陸奥(ムツ)・陸中・陸前の三国の称。

三陸沖地震

さんりくおきじしん 【三陸沖地震】
1896年(明治29)6月15日と1933年(昭和8)3月3日,三陸沖を震源地として起こった地震。大津波を伴い,多数の死傷者が出た。三陸地震津波。

三陸海岸

さんりくかいがん 【三陸海岸】
三陸地方の海岸。南は牡鹿半島南端から,北は八戸市の鮫崎に至る。南部に複雑なリアス式海岸が,北部には雄大な海食崖(カイシヨクガイ)と海岸段丘が発達し,水産資源に恵まれ,また景勝地が多い。

三陸鉄道

さんりくてつどう 【三陸鉄道】
岩手県久慈(クジ)と宮古間の北リアス線(71キロメートル)および釜石と盛(サカリ)間の南リアス線(36.6キロメートル)からなる鉄道線。第三セクター方式の鉄道の第一号。宮古と釜石間は山田線が結ぶ。

三隅蚊帳

みすみがや [3] 【三隅蚊帳】
四隅の吊(ツ)り手の一つを外して吊る蚊帳の吊り方。死者に対して行うもので,不吉として忌む。

三階

さんがい [0] 【三階】
(1)建物で,地上の一番下の階から数えて三番目の階。
(2)〔奥の三階にあったので〕
芝居の楽屋で,下級俳優のいる大部屋。また,下級俳優。

三階

さんがい【三階】
<米> the third floor; <英> the second floor.三階建の家 a three-storied house.

三階教

さんがいきょう [0] 【三階教】
隋の信行が創唱した仏教の一宗派。仏教を一乗・三乗・普法の三階に分け,時を正・像・末,人を最上利根・一般利根・鈍根に区別。現在は第三階の末法の時であり,人は鈍根であるから,普法を信ぜよと説いた。信行の死後禁止された。三階宗。普法宗。

三階松

さんがいまつ [5] 【三階松・三蓋松】
(1)松紋の一。三層に重なった松の枝を側面から見た形。
(2)枝葉の三層に重なった松。「腰掛枝の―/浄瑠璃・反魂香」
三階松(1)[図]

三階笠

さんがいがさ [5] 【三階笠】
(1)笠紋の一。三層に重なった笠を側面から見た形。
(2)武具・馬標(ウマジルシ)・指物(サシモノ)の一。三段笠。
三階笠(1)[図]

三階節

さんがいぶし [0] 【三階節】
〔同じ文句を三回繰り返すからとも,仏教の三界からともいう〕
新潟県柏崎市の民謡で,盆踊り唄・お座敷唄。1828年頃流行したやっしょめ節が伝えられ,「米山さんから雲が出た」の歌詞で,花柳界のお座敷唄として唄われるうち一般にも広まった。

三階草

さんがいぐさ [3] 【三階草】
ホトケノザの別名。

三階菱

さんがいびし [3] 【三階菱】
菱紋の一。三層に重なった菱形を側面から見た形。
→菱

三際

さんさい [0] 【三際】
〔仏〕 過去・現在・未来。また,前世・現世・来世。三世。「―に亘つて無為ならむ/三教指帰」

三障

さんしょう [0] 【三障】
〔仏〕 仏道修行に対する三つの妨げ。
(1)煩悩障(ボンノウシヨウ)と,悪行である業障と,悪行の報いとして三悪道に生まれる報障。
(2)外部の対象におこす皮煩悩障と,心の分別から生じる肉煩悩障と,無明のおこす心煩悩障。
(3)密教で,三業と三密の一体化を妨げる我慢重障・嫉妬重障・貪欲重障。

三隣亡

さんりんぼう [3] 【三隣亡】
暦注の一。その日に建築すれば,近隣三軒まで災いが及ぶとされる日。一・四・七・一〇月は亥(イ)の日,二・五・八・一一月は寅(トラ)の日,三・六・九・一二月は午(ウマ)の日がそれにあたる。

三露

さんろ [1] 【三露】
茶の湯で,露地に打つ三度の打ち水。初水(席入り前)・中水(中立ち前)・立水(退出前)をいう。

三面

さんめん [0] 【三面】
(1)三つの面。三つの方面。
(2)〔新聞が四ページであった頃,第三ページに社会記事を主に載せたことから〕
新聞の社会面。
(3)一体で三つの顔があること。

三面六臂

さんめんろっぴ [5] 【三面六臂】
(1)三つの顔と六本の腕を備えていること。
(2)一人で何人分もの働きをすること。八面六臂。「―の目(メザ)ましい働き/色懺悔(紅葉)」

三面大黒天

さんめんだいこくてん [8] 【三面大黒天】
正面に大黒天,右面に毘沙門天,左面に弁才天の三つの顔をもつ大黒天。三面の大黒。

三面契約

さんめんけいやく [5] 【三面契約】
立場の異なる当事者三人の間で結ばれる契約。債権者・債務者・引受人の間の債務引受契約はその例。

三面等価の原則

さんめんとうかのげんそく 【三面等価の原則】
国民所得は,生産・分配・支出のどの面から算出しても,等しい値が得られるという原則。

三面角

さんめんかく [3] 【三面角】
同一平面上にない三つの角が頂点を共有し,隣の角と辺を共有してできている立体図形。

三面記事

さんめんきじ [5] 【三面記事】
新聞の社会面の記事。雑事件の報道記事。

三面記事

さんめんきじ【三面記事】
city[local]news.

三面訴訟

さんめんそしょう [5] 【三面訴訟】
立場の異なる三人以上の当事者が争う訴訟。

三面鏡

さんめんきょう [0] 【三面鏡】
正面の鏡の左右に,角度を変えられる鏡を一面ずつ取り付けた鏡台。

三面鏡

さんめんきょう【三面鏡】
a triple mirror.

三革

さんかく [0] 【三革】
(1)甲・冑・盾の総称。
(2)暦道で,革令(甲子の年)・革運(戊辰の年)・革命(辛酉の年)の総称。これらの年には古来,変事が多いとされ,改元などが行われた。

三鞅

さんがい [0] 【三繋・三鞅】
三種の馬具の総称。面繋(オモガイ)・胸繋(ムナガイ)・尻繋(シリガイ)の三つ。
三繋[図]

三韓

さんかん [3][0] 【三韓】
(1)古代,朝鮮半島の南部に割拠した韓族の三部族の総称。馬韓(バカン)・辰韓(シンカン)・弁韓(ベンカン)(弁辰(ベンシン))。
(2)古代朝鮮の三国,百済(クダラ)・新羅(シラギ)・高句麗(コウクリ)の総称。

三韓楽

さんかんがく [3] 【三韓楽】
古代日本に朝鮮半島から伝来した新羅(シラギ)楽・百済(クダラ)楽・高麗(コマ)楽の三種を一括した呼称。三種の区分は次第に失われ,九世紀以後は渤海(ボツカイ)楽をも合わせて「右方(ウホウ)高麗楽」と総称されるに至った。

三音

さんおん [0] 【三音】
茶道で,釜(カマ)の蓋(フタ)をきる音,茶筅(チヤセン)通しの音,茶碗(チヤワン)に茶杓(チヤシヤク)をあてる音(異説もある)。茶席では,これ以外の音を立てないのを理想とする。

三頭

さんず [0] 【三頭・三図】
馬の尻の方の,百会(ヒヤクエ)の後ろの,骨が盛り上がって高くなった所。

三頭政治

さんとうせいじ【三頭政治】
a triumvirate;→英和
triarchy.

三頭政治

さんとうせいじ [5] 【三頭政治】
古代ローマ共和制末期の有力三政治家の盟約に基づく独裁政治。第一回((前60-前53))はポンペイウス・カエサル・クラッスス,第二回((前43-前33))はアントニウス・オクタビアヌス・レピドゥスによる。

三題咄

さんだいばなし [5] 【三題咄・三題噺】
客の出した三つの題を,即座に一席の落語にまとめて演じること。また,その話。初代三笑亭可楽(カラク)に始まるといい,幕末に盛んに行われた。「芝浜(シバハマ)」「鰍沢(カジカザワ)」などは三題噺より練り上げられたという。

三題噺

さんだいばなし [5] 【三題咄・三題噺】
客の出した三つの題を,即座に一席の落語にまとめて演じること。また,その話。初代三笑亭可楽(カラク)に始まるといい,幕末に盛んに行われた。「芝浜(シバハマ)」「鰍沢(カジカザワ)」などは三題噺より練り上げられたという。

三顧

さんこ [1] 【三顧】
〔諸葛亮「前出師表」より。蜀(シヨク)の劉備(リユウビ)が諸葛亮を軍師に迎えようとして,その庵(イオリ)を三度訪れた故事による〕
人に仕事を頼むのに,何度も訪問して礼を尽くすこと。「―を尽くす」

三食

さんしょく [1] 【三食】
朝・昼・晩の三回の食事。一日分の食事。「―付き」

三首日

さんしゅにち [3] 【三首日】
月の上旬・中旬・下旬の最初の日。一日・一一日・二一日。

三馬

さんば 【三馬】
⇒式亭三馬(シキテイサンバ)

三騎射

さんきしゃ [3] 【三騎射】
三種の騎射。笠懸(カサガケ)・流鏑馬(ヤブサメ)・犬追物(イヌオウモノ)の総称。

三鳥

さんちょう [0] 【三鳥】
(1)古今伝授中の三種の鳥。異説があるが,喚子鳥(ヨブコドリ)・百千鳥(モモチドリ)・稲負鳥(イナオオセドリ),または喚小鳥・都鳥(ミヤコドリ)・稲負鳥をいう。
(2)料理で,鶴・雁・雉(キジ)をいう。

三鳥派

さんちょうは 【三鳥派】
日蓮宗富士派の一分派。寛文年間(1661-1673)に三鳥院日秀が首唱。邪宗とされ,弾圧にあって滅びた。

三鷹

みたか 【三鷹】
東京都中部の市。区部に隣接する住宅地。井之頭公園(武蔵野市にまたがる)・国立天文台がある。近世,将軍の鷹狩り場であった。

三鷹事件

みたかじけん 【三鷹事件】
1949年(昭和24)7月15日,中央線三鷹駅車庫から無人電車が暴走,二十数人の死傷者を出した事件。捜査当局は人員整理に反対していた国鉄労働組合員の共同謀議による計画的犯行として一〇人を起訴したが,55年最高裁で単独犯行と判決された。
→下山事件
→松川事件

三鼓

さんこ [1] 【三鼓】
(1)雅楽で用いる三種の打ち物。太鼓・鉦鼓・羯鼓(カツコ)(または三の鼓)。
(2)「三更(サンコウ)」に同じ。

え ヘ 【上】
⇒へ(上)

へ 【上】
あるものの表面。うえ。「誰か浮かべし酒杯(サカズキ)の―に/万葉 840」「岩の―に小猿米焼く米だにも食(タ)げて通らせ/日本書紀(皇極)」
〔主として「…のうへ」の「う」の脱落した「のへ」の形で見られる〕

かん 【上】
〔「かみ(上)」の転。「かむ」とも表記〕
「かみ」に同じ。助詞「の」「つ」の前にあらわれる形。「―つけ(上野)」「―のくだり(上件)」

じょう ジヤウ 【上】
■一■ [1] (名)
(1)程度・等級・身分・地位などがまさっていること。すぐれていること。
⇔下(ゲ)
「―の位」「成績は―の部だ」「―のうな丼」「従(ジユ)五位の―」
(2)順序が先であること。「―の巻」
(3)進物などの包み紙に書く語。「たてまつる」の意で,相手への敬意を表す。
(4)「上声(ジヨウシヨウ)」に同じ。「平―去入」
■二■ (接尾)
名詞に付いて,…に関して,…の面で,…の上でなどの意を表す。「一身―の都合」「道義―の責任」「行きがかり―しかたがない」

うわ ウハ 【上】
「うえ(上)」と同意で,他の語の上に付いて,複合語を作る。
(1)位置や方向が上方・表面であることを表す。「―唇」「―包み」「―書き」「―滑り」「―向く」
(2)価値・程度が他のものより高いことを表す。「―値」「―回る」「―手((ウワテ))」
(3)すでに有るものの上にさらに付け加えることを表す。「―積み」「―乗せ」「―屋((ウワヤ))」

じょう【上】
the first[best].→英和
‖上巻 the first volume.上の上 the very best.

かみ【上】
the top;→英和
upper part (上部).〜の upper;→英和
higher.〜に above;→英和
up.→英和

うえ ウヘ 【上】
■一■ [0] (名)
□一□
(1)基準とする点より相対的に高い方向,または位置。「―を向く」「―の棚には洋酒を並べる」
(2)ある物の上方の面。「机の―に本を置く」「橋の―から川を見下ろす」
(3)ある物の表面。また,表面に出る方。外側。「―にセーターを着る」「墨筆の―に朱で訂正を加える」
(4)紙などを人の前に置いた時,その人から遠い方向,または位置。「―から三字目は何と読むのか」「本文の―に頭注をつける」
(5)連続しているものの,順序が先の部分。「―に述べたように」「―に『ら』のつく言葉を言って下さい」
(6)地位・能力・品質などが優れている方。「―の方から指令がきた」「技術は彼の方が―だ」「この―の品が欲しい」
(7)年齢が多い方。年長。「彼女は私より三歳―です」「―の兄」
(8)(形式名詞)

 (ア)(「…上で(は)」の形で)…という観点からは。…の面では。「理論の―ではそうだが,実際はどうか」「暦の―ではもう春だ」「生活する―で特に支障はなさそうだ」
 (イ)(「…上は」の形で)…である以上は。…であるからには。「かくなる―は決行あるのみ」
 (ウ)(「…上(に)」の形で)…に加えて。…であるところにさらに。「御馳走になった―,おみやげまでもらった」「彼は頭がよい―に,実行力もある」
 (エ)(「…上(で)」の形で)…したのち。…の結果として。「署名・押印の―窓口に提出して下さい」「十分調査した―で御返事します」{(1)},{(3)}〜{(7)}
⇔下(シタ)
〔(8)の場合,アクセントは [2]〕
□二□
(1)貴人のいる所。
 (ア)天皇または上皇の御座所。「―にさぶらふをのこども/古今(秋上詞)」
 (イ)身分の高い人の部屋。また,目上の人のいる場所。「おもとは今宵は―にやさぶらひ給ひつる/源氏(空蝉)」
(2)身分の高い人。
 (ア)天皇または上皇。「源氏の君は,―の常に召しまつはせば/源氏(桐壺)」
 (イ)将軍。公方(クボウ)。「かやうの子細―へ申し入れて/曾我 5」
 (ウ)貴人の妻。北の方。「中宮権大夫殿の―/大鏡(道長)」
(3)表面の態度。うわべ。「―はつれなく操づくり/源氏(帚木)」
(4)付近。あたり。「あらたへの藤原が―に/万葉 50」
(5)(形式名詞)

 (ア)人間や物事について,それに関すること。「君が―はさやかに聞きつ思ひしごとく/万葉 4474」
 (イ)貴人の妻の呼び名に添えて,敬意を表す語。「紫の―/源氏(藤袴)」
■二■ (接尾)
名詞に付いて,目上の人間に対する敬意を表す。「父―」「姉―」
〔もともと「うえ‐した」は物の表裏を表し,「かみ‐しも」が高低(上下)を表していたが,後者が形式化したため,前者が高低(上下)の意をもつようになった〕

−じょう【−上】
from the viewpoint <of> .→英和
教育〜 from the educational point of view.

うえ【上】
(1)[上部]the upper part;[頂上]the top;→英和
the summit (山の);→英和
[表面]the surface.→英和
(2)[年齢・地位などが] <be three years> older <than> ;one's eldest <brother> ; <children of five> and upward; <an> upper <class> .→英和
(3)[質・能力が]better <than> ;→英和
superior <to> ;→英和
[数量・大きさなどが]more[greater,larger,etc.] <than> .→英和
(4)[なおその上に]besides;→英和
as well as;what is more.(5)[…した上で]after <careful consideration> ;→英和
on <one's arrival> .→英和

かみ [1] 【上】
空間的・時間的に連続したものの上の方。初めの方。高いところ。
⇔下(シモ)
❶連続したものの初めの部分。
(1)川の上流。また,その流域。「川の―の方」「泊瀬(ハツセ)の河の―つ瀬に/古事記(下)」
(2)昔。今からみてずっと前。「その―」「―つ代/玉勝間」
(3)初めの部分。いくつかに分けたものの最初のもの。
 (ア)月や年の初めの部分。「―半期」「―期」「―の十日」
 (イ)書物の初めの部分。「―の巻」
 (ウ)和歌で初めの三句。「―の句」
❷位置の高い所。
(1)上の方。「この山の―にありといふ布引の滝見にのぼらむ/伊勢 87」
(2)身体の腰から上の部分。「腰より―は人にて,しもは蛇なる女/宇治拾遺 4」
❸中心地としての京都についていう。
(1)皇居のある所。京都。みやこ。また,関西地方。「―方」「―の便りにあがる米の値(芭蕉)/炭俵」
(2)京都により近い所。「―つけの(上野)」「―つふさ(上総)」
(3)京都で御所に近い方。北の方。「烏丸(カラスマ)通りを―の方へ行く」
(4)上座。上席。「しうとの―へなほる/狂言・庖丁聟」
(5)舞台の上手(カミテ)。
❹地位・身分の高いこと。また,その人。
(1)高位の人。「―は国王よりしもは万民に至るまで」
(2)天皇・君主・将軍・大名などをさす。
→おかみ
(3)政府・朝廷をさす。「お―のお達し」
(4)主人。主君。
(5)他人の妻に対する敬称。「―さま」「(お)―さん」
(6)料理屋の女主人などの称。「お―(女将)」

上々の

じょうじょう【上々の】
the very best;superb.→英和

上がったり

あがったり [4][5] 【上がったり】 (名・形動)
〔動詞「上がる」の連用形に完了の助動詞「たり」が付いた語の促音便〕
商売や事業などがうまくゆかず,どうしようもなくなること。だめになること。また,そのさま。「商売―だ」

上がったり

あがったり【上がったり】
be done for.この商売も〜だ It is all up with this business.

上がり

あがり【上がり】
[上昇]a rise;→英和
an ascent;→英和
[収入]an income;→英和
proceeds;returns;gate (money)(劇場などの);→英和
a crop(収穫);→英和
[完了]finish(仕事・双六などの).→英和

上がり

あがり [0] 【上がり】
■一■ (名)
(1)位置・地位・価格などが上がること。単独で用いることは少ない。
⇔下がり
「物価の―下がり」
(2)収穫。利益。収入。売り上げ。「―が少ない」
(3)物が出来上がること。
(4)物事が一段落すること。「今日はこれで―にしよう」
(5)出来栄え。「色の―がいい」
(6)双六(スゴロク)で,駒が最後の区画に入ること。また,その区画。「三が出れば―だ」
(7)競馬で,レースや調教の終盤。
(8)トランプや麻雀で,手がそろって勝つこと。
(9)カイコの上蔟(ジヨウゾク)。[季]夏。
(10)(「揚がり」と書く)食品の揚がりぐあい。
(11)「あがり花」の略。お茶。
(12)地方から京都へ出て行くこと。上京。「―の衆ならば土産召せ召せ/浄瑠璃・百合若大臣」
(13)地位・序列が上位であること。「『やい,禿(カムロ)より駕籠舁(カゴカキ)は―ぢや』『いや禿が―ぢや』/歌舞伎・浅間嶽」
■二■ (接尾)
名詞に付く。
(1)前に,その職業・身分・状態だったことを表す。多く,好ましくないという気持ちが伴う。「役人―」
(2)続いていた状態が終わって間がない意を表す。「病み―」「雨―」

上がりたる世(ヨ)

上がりたる世(ヨ)
遠い昔。上代。あがりてのよ。「雲いかづちをさわがしたるためし,―にはありけり/源氏(若菜下)」

上がり下がり

あがりさがり [3][0] 【上がり下がり】 (名)スル
(1)上がったり下がったりすること。
(2)値段・価格・音程などが,上がったり,下がったりすること。「値段の―が激しい」

上がり下がり

あがりさがり【上がり下がり】
rise and fall;fluctuations.〜する rise and fall;fluctuate.→英和

上がり下り

あがりおり [3] 【上がり下り】 (名)スル
上がったり下りたりすること。「階段を―する」

上がり下り

あがりおり【上がり下り】
ascent and descent.〜する go up and down.

上がり口

あがりぐち【上がり口】
the entrance;→英和
the doorway(玄関口).→英和

上がり口

あがりぐち [0][3] 【上がり口】
〔「あがりくち」とも〕
(1)土間から座敷などに上がる所。
(2)階段などの上り口。

上がり地

あがりち 【上がり地・上がり知】
近世,幕府や藩に没収された知行地。

上がり場

あがりば [0] 【上がり場】
(1)浴場で,着物を脱いだり着たりするための場所。あがりま。
(2)舟から岸に上がる所。

上がり屋敷

あがりやしき [4] 【上がり屋敷】
江戸時代,幕府・藩が罪人から没収した屋敷。

上がり框

あがりがまち [4] 【上がり框】
〔「あがりかまち」とも〕
玄関など,家の上がり口の縁に渡してある横木。

上がり段

あがりだん【上がり段】
a step(一段);→英和
a staircase;→英和
doorsteps(戸口の).

上がり段

あがりだん [3] 【上がり段】
高い所に上るための段。階段。

上がり湯

あがりゆ [0][3] 【上がり湯】
入浴をすませて上がるとき,体を洗い清めるため,湯船の湯とは別に沸かした湯。おか湯。「―をつかう」

上がり物

あがりもの [0] 【上がり物】
(1)神仏に供えた品物。
(2)他人に供する飲食物。召し上がり物。
(3)田畑などの収穫物。また,家賃・地代などの収入。
(4)官に没収された物。「脇指は―,外に御せんぎは残るまい/浄瑠璃・長町女腹切(下)」

上がり田地

あがりでんち 【上がり田地】
江戸時代,欠け落ち・逐電(チクデン)し没収された農民の田地。

上がり目

あがりめ【上がり目】
(1)[目]slanting eyes.(2)[物価]an upward trend <of prices> .

上がり目

あがりめ 【上がり目】
(1) [3][0]
目じりが上に上がった目。
(2) [0]
価格などが上がる傾向にあること。上がり始め。
⇔下がり目

上がり知

あがりち 【上がり地・上がり知】
近世,幕府や藩に没収された知行地。

上がり端

あがりばな [0] 【上がり端】
〔「あがりはな」とも〕
土間などから座敷に上がったばかりの所。

上がり膳

あがりぜん 【上がり膳】
(1)食後に下げた食膳。また,神仏に供えたあと下げた膳。「内のよろしきにや,―に気を移さず/浮世草子・好色盛衰記 2」
(2)他人が使ったあとのもの。おさがり。すでに他の男と関係した女を比喩的にいうことが多い。「おのれ新兵衛と物しをつてその―が何の嬉しからう/歌舞伎・仏の原」

上がり花

あがりばな [0][3] 【上がり花】
〔もと遊郭・料理屋の語〕
入れたての煎茶(センチヤ)。また,一般にお茶のこと。あがり。

上がり込む

あがりこむ【上がり込む】
enter <a house> ;→英和
come <go,step> in.

上がり込む

あがりこ・む [4] 【上がり込む】 (動マ五[四])
他人の家などに遠慮なく上がる。上がってすわる。「勝手に―・む」
[可能] あがりこめる

上がり馬

あがりうま 【騰馬・上がり馬】
体をはね上げる癖のある馬。駻馬(カンバ)。はね馬。「宮城(ミヤギ)といふ高名の―にぞ乗りたりける/今昔 23」

上がり高

あがりだか [0][3] 【上がり高】
売り上げや収穫の高。

上がり高

あがりだか【上がり高】
[収入]⇒上がり.

上がり鯰

あがりなまず [4] 【上がり鯰】
〔死んだ鯰の意〕
(1)何の役にも立たない者。
(2)遊蕩(ユウトウ)に金を使い果たした者。「でつるてんと引く撥(バチ)音,やがて買手を―にせんといへる響あるぞゆゆしき/仮名草子・浮世物語」

上がる

あが・る [0] 【上がる・揚がる・挙がる】 (動ラ五[四])
(1)人や動物が高い所へ移動する。《上・揚》
⇔おりる
「屋上に―・る」「演壇に―・って話をする」「階段を―・る」
(2)水中や水上から陸地に移る。「プールから―・る」「陸(オカ)に―・る」
(3)庭や土間(ドマ)から部屋へ入る。「玄関先ではなんですから,どうぞお―・り下さい」
(4)屋敷に奉公人として住み込む。
⇔さがる
「お屋敷に奉公に―・る」
(5)学校に入学する。また,進級する。「四月から小学校に―・る」「この成績では二年に―・れない」
(6)物が低いところから高い所に移された状態になる。《上・揚》「日の丸が―・る」「夜空に花火が―・る」「幕が―・る」「手が―・る」(このときは「挙る」とも書く)
(7)水の中にあった物が水上や陸や船上に移された状態になる。《揚》「積み荷は今日中に全部―・るだろう」「港にはカツオが大量に―・った」
(8)天ぷら・フライなどが,ほどよく熱が通ってできあがる。《揚》「海老がからっと―・る」
(9)神仏の前に供物(クモツ)が供えられる。《上》「神棚に御神酒(オミキ)が―・っている」
(10)定形のないものや潜んでいたものが,出現する。出る。
 (ア)煙・炎などが上の方に出現する。《上》「山頂から噴煙が―った」「火の手が―・る」
 (イ)大きな声が発せられる。《揚》「大喚声が―・る」「反対の声が―・った」
 (ウ)犯人がつかまる。また,証拠が発見される。《挙》「犯人はまだ―・っていない」「証拠は―・っている」
 (エ)候補者としてその名がとりざたされる。また,一覧表に名が掲載される。《挙》「候補に何人かの人の名が―・っている」「次期会長の下馬評に―・る」
 (オ)利潤やよい結果が生ずる。《上・挙》「アパートから毎月家賃が―・る」「多大の成果が―・る」
(11)低い段階・程度の物事がより高い段階・程度に変化する。高まる。《上》
⇔さがる
⇔おちる
「物価が―・る」(この場合は「騰る」とも書く)「人気が―・る」「昼間は気温が三〇度まで―・る」「タクシーのメーターが―・る」「二学期は成績がだいぶ―・った」「地位が―・る」「男振りが―・る」
(12)仕事・作業・学習が完了する。仕上がる。《上》「この仕事は今月中には―・りそうにない」「バイエルが―・ったらソナタをしましょう」
(13)(「…であがる」の形で)費用・日数などがその範囲内ですむ。まかなえる。《上》「一人当たり八千円で―・る」「思ったより安く―・った」
(14)雨や雪などが降りやむ。《上》「雨が―・ったあと虹(ニジ)が出た」
(15)それまで継続的に動いていたものが機能しなくなる。「脈が―・る」「バッテリーが―・ってしまった」
(16)双六(スゴロク)・トランプ・麻雀などのゲームで,完了する,また勝負がつく。「双六で妹が最初に―・った」
(17)〔御所が北部にあったことから〕
(京都市で)市内の北の方へ行く。
⇔さがる
「四条河原町を少し―・った所」
→入(イ)る
(18)妓楼(ギロウ)や寄席(ヨセ)へ,客として入る。《揚》「彼楼(アスコ)へは三四(サンヨ)たび―・つたことがあるのだから/安愚楽鍋(魯文)」
(19)〔「頭に血が上がる」ということから〕
他人の目を意識して,平静でいられなくなる。《上》「人前だと―・ってしまってうまく話せない」
(20)「食べる」「飲む」の尊敬語。動作者を敬っていう。めしあがる。《上》「たくさん―・って下さい」
(21)他人の家を訪問することをいう謙譲語。参上する。「お宅に御相談に―・ってもよろしいでしょうか」「お邪魔に―・る」
(22)時代を古くさかのぼる。「―・りても…すべき事の限り仕うまつりたる人候はず侍り/栄花(鶴の林)」
→上がりたる世
(23)他の動詞の連用形に付けて用いる。《上》
 (ア)動作が完了して動作の対象が完全にできあがることを表す。「招待状が刷り―・る」「きれいに染め―・った布」
 (イ)変化がこれ以上ないほど進むさまを表す。すっかり…する。「空が晴れ―・る」「一喝されてちぢみ―・る」
〔上代からの語。「あげる」に対する自動詞〕
[可能] あがれる
[慣用] 意気が―・株が―・軍配が―・手が―・脈が―/頭が上がらない・梲(ウダツ)が上がらない・枕が上がらない

上ぐ

あ・ぐ 【上ぐ・揚ぐ・挙ぐ】 (動ガ下二)
⇒あげる

上げ

あげ [0] 【上げ】
(1)上げること。多く他の語と複合して用いられる。「荷物の―下ろし」「値―」「賃―」
(2)邦楽用語。
 (ア)歌の声を上げること。また,その旋律型。
 (イ)楽曲を終結させること。

上げ

あげ【上げ】
[着物の]a tuck.→英和
〜をする make a tuck <in> .〜をおろす let out a tuck <in> .

上げず

あげず 【上げず】 (連語)
間をおかないで。「三日に―やってくる」

上げたり下げたり

上げたり下げたり
ほめたりけなしたりすること。

上げる

あ・げる [0] 【上げる・揚げる・挙げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 あ・ぐ
(1)より高い所へ物を移動させる。《上・揚》
⇔おろす
「たんすを二階に―・げる」「手を頭の上に―・げる」「船から陸に荷を―・げる」
(2)地面や水の中など低い所にあったものを,空中や水上などの高い所に動かした状態にする。《上・揚》「原っぱで凧(タコ)を―・げる」「畳を―・げて干す」「網を―・げる」
(3)顔や視線など,下向きになっていたものを上向きにする。《上》
⇔伏せる
「顔を―・げてこちらを見る」「目を―・げて相手を見つめる」
(4)熱した油の中に材料を入れて,天ぷら・フライなどを作る。《揚》「天ぷらを―・げる」
(5)屋外や土間から人を部屋へ入れる。《上》「客を座敷に―・げる」
(6)人を別の場所に行かせる。「使いを―・げる」「息子を奉公に―・げる」
(7)自分の子供を学校に入学させる。また,進学させる。《上》「子供が六歳になったら小学校に―・げる」
(8)定形のないものやひそんでいたものを,現れるようにする。出す。
 (ア)煙・炎などを,上方に立ちのぼるようにする。《上》「真っ赤な炎を―・げて燃える」
 (イ)大きな声を発する。《上・揚》「喚声を―・げる」「金切り声を―・げる」
 (ウ)利潤やよい成果をおさめる。《上・挙》「多額の利益を―・げる」「好成績を―・げる」
 (エ)話題となっているものを明確にするために,名称・事実・例・数値などを具体的に示す。《挙》「次期社長の候補として三人の名を―・げる」「例を―・げる」
 (オ)犯人をつかまえる。証拠などを発見する。《挙》「犯人を―・げる」
(9)低い段階・程度にあった物事を,より高い段階・程度に変化させる。高める。《上》
⇔さげる
「もっと給料を―・げてもらいたい」「あまりスピードを―・げると危険だ」「ピッチを―・げる」「部屋の温度を―・げる」「位(クライ)を―・げる」「成績を―・げるために家庭教師を付ける」
(10)物事を最後までし終える。完了する。《上》「この仕事は今月中に―・げてしまわなければならない」
(11)(「…であげる」の形で)合算した費用・日数などがその範囲内で済むようにする。「総額一千万円で―・げる」
(12)「与える」「やる」の丁寧な言い方。《上》「この本,あなたに―・げます」「ほうびを―・げる」
(13)神仏に供物(クモツ)を捧げたり,祈りの言葉をささげたりする。《上》「お墓に線香を―・げる」「仏前でお経を―・げる」「祝詞(ノリト)を―・げる」
(14)妓楼で,相手を客として中に入れる。「一見(イチゲン)の客は―・げるわけにはいかない」
(15)(芸者を)宴席に呼んで遊ぶ。《揚》「芸者を―・げて遊ぶ」
(16)いったん食べたものを,吐く。対象を省略して自動詞的にも用いる。《上》「船に酔ってすっかり―・げてしまう」
(17)〔生まれた赤ん坊を「取り上げる」ということから〕
自分の子供をつくる。儲(モウ)ける。母親にも父親にもいう。《挙》「結婚して一男二女を―・げた」
(18)(「全力をあげる」の形で)すべての能力を出し尽くす。《挙》「問題解決のため全力を―・げる」
(19)(「…をあげて」の形で)構成メンバーがそろって…するさまを表す。《挙》「国を―・げて歓迎する」「世を―・げて」
(20)結婚式を行う。《挙》「教会で結婚式を―・げる」「祝言を―・げる」
(21)潮が満ちて水位が上がる。「夕方になると潮が―・げてくる」
(22)(補助動詞)
動詞の連用形に接続助詞「て」の付いた形に付き,主語で表されるサービスの送り手が,他人のためにすることを,送り手の側から表す。(普通は仮名書き)《上》「友達に本を貸して―・げた」「お宅まで送って―・げましょう」
〔「…てやる」と異なり,受け手に対する軽い敬意がこめられている。目上に対しては「さしあげる」を用いるのが一般的〕
(23)動詞の連用形に付いて,最後までそれを成し遂げる意を表す。…し終える。《上》「論文を書き―・げる」「一週間でマフラーを編み―・げる」
(24)謙譲の意を表す動詞について,その意味を強める。「申し―・げる」「存じ―・げる」
〔上代からの語。「あがる」に対する他動詞〕
[慣用] アドバルーンを―・腕を―・産声を―・得手に帆を―・追風(オイテ)に帆を―・おだを―・男を―・凱歌を―・株を―・気炎(キエン)を―・軍配を―・呱呱(ココ)の声を―・腰を―・尻を―・首(シルシ)を―・棚に―・血祭りに―・血道を―・手を―・床(トコ)を―・名を―・名乗りを―・熱を―・音(ネ)を―・狼煙(ノロシ)を―・旗を―・一旗―・悲鳴を―・兵を―・星を―・神輿(ミコシ)を―・メートルを―・槍玉に―/三日にあげず・諸手(モロテ)を挙げて

上げ下げ

あげさげ [2] 【上げ下げ】 (名)スル
(1)上げることと下げること。あげおろし。
(2)物価が上がったり下がったりすること。
(3)ほめたりけなしたりすること。あげおろし。「人を―する」
(4)人に食膳を出したり,かたづけたりすること。
(5)潮の満ち干。

上げ下げ窓

あげさげまど【上げ下げ窓】
a sash window.

上げ下し

あげくだし [0] 【上げ下し】
嘔吐(オウト)したり,下痢をしたりすること。はきくだし。

上げ下ろし

あげおろし【上げ下ろし】
raising and lowering;loading and unloading(荷物の).

上げ下ろし

あげおろし [0] 【上げ下ろし・揚げ卸し】
物をあげたり,おろしたりすること。あげさげ。「荷物の―」「箸の―にも文句を言う」

上げ優り

あげまさり 【上げ優り】
元服して髪を上げた顔かたちが,以前よりまさって見えること。
⇔上げ劣り
「いづれもいと美しき御―也/増鏡(老のなみ)」

上げ劣り

あげおとり 【上げ劣り】
元服して髪を上げたとき,顔かたちが以前より見劣りすること。
⇔上げまさり
「―やと,疑はしくおぼされつるを/源氏(桐壺)」

上げ土門

あげつちもん [4] 【上(げ)土門】
屋根を平らにつくり,土を盛り石灰で塗りかためた門。のちには,土を盛らず形だけを似せたものもできた。垜(アズチ)門。安土(アズチ)門。
上げ土門[図]

上げ場

あげば [0] 【揚(げ)場・上(げ)場】
(1)船荷を陸揚げする場所。
(2)(「上げ場」と書く)取引で,株式などを売買の場にのぼすこと。

上げ庇

あげびさし [3] 【上げ庇】
「突き上げ戸」に同じ。

上げ床

あげどこ [0] 【揚(げ)床・上(げ)床】
周囲の地面より高く設けた苗床。床土や堆肥(タイヒ)などを盛り上げて作る。

上げ底

あげぞこ [0] 【上(げ)底】
箱・桶(オケ)などの底を上げて作ったもの。見かけに比べて中身が少ししか入らない。「―のみやげ物」

上げ所

あげどころ [3] 【上(げ)所】
文書・手紙のあて名を書く所。また,そのあて名。

上げ書き

あげがき [0] 【上げ書き】
「擡頭(タイトウ){(2)}」に同じ。

上げ板

あげいた [0] 【上(げ)板・揚(げ)板】
(1)床下を物入れなどに使うため,自由に取りはずせるようにした床板。上げ蓋(ブタ)。
(2)風呂場などの,コンクリートの床の上に置く板。すのこ。
(3)劇場の,舞台と花道とが合う部分の左右の板敷き。

上げ様

あげざま 【上げ様】
上の方へ上げるようにすること。「鎧の草摺はねあげ,―に三刀(ミカタナ)さす/太平記 38」

上げ歌

あげうた [2] 【挙(げ)歌・上(げ)歌】
(1)上代の歌謡で,高い調子で歌われるものか。「此は夷振(ヒナブリ)の―ぞ/古事記(下)」
(2)謡曲を構成する部分の一。上音で唄い始める部分。
⇔下げ歌

上げ潮

あげしお [0] 【上(げ)潮】
(1)満ちてくる潮。満ち潮。
⇔下げ潮
⇔引き潮
(2)物事の勢いが盛んになること。調子が上向きであること。「―ムード」「―に乗る」

上げ田

あげた 【上げ田・高田】
高い土地にある田。
⇔下田(クボタ)
「その兄―を作らば,汝命(イマシミコト)は下田(クボタ)を営(ツク)りたまへ/古事記(上訓)」

上げ畳

あげだたみ 【上(げ)畳】
畳敷きの上にさらに敷く畳。貴人の座所または寝所とした。御座。御座畳。あげじょう。

上げ石

あげいし [0] 【上(げ)石】
囲碁で,攻め取って盤面から取り除いた相手の石。あげはま。はま。

上げ膳

あげぜん [2] 【上げ膳】
食膳を客などに出すこと。また,食膳を取り下げること。

上げ膳据え膳

あげぜんすえぜん [2][2] 【上げ膳据え膳】
何から何まで人の世話になって,自分では何もしなくてよいこと。

上げ舵

あげかじ [0] 【上げ舵】
航空機を上昇させるための舵のとり方。
⇔下げ舵

上げ蓋

あげぶた [0] 【上げ蓋】
「上げ板(イタ){(1)}」に同じ。

上げ蔀

あげじとみ 【上げ蔀】
つり上げて開くようにした蔀。

上げ裏

あげうら [0] 【上(げ)裏】
建築で,上方にあって下から見上げられる裏の部分。軒の裏面など。

上げ足

あげあし [0] 【揚(げ)足・挙(げ)足・上(げ)足】
(1)足をあげること。また,その足。
(2)(「上げ足」と書く)取引で,相場が上がっていくこと。
⇔下げ足
(3)一方の足を折り曲げ,他方の足をその上にのせること。また,その足。「御前近くも無遠慮に,縁先に―して/浄瑠璃・丹波与作(上)」

上げ銭

あげせん 【上げ銭・揚げ銭】
(1)上納金。貢納金。
(2)遊女などを揚げる代金。揚げ代。「五両は遣手九月からの―/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」

上げ鞠

あげまり [0] 【上げ鞠】
蹴鞠(ケマリ)で,最初に鞠を蹴上げること。高からず低からず,掛かりの木や人に当たらないように蹴らなければならない。貴人か名人がつとめた。

上げ高

あげだか [2][0] 【上(げ)高】
仕上げ高。売上高。

上さん

かみさん [0] 【上さん】
(1)商人・職人などの主婦をいう語。また,親しい間柄では,自分の妻をいう場合もある。「魚屋の―」「うちの―」
(2)主人の母,老母を敬っていう近世上方での語。「これ―,…七夕様が祭つてあるな/浄瑠璃・妹背山」

上す

のぼ・す [0] 【上す】
■一■ (動サ五[四])
「上せる」に同じ。「話題に―・す」「意識に―・す」「梓(シ)に―・す(=出版スル)」「これを筆舌に―・すときは/即興詩人(鴎外)」「花車が―・す一句あり/浮世草子・禁短気」
■二■ (動サ下二)
⇒のぼせる

上する

かみ・する 【上する】 (動サ変)[文]サ変 かみ・す
〔近世遊里語〕
揚屋などで,(台所の仕事に対して)客の座敷の用事を勤める。「―・する男,お床は二階へ,と呼立れば/浮世草子・一代女 2」

上ずる

かみず・る [3] 【上ずる】 (動ラ五[四])
上気(ジヨウキ)する。のぼせる。「気は―・つてしまふしなあ/当世書生気質(逍遥)」

上せる

のぼ・せる [0] 【上せる】 (動サ下一)[文]サ下二 のぼ・す
□一□取り上げて人々の前に示す。
(1)話題・議題にする。「教育問題を話題に―・せる」
(2)記して残す。書き記す。「記録に―・せる」「歴史に―・せる」
(3)(「梓(シ)にのぼせる」の形で)印刷して出版する。
(4)(「食卓(食膳)にのぼせる」の形で)食べ物として食事に出す。「食膳に―・せる」
(5)(「舞台にのぼせる」の形で)脚色したりして劇場の舞台で演じられるようにする。「書きおろしの新作を舞台に―・せる」
(6)頭に思い浮かべる。「一人の女を意識に―・せて座興にしようとして/星座(武郎)」
□二□高い所・上の方へ行かせる。
(1)高い所・場所へ移動させる。あげる。乗せる。登らせる。「粗籠(アラコ)に人を―・せてつり上げさせて/竹取」
(2)川の上流へ移動させる。のぼらせる。「百足らず筏に作り―・すらむ/万葉 50」
(3)地方から都へ人や物を送る。のぼらせる。「東国より人を―・せんずるぞ/平治(下)」
(4)貴人のもとへ参上させる。「下なるをも呼び―・せ/枕草子 49」「そそのかいて―・せ奉り給ふを/寝覚 3」
(5)いい気にさせる。おだてる。「今少し―・せなば,五十両は出しさうな大臣と思ひ/浮世草子・禁短気」
〔「のぼる」に対する他動詞〕

上っ側

うわっかわ ウハツカハ [0] 【上っ側】
「うわかわ(上側)」の促音添加。

上っ張り

うわっぱり【上っ張り】
an overall (医師・婦人・子供用の);→英和
overalls (胸当てズボン);a smock (子供の).→英和

上っ張り

うわっぱり ウハツ― [0] 【上っ張り】
仕事・遊びなどのときに衣服の上から着る外衣。うわばり。

上っ皮

うわっかわ ウハツカハ [0] 【上っ皮】
「うわかわ(上皮)」の促音添加。

上っ調子

うわっちょうし ウハツテウシ [4][0] 【上っ調子】 (名・形動)
〔「うわちょうし」の促音添加〕
「うわちょうし{(1)}」に同じ。「―な男」

上っ調子な

うわっちょうし【上っ調子な】
frivolous;→英和
flippant.→英和

上っ面

うわっつら ウハツ― [0] 【上っ面】
〔「うわつら」の促音添加〕
「うわつら」に同じ。「―だけで判断する」

上っ面

うわっつら【上っ面(ばかり見る)】
(look only at) the surface;→英和
(take) a superficial view <of> .

上つ世

かみつよ 【上つ世・上つ代】
大昔。上代。上古。古代。「―にも一種の文字有りけんといふ事/玉勝間」

上つ代

かみつよ 【上つ世・上つ代】
大昔。上代。上古。古代。「―にも一種の文字有りけんといふ事/玉勝間」

上つ国

うわつくに ウハ― 【上つ国】
(1)(海底の国に対して)地上の世界。「虚空津日高(ソラツヒコ)―にいでまさむとしたまふ/古事記(上訓)」
(2)(黄泉(ヨミ)の国に対して)人間の世界。
⇔下(シタ)つ国
「吾が妋(ナセ)の命は―を知ろしめすべし/祝詞(鎮火祭)」

上つ方

かみつかた 【上つ方】
(1)上の方。かみて。
(2)京都で,御所に近い方。上京(カミギヨウ)方面。「―に,さべき御さまにと,掟(オキ)てきこえさせ給ふ/栄花(初花)」
(3)身分の高い人。
⇔下つ方

上つ方

うえつかた ウヘ― 【上つ方】
身分の高い人たち。上流階級。
⇔下つ方
「―の世つきなきをなげき/浮世草子・一代男 2」

上の判官

うえのほうがん ウヘ―ハウグワン 【上の判官】
検非違使(ケビイシ)の尉(ジヨウ)(三等官)の中で,蔵人(クロウド)に任命された人。蔵人の尉。検非違使としては最高の出世とされた。上の判官(ハンガン)。

上の十日

かみのとおか 【上の十日】
月の初めの一〇日間。上旬。
→中の十日
→下の十日

上の句

かみのく [3] 【上の句】
(1)短歌で,初めの五・七・五の三句。
⇔下の句
(2)連歌で,五・七・五の長句。

上の宮

かみのみや [1][3] 【上の宮】
⇒じょうぐう(上宮)

上の弓張り

かみのゆみはり 【上の弓張り】
新月から満月になる間の月。上弦の月。
⇔下の弓張り
[日葡]

上の戸

かみのと 【上の戸】
清涼殿の殿上の間の東の入り口。「殿上の―を出でさせ給ひて/増鏡(秋のみ山)」

上の町

かみのちょう 【上の町】
京都,島原遊郭の中の町の一。遊郭の南東部にあたる。

上の町

かみのまち 【上の町】
(1)上手(カミテ)にある町。高台にある町。
⇔下の町
(2)〔「まち」は区分・等級の意〕
一流。上流。「―も,上臈とて/源氏(宿木)」
→二の町

上の空

うわのそら ウハ― [4] 【上の空】 (名・形動)[文]ナリ
(1)他の事に心が奪われていて,当面の事に注意が集中していないさま。「―で話を聞く」
(2)表面だけで,本質とは無関係であるさま。「風に揉(モ)まれて―なる波を起す/草枕(漱石)」
(3)軽率なさま。不用意なさま。「かく―に御局あるまじかめるものを/落窪 2」
(4)空の上。空。「はかなくて―にぞ消えぬべき風にただよふ春のあは雪/源氏(若菜上)」
(5)漠然としていること。根拠のないこと。また,そのさま。「御書をたまはらで申さむには,―にやおぼしめされ候はんずらん/平家 6」

上の空で

うわのそら【上の空で】
absent-mindedly;without paying an attention <to> .→英和

上びる

じょう・びる ジヤウ― 【上びる】 (動バ上一)
〔名詞「上(ジヨウ)」の動詞化。近世語〕
上品である。品がよい。「兵作は,すこし―・びたる所有て/評判記・満散利久佐」

上り

のぼり【上り】
rise;→英和
ascent.→英和
〜の uphill <road> .→英和
‖上り列車(線) an up train (line).

上り

のぼり [0] 【上り・登り・昇り】
(1)低い所から高い方へ移動すること。下から上へあがること。また,その行く道。
⇔くだり
「急な―」
(2)道路や交通機関で,線区または路線区の終点から起点への方向。また,その方向に走行する列車やバス。
⇔くだり
「―の特急」
(3)下流から上流の方向へ行くこと。
⇔くだり
「―の船便」
(4)地方から都に行くこと。また,江戸から上方へ向かうこと。「お―さん」
(5)〔内裏が都の北にあったところから〕
京都で,北に向かって行くこと。
⇔くだり
「大宮を―に,北山の辺雲林院へぞおはしける/平家 2」

上り

かり [2] 【上り・甲】
〔動詞「上(カ)る」の連用形から〕
日本音楽で,音高を標準よりも高めにすること。多く管楽器,特に尺八でいう。
⇔減(メ)り

上りての世

上りての世
昔の世。上世。あがりたる世。「(楽曲モ)―を聞き合はせ侍らねばにや/源氏(若菜下)」

上り下り

のぼりおり [3] 【上り下り】 (名)スル
のぼったりおりたりすること。あがりおり。「階段を―するのがつらい」

上り下り

のぼりくだり [0][3] 【上り下り】 (名)スル
のぼることとくだること。また,のぼったりくだったりすること。「―の多い道」

上り串

のぼりぐし [3] 【上り串】
主にアユなどの川魚に用いられる串の打ち方。口から中骨に沿って串を通し,尾を曲げて串先を出す。魚が川を上っているように見立てる。
→躍(オド)り串(グシ)

上り口

のぼりくち [3][0] 【上り口・登り口】
階段・山道などの登り始める所。

上り商ひ

のぼりあきない 【上り商ひ】
都へ行きながら途中で商売すること。また,その商人。「―に奥筋の絹綿ととのへ/浮世草子・永代蔵 4」

上り坂

のぼりざか [0] 【登り坂・上り坂】
(1)登りの坂道。
(2)物事が次第に盛んになっていく状態にあること。「今,人気の―にある俳優」
⇔下り坂

上り月

のぼりづき 【上り月】
新月から満ちて満月になるまでの月。
⇔降(クダ)り月

上り瀬

のぼりせ 【上り瀬】
(1)上流の瀬。「―の清き流れや/謡曲・水無月祓」
(2)瀬をさかのぼること。「―の岩浪わくる鵜飼船/夫木 8」

上り筌

のぼりうけ [3] 【上り筌】
川を遡上(ソジヨウ)する魚をとるために仕掛ける筌。

上り簗

のぼりやな [4] 【上り簗】
川をさかのぼる鮎(アユ)などを捕らえるための簗。[季]春。

上り線

のぼりせん [0] 【上り線】
交通の路線で,終点と定められている所から起点と定められている所へ向かう路線。
⇔下り線

上り船

のぼりぶね [4] 【上り船】
(1)川を上流へ航行する船。
(2)都の方へ行く船。地方から京へ向かう船。

上り詰める

のぼりつ・める [5] 【上り詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 のぼりつ・む
(1)いちばん高い所までのぼる。のぼりきる。「坂を―・めた所が峠だ」「首相の地位に―・める」
(2)すっかりのぼせあがる。夢中になる。「三浦屋の高尾と申す女郎に,首立て衣の上まで―・め/浮世草子・好色万金丹」

上り調子

のぼりちょうし [4] 【上り調子】
調子が上向きで勢いがあること。「今―の選手」

上り馬

のぼりうま 【上り馬】
地方から都の方に行く馬。

上り鮎

のぼりあゆ [4] 【上り鮎】
春,川を上って行く若鮎。

上る

のぼ・る [0] 【上る・登る・昇る】 (動ラ五[四])
❶意図的に上に行く。
(1)意図的に上の方へ移動する。「あがる」と比べて,途中の経過点に注意が向けられている。《登・上》
⇔くだる
「柿の木に―・って柿を取る」「丘に―・ってあたりを眺める」「壇上に―・って挨拶(アイサツ)する」
(2)川の上流の方へ行く。さかのぼる。《上》
⇔くだる
「鮭(サケ)が川を―・ってくる」「長江を汽船で―・る」
(3)地方から都へ行く。上京する。上洛する。《上》
⇔くだる
「都に―・る」
(4)皇居や神社の社殿など,高貴な建物にはいる。昇殿する。あがる。《上》「宮中に―・る」「はや―・らせ給へ/枕草子 104」
❷自然に上の方に行く。
(1)太陽・月などが空に高く現れる。《昇・上》
⇔落ちる
「日が―・る」
(2)煙などが上の方へ移動する。《昇・上》「煙突から煙が―・る」「天にも―・る心地」「気球で二〇〇〇メートルの高さまで―・る」
(3)人が結果として高い地位につく。《昇》「高い位に―・る」「最後は右大臣の位にまで―・った」
(4)数量が,結果としてある大きな値になる。達する。《上》「総額は二〇億円に―・るものとみられる」「連休の人出は五千万人に―・った」
(5)興奮する。逆上する。《上》「頭に血が―・ってしまって,何が何だかよくわからなかった」「足の気の―・りたる心地す/源氏(夕霧)」
(6)人々に取り上げられて表に出る。《上》
 (ア)話題・議題になる。「地震のことが話題に―・る」「規約改正が議題に―・る」「口の端(ハ)に―・る」
 (イ)(「食膳にのぼる」などの形で)用意されて食べ物として供される。「松茸(マツタケ)が食膳に―・る」
(7)時間を昔にさかのぼる。
→上りての世
〔「のぼす」に対する自動詞〕
[可能] のぼれる

上る

か・る 【上る】 (動ラ四)
日本音楽で,音高を標準よりも高めにする。多くは管楽器,特に尺八でいう。
⇔める

上一段活用

かみいちだんかつよう [7] 【上一段活用】
動詞の活用形式の一。語尾が五十音図のイ段を不変化部分とし,それに「る」「れ」「ろ」(文語では,「ろ」の代りに「よ」)の音が添加された形に活用するもの。「着る」「似る」「見る」(以上,口語・文語)「起きる」「落ちる」(以上,口語のみ)などの類。

上丁

じょうてい ジヤウ― [0] 【上丁】
陰暦二月の最初の丁(ヒノト)の日。また陰暦二月と八月の最初の丁の日。昔,中国で孔子をまつった。釈奠(セキテン)。

上三川

かみのかわ カミノカハ 【上三川】
栃木県南部,河内郡の町。かんぴょうを特産。

上上

じょうじょう ジヤウジヤウ [0][3] 【上上】 (名・形動)[文]ナリ
この上なくよい・こと(さま)。上乗。「―の出来」「気分は―だ」

上上

うわうわ ウハウハ [1] 【上上・浮浮】 (副)スル
気持ちが浮ついて落ち着かないさま。「てめへのやうに―しちやあ/西洋道中膝栗毛(魯文)」

上上吉

じょうじょうきち ジヤウジヤウ― [3][6] 【上上吉】
(1)役者評判記で用いた,役者の位付けの一。元禄期(1688-1704)には最上であったが,のちには上に至・極・功などを冠して,さらにその上位とした。じょうじょうきつ。
(2)この上なくよいこと。特に,縁起などがきわめてよいこと。「―と腹に思へば動かす舌も滑かに/五重塔(露伴)」

上下

じょうげ【上下】
top and bottom (位置);[身分の]the upper and lower classes;high and low;fluctuations (物価);the first and second volumes (書物).〜に up and down.〜する rise and fall;fluctuate.→英和
〜の別なく irrespective of rank.〜線とも不通 Both the up and down lines are out of use./Service is suspended in both directions.‖上下動 a vertical shock.

上下

かみしも 【上下】
□一□ [1]
(1)上(カミ)と下(シモ)。特に,舞台・川・身分など上と下のあるものの両方。「ありとある―,わらはまでゑひしれて/土左」
(2)いろいろの事。諸事。「―の事ども取沙汰すべき由承りて仕うまつり/今鏡(御子たち)」
□二□ [0]
(1)上衣と袴が共布でひとそろいの衣服。直垂(ヒタタレ)・素襖(スオウ)など。「浅黄の―着たる翁の/宇治拾遺 12」
(2)(普通「裃」と書く)肩衣(カタギヌ)と袴を組み合わせたもの。肩衣は前代のものより肩幅が広くなり,前に襞(ヒダ)を取り,襟は重ねないで羽織る。江戸時代,武士の公服,庶民の礼服として用いた。上下(ジヨウゲ)が共布の長上下(ナガガミシモ)・半上下(ハンカミシモ)と別布の継ぎ上下がある。
裃□二□(2)[図]

上下

うえした ウヘ― [2] 【上下】
(1)上と下。上下(ジヨウゲ)。「―そろいの服」
(2)上と下とが逆の状態。さかさま。「―になる」
(3)身分の上の者と下の者。官と民。[日葡]

上下

うえした【上下】
[上下に]up and down;above and below (位置);[さかさまに]upside down.

上下

じょうか ジヤウ― [1] 【上下】 (名)スル
(1)上と下。じょうげ。
(2)のぼりおりすること。「山坂を―するもの多く此の処に休憩す/雪中梅(鉄腸)」

上下

じょうげ ジヤウ― [1] 【上下】 (名)スル
(1)
 (ア)位置的に,上と下。高いところと低いところ。「―を入れ替える」「―を一センチずつ切る」「手を―に動かす」
 (イ)上がることと下がること。上げることと下げること。「階段を―する足音」「ランプを―して合図する」
(2)身分・階級などの高いものと低いもの。「―の別なく扱う」「恋に―の隔てなし」
(3)
 (ア)道路・河川などを上ることと下ること。往来すること。「―線とも不通」「大川を―する船」
 (イ)飛脚・人足など街道を上り下りするもの。「この街道では―のものや供のものへは飯を山もりにして出すといふことだ/滑稽本・膝栗毛 5」
(4)
 (ア)衣服で,上着とズボンで一組になっているもの。「ツイードの―」
 (イ)裃(カミシモ)。肩衣(カタギヌ)と袴(ハカマ)。「―とつて,ささ奥へ/歌舞伎・矢の根」
(5)二部に分かれて一組になっているもの。「―二巻の辞書」

上下

かるめる [0] 【上下・甲乙】
邦楽で,音階音より音が上がることまたは上げること(かる)と,下がることまたは下げること(める)。かりめり。めりかり。

上下

しょうか シヤウ― [1] 【上下】 (名)スル
(1)上と下。じょうげ。
(2)かみとしも。為政者と人民。「泰平うち続き―游惰(ユウダ)に流るるより/近世紀聞(延房)」
(3)あがることとさがること。あげさげ。「騎馬の警吏頻(シキリ)に―して/魔風恋風(天外)」
(4)意見をやりとりすること。「主公と議論を―して/福翁百話(諭吉)」

上下動

じょうげどう ジヤウ― [3] 【上下動】
(1)上下に揺れ動くこと。
(2)地震動のうちの,鉛直方向の振動成分。
⇔水平動

上不見桜

うわみずざくら ウハミズ― [5] 【上溝桜・上不見桜】
バラ科の落葉高木。高さ約10メートル。晩春,白色五弁の小花を多数つける。若い花穂と未熟の青果を塩漬けにして食べる。和名は昔,亀卜(キボク)の際にこの材の上面に溝を彫ったことに由来する。うわみぞざくら。金剛桜(コンゴウザクラ)。古名,ははか。

上世

じょうせい ジヤウ― [1] 【上世】
おおむかし。上代。上古。

上乗

じょうじょう ジヤウ― [0] 【上乗】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
この上なくすぐれている・こと(さま)。上々。「―の出来」「きょうは―な日和(ヒヨリ)だ」
■二■ (名)
〔仏〕 すぐれた教え。(小乗を下乗というのに対し)大乗のこと。

上乗せ

うわのせ ウハ― [0] 【上乗せ】 (名)スル
前に示した金額・数量・条件などの上に,さらに付け加えること。「二次回答額に一〇〇〇円を―する」

上乗せ基準

うわのせきじゅん ウハ― [5] 【上乗せ基準】
大気汚染あるいは水質汚染を防止するため国が定めた排出・排水基準より厳しい基準。自治体が条例で定める。

上乗り

うわのり ウハ― [0] 【上乗り】 (名)スル
(1)積み荷とともに車に乗って行くこと。また,その人。「トラックの―」
(2)江戸時代,積み荷とともに船に乗り,その管理や取引一切を荷主から任せられた人。

上二段活用

かみにだんかつよう [6] 【上二段活用】
文語動詞の活用形式の一。語尾が,五十音図のイ・ウの二段にわたって活用するもの。例えば,「落つ」は「ち・ち・つ・つる・つれ・ちよ」と活用し,語尾に「ち」および「つ」が現れる。「起く」「恋ふ」「恨む」「悔ゆ」など。上二段活用の動詞の多くは,口語では上一段活用になる。

上五

かみご 【上五】
俳句で,五・七・五の最初の五音。初五。

上交い

うわがい ウハガヒ [0] 【上交い】
「上前(ウワマエ){(1)}」に同じ。
⇔下交い

上交へ

うわがえ ウハガヘ 【上交へ】
「上前(ウワマエ){(1)}」に同じ。
⇔下交え
「御前さまの―のつまに取つきしを/浮世草子・一代女 3」

上京

かみぎょう 【上京】
(1)京都市の区の一。御所・京都府庁がある。
(2)京都の北部,内裏を中心とした一帯の地。

上京

じょうきょう ジヤウキヤウ [0] 【上京】 (名)スル
地方から都へ行くこと。現在は,東京へ行くこと。「兄を頼って―する」

上京する

じょうきょう【上京する】
come[go]to Tokyo.〜中である be in town.

上人

じょうにん ジヤウ― 【上人】
立派な人。身分の高い人。すぐれた人。「おいらが様な―の目にはさっぱり無疵/滑稽本・浮世風呂 4」
→しょうにん(上人)

上人

しょうにん【上人】
a holy priest;a saint.→英和

上人

うえびと ウヘ― 【上人】
殿上の間に昇殿を許された者。四位・五位の人および六位の蔵人(クロウド)。殿上人。

上人

しょうにん シヤウ― [1] 【上人】
(1)修行を積み,智徳を備えた高僧。聖人。
(2)僧侶の敬称。多く,天台宗・浄土真宗・時宗・浄土宗・日蓮宗でいう。
(3)僧位の名。「法橋(ホツキヨウ)上人位」の略。

上仕子

じょうしこ ジヤウ― [0] 【上仕子・上鉋】
仕上げに使うかんな。しあげかんな。
→荒仕子(アラシコ)
→中仕子(チユウシコ)

上仙

じょうせん ジヤウ― [0] 【上僊・上仙】 (名)スル
(1)天にのぼって仙人になること。
(2)仙人のうち,一番上位のもの。
(3)帝王・貴人の死を敬っていう語。

上代

しょうだい シヤウ― [0] 【上代】
上卿(シヨウケイ)の代理。

上代

じょうだい ジヤウ― [1] 【上代】
(1)大昔。昔。以前。「―こそ猶も目出たけれ/平家 11」
(2)日本の歴史上の,特に文学史・国語史における時代区分の一。主として,奈良時代にあたる。
(3)王朝風であること。転じて,おっとりとしていること。「職員生徒悉く―樸直の気風を帯びて居る/坊っちゃん(漱石)」

上代

じょうだい【上代】
ancient times.

上代

じょうだい ジヤウダイ 【上代】
姓氏の一。

上代タノ

じょうだいたの ジヤウダイ― 【上代タノ】
(1886-1982) 教育者。島根県生まれ。日本女子大学学長。日本婦人平和協会,世界平和アピール七人委員会などで世界平和運動に尽力。

上代仮名

じょうだいがな ジヤウ― [3] 【上代仮名】
平安時代に用いられた,漢字の草体に似た仮名。

上代文学

じょうだいぶんがく ジヤウ― [5] 【上代文学】
日本文学の発生期から奈良時代末頃までの文学。古代前期の文学。記載文学としては古事記・日本書紀・風土記・万葉集などが代表的作品。上古文学。

上代様

じょうだいよう ジヤウ―ヤウ [0] 【上代様】
平安時代の和様の書の様式。小野道風・藤原佐理・藤原行成などに代表される。

上代歌謡

じょうだいかよう ジヤウ―エウ [5] 【上代歌謡】
古事記・日本書紀・風土記など,万葉集以外の文献に記された歌謡。必ずしも万葉以前の歌ばかりではないが,民謡的で,音数律も未発達な歌も多い。

上代特殊仮名遣い

じょうだいとくしゅかなづかい ジヤウ―カナヅカヒ [1][6] 【上代特殊仮名遣い】
上代の万葉仮名を用いた文献に見られる仮名の使い分けをいう。平安時代以降同音となったキヒミケヘメコソトノヨロ(古事記ではモも)とその濁音,およびア行・ヤ行のエが,発音の違いを反映して二類に書き分けられているもの。エを除き,二類の書き分けを甲類・乙類と呼ぶ。

上代語

じょうだいご ジヤウ― [0] 【上代語】
日本語を書き記した文献が残存する六世紀末から奈良時代までの言語。主として,奈良時代における大和地方の貴族の言葉が反映されているが,万葉集の東歌(アズマウタ)・防人歌(サキモリウタ)を通して東国方言も知り得る。万葉仮名で書き分けられた上代特殊仮名遣いによって,現代より多くの音節が区別されていたことが知られている。基本的な語は概して音節数が少なく,後代には使われなくなった助詞・助動詞なども多い。

上件

じょうけん ジヤウ― [0] 【上件】
前に述べた事柄。上述の事柄。

上伸

じょうしん ジヤウ― [0] 【上伸】 (名)スル
相場が上がっていくこと。「小幅ながら―する」

上位

じょうい ジヤウヰ [1] 【上位】
高い地位・順位。
⇔下位(カイ)
「―にランクされる」

上位

じょうい【上位】
a high rank.〜にある be higher in rank <than> .

上位子房

じょういしぼう ジヤウヰ―バウ [4] 【上位子房】
「子房上位」に同じ。

上位概念

じょういがいねん ジヤウヰ― [4] 【上位概念】
〔論〕 二つの概念が包括・被包括の関係にある時,包括する方の概念。例えば「男」や「女」に対する「人間」。高級概念。類概念。
⇔下位概念

上体

じょうたい ジヤウ― [0] 【上体】
上半身。「―を起こす」

上体

じょうたい【上体】
the upper part of the body.→英和

上作

じょうさく ジヤウ― [0] 【上作】
(1)すぐれた出来ばえ。また,よくできた作品。
⇔下作
「彼のものとしては―の部類だ」
(2)農作物がよくできること。豊作。「今年の麦は―だ」

上使

じょうし ジヤウ― [1] 【上使】
幕府・藩などから上意を伝えるために派遣された使い。

上例

じょうれい ジヤウ― [0] 【上例】
上にあげた例。先にあげた例。

上信越

じょうしんえつ ジヤウ―ヱツ [3] 【上信越】
上野(コウズケ)・信濃(シナノ)・越後の三か国の総称。群馬・長野・新潟三県にまたがる地域。

上信越高原国立公園

じょうしんえつこうげんこくりつこうえん ジヤウ―ヱツカウゲンコクリツコウヱン 【上信越高原国立公園】
群馬・長野・新潟三県にまたがる国立公園。谷川岳・白根山・浅間山・菅平・志賀高原などの山と高原を中心とし,温泉も多い。

上借り

うわがり ウハ― [0] 【上借り】
(1)借金している相手からさらに借りること。
(2)借金の代理人が頼まれた額以上に借り入れて,その上前をはねること。「―にこりたか息子直(ジカ)に行き/柳多留 16」

上値

うわね ウハ― [0][2] 【上値】
取引で,それまでの相場よりも高い値段。
⇔下値

上側

うわかわ ウハカハ [0] 【上側】
〔「うわがわ」とも〕
(1)物の上の方になった側。表面。うわっかわ。
(2)表にあらわれている部分。うわべ。「私は―の事実以上の真相を此所に書いてゐます/明暗(漱石)」

上傾

うわかぶき ウハ― 【上傾】 (名・形動ナリ)
(1)頭が重くて傾いている状態。頭でっかちで傾きやすいさま。「―がして,さはつたら向ふへのめりさうな男/歌舞伎・助六」
(2)派手で浮ついている・こと(さま)。みえっぱり。「大坂はおもふより人の心―にして/浮世草子・一代女 4」

上僊

じょうせん ジヤウ― [0] 【上僊・上仙】 (名)スル
(1)天にのぼって仙人になること。
(2)仙人のうち,一番上位のもの。
(3)帝王・貴人の死を敬っていう語。

上元

じょうげん ジヤウ― [0] 【上元】
三元の一。陰暦正月一五日の称。

上八軒

うえはちけん ウヘ― 【上八軒】
江戸時代,京都四条通りから南藪の下あたりにあった私娼街。

上六

うえろく ウヘ― 【上六】
〔上本町六丁目の略〕
大阪市天王寺区・南区にまたがる上本町筋の,六丁目付近の通称。繁華街・商業街として知られる。

上具足

うわぐそく ウハ― [3] 【上具足・表具足】
腹巻・鎖帷子(クサリカタビラ)などを着込んでいるとき,その上につける具足をいう語。

上円下方墳

じょうえんかほうふん ジヤウヱンカハウ― [6] 【上円下方墳】
方形の台の上に円形の封土を設けた古墳。天智天皇陵など。

上出来

じょうでき ジヤウ― [0] 【上出来】 (名・形動)[文]ナリ
できばえのよい・こと(さま)。結果や状態が十分満足できる程度のものである・こと(さま)。
⇔不出来
「きょうの発表は―の方だ」「話を聞いてもらえただけでも―だ」

上出来の

じょうでき【上出来の】
excellent;→英和
splendid;→英和
well-done;well-made.

上分

じょうぶん ジヤウ― 【上分】
(1)上の部分。[日葡]
(2)神仏などに献上あるいは奉納する金品。「諸国の正税の―を奉りて祈り鎮めたてまつり給ひき/水鏡(平城)」
(3)中世,年貢・所当のこと。
(4)古代・中世,年貢・所当のほかに上納した貢納物。上分物(ジヨウブンモツ)。

上分別

じょうふんべつ ジヤウ― [3] 【上分別】
最もよい分別。よい判断。

上分米

じょうぶんまい ジヤウ― 【上分米】
(1)中世,上納される年貢米。
(2)領地を通過する年貢米に対してその量に応じて課して徴発した米。運上米。

上刺

うわざし ウハ― [0] 【上刺(し)】
(1)布の補強と装飾を兼ねて太い糸で縦横に刺し縫うこと。
(2)狩衣(カリギヌ)・直垂(ヒタタレ)などの袖口や袴の裾に刺し通した組緒・丸緒。
(3)「上刺し袋」の略。

上刺し

うわざし ウハ― [0] 【上刺(し)】
(1)布の補強と装飾を兼ねて太い糸で縦横に刺し縫うこと。
(2)狩衣(カリギヌ)・直垂(ヒタタレ)などの袖口や袴の裾に刺し通した組緒・丸緒。
(3)「上刺し袋」の略。

上刺し袋

うわざしぶくろ ウハ― 【上刺(し)袋】
昔,貴人が外出の際に衣服などを入れ従者に持たせた袋。上刺し{(1)}を施した絹布で作り,方形の底を入れ,口は組糸でかがり,紐(ヒモ)を通してしめる。うわざし。
上刺し袋[図]

上刺袋

うわざしぶくろ ウハ― 【上刺(し)袋】
昔,貴人が外出の際に衣服などを入れ従者に持たせた袋。上刺し{(1)}を施した絹布で作り,方形の底を入れ,口は組糸でかがり,紐(ヒモ)を通してしめる。うわざし。
上刺し袋[図]

上刻

じょうこく ジヤウ― [0] 【上刻】
江戸時代,一刻(二時間)を三分した最初の部分。
→中刻
→下刻

上前

うわまえ ウハマヘ [0] 【上前】
(1)着物の前を合わせたとき,外側になる部分。うわがい。うわがえ。
⇔下前
(2)〔「上米(ウワマイ)」の転〕
代金・賃金の一部から仲介者がとる手数料。口銭。

上前をはねる

うわまえ【上前をはねる】
take off[pocket]a percentage <from> ;→英和
<米話> pocket a kickback <from> .→英和

上前取り

うわまえとり ウハマヘ― [4][3] 【上前取り】
⇒上米取(ウワマイト)り

上剥げ

うわはげ ウハ― [0] 【上剥げ】
塗り物などの表面の塗料がはげ落ちること。「―のおわん」

上包

うわづつみ ウハ― [3] 【上包(み)】
物の外側をおおい包むもの。特に,手紙・書物を包む紙。

上包み

うわづつみ【上包み】
a cover;→英和
a wrapper.→英和

上包み

うわづつみ ウハ― [3] 【上包(み)】
物の外側をおおい包むもの。特に,手紙・書物を包む紙。

上北面

じょうほくめん ジヤウ― 【上北面】
〔「しょうほくめん」とも〕
四位・五位の諸大夫(シヨタイフ)で,北面の侍(サムライ)となって,院への昇殿を許された者。
⇔下(ゲ)北面

上医

じょうい ジヤウ― [1] 【上医】
診断や技術のすぐれた医者。

上千鳥

うわちどり ウハ― [3] 【上千鳥】
都鳥(ミヤコドリ)の異名。

上午

じょうご ジヤウ― [1] 【上午】
昼前。午前。
⇔下午(カゴ)

上半

じょうはん ジヤウ― [0] 【上半】
一つのものを上下に二分したときの上半分。
⇔下半

上半期

かみはんき [3] 【上半期】
一年を二期に分けた場合の前半の六か月。上期(カミキ)。
⇔下半期

上半期

かみはんき【上半期】
the first half of the year.→英和

上半身

かみはんしん [3] 【上半身】
⇒じょうはんしん(上半身)

上半身

じょうはんしん【上半身】
the upper half of the body.→英和
〜裸で stripped to the waist.→英和
〜を乗り出す lean forward.〜の写真 a picture from the waist up.

上半身

じょうはんしん ジヤウ― [3] 【上半身】
人体の腰から上の部分。かみはんしん。
⇔下半身

上卿

しょうけい シヤウ― [0] 【上卿】
〔「じょうけい」とも〕
(1)中国,周代,公卿(コウケイ)の上位の者。
(2)平安・鎌倉時代,朝廷で,太政官の行う諸公事を指揮する公卿(クギヨウ)。
(3)記録所(キロクシヨ)の長官。
(4)「公卿(クギヨウ)」に同じ。

上卿

じょうけい ジヤウ― [0] 【上卿】
⇒しょうけい(上卿)

上卿

じょうきょう ジヤウキヤウ 【上卿】
⇒しょうけい(上卿)

上原

うえはら ウヘハラ 【上原】
姓氏の一。

上原六四郎

うえはらろくしろう ウヘハラロクシラウ 【上原六四郎】
(1848-1913) 音楽理論家・工作教育者。江戸の人。邦楽の音階を研究し「俗楽旋律考」を著す。尺八の名手。

上原勇作

うえはらゆうさく ウヘハラ― 【上原勇作】
(1856-1933) 陸軍大将・元帥。教育総監。日向(ヒユウガ)の人。第二次西園寺内閣の陸相となったが,1912年(大正1)二個師団増設を主張して単独辞任し,同内閣を崩壊させた。

上原専禄

うえはらせんろく ウヘハラ― 【上原専禄】
(1899-1975) 歴史学者。東京商大教授・学長。西洋中世史に業績を残し,戦後は平和運動・歴史教育に尽力。著「歴史的省察の新対象」など。

上厠

じょうし ジヤウ― [1] 【上厠】 (名)スル
便所にはいること。

上反角

じょうはんかく ジヤウハン― [3] 【上反角】
飛行機の翼端が水平面より上がっている構造の場合,翼の中心線が水平面との間になす角。翼が上反角をもつと傾きを自動的に修正する性能が生まれる。

上古

じょうこ ジヤウ― [1] 【上古】
〔古くは「しょうこ」〕
(1)遠い昔。昔。「この唐櫃は―より伝はりてその始めを知らず/徒然 99」
(2)日本の歴史上の,特に文学史における時代区分の一。中古・近古に対して歴史時代の最も古い時代をさす。日本では,普通大化の改新頃までをいう。

上古

じょうこ【上古】
ancient times.〜の ancient.→英和
〜より from ancient times.

上台所

かみだいどころ 【上台所】
貴人・武士・豪商などの家で,主人の家族や客の食べ物を調理する台所。
⇔下(シモ)台所

上司

かみつかさ 【上司】
姓氏の一。

上司

じょうし【上司】
one's superior (official).

上司

じょうし ジヤウ― [1] 【上司】
(1)会社・官庁などで,自分より地位が上の人。上役(ウワヤク)。
(2)その官庁より上級の官庁。
(3)荘園運営の下級荘官である下司(ゲシ)を指揮する上級荘官。

上司小剣

かみつかさしょうけん 【上司小剣】
(1874-1947) 小説家。奈良県生まれ。本名,延貴。新聞記者から転身,「灰燼」「鱧(ハモ)の皮」で自然主義作家としての地位を確立。他に「木像」「東京」,回想記「 U 新聞年代記」など。

上向き

うわむき ウハ― [0] 【上向き】
(1)上を向いていること。うえむき。
⇔下向き
(2)物事が上昇傾向にあること。
⇔下向き
「運が―になる」
(3)表面に見えるところ。うわべ。「徒らに―を飾る/西国立志編(正直)」

上向き

うえむき ウヘ― [0] 【上向き】
⇒うわむき(上向)

上向きの

うわむき【上向きの】
turned-up <nose> ;advancing <market> .

上向く

うわむ・く ウハ― [3][0] 【上向く】 (動カ五[四])
(1)上の方を向く。「―・いた鼻」
(2)調子・状態が良い方に転ずる。「チームの調子が―・く」「景気が大分―・いてきた」
⇔下向く

上向く

うわむく【上向く】
(1) ⇒仰(あお)向く.
(2)[相場が]show an upward tendency.

上向ける

うわむ・ける ウハ― [3] 【上向ける】 (動カ下一)
(1)上の方に向ける。
(2)調子や状態をよい方に向かわせる。

上告

じょうこく【上告】
《法》an appeal <to> .→英和
〜する appeal <to a higher court> ;petition for revision.〜を却下する reject an appeal.‖上告人 an appellant.

上告

じょうこく ジヤウ― [0] 【上告】 (名)スル
〔法〕
(1)民事訴訟法上,控訴審の終局判決に対する上訴。
(2)刑事訴訟法上,高等裁判所の判決に対する上訴。

上告却下

じょうこくきゃっか ジヤウ―キヤク― [5] 【上告却下】
民事訴訟において,不適法であるとして上告を退けること。

上告審

じょうこくしん ジヤウ― [4][3] 【上告審】
上告裁判所。また,そこで行われる審理。

上告期間

じょうこくきかん ジヤウ― [5][6] 【上告期間】
上告を提起することのできる期間。民事訴訟では判決送達のあった日から二週間,刑事訴訟では判決告知のあった日から一四日間。

上告棄却

じょうこくききゃく ジヤウ― [5][0] 【上告棄却】
民事訴訟において,上告審が実体判断を行なって上告を退けること。上告不適法として退ける場合は上告却下とよぶ。刑事訴訟においては,共に上告棄却とよばれる。

上告状

じょうこくじょう ジヤウ―ジヤウ [0] 【上告状】
民事訴訟で,上告を提起する場合に原裁判所に提出する書面。刑事訴訟では上告申立書という。

上告理由

じょうこくりゆう ジヤウ―イウ [5] 【上告理由】
上告をなしうる理由。刑事訴訟では原判決の憲法解釈の誤り・憲法違反・判例違反,民事訴訟では原判決の憲法解釈の誤り・憲法違反・法令違背。

上告申立書

じょうこくもうしたてしょ ジヤウ―マウシタテ― [0] 【上告申立書】
⇒上告状

上告裁判所

じょうこくさいばんしょ ジヤウ― [0][9] 【上告裁判所】
上告された事件を審理する裁判所。原則として最高裁判所であるが,民事訴訟で第一審が簡易裁判所のときは管轄の高等裁判所。

上命

じょうめい ジヤウ― [0] 【上命】
上位者の命令。天子や国家の命令。

上品

じょうひん ジヤウ― [3] 【上品】 (名・形動)[文]ナリ
(1)言動や顔つきなどに高い品格が感じられて好ましい・こと(さま)。高尚で洗練されているさま。「―な物腰」
(2)上等な品。
⇔下品
[派生] ――さ(名)

上品

じょうぼん ジヤウ― [0] 【上品】
(1)〔仏〕 極楽往生を九段階に分けた九品(クホン)の上位の三段階。上品上生・上品中生・上品下生の三つ。
(2)上等。最上級。

上品

じょうひん【上品】
elegance;grace.→英和
〜な elegant;→英和
refined;decent;→英和
well-bred.〜に gracefully;tastefully;→英和
decently.→英和

上品上生

じょうぼんじょうしょう ジヤウ―ジヤウシヤウ [5] 【上品上生】
〔仏〕 九品のうちの最上の段階。上上品。

上品蓮台

じょうぼんれんだい ジヤウ― [5] 【上品蓮台】
〔仏〕 極楽浄土にある最上級の蓮(ハス)の台(ウテナ)。

上品蓮台寺

じょうぼんれんだいじ ジヤウボンレンダイ― 【上品蓮台寺】
京都市北区紫野にある真言宗智山派の寺。山号,蓮華金宝山。聖徳太子の開創という。一六世紀末に再興されたとき,一二の支院が建立された。寺宝に「過去現在因果経絵巻」(国宝)など。十二坊。

上唇

うわくちびる ウハ― [4][3] 【上唇】
上の方の唇。
⇔下唇

上唇

うわくちびる【上唇】
the upper lip.

上唇

じょうしん ジヤウ― [0] 【上唇】
(1)上のくちびる。
(2)節足動物の口器の一部。頭部が突出した板状の小片で,大顎を前方からおおう。バッタなどの噛(カ)み型口器をもつ昆虫によく発達している。
(3)唇形花冠または唇形の萼(ガク)の上側の部分。
→唇形花冠

⇔下唇(カシン)

上問屋

かみどいや 【上問屋】
〔「かみ」は上方(カミガタ)の意〕
近世,大坂で,上方地方だけを取引の相手とする問屋。
⇔下(シモ)問屋
「―・下問屋数を知らず/浮世草子・一代女 5」

上啓

じょうけい ジヤウ― [0] 【上啓】
(1)目上の人に申し上げること。啓上。
(2)皇太子・皇后・皇太后・太皇太后に申し上げること。また,その文書。

上嗄る

うわが・る ウハ― 【上嗄る】 (動ラ下二)
声がうわずってかれる。「足音あらく声―・れ/松の葉」

上四方固め

かみしほうがため カミシハウ― [6] 【上四方固め】
柔道の抑え込み技の一。あお向けに倒した相手を,頭の方から逆向きになって上から抑え込むもの。

上回る

うわまわる【上回る】
be more than;be over[above];exceed.→英和

上回る

うわまわ・る ウハマハル [4] 【上回る・上廻る】 (動ラ五[四])
ある基準の数量より多くなる。
⇔下回る
「平均点は六〇点を―・るだろう」「予想を―・る収穫」
[可能] うわまわれる

上図

じょうず ジヤウヅ [1] 【上図】
うえに掲げた図。
⇔下図

上国

じょうこく ジヤウ― [0] 【上国】
(1)都に近い国。「―と関東との取合(トリアイ)と云ひ/文明論之概略(諭吉)」
(2)律令制で,国を面積や人口などで四等に分けたうちの第二等の国。延喜式では山城・摂津など三十余か国。
→大国
→中国
→下国
(3)近世,石高の大きな藩。格の高い藩。「幸に―世臣の家に生まれて/鶉衣」
(4)都へ上ること。「向後(キヨウコウ)は―の砌(ミギリ)はさいさい待ち入るなどと仰せられ/咄本・昨日は今日」

上土

うわつち ウハ― [0] 【上土】
土地の表面の土。うわち。

上土権

うわつちけん ウハ― [4] 【上土権】
他人の土地を開墾した者が持つ耕作権。
→底土(ソコツチ)権

上土門

あげつちもん [4] 【上(げ)土門】
屋根を平らにつくり,土を盛り石灰で塗りかためた門。のちには,土を盛らず形だけを似せたものもできた。垜(アズチ)門。安土(アズチ)門。
上げ土門[図]

上地

あげち [0] 【上知・上地】
江戸時代,幕府が大名・旗本・御家人から,また大名が家臣から,それぞれの知行地を没収すること。また,その土地。じょうち。

上地

じょうち ジヤウ― [1] 【上地・上知】
(1)よい土地。《上地》
(2)「あげち(上地)」に同じ。

上地林

じょうちりん ジヤウ― [3] 【上地林】
江戸時代の社寺所領の森林で,1871年(明治4)に国に収められたもの。

上堂

じょうどう ジヤウダウ [0] 【上堂】
(1)禅宗で,住持が法堂(ハツトウ)で,説教したり僧と問答すること。初めは随時行なったが,のちには日時を定めて行うようになった。
(2)僧が食事をとるために僧堂に上ること。
(3)僧堂内の上の間。

上場

あげば [0] 【揚(げ)場・上(げ)場】
(1)船荷を陸揚げする場所。
(2)(「上げ場」と書く)取引で,株式などを売買の場にのぼすこと。

上場

じょうじょう ジヤウヂヤウ [0] 【上場】 (名)スル
(1)物件が証券取引所または商品取引所における売買取引の対象とされること。「東証第一部に―される」
(2)「上演」に同じ。

上場会社

じょうじょうがいしゃ ジヤウヂヤウグワイ― [5] 【上場会社】
株式が証券取引所で売買されている会社。

上場株

じょうじょうかぶ【上場株】
《株》listed stocks.

上場株

じょうじょうかぶ ジヤウヂヤウ― [3] 【上場株】
取引所で売買の対象とされている株。建て株。

上塗

うわぬり ウハ― [0] 【上塗(り)】 (名)スル
(1)仕上げのために,下塗りの上に塗ること。「壁を―する」
(2)まずいことをしておいて,さらに同じようなことを重ねること。「恥の―」

上塗り

うわぬり ウハ― [0] 【上塗(り)】 (名)スル
(1)仕上げのために,下塗りの上に塗ること。「壁を―する」
(2)まずいことをしておいて,さらに同じようなことを重ねること。「恥の―」

上塗りをする

うわぬり【上塗りをする】
give the final coating <of paint> ;[上薬で]glaze;→英和
[恥の]add to one's shame.

上士

じょうし ジヤウ― [1] 【上士】
(1)徳が高くすぐれた人物。
(2)家格の高い武士。
⇔下士
(3)〔仏〕 菩薩の異名の一。

上声

じょうせい ジヤウ― [0] 【上声】
⇒じょうしょう(上声)

上声

じょうしょう ジヤウシヤウ [1][0] 【上声】
(1)漢字の四声(シセイ)の一。仄声(ソクセイ)に属する。現代中国の北京音では,低くゆっくりした音調で始め,最後に高く発音する。第三声。じょうせい。
(2)日本漢字音や国語アクセントの声調の一。高く平らに発音するもの。

上天

じょうてん ジヤウ― [0] 【上天】
(1)空。天。
⇔下土(カド)
(2)四天の一。冬の空。
(3)天帝。上帝。造物主。「―の聖旨良心の嘉賞には/思出の記(蘆花)」
(4)天にのぼること。昇天。「―を遂げんまで導き給へ/こんてむつすむん地」

上天気

じょうてんき ジヤウ― [3] 【上天気】
非常に天気のいいこと。

上天気

じょうてんき【上天気】
splendid[glorious]weather;a lovely day.

上奏

じょうそう ジヤウ― [0] 【上奏】 (名)スル
天皇に意見・事情などを申し上げること。奏上。「災害の状況を―する」

上女中

かみじょちゅう [3] 【上女中】
女中の中で,主人の側(ソバ)近く仕える女中。奥女中。
⇔下(シモ)女中

上好

じょうこう ジヤウカウ [0] 【上好】 (名・形動)[文]ナリ
上等である・こと(さま)。「何程―なる機械でも/明六雑誌 25」

上姓

じょうしょう ジヤウシヤウ [0] 【上姓】
高貴な家柄であること。また,その人。
⇔下姓(ゲシヨウ)

上官

しょうかん シヤウクワン 【上官】
「政官(ジヨウガン)」に同じ。

上官

じょうかん【上官】
a superior[higher]officer;a senior officer.

上官

じょうかん ジヤウクワン [0] 【上官】
上級の官職・役人。また,上役。

上客

じょうかく ジヤウ― [0] 【上客】
⇒じょうきゃく(上客)

上客

じょうきゃく【上客】
a guest of honor;a good customer (上得意).

上客

じょうきゃく ジヤウ― [0] 【上客】
〔古くは「しょうきゃく」とも〕
(1)上座につく客。主賓。
(2)(商店などで)大切な客。よいお客。お得意。
(3)「正客(シヨウキヤク){(2)}」に同じ。

上宣

じょうせん ジヤウ― [0] 【上宣】
上卿(シヨウケイ)の責任で発する宣旨(センジ)。

上宮

じょうぐう ジヤウ― [0] 【上宮】
一つの神社のうちで最も上方または奥に所在する神社。かみのみや。
→中宮
→下宮(ゲグウ)

上宮会

じょうぐうえ ジヤウ―ヱ [3] 【上宮会】
聖徳太子の御忌会(ギヨキエ)。四天王寺で二月二二日に行う。太子会。

上宮太子

じょうぐうたいし ジヤウグウ― 【上宮太子】
聖徳太子の別名。

上宮聖徳法王帝説

じょうぐうしょうとくほうおうていせつ ジヤウグウシヤウトクホフワウテイセツ 【上宮聖徳法王帝説】
〔「帝説」は「たいせつ」とも〕
聖徳太子の伝記。一巻。著者未詳。現存本は平安時代の成立といわれる。聖徳太子に関する伝記・系譜などの古記録を集成したもので,記紀と異なる所伝や天寿国繍帳銘など貴重な資料を含む。上宮法王帝説。法王帝説。

上宿

じょうしゅく ジヤウ― [0] 【上宿】
中古,宮中に宿直すること。

上宿

じょうやど ジヤウ― [0] 【上宿】
上等の宿。

上寿

じょうじゅ ジヤウ― [1] 【上寿】
寿命の長いこと。長寿を三段階に分けた最上位。一〇〇歳(一説に八〇歳)以上。「不老不死の―を保てり/太平記 13」
→中寿
→下寿(カジユ)

上将

じょうしょう ジヤウシヤウ [0] 【上将】
上位の将軍。上級の将。

上将軍

じょうしょうぐん ジヤウシヤウグン 【上将軍】
最上位の将軍。一軍の総大将。「中務卿尊良親王を―として/正統記(後醍醐)」

上尾

あげお アゲヲ 【上尾】
埼玉県中部の市。近世,中山道の宿場町・市場町。第二次大戦後は工場進出で都市化が進む。

上尾筒

じょうびとう ジヤウ― [0] 【上尾筒】
鳥類の尾羽のつけねを上からおおっている羽毛。クジャクの尾と呼んでいるのはこれの発達したもの。

上局

じょうきょく ジヤウ― [0] 【上局】
明治初年の立法機関。1868年政体書により議政官の中に,下局(カキヨク)とともに設置。政体の創立,法律の制定,条約の締結などを職掌した。議定(ギジヨウ)・参与などで構成。69年の上局会議ののち消滅。
→下局

上局

うえつぼね ウヘ― 【上局】
(1)后・女御(ニヨウゴ)・更衣などが,通常の居室のほかに,天皇のそば近くにいる時に使う控えの部屋。清涼殿の北庇(キタビサシ)にあった。うえのみつぼね。「更衣の曹司を,他にうつさせ給ひて,―にたまはす/源氏(桐壺)」
(2)貴人に仕える女性が,その貴人のそば近くにいる時に使う控えの部屋。「かりそめに,几帳などばかり立てて,うち休む―にしたり/源氏(蜻蛉)」

上屋

うえや ウヘ― 【上屋】
清涼殿の天皇の御座所近くにある女官の詰め所。

上屋

うわや ウハ― [0] 【上屋】
(1)工事現場などで建築物をおおう仮に作った屋根。雨露を防ぎ,作業の便をはかるためのもの。すやね。
(2)港の岸壁,駅のプラットホームなどで,雨露を防ぐために設けた柱と屋根だけの建物。
(3)港などで貨物を短期間納めておく倉庫。特に,税関で検査する貨物を納めておく倉庫。

上屋敷

かみやしき [3] 【上屋敷】
江戸時代,地位の高い大名・武家が平常の住居とした屋敷。特に,諸国の大名が江戸市中に設けて,平常の住居とした屋敷。
→中(ナカ)屋敷
→下(シモ)屋敷

上屋渡し

うわやわたし ウハ― [4] 【上屋渡し】
上屋{(3)}で,貨物を荷主へ引き渡すこと。

上層

じょうそう【上層】
the upper layer[stratum];the upper air (空の);the upper stories (建物).‖上層階級 the upper classes.上層気流 the upper air current(s).

上層

じょうそう ジヤウ― [0] 【上層】
(1)層をなして重なっている物の上の方の部分。
⇔下層
(2)高い建物の上の方の階。

上層気流

じょうそうきりゅう ジヤウ―リウ [5] 【上層気流】
上空の大気の流れ。

上層語

じょうそうご ジヤウ― [0] 【上層語】
〔superstratum language〕
複数の言語が混合して新たな言語になるとき,あとから用いられるようになった言語でもとから用いられていた言語に吸収されてしまったもの。一般には支配者層の言語で消滅したものをいう。スペイン語形成におけるアラビア語など。

上層部

じょうそうぶ ジヤウ― [3] 【上層部】
(1)層をなして重なっている物の上の方の部分。
(2)組織内で上部を占める階級。また,その人たち。

上層階級

じょうそうかいきゅう ジヤウ―キフ [5] 【上層階級】
「上流階級」に同じ。

上層雲

じょうそううん ジヤウ― [3] 【上層雲】
対流圏上半,温帯地方ではおよそ5〜13キロメートルの高さに現れる雲。ごく細かい氷晶からできている。巻雲・巻層雲・巻積雲など。

上層風

じょうそうふう ジヤウ― [3] 【上層風】
地面との摩擦のなくなった,およそ1キロメートル以上の高さのところに吹く風。高層風。

上履

うわばき ウハ― [0] 【上履(き)】
屋内だけで使う履物。スリッパ・上靴など。
⇔下履き

上履

うわばき【上履】
slippers.〜用の for indoor use.

上履き

うわばき ウハ― [0] 【上履(き)】
屋内だけで使う履物。スリッパ・上靴など。
⇔下履き

上山

かみのやま 【上山】
山形市の南方にある市。温泉地で知られる。蔵王(ザオウ)山への入り口。

上山温泉

かみのやまおんせん 【上山温泉】
山形県上山市市街地にある食塩泉。月岡城跡北側の鶴脛(ツルハギ)ノ湯と西側の新湯とに分かれ,歓楽街を形成。

上山田

かみやまだ 【上山田】
長野県北部の千曲川中流の西岸に沿う温泉町。西部に冠着(カムリキ)山(姨捨(オバステ)山)がある。
→戸倉上山田温泉

上島

かみじま 【上島】
姓氏の一。

上島

うえじま ウヘジマ 【上島】
姓氏の一。

上島鬼貫

うえじまおにつら ウヘジマ― 【上島鬼貫】
〔姓は「かみじま」とも〕
(1661-1738) 江戸中期の俳人。伊丹の人。晩年,平泉と改姓。名,宗邇(ムネチカ)。別号を仏兄(サトエ)・槿花翁など。松江重頼門や談林派を経て伊丹風,のち「まことの外に俳諧なし」と大悟する。句風は洒脱で率直。著「犬居士」「独言(ヒトリゴト)」「仏の兄」など。

上島鬼貫

かみじまおにつら 【上島鬼貫】
⇒うえじまおにつら(上島鬼貫)

上嵩

うわかさ ウハ― 【上嵩】 (名・形動)
〔「うわがさ」とも。中世・近世の語〕
(1)他の人より優位にあること。また,最高位にある人や物。「アノ人ワ惣ノ―ヂャ/日葡」
(2)崇高である・こと(さま)。「いさうだもののそこはなうて―な物をやるがよいぞ/毛詩抄 16」

上川

かみかわ カミカハ 【上川】
北海道中央部の支庁。支庁所在地,旭川市。

上川盆地

かみかわぼんち カミカハ― 【上川盆地】
北海道中央部にある盆地。大陸性気候を示し,夏冬の気温差が大きい。米作地帯。中心は旭川市。

上州

じょうしゅう ジヤウシウ 【上州】
上野(コウズケ)国の別名。

上差

うわざし ウハ― 【上差・上挿】
「上差の矢」の略。「―の雁胯(カリマタ)二/今昔 25」

上差の矢

うわざしのや ウハ― 【上差の矢】
箙(エビラ)の表に差しそえる矢。雁股(カリマタ)を用いる。うわざし。うわや。「此の負たる胡簶の―を一筋/今昔 27」
→中差(ナカザシ)

上巳

じょうみ ジヤウ― [1] 【上巳】
「じょうし(上巳)」に同じ。[季]春。

上巳

じょうし ジヤウ― [1] 【上巳】
五節句の一。陰暦三月最初の巳の日,のち三月三日に該当された。古代中国の祓(ハラエ)の風俗行事が日本に伝わったもの。宮中では曲水の宴を催した。民間では女児の祝日として草餅・白酒などを食したが,のち人形を飾って雛(ヒナ)祭りをするようになった。桃の節句。雛の節句。三月の節句。女の節句。重三(チヨウサン)。元巳(ゲンシ)。じょうみ。[季]春。

上巻

うわまき ウハ― [0] 【上巻(き)・表巻(き)】
巻子や書状を上から包む白い紙。

上巻き

うわまき ウハ― [0] 【上巻(き)・表巻(き)】
巻子や書状を上から包む白い紙。

上市

かみいち 【上市】
富山県東部,中新川郡の町。市場町として発達。製薬業が盛ん。立山(リユウセン)寺・日石(ニツセキ)寺などがある。

上布

じょうふ ジヤウ― [1] 【上布】
上質の麻糸で織った軽く薄い織物。夏の着尺地とする。越後上布・薩摩上布など。[季]夏。

上帝

しょうてい シヤウ― [0] 【上帝】
⇒じょうてい(上帝)

上帝

じょうてい ジヤウ― [0] 【上帝】
〔「しょうてい」とも〕
(1)天上にあって,万物を支配する神。天帝。
(2)中国のキリスト教で,神のこと。一六世紀以来,「天主」と併用されてきたが,典礼問題をめぐる論争に際し,上帝{(1)}と混同されるとして,1704年教皇によりこの呼称が禁じられた。なお,一九世紀のプロテスタント系漢訳聖書の一部は「神」に「上帝」をあてた。

上帝会

じょうていかい ジヤウ―クワイ 【上帝会】
中国,清末,洪秀全(コウシユウゼン)が創始した上帝{(2)}を唯一神として崇拝する信徒の集団。太平天国の中核となった。拝上帝会。

上席

かみせき [0] 【上席】
寄席で,その月の上旬の興行。

上席

じょうせき【上席】
[席次の]seniority;→英和
precedence;→英和
[上座]an upper seat;the seat of honor.〜の senior;→英和
superior.→英和
〜にいる rank above <a person> .食卓の〜に座る sit at the top of the table.→英和

上席

じょうせき ジヤウ― [0] 【上席】
(1)年長者・上位の人・正客などのすわる席。かみざ。
⇔末席
(2)上位の等級・席次。「―の判事」
→かみせき(上席)

上帯

うわおび ウハ― [0] 【上帯・表帯】
(1)着物の最も外側に締める帯。
(2)鎧(ヨロイ)の胴を締める緒。また,鎧の上から締める白い帯。
(3)箙(エビラ)や胡簶(ヤナグイ)の上部の緒。腰に回して結ぶ。

上幕

うわまく ウハ― [0] 【上幕】
人形浄瑠璃で,舞台の上部にかける水引幕。

上平

じょうひょう ジヤウヒヤウ [0] 【上平】
(1)中国の韻書の分類の一。「広韻」などで,平声の収録漢字が多いことから,それを便宜的に上下に二分した前半。上平声。
(2)中国語の声調で,第一声の別名。北京音では高く平らに発音する。陰平声。
⇔下平(カヒヨウ)

上床

あげどこ [0] 【揚(げ)床・上(げ)床】
周囲の地面より高く設けた苗床。床土や堆肥(タイヒ)などを盛り上げて作る。

上底

じょうてい ジヤウ― [0] 【上底】
台形の平行な二辺の,上の辺。
⇔下底(カテイ)

上底

あげぞこ [0] 【上(げ)底】
箱・桶(オケ)などの底を上げて作ったもの。見かけに比べて中身が少ししか入らない。「―のみやげ物」

上座

かみくら 【上座】
上座(カミザ)の席。じょうざ。

上座

かみざ [0] 【上座】
地位の高い人や客が座る座席。最も上手(カミテ)の座。
⇔下座(シモザ)

上座

かみざ【上座(にすわる)】
(take) the seat of honor;(sit at) the head of the table (食卓の).→英和

上座

じょうざ ジヤウ― [0] 【上座】 (名)スル
□一□〔古くは「しょうざ」〕
上位の座席。また,その座に着くこと。上席。かみざ。
⇔下座(ゲザ)
「己れ背(ハイ)に立ち―す/花柳春話(純一郎)」
□二□〔仏〕
(1)10年以上修行を積んだ僧。教団の長老。
(2)三綱の一。年長・有徳の者で,寺内の僧侶を監督し,寺務を統括する僧。
(3)禅宗で,修行僧の上位にある者に対する敬称。また,相手の僧に対する敬称。
(4)曹洞宗の僧階の一。出家得度し,入衆(ニツシユ)したが,まだ安居(アンゴ)の首座となっていない者。
(5)「聖僧(シヨウソウ){(2)}」に同じ。

上座石

じょうざせき ジヤウ― [3] 【上座石】
築山(ツキヤマ)の上にすえる平たく厚い石。

上座部

じょうざぶ ジヤウ― [3] 【上座部】
〔仏〕 紀元前三世紀頃,大衆(ダイシユ)部に対立して生まれた,長老上座を中心とする一派。戒律を厳守し,事物の実在を重視する傾向をもつ。のちに説一切有(セツイツサイウ)部,本上座部に分裂,その後も分派を生み,一一派となった。
→部派仏教

上廻る

うわまわ・る ウハマハル [4] 【上回る・上廻る】 (動ラ五[四])
ある基準の数量より多くなる。
⇔下回る
「平均点は六〇点を―・るだろう」「予想を―・る収穫」
[可能] うわまわれる

上弦

じょうげん【上弦】
《天》the first quarter.〜の月 a waxing[young]moon.

上弦

じょうげん ジヤウ― [0] 【上弦】
新月から満月に至る中間頃の月。陰暦七日,八日頃,太陽との黄経差が九〇度になる時の月。月の右半分が膨らみ,入りの際半月の弦が上向きとなる。
⇔下弦

上張

うわばり ウハ― [0] 【上張(り)】 (名)スル
(1)襖(フスマ)・壁・天井などに紙や布を張るとき,最後に仕上げの紙や布を張ること。また,その紙や布。
⇔下張り
(2)「うわっぱり」に同じ。「―の袷をぬぐ/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」

上張り

うわばり【上張り】
a facing.→英和
〜する face[cover,coat] <with> .→英和

上張り

うわばり ウハ― [0] 【上張(り)】 (名)スル
(1)襖(フスマ)・壁・天井などに紙や布を張るとき,最後に仕上げの紙や布を張ること。また,その紙や布。
⇔下張り
(2)「うわっぱり」に同じ。「―の袷をぬぐ/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」

上役

うわやく【上役】
one's superiors.

上役

うわやく ウハ― [0] 【上役】
職場で自分より上の人。上司。
⇔下役
「―にお伺いをたてる」

上得意

じょうとくい ジヤウ― [3][4] 【上得意】
その店の大変よい客。

上御一人

かみごいちにん [1][0] 【上御一人】
天皇の尊称。上一人(カミイチニン)。

上御所

かみごしょ 【上御所】
将軍家または大臣家以上の公卿で,隠居した者が一家に同時に数人いる場合,最初に隠居した者。
→中御所
→下御所

上意

じょうい ジヤウ― [1] 【上意】
主君や支配者の考え。特に,江戸時代,将軍の命令。
⇔下意

上意下達

じょういかたつ ジヤウ― [1] 【上意下達】
上位の者の意思・命令を下位の人に徹底させること。

上意討ち

じょういうち ジヤウ― [0] 【上意討ち】
主君の命を受けて罪人を討つこと。

上慢

じょうまん ジヤウ― 【上慢】
〔仏〕「増上慢(ゾウジヨウマン)」の略。「五千の―は莚(ムシロ)を巻きて立ち侍るとなり/ささめごと」

上戸

じょうこ ジヤウ― [1] 【上戸】
律令制で,四等戸(大戸・上戸・中戸・下戸)の第二。一戸内に六,七人の正丁(セイテイ)のいる戸。

上戸

じょうご ジヤウ― [1] 【上戸】
(1)酒をたくさん飲む人。酒好きの人。
⇔下戸(ゲコ)
(2)(「…上戸」の形で)他の語の下に付き接尾語的に用いて,酒に酔ったときに出る癖の状態をいい表す。「泣き―」「笑い―」

上戸

じょうご【上戸】
a drinker;→英和
a tippler.泣き(笑い)上戸 a maudlin (merry) drinker.

上所

じょうしょ ジヤウ― [1][0] 【上所】 (名)スル
手紙のあて名の上に謹謹上・謹上・進上などと記すこと。

上所

あげどころ [3] 【上(げ)所】
文書・手紙のあて名を書く所。また,そのあて名。

上扇

あげおうぎ [3] 【上扇】
能の型の一。広げた扇を面前に平行に出し,足を引きながら上にあげ,右におろす型。上端扇(アゲハオウギ)。

上手

じょうて ジヤウ― [3] 【上手】
「上手物(ジヨウテモノ)」に同じ。

上手

うわて ウハ― [0] 【上手】
■一■ (名)
(1)相撲で,相手の差し手の上からまわしを取る組み手。また,その腕。「―をとる」
(2)上の方。川上や風上をいう。かみて。
⇔下手(シモテ)
「これから船で―へ出かけるから/安愚楽鍋(魯文)」
(3)囲碁・将棋などで,棋力の優れた方の指し手。
(4)石帯(セキタイ)の左の端についている革帯。「思ひきやわが身沈める石の帯の―に人をかけて見んとは/夫木 33」
■二■ (名・形動)[文]ナリ
(1)学問・技能・性格などの程度が他の人よりまさっていること。また,その人。悪いことにもいう。「実務では係長の方が課長より―だ」「遅刻の数なら彼の方が―だ」
(2)相手に対して,高圧的な態度をとること。高飛車に出ること。
⇔下手(シタテ)
「―に出る」

上手

じょうず ジヤウ― [3] 【上手】 (名・形動)[文]ナリ
(1)技術がすぐれている。手際がよいこと。また,その人やさま。
⇔下手(ヘタ)
「字の―な人」「もめ事を―にまとめる」「聞き―」
(2)言葉巧みなこと。お世辞。おじょうず。「―を言う」
(3)囲碁・将棋で七段の位をもつ人。江戸時代から昭和初期までの用語。
[派生] ――さ(名)

上手

かみて [0][3] 【上手】
(1)川の上流の方。「舟を―にまわす」
(2)地勢的に高い方。
(3)演劇において客席から舞台を見た時の右側のこと。撮影においては,カメラのファインダーから見て右側のこと。「主役が―から現れる」
⇔下手(シモテ)

上手

かみて【上手】
(1) the upper reaches (川の).
(2)[舞台]the left stage (観客から見て the right of the stage ともいう).

上手

じょうず【上手】
(1) skill;→英和
proficiency <in> ;[人]a good hand <at> ;an expert <in,at> .→英和
(2)[お世辞]a flattery;a compliment.→英和
〜な skillful;skilled;→英和
dexterous;→英和
proficient;→英和
clever.→英和
〜に well;→英和
skillfully;→英和
cleverly.→英和
‖話し上手 a good talker.聞き上手 a good listener.

上手ごかし

じょうずごかし ジヤウ― 【上手ごかし】
巧みに言いくるめて,自分の思いどおりに操ること。「―は措(オ)き給へ/浮世草子・新色五巻書」

上手である

うわて【上手である】
be a far better player[speaker] <than> ;be no[more than a]match <for a person> .〜に出る get the upper hand of <a person> .

上手出し投げ

うわてだしなげ ウハ― [4] 【上手出し投げ】
相撲の決まり手の一。四つ身から差し手を抜いて体を開き,上手から投げを打つ技。

上手回し

うわてまわし ウハ―マハシ [4] 【上手回し】
帆船の操船法。帆船が風上にジグザグの針路で切り上がるとき,風を受ける側を変えるために,船首を風上側にまわすこと。

上手投げ

うわてなげ【上手投げ】
[相撲の]the trick of throwing the opponent grabbing the loin band over his arm;《野》an overhand throw.

上手投げ

うわてなげ ウハ― [0] 【上手投げ】
(1)相撲の決まり手の一。上手で相手のまわしを引いて投げる技。
(2)野球で,オーバー-スローのこと。
⇔下手投げ

上手捻り

うわてひねり ウハ― [4] 【上手捻り】
相撲の決まり手の一。上手で相手のまわしを引いて差し手の側に捻り倒す技。

上手物

じょうてもの ジヤウ― [0] 【上手物】
出来や品質などがよいもの。特に,工芸品などで,一品制作の精密な作をいう。上手。
⇔下手物(ゲテモノ)

上手者

じょうずもの ジヤウ― [0][5] 【上手者】
如才のない者。お世辞のうまい人。

上括り

しょうくくり シヤウ― 【上括り】
指貫(サシヌキ)・狩袴(カリバカマ)などの裾(スソ)を歩行に便利なように,膝の下まで持ち上げて括ること。非常の場合の処置。
⇔下括(ゲグク)り

上挿

うわざし ウハ― 【上差・上挿】
「上差の矢」の略。「―の雁胯(カリマタ)二/今昔 25」

上掛

かみがかり [3] 【上掛】
もと京都を本拠とした座の系統を引く能の流派。観世・宝生の二流をいう。京掛(キヨウガカリ)。
→下掛(シモガカリ)

上掛

うわがけ ウハ― [0] 【上掛(け)】
(1)上にかけて着るもの。上着。うわっぱり。
(2)こたつ布団などの上に汚れよけのためにかぶせる布。
(3)一番上にかける掛け布団。
(4)下染めしたものを,他の染料で再び染めること。上染め。トッピング。

上掛け

うわがけ ウハ― [0] 【上掛(け)】
(1)上にかけて着るもの。上着。うわっぱり。
(2)こたつ布団などの上に汚れよけのためにかぶせる布。
(3)一番上にかける掛け布団。
(4)下染めしたものを,他の染料で再び染めること。上染め。トッピング。

上掲

じょうけい ジヤウ― [0] 【上掲】
上にかかげること。「―の図」

上撚り

うわより ウハ― [0] 【上撚り】
下撚りをかけた糸を二本以上引きそろえて下撚りと反対の方向にかける撚り。

上擦る

うわず・る ウハ― [3] 【上擦る】 (動ラ五[四])
(1)声がかん高く浮ついた調子になる。「―・った声を出す」
(2)興奮して落ち着きを失う。「気持ちが―・る」

上擦る

うわずる【上擦る】
be excited.上擦った声(で) (in) a shrill[an excited]voice.

上敷

うわしき【上敷】
a mat (ござ);→英和
a carpet (じゅうたん);→英和
a sheet (敷布).→英和

上敷

うわしき ウハ― [0] 【上敷】
(1)物の上に敷くもの。うすべりなどの類。
(2)馬具の一。鞍敷(クラシキ)。[和名抄]

上文

じょうぶん ジヤウ― [0] 【上文】
前に記した文。前文。

上文

うわぶみ ウハ― 【上文】
(1)手紙の上書き。「―に西山よりと書いたるを/蜻蛉(中)」
(2)書物の表題。外題。

上新粉

じょうしんこ ジヤウ― [3][0] 【上新粉・上糝粉】
精白米をひいた,細かい粉。料理・和菓子に用いる。

上方

じょうほう【上方】
the upper part.〜の upper.→英和
〜に above;→英和
upward(s).→英和

上方

うえざま ウヘ― 【上方】
上の方。「―へ蹴上げ/宇治拾遺 12」

上方

じょうほう ジヤウハウ [0] 【上方】
(1)上の方。
⇔下方
(2)山上の仏寺。また,寺院。
(3)寺院の住職。方丈。

上方

かみがた [0] 【上方】
〔「かみ(上)」は皇居のある所の意〕
都の方面。京都およびその付近。また,京阪地方や広く近畿地方をいう。「―言葉」「―落語」
〔江戸時代,五畿内からは京都およびその付近,江戸からは京都・大坂をさし,諸地方からは京都およびその一円,また広く五畿内をさしていった〕

上方

かみざま 【上様・上方】
〔古くは「かみさま」とも〕
(1)上の方。
⇔下様(シモザマ)
「額より―にさくりあげ/枕草子 25」
(2)上流社会。また,上流社会の人々。「世の末になれば,―までも入りたつるわざにこそ侍れ/徒然 119」
(3)〔京都では北を上(カミ)といったことから〕
京都で,北の方角。「四条より―の人/徒然 50」

上方

かみがた【上方】
the Kyoto-Osaka district(s).

上方唄

かみがたうた [4] 【上方歌・上方唄】
江戸時代に上方で流行した三味線伴奏歌曲の類の総称。その多くは盲人音楽家(盲法師)の専門芸に取り入れられ,地歌と呼ばれている。法師歌。京歌。
⇔江戸唄

上方才六

かみがたざいろく [5] 【上方才六】
⇒上方贅六(カミガタゼエロク)

上方文学

かみがたぶんがく [5] 【上方文学】
江戸時代文学(近世文学)の一区分。元禄期(1688-1704)を中心として京都・大坂で制作・出版された文学。井原西鶴の浮世草子のほか,八文字屋から出版される浮世草子類(八文字屋本),近松門左衛門らの浄瑠璃などが代表的。
⇔江戸文学

上方歌

かみがたうた [4] 【上方歌・上方唄】
江戸時代に上方で流行した三味線伴奏歌曲の類の総称。その多くは盲人音楽家(盲法師)の専門芸に取り入れられ,地歌と呼ばれている。法師歌。京歌。
⇔江戸唄

上方歌舞伎

かみがたかぶき [5] 【上方歌舞伎】
⇒上方狂言(カミガタキヨウゲン)

上方浄瑠璃

かみがたじょうるり [5] 【上方浄瑠璃】
京坂地方で発生・流行した浄瑠璃の総称。義太夫節・伊勢島節・播磨(ハリマ)節・角太夫節・文弥節・嘉太夫(カダユウ)節など。
→江戸浄瑠璃
→難波(ナニワ)浄瑠璃
→京浄瑠璃

上方狂言

かみがたきょうげん [5] 【上方狂言】
京坂地方に発達した写実的な特徴をもつ歌舞伎狂言。元禄期(1688-1704)の坂田藤十郎の和事や,宝暦期(1751-1764)以後の義太夫狂言に代表される。上方歌舞伎。
⇔江戸狂言

上方筋

かみがたすじ [4] 【上方筋】
(1)上方方面。
(2)江戸幕府が直轄領支配・裁判管轄上区分した地域。五畿内に近江・丹波・播磨を加えた八か国。畿内筋。

上方絵

かみがたえ [4][0] 【上方絵】
江戸の錦絵の影響を受けて,文化・文政(1804-1830)以降上方で流行した浮世絵版画。浪華(ナニワ)錦絵。大坂絵。
⇔江戸絵

上方置換

じょうほうちかん ジヤウハウ―クワン [5] 【上方置換】
空気より比重が小さく,また水に溶けやすい気体を捕集するための操作。下向きにしたフラスコなどに気体を導き,中の空気を押し出しながら,上方へためる。アンモニアなどの捕集に利用される。

上方者

かみがたもの [0] 【上方者】
上方の人。上方出身の人。

上方舞

かみがたまい [0] 【上方舞】
近世以後,京坂で座敷舞として発達した舞踊の総称。

上方語

かみがたご [0] 【上方語】
上方地方を中心に行われている言葉。特に江戸時代には,京都・大坂などを中心に行われた言葉は,広く全国にもよく理解され一種の共通語的な性格をももつに至っていた。上方言葉。京阪語。
→近世語

上方贅六

かみがたぜえろく [5] 【上方贅六】
〔「ぜえろく」は上方で,「丁稚(デツチ)」「小僧」の隠語〕
江戸で上方の人を卑しめていった語。上方才六(ザイロク)。

上日

じょうにち ジヤウ― 【上日】
〔「じょうじつ」とも〕
(1)古代,官人の当番の日。出勤する日。また,その日数。
⇔下日(カジツ)
(2)出勤すること。「京より―の輩下りて/十訓 3」

上日

じょうじつ ジヤウ― [0] 【上日】
月の第一日。ついたち。

上旬

じょうじゅん ジヤウ― [0] 【上旬】
月の最初の一〇日間。一日から一〇日まで。初旬。
→中旬
→下旬

上旬

じょうじゅん【上旬】
the first ten days of a month;→英和
early in <May> .

上昇

じょうしょう【上昇】
a rise <in prices> ;→英和
an ascent.→英和
〜する rise;ascend.→英和
‖上昇気流 an ascending current.上昇限度《空》the ceiling.

上昇

じょうしょう ジヤウ― [0] 【上昇】 (名)スル
上にのぼること。高く上がること。
⇔下降(カコウ)
⇔低下
「飛行機が―する」

上昇気流

じょうしょうきりゅう ジヤウ―リウ [5] 【上昇気流】
上方に向かう気流。雲をつくり,雨を降らす原因となる。雷雲中ではきわめて強い上昇流が現れる。
⇔下降気流

上昇線

じょうしょうせん ジヤウ― [0] 【上昇線】
上に向かう線。特にグラフで,増加・高騰などを表す線。「―をたどる」

上映

じょうえい ジヤウ― [0] 【上映】 (名)スル
映画をスクリーンに映して人々に見せること。「西部劇を―する」

上映する

じょうえい【上映する】
(put on the) screen;→英和
show.→英和
〜中 be on (show) <at> .

上景気

じょうけいき【上景気】
a brisk market;booming business;a boom.→英和

上智

じょうち ジヤウ― [1] 【上知・上智】
(1)生まれながらに道理を知っている,すぐれた人。
⇔下愚(カグ)
「―は少く下愚は多ければ/太平記 39」
(2)〔(ラテン) sophia〕
キリスト教で,神の知恵。《上智》

上智大学

じょうちだいがく ジヤウチ― 【上智大学】
私立大学の一。1913年(大正2)イエズス会により上智学院として創立。28年(昭和3)大学令による大学となる。48年予科・専門部を併合して新制大学となる。本部は東京都千代田区。ソフィア大学。

上曇る

うわぐも・る ウハ― 【上曇る】 (動ラ四)
表面のつやがあせて,色がさめる。「いと濃き衣の―・りたるに/枕草子 200」

上書

じょうしょ ジヤウ― [0] 【上書】 (名)スル
意見書を目上の人または官庁などにさし出すこと。また,その書面。「行政改革について―する」

上書き

うわがき【上書き】
[宛(あて)名]an address.→英和

上書き

うわがき ウハ― [0] 【上書き】 (名)スル
(1)手紙や書物などの表面に書くこと。また,その文字。おもてがき。「手紙の―」「小包に―する」
(2)オーバー-ライト。

上期

かみき [2] 【上期】
会計年度などで,一年を半分に分けたうちの初めの半年。上半期。
⇔下期(シモキ)

上木

うわき ウハ― [0] 【上木】
(1)庭園の植え込みで上層部の景観をなす樹木。
(2)木材の接ぎ手や仕口(シグチ)において上側におかれる方の材。

上木

じょうぼく ジヤウ― [0] 【上木】 (名)スル
(1)図書刊行のため,版木に彫ること。また,書物を出版すること。上梓(ジヨウシ)。「遂に―したるものは解体新書なり/福翁百余話(諭吉)」
(2)森林で上層の林冠をつくる高い樹木。
⇔下木(カボク)

上杉

うえすぎ ウヘスギ 【上杉】
姓氏の一。藤原氏勧修寺流。重房が丹波国上杉荘を領してその姓とする。足利氏と姻戚関係を結んで鎌倉時代以降東国に繁栄,関東管領職を相承した。山内・扇谷などの諸流に分かれたが,のち,上杉憲政から越後の長尾景虎(上杉謙信)に名跡が譲られ,その養子景勝の代に会津に封ぜられ,関ヶ原の戦い後米沢に移された。

上杉定正

うえすぎさだまさ ウヘスギ― 【上杉定正】
(1443-1494) 戦国時代の武将。定政とも。扇谷上杉持朝の子。太田道灌を登用して勢威があがったが,山内上杉顕定の中傷によって道灌を暗殺。顕定との交戦中,陣中で没した。

上杉慎吉

うえすぎしんきち ウヘスギ― 【上杉慎吉】
(1878-1929) 憲法学者。福井県生まれ。東大教授。天皇主権説に立って憲法を講じ,美濃部達吉の「天皇機関説」を激しく攻撃,国家主義的社会運動を指導した。

上杉憲実

うえすぎのりざね ウヘスギ― 【上杉憲実】
(1411?-1466) 室町中期の武将。上杉(山内)憲基の養嗣子。関東管領。将軍足利義教と鎌倉公方(クボウ)足利持氏の間の調停に努めたが,1438年(永享10)の永享の乱で持氏が自殺させられたあと出家し,諸国を行脚した。足利学校の再興者。

上杉憲政

うえすぎのりまさ ウヘスギ― 【上杉憲政】
(1523-1579) 戦国時代の武将。北条氏康に圧迫されて長尾景虎(上杉謙信)を頼り,のち上杉の名跡と関東管領職を景虎に譲った。

上杉憲顕

うえすぎのりあき ウヘスギ― 【上杉憲顕】
(1306-1368) 南北朝時代の武将。観応の擾乱で足利直義を支持,尊氏と戦って敗北。尊氏の死後は関東管領,上野・越後の守護。

上杉景勝

うえすぎかげかつ ウヘスギ― 【上杉景勝】
(1555-1623) 安土桃山・江戸初期の武将。長尾政景の次男。上杉謙信の養嗣子。会津中納言。豊臣秀吉の五大老に列し,会津一二〇万石を領したが,関ヶ原の戦いで石田三成と結んで敗れ,米沢三〇万石に減封された。

上杉景虎

うえすぎかげとら ウヘスギ― 【上杉景虎】
(1553-1579) 戦国時代の武将。北条氏康の子。初名,氏秀。人質として武田信玄の養子となり,のち,上杉謙信の養子となった。謙信の死後,上杉景勝と遺領相続争いに敗れ,自殺。

上杉氏憲

うえすぎうじのり ウヘスギウヂノリ 【上杉氏憲】
(?-1417) 室町中期の武将。法号,禅秀。武蔵・上総(カズサ)の守護。鎌倉公方(クボウ)足利持氏に仕え,関東管領となる。のち,持氏に反逆(上杉禅秀の乱)したが敗れ,自殺。

上杉治憲

うえすぎはるのり ウヘスギ― 【上杉治憲】
⇒上杉鷹山(ヨウザン)

上杉禅秀

うえすぎぜんしゅう ウヘスギゼンシウ 【上杉禅秀】
上杉氏憲(ウジノリ)の法号。

上杉謙信

うえすぎけんしん ウヘスギ― 【上杉謙信】
(1530-1578) 戦国時代の武将。越後守護代長尾為景の子。初名は景虎,のち政虎・輝虎と改名。謙信は法号。越後春日山城にあって北陸地方一帯を領有。小田原北条氏・甲斐武田氏と対抗し,特に,武田信玄との川中島の戦いは有名。

上杉重房

うえすぎしげふさ ウヘスギ― 【上杉重房】
鎌倉中期の武将。上杉氏の祖。孫清子が足利貞氏に嫁して尊氏・直義を生み,足利氏の外戚として重きをなす。生没年未詳。

上杉鷹山

うえすぎようざん ウヘスギ― 【上杉鷹山】
(1751-1822) 江戸中・後期の大名。米沢藩主。名は勝興・治憲(ハルノリ)。鷹山は号。藩政の改革に努め,自らも節倹を率先励行,財政改革・殖産興業・新田開発を行い,藩政を立て直した。藩校興譲館を設立。

上村

かみむら 【上村】
姓氏の一。

上村

うえむら ウヘムラ 【上村】
姓氏の一。

上村彦之丞

かみむらひこのじょう 【上村彦之丞】
(1849-1916) 海軍軍人。大将。薩摩藩士。日露戦争の第二艦隊長官。

上村松園

うえむらしょうえん ウヘムラシヨウヱン 【上村松園】
(1875-1949) 女流日本画家。京都生まれ。典雅な美人画を得意とした。1948年女性初の文化勲章受章。代表作「母子」「序の舞」

上条

かみじょう カミデウ 【上条】
姓氏の一。

上条嘉門次

かみじょうかもんじ カミデウ― 【上条嘉門次】
(1847-1918) 登山ガイド。信濃の人。上高地を中心に穂高岳・槍ヶ岳などで活躍し,黎明期の登山界に貢献。ウェストン・小島烏水(ウスイ)などをガイドした。

上来

じょうらい ジヤウ― [1] 【上来】
今まで述べたこと。以上。「―論じ来つた様に/善の研究(幾多郎)」

上東門

じょうとうもん ジヤウトウ― [3] 【上東門】
平安京大内裏の外郭門の一。東面し,北端にある。築地を切り開いただけで屋根はない。東の土御門(ツチミカド)。
→大内裏

上東門院

じょうとうもんいん ジヤウトウモンヰン 【上東門院】
藤原彰子の院号。

上松

あげまつ 【上松】
長野県木曾郡の町。中山道の宿駅の一。木曾谷の木材を集散し,製材業が盛ん。近くに奇勝寝覚(ネザメ)の床・木曾の桟(カケハシ)跡がある。

上板

あげいた [0] 【上(げ)板・揚(げ)板】
(1)床下を物入れなどに使うため,自由に取りはずせるようにした床板。上げ蓋(ブタ)。
(2)風呂場などの,コンクリートの床の上に置く板。すのこ。
(3)劇場の,舞台と花道とが合う部分の左右の板敷き。

上板

あげいた【上板】
a trap door.

上林

じょうりん ジヤウ― [0] 【上林】
(1)「上林苑(エン)」に同じ。
(2)〔上林苑の果実の意から〕
果物(クダモノ)のこと。
(3)(酒を下若(カジヤク)というのに対して)酒の肴(サカナ)のこと。

上林

かんばやし 【上林】
姓氏の一。

上林暁

かんばやしあかつき 【上林暁】
(1902-1980) 小説家。高知県生まれ。本名,徳広巌城(トクヒロイワキ)。東大卒。私小説「聖ヨハネ病院にて」などの病妻物で著名。

上林苑

じょうりんえん ジヤウ―ヱン 【上林苑】
中国,長安の西にあった御園。秦の始皇帝が創設,前漢の武帝が拡張した。上林。

上枝

ほつえ 【上枝】
〔「ほ」は「秀」,「つ」は格助詞〕
上の方の枝。はつえ。
⇔しずえ
「花橘は―は鳥居枯らし/古事記(中)」

上枝

うわえだ ウハ― [0] 【上枝】
木の上の方の枝。うわえ。
⇔下枝

上枯れ

うわがれ ウハ― [0] 【上枯れ】
草木の上の方の葉が枯れること。

上枻

うわだな ウハ― [0] 【上棚・上枻】
和船の船体を構成する棚板(外板)の一。根・中・上の三段または根・上の二段で構成される棚板の上部のもの。

上染

うわぞめ ウハ― [0] 【上染(め)】
「うわがけ」に同じ。

上染め

うわぞめ ウハ― [0] 【上染(め)】
「うわがけ」に同じ。

上根

じょうこん ジヤウ― [0] 【上根】
■一■ (名)
〔仏〕 仏道修行の素質・能力のすぐれたもの。上機根。上機。「これみな難行―のつとめ観念成就のさとりなり/歎異抄」
→中根
→下根
■二■ (名・形動ナリ)
根気のよい・こと(さま)。「さてもこなたは―な事ぢや/咄本・御前男」

上框

うわがまち ウハ― [3] 【上框】
戸・障子などの建具の上辺の横木。上桟(ウワザン)。

上梓

じょうし ジヤウ― [1] 【上梓】 (名)スル
〔梓(アズサ)を版木に用いたことから〕
文字を版木に刻むこと。また,書物を出版すること。「処女作を―する」

上梓する

じょうし【上梓する】
publish.→英和

上棚

うわだな ウハ― [0] 【上棚・上枻】
和船の船体を構成する棚板(外板)の一。根・中・上の三段または根・上の二段で構成される棚板の上部のもの。

上棟

じょうとう ジヤウ― [0] 【上棟】
家などを建てるとき,柱・梁(ハリ)などの組み立てを済ませて棟木を上げること。むねあげ。

上棟式

じょうとうしき ジヤウ― [3] 【上棟式】
建築儀礼の一。上棟のとき,工匠などが神をまつって行う儀式。上棟祭。棟上(ムネア)げ式。

上棟式

じょうとうしき【上棟式】
the ceremony of putting up the ridgepole.→英和

上棟銭

じょうとうせん ジヤウ― [0] 【上棟銭】
上棟式の日,祝いとして棟の上から集まった人にまくお金。神社・仏閣などでは,特に鋳造した絵銭を用いることがある。棟上(ムネア)げ銭。

上椎葉ダム

かみしいばダム カミシヒバ― 【上椎葉―】
宮崎県椎葉村にある日本最初のアーチ式発電用ダム。1955年(昭和30)完成。堤高110メートル。有効貯水量7600万立方メートル。

上様

じょうさま ジヤウ― [1] 【上様】
⇒うえさま(上様)

上様

うえさま ウヘ― [1][2] 【上様】
(1)領収書などで,相手の名の代わりに書く語。
〔「じょうさま」とも読む〕
(2)天皇の敬称。「―にはいまだ知ろしめされ候はずや/太平記 7」
(3)貴人,特に武家時代の将軍の敬称。

上様

かみざま 【上様・上方】
〔古くは「かみさま」とも〕
(1)上の方。
⇔下様(シモザマ)
「額より―にさくりあげ/枕草子 25」
(2)上流社会。また,上流社会の人々。「世の末になれば,―までも入りたつるわざにこそ侍れ/徒然 119」
(3)〔京都では北を上(カミ)といったことから〕
京都で,北の方角。「四条より―の人/徒然 50」

上様

かみさま 【上様】
(1)貴人や武士の妻を敬っていう語。奥方。「御館も―も/義経記 8」
(2)他人の妻または母を敬っていう語。おかみさん。「―はありやすか/滑稽本・膝栗毛(初)」
(3)良家の未亡人,または隠居した老母。近世上方での語。「歯は一枚もぬけめなき男まさりの―にて/浄瑠璃・今宮心中(上)」

上機

じょうき ジヤウ― [1] 【上機】
〔仏〕 仏教信者としての優れた素質をもっていること。上根。

上機嫌

じょうきげん ジヤウ― [3] 【上機嫌】 (名・形動)[文]ナリ
(1)非常に機嫌のよい・こと(さま)。
⇔不機嫌
「―で帰る」
(2)〔医〕「多幸(タコウ)」に同じ。

上機嫌で

じょうきげん【上機嫌で】
in a good humor;in high spirits.〜の good-humored;cheerful.→英和

上欄

じょうらん ジヤウ― [0] 【上欄】
印刷物の紙面などの上の方の欄。

上歌

あげうた [2] 【挙(げ)歌・上(げ)歌】
(1)上代の歌謡で,高い調子で歌われるものか。「此は夷振(ヒナブリ)の―ぞ/古事記(下)」
(2)謡曲を構成する部分の一。上音で唄い始める部分。
⇔下げ歌

上武大学

じょうぶだいがく ジヤウブ― 【上武大学】
私立大学の一。1968年(昭和43)設立。本部は伊勢崎市。

上歯

うわば ウハ― [0] 【上歯】
上の歯ぐきについている歯。
⇔下歯

上段

じょうだん【上段】
the upper row;a dais;→英和
the raised portion of a floor (台座).→英和
〜に構える raise a sword over one's head.

上段

じょうだん ジヤウ― [0] 【上段】
(1)いくつかの段に分かれているものの,上のほうの段。
⇔下段
(2)床を他の部屋より一段高くした部屋。また,部屋の一部を他より高くした場所。床の間・違い棚・付け書院が設けられ,高貴な人の座所とされた。上段の間。
→書院造り
(3)かみざ。上席。「客を―にすえる」
(4)剣道などで,剣などを頭上にかざす構え方。
⇔下段
「―に構える」

上段の間

じょうだんのま ジヤウ― [0] 【上段の間】
「上段{(2)}」に同じ。

上毛

じょうもう ジヤウモウ 【上毛】
〔「上毛野(カミツケノ)」の二字を音読した語〕
上野(コウズケ)国(今の群馬県)の別名。

上毛

うわげ ウハ― [0] 【上毛】
(1)獣や鳥の毛や羽で,一番外側のもの。「冬の池の鴨の―に置く霜の/後撰(冬)」
(2)筆の毛のうち,外側のもの。

上毛三山

じょうもうさんざん ジヤウモウ― 【上毛三山】
群馬県にある赤城山・榛名(ハルナ)山・妙義山。

上毛野

かみつけの 【上毛野】
上野(コウズケ)の古名。

上毛野形名

かみつけののかたな 【上毛野形名】
舒明天皇の代の武将。将軍として蝦夷(エゾ)征討に赴いたが敗れたという(日本書紀)。

上気

じょうき ジヤウ― [0][1] 【上気】 (名)スル
(1)のぼせること。のぼせて顔が赤くなること。「湯上がりの―した顔」
(2)逆上すること。「花車はくわつと―して/浮世草子・禁短気」

上気した

じょうき【上気した】
⇒のぼせる.

上気せ

のぼせ [0] 【逆上せ・上気せ】
のぼせること。上気(ジヨウキ)。ぎゃくじょう。

上気せる

のぼ・せる [0] 【逆上せる・上気せる】 (動サ下一)[文]サ下二 のぼ・す
〔「上せる」と同源〕
頭がぼうっとなる。
(1)頭に血が集まって顔が熱くなり,ぼうっとする。上気する。「長湯をして―・せる」「―・せて鼻血が出る」
(2)熱中する。また,異性に夢中になる。「ロック歌手に―・せる」「女に―・せる」
(3)自分は能力があると思ってうぬぼれる。思い上がる。増長する。「一番になったからといって―・せるな」「主役に抜擢されてから少し―・せているという評判だ」

上水

じょうすい【上水】
water supply;service water (水).上水道 waterworks.→英和

上水

じょうすい ジヤウ― [0] 【上水】
飲料その他のため,溝や管などを通して供給される水。
⇔下水(ゲスイ)

上水

うわみず ウハミヅ [0] 【上水】
(1)上澄みの水。
(2)〔江戸時代,相場の終了の際,水をまいて仲買人を退散させたことから〕
米相場会所の役人。みずかた。

上水道

じょうすいどう ジヤウ―ダウ [3] 【上水道】
飲み水,その他に用いられる水を,給水するためにつくられた施設。水道。
⇔下水道

上氷

うわごおり ウハゴホリ [3] 【上氷】
表面に薄くはった氷。

上汁

うわしる ウハ― [0] 【上汁】
(1)液の上澄み。
(2)他人の利益の一部分。上前。

上求菩提

じょうぐぼだい ジヤウグ― 【上求菩提】
〔仏〕 菩薩が完全な仏の境界を求めること。上求。
⇔下化衆生(ゲケシユジヨウ)

上泉

かみいずみ カミイヅミ 【上泉】
姓氏の一。

上泉流

かみいずみりゅう カミイヅミリウ 【上泉流】
(1)軍学・諸礼,忍術の一派。祖は上泉秀綱(信綱)の嫡男,常陸介秀胤(ヒデタネ)(1530-1564)。
(2)居合術の一派。正しくは無楽流上泉派居合。祖は上泉秀胤の子,権右衛門秀信(ヒデノブ)。

上泉秀綱

かみいずみひでつな カミイヅミ― 【上泉秀綱】
(?-1577?) 室町末期の剣客。新陰流の祖。通称,伊勢守。のちに武蔵守信綱。上野の人。諸国を巡り,柳生宗厳(ムネヨシ)・塚原卜伝に教え,剣聖といわれた。

上波

うわなみ ウハ― [0] 【上波】
水面に立つ波。

上洛

じょうらく ジヤウ― [0] 【上洛】 (名)スル
〔古くは「しょうらく」〕
都へ上ること。地方から京都へ行くこと。
⇔下洛
「手勢を率いて―する」

上流

じょうりゅう【上流】
(1)[川]the upper stream[reaches].(2)[社会]the higher[upper]classes;(high) society.→英和
〜の[に]up stream;upriver.‖上流人士 upper-class[society]people.上流婦人 a society lady.

上流

じょうりゅう ジヤウリウ [0] 【上流】
(1)川の流れの水源に近い部分。川上。みなかみ。
(2)社会における地位・生活程度・教養などの高い階層。「―の家庭」

上流

かみりゅう 【上流】
茶道で,三千家のこと。下京に住んだ藪内家に対して,上京に住したのでいう。
→下流(シモリユウ)

上流社会

じょうりゅうしゃかい ジヤウリウ―クワイ [5] 【上流社会】
上流の階層の人々で構成された社会。ハイ-ソサエティー。

上流階級

じょうりゅうかいきゅう ジヤウリウ―キフ [5] 【上流階級】
経済力や地位などから,社会的上層部にあるとみなされる階級。上層階級。

上浣

じょうかん ジヤウクワン [0] 【上浣・上澣】
月の初めの一〇日。上旬。
→中浣
→下浣(ゲカン)

上海

シャンハイ 【上海】
〔Shanghai〕
中国,長江河口にある政府の直轄市。中国最大の貿易港。鉄鋼・機械・精油などの工業が発達。1842年南京条約で開港。以来中華人民共和国の成立まで,列強の租界が設けられ,外国資本の中国進出の拠点であった。
上海(南京東路)[カラー図版]
上海(豫園九曲橋)[カラー図版]

上海

シャンハイ【上海】
Shanghai.→英和

上海シャンハイクーデター

シャンハイクーデター 【上海―】
1927年4月,蒋介石が上海で断行した反共クーデター。蒋は北伐軍を率いて,中国共産党主導下の上海で,多数の共産党員・労働者を逮捕・虐殺し,南京政府を樹立した。

上海事変

シャンハイじへん 【上海事変】
(1)(第一次)満州事変後の1932年(昭和7)1月,世界の耳目を満州国からそらせ,あわせて上海における排日運動の高まりをおさえるために,日本軍によって計画実行された日中間の衝突。一・二八事件。
(2)(第二次)1937年8月(日中戦争開始の翌月),日本軍が上海を攻撃し,全市を占領した事件。戦争拡大の契機となった。

上海料理

シャンハイりょうり [5] 【上海料理】
中国東部の長江下流一帯,東シナ海沿岸地方の料理の総称。中国料理の四大系統の一。海産物を用いた料理が多い。

上海語

シャンハイご [0] 【上海語】
中国語の方言の一つである呉方言の中心的な方言。上海市などで話されている。共通語にない文字を用いるほか,声調が五つあるなど共通語と異なる点も少なくない。

上淀廃寺

かみよどはいじ 【上淀廃寺】
鳥取県西伯郡淀江町にある白鳳時代の寺院跡。金堂跡から釈迦説法図の描かれた彩色壁画や彩色塑像が出土。法隆寺金堂壁画と並ぶ仏教壁画とされる。

上湯

シャンタン [1][3] 【上湯】
〔中国語〕
中国料理で,上等なスープのこと。

上溝桜

うわみずざくら ウハミズ― [5] 【上溝桜・上不見桜】
バラ科の落葉高木。高さ約10メートル。晩春,白色五弁の小花を多数つける。若い花穂と未熟の青果を塩漬けにして食べる。和名は昔,亀卜(キボク)の際にこの材の上面に溝を彫ったことに由来する。うわみぞざくら。金剛桜(コンゴウザクラ)。古名,ははか。

上滑り

うわすべり ウハ― [3][0] 【上滑り】 (名・形動)スル
(1)物の表面をすべること。
(2)物事の表面だけを見て,深く考えない・こと(さま)。「―な知識」「知識だけが―する」
(3)軽薄であること。上っ調子であること。また,そのさま。「―な男」

上滑りの

うわすべり【上滑りの】
shallow;→英和
superficial.→英和

上演

じょうえん【上演】
presentation;→英和
performance.→英和
〜する put <a play> on the stage;→英和
stage[present] <a drama> .

上演

じょうえん ジヤウ― [0] 【上演】 (名)スル
演劇・演芸などを舞台で演じ,人々に見せること。「新作のオペラを―する」

上潮

あげしお [0] 【上(げ)潮】
(1)満ちてくる潮。満ち潮。
⇔下げ潮
⇔引き潮
(2)物事の勢いが盛んになること。調子が上向きであること。「―ムード」「―に乗る」

上潮

あげしお【上潮】
the rising[flowing]tide.

上澄み

うわずみ【上澄み】
the top (揮発分).→英和
〜を取る skim <soup> .→英和

上澄み

うわずみ ウハ― [0] 【上澄み】
液体の中の混合物が底に沈み,上部にできた澄んだ部分。うわしる。「―液」

上澣

じょうかん ジヤウクワン [0] 【上浣・上澣】
月の初めの一〇日。上旬。
→中浣
→下浣(ゲカン)

上無

かみむ [0] 【上無】
日本音楽の音名。十二律の一二番目。中国の十二律の応鐘(オウシヨウ)に相当し,洋楽の嬰ハ音にほぼ等しい。

上無し

うえな・し ウヘ― 【上無し】 (形ク)
(1)それにまさるものがない。「―・き身とはなに生まれけむ/増鏡(久米のさら山)」
(2)際限がない。きりがない。「富士の嶺の煙も猶ぞ立ちのぼる―・きものは思ひなりけり/六百番歌合」

上無調

かみむじょう [0] 【上無調】
〔「かみむちょう」とも〕
上無の音を基音とする調子。

上燗

じょうかん ジヤウ― [0] 【上燗】
ちょうどよい加減の酒の燗。

上牧

かんまき 【上牧】
奈良県北西部,北葛城郡の町。溜池の多い水田地帯。古くは片岡と呼ばれた。

上物

じょうもの ジヤウ― [0] 【上物】
上等の品物。「―を仕入れる」

上物

うわもの ウハ― [0] 【上物】
(1)不動産売買で,土地の上にある建物・立木などをいう。
(2)水中の上層にいる魚。ソウダガツオ・シイラ・ボラなど。

上玉

じょうだま ジヤウ― [0] 【上玉】
(1)〔「じょうたま」とも〕
上等の遊女。美人の芸者。
(2)上等な物。上等な商品。

上生

じょうなま ジヤウ― [0] 【上生】
〔上生菓子の略〕
和菓子で,上等の生菓子。

上生

じょうしょう ジヤウシヤウ [0] 【上生】
〔仏〕 極楽往生の等級の名。上品(ジヨウボン)・中品・下品に分けて,さらにそれぞれを上中下の三生に分けたものの最上位。
→九品(クホン)

上田

じょうでん ジヤウ― 【上田】
田租を定めるため,田を等級分けしたうちの最上のもの。地味の肥えた田。
→中田
→下田

上田

うえだ ウヘダ 【上田】
姓氏の一。

上田

うえだ ウヘダ 【上田】
長野県東部,上田盆地の市。安土桃山時代の武将真田昌幸の根拠地。もと松平氏の城下町。食品・繊維・電子部品などの工業が立地。

上田万年

うえだかずとし ウヘダ― 【上田万年】
(1867-1937) 国語学者。東京生まれ。東大教授。西欧の言語学研究法を紹介して国語学に科学的研究の道を開き,国語政策についても尽力。著「国語のため」,共著「大日本国語辞典」など。

上田宗箇

うえだそうこ ウヘダ― 【上田宗箇】
(1563-1650) 戦国時代の武将・茶人。名は重安(シゲヤス)。広島藩の家老。茶の湯を千利休に学び,茶道上田宗箇流を立てた。

上田敏

うえだびん ウヘダ― 【上田敏】
(1874-1916) 詩人・英仏文学者。東京生まれ。京大教授。海外文学の翻訳・紹介に努め,特に訳詩集「海潮音」は象徴詩の勃興に貢献した。著「最近海外文学」「牧羊神」「うづまき」「詩聖ダンテ」など。

上田流

うえだりゅう ウヘダリウ 【上田流】
(1)近世馬術の流派の一。江戸初期,上田但馬(タジマ)守重秀を祖とする。
(2)尺八の流派の一。都山流より分かれた。上田芳憧(ホウドウ)(1892-1974)が開祖。

上田秋成

うえだあきなり ウヘダ― 【上田秋成】
(1734-1809) 江戸後期の国学者・歌人・読本作者。大坂の人。本名,東作(藤作)。号,和訳太郎など。俳号,無腸。紙油商上田茂助の養子。高井几圭(1687-1760)に俳諧を学び,また,八文字屋本の作者として気質物(カタギモノ)を著す。のち,加藤美樹(ウマキ)に師事,万葉集や音韻学に通じ,たびたび本居宣長と論争した。著「雨月物語」「春雨物語」「胆大小心録」「癇癖談(クセモノガタリ)」「藤簍冊子(ツヅラブミ)」など。

上田縞

うえだじま ウヘダ― [0] 【上田縞】
〔上田地方で取引されたことから〕
信濃国小県(チイサガタ)郡や更級(サラシナ)郡地方で産出した丈夫な紬(ツムギ)の縞織物。

上田貞次郎

うえだていじろう ウヘダテイジラウ 【上田貞次郎】
(1879-1940) 経済学者。東京生まれ。東京商科大学学長。学位論文「株式会社経済論」は日本の経営学研究の基礎を築いたものといわれる。他に「経営経済学総論」など。

上甲板

じょうかんぱん【上甲板】
the upper deck.

上甲板

じょうかんぱん ジヤウ― [3] 【上甲板】
〔「じょうこうはん」とも〕
複数の甲板をもつ船舶で,最上層にあって船首から船尾まで全通する甲板。

上申

じょうしん ジヤウ― [0] 【上申】 (名)スル
上役や上部機関へ意見を述べること。また,その意見。「部長に―する」「―書」

上申

じょうしん【上申(書)】
a (written) report.→英和
〜する report[state] <to a superior> .

上界

じょうかい ジヤウ― [0] 【上界】
(1)〔仏〕 人間の住む世界よりも優れた世界。諸天の世界。また,特に欲界に対する色界と無色界。
⇔下界
(2)〔数〕 実数の集合があるとき,その集合に属するどの数よりも小さくない数。
⇔下界(カカイ)
→上限

上略

じょうりゃく ジヤウ― [0][1] 【上略】 (名)スル
引用するときなどに,始めの部分をはぶくこと。
→中略
→下略

上番

じょうばん ジヤウ― [0] 【上番】 (名)スル
(1)軍隊などで,勤務につくこと。
⇔下番(カバン)
(2)奈良時代,地方から京にのぼって衛士(エジ)の任務につくこと。

上畳

あげだたみ 【上(げ)畳】
畳敷きの上にさらに敷く畳。貴人の座所または寝所とした。御座。御座畳。あげじょう。

上疏

じょうそ ジヤウ― [1] 【上疏】 (名)スル
事情をしるして天子に差し出すこと。また,その書状。上書。「内政の改良及び官民調和,其事柄まで国王へ―したるに/自由の凱歌(夢柳)」

上白

じょうはく ジヤウ― [0] 【上白】
(1)上等の白米。「朱椀の定器に―の飯(ママ)/浄瑠璃・天神記」
→中白
→下白(ゲハク)
(2)上等の白米で作った酒。諸白(モロハク)。
(3)「上白糖」に同じ。

上白

うえしろ ウヘ― 【上白】
襲(カサネ)の色目の名。表の白いもの。

上白む

うわじら・む ウハ― 【上白む】 (動マ四)
表面の色があせて白っぽくなる。うわじろむ。「―・みたるひとかさね/源氏(末摘花)」

上白糖

じょうはくとう ジヤウハクタウ [0] 【上白糖】
車糖(クルマトウ)の一。結晶の細かい上質の白砂糖。精製度が高い。甘みが強く,しっとりとした感じのもの。上白。

上皇

じょうこう ジヤウクワウ [3] 【上皇】
〔古くは「しょうこう」とも〕
天皇が譲位後に受ける尊称。太上(ダイジヨウ)天皇。太上皇。

上皇

じょうこう【上皇】
a retired emperor.

上皮

うわかわ ウハカハ [0] 【上皮】
(1)物の外面をおおうもの。外被。
(2)体の表皮。皮膚。

上皮

うわかわ【上皮】
the cuticle (表皮);→英和
a film (薄皮);→英和
a crust (パンの);→英和
scum (うきかす).→英和

上皮

じょうひ ジヤウ― [1] 【上皮】
外面をおおう皮。うわかわ。

上皮小体

じょうひしょうたい ジヤウ―セウ― [4] 【上皮小体】
⇒副甲状腺(フクコウジヨウセン)

上皮細胞成長因子

じょうひさいぼうせいちょういんし ジヤウ―サイバウセイチヤウ― [4][5] 【上皮細胞成長因子】
〔epidermal growth factor〕
上皮細胞の増殖を促進する物質で,アミノ酸五三個からなるペプチド。ウロガストロンと同一の物質。上皮成長因子。上皮細胞増殖因子。EGF 。

上皮組織

じょうひそしき ジヤウ― [4] 【上皮組織】
体表や体腔の内面をおおう組織。上皮細胞が密集して層を作っており,機能により,被蓋上皮・感覚上皮・分泌上皮・吸収上皮などに分ける。

上皿天秤

うわざらてんびん ウハザラ― [5] 【上皿天秤】
さおの両端の上に置いた皿にそれぞれ試料と分銅とを載せ,その釣り合いによって試料の質量を測定する器械。ラフ天秤。

上盛り

うわもり ウハ― 【上盛り】
〔さらに盛り添える意から〕
最高のもの。「かの鼠(ネズミ)と申すは外道の―なるべし/御伽草子・猫」

上盛る

うわも・る ウハ― 【上盛る】 (動ラ四)
逆上する。うわずる。「死んだらどうしようと心は沈み,気は―・り/浄瑠璃・油地獄(上)」

上盤

うわばん ウハ― [0] 【上盤】
断層・鉱床・岩脈などの上側の岩盤。

上目

うわめ ウハ― [0] 【上目】
(1)上の方を見るときの目つき。
⇔下目(シタメ)
「―をつかう」
(2)秤竿(ハカリザオ)の上面の目盛り。ごくわずかの金銀を量るのに用いる。
⇔向こう目
(3)「皆(カイ)掛け」に同じ。

上目を使う

うわめ【上目を使う】
cast an upward glance <at> .

上目使い

うわめづかい ウハ―ヅカヒ [4] 【上目遣い・上目使い】
顔をうつむき加減にしたまま,目だけ上へ向けて見ること。「―で相手の顔色をうかがう」

上目遣い

うわめづかい ウハ―ヅカヒ [4] 【上目遣い・上目使い】
顔をうつむき加減にしたまま,目だけ上へ向けて見ること。「―で相手の顔色をうかがう」

上着

うわぎ【上着】
a coat;→英和
outerwear (下着に対して).→英和

上着

うわぎ ウハ― [0] 【上着・上衣】
(1)上下が別になった衣服の上半身に着る方。「学生服の―」
(2)重ねて着た衣服の一番上。うわがさね。
→下着

 (ア)女房装束の重ね袿(ウチキ)で一番上に着るもの。
 (イ)重ね小袖で一番上に着るもの。

上瞼

うわまぶた【上瞼】
the upper eyelid.

上矢

うわや ウハ― 【上矢】
「上差(ウワザシ)の矢」に同じ。

上矢の鏑

うわやのかぶら ウハ― 【上矢の鏑】
箙(エビラ)の上差しとした鏑矢。「―は,生朴(ナマホウ)・ひら木なんどをもつて/保元(上)」

上知

じょうち ジヤウ― [1] 【上知・上智】
(1)生まれながらに道理を知っている,すぐれた人。
⇔下愚(カグ)
「―は少く下愚は多ければ/太平記 39」
(2)〔(ラテン) sophia〕
キリスト教で,神の知恵。《上智》

上知

じょうち ジヤウ― [1] 【上地・上知】
(1)よい土地。《上地》
(2)「あげち(上地)」に同じ。

上知

あげち [0] 【上知・上地】
江戸時代,幕府が大名・旗本・御家人から,また大名が家臣から,それぞれの知行地を没収すること。また,その土地。じょうち。

上知令

あげちれい [3] 【上知令】
1843年,天保の改革の末期,老中水野忠邦が発令した江戸・大坂の近傍の私領の収公令。和歌山藩主をはじめ,大名・旗本の反対が強く,同年撤回。改革挫折(ザセツ)の直接的原因となった。

上矩

じょうく ジヤウ― [1] 【上矩】
外惑星が太陽の東側九〇度に来ることで,日没頃に南中する。東矩。東方矩。
⇔下矩(カク)
→矩

上石

あげいし [0] 【上(げ)石】
囲碁で,攻め取って盤面から取り除いた相手の石。あげはま。はま。

上磯

かみいそ 【上磯】
北海道南西部,上磯郡の町。函館湾に臨む。トラピスト男子修道院がある。

上福岡

かみふくおか カミフクヲカ 【上福岡】
埼玉県中南部の市。武蔵野台地の北東端で,近年は首都近郊の住宅地として発達。

上程

じょうてい ジヤウ― [0] 【上程】 (名)スル
議案を会議にかけること。「予算案を―する」

上程する

じょうてい【上程する】
place <a bill> on the order of the House;lay <a bill> before the Diet;bring up <a bill> for discussion.

上種

じょうず ジヤウ― 【上種・上衆】
身分の高い人。貴人。上臈(ジヨウロウ)。
⇔下種(ゲス)
「―にまじらはむに面立たしく侍るべきもなく/宇津保(国譲上)」

上積み

うわづみ【上積み】
the upper load.〜する add <to> (付加).→英和

上積み

うわづみ ウハ― [0] 【上積み】 (名)スル
(1)積んだ上に,さらに積み上げること。また,そのもの。
⇔下積(シタヅ)み
「一律二〇〇〇円を―する」
(2)船・車などの積み荷の上部にさらに荷を積むこと。また,その荷物。上荷(ウワニ)。「―荷物」

上空

じょうくう【上空】
the sky;→英和
the upper air.〜を[に] <fly> over <the city> ;→英和
<be> above <the mountain> .→英和

上空

じょうくう ジヤウ― [0] 【上空】
空の上の方。また,ある地点の上に広がる空。「―には一点の雲もない」「大島の―」

上童

うえわらわ ウヘワラハ 【上童】
「殿上童(テンジヨウワラワ)」に同じ。「又―ひとり/源氏(夕顔)」

上童

しょうとう シヤウ― 【上童】
貴族の子弟で,作法見習いのために昇殿を許されて出仕する男の子供。うえわらわ。

上童子

じょうどうじ ジヤウ― [3] 【上童子】
寺で召し使う少年のうち,出自(シユツジ)などの理由で最上級とされたもの。仏事の手伝いなどをする。

上端

うわは ウハ― [0] 【上端】
〔「うわば」とも〕
(1)物の上部のはし。
(2)ある単位に達しない数。特に,金勘定の際の端数。

上端

じょうたん【上端】
the upper end;the top.→英和

上端

じょうたん ジヤウ― [0] 【上端】
(1)上部の端。
⇔下端(カタン)
(2)〔数〕「上限(ジヨウゲン)」に同じ。

上等

じょうとう ジヤウ― [0] 【上等】 (名・形動)[文]ナリ
(1)上の等級であること。また,そのもの。「―は浴衣(ユカタ)をかして,流しをつけて八銭で済む/坊っちゃん(漱石)」
(2)品質・状態などがすぐれている・こと(さま)。「これだけ出来れば―だ」「―な服」
⇔下等

上等の

じょうとう【上等の】
good;→英和
superior;→英和
first-rate.上等品 a superior article;high-class goods.

上等兵

じょうとうへい ジヤウ― [3] 【上等兵】
旧日本陸軍の階級の一。一等兵の上,兵長の下。

上等小学

じょうとうしょうがく ジヤウ―セウ― [5] 【上等小学】
1872年(明治5)の学制により設置された小学校。下等小学の上に続き,修業年限は四年。
→下等小学

上策

じょうさく ジヤウ― [0] 【上策】
すぐれたはかりごと。
⇔下策
「中止するのが―だ」

上篇

じょうへん ジヤウ― [0] 【上編・上篇】
二編または三編からなる書物などの最初の編。

上簾

うわすだれ ウハ― [3] 【上簾】
牛車(ギツシヤ)や輿(コシ)の屋形の前後にかけるすだれ。

上米

あげまい [0] 【上米】
1722年,八代将軍吉宗が,幕府の財政窮乏を救うため,諸大名に,一万石につき百石の割合で毎年上納させた米。31年に廃止。

上米

うわまい ウハ― [0] 【上米】
(1)江戸時代,神領などで諸国の年貢米を通す際に取った通行税。
(2)売買その他の仲介者が取る代金・賃金の一部。手数料。うわまえ。

上米

じょうまい ジヤウ― [0] 【上米】
上等の米。「新潟産の―」

上米取り

うわまいとり ウハ― [3] 【上米取り】
上米{(2)}を取ること。また,その人。上前取り。

上糝粉

じょうしんこ ジヤウ― [3][0] 【上新粉・上糝粉】
精白米をひいた,細かい粉。料理・和菓子に用いる。

上納

じょうのう ジヤウナフ [0] 【上納】 (名)スル
(1)政府・官庁に金品を納めること。
(2)年貢米。年貢。「約束通り昨年小作料の残り半分も―せよと厳達せられた時/良人の自白(尚江)」
(3)俗に,上部団体などに金を納めること。「―金」

上紐

うわひも ウハ― [0] 【上紐】
(1)ものの表面にかけて結ぶ紐。
(2)袍(ホウ)・水干など盤領(マルエリ)の服の頸上(クビカミ)の紐。

上紙

うわがみ ウハ― [0] 【上紙】
(1)上から包む紙。包み紙。
(2)書物の表紙やカバー。

上級

じょうきゅう【上級】
a high rank;an upper class (学校の).〜の upper;→英和
higher;senior;→英和
superior.→英和
‖上級裁判所 a higher court.上級生 <米> an upperclassman; <英> a senior student.

上級

じょうきゅう ジヤウキフ [0] 【上級】
階級・等級が上であること。また,上の等級・階級。
⇔下級

上級官庁

じょうきゅうかんちょう ジヤウキフクワンチヤウ [5] 【上級官庁】
官庁組織において,同一系統の関係部局を監督・指導する地位にある官庁。
⇔下級官庁

上級審

じょうきゅうしん ジヤウキフ― [3] 【上級審】
上級裁判所。また,そこでの審理。上訴審。

上級生

じょうきゅうせい ジヤウキフ― [3] 【上級生】
同一学校内の上級の生徒。上の学年の生徒。
⇔下級生

上級裁判所

じょうきゅうさいばんしょ ジヤウキフ― [0][9] 【上級裁判所】
審級関係において上位にある裁判所。第一審を地方裁判所が行う場合,その控訴審を行う高等裁判所をさす。上級審。

上級財

じょうきゅうざい ジヤウキフ― [3] 【上級財】
⇒正常財(セイジヨウザイ)

上絵

うわえ【上絵(をかく)】
(touch up) dyed[printed]figures.

上絵

うわえ ウハヱ [0] 【上絵】
(1)白く染め抜いた部分に紋を描き入れること。
(2)釉(ウワグスリ)をかけて焼いた陶磁器の上に描く模様や字など。
(3)地塗りの絵の具や下染めの上に,重ねて描いた絵や模様。

上絵の具

うわえのぐ ウハヱノグ [3] 【上絵の具】
陶磁器の上絵を描くための絵の具。顔料の粉末を融剤とまぜたもので,焼く温度が低いため(摂氏約八〇〇度),多彩な色の顔料に利用できる。上絵釉(ウワエグスリ)。
⇔下絵の具

上絵付け

うわえつけ ウハヱ― [0] 【上絵付け】
本焼きした陶磁器の釉(ウワグスリ)の上に顔料で文様を描き焼成すること。

上絵屋

うわえや ウハヱ― [0] 【上絵屋】
染め物の上絵を描く店。また,その職人。上絵師。

上絵書き

うわえかき ウハヱ― [3][0] 【上絵書き】
染め物の上絵をかくこと。また,それを業とする人。上絵師。上絵屋。

上絵釉

うわえぐすり ウハヱ― [4] 【上絵釉】
「上(ウワ)絵の具」に同じ。

上綱

じょうこう ジヤウカウ [0] 【上綱】
〔「じょうごう」とも〕
三綱(サンゴウ)の中の上座の僧。

上総

かずさ カヅサ 【上総】
旧国名の一。千葉県中央部を占める。

上総

かみつふさ 【上総】
上総(カズサ)の古名。

上総介広常

かずさのすけひろつね 【上総介広常】
⇒千葉広常(チバヒロツネ)

上総掘り

かずさぼり カヅサ― [0] 【上総掘り】
古く上総国で起こった井戸の掘削法。竹を束ねた槓桿(コウカン)の弾力を利用して割竹製の錐(キリ)で掘る。

上総木綿

かずさもめん カヅサ― [4] 【上総木綿】
(1)上総国で産した丈夫な綿。
(2)〔(1)の丈が短いことから〕
情(ジヨウ)のないこと,また情のない人。「―,情のなき客を云/洒落本・辰巳之園」

上総鞦

かずさしりがい カヅサ― [4] 【上総鞦】
種々の色糸を用いた美麗な鞦。上総国で製したという。

上緒

あげお [0] 【上緒】
冠の左右に付けて頭上に引き上げ,髻(モトドリ)の所で結んだ緒。平安後期には形式化して,巾子(コジ)の根に留めた。

上編

じょうへん ジヤウ― [0] 【上編・上篇】
二編または三編からなる書物などの最初の編。

上置き

うわおき ウハ― [0] 【上置き】
(1)机・棚・たんすなどの上に置く物入れの箱。
(2)芝居などで,客寄せのために看板となる役者を特別に参加させること。また,その人。
(3)飯・餅・うどんなど主食の上に野菜・肉・魚などの副食物をのせること。また,その副食物。

上翳

うわひ ウハ― [0] 【上翳・外障眼】
瞳の上に曇りができて目が見えなくなる眼病。
→底翳(ソコヒ)

上者

うわもの ウハ― [0] 【上者】
遊里で,値の高い遊女。じょうもの。

上聞

じょうぶん ジヤウ― [0] 【上聞】
天皇・君主の耳に入ること。また,天皇・君主に伝えること。「―に達する」

上聴

じょうちょう ジヤウチヤウ [0] 【上聴】
「上聞(ジヨウブン)」に同じ。「―に達す」

上職

じょうしょく ジヤウ― [0] 【上職】
(1)高級な職。また,その職にある人。「―の品々…いかにもいかにも細かに似すべし/風姿花伝」
(2)自分より上位の役職にある人。上役。
(3)遊郭で,大夫職(タユウシヨク)の称。

上肉

じょうにく ジヤウ― [0] 【上肉】
(肉屋などで)上等の肉。

上肢

じょうし【上肢】
《解》an upper limb;an arm.→英和

上肢

じょうし ジヤウ― [1] 【上肢】
人間の手と腕,あるいは動物の前足。
⇔下肢(カシ)

上肢筋

じょうしきん ジヤウ― [3][0] 【上肢筋】
上肢の運動をつかさどる筋の総称。

上肢骨

じょうしこつ ジヤウ― [3] 【上肢骨】
上肢の骨格を構成する骨の総称。

上背

うわぜい ウハ― [0] 【上背】
立ったときの背丈。身長。「体重の割に―がない」

上腕

じょうわん ジヤウ― [0] 【上腕】
肩の関節と肘(ヒジ)の関節との間の部分。上膊(ジヨウハク)。

上腕二頭筋

じょうわんにとうきん ジヤウ― [0] 【上腕二頭筋】
上腕の前面にある筋。長・短の二頭がある。収縮時には,いわゆる力こぶとなる。二頭膊筋(ニトウハツキン)。

上腕骨

じょうわんこつ ジヤウ― [3] 【上腕骨】
上腕を形成する骨。上下端は半球状にふくらみ,上は肩甲骨に,下は尺骨・橈骨(トウコツ)に連なる。上膊骨(ジヨウハクコツ)。

上腹巻

うわはらまき ウハ― 【上腹巻】
狩衣(カリギヌ)・直垂(ヒタタレ)などの上につける武具の腹巻。

上腹帯

うわはらおび ウハ― 【上腹帯】
馬に唐鞍を置くとき,腹帯の上に飾りとしてつける錦包みの大帯。

上腹部

じょうふくぶ ジヤウフク― [4] 【上腹部】
腹のへそより上の部分。
⇔下腹部
→腹部

上腿

じょうたい ジヤウ― [0] 【上腿】
「大腿(ダイタイ)」に同じ。

上膊

じょうはく【上膊】
《解》the upper arm;the brachium.

上膊

じょうはく ジヤウ― [0] 【上膊】
⇒上腕(ジヨウワン)

上膊骨

じょうはくこつ ジヤウ― [4][3] 【上膊骨】
⇒上腕骨(ジヨウワンコツ)

上臈

じょうろう ジヤウラフ [0][3] 【上臈・上臘】
〔「臈」「臘」ともに安居(アンゴ)の功を積んだ年数を数える語〕
(1)臈を積んだ高僧。また,位の高い僧。
⇔下臈
(2)年功を積んだ,地位・身分の高い人。
⇔下臈
「今はなかなか―になりにて侍り/源氏(蜻蛉)」
(3)「上臈女房」に同じ。「夜べ里よりまゐれる―・若人どものなかに/源氏(玉鬘)」
(4)上流の婦人。貴婦人。「かしこには―の今夜ばかりとて借らせ給ひつれば/宇治拾遺 2」
(5)江戸幕府の大奥の職名。奥女中の最高位。公家出身が多い。
(6)遊女。女郎。「―袖にとりつく/咄本・昨日は今日」

上臈女房

じょうろうにょうぼう ジヤウラフ―バウ [5] 【上臈女房】
身分の高い女官。御匣殿(ミクシゲドノ)・尚侍(ナイシノカミ),二位・三位の典侍(ナイシノスケ),禁色をゆるされた大臣の娘・孫など。

上臘

じょうろう ジヤウラフ [0][3] 【上臈・上臘】
〔「臈」「臘」ともに安居(アンゴ)の功を積んだ年数を数える語〕
(1)臈を積んだ高僧。また,位の高い僧。
⇔下臈
(2)年功を積んだ,地位・身分の高い人。
⇔下臈
「今はなかなか―になりにて侍り/源氏(蜻蛉)」
(3)「上臈女房」に同じ。「夜べ里よりまゐれる―・若人どものなかに/源氏(玉鬘)」
(4)上流の婦人。貴婦人。「かしこには―の今夜ばかりとて借らせ給ひつれば/宇治拾遺 2」
(5)江戸幕府の大奥の職名。奥女中の最高位。公家出身が多い。
(6)遊女。女郎。「―袖にとりつく/咄本・昨日は今日」

上臼

うわうす ウハ― [0] 【上臼】
ひき臼で,上の方の回転する石。

上船

じょうせん ジヤウ― [0] 【上船】 (名)スル
(1)「乗船」に同じ。
(2)船から岸へあがること。下船。「身共はここより―いたす。かしこの岸に船よせさふらへ/滑稽本・七偏人」

上花漆

じょうはなうるし ジヤウ― [5] 【上花漆】
上等の花塗り漆。生漆(キウルシ)に鉄汁・黒漆油などをまぜて精製する。

上草履

うわぞうり ウハザウリ [3] 【上草履】
うわばきに使う草履。

上荷

うわに ウハ― [0] 【上荷】
(1)上積みにされた荷物。
⇔下荷
(2)甲板積みの荷物。
(3)「うわにぶね」の略。

上荷差

うわにさし ウハ― 【上荷差(し)】
船の上荷を運搬する人夫。「中衆(ナカシユ)・―など夫婦となりて,貌(カタチ)たちまち賤しく/浮世草子・一代男 3」

上荷差し

うわにさし ウハ― 【上荷差(し)】
船の上荷を運搬する人夫。「中衆(ナカシユ)・―など夫婦となりて,貌(カタチ)たちまち賤しく/浮世草子・一代男 3」

上荷船

うわにぶね ウハ― 【上荷船】
江戸時代の瀬取り船の一。本船と波止場との間を往復して,荷物の積み下ろしに使われる二,三〇石積みの小型荷船。大坂では瀬取り用のほかに町なかの河川での運搬用に多く用いた。
→茶船(チヤブネ)

上葉

うわば ウハ― [0] 【上葉】
草木の上の方の葉。
⇔下葉

上葺き

うわぶき ウハ― 【上葺き】
(1)花びらや雪などが,屋根の上をさらに葺くように積もること。「初雪のはなの―今朝はしてけり/重家集」
(2)牛車(ギツシヤ)の車箱の屋根。屋形。
(3)茅(カヤ)などで屋根を葺くこと。「本堂の―なりとて/仮名草子・浮世物語」

上蓆

うわむしろ ウハ― [3] 【表筵・上蓆】
帳台内の畳の上に敷く敷物。唐綾(カラアヤ)の白の表に紅の裏をつけ,青地の錦の縁をとって,中に綿を薄く入れたもの。

上蔟

じょうぞく ジヤウ― [0] 【上蔟】 (名)スル
成熟したカイコが,繭を作ろうとする状態になること。[季]夏。

上薬

うわぐすり【上薬(をかける)】
glaze;→英和
enamel.→英和

上薬

うわぐすり ウハ― [3][0] 【釉・上薬】
素焼きの陶磁器の表面にかけるケイ酸塩化合物。焼成するとガラス質になり空気や水を通すのを防ぎ,耐食性や強度が増すとともに器に美しい光沢を与える。釉薬(ユウヤク)。

上藤

あがりふじ [3] 【上藤】
藤紋の一。上へ向いた藤の花房を丸く抱き合わせたもの。

上衆

じょうず ジヤウ― 【上種・上衆】
身分の高い人。貴人。上臈(ジヨウロウ)。
⇔下種(ゲス)
「―にまじらはむに面立たしく侍るべきもなく/宇津保(国譲上)」

上衆めく

ぞうずめ・く ザウズ― 【上衆めく】 (動カ四)
〔「じやうずめく」の直音表記〕
貴人らしくする。貴人らしく見える。「あまりひき入り―・きてのみ侍るめる/紫式部日記」

上行結腸

じょうこうけっちょう ジヤウカウケツチヤウ [5] 【上行結腸】
結腸の初めの部分。右下腹部から上行して肝臓の下面に至る部分。

上行菩薩

じょうぎょうぼさつ ジヤウギヤウ― 【上行菩薩】
釈迦が法華経を説いたとき,地からわき上がり,釈迦から法華経の伝道を付嘱(フシヨク)された四人の菩薩のうち,最上位のもの。日蓮の教化は,この菩薩の生まれかわりという自覚のもとに展開された。

上術

じょうじゅつ ジヤウ― [0] 【上術】
よいてだて。よい策略。上策。

上衣

じょうい ジヤウ― [1] 【上衣】
上半身に着る衣服。うわぎ。

上衣

うわぎ ウハ― [0] 【上着・上衣】
(1)上下が別になった衣服の上半身に着る方。「学生服の―」
(2)重ねて着た衣服の一番上。うわがさね。
→下着

 (ア)女房装束の重ね袿(ウチキ)で一番上に着るもの。
 (イ)重ね小袖で一番上に着るもの。

上表

うわひょう ウハヘウ [0] 【上表】
書類などをとじるとき,内容の概略・題名・担当部署などを記して,いちばん上におく紙。

上表

じょうひょう ジヤウヘウ 【上表】 (名)スル
〔古くは「しょうひょう」〕
(1)君主に意見書を奉ること。また,その文書。「―文」「中納言…―して諫を立つ/霊異記(上)」
(2)辞表を提出すること。「内大臣をば―せらる/平家 6」

上表紙

うわびょうし【上表紙】
[本のカバー]a (book) jacket; <英> a wrapper.→英和

上表紙

うわびょうし ウハベウシ [3] 【上表紙】
書籍類の上側の表紙。表(オモテ)表紙。

上衿

うわえり ウハ― [0] 【上襟・上衿】
(1)「掛(カ)け襟(エリ){(1)}」に同じ。
(2)洋服で,テーラード-カラーなどの襟の刻みから上の部分。小衿。

上被

うわおおい ウハオホヒ [3] 【上覆い・上被】
物の上におおいかぶせる布・紙など。

上袴

うえのはかま ウヘ― 【表袴・上袴】
束帯のとき,大口の上につける袴。夏・冬を問わず表は白,裏は紅。三位以上または禁色を許された者は有文の絹織物,四位以下は平絹を用いる。
表袴[図]

上裁

じょうさい ジヤウ― [0] 【上裁】
(1)上奏に対し天皇の下す決裁。
(2)将軍・主君など身分の高い人の裁決。「―なれば力及ばず/太平記 36」

上裏

あげうら [0] 【上(げ)裏】
建築で,上方にあって下から見上げられる裏の部分。軒の裏面など。

上裳

うわも ウハ― 【上裳・表裳】
(1)律令制下,男女が礼服に用いた裳。男は袴(ハカマ)の上,女は下裳(シタモ)の上につけた。
(2)上代,女の重ねの裳の上の部分。

上製

じょうせい ジヤウ― [0] 【上製】
上等につくられていること。また,その物。

上製

じょうせい【上製(の)】
(of) superior make[binding].上製本 a deluxe edition.

上製本

じょうせいぼん ジヤウ― [0] 【上製本】
本製本のうち,表紙などに特に高価な材料を用いたもの。

上襟

うわえり ウハ― [0] 【上襟・上衿】
(1)「掛(カ)け襟(エリ){(1)}」に同じ。
(2)洋服で,テーラード-カラーなどの襟の刻みから上の部分。小衿。

上襲

うわおそい ウハオソヒ 【上襲】
衵(アコメ)・袿(ウチキ)などの上にはおる簡略な衣。うわがけ。「この衵の―は/枕草子 8」

上襲

うわがさね ウハ― [3] 【上襲】
(1)「上着{(2)}」に同じ。
(2)着物の上前。

上西門

じょうさいもん ジヤウサイ― [3] 【上西門】
平安京大内裏(ダイダイリ)の外郭門の一。西面し,殷富(インプ)門の北にある。築地を切り開いただけで,屋根はない。西の土御門(ツチミカド)。
→大内裏

上覆い

うわおおい ウハオホヒ [3] 【上覆い・上被】
物の上におおいかぶせる布・紙など。

上覧

じょうらん ジヤウ― [0] 【上覧】 (名)スル
天皇や貴人がご覧になること。

上覧相撲

じょうらんずもう ジヤウ―ズマフ [5] 【上覧相撲】
将軍の前で催された相撲。源頼朝の前で行われたのが最初という。

上計

じょうけい ジヤウ― [0] 【上計】
すぐれた計画。上策。

上記

じょうき ジヤウ― [1] 【上記】
上または前に書いてあること。また,その文章。前記。
⇔下記(カキ)

上記の

じょうき【上記の】
the above-mentioned.

上訴

じょうそ【上訴】
an appeal.→英和
〜する appeal <to a higher court> .

上訴

じょうそ ジヤウ― [1] 【上訴】 (名)スル
未確定の裁判について,その判決または決定に対する不服を上級裁判所に申し立て,その取り消しを求めること。現行法では,控訴・上告・抗告の三種類がある。

上訴期間

じょうそきかん ジヤウ― [5][6] 【上訴期間】
裁判に対する上訴を申し立てることのできる期間。上訴期間を経過すると,裁判は確定する。

上証文

あげしょうもん 【上証文】
江戸時代の訴訟で,原告・被告双方が判決に従う旨を書いて連印で提出した証文。請証文(ウケシヨウモン)に比して裁判経過を詳しく記す。
→請証文

上調子

うわぢょうし ウハデウシ [3] 【上調子】
二丁以上の三味線の合奏(多くは斉奏)で,もっぱら他の三味線より高い音域の旋律を奏して合奏に彩りを添える三味線。常磐津(トキワズ)・清元・新内・長唄などに用いられる。

上調子

うわちょうし ウハテウシ [3] 【上調子】 (名・形動)[文]ナリ
(1)言動が軽々しく,落ち着きのない・こと(さま)。うわっちょうし。「―な男」
(2)株の相場が上騰の傾向にある・こと(さま)。うわぢょうし。「相場は―だ」

上諭

じょうゆ ジヤウ― [1] 【上諭】
君主が臣下に告げてさとす文書。旧憲法下で,法律・条約などを公布する際,天皇の裁可があったことを示すために冒頭に付した語。

上謁

じょうえつ ジヤウ― [0] 【上謁】
身分の高い人に面会すること。

上議

じょうぎ ジヤウ― [1] 【上議】
議題にのせること。上程。

上賀茂神社

かみがもじんじゃ 【上賀茂神社】
賀茂別雷(ワケイカズチ)神社の通称。京都市北区上賀茂本山町にある神社。祭神は別雷命(ワケイカズチノミコト)。
→賀茂神社

上賓

じょうひん ジヤウ― [0] 【上賓】
大切な客。立派な客。上客。

上質

じょうしつ【上質(の)】
(of) fine[superior]quality.

上質

じょうしつ ジヤウ― [0] 【上質】 (名・形動)
品質がすぐれていること。質がよいこと。また,そのさま。「この背広の生地は―だ」
[派生] ――さ(名)

上質紙

じょうしつし ジヤウ― [4] 【上質紙】
化学パルプだけを用いた代表的な印刷用紙。書籍などに使用される。

上越

じょうえつ ジヤウヱツ 【上越】
(1)上野(コウズケ)国と越後(エチゴ)国。
(2)新潟県南西部,日本海に臨む市。高田・直江津二市が合併して1971年(昭和46)成立。

上越教育大学

じょうえつきょういくだいがく ジヤウヱツケウイク― 【上越教育大学】
国立大学の一。1978年(昭和53)設立。本部は上越市。

上越新幹線

じょうえつしんかんせん ジヤウヱツ― 【上越新幹線】
JR 東日本の新幹線。大宮・新潟間,303.6キロメートル。1982年(昭和57)全線開業。列車は東北新幹線に乗り入れて東京・新潟間に直通する。

上越線

じょうえつせん ジヤウヱツ― 【上越線】
JR 東日本の鉄道線。高崎・宮内(新潟県長岡市)間,162.6キロメートル。上越国境の山岳地帯を通過して,太平洋側と日本海側を結ぶ。

上足

じょうそく ジヤウ― 【上足】
(1)弟子の中で特にすぐれたもの。高足。「賢人の名を得て遂に―の弟子に連る/沙石 3」
(2)良い馬。「此の橋で―をのつてみたい/洒落本・仕懸文庫」

上足

あげあし [0] 【揚(げ)足・挙(げ)足・上(げ)足】
(1)足をあげること。また,その足。
(2)(「上げ足」と書く)取引で,相場が上がっていくこと。
⇔下げ足
(3)一方の足を折り曲げ,他方の足をその上にのせること。また,その足。「御前近くも無遠慮に,縁先に―して/浄瑠璃・丹波与作(上)」

上路の山

あげろのやま 【上路の山】
新潟県西端の山。親不知(オヤシラズ)の難所を避ける山越えの道があり,古来の難所。山姥(ヤマウバ)の伝説があり,謡曲「山姥」などで知られる。

上路橋

じょうろきょう ジヤウロケウ [0] 【上路橋】
通路部分が橋桁(ハシゲタ)の上部にある橋。
⇔下路橋(カロキヨウ)

上身

うわみ ウハ― [0] 【上身】
魚をまないたに載せたとき,上になった側の身。
⇔下身(シタミ)

上輩

じょうはい ジヤウ― [0] 【上輩】
〔「しょうはい」とも〕
(1)身分・地位が高い人。
(2)目上(メウエ)の人。
(3)〔仏〕 三輩の一。出家して,大いに善を積み無量寿仏を念ずる人。
→中輩
→下輩(ゲハイ)

上辺

うわべ ウハ― [0] 【上辺】
(1)物事の外に現れて見える姿。外観。表面。「―をつくろう」
(2)内実の伴わない表面的な態度。「―だけで誠意がない」

上辺

かみべ 【上辺】
〔「かみへ」とも〕
上の方。川の上流。
⇔下辺(シモベ)
「吉野の川の…―には千鳥しば鳴く/万葉 920」

上辺

うわべ【上辺】
the surface (表面);→英和
the outside (外部);→英和
(outward) appearance[show](外観).→英和
〜の outward;→英和
apparent <kindness> .→英和
〜は outwardly;→英和
on the surface.〜を飾る keep up appearances;make outward show.

上述

じょうじゅつ ジヤウ― [0] 【上述】 (名)スル
文章などで,それより上または前に述べたこと。前述。「結果は―したとおり」

上述の

じょうじゅつ【上述の】
above-mentioned;foregoing.→英和
〜の如く as stated above.

上這

うわばい ウハバヒ [0] 【上這】
(1)〔経〕 相場が高い方に向かうこと。
(2)表面をはいまわること。「千手観音(=虱ノ異名)の―はあるべきか/滑稽本・浮世風呂(前)」

上通

じょうつう ジヤウ― [0] 【上通】 (名)スル
下の者の意思や事情が上の者に通ずること。上達。

上進

じょうしん ジヤウ― [0] 【上進】 (名)スル
地位・程度などが上がること。向上。「次第に学術の―するに随ひ/明六雑誌 12」

上達

じょうたつ ジヤウ― [0] 【上達】 (名)スル
〔古くは「しょうたつ」〕
(1)技芸が上手になること。「書が―する」
(2)一般の人の意見などが上位の人に伝わること。
⇔下達(カタツ)
「下意―」

上達

じょうたつ【上達】
progress;→英和
improvement.→英和
〜する advance[improve] <in> ;→英和
become proficient <in> .〜が早い(遅い) make rapid (slow) progress <in> .

上達部

かんだちべ 【上達部】
「かんだちめ」に同じ。「…と言へば御子達・―聞きて/竹取」

上達部

かんだちめ [4][3] 【上達部】
〔「かむだちめ」とも表記〕
三位以上の人,および四位の参議。公卿(クギヨウ)。かんだちべ。「やむごとなき―・弁官なんどの中にも/源氏(須磨)」

上遷宮

しょうせんぐう シヤウ― [3] 【正遷宮・上遷宮】
神社で本殿の改築・修繕が完了し,神体を仮殿(カリドノ)から本殿にうつすこと。
⇔仮(カリ)遷宮

上郡

じょうぐん ジヤウ― [0] 【上郡】
律令制で,郡を里数の多少により五等級に分けたときの第二位。一二里以上一五里以下。

上郡

かみごおり カミゴホリ 【上郡】
兵庫県南西部,赤穂郡の町。千種川が貫流する。赤松則村(ノリムラ)の白旗城跡がある。

上部

じょうぶ ジヤウ― [1] 【上部】
上の部分。
⇔下部

上部

じょうぶ【上部】
the upper part;the surface.→英和
上部構造 the superstructure.→英和

上部構造

じょうぶこうぞう ジヤウ―ザウ [4] 【上部構造】
〔(ドイツ) Überbau〕
マルクス主義の史的唯物論の基本的概念。政治的・法律的諸制度と,それに照応する社会の政治的・法律的・宗教的・道徳的・哲学的・芸術的意識形態(イデオロギー)をさす語。それらは,ある発展段階の社会の経済的構造(土台=下部構造)に規定され,また,一定範囲内でそれに反作用を及ぼすとされる。
→下部構造

上都

じょうと ジヤウト 【上都】
中国,元代の副都。内モンゴル自治区のドロンノール北西にある。フビライが建設し,1260年にここで大汗の位についた。開平。

上酒

じょうしゅ ジヤウ― [0][1] 【上酒】
上等の酒。よい酒。

上里

かみさと 【上里】
埼玉県北西部,児玉郡の町。神流川の扇状地にあり,野菜の産地。

上野

うえの ウヘノ 【上野】
姓氏の一。

上野

うえの ウヘノ 【上野】
(1)三重県北西部の市。もと藤堂氏の城下町。伊賀盆地の中心地。松尾芭蕉の出生地。
(2)東京都台東区西部,公園地区・商店街の総称。江戸期以来の繁華街・行楽地。

上野

こうずけ カウヅケ 【上野】
〔「かみつけの(上毛野)」の略「かみつけ」の転〕
旧国名の一。群馬県全域にあたる。上州。

上野三碑

こうずけさんぴ カウヅケ― [5] 【上野三碑】
群馬県にある奈良時代の三石碑。山ノ上碑・多胡碑・金井沢碑をさす。国の特別史跡。

上野公園

うえのこうえん ウヘノ―ヱン 【上野公園】
東京都台東区にある公園。もと寛永寺の境内。上野動物園・国立博物館・国立西洋美術館などがある。上野恩賜公園。

上野動物園

うえのどうぶつえん ウヘノ―ヱン 【上野動物園】
上野公園内にある動物園。1882年(明治15)帝室博物館の施設として発足。東京都恩賜上野動物園。

上野原

うえのはら ウヘノハラ 【上野原】
山梨県東部,北都留郡の町。近世,甲州街道の宿駅で甲斐絹の産地。

上野学園大学

うえのがくえんだいがく ウヘノガクヱン― 【上野学園大学】
私立大学の一。1958年(昭和33)設立。本部は東京都台東区。

上野広小路

うえのひろこうじ ウヘノ―カウヂ 【上野広小路】
東京都台東区にある地名。上野公園から南に伸びる中央通り一帯を指す。

上野彦馬

うえのひこま ウヘノ― 【上野彦馬】
(1838-1904) 幕末・明治時代の写真家。長崎生まれ。オランダの海軍医ポンペから化学と写真術を学び,長崎に日本最初の写真館を開いた。維新の志士・外国人などの肖像写真を多く残した。

上野戦争

うえのせんそう ウヘノ―サウ 【上野戦争】
1868年(慶応4)5月,上野寛永寺にたてこもった彰義隊と官軍の戦い。大村益次郎の指揮する官軍に一日で鎮圧された。

上野焼

あがのやき [0] 【上野焼】
福岡県上野で作られた陶器。細川三斎に従って朝鮮から渡来した陶工尊楷(上野喜蔵)が1600年に創始したという。遠州七窯の一。

上野益三

うえのますぞう ウヘノマスザウ 【上野益三】
(1900-1989) 生物学者。大阪府生まれ。京大卒。淡水産節足動物の分類学的研究や東アジアの陸水の浮遊動物相の研究で業績を残す。著「日本博物学史」「陸水学史」など。

上金

じょうきん ジヤウ― [0] 【上金】
純度の高い金。品位の高い金。江戸時代の金地金の上質のものをいう。

上鉋

じょうしこ ジヤウ― [0] 【上仕子・上鉋】
仕上げに使うかんな。しあげかんな。
→荒仕子(アラシコ)
→中仕子(チユウシコ)

上銀

じょうぎん ジヤウ― [0] 【上銀】
純度の高い銀。江戸時代の銀地金の上質のものをいう。

上長

じょうちょう ジヤウチヤウ [0] 【上長】
年齢・地位などが,自分より上の人。長上。「―の命に従う」

上長押

うわなげし ウハ― [3] 【上長押】
鴨居(カモイ)の上の長押。かみなげし。
⇔下長押(シタナゲシ)

上長押

かみなげし [3] 【上長押】
長押を上下に設けたときの,上の長押。うわなげし。
⇔下(シタ)長押

上関

かみのせき 【上関】
山口県南東部の町。室津半島先端部と長島・祝島・八島から成る。古くからの瀬戸内海航路の要港で,近世は長州藩の陣屋が置かれて繁栄。

上阪

じょうはん ジヤウ― [0] 【上阪】 (名)スル
地方から大阪に行くこと。大阪に出ること。「火急の用件で―する」

上限

じょうげん ジヤウ― [0] 【上限】
(1)上の方の限界。「必要経費は,一〇〇万円を―として認める」
(2)時代の,古い方の限界。「この種の石器は紀元前一万年を―とする」
(3)〔数〕 実数の集合の上界の最小元。
⇔下限

上院

じょういん【上院】
the Upper House; <米> the Senate; <英> the House of Lords.上院議員 a member of the Upper House; <米> a Senator; <英> a member of the House of Lords.

上院

じょういん ジヤウヰン [0] 【上院】
二院制をとる議会において,公選議員よりなる下院に対し他方の議院をいう。イギリスの上院や日本の旧帝国議会の貴族院のように,特権階級の代表者からなるもの,アメリカの上院のように,各州の代表からなるものなどがある。
⇔下院

上陸

じょうりく ジヤウ― [0] 【上陸】 (名)スル
船や海から陸に上がること。「無人島に―する」「台風が―する」

上陸

じょうりく【上陸】
landing;→英和
disembarkation.〜する land;→英和
disembark;→英和
go ashore;[台風が]hit;→英和
strike.→英和
〜している be ashore.‖上陸休暇(中の[で]) (on) shore leave.上陸作戦 landing operations.上陸地点(部隊) a landing place (force).

上陸用舟艇

じょうりくようしゅうてい ジヤウ―シウテイ [0] 【上陸用舟艇】
上陸作戦用の艦艇の総称。LST など。揚陸艦艇。

上陽人

じょうようじん ジヤウヤウ― [3] 【上陽人】
唐の玄宗の時,楊貴妃に寵愛(チヨウアイ)を独占されて上陽宮に移され空しく老いた宮女たち。不遇な宮女。上陽宮の人。上陽の白髪人。

上階

じょうかい ジヤウ― [0] 【上階】
(1)建物の,ある階より上にある階。
(2)上の位階。また,位階があがること。「法性寺殿は―などまではおぼしめしもよらざりけるに/愚管 5」

上雑仕

うえぞうし ウヘザフシ 【上雑仕】
宮中に召し使われた下級の女官。五節(ゴセチ)の際などの雑役に従った。うえのぞうし。

上露

うわつゆ ウハ― [0] 【上露】
草木などの葉の上の露。
⇔下露(シタツユ)

上面

じょうめん ジヤウ― [0][3] 【上面】
物の,上を向いた面。また,表面。うわべ。
⇔下面

上面

うわつら ウハ― [0] 【上面】
(1)物の外から見える部分。うわっつら。
(2)物事の表面に現れた,本質とは関係のない外面的な部分。うわべ。うわっつら。「事件の―だけを見ていては,ことの本質は分からない」

上靴

うわぐつ ウハ― [0] 【上靴】
屋内ではく靴。上ばき。

上鞍

うわぐら ウハ― [0] 【上鞍】
杮葺(コケラブ)きなどが風に吹き飛ばされるのを防ぐため,屋根に二本の丸太を交差させてとりつけたもの。風除合掌(カザヨケガツシヨウ)。

上鞘

うわざや ウハ― [0] 【上鞘】
ある銘柄の相場が他の同一業種の銘柄の相場より高いこと。また,同一銘柄でありながら,他の取引所との比較において,その相場が高いこと。
⇔下鞘(シタザヤ)

上音

じょうおん ジヤウ― [0][1] 【上音】
基音より振動数の高い音。一般に発音体の発する音は複数の成分音からなり,これはさらに,音高を規定する基音と多くの上音に分けられる。
→倍音

上頭

うえとう ウヘ― 【上頭】
(地頭に対して)その土地に住まないで京都にいる荘園領主。「いつも―へ御年貢(ミネングウ)をささぐる/狂言・三人夫」

上頸

あげくび 【上頸・盤領】
(1)袍(ホウ)・狩衣(カリギヌ)などで,盤領(マルエリ)の頸上(クビカミ)をかけ合わせて,領(エリ)を立てて着ること。
⇔垂領(タリクビ)
(2)〔普通(1)にして着用するところから〕
盤領(マルエリ)のこと。
上頸(1)[図]

上顎

じょうがく【上顎(骨)】
《解》the upper jaw (bone);the maxilla.

上顎

うわあご【上顎】
the upper jaw.

上顎

うわあご ウハ― [0] 【上顎】
上の部分の顎。じょうがく。
⇔下顎

上顎

じょうがく ジヤウ― [0] 【上顎】
口腔の上壁部。うわあご。
⇔下顎

上顎音

じょうがくおん ジヤウ― [4] 【上顎音】
⇒硬口蓋音(コウコウガイオン)

上顎骨

じょうがくこつ ジヤウ― [4] 【上顎骨】
うわあごを形成する左右一対の骨。左右上側部は側頭骨にはまりこんでいる。下縁には上歯がある。

上風

うわかぜ ウハ― 【上風】
草木などの上を吹き渡る風。
⇔下風
「知らずがほなる荻の―/新古今(恋四)」

上首

じょうしゅ ジヤウ― [1] 【上首】
一座の最上位の者。首座。

上首尾

じょうしゅび【上首尾】
a (great) success;a happy result.〜の successful;satisfactory.→英和

上首尾

じょうしゅび ジヤウ― [3] 【上首尾】 (名・形動)[文]ナリ
物事がうまく運ぶ・こと(さま)。
⇔不首尾
「万事―だ」

上馬

じょうば ジヤウ― [1] 【上馬】
よい馬。上等の馬。良馬。じょうめ。

上駒

かみこま [0] 【上駒】
三味線の弦をのせるために,棹(サオ)の上端につける駒。三本の弦のうち第二・三弦の二本をのせる。竹・金属・象牙などで作る。

上騰

じょうとう ジヤウ― [0] 【上騰】 (名)スル
(1)あがること。たちのぼること。「如何(イカニ)温度を装飾して―せしめませうとも/緑簑談(南翠)」
(2)物価などがあがること。

上高

あげだか [2][0] 【上(げ)高】
仕上げ高。売上高。

上高地

かみこうち カミカウチ 【上高地】
長野県西端,南安曇(ミナミアズミ)村の地名。梓川上流部に位置する。南に焼岳,北に河童橋を配して穂高連峰を間近に望む景勝地。海抜約1500メートル。

上髭

うわひげ ウハ― [0] 【上髭】
唇の上のひげ。口ひげ。
⇔下鬚

上髱

じょうたぼ ジヤウ― [0] 【上髱】
〔きれいに結った髱の意〕
美人のこと。美女。

上鳴り

うわなり ウハ― [0] 【上鳴り・表鳴り】
笙(シヨウ)などで,目的の音に伴って鳴るかすかな上音(ジヨウオン)。

上[揚

あげる【上[揚・挙]げる】
(1)[上に]raise;→英和
lift;→英和
hold up;hoist <sails,flags> ;→英和
fly <a kite> ;→英和
unload(荷を).→英和
(2)[高揚]exalt;→英和
win <fame> .→英和
(3)[向上]promote;→英和
raise;increase;→英和
advance;→英和
improve <one's skill> .→英和
(4)[贈与]give;→英和
offer;→英和
present.→英和
(5)[完結]finish.→英和
(6)[出す]give[utter] <a cry> ;vomit,throw up(食べものを);do one's best(全力を).
(7)[ほめる]praise.→英和
(8)[挙行]celebrate[hold] <a wedding> .→英和
(9)[示す]give <an example> ;mention;→英和
quote.→英和
(10)[成果,利益]get results[profits].(11)[捕える]catch;→英和
arrest.→英和
(12)[揚げ物を](deep-)fry.→英和
学校に〜 send to school.手(地位,値段,給料)を〜 raise one's hand(one's rank,the price,one's salary).点を〜 score <5 points> .→英和

上[揚

あがる【上[揚・挙]がる】
(1)[高所に]go[come]up;rise;→英和
climb.→英和
(2)[昇進]rise <in rank> ;be promoted;be raised.(3)[物価が]rise;→英和
advance;→英和
jump;→英和
be raised(俸給・家賃が).
(4)[仕上がる]be completed;be finished.(5)[飲食する]have;→英和
eat;→英和
drink.→英和
(6)[興奮する]get nervous[excited].(7)[発見する]be found out;be arrested[caught](捕まる).
(8)[蚕が]begin spinning.(9)[揚げ物が]be fried.雨が〜 stop raining.火の手が〜 A fire shoots up.凧(たこ)が上がっている A kite is in the air.→英和
座敷に〜 be shown in the drawing room.成績が〜 show a better school record.給料が〜 get one's salary raised.どうぞお上がり(なさい) Help yourself (食べ物を).

上[登]る

のぼる【上[登]る】
(1) go up;ascend;→英和
climb <a mountain> ;→英和
rise (高くなる).→英和
(2)[上京]go up <to Tokyo> .
(3)[達する]amount[come] <to> ;→英和
reach.→英和
(4)[噂に]be talked about.

した [0] 【下】
(1)基準とする点より相対的に低い方向,または位置。「ベランダから―に落ちる」「―から見上げる」「―の部屋」「東京の空の―」
(2)ある人の支配の及ぶところ。支配下。「あの人の―で働くのはつらい」
(3)表面から見えない部分。内側。「―にとのこを塗り,上に漆を塗る」「―にシャツを着る」
(4)紙などを人の前に置いたとき,その人に近い方向,またはその位置。「―から五字目の文字」「本文の―に脚注をつける」
(5)連続しているものの,順序が後ろの部分。「―に記すように」「―に『ん』のつく言葉」
(6)地位・能力・品質などが劣っている方。「身分が―の者」「成績は彼より―だが,指導力はまさっている」「これより―の品物では使いものにならない」
(7)年齢が少ない方。年少。「三歳くらい―の同僚」「―の兄」
(8)形式名詞。(「…下から」「…下より」の形で)…の直後に。…したすぐあとに。「わびる言葉の―からもう失礼なことを言っている」
(9)名詞の上に付いて,「準備のための」「あらかじめの」の意を表す。「―相談」「―検分」「―ごしらえ」「―書き」
(10)内心。心中。「隠り沼(ヌ)の―ゆ恋ふればすべをなみ/万葉 2441」
(11)(多く「下に」の形で)内々。ひそかに。「狭き所に侍れば,なめげなる事や侍らむと―に嘆くを聞き給ひて/源氏(帚木)」
(12)代金の一部として差し出す品物。下取りの品。「―に出す」「あれを―に遣つて挿込みのある簪(カンザシ)と取つ替へたがの/滑稽本・浮世風呂 3」{(1)(3)}〜{(7)}
⇔上(ウエ)
〔(2)(8)の場合,アクセントは [2]〕

げ [1][0] 【下】
(1)価値・順位・等級・程度などが低いこと。特に,二つまたは三つの等級に分けたときの最低の等級。
⇔上(ジヨウ)
「中流の―の生活」
(2)二巻または三巻から成る本などの最後の巻。下巻。

しも【下】
(1)[位置]the lower part;the bottom;→英和
the foot (席).→英和
〜2桁(けた) <omit> the last two figures.(2)[身分]one's inferior[servant].

げ【下】
the low class[grade](下等);the last[second]volume (下巻).下の下 the worst of the kind.→英和

か 【下】 (接尾)
名詞に付いて,そういう状態の中にいる,そういう環境のもとであるなどの意を表す。「インフレ―の日本経済」「支配―」「占領―」

もと [2] 【下・許】
〔「もと(本)」と同源〕
(1)物のした。物のしたのあたり。また,物のしたの部分。《下》「花の―に遊ぶ」「自由の旗の―に集まれ」「白日の―にさらす」
(2)ある人のいる所。また,その人の影響の及ぶ所。「博士の指導の―に新製品を開発する」「恩師の―を尋ねる」「親の―を離れる」
〔「そば」の意では「元」とも書く〕
(3)(「…のもとに」の形で)…という状態において。また,…ということを条件または根拠として。《下》「一刀の―に斬り倒す」「一か月という約束の―に依頼した」「国益の名の―に実力を行使した」

した【下】
the lower part;the bottom;→英和
the foot.→英和
〜の lower;→英和
subordinate (下位);→英和
inferior (劣った).→英和
〜へ down;→英和
downward;→英和
downstairs (階下へ).→英和
〜から from under[below];→英和
<the 3rd line> from the bottom.〜に[の]under;below;→英和
beneath.→英和

もと【下】
…の下で研究する study under a person.→英和
一撃の下に at a blow.→英和

くんだり 【下】 (接尾)
〔「くだり(下)」の転〕
地名に付いて,中央から遠く離れていることをやや強調して言い表すのに用いる。「山奥―」

しも [2] 【下】
空間的・時間的に連続したものの下の方。末の方。低いところ。
⇔上(カミ)
❶連続したものの末の方。
(1)川の下流。また,下流の地域。地名にもしばしば見られる。「―つ瀬」「―賀茂」
(2)現在の方に近い時代。「上正暦のころほひより,―文治の今に至るまで/千載(序)」
(3)いくつかに分けたものの最後のもの。
 (ア)月や年の終わりの部分。「―半期」「―の十日」
 (イ)書物の終わりの部分。和歌の後半の二句。「―の句」
❷位置の低い所。
(1)下の方。した。「ただこのつづらをりの―に/源氏(若紫)」
(2)人の体の腰よりも下の方。また,転じて,大小便にかかわるもの。「―半身」「―肥」「―の話」「―の世話をする」
❸中心となる所から離れた地方。
(1)京から離れた地。京から,より遠い所。「―つけの(下毛野)」「―つふさ(下総)」
(2)近畿地方に対し,中国・四国・九州の西国地方。
(3)京都に対し,大坂をさしていう。
(4)京都で御所に遠くなる方。南の方。
❹地位・身分の低い人。
(1)臣下。人民。「上の奢り費す所をやめ,民を撫で農を勧めば,―に利あらん事,疑ひあるべからず/徒然 142」
(2)官位・身分の低いもの。「それより―の上達部は/源氏(若菜下)」
(3)召し使い。「―などとりつぎまゐる程/枕草子 104」
(4)宮中などで女官の詰めている所。「一昨日より腹を病みて,いとわりなければ,―に侍りつるを/源氏(空蝉)」
(5)末座。下座。「―に控える」
(6)舞台の下手(シモテ)。

下々

しもじも【下々】
the common people;the masses.

下ある

くだあ・る 【下ある】 (動ラ四)
〔「くだはる」の転。近世語。遊び人・雲助などの用いた語〕
(1)「くだはる{(1)}」に同じ。「様子窺ふ乞食(コツジキ)が,―・りませ,―・りませ/浄瑠璃・糸桜本町育」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に「て」の付いた形に付いて,動作をする人に対して,その動作を受ける者の立場から敬意を表す。…てくださる。「内儀様(オカサン)四五十両貸して―・れ/浄瑠璃・関取千両幟」

下いす

くだい∘す 【下いす】 (動サ特活)
〔「くださります」の転〕
いただきます。頂戴します。「ふん,青竜湯とやら醒めるものなら一服―∘せんか/咄本・五色紙」

下がり

さがり [3] 【下がり】
〔動詞「さがる」の連用形から〕
(1)さがること。
⇔上がり
「株価の上がり―が激しい」
(2)「おさがり」に同じ。「ほとけのもり物の―と見へてパンの菓子があるだらう/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(3)ある時刻が過ぎること。「昼―」「八つ―」
(4) [1]
力士が褌(ミツ)の前に下げるもの。「―をさばいて仕切りに入る」
(5)囲碁で,第三線または第四線にある石から,盤端に向かって一路下に打つ手。
(6)関船・弁財船などの舳(ミヨシ)から垂らした,黒い縄束。たれ。
→和船
(7)「おくみさがり」の略。
(8)未払いの金。さがりがね。かけ。「三万両の―が出来/黄表紙・文武二道万石通」

下がり口

さがりくち [3] 【下がり口】
〔「さがりぐち」とも〕
「下がり目{(3)}」に同じ。

下がり松

さがりまつ [3] 【下がり松】
枝の垂れ下がった松。特に,京都市左京区一乗寺にあった松。

下がり目

さがりめ 【下がり目】
(1) [3][4]
目尻の下がっている目。たれめ。
(2) [0]
勢いの衰えかけた時期。落ち目。
(3) [0]
物価などの下落し始めたとき。さがりくち。
⇔上がり目

下がり目

さがりめ【下がり目】
(1) eyes slanting downwards.(2) a declining trend (衰運);a downward tendency (物価の下落).

下がり破

さがりは [3] 【下がり端・下がり破・下がり羽・下がり葉】
(1)能楽の囃子(ハヤシ)の一。笛・太鼓・小鼓・大鼓の合奏で,天女などのシテまたはツレが舞いながら舞台に登場するときに用いる。
(2)歌舞伎の囃子の一。太鼓・小鼓・大鼓・三味線で合奏し,公卿・将軍などの出入りの場などに用いる。

下がり端

さがりは [3] 【下がり端・下がり破・下がり羽・下がり葉】
(1)能楽の囃子(ハヤシ)の一。笛・太鼓・小鼓・大鼓の合奏で,天女などのシテまたはツレが舞いながら舞台に登場するときに用いる。
(2)歌舞伎の囃子の一。太鼓・小鼓・大鼓・三味線で合奏し,公卿・将軍などの出入りの場などに用いる。

下がり端

さがりば 【下がり端】
平安時代の女性の,額髪の端を肩のあたりで切り下げたようす。「髪も―きよげにはあれど/堤中納言(虫めづる)」

下がり羽

さがりは [3] 【下がり端・下がり破・下がり羽・下がり葉】
(1)能楽の囃子(ハヤシ)の一。笛・太鼓・小鼓・大鼓の合奏で,天女などのシテまたはツレが舞いながら舞台に登場するときに用いる。
(2)歌舞伎の囃子の一。太鼓・小鼓・大鼓・三味線で合奏し,公卿・将軍などの出入りの場などに用いる。

下がり花

さがりばな [3] 【下がり花】
サガリバナ科の常緑高木。熱帯産で,河口の湿地に自生し,観賞用に栽培もされる。枝をやや垂れ気味に出し,上端付近に大きな広倒披針形の葉をつける。赤色を帯びた白色の四弁花を開く。

下がり苔

さがりごけ [3] 【下がり苔】
サルオガセの異名。古今伝授の三草の一。

下がり葉

さがりは [3] 【下がり端・下がり破・下がり羽・下がり葉】
(1)能楽の囃子(ハヤシ)の一。笛・太鼓・小鼓・大鼓の合奏で,天女などのシテまたはツレが舞いながら舞台に登場するときに用いる。
(2)歌舞伎の囃子の一。太鼓・小鼓・大鼓・三味線で合奏し,公卿・将軍などの出入りの場などに用いる。

下がり藤

さがりふじ [3] 【下がり藤】
(1)垂れ下がった藤。
(2)藤紋の一。下向きの二ふさの藤の花をかたどったもの。
→藤

下がり蜘蛛

さがりぐも [4] 【下がり蜘蛛】
天井などから糸をひいておりるくも。朝の下がりぐもは,俗に吉兆とされる。

下がる

さがる【下がる】
[下降]fall;→英和
drop;→英和
go[fall]down;[垂下]hang down;dangle;→英和
<prices> fall[go down](下落);[退出]leave;→英和
retire;→英和
step back (後退);[衰える]wane;→英和
decline;→英和
fall off.

下がる

さが・る [2] 【下がる】 (動ラ五[四])
(1)物の位置が上から下へ連続的に動く。
⇔あがる
「地盤が―・る」「ズボンが―・る」
(2)物の一端が高い所に固定されて下方に垂れる。ぶらさがる。「暖簾(ノレン)が―・っている」
(3)中心的な所から離れる。
 (ア)地位の高い人の前から退出する。「陛下の御前を―・る」「お屋敷から―・る」
 (イ)後ろへ位置が移る。しりぞく。「電車が参ります。白線の内側にお―・り下さい」
 (ウ)上位の者から下位の者へ物や金が渡される。下付される。「免状が―・る」
 (エ)
〔御所が北部にあったところから〕
京都市で南の方へ行く。
⇔あがる
「四条通りを少し―・った所」
(4)他の物に比べて下または後方にある。「右肩が―・っている」「三尺ほど―・って控えている」
(5)程度・価値・金額・温度などが以前よりも低くなる。
⇔あがる
「質が―・る」「成績が―・る」「卸値は―・ったのに小売値は―・らない」「気温が氷点下に―・る」
(6)時刻が遅くなる。時代がくだる。「時代が―・る」
(7)盛りを過ぎる。衰える。「其後二郎丸が寵―・りてやうやう退けられにければ/著聞 15」
(8)ある時刻・刻限を過ぎる。「七つ―・つて清水へ参れば/狂言・清水」
〔「下げる」に対する自動詞〕
[慣用] 頭が―・溜飲が―

下ぐ

さ・ぐ 【下ぐ・提ぐ】 (動ガ下二)
⇒さげる

下げ

さげ [2] 【下げ】
(1)「落ち{(3)}」に同じ。
(2)邦楽で,進行する旋律が下行すること。また,その部分。
(3)「下げ緒(オ)」の略。

下げびら

さげびら [0] 【下げびら】
商品の名前や値段などを書いて,売り場に下げるびら。

下げる

さげる【下げる】
lower;→英和
drop;→英和
let down;reduce (地位);→英和
[吊す]hang (down);→英和
wear <a saber> ;→英和
[退ける]remove;→英和
clear;→英和
move back (後退);grant (交付);→英和
draw <one's deposit> (引き出す).→英和
値段(声)を〜 lower the price (one's voice).→英和
品質を〜 degrade.→英和

下げる

さ・げる [2] 【下げる・提げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 さ・ぐ
(1)物の位置を上方から下方へ移す。《下》
⇔あげる
「書棚の棚板を一段―・げる」「水位を―・げる」
(2)物の一端を上から下へ移す。《下》
⇔あげる
「踏切の遮断機を―・げる」「頭を―・げる」「機首を―・げる」
(3)物の一端を高い所に固定して下方に垂らす。
 (ア)ある場所にかけて垂らす。つるす。ぶらさげる。《下》「風鈴を軒先に―・げる」「看板を―・げる」
 (イ)手で持ったり,肩や腰に掛けたりして物を持つ。つるす。ぶらさげる。「首からカメラを―・げた観光客」「手ぬぐいを腰に―・げる」
 (ウ)携帯する。「大きなカバンを―・げて行く」「一升―・げて挨拶(アイサツ)に行く」
(4)中心的な所から離す。
 (ア)神仏や地位の高い人の前から物を取り去る。《下》
⇔あげる
「仏壇から供物を―・げる」「お膳を―・げる」
 (イ)後ろへ位置をずらす。さがらせる。《下》「車をちょっと―・げてください」
 (ウ)銀行などに預けてあった金を引き出す。おろす。《下》「貯金を―・げてくる」
 (エ)上位の者から下位の者へ,官庁などから民間へ物を渡す。《下》
⇔あげる
「払い―・げる」「もらい―・げる」
(5)程度・価値・金額・温度などを,以前よりも低くする。《下》
⇔あげる
「問題のレベルを―・げる」「運賃を―・げる」「地位を―・げる」「室温を―・げる」「話を―・げる(=下品ニスル)」
(6)時刻・時代を変更して遅くする。《下》「この鉄剣の製作年代を六世紀まで―・げて考えるのは誤りだ」「時間をくり―・げる」
(7)見下す。あなどる。「人ヲ―・グル/日葡」
〔「下がる」に対する他動詞〕
[慣用] 頭を―・手鍋を―・目尻を―/どの面さげて

下げ下地

さげしたじ [3] 【下げ下地】
女性の髪の結い方の一。鬢(ビン)をふくらませ,髱(タボ)を左右に割り,髷(マゲ)を大きな輪に作る。江戸時代,大名の奥方・姫君などの間で行われたもので,髻(モトドリ)の笄(コウガイ)を抜くと,下げ髪になるのでいう。
下げ下地[図]

下げ前髪

さげまえがみ [3] 【下げ前髪】
前髪を額に垂らした少女の髪形。

下げ墨

さげすみ [0] 【下げ墨】
(1)〔「さげずみ」とも〕
大工が,墨縄を下げて柱などの傾きを見定めること。垂準。下げ振り。
(2)転じて,物事のありさまをおしはかること。観察。「信玄公御―少もちがはず候と感じ奉る/甲陽軍鑑(品三二)」

下げ墨む

さげす・む 【下げ墨む】 (動マ四)
〔名詞「下げ墨」の動詞化〕
(1)墨縄を下げて柱などの傾きを調べる。「家ヲ―・ム/日葡」
(2)計測する。「何にも余分をおきて―・むべきものなり/咄本・醒睡笑」
(3)推測する。「人ヲ―・ム/日葡」

下げ尼

さげあま 【下げ尼】
髪をあまそぎにした尼。「黒髪の色はかはらぬ―の/新撰六帖 2」

下げ尾垂れ

さげおだれ [3] 【下げ尾垂れ】
家のひさし。

下げ島田

さげしまだ [3] 【下げ島田】
⇒投(ナ)げ島田(シマダ)

下げ帯

さげおび [3] 【下げ帯・提げ帯】
(1)室町時代,宮中の女官が用いた帯。表は金糸・縫い取り模様,裏は紅羽二重で,幅は狭く約20センチメートル。前で結んで垂らす。
(2)江戸中期以後,武家婦人が帷子(カタビラ)の上にしめた夏帯。両端に厚紙を入れ,背後で結び,両端を鳥の翼を張ったように垂らしたもの。つけおび。
(3)江戸初期,女性が結んで下げた帯。

下げ幕

さげまく [2] 【下げ幕】
たれさげた幕。たれ幕。

下げ幕

さげまく【下げ幕】
a drop curtain.

下げ戻し

さげもどし [0] 【下げ戻し】
政府・役所などに差し出した書類などをそのまま本人に返すこと。「―の願書」

下げ振り

さげふり [0][2] 【下げ振り】
〔「さげぶり」とも〕
(1)柱時計などに用いる振り子。
(2)〔建〕 糸に逆円錐形の錘(オモリ)をつけた道具。垂直の方向を調べるのに用いる。錘重(スイジユウ)。正直(シヨウジキ)。
(3)「下げ墨」に同じ。

下げ札

さげふだ [2] 【下げ札】
(1)名を書いて物に下げた札。つけ札。
(2)「下げ紙(ガミ)」に同じ。
(3)「年貢割り付け」に同じ。

下げ棚

さげだな [0][2] 【下げ棚】
つり下げた棚。つりだな。

下げ歌

さげうた [2] 【下げ歌】
謡曲を構成する部分の一。下音でうたいはじめるもの。
⇔上げ歌

下げ渡し

さげわたし [0] 【下げ渡し】
さげわたすこと。払い下げ。「官営工場の―を受ける」

下げ渡す

さげわた・す [4][0] 【下げ渡す】 (動サ五[四])
(1)官庁から民間へ下付する。払い下げる。「国有地を民間に―・す」
(2)目上の者から目下の者に与える。

下げ潮

さげしお [0] 【下げ潮】
「引き潮」に同じ。
⇔上げ潮

下げ紙

さげがみ [2] 【下げ紙】
主に官庁で,上司が公文書に意見や理由などを書いて貼り下げる紙。つけがみ。付箋(フセン)。

下げ緒

さげお [2][0] 【下げ緒】
刀を帯に結びつけるため,鞘(サヤ)につける組緒。さげ。

下げ緒通し

さげおとおし [4] 【下げ緒通し】
下げ緒を通すための,鞘(サヤ)につける半円形の器具。栗形(クリカタ)。

下げ縄

さげなわ [0] 【下げ縄】
(1)手で持ちやすいように箱などにかけた縄。
(2)〔建〕 土蔵の木舞(コマイ)に結びつけた縄。壁に塗り込めて,壁の剥げ落ちるのを防ぐ。

下げ翼

さげよく [0][2] 【下げ翼】
⇒フラップ

下げ舵

さげかじ [2] 【下げ舵】
航空機を下降させるための舵のとり方。
⇔上げ舵

下げ苧

さげそ [2][0] 【下げ苧】
「さげお(下苧)」に同じ。

下げ苧

さげお [2][0] 【下げ苧】
壁などを塗る際に,木摺り下地に打ちつけた麻や棕櫚(シユロ)毛などの繊維の束。塗った漆喰(シツクイ)が剥落するのを防ぐ。さげそ。ひげこ。とんぼ。

下げ足

さげあし [0] 【下げ足】
取引で,相場が下降に向かうこと。下げ足どり。
⇔上げ足

下げ輿

さげごし [2] 【下げ輿】
轅(ナガエ)を腰の辺りに持って運ぶ輿。

下げ針

さげばり 【下げ針】
糸で針をつり下げたもの。また,きわめて小さな的(マト)のたとえ。「弓は三人張り,矢束(ヤヅカ)は十三束,―をも射んと思ふ者なりけり/保元(中)」

下げ銭

さげぜに 【下げ銭・提げ銭】
〔緡(サシ)・棒などに銭を通して腰に下げたことから〕
日雇い職人が持っているはした金。「―でくどいたを下女いきどほり/柳多留 23」

下げ髪

さげがみ [2] 【下げ髪】
髪を後ろに下げる髪の形。
〔今日では,少女の髪形で,多く編んで下げる(おさげ)。江戸時代では貴婦人などの髪形の一つで,束ねて後ろに下げる(おすべらかし)〕
下げ髪[図]

下げ髱

さげづと 【下げ髱】
女性の髪の結い方の一。髱(タボ)を下げて結うもの。江戸時代,奥女中の使い番以下の女性の間で行われた。

下さい

ください [3] 【下さい】
□一□〔動詞「下さる」の命令形。本来は「くださいまし(ませ)」で,その「まし(ませ)」の略された形〕
(1)相手に何か事物を請い求める意を表す。いただきたい。ちょうだいしたい。「小遣いを―」「お電話を―」「これ―」
(2)(補助動詞)

 (ア)動詞の連用形に「お」の付いた形,動作性の漢語に「ご(御)」の付いた形,動詞の連用形に「て(で)」の付いた形などに付いて,相手に何らかの動作をすることを請い求める意を表す。「どうぞお読み―」「ぜひご検討―」「名前を書いて―」
 (イ)(「…(さ)せてください」の形で)自分の行動について相手の許しを求める意を表す。「私にもひとこと言わせて―」「それは私に担当させて―」
□二□動詞「下さる」の連用形。「くださいます」の形で用いられる。
→くださる

下さる

くださ・る [3] 【下さる】
■一■ (動ラ五[四])
(1)「与える」「くれる」の尊敬語。お与えになる。下賜なさる。「先生の―・った御本」
(2)よいものと思われる。好ましく感ぜられる。多く下に打ち消しの語を伴って用いる。「家庭もあまり―・つたものぢやない/それから(漱石)」
(3)(補助動詞)
動詞の連用形に「お」の付いた形,動作性の漢語に「ご(御)」の付いた形,動詞の連用形に「て(で)」の付いた形などに付いて,動作をする人に対して,その動作を受ける者の立場から敬意を表す。「御高著をお送り―・り有り難うございます」「拙文を御覧―・りましたか」「サインをして―・る」「わしに隠してあの銭を遣つて―・る心ざし/浄瑠璃・油地獄(下)」
■二■ (動ラ下二)
⇒くだされる
〔下二段活用が本来のもの。四段活用は近世以降現れる。ただし,命令形が「ください」となること,連用形に助動詞「ます」が付く時,「ください」の形が用いられること,「ます」の命令形「まし」「ませ」が直接付くことなどから,ラ行四段特別活用ともいわれる。また,「て」「た」に続く時,「くだすって」「くだすった」の形も用いられる〕

下さる

くださる【下さる】
give (与える).→英和
…して下さい be so kind[good]as to <do> ;be kind enough to <do> ;please….→英和

下さるもの=は

下さるもの=は(=なら)夏も小袖(コソデ)
人が物をくれるというならば,夏には不要な小袖でも辞退しない。くれるものはもらった方がよいの意。また,欲の深いことのたとえ。

下される

くださ・れる [4][0] 【下される】 (動ラ下一)[文]ラ下二 くださ・る
〔動詞「下す」に受け身・尊敬の助動詞「る」が付いたものから。今日では「下さる」よりやや敬意が強い〕
□一□「与える」の尊敬語。お与えになる。下賜なさる。「国王が温かいお言葉を―・れた」
□二□
(1)〔「与えられる」「下賜される」の意から〕
「もらう」の謙譲語。
 (ア)いただく。頂戴する。「経正御硯―・れて/平家 7」
 (イ)
〔特に,飲食物をいただくの意で〕
「飲む」の謙譲語。「いかに有おふ鬼共よ,かく珍らしき御酒一つ御前にて―・れて,客僧たちを慰めよ/御伽草子・酒呑童子」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形またはそれに「お」を冠した形や動詞の連用形に「て(で)」の付いた形に付いて,動作をする人に対して,その動作を受ける者の立場から敬意を表す。「贈物お受取―・れ度/ふらんす物語(荷風)」「コノフネニノセ,九国(クコク)ノ地(ヂ)エツケテ―・レイ/天草本平家 1」「十介殿は私が命を助け―・れた/歌舞伎・阿波の鳴門」

下され物

くだされもの [0] 【下され物】
目上の人から頂いたもの。また,他人からもらった物を丁寧にいう語。いただき物。

下さんす

くださん・す 【下さんす】 (動サ特活)
〔「くださります」の転。「くださる」に「んす」の付いた語ともいう〕
近世遊里語。
(1)くださいます。「すこしづつでも祝儀とて,との達から―・すこともござんす/仮名草子・難波鉦」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に助詞「て」の付いた形に付いて,動作をする人に対して,その動作を受ける者の立場から敬意を表す。…てくださいます。「わしを女房に持つて―・すか/浄瑠璃・宵庚申(中)」
〔連用形には「くださんす」,命令形には「くださんせ」が使われる〕

下し

くだし【下し】
<use> a laxative.→英和
⇒下剤.

下し

くだし 【下し】
〔動詞「下す」の連用形から〕
(1)下剤。下し薬。「尼子・佐竹の―を与へて程なく癒えにけり/仮名草子・浮世物語」
(2)目上の人から下された言葉。「これ,目の当りにて参らせよと侍りつる―の侍りつれば/宇津保(国譲下)」

下し薬

くだしぐすり [4] 【下し薬】
⇒下剤

下す

くだ・す [0] 【下す・降す】 (動サ五[四])
(1)高い地位や,権威ある地位にある者が命令・判決などを申し渡す。《下》「判決を―・す」「厳罰を―・す」「この人の領にてあるべきよし,仰せ―・されにければ/大鏡(師尹)」
(2)はっきりとした判断をする。《下》「決断を―・す」「評価を―・す」「君はいやに邪推を―・して/当世書生気質(逍遥)」
(3)戦いやスポーツの試合で,相手を負かす。攻め落とす。「強敵を―・す」「城ヲ―・ス/ヘボン」
(4)(「瀉す」とも書く)下痢をする。また,薬などで体内のものを肛門から外へ出す。《下》「腹を―・す」「虫を―・す」
(5)(「手をくだす」の形で)他人に指図してやらせるのではなく,自分で行う。《下》「自ら手を―・す」
(6)下の方に向けて,ある行為をする。《下》「盤上に石を―・す」「自ら筆を―・す」「刀(トウ)を―・すべき,貴船伯爵夫人の手術をば/外科室(鏡花)」
(7)(動詞の連用形に付いて)物事をとどこおることなく一気に進める。《下》「読み―・す」「書き―・す」「飲み―・す」
(8)身分の上の者が下の者に金品を与える。《下》「―・され物」
(9)都から地方へつかわす。「これより―・し給ふ人ばかりに(手紙ヲ)つけてなむ/源氏(若菜上)」
(10)高い所から低い所へ行かせる。「汝が助にとて,片時の程とて―・ししを/竹取」
(11)身分などを下げる。格下げする。「庶人に―・し,大隅の国に適せしむ/読本・春雨(天津処女)」
(12)川の上流から下流へ流れにのせて流す。「大堰川―・すいかだのみなれ棹(ザオ)/拾遺(恋一)」
(13)雨や雪を降らせる。「そま山に立つ煙こそ神無(カミナ)月時雨を―・す雲となりけれ/拾遺(雑秋)」
〔「下る」に対する他動詞〕
[可能] くだせる

下す

くだす【下す】
(1) give;→英和
issue (命令など);→英和
pass <sentence on> .→英和
(2) have loose bowels (腹を);loosen the bowels (下剤で).

下っし

くだっし 【下っし】
〔「くださる」の命令形「ください」から訛った「くだせい」の転〕
(1)相手にある物事を請い求める意を表す尊敬語。ください。「おい水屋,…一盃(イツペエ)―/滑稽本・浮世風呂 4」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に「て」の付いた形に付いて,相手に請い求める意を表す尊敬語。…して下さい。「そんなら熱くかんをして来て―/歌舞伎・四谷怪談」

下って

くだって [0] 【下って・降って】 (接続)
〔「くだりて」の転〕
(1)目上の人にあてた手紙で,自分のことを書き出す場合に,へりくだって用いる語。「―私ども一同元気でおります」
(2)時がたつと。「―,明治の頃ともなると」
(3)階層や程度が低いものに言及する時に用いる。「―,庶民の生活はというと」

下っ端

したっぱ【下っ端】
[人]a petty official;a minor clerk;an underling.→英和

下っ端

したっぱ [0] 【下っ端】
地位の低い者。「―の社員」

下っ腹

したっぱら [0] 【下っ腹】
「したはら」の促音添加。「―に力を入れる」

下つ国

したつくに 【下つ国】
地下の世界。黄泉(ヨミ)の国。
⇔上(ウワ)つ国
「吾が名妋(ナセ)の命は,上つ国を知ろしめすべし,吾は―を知らさむ/祝詞(鎮火祭)」

下つ方

しもつかた 【下つ方】
(1)身分の低い者。しもじも。
(2)下の方。しもざま。「立ちさまよふらむ―思ひやるに/源氏(夕顔)」
⇔上つ方

下つ闇

しもつやみ 【下つ闇】
陰暦で月の下旬の闇夜。くだりやみ。「五月―,さみだれもすぎて/大鏡(道長)」

下の十日

しものとおか 【下の十日】
月の終わりの一〇日間。下旬。「上(カミ)の十五日勤め行はせ給ひて,―余りには競馬(クラベムマ)せさせむとて/栄花(初花)」
→上の十日
→中の十日

下の句

しものく [3] 【下の句】
(1)短歌で,五・七・五・七・七の,終わりの七・七の二句。下句。
⇔上の句
(2)連歌で,七・七の短句のこと。

下の宮

しものみや [0] 【下の宮】
神社で,二つまたは三つの社がある場合,位置が下方にある社。下宮(ゲグウ)。下社(シモシヤ)。

下の屋

しものや 【下の屋】
「下屋(シモヤ)」に同じ。

下の帯

したのおび [4] 【下の帯】
⇒下帯(シタオビ)(2)

下の弓張り

しものゆみはり 【下の弓張り】
満月から新月になる間の月。下弦の月。下の月弓。しもつゆみはり。
⇔上の弓張り
「折節秋の始の月は―なり/平家 7」

下の町

しものまち 【下の町】
したまち。しものちょう。
⇔上(カミ)の町
「―の外片側(ハズレカタガワ)にならぶ/洒落本・角鶏卵」

下の町

しものちょう 【下の町】
京都,島原遊郭の中の町の一。遊郭の西北部にあたる。

下の袴

したのはかま 【下の袴】
「したばかま(下袴){(2)}」に同じ。「狩衣の肩すこしおちたるに,―も着ず/宇治拾遺 1」

下の部屋

しものへや 【下の部屋】
江戸幕府で,若年寄が政務を行う部屋の称。下の間。

下はる

くだは・る 【下はる】
■一■ (動ラ四)
〔「くださる」の転。近世語〕
(1)「くださる」に同じ。侠客などが用いた。「どれ分け口―・りませと手を出せば/浄瑠璃・釜淵双級巴」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に助詞「て」の付いた形に付いて,動作をする人に対して,その動作を受ける者の立場から敬意を表す。…てくださる。「永々九郎兵衛殿を囲まうて―・つて過分にえんす/浄瑠璃・夏祭」
■二■ (動ラ下二)
⇒くだはれる

下はれる

くだは・れる 【下はれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 くだは・る
〔近世語〕
「くだされる」の転。侠客などが用いた。「―・れ―・れ,―・れませと河原伝ひに来る非人/浄瑠璃・太平記忠臣講釈」

下はんす

くだはん・す 【下はんす】 (動サ特活)
〔「くださんす」の転。近世語〕
「くださんす」に同じ。侠客などが用いた。補助動詞としても用いられる。「姉ぢや人,むつかしながら燗してやつて―・せ/浄瑠璃・双蝶蝶」

下らない

くだら∘ない [0] 【下らない】 (連語)
問題にするだけの内容や価値がない。とるに足りない。つまらない。「―∘ない本」「―∘ない洒落」「―∘ない人間」
[派生] ――なさ(名)

下らぬ

くだら∘ぬ [0] 【下らぬ】 (連語)
「くだらない」に同じ。「―∘ぬことを言うな」

下らん

くだら∘ん [0] 【下らん】 (連語)
「くだらぬ」の転。

下り

くだり [0] 【下り・降り】
〔動詞「下る」の連用形から〕
(1)高い所から低い方へ移動すること。上から下におりること。また,その道。
⇔のぼり
「登りは苦しいが―は楽だ」「この先は―になっている」
(2)乗り物や道路など交通機関で,線区または路線区の起点から終点への方向。また,その方向に走行する列車やバス。《下》
⇔のぼり
「―の最終列車」「―車線」
(3)上流から下流の方向へ行くこと。《下》
⇔のぼり
「淀の―」「川―」
(4)都から地方へ向かうこと。「斎宮の御―などぞやうの折の/源氏(関屋)」
(5)近世,上方から江戸へ向かうこと。また,上方から江戸にもたらされた物産。「酒は嬉しくも地酒にあらぬ―なり/ふところ日記(眉山)」
(6)〔内裏が都城の北にあったところから〕
京都で,南へ向かって行くこと。
⇔のぼり
「三条を東へ,高倉を―に/平治(中)」
(7)上方から江戸へ来ている人。「―の乗込み,一座のさはぎ/滑稽本・根無草後編」
(8)昔の時間の単位である時(トキ)の呼び方で,ある刻限の終わり近く。「申(サル)の―/宇治拾遺 11」
(9)下痢。くだりばら。「いよ��―も留りませず,大ねつがさしまして/浮世草子・織留 4」
(10)(地名の下に付いて)その土地のはずれの方,また,遠く隔った土地の意を表す。くんだり。「わざ��鎌倉―迄出掛けて来て/彼岸過迄(漱石)」

下り

くだり【下り】
a descent.→英和
〜になる slope down (道が).‖下り列車 a down train.

下りる

お・りる [2] 【下りる・降りる】 (動ラ上一)[文]ラ上二 お・る
(1)人が高い所から低い所に移る。
⇔のぼる
⇔あがる
《下》「山から(を)―・りる」「二階から―・りる」「階段を―・りる」「エレベーターで―・りる」
(2)上がったり下がったりして働くものが,下がった状態になる。《下》「遮断機が―・りる」「錠が―・りる」
(3)上から垂れ下がった状態になる。《下》「幕が―・りる」
(4)乗り物から外に出る。
⇔のる
《降》「電車から(を)―・りる」「船を―・りる」「名古屋で―・りる」
(5)高い地位・職などを退く。「大臣の椅子を―・りる」「主役を―・りる」「蔵人―・りたる人/枕草子(四〇能因本)」「帝―・りさせ給ふと見ゆる/大鏡(花山)」
(6)勝負などに加わることを途中でやめる。「今回は―・りた」
(7)官公庁や上位者から許可・金品などが与えられる。「保健所の許可が―・りる」「年金が―・りる」
(8)霜・露などが(天から降ったように)現れる。「霜が―・りる」
(9)体外に出る。《下》「薬で虫が―・りる」
(10)貴人の前から退出する。「曹司に―・り給へば/伊勢 65」
〔「おろす」に対する自動詞〕
[慣用] 肩の荷が―

下り上り

おりのぼり [0][3] 【下り上り】
(1)おりたりのぼったりすること。のぼりおり。
(2)都から地方への行き来。「売買のため筑前へは毎年の―/浄瑠璃・博多小女郎(上)」

下り上る

おりのぼ・る 【下り上る】 (動ラ四)
(1)おりたりのぼったりする。「此国の海山より,竜(タツ)は―・る物也/竹取」
(2)宮中へ参内したり退出したりする。また,格式の高い部屋と低い部屋の間を行き来する。「殿上のそばより―・らせ給ふ/栄花(根合)」
(3)都と地方の間を往復する。「肥前の松浦より都へ一日に―・る馬/平家 7」

下り口

おりぐち [2] 【下り口・降り口】
〔「おりくち」とも〕
(1)おりる場所・ところ。
(2)通路・階段などの降りぎわの所。

下り名

おりな 【下り名】
叙位の時,四位以下に叙せられた人の名を列記して,中務・兵部二省の丞に下付される文書。

下り坂

くだりざか [0] 【下り坂】
(1)下りの坂道。
(2)勢いなどが盛りを過ぎて,だんだん衰えてゆくこと。「人気が―に向かう」
⇔上(ノボ)り坂

下り坂

くだりざか【下り坂】
a downward slope.〜になる slope down (道が);decline (人気・運などが);→英和
break (天気が).→英和

下り居

おりい 【下り居】
(1)馬車などから降りていること。「馬留(ウマトド)め,ここより花車,―の衣播磨潟/謡曲・熊野」
(2)天皇が位を退いていること。
→おりいのみかど

下り居の宮

おりいのみや 【下り居の宮】
退位した天皇の御所。上皇の御所。仙洞御所。「上皇―に,わかう花やぎたまへば/読本・春雨(天津処女)」

下り居の帝

おりいのみかど 【下り居の帝】
位を退いた天皇。上皇。太上天皇。「―は堀河の院にぞおはしましける/栄花(花山)」

下り居る

おり・いる 【下り居る】 (動ワ上一)
(1)おりてすわる。「その沢のほとりの木の陰に―・ゐて/伊勢 9」
(2)馬などから降りてそこにいる。「しばし―・ゐて馬休めん/平家 7」
(3)天皇・斎院などが位から退く。退位する。「みかど―・ゐさせ給はむの御心づかひ近うなりて/源氏(紅葉賀)」

下り役者

くだりやくしゃ 【下り役者】
上方の役者で江戸の芝居に出ている者。「―の乗込は二十七日を極とす/洒落本・当世気とり草」

下り杯

くだりさかずき 【下り杯】
上方(カミガタ)で地方向けに作られた粗末な杯。江戸でいう。「―一つ,焼物(タキモノ)一貝とりて/浮世草子・一代男 2」

下り様

くだりさま 【下り様】
物事が悪くなっていくさま。「世の―,神鏡の御やうにて見えたり/著聞 1」

下り物

おりもの【下り物】
a discharge;→英和
menstruation (月経);→英和
the afterbirth (後産).→英和

下り物

おりもの [2][3] 【下り物】
女性の内部生殖器官から分泌される粘液や組織片などの混合物。こしけ。

下り立つ

おりた・つ [3][0] 【降(り)立つ・下(り)立つ】 (動タ五[四])
(1)乗り物・馬などから降りて地面に立つ。「列車からホームに―・つ」
(2)高い所から低い所に行って立つ。川や水田などの中に入る。「―・つ田子の身づからぞうき/源氏(葵)」
(3)自分自身でそのことを行う。「道の程の御送り迎へも,―・ちて仕うまつらむに/源氏(宿木)」
(4)身を入れてする。熱心に行う。「惟光―・ちてよろづはものし侍り/源氏(夕顔)」

下り簗

くだりやな [4] 【下り簗】
落ち鮎(アユ)を捕らえるのに設ける簗。[季]秋。《行く秋の所々や―/蕪村》

下り線

くだりせん [0] 【下り線】
交通の路線で,起点と定められている所から終点と定められている所へ向かう路線。
⇔上り線
「―渋滞」

下り腹

くだりばら [0] 【下り腹・瀉腹】
下痢をしていること。くだり。

下り船

くだりぶね [4] 【下り船】
(1)川を下る船。
(2)京都から淀川を下って大坂に行く船。また,大坂から他の地方へ行く船。「淀の方へまどひありき,―の有りけるに乗らんとす/発心 1」

下り薩摩

くだりさつま 【下り薩摩】
外記(ゲキ)節の祖,薩摩外記の通称。万治(1658-1661)頃,京都から江戸へ下ったのでいう。また,外記節の通称。

下り行く

くだりゆ・く [0][4] 【下り行く】 (動カ五[四])
(1)坂道などを下って行く。また,都から地方へ行く。「―・く山路の雲や里人の/為尹千首」
(2)栄えていたものが衰えてゆく。「―・く運は誰が導きの薄命道/暗夜(一葉)」

下り諸白

くだりもろはく 【下り諸白】
上方で醸造され江戸へ送られてきた極上の酒。

下り酒

くだりざけ [3] 【下り酒】
上方から江戸へ輸送してきた酒。江戸でいう。

下り闇

くだりやみ 【下り闇】
陰暦で,月の下旬の闇夜。しもつやみ。「年もはやいまはの末の―松火振りたて人いそぐなり/為尹千首」

下り飴

くだりあめ [3] 【下り飴】
「地黄煎(ジオウセン){(2)}」に同じ。もと,京都で作られたので,江戸でこの名がある。

下り鮎

くだりあゆ [4] 【下り鮎】
「落ち鮎」に同じ。[季]秋。

下り鰻

くだりうなぎ [4] 【下り鰻】
「落ち鰻」に同じ。

下る

くだ・る [0] 【下る・降る】 (動ラ五[四])
(1)高い所から低い所へ移動する。
⇔のぼる
「坂道を―・る」「山を―・る」
(2)川の上流から下流へ移動する。《下》
⇔のぼる
「川を―・る」
(3)都から地方へ行く。《下》
⇔のぼる
「奥州へ―・る」
(4)〔内裏が都の北にあったところから〕
京都で,南へ向かって行く。《下》
⇔のぼる
「烏丸通りを七条まで―・る」「西の大宮より―・らせ給て/大鏡(道長下)」
(5)上位の人や権威ある人から決定・判定・判決・命令などが言い渡される。《下》「判決が―・る」「出動命令が―・った」「評価が―・る」
(6)時が過ぎる。また,年月が過ぎて後の時代になる。「やや時代が―・っての事」「ひつじ―・るほどに/源氏(藤裏葉)」
(7)戦争に負けて敵の勢力下にはいる。降参する。降伏する。「軍門に―・る」
(8)数・程度・価値などがある基準よりも下になる。下回る。多く打ち消しの語を伴う。《下》「月収は百万を―・らない」
(9)一段低く見られている所へゆく。《下》「野(ヤ)に―・る」
(10)(「瀉る」とも書く)下痢(ゲリ)をする。《下》「おなかが―・る」
(11)(「涙(が)くだる」の形で)涙を流す。「涙滂沱(ボウダ)として―・る」
(12)雨や雪が降る。「国土に雨―・りて/平家(一末・延慶本)」
(13)素性・身分・人柄などが劣る。「高きも―・れるも惜しみ/源氏(柏木)」
(14)低くなる。低い状態である。「車は高く,おるるところは―・りたるを/源氏(宿木)」
(15)さげ渡される。下賜される。「御かはらけ―・り/源氏(若菜上)」
(16)謙遜する。へりくだる。「大人(ウシ)の―・り給ふ事甚し/読本・雨月(吉備津の釜)」
〔「下す」に対する自動詞〕
[可能] くだれる

下る

お・る 【下る・降る】 (動ラ上二)
⇒おりる

下ろし

おろし [3] 【下ろし・卸し】
〔動詞「おろす(降・下)」の連用形から〕
(1)おろすこと。多く他の名詞に付いて用いる。「雪―」「積み―」「上げ―」
(2)(多く「卸し」と書く)
 (ア)(大根・わさびなどを)すりくずすこと。また,すりくずした物。「大根―」
 (イ)「おろし金(ガネ)」の略。
(3)(「卸し」とも書く)魚の身を背骨に沿ってたてに切り取ること。「アジの三枚―」
(4) [1]
品物を新しく使い始めること。「仕立て―の洋服」
(5)邦楽用語。
 (ア)能の囃子(ハヤシ)の手組の一。頭組から地へ移るために打つ打楽器の手組。
 (イ)能の舞事で,笛が地のなかで特殊な譜を吹く部分。
 (ウ)長唄囃子の一。登場人物が駆け出す場合や,立ち回りの見得のきまりなどに用いる。
(6)神仏に供えてあったのを下げたもの。また,貴人の食物の残りや,使っていた物のおさがり。「大饗の―をば,其殿の侍共なん食(クライ)ける/今昔 26」

下ろし物

おろしもの 【下ろし物】
神仏への供物,または貴人の膳部などのおさがり。おすべり。おろし。

下ろし立つ

おろした・つ 【下ろし立つ】 (動タ下二)
(1)地位・身分の低い者の間に交わらせる。下げ渡す。「まうとたちのつきづきしく今めきたらむに,(空蝉ヲ)―・てむやは/源氏(帚木)」
(2)牛車(ギツシヤ)の轅(ナガエ)を牛から外して榻(シジ)に掛ける。駐車する。「人声おほくて,御車―・てよとののしる/蜻蛉(上)」

下ろし立て

おろしたて [0] 【下ろし立て】
新しい品物を使い始めて間もないこと。また,その品物。「―の靴」

下ろし籠む

おろしこ・む 【下ろし籠む】 (動マ下二)
御簾(ミス)・格子(コウシ)・蔀(シトミ)などをおろして中にとじこもる。「御精進にて御簾―・めて行はせ給ふ/源氏(澪標)」

下ろし米

おろしごめ 【下ろし米】
神仏・貴人などに供えたあとのおさがりの米。下賜米(カシマイ)。「大饗の―とて/宇治拾遺 1」

下ろし薬

おろしぐすり 【下ろし薬・堕ろし薬】
堕胎のための薬。「―を飲ませしに,かへつて平産(ヘイサン)しけるは/浄瑠璃・用明天皇」

下ろし金

おろしがね [0][3] 【卸し金・下ろし金】
大根・わさび・しょうが・山芋などをすりおろすための道具。表面に多数の鋭い突起を立てたもの。

下ろす

おろ・す [2] 【下ろす・降ろす】 (動サ五[四])
(1)高い所から低い所に移す。下の方にさげる。
⇔あげる
《下》「棚から箱を―・す」「なべを火から―・す」「ベンチに腰を―・す」
(2)上げたり下げたりして使うものを,下げた状態にする。
⇔あげる
「国旗を―・す」
(3)上を固定して,下の方へ伸ばす。《下》「すだれを―・す」「幕を―・す」
(4)人や荷物を,乗り物から外に出す。
⇔のせる
《降》「乗客を―・す」「荷を―・す」
(5)神仏に供えた物をさげる。また,貴人の食事の残りや使っていた物を与えられる。《下》「お供えを―・す」「そこの奉る御衣を一つ二つ―・し候はん/今昔 23」
(6)人を高い地位・役割などからはずす。退かせる。「社長の座から―・す」「主役を―・す」「御門(ミカド)をも―・したてまつりき/増鏡(新島守)」
(7)本体から切り離す。
 (ア)(木の)枝を切る。《下》「枝を―・す」
 (イ)魚・獣の肉を解体する。「アジを三枚に―・す」「獣ノ四足ヲ―・ス/日葡」
 (ウ)頭髪を剃ったり切ったりして仏門に入る。「髪を―・す」
 (エ)(「卸す」とも書く)物をすって小さくする。「大根を―・す」
(8)体外に出す。「虫を―・す」「子を―・す」
〔堕胎の意味では「堕ろす」と書く〕
(9)使わないでしまってあった物を出して使う。「新しいタオルを―・す」
(10)貯金などを引き出す。《下》「一〇万円―・す」
(11)貴人の前から退出させる。「みな下屋に―・し侍りぬるを/源氏(帚木)」
(12)悪く言う。けなす。「あさましく咎め出でつつ,―・す/源氏(乙女)」
(13)風が山の峰から下に向かって吹く。「三室山―・す嵐のさびしきに/千載(秋下)」
[慣用] 錨(イカリ)を―・看板を―・根を―・暖簾(ノレン)を―・筆を―

下んす

くだん・す 【下んす】 (動サ特活)
〔「くださんす」の転。近世語〕
(1)下さいます。「源七どんがたばこ持てみえました。あい,ここへ―・せ/洒落本・陽台遺編」
(2)(補助動詞)
動詞の連用形に助詞「て」が付いた形に付いて,動作をする人に対して,その動作を受ける者の立場から敬意を表す。…くださいます。「嵐の芝居へ便宜して―・したか/浄瑠璃・生玉心中(上)」
〔遊里に始まり,のち一般の女性語になった。連体形には「くだんす」,命令形には「くだんせ」が使われた〕

下一段活用

しもいちだんかつよう [7] 【下一段活用】
動詞の活用形式の一。語尾が五十音図のエ段を不変化部分とし,未然形・連用形以外はそれに「る」「れ」「ろ」(文語では「ろ」の代わりに「よ」)の音が規則的に添加された形に活用するもの。「上げる」「越える」などの類(口語)。文語では「蹴(ケ)る」の一語のみ。

下三奉行

したさんぶぎょう [5] 【下三奉行】
江戸時代,修営のことをつかさどった作事・普請・小普請の三奉行の総称。

下下

げげ 【下下】
(1)きわめて程度が低いこと。最下等。下の下。「―も― ―の下国の涼しさよ/七番日記」
(2)身分の低い者。しもじも。「―のたやすく参る所ではないぞ/咄本・昨日は今日」
(3)(下々の者の履いたことから)藁(ワラ)草履。「馬にものらず―をはき/平家 9」
下下(3)[図]

下下

したじた [2] 【下下】
■一■ (名)
(1)上(カミ)に対して一般の人。身分の低い人々。下方(シタカタ)。しもじも。「―の難儀」
(2)部下の者ども。配下。「世間へ沙汰することなかれと,―の口を閉ぢて/浮世草子・永代蔵 1」
■二■ (副)
へりくだるさま。「何所までも悪丁寧に―と出て/南小泉村(青果)」

下下

しもじも [2] 【下下】
身分・地位などの低い人々。一般庶民。したじた。
⇔うえうえ
「―の事情に通じている」

下世話

げせわ [0] 【下世話】 (名・形動)
世間でよくいう言葉や話。また,俗な・こと(さま)。「…と―にも言う」「―な話」

下中

しもなか 【下中】
姓氏の一。

下中弥三郎

しもなかやさぶろう 【下中弥三郎】
(1878-1961) 出版業者。兵庫県出身。1914年(大正3)平凡社を創立し,百科事典類を刊行。19年日本最初の教員組合「啓明会」を創始。

下久保ダム

しもくぼダム 【下久保―】
群馬県と埼玉県の境,利根川水系の神流川にある発電・上水用などの多目的ダム。ダム湖は神流湖。重力式で,堤高129メートル。1968年(昭和43)完成。

下乗

げじょう [0] 【下乗】 (名)スル
(1)乗り物からおりること。社寺の境内や城内に入るとき,また貴人の前では車馬からおりるのが礼儀であった。
(2)車馬に乗ったまま入ることを禁ずること。また,その旨を記して門前などに立てる制札。下馬札。

下二段活用

しもにだんかつよう [6] 【下二段活用】
文語動詞の活用形式の一。語尾が五十音図のエ・ウの二段にわたって活用するもの。例えば,「捨つ」は「て・て・つ・つる・つれ・てよ」と活用し,語尾に「て」および「つ」が現れる。「得(う)」「受く」「出づ」「植う」などの類。下二段活用の動詞の多くは,口語では下一段活用になる。

下五

しもご [3] 【下五】
俳句で,五・七・五の最後の五音。座五(ザゴ)。

下交い

したがい [0] 【下交い】
「下前(シタマエ)」に同じ。
⇔上交(ウワガ)い
「膝に挟(ハサ)んだ―の褄(ツマ)を内端(ウチワ)に/婦系図(鏡花)」

下交へ

したがえ 【下交へ】
「下前(シタマエ)」に同じ。
⇔上交(ウワガ)え

下京

しもぎょう 【下京】
(1)京都市の区の一。商業地区。
(2)京都の四条通り以南をさしていった称。

下人

しもうど 【下人】
「しもびと(下人)」の転。

下人

げにん [0] 【下人】
(1)身分の低い者。卑賤の者。
(2)平安時代末以降,武士や有力農民のもとで,農業生産や雑用に使役された隷属民。
(3)近世,年季奉公人。下僕。しもべ。

下人

しもびと 【下人】
〔「しもうど」とも〕
(1)召し使い。下男・下女。「―のえ知り侍らぬにやあらむ/源氏(夕顔)」
(2)身分の卑しい者。「あやしき―のなかに生ひ出で給へれば/源氏(常夏)」
(3)殿上人を上人(ウエビト)というのに対して,地下人(ジゲニン)をいう。

下仁田

しもにた 【下仁田】
群馬県南西部にある町。コンニャクイモ・ネギ・シイタケの栽培が盛ん。長野県と境を接する物見山には神津(コウヅ)牧場がある。

下仕へ

しもづかえ 【下仕へ】
院・宮家・摂家などで雑用をした下級の女官。

下仕事

したしごと [3] 【下仕事】
(1)ある仕事をするための下準備。下ごしらえ。
(2)「下請(シタウ)け」に同じ。

下付

かふ [1] 【下付・下附】 (名)スル
官庁から民間に金や物をさげわたすこと。「―金」

下付け

したつけ [0] 【下付け】
〔「したづけ」とも〕
(1)手紙で,先方に敬意を表すために署名の下に付ける言葉。上・再拝・九拝など。
(2)〔建〕 一番下に塗る漆喰(シツクイ)・塗料など。

下代官

しもだいかん [3] 【下代官】
〔「げだいかん」とも〕
代官の次席。年貢の取り立てなどをつかさどった。

下位

かい [1] 【下位】
(1)地位や順位などが低いこと。「―の力士」
(2)〔論〕 ある概念が他の概念に包括される関係にあること。例えば,「動物」に対する「人間」。
⇔上位

下位

かい【下位】
a subordinate position.〜の subordinate;→英和
low-ranking.‖下位区分 a subdivision.下位分類 a subclass.

下位分類

かいぶんるい カヰ― [3] 【下位分類】
一定の基準で分類したそれぞれを,さらに細かい基準で分類すること。

下位子房

かいしぼう カヰシバウ [3] 【下位子房】
花被や雄蕊(ユウズイ)より下部についている子房。ウリ科・キク科などに見られる。

下位概念

かいがいねん カヰ― [3] 【下位概念】
〔論〕 二つの概念が包括・被包括の関係にある時,包括される方の概念。例えば「人間」に対する「男」や「女」。低級概念。
⇔上位概念

下作

したさく [0] 【下作】 (名)スル
「小作(コサク)」に同じ。「此藁葺(ワラブキ)は忠三郎とて―あてた小百姓/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」

下作

げさく [0] 【下作】
■一■ (名)
中世,名主・作人の下に属して小作すること。
■二■ (名・形動ナリ)
(1)下等な作品。できの悪い作品。
⇔上作
(2)品が悪い・こと(さま)。下品。「随分―なる形(ナリ)にて/歌舞伎・韓人漢文」

下作人

げさくにん 【下作人】
下作{■一■}に従事する荘園農民の最下級の階層。

下侍

しもざむらい 【下侍】
下級の侍。格式の低い武士。

下侍

しもさぶらい 【下侍】
清涼殿の殿上の間の南にある,侍臣たちの詰め所。また,遊宴の場所。畳敷きで,炭櫃(スビツ)の設備があった。「或は殿上の―この掃部寮に仰せて/宴曲集」
→清涼殿

下値

したね [0][2] 【下値】
(1)取引で,それまでよりも安い値段。
⇔上値(ウワネ)
(2)代金の一部に充当される下取りの値段。

下働き

したばたらき [3] 【下働き】
(1)他人の下で働くこと。目立たない雑務などをすること。また,その人。下回り。
(2)炊事・掃除などの雑事をすること。また,その人。下回り。

下働き

したばたらき【下働き】
<do> hackwork <for> (仕事);→英和
[人]an underworker;an assistant.→英和

下僕

げぼく [0] 【下僕】
召し使いの男。下男。

下僚

かりょう [0] 【下僚】
地位が下の役人。下役(シタヤク)。

下元

かげん [0] 【下元】
三元の一。陰暦一〇月一五日の称。

下克上

げこくじょう [3] 【下克上・下剋上】
〔「下,上に剋(カ)つ」の意〕
下の者が上の者をしのぎ倒すこと。特に,室町中期から戦国時代にかけてあらわれた,伝統的権威・価値体系を否定し,力によって権力を奪い取るという社会風潮。国一揆や戦国大名の多くはこうした風潮の中から生まれた。

下冷え

したびえ [0] 【下冷え】 (名)スル
体のしんまで冷え込むような感じのすること。そこびえ。「―する寒さ」

下刈

したがり [0] 【下刈(り)】 (名)スル
植え付けた苗木の生長の妨げになる雑草や低木を刈り取ること。夏期に一〜二回,数年間行う。中刈り。

下刈り

したがり [0] 【下刈(り)】 (名)スル
植え付けた苗木の生長の妨げになる雑草や低木を刈り取ること。夏期に一〜二回,数年間行う。中刈り。

下刷

したずり [0] 【下刷(り)】 (名)スル
組版・版木のでき上がったとき,試みに行う印刷。ためし刷り。

下刷り

したずり [0] 【下刷(り)】 (名)スル
組版・版木のでき上がったとき,試みに行う印刷。ためし刷り。

下刻

げこく [0] 【下刻】
江戸時代,一刻(二時間)を三分した,最後の部分。
→上刻
→中刻

下刻

かこく [0] 【下刻】
河流や氷河などの流動体が,その底の岩盤を削り取り,低下させる働き。下方浸食。

下剃り

したぞり [0] 【下剃り】 (名)スル
(1)ひげなどを本剃りする前に,あらかじめざっと剃ること。
(2)江戸時代,床屋の徒弟。

下剋上

げこくじょう [3] 【下克上・下剋上】
〔「下,上に剋(カ)つ」の意〕
下の者が上の者をしのぎ倒すこと。特に,室町中期から戦国時代にかけてあらわれた,伝統的権威・価値体系を否定し,力によって権力を奪い取るという社会風潮。国一揆や戦国大名の多くはこうした風潮の中から生まれた。

下剋上である

げこくじょう【下剋上である】
The tail wags the dog.→英和

下前

したまえ [0] 【下前】
着物の前を合わせたとき,内側になる側。下交(シタガ)い。下交え。
⇔上前(ウワマエ)

下剤

げざい [0] 【下剤】
排便を促すために用いる薬剤。ひまし油など。下し薬。「―を掛ける」
→緩下剤
→峻下剤(シユンゲザイ)

下剤

げざい【下剤(をかける)】
(give a person,use) a purgative[laxative (緩下剤)].→英和

下劣

げれつ [0] 【下劣】 (名・形動)[文]ナリ
人柄や態度が下品で,他人に対して守るべき節度を欠いていること。品性が卑しいこと。また,そのさま。「―な趣味」「―きわまる根性」
[派生] ――さ(名)

下劣な

げれつ【下劣な】
mean[base] <fellow> ;→英和
vulgar <taste> .→英和

下勝ち

しもがち 【下勝ち】 (形動ナリ)
下の方が大きいこと。しもぶくれ。「額つきこよなうはれたるに,なほ―なる面(オモ)やうは/源氏(末摘花)」

下化冥闇

げけみょうあん 【下化冥闇】
〔冥闇は衆生の迷いの深いことのたとえ〕
「下化衆生(ゲケシユジヨウ)」に同じ。

下化衆生

げけしゅじょう 【下化衆生】
〔仏〕 菩薩が,衆生を教化済度すること。下化冥闇(ミヨウアン)。
⇔上求(ジヨウグ)菩提

下北半島

しもきたはんとう 【下北半島】
青森県北東部から北海道に向けて斧(オノ)状に突出する本州最北端の半島。恐山(オソレヤマ)山地が主体部を占める。斗南(トナミ)半島。

下北半島国定公園

しもきたはんとうこくていこうえん 【下北半島国定公園】
下北半島の北西部,山地と海岸の景勝地からなる国定公園。恐山などの火山,仏ヶ浦一帯の断層海岸などが主要部。

下北面

げほくめん 【下北面】
北面の武士のうち,六位のもの。かほくめん。
⇔上北面

下北面

かほくめん 【下北面】
⇒げほくめん(下北面)

下午

かご [1] 【下午】
午(ウマ)の刻を過ぎた頃。ひるすぎ。午後。
⇔上午

下半

かはん [0] 【下半】
物の下半分。
⇔上半

下半期

しもはんき【下半期】
the latter half of the year.→英和

下半期

しもはんき [3] 【下半期】
一年を二期に分けた,あとの方の半年。下期。
⇔上半期

下半身

しもはんしん [3] 【下半身】
「かはんしん(下半身)」に同じ。

下半身

かはんしん [2] 【下半身】
人のからだの,腰から下の部分。しもはんしん。
⇔上半身

下半身

かはんしん【下半身】
the lower half of the body.→英和

下卑

げび 【下卑】
下品で卑しいこと。意地きたないこと。「よく―を言ふやつだ/洒落本・通言総籬」

下卑た

げびた【下卑た】
vulgar;→英和
coarse.→英和
⇒下品.

下卑る

げ・びる [2] 【下卑る】 (動バ上一)[文]バ上一
〔「下(ゲ)」の動詞化〕
品(ヒン)がなく,いやしく見える。下品である。「顔つきが―・びてきた」「―・びた笑い」

下原稿

したげんこう [3] 【下原稿】
下書きの原稿。草稿。

下取り

したどり [0] 【下取り】 (名)スル
売買のとき,買い手がすでに所有している古い品を売り手が引き取って,その評価額だけ新品の代金を割り引くこと。「車を―に出す」

下取り品

したどり【下取り品】
a trade-in.〜してもらう trade in <one's old car for a new one> .

下取り焙烙

したとりほうろく [5] 【下取り焙烙】
茶道で,炉の中をならすとき,熾炭(オコシズミ)を取り入れる焙烙。底取り焙烙。

下口

しもぐち 【下口】
裏口。後ろの入り口。「局の―へんにたたずんで聞けば/平家 10」

下句

しもく [2] 【下句】
「下の句」に同じ。

下台所

しもだいどころ [3] 【下台所】
貴人の家で,家臣・召し使いなどが料理をしたり食事をしたりする所。
⇔上台所

下司

げし 【下司】
〔「げす」とも〕
(1)下級の官人。したづかさ。「六波羅のはや使,―の次郎友方,鞭鐙を合せかけ来り/浄瑠璃・平家女護島」
(2)鎌倉・室町時代,荘園の現地にあって実務をつかさどる荘官の一。預所(アズカリドコロ)以上の在地しない荘官などを上司・中司といったのに対する。

下司

したづかさ 【下司】
(1)地位の低い役人。げし。げす。「式部省の―/浄瑠璃・菅原」
(2)部下の役人。したやく。「此国の受領の―/読本・雨月(蛇性の婬)」

下司

げす [0][2] 【下種・下衆・下司】 (名・形動)
(1)品性が下劣なこと。また,そのような人やさま。「―な考え」
(2)身分の低い者。素性のいやしい者。下賤な者。
⇔上種(ジヨウズ)
「―下郎」「女も男もいと―にはあらざりけれど/大和 148」
(3)召し使い。「食(メシ)たかせける女のむめといふ―なり/浮世草子・五人女 4」
(4)(「下司」と書く)「げし(下司)」に同じ。

下名

かめい [1][0] 【下名】
■一■ (名)
以下に記した氏名。また,その者。
■二■ (代)
一人称。自分をへりくだっていう語。わたくし。「何卒―まで御通知被成下度(ナシクダサレタク)/当世書生気質(逍遥)」

下向

げこう [0][1] 【下向】 (名)スル
(1)高い所から低い所へ下りて行くこと。
(2)都から地方へ行くこと。「以策といふものを,京都から―させる/阿部一族(鴎外)」
(3)「還向(ゲコウ)」に同じ。

下向き

したむき [0] 【下向き】
(1)下を向いていること。「―の姿勢」
(2)物事が衰え始めること。「商売が―になる」
(3)相場・物価が下がり始めること。「市場は―だ」
⇔上(ウワ)向き

下向きになる

したむき【下向きになる】
look down(ward);show a downward tendency (物価が).

下向く

したむ・く [3] 【下向く】 (動カ五[四])
(1)下方を向く。
(2)衰える。「家運が―・いてくる」
(3)相場・物価が下落に向かうこと。「ダウが―・く」
⇔上(ウワ)向く

下呂

げろ 【下呂】
岐阜県東部,益田(マシタ)郡の町。飛騨街道の旧宿場町。益田川沿いの温泉町として知られる。
→下呂温泉

下呂温泉

げろおんせん 【下呂温泉】
岐阜県下呂町にある温泉。有馬・草津とともに古来名湯とされる。硫化水素泉。

下味

したあじ [0] 【下味】
(1)料理の材料に塩・醤油などであらかじめ味をつけておくこと。また,その味。「―をつける」
(2)相場が下がりぎみになること。

下命

かめい [0][1] 【下命】 (名)スル
(1)命令をくだすこと。「御―を賜る」
(2)品物・仕事などの注文。注文を受ける側の者が言う。「ぜひ当方に御―下さい」

下命処分

かめいしょぶん [4] 【下命処分】
〔法〕 法規に定められた義務(作為・不作為・給付・受忍の義務)を特定人に命ずる行政処分。不作為を命ずることを特に禁止という。

下品

げひん [2] 【下品】 (名・形動)[文]ナリ
(1)言動などに卑しさが感じられる・こと(さま)。品(ヒン)が悪いさま。「―な笑い」「―な話」
(2)下等な・こと(もの)。
⇔上品
[派生] ――さ(名)

下品

げぼん [0] 【下品】
(1)〔仏〕 極楽往生を九段階に分けた九品(クボン)の下位の三段階。下品上生・下品中生・下品下生の三。
(2)品質・価値などが最低であること。下等。「―の人には娶じ,上品の人に娶がむ/今昔 3」

下品な

げひん【下品な】
vulgar;→英和
coarse;→英和
indecent;→英和
in bad taste.

下品下生

げぼんげしょう [0] 【下品下生】
〔仏〕 九品(クホン)の最下位の段階。下下生。

下唇

したくちびる [4][3] 【下唇】
下側のくちびる。
⇔上唇(ウワクチビル)

下唇

したくちびる【下唇】
the lower lip.

下唇

かしん [0] 【下唇】
(1)下のくちびる。
(2)節足動物の口器の一部。昆虫では小顎(コアゴ)の後方にあり,頭部付属肢の最後方のものが変形したもの。甲殻類では大顎の後方に位置し,皮膚の突起物からなる。
→大顎
→小顎
(3)唇形花冠または唇形の萼の下側の部分。
⇔上唇
→唇形花冠

下問

かもん [0] 【下問】 (名)スル
目下の者に質問すること。質問する人を敬っていう語。下聞。「御―を受ける」「省内の事を種々(イロイロ)―されて/社会百面相(魯庵)」

下問ひ

したどい 【下問ひ・下訪ひ】
心中ひそかに異性を思うこと。「―に,わがとふ妹を/古事記(下)」

下問屋

しもどいや 【下問屋】
商品の取次をする,規模の小さい問屋。
⇔上(カミ)問屋
「上問屋・―数を知らず/浮世草子・一代女 5」
〔一説に,北国・西国など地方相手の問屋とする〕

下回り

したまわり [3][0] 【下回り】
(1)「下働(シタバタラ)き」に同じ。「―の作業者」
(2)歌舞伎などの芝居で,下級の役者。

下回る

したまわる【下回る】
be lower[less]than;fall below.

下回る

したまわ・る [4][3] 【下回る・下廻る】 (動ラ五[四])
ある目標や基準よりも数量が下になる。
⇔上回る
「学力が平均を―・る」「予想を―・る不成績」

下図

かず [1] 【下図】
下に示した図。
⇔上図
「―参照」

下図

したず [0] 【下図】
下書きの図・絵。下絵。「―を書く」

下国

げこく [0] 【下国】 (名)スル
(1)律令制で,国を面積や人口などで四等に分けたうちの最下等の国。延喜式では,和泉・伊賀・志摩・伊豆・飛騨・隠岐・淡路・壱岐・対馬。
→大国
→上国
→中国
(2)都から国もとへ行くこと。

下土

かど [1] 【下土】
〔「かと」とも〕
下界。大地。
⇔上天

下土器

したかわらけ 【下土器】
容器からこぼれる酒などの液体を受けるために,容器の下に置く皿。したいれ。

下地

したじ【下地】
(1)[基礎]groundwork;→英和
foundation;→英和
preparations (準備);grounding (素養);→英和
aptitude (素質).→英和
(2) soy (醤油).→英和

下地

げじ [1] 【下地】
(1)〔仏〕 菩薩の修行の十地のうち,低い方の地位。
(2)〔仏〕 三界のうち,劣っている境界。欲界。下界。
(3)下等の地位。「―の者なりけれども,心ざま事に触れて尋常なりけり/沙石 7」
(4)(天上に対して)地上。「―の人,何をか行なひて供養することを得ん/今昔 3」

下地

したじ [0] 【下地】
(1)物事が成立する土台となっているもの。物事の基礎。「―があるから上達も早い」「―ができていたとみえてすぐ酔いつぶれた」「其間に勉強して他(ホカ)の方面へ出る―を作らう/破戒(藤村)」
(2)加工・仕上げなどをする土台。特に,壁下地・塗り下地。
(3)生まれつきもっているもの。資質。天性。「賢き―無くして,俄に菩薩になり難かるべし/沙石 3」
(4)〔吸い物の土台の意〕
醤油。また,醤油を主にしただし汁やつけ汁。「割り―」
(5)ずっと前。もともと。以前から。副詞的にも用いる。「先づ―のが済みましてからの事/浮世草子・置土産 4」「今の分(ワケ)ある様子では―から懇(ネンゴロ)で/浮世草子・禁短気」
(6)一人前になる前の,教育・見習い期間中の者。「野郎の―/浮世草子・禁短気」「番頭―/黄表紙・通風伊勢物語」
(7)中世,公領や荘園で所当・年貢の収益を生みだす土地そのもの。これらの収益を上分(ジヨウブン)といったのに対する。田畑・山林・塩浜など。

下地っ子

したじっこ [0] 【下地っ子】
芸妓に仕立てるために養育して,遊芸などを習わせておく少女。「此頃目見えに来て居る―が/人情本・梅児誉美(初)」

下地中分

したじちゅうぶん [4] 【下地中分】
鎌倉時代から南北朝時代にかけて行われた,荘園領主と地頭との間の年貢・所領争論に対する解決法の一。下地を二分し,互いの領有権を認めて侵犯しないようにした。地頭の荘園侵略に対抗する手段であったが,荘園制崩壊の一因ともなった。

下地師

したじし [3] 【下地師】
彫金の彫り下地を作ることを業とする者。

下地窓

したじまど [4] 【下地窓・助枝窓】
壁を塗り残したように壁下地の木舞(コマイ)を見せた窓。茶室や数寄屋(スキヤ)風書院などに用いられる。塗りさし窓。塗り残し窓。
下地窓[図]

下地馬

したじうま [3] 【下地馬】
⇒物射馬(モノイウマ)

下坂

しもさか 【下坂】
室町末期,近江国長浜の下坂に興った刀工の一派。のち多くは越前(エチゼン)に移住。代表的刀工に康継・貞国・兼法らがいる。
→葵(アオイ)下坂

下垂

かすい [0] 【下垂】 (名)スル
たれさがること。「胃―」「五弁花を―する」

下垂体

かすいたい [0] 【下垂体】
⇒脳下垂体(ノウカスイタイ)

下城

げじょう [0] 【下城】 (名)スル
(1)城から退出すること。退城。
⇔登城
(2)城を敵に明け渡すこと。開城。[日葡]

下塗

したぬり [0] 【下塗(り)】 (名)スル
建築・彫刻・工芸・絵画などの塗り重ねや塗装・壁塗りで,下地を塗ること。

下塗り

したぬり [0] 【下塗(り)】 (名)スル
建築・彫刻・工芸・絵画などの塗り重ねや塗装・壁塗りで,下地を塗ること。

下塗り

したぬり【下塗り(をする)】
(put) the undercoating;(give) the first coat.

下塵

かじん [0] 【下塵】
風下にいて浴びるほこり。後塵。

下士

かし【下士(官)】
a noncommissioned officer <N.C.O.> (陸軍);a petty officer <P.O.> (海軍).

下士

かし [1] 【下士】
(1)旧日本陸軍で,「下士官」の旧称。
(2)身分の低い武士。
⇔上士
(3)教養・品性の低い人。

下士官

かしかん [3][2] 【下士官】
軍隊の准士官の下,兵の上に位した官。旧陸軍では曹長・軍曹・伍長,旧海軍では上等・一・二等兵曹などをいう。下士。

下大静脈

かだいじょうみゃく [4] 【下大静脈】
魚類以外の脊椎動物で胸部以下の下半身の血液を集めて右心房に送る静脈。

下天

げてん [0] 【下天】
(1)天上界のうちすべてに劣っている天のこと。
(2)人間界のこと。「人間五十年―の内をくらぶれば夢まぼろしのごとくなり/幸若・敦盛」

下女

しもおんな 【下女】
(1)召し使いの女。げじょ。
⇔上女(カミオンナ)
(2)身分の低い女官。下級の女官。「―のきははさばかりうらやましきものはなし/枕草子 47」

下女

げじょ [1] 【下女】
(1)掃除・炊事など家庭内の雑用をするために雇われている女性。女中。
⇔下男
(2)身分の低い女。「内より怪しげなる―一人出会ひ/太平記 5」

下女中

しもじょちゅう [3] 【下女中】
台所仕事などをする女中。しもづかえ。
⇔上女中

下妻

しもつま 【下妻】
茨城県西部の市。もと城下町。稲作のほかナシ・野菜の栽培と養豚が盛ん。

下姓

かせい 【下姓】
⇒げしょう(下姓)

下姓

げしょう 【下姓】
生まれつきの身分が低いこと。素性が卑しいこと,またその者。かせい。
⇔上姓
「此の僧ども曳く優婆塞を見るに,―の人にこそ有るめれ/今昔 4」

下姿

したすがた [3] 【下姿】
冠も袍(ホウ)も着けない公家などの略装。

下姿

しもすがた [3] 【下姿】
(1)宮仕えする者が下にさがっているときの姿。冠・袍(ホウ)などを脱いでくつろいだ直衣(ノウシ)姿。
⇔上姿(ウエスガタ)
(2)公家(クゲ)が武家の裃(カミシモ)を着た姿。

下婢

かひ [1] 【下婢】
召し使いの女。下女。女中。はしため。

下学

かがく [1] 【下学】
手近なところから学ぶこと。

下学上達

かがくじょうたつ [1] 【下学上達】
〔論語(憲問)〕
手近なところから学んで,次第に深い学問に進んでいくこと。

下学集

かがくしゅう 【下学集】
国語辞書。編者は東麓破衲(トウロクノハノウ)とあるが未詳。二巻。1444年成立。当時の国語を意義に従って天地・時節など一八門に分け,簡単な用字法・語源を記す。末書として,山脇道円の増補した「増補下学集」(1669年刊)ほかがある。

下安し

したやす・し 【下安し】 (形ク)
〔「した」は心の意〕
(多く打ち消しを伴う)心安い。安心だ。「居なほり給ふ程も,げにぞ―・からぬ/源氏(宿木)」

下官

げかん [0] 【下官】
■一■ (名)
下級の官職・官吏。
■二■ (代)
一人称。官職についている人が,自分のことを謙遜していう語。「―対へて曰く/万葉(八五三詞)」

下官集

げかんしゅう ゲクワンシフ 【下官集】
歌学書。語学書。一巻。藤原定家著とされる。鎌倉初期成立。仮名で歌などを書く法式を述べたもので,仮名遣いに関する記述がある。

下宮

げぐう [2] 【下宮】
一つの神社にいくつかの社のあるとき,最も低いところにある神社。下社(シモシヤ)。
→上宮
→中宮

下家

したや [0] 【下家・下屋】
(1)母屋(オモヤ)に付属する小さな家。
(2)階下・縁の下など家屋の下側。「二階の口よりさし覗けば,男は―に顔を出し/浄瑠璃・曾根崎心中」

下家司

しもけいし 【下家司】
家司の下級(六位以下)の者。

下宿

げしゅく【下宿】
<change,take up one's> lodgings; <take> rooms;[下宿屋]a lodging[boarding]house; <米> a rooming house.〜する lodge[board, <米> room] <at a place,with a person> .→英和
‖下宿人 <take in> a lodger[boarder,roomer].下宿料 (the charge for) board and lodging.

下宿

したやど 【下宿】
(1)大名行列の供の者などが逗留する本陣以外の宿。
(2)江戸時代,訴訟人が奉行所・代官所へ出頭するときの休息所。

下宿

げしゅく [0] 【下宿】 (名)スル
(1)ある期間部屋代や食費などを払って他人の家の部屋を借りて生活すること。また,その家。「東京で―する」「―人」
(2)下等な旅館。したやど。

下宿屋

げしゅくや [0] 【下宿屋】
人を下宿させることを業とする家。

下寿

かじゅ [1] 【下寿】
長寿を三段階に分けた最も下の段階。六〇歳。一説に八〇歳。げじゅ。
→上寿
→中寿

下寿

げじゅ [1] 【下寿】
⇒かじゅ(下寿)

下局

かきょく [0] 【下局】
明治新政府の議事機関。1868年,上局とともに設置。上局の命により重要政務事項を審議。諸藩の藩士代表で構成。同年末,公議所に吸収。
→上局

下屋

しもや [2] 【下屋】
寝殿造りで,主な建物の後ろにあって召し使いなどが住み,調度などを置く建物。しものや。

下屋

したや [0] 【下家・下屋】
(1)母屋(オモヤ)に付属する小さな家。
(2)階下・縁の下など家屋の下側。「二階の口よりさし覗けば,男は―に顔を出し/浄瑠璃・曾根崎心中」

下屋

げや [1][0] 【下屋】
母屋(オモヤ)から差し出して作られた屋根。また,その下の空間。さしかけ。さしかけ屋根。

下屋形

したやかた [3] 【下屋形】
和船の,重層の屋形の最下層。

下屋敷

したやしき [3] 【下屋敷】
⇒しもやしき(下屋敷)

下屋敷

しもやしき [3] 【下屋敷】
江戸における大名屋敷のうち,郊外などに構えた控えの別邸。しもやかた。したやかた。したやしき。
→上屋敷(カミヤシキ)
→中屋敷

下属和音

かぞくわおん [4] 【下属和音】
下属音を根音とする三和音。主和音,属和音とともに和声上重要な機能をになう。長調では長三和音,短調では短三和音となる。

下属音

かぞくおん [3] 【下属音】
洋楽で,主音の五度下の音。ハ長調・ハ短調ではヘ音。サブドミナント。

下層

かそう [0] 【下層】
(1)幾重にも重なったものの下の部分・層。
(2)財産が少なく,地位の低い階層。「社会の―」
⇔上層

下層

かそう【下層】
a substratum;→英和
an underlayer.下層階級 the lower classes.

下層社会

かそうしゃかい [4] 【下層社会】
下層階級に属する人々が,集まってつくる固有の社会。

下層階級

かそうかいきゅう [4] 【下層階級】
財産が少なく,社会的地位も低い階層。また,その階層に属する人々。

下層雲

かそううん [2] 【下層雲】
地表から2千メートルぐらいまでに現れる層積雲・層雲をいう。

下履

したばき [0] 【下履(き)】
主に屋外ではく履物。
⇔上履(ウワバ)き

下履き

したばき [0] 【下履(き)】
主に屋外ではく履物。
⇔上履(ウワバ)き

下山

げざん [0] 【下山】 (名)スル
〔「げさん」とも〕
(1)山を下りること。
⇔登山
「無事―する」
(2)寺にこもって修行していた者が俗世間へ出ていくこと。

下山事件

しもやまじけん 【下山事件】
1949年(昭和24)7月,国鉄総裁下山定則が常磐線綾瀬駅付近で轢(レキ)死体となって発見された事件。当時,国鉄は大量人員整理を発表し,労働組合が反対闘争を組もうとした矢先であり,左翼勢力による他殺説が流された。このため,三鷹事件・松川事件とともに労働運動に大きな打撃となった。事件は他殺説・自殺説ともに決め手のないまま迷宮入りとなった。

下岡

しもおか シモヲカ 【下岡】
姓氏の一。

下岡蓮杖

しもおかれんじょう シモヲカレンヂヤウ 【下岡蓮杖】
(1823-1914) 幕末・明治初期の写真家。伊豆下田生まれ。写真術を志し,米人ヒュースケン等に技術を学ぶ。横浜に写真館を開業,多くの写真師を育成した。

下巻

げかん [0] 【下巻】
書物を二つまたは三つに分けた場合の,最後の一まとまり。

下席

しもせき [0] 【下席】
寄席で,その月の下旬の興行。

下帯

したおび【下帯】
a loincloth.→英和

下帯

したおび [0] 【下帯】
(1)肌に直接着けて陰部をおおう布。ふんどしや腰巻をいう。
(2)装束の下,小袖の上に締める帯。したひも。したのおび。

下帯の祝

したおびのいわい 【下帯の祝(い)】
通過儀礼の一。昔,成人した男子が初めて下帯を着けるときにした祝い事。褌(フンドシ)祝い。褌(ヘコ)祝い。

下帯の祝い

したおびのいわい 【下帯の祝(い)】
通過儀礼の一。昔,成人した男子が初めて下帯を着けるときにした祝い事。褌(フンドシ)祝い。褌(ヘコ)祝い。

下平

かひょう [0] 【下平】
(1)中国の韻書の分類の一。「広韻」などで,平声の収録漢字が多いことから,それを便宜的に上下に二分した後半。下平声。
(2)中国語の声調で,第二声の別名。陽平声。北京音では昇り調子で語尾の音を高く発音する。
⇔上平(ジヨウヒヨウ)

下底

かてい [0] 【下底】
台形の相対する平行な辺のうち,下側の一辺。
⇔上底

下店

したみせ [0] 【下店・下見世】
蔀(シトミ)の上部をつり上げ,下部を前に倒して店の縁側としたつくり。

下座

げざ [1] 【下座】 (名)スル
(1)しも座。末座。
⇔上座
(2)座を下りてひれ伏すこと。貴人に対する敬礼。「婢等は『お入来(イデ)でなさいまし』と襷を外しながらばたばた―をする/二人女房(紅葉)」
→土下座
(3)歌舞伎で,囃子方(ハヤシカタ)が観客に姿を見せずに演奏する場所。舞台の下手(シモテ)にあり,舞台との境の窓に黒御簾(クロミス)を下げて客席からの視線をさえぎる。囃子方や下座音楽をさしてもいう。黒御簾。陰(カゲ)。外座。
(4)禅宗で,師が説法を終えて,その座からおりること。
(5)下臈(ゲロウ)のこと。

下座

げざ【下座】
[舞台]the right-hand side of the stage.→英和

下座

しもざ [0] 【下座】
目下の者が座る座席。
⇔上座(カミザ)

下座に座る

しもざ【下座に座る】
take a lower seat.

下座台

げざだい 【下座台】
江戸時代,城門・番所などにあった下座見の座席。

下座唄

げざうた [2] 【下座唄】
下座音楽のうち唄のあるものの総称。多くは舞台上の場面の雰囲気を出すもの。陰唄(カゲウタ)。

下座見

げざみ 【下座見】
江戸時代,城門番所の下座台にいて,諸大名および老中・若年寄・目付などの登城・下城を知らせ下座の注意を与える職。

下座触れ

げざぶれ 【下座触れ】
江戸時代,貴人の通行に先立って,前駆(サキガケ)の者が下座するように触れて歩くこと。

下座音楽

げざおんがく [3] 【下座音楽】
歌舞伎で,芝居の効果音楽または出囃子(デバヤシ)の助奏として,下座で演奏する音楽。唄と三味線と鳴り物が用いられる。陰囃子(カゲバヤシ)。

下延ふ

したは・う 【下延ふ】 (動ハ下二)
心の中で恋しく思う。「白玉の人のその名をなかなかに言(コト)を―・へ/万葉 1792」

下廻る

したまわ・る [4][3] 【下回る・下廻る】 (動ラ五[四])
ある目標や基準よりも数量が下になる。
⇔上回る
「学力が平均を―・る」「予想を―・る不成績」

下弦

かげん【下弦】
[月が] <in> the last quarter.〜の月 a waning moon.

下弦

かげん [0] 【下弦】
満月から新月に至る中間頃の月。陰暦二二,三日頃,太陽との黄経差が二七〇度になるときの月。月の左側が膨らみ,入りの際半月の弦が下向きとなる。
⇔上弦

下張

したばり [0] 【下張(り)】 (名)スル
襖(フスマ)・壁などの上張(ウワバ)りの仕上げをよくするため,下地に張る紙や布。また,それを張ること。
⇔上張り

下張り

したばり [0] 【下張(り)】 (名)スル
襖(フスマ)・壁などの上張(ウワバ)りの仕上げをよくするため,下地に張る紙や布。また,それを張ること。
⇔上張り

下形

したかた 【下形】
(1)「形木(カタギ)」に同じ。「物の―絵様などをも御覧じ入れつつ/源氏(梅枝)」
(2)下地。素質。また,それを備えた候補者。「公の御後見となるべかめる―なるを/源氏(藤袴)」
(3)下地となる心得。あらかじめ知っておくべき作法。「物の心知り給ふべき―を聞え知らせ給ふ/源氏(鈴虫)」

下役

したやく [0] 【下役】
(1)役所・会社などで,自分の下にいる者。部下。
⇔上役(ウワヤク)
(2)地位の低い役人。下級の役人。

下役

したやく【下役】
a subordinate (official).→英和
⇒下っ端.

下待つ

したま・つ 【下待つ】 (動タ四)
〔「した」は心の意〕
内心ひそかに待ち受ける。心待ちにする。「又の日待てど文もおこせず。その夜―・ちけれど/大和 103」

下御

げぎょ 【下御】
天皇や三后が乗り物から降りることを敬っていう語。「常のごとく―なりて/建武年中行事」

下御所

しもごしょ [3] 【下御所】
将軍家または大臣家以上の公卿の家で,隠居している者が同時に数人いる場合,年の若い者。
→上御所
→中御所

下心

したごころ【下心(がある)】
(have) a secret desire[wish,intention].

下心

したごころ [3] 【下心】
(1)心の底で,ひそかに考えていること。たくらみ。もくろみ。「妙に親切なのは何か―があるのだろう」
(2)本心。内心。真意。「我(ア)が―木の葉知るらむ/万葉 1304」
(3)漢字の脚の一。「忝」「恭」などの「�」,「念」「思」などの「心」の部分。

下思ひ

したおもい 【下思ひ】
〔「した」は心の意〕
心の中に隠して顔や言葉に表さない感情。したもい。「人皆知りぬわが―は/万葉 2468」

下思ひ

したもい 【下思ひ】
「したおもい(下思)」に同じ。「―に嘆かふ我が背/万葉 3973」

下恋

したごい 【下恋】
表に出さないで心中ひそかに恋い慕うこと。「―に思ひうらぶれ/万葉 3978」

下情

かじょう [0] 【下情】
庶民の生活の実情や人情。しもじもの様子。「―に通じた政治家」

下意

かい [1] 【下意】
しもじもの者の意思。大衆の考え・意見。民意。
⇔上意
「―上達」

下意上達

かいじょうたつ [1] 【下意上達】
一般の人の考え・意見などが,上位の人に達すること。
→上意下達

下意識

かいしき [2] 【下意識】
⇒前意識(ゼンイシキ)

下愚

かぐ [1] 【下愚】
〔論語(陽貨)〕
大層愚かなこと。また,その人。至愚。「世俗の事に携りて生涯を暮すは,―の人なり/徒然 151」
→上知と下愚とは移らず

下慣らし

したならし [3] 【下慣らし】
準備のために慣らしておくこと。下稽古(ゲイコ)。

下戸

げこ [1] 【下戸】
(1)酒が飲めない人。
⇔上戸(ジヨウゴ)
(2)律令制で,四等戸(大戸・上戸・中戸・下戸)の最下級。一戸に正丁(セイテイ)が二人または三人いる戸。

下戸

げこ【下戸】
a poor drinker;[禁酒家]a nondrinker;a teetotaler.→英和

下手

へた [2] 【下手】 (名・形動)[文]ナリ
(1)技術などのうまくない・こと(さま)。そのような人をもいう。
⇔上手(ジヨウズ)
「字の―な人」「―だがよく歌う」
(2)(悪い結果を招くような)手ぎわの悪いこと。思慮の足りないこと。また,そのさま。「―な事を言うとかえってよくない」「―に手を出すな」
(3)中途半端なこと。なまなかなこと。また,そのさま。「―な学者より精通している」
[派生] ――さ(名)

下手

しもて【下手】
(1) the lower part.(2)[舞台]the left of the stage (観客から見て).→英和

下手

しもて [0][3] 【下手】
(1)川の下流の方。「この川の―に大きな橋がある」
(2)地勢的に見て,低い方。「道の―にある畑」
(3)演劇において客席から舞台を見たときの左側のこと。撮影においては,カメラのファインダーから見て左側のこと。「一人の男が―から登場する」
⇔上手(カミテ)

下手

したて [0] 【下手】
〔「したで」とも〕
(1)下の方。下の方の場所。また,川下や風下。しもて。「丘の―に陣を取る」
(2)相撲で相手の差し手の下に差した組み手。また,その腕。
⇔上手(ウワテ)
(3)囲碁・将棋などで,棋力の劣る方の指し手。
⇔上手(ウワテ)
(4)学問・技芸・人格などが他の人より劣ること。
⇔上手(ウワテ)

下手な

へた【下手な】
clumsy;→英和
poor <picture> ;→英和
unskillful.→英和
…が〜だ be bad[not good]at…;be a poor hand at <doing> .話が〜だ be a poor speaker.字が〜だ write a bad hand.

下手人

げしゅにん [0][2] 【下手人】
〔中世・近世には「げしにん」。「下手」は物事に手を下す意〕
(1)人を殺した人。殺人犯。「同心が―を捕らえる」
(2)悪事の張本人。「仲正が所行しかるべからずとて,―など召し出されんずるにて/著聞 16」
(3)江戸時代,庶民に科された斬首の刑。殺人犯およびそれに準ずる罪に適用された。庶民に対する死刑のうち最も軽いもの。

下手人

げしにん [0] 【解死人・下死人・下手人】
(1)中世,殺害事件に関して,直接の加害者の属する集団から,被害者側に身代わりとしてさしだされた者。
(2)「げしゅにん(下手人)」に同じ。

下手人

げしゅにん【下手人】
a murderer.→英和

下手出し投げ

したてだしなげ [0] 【下手出し投げ】
相撲の決まり手の一。上手側のからだを開いて下手回しから投げを打つ技。

下手回し

したてまわし [4] 【下手回し】
帆船を風上に向けて進めるときの操船法。ジグザグの針路を取って進めるとき,風を受ける側を変えるのに,船首を風下側に回すこと。

下手巧者

へたごうしゃ [3] 【下手巧者】
下手ではあるが,熟練したようすが見えること。また,下手なくせにうわべだけをうまく見せかけていること。

下手投げ

したてなげ [0] 【下手投げ】
(1)相撲の決まり手の一。下手で相手のまわしを引いて投げる技。
(2)野球で,アンダー-スローのこと。

下手投げ

したてなげ【下手投げ】
an underarm throw (相撲の);《野》an underhand throw.

下手捻り

したてひねり [4] 【下手捻り】
相撲の決まり手の一。下手で相手のまわしを引いて差し手の側へひねり倒す技。

下手物

げてもの【下手物】
a product of folkcraft;an odd thing;a grotesquerie.下手物趣味 <have> very strange likings <for> .

下手物

げてもの [0] 【下手物】
(1)大衆向けの値段のやすいもの。並の品。
⇔上手(ジヨウテ)物
(2)一般の人からは価値を認められない風変わりなもの。珍奇なもの。「―趣味」

下手糞

へたくそ [4][0] 【下手糞】 (名・形動)
〔「下手」を強め,けなしていう〕
(技術などの)非常にまずい・こと(さま)。そのような人をもいう。「―な字」「あの―め」

下打ち合せ

したうちあわせ [0][3] 【下打ち合(わ)せ】
「下相談」に同じ。

下打ち合わせ

したうちあわせ [0][3] 【下打ち合(わ)せ】
「下相談」に同じ。

下押し

したおし [0] 【下押し】
(1)下の方へ押すこと。
(2)取引市場の相場が下がる傾向にあること。

下拙

げせつ 【下拙】
■一■ (名・形動ナリ)
卑しいこと。品のないこと。また,そのさま。[日葡]
■二■ (代)
一人称。男子が自分をへりくだっていう語。わたくし。拙者。「―ことは狩野の四郎二郎元信と申すわづかの絵かき/浄瑠璃・反魂香」

下括り

げぐくり 【下括り】
指貫などの裾を足首のところでくくること。
⇔上括(シヨウクク)り

下拵え

したごしらえ [3] 【下拵え】 (名)スル
(1)本ごしらえの前に,準備をしておくこと。
(2)料理などで,あらかじめ材料に手を加えて準備しておくこと。「料理の―」

下拵え

したごしらえ【下拵え】
<make> preparations[preliminary arrangements].

下掃除

しもそうじ [3] 【下掃除】
便所の掃除。

下掛かり

しもがかり [3] 【下掛(か)り】
(1)しもがかること。特に性を話題にした,みだらな話。「―のネタ」
(2)能楽における金春・金剛・喜多の三流の称。京都に住んだ観世・宝生の二流を上掛(カミガカリ)というのに対して,奈良に住んでいたところからいう。大和掛。
→上掛

下掛かる

しもがか・る [4] 【下掛(か)る】 (動ラ五[四])
〔人間の下半身に関する話をする意〕
下品な話になる。「話が,だいぶ―・ってきた」

下掛り

しもがかり [3] 【下掛(か)り】
(1)しもがかること。特に性を話題にした,みだらな話。「―のネタ」
(2)能楽における金春・金剛・喜多の三流の称。京都に住んだ観世・宝生の二流を上掛(カミガカリ)というのに対して,奈良に住んでいたところからいう。大和掛。
→上掛

下掛る

しもがか・る [4] 【下掛(か)る】 (動ラ五[四])
〔人間の下半身に関する話をする意〕
下品な話になる。「話が,だいぶ―・ってきた」

下掛宝生流

しもがかりほうしょうりゅう 【下掛宝生流】
能楽ワキ方の流派。シテ方宝生流に対しワキ宝生ともいう。江戸時代,ワキ方春藤流より派生してシテ方宝生流の座付きとなった。

下掲

かけい [0] 【下掲】
下方に掲示すること。あるものの次に掲げること。また,そのもの。

下掻き

したがき [0] 【下掻き】
⇒下染(シタゾ)め

下撚り

したより [0] 【下撚り】
諸撚(モロヨ)り糸・双糸などを作るとき,初めに単糸にかける撚り。

下放運動

かほううんどう カハウ― [4] 【下放運動】
⇒下郷運動(カキヨウウンドウ)

下散

げさん 【下散】
鎧(ヨロイ)の草摺(クサズリ)。普通,当世具足の草摺にいう。「―が日数もたたないにひつちぎれたが/雑兵物語」

下敷

したじき【下敷】
a desk pad.〜になる be crushed[pressed,pinned] <under> .

下敷

したじき [0] 【下敷(き)】
(1)物の下に敷くもの。「花瓶の―」
(2)物の下に敷かれること。「倒れた木の―になる」
(3)創作・学説などのもととなったもの。「今昔物語を―にした小説」
(4)紙に鉛筆などで書くとき,紙の下に入れる薄い板。また,習字などに用いる,字配りの目安を書いた敷物。

下敷き

したじき [0] 【下敷(き)】
(1)物の下に敷くもの。「花瓶の―」
(2)物の下に敷かれること。「倒れた木の―になる」
(3)創作・学説などのもととなったもの。「今昔物語を―にした小説」
(4)紙に鉛筆などで書くとき,紙の下に入れる薄い板。また,習字などに用いる,字配りの目安を書いた敷物。

下文

くだしぶみ [0] 【下文】
上位者の意志を下位者に伝える公文書。冒頭に「下」と書き,普通は,その下にあて先を記す。院庁下文・摂関家政所(マンドコロ)下文・将軍家政所下文など,平安・鎌倉時代に多く用いられた。

下方

したかた [0] 【下方】
〔「したがた」とも〕
(1)下の方。下。
(2)町人や農民。また,その階級。
〔ヘボン(三版)〕
(3)舞踊・歌舞伎などで,囃子方(ハヤシカタ)のこと。

下方

かほう [0] 【下方】
ものの下の方。下の部分。
⇔上方

下方硬直性

かほうこうちょくせい [0] 【下方硬直性】
商品価格や賃金水準が,上昇はするが下落はしにくい性質をもつこと。現代の資本主義の制度的特徴とされる。

下方置換

かほうちかん [4] 【下方置換】
空気より比重の大きい気体を捕集する方法。発生装置から出てくる気体を,口を上方に向けた容器に導き,容器中の空気を追い出しつつ容器内に満たしていくこと。

下日

かじつ 【下日】
非番の日。
⇔上日(ジヨウニチ)
[俚言集覧]

下旬

げじゅん [0] 【下旬】
月末の一〇日間。二一日から末日まで。
→上旬
→中旬

下旬

げじゅん【下旬】
the latter part[the last ten days]of a month.→英和
5月〜に toward the end of May;late in May.

下書

げしょ 【下書】
したがき。

下書き

したがき [0] 【下書き】 (名)スル
(1)清書する前に,準備のために書くこと。また,そのもの。
(2)文章などを試みに書くこと。また,その原稿。草稿。

下書き

したがき【下書き】
a draft.→英和
〜をする make a draft[rough copy] <of> ;draft.

下期

しもき [2] 【下期】
一年を二つに分けた,その後半の期間。下半期。
⇔上期
「―の決算」

下木

かぼく [0] 【下木】
森林で,上層の樹木の下に生育する高さの低い樹木。
⇔上木(ジヨウボク)

下木

したき [0] 【下木】
(1)林の下などに生えている低い木。
(2)〔多く「したぎ」という〕
庭園などで,背の高い樹木に対し,比較的背の低い樹木全般の呼称。

下村

しもむら 【下村】
姓氏の一。

下村海南

しもむらかいなん 【下村海南】
(1875-1957) ジャーナリスト・政治家。和歌山県生まれ。本名,宏。東大卒。朝日新聞社に入社,のち副社長。勅選貴族院議員。第二次大戦終戦時,鈴木内閣の国務相・情報局総裁。著「終戦秘史」など。

下村湖人

しもむらこじん 【下村湖人】
(1884-1955) 教育家・小説家。佐賀県生まれ。本名,虎六郎。中学校校長を経て社会教育に尽力。自伝的な成長小説「次郎物語」は,その理想主義と自由主義的教育思想により多くの読者を得た。

下村観山

しもむらかんざん 【下村観山】
(1873-1930) 日本画家。和歌山県生まれ。狩野芳崖・橋本雅邦に師事。日本美術院創立に参加。漢画・大和絵・琳派などの技法を復活させ,気品に満ちた美しい色彩の作品を描いた。代表作「大原御幸」「弱法師」「白狐」など。

下松

くだまつ 【下松】
山口県南東部の市。周防灘(スオウナダ)に臨み,もと製塩が盛んであった。現在は重化学工業が発達。

下枝

したえだ [0] 【下枝】
木の下部の方にある枝。したえ。しずえ。
⇔上枝(ウワエダ)

下枝

しずえ シヅ― 【下枝】
下の方の枝。したえ。したえだ。
⇔上枝(ホツエ)
「上枝は鳥居枯らし―は人取り枯らし/古事記(中)」

下染

したぞめ [0] 【下染(め)】 (名)スル
(1)二種以上の染料で染めるとき,初めの染料で染める工程。
→上掛け
(2)素性。「地体,だんなの―はの,重井筒屋といふ南の茶屋の弟で/浄瑠璃・重井筒(上)」
(3)「襯染(シンゼン)」に同じ。「彼(カノ)小説作り物語に比せば趣向の―に略(ホボ)類せり/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」

下染め

したぞめ [0] 【下染(め)】 (名)スル
(1)二種以上の染料で染めるとき,初めの染料で染める工程。
→上掛け
(2)素性。「地体,だんなの―はの,重井筒屋といふ南の茶屋の弟で/浄瑠璃・重井筒(上)」
(3)「襯染(シンゼン)」に同じ。「彼(カノ)小説作り物語に比せば趣向の―に略(ホボ)類せり/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」

下校

げこう [0] 【下校】 (名)スル
授業などが終わって,児童・生徒が学校を出て帰ること。
⇔登校
「早く―しなさい」

下校する

げこう【下校する】
come home from school.

下根

げこん [0] 【下根】
〔仏〕 仏道修行の素質・能力の劣ったもの。下機根。下機。
→上根
→中根

下梳き

したすき [0] 【下梳き】
髪を結う準備に,よく髪をすいておくこと。また,それをする人。

下検分

したけんぶん [3] 【下検分】 (名)スル
あらかじめ調べること。下見。「発掘予定地を―する」

下検分

したけんぶん【下検分(をする)】
(make) a preliminary inspection.

下様

しもざま [0][2] 【下様】
〔「しもさま」とも〕
(1)下の方。
⇔上様
「軒のつまの草は…―にはびこりて/宇津保(楼上・上)」
(2)身分・教養の低い者。一般庶民。しもじも。「―の人の物語は耳驚く事のみあり/徒然 73」
(3)京都で下京方面。「―に行とまりて家有/宇治拾遺 4」

下樋

したび [0] 【下樋】
〔「したひ」とも〕
(1)地中にうずめた樋(トイ)。うずみひ。うめどい。
(2)琴の腹部。表と裏板との間の空洞の部分。

下横目役

したよこめやく [5] 【下横目役】
横目付(ヨコメツケ)を補佐する役。下横目。

下機

しもばた [2] 【下機】
主に木綿を織るのに用いる丈の低い機。

下機

げき [1] 【下機】
〔仏〕「下根(ゲコン)」に同じ。

下欄

からん [0][1] 【下欄】
本や書類の下の方の欄。

下歯

したば [0] 【下歯】
(1)下の歯茎(ハグキ)に生えた歯。
⇔上歯(ウワバ)
(2)〔近世語〕
下層階級で妻・女房をいう語。「年の数かさねて―といはるる女でも/人情本・梅美婦禰(初)」

下死人

げしにん [0] 【解死人・下死人・下手人】
(1)中世,殺害事件に関して,直接の加害者の属する集団から,被害者側に身代わりとしてさしだされた者。
(2)「げしゅにん(下手人)」に同じ。

下段

げだん [0] 【下段】
(1)いくつかの段に分かれているものの,下の方の段。
⇔上段
「本棚の―」
(2)剣道や槍術のかまえの一。刀や槍の先を水平より低くする。
⇔上段
「―にかまえる」

下段の間

げだんのま [0] 【下段の間】
書院造りで,上段の間に続く一段低くなっている部屋。臣下の控える間。

下毛野

しもつけの 【下毛野】
下野(シモツケ)の古名。

下民

げみん [0][1] 【下民】
世の中の人。下層の人。かみん。

下民

かみん [0] 【下民】
しもじもの民。人民。げみん。

下水

したみず [0] 【下水】
(1)物の下を流れて行く水。内々に心に思うことのたとえにも用いる。下行く水。「汲みて知る人もあらなむ夏山の木の―は草がくれつつ/後拾遺(恋一)」
(2)漢字の脚の一。「泰」「暴」などの「氺」。

下水

げすい【下水】
sewage (汚水);→英和
drainage (設備);→英和
a drain[sewer](みぞ).→英和
‖下水工事 sewage work.下水処理場 a sewage works[disposal plant].下水管 a drainpipe[sewer].

下水

げすい [0] 【下水】
(1)家庭や工場から捨てられる汚水や廃水および雨水。
⇔上水
(2)下水を流し去る設備。下水道。

下水処理

げすいしょり [4] 【下水処理】
物理的・化学的操作により,汚れた下水を浄化すること。

下水管

げすいかん [0] 【下水管】
下水を排出するための導管。

下水道

げすいどう [2][0] 【下水道】
下水を流すための排水設備。法律では,下水処理施設を含めていう。
⇔上水道

下沓

したうず 【下沓・襪】
⇒しとうず(下沓)

下沓

しとうず シタウヅ 【下沓・襪】
〔「したぐつ」の転〕
平安時代以後,許可を得て用いる一種の足袋。指の部分は分かれず,小鉤(コハゼ)はなくひもで結ぶ。
下沓[図]

下河辺

しもこうべ シモカウベ 【下河辺】
姓氏の一。

下河辺長流

しもこうべちょうりゅう シモカウベチヤウリウ 【下河辺長流】
〔名は「ながる」とも読み,「長竜」とも書く〕
(1627-1686) 江戸前期の国学者・歌人。大和の人。特に万葉集に通じ,近世国学の先駆となる。契沖と親交があり,その学問に多大の影響を与えた。著「万葉集管見」「晩花集」,編「林葉累塵集」など。

下泣き

したなき 【下泣き】
〔「した」は心の意〕
心のうちで忍び泣くこと。「―に吾が泣く妻を昨夜(コゾ)こそは安く肌触れ/古事記(下)」

下洗い

したあらい [3] 【下洗い】 (名)スル
本洗いの前にざっと洗い落とすこと。予洗。

下洛

げらく 【下洛】 (名)スル
(1)比叡山などから下りて京に行くこと。「山門の大衆,夥しう―すときこえしかば/平家 1」
(2)都から地方へ行くこと。
⇔上洛
[日葡]

下津

しもつ 【下津】
和歌山県北西部,海草(カイソウ)郡の町。紀伊水道に面し,下津港は石油の基地。有田ミカンの産地。長保寺は紀伊徳川氏の菩提寺。

下流

しもりゅう 【下流】
茶道で,藪内(ヤブノウチ)家のこと。三千家が上京に住んだのに対し,下京に住んだのでいう。

下流

かりゅう【下流】
(1) the lower reaches <of a river> .
(2) the lower classes (社会の).
〜に[へ]downstream.→英和

下流

かりゅう [0] 【下流】
(1)川の流れの,河口に近い部分。
(2)その地点から見て水の流れて行く方。川下。「ダムの―に村がある」
(3)社会的に低い階層。下層。「近来の小説家の著述にも,―の様を写せしもの頗る多かり/当世書生気質(逍遥)」

下浣

かかん [0] 【下浣・下澣】
⇒げかん(下浣・下澣)

下浣

げかん [0] 【下浣・下澣】
月末の一〇日間。下旬。かかん。
→上浣
→中浣

下消ゆ

したぎ・ゆ 【下消ゆ】 (動ヤ下二)
降り積もった雪の下の方が解ける。「憂き事のまだ白雪の―・えて降れどとまらぬ世の中はなぞ/宇津保(蔵開中)」

下涼み

したすずみ [3] 【下涼み】
木陰などで涼(リヨウ)をとること。

下準備

したじゅんび [3] 【下準備】
前もってしておく準備。あらかじめする準備。

下準備する

したじゅんび【下準備する】
make preliminary arrangements <for> .

下澣

かかん [0] 【下浣・下澣】
⇒げかん(下浣・下澣)

下澣

げかん [0] 【下浣・下澣】
月末の一〇日間。下旬。かかん。
→上浣
→中浣

下瀬火薬

しもせかやく [4] 【下瀬火薬】
下瀬雅允(マサチカ)が開発したピクリン酸を主成分とする火薬。1893年(明治26)炸薬(サクヤク)として海軍に採用され,日露戦争に用いて威力が大であった。

下火

あこ [1] 【下火・下炬】
禅宗で火葬の時,僧が遺骸に火を付けること。元来は,松明に火を付ける意。

下火

したび [0] 【下火】
(1)火の燃え方が弱まること。「火事が―になる」
(2)一時盛んだった物事が,盛りを過ぎて衰えてくること。「風邪の流行も―になった」
(3)茶道の炭手前(スミテマエ)で,あらかじめ風炉(フロ)や炉に入れておく種火(タネビ)。

下火になる

したび【下火になる】
burn low (火事);[熱など]decline;→英和
go out of vogue (流行が).

下炬

あこ [1] 【下火・下炬】
禅宗で火葬の時,僧が遺骸に火を付けること。元来は,松明に火を付ける意。

下無

しもむ [0] 【下無】
日本音楽の音名。十二律の五番目の音。中国の十二律の姑洗(コセン)に相当し,音高は洋楽の嬰(エイ)ヘ音にほぼ等しい。

下無調

しもむちょう [0] 【下無調】
「下無」に同じ。「干(カン)の穴は平調(ヒヨウジヨウ),五の穴は―なり/徒然 219」

下焦がる

したこが・る 【下焦がる】 (動ラ下二)
表に出さないで心の中で思い焦がれる。「なにはめのすくもたく火の―・れ上はつれなきわが身なりけり/千載(恋一)」

下照る

したで・る 【下照る】 (動ラ四)
〔後世は「したてる」〕
花の色などでその木の下にあるものが照り輝く。「春の園紅にほふ桃の花―・る道に出で立つ娘子(オトメ)/万葉 4139」

下照姫

したてるひめ 【下照姫】
〔「したでるひめ」とも〕
記紀神話の神。大国主神(オオクニヌシノカミ)の娘。天稚彦(アメワカヒコ)の妻。高姫(タカヒメ)。和歌の祖神とされる。

下煮

したに [0] 【下煮】 (名)スル
料理で,火が通りにくい材料をあらかじめ煮ておくこと。

下熱

げねつ [0] 【解熱・下熱】 (名)スル
病的に上昇した体温を下げること。
⇔発熱

下燃え

したもえ 【下燃え】
心の中で人知れず思い焦がれること。「蚊やり火のいつまでわが身―にせむ/古今(恋一)」

下燃ゆ

したも・ゆ 【下燃ゆ】 (動ヤ下二)
人知れず思い焦がれる。「―・ゆる嘆きをだにも知らせばや/栄花(根合)」

下版

げはん [0] 【下版】 (名)スル
印刷で,校了になった組版を印刷または紙型どりの工程に移すこと。降版。

下物

げぶつ [0] 【下物】
〔「かぶつ」とも〕
酒の肴。「豆腐を―にして月下に小酌し/伊沢蘭軒(鴎外)」

下獄

げごく [0] 【下獄】 (名)スル
牢獄・刑務所に入って刑に服すること。普通,国事犯・思想犯などにいう。

下生

げしょう [0] 【下生】
(1)〔仏〕 極楽往生の等級の名。上品(ジヨウボン)・中品・下品に分け,さらにそれぞれを上中下の三生に分けたものの最下位。また,上品下生・中品下生・下品下生の総称。
→九品(クホン)
(2)神仏が世に出ること。「閻浮提に―しなんと思しける時に/今昔 1」

下生え

したばえ [0] 【下生え】
木の下に生えている草や低木。下草。

下生え

したばえ【下生え】
undergrowth;→英和
<米> underbrush.→英和

下用

げよう 【下用】
〔「けよう」とも〕
(1)一般の人々の食用とする,十分についてない米。[日葡]
(2)日常の使用。「こちとが臼は―に使ふ味噌豆臼となまめき笑ふ女郎花(オミナエシ)/浄瑠璃・関八州繋馬」

下用櫃

げようびつ 【下用櫃】
こめびつ。「氏子どもが―にしやりをきらして/浄瑠璃・妹背山」

下田

しもだ 【下田】
姓氏の一。

下田

しもだ 【下田】
静岡県伊豆半島南東部にある市。江戸時代下田奉行が置かれた要港。1853年黒船来航を機に翌年開港。南伊豆の温泉・観光基地で史跡に富む。

下田

げでん [0] 【下田】
田租を定めるため,田を等級分けしたうち,地味のやせた最下等の田地。
→上田
→中田

下田奉行

しもだぶぎょう [4] 【下田奉行】
江戸幕府の職名。伊豆下田に駐在し,出入りの船舶や貨物の監査などを任務とした。1616年設置され,二度廃止されたが,1854年復活し,幕末外交事務を扱った。

下田条約

しもだじょうやく 【下田条約】
(1)日米和親条約に付帯して,下田・箱館の開港と使用細則を決めた条約。1854年,ペリーと幕府全権林大学頭らとの間で調印。
(2)1857年,ハリスと下田奉行の間で調印された条約。長崎開港・領事裁判権などを規定。日米和親条約を補うとともに,日米修好通商条約の先駆となった。下田協約。日米約定。
(3)日露和親条約の別名。1854年,ロシア使節プチャーチンとの間で調印。

下田歌子

しもだうたこ 【下田歌子】
(1854-1936) 女子教育者。岐阜県生まれ。前名,鉐(セキ)。華族女学校創立に参画。実践女学校・女子工芸学校を創設。愛国婦人会会長。

下田温泉

しもだおんせん 【下田温泉】
熊本県西部,天草諸島の下島西岸にある重曹泉。天草観光の基地。白鷺温泉。

下甲板

げかんぱん [2] 【下甲板】
〔「げこうはん」とも〕
複数の甲板をもつ船舶で,一番下にあって,通常,船首から船尾まで全通する甲板。

下男

げなん [1] 【下男】
(1)召し使いのおとこ。下僕。
⇔下女
(2)江戸幕府の職名。大奥女中方で雑役をした者。

下男

しもおとこ 【下男】
召し使いの男。げなん。

下男

げなん【下男】
a manservant.→英和

下町

したまち [0] 【下町】
都市の市街地のうち,低地にある地区。主に商工業者などが多く住んでいる町。東京では東京湾側に近い下谷・浅草・神田・日本橋・深川などの地域をいう。
⇔山の手
「―育ちで威勢がよい」

下町

したまち【下町】
Shitamachi;the lower part of a town.→英和

下町言葉

したまちことば [5] 【下町言葉】
下町の人々に用いられている言葉。主として,東京の下町で近世江戸語以降用いられてきた特有な言葉遣いをいう。江戸の町人・職人などの言葉の流れをひくもので,「ひ」を「し」と発音したり,連母音「アイ」を「エー」と発音したりするなどの特徴をもつ。
⇔山の手言葉

下町風

したまちふう [0] 【下町風】
下町の風俗・風習・気風。特に,東京の下町に残る,江戸時代の「いなせ」「いき」などの風をいう。

下界

げかい【下界】
the earth (地上);→英和
this[the lower]world (現世).

下界

かかい [0] 【下界】
実数の集合があるとき,その集合に属するどの数よりも大きくない数。
⇔上界
→下限

下界

げかい [0] 【下界】
(1)〔仏〕 諸天など人間以上の存在の住む世界に対し,人間の住んでいるこの世界。また特に,三界のうちの欲界。
(2)高い所から見下ろした,下の方。「山頂から―を見下ろす」

下略

かりゃく [0] 【下略】
(文章などの)あとの部分を略すこと。げりゃく。
⇔上略
⇔中略

下略

げりゃく [0] 【下略】 (名)スル
そのあとに続く語や文を省略すること。かりゃく。
→上略
→中略

下番

かばん [0] 【下番】 (名)スル
軍隊などで,勤務を終えること。非番。
⇔上番

下疳

げかん [0] 【下疳】
性器にできる伝染性潰瘍。梅毒や軟性下疳などの性病でみられる。

下痢

げり【下痢】
<have,suffer from> diarrhea.下痢止め薬 a binding medicine.

下痢

げり [0] 【下痢】 (名)スル
大便が液状あるいは液状に近い状態になって排泄(ハイセツ)されること。腹下し。

下痢便

げりべん [0] 【下痢便】
下痢の大便。液状の大便。

下痢止め

げりどめ [0] 【下痢止め】
下痢をとめること。また,その薬。
→止瀉剤(シシヤザイ)

下白

げはく [0] 【下白】
品質が下等な白米。下白米。下米。
→上白
→中白

下盤

したばん [0] 【下盤】
断層・鉱床・岩脈などの下側の岩盤。

下盥

しもだらい 【下盥】
腰部以下につける下着類などを洗濯するたらい。

下目

しため [0] 【下目】 (名・形動)[文]ナリ
(1)視線を下に向けること。また,そのような目つき。
⇔上目
「―で見る」
(2)劣っている・こと(さま)。「己より―なる者には交らはず/仮名草子・浮世物語」

下目使い

しためづかい [4] 【下目遣い・下目使い】
視線だけを下に向けて見ること。下目。

下目遣い

しためづかい [4] 【下目遣い・下目使い】
視線だけを下に向けて見ること。下目。

下直

かちょく 【下直】 (名・形動)
値段の安い・こと(さま)。また,そのもの。げじき。「今すこし―なのはなんぼじや/滑稽本・膝栗毛 2」

下直

げじき 【下直】 (名・形動)[文]ナリ
〔呉音〕
(1)値段の安いこと。安価。「其比唐船かず��入て,糸・綿―になりて/浮世草子・永代蔵 6」
(2)価値のないこと。「おめえほど亭主を―にする者はあるめえ/滑稽本・四十八癖」
⇔高直(コウジキ)

下相談

したそうだん [3] 【下相談】 (名)スル
相談の前にあらかじめしておく大体の打ち合わせ。下話。「会議の―をする」

下相談をする

したそうだん【下相談をする】
have preliminary consultation[talks];arrange beforehand.

下着

したぎ [0] 【下着】
(1)上着の下に着る衣服。特に,直接肌に着ける衣類。アンダー-ウエア。
(2)和服の重ね着で,内側に着る衣服。
→上着

下着

したぎ【下着】
an undergarment[undershirt];→英和
underwear;→英和
underclothes;→英和
lingerie (婦人用).→英和

下着

げちゃく 【下着】
都を出て地方のある地点に到着すること。「ただ今―と打ち通れば/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」

下瞰

かかん [0] 【下瞰】 (名)スル
高い所から下を見下ろすこと。俯瞰(フカン)。「―すれば絶壁斜に走りて/不二の高根(麗水)」

下瞼

したまぶた【下瞼】
the lower eyelid.

下知

げじ [1] 【下知】 (名)スル
〔「げち」とも〕
(1)下の者に指図をすること。命令。「みな平家の―とのみ心得て/平家 6」
(2)鎌倉・室町時代の裁判の判決。また,その判決文。下知状。

下知

げち [1] 【下知】 (名)スル
「げじ(下知)」に同じ。「―を下す」

下知切れ

げじぎれ ゲヂ― [0] 【下知切れ】
俳句で,切れ字が命令形であること。「塚も動けわが泣く声は秋の風」の「動け」,「憂き我を淋しがらせよかんこどり」の「淋しがらせよ」の類。

下知状

げじじょう ゲヂジヤウ [0] 【下知状】
〔「げちじょう」とも〕
鎌倉・室町時代,執権や管領が将軍の意をうけて命令を伝えた武家文書。裁許状。

下知状

げちじょう [0] 【下知状】
⇒げじじょう(下知状)

下矩

かく [1] 【下矩】
外惑星が太陽の西側九〇度に来ることで,日の出頃に南中する。西矩。西方矩。
⇔上矩
→矩

下種

げす [0][2] 【下種・下衆・下司】 (名・形動)
(1)品性が下劣なこと。また,そのような人やさま。「―な考え」
(2)身分の低い者。素性のいやしい者。下賤な者。
⇔上種(ジヨウズ)
「―下郎」「女も男もいと―にはあらざりけれど/大和 148」
(3)召し使い。「食(メシ)たかせける女のむめといふ―なり/浮世草子・五人女 4」
(4)(「下司」と書く)「げし(下司)」に同じ。

下種

げしゅ [1] 【下種】
〔仏〕 仏・菩薩が衆生(シユジヨウ)に仏となる可能性を与えること。
→げす(下種)

下種し

げす・し 【下種し】 (形シク)
下品である。身分がいやしい。「信昭法師は―・しく仕立て強く作るを詮とせし也/十問最秘抄」

下種下種し

げすげす・し 【下種下種し】 (形シク)
見るからに卑しい。いかにも下品だ。「―・しくあへなくてせられぬる事かな/源氏(蜻蛉)」

下種張る

げすば・る [3] 【下種張る・下衆張る】 (動ラ五[四])
いかにも下品である。卑しい言動をする。「―・ったことを言う」

下稽古

したげいこ [3] 【下稽古】
本番の前に,あらかじめ練習をしておくこと。

下稽古

したげいこ【下稽古】
preparation;→英和
a rehearsal (芝居の).→英和
〜する prepare;→英和
rehearse;→英和
have a rehearsal.

下積み

したづみ [0] 【下積み】
(1)他の荷物の下に積むこと。また,他の物の下に積まれること。
⇔上積(ウワヅ)み
(2)人の下に使われていて目立たない地位にあること。能力などをふるう機会に恵まれないこと。また,その人。

下積み

したづみ【下積み】
the lower layer (荷物);people in the lowest social stratum (人).〜生活をする live in obscurity.

下穿き

したばき [0] 【下穿き】
腰から下にはき,直接肌に着ける衣類。ショーツ・パンツの類。

下立つ

おりた・つ [3][0] 【降(り)立つ・下(り)立つ】 (動タ五[四])
(1)乗り物・馬などから降りて地面に立つ。「列車からホームに―・つ」
(2)高い所から低い所に行って立つ。川や水田などの中に入る。「―・つ田子の身づからぞうき/源氏(葵)」
(3)自分自身でそのことを行う。「道の程の御送り迎へも,―・ちて仕うまつらむに/源氏(宿木)」
(4)身を入れてする。熱心に行う。「惟光―・ちてよろづはものし侍り/源氏(夕顔)」

下童

しもわらわ 【下童】
雑用にやとわれている子供。「其家に仕ふ―あり/今昔 11」

下端

かたん [0] 【下端】
(1)物の下の方のはし。
⇔上端
(2)〔数〕「下限」に同じ。

下端

したば [0] 【下端】
物の下面。下の部分。「台鉋(ガンナ)の―」

下端定規

したばじょうぎ [4] 【下端定規】
二枚一組の木製の直線定規。主として鉋(カンナ)の下端の平面や直線の検査に用いる。割定規。二葉定規。
下端定規[図]

下等

げら 【下等】 (代)
一人称。自分を卑下していう語。わたし。おれ。「其名をあん太郎と申,則―が事なり/狂言・吃」

下等

かとう [0] 【下等】 (名・形動)[文]ナリ
(1)品質や品性が劣っている・こと(さま)。低級。
⇔上等
「―な品」「―な人間」「―な趣味」
(2)構造が簡単で,進化の度合が低い・こと(さま)。
⇔高等
「―な動物」
[派生] ――さ(名)

下等な

かとう【下等な】
inferior;→英和
low;→英和
vulgar (下品);→英和
coarse (粗野).→英和
〜な人 a mean fellow.‖下等動(植)物 lower animals (plants).

下等動物

かとうどうぶつ [4] 【下等動物】
進化の程度が低く,体制の単純な動物の総称。
⇔高等動物

下等小学

かとうしょうがく [4] 【下等小学】
1872年(明治5)の学制により設置された小学校。六歳で入学し,修業年限は四年。
→上等小学

下等植物

かとうしょくぶつ [5] 【下等植物】
根・茎・葉が分化していない植物の総称。コケ類・藻類など。
⇔高等植物

下策

げさく [0] 【下策】
きわめて拙劣な策略。下手な策。
⇔上策

下簾

したすだれ [3] 【下簾】
牛車(ギツシヤ)の簾の内側に掛ける絹のとばり。長さ3メートルほど。二筋を並べ掛け,簾の下から外へ長く出して垂らす。少納言以上と女房の車に用いる。

下米

くだりごめ 【下米】
江戸時代,畿内の諸国から江戸へ運び込まれた米。

下紐

したひも [0][4] 【下紐】
〔上代は「したびも」〕
(1)装束の下,小袖の上に結ぶ帯。したおび。
(2)下裳(シタモ)または下袴(シタバカマ)の紐。「愛(ウルワ)しと思ひし思はば―に結ひ付け持ちて止まず偲(シノ)はせ/万葉 3766」

下紐の

したひもの 【下紐の】 (枕詞)
同音と比喩性を利用して,「した」にかかる。「―下ゆ恋ふるに月そ経にける/万葉 3708」

下級

かきゅう【下級】
a lower class[grade].〜の lower;→英和
low(-class);→英和
inferior.→英和
‖下級官吏 a petty[junior]official.下級生 a lower-class student.

下級

かきゅう [0] 【下級】
等級や段階の低いこと。
⇔上級

下級官吏

かきゅうかんり [4] 【下級官吏】
等級の低い官吏。

下級官庁

かきゅうかんちょう [4] 【下級官庁】
同一系統の官庁で,ある官庁の監督下にある官庁。
⇔上級官庁

下級審

かきゅうしん [2] 【下級審】
審級の順序関係において,下位にある裁判所が行う審判。第二審に対しては第一審をいう。

下級生

かきゅうせい [2] 【下級生】
下の学年の者。
⇔上級生

下級裁判所

かきゅうさいばんしょ [0][8] 【下級裁判所】
最高裁判所の下位に置かれる高等裁判所・地方裁判所・家庭裁判所・簡易裁判所をさす。

下級財

かきゅうざい [2] 【下級財】
人々の所得の増加に伴って需要が減る財。例えば,所得上昇によってイワシからマグロを食べるようになったとすれば,イワシは下級財。劣等財。
→上級財

下組

したぐみ [0] 【下組(み)】
(1)建築などで,本組みの前の仮組み。
(2)心中にたくらむこと。用意。支度。「さしこめて守り戦ふべき―をしたりとも/竹取」

下組み

したぐみ [0] 【下組(み)】
(1)建築などで,本組みの前の仮組み。
(2)心中にたくらむこと。用意。支度。「さしこめて守り戦ふべき―をしたりとも/竹取」

下給

かきゅう [0] 【下給】 (名)スル
目下の人に物を与えること。

下絵

したえ [0] 【下絵】
(1)絵を描(カ)くための下描きの絵。下図。「―を描く」
(2)染色・刺繍(シシユウ)などで,布に書く輪郭など。
(3)色紙(シキシ)などに,あらかじめ描かれた絵。

下絵

したえ【下絵】
<make> a rough sketch;a draft;→英和
a study (習作).→英和

下絵の具

したえのぐ [3] 【下絵の具】
陶磁器の下絵付けに用いる絵の具。高熱に耐えるものが必要で,ホウ酸・ホウ砂・ケイ砂(シヤ)などに各種の金属酸化物や安定剤・補助剤などを加えて焼き,粉砕・水洗して作る。
⇔上(ウワ)絵の具

下絵付け

したえつけ [3] 【下絵付け】
釉(ウワグスリ)をかける前に,陶磁器の素地(キジ)の上に直接絵付けをすること。

下総

しもつふさ 【下総】
下総(シモウサ)の古名。

下総

しもふさ 【下総】
⇒しもうさ(下総)

下総

しもうさ シモフサ 【下総】
旧国名の一。千葉県北部と茨城県の南西部にあたる。しもふさ。しもつふさ。

下総台地

しもうさだいち シモフサ― 【下総台地】
千葉県中部以北の台地。北は利根川,南は上総台地につながる。台地中央に新東京国際空港がある。

下線

かせん【下線】
an underline.→英和
〜を引く underline <the words> .

下締

したじめ [0] 【下締(め)】
「腰紐(ヒモ)」に同じ。

下締め

したじめ [0] 【下締(め)】
「腰紐(ヒモ)」に同じ。

下縫い

したぬい [0] 【下縫い】 (名)スル
本式に縫う前に仮に縫うこと。仮縫い。

下聞

かぶん 【下聞】 (名)スル
目下の者に物事を尋ねること。下問(カモン)。「我何ぞ―を恥ぢん/浄瑠璃・傾城酒呑童子」

下聞き

したぎき [0] 【下聞き】
前もって聞いておくこと。

下職

したしょく [0] 【下職】
〔「したじょく」とも〕
親方などの責任者の下で,仕事を手伝う職人。また,その仕事。

下肢

かし【下肢】
the lower limbs;legs.

下肢

かし [1] 【下肢】
(人の)あし。また,動物のあとあし。
⇔上肢

下肥

しもごえ [0] 【下肥】
人の糞尿を肥料としたもの。こやし。

下肥

しもごえ【下肥】
night soil.

下肴

げざかな [2] 【下魚・下肴】
下等なさかな。安いさかな。

下脹れ

しもぶくれ [3][0] 【下脹れ・下膨れ】
下の方がふくれていること。特に,顔の下の方がふくらんでいること。

下腹

したはら【下腹】
the belly;→英和
the abdomen.→英和

下腹

したはら [0] 【下腹】
〔「したばら」とも〕
(1)腹の下部。このかみ。ほがみ。したっぱら。
(2)馬のふとばら。

下腹

かふく [0] 【下腹】
腹の下の部分。したはら。

下腹巻

したはらまき [4][3] 【下腹巻】
直垂(ヒタタレ)・狩衣(カリギヌ)などの下に防具としてつける腹巻{(2)}。また,それを着けた装い。

下腹部

かふくぶ【下腹部】
the abdomen.→英和

下腹部

かふくぶ [3] 【下腹部】
(1)したはらの部分。
(2)陰部。

下腿

かたい [0] 【下腿】
足の膝から足首までの部分。

下腿骨

かたいこつ [2] 【下腿骨】
下腿の脛骨・腓骨の総称。

下膨れ

しもぶくれ [3][0] 【下脹れ・下膨れ】
下の方がふくれていること。特に,顔の下の方がふくらんでいること。

下膨れの

しもぶくれ【下膨れの】
full-cheeked.

下臈

げろう [0][2] 【下臈】
(1)修行の年数が少なく,地位の低い僧。
⇔上臈
(2)官位・身分の低いこと。また,その人。
⇔上臈
「―の射る矢,立つか立たぬか御覧ぜよ/保元(中・古活字本)」
(3)品性の卑しい者。下郎。「よからぬあやしき―どもの/狭衣 3」

下臈の蔵人

げろうのくろうど 【下臈の蔵人】
(1)六位の蔵人。
(2)衣服のことの雑用を務める下級の女官。

下臈女房

げろうにょうぼう 【下臈女房】
身分の低い女官。

下臈徳人

げろうとくにん 【下臈徳人】
身分は低いが金持ちの人。下種(ゲス)徳人。「右中将家継と云ふ人,…―の婿に成りて/盛衰記 1」

下臣

かしん [1] 【下臣】
身分の低い家来。また,臣下の謙称。

下臥し

したぶし [0] 【下臥し】
(1)うつぶせになること。
(2)物の下にふすこと。「花の主と思し召さば,―に待ち給へ/謡曲・箙」

下至

げし 【下至】
〔下は…に至るまで,の意〕
…のものまで含まれること。「まことなるかな称我名号―十声の功徳/浄瑠璃・賀古教信」

下船

げせん [0] 【下船】 (名)スル
船からおりること。
⇔乗船
⇔上船
「―して陸路を行く」

下船する

げせん【下船する】
leave a ship.→英和

下若

かじゃく [0] 【下若】
中国,浙江(セツコウ)省長興県にある地で,名酒の産地。また,酒の異名。シアルオ。

下草

したくさ [0] 【下草】
(1)木陰に生えている草。特に,森林に群生している雑草。
(2)庭園などに用いるシダ類・シャガなどの背の低い植物の総称。
(3)日陰者のたとえ。「かかる―もたのもしくぞ思しなりぬる/源氏(玉鬘)」

下草銭

したくさせん [0] 【下草銭】
江戸時代の雑税の一。領主の林(御林(オハヤシ))の雑草採取を許された者が納めた金銭。御林下草銭。下草永。したくさぜに。

下荷

したに [0] 【下荷】
下に積まれた荷物。
⇔上荷(ウワニ)

下荻

したおぎ 【下荻】
荻の下葉。また,他の草などの陰に生えている荻とも。「ほのめかす風につけても―のなかばは霜にむすぼほれつつ/源氏(夕顔)」
〔歌語としてしばしば「下招(シタオ)ぐ(=心ノ中デ人ヲ待ツ)」の意で用いられる〕

下萌え

したもえ [0] 【下萌え】
春になって,いつの間にか草の芽が生い出ること。また,その芽。草萌え。[季]春。《―や土の裂目の物の色/太祇》

下萌ゆ

したも・ゆ 【下萌ゆ】 (動ヤ下二)
土の中から芽が生い出る。「春日野の―・えわたる草の上に/新古今(春上)」

下落

げらく【下落】
a fall <in the price of rice> .→英和
〜する fall[drop,come down]in price <by 20 percent> .

下落

げらく [0] 【下落】 (名)スル
値段・価値・相場などがさがること。「株価が―する」

下葉

したば [0] 【下葉】
草木の下の方の葉。
⇔上葉(ウワバ)

下血

げけつ [0] 【下血】 (名)スル
潰瘍や癌などにより,上部消化管内に起こった出血が大便に混じって肛門から出ること。通常黒っぽい便となる。
→血便

下衆

げす [0][2] 【下種・下衆・下司】 (名・形動)
(1)品性が下劣なこと。また,そのような人やさま。「―な考え」
(2)身分の低い者。素性のいやしい者。下賤な者。
⇔上種(ジヨウズ)
「―下郎」「女も男もいと―にはあらざりけれど/大和 148」
(3)召し使い。「食(メシ)たかせける女のむめといふ―なり/浮世草子・五人女 4」
(4)(「下司」と書く)「げし(下司)」に同じ。

下衆

げす【下衆】
a mean[vulgar]fellow.〜な vulgar;→英和
indecent.→英和
〜のかんぐり a petty-minded suspicion.⇒下品.

下衆張る

げすば・る [3] 【下種張る・下衆張る】 (動ラ五[四])
いかにも下品である。卑しい言動をする。「―・ったことを言う」

下袴

したばかま [3] 【下袴】
(1)「肌袴(ハダバカマ)」に同じ。
(2)指貫(サシヌキ)・狩袴の下にはく袴。したのはかま。
→大口(オオクチ)袴
(3)江戸時代,町人の用いた丈が短く膝までしかない袴。
(4)ふんどし。
下袴(2)[図]

下裳

したも 【下裳】
(1)奈良・平安時代,女性が,襲(カサネ)の裳をはくとき,下に着ける裳。
⇔上裳
(2)後世の湯巻き。

下襲

したがさね [3][0] 【下襲】
(1)束帯の,半臂(ハンピ)または袍(ホウ)の下に着用する衣服。後ろ身頃(ミゴロ)の裾が長く(裾(キヨ)),袍の下から出して引く。平安末期以後,裾は切り離されて別裾となった。「えび染めの御さしぬき,桜の―いと長う尻ひきて/源氏(行幸)」
(2)したぎ。肌着。[日葡]
下襲(1)[図]

下見

したみ 【下見】 (名)スル
(1) [0]
ある事をする前に,あらかじめ見ておくこと。下検分。「試験場の―」
(2) [0]
書物にあらかじめ目を通しておくこと。下読み。「講義ノートを―する」
(3) [2]
家の外壁などに用いる横板張りで,板の端が少しずつ重なるように取り付けたもの。下見張り。
下見(3)[図]

下見

したみ【下見】
a preliminary inspection (下検分).⇒下調べ.‖下見板 <米> clapboard.

下見世

したみせ [0] 【下店・下見世】
蔀(シトミ)の上部をつり上げ,下部を前に倒して店の縁側としたつくり。

下見板

したみいた [4] 【下見板】
家の外側の下見に張る板。

下視

かし [1] 【下視】 (名)スル
見おろすこと。見くだすこと。「浮生の苦楽を―すべし/西国立志編(正直)」

下記

かき [1] 【下記】
ある記事の後に書き記すこと。また,その記事。
⇔上記
「詳細は―のとおり」

下記の

かき【下記の】
the following;→英和
mentioned below.〜のとおり as follows.

下訪ひ

したどい 【下問ひ・下訪ひ】
心中ひそかに異性を思うこと。「―に,わがとふ妹を/古事記(下)」

下訳

したやく [0] 【下訳】
外国語を翻訳する際,推敲(スイコウ)のための草稿をつくること。

下話

したばなし [3] 【下話】
「下相談」に同じ。

下説

げせつ 【下説】
世間で,よく言われること。下世話。「食を願はば器といふ―のたとへあり/盛衰記 22」

下読み

したよみ【下読み】
preparation;→英和
rehearsal (脚本の).→英和
〜する prepare <one's lessons> ;→英和
rehearse.→英和

下読み

したよみ [0] 【下読み】 (名)スル
書物などをあらかじめ読んで調べておくこと。下見。

下調べ

したしらべ [3][0] 【下調べ】 (名)スル
(1)ある場所で物事をするにあたって,事前にその場所へ行って事情を調べておくこと。予備調査。「遠足に先立ち,現地へ―に行く」
(2)授業や発表のために必要な事柄を前もって調べておくこと。「英語の授業の―をしておく」

下調べ

したしらべ【下調べ】
a preliminary inquiry; <make> preparation <for> (準備).→英和
〜する prepare <for one's lessons> (予習).→英和

下請

したうけ [0] 【下請(け)】 (名)スル
ある人や会社などの引き受けた仕事を,さらに別のものが引き受けてやること。また,それをするもの。下請け負い。下仕事。又請(マタウケ)。「―に出す」「大企業の仕事を―する」
→元請け

下請

したうけ【下請】
a subcontract.→英和
〜する subcontract.〜に出す sublet.→英和
‖下請工場 a subcontract factory.下請仕事 subcontracted work.下請人 a subcontractor.

下請け

したうけ [0] 【下請(け)】 (名)スル
ある人や会社などの引き受けた仕事を,さらに別のものが引き受けてやること。また,それをするもの。下請け負い。下仕事。又請(マタウケ)。「―に出す」「大企業の仕事を―する」
→元請け

下請け人

したうけにん [0] 【下請(け)人】
(1)下請け負いをする人。
(2)江戸時代,請け人に対して,さらに奉公人の保証に立った者。

下請け負い

したうけおい [3] 【下請(け)負い】
「下請(シタウ)け」に同じ。

下請人

したうけにん [0] 【下請(け)人】
(1)下請け負いをする人。
(2)江戸時代,請け人に対して,さらに奉公人の保証に立った者。

下請負い

したうけおい [3] 【下請(け)負い】
「下請(シタウ)け」に同じ。

下諏訪

しもすわ シモスハ 【下諏訪】
長野県中部,諏訪郡の町。諏訪湖の北岸にある温泉・精密機械工業の町。近世は中山道と甲州街道が合する宿駅。諏訪大社下社がある。

下谷

したや 【下谷】
東京都台東区の地名。旧区名。各種の問屋が集中する。

下谷一番

したやいちばん 【下谷一番】
〔江戸時代の手鞠唄(テマリウタ)「おらのねえさん三人ござる…いっちよいのは下谷にござる。下谷一番伊達者(ダテシヤ)でござる」による〕
華美な服装をする者。「―の貌して衣がへ/七番日記」

下谷組

したやぐみ 【下谷組】
江戸下谷根岸辺に住んだ,谷文晁・亀田鵬斎・酒井抱一・大田南畝・市河米庵ら文人・画人・書家らのグループ。

下財

げざい 【下財・外在】
(1)鉱山に働く人夫。「金山の―なら何とする/歌舞伎・韓人漢文」
(2)下賤な仕事。また,その仕事をする人。「かかる―を仕り/幸若・烏帽子折」

下貫き

したぬき 【下貫き】
(1)人を迷わして稼ぐこと。「こちの嚊は嘘つかぬ者とばかり心得て―喰るる人おほし/浮世草子・娘容気」
(2)賭博(トバク)で,いかさまをすること。「わごりよが親仁は村一番―の名人/浄瑠璃・嵯峨天皇」

下賀茂温泉

しもがもおんせん 【下賀茂温泉】
静岡県東部,伊豆半島南部,青野川沿いにある食塩泉。花卉(カキ)・メロンを温室で栽培。

下賎の

げせん【下賎の】
<be of> humble[low] <birth> .→英和

下賜

かし [1] 【下賜】 (名)スル
天皇など身分の高い人が身分の低い人に物を与えること。「杯を―される」

下賤

げせん [0] 【下賤】 (名・形動)[文]ナリ
身分の低いこと。生まれや育ちが卑しいこと。また,そのさま。卑賤。「―の者」

下質

したじち [0] 【下質】
江戸時代,他人から抵当として預かった物品を,さらに抵当に入れること。又質。

下足

げそく [0] 【下足】
(1)劇場・寄席・飲食店などで,客の脱いだはきもの。げそ。
(2)「下足番」の略。
(3)足を下におろすこと。「挙足―の舞の手を尽し/謡曲・巻絹」

下足番

げそくばん [0][3] 【下足番】
旅館・興行場などで,下足の管理をする人。

下路橋

かろきょう [0] 【下路橋】
橋桁(ハシゲタ)の下部に通路部分がある構造の橋。
⇔上路橋

下身

したみ [0] 【下身】
魚をまないたに載せたとき,下になった側の身。
⇔上身(ウワミ)

下車

げしゃ [1] 【下車】 (名)スル
汽車・電車などから下りること。また,下りて駅の改札口から外へ出ること。
⇔乗車
「途中の駅で―する」「途中―」

下車する

げしゃ【下車する】
get off[leave] <the train,the car> ;alight from <the train> .途中〜する stop over <at> ;break one's journey <at> .

下輩

げはい [0] 【下輩】
(1)身分が低く卑しい者。下賤。
(2)目下の者。めした。
(3)〔仏〕 三輩の一。仏教者としての能力に恵まれず,善を積むことができないが,菩提心を起こし,無量寿仏を念ずる者。
→上輩
→中輩

下輩

かはい [0] 【下輩】
身分の低い者。げはい。

下辺

しもべ 【下辺】
しもの方。川の下流。
⇔上辺(カミベ)
「上辺には千鳥しば鳴く―にはかはづつま呼ぶ/万葉 920」

下道

したみち [0] 【下道】
山陰・木陰など,物の下にある道。

下達

かたつ [0] 【下達】 (名)スル
上の者の意思を下の者に伝えること。
⇔上達
「上意―」「命令を―する」

下遷宮

げせんぐう [2] 【下遷宮・外遷宮・仮遷宮】
神社の本殿の造営・修復の際に,仮殿に神体を移すこと。かりせんぐう。

下郎

げろう [2] 【下郎】
〔「げろう(下臈)」から転じた語〕
(1)人に使われている男。身分の低い男。「―呼ばわりされる」
(2)男の人をののしっていう語。「下司―の分際」

下郎言葉

げろうことば [4] 【下郎言葉】
下郎の使う卑しい言葉。

下部

しもべ [0][3] 【僕・下部】
(1)下男。召し使い。
(2)身分の低い者。「―に酒飲まする事は心すべきことなり/徒然 87」
(3)検非違使庁などの下級役人。「庁の―の中に金武といふ大力(ダイチカラ)の剛の者/平家 4」

下部

かぶ【下部】
the lower part.

下部

かぶ [1] 【下部】
下の部分。
⇔上部
「―組織」

下部構造

かぶこうぞう [3] 【下部構造】
〔(ドイツ) Unterbau〕
マルクス主義において,政治・法制・思想(イデオロギー)を上部構造とするのに対し,それらの土台としての経済構造ないし社会の生産様式をさす概念。
→上部構造

下部温泉

しもべおんせん 【下部温泉】
山梨県南西部,富士川支流の下部川の谷にある単純泉。武田信玄の隠し湯として知られる。

下部組織

かぶそしき【下部組織】
a subordinate organization;a substructure.→英和

下郷運動

かきょううんどう カキヤウ― [4] 【下郷運動】
(1)中国で,1936年,北京の大学生が農村に抗日宣伝隊を派遣した活動。
(2)中国で,1957年以来,上級幹部を農村に送って下部の活動・労働に従事させ,農村部の発展を促進すると共に,官僚主義的・主観主義的欠点を克服させる運動。幹部下放。下郷上山。下放運動。

下野

げや [1] 【下野】 (名)スル
官職を辞して民間に下ること。「総選挙に敗れて―する」

下野

しもつけ 【下野】
〔「しもつけの(下毛野)」の略〕
(1)旧国名の一。栃木県全域にあたる。野州(ヤシユウ)。
(2)バラ科の落葉低木。下野国で最初に発見されたという。山野に自生し,観賞用に植えられる。高さ1メートル内外。葉はほぼ長楕円形で鋸歯がある。六月頃,枝先に散房花序を出し,淡紅色の小花を多数密生する。木下野(キシモツケ)。
〔「繍線菊」とも当てる〕
[季]夏。
下野(2)[図]

下野する

げや【下野する】
resign one's public post (退官);go out of power (野党になる).

下野草

しもつけそう [0] 【下野草】
バラ科の多年草。山地に自生。高さ約50センチメートル。葉は羽状複葉で,頂の小葉は大きく掌状。夏,枝を分け,しもつけ{(2)}に似た淡紅色の細かい花を密生する。草下野(クサシモツケ)。

下金

したがね [0] 【下金】
(1)下地に用いる金属。地金(ジガネ)。
(2)使い古した金属。古鉄(フルカネ)。

下金屋

したがねや [0] 【下金屋】
江戸時代,金銀の地金を売買する商人。

下錏

したじころ [3] 【下錏】
当世具足の兜(カブト)のうち,二重に錏があるものの下の方の錏。

下長押

したなげし [3] 【下長押】
敷居の下の長押。しもなげし。
⇔上(ウワ)長押

下長押

しもなげし [3] 【下長押】
長押が上下にある場合の,下の長押。したなげし。
⇔上(カミ)長押

下関

しものせき 【下関】
山口県南西端にある市。関門海峡に臨み,古くから陸海交通の要地として発展。現在,関門トンネル・関門橋で北九州市と連絡。商工業が盛ん。壇ノ浦・赤間神宮などの史跡・名所がある。港はフグ・ウニを水揚げし,また遠洋漁業の根拠地。

下関事件

しものせきじけん 【下関事件】
⇒四国連合艦隊下関砲撃事件(シコクレンゴウカンタイシモノセキホウゲキジケン)

下関市立大学

しものせきしりつだいがく 【下関市立大学】
公立大学の一。1956年(昭和31)創立の下関商業短期大学を前身とし,62年設立。本部は下関市。

下関条約

しものせきじょうやく 【下関条約】
日清戦争の講和条約。1895年(明治28)4月,下関で日本全権伊藤博文・陸奥宗光と清国全権李鴻章が調印。清国は朝鮮の独立確認,遼東半島・台湾・澎湖諸島の割譲,賠償金二億両(テール)の支払い,沙市・重慶・蘇州・杭州の開市・開港などを認めた。しかし,調印直後ロシアを中心とする三国干渉のため,日本は遼東半島を返還した。馬関条約。

下闇

したやみ [0] 【下闇】
木が生い茂って日光が遮られるため,樹下がほの暗いこと。木下闇(コノシタヤミ)。[季]夏。《―や地虫ながらの蝉の声/嵐雪》

下阪

げはん [0] 【下阪】 (名)スル
東京から大阪に行くこと。

下附

かふ [1] 【下付・下附】 (名)スル
官庁から民間に金や物をさげわたすこと。「―金」

下降

かこう【下降】
a descent.→英和
〜する go[come]down;descend.→英和

下降

かこう [0] 【下降】 (名)スル
さがっていくこと。降下。
⇔上昇
「飛行機が―する」

下降気流

かこうきりゅう [4] 【下降気流】
上層から下層に向かう気流。この気流のある所では,一般に大気温度は上昇し,雲が切れて天気のよくなることが多い。
⇔上昇気流

下降線

かこうせん [0] 【下降線】
下に向かう線。特にグラフで,減少・衰退・下落を表す線。「成績が―をたどる」

下限

かげん [0] 【下限】
(1)下の方の限界。
(2)〔数〕 実数の集合の下界の最大元。下端。
⇔上限

下限

かげん【下限】
the lower limit.

下院

かいん【下院】
the Lower House;the House of Representatives (米の)[Commons (英の)].下院議員 a member of the Lower House; <米> a Congressman;→英和
<英> a Member of Parliament <M.P.> .

下院

かいん [0][1] 【下院】
二院制の議会制度において,上院とともに議会を構成する合議機関。直接の公選によって選ばれる。
⇔上院

下陰

したかげ [0][3] 【下陰】
木などにおおわれてできた陰。

下露

したつゆ [0][3] 【下露】
下草に結んだ露。また,木の葉などから滴り落ちる露。
⇔上露(ウワツユ)
「―にぬれる」「―になびかましかば女郎花(オミナエシ)あらき風にはしをれざらまし/源氏(野分)」

下面

かめん [1] 【下面】
下がわの面。
⇔上面

下鞍

したぐら [0] 【下鞍・韉】
馬具の一。和式の鞍で,鞍橋(クラボネ)の下に敷いて,馬の背を保護するもの。普通二枚を重ねて用い,上を切付(キツツケ),下を膚付(ハダツケ)と称する。中世以後は,全体を切付と称することがある。

下鞘

したざや [0] 【下鞘】
ある銘柄の相場が他の同一業種銘柄の相場より安いこと。また,同一銘柄でありながら,他の取引所よりも,その相場が安いこと。
⇔上鞘(ウワザヤ)

下顎

したあご [0] 【下顎】
下方の顎。かがく。
⇔上顎(ウワアゴ)

下顎

したあご【下顎】
the lower jaw.

下顎

かがく [0][1] 【下顎】
下あご。
⇔上顎

下顎骨

かがくこつ [3] 【下顎骨】
下顎を形成する馬蹄形の骨。左右の顎関節で側頭骨と結合している。

下風

かふう [0] 【下風】
(1)かざしも。
(2)他人の勢力下。人より低い地位。「人の―に立つを潔しとしない」

下風

したかぜ [0][2] 【下風】
(樹木などの)下を吹く風。
⇔上風(ウワカゼ)

下食日

げじきにち [3] 【下食日】
暦注の一。天狗星(テングセイ)が人間の食を求めて下界に降るという日。悪日とする。歳下食(サイゲジキ)。下食。

下館

しもだて 【下館】
茨城県西部の市。もと石川氏の城下町。化学・食品・電機・繊維などの工業が立地。

下館

しもやかた [3] 【下館】
「下屋敷(シモヤシキ)」に同じ。

下馬

したうま [0] 【下馬】
(1)江戸時代,袷(アワセ)や綿入れの下に着る粗末な浴衣。
(2)質草(シチグサ)の異名。

下馬

げば [1] 【下馬】 (名)スル
(1)馬から下りること。社寺の境内・貴人の門前などで敬意を表して馬から下りること。下乗。
(2)「下馬先」の略。
→下馬評
(3)下等な馬。

下馬先

げばさき [0][4] 【下馬先】
(1)社寺・城などの門前の下馬札を立ててある所。下馬。
(2){(1)}で槍持ちなどの供奴が主人に対してとる作法。頭を少しかがめ,手先をあげて手を振り,腰をひねりながら足取りをそろえて歩く。「御前が近いせり合はず―をして振りませい/浄瑠璃・薩摩歌」

下馬将軍

げばしょうぐん 【下馬将軍】
江戸幕府の大老酒井忠清の異名。邸が江戸城の下馬先の近くにあり,将軍に劣らぬ実権を握っていたからいう。

下馬札

げばふだ [2] 【下馬札】
「下馬」「下乗」と書いて社寺や城の門前などに立てる立札。下馬牌(ゲバハイ)。二字札。
下馬札[図]

下馬落とし

げばおとし 【下馬落とし】
主人の供をする槍侍(ヤリザムライ)が,出発のとき,穂先を主人の前に出して検閲を受けてから槍を押し立てること。

下馬評

げばひょう【下馬評】
common[town]talk;a rumor.→英和

下馬評

げばひょう [0] 【下馬評】
〔下馬先で主人を待ちながら,供の者が交わす評判の意〕
直接関係のない人たちがするうわさ・評判など。取りざた。「総裁選の―に上る」

下馬雀

げばすずめ [3] 【下馬雀】
下馬評をする人。

下駄

げた [0] 【下駄】
(1)木製のはきもの。下面に歯をくりぬいた台に三つの穴をあけて鼻緒をすげ,足指をかけてはく。歯は多くは二枚で,差し込む方式のものもある。
(2)〔活字の足が,下駄の歯の跡に似ることから〕
印刷で,ふせ字。
〔校正刷りなどで,所要の活字がないときに活字をさかさにして代わりに入れる「〓」の形〕

下駄

げた【下駄】
<in> (wooden) clogs.〜を預ける leave everything <to a person> .‖下駄屋(箱) a clog shop (boot cupboard).下駄ばき住宅 apartments above the shops below.

下駄判

げたばん [0] 【下駄判】
「下駄印(ゲタイン){(1)}」に同じ。

下駄印

げたいん [0] 【下駄印】
(1)印材の中間をくぼませて,二字の間を離した印。下駄判。
(2)陶器の底に見られる下駄の歯のような二条の跡。

下駄履き

げたばき [0] 【下駄履き】
(1)下駄をはいていること。げたがけ。
(2)〔印〕 校正刷りで,下駄{(2)}が入っていること。
(3)旧日本海軍で,フロート(浮き舟)をつけた水上飛行機の俗称。

下駄履き住宅

げたばきじゅうたく [5] 【下駄履き住宅】
下層階を商店や事務所とし,上層階を住宅とした建物。

下駄打ち

げたうち 【下駄打ち】
⇒撃壌(ゲキジヨウ)(2)

下駄掛

げたがけ [0] 【下駄掛(け)】
下駄をはいていること。下駄ばき。「素足に―の出で立ちは/草枕(漱石)」

下駄掛け

げたがけ [0] 【下駄掛(け)】
下駄をはいていること。下駄ばき。「素足に―の出で立ちは/草枕(漱石)」

下駄目

げため [0] 【下駄目】
〔下駄には緒の穴が三つあるところから〕
「三」の隠語。

下駄直し

げたなおし [3] 【下駄直し】
下駄の鼻緒をすげかえたり,歯入れなどをすること。また,それを職業とする人。

下駄箱

げたばこ [0] 【下駄箱】
はきものを収納するための家具。

下駄組

げたぐみ 【下駄組】
近世後期,遊里や盛り場をのし歩いた勇み肌の一団。「地廻り―・空色合羽はここをせんどと入組/洒落本・当世気とり草」

下鬚

したひげ [0] 【下鬚】
(1)口の下に生えたひげ。
(2)罫線のロウソク足で,始値あるいは終値より下に出た線。売買の途中であった安値を示す。
⇔上髭(ウワヒゲ)

下魚

げざかな [2] 【下魚・下肴】
下等なさかな。安いさかな。

下鴨神社

しもがもじんじゃ 【下鴨神社】
賀茂御祖(カモミオヤ)神社の通称。京都市左京区下鴨泉川町にある。祭神は玉依姫命(タマヨリビメノミコト)と賀茂建角身命(カモタケツノミノミコト)。
→賀茂神社

下[降]りる

おりる【下[降]りる】
come[go,get]down;descend[climb down] <a mountain> ;→英和
get off <a train> ;get out <of a taxi> ;land (飛行機が);→英和
fall (霜が).→英和

下[降]る

くだる【下[降]る】
(1) go down <a hill,a river> ;descend <a hill> .→英和
(2) fall;→英和
drop (温度など).→英和
(3) be less than;be below (以下).
(4) be issued[given](命令など).
(5) surrender <to> (降状).→英和
(6) have loose bowels (下痢する).

下[降]ろす

おろす【下[降]ろす】
(1) take[bring,get,put]down;lower <a lifeboat> ;→英和
drop <a curtain> ;→英和
cast (いかりを).→英和
(2) launch <a new ship> .→英和
(3) let[get] <a passenger> off;drop (乗客を).
(4) unload (積み荷を).→英和
(5) have an abortion (胎児を).→英和

ぶ 【不】 (接頭)
名詞に付いて,それを打ち消し,否定する意を表す。
(1)「…でない」「…しない」の意を添える。「―器用」「―調法」「―用心」
(2)「…が悪い」「…がよくない」の意を添える。「―気味」「―器量」「―細工」
〔「不」は漢音フウ・呉音フで本来ブの音はなく,ブ(無)に影響されて生じたものと思われる。「無」とも書く〕

ふ 【不】 (接頭)
名詞に付いて,それを打ち消し,否定する意を表す。
(1)「…でない」「…しない」の意を添える。「―経済」「―必要」「―行き届き」
(2)「…が悪い」「…がよくない」の意を添える。「―身持ち」「―出来」「―成績」

不はむき

ぶはむき 【不はむき】 (名・形動ナリ)
機嫌を損ねること。評判を悪くすること。また,そのさま。「女郎の文も人にみせるのは先へ聞えて―な物さ/洒落本・南門鼠」

不一

ふいつ [1] 【不一・不乙】
■一■ (名)
手紙の末尾に書いて,気持ちを十分に書き尽くしていない意を表す語。不具。不悉(フシツ)。不尽。不宣。
■二■ (形動)[文]ナリ
同じでないさま。「詩画は―にして両様なりとの根本義を立てた/草枕(漱石)」

不一致

ふいっち【不一致】
disagreement;→英和
incompatibility.

不一致

ふいっち [2] 【不一致】
くいちがいがあること。そろわないこと。「言行―」「性格の―」

不三得七法

ふさんとくしちほう [0] 【不三得七法】
724年に公布された租税徴収の定率法。国内通計して七割以上の租を納めれば,その余は国司の自由裁量としたもの。

不世出

ふせいしゅつ [2] 【不世出】
めったに世に現れないほどすぐれていること。「―の英雄」

不世出の

ふせいしゅつ【不世出の】
rare;→英和
uncommon;→英和
unparalleled.→英和

不乙

ふいつ [1] 【不一・不乙】
■一■ (名)
手紙の末尾に書いて,気持ちを十分に書き尽くしていない意を表す語。不具。不悉(フシツ)。不尽。不宣。
■二■ (形動)[文]ナリ
同じでないさま。「詩画は―にして両様なりとの根本義を立てた/草枕(漱石)」

不乱

ふらん [0] 【不乱】
乱れないこと。乱さないこと。「一心―」

不乾性油

ふかんせいゆ [4] 【不乾性油】
不飽和脂肪酸の含有量が少ないために酸化されず,空気にさらしても乾いたり薄膜を作ったりしない植物油。オリーブ油・椿油・ひまし油など。不乾油。
⇔乾性油

不乾油

ふかんゆ [2] 【不乾油】
⇒不乾性油(フカンセイユ)

不予

ふよ [1] 【不予】
〔「予」は悦ぶ意〕
(1)天皇や貴人の病気。不例。「主上御―の御事ときこえさせ給しかば/平家 1」
(2)楽しくないこと。不快。「―ノ色/ヘボン(三版)」

不二

ふに [1] 【不二】
〔仏〕 二でないこと。相対的でないこと。日常的,世間的,人間的な認識では相対立して現れる事柄が,仏教の高度な理解においては統一して捉えられること。また,そのような認識。「―の法門」「凡聖―」

不二

ふじ [1] 【不二】
□一□
(1)二つとないこと。無二。「この不同―の乾坤(ケンコン)を建立し得るの点に於て/草枕(漱石)」
(2)二つでなくて,同一であること。等しいこと。「塵体の―に達し,滴心の如一を覚るは/性霊集」
(3)手紙の末尾に記して,十分に意を尽くさないという意を表す語。ふに。
→ふに(不二)
□二□富士山のこと。

不二一元論

ふにいちげんろん [1][3] 【不二一元論】
〔梵 Advaita〕
インド哲学のベーダーンタ学派の主流をなす思想。代表的思想家はシャンカラ。個々の現象と普遍的原理の同一性を強調する。

不二絹

ふじぎぬ [0][3] 【富士絹・不二絹】
〔明治末期,富士瓦斯(ガス)紡績会社が創製したことから〕
紡織絹糸を用いて羽二重に似せて織った絹織物。

不人情

ふにんじょう【不人情】
unkindness.→英和
〜な unkind;→英和
cold(hearted).→英和
〜なことをする be unkind <to a person> ;treat <a person> coldly.

不人情

ふにんじょう [2] 【不人情】 (名・形動)[文]ナリ
人情がないこと。思いやりがないこと。また,そのさま。「―をする」「―な仕打ち」
[派生] ――さ(名)

不人気

ふにんき [2] 【不人気】 (名・形動)
人気がない・こと(さま)。「海外興行は―だった」

不人気

ふにんき【不人気】
unpopularity.〜な unpopular.→英和

不仁

ふじん [1] 【不仁】
仁にそむくこと。いつくしみのないこと。「惨酷―の極/福翁百話(諭吉)」

不介入

ふかいにゅう [2] 【不介入】
ある事に関係しないこと。立ち入らないこと。「紛争―」

不介入

ふかいにゅう【不介入】
⇒不干渉.

不仕合せ

ふしあわせ【不仕合せ】
⇒不幸.

不仕合せ

ふしあわせ [3][2] 【不幸せ・不仕合(わ)せ】 (名・形動)[文]ナリ
幸福でない・こと(さま)。不幸。不運。「―な一生」「―にみまわれる」
[派生] ――さ(名)

不仕合わせ

ふしあわせ [3][2] 【不幸せ・不仕合(わ)せ】 (名・形動)[文]ナリ
幸福でない・こと(さま)。不幸。不運。「―な一生」「―にみまわれる」
[派生] ――さ(名)

不代替物

ふだいたいぶつ [4] 【不代替物】
取引上,その個性が重んじられ,同種類の他の物で替えることのできないもの。土地・芸術品の類。
⇔代替物

不仲

ふなか [1] 【不仲】 (名・形動)[文]ナリ
仲の悪い・こと(さま)。「―がうわさされる」「長年の友人と―になる」

不休

ふきゅう [0] 【不休】
少しも休まないこと。「不眠―」

不会

ふかい 【不会】
仲の悪いこと。不和。「頼朝・義経―の由すでに落居し/謡曲・船弁慶」

不似合い

ふにあい [2] 【不似合い】 (名・形動)[文]ナリ
似合わないこと。釣り合わないこと。また,そのさま。「―な恰好(カツコウ)」

不似合いな

ふにあい【不似合いな】
unbecoming;→英和
unfit <for> (不適当);→英和
unsuitable;→英和
ill-matched (不釣合).〜である do not suit <a person> ;be not fit <for> .

不住

ふじゅう [0] 【不住】
(1)住んでいないこと。住む人がいないこと。「―の寺」
(2)一か所,また,この世にとどまらないこと。「これは一処―の沙門にて候/謡曲・鉢木」

不体裁

ふていさい [2] 【不体裁】 (名・形動)[文]ナリ
〔「ぶていさい」とも〕
体裁が悪いこと。恰好(カツコウ)の悪いこと。外聞の悪いこと。また,そのさま。「―な包み方」

不体裁な

ふていさい【不体裁な】
unseemly;→英和
improper.→英和

不作

ふさく [0] 【不作】
(1)農作物のできが悪いこと。
⇔豊作
「今年は米が―だ」
(2)すぐれたものが現れないこと。出来が悪いこと。「今年の文学界は―だった」

不作

ふさく【不作】
a bad[poor]harvest[crop].

不作法

ぶさほう [2] 【無作法・不作法】 (名・形動)[文]ナリ
礼儀作法にはずれること。礼儀を知らないこと。また,そのさま。「礼儀をわきまえぬ―な振る舞い」
[派生] ――さ(名)

不作為

ふさくい [2] 【不作為】
〔法〕 自ら進んで積極的な行為をしないこと。
⇔作為(3)

不作為債務

ふさくいさいむ [5] 【不作為債務】
一定の行為をしないことを内容とする債務。競業をしない,日照をさまたげる建築をしない,などがその例。
⇔作為債務

不作為犯

ふさくいはん [4] 【不作為犯】
期待された行為を行わないことによって成立する犯罪。不退去罪・不解散罪・遺棄罪などがその例。
⇔作為犯

不佞

ふねい [0][1] 【不佞】
■一■ (名)
才知のないこと。
■二■ (代)
一人称。男子が自分をへりくだっていう語。「―少年の比より俳諧を好み/鶉衣」

不例

ふれい [0] 【不例】
(1)〔普通ではないこと,の意から〕
貴人の病気。不予。「御(ゴ)―」
(2)前例のないこと。「譲位は―/歌舞伎・名歌徳」

不侵略

ふしんりゃく [2] 【不侵略】
他国を侵略しないこと。

不侵略条約

ふしんりゃくじょうやく [6] 【不侵略条約】
互いに相手国を侵略しないことを定めた条約。不可侵条約。

不便

ふびん [1] 【不憫・不愍・不便】 (名・形動)[文]ナリ
(1)かわいそうなこと。気の毒なこと。また,そのさま。「―に思う」「―な奴」「―でならない」
(2)都合の悪いこと。具合の悪いこと。また,そのさま。「御供に人もさぶらはざりけり。―なるわざかな/源氏(夕顔)」
(3)かわいいこと。いとしいこと。また,そのさま。「一芸あるものをば…―にせさせ給ひければ/徒然 226」
〔元来「不便」で,「不憫」「不愍」は当て字〕
[派生] ――さ(名)

不便

ふべん【不便(を感じる)】
(feel) inconvenience.→英和
〜な inconvenient.〜をかける cause inconvenience <to> .〜である be inconveniently situated (場所が).

不便

ふべん [1] 【不便】 (名・形動)[文]ナリ
(1)便利でないこと。勝手が悪いこと。また,そのさま。
⇔便利
「交通の―な地」「出入りに―だ」「ご―をおかけします」
(2)都合のつかない・こと(さま)。「いと―なる事のありて約束の日まではさらなり/竜動鬼談(勤)」
[派生] ――さ(名)

不便利

ふべんり [2] 【不便利】 (名・形動)[文]ナリ
都合のわるいこと。自由のきかないこと。また,そのさま。不便。「是れ我国の通常言(ツネノコトバ)の―よりして生ぜしことにて/小説神髄(逍遥)」

不信

ふしん [0] 【不信】
(1)信用しないこと。「―の目で見る」「―を招く」
(2)信義を守らないこと。いつわりのあること。「―の行為」
(3)信仰心のないこと。

不信

ふしん【不信】
distrust;→英和
insincerity.

不信仰

ふしんこう【不信仰】
⇒不信心.

不信任

ふしんにん【不信任】
nonconfidence.不信任案を提出(決議)する move (pass) a nonconfidence bill[vote].

不信任

ふしんにん [2] 【不信任】
信任しないこと。不適任であるとして物事をまかせないこと。

不信任案

ふしんにんあん [4] 【不信任案】
団体において,その執行機関を議決機関が信任しない旨を表明した案。日本国憲法によれば,衆議院が内閣不信任案を可決したときには内閣は一〇日以内に衆議院を解散するか総辞職しなければならない。

不信心

ふしんじん [2] 【不信心】 (名・形動)[文]ナリ
神仏を信じないこと。信仰心のないこと。また,そのさま。「―な人」

不信心

ふしんじん【不信心】
impiety;→英和
unbelief.→英和
〜な impious;→英和
irreligious.

不信感

ふしんかん [2] 【不信感】
信用できないという思い。「―を抱く」

不信用

ふしんよう【不信用】
distrust;→英和
(a) suspicion (疑惑).→英和

不倒

ふとう [0] 【不倒】
倒れないこと。「最長―距離」

不倒翁

ふとうおう [2] 【不倒翁】
「起き上がりこぼし」の漢名。

不倫

ふりん [0] 【不倫】 (名・形動)[文]ナリ
道徳に反すること。特に,男女の関係が人の道にはずれること。また,そのさま。「―の恋」「―な関係」

不倫

ふりん【不倫】
adultery;→英和
immorality.〜の adulterous;immoral.→英和
〜する commit adultery.

不倶戴天

ふぐたいてん [1] 【不倶戴天】
〔「礼記(曲礼上)」から。ともに天をいただくことはできない意〕
この世に共存できない,どうしても許せないと思うほど深く恨むこと。ぐふたいてん。「―の敵」

不偏

ふへん [0] 【不偏】 (名・形動)[文]ナリ
かたよらないこと。公正であること。また,そのさま。

不偏の

ふへん【不偏(不党)の】
impartial;→英和
fair.→英和

不偏不党

ふへんふとう [0] 【不偏不党】
いずれの主義や党派にも加わらないこと。自由・公正な立場をとること。

不健全

ふけんぜん [2] 【不健全】 (名・形動)[文]ナリ
体や精神,あるいは物事の仕組みに欠陥やかたよりがある・こと(さま)。「―な財政」「―な発想」
[派生] ――さ(名)

不健全な

ふけんぜん【不健全な】
unsound;→英和
unwholesome;→英和
unhealthy;→英和
morbid (病的).→英和

不健康

ふけんこう [2] 【不健康】 (名・形動)[文]ナリ
健康でないこと。体に害のあること。また,そのさま。転じて,生活態度や考え方がかたよっていて普通でないさまにもいう。「夜ふかしは―だ」「子供には―な遊びだ」
[派生] ――さ(名)

不健康

ふけんこう【不健康】
bad[ill]health.〜な unhealthy;→英和
unwholesome <amusement> .→英和

不備

ふび【不備】
a defect;→英和
(a) deficiency.→英和
〜な defective;→英和
deficient;→英和
imperfect.→英和

不備

ふび [1] 【不備】 (名・形動)[文]ナリ
(1)十分に備えていないこと。行き届かないこと。また,そのさま。不完全。「運営上の―」「書類に―な点がある」
(2)手紙の末尾に書く語。文意がととのっていない,の意。

不働費

ふどうひ [2] 【不働費】
⇒アイドル-コスト

不党

ふとう [0] 【不党】
党派を作らないこと。一方に与(クミ)しないこと。「不偏―」

不入

ふにゅう [0] 【不入】
立ち入らないこと。入れないこと。「敵味方―の処なれば/三河物語」
→不輸不入

不入り

ふいり [0] 【不入り】
興行などで,客の入りが悪いこと。

不入りである

ふいり【不入りである】
[会・興行などが主語]be a failure.→英和

不入山

いらずやま [0] 【不入山】
癖地(クセチ)の一。はいると出られなくなるといい,行くことを忌む山。四国地方に多い。

不全

ふぜん [0] 【不全】 (名・形動)[文]ナリ
物事の状態や活動のしかたが完全でないこと。十分でないこと。また,そのさま。不完全。「発育―」「心―」

不公平

ふこうへい【不公平】
partiality.→英和
〜な(に) unfair(ly);→英和
partial(ly);→英和
unjust(ly).→英和
‖不公平税制 the unfair tax system.

不公平

ふこうへい [2] 【不公平】 (名・形動)[文]ナリ
かたよっていて,扱いが公平でない・こと(さま)。
⇔公平
「―な処置」「―感」
[派生] ――さ(名)

不公正

ふこうせい [2] 【不公正】 (名・形動)[文]ナリ
公正でない・こと(さま)。

不公正取引

ふこうせいとりひき [6][7] 【不公正取引】
独占禁止法により禁止されている行為の一。取引において,公正な競争を阻害するおそれのある行為のうち,公正取引委員会が指定するもの。

不具

ふぐ [1] 【不具】 (名・形動)[文]ナリ
(1)身体の一部に障害のあること。
(2)そろわないこと。そなわらないこと。また,そのさま。不備。「物を必ず一具に調へんとするはつたなき者のする事なり。―なるこそよけれ/徒然 82」
(3)手紙の末尾に書いて,気持ちを十分に述べ尽くしていない意を添える語。不一。

不具合

ふぐあい [2] 【不具合】 (名・形動)[文]ナリ
具合のよくないこと。調子が悪いこと。また,そのさま。

不具廃疾

ふぐはいしつ [1] 【不具廃疾・不具癈疾】
心身に著しい障害を有すること。

不具癈疾

ふぐはいしつ [1] 【不具廃疾・不具癈疾】
心身に著しい障害を有すること。

不凍

ふとう [0] 【不凍】
凍らないこと。

不凍液

ふとうえき【不凍液】
antifreeze.→英和

不凍液

ふとうえき [2] 【不凍液】
自動車エンジンの冷却水の凍結を防ぐために用いる液体。アルコールまたはエチレン-グリコールなどを主成分とする氷点降下剤。

不凍港

ふとうこう [2] 【不凍港】
冬,高緯度の海面凍結地域にありながら,暖流の影響で海面が凍らない港。ムルマンスク・ハンメルフェスト・ナルビクなど。

不凍港

ふとうこう【不凍港】
an ice-free port.

不凍湖

ふとうこ [2] 【不凍湖】
寒冷地にありながら,凍結しない湖。

不出

ふしゅつ [0] 【不出】
外へ出ないこと。外へ出さないこと。「門外―の書」

不出来

ふでき [1] 【不出来】 (名・形動)[文]ナリ
できが悪い・こと(さま)。
⇔上出来
「稲の出来―」「―な子」

不出来である

ふでき【不出来である】
be poorly made;be badly done;be poor[unsuccessful].

不分明

ふぶんめい 【不分明】 (形動)
⇒ふぶんみょう(不分明)

不分明

ふぶんみょう [2] 【不分明】 (形動)[文]ナリ
はっきりしないさま。明らかでないさま。ふぶんめい。「―な返答」

不利

ふり【不利】
a disadvantage;→英和
a handicap.→英和
〜な disadvantageous;unfavorable.→英和
〜な立場に立つ be (placed) at a disadvantage.〜である be against <one> .

不利

ふり [1] 【不利】 (名・形動)[文]ナリ
利益のないこと。条件などが相手より劣っていること。また,そのさま。
⇔有利
「―な立場に立つ」「―を克服する」

不利益

ふりえき【不利益】
⇒不利.

不利益

ふりえき [2] 【不利益】 (名・形動)[文]ナリ
利益にならないこと。損になること。また,そのさま。不利。「―を被る」「当方に―な処置」

不功

ぶこう 【無功・不功】 (名・形動ナリ)
たくみでない・こと(さま)。未熟。「―なる作者は/難波土産」

不加減

ふかげん [2] 【不加減】 (名・形動)[文]ナリ
具合がよくない・こと(さま)。「少々御―でしかしもう宣しうでございましよう/経つくえ(一葉)」

不労

ふろう [0] 【不労】
労働しないこと。

不労所得

ふろうしょとく【不労所得】
(an) unearned income.

不労所得

ふろうしょとく [4] 【不労所得】
労働しないで得る所得。利子・家賃・地代など。
⇔勤労所得

不勉強

ふべんきょう [2] 【不勉強】 (名・形動)[文]ナリ
勉強が足りないこと。勉強を怠ること。また,そのさま。「―な子供」
[派生] ――さ(名)

不動

ふどう 【不動】
歌舞伎十八番の一。1697年明石清三郎・初世市川団十郎合作の「兵根元曾我(ツワモノコンゲンソガ)」で二世市川団十郎が初演。のち「鳴神」「毛抜」とともに津打半十郎ほか作の「雷神(ナルカミ)不動北山桜」に完成された。

不動

ふどう 【不動】
□一□ [0]
動かないこと。ゆるがないこと。「―の姿勢」「―の地位」
□二□ [1]
(1)「不動明王」の略。
(2)歌舞伎で不動明王役のする隈取(クマドリ)。青または赤を用いる。また,その時につける鬘(カツラ)。

不動の

ふどう【不動の】
immovable;→英和
fixed;→英和
firm.→英和

不動の金縛り

ふどうのかなしばり 【不動の金縛り】
〔不動明王の威力で,人を金鎖で縛ったように動けなくする修験者の秘法から〕
(1)まじないによって人の体の自由を奪う術。「走り人・盗人動(イゴ)かせぬは―/浄瑠璃・油地獄(中)」
(2)金銭によって人の自由を束縛すること。

不動倉

ふどうそう [2] 【不動倉】
律令制で,不動穀を貯蔵した正倉。国司が管理したが,開倉には太政官の許可を必要とした。

不動地

ふどうじ 【不動地】
〔仏〕 菩薩の十地(ジユウジ)の第八番目。
→十地

不動尊

ふどうそん 【不動尊】
不動明王の尊称。

不動性萎縮

ふどうせいいしゅく [6] 【不動性萎縮】
筋の収縮や弛緩などの運動負荷が長期間行われないときにみられる,筋繊維の大きさと数の縮小。

不動態

ふどうたい [0] 【不動態】
金属が普通の状態で示す反応性を失った状態。例えば,希硝酸に溶ける鉄を濃硝酸に浸すと溶けないなど。酸化物の薄膜が金属表面をおおうことなどが原因。

不動明王

ふどうみょうおう 【不動明王】
〔仏〕 五大明王・八大明王の主尊。悪魔を下し,仏道に導きがたいものを畏怖せしめ,煩悩を打ちくだく。菩提心の揺るがないことから不動という。仏や真言行者によく仕えることから,不動使者ともいう。猛々しい威力を示す怒りの表情を浮かべ,右手に剣,左手に羂索(ケンサク)を持つ。石の台座にすわり,火生三昧にはいり,火焔を背負っている。阿遮羅(アシヤラ)。不動尊。無動尊。
不動明王[図]

不動智

ふどうち [2] 【不動智】
〔仏〕 外界の誘惑に乱されない,明らかで正しい智慧(チエ)。

不動智神妙録

ふどうちしんみょうろく 【不動智神妙録】
沢庵宗彭(ソウホウ)の仮名法語。柳生宗矩(ムネノリ)のために,禅の教えや人生への心構えなどを説いたもの。

不動法

ふどうほう [2] 【不動法】
密教の修法の一。不動明王を本尊として,安全息災などを祈る法。

不動産

ふどうさん [2][0] 【不動産】
土地およびその定着物(家屋・立木など)。海面下の土地についても不動産として土地所有権の成立が可能な場合がある。また,移動できるものでも,工場内の機械・船舶・自動車など,場合により不動産として扱われるものもある。
⇔動産

不動産

ふどうさん【不動産】
real property[estate];immovables.不動産業者 <米> a realestate agent;a realtor;→英和
<英> an estate agent.

不動産侵奪罪

ふどうさんしんだつざい [9] 【不動産侵奪罪】
他人の不動産に対し,その占有を奪う罪。

不動産保険

ふどうさんほけん [6] 【不動産保険】
不動産に生ずる損害を填補(テンポ)するための損害保険。

不動産信託

ふどうさんしんたく [6] 【不動産信託】
信託業法に定める土地およびその定着物の管理・処分を目的とする信託。不動産管理および受益権譲渡による金融機能を目的とするものがある。

不動産取得税

ふどうさんしゅとくぜい [8] 【不動産取得税】
購入・贈与・建築などにより不動産を取得した者に,不動産の価格を課税標準として賦課される地方税。

不動産所得

ふどうさんしょとく [6] 【不動産所得】
不動産と不動産上の権利,船舶・航空機の貸付け等による所得で,事業所得・譲渡所得以外のもの。

不動産登記

ふどうさんとうき [6] 【不動産登記】
登記の一。不動産に関する表示・権利関係を登記簿に記載し公示すること。

不動産金融

ふどうさんきんゆう [6] 【不動産金融】
不動産を担保とする資金の貸し出し。

不動産鑑定士

ふどうさんかんていし [8] 【不動産鑑定士】
不動産の鑑定評価に関する法律に基づき,不動産の鑑定・評価を行う者。

不動穀

ふどうこく [2] 【不動穀】
律令制で,諸国で正税の中から非常用に蓄積された稲穀。粟穀にも用いる。708年,不動倉に納めたのに始まる。不動。

不動縄

ふどうなわ [2] 【不動縄】
米俵に縦にかける太い縄。

不動袈裟

ふどうげさ [2] 【不動袈裟】
山伏の用いる袈裟。

不動院

ふどういん 【不動院】
広島市牛田町にある真言宗御室派の寺。行基の建てた蓮華王寺の跡に足利尊氏が再興し,のち福島正則が保護した。金堂は室町時代の建築。新日山安国寺。

不勝手

ふかって [2] 【不勝手】 (名・形動)[文]ナリ
(1)勝手が悪いこと。不便なこと。また,そのさま。
(2)生計が苦しいこと。「これも始めは―にござつたれども/狂言・塗師(鷺流)」

不十分

ふじゅうぶん [2] 【不十分】 (名・形動)[文]ナリ
足りないところがあって十分でない・こと(さま)。
⇔十分
「準備が―だ」「―な証拠」
[派生] ――さ(名)

不十分な

ふじゅうぶん【不十分な】
not enough;insufficient;→英和
imperfect;→英和
inadequate.→英和

不協和

ふきょうわ [2] 【不協和】
(1)協和しないこと。
(2)〔音〕 協和とは見なされない同時的な響き,あるいは継続的な音程。
→協和

不協和音

ふきょうわおん [4] 【不協和音】
(1)同時に鳴らした二つ以上の音が,協和しない状態にある和音。不協和和音。
⇔協和音
(2)転じて,二者の間が調和しない状態にあること。「―を生じる」

不協和音

ふきょうわおん【不協和音】
《楽》a discord.→英和

不協和音程

ふきょうわおんてい [5] 【不協和音程】
同時に響く二つの音がよく調和しない状態にある音程。

不印

ふじるし [2] 【不印】
〔「不」ではじまる語を略して「印」をつけていった語〕
(1)不景気。「ここ二年の―で/良人の自白(尚江)」
(2)不首尾。「いや,いつかうはなしにならず大―/洒落本・船頭部屋」

不即不離

ふそくふり [4] 【不即不離】
二つのものの関係が深すぎもせず,離れすぎもしないこと。「―の関係を保つ」

不即不離の態度をとる

ふそくふり【不即不離の態度をとる】
remain neutral.

不参

ふさん [0] 【不参】 (名)スル
(会合・行事などに)参加・出席しないこと。「差支(サシツカエ)ありて―する旨の返書を/花間鶯(鉄腸)」

不参

ふさん【不参(加)】
absence.→英和

不取正覚

ふしゅしょうがく [3] 【不取正覚】
〔仏〕 正覚を取らないこと。阿弥陀仏がまだ法蔵比丘という修行者であった時に,衆生(シユジヨウ)を救わなければ,自分が悟りを得て仏と成ることはできないと誓ったもの。

不受

ふじゅ [1] 【不受】
受け入れないこと。受けつけないこと。

不受不施派

ふじゅふせは 【不受不施派】
日蓮宗の一派。本山は岡山県御津町の妙覚寺。1595年京都妙覚寺の日奥が一派を分立,「法華経」の信者以外からの施しを受けず,また他宗の者には施しをしないという教義を唱え,江戸幕府から邪宗として弾圧された。1876年(明治9),釈日正が再興。日蓮宗不受不施派。

不可

ふか [2][1] 【不可】
(1)よくないこと。いけないこと。「可もなく―もない出来栄えだ」
(2)成績を評価する語。不合格を表す。「優・良・可・―」

不可の

ふか【不可の】
bad.→英和
…を〜とする disapprove of…;be against….〜をとる fail <in> ;→英和
get F.

不可侵

ふかしん [2] 【不可侵】
侵害を許さないこと。

不可侵条約

ふかしん【不可侵条約(を結ぶ)】
(conclude) a nonagression pact[treaty] <with> .

不可侵条約

ふかしんじょうやく [5] 【不可侵条約】
⇒不侵略条約(フシンリヤクジヨウヤク)

不可侵権

ふかしんけん [3] 【不可侵権】
国際法上,主として外交使節について,その身体・名誉などは侵すことができないとする特権。

不可分

ふかぶん [2] 【不可分】 (名・形動)[文]ナリ
密接に結びついていて,分けることができない・こと(さま)。
⇔可分
「密接―な関係」

不可分の

ふかぶん【不可分の】
inseparable <from> .→英和

不可分物

ふかぶんぶつ [3] 【不可分物】
分割すれば物の性質および価値が著しく低下する物。一頭の馬・一台の自動車などがその例。
⇔可分物

不可得

ふかとく [2] 【不可得】
(1)〔仏〕 真理・悟り,仏の考えなどが人間の思慮を超えていて認識できないこと。
(2)求めても得られないこと。「講ずべき書を此中に求めむことは殆ど―である/伊沢蘭軒(鴎外)」

不可思議

ふかしぎ [2] 【不可思議】 (名・形動)[文]ナリ
(1)怪しく異様なこと。常識では理解できない不思議なこと。また,そのさま。「宇宙の―を解明する」「―な話」「―な現象」
(2)〔仏〕 言葉で表したり,心でおしはかったりできないこと。仏の智慧や神通力についていう。不思議。
(3)数の単位。一〇の八〇乗。[塵劫記]
[派生] ――さ(名)

不可思議な

ふかしぎ【不可思議な】
⇒不思議.

不可抗

ふかこう [2] 【不可抗】 (名・形動)[文]ナリ
人の力ではどうしようもない・こと(さま)。「―な力が働く」

不可抗力

ふかこうりょく [3] 【不可抗力】
(1)天災地変など人力ではどうすることもできないこと。
(2)〔法〕 通常,必要と認められる注意や予防方法を尽くしても,なお損害を防ぎきれないこと。債務不履行・不法行為の責任を免れる。

不可抗力である

ふかこうりょく【不可抗力である】
be inevitable;be beyond our control[power].

不可欠

ふかけつ [2] 【不可欠】 (名・形動)[文]ナリ
欠くことのできない・こと(さま)。必須。「―な条件」
[派生] ――さ(名)

不可欠の

ふかけつ【不可欠の】
indispensable <to> .→英和

不可欠アミノ酸

ふかけつアミノさん [0][7] 【不可欠―酸】
⇒必須(ヒツス)アミノ酸(サン)

不可欠条件

ふかけつじょうけん [5] 【不可欠条件】
〔論〕
〔(ラテン) conditio sine qua non〕
ある物事が成立するために,絶対に必要とされる条件。必要条件。必須的制約。

不可欠脂肪酸

ふかけつしぼうさん [0][6] 【不可欠脂肪酸】
⇒必須脂肪酸(ヒツスシボウサン)

不可測

ふかそく [2] 【不可測】 (名・形動)[文]ナリ
予測のできない・こと(さま)。不測。「―な事態」「苟も其理に通ぜざれば知覚運動する所以実に―なり/明六雑誌 25」

不可知

ふかち [2] 【不可知】
知ることができないこと。

不可知の

ふかち【不可知の】
unknowable;→英和
mysterious.→英和
不可知論 agnosticism.

不可知論

ふかちろん [3] 【不可知論】
〔agnosticism〕
所与の感覚的経験以上の実在(究極的真理・神など)を人間は知ることができないとする立場。そうした実在を有りとした上での主張と,その有無すら知れぬとする主張とがある。

不可算名詞

ふかさんめいし [5] 【不可算名詞】
〔uncountable noun〕
英語の名詞を数の観点から分類した一。一定の形状や限界をもたず,一つ・二つと数えられないものをさす名詞。単数と複数の対立が成り立たないもの。「音楽」「時間」「水」「空気」など。
⇔可算名詞
→物質名詞

不可能

ふかのう【不可能】
impossibility.〜な impossible.→英和

不可能

ふかのう [2] 【不可能】 (名・形動)[文]ナリ
可能でないこと。できないこと。また,そのさま。
⇔可能
「実現は―だ」「―な計画」「―に挑戦する」
[派生] ――さ(名)

不可見

ふかけん [2] 【不可見】 (名・形動)[文]ナリ
見ることができない・こと(さま)。「―な存在」

不可視

ふかし [2] 【不可視】
肉眼では見ることのできないこと。
⇔可視

不可視光線

ふかしこうせん [4] 【不可視光線】
人の目に感じない光。赤外線・紫外線など。
⇔可視光線

不可解

ふかかい [2] 【不可解】 (名・形動)[文]ナリ
理解に苦しむこと。理解しようとしてもわけのわからないこと。また,そのさま。「―な行動」「―な現象」
[派生] ――さ(名)

不可解な

ふかかい【不可解な】
strange;→英和
incomprehensible;→英和
mysterious.→英和
〜な事 a mystery;→英和
an enigma.→英和

不可触民

ふかしょくみん [4] 【不可触民】
インドのカースト制度のもとで,バルナ(四種姓)の外に置かれた最下層身分の人々の称。触れることを忌む民とされ,賤民(センミン)扱いされてきた。1950年,インド憲法の施行により法制度上,身分差別は廃止された。パリア。ハリジャン。アンタッチャブル。
→カースト

不可説

ふかせつ [2] 【不可説】
(1)〔仏〕 仏教の真理や悟りなどが言葉によって説きえないこと。ふかせち。
(2)言葉では言い表せないこと。「西行は…―の上手なり/後鳥羽院御口伝」
(3)規定にあわないこと。けしからぬこと。「内々小冠小童等は―の装束,中々無沙汰の事也/禁秘抄」

不可逆

ふかぎゃく [2] 【不可逆】
もとに戻れないこと。
⇔可逆

不可逆反応

ふかぎゃくはんのう [5] 【不可逆反応】
逆反応の速度が無視し得るほど小さく,化学平衡が生成系に著しく偏った化学反応。水素と酸素から水を生ずる反応はこの例。

不可逆変化

ふかぎゃくへんか [5] 【不可逆変化】
物質系の変化のうち,その系も外界もそっくりもとの状態へ戻すことが不可能なもの。熱伝導や拡散が典型的な例。非可逆変化。

不可逆電池

ふかぎゃくでんち [5] 【不可逆電池】
いったん放電したあと,充電してもとに戻せない電池。ボルタ電池や普通の乾電池など。

不可避

ふかひ [2] 【不可避】 (名・形動)[文]ナリ
避けることができない・こと(さま)。「衝突は―のことと思われる」

不可避の

ふかひ【不可避の】
inevitable;→英和
unavoidable.→英和

不合格

ふごうかく【不合格】
failure;→英和
rejection.〜になる fail <in the examination> ;→英和
be rejected.‖不合格者 an unsuccessful candidate.不合格品 rejected goods;a thrown-out.

不合格

ふごうかく [2] 【不合格】
試験や検定などに合格しないこと。落第。
⇔合格
「検定に―となる」

不合理

ふごうり【不合理】
unreasonableness;→英和
absurdity.〜な unreasonable;→英和
absurd.→英和

不合理

ふごうり [2] 【不合理】 (名・形動)[文]ナリ
道理や理屈にかなっていない・こと(さま)。「―な方法」「―を改める」
[派生] ――さ(名)

不吉

ふきつ [0] 【不吉】 (名・形動)[文]ナリ
縁起の悪いこと。よくないことが起こりそうな兆しがあること。また,そのさま。「―な予感」
[派生] ――さ(名)

不吉な

ふきつ【不吉な】
unlucky;→英和
ominous.→英和

不吉者

ふきつもの 【不吉者】
縁起の悪い人。多く,人をののしるときに使う。「まてまてまて,こりや―/浄瑠璃・日本振袖始」

不同

ふどう [0] 【不同】 (名・形動)[文]ナリ
(1)同じでない・こと(さま)。
(2)順序などがそろっていないこと。「順―」

不同の

ふどう【不同の】
different;→英和
unequal;→英和
irregular.→英和
順序不同 <但書> No special order is observed.

不同意

ふどうい [2] 【不同意】
同意しないこと。不賛成。

不同意

ふどうい【不同意】
disagreement;→英和
(an) objection <to> .→英和
〜である disagree <with a person,to a proposal> ;→英和
object <to> .→英和

不同視

ふどうし [2] 【不同視】
左右の眼で屈折状態が異なること。左右の眼とも近視(遠視)で屈折率が違う同種不同視と左右の眼が近視と遠視を呈する異種不同視がある。

不名数

ふめいすう [2] 【不名数】
⇒無名数(ムメイスウ)

不名誉

ふめいよ [2] 【不名誉】 (名・形動)[文]ナリ
名誉をけがす・こと(さま)。「―な事件」

不名誉

ふめいよ【不名誉】
(a) dishonor;→英和
(a) disgrace.→英和
〜な dishonorable;→英和
disgraceful.→英和

不向き

ふむき【不向き(な)】
not fit[unfit] <for> ;unsuitable <for> .→英和

不向き

ふむき [1] 【不向き】 (名・形動)[文]ナリ
向いていないこと。適さないこと。また,そのさま。「商売には―な性格だ」「向き―がある」

不告

ふこく [0] 【不告】
告げないこと。訴えないこと。

不告不理の原則

ふこくふりのげんそく 【不告不理の原則】
刑事訴訟法上,検察官による公訴の提起がない限り,裁判所が事件の審理を行うことが許されないという原則。
→弾劾主義

不周延

ふしゅうえん [2] 【不周延】
〔undistributed〕
命題の主張が,その主語または述語の位置を占める概念の外延の一部分にしか及ばないこと。例えば「すべての人間は動物である」というとき,「人間」という概念は周延されているが,「動物」という概念は不周延である。
⇔周延

不味

ふみ [1] 【不味】 (名・形動)[文]ナリ
味のよくないこと。うまくないこと。また,そのさま。

不味い

まず・い マヅイ [2] 【不味い】 (形)[文]ク まづ・し
(1)飲食物の味が悪い。おいしくない。
⇔うまい
「―・い料理」「―・くて食べられない」
(2)(多く「拙い」と書く)できばえや技術が悪い。へただ。
⇔うまい
「―・い字」「運転が―・い」
(3)自分にとって具合が悪い。
⇔うまい
「―・いところで出会った」
(4)顔かたちが悪い。みにくい。「―・い顔だち」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

不味し

まず・し マヅシ 【不味し】 (形ク)
⇒まずい

不和

ふわ [1] 【不和】
気持ちにゆきちがいが生ずること。仲が悪いこと。不仲。「―になる」「家庭―」

不和

ふわ【不和】
a trouble;→英和
a quarrel;→英和
(a) discord.→英和
〜である be on bad terms <with> .〜になる quarrel <with> ;fall out <with> .

不和合性

ふわごうせい [0] 【不和合性】
配偶子の機能は正常であるが,受精の過程で雄性配偶子の発育や核融合が阻害され,完全な胚ができないこと。

不品行

ふひんこう【不品行】
misconduct.→英和
〜な loose;→英和
immoral.→英和

不品行

ふひんこう [2] 【不品行】 (名・形動)
品行が悪いこと。身持ちが悪いこと。また,そのさま。不身持ち。

不問

ふもん [0] 【不問】
問いたださないこと。

不問に付する

ふもん【不問に付する】
pass over <a matter> ;connive <at a matter> .→英和

不善

ふぜん【不善】
evil;→英和
vice.→英和

不善

ふぜん [0] 【不善】 (名・形動)[文]ナリ
道徳上,よくない・こと(さま)。「小人閑居して―をなす」「吾等を―なる人と思い/西国立志編(正直)」

不善感

ふぜんかん [2] 【不善感】
種痘などによる免疫効果が得られないこと。

不嗜み

ぶたしなみ 【不嗜み・無嗜み】 (名・形動)[文]ナリ
〔「ふたしなみ」とも〕
日頃の用意や心掛けの足りない・こと(さま)。「頼うだ人のやうに―な人はござない/狂言・止動方角」

不器

ぶき [1] 【不器・無器】 (名・形動)[文]ナリ
(1)素質のすぐれていないこと。「まして―の人のことに我とただおさへて詠みならはんとし候へば/毎月抄」
(2)「不器用」の略。「お袋は―な姿に雁を書き/柳多留(初)」

不器用

ぶきっちょ [2] 【不器用・無器用】 (名・形動)
〔「ぶきっちょう」とも〕
「ぶきよう(不器用)」の転。「―な手つき」
[派生] ――さ(名)

不器用

ぶきよう [2] 【不器用・無器用】 (名・形動)[文]ナリ
(1)器用でないこと。手先ですることなどが下手なこと。また,そのさま。ぶきっちょ。
⇔器用
「手先が―だ」
(2)物事の処理の仕方が下手なこと。要領が悪いこと。また,そのさま。
⇔器用
「世渡りがいたって―な男」
(3)人道にそむくこと。卑劣なこと。また,そのさま。「いかに身が術ないとて―な気になりをつた/浄瑠璃・生玉心中(上)」
[派生] ――さ(名)

不器用な手つきで

てつき【不器用な手つきで】
awkwardly;→英和
with clumsy hands;clumsily.

不器量

ぶきりょう [2] 【不器量・無器量】 (名・形動)[文]ナリ
〔「ふきりょう」とも〕
(1)顔かたちが醜い・こと(さま)。また,そのような人。
(2)才能・力量がないこと。「此の身こそ―の者で候へば/平家 8」
[派生] ――さ(名)

不器量な

ぶきりょう【不器量な】
plain;→英和
ugly;→英和
<米> homely.→英和

不在

ふざい [0] 【不在】
その場にいないこと。家にいないこと。留守。「彼はあいにく―だ」「国民―の政治」

不在

ふざい【不在】
absence.→英和
〜である be absent[out];be not at home.〜中に in one's absence.→英和
‖不在地主 an absentee landlord.不在(者)投票 absentee voting.

不在地主

ふざいじぬし [4] 【不在地主】
所有する農地のある市町村に居住していない地主。
→農地改革

不在者投票

ふざいしゃとうひょう [5] 【不在者投票】
不在・病気など公職選挙法の定める一定の事由により,選挙の当日所定の投票所で投票できない選挙人が,選挙期日以前,あるいは所定の投票所以外の場所で行う投票。不在投票。

不在証明

ふざいしょうめい [4] 【不在証明】
アリバイのこと。

不均化

ふきんか [0] 【不均化】
同一種類の物質から異なる二種の物質に変化すること。例えば水銀(I)イオンが水銀(II)イオンと水銀原子になる反応や,トルエンからベンゼンとキシレンを生じる反応など。

不均衡

ふきんこう【不均衡】
imbalance;→英和
disproportion.→英和
〜な unbalanced;→英和
disproportionate.→英和

不均衡

ふきんこう [2] 【不均衡】 (名・形動)[文]ナリ
つりあいがとれていない・こと(さま)。アンバランス。「貿易の―を是正する」「収入と支出が―になる」
[派生] ――さ(名)

不埒

ふらち [1][0] 【不埒】 (名・形動)[文]ナリ
〔「埒」は馬場の囲いの意。転じて物事のくぎり,秩序の意〕
(1)道理にはずれていて,非難されるべきこと。よろしくないこと。また,そのさま。ふとどき。「―な男」「―千万」「―をはたらく」
(2)らちのあかないこと。要領を得ないこと。また,そのさま。「後は二人ながら涙をこぼし―なりしに/浮世草子・五人女 4」

不埒な

ふらち【不埒な】
[無礼]rude;→英和
insolent;→英和
unpardonable (許せぬ);wicked (悪い).→英和
〜な事をする do wrong.

不堪

ふかん 【不堪】 (名・形動)[文]ナリ
〔堪えがたいこと,がまんできないことの意〕
(1)その道の心得がないこと。技芸などに堪能でないこと。また,そのさま。「天下の物の上手といへども始めは―の聞こえもあり/徒然 150」「―な人ではないぞ/毛詩抄 20」
(2)貧乏な・こと(さま)。[色葉字類抄]

不堪佃田

ふかんでんでん [4] 【不堪佃田】
律令制下,自然災害や農民の逃亡などにより,耕作(佃)に堪ええなくなった田地。荒田。荒廃田。不堪田。

不堪佃田の奏

ふかんでんでんのそう 【不堪佃田の奏】
平安時代,大臣以下が国司からの申請に基づき,各地の不堪佃田の状況とその地の租税を減免する旨を上奏した儀式。毎年9月に行われた。

不増不減

ふぞうふげん [0] 【不増不減】
〔仏〕
(1)すべての事物は空なるものであるから,増えることも減ることもないということ。
(2)衆生(シユジヨウ)の世界も仏の世界もともに無限であり,ともに増えも減りもしないということ。

不壊

ふえ [1] 【不壊】
こわれないこと。堅固なこと。「金剛―」

不売

ふばい [0] 【不売】
売らないこと。

不変

ふへん [0] 【不変】 (名・形動)[文]ナリ
変わらない・こと(さま)。
⇔可変
「―の真理」「永劫―」

不変の

ふへん【不変の】
unchangeable;→英和
constant (絶えざる).→英和
不変数 a constant.

不変真如

ふへんしんにょ [4] 【不変真如】
〔仏〕 真如の時間・空間を超越し,不生不滅であり,変わることのない相。真如の実相。
⇔随縁(ズイエン)真如

不変費用

ふへんひよう [4] 【不変費用】
⇒固定費用(コテイヒヨウ)

不変資本

ふへんしほん [4] 【不変資本】
資本のうちで,原材料や機械などの生産手段に支出される部分。資本価値は,そのまま変わらずに生産物の中に移転される。
⇔可変資本

不夜城

ふやじょう [2] 【不夜城】
〔夜も太陽が照らしたという,漢代に中国東莱郡不夜県にあった城の名から。「三斉略記」の記事による〕
灯火がともり,夜も昼のように明るい場所。また,夜,光り輝いている巨大な建造物。一般に歓楽境をさしていうことが多い。

不好き

ぶすき [1] 【不好き】
(1)好きでないこと。
(2)風流の道に関心を示さないこと。「―愚鈍の人は/ささめごと」

不如帰

ほととぎす 【杜鵑・時鳥・子規・不如帰・杜宇・蜀魂・田鵑】
■一■ [3] (名)
(1)ホトトギス目ホトトギス科の鳥。全長約30センチメートル。尾羽が長い。背面は灰褐色。腹面は白色で黒い横斑がある。ウグイスなどの巣にチョコレート色の卵を産み,抱卵と子育てを仮親に託す。鳴き声は鋭く,「テッペンカケタカ」などと聞こえる。夏鳥として渡来し,山林で繁殖して東南アジアに渡る。古来,文学や伝説に多く登場し,卯月(ウヅキ)鳥・早苗(サナエ)鳥・あやめ鳥・橘鳥・時つ鳥・いもせ鳥・たま迎え鳥・しでの田長(タオサ)などの異名がある。[季]夏。《―平安城を筋違に/蕪村》
(2)(「時鳥草」「杜鵑草」「油点草」の文字を当てる)ユリ科の多年草。丘陵や低山の湿った場所に生える。高さ約60センチメートル。葉は互生し,狭長楕円形で基部は茎を抱く。秋,葉腋に白色で紫斑がある花を一〜三個ずつつける。花被片は六個。和名は花の斑を{(1)}の胸の斑に見立てたもの。ほととぎすそう。[季]秋。
■二■ (枕詞)
{■一■(1)}が飛ぶ意から類音の地名「飛幡(トバタ)」にかかる。「―飛幡の浦にしく波のしくしく君を/万葉 3165」
杜鵑■一■(1)[図]
杜鵑■一■(2)[図]

不如帰

ふじょき [2] 【不如帰】
ホトトギスの異名。

不如意

ふにょい [2] 【不如意】 (名・形動)[文]ナリ
(1)経済状態が苦しいこと。やり繰りがつかないこと。また,そのさま。「手元―」「さらぬだに―なる,活計(クラシ)が/当世書生気質(逍遥)」
(2)思いどおりにならない・こと(さま)。不便。「まま父にあひて,いかほどの―をか凌ぐべき/どちりなきりしたん」

不如意である

ふにょい【不如意である】
be pressed[ <話> hard up]for <money> .

不妊

ふにん [0] 【不妊】
妊娠しないこと。

不妊の

ふにん【不妊の】
sterile;→英和
infertile.→英和
‖不妊症 sterility.不妊手術 a sterilization operation.

不妊手術

ふにんしゅじゅつ [4] 【不妊手術】
人工的に不妊の状態にする手術。男性では精管切除(パイプ-カット),女性では卵管結紮(ケツサツ)・卵管切除などの方法がある。

不妊症

ふにんしょう [0][2] 【不妊症】
避妊せずに,正常な性交を繰り返して一定期間を経過しても妊娠しない症状。男性側の原因に精子減少症・無精子症などが,女性側の原因に卵管通過障害などがあげられる。
→不育

不妊防除

ふにんぼうじょ [4] 【不妊防除】
害虫防除法の一。雌雄のどちらか,あるいは両方を不妊状態にして野外に放し,害虫の増殖を防ぎかつ絶滅させる方法。

不始末

ふしまつ【不始末】
(1)[不手ぎわ]mismanagement;→英和
carelessness (不注意).→英和
(2)[非行]misconduct;→英和
misbehavior.〜な clumsy;→英和
careless.→英和
〜をする mismanage;→英和
misconduct oneself;misbehave.→英和

不始末

ふしまつ [2] 【不始末】 (名・形動)[文]ナリ
(1)後始末をよくしないこと。処置がだらしないこと。「火の―から火事になる」
(2)他人に迷惑を及ぼすような不都合な行いをする・こと(さま)。また,そのような行為。「―なことをしでかす」「身の―」

不孝

ふこう [2] 【不孝】 (名・形動)[文]ナリ
子として,親によく仕えないこと。孝行でないこと。また,そのさま。
⇔孝行
「―者」「先立つ―をお許し下さい」

不孝

ふこう【不孝】
undutifulness <to one's parents> .〜な undutiful;disobedient.→英和

不孝

ふきょう [2] 【不孝】 (名・形動ナリ)スル
〔「きょう」は呉音〕
(1)子として親に十分に仕えない・こと(さま)。ふこう。「―なるは仏の道にもいみじくこそ言ひたれ/源氏(蛍)」
(2)中世,父母が子を義絶すること。「其瓜取たる児を永く―して/今昔 29」
(3)古代,律の八虐(ハチギヤク)の一。父母・祖父母に対して呪詛(ジユソ)・罵詈(バリ)などをなした罪。

不学

ふがく [1] 【不学】
〔「ぶがく」とも〕
学ばないこと。学問のないこと。無学。「―者」

不安

ふあん [0] 【不安】 (名・形動)[文]ナリ
(1)気がかりなこと。心配なこと。これから起こる事態に対する恐れから,気持ちが落ち着かないこと。また,そのさま。「―がつのる」「―な一夜を過ごす」
(2)〔哲〕
〔(ドイツ) Angst〕
人間存在の根底にある虚無からくる危機的気分。原因や対象がわからない点で恐れと異なる。実存主義など現代哲学の主要概念。
(3)〔心〕 漠とした恐れの感情。動悸(ドウキ)・発汗などの身体的徴候を伴うことが多い。
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)

不安

ふあん【不安】
uneasiness;anxiety;→英和
unrest (動揺);→英和
uncertainty (不確実).→英和
〜な uneasy;→英和
anxious;→英和
uncertain.→英和
〜に思う feel[be]uneasy <about> ;feel[be]anxious <about> .

不安の文学

ふあんのぶんがく 【不安の文学】
昭和初期,軍国主義の登場を背景に生じた,知識人の近代合理主義への懐疑と動揺,また,無力感に根ざした文学上の傾向。シェストフの「悲劇の哲学」の影響の下,三木清や小林秀雄の評論などで論議された。

不安定

ふあんてい [2] 【不安定】 (名・形動)[文]ナリ
落ち着かないこと。安定しないこと。また,そのさま。
⇔安定
「―な政情」「―な身分」「足場が―だ」「天候が―だ」
[派生] ――さ(名)

不安定

ふあんてい【不安定】
instability;→英和
insecurity;unrest.→英和
〜な unstable;→英和
insecure;→英和
unsettled.→英和
⇒不安.

不安定の釣り合い

ふあんていのつりあい 【不安定の釣(り)合い】
力学的な釣り合いのうち,その状態からわずかにはずれると,ますますその状態からはずれるような力が働いて他の釣り合い状態に移行してしまうような釣り合い。

不安定の釣合い

ふあんていのつりあい 【不安定の釣(り)合い】
力学的な釣り合いのうち,その状態からわずかにはずれると,ますますその状態からはずれるような力が働いて他の釣り合い状態に移行してしまうような釣り合い。

不安定均衡

ふあんていきんこう [6] 【不安定均衡】
経済で,均衡の状態にはあるが,何らかの理由でそれが崩れたとき,元の均衡に戻る復元力はなく,発散してしまう場合をいう。

不安定線

ふあんていせん [0] 【不安定線】
対流活動が活発に行われ,不安定な天気を伴う帯状の部分。主に,寒冷前線の前面の暖気団内に発生する。

不安心

ふあんしん [2] 【不安心】 (名・形動)[文]ナリ
「不安」に同じ。「留守が誠に―でね/新世帯(秋声)」

不安感

ふあんかん [2] 【不安感】
不安な感じ。「―を抱く」

不安神経症

ふあんしんけいしょう [0][6] 【不安神経症】
慢性的な不安感や急激な不安発作などを主症状とする神経症。不安発作では動悸・発汗・呼吸困難などを伴う。

不完全

ふかんぜん [2] 【不完全】 (名・形動)[文]ナリ
必要なものが欠けたりしていて完全でないこと。不備であること。また,そのさま。
⇔完全
「―な装備で登山する」
[派生] ――さ(名)

不完全な

ふかんぜん【不完全な】
imperfect;→英和
incomplete.→英和

不完全優性

ふかんぜんゆうせい [6] 【不完全優性】
対立形質の一方が他方の形質発現を完全におおいきれないような優性。
→中間雑種

不完全変態

ふかんぜんへんたい [6] 【不完全変態】
昆虫類の変態の一型。はねや外部生殖器の原基がすでに幼虫期から外部に現れ,蛹(サナギ)の時期がなく脱皮のたびに成虫の形に近づくもの。原始的昆虫類(カゲロウ・トンボ・ゴキブリなど)に見られる。半変態。
→完全変態

不完全履行

ふかんぜんりこう [6] 【不完全履行】
債務者が債務を一応履行したが,その内容が債務の本旨にそわず,不完全であること。

不完全性定理

ふかんぜんせいていり [8] 【不完全性定理】
自然数論を含む形式的体系が無矛盾であれば,その体系内では真とも偽とも証明できない命題が存在するという定理。ゲーデルが証明。

不完全気体

ふかんぜんきたい [6] 【不完全気体】
ボイル-シャルルの法則に完全には従わない気体。実在の気体は多少とも不完全気体である。

不完全燃焼

ふかんぜんねんしょう [6] 【不完全燃焼】 (名)スル
可燃性物質が不十分な酸素供給のもとで燃焼すること。その際,一酸化炭素や煤(スス)などが発生し,発熱量も完全燃焼するときより小さくなる。
⇔完全燃焼

不完全競争

ふかんぜんきょうそう [6] 【不完全競争】
売り手および買い手が無数にいる完全競争と,いずれかが一人しか存在しない完全独占との中間的な競争状態。少数の売り手もしくは買い手が価格支配力をもつ。
→完全競争

不完全花

ふかんぜんか [4] 【不完全花】
萼(ガク)・花冠・雄しべ・雌しべのいずれかを欠く花。
⇔完全花

不完全菌類

ふかんぜんきんるい [6] 【不完全菌類】
真菌類のうち有性生殖すなわち子嚢または担子器の形成をみないものを一括して設けた菌類の分類群。分生子などのみ知られたかび類が多く,一千属以上約一万種が知られている。

不完全葉

ふかんぜんよう [4] 【不完全葉】
葉身・葉柄・托葉のうち,いずれかを欠く葉。
→完全葉

不完全雇用均衡

ふかんぜんこようきんこう [9] 【不完全雇用均衡】
経済全体の貯蓄と投資の均衡によって定まる経済活動の水準が,完全雇用の水準に達せず失業を生じる状態での均衡。
⇔完全雇用均衡

不定

ふじょう [0] 【不定】 (名・形動)[文]ナリ
(1)〔仏〕 定まっていないこと。定まらないこと。また,そのさま。「老少―」「生死(シヨウジ)―」「わが身わがこころは―なり/一遍上人語録」
(2)意外なこと。思いがけないこと。また,そのさま。「―の事かな/今昔 26」

不定

ふてい [0] 【不定】
(1)定まらないこと。一定しないこと。「住所―」
(2)〔数〕 方程式の解が無数にあること。
→ふじょう(不定)

不定の

ふてい【不定の】
indefinite;→英和
uncertain;→英和
unsettled;→英和
unfixed.‖不定冠詞《文》the indefinite article.不定詞《文》the infinitive.

不定冠詞

ふていかんし [4] 【不定冠詞】
ヨーロッパ諸語にみられる冠詞の一。名詞が不特定の事物をあらわす場合に前に添加される冠詞。英語・ドイツ語には単数形しかないが,フランス語・スペイン語などには複数形もある。英語の a やドイツ語の ein やフランス語の un など。
→定冠詞

不定型詩

ふていけいし [4] 【不定型詩】
伝統的な定型・韻律にのっとらない詩。散文詩など。
⇔定型詩

不定形

ふていけい [0] 【不定形】
(1)形や様式が一定でないもの。
(2)二つの関数 �(�),�(�)で,�→� または �→±∞ の時,�(�),�(�)の極限値が同時に 0 または ±∞ となる場合,�(�)/�(�),�(�)−�(�)などの極限をいう。

不定愁訴

ふていしゅうそ [4] 【不定愁訴】
頭重・いらいら・疲労感・不眠など漠然とした不快感を伴う自覚症状を訴えるが,それとからだの異常との関連がはっきりしないもの。

不定方程式

ふていほうていしき [6] 【不定方程式】
未知数の個数より方程式の個数が少なく,その解が一つに定まらないような方程式。特に,係数を整数として整数解を求めるときにいうことがある。

不定時法

ふていじほう [0] 【不定時法】
日の出から日没までを昼とし,日没から日の出までを夜として,それぞれを六等分して時を決める方法。日本では,江戸時代に民間で行われた。
⇔定時法

不定期

ふていき [2] 【不定期】 (名・形動)[文]ナリ
時期・期間の一定しない・こと(さま)。「―に送られてくる荷物」「―航路」「―船」

不定期の

ふていき【不定期の】
irregular.→英和
‖不定期貨物船 a tramp.

不定期刑

ふていきけい [4] 【不定期刑】
自由刑の宣告に際して,刑期を確定しないで言い渡すもの。
⇔定期刑

不定期路線

ふていきろせん [5] 【不定期路線】
鉄道・バス・航空路などの,運行の期日・時刻などが一定していない路線。

不定根

ふていこん [2] 【不定根】
植物の定根(テイコン)以外の根(ネ)。普通には,葉・茎から出る根をいう。

不定業

ふじょうごう [2] 【不定業】
〔仏〕 報いとして受ける結果およびその時期が決定していない行為。
⇔定業(1)

不定称

ふていしょう [2] 【不定称】
代名詞で,人・事物・方角・場所などについて,はっきり特定できないものを指示する場合に用いるもの。「だれ」「どれ」「どちら」「どこ」などの類。

不定積分

ふていせきぶん [4] 【不定積分】
〔数〕 定積分 ∫� �(�)�� において � を変化させれば,� の関数がえられる。この関数を �(�)の不定積分という。�(�)が連続ならば,その不定積分は �(�)の原始関数であるから,不定積分を原始関数と同義にも用いる。�(�)の不定積分を ∫�(�)�� で表す。

不定芽

ふていが [2] 【不定芽】
茎の先端や葉腋から出る定芽に対し,それ以外の場所(節間・葉・根など)から出る芽。

不定詞

ふていし [2] 【不定詞】
〔infinitive〕
ヨーロッパ諸語にみられる動詞の形態の一。また,その用法。定動詞に対する。人称・数について形態上の区別がなく,個々の動詞が表す行為などの内容を表現する名詞的機能をもつ。不定法。

不定風

ふていふう [2] 【不定風】
方向・強弱などの定まらない風。

不実

ふじつ【不実】
faithlessness;→英和
insincerity.〜な faithless;→英和
insincere.→英和

不実

ふじつ [1][0] 【不実】 (名・形動)[文]ナリ
(1)真心がなく,情愛に欠けること。不誠実であること。また,そのさま。「―な人」「―な性質(タチ)ではないから,大丈夫だけれど/三四郎(漱石)」
(2)事実でないこと。うそ。でたらめ。「―の事柄」

不宣

ふせん [0] 【不宣】
手紙の末尾にしるし,書きたいことを十分に尽くしていないという意を表す語。不一。不尽。

不寝の番

ねずのばん [4] 【不寝の番】
(1)一晩中寝ないで番をすること。また,その人。ねずばん。ふしんばん。
(2)遊里で,夜,楼内を拍子木を打って回り,灯火の世話をする人。ねずばん。「―に金をやり/洒落本・娼妓絹籭」

不寝番

ふしんばん [0][2] 【不寝番】
一晩中,寝ないで番をすること。また,それをする人。寝ずの番。「―に立つ」

不寝番

ふしんばん【不寝番】
⇒寝ずの番.

不寝番

ねずばん [0] 【不寝番】
「ねずのばん」に同じ。

不審

ふしん【不審】
[疑念](a) doubt;→英和
(a) suspicion (嫌疑);→英和
a question (質問).→英和
〜な doubtful;→英和
suspicious.→英和
〜そうに doubtfully;→英和
suspiciously.→英和
〜に思う doubt;suspect;→英和
wonder.→英和
‖不審尋問 questioning.

不審

ふしん [0] 【不審】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)はっきりしない点があって,疑わしく思うこと。いぶかしく思うこと。また,そのさま。「―の念をいだく」「挙動の―な男」「―に思う」「那様(ソンナ)に財(カネ)を拵へて奈何(ドウ)するかとお前は―するじやね/金色夜叉(紅葉)」「其所に何か意味があるのではないかと,一寸―を打つて見たが/明暗(漱石)」
(2)嫌疑を受けること。不興。「このたびは御―の身にて召し下され候ひしかば/義経記 6」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

不審尋問

ふしんじんもん [4] 【不審尋問】 (名)スル
警察官が挙動不審の者に対して行う職務質問の旧称。「―を受ける」

不審庵

ふしんあん 【不審庵】
京都市上京区の表千家家元邸内にある茶室。しばしば火災にあい,現在のものは1913年(大正2)再築のもの。

不審火

ふしんび [2] 【不審火】
原因不明の火事。ふしんか。

不審紙

ふしんがみ [2] 【不審紙】
書籍の中で,不審な箇所があったとき,そこに目じるしとしてはさむ紙。

不導体

ふどうたい【不導体】
《電》a nonconductor.

不導体

ふどうたい [0] 【不導体】
熱または電気を非常に伝えにくい物体。絶縁体。不良導体。
⇔導体

不尽

ふじん [0] 【不尽】
(1)つきないこと。十分につくさないこと。
(2)手紙の末尾に書いて,気持ちを十分に書きつくしていないという意を示す語。不悉(フシツ)。不一。

不屈

ふくつ [0] 【不屈】 (名・形動)[文]ナリ
困難に屈せず意志を貫く・こと(さま)。「不撓(フトウ)―」「―の意志」

不屈の

ふくつ【不屈の】
indomitable.→英和

不届き

ふとどき【不届き】
⇒不埒(らち).

不届き

ふとどき [2] 【不届き】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「ぶとどき」とも〕
(1)道理や法に従わないこと。ふらちなこと。また,そのさま。「―な奴だ」「―者め」
(2)行き届かないこと。不注意なこと。「もとすけが―か頼朝の―か/御伽草子・唐糸」
[派生] ――さ(名)

不届き至極

ふとどきしごく [5] 【不届き至極】 (形動)[文]ナリ
きわめてふとどきであるさま。不届き千万。「―な振る舞い」

不履行

ふりこう【不履行】
nonfulfillment <of a contract> ;a breach <of promise> .→英和

不履行

ふりこう [2] 【不履行】
約束や契約を実行しないこと。「婚約―」「契約―」

不帰

ふき [2][1] 【不帰】
再び帰らないこと。転じて,死ぬこと。

不干渉

ふかんしょう【不干渉(政策)】
(a) nonintervention (policy).

不干渉

ふかんしょう [2] 【不干渉】
干渉しないこと。「内政―」

不平

ふへい【不平】
dissatisfaction(s) (不満);→英和
[苦情]a grievance;→英和
a complaint.→英和
〜である be dissatisfied <with> .〜を言う grumble <at,about> ;→英和
complain <about,of,that…> .→英和
‖不平家 a grumbler.不平分子 a discontent.

不平

ふへい [0] 【不平】 (名・形動)[文]ナリ
(1)不満に思うこと。満足できなくて心が穏やかでないこと。また,そのさま。「―不満を言う」「何か心中(ココロ)に―な事があるとか/はやり唄(天外)」
(2)公平でないこと。

不平等

ふびょうどう [2] 【不平等】 (名・形動)[文]ナリ
平等でない・こと(さま)。
⇔平等
「―な取り扱い」

不平等

ふびょうどう【不平等】
inequality.→英和
〜な unequal.→英和

不平等条約

ふびょうどうじょうやく [6] 【不平等条約】
強国が弱小国に対しその優越的な立場から強制的に結ばせた不平等な内容の条約。

不幸

ふこう [2] 【不幸】 (名・形動)[文]ナリ
(1)幸福でないこと。恵まれていないこと。また,そのさま。ふしあわせ。
⇔幸福
「―なめぐりあわせ」
(2)近親者などの死を婉曲(エンキヨク)にいう語。「身内に―があって帰省していた」

不幸

ふこう【不幸】
(1) unhappiness;(a) misfortune;→英和
a disaster (災難).→英和
(2) ⇒死.
〜な(にも) unhappy(-ily);→英和
unfortunate(-ly);→英和
unlucky(-ily).→英和

不幸せ

ふしあわせ [3][2] 【不幸せ・不仕合(わ)せ】 (名・形動)[文]ナリ
幸福でない・こと(さま)。不幸。不運。「―な一生」「―にみまわれる」
[派生] ――さ(名)

不廉

ふれん [0][1] 【不廉】 (形動)[文]ナリ
廉価でないさま。高価。「自分の知らぬ―な肥料のことに就いて/土(節)」

不弁

ふべん 【不弁(不辨)】 (名・形動ナリ)
財物・能力などが不足して,物事が思うようにならないこと。貧しいこと。また,そのさま。「御台所入り是なくして,事―にましますに/甲陽軍鑑(品一三)」

不弁

ふべん [0] 【不弁(不辯)】 (名・形動)[文]ナリ
弁舌の巧みでない・こと(さま)。訥弁(トツベン)。「―なる人の言を聞くに,其言葉の数甚だ少なくして/学問ノススメ(諭吉)」

不弁者

ふべんしゃ 【不弁者】
貧しい人。貧乏人。「かくれもなき―/咄本・醒睡笑」

不弟

ふてい [0] 【不弟・不悌】
年長者に対して従順でないこと。「不孝―」

不弥国

ふみこく 【不弥国】
「魏志倭人伝」にみえる国。奴国の東一〇〇里とされ,北九州の宇美地域に比定されている。

不彀本

ポコペン [1] 【不彀本】
〔中国語。元値に足りない意〕
だめだ。話にならない。

不当

ふとう [0] 【不当】 (名・形動)[文]ナリ
(1)道理に合わないこと。適当でないこと。また,そのさま。「―な差別」
(2)違法ではないが,法規定の趣旨・目的に照らして妥当でない・こと(さま)。「―な利益」
[派生] ――さ(名)

不当

ふとう【不当】
(an) injustice.→英和
〜な unjust;→英和
unfair;→英和
unreasonable;→英和
excessive (過家).→英和
‖不当利得 an unreasonable profit.不当労働行為《法》an unfair labor practice.

不当人

ふとうじん 【不当人】
不当なおこないをする人。無法者・乱暴者のこと。無道人(ブドウジン)。「日本一の―どもを憑(タノ)んで/太平記 11」

不当処分

ふとうしょぶん [4] 【不当処分】
正当な理由のない処分。「―の撤回を迫る」

不当利得

ふとうりとく [4] 【不当利得】
法律上の原因がないのに利益を受け,それにより他人に損失を与えること。債権が存在しないのに弁済を受けるのがその例。

不当労働行為

ふとうろうどうこうい [8] 【不当労働行為】
使用者が労働組合運動に対して行う妨害的行為。憲法第二八条の労働基本権を保証するため,労働組合法では組合員に対する不利益処分・団体交渉拒否・支配介入・報復的差別待遇などを禁止している。

不当周延の誤謬

ふとうしゅうえんのごびゅう 【不当周延の誤謬】
〔論〕 定言的三段論法において,前提で周延されていない概念を結論で周延させることにより生じる推論の誤謬。不当周延の虚偽。

不当廉売

ふとうれんばい [4] 【不当廉売】
⇒ダンピング

不当廉売関税

ふとうれんばいかんぜい [8] 【不当廉売関税】
⇒反ダンピング関税

不当表示

ふとうひょうじ [4] 【不当表示】
商品の内容の説明・表示が,実際の内容とは異なっていたり誇大な書き方をしていること。

不形

ぶなり 【不形】 (名・形動ナリ)
ぶかっこうである・こと(さま)。「色黒く―にて/甲陽軍鑑(品二六)」

不従順な

ふじゅうじゅん【不従順な】
disobedient.→英和

不得心

ふとくしん [2] 【不得心】 (名・形動ナリ)
〔「ふとくじん」とも〕
(1)得心できない・こと(さま)。「―なりと思ひて猶もなしと答へければ/盛衰記 14」
(2)道理をわきまえないこと。無作法なこと。また,そのさま。「思ふ心の―さよと憎まぬ人はなかりけり/御伽草子・鉢かづき」

不得意

ふとくい [2] 【不得意】 (名・形動)[文]ナリ
得意でない・こと(さま)。「―な科目」

不得意

ふとくい【不得意】
⇒不得手(ふえて).

不得手

ふえて [2][1] 【不得手】 (名・形動)[文]ナリ
(1)得意でないこと。にがてなこと。また,そのさま。
⇔得手
「得手―がある」「―な相手」「英語は―だ」
(2)たしなまないこと。好きでないこと。また,そのさま。「生卵は―だ」

不得手である

ふえて【不得手である】
be weak <in> ;be not good <at> .

不得策

ふとくさく【不得策】
a bad policy.〜な unwise.→英和

不得要領

ふとくようりょう [4][6] 【不得要領】 (名・形動)[文]ナリ
要領を得ないこと。肝心なところがわからないこと。また,そのさま。「―な説明」

不得要領な

ふとくようりょう【不得要領な】
vague <answer> ;→英和
ambiguous;→英和
evasive.→英和

不徳

ふとく [0] 【不徳】
(1)徳の足りないこと。徳が備わっていないこと。
(2)人としての道にそむくこと。背徳。「―漢」

不徳のいたすところです

ふとく【不徳のいたすところです】
I'm only to blame (for it)./It's my fault.

不徳義

ふとくぎ [2][3] 【不徳義】 (名・形動)[文]ナリ
人として守るべき道にそむく・こと(さま)。「―漢」「父等の事業の不道理―なる/火の柱(尚江)」

不徹底

ふてってい [2] 【不徹底】 (名・形動)[文]ナリ
徹底していない・こと(さま)。「連絡が―だ」「指導に―な点があった」
[派生] ――さ(名)

不徹底な

ふてってい【不徹底な】
not thoroughgoing;insufficient (不十分);→英和
inconsistent (一貫しない);→英和
unconvincing (説得力がない).→英和

不心中

ぶしんじゅう 【不心中】 (名・形動)[文]ナリ
誠実でなく,信義や愛情を守らない・こと(さま)。「其の心を無にして七様へ行くとはさて��―な/歌舞伎・壬生大念仏」

不心得

ふこころえ [2] 【不心得】 (名・形動)[文]ナリ
心がけがよくない・こと(さま)。「―者(モノ)」「―なことをした者がいる」

不心得

ふこころえ【不心得】
(an) indiscretion;(an) imprudence;→英和
misconduct (非行).→英和
〜な imprudent.→英和
〜をする act indiscreetly[imprudently];misbehave.→英和

不必要

ふひつよう [3][2] 【不必要】 (名・形動)[文]ナリ
必要ないこと。不用なこと。また,そのさま。「―な品は処分せよ」
[派生] ――さ(名)

不必要な

ふひつよう【不必要な】
unnecessary;→英和
needless.→英和

不忌

ふき [1][2] 【不諱・不忌】
(1)いみはばからずに言うこと。直言すること。
(2)避けることのできないもの。死ぬこと。

不忍池

しのばずのいけ 【不忍池】
東京都台東区上野公園南西部にある池。台地の谷間に入り込んだかつての海が潟湖として残ったもの。寛永寺建立の際,琵琶湖になぞらえて池の中央に弁天島を築く。

不忠

ふちゅう【不忠】
disloyalty.→英和
〜の disloyal;→英和
unfaithful.→英和

不忠

ふちゅう [2] 【不忠】 (名・形動)[文]ナリ
忠義を尽くさない・こと(さま)。「―の臣」

不忠実

ふちゅうじつ【不忠実】
unfaithfulness.→英和
〜な unfaithful.→英和

不快

ふかい【不快】
unpleasantness;→英和
(a) discomfort;→英和
displeasure (不きげん).〜な unpleasant;→英和
uncomfortable.→英和
〜な思いをする feel uncomfortable[displeased].‖不快指数 a discomfort index <DI> .

不快

ふかい [0] 【不快】 (名・形動)[文]ナリ
(1)快くないこと。不愉快なこと。また,そのさま。「―を覚える」「―感」「―な思いをする」
(2)病気。やまい。「御―の由は承りましたが…」
(3)仲たがい。不会。「山上には堂衆学生―の事いできて/平家 2」
[派生] ――さ(名)

不快指数

ふかいしすう [5][4] 【不快指数】
夏の蒸し暑さを数量的に表した指数。気温を t ,湿度を H とすると,0.81t+0.01H(0.99t−14.3)+46.3 で求められる。不快指数が七五になると人口の約一割が不快を感じ,八五になると全員が不快になる。

不念

ぶねん 【無念・不念】 (名・形動)[文]ナリ
不注意なこと。考えが足りないこと。また,そのさま。「問ひもいたさいで―な事をいたいた/狂言・末広がり」

不思議

ふしぎ【不思議】
(a) wonder;→英和
(a) mystery;→英和
a miracle (奇跡).→英和
〜な strange;→英和
wonderful;→英和
mysterious;→英和
miraculous.→英和
〜なことに strange to say.〜に思う wonder <at,why…> .

不思議

ふしぎ [0] 【不思議】 (名・形動)[文]ナリ
〔「不可思議」の略〕
(1)思いはかることのできないこと。どう考えても原因や理由などがわからないこと。また,そのさま。「―な現象」「―に思う」「七―」「生命の―」
(2)思いもかけないこと。とっぴなこと。また,そのさま。「人の嘲(アザケリ)をもかへり見ず,―の事をのみし給へり/平家 1」
(3)(「不思議を立てる」などの形で)不審に思うこと。怪しく思うこと。「―を立るも断(コトワリ)なり/浮世草子・諸国はなし 1」
(4)〔仏〕 思いはかることも言葉で言い表すこともできないこと。「娑婆に―の薬あり,法華経なりとぞ説いたまふ/梁塵秘抄」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)

不思議の国のアリス

ふしぎのくにのアリス 【不思議の国の―】
〔原題 Alice's Adventures in Wonderland〕
ルイス=キャロルの童話。1865年刊。兎の穴から奇妙な国に落ちた少女アリスがさまざまな不思議な出来事を経験する。

不急

ふきゅう [0] 【不急】 (名・形動)[文]ナリ
急ぐ必要のないこと。さしせまっていないこと。また,そのさま。「―の物資」「不要―」

不恰好

ぶかっこう [2] ―カツカウ 【不恰好】 ・ ―カクカウ 【不格好】 (名・形動)[文]ナリ
恰好がよくない・こと(さま)。「―な服」
[派生] ――さ(名)

不悉

ふしつ [0][1] 【不悉】
手紙の末尾に記して,書きたいことを十分に尽くしていない意を表す語。不一。不尽。不宣。

不悌

ふてい [0] 【不弟・不悌】
年長者に対して従順でないこと。「不孝―」

不悪

あしからず [3] 【悪しからず・不悪】 (連語)
悪く思わないで。気を悪くしないで。相手の意にそえず申し訳ないという気持ちを表す語。「―ご了承下さい」

不情

ふじょう [0] 【不情】
なさけ心のないこと。不人情。

不惑

ふわく [0][1] 【不惑】
〔論語(為政)「四十而不�惑」〕
四〇歳の異名。

不惜身命

ふしゃくしんみょう [0] 【不惜身命】
〔仏〕 法華経譬喩品(ヒユボン)の語。仏道を修めるためにはみずからの身命をもかえりみないこと。また,そのような態度。
⇔可惜(アタラ)身命

不愉快

ふゆかい【不愉快】
unpleasantness;→英和
(a) discomfort.→英和
〜な unpleasant;→英和
disagreeable;→英和
uncomfortable.→英和
〜に思う feel displeased.

不愉快

ふゆかい [2] 【不愉快】 (名・形動)[文]ナリ
楽しくないこと。気に入らないこと。また,そのさま。
⇔愉快
「―なうわさ」「―になる」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

不愍

ふびん [1] 【不憫・不愍・不便】 (名・形動)[文]ナリ
(1)かわいそうなこと。気の毒なこと。また,そのさま。「―に思う」「―な奴」「―でならない」
(2)都合の悪いこと。具合の悪いこと。また,そのさま。「御供に人もさぶらはざりけり。―なるわざかな/源氏(夕顔)」
(3)かわいいこと。いとしいこと。また,そのさま。「一芸あるものをば…―にせさせ給ひければ/徒然 226」
〔元来「不便」で,「不憫」「不愍」は当て字〕
[派生] ――さ(名)

不意

ふい [0] 【不意】 (名・形動)[文]ナリ
思いがけない・こと(さま)。だしぬけ。突然。「―の来訪」「―に襲われる」

不意の

ふい【不意の(に)】
sudden(ly);→英和
unexpected(ly).→英和

不意打ち

ふいうち [0] 【不意打ち】
不意に相手に襲いかかること。だしぬけに相手の予期しないことを行うこと。「―を食らう」「―を食う」

不意打ち

ふいうち【不意打ち】
a surprise (attack).→英和
不意打ちをくわす take <a person> by surprise;make a surprise attack <on> .

不意気

ぶいき [0] 【不意気・不粋】 (名・形動)[文]ナリ
いきでないこと。やぼなこと。また,そのさま。ぶすい。「屋敷もんだから―だが,中々美(イイ)女だよ/怪談牡丹灯籠(円朝)」

不感症

ふかんしょう【不感症】
《医》frigidity.

不感症

ふかんしょう [0][2] 【不感症】
(1)女性が性交の際に快感を得られない症状。冷感症。
(2)感覚がにぶかったり慣れてしまったりして,普通なら感ずるはずの物事に,さして感じなくなること。「騒音に対して―になる」

不慣れ

ふなれ [1] 【不慣れ・不馴れ】 (名・形動)[文]ナリ
なれていないこと。経験の少ないこと。また,そのさま。「―な仕事」
[派生] ――さ(名)

不慣れ

ふなれ【不慣れ】
inexperience.→英和
〜な unfamiliar <with> ;→英和
inexperienced <in> ;→英和
new <to> .→英和
〜である be not familiar <with> ;be new <to> ;be not accustomed <to> .

不慮

ふりょ [1] 【不慮】
思いがけないこと。不意。意外。よくないことについていう。「―の災難に遭う」「―の事故」

不慮の

ふりょ【不慮の】
unexpected;→英和
sudden;→英和
accidental.→英和

不慮の外

ふりょのほか 【不慮の外】
〔「不慮」を強めた語〕
全く予想していなかったこと。「―に馬より落ちて/今昔 6」

不憫

ふびん [1] 【不憫・不愍・不便】 (名・形動)[文]ナリ
(1)かわいそうなこと。気の毒なこと。また,そのさま。「―に思う」「―な奴」「―でならない」
(2)都合の悪いこと。具合の悪いこと。また,そのさま。「御供に人もさぶらはざりけり。―なるわざかな/源氏(夕顔)」
(3)かわいいこと。いとしいこと。また,そのさま。「一芸あるものをば…―にせさせ給ひければ/徒然 226」
〔元来「不便」で,「不憫」「不愍」は当て字〕
[派生] ――さ(名)

不憫な

ふびん【不憫な】
poor;→英和
miserable.→英和
〜に思う pity <a person> ;→英和
take pity <on a person> .

不成

ならず 【成らず・不成】
(1)一人前になっていないこと。成就していないこと。「―学者」
(2)「ならず者」に同じ。「―の野良者をすかし/浄瑠璃・会稽山」

不成功

ふせいこう【不成功】
(a) failure.→英和
〜の unsuccessful.→英和
〜に終わる fail;→英和
end in failure.

不成功

ふせいこう [2] 【不成功】
成功しないこと。思ったようにうまくできないこと。「実験は―に終わった」

不成就日

ふじょうじゅにち フジヤウジユ― [4] 【不成就日】
陰陽道(オンヨウドウ)で,万事成就しないとして忌む日。ふじょうじゅび。不成日。不浄日。

不成文

ふせいぶん [2] 【不成文】
成文化してないこと。

不成日

ふじょうにち フジヤウ― [2] 【不成日】
「不成就日」に同じ。

不成立

ふせいりつ [2] 【不成立】
成立しないこと。まとまらないこと。「法案が―に終わる」

不成立

ふせいりつ【不成立】
(a) failure.→英和
〜となる fail <to pass> ;→英和
end in failure.

不成績

ふせいせき [2] 【不成績】
成績・結果のよくないこと。「―に終わる」

不成績

ふせいせき【不成績】
a poor result;(a) failure.→英和

不戦

ふせん [0] 【不戦】
戦わないこと。互いに戦争をしないこと。「―同盟」

不戦勝

ふせんしょう [0] 【不戦勝】
試合で,相手の欠場・棄権などによって戦わずに勝ちとなること。
⇔不戦敗

不戦勝

ふせんしょう【不戦勝(を得る)】
(score) an unearned win.

不戦敗

ふせんぱい [0] 【不戦敗】
試合に休場・棄権したために,負けとなること。
⇔不戦勝

不戦条約

ふせんじょうやく【不戦条約】
an antiwar pact.

不戦条約

ふせんじょうやく 【不戦条約】
1928年パリで結ばれた戦争放棄に関する条約。正式名は「国策の手段としての戦争放棄の条約」。一五か国が調印,36年には六三か国が加入。ケロッグ-ブリアン協定。

不所存

ふしょぞん [2] 【不所存】 (名・形動)[文]ナリ
考えのまちがっていること。好ましくない考えであること。不心得であること。また,そのさま。「―な考え」

不手際

ふてぎわ【不手際】
clumsiness;a failure.→英和
〜な clumsy;→英和
unskillful.→英和

不手際

ふてぎわ [2] 【不手際】 (名・形動)[文]ナリ
手際の悪いこと。やり方や出来が悪いこと。また,そのさま。「―がある」「―をおわびします」「―な応対」

不才

ふさい [0] 【不才】
才能のないこと。才能の劣っていること。また,自分の才能をへりくだっていう語。非才。「―の身」

不払い

ふばらい [2] 【不払い】
金を支払わないこと。「賃金の―」

不払い

ふばらい【不払い】
nonpayment.

不承

ふしょう [0] 【不承】 (名)スル
(1)〔「不承知」の略〕
承知しないこと。不承知。「それじゃあお前は―か」
(2)(「不請」とも書く)いやいやながら承知すること。「なかやどのまへもあるから―してもつては来たが/安愚楽鍋(魯文)」
→不請

不承不承

ふしょうぶしょう [4] 【不承不承】 (副)
〔「不承」を重ね,意味を強めた語〕
いやいやながらするさま。しぶしぶ。「―引き受ける」「―の態」
〔「不請不請」とも書く〕

不承不承

ふしょうぶしょう【不承不承】
reluctantly;→英和
unwillingly.→英和
〜の reluctant;→英和
unwilling.→英和

不承知

ふしょうち【不承知】
⇒不賛成,拒絶.

不承知

ふしょうち [2] 【不承知】 (名・形動)[文]ナリ
承知しないこと。聞き入れないこと。また,そのさま。「先方は―だそうだ」

不承認

ふしょうにん【不承認】
disapproval;nonrecognition.

不抜

ふばつ [0] 【不抜】
意志がしっかりしていてゆるがないこと。「―の精神」「堅忍―」

不拘束のままで

ふこうそく【不拘束のままで】
without physical restraint.

不拡大

ふかくだい [2] 【不拡大】
事件・問題などの規模を,より大きくしないこと。「―方針」

不振

ふしん【不振】
dullness;→英和
depression;→英和
inactivity.〜の dull;→英和
depressed;→英和
inactive.→英和

不振

ふしん [0] 【不振】
勢いの振るわないこと。成績などがよくないこと。「商売が―だ」「食欲―」

不掃除

ふそうじ [2] 【不掃除】 (名・形動)[文]ナリ
掃除が行き届かない・こと(さま)。「―なに依つて,御目に掛る事は成るまい/狂言・萩大名(虎寛本)」

不採算

ふさいさん [2] 【不採算】
採算のとれないこと。「―部門」

不揃い

ふぞろい [2] 【不揃い】 (名・形動)[文]ナリ
そろっていない・こと(さま)。「―な服装」「茶碗が―だ」

不揃いの

ふぞろい【不揃いの】
irregular;→英和
uneven;→英和
odd (半ぱの).→英和

不換紙幣

ふかんしへい フクワン― [4] 【不換紙幣】
金貨・銀貨などの本位貨幣と交換できない政府紙幣や銀行券。
⇔兌換(ダカン)紙幣

不換紙幣

ふかんしへい【不換紙幣】
inconvertible paper money.

不摂生

ふせっせい [2] 【不摂生】 (名・形動)[文]ナリ
健康に注意を払わない・こと(さま)。不養生。
⇔摂生
「長年の―がたたる」

不摂生をする

ふせっせい【不摂生をする】
be indifferent to one's health.

不撓

ふとう [0] 【不撓】 (名・形動)[文]ナリ
〔たわまない意〕
困難に出合ってもひるまない・こと(さま)。「―の決意」

不撓

ふとう【不撓】
⇒不屈.

不撓不屈

ふとうふくつ [0] 【不撓不屈】
どんな困難に出合ってもひるまずくじけないこと。「―の精神」

不敏

ふびん [0] 【不敏】 (名・形動)[文]ナリ
(1)機敏でない・こと(さま)。
(2)頭の働きや気の使い方が鈍い・こと(さま)。多く自分をへりくだっていう。「某(ソレガシ)が―の言葉を左程迄に採用なされて/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」

不敗

ふはい [0] 【不敗】
負けないこと。負けたことのないこと。

不敗の

ふはい【不敗の】
invincible.→英和

不敬

ふけい [2] 【不敬】 (名・形動)[文]ナリ
(皇室・社寺などに対して)敬意を払わず,礼儀を失する・こと(さま)。「女奴敢て父と呼ぶ抑々(ソモソモ)―なりと/花柳春話(純一郎)」

不敬

ふけい【不敬】
disrespect <for,to> ;→英和
impiety (神への).→英和
〜な disrespectful;→英和
impious.→英和
⇒無礼.

不敬罪

ふけいざい [2] 【不敬罪】
天皇や皇族もしくは神宮・皇陵に対する不敬行為によって成立する罪。1947年(昭和22)刑法改正により廃止。

不整

ふせい [0] 【不整】 (名・形動)[文]ナリ
ととのっていないこと。規則正しくないこと。また,そのさま。「―地」

不整合

ふせいごう [2] 【不整合】
(1)〔inconsistence〕
論理が首尾一貫していないこと。
(2)〔unconformity〕
上下に重なる地層二つの間に堆積の不連続があり,地層形成時期にも大きな時間的間隙が認められる場合の両者の関係。下位の地層が地殻変動を受けて隆起し,削剥され,再び水底に沈降してその上に新しい地層が堆積したことを物語る。また,この上・下の地層の境の面を不整合面という。
⇔整合

不整正花

ふせいせいか [4] 【不整正花】
花の各部分の配列が対称性を示さない花。カンナ・シオガマギクなど。不整形花。

不整脈

ふせいみゃく【不整脈】
《医》arrhythmia.

不整脈

ふせいみゃく [2] 【不整脈】
一定の間隔で起こるはずの脈の打ち方や心拍動が乱れた状態をいう。

不敵

ふてき [0] 【不敵】 (名・形動)[文]ナリ
(敵になるものがないかのごとく)大胆で恐れを知らないこと。また,無法で乱暴なこと。また,そのさま。「大胆―」「―な面構え」
[派生] ――さ(名)

不敵な

ふてき【不敵な】
bold;→英和
daring;→英和
fearless.→英和

不敵ない

ふてきな・い 【不敵ない】 (形)
〔「ない」は接尾語。近世上方語〕
不敵だ。大胆だ。「年明き前の女郎の,しかも―・い人/浮世草子・諸艶大鑑 2」

不敵者

ふてきもの [0] 【不敵者】
大胆で恐れを知らぬ者。また,無法者。「親に似たる―かな/盛衰記 37」

不文

ふもん [0] 【不文】 (名・形動)[文]ナリ
「ふもじ(不文字)」に同じ。「―なる癖に小説体の作文を好み/浮城物語(竜渓)」

不文

ふぶん [0] 【不文】
(1)文字・文章に書き表してないこと。
(2)文字を知らないこと。
(3)へたな文。
(4)文化が開けていないこと。「―不明の世の常なれども/学問ノススメ(諭吉)」

不文字

ふもんじ 【不文字】 (名・形動ナリ)
「ふもじ(不文字)」に同じ。「わきより―のさしで者/咄本・昨日は今日」

不文字

ふもじ 【不文字】 (名・形動ナリ)
読み書きのできない・こと(さま)。ふもんじ。不文。「一円―なる侍/咄本・醒睡笑」

不文律

ふぶんりつ【不文律】
an unwritten law.

不文律

ふぶんりつ [2] 【不文律】
(1)「不文法(フブンホウ)」に同じ。
⇔成文律
(2)その集団の中で,暗黙のうちに守られている約束ごと。「家庭のことに触れないのが―であった」

不文慣習

ふぶんかんしゅう [4] 【不文慣習】
文書に書き表されていない慣習。

不文憲法

ふぶんけんぽう [4] 【不文憲法】
成文法の形式をとらない憲法。イギリス憲法がその例。慣習憲法。
⇔成文憲法

不文法

ふぶんほう [2] 【不文法】
文章による表現がされていない法。慣習法や判例法がその例。不文律。
⇔成文法

不斉

ふせい [0] 【不斉】 (名・形動)[文]ナリ
(1)そろわないこと。
(2)〔化〕 分子内での原子の立体的な配列が対称性をもたないこと。有機化合物の分子が不斉となるのは,主に不斉炭素原子による。

不斉合成

ふせいごうせい [4] 【不斉合成】
光学異性体の一方が優位に生成するような化学合成のこと。

不斉炭素原子

ふせいたんそげんし [7] 【不斉炭素原子】
四個の互いに異なる原子または原子団と結合している炭素原子。この炭素原子を含む分子には,互いに実像と鏡像との関係にある二種があり,光学異性を生ずる原因となる。

不料簡

ふりょうけん [2] 【不料簡】 (名・形動)[文]ナリ
心構えや考えがよくない・こと(さま)。不心得。「―を起こす」「書生の身分で,―な外容(ミエ)坊三昧/当世書生気質(逍遥)」

不断

ふだん 【不断】
■一■ [0][1] (名・形動)[文]ナリ
(1)絶えないこと。いつまでも続くこと。また,そのさま。「―の努力」「掘ぬきの水が―に流れてゐた/黴(秋声)」
(2)決断力がない・こと(さま)。「優柔―」
■二■ [1] (名)
〔現代では多く「普段」と当てて書かれる〕
いつもその状態であること。日頃。副詞的にも用いる。「人間は―が大切だ」「―心掛けている健康法」

不断

ふだん【不断】
[平常]usually;→英和
generally;→英和
[絶えず]always;→英和
constantly.〜の[平常の]usual;→英和
ordinary;→英和
[絶え間のない]constant;→英和
ceaseless.→英和
〜の通り as usual.

不断医者

ふだんいしゃ 【不断医者】
かかりつけの医者。「―は次の間に鍋を仕かけ/浮世草子・胸算用 2」

不断桜

ふだんざくら [4] 【不断桜】
サトザクラの一品種。一〇月頃から四月頃まで咲き続ける。三重県鈴鹿市の白子不断ザクラは天然記念物。

不断着

ふだんぎ [2] 【普段着・不断着】
日常,家庭の中などで着ている衣服。

不断経

ふだんぎょう [2] 【不断経】
冥福・追善・安産のため一定の期間を決め,昼夜間断なく大般若経・最勝王経・法華経などをよむこと。「―に声よき人々読むほどなりとて/更級」

不断草

ふだんそう【不断草】
chard (野菜).→英和

不断草

ふだんそう [0] 【不断草】
アカザ科の一年草または越年草。中国伝来の野菜で,サトウダイコンの近縁種。根は肥大しない。茎は高さ約1メートル。根葉は卵形で質は厚いが軟らかい。茎葉は長楕円形。夏の葉菜とする。フダンナ。トウヂサ。恭菜。

不断香

ふだんこう 【不断香】
昼夜たえまなく香をたくこと。また,その香。不断の香。「―の香,奄(イオリ)の内に満ち/今昔 20」

不日

ふじつ [1] 【不日】
多くの日数を経ないこと。近いうちにの意で,多く副詞的に用いる「―参上いたします」「―着荷する事と思つてゐます/或る女(武郎)」

不明

ふめい【不明】
<be ashamed of one's> ignorance (無知);→英和
lack of foresight (先見の無いこと).〜な unknown (未知);→英和
⇒不明瞭.

不明

ふめい [0] 【不明】 (名・形動)[文]ナリ
(1)明らかでないこと。はっきりしないこと。また,そのさま。「原因―の病気」「―な点がいくつかある」「行方―」
(2)物の道理がわからないこと。愚かなこと。「みずからの―を恥じる」

不明朗

ふめいろう [2] 【不明朗】 (名・形動)[文]ナリ
明朗でないこと。公正を欠くこと。また,そのさま。「―な会計」

不明朗な

ふめいろう【不明朗な】
underhand <dealings> .→英和

不明瞭

ふめいりょう [2] 【不明瞭】 (名・形動)[文]ナリ
明瞭でないこと。はっきりしないこと。また,そのさま。「―な態度」「発音が―だ」
[派生] ――さ(名)

不明瞭な

ふめいりょう【不明瞭な】
not clear;indistinct;→英和
obscure.→英和

不易

ふえき【不易】
⇒不変.

不易

ふえき [1][0] 【不易】 (名・形動)[文]ナリ
いつまでも変わらない・こと(さま)。不変。「万古―の真理」

不易流行

ふえきりゅうこう [1][0] 【不易流行】
蕉風俳諧の理念の一。俳諧の特質は新しみにあり,その新しみを求めて変化を重ねていく「流行」性こそ「不易」の本質であるということ。

不昧

ふまい 【不昧】
松平治郷(ハルサト)の号。

不昧

ふまい [0] 【不昧】
(1)学問に明るいこと。道理にくらくないこと。
(2)利欲に心をくらまされないこと。

不昧流

ふまいりゅう 【不昧流】
松平不昧を祖とする茶道石州流の一分派。不昧派。

不時

ふじ [1] 【不時】 (名・形動)[文]ナリ
思いがけない時である・こと(さま)。予定外。不意。「―の出費」「―の客」「―着」「―な荷物を背負はされたやうな心持もするが/新世帯(秋声)」

不時の

ふじ【不時の】
unexpected;→英和
accidental (偶然の).→英和
〜に備える provide against emergency.

不時着

ふじちゃく【不時着(する)】
(make) an emergency[unscheduled]landing.

不時着

ふじちゃく [0] 【不時着】 (名)スル
飛行機が不時の事故により,目的地以外の場所に降りること。不時着陸。「故障で―する」

不景気

ふけいき [2] 【不景気】 (名・形動)[文]ナリ
(1)社会全体の経済状態に活気がないこと。景気が悪いこと。また,そのさま。不況。
⇔好景気
「―な世の中」
(2)商売が繁盛しないこと。
(3)人の態度や様子に活気がないこと。陰気くさいこと。また,そのさま。「―な顔をしている」
(4)みじめったらしいさま。いやみなさま。「およしな―な,小児(コドモ)をだますやうな/人情本・梅児誉美 3」

不景気

ふけいき【不景気】
(business) depression (商業の);→英和
bad[hard]times (一般の);a recession (一時的).→英和
〜な[商業]dull;→英和
depressed;→英和
[陰気な]gloomy;→英和
dismal;→英和
dejected.→英和

不服

ふふく [0] 【不服】 (名・形動)[文]ナリ
(1)納得できないこと。不満に思うこと。また,そのさま。「―を唱える」「―そうな顔」
(2)服従しないこと。
[派生] ――げ(形動)

不服

ふふく【不服】
[異議]an objection;→英和
a complaint (不平).→英和
⇒不満.〜を唱える object <to the idea> ;→英和
complain <about,of,that…> .→英和

不服従運動

ふふくじゅううんどう [6] 【不服従運動】
インドのガンジーが指導した非暴力の反英抵抗運動。第一次大戦後および1930年代前半に,インドの完全独立を目指してイギリス制定の法に従わない民衆運動を展開した。

不服申し立て

ふふくもうしたて [0] 【不服申(し)立て】
訴訟法上,裁判・裁判所の処分等により不利益を受ける者が,その取り消し又は変更を求めて行う申し立て。行政法上,違法又は不当な行政処分その他公権力の行使にあたる行為について行政庁に対しその取り消し又は変更を求めて行う申し立て。

不服申立て

ふふくもうしたて [0] 【不服申(し)立て】
訴訟法上,裁判・裁判所の処分等により不利益を受ける者が,その取り消し又は変更を求めて行う申し立て。行政法上,違法又は不当な行政処分その他公権力の行使にあたる行為について行政庁に対しその取り消し又は変更を求めて行う申し立て。

不本意

ふほんい [2] 【不本意】 (名・形動)[文]ナリ
自分の本当の気持ちと違うこと。希望とは異なること。また,そのさま。「―ながら同意する」「―な結果に終わる」「―な成績」

不本意ながら

ふほんい【不本意ながら】
against one's will;reluctantly;→英和
unwillingly.→英和

不朽

ふきゅう【不朽】
⇒不滅.

不朽

ふきゅう [0] 【不朽】
すぐれていて,いつまでも朽ちないこと。後世まで長く残ること。「―の名作」

不材

ふざい [0] 【不材】
才能のないこと。不才。

不束

ふつつか [2] 【不束】 (形動)[文]ナリ
(1)思慮や能力が足りず,行き届かないさま。未熟。「―ながら精一杯努めます」
(2)教養がないさま。たしなみがないさま。また,野暮。「さても恋も情もない―なお方/歌舞伎・壬生大念仏」
(3)優美繊細でないさま。大雑把なさま。「布の―なるを着たり/今昔 14」「黒方をおしまろがして,―にしりさき切りて/紫式部日記」
(4)太くて不恰好なさま。不細工なさま。「いと荒々しく―なる様したる翁の/源氏(浮舟)」
(5)太くて立派なさま。重々しいさま。「いと大きやかに―に肥え給へるが/宇津保(蔵開上)」「―なる後見まうけて/源氏(帚木)」
[派生] ――さ(名)

不束な

ふつつかな【不束な】
incompetent;→英和
inexperienced;→英和
unrefined;ill-bred.

不束者

ふつつかもの [0] 【不束者】
行き届かない人。不調法者。「―ですが,よろしくお願いします」

不条理

ふじょうり【不条理】
⇒不合理.

不条理

ふじょうり [2] 【不条理】 (名・形動)[文]ナリ
(1)筋が通らないこと。道理が立たないこと。また,そのさま。「―な判定」「―な事件」
(2)〔哲〕
〔(フランス) absurdité〕
実存主義の用語。人生の非合理で無意味な状況を示す語としてカミュによって用いられた。
[派生] ――さ(名)

不条理劇

ふじょうりげき [4] 【不条理劇】
1950年代,ヨーロッパ・アメリカにおこった一群の劇作家の作品に対する称。カミュの「シジフォスの神話」に負うところが大きく,状況の演劇,不条理の劇といわれる。代表的作品にベケットの「ゴドーを待ちながら」,イヨネスコの「犀」などがあり,作家としては他にアダモフ・ピンターらがいる。

不格好

ぶかっこう [2] ―カツカウ 【不恰好】 ・ ―カクカウ 【不格好】 (名・形動)[文]ナリ
恰好がよくない・こと(さま)。「―な服」
[派生] ――さ(名)

不案内

ふあんない [2] 【不案内】 (名・形動)[文]ナリ
知識や心得がなくて,様子や事情がわからない・こと(さま)。「―の土地」「事情に―な人」「クラシック音楽はまるで―でして」

不案内

ぶあんない [2] 【無案内・不案内】 (名・形動)[文]ナリ
「ふあんない(不案内)」に同じ。

不案内である

ふあんない【不案内である】
know nothing <about a thing> ;be a stranger <here> .→英和

不様

ぶざま [1][0] 【無様・不様】 (名・形動)[文]ナリ
体裁が悪いこと。やり方が見苦しいこと。また,そのさま。「―な恰好(カツコウ)で人前に出る」「―な負け方」
[派生] ――さ(名)

不機嫌

ふきげん【不機嫌】
displeasure;bad temper.〜な displeased;bad-tempered;sullen;→英和
cross.→英和
〜な様子である look displeased.

不機嫌

ふきげん [2] 【不機嫌】 (名・形動)[文]ナリ
機嫌がよくない・こと(さま)。
⇔上機嫌
「―な顔つき」
[派生] ――さ(名)

不次

ふじ 【不次】
(1)決まった順序によらぬこと。破格。異例。「太上天皇一戦の功を感じて,―の賞を授け給ひし/平家 4」
(2)文章が順序なく乱れていること。多く自分の手紙をへりくだっていう語。

不正

ふせい [0] 【不正】 (名・形動)[文]ナリ
正しくないこと。正当でないこと。また,そのさま。「―を働く」「―な行為」「―乗車」

不正

ふせい【不正】
(an) injustice;→英和
dishonesty;→英和
unlawfulness (違法);→英和
(a) wrong (非行).→英和
〜な unjust;→英和
foul;→英和
dishonest;→英和
unlawful;→英和
wrong.〜をする do wrong;cheat <in the examination> (カンニング).→英和
‖不正行為 a cheat (試験の);a malfeasance (公務員の).

不正咬合

ふせいこうごう [4] 【不正咬合】
顔面・顎・歯に何らかの障害があるために,咬合が正常でない状態。異常咬合。

不正法

ふせいほう [2] 【不正法】
正義に反する法。法の理念に合わない法。

不正直

ふしょうじき [2] 【不正直】 (名・形動)
正直でない・こと(さま)。
[派生] ――さ(名)

不正直

ふしょうじき【不正直】
dishonesty.→英和
〜な dishonest.→英和

不正確

ふせいかく【不正確】
inaccuracy;→英和
incorrectness.→英和
〜な inaccurate;→英和
incorrect.→英和
⇒正確.

不正確

ふせいかく [2] 【不正確】 (名・形動)[文]ナリ
正確でない・こと(さま)。
⇔正確
「―な記憶」
[派生] ――さ(名)

不正競争

ふせいきょうそう [4] 【不正競争】
〔法〕 不正な手段方法により同業者の利益を害する競争。法律に違反する行為のみならず,商慣習・商業道徳に反する行為および不当な取引も含まれる。

不正競争防止法

ふせいきょうそうぼうしほう 【不正競争防止法】
不正競争一般の規制を目的とする法律。1993年(平成5)制定。

不正行為

ふせいこうい [4] 【不正行為】
正しくない行為。道義にはずれたおこない。

不死

ふし [2][1] 【不死】
いつまでも死なないこと。「不老―」

不死の

ふし【不死の】
immortal;→英和
eternal.→英和

不死男

ふじお フジヲ 【不死男】
⇒秋元(アキモト)不死男

不死身

ふじみ [0] 【不死身】 (名・形動)[文]ナリ
(1)打たれても切られても死なないこと。また,そのような体。「―のレスラー」
(2)どんな困難や失敗にもくじけない・こと(さま)。また,そのような人。

不死身の

ふじみ【不死身の】
invulnerable;→英和
immortal.→英和

不死鳥

ふしちょう【不死鳥】
a phoenix.→英和

不死鳥

ふしちょう [0][2] 【不死鳥】
フェニックスに同じ。「―の如くよみがえる」

不毛

ふもう [0] 【不毛】 (名・形動)[文]ナリ
(1)土地がやせていて作物が育たない・こと(さま)。「―の地」
(2)みるべき成果がない・こと(さま)。「―な議論」「―の一年」

不毛の

ふもう【不毛の】
barren;→英和
sterile.→英和

不気味

ぶきみ [0][1] 【不気味・無気味】 (形動)[文]ナリ
何となく不安で恐ろしいさま。気味の悪いさま。「―な笑い」「―に静まりかえる」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)

不沈

ふちん [0] 【不沈】
軍艦などが絶対に沈まないこと。「―戦艦」

不沙汰

ぶさた [0] 【無沙汰・不沙汰】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)久しくたよりや訪問をしないこと。無音。「―をわびる」「御―しました」
(2)しかるべき挨拶(アイサツ)のないこと。ことわりなしに物事を行うこと。「自己に―で価を付けた/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(3)しかるべき処置をしないこと。「是を―にて閣(サシオ)かば/太平記 33」
(4)注意を怠ること。油断すること。「あら―の宮守どもや/謡曲・蟻通」
(5)おろそかにすること。粗略に扱うこと。「母を―に扱ひ申さん事もや候はんと思ひ/御伽草子・蛤」
(6)関心を払わないこと。事情にうといこと。「世間の事は無下に―なり/沙石 5」

不治

ふち [1][2] 【不治】
「ふじ(不治)」に同じ。

不治

ふじ [1][2] 【不治】
病気がなおらないこと。ふち。「―の病」

不治の

ふじ【不治の】
incurable;→英和
fatal.→英和

不況

ふきょう [0] 【不況】
景気が悪いこと。潜在的な供給能力に対し有効需要が不足して経済活動が停滞している状態。不景気。
⇔好況
「―の波をかぶる」

不況

ふきょう【不況】
a depression;→英和
a slump.→英和
〜の dull;→英和
inactive.→英和
‖不況時代 hard times;depression days.

不況カルテル

ふきょうカルテル [4] 【不況―】
不況に対処するために結成されるカルテル。独占禁止法の例外措置として認められたもので,商品価格が平均生産費を下回り,経営が困難になった時などに,公正取引委員会の許可を得て結成できる。

不法

ふほう [0] 【不法】 (名・形動)[文]ナリ
□一□〔歴史的仮名遣い「ふはふ」〕
(1)ある行為が法律や規則に違反する・こと(さま)。
⇔合法
「―占拠」「―な行為」
→違法
(2)人の道にはずれること。道理に合わないこと。また,そのさま。無法。「私は今まで大変―な取扱を受けて居りました/人形の家(抱月)」
□二□〔歴史的仮名遣い「ふほふ」〕
〔仏〕 仏法にそむくこと。戒を破ること。「那智の行者―解怠(ケタイ)のある時/盛衰記 3」

不法

ふほう【不法】
unlawfulness;→英和
(an) injustice.→英和
〜な unlawful;→英和
unjust;→英和
illegal.→英和
‖不法行為(入国者) an illegal action (alien).不法逮捕 a false arrest.不法占拠 illegal occupation.

不法侵入

ふほうしんにゅう [4] 【不法侵入】
正当な理由なくして,他人の土地・住居・建造物などに侵入すること。

不法原因給付

ふほうげんいんきゅうふ [8] 【不法原因給付】
賭博における支払いのように,不法な原因に基づき行なった給付。民法では,不法の原因が利得者だけにある場合を除き,その返還請求を認めていない。

不法就労

ふほうしゅうろう [4] 【不法就労】
外国人が出入国管理法に違反して,就労資格をもたないで働いていること。留学や観光目的で入国し,就労したり,在留期限が切れても不法残留するなど。資格外就労。

不法条件

ふほうじょうけん [4] 【不法条件】
付加されることによって法律行為に不法性を帯びさせるようになる条件。不法条件を付した法律行為は無効。

不法監禁罪

ふほうかんきんざい [6] 【不法監禁罪】
⇒監禁罪(カンキンザイ)

不法行為

ふほうこうい [4] 【不法行為】
故意または過失によって他人の権利を侵害し損害を発生させる行為。加害者はその損害の賠償責任を負う。

不法電波

ふほうでんぱ [4] 【不法電波】
電波法に基づいた免許を受けずに開設された不法無線局から発射される電場。

不注意

ふちゅうい【不注意】
carelessness.→英和
〜な careless <about> .→英和

不注意

ふちゅうい [2] 【不注意】 (名・形動)[文]ナリ
注意の足りないこと。また,配慮の欠けていること。また,そのさま。「―から事故が起きた」「―な一言が少年の心を傷つけた」
[派生] ――さ(名)

不洒落

ぶしゃれ [0] 【不洒落】 (名・形動)
下手なしゃれ。また,それを言ったりするさま。「―な文句だ/洒落本・娼妓絹籭」

不洒落る

ぶしゃ・れる 【不洒落る】 (動ラ下一)
しゃれにならないようなしゃれを言う。悪い冗談を言う。「丁子屋がはてな,―・れまいぞ/洒落本・通言総籬」

不活化

ふかつか フクワツクワ [0] 【不活化】 (名)スル
本来の働きを失わせること。

不活化ワクチン

ふかつかワクチン フクワツクワ― [5] 【不活化―】
菌体・ウイルスをホルマリンなどで処理して感染性を失わせたものを材料に調整されたワクチン。死菌ワクチン。
→ワクチン

不活性ガス

ふかっせいガス フクワツセイ― [6] 【不活性―】
化学反応を起こしにくい気体。狭義にはヘリウムなどの希ガス族元素をいい,広義には化学反応性の低い窒素などを含めていう。

不活溌

ふかっぱつ [2] 【不活発・不活溌】 (名・形動)[文]ナリ
活気がない・こと(さま)。「議論が―だ」

不活発

ふかっぱつ [2] 【不活発・不活溌】 (名・形動)[文]ナリ
活気がない・こと(さま)。「議論が―だ」

不活発な

ふかっぱつ【不活発な】
inactive;→英和
dull;→英和
slow;→英和
stagnant (沈滞した).→英和

不浄

ふじょう [0] 【不浄】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
心身がきよらかでないこと。けがれていること。また,そのさま。「―の身」「―な金」
■二■ (名)
(1)月経。「かくてほどもなく,―のことあるを/蜻蛉(中)」
(2)大小便。下肥(シモゴエ)。「見れば―をになへり/咄本・醒睡笑」
(3)便所。ごふじょう。

不浄の

ふじょう【不浄の】
impure;→英和
dirty;→英和
ill-gotten <money> .

不浄場

ふじょうば [0] 【不浄場】
「不浄所(フジヨウシヨ)」に同じ。

不浄役人

ふじょうやくにん [4] 【不浄役人】
罪人をつかまえたり,断罪したりする役人。また,その人をののしっていう語。

不浄所

ふじょうしょ [0][4] 【不浄所】
(1)けがれた所。
(2)便所。不浄場。

不浄日

ふじょうにち [2] 【不浄日】
⇒不成就日(フジヨウジユニチ)

不浄縄

ふじょうなわ [2] 【不浄縄】
死者を竪棺に納める際,首と膝(ヒザ)とを結ぶ縄。ごくらくなわ。

不浄観

ふじょうかん [2] 【不浄観】
〔仏〕 肉体をはじめ,この世界が汚れたものであることを観じて,煩悩を打ち消す修行法。主に肉体が死後,腐敗して白骨に変化する過程を観ずる。

不浄説法

ふじょうせっぽう [4] 【不浄説法】
名聞・利欲のためにする説法。また,邪法を説法すること。

不浄門

ふじょうもん [2] 【不浄門】
江戸時代,大名・旗本などの屋敷の練り塀に設けた,戸板一枚ほどのくぐり門。糞尿汲み取り人や死者・罪人などを出入りさせる門。いみもん。

不浄香炉

ふじょうこうろ [4] 【不浄香炉】
便所に置く,猫・みみずく・鳴き鴨などをかたどった香炉。

不消化

ふしょうか【不消化】
indigestion.→英和
⇒消化.

不消化

ふしょうか [2] 【不消化】 (名・形動)[文]ナリ
(1)消化が悪いこと。食物がよくこなれないこと。「―を起こす」
(2)完全に理解し身につけていない・こと(さま)。「―な知識」

不渡

ふわたり【不渡(にする)】
《商》dishonor.→英和
〜になる be dishonored.‖不渡手形 a dishonored bill.

不渡り

ふわたり [2] 【不渡り】
手形や小切手が,その支払いを受けることができないこと。また,その手形・小切手。「―を出す」

不測

ふそく [0] 【不測】
(悪い事態について)予測ができないこと。思いがけないこと。「―の事態」

不測の

ふそく【不測の】
unexpected;→英和
unforeseen.→英和

不満

ふまん [0] 【不満】 (名・形動)[文]ナリ
十分に満たされていないと思うこと。満足しないこと。また,そのさま。そのような気持ちや心のわだかまりをもいう。「受賞後の作としては―な出来だ」「―が爆発する」「―を言う」「欲求―」
[派生] ――げ(形動)

不満足

ふまんぞく [2] 【不満足】 (名・形動)[文]ナリ
満足しない・こと(さま)。不満。「―な様子」「―に思う」
[派生] ――さ(名)

不溯及

ふそきゅう [2] 【不溯及】
法律が,その施行以前の事項にさかのぼって適用されることはないということ。

不溶

ふよう [0] 【不溶】
溶けないこと。

不溶性

ふようせい [0] 【不溶性】
ある物質がある液体にまったく,またはほとんど溶けない性質。液体の種類を特に示さない場合は水であることが多い。
⇔可溶性

不滅

ふめつ【不滅】
immortality.〜の immortal;→英和
eternal.→英和

不滅

ふめつ [0] 【不滅】 (名・形動)[文]ナリ
滅びないこと。永久になくならないこと。また,そのさま。「―の名声」

不漁

ふりょう【不漁(である)】
(get) a poor catch.

不漁

ふりょう [0] 【不漁】
漁で獲物の少ないこと。
⇔大漁

不潔

ふけつ [0] 【不潔】 (名・形動)[文]ナリ
(1)きたないこと。よごれていること。また,そのさま。「―な肌着」
(2)けがらわしくて,道徳的でない・こと(さま)。「―な考え方」「―な金」
⇔清潔
[派生] ――さ(名)

不潔

ふけつ【不潔】
uncleanliness;dirtiness.〜な unclean;→英和
dirty;→英和
filthy.→英和

不為

ふため [2] 【不為】 (名・形動)[文]ナリ
ためにならないこと。役に立たないこと。また,そのさま。「早瀬さんのお世帯の―に成るやうな事はしませんですよ/婦系図(鏡花)」

不熟

ふじゅく [0] 【不熟】
(1)作物・果物などの出来が悪く,熟していないこと。「不作―」
(2)折り合いの悪いこと。不和。

不熟日

ふじゅくにち [3] 【不熟日】
その日に播種(ハシユ)・植え付けをするとよく成熟しないといわれる日。一月は子,二月は午,三月は酉の日を忌み,四月以後は順次三か月ごとに右の順を繰り返す。

不熟田

ふじゅくでん [3] 【不熟田】
⇒損田(ソンデン)

不熱心

ふねっしん [2] 【不熱心】 (名・形動)[文]ナリ
熱心でない・こと(さま)。「商売に―な人」
[派生] ――さ(名)

不熱心

ふねっしん【不熱心】
indifference.〜である be indifferent <to> ;halfhearted (乗り気でない).

不燃

ふねん [0] 【不燃】
燃えないこと。燃えにくいこと。
⇔可燃
「―ごみ」

不燃化

ふねんか [0] 【不燃化】 (名)スル
材料を変えたり,化学処理を施したりして,燃えにくくすること。

不燃性

ふねんせい [0] 【不燃性】
燃えない性質であること。「―ガス」
⇔可燃性

不燃性の

ふねんせい【不燃性の】
nonflammable;incombustible;→英和
fireproof.→英和

不燃材料

ふねんざいりょう [4] 【不燃材料】
火災時に燃えないでしかも容易に変形せずに,かつ有毒ガスや溶融などを生じない材料。コンクリート・鉄鋼・アルミニウム・煉瓦・ガラスなど。
→準不燃材料

不燃構造

ふねんこうぞう [4] 【不燃構造】
建築物を構成する柱・梁・壁などの主要な部材を不燃材料とした構造。

不燃物

ふねんぶつ [2] 【不燃物】
燃えない物。燃えにくい物。
⇔可燃物

不物好き

ふものずき 【不物好き】
人が好まない,変わったものを好むこと。また,その人。「蓼(タデ)食ふ虫は―の謗(ソシリ)となれり/鶉衣」

不特定

ふとくてい [2] 【不特定】 (名・形動)[文]ナリ
特にこれと定まっていない・こと(さま)。
⇔特定
「―の聴衆を相手に話す」

不特定の

ふとくてい【不特定の】
unspecific;unspecified.→英和
〜多数の many and unspecified persons.

不特定多数

ふとくていたすう [7] 【不特定多数】
特にこれと定まった性質・傾向などのないものが数多く集まっていること。「―の読者」

不特定物

ふとくていぶつ [4] 【不特定物】
具体的な取引にあたって,当事者が取引する物の種類だけを指定して,その個性を問わないもの。馬一〇〇頭・酒一斗などはその例。
⇔特定物

不犯

ふぼん [0] 【不犯】
〔仏〕 戒律を破らないこと。特に,邪淫戒を保って異性と交わらないこと。「―の僧」

不猟

ふりょう【不猟(である)】
(get) a poor bag.

不猟

ふりょう [0] 【不猟】
狩猟で獲物の少ないこと。
⇔大猟

不生

ふしょう [0] 【不生】
〔仏〕 生じたり滅びたりすることなく常に存在すること。常住。

不生

うまず 【不生】
(1)子を生まないこと。「出家させて夫婦―の業をはらし/浄瑠璃・賀古教信」
(2)「うまずめ」に同じ。「前の奥(=先妻)の―殿/浄瑠璃・賀古教信」

不生不滅

ふしょうふめつ [0] 【不生不滅】
〔仏〕 生じもせず滅びもせず常住不変であること。真如の世界のあり方。また,この世を真如の現れとみなす立場から,この世の真の姿のあり方。
⇔生滅

不生女

うまずめ [0] 【石女・不生女】
子供を生めない女。

不用

ふよう [0] 【不用】 (名・形動)[文]ナリ
(1)必要がないこと。いらないこと。また,そのさま。不要。「乳母車は―になった」
(2)役に立たないこと。むだなこと。また,そのさま。「―の施設」
(3)乱暴なこと。「弓も普通に越えて余りに―に候ひしかば/保元(上・古活字本)」
(4)病気であること。「―になりにければ…大願たて,よろづの神仏に祈りて/宇津保(あて宮)」

不用の

ふよう【不用の】
useless;→英和
unnecessary;→英和
disused (いらなくなった).

不用心

ぶようじん [2] 【不用心・無用心】 (名・形動)[文]ナリ
用心が悪いこと。災害や危険に対する備えが足りないこと。また,そのさま。「留守がちでは―だ」

不用意

ふようい【不用意】
carelessness (不注意).→英和
〜な careless;→英和
unprepared.〜なことを言う make careless remarks.

不用意

ふようい [2] 【不用意】 (名・形動)[文]ナリ
用意をしていないこと。うっかりしていて,注意や配慮が足りないこと。また,そのさま。「―のまま臨んだ試験」「―な発言」
[派生] ――さ(名)

不甲斐無い

ふがいな・い フガヒ― [4] 【腑甲斐無い・不甲斐無い】 (形)[文]ク ふがひな・し
情けないくらいだらしない。意気地がない。「連敗するとは―・い」「われながら―・い」
[派生] ――さ(名)

不発

ふはつ【不発(になる)】
misfire.→英和
不発弾 an unexploded bomb;a blind shell.

不発

ふはつ [0] 【不発】
(1)弾丸が発射しないこと。また,砲弾などが爆発しないこと。「―弾」
(2)計画などが実行できずに終わること。また,目標どおりの効果を得られないで終わること。「企画が―に終わる」

不登校

ふとうこう [2] 【不登校】
主として心理的な抵抗感から学校に行かないこと。登校拒否。

不登花

ふとうか [2] 【不登花】
⇒不稔花(フネンカ)

不直

ふちょく [0] 【不直】 (名・形動)[文]ナリ
正しくないこと。正直でないこと。また,そのさま。「政が不正―にて教を離れ/明六雑誌 25」

不直

ふろく [0] 【不陸・不直】
ふぞろいであること。平らでないこと。

不相応

ふそうおう [2] 【不相応】 (名・形動)[文]ナリ
ふさわしくない・こと(さま)。「身分―な生活」

不相応な

ふそうおう【不相応な】
unsuitable[unsuited] <for,to> (不適当);→英和
[不釣合]incongruous;→英和
out of proportion <to> ;[不当な]undue;→英和
undeserved.→英和
〜な生活をする live beyond one's means.

不真正連帯債務

ふしんせいれんたいさいむ [10] 【不真正連帯債務】
原因は異なるが,数人が同一内容の給付をなす債務を負担すること。各債務が独立していて,一人の債務者の事由が他の債務者に影響を及ぼさない点で連帯債務とは異なる。不完全連帯債務。
→連帯債務

不真面目

ふまじめ [2] 【不真面目】 (名・形動)[文]ナリ
まじめでない・こと(さま)。「―な態度」
[派生] ――さ(名)

不真面目な

ふまじめ【不真面目な】
not serious;insincere.→英和

不眠

ふみん [0] 【不眠】
眠らないこと。また,眠れないこと。

不眠不休

ふみんふきゅう [0] 【不眠不休】
眠ったり休んだりしないこと。「―で作業を続ける」

不眠不休で

ふみんふきゅう【不眠不休で】
<work> day and night.

不眠症

ふみん【不眠症(の人)】
《医》(an) insomnia(c).→英和

不眠症

ふみんしょう [0] 【不眠症】
十分に眠れない状態が続くこと。神経症・鬱病・分裂病のほか,体の調子の悪い時,興奮している時などに起こる。

不着

ふちゃく [0] 【不着】
着かないこと。到着しないこと。「―郵便物」

不知

ふち [2][1] 【不知】
(1)知らないこと。
(2)(「不智」とも書く)知恵のないこと。愚かであること。

不知哉川

いさやがわ 【不知哉川】
〔「いさらがわ」とも〕
滋賀県,芹川(セリガワ)の古名。霊仙山(リヨウゼンザン)に発し,琵琶湖に注ぐ。((歌枕))「犬上の鳥籠(トコ)の山なる―いさとを聞こせ我が名告(ノ)らすな/万葉 2710」

不知案内

ふちあんない [3] 【不知案内】
実情・様子を知らないこと。「その方面のことは,一向に―でして」

不知火

しらぬい [0][2] 【不知火】
夜間の海上に多くの光が点在し,ゆらめいて見える現象。九州の八代(ヤツシロ)海・有明海で見られるものが有名。干潟の冷えた水面と大気との間にできる温度差によって,遠くの少数の漁火(イサリビ)が無数の影像を作る,異常屈折現象とする説が有力。しらぬひ。[季]秋。
〔景行天皇が肥の国を討伐した際,暗夜の海上に正体不明の火が無数に現れたという故事がある〕

不知火

しらぬい【不知火】
sea fire.

不知火

しらぬひ 【不知火】
⇒しらぬい(不知火)

不知火型

しらぬいがた シラヌヒ― [0] 【不知火型】
横綱の土俵入りの型の一。一一代目横綱不知火光右衛門の創始という。綱の結び目が両輪で,構えは両手を同時に横に広げる。
→雲竜型

不知火海

しらぬいかい シラヌヒ― 【不知火海】
八代(ヤツシロ)海の別名。

不破

ふわ フハ 【不破】
歌舞伎十八番の一。1680年市村座で初代市川団十郎が「遊女論」の中で初演。不破伴左衛門と名古屋山三(サンザ)との遊女葛城をめぐる恋争いが主題。

不破関

ふわのせき フハ― 【不破関】
古代の三関の一。美濃国の近江国境付近(現在の岐阜県不破郡関ヶ原町)に,近江から東山道へ出る要地を守るために置かれた。不破の関屋。789年廃止。((歌枕))「今はとて立帰(タチカエリ)ゆくふるさとの―路(ジ)に都忘るな/後撰(離別)」

不確か

ふたしか [2] 【不確か】 (形動)[文]ナリ
たしかでないさま。あやふやなさま。「―な情報」

不確かな

ふたしか【不確かな】
uncertain;→英和
doubtful.→英和

不確定

ふかくてい [2] 【不確定】 (名・形動)[文]ナリ
はっきりきまっていない・こと(さま)。「―な要素を含んでいる」「―性」
[派生] ――さ(名)

不確定の

ふかくてい【不確定の】
indefinite (不定);→英和
undecided.→英和

不確定性の音楽

ふかくていせいのおんがく [0][1] 【不確定性の音楽】
〔aleatoric music〕
作曲家が音楽の構成要素や構造を確定せず,演奏者が,図形楽譜などを手がかりにして任意に音を組み合わせる音楽。偶然性の音楽。

不確定性原理

ふかくていせいげんり [8] 【不確定性原理】
量子力学において,粒子の位置と運動量,エネルギーと時間などの一組の物理量について,その両者を同時に正確に測定し,決定することはできないことをいう。二つの測定値の不確定さの積はプランク定数に比例する一定値より小さくなり得ないという不確定関係が成り立つ。1927年ハイゼンベルクによって導かれた。
→相補性

不確定期限

ふかくていきげん [6] 【不確定期限】
〔法〕 到来することは確実だが,いつ到来するか期日の確定していない期限。本人死亡の時というのがその例。

不確実

ふかくじつ [2][3] 【不確実】 (名・形動)[文]ナリ
たしかでない・こと(さま)。ふたしか。「―な情報」「―性」
[派生] ――さ(名)

不確実な

ふかくじつ【不確実な】
uncertain.→英和

不磨

ふま [1] 【不磨】
すり減らないこと。永久になくならないこと。不朽。不滅。

不祝儀

ぶしゅうぎ [2] 【不祝儀】
(婚礼に対して)葬式。
⇔祝儀

不祥

ふしょう [0] 【不祥】 (名・形動)[文]ナリ
(1)めでたくないこと。縁起が悪いこと。また,そのさま。不吉。「―な出来事」
(2)運の悪いこと。不運。不幸。「兼好が―,公義が高運/太平記 21」

不祥事

ふしょうじ [2] 【不祥事】
好ましくない事件。いまわしい事柄。「学校始まって以来の―だ」

不祥事

ふしょうじ【不祥事】
an unpleasant affair;a scandal.→英和

不稔性

ふねんせい [0] 【不稔性】
高等植物で花が咲いても種子のできない現象。生殖細胞の発育不全・不和合性などがその原因。人為的に作られたものに種無しスイカなどがある。
→稔性

不稔花

ふねんか [2] 【不稔花】
雌しべ・雄しべの発育が十分でないため,種子をつくらない花。アジサイの花など。不登花。不実花。

不稽

ふけい [0] 【不稽】
〔「稽」はくらべ考える意〕
言説に確かなよりどころがないこと。でたらめ。無稽。「荒誕(コウタン)―の話」

不穏

ふおん [0] 【不穏】 (名・形動)[文]ナリ
おだやかでないこと。危機や危険をはらんでいること。また,そのさま。
⇔平穏
「―な空気」「―分子」

不穏

ふおん【不穏】
unrest.→英和
〜な disquieting;threatening;→英和
dangerous;→英和
subversive (破壊的).→英和

不穏当

ふおんとう [2] 【不穏当】 (名・形動)[文]ナリ
おだやかでないこと。さしさわりがあって適切ではないこと。また,そのさま。「―な発言」

不穏当な

ふおんとう【不穏当な】
[不当]unjust;→英和
unfair;→英和
improper (不適当).→英和

不空

ふくう 【不空】
(705-774) 中国,真言宗付法第六祖。一説に北インドの出身。唐の長安で金剛智に師事。741年セイロン・南インドに渡り竜智から密教を学び帰国。唐朝の尊信を得て密教を広め,「金剛頂経」など多くの密教経典類を翻訳した。門下に恵果などがいる。不空金剛。不空三蔵。

不空成就如来

ふくうじょうじゅにょらい フクウジヤウジユ― 【不空成就如来】
五智如来の一。大日如来の五智のうち,成所作智(ジヨウシヨサチ)を受け持ち,北方に位置する。

不空羂索観音

ふくうけんじゃくかんのん 【不空羂索観音】
〔梵 Amoghapāśa〕
六観音・七観音の一。大悲の羂索(鳥獣を捕らえる道具)でもらさず(不空)一切の衆生(シユジヨウ)を救いとる観音。顔は一面・三面・一一面のものなどがあり,腕の数も一定しない。ふくうけんさくかんのん。
不空羂索観音[図]

不突合

ふとつごう [2] 【不突合】
「不一致」に同じ。「統計上の―」

不立文字

ふりゅうもんじ フリフ― [4] 【不立文字】
禅宗の基本的立場を示した言葉。悟りは言葉によって書けるものではないから,言葉や文字にとらわれてはいけないということ。教外(キヨウゲ)別伝と対で用いられることが多い。

不立文字

ふりつもんじ 【不立文字】
⇒ふりゅうもんじ(不立文字)

不等

ふとう [0] 【不等】
等しくないこと。

不等価交換

ふとうかこうかん [5] 【不等価交換】
商品の価値どおりの交換が市場で行われないこと。市場における価格の短期的変動,独占価格による販売,国際間の貿易などの際に起こると考えられる。

不等号

ふとうごう [2] 【不等号】
二つの数・式などの間にはさんで,これら二つの間の大小関係を表す記号。記号は <,または >。記号を矢印に見たとき,矢印の指す方にある項が小さい。�<� は � が � より小さいこと,また �>� は � が � より大きいことを表す。また,等号付き不等号を用いた場合,�≦� は � が � 以下であること,また �≧� は � が � 以上であることを表す。

不等式

ふとう【不等式】
《数》an inequality.→英和
不等辺三角形 a scalene (triangle).→英和

不等式

ふとうしき [2] 【不等式】
不等号を用いて表された式。

不等筋類

ふとうきんるい [4] 【不等筋類】
斧足綱不等筋目の軟体動物。前後の閉殻筋(いわゆる貝柱)の大きさが異なり後閉殻筋が大きいか,あるいは後閉殻筋のみになったもの。ホタテガイ・マガキ・イガイなど。異筋類。異柱類。

不等葉

ふとうよう [2] 【不等葉】
つく位置によって著しく形や大きさを異にする葉。イタビカズラやヒノキの葉に見られる。偏葉。

不筋

ふすじ [2] 【不筋】 (名・形動)[文]ナリ
筋道にはずれること。道理に合わないこと。また,そのさま。「其―なる次第を政府に訴ふ可きのみ/学問ノススメ(諭吉)」

不節制

ふせっせい【不節制】
intemperance <in> .→英和
〜な intemperate.→英和

不粋

ぶいき [0] 【不意気・不粋】 (名・形動)[文]ナリ
いきでないこと。やぼなこと。また,そのさま。ぶすい。「屋敷もんだから―だが,中々美(イイ)女だよ/怪談牡丹灯籠(円朝)」

不粋

ぶすい [0] 【無粋・不粋】 (名・形動)[文]ナリ
(1)人情の機微を解さないこと。特に,男女間の情愛の微妙さがわからないこと。また,そのさま。
⇔粋
「―な男」「―な質問」
(2)情緒のないこと。また,そのさま。「―な建物」
[派生] ――さ(名)

不精

ぶしょう【不精】
laziness.〜な lazy;→英和
untidy.→英和

不精

ぶせい 【無精・不精】 (名・形動)[文]ナリ
「ぶしょう(無精)」に同じ。「ええ,親子の衆が―な/浄瑠璃・淀鯉(下)」

不精

ぶしょう [2] 【無精・不精】 (名・形動)スル [文]ナリ
精を出さずに,なまけること。面倒くさがること。また,そのさま。ぶせい。「―な恰好(カツコウ)」「―して,ひげをそらない」「―をきめこむ」

不精ったらしい

ぶしょうったらし・い ブシヤウツ― [7] 【不精ったらしい・無精ったらしい】 (形)
いかにも不精そうである。
[派生] ――げ(形動)――さ(名)

不精髭

ぶしょうひげ【不精髭】
stubble;→英和
a three-day beard.〜をはやしている be unshaven.

不納

ふのう [0] 【不納】
税金や学費などを納めないこと。

不納付犯

ふのうふはん フナフフ― [4] 【不納付犯】
源泉徴収・特別徴収の徴収義務者が,徴収して納付すべき税額を納めない行為。脱税犯の一。

不純

ふじゅん [0] 【不純】 (名・形動)[文]ナリ
純粋でないこと。純真でないこと。また,そのさま。「―な動機」「―な交遊」
[派生] ――さ(名)

不純

ふじゅん【不純】
impurity.〜な impure.→英和
‖不純物 impurities;foreign matters.

不純物

ふじゅんぶつ [2] 【不純物】
ある物質の中に少量含まれる別の物質。

不細工

ぶさいく [2] 【不細工】 (名・形動)[文]ナリ
(1)作ったものなどの体裁が悪い・こと(さま)。「―な箱」「―な服」
(2)顔かたちの整っていない・こと(さま)。「―な顔」
[派生] ――さ(名)

不細工な

ぶさいく【不細工な】
clumsy;→英和
awkward;→英和
plain-looking (器量の悪い).

不経済

ふけいざい [2] 【不経済】 (名・形動)[文]ナリ
経済的でないこと。費用・手間・時間にむだが多いこと。また,そのさま。「それは時間の―だ」「―な方法」

不経済

ふけいざい【不経済】
bad economy.〜な uneconomical;expensive (金のかかる).→英和

不結果

ふけっか [2] 【不結果】
結果が思わしくないこと。「予想もしない―に終わる」

不統一

ふとういつ【不統一】
lack of unity.〜な disunited;inharmonious.

不統一

ふとういつ [2] 【不統一】 (名・形動)[文]ナリ
統一がとれていないこと。まとまりのないこと。また,そのさま。「意見の―」「―なやり方ではだめだ」
[派生] ――さ(名)

不縁

ふえん [1][0] 【不縁】
(1)夫婦・養子などが離縁すること。「釣り合わぬは―のもと」
(2)縁組が成立しないこと。縁遠いこと。「―に終わる」

不織布

ふしょくふ [3] 【不織布】
編み・織りなどの方法によらないで,繊維のままで布状にしたもの。ほつれず弾力に富み,洋服の芯地などに用いる。

不羈

ふき [1][2] 【不羈】 (名・形動)[文]ナリ
〔「羈」はしばりつなぐ意〕
(1)自由奔放で束縛しえない・こと(さま)。「傲慢―なる性は,これを父より貰ひたり/春(藤村)」
(2)才知が人並はずれてすぐれていて,常規では律しきれないこと。「―の才」

不羈独立の

ふきどくりつ【不羈独立の】
free and independent.

不美人

ふびじん [2] 【不美人】
美人でないこと。また,そのような女性。

不義

ふぎ [1] 【不義】
(1)正義・道義にもとること。人の道にはずれること。「―の臣」
(2)男女の道にはずれること。密通。「―を重ねる」「―の子」
(3)古代,律の八虐の一。師・長上の官などを殺すこと。

不義

ふぎ【不義】
⇒姦(かん)通.

不義理

ふぎり【不義理】
ingratitude (忘恩);→英和
a debt (借金).→英和
〜がある owe <a person> a debt (借金).→英和
〜をする do <a person> wrong.

不義理

ふぎり [1][3] 【不義理】 (名・形動)[文]ナリ
(1)義理を欠く・こと(さま)。「そんな―な事は人様に対しても出来かねます/虞美人草(漱石)」
(2)特に,金を借りて返さないでいること。「―を重ねる」

不老

ふろう [0] 【不老】
いつまでも年をとらないこと。

不老不死

ふろうふし [4] 【不老不死】
いつまでも年をとらず死なないこと。「―の霊薬」

不老不死の霊薬

ふろう【不老不死の霊薬】
an elixir of life.

不老長寿

ふろうちょうじゅ [4] 【不老長寿】
いつまでも年をとらず長生きすること。

不老門

ふろうもん [2] 【不老門】
(1)中国の都,洛陽の城門の一。
(2)平安京大内裏の豊楽院(ブラクイン)の北面の門。
→大内裏

不耕作地主

ふこうさくじぬし フカウサクヂヌシ [6] 【不耕作地主】
所有する農地のある市町村に住んではいるが,小作人に耕作させて小作料を納めさせている地主。
→農地改革

不聞座頭

きかずざとう 【不聞座頭】
狂言の一。留守をあずかった耳の不自由な男と座頭の二人が,互いをなぶり合う。不見不聞(ミズキカズ)。

不肖

ふしょう [0] 【不肖】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
〔「肖」は似る意〕
(1)親や師匠に似ないで,愚かな・こと(さま)。「―の子」「―の弟子」
(2)愚かなこと。才能のないこと。また,そのさま。「―ながら」「身―といえど」「貴女は此の―なる俊三を良人と呼んで下ださる/良人の自白(尚江)」
■二■ (代)
一人称。自分のことをへりくだっていう語。わたくし。「―未熟ながら力一杯やる覚悟です」

不肖の子

ふしょう【不肖の子】
a son unworthy of his father.

不育

ふいく [0] 【不育】
習慣性流産や早産などのため,妊娠はするが胎児を育てきれない状態。
→不妊症

不能

ふのう [0] 【不能】 (名・形動)[文]ナリ
(1)できないこと。能力のないこと。また,そのさま。不可能。「運行―」「再起―の重傷」
(2)才能のないこと。無能。「此の東三条の大将の―を奏し給ひて/栄花(花山)」
(3)インポテンツ。
(4)〔数〕 方程式の解が存在しないこと。

不能

ふのう【不能】
⇒不可能,無能.

不能条件

ふのうじょうけん [4] 【不能条件】
〔法〕 実現することが客観的に見て不可能な条件。

不能犯

ふのうはん [2] 【不能犯】
〔法〕 行為の性質上,意図したとおりの犯罪結果を実現することが明らかに不可能な行為。犯罪としては成立しない。丑(ウシ)の時参りなどの迷信犯がその例。

不腆

ふてん 【不腆】
(1)粗末なこと。わずかなこと。
(2)自分の贈り物をへりくだっていう語。粗品。薄志。

不自然

ふしぜん [2] 【不自然】 (名・形動)[文]ナリ
自然でないこと。わざとらしいこと。また,そのさま。「―な姿勢」「―な笑顔」「―に感じる」
[派生] ――さ(名)

不自然な

ふしぜん【不自然な】
unnatural;→英和
artificial (人工的).→英和

不自由

ふじゆう【不自由】
(an) inconvenience (不便);→英和
(a) discomfort (不快);→英和
want (欠乏).→英和
〜な inconvenient;uncomfortable;→英和
disabled (病身で).足が〜である have trouble in the leg.→英和
〜なく暮らす live in comfort;be well off.

不自由

ふじゆう [1] 【不自由】 (名・形動)スル[文]ナリ
必要な条件が不足したり,欠けたりしていて,思うとおりにならないこと。不便なこと。また,そのさま。
⇔自由
「―を忍ぶ」「金に―する」「何―なく育つ」「―な生活」
[派生] ――さ(名)

不興

ぶきょう 【不興・無興】
⇒ふきょう(不興)

不興

ふきょう [0] 【不興】 (名・形動)スル[文]ナリ
〔古くは「ぶきょう」。「無興」とも書いた〕
(1)興がわかないこと。しらけること。また,そのさま。「お力の中座したるに―して/にごりえ(一葉)」
(2)機嫌の悪いこと。特に,親や目上の人の機嫌をそこねること。また,そのさま。「―をかう」「―をこうむる」「余計な事を,と―な顔をして/婦系図(鏡花)」
(3)主君や親の勘気をこうむること。「主従三世の契り絶え果て,永く―と宣へば/謡曲・巴」
[派生] ――げ(形動)

不興をこうむる

ふきょう【不興をこうむる】
lose favor <with a person> .

不興顔

ふきょうがお [0] 【不興顔】
面白くなさそうな顔つき,不機嫌な顔つき。

不良

ふりょう [0] 【不良】 (名・形動)[文]ナリ
(1)質・状態などがよくないこと。機能などが完全でないこと。また,そのさま。「栄養―」「成績―」「―な品」
(2)品行の悪いこと。また,そのような若い人。「素行の―な男」「―少年」

不良

ふりょう【不良(少年,少女)】
a juvenile delinquent.→英和
〜の bad;→英和
wicked;→英和
delinquent.〜化する be degraded;become delinquent.‖不良品 a sub-standard article.

不良導体

ふりょうどうたい [0][4] 【不良導体】
⇒不導体(フドウタイ)

不落

ふらく [0] 【不落】
攻撃に耐えて落ちないこと。「難攻―」

不虞

ふぐ [1] 【不虞】
思いがけないこと。予期しない出来事。

不融通物

ふゆうずうぶつ [4] 【不融通物】
私法上,権利の対象とはなりうるが,取引の対象となりえないもの。道路・河川などの公共用物,阿片・猥褻(ワイセツ)文書など法令で取引が禁止されたものがその例。
⇔融通物

不行き届き

ふゆきとどき [4][2] 【不行き届き】 (名・形動)[文]ナリ
注意が行き届かないこと。気がきかないこと。また,そのさま。「監督―による不祥事」

不行儀

ふぎょうぎ [2] 【不行儀】 (名・形動)[文]ナリ
行儀の悪いこと。無作法なこと。また,そのさま。「―な子供」

不行届き

ふゆきとどき【不行届き】
negligence (怠慢);→英和
carelessness (不注意).→英和
〜な negligent;→英和
careless.→英和

不行状

ふぎょうじょう [2] 【不行状】
身持ちが悪いこと。不行跡。ふしだら。「医者の不養生,学者の―/明六雑誌 34」

不行跡

ふぎょうせき [2] 【不行跡】
「不行状(フギヨウジヨウ)」に同じ。

不行跡

ふぎょうせき【不行跡(を働く)】
misconduct (oneself).→英和

不衛生

ふえいせい【不衛生】
insanitation.〜な insanitary;→英和
unhealthy.→英和

不衛生

ふえいせい [2] 【不衛生】 (名・形動)
衛生的でない・こと(さま)。「―な店」
[派生] ――さ(名)

不裁可

ふさいか [2] 【不裁可】
裁可にならないこと。許可しないこと。

不要

ふよう [0] 【不要】 (名・形動)[文]ナリ
いらないこと。必要がないこと。また,そのさま。「日常生活には―な品」「―不急の出費をひかえる」

不見不聞

みずきかず 【不見不聞】
⇒不聞座頭(キカズザトウ)

不見日鼹鼠

ひみずもぐら [4] 【不見日鼹鼠】
ひみず{(2)}の別名。

不見識

ふけんしき [2] 【不見識】 (名・形動)[文]ナリ
見識に欠けること。しっかりとした判断力や意見をもっていないこと。また,そのさま。「―な言動」「―極まりない」

不見識な

ふけんしき【不見識な】
thoughtless;→英和
disgraceful.→英和

不見転

みずてん [0] 【不見転】
(1)〔花札で相手や状況を考えずに札を出すことから〕
あと先を考えずに事を行うこと。「―契約」
(2)芸者などが金次第でどんな相手とも肉体関係を結ぶこと。また,そういう芸者。「―芸者」

不規則

ふきそく [2][3] 【不規則】 (名・形動)[文]ナリ
きまり正しくないこと。規則的でないこと。また,そのさま。「―な生活」「―に並ぶ」
[派生] ――さ(名)

不規則

ふきそく【不規則】
irregularity.〜な(に) irregular(ly).→英和

不規則動詞

ふきそくどうし [5] 【不規則動詞】
活用の仕方が一般の動詞とは違って,不規則である動詞。日本語ではカ変・サ変・ナ変・ラ変などの変格活用の動詞がこの類に入る。
⇔規則動詞

不規則変光星

ふきそくへんこうせい [0] 【不規則変光星】
不規則に変光する星。また,変光法則が未知の変光星。カシオペア座ガンマ星など。

不規則銀河

ふきそくぎんが [5] 【不規則銀河】
銀河の分類の一。楕円・渦巻・棒渦巻などの規則的な銀河に対し,形状や恒星の分布が不規則で,規模も直径が数千光年,絶対等級がマイナス一六等以暗と小規模。大小マゼラン雲(銀河)は代表的なもの。
→銀河

不規律

ふきりつ [2] 【不規律】 (名・形動)[文]ナリ
規律正しくないこと。だらしがないこと。また,そのさま。「―な生活」

不覚

ふかく [0] 【不覚】 (名・形動)[文]ナリ
(1)意識がはっきりしていないこと。思わず知らずすること。また,そのさま。「前後―に陥る」「―の涙を流す」
(2)油断して失敗すること。しくじること。また,そのさま。「―にも気づかなかった」
(3)覚悟がしっかりしていないこと。卑怯未練なこと。また,そのさま。「最期の有様,剛なりとも申し,又―なりとも申す/謡曲・摂待」
(4)おろかな・こと(さま)。「母にも似ず,極めたる―の者にてありければ/今昔 31」

不覚

ふかく【不覚】
a mistake (失策);→英和
a failure (失敗);→英和
a defeat (敗北).→英和
〜をとる fail <in> ;→英和
be defeated.

不覚人

ふかくじん 【不覚人・不覚仁】
〔「ふかくにん」とも〕
(1)考えの足りない人。軽率な人。不心得者。「日本一の―。かかる大事を思ひ立ちて/平治(中)」
(2)悟りに至っていない人。凡人。「われらがごとくの―は,一定執着しつとおぼえ候ふなり/一言芳談(上)」

不覚仁

ふかくじん 【不覚人・不覚仁】
〔「ふかくにん」とも〕
(1)考えの足りない人。軽率な人。不心得者。「日本一の―。かかる大事を思ひ立ちて/平治(中)」
(2)悟りに至っていない人。凡人。「われらがごとくの―は,一定執着しつとおぼえ候ふなり/一言芳談(上)」

不覚悟

ふかくご 【不覚悟】
覚悟がきまっていないこと。注意を怠って失敗すること。不覚。「兄貴人―いたし置かれ候/浮世草子・文反古 3」

不親切

ふしんせつ【不親切】
(an) unkindness;→英和
unfriendliness.→英和
〜な unkind <to> ;→英和
unfriendly <to> .→英和

不親切

ふしんせつ [2] 【不親切】 (名・形動)[文]ナリ
親切でないこと。配慮がゆきとどかないこと。また,そのさま。
⇔親切
「―な応対」「―な案内板」
[派生] ――さ(名)

不角

ふかく 【不角】
⇒立羽(タチバ)不角

不解散罪

ふかいさんざい [4] 【不解散罪】
暴行・脅迫をなすため集合した多数の者が,権限のある公務員から解散命令を三回以上受けても,なお解散しない罪。解散不応罪。

不言

ふげん [1][0] 【不言】
口に出して言わないこと。

不言不語

ふげんふご [4] 【不言不語】
口に出して言わないこと。言わず語らず。

不言実行

ふげんじっこう [1][0] 【不言実行】
あれこれ言わずに,なすべきことを実行すること。「―の人」

不言実行の人

ふげんじっこう【不言実行の人】
a man of deeds.

不許

ふきょ [2][1] 【不許】
許可しないこと。「―複製」

不許可

ふきょか [2] 【不許可】
許可しないこと。許されないこと。

不許複製

ふきょふくせい【不許複製】
All rights of reproduction reserved.

不評

ふひょう [0] 【不評】
評判のよくないこと。不評判。
⇔好評

不評

ふひょう【不評】
unpopularity (不人気);a bad reputation (悪評).〜である be unpopular.⇒評判.

不評判

ふひょうばん [2] 【不評判】 (名・形動)[文]ナリ
評判の悪い・こと(さま)。不評。

不詳

ふしょう [0] 【不詳】
くわしくわからないこと。はっきりしないこと。「氏名―の男」「身元―」

不詳の

ふしょう【不詳の】
unknown;→英和
unidentified (身元・国籍不詳の);→英和
anonymous (作者不詳の).→英和

不認可となる

ふにんか【不認可となる】
be turned down[rejected].

不語

ふご [1] 【不語】
口に出して言わないこと。「不言―」

不語仙

ふごせん [2] 【不語仙】
ハスの花の異名。

不誠実

ふせいじつ [2] 【不誠実】 (名・形動)[文]ナリ
誠実でない・こと(さま)。
⇔誠実
「―な態度」
[派生] ――さ(名)

不誠実

ふせいじつ【不誠実】
insincerity.〜な insincere;→英和
dishonest.→英和

不調

ふちょう [0] 【不調】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「ふじょう」〕
(1)まとまらない・こと(さま)。「交渉は―に終わった」
(2)体の具合や気分がよくない・こと(さま)。「胃の―を訴える」
(3)物事の状態が思わしくないこと。事がうまく運ばないこと。また,そのさま。
⇔好調
「商売が―だ」
(4)整わないこと。欠点のあること。また,そのさま。「いと―なる娘設け侍りて,もて煩ひ侍りぬ/源氏(野分)」
(5)素行・態度などが非常識であること。不届きなこと。また,そのさま。「彼の男,主の為に―を致すに/今昔 17」

不調和

ふちょうわ【不調和】
disharmony;→英和
discord.→英和
〜な inharmonious;discordant.→英和

不調和

ふちょうわ [2] 【不調和】 (名・形動)[文]ナリ
調和しないこと。釣り合いのとれないこと。また,そのさま。「この部屋に赤いカーテンは―だ」

不調法

ぶちょうほう [2] 【不調法・無調法】 (名・形動)スル [文]ナリ
(1)行き届かないこと。へたなこと。また,そのさま。「口は―だが腕は確かだ」
(2)不始末をしでかすこと。しくじり。そそう。「私の処に食客(イソウロウ)だけれども,何を―しましたか/真景累ヶ淵(円朝)」
(3)たしなみがないこと。また,そのさま。芸事の心得がなかったり,酒がのめないことをいう。「―な娘ですが,どうかよろしく」
[派生] ――さ(名)

不請

ふしょう [0] 【不請】
(1)〔仏〕 請い求めなくても慈悲の手をさしのべること。菩薩の慈悲救済をいう語。「―の阿弥陀仏,両三遍申してやみぬ/方丈記」
(2)心から望んではいないこと。「町衆は―の袴肩衣を着て/浮世草子・一代女 3」
(3)不満足であるが,我慢すること。辛抱すること。「何卒私の心をも察して―してお呉なはい/人情本・梅美婦禰 5」
(4)不承知。迷惑。「こなさん―ぢやあ有ふが/歌舞伎・お染久松色読販」
〔(3)(4)は「不承」「不詳」「不肖」とも書かれる〕

不請顔

ふしょうがお [0] 【不請顔】
気の進まない顔つき。いやそうな顔つき。
〔「不承顔」とも書く〕

不諱

ふき [1][2] 【不諱・不忌】
(1)いみはばからずに言うこと。直言すること。
(2)避けることのできないもの。死ぬこと。

不謹慎

ふきんしん【不謹慎】
(an) indiscretion.〜な indiscreet;→英和
imprudent.→英和

不謹慎

ふきんしん [2] 【不謹慎】 (名・形動)[文]ナリ
慎みに欠けている・こと(さま)。ふまじめ。「―をとがめる」「―な態度」「―な行動」
[派生] ――さ(名)

不識

ふしき [1] 【不識】
しらないこと。不知。

不識庵

ふしきあん 【不識庵】
上杉謙信の庵号。

不貞

ふてい【不貞】
unchastity.〜の unchaste;→英和
unfaithful.→英和

不貞

ふてい [0] 【不貞】 (名・形動)[文]ナリ
貞操を守らない・こと(さま)。「―な行為」「―を働く」

不貞る

ふ・てる [2] 【不貞る】 (動タ下一)[文]タ下二 ふ・つ
〔「不貞る」は当て字〕
ふてくされる。また,強情を張る。「お島が―・てたやうな顔をして/あらくれ(秋声)」「―・テテイル/日葡」

不貞寝

ふてね [0] 【不貞寝】 (名)スル
ふてくされて寝ること。「昼まで―した」

不貞腐る

ふてくさ・る [4] 【不貞腐る】
■一■ (動ラ五[四])
「ふてる」をののしって言う語。「呵(シカ)れば―・る/洒落本・深弥満於路志」
■二■ (動ラ下二)
⇒ふてくされる

不貞腐れる

ふてくされ【不貞腐れる】
sulk;→英和
be sulky.→英和
〜た sulky.

不貞腐れる

ふてくさ・れる [5] 【不貞腐れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ふてくさ・る
不平・不満から反抗的になったり,投げやりになったりする。「注意されるとすぐ―・れる」

不買

ふばい [0] 【不買】
買わないこと。

不買

ふばい【不買(運動)】
a boycott.→英和
〜運動をする boycott <goods> .

不買同盟

ふばいどうめい [4] 【不買同盟】
⇒ボイコット(1)

不買運動

ふばいうんどう [4] 【不買運動】
抗議などの意図から,特定の商品を買わないようにする運動。

不賛成

ふさんせい【不賛成】
disagreement;→英和
disapproval;objection.→英和
〜である be against <a plan> ;do not agree <to a thing,with a person> ;object <to> ;→英和
disapprove <of> .→英和
⇒賛成.

不起

ふき [1][2] 【不起】
〔再び立てないの意〕
死ぬまで病気などが治らないこと。「―の病(ヤマイ)」

不起訴

ふきそ [2] 【不起訴】
検察官が公訴を提起しない処分。犯罪が成立しない,犯罪の十分な証拠がない,訴訟条件を欠く,訴追を必要としない場合等に行われる。
→起訴猶予

不起訴にする

ふきそ【不起訴にする】
drop a case.→英和
〜になる[人が主語]be acquitted.

不足

ふそく【不足】
(1)[欠乏]want;→英和
lack.→英和
(2)[不十分]insufficiency (〔形〕insufficient);→英和
shortage.→英和
〜する be[run]short of <food> ;be in need of <money> ;lack.→英和
‖不足分[額]a deficiency.

不足

ふそく [0] 【不足】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)足りないこと。十分でないこと。また,そのさま。「千円―する」「人手が―な時は連絡して下さい」
(2)満足でないこと。不満。「まだ―を言う」「相手にとって―はない」

不足前

たらずまえ 【不足前】
不足な分。たしまえ。「この―はまたこつちに算段があらあ/洒落本・辰巳婦言」

不身持ち

ふみもち [2] 【不身持ち】 (名・形動)[文]ナリ
身持ちの悪いこと。品行の悪いこと。また,そのさま。ふしだら。「自分の―なりし事…を一通り詫(ワビ)て/はやり唄(天外)」

不身持ち

ふみもち【不身持ち】
misconduct.→英和

不躾

ぶしつけ [0][2] 【不躾・無躾】 (名・形動)[文]ナリ
礼儀作法をわきまえていない・こと(さま)。無作法。「―な態度」「―な質問」「―なお願いですが」

不躾ですが

ぶしつけ【不躾ですが…】
Excuse me,but….⇒無作法.

不軌

ふき [1][2] 【不軌】
法を守らないこと。また,反逆すること。「交関に―を成すなり/菅家後集」

不軽

ふきょう 【不軽】
「常不軽(ジヨウフキヨウ)」に同じ。「―の声はいかが聞かせ給ひつらむ/源氏(総角)」

不軽菩薩

ふきょうぼさつ 【不軽菩薩】
「常不軽菩薩」の略。
→常不軽(1)

不輸

ふゆ [1] 【不輸】
荘園が租税の納入を免除されること。ふしゅ。
→不輸不入

不輸不入

ふゆふにゅう [1][0] 【不輸不入】
荘園制において,租税を納入することを免ぜられ(不輸),また国衙(コクガ)の役人を荘園内に入らせない(不入)特権。権門勢家および社寺の荘園がこの特権を与えられていた。

不輸租

ふゆそ [2] 【不輸租】
租税を納めないこと。

不輸租田

ふゆそでん [3] 【不輸租田】
律令制で,国家から田租の徴納を免除された田。神田・寺田・勅旨田などがこれにあたる。

不返

ふへん [0] 【不返】
返さないこと。戻さないこと。

不返の流罪

ふへんのるざい 【不返の流罪】
再び京へ帰さない,無期限の遠流(オンル)。不返の遠流。「たとひ―におこなはるとも/保元(中・古活字本)」

不返事

ぶへんじ 【不返事】
無愛想な返事。いやいやする返事。「異議も言はれず―にもぢ��してぞ上がりける/浄瑠璃・重井筒(中)」

不退

ふたい [0] 【不退】
(1)〔仏〕 修行の過程で,それまでの成果を失ったり,退歩することのなくなった段階。特に菩薩の階位で,声聞(シヨウモン)・縁覚(エンガク)以下に退歩することのなくなった段階。不退転。必定。
(2)常に努力を怠らないこと。熱心に励むこと。不退転。「行業―して,一鉢の空しき事を愁へず/太平記 12」

不退去罪

ふたいきょざい【不退去罪】
the crime of refusing to leave as ordered.

不退地

ふたいじ [2] 【不退地】
〔仏〕
(1)不退の地位。菩薩初地の位。
(2)再び迷界に退転することのない地。極楽浄土。「清風に乗じて―の雲に遊ぶ/浄瑠璃・百日曾我」

不退寺

ふたいじ 【不退寺】
奈良市法蓮町にある真言律宗の寺。山号,金竜山。847年平城天皇の離宮萱(カヤ)の御所を孫の在原業平が寺として開創。本尊聖観世音菩薩像は業平自作と伝える。南都十五大寺の一。不退転法輪寺。在原寺。業平寺。

不退転

ふたいてん [2] 【不退転】
(1)屈しないこと。かたく信じて変えないこと。「―の決意」
(2)〔仏〕「不退{(1)}」に同じ。
(3)「不退{(2)}」に同じ。

不退転の決意

ふたいてん【不退転の決意】
an indomitable resolve.

不透明

ふとうめい【不透明】
opacity.→英和
〜な opaque.→英和

不透明

ふとうめい [2] 【不透明】 (名・形動)[文]ナリ
(1)透明でないこと。すきとおっていないこと。また,そのさま。
⇔透明
「―な液体」
(2)重要な事が隠されていたり,わからなかったりして,実情や先行きが見通せない・こと(さま)。「この事件には―な部分が多い」「交渉の先行きは―だ」
[派生] ――さ(名)

不透明体

ふとうめいたい [0] 【不透明体】
光を通さない物体。

不透水層

ふとうすいそう [4] 【不透水層】
地下水を浸透しない,あるいは浸透しにくい地層。一般に泥質岩からなる。

不通

ふつう [0] 【不通】
(1)通じないこと。交通・通信などが途絶えること。「台風で東海道線が―になる」「電話が―だ」
(2)交際がないこと。また,絶交。「実家とも―だ」「音信―」「孫右衛門の家なれども―といひ/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」
(3)学問などに通じていないこと。心得がないこと。「古書に明らかなるのみにして世間―たる学士をや/日本開化小史(卯吉)」

不通

ふつう【不通】
(an) interruption <of bus service> .〜になる be cut off;be interrupted;be blocked;be tied up.

不逞

ふてい [0] 【不逞】
勝手に振る舞うこと。道義に従わないこと。「―の徒」「―の輩(ヤカラ)」

不逞の

ふてい【不逞の】
lawless <people> .→英和

不連続

ふれんぞく [2] 【不連続】 (名・形動)
(1)ひと続きでないこと。途中で切れていること。また,そのさま。「―な線」
(2)〔数〕 関数 �(�)の定義域内の点 �=� で �→� のとき lim �(�)が存在しないか,存在してもこれが �(�)と一致しないとき,�(�)は �=� で不連続であるという。
→連続

不連続線

ふれんぞくせん【不連続線】
《気象》a line of discontinuity.

不連続線

ふれんぞくせん [0] 【不連続線】
不連続面が地表と交わる線。前線はこの一種。

不連続面

ふれんぞくめん [5] 【不連続面】
大気中の一つの面を境に,風・気温などの気象要素のうち,どれか一つでも不連続的に変わっている場合のその面。

不逮捕特権

ふたいほとっけん [5] 【不逮捕特権】
国会議員に認められる議員特権の一つ。両議院の議員は国会の会期中,議院外における現行犯の場合と所属する議院の許諾のある場合とを除いて逮捕されず,会期前に逮捕された議員は,所属する議院の要求があれば会期中釈放される。

不遇

ふぐう [0] 【不遇】 (名・形動)[文]ナリ
才能・能力がありながら運が悪くて世に認められない・こと(さま)。「―をかこつ」「―な一生を送る」

不遇

ふぐう【不遇】
misfortune;→英和
obscurity.→英和
〜な unfortunate;→英和
obscure.→英和
〜な地位にある be in obscurity.→英和

不運

ふうん【不運】
(a) misfortune;→英和
bad luck.〜な(にも) unfortunate(ly);→英和
unlucky(-ily).→英和

不運

ふうん [1] 【不運】 (名・形動)[文]ナリ
運が悪い・こと(さま)。非運。
⇔幸運
「―に泣く」「―な出来事」
[派生] ――さ(名)

不道

ふどう 【不道】
(1)道義を心得ないこと。無道(ブドウ)。「大欲―の心いよ��起こり/仮名草子・浮世物語」
(2)古代,律の八虐の一。一家三人を殺す,殺して手足を切りとるなどの罪。

不道

ぶどう [1] 【無道・不道】 (名・形動)[文]ナリ
〔「ぶとう」とも〕
人としての道にそむく・こと(さま)。非道。むどう。「父なるものは暴悪―な鬼のように思はれ/あめりか物語(荷風)」

不道化

ふどうけ 【不道外・不道化】
〔「ふどうげ」とも〕
時・所をわきまえない言動。悪ふざけ。「葬礼のもどりに,祝言の家へ立ち寄るは,なめ過ぎた―/浄瑠璃・反魂香」

不道外

ふどうけ 【不道外・不道化】
〔「ふどうげ」とも〕
時・所をわきまえない言動。悪ふざけ。「葬礼のもどりに,祝言の家へ立ち寄るは,なめ過ぎた―/浄瑠璃・反魂香」

不道徳

ふどうとく [2] 【不道徳】 (名・形動)[文]ナリ
道徳に反すること。また,そのさまやそのような行為。「―な行為」

不道徳

ふどうとく【不道徳】
(an) immorality.〜な immoral.→英和

不達

ふたつ [0] 【不達】
送った物が先方に届かないこと。不着。

不達者

ふたっしゃ 【不達者】 (名・形動)[文]ナリ
〔「ぶたっしゃ」とも〕
達者でない・こと(さま)。「日ごろ皆の者どもが―なと申すによつて/狂言・三人片輪(虎寛本)」

不遜

ふそん [0] 【不遜】 (名・形動)[文]ナリ
思いあがっていること。おごりたかぶっていること。また,そのさま。「―な態度」

不遜な

ふそん【不遜な】
insolent;→英和
haughty.→英和

不適

ふてき [0] 【不適】 (名・形動)[文]ナリ
適さないこと。あてはまらないこと。また,そのさま。不適当。「適―を判断する」「君にその仕事は―だ」

不適任

ふてきにん [2] 【不適任】 (名・形動)[文]ナリ
適任でない・こと(さま)。「委員には―な人」

不適任

ふてきにん【不適任】
⇒不適当.

不適切

ふてきせつ【不適切】
⇒不適当.

不適当

ふてきとう [2] 【不適当】 (名・形動)[文]ナリ
適当でない・こと(さま)。「―な例」

不適当な

ふてきとう【不適当な】
not fit <for> ;unsuitable <for> .→英和

不適応

ふてきおう [2] 【不適応】
環境への適応ができないこと。

不適応児

ふてきおうじ [4] 【不適応児】
環境への適応,あるいは自分の精神内界への適応がうまくできない児童。身体的・精神的欠陥や心理的な障害による場合が多い。

不適格

ふてきかく [2] 【不適格】 (名・形動)[文]ナリ
適格でない・こと(さま)。「医者には―な人」

不適格な

ふてきかく【不適格な】
disqualified <for> ;unfit[not fit] <for> .→英和

不適法

ふてきほう [2] 【不適法】 (名・形動)[文]ナリ
法律の規定に合わない・こと(さま)。「―な行為」

不都合

ふつごう【不都合】
(an) inconvenience (不便);→英和
[不行跡]misconduct;→英和
(an) impropriety.→英和
〜な inconvenient;improper;→英和
wrong.→英和
〜なことをする behave badly.

不都合

ふつごう [2] 【不都合】 (名・形動)[文]ナリ
(1)都合が悪いこと。具合が悪いこと。また,そのさま。
⇔好都合
「―な場合」
(2)道理に合わないこと。よろしくないこと。また,そのさま。ふとどき。「―なことをしでかす」
(3)金銭の都合がつかないこと。手元が苦しいこと。「外見にて―がちにあらう/歌舞伎・幼稚子敵討」
[派生] ――さ(名)

不釣り合い

ふつりあい [3][2] 【不釣(り)合い】 (名・形動)[文]ナリ
釣り合わないこと。ふさわしくないこと。また,そのさま。「―な縁談」

不釣合

ふつりあい【不釣合】
incongruity;imbalance.→英和
〜の ill-matched;incongruous;→英和
unbecoming.→英和
〜である do not match;be out of keeping <with> .

不釣合い

ふつりあい [3][2] 【不釣(り)合い】 (名・形動)[文]ナリ
釣り合わないこと。ふさわしくないこと。また,そのさま。「―な縁談」

不銹鋼

ふしゅうこう フシウカウ [2] 【不銹鋼】
⇒ステンレス鋼(コウ)

不開の門

あかずのもん [4] 【開かずの門・不開の門】
(1)特別なとき以外は開けない門。また,開けることを不吉として開けない門。
(2)〔花山天皇が出家の際にこの門から出てのち,忌んで開けなかったのでいう〕
大内裏の偉鑒門(イカンモン)の異名。

不開港

ふかいこう [2] 【不開港】
外国との通商・貿易を許可されていない港。

不間

ぶま [1] 【不間】 (名・形動)[文]ナリ
気がきかないこと。間がぬけていること。不恰好(ブカツコウ)なこと。また,そのさま。「―なことを言出す/多情多恨(紅葉)」

不陸

ふろく [0] 【不陸・不直】
ふぞろいであること。平らでないこと。

不随

ふずい [0] 【不随】
病気などのために,からだの動きが自由にならないこと。「半身―」

不随

ふずい【不随】
《医》paralysis.→英和
半身(全身)不随 partial (total) paralysis.

不随意

ふずいい [2] 【不随意】 (名・形動)[文]ナリ
思いどおりにならないこと。意志どおりにはならないこと。また,そのさま。

不随意の

ふずいい【不随意の】
involuntary.→英和
不随意筋 an involuntary muscle.

不随意筋

ふずいいきん [0][4] 【不随意筋】
意志の支配を受けない筋。内臓筋の大部分は不随意筋であり,形態的には平滑筋である。
⇔随意筋

不随意運動

ふずいいうんどう [5] 【不随意運動】
不随意筋の活動や,反射{(2)}による運動。動物の主体的な意志・意識とは無関係に起こる。
⇔随意運動

不離

ふり [1] 【不離】
離れないこと。ぴったりとついていること。「不即―」「一体―の関係」

不面目

ふめんぼく【不面目】
⇒不名誉.〜に思う feel ashamed <of,that…> .

不面目

ふめんぼく [2] 【不面目】 (名・形動)[文]ナリ
面目を失う・こと(さま)。不名誉。ふめんもく。「―なことをしでかす」

不面目

ふめんもく [2] 【不面目】 (名・形動)[文]ナリ
「ふめんぼく(不面目)」に同じ。「―にも失態を演じてしまった」

不順

ふじゅん [0] 【不順】 (名・形動)[文]ナリ
(1)順調でないこと。順当でないこと。また,そのさま。「―な天候」「気候―の折」
(2)からだの調子が悪いこと。「―でれうぢにでも下つてゐるか/滑稽本・浮世風呂 3」
(3)道理や人にそむくこと。「老母の命にしたがはざる不孝―の過ち/咄本・醒睡笑」

不順な

ふじゅん【不順な】
unseasonable;→英和
irregular;→英和
unsettled (不安定).→英和

不顕性感染

ふけんせいかんせん [6] 【不顕性感染】
病原菌などに感染したにもかかわらず症状が現れないこと。抗原抗体反応で抗体ができていることから感染したことがわかる。無症状感染。潜在感染。サイレント-インフェクション。

不類

ふるい 【不類】 (名・形動)[文]ナリ
(1)よくないこと。不善。「四国が四国の礼を破たは,我物ぢやほどに―なやうなれども/毛詩抄 8」
(2)他に似たものがないこと。「昔より友の別れも―不定の事なれども/ひとりね」

不風流

ぶふうりゅう [2] 【無風流・不風流】 (名・形動)[文]ナリ
風流でないこと。風流を解さないこと。また,そのさま。

不飲酒戒

ふおんじゅかい [4] 【不飲酒戒】
〔仏〕 五戒の一。酒を飲むことを禁じた戒。

不飽和

ふほうわ [2] 【不飽和】
(1)飽和に達しない状態。
(2)不飽和結合をもっていること。

不飽和化合物

ふほうわかごうぶつ [6] 【不飽和化合物】
その分子構造中に炭素原子間の不飽和結合をもつ有機化合物。

不飽和結合

ふほうわけつごう [5] 【不飽和結合】
有機化合物の分子構造中にある二重結合および三重結合。特に炭素原子どうしの結合についていい,化学反応性が比較的高い。

不飽和脂肪酸

ふほうわしぼうさん [6] 【不飽和脂肪酸】
炭化水素基の中に不飽和結合をもつ脂肪酸。オレイン酸・リノール酸・リノレン酸など。

不養生

ふようじょう [2] 【不養生】 (名・形動)[文]ナリ
健康に十分気を配らない・こと(さま)。「医者の―」

不養生

ふようじょう【不養生】
intemperance.→英和
〜な intemperate.→英和
〜をする be careless of one's health.医者の〜 Physician,heal thyself.

不首尾

ふしゅび【不首尾】
⇒失敗,不成功.

不首尾

ふしゅび [2] 【不首尾】 (名・形動)[文]ナリ
(1)よい結果が得られない・こと(さま)。不成功。
⇔上首尾
「―に終わる」
(2)評判の悪い・こと(さま)。不人気。「―になる」
(3)物事の終始が一貫しない・こと(さま)。「―ナコトヲ申ス/日葡」

不馴れ

ふなれ [1] 【不慣れ・不馴れ】 (名・形動)[文]ナリ
なれていないこと。経験の少ないこと。また,そのさま。「―な仕事」
[派生] ――さ(名)

不鮮明

ふせんめい [2] 【不鮮明】 (形動)[文]ナリ
鮮明でないさま。「―なコピー」
[派生] ――さ(名)

不鮮明な

ふせんめい【不鮮明な】
not clear;indistinct;→英和
obscure.→英和

不鯛

ぶだい [0] 【武鯛・不鯛】
(1)スズキ目ブダイ科の海魚の総称。ベラと近縁で,体色・斑紋が雌雄や成長段階で異なり派手なものが多い。歯は癒合して,くちばし状をなす。ブダイ・アオブダイなど日本近海に約三五種がいる。
(2){(1)}の一種。全長約50センチメートル。体は楕円形で側扁する。鱗(ウロコ)が大きく,背は青みがかった褐色,腹面は淡緑色。雄は青みが強く,雌は赤みが強い。食用。本州中部以南の岩礁域に分布。イガミ。モハミ。アカエラブチャー。

むた 【与・共】
名詞または代名詞に格助詞「の」「が」の付いた形の下に付いて,「…とともに」「…のままに」の意を表す。「君が―行かましものを/万葉 3773」

与え

あたえ アタヘ [0] 【与え】
与えること。また,その物。めぐみ。「天の―」

与える

あた・える アタヘル [0] 【与える】 (動ア下一)[文]ハ下二 あた・ふ
(1)自分の所有する物を目下の相手に渡しその者の物とする。やる。授ける。「子供におもちゃを―・える」「家畜にえさを―・える」
〔古くは目上の相手に渡す場合にも使われた〕
(2)時間・条件など相手が利用できる状態にしてやる。「弁明の機会を―・える」「部下に権限を―・える」
(3)相手にそれを課す。「生徒に課題を―・える」
(4)他者に何らかの影響を及ぼす。「聴衆に感銘を―・える」「ショックを―・える」

与える

あたえる【与える】
give (やる);→英和
present <a person with a thing> (贈る);→英和
[授与]bestow <on> ;→英和
confer <on> ;→英和
grant;→英和
award;→英和
[分与]allot;→英和
distribute;→英和
[供与]provide;→英和
supply;→英和
[被らす]cause;→英和
inflict.→英和

与しがまし

くみしがま・し 【与しがまし】 (形シク)
いかにも味方をするようすである。「先づ―・しく御物具かためられ候/平家(一末・延慶本)」

与し易い

くみしやす・い [5] 【与し易い】 (形)[文]ク くみしやす・し
相手として恐れるに足りない。扱いやすい。「―・い相手と見られる」
[派生] ――さ(名)

与する

くみ・する [3] 【与する・組する】 (動サ変)[文]サ変 くみ・す
〔名詞「組」のサ変動詞化。漢文訓読に由来する語〕
(1)同意して仲間になる。味方する。「 A 氏に―・するものではない」「奸謀に―・して同心をいたす源氏等/平家 7」
(2)力をかす。「天道は…只よい人に―・すると云が/史記抄 10」

与って力がある

与って力があ・る
多大の貢献をする。「完成に―・った」

与ふ

あた・う アタフ 【与ふ】 (動ハ下二)
⇒あたえる

与ゆ

あた・ゆ 【与ゆ】 (動ヤ下二)
〔「あたふ(与)」の転。中世後期から近世へかけての語。終止形は普通「あたゆる」〕
あたえる。「薬ヲ―・ユル/日葡」「恥辱を―・ゆる仕様あり/浮世草子・禁短気」

与り知る

あずかりし・る アヅカリ― [0] 【与り知る】 (動ラ五[四])
かかわりをもつ。関与する。多く打ち消しの語を伴って用いる。「私の―・らないことだ」「当方の―・るところでない」

与る

あずかる【与る】
take part[participate] <in> .相談に〜 be consulted <about> .与って力がある be helpful <toward> ;contribute <to> .→英和

与る

あずか・る アヅカル [3] 【与る】 (動ラ五[四])
〔「預かる」と同源〕
(1)物事に関係する。かかわる。関与する。「計画の立案に―・る」
(2)(目上の人の)好意や恩恵を受ける。「おほめに―・る」「お招きに―・る」
(3)分け前をもらう。「大盤振る舞いに―・る」

与件

よけん [1] 【与件】
⇒所与(シヨヨ)

与信

よしん [0] 【与信】
信用を供与すること。授信。「―契約」

与信業務

よしんぎょうむ [4] 【与信業務】
金融機関が営む業務のうち,取引先に対する貸出業務や支払承諾など,信用を供与する業務。

与党

よとう [1] 【与党】
(1)政党政治で,政権を担当している政党または政権を支持している政党。
⇔野党
(2)くみする仲間。同志。徒党。一味。

与党

よとう【与党】
the Government party.

与力

よりき [1][0] 【与力】 (名)スル
(1)助力すること。加勢すること。また,その人。「北面の輩(トモガラ)多く―したりけり/平家 1」
(2)(「寄騎」とも書く)室町時代,諸大名・部将に隷属する武士(被官)。戦国時代には侍大将・足軽大将に付属する騎士。同心。
(3)江戸時代,奉行・所司代・城代・大番頭・書院番頭の部下として,同心を指揮し事務を分掌・補佐した職。

与力窓

よりきまど [4] 【与力窓】
太い格子を横にとりつけた窓。江戸時代,長屋などの道に面した側につけた。

与勘平

よかんぺい [0] 【与勘平】
(1)浄瑠璃・歌舞伎「蘆屋道満大内鑑」で活躍する奴(ヤツコ)の名。
(2)文楽人形の首(カシラ)の一。強がりで,向こう見ずで,滑稽な時代物の端敵(ハガタキ)役に使われる。{(1)}から名付けられた。
(3)安永年間(1772-1781),江戸で泉州信田(シノダ)の森の与勘平と称して,奴(ヤツコ)姿で売り歩いた膏薬(コウヤク)売り。また,その膏薬。よかんべい。

与同

よどう [0] 【与同】
同意して力を貸すこと。仲間に入ること。また,その人。「尤も貴寺の―を待つ/太平記 24」

与国

よこく [1] 【与国】
互いに助け合う約束を結んだ間柄の国。味方の国。同盟国。

与圧

よあつ [0] 【与圧】 (名)スル
室内の気圧を外の大気圧より上げて,地上と同じような気圧に保つこと。

与圧室

よあつしつ [3] 【与圧室】
高々度を飛ぶ飛行機などで,人のいる部分を気密にして地上の気圧に近くなるように加圧した室。

与太

よた [1] 【与太】 (名・形動)
〔「与太郎」の略〕
(1)知恵が足りないこと。愚かなこと。また,そのさま。そのような者をもいう。馬鹿。「―者」「子供は多勢で,―なものばかり揃つてゐて/破戒(藤村)」
(2)いい加減なこと。でたらめなこと。また,そのさま。「―な話」
(3)素行不良の者。ならずもの。「―ニツキアウナ/ヘボン(三版)」
(4)役に立たないもの。「職人が不慣れで―が出る」

与太る

よた・る [2] 【与太る】 (動ラ五[四])
〔名詞「よた(与太)」の動詞化〕
(1)でたらめを言う。よたを飛ばす。
(2)不良じみた言動をする。「夜の町で―・っている」

与太を飛ばす

よた【与太を飛ばす】
talk nonsense[rot].

与太者

よたもの【与太者】
<話> a hoodlum;→英和
a hooligan.→英和

与太者

よたもの [0] 【与太者】
(1)ならず者。やくざ者。不良。
(2)役に立たない者。なまけ者。
(3)知恵の足りない者。

与太話

よたばなし [3] 【与太話】
でたらめな話。ばか話。

与太郎

よたろう ヨタラウ [0] 【与太郎】
(1)東京落語で,間抜けな者の名として登場する人名。おろか者の代名詞。ばか者。あほう。
(2)うそ。また,うそつきの人。

与奪

よだつ [0] 【与奪・予奪】 (名)スル
(1)与えることと奪うこと。「生殺―の権」「天下を―するは武門の慣習(ナライ)/滝口入道(樗牛)」
(2)財産を譲り与えること。[日葡]
(3)指図すること。「宗輔の―を聞きて,この人心劣りすとぞつぶやきける/著聞 6」

与市兵衛

よいちべえ ヨイチベヱ [3] 【与市兵衛】
〔「仮名手本忠臣蔵」で与市兵衛が持っていたことから〕
縞の財布。与市。

与格

よかく [0] 【与格】
〔dative case〕
インド-ヨーロッパ語族などにおける格の一。主に,動詞に対して間接的な目的語関係にあることを表すもの。日本語の「 A に B を与える」における「 A に」に相当する。

与次郎

よじろう ヨジラウ 【与次郎】
(1)京都で,乞食の頭(カシラ)の通称。「相の山の―の小屋が此の間の風で谷へ吹き落された/滑稽本・膝栗毛 5」
(2)「与次郎人形」の略。

与次郎人形

よじろうにんぎょう ヨジラウ―ギヤウ 【与次郎人形】
小児の玩具。「弥次郎兵衛(ヤジロベエ)」に同じ。

与次郎兵衛

よじろべえ ヨジロベヱ 【与次郎兵衛】
(1)「弥次郎兵衛(ヤジロベエ)」に同じ。「只―を舞はすに/豆太鼓頌」
(2)〔与次郎兵衛が笠(カサ)をかぶっていることから〕
笠。「―をぬがして,つばきをなめさせろやい/歌舞伎・助六」

与知

よち [1] 【与知】 (名)スル
その事に関係して知っていること。関知。「政府の事を―するの権利は/明六雑誌 3」

与話情浮名横櫛

よわなさけうきなのよこぐし 【与話情浮名横櫛】
歌舞伎世話物の一。三世瀬川如皐(ジヨコウ)作。1853年江戸中村座初演。通称「切られ与三」。木更津の博徒の妾(メカケ)お富と伊豆屋与三郎の情話。二幕目の「見染め」と四幕目「源氏(玄冶(ゲンヤ))店(ダナ)」の強請場(ユスリバ)が有名。

与論島

よろんとう 【与論島】
鹿児島県奄美(アマミ)諸島最南端の島。低い隆起珊瑚礁の島。面積21平方キロメートル。

与謝

よさ 【与謝】
姓氏の一。

与謝の海

よさのうみ 【与謝の海】
京都府宮津湾奥部,天橋立(アマノハシダテ)の砂州(サス)で区切られた潟湖(セキコ)。浦島伝説を伝える。阿蘇海(アソカイ)。((歌枕))「―の内外(ウチト)の浜のうらさびて/好忠集」

与謝蕪村

よさぶそん 【与謝蕪村】
(1716-1783) 江戸中期の俳人・画家。摂津の生まれ。本姓,谷口,のち与謝氏。別号,宰鳥・夜半亭,画号,長庚・春星・謝寅など。池大雅と「十便宜図」を合作するなど日本文人画を大成する一方,俳諧は早野巴人(ハジン)に学び,「景気(叙景)」「不用意(即興)」「高邁洒落(離俗)」を柱に,写実的・古典趣味的・浪漫的な俳風を形成した。晩年,中興俳壇にあきたらず,「俳力(俳諧性)」の回復を唱え,「磊落(自在性)」の境地を志向した。編著「新花摘」「夜半楽」「此ほとり」「昔を今」など。

与謝野

よさの 【与謝野】
姓氏の一。

与謝野晶子

よさのあきこ 【与謝野晶子】
(1878-1942) 歌人。大阪府生まれ。本名,しよう。旧姓,鳳(ホウ)。堺高女卒。明星派の代表的歌人。処女歌集「みだれ髪」によって大胆に女性の官能と情熱をうたい,明治30年代の浪漫主義運動の中心となった。歌集「小扇」「恋衣」(合著),「夢の華」など。「源氏物語」の口語訳でも知られる。

与謝野鉄幹

よさのてっかん 【与謝野鉄幹】
(1873-1935) 詩人・歌人。京都府生まれ。本名,寛。落合直文の門に学び浅香社を結ぶ。初め短歌革新運動家として活躍したが,「明星」を創刊して妻晶子とともに浪漫主義運動を推進,明治30年代の詩歌壇を主導した。代表作「東西南北」「紫」「相聞」

与那国島

よなぐにじま 【与那国島】
沖縄県八重山諸島西端の島。日本最西端に位置する。一島で与那国町をなす。面積約30平方キロメートル。

与那国烏鳩

よなくにからすばと [8] 【与那国烏鳩】
カラスバトの亜種。カラスバトに似るが,くちばしが短く金属光沢が少ない。先島(サキシマ)諸島の石垣島・西表(イリオモテ)島・与那国島に留鳥として分布。与那国島では個体数が減少。絶滅危惧種。

与那国蚕

よなくにさん [0] 【与那国蚕】
ヤママユガ科の大形のガ。前ばねの長さ約12センチメートル。はねの地色は褐色で中央に三角形の透明な部分がある。前ばねの先端は突出し,ヘビの頭を思わせる。幼虫はオガタマノキの葉を食べる。日本では石垣島・西表(イリオモテ)島・与那国島にのみ生息するが,東南アジアの熱帯・亜熱帯に広く分布する。

与野

よの 【与野】
埼玉県南東部の市。中世は市場町,近世は宿場町として発展。近年は住宅地化が進む。

与頭

くみがしら [3] 【組頭・与頭】
(1)組の長。
(2)江戸時代,名主を補佐して村の事務を執った村役人。年寄。長(オサ)百姓。

うし【丑(年)】
(the year of) the Ox.

うし [0] 【丑】
(1)十二支の第二番目。年・日・時刻・方位などにあてる。
(2)時刻の名。今の午前二時頃。また,午前一時から三時。または,午前二時から四時までの間。丑の刻。丑の時。
(3)方角の名。北から東へ三〇度の方角。

丑の刻

うしのこく [4] 【丑の刻】
丑(ウシ){(2)}の時刻。

丑の刻参り

うしのこくまいり [6] 【丑の刻参り】
⇒うしのときまいり(丑時参)

丑の日

うしのひ [4][3] 【丑の日】
(1)十二支をあてはめて,丑にあたる日。
(2)夏の土用の丑の日,または冬の寒中の丑の日。夏は鰻(ウナギ)を食べ,灸(キユウ)をすえ,冬は女性が紅を買う風習がある。

丑の日祭

うしのひまつり [5] 【丑の日祭(り)】
丑の日に田の神をまつる行事。特に,和歌山県西牟婁(ムロ)郡周辺で,陰暦六月丑の日に行われる祭りが有名で,稲の生育を願って神社のお札を田の上で振り回す。青祈祷(アオギトウ)。

丑の日祭り

うしのひまつり [5] 【丑の日祭(り)】
丑の日に田の神をまつる行事。特に,和歌山県西牟婁(ムロ)郡周辺で,陰暦六月丑の日に行われる祭りが有名で,稲の生育を願って神社のお札を田の上で振り回す。青祈祷(アオギトウ)。

丑の時

うしのとき [5] 【丑の時】
「丑{(2)}」に同じ。丑の刻(コク)。

丑の時参り

うしのときまいり [6] 【丑の時参り】
憎いと思う人をのろい殺すために,丑の刻(午前二時頃)に神社や寺に参詣すること。七日目満願の日に,のろわれた人は死ぬと信じられた。白衣を着て,頭に五徳をのせ,その足に蝋燭(ロウソク)を挿して火をともし,胸に鏡をさげ,手に金づちと釘を持ち,相手をかたどった人形を鳥居や神木に打ちつける。その姿を人に見られると効果がなくなると信じられた。主に嫉妬深い女のすることとされた。丑の刻参り。丑の時詣(モウ)で。丑参り。
丑の時参り[図]

丑三つ

うしみつ [0] 【丑三つ】
(1)丑の刻を四つに分けた第三番目の時刻。今の午前二時から二時半頃,または午前三時から三時半。うしみつどき。
(2)真夜中。深更。

丑三つ時

うしみつどき [0][4] 【丑三つ時】
(1)「うしみつ{(1)}」に同じ。
(2)真夜中。深更。「草木も眠る―」

丑三つ時に

うしみつどき【丑三つ時に】
at dead of night.

丑参り

うしまいり [3] 【丑参り】
「丑(ウシ)の時参(トキマイ)り」に同じ。

丑寅

うしとら [0] 【丑寅・艮】
方角を十二支にあてていうときの丑と寅との中間の方角。北東の方角。鬼門(キモン)にあたる。

丑寅除け

うしとらよけ [0] 【丑寅除け】
⇒鬼門除(キモンヨ)け

丑紅

うしべに [3][0] 【丑紅】
寒中の丑の日に売る紅。女性の口中の荒れを防ぐのに効があるという。寒紅。[季]冬。

且つ

かつ【且つ】
besides;→英和
moreover.→英和
⇒その上.

且つ

かつ [1] 【且つ】
■一■ (副)
(1)二つのことが同時にまたは相前後して行われることを表す。一方では。「大いに飲み,―歌った」「―喰らい,―飲み,―語った」
(2)すぐに。かたはしから。次々に。「咲くと見し間に―散りにけり/古今(春下)」「―あらはるるをもかへりみず,口にまかせて言ひ散らすは/徒然 73」
(3)わずかに。ちょっと。「心をぞわりなきものと思ひぬる―見る人や恋しかるらむ/伊勢 128」
(4)あらかじめ。前もって。「―聞き給ひてもあるらん/平家 11」
■二■ (接続)
〔漢文訓読に由来する語〕
二つの動作・状態が並行あるいは添加して行われることを表す。同時に。また。その上。「学び,―遊ぶ」「必要にして―十分な条件」「行く先は遠いし,―時間もない」

且つうは

かつうは 【且つうは】 (接続)
「かつ(且)は」の転。「―嬉しく―悲しく/曾我 12」

且つは

かつは [1] 【且つは】 (接続)
〔「かつ」に助詞「は」の付いたもの〕
「かつ(且)」に同じ。「―人の耳におそり,―うたの心に恥ぢ思へど/古今(仮名序)」
〔中世には「かつうは」といった〕

且つ且つ

かつがつ [0] 【且つ且つ】 (副)
(1)不十分ながら成り立つさま。ともかくも。やっと。「―生活の独立が維持される丈の保証/一隅より(晶子)」
(2)不十分ながらとりあえず行うさま。急いで。「玉守に玉は授けて―も枕と我はいざ二人寝む/万葉 652」「―さと内裏つくるべきよし議定あつて/平家 5」
(3)まだそうすべきでないのに行うさま。早くも。「我山の衆徒,―以て承悦す/平家 7」
(4)時とともに充実の度を増すさま。おいおい。すこしずつ。「要法など―伝授しけり/沙石 2」
(5)ある事態に加えて行われるさま。あわせて。一方で。また,ある事態に応じて行うさま。「残りの命うしろめたくて,―物ゆかしがりて/源氏(若菜下)」「デキシダイ―進ジマラショウズ/日葡」

且つ又

かつまた [1] 【且つ又】 (接続)
その上また。「史跡として,―絶景の地として著名である」

且座

さざ [1] 【且座】
〔「しゃざ」とも〕
茶の湯の七事式の一。五人で行う。正客(シヨウキヤク)が花を生け,次客が炭をつぎ,三客が香をたいて一同で聞き,東(トウ)(亭主)は濃茶,半東(ハントウ)(亭主の補助役)は薄茶をたてる。

丕基

ひき [1] 【丕基】
大事業の基礎。国家統治のもとい。

丕績

ひせき [0][2][1] 【丕績】
〔「丕」は大きい意〕
大きな手柄。大功。偉績。

よ [1][0] 【世・代】
〔「よ(節)」と同源。区切られた期間の意〕
(1)人間が集まり生活の場としている所。世間。また,そこに生活している人々。《世》「―の荒波にもまれる」「―に出る」「―をはかなむ」
(2)俗世間。凡俗の住む,わずらわしい現実社会。《世》「―をいとう」
(3)ある支配者が治めている期間。また,同一系統の者が政体を維持している期間。時代。「公家の―」「徳川の―」
(4)人が生まれてから死ぬまでの期間。一生。「わが―の春」
(5)仏教で説く,過去(前世)・現在(現世)・未来(来世)など,ある人の生きている世界。《世》「あの―に行く」
(6)寿命。生きていられる年齢。「君が―も我が―も知るや岩代の岡の草根をいざ結びてな/万葉 10」
(7)時節。時期。折。「をとこ,思ひかけたる女の,え得まじうなりての―に/伊勢 55」
(8)男女の仲。「わがごとく我を思はむ人もがなさてもや憂きと―を試みむ/古今(恋五)」
(9)ある人が家長として統率している期間。「竹筍斎も隠居して,―を岩次郎にゆづりけり/黄表紙・敵討義女英」
〔「―に」などの場合,アクセントは [1]〕
→世に

よ【世】
(1)[世の中]the world;→英和
life (人生).→英和
(2)[時代]the age;→英和
the era;→英和
the times.〜に出る start in life;rise[get on]in the world (出世).
〜の常[習い]the way of the world.〜を渡る get along in the world.〜を捨てる forsake the world.〜を去る die;→英和
pass away.

せい 【世】 (接尾)
助数詞。受け継いだ世代・地位・称号などの代数や順序を表す。「日系三―」「チャールズ二―」

世に

よに 【世に】 (副)
(1)世間にくらべるものがないほど,程度がはなはだしいさま。非常に。「―恥づかしき方もあれど/徒然 79」
→世にも
(2)(下に打ち消しを伴う)決して。「夜をこめて鳥の空音ははかるとも―逢坂の関はゆるさじ/枕草子 136」

世にも

よにも [1] 【世にも】 (副)
〔「も」は助詞。「世に」を強めた言い方〕
(1)非常に。「―不思議な物語」
(2)(下に打ち消しの語を伴う)決して。「―忘れじ妹(イモ)が姿は/万葉 3084」

世に世に

よによに 【世に世に】 (副)
きわめて。非常に。「―あさましげにて,この男いで来たれば/宇治拾遺 9」

世に無し者

よになしもの 【世に無し者】
落ちぶれて世間に存在を認められない人。日陰者。「有かなきかに―,誰やの人かあはれむべき/曾我 7」

世の中

よのなか【世の中】
⇒世.

世の中

よのなか [2] 【世の中】
(1)人々が集まり生活の場としているこの世。世間。社会。「物騒な―になる」「―に出て出世する」
(2)世間の事情やならわし。世情。「―を知らない人」
(3)その当時の世。当世。「―に名高き逸物(イチモチ)の者ども/宇津保(春日詣)」
(4)ある人の治世。「―譲り聞こえ給ふべき事など/源氏(澪標)」
(5)世間の人気。「―衰へなどして/大鏡(兼通)」
(6)男女の仲。異性間の関係。「―をまだ思ひ知らぬ程よりは/源氏(空蝉)」
(7)外界。気候。「秋待ちつけて,―すこし涼しくなりては/源氏(御法)」
(8)寿命。生きていられる年齢。「―の今日か明日かに覚え侍りしを/源氏(柏木)」

世の中心地

よのなかごこち 【世の中心地】
多くの人に伝染する病気。流行病。疫病。えやみ。「―を病むと見えたり/今昔 12」

世の例

よのためし 【世の例】 (連語)
「世の習い」に同じ。

世の常

よのつね 【世の常】 (連語)
(1)世間でよくあること。世のならい。「浮き沈みは―だ」
(2)並の言葉では十分に表現できないこと。言うもおろか。「許すべき気色にもあらぬに,せむ方なくいみじとも,―なり/源氏(宿木)」

世の末

よのすえ 【世の末】 (連語)
(1)後々の時代。下った時代。末の世。
(2)若さ・容色・権力などの盛りの時が過ぎた後。「―に,さだ過ぎつきなき程にて,一声も,いとまばゆからむ/源氏(朝顔)」

世の習い

よのならい 【世の習い】 (連語)
世間ではありがちなこと。世の常。世の例(タメシ)。「弱肉強食は―」

世の聞え

よのきこえ 【世の聞(こ)え】 (連語)
世間の評判。世間のうわさ。「―が悪い」

世の聞こえ

よのきこえ 【世の聞(こ)え】 (連語)
世間の評判。世間のうわさ。「―が悪い」

世の覚え

よのおぼえ 【世の覚え】
世間の評判。世の聞こえ。

世の限り

よのかぎり 【世の限り】
(1)命のある限り。一生涯。「―にや恋ひ渡りなむ/万葉 4441」
(2)この世の終わり。臨終。

世一

よいち 【世一】
当世第一。天下一。「いけずきといふ―の馬には乗たりけり/平家 9」

世上

せじょう [0] 【世上】
(1)世の中。世間。「―の風聞」「―取りざたされているうわさ」
(2)まわりの世界。あたり。近辺。「―もしづまりて/浮世草子・一代男 2」

世世

せぜ [1] 【世世】
〔「せせ」とも〕
(過去・未来などの)多くの世。よよ。代々。「―代々」「生々(シヨウジヨウ)―」

世世

よよ [1] 【代代・世世】
(1)代を重ねること。いくつもの代(ヨ)。多くの代(ダイ)。だいだい。「馬屋原氏は―玄益と称した/伊沢蘭軒(鴎外)」
(2)〔仏〕 過去・現在・未来のそれぞれの世。
(3)それぞれの世。また,それぞれが配偶者を得て別々になること。「己が―になりければ,うとくなりにけり/伊勢 21」

世世

せいせい [1] 【世世】
多くの代。代々(ダイダイ)。よよ。「古(イニシエ)より―の習慣にて/文明論之概略(諭吉)」

世世生生

せぜしょうじょう [1] 【世世生生】
〔仏〕「生生世世(シヨウジヨウセゼ)」に同じ。

世世界

よせかい 【世世界】
世の中。うき世。「今の世世界(ヨセケエ)ぢやあ/滑稽本・浮世風呂 3」

世並

よなみ [0][1] 【世並(み)】
(1)世間なみであること。
(2)物事の様子や状況,経過。「―の悪い疱瘡(ホウソウ)に/浄瑠璃・博多小女郎(上)」

世並み

よなみ [0][1] 【世並(み)】
(1)世間なみであること。
(2)物事の様子や状況,経過。「―の悪い疱瘡(ホウソウ)に/浄瑠璃・博多小女郎(上)」

世之介

よのすけ 【世之介】
井原西鶴作「好色一代男」の主人公。七歳で恋情を解し,一一歳から遊里に出入りし,一九歳で勘当の身となる。放浪生活のなかで色道の達人となり,父親の死後その遺産で好色生活の限りを尽くす。六〇歳にして好色丸で女護島(ニヨゴガシマ)へ船出し,行方不明となる。

世事

せじ [1] 【世事】
(1)世間の様々な俗事。せいじ。「―にうとい」「―に賢い」
(2)「世辞」に同じ。「あの子は全体―がいい/滑稽本・浮世床(初)」

世事

せじ【世事】
worldly affairs.〜にたけている(うとい) know much (little) of the world.→英和
〜にたけた world(ly)-wise.

世事

せいじ [1] 【世事】
(1)世間のこと。俗事。せじ。
(2)〔仏〕 食事をすること。または食事を作るなどの家事。[日葡]
(3)和船で炊事すること。また,その船内の場所。

世事見聞録

せじけんぶんろく 【世事見聞録】
江戸後期の記録。七巻。著者未詳。1816年頃成立。当時のあらゆる職業・風俗を見聞し,世態を批判した警世の書。

世人

せじん [1] 【世人】
世の中の人。世間の人。「―の非難を買う」

世人

せじん【世人】
people;→英和
the public.→英和

世人

よひと 【世人】
世の人。世間の人。「人は花ものそうつせみの―/万葉 3332」

世付かはし

よづかわ・し 【世付かはし】 (形シク)
〔動詞「世付く」の形容詞化〕
男女の情を理解しているようすである。「―・しう,かるがるしき御名の立ち給ふべきを/源氏(夕霧)」

世付く

よづ・く 【世付く】 (動カ四)
(1)世間並みである。ごく普通である。「いかなればかく―・かぬ独り住みにて過ぎぬ/狭衣 3」
(2)世間の事に通じている。特に男女間の情を解する。「さやうの―・いたるすぢにおぼしよるな/源氏(澪標)」
(3)世慣れる。世俗じみる。「なほ九重の神さびたる有様こそ,―・かずめでたきものなれ/徒然 23」

世代

せいだい [0] 【世代】
「せだい(世代)」に同じ。

世代

せだい [1][0] 【世代】
〔「せいだい」とも〕
(1)一つの血筋を引いた親・子・孫などのそれぞれの代。代。「三―が一軒の家に同居する」
(2)〔generation〕
生まれた年をほぼ同じくし,時代的経験を共有し,物の考え方や趣味・行動様式などのほぼ共通している一定の年齢層。ジェネレーション。「若い―」「あの連中とは―が違う」「―を超えた支持を受ける」
(3)〔生〕 出生期がほぼ同一の個体群。

世代

せだい【世代】
a generation.→英和
若い〜 the rising[younger]generation.〜のずれ a generation gap.

世代交代

せだいこうたい [4] 【世代交代】
(1)〔生〕 同一種の生物の生活史中に,生殖法の異なる世代が交互に現れること。普通は有性生殖と無性生殖との交代をいう。シダ植物・コケ植物・ミズクラゲなどにその例が見られる。世代交番。
(2)年をとった人が退き,若い人に変わること。「我が社の経営陣もそろそろ―の時だ」

世代交番

せだいこうばん [4] 【世代交番】
「世代交代」に同じ。

世代間倫理

せだいかんりんり [6] 【世代間倫理】
〔intergenerational ethics〕
未来世代(子孫)の利益を保護するために現世代が一方的に負うべき義務について論じる倫理の一分野。環境保護が主たる対象となる。

世伝

せいでん [0] 【世伝】 (名)スル
⇒せでん(世伝)

世伝

せでん [0] 【世伝】 (名)スル
代々伝えてゆくこと。せいでん。

世伝御料

せいでんごりょう 【世伝御料】
⇒せでんごりょう(世伝御料)

世伝御料

せでんごりょう [4] 【世伝御料】
皇室の世襲の財産で,分割・譲与を許されないもの。旧皇室典範上の制度。

世俗

せぞく [0][1] 【世俗】
(1)世の中の風俗・習慣。世の中のならわし。「―に染まる」
(2)世の中。俗世間。また,世間の人々。

世俗化

せぞくか [0] 【世俗化】 (名)スル
財産や教育・科学・芸術などが,教会の支配・監督から国家や一般市民へ解放される文化的・社会的変動の過程。

世俗的

せぞく【世俗的】
worldly.→英和
超〜的 unworldly.→英和
〜を超越する stand aloof from the world.→英和

世俗的

せぞくてき [0] 【世俗的】 (形動)
世間で一般に行われているさま。また,俗なさま。「―な話」

世儒

せいじゅ [1] 【世儒】
(1)世俗の儒者。俗っぽい儒学者。
(2)代々家学を伝える儒者。

世務

せむ [1] 【世務】
⇒せいむ(世務)

世務

せいむ [1] 【世務】
世の中のつとめ。当世の事務。せむ。

世取り

よとり 【世取り】
家督を相続すること。また,その人。跡継ぎ。世継ぎ。「千三百石の―/浄瑠璃・丹波与作(上)」

世吉

よよし [1] 【四十四・世吉】
連歌・俳諧の形式の一。百韻の二の折と三の折を省いたもので,一巻が四四句からなるもの。

世味

せいみ [1] 【世味】
世間のおもむき。世情。せみ。

世嗣

よつぎ [0][3] 【世継(ぎ)・世嗣】
(1)家督を相続すること。また,その人。
(2)統治者としての天皇の位を継ぐこと。
(3)歴代の天皇の事蹟を代々語り伝えること。また,伝える人。「―の翁の物語/徒然 6」
(4)歴代の天皇の事蹟を仮名で書き記した歴史書。「栄花物語」「大鏡」など。

世嗣

せいし【世嗣】
an heir apparent.

世嗣

せいし [1] 【世子・世嗣】
諸侯のあとつぎ。

世塵

せいじん [0] 【世塵】
⇒せじん(世塵)

世塵

せじん [0] 【世塵】
世の中のわずらわしい事柄。俗事。せいじん。「―にまみれる」

世変

せいへん [0] 【世変】
(1)世のうつりかわり。
(2)世の乱れ。

世変り

よがわり [2] 【世変(わ)り】
時代や世の中が変わること。

世変わり

よがわり [2] 【世変(わ)り】
時代や世の中が変わること。

世外

せいがい [0] 【世外】
俗世間を離れた所。せがい。

世外

せがい [1] 【世外】
俗世間を離れた所,または境涯。せいがい。「広田先生と同じく―の趣はあるが/三四郎(漱石)」

世婦

せいふ [1] 【世婦】
古代中国で,後宮女官の一。嬪(ヒン)に次ぐ者。

世嫡

せいてき [0] 【世嫡】
⇒せいちゃく(世嫡)

世嫡

せいちゃく [0] 【世嫡】
よつぎ。あととり。嫡嗣。せいてき。

世子

せいし [1] 【世子・世嗣】
諸侯のあとつぎ。

世宗

せいそう 【世宗】
(1)(1123-1189) 中国,金の第五代皇帝(在位1161-1189)。姓名は完顔雍。契丹(キツタン)人の反乱を鎮圧し南宋と講和して国家財政の再建に努めた。
(2)(1397-1450) 朝鮮,李朝第四代の王(在位1418-1450)。姓名は李祹(リトウ)。農業の発展・田制の改革などに努め,李朝の最盛期を現出させた。「高麗史」などを撰修,訓民正音(ハングル)を制定。

世官

せいかん [0] 【世官】
世襲する官職。

世家

せいか [1] 【世家】
(1)昔,中国で,ある特典をもち,世襲した家柄。諸侯の類。
(2)紀伝体歴史の分類の一。諸侯など,世襲の家柄の記録。
→本紀
→列伝

世尊

せそん [1] 【世尊】
〔梵 Bhagavat 世間に尊重される者の意〕
仏,特に釈迦の尊称。

世尊寺

せそんじ 【世尊寺】
京都一条の北,大宮の西の地にあった寺。清和天皇の第六皇子貞純親王の営んだ桃園宮を伝領した藤原行成が,その宮内に建立したもの。

世尊寺流

せそんじりゅう 【世尊寺流】
和様書道の一流派。藤原行成を祖とする。和様書道の根源とされ,平安末から鎌倉初期に最も行われたがその後衰退した。

世局

せいきょく [0] 【世局】
世上のなりゆき。時局。

世帯

せたい [2][1] 【世帯】
(1)住居・生計を同じくしている者の集団。親族以外の者が含まれている場合や,一人の場合もある。所帯。
(2)一家を構えて,独立の生計を営むこと。「我等が―の時は雀のなかぬうちに鉄漿(ハグロ)を付けて/浮世草子・織留 1」
(3)生活に必要な家や道具。「人の―程,様々替はる物は御座なく候/浮世草子・文反古 2」

世帯

せたい【世帯】
a household.→英和
⇒所帯.

世帯

しょたい [2][1] 【所帯・世帯】
(1)一家を構え独立の生計を営むこと。またその生活。せたい。
(2)家庭での暮らし。暮らし向き。「―のやりくり」
(3)住居および生計を一つにして営まれている生活体。せたい。「―数」「男―」「大―」
(4)もっている財産や得ている地位。身代。「竹沢が―を没収して,その身を追ひ出されけり/太平記 33」

世帯主

しょたいぬし [2] 【所帯主・世帯主】
所帯の長。せたいぬし。

世帯主

せたいぬし [2] 【世帯主】
世帯の中心となる人。世帯の長。所帯主。

世帯持

せたいもち [2][5] 【世帯持(ち)】
「所帯持ち」に同じ。

世帯持ち

せたいもち [2][5] 【世帯持(ち)】
「所帯持ち」に同じ。

世帯更生資金

せたいこうせいしきん [8][9] 【世帯更生資金】
低所得者・身障者世帯の生業・療養・教育のために社会福祉協議会を通じて貸し付けられる資金。貸付制度として1955年(昭和30)に創設。

世帯破り

せたいやぶり 【世帯破り】
夫婦別れした者。「このほど乳母に出る奉公人を見るに,大かたは―/浮世草子・織留 6」

世帯薬

せたいぐすり 【世帯薬】
家庭の円満や生計のためになるもの。「兎角年の行たるが―とぞんじ/浮世草子・文反古 2」

世心

よごころ 【世心】
男女間のことを理解する心。色心。「―つける女/伊勢 63」

世情

せいじょう 【世情】
⇒せじょう(世情)

世情

せじょう [0] 【世情】
〔古くは「せいじょう」〕
(1)世の中の事情・ありさま。「―にうとい」
(2)世間一般の人の考え。俗人の考え。「我慢執著を捨て,―妄念なくして/沙石 3」

世情

せじょう【世情】
the ways of the world;→英和
human nature (人情).

世態

せいたい [0] 【世態】
「せたい(世態)」に同じ。[ヘボン]

世態

せたい [0][1] 【世態】
世の中のありさま。世間の状態。世相。世情。「―人情」

世態画

せたいが [0] 【世態画】
⇒風俗画(フウゾクガ)

世慣れている

よなれる【世慣れている(いない)】
have seen much (little) of life.世慣れた <a man> of experience[the world].

世慣れる

よな・れる [3][0] 【世慣れる・世馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 よな・る
(1)種々の経験を積んで世間のことになれる。世間の実情を知る。世故(セコ)にたける。「―・れた商売人」
(2)男女間の情によく通じている。「―・れたる人こそ,あながちに,人の心をもうたがふなれ/源氏(梅枝)」

世才

せさい [0] 【世才】
世俗の事情に通じ,上手に世渡りする能力。世知。俗才。「―にたける」

世捨て人

よすてびと [3] 【世捨て人】
浮世を捨て,世間との交渉を絶った人。俗世間を離れて生きている人。遁世者(トンセイシヤ)。

世捨人

よすてびと【世捨人】
a hermit;→英和
a recluse.→英和

世故

せいこ [1] 【世故】
「せこ(世故)」に同じ。「―に飽くまで通じてゐた/阿部一族(鴎外)」

世故

せこ [1] 【世故】
世の中の習慣や実情。世間の種々の俗事。せいこ。「―にはお暗い方だて/当世書生気質(逍遥)」

世故

せこ【世故】
⇒世事.

世教

せいきょう [0] 【世教】
世に行われている教え。

世数

せいすう [3] 【世数】
⇒せすう(世数)

世数

せすう [2] 【世数】
親等を決める際に,親と子との間を一世と数えた系統上の数。せいすう。

世族

せいぞく [1] 【世族】
代々血統が続いてきた一族。せぞく。

世族

せぞく [1] 【世族】
⇒せいぞく(世族)

世智

せち [1] 【世知・世智】 (名・形動ナリ)
(1)〔仏〕 世俗の知恵。
(2)世渡りの才。「―にたけている」
(3)勘定だかいこと。けちであること。また,そのさま。「親の―なる事を見習ひ,八才より墨に袂をよごさず/浮世草子・永代蔵 2」

世智弁

せちべん 【世知弁・世智弁】 (名・形動ナリ)
(1)〔仏教の八難の一「世智弁聡」の略〕
世知にたけていること。こざかしいさま。「上はよろづにつけて優にやさしき風情にみへて,内内は―にて心まさなく/沙石(三・米沢本)」
(2)勘定高いこと。けちなさま。「倹約を守るがそれが過ぎて―になる程に/四河入海 21」

世柄

よがら [0] 【世柄】
世間のありさま。世相。時勢。

世業

せぎょう [1] 【世業】
⇒せいぎょう(世業)

世業

せいぎょう [0] 【世業】
世襲の家業。受け継いだ事業。

世法

せほう [0] 【世法】
俗世間の法則。世間の真理。
⇔仏法
「仏法―,唐土天竺の事まで/曾我 3」

世渡り

よわたり [2] 【世渡り】 (名)スル
世の中で生活していくこと。暮らしを立てていくこと。渡世。「―に巧みな男」

世渡りがじょうず

よわたり【世渡りがじょうず(へた)】
(do not) know how to get on in the world.→英和

世田谷

せたがや 【世田谷】
東京都二三区の一。武蔵野台地上に位置する住宅地区。

世界

せかい [1] 【世界】
(1)地球上のすべての国家・すべての地域。全人類社会。「―の平和」「―最高の山」
(2)物体や生物など実在する一切のものを含んだ無限の空間。宇宙。哲学では社会的精神的事象をも含める。また,思考・認識する自我に対する客観的世界をさすことも多い。「可能―」「―の創造」
(3)自分を中心とした生活の場。自分の知識・見聞の範囲。生活圏。世の中。「新しい―が開ける」「ピカソの―」「あなたと私とでは―が違いすぎる」「君は―が狭いよ」
(4)同一の種類のものの集まり,またその社会。「動物の―」「勝負の―は厳しい」
(5)歌舞伎・浄瑠璃で,その作品の背景となる特定の時代や人物類型。例えば「仮名手本忠臣蔵」の世界は「太平記」。
(6)くに。土地。地方。異境。「知らぬ―にめづらしき憂へのかぎり見つれど/源氏(明石)」
(7)界隈。付近一帯。「いづら,といひて,もてこし人を―に求むれどなし/大和 168」
(8)遊ぶ所。遊里など。「―は大みせ,女房にもならうといふ女郎,しやうといふ客/洒落本・傾城買四十八手」
(9)〔仏〕
〔梵 lokadhātu〕

 (ア)須弥山(シユミセン)を中心に形成される一定の空間領域。全宇宙にはこの世界(一世界・小世界)と同じ規模の世界が数多くあるとして,三千大千世界などと表現する。
 (イ)衆生(シユジヨウ)が住んでいる場所で,時間・空間的になんらかの制約を受け,まとまりをもっている広がり。
 (ウ)ある仏を中心とする空間。仏国土。

世界

せかい【世界】
the world;→英和
the earth;→英和
the universe (宇宙).→英和
〜的 worldwide;universal;→英和
international;→英和
global <affairs,war> .→英和
〜の中に[の]all over the world.〜の各地から from all parts of the world.〜を一周する go round the world.‖世界一周旅行 a round-the-world trip.世界観 one's outlook on the world.世界記録 <establish> a world record.世界銀行 the World Bank.世界語 a universal language.世界国家 the world state.世界史 world history.世界主義 cosmopolitanism.世界選手権 world <tennis> championship.世界地図 a world map;a map of the world.世界平和 <for> world peace.世界連邦 the World Federation.第一次(第二次)世界大戦 the First (Second) World War;World War I (II).

世界システム論

せかいシステムろん [7] 【世界―論】
慣習的に国家を単一のシステムとみてきた従来の発想に対し,世界全体を単一の社会システムとみなし,その内部構造を,国際分業・中心・周辺といった分析概念を用いて把握しようとする立場。

世界主義

せかいしゅぎ [4] 【世界主義】
⇒コスモポリタニズム

世界人権宣言

せかいじんけんせんげん 【世界人権宣言】
1948年(昭和23),第三回国連総会で採択された「人権に関する世界宣言」のこと。基本的人権の尊重を原則に,自由権のほか,経済的・社会的権利についても規定する。

世界保健機関

せかいほけんきかん 【世界保健機関】
〔World Health Organization〕
保健衛生問題のための国際協力を目的とする国際連合の専門機関。婦人や児童の厚生,医学教育などをも扱う。1948年設立。WHO 。フー。

世界像

せかいぞう [2] 【世界像】
〔(ドイツ) Weltbild〕
ある特定の思想的立場からする世界全体のとらえ方。
→世界観

世界先住民会議

せかいせんじゅうみんかいぎ 【世界先住民会議】
人種主義に反対し,先住民の権利を守り,政治的・経済的・社会的公正を保障することを目的とする世界各地の先住民組織の連合体。1975年結成,85年再編。89年,アイヌ民族を中心として,北海道で世界先住民会議が開催された。世界先住民族協議会。

世界公民

せかいこうみん [4] 【世界公民】
⇒コスモポリタン

世界内存在

せかいないそんざい [6] 【世界内存在】
〔哲〕
〔(ドイツ) In-der-Welt-sein〕
ハイデッガーの用語。常に世界に対して内的な結びつきを有し,世界に関心をもちつつあるような人間的現存在の本質的な存在構造。

世界労働組合連盟

せかいろうどうくみあいれんめい 【世界労働組合連盟】
〔World Federation of Trade Unions〕
1945年パリで結成された統一的な国際的労働組合の連合体。当初,五六か国六五団体六六〇〇万人の労働組合員が参加。47年からイギリス・アメリカなどの反共派の労働組合が脱退分裂し国際自由労連をつくったため,その後は社会主義国の労働組合が中心になった。世界労連。WFTU 。

世界史

せかいし [2] 【世界史】
世界を連関のある統一的全体としてとらえた時の人類の歴史。

世界国家

せかいこっか [4] 【世界国家】
全世界を一つにして,人類すべてをその国民とする理想国家。民族的対立を解消して戦争を回避しようという平和思想が根底にある。世界連邦。世界政府。

世界大戦

せかいたいせん [4] 【世界大戦】
世界的規模で展開される戦争。特に,第一次世界大戦と第二次世界大戦をいう。

世界宗教

せかいしゅうきょう [4] 【世界宗教】
民族や国家を超えて世界各地に広まっている宗教。キリスト教・仏教・イスラム教など。

世界定め

せかいさだめ 【世界定め】
歌舞伎で,江戸時代,顔見世狂言に上演する狂言の世界を定めるための主な関係者の相談会。「―,はなし初/滑稽本・根無草後編」

世界恐慌

せかいきょうこう [4] 【世界恐慌】
世界的な規模の経済恐慌。1857年の恐慌がその最初であり,1929年に始まる大恐慌は最も大規模かつ深刻なものであった。

世界政府

せかいせいふ [4] 【世界政府】
⇒世界国家(セカイコツカ)

世界政策

せかいせいさく [4] 【世界政策】
一国家がその政治・経済・文化方針を全世界的規模で展開しようとする対外政策。特に一九世紀末から欧米の列強が行なった,勢力を世界的に拡大する帝国主義的対外政策。

世界救世教

せかいきゅうせいきょう 【世界救世教】
大本教系の新宗教。岡田茂吉が1935年(昭和10)大日本観音会として開教。50年世界メシヤ教(のち改名)に改編。創造主により病・貧・争を根絶した地上天国実現の役を与えられたと唱え,そのモデルを熱海・箱根・京都嵯峨に建設。病気治療を主な活動とする。

世界教会協議会

せかいきょうかいきょうぎかい 【世界教会協議会】
〔World Council of Churches〕
今世紀初頭に始まったキリスト教会の一致運動を推進するために,1948年に設立された超教派団体。WCC 。

世界文化

せかいぶんか 【世界文化】
1935年(昭和10)から37年にかけて哲学者中井正一らによって創刊された思想・文化雑誌。欧米の反ファシズム運動の紹介に努めた。同人の一斉検挙により廃刊。

世界時

せかいじ [2] 【世界時】
〔Universal time〕
地球の自転に準拠して表示される世界共通の時刻。イギリスのグリニッジ天文台の跡地を通る子午線を基準とする。UT 。

世界暦

せかいれき [2] 【世界暦】
1930年アメリカのエリザベス=アケリスにより提唱された現行のグレゴリオ暦の改暦案。一年の四季は正しく三か月(九一日)より成り,一二月の末に無曜日の一日を置き,日付と曜日を固定化しようとしたもの。

世界気象機関

せかいきしょうきかん 【世界気象機関】
〔World Meteorological Organization〕
世界各国の気象事業を統合した組織で,国連の下部機構の一。1950年に成立。1879年創立の国際気象機関の後身。日本は1953年から加盟。WMO 。

世界環境保全戦略

せかいかんきょうほぜんせんりゃく [1][8] 【世界環境保全戦略】
国連環境計画・世界野生生物基金(現在の世界自然保護基金)・国際自然保護連合が1980年に発表した行動計画。持続可能な開発,環境アセスメント,砂漠化防止,熱帯林の植林などを呼びかけた。

世界的

せかいてき [0] 【世界的】 (形動)
(1)世界全体にかかわるさま。「―な不況」
(2)世界でも指折り数えられるほど優れているさま。「―な画家」

世界知的所有権機関

せかいちてきしょゆうけんきかん 【世界知的所有権機関】
〔World Intellectual Property Organization〕
工業所有権や著作権の保護を目的とし,1967年設立された機関。74年から国連の専門機関の一。ウィポ・ワイポ(WIPO)。

世界精神

せかいせいしん [4] 【世界精神】
〔(ドイツ) Weltgeist〕
(1)万物を根底において支持統一する生命的原理。世界霊魂。
(2)ヘーゲルの歴史哲学で,世界史において,特殊的有限的なもの(民族精神)を媒介として自己を段階的に実現してゆく超越的な精神。

世界経済

せかいけいざい [4] 【世界経済】
全世界を範囲として成立する経済で,世界的な規模の生産関係と交換関係の総体。

世界自然保護基金

せかいしぜんほごききん 【世界自然保護基金】
〔Worldwide Fund for Nature〕
世界の野生生物とその生息地の保護,熱帯林の保全などに取り組む国際基金。1961年創設の世界野生生物基金(World Wildlife Fund)が88年に改称。本部はスイス。WWF 。

世界観

せかいかん [2] 【世界観】
(1)世界についての見方・見解。
(2)〔哲〕
〔(ドイツ) Weltanschauung〕
世界についての統一的で全体的な理解。客観的な対象把握(世界像)にとどまらず,人の主体的な意義づけ・関係づけによって成り立つ。
(3)文化人類学で,ある民族がもっている世界についての見方のこと。時間や空間の分類法,神話・儀礼などの中に見いだすことができる。

世界観光機関

せかいかんこうきかん 【世界観光機関】
〔World Tourism Organization〕
国際間の理解・国際平和に寄与するために観光の振興・発展を図る国際機構。1975年設立。本部マドリード。WTO 。

世界観学

せかいかんがく [4] 【世界観学】
〔(ドイツ) Weltanschauungslehre〕
生に根ざした世界観の内的構造や歴史的に展開される類型を捉えようとする哲学的立場。ディルタイに代表される。

世界記録

せかいきろく [4] 【世界記録】
運動競技などで,それまでの世界最高の記録。

世界語

せかいご [0] 【世界語】
⇒国際語(コクサイゴ)

世界貿易機関

せかいぼうえききかん 【世界貿易機関】
〔World Trade Organization〕
1995年1月に発足した国際機関。ガットのウルグアイ-ラウンド最終合意文書に署名した一二〇か国以上が参加し,サービスや知的財産権をも含めた世界の貿易を統括する。常設の理事会を設置して国際紛争処理能力を強化するなど,ガットより機能が強化されている。WTO 。

世界資源研究所

せかいしげんけんきゅうじょ 【世界資源研究所】
⇒ダブリュー-アール-アイ( WRI )

世界連邦

せかいれんぽう [4] 【世界連邦】
⇒世界国家(セカイコツカ)

世界遺産保護条約

せかいいさんほごじょうやく 【世界遺産保護条約】
「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」の略称。1972年ユネスコ総会で採択。日本は92年(平成4)6月国会承認を経て,一二五番目の締結国となった。顕著な普遍的価値を有する文化遺産と自然遺産,締結国の保護義務などについて規定する。

世界野生生物基金

せかいやせいせいぶつききん 【世界野生生物基金】
⇒世界自然保護基金

世界銀行

せかいぎんこう [4] 【世界銀行】
国際復興開発銀行の通称。世銀。

世界銀行グループ

せかいぎんこうグループ [9] 【世界銀行―】
国際復興開発銀行(世界銀行),国際開発協会(第二世銀),国際金融公社,多国間投資保証機関の総称。

世界革命

せかいかくめい [4] 【世界革命】
世界的にプロレタリア革命が行われることにより,全世界的規模で社会主義が勝利すること。

世界食糧計画

せかいしょくりょうけいかく 【世界食糧計画】
〔World Food Programme〕
国連と FAO の協同事業として1963年から実施されている世界的規模での食糧援助の機関。本部はローマ。WFP 。
→FAO

世盛り

よざかり [2] 【世盛り】
(1)栄華をきわめること。権勢を思うままにふるうこと。また,その時期。「此の禅門―の程はいささかいるがせにも申す者なし/平家 1」
(2)若い盛り。「お花―恋盛り/浄瑠璃・長町女腹切(上)」

世直し

よなおし [2] 【世直し】 (名)スル
(1)世の中を改め,新しい世にすること。特に,江戸中期以降から明治初年まで,貧困からの解放と救済を求めた農民や都市住民の世直し一揆や打ちこわしなどをいう。
(2)縁起なおし。「一年のうちに二度も正月を迎へて,―といふことをやつた/夜明け前(藤村)」
(3)地震・雷鳴のときに唱える呪文。「― ―桑原と,生たる心地はなかりけり/浄瑠璃・日本振袖始」

世直し一揆

よなおしいっき [5] 【世直し一揆】
幕末・明治初年に頻発した,世直しを標榜する農民一揆。小作農や貧農を中心に小作地・質地の返還,村役人の不正追及など,反封建的諸要求を掲げた。

世相

せそう【世相】
<reflect> social conditions;a <modern> phase of life.

世相

せそう [0][2] 【世相】
世の中のありさま。世態。「―を反映する」

世相語

せそうご [0] 【世相語】
世相や風俗を反映した言葉。新語・流行語・風俗語をはじめ,若者(学生)語やマスコミに登場した人目を引く言葉。

世知

せち [1] 【世知・世智】 (名・形動ナリ)
(1)〔仏〕 世俗の知恵。
(2)世渡りの才。「―にたけている」
(3)勘定だかいこと。けちであること。また,そのさま。「親の―なる事を見習ひ,八才より墨に袂をよごさず/浮世草子・永代蔵 2」

世知

せち【世知】
worldly wisdom.⇒世故.

世知が

せちが 【世知が】 (形動)
〔「世知がしこい」の略。近世上方語〕
世渡りの才があって,抜け目のないさま。「おのれも―な奴ぢやもの/浄瑠璃・生玉心中(上)」

世知弁

せちべん 【世知弁・世智弁】 (名・形動ナリ)
(1)〔仏教の八難の一「世智弁聡」の略〕
世知にたけていること。こざかしいさま。「上はよろづにつけて優にやさしき風情にみへて,内内は―にて心まさなく/沙石(三・米沢本)」
(2)勘定高いこと。けちなさま。「倹約を守るがそれが過ぎて―になる程に/四河入海 21」

世知弁坊

せちべんぼう 【世知弁坊】
けちんぼう。けち。「心みな―や文殊院/宗長手記」

世知賢い

せちがしこ・い 【世知賢い】 (形)[文]ク せちがしこ・し
〔近世上方語〕
打算的で抜け目がない。世才にたけている。「それぞれの親の―・き気を見ならひ/浮世草子・胸算用 5」

世知辛い

せちがらい【世知辛い(世の中)】
(a) hard (world).→英和

世知辛い

せちがら・い [4] 【世知辛い】 (形)[文]ク せちがら・し
(1)生活していきにくい。暮らしにくい。住みにくい。「―・い世の中になる」
(2)計算ずくで,心にゆとりがない。打算的でこせこせしている。「―・い男」
[派生] ――さ(名)

世祖

せいそ [1] 【世祖】
中国で太祖・高祖・太宗などに次いで功績のあった皇帝の廟号(ビヨウゴウ)。元のフビライ,清の順治帝など。

世禄

せろく [0] 【世禄】
⇒せいろく(世禄)

世禄

せいろく [0][1] 【世禄】
世襲の家禄。せろく。

世籠る

よごも・る 【世籠る】 (動ラ四)
世に出ず家に籠っている。世間のこと,男女の仲のことなどを知らないでいる。「いまだ―・りておはしける時/大鏡(陽成)」

世系

せいけい [0] 【世系】
(1)祖先から代々続いている血統。血筋。
(2)系図。系譜。

世紀

せいき [1] 【世紀】
(1)100年ずつを一期とする西暦における年代の数え方。例えば二〇世紀は1901年から2000年までの100年間。
〔明治初期の century の訳語〕
(2)(「世紀の…」の形で)一世紀に一度あるかないかの意で用いる。「―の大事件」
(3)(ある事柄によって特徴づけられる)ひとまとまりの時代。「宇宙開発の新しい―を開く」
(4)世々の歴史。「本朝―」

世紀

せいき【世紀】
a century.→英和
幾〜もの間 for centuries past.‖世紀末 the end of a century; <F.> the fin de siècle (19世紀の).世紀末的 decadent.19世紀初(中,後)期に in the early (mid-,late) 19th century.20世紀 the twentieth century.

世紀末

せいきまつ [3] 【世紀末】
(1)世紀の末。
(2)一九世紀の末期。特にヨーロッパにおいて,病的・退廃的・厭世(エンセイ)的傾向が人心を支配した時期。「―美術」

世紀末的

せいきまつてき [0] 【世紀末的】 (形動)
退廃的なさま。「―な雰囲気を持った作品」

世継

よつぎ [0][3] 【世継(ぎ)・世嗣】
(1)家督を相続すること。また,その人。
(2)統治者としての天皇の位を継ぐこと。
(3)歴代の天皇の事蹟を代々語り伝えること。また,伝える人。「―の翁の物語/徒然 6」
(4)歴代の天皇の事蹟を仮名で書き記した歴史書。「栄花物語」「大鏡」など。

世継ぎ

よつぎ [0][3] 【世継(ぎ)・世嗣】
(1)家督を相続すること。また,その人。
(2)統治者としての天皇の位を継ぐこと。
(3)歴代の天皇の事蹟を代々語り伝えること。また,伝える人。「―の翁の物語/徒然 6」
(4)歴代の天皇の事蹟を仮名で書き記した歴史書。「栄花物語」「大鏡」など。

世継ぎ

よつぎ【世継ぎ】
an heir;→英和
an heiress (女);→英和
a successor.→英和

世継物語

よつぎものがたり 【世継物語】
(1)「栄花物語」の別名。
(2)「大鏡」の別名。
(3)説話集。一巻。編者未詳。鎌倉時代成立。平安時代から鎌倉時代にかけての和歌説話を中心に五六話を収める。

世職

せいしょく [0] 【世職】
世襲の職業・官職。せしょく。

世臣

せいしん [0] 【世臣】
代々仕えている家臣。譜代の臣。「徳川家の―大久保氏の支流である/伊沢蘭軒(鴎外)」

世襲

せしゅう [0] 【世襲】 (名)スル
その家の地位・財産・職業などを子孫が代々受け継ぐこと。せいしゅう。「芸名を―する」

世襲の

せしゅう【世襲の】
hereditary <property> .→英和

世襲親王

せしゅうしんのう [6] 【世襲親王】
明治維新前,皇族の世数にかかわらず代々親王であった宮家の称。すなわち伏見・桂・有栖川・閑院の四親王家。せいしゅうしんのう。

世襲財産

せしゅうざいさん [4] 【世襲財産】
代々その家の継承者に伝えられる財産で,処分や強制執行の対象として禁止されたもの。日本では戦前に,皇族の世伝御料や王公族・華族などにこの制度が認められていた。

世覚え

よおぼえ 【世覚え】
世の中の評判。世評。人望。「―やむごとなしと申せばおろかなりや/大鏡(基経)」

世親

せしん 【世親】
〔Vasubandhu〕
四世紀頃インド大乗仏教の唯識派の祖師。初め小乗仏教を研究し「倶舎論」を著したが,兄の無著(ムジヤク)の指導で大乗仏教に転じた。著「唯識三十頌」「摂大乗論釈」「十地経論」「浄土論」など。天親(テンジン)。

世評

せひょう [0] 【世評】
世の中の評判。せいひょう。

世評

せひょう【世評】
[批評]public opinion;popularity;→英和
(a) rumor.→英和
〜に上る be talked about.〜に頓着しない do not care what people will say of one.〜によると They say[It is said](that)….

世話

せわ【世話】
[面倒]care;→英和
trouble;→英和
[援助]help;→英和
aid <through the> good offices <of> (尽力);recommendation (推せん).→英和
〜する help;do a service <to> ;→英和
take care <of> ;look after.〜になる receive assistance.〜の焼ける(ない) annoying (easy,docile).→英和
〜を焼く poke one's nose <into> .〜を焼かす give a person trouble.

世話

せわ [2] 【世話】 (名)スル
(1)(人や生き物に対して)気を配って面倒をみること。手数をかけて援助すること。「植木の―」「孫の―をする」「よけいなお―」
(2)中に入って取り持つこと。仲介。斡旋(アツセン)。「就職の―」「嫁を―する」
(3)手数がかかって苦労すること。「―がかかる」
→お世話さま
(4)日常的なこと。卑近なこと。「―物」「―場」
(5)世間でよく口にする話や言葉。世間の言いぐさ。下世話。「誠に―にも,建長寺の庭を鳥帚で掃いた様なと申すが/狂言・鐘の音(虎寛本)」
(6)世俗で使う言葉。俗語。話し言葉。「―ニヤワラゲタル平家ノ物語/天草本平家(扉)」

世話丸髷

せわまるまげ [3] 【世話丸髷】
歌舞伎で,世話狂言のときに使う丸髷。

世話事

せわごと [0][2] 【世話事】
(1)歌舞伎で,世話物。また,世話風な演技・演出のこと。
(2)日常的なこと。庶民的なこと。「つひにしてみぬ―で今日は大分草臥た/浄瑠璃・先代萩」

世話人

せわにん【世話人】
a go-between (周旋人);a manager.→英和

世話人

せわにん [0] 【世話人】
団体や会合などの運営や事務にたずさわって,その面倒をみる人。世話役。

世話場

せわば [0] 【世話場】
芝居で,町人や農家などの生活(ことに貧しく苦しい暮らし)を見せる場面。

世話女房

せわにょうぼう【世話女房】
a good housewife.

世話女房

せわにょうぼう [3] 【世話女房】
(1)所帯の切り回しがじょうずで,夫の面倒をよくみる妻。
(2)歌舞伎で,世話場に登場する町人や農家の女房。

世話好き

せわずき [0][4] 【世話好き】 (名・形動)
好んで人の世話をする・こと(さま)。また,そういう人。「―なおばさん」

世話字

せわじ [0] 【世話字】
広く世間で使用されている俗な当て字。「遖(アツパレ)」「穴賢(アナカシコ)」「苦々敷(ニガニガシク)」の類。世話文字。

世話役

せわやく【世話役】
⇒世話人.

世話役

せわやく [0] 【世話役】
「世話人」に同じ。「町内会の―」

世話敵

せわがたき [3] 【世話敵】
歌舞伎の役柄の一。世話物における悪人役。

世話浄瑠璃

せわじょうるり [3] 【世話浄瑠璃】
世話物の浄瑠璃。1703年大坂竹本座上演の「曾根崎心中」(近松門左衛門作)に始まる。
⇔時代浄瑠璃

世話焼

せわやき [4][0] 【世話焼(き)】
(1)人の世話をするのが好きなこと。世話好き。また,必要以上に面倒をみたがること。おせっかいなこと。
(2)世話人。

世話焼き

せわやき [4][0] 【世話焼(き)】
(1)人の世話をするのが好きなこと。世話好き。また,必要以上に面倒をみたがること。おせっかいなこと。
(2)世話人。

世話焼きな

せわやき【世話焼きな】
obliging;[おせっかいな]officious;→英和
meddlesome.→英和

世話物

せわもの [0] 【世話物】
歌舞伎・浄瑠璃で,江戸時代のその時々の世相を背景として,市井の事件や著名なうわさ話などに取材し恋愛・義理・人情の葛藤を写実的に描いた作品の総称。二番目物。
⇔時代物

世話狂言

せわきょうげん【世話狂言】
a drama of life and manners.

世話狂言

せわきょうげん [3] 【世話狂言】
歌舞伎で,世話物の芝居。主に庶民生活を題材として,それを写実的に描いたもの。二番目狂言。
⇔時代狂言

世話講談

せわこうだん [3] 【世話講談】
世話物の講談。

世語り

よがたり 【世語り】
世間の語りぐさ。世間の評判。「げにこの頃めづらしき―になむ人々もし侍る/源氏(常夏)」

世説

せせつ [0] 【世説】
世間のうわさ。世間の風説。

世説新語

せせつしんご 【世説新語】
中国の逸話集。南朝宋の劉義慶(リユウギケイ)編。五世紀前半に成立。後漢から東晋(シン)に至る士大夫の逸話を記す。清談風の文体は六朝文を代表する。世説新書。世説。

世論

せろん [1][0] 【世論】
世間の大多数の人の意見。世上で行われる議論。せいろん。よろん。
〔戦後の漢字制限によって「輿論(ヨロン)」の代わりに用いられるようになった語。「せろん」「よろん」の両方の読み方が行われている〕

世論

せろん【世論】
public opinion.世論調査 a public-opinion poll.⇒輿論(よろん).

世論

よろん [1] 【輿論・世論】
世間の大多数の人の意見。一般市民が社会や社会的問題に対してとる態度や見解。「―に訴える」「―を喚起する」
〔「世論」と書くときは「せろん」と読む場合が多い〕

世論

せいろん [0] 【世論】
「せろん(世論)」に同じ。

世論調査

せろんちょうさ [4] 【世論調査】
⇒よろんちょうさ(世論調査)

世論調査

よろんちょうさ [4] 【世論調査】
一定の事項に対する人々の意見や態度を量的に測定し,その結果から世論の動向を明らかにするための調査。

世諦

せたい [0] 【世諦】
〔仏〕 世間一般の立場での真理。俗諦。

世諺

せいげん [0] 【世諺】
世に行われていることわざ。

世路

せいろ [1] 【世路】
世渡りの道。世渡り。世の中。せろ。

世路

せろ [1] 【世路】
⇒せいろ(世路)

世辞

せじ [0] 【世辞】
相手に取り入ろうとして言う,心にもない言葉。「―を言う」「―がうまい」「―の可(イ)い婆さん/高野聖(鏡花)」
→お世辞

世辞

せじ【世辞】
⇒お世辞.

世辞笑い

せじわらい [3] 【世辞笑い】
お世辞に笑うこと。あいそ笑い。追従(ツイシヨウ)笑い。

世近し

よぢか・し 【世近し】 (形ク)
人生の終末が近い。「いまはむげに―・くなりぬる心ちして/源氏(若菜下)」

世迷い言をいう

よまいごと【世迷い言をいう】
talk nonsense;grumble.→英和

世迷言

よまいごと ヨマヒ― [0][5] 【世迷言】
とるに足らない不平や愚痴。訳のわからない繰り言。世まよい言。「―を並べる」

世途

せいと [1] 【世途】
世を渡るみち。世の中。世路。

世運

せいうん [0] 【世運】
世の気運。世のなりゆき。せうん。

世運

せうん [1] 【世運】
⇒せいうん(世運)

世過ぎ

よすぎ [0][3] 【世過ぎ】
暮らしていくこと。世渡り。生活。「身過ぎ―」

世道

せいどう [0] 【世道】
世の中で人の守るべき道。せどう。

世道

せどう [1] 【世道】
人が世の中で守るべき道徳。

世道人心

せどうじんしん [1] 【世道人心】
世の中の道徳と人の心。

世銀

せぎん [0] 【世銀】
「世界銀行」の略。

世間

せけん【世間】
<enter> the world;→英和
society;→英和
people.→英和
〜が広(狭)い have a large (small) acquaintance.〜に知れる get abroad.〜の口 a rumor[gossip].→英和
〜の手前 for decency's sake.〜の評判になる make a noise in the world.〜を騒がす create a sensation.→英和
〜を知っている(知らぬ) know (be ignorant of) the world.〜を渡る go through the world.‖世間体が悪い be injurious to one's reputation.世間話 small talk.世間離れした strange.

世間

せけん [1] 【世間】
(1)人々が互いにかかわりあって生活している場。世の中。また世の中の人々。「渡る―に鬼はない」「―に対して申し訳が立たない」「―の目がうるさい」「社会(ヨノナカ)に立つてる以上は矢張(ヤツバリ)―を気兼ねしませんと/社会百面相(魯庵)」
(2)社会での,交際や活動の範囲。「―に顔がきく」
(3)〔仏〕
〔梵 loka〕
変化してやまない迷いの世界。生きもの(有情(ウジヨウ)世間)とその生活の場としての国土(器世間)などがある。
→出世間
(4)自分の周りの空間。あたり。「俄に霧立ち,―もかいくらがりて侍りしに/大鏡(道長)」
(5)生活の手段。身代(シンダイ)。財産。「彼の地頭―もおとろへ/沙石 9」
(6)人とまじわること。世間づきあい。「―する若い者呼びに来まいものでもない/浄瑠璃・宵庚申(下)」
(7)(僧に対して)俗世の人。一般の人。「南都に或る律師,―になりて/沙石 3」

世間並

せけんなみ [0] 【世間並(み)】 (名・形動)
世間の人々と同じ程度であること。ごく普通なこと。また,そのさま。「―の暮らし」

世間並の

せけんなみ【世間並の】
common;→英和
ordinary;→英和
average.→英和
〜以上(下) above (below) the average.→英和

世間並み

せけんなみ [0] 【世間並(み)】 (名・形動)
世間の人々と同じ程度であること。ごく普通なこと。また,そのさま。「―の暮らし」

世間体

せけんてい [0] 【世間体】
世間の人々に対する体裁。体面。「―を気にする」「―が悪い」

世間僧

せけんそう 【世間僧】
戒律を守らぬ僧。生臭坊主。「大かたは―,是非なくさま替し者なれば世の噂咄しもつぱら/浮世草子・文反古 5」

世間口

せけんぐち [2] 【世間口】
世間のうわさ話。世間話。

世間妾形気

せけんてかけかたぎ 【世間妾形気】
浮世草子。四巻。和氏訳太郎(上田秋成)作。1767年刊。妾の生態を描いて八文字屋以来の気質物(カタギモノ)の系統を引きながら,単に遊戯的でない皮肉な観照などに,秋成独自の姿勢を感じる作。

世間子息気質

せけんむすこかたぎ 【世間子息気質】
浮世草子。五巻。江島其磧作。1715年刊。種々の職業・階層にみられる町人の息子の偏奇的な性癖を気質(カタギ)として滑稽に描いたもの。気質物の第一作。

世間寺

せけんでら 【世間寺】
世間僧のいる寺。生臭坊主の寺。浮世寺。「―のうとく(=金持チ)成るを聞き出し/浮世草子・一代女 2」

世間師

せけんし [2] 【世間師】
(1)世間慣れして悪賢い人。世渡りの巧みな人。
(2)旅から旅に渡り歩いている人。

世間慣れ

せけんなれ [0] 【世間慣れ】 (名)スル
世間の事情によく通じていること。経験豊かなこと。「年の割には―した男」

世間擦れ

せけんずれ [0] 【世間擦れ】 (名)スル
世の中でもまれたため,世知にたけていること。「―していない若者」

世間擦れがしている

−ずれ【世間擦れがしている(いない)】
be worldly-wise (unsophisticated).

世間智

せけんち [2] 【世間知・世間智】
処世の知恵。世智。

世間気

せけんぎ 【世間気】
世間体をつくろって,見えを張る心。虚栄心。「―かしこき人の言ひしらせける/浮世草子・織留 6」

世間的

せけんてき [0] 【世間的】 (形動)
(1)表向きであるさま。おおやけ。「―に認められる」
(2)世の中にありふれているさま。世俗的。「―な名声を欲する」

世間知

せけんち [2] 【世間知・世間智】
処世の知恵。世智。

世間知らず

せけんしらず [4] 【世間知らず】
経験が浅く,世間の事情をよく知らないこと。また,その人。世間見ず。「―の若者」

世間者

せけんじゃ [2] 【世間者】
(1)(寺院などからみて)一般の世の中の人。俗人。
(2)世情に通じている人。[日葡]

世間胸算用

せけんむねさんよう 【世間胸算用】
浮世草子。五巻。井原西鶴作。1692年刊。大晦日(オオミソカ)を中心に展開する中下層町人の経済生活の悲喜劇を描いた短篇集。西鶴町人物の傑作。

世間見ず

せけんみず [2] 【世間見ず】
「世間知らず」に同じ。「―の若旦那」「―の坊(ボツ)ちやん派/当世書生気質(逍遥)」

世間話

せけんばなし [4] 【世間話】
(1)世間の出来事を話題とする雑談。よもやまばなし。
(2)口承文芸の分類の一。世間の出来事を,実際にあったように,また話し手自身が経験したことのように,自由なもの言いによって話す話。

世間離れ

せけんばなれ [4] 【世間離れ】 (名)スル
生活や考えなどが一般の社会通念と異なること。「―のした考え」

世阿弥

ぜあみ 【世阿弥】
(1363頃-1443頃) 室町前期の能役者・能作者。二代目観世大夫。幼名藤若。通称観世三郎。実名元清。芸名世阿弥陀仏(世阿弥・世阿)。観阿弥の子。大和の人。足利義満の支援を得て,父と共に能を大成した。特に,観阿弥以前のものまね中心の能から歌舞中心の幽玄能に改変し,夢幻能という新しい形式を完成させて,能の芸術性を高めた。作「老松(オイマツ)」「高砂(タカサゴ)」「井筒」「西行桜」「砧(キヌタ)」「班女」など多数。能楽論「風姿花伝」「花鏡」「至花道」など。

世阿弥十六部集

ぜあみじゅうろくぶしゅう 【世阿弥十六部集】
吉田東伍校注の世阿弥伝書集。一巻。1909年(明治42)刊。世阿弥元清の能楽論書や伝書など一六部を収録,能楽研究の基本的資料とされている。「花伝書(風姿花伝)」「花伝書別紙口伝」「至花道」「二曲三体人形図」「三道(能作書)」「花鏡」「曲付次第」「風曲集」「五音曲条々」「遊楽習道風見」「九位」「習道書」「世子六十以後申楽談儀」「夢跡一紙」「却来華」「金島書」の一六部。なお,世阿弥の著はのちに,「花習内抜書(能序破急事)」「音曲声出口伝」「五位」「六義」「五音」「拾玉得花」が発見された。

世離れる

よばな・れる [4] 【世離れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 よばな・る
俗世間から遠ざかる。世間ばなれしている。「何となく―・れた,静寂(シズカ)な僧坊であつた/破戒(藤村)」

世馴れる

よな・れる [3][0] 【世慣れる・世馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 よな・る
(1)種々の経験を積んで世間のことになれる。世間の実情を知る。世故(セコ)にたける。「―・れた商売人」
(2)男女間の情によく通じている。「―・れたる人こそ,あながちに,人の心をもうたがふなれ/源氏(梅枝)」

つかさ 【阜・丘】
小高くなっている所。丘。「やまとのこの高市(タケチ)に小高る市の―/古事記(下)」

お ヲ 【峰・丘】
山の小高い所。みね。おか。また,尾根。「あしひきの―の上の桜/万葉 4151」

きゅう キウ 【丘】
孔子(コウシ)の名。

おか ヲカ [0] 【丘・岡】
(1)周囲より小高い所。普通,山より低く,傾斜のゆるやかな所をいう。
(2)「岡場所」の略。

おか ヲカ 【丘】
姓氏の一。

丘垤

きゅうてつ キウ― [0] 【丘垤】
「蟻垤(ギテツ)」に同じ。

丘墳

きゅうふん キウ― [0] 【丘墳】
つか。墳墓。

丘壑

きゅうがく キウ― [0] 【丘壑】
(1)おかと谷。
(2)隠者の住む所。また,隠者となること。

丘山

きゅうざん キウ― [1][0] 【丘山】
(1)岡と山。
(2)物がたくさんあることのたとえ。「―の如き富/西国立志編(正直)」

丘岡

きゅうこう キウカウ [0] 【丘岡】
土地の小高い所。おか。

丘浅次郎

おかあさじろう ヲカアサジラウ 【丘浅次郎】
(1868-1944) 動物学者。静岡県生まれ。東京高師教授。ホヤ・クラゲなど水生小動物を研究。進化論の普及に努める。優生学の安易な導入に対する批判や,理科教育の改善への提言を行なった。著「進化論講話」「生物学講話」

丘疹

きゅうしん キウ― [0] 【丘疹】
皮疹の一。針頭大の限局性に隆起した充実性病変で結節より小さいものをさす。

丘腹

きゅうふく キウ― [0] 【丘腹】
丘の中ほど。山腹。

丘阜

きゅうふ キウ― [1] 【丘阜】
おか。小高い山。

丘陵

きゅうりょう キウ― [0] 【丘陵】
(1)あまり高くない山。小山。おか。
(2)〔地〕 なだらかな小山が,次々に続いている所。「―地帯」「多摩―」

丘陵

きゅうりょう【丘陵】
a hill;→英和
heights.丘陵地帯 hilly regions.

丘[岡]

おか【丘[岡]】
a hill;→英和
a hillock (小丘).→英和

へい【丙】
the third class;C.→英和

へい [1] 【丙】
(1)十干の第三。ひのえ。
(2)等級・成績などをつけるときに用い,第三の順位を表す。「国語の成績はいつも―だった」

ひのえ [0] 【丙】
〔火の兄(エ)の意〕
十干(ジツカン)の第三。

丙午

へいご [1] 【丙午】
⇒ひのえうま(丙午)

丙午

ひのえうま [0] 【丙午】
干支(エト)の一。第四三番目に当たる。この年には火災が多く,また,この年生まれの女は夫を殺すという俗信がある。

丙夜

へいや [1] 【丙夜】
五夜の第三。「三更(サンコウ)」に同じ。

丙種

へいしゅ [1] 【丙種】
甲・乙・丙・丁に分類したとき,丙の種類。乙種に次ぐ第三位。

丙種合格

へいしゅごうかく [1] 【丙種合格】
旧軍隊の徴兵検査で,最下位で合格した者。

じょう [1] 【丞】
律令官制の四等官の一である判官(ジヨウ)のうち,省の官に当てる用字。

丞相

じょうしょう [0] 【丞相】
〔古くは「しょうじょう」〕
(1)中国で,天子を補佐して政務を処理した最高の官。戦国時代からみえ,明初に廃された。
(2)大臣に相当する唐名。

丞相

しょうじょう [0][1] 【丞相】
⇒じょうしょう(丞相)

りょう リヤウ 【両】
■一■ [1] (名)
(1)対(ツイ)になっている双方のもの。二つのもの。「―の手」
(2)中世まで用いられた目方または重さの単位。律令制では斤(キン)の一六分の一。41〜42グラム。
(3)近世の通貨単位。一両は銀五〇匁(のち六〇匁),銭四貫。金貨で一分の四倍,一朱の一六倍。ただし,市中では常に変動した。明治になり円に改称されたが,円の俗称として用いられた。
(4)布帛二端の称。
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)車の数を数えるのに用いる。「貨車四―」
(2)二つで一組みになっているものを数えるのに用いる。「錦御襪(シタウズ)八―/皇太神宮儀式帳」
(3)接尾語「りょう(領)」に同じ。「鎧の二三―をもかさねて,たやすう射通し候なり/平家 5」
〔■二■(1)はもと「輛」の字を用いる。■二■(3)は「領」のあて字〕

りゃん [1] 【両】
〔唐音〕
(1)数の名で,二。「一人前(ヒトリメヘ)―宛(ヅツ)の御散財さあ/安愚楽鍋(魯文)」
(2)「両個(リヤンコ){(2)}」に同じ。「しかつべらしい―が腰をかけてゐるし/滑稽本・八笑人」

両の手

りょうのて リヤウ― [3][4] 【両の手】
左右両方の手。りょうて。

両シチリア王国

りょうシチリアおうこく リヤウ―ワウコク 【両―王国】
シチリア島とイタリア半島南部からなる王国の通称。1130年ノルマン人が建国し,1861年イタリア王国に併合されるまでの間,支配者の交代と分裂・統合が繰り返された。

両三

りょうさん リヤウ― 【両三】
〔「両」は「二」の意〕
漢語の名詞の上に付いて,「二つ三つの」「二,三の」の意を表す。「―年」「―人」

両三度

りょうさんど リヤウ― [3] 【両三度】
二度か三度。二,三度。「―に及ぶ」

両三日

りょうさんにち リヤウ― [3] 【両三日】
二日か三日。二,三日。

両下

りょうか リヤウ― [1] 【両下】
⇒真屋(マヤ)

両下

まや 【真屋・両下】
〔「ま」は接頭語,「や」は建物の意〕
棟の前後二方へ軒をふきおろした家。切妻造り。「いつの―に麁草(アラクサ)をいづの席(ムシロ)苅り敷きて/祝詞(出雲国造神賀詞)」「東屋―のあまりのその雨そそぎ/催馬楽」

両両

りょうりょう リヤウリヤウ [0] 【両両】
あれとこれと双方。二つとも。「海戦にして―相ひ対し/浮城物語(竜渓)」

両人

りょうにん リヤウ― [1] 【両人】
(話題にしている)ふたり。二人。

両人

りょうにん【両人】
the two (men);→英和
both of them.

両仕手

りょうじて リヤウ― [0] 【両仕手】
能楽で,ツレがシテと同等の重要な役である場合にシテと同格に扱うこと。「夜討曾我」の十郎と五郎など。

両伝奏

りょうてんそう リヤウ― [3] 【両伝奏】
⇒武家伝奏(ブケテンソウ)

両便

りょうべん リヤウ― [0] 【両便】
大便と小便。大小便。

両個

りゃんこ [1] 【両個】
〔「りゃん」は唐音〕
(1)二個。二つのもの。
(2)〔二本の刀を差していることから〕
江戸時代,武士をあざけって呼んだ語。「彼奴は以前―だから,二本差は妙だ/歌舞伎・勧善懲悪覗機関」

両側

りょうがわ リヤウガハ [0] 【両側】
両方の側。
⇔片側
「道の―」

両側に

りょうがわ【両側に】
on both sides[either side] <of> .

両儀

りょうぎ リヤウ― [1] 【両儀】
〔易経(繋辞上)〕
太極から生じた二つの対立物。陰と陽。また,天と地。

両全

りょうぜん リヤウ― [0] 【両全】 (名)スル
両方ともに完全なこと。「忠孝―」「僕と雖ども是を―すること能はざるが故なり/もしや草紙(桜痴)」

両六波羅

りょうろくはら リヤウ― [4] 【両六波羅】
南と北の六波羅探題。

両凸レンズ

りょうとつレンズ リヤウトツ― [5] 【両凸―】
両面とも凸面になっているレンズ。

両凹レンズ

りょうおうレンズ リヤウアフ― [5] 【両凹―】
両面とも凹面になっているレンズ。

両刀

りょうとう リヤウタウ [0] 【両刀】
大小の刀。刀と脇差。

両刀使い

りょうとう【両刀使い】
a two-sword fencer.

両刀論法

りょうとうろんぽう リヤウタウ―パフ [5] 【両刀論法】
⇒ジレンマ(2)

両刀遣い

りょうとうづかい リヤウタウヅカヒ [5] 【両刀遣い】
(1)大小の刀を左右の手に持って戦う剣法。また,その人。二刀流。二刀遣い。
(2)二つの事が同時にできること。また,その人。「演出家と俳優の―」
(3)酒も甘い物も好きなこと。また,その人。甘辛両党。

両刃

りょうば リヤウ― [0] 【両刃】
刃物で両面または両側に刃がついていること。また,そのもの。諸刃(モロハ)。「―の剣」

両刃の

りょうば【両刃の】
double-edged[-bladed].

両分

りょうぶん リヤウ― [0] 【両分】 (名)スル
二つに分けること。二分。「利益を―する」

両切り

りょうぎり リヤウ― [0] 【両切り】
「両切りタバコ」の略。

両切りタバコ

りょうぎりタバコ リヤウ― [5] 【両切り―】
両端を切り落としてある紙巻きタバコ。吸い口やフィルター付きのタバコに対していう。

両前

りょうまえ リヤウマヘ [0] 【両前】
ダブルブレスト。
⇔片前

両口

りょうぐち リヤウ― 【両口】
両方の口。二つの口。「―-スパナ」

両名

りょうめい リヤウ― [1] 【両名】
二人の者。両人。「そこの―」

両向い

りょうむかい リヤウムカヒ [3] 【両向(か)い】
互いに向かい合っていること。また,真向かいにある二軒の家。「―の家」

両向かい

りょうむかい リヤウムカヒ [3] 【両向(か)い】
互いに向かい合っていること。また,真向かいにある二軒の家。「―の家」

両君

りょうくん リヤウ― [1] 【両君】
(1)二人の人。多く,同輩または目下の二人をさしていう。「山本と佐藤の―が参加します」
(2)二人の君主。

両吟

りょうぎん リヤウ― [0] 【両吟】
(1)連歌・連句を二人で付け合うこと。また,その作品。
→独吟
→三吟
(2)謡い物を二人で謡うこと。
(3)二人でともにすること。「―のはなうたにて立帰る/洒落本・契情買虎之巻」

両唇音

りょうしんおん リヤウシン― [3] 【両唇音】
〔bilabial〕
調音点による子音分類の一。主として上下の唇によって調音される子音。両唇の破裂音[p][b],両唇の摩擦音[Φ][w],両唇の鼻音[m]などの類。

両国

りょうこく リヤウ― [1] 【両国】
二つの国。両方の国。「―の関係」

両国

りょうごく リヤウゴク 【両国】
東京都墨田区,両国橋付近の地名。国技館・回向院(エコウイン)がある。

両国橋

りょうごくばし リヤウゴク― 【両国橋】
隅田川下流に架かる橋。中央区東日本橋と墨田区両国の間を結ぶ。1659年の架橋といわれる。古く,隅田川が武蔵・下総(シモウサ)二国の境をなしていたところからの称。現在の橋は大震災後の築造。川開きの花火で有名。

両執権

りょうしっけん リヤウ― [3] 【両執権】
鎌倉時代の官職,執権と連署(レンシヨ)をあわせていう語。

両墓制

りょうぼせい リヤウボ― [0] 【両墓制】
遺骸を埋葬した葬地(埋め墓)のほかに,死者の霊をまつるために別に祭地(参り墓)をおく墓制。

両大師

りょうだいし リヤウ― [3] 【両大師】
慈恵大師と慈眼大師をいう。東京上野の寛永寺にまつられている。

両天

りょうてん リヤウ― [0] 【両天】
(1)「両天傘(ガサ)」の略。
(2)髷(マゲ)の左右に差す,同じ模様の一対のかんざし。江戸中期の流行。両差(リヨウザシ)。
(3)「両天秤(リヨウテンビン){(2)}」の略。「野ぶせりと盗人の―さ/歌舞伎・戻橋背御摂」

両天傘

りょうてんがさ リヤウ― [5] 【両天傘】
江戸末期に晴天・雨天両用に用いられた傘。

両天秤

りょうてんびん リヤウ― [3][0] 【両天秤】
(1)「天秤{(1)}」のこと。
(2)どちらになってもさしつかえのないように,ふたまたをかけておくこと。「―にかける」

両天秤にかける

りょうてんびん【両天秤にかける】
have two strings to one's bow;sit on the fence (形勢を見る).→英和

両夫

りょうふ リヤウ― [1] 【両夫】
二人の夫。二夫。「―にまみえず」

両妻折

りょうづまおり リヤウヅマヲリ [3] 【両妻折(り)】
魚の串(シク)の打ち方の一。三枚におろした魚の身の皮を下にして,身の両端を折り曲げたまま二本の串でとめる。

両妻折り

りょうづまおり リヤウヅマヲリ [3] 【両妻折(り)】
魚の串(シク)の打ち方の一。三枚におろした魚の身の皮を下にして,身の両端を折り曲げたまま二本の串でとめる。

両家

りょうけ リヤウ― [1] 【両家】
両方の家。「―の控え室」

両岸

りょうぎし リヤウ― [0] 【両岸】
両方の岸。りょうがん。

両岸

りょうがん リヤウ― [0] 【両岸】
川などの両方の岸。りょうぎし。

両岸に

りょうがん【両岸に】
on both banks;on either bank.

両差

もろざし [0] 【双差(し)・両差(し)】
相撲で,両手を相手のわきに差し入れること。左右とも下手を取ること。

両差し

もろざし [0] 【双差(し)・両差(し)】
相撲で,両手を相手のわきに差し入れること。左右とも下手を取ること。

両度

りょうど リヤウ― [1] 【両度】
二度。ふたたび。「―の合戦」

両建て

りょうだて リヤウ― [0] 【両建て】
取引で,同一人が,同一銘柄の売り玉(ギヨク)と買い玉をたてておくこと。

両建預金

りょうだてよきん リヤウ― [5] 【両建預金】
銀行などが貸し出しの条件として預け入れをさせる,定期預金や通知預金などの拘束性の強い預金。

両当りをかける

りょうあたり【両当りをかける】
[将棋]fork <bishop and rook> .→英和

両得

りょうとく リヤウ― [0] 【両得】 (名)スル
〔「りょうどく」とも〕
(1)一度に二種の利益を得ること。「一挙―」
(2)両者ともに利益を得ること。
⇔両損

両性

りょうせい リヤウ― [0] 【両性】
(1)男性と女性。雌性と雄性。
(2)二つの異なる性質。
(3)〔化〕 物質が酸とも塩基とも反応すること。

両性の

りょうせい【両性の】
bisexual.→英和

両性元素

りょうせいげんそ リヤウ― [5] 【両性元素】
単体や酸化物・水酸化物などの化合物が,酸とも塩基とも反応する元素。アルミニウム・亜鉛・スズ・鉛はその代表例。

両性具有

りょうせいぐゆう リヤウ―イウ [5] 【両性具有】
男女両性を備えた神話的存在。相対立するものの一致,全体性などの象徴とされる。
→ヘルマフロディトス

両性化合物

りょうせいかごうぶつ リヤウ―クワガフ― [6] 【両性化合物】
酸性と塩基性との両方の性質をもつ化合物。両性酸化物・両性水酸化物・両性電解質など。有機化合物ではアミノ酸が例。

両性生殖

りょうせいせいしょく リヤウ― [5] 【両性生殖】
雌雄の配偶子の受精によって新しい個体を生ずる生殖。普通の有性生殖の方法。

両性腺

りょうせいせん リヤウ― [0] 【両性腺】
精子と卵の両方をつくる生殖腺。軟体動物腹足類の大部分と斧足(オノアシ)類の一部の雌雄同体のものにみられる。卵精巣。

両性花

りょうせいか リヤウ―クワ [3] 【両性花】
一つの花に雄しべと雌しべの両方が備わっている花。サクラ・アサガオなど被子植物の花の多くはこれにあたる。雌雄同花。
⇔単性花

両性酸化物

りょうせいさんかぶつ リヤウ―サンクワ― [7] 【両性酸化物】
酸に対しては塩基として,塩基に対しては酸として作用する酸化物。酸化亜鉛・酸化アルミニウムなど。

両性雑種

りょうせいざっしゅ リヤウ― [5] 【両性雑種】
二つの遺伝子座にそれぞれ異なる対立遺伝子をホモに持つ個体間の雑種。二性雑種。

両性電解質

りょうせいでんかいしつ リヤウ― [7] 【両性電解質】
酸性溶液中では塩基としてはたらき,塩基性溶液中では酸としてはたらく電解質。水酸化アルミニウム・アミノ酸などはその例。

両成敗

りょうせいばい リヤウ― [3] 【両成敗】
当事者となった両者をともに罰すること。「喧嘩―」

両所

りょうしょ リヤウ― [1] 【両所】
(1)二つの場所。二か所。
(2)二人の人をいう敬称。おふたり。お二方。「御―のお出かけ」

両所権現

りょうしょごんげん リヤウ― [4] 【両所権現】
⇒二所(ニシヨ)の権現(ゴンゲン)

両手

りょうて【両手】
both hands.両手に花 be doubly blessed.

両手

りょうて リヤウ― [0] 【両手】
(1)左右の手。もろて。
(2)〔指が一〇本あることから〕
一〇の意で,符丁的に用いる。

両手利き

りょうてきき リヤウ― [3][0] 【両手利き】
左右両手を自由に使える人。

両折り戸

もろおりど [4] 【諸折(り)戸・両折(り)戸】
左右とも二つ折りの折り戸をつけた両開き戸。
⇔片折り戸

両折戸

もろおりど [4] 【諸折(り)戸・両折(り)戸】
左右とも二つ折りの折り戸をつけた両開き戸。
⇔片折り戸

両掛

りょうがけ リヤウ― [0] 【両掛(け)】
江戸時代の旅行用の行李(コウリ)の一種。挟箱(ハサミバコ)や小形のつづらを天秤棒の両はしにつけて担うもの。
両掛け[図]

両掛け

りょうがけ リヤウ― [0] 【両掛(け)】
江戸時代の旅行用の行李(コウリ)の一種。挟箱(ハサミバコ)や小形のつづらを天秤棒の両はしにつけて担うもの。
両掛け[図]

両損

りょうぞん リヤウ― [0] 【両損】
二つとも損をすること。また,両者とも損をすること。
⇔両得

両数

りょうすう リヤウ― [3] 【両数】
⇒双数(ソウスウ)(1)

両断

りょうだん リヤウ― [0] 【両断】 (名)スル
二つに断ち切ること。まっぷたつにすること。「一刀の下に―する」

両断する

りょうだん【両断する】
cut <a thing> in two.

両方

りょうほう リヤウハウ [3][0] 【両方】
(1)二つの物事。両者。双方。
⇔片方
「―を同時にはできない」
(2)二つの方面。二つの方角。
⇔片方
「―から引っぱる」
(3)「両方綱」の略。

両方

りょうほう【両方】
both;→英和
both sides[parties];neither (両方とも…でない).→英和
〜とも間違っている They are both wrong./Neither (of them) are right.

両方綱

りょうほうづな リヤウハウ― [3] 【両方綱】
帆の左右の端につけて,帆のふくらみを風に合わせて調整する綱。両方。

両日

りょうじつ リヤウ― [1] 【両日】
ふつか。「―開票の地区」

両曜

りょうよう リヤウエウ [0] 【両曜】
太陽と月。日月。

両替

りょうがえ リヤウガヘ [0] 【両替】 (名)スル
(1)ある種の貨幣と他の種の貨幣とを取り替えること。「円をドルに―する」
(2)有価証券や物品などを貨幣と取り替えること。

両替する

りょうがえ【両替する】
change <money> ;→英和
exchange <dollars into yen> .→英和
‖両替機 a money changer.両替屋 an exchange broker (人)[house (店)].

両替商

りょうがえしょう リヤウガヘシヤウ [4] 【両替商】
各種の鋳貨が流通していた江戸時代,手数料をとって,貨幣を交換した商人。金銀売買・貸付・手形振出・為替取組預金なども扱い,金融機関として重要な役割を果たした。両替屋。

両替屋

りょうがえや リヤウガヘ― [0] 【両替屋】
⇒両替商(リヨウガエシヨウ)

両月

りょうげつ リヤウ― [1] 【両月】
ふたつき。二か月。「七月八月の―にわたって」

両朝

りょうちょう リヤウテウ [1] 【両朝】
(1)二つの朝廷。両国の朝廷。「南北―」
(2)二代の朝廷。また,二代の天皇。「―に仕える」

両本位制

りょうほんいせい リヤウホンヰセイ [0] 【両本位制】
⇒複本位制度(フクホンイセイド)

両棲

りょうせい リヤウ― [0] 【両生・両棲】
生物が水中・陸上の両方で生活できること。

両棲の

りょうせい【両棲の】
amphibious.‖両棲動物 an amphibian.両棲類 the amphibia.

両極

りょうきょく【両極】
the two poles.両極化 bipolarization.

両極

りょうきょく リヤウ― [0] 【両極】
(1)南極と北極。
(2)陽極と陰極。
(3)「両極端」に同じ。「寒熱の―」

両極性

りょうきょくせい リヤウ― [0] 【両極性】
磁石の両極のように,一つのものが相対立する二つの極に分裂し,一方では統一を回復しようと努める性質。

両極端

りょうきょくたん【両極端】
the two extremes.

両極端

りょうきょくたん リヤウ― [3][5] 【両極端】
両方のはし。転じて,非常にかけ離れていること。「言うことが―だ」

両様

りょうよう【両様(に)】
(in) two ways.

両様

りょうよう リヤウヤウ [0] 【両様】
二つの様式。二つの点。二通り。「―の意味をもつ言葉」

両次

りょうじ リヤウ― [1] 【両次】
一次と二次。二度。「―の大戦」

両歯鋸

りょうばのこぎり リヤウバ― [4] 【両歯鋸】
両側に歯をもつ鋸。一方は縦びき用,他方は横びき用。りょうばのこ。

両段再拝

りょうだんさいはい リヤウダン― [5] 【両段再拝】
神拝の礼法の一。再拝を二度行うこと。最もていねいなもの。

両毛

りょうもう リヤウ― 【両毛】
上毛野(カミツケノ)・下毛野(シモツケノ)の二国の併称。のちの上野国(コウズケノクニ)と下野国(シモツケノクニ)の領域。

両毛作

りょうげさく リヤウゲ― [3] 【両毛作】
稲を刈り取ったあと,裏作として麦・菜種などを植えること。二毛作。
⇔片毛作(カタゲサク)

両毛線

りょうもうせん リヤウ― 【両毛線】
JR 東日本の鉄道線。栃木県小山と群馬県新前橋間,84.4キロメートル。沿線には栃木・足利・桐生・伊勢崎などの都市がある。

両氏

りょうし リヤウ― [1] 【両氏】
二人の人。二人の方(カタ)。

両江道

りょうこうどう リヤウカウダウ 【両江道】
朝鮮民主主義人民共和国北部の道。豆満江・鴨緑江を隔てて中国と接する。道都は恵山。リャンガン-ド。

両津

りょうつ リヤウツ 【両津】
新潟県佐渡島の市。両津湾に臨む。新潟市との間に定期航路があり,佐渡島の玄関口。水産業・観光業が盛ん。

両津甚句

りょうつじんく リヤウツ― [4] 【両津甚句】
新潟県の民謡で,両津市の酒盛り唄・盆踊り唄。

両流

りょうりゅう リヤウリウ [0][1] 【両流】
(1)二つの水の流れ。
(2)二つの流派。
(3)二つの血統。

両流れ造り

りょうながれづくり リヤウナガレ― [6] 【両流れ造り】
神社本殿形式の一。屋根を正面・背面ともに流れ造りとする造り方。広島の厳島神社本殿がこの代表例。

両点

りょうてん リヤウ― [0] 【両点】
(1)漢文に返り点と送り仮名の両方をあわせてつけること。
⇔片点
(2)漢文の訓読で,一語を音と訓とに読んだこと。「窈窕淑女」を「窈窕(ヨウチヨウ)とゆおびかなる淑女(シユクジヨ)のよきむすめ」などと読む類。文選(モンゼン)読み。
(3)漢文を読みくだす際に二通りの訓読のしかたがあること。

両為

りょうだめ リヤウ― [0] 【両為】
両方の利益や為になること。「直に帰れ,その方が―だ/家(藤村)」

両王手

りょうおうて リヤウワウテ [3] 【両王手】
将棋で,二つの駒で同時に王手をかけること。二つおうて。

両班

りょうはん リヤウ― [1][0] 【両班】
(1)禅宗寺院で,東序と西序のこと。両序(リヨウジヨ)。
(2)ヤンバンに同じ。

両班

ヤンバン [1][0] 【両班】
〔朝鮮語〕
高麗・李氏朝鮮時代の官僚組織,また特権身分階級。李朝では,官僚は東班(文班)・西班(武班)の両班に分けられ,封建的土地所有を行なって常民・奴婢を支配した。ヤンパン。りょうはん。

両生

りょうせい リヤウ― [0] 【両生・両棲】
生物が水中・陸上の両方で生活できること。

両生類

りょうせいるい リヤウ― [3] 【両生類】
脊椎動物門両生綱に属する動物の総称。普通,幼生時には水中で鰓(エラ)呼吸をし,変態後は肺呼吸をする。心臓は二心房一心室。羊膜を欠き,体表には皮腺が発達し,一般に鱗(ウロコ)・毛・羽毛がない。変温動物。卵生または卵胎生で,多くは水中に産卵する。海産種はいない。現生種は有尾目(イモリ・サンショウウオ)・無尾目(カエル)・無足目(アシナシイモリ)の三目に分類され,全世界に約三千種がある。

両用

りょうよう リヤウ― [0] 【両用】 (名)スル
(1)二つの事に使えること。「晴雨に―する事が可能」「水陸―」
(2)大便と小便。

両界

りょうかい リヤウ― [0] 【両界】
密教で,金剛界と胎蔵界。

両界曼荼羅

りょうかいまんだら リヤウ― [5] 【両界曼荼羅】
真言密教の根本義を図示した金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅の併称。両部曼荼羅。

両目

りょうめ リヤウ― [0] 【両目】
両方の目。両眼。

両眼

りょうがん【両眼(とも見えない)】
(be blind of) both eyes.

両眼

りょうがん リヤウ― [0] 【両眼】
両方の目。双眼。
⇔隻眼(セキガン)

両眼鏡

りょうがんきょう リヤウ―キヤウ [0] 【両眼鏡】
⇒双眼鏡(ソウガンキヨウ)

両睨み

りょうにらみ リヤウ― [3] 【両睨み】
両方に目を配り,その動きなどを注意深く観察し警戒すること。

両神

りょうかみ リヤウカミ 【両神】
埼玉県西部,秩父郡の村。西部の両神山(1723メートル)は鋸歯状(キヨシジヨウ)の岩峰で,信仰登山が行われた。

両税法

りょうぜいほう リヤウゼイハフ 【両税法】
中国,唐の徳宗の時に制定された税制。780年宰相楊炎の建議による。均田制の崩壊に伴い,租庸調に代えて,土地税と資産税を夏秋二期に徴収した。

両立

りょうりつ リヤウ― [0] 【両立】 (名)スル
両方とも支障なく成り立つこと。「スポーツと学業を―させる」「おれと赤シヤツとは…到底―しない人間だが/坊っちゃん(漱石)」

両立する

りょうりつ【両立する(しがたい)】
be (in)consistent[(in)compatible] <with> .

両端

りょうたん【両端】
both ends.〜に at both ends[either end] <of> .

両端

りょうたん リヤウ― [0][3] 【両端】
(1)物の両はじ。「綱の―」
(2)ふたごころ。「―を持す」
(3)初めと終わり。本末。首尾。

両端

りょうはし リヤウ― [0] 【両端】
両方のはし。りょうたん。

両端入れ

りょうはいれ リヤウハ― [0] 【両端入れ】
利息計算の方法で,預け入れまたは貸し出しの日および支払い日のいずれにも利息をつけること。
→片落ち
→両落ち

両筈

もろはず [0] 【両筈】
相撲の型の一。両手を相手の両わきの下にあてがって押す型。

両統

りょうとう リヤウ― [0] 【両統】
(1)二つの血統。
(2)二つの皇統。

両統迭立

りょうとうてつりつ リヤウ― [5][0] 【両統迭立】
鎌倉後期,後嵯峨天皇のあとの皇統が大覚寺統(亀山天皇の血統,のちの南朝)と持明院統(後深草天皇の血統,のちの北朝)との二つに分かれ,交互に皇位についたこと。
→両統迭立[表]

両総

りょうそう リヤウ― 【両総】
上総(カズサ)と下総(シモウサ)の二国。

両総用水

りょうそうようすい リヤウ― 【両総用水】
千葉県九十九里浜平野の灌漑用水として,利根川から取水し供給する国営の用水路。延長80キロメートル。1967年(昭和42)完成。取水口は佐原市。

両罰規定

りょうばつきてい リヤウバツ― [5] 【両罰規定】
従業者が業務に関して違法行為をした場合に,その従業者とともに事業主をも罰する旨の規定。

両義

りょうぎ リヤウ― [1] 【両義】
二つの意味・意義。

両義性

りょうぎせい リヤウ― [0] 【両義性】
ある概念や言葉に,相反する二つの意味や解釈が含まれていること。アンビギュイティ。

両翼

りょうよく リヤウ― [0] 【両翼】
(1)鳥や飛行機の,左右のつばさ。
(2)左右に張り出したもの。特に,軍隊の,左右に布陣した隊。「―から攻める」
(3)野球で,外野の左翼と右翼。

両翼

りょうよく【両翼】
both wings.

両者

りょうしゃ【両者】
both (men,parties,etc.).→英和

両者

りょうしゃ リヤウ― [1] 【両者】
両方の者。また,相対する二人の者。「―相譲らず」

両肌

りょうはだ リヤウ― [0] 【両肌】
「諸肌(モロハダ)」に同じ。「―を脱ぐ」

両脇

りょうわき リヤウ― [0] 【両脇】
(1)両方のわきの下。「荷物を―にかかえる」
(2)人や物の左右のわき。「―から支える」

両脚

りょうきゃく リヤウ― [0] 【両脚】
両方のあし。双脚。

両脚規

りょうきゃくき リヤウ― [4] 【両脚規】
コンパス{(1)}のこと。

両腕

りょううで リヤウ― [0] 【両腕】
両方のうで。もろうで。

両腰

りょうごし リヤウ― [0] 【両腰】
武士が腰にさす刀と脇差。大小。

両舌

りょうぜつ リヤウ― [0] 【両舌】
〔仏〕 十悪の一。二人の人に対し異なることを言って仲たがいさせること。二枚舌。

両色灯

りょうしょくとう リヤウシヨク― [0] 【両色灯】
小船舶が舷灯に代用する船灯。一個の灯で,右舷側には緑色,他の一面には紅色の灯を装置したもの。

両花被花

りょうかひか リヤウクワヒクワ [4] 【両花被花】
萼(ガク)と花冠とをそなえた花。

両落ち

りょうおち リヤウ― [0] 【両落ち】
利息計算の方法で,預け入れまたは貸し出しの日および支払い日のいずれにも利息をつけない方式。
→片落ち

両葉草

もろはぐさ [3] 【両葉草】
フタバアオイの異名。

両蓋

りょうぶた リヤウ― [0] 【両蓋】
両方に蓋が付いていること。特に,両面に金属製の外蓋のある懐中時計。

両虎

りょうこ リヤウ― [1] 【両虎】
二匹の虎。力量がともにすぐれ差のつけがたい二人の勇者のたとえにいう。

両袒

りょうたん リヤウ― [0] 【両袒】
もろはだぬぎになること。

両袖

りょうそで リヤウ― [0] 【両袖】
(1)左右両方の袖。
(2)舞台の両端。

両袖机

りょうそでづくえ リヤウ― [5] 【両袖机】
左右に引き出しのある机。

両袖机

りょうそで【両袖机】
a knee-hole desk.

両親

りょうしん【両親】
one's parents.

両親

りょうしん リヤウ― [1] 【両親】
父親と母親。ふたおや。

両説

りょうせつ リヤウ― [1][0] 【両説】
二つの説。「対立する―」

両論

りょうろん リヤウ― [0] 【両論】
両方の言い分。相対する二つの意見。「賛否―」

両足

りょうそく リヤウ― [0] 【両足】
二本の足。両方の足。

両足

りょうあし リヤウ― [0] 【両足】
左右の足。二本の足。もろあし。

両足尊

りょうそくそん リヤウ― [4] 【両足尊】
〔二つの足をもつものの中で最も尊い者の意〕
仏の尊称。

両軍

りょうぐん【両軍】
both armies;both teams[sides](競技の).

両軍

りょうぐん リヤウ― [0] 【両軍】
(1)両方の軍隊。
(2)両方のチーム。

両輪

りょうわ リヤウ― [0] 【両輪】
(1)江戸時代の女性の髪形の一。まげを二つ作って笄(コウガイ)をさして固定し,余った毛を巻きあげた形。
(2)「りょうりん(両輪){(1)}」に同じ。「因果と縁とは車の―のごとく/狂言・座禅」
両輪(1)[図]

両輪

りょうりん リヤウ― [0] 【両輪】
(1)二つの輪。両方の車輪。りょうわ。「車の―」
(2)両者が補いあって十分なはたらきをすることのたとえにいう。「内閣を支える―」

両輪のようである

りょうりん【両輪のようである】
be inseparable[interdependent,closely connected].

両辺

りょうへん リヤウ― [1][0] 【両辺】
(1)(図形などの)二つの辺。
(2)等式や不等式で,右辺と左辺。

両道

りょうどう リヤウダウ [0] 【両道】
(1)二つの道。二つの交通路。
(2)二つの方面。二道。「文武―」

両部

りょうぶ リヤウ― [1] 【両部】
(1)二つの部分。両方。
(2)密教の二大法門。金剛界と胎蔵界。
(3)「両部神道」の略。

両部曼荼羅

りょうぶまんだら リヤウ― [4] 【両部曼荼羅】
金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅。両界曼荼羅。

両部神道

りょうぶしんとう リヤウ―タウ [4] 【両部神道】
真言宗の立場からなされた神道解釈に基づく神仏習合思想。真言密教で説く胎蔵界・金剛界の両部をもって,日本の神と神,神と仏の関係を位置づけたもの。その萌芽は早くにみられるが,鎌倉時代に理論化され,後世多くの神道説を生み出した。両部。両部習合神道。神道習合教。真言神道。

両部習合神道

りょうぶしゅうごうしんとう リヤウ―シフガフシンタウ [8] 【両部習合神道】
⇒両部神道(リヨウブシントウ)

両部鳥居

りょうぶどりい リヤウ―ヰ [4] 【両部鳥居】
本柱の前後に短い控え柱を立て,貫(ヌキ)で本柱とつないだ鳥居。神仏混淆(コンコウ)の神社に多くみられる。宮島の厳島神社が代表例。四つ脚鳥居。権現鳥居。枠指(ワクザシ)鳥居。稚児鳥居。
→鳥居

両開き

りょうびらき【両開き】
a double door.

両開き

りょうびらき リヤウ― [3][0] 【両開き】
(戸などが)手前へまたは前方へ開くこと。また,そのもの。

両陛下

りょうへいか【両陛下】
Their Majesties (the Emperor and Empress).

両院

りょういん【両院(議員)】
(members of) both Houses.

両院

りょういん リヤウヰン [0] 【両院】
二院制度における二つの議会。衆議院と参議院,貴族院と衆議院,上院と下院など。

両院制

りょういんせい リヤウヰン― [0] 【両院制】
⇒二院制(ニインセイ)

両院協議会

りょういんきょうぎかい リヤウヰンケフギクワイ [7] 【両院協議会】
国会の議決を要する議案につき衆参両議院の意見が異なる場合に,その意見調整のために開かれる会議。各議院で選挙された各一〇名の委員で組織される。

両隣

りょうどなり リヤウ― [3][0] 【両隣】
左側と右側のとなり。「向こう三軒―」

両雄

りょうゆう リヤウ― [0] 【両雄】
二人の英雄。

両雄並び立たず

りょうゆう【両雄並び立たず】
Two cocks in one yard do not agree.

両面

リャンメン [0] 【両面】
〔中国語〕
麻雀で,聴牌(テンパイ)していて,例えば四,五の数牌の連なりのように,両側につながるいずれかの牌(この場合は三と六)が来れば和了(ホーラ)する牌の形。「―待ち」

両面

りょうめん リヤウ― [0][3] 【両面】
(1)物の(表と裏の)二つの面。
⇔片面
「レコードの―」
(2)二つの方面。両方。「物心―」
(3)表立った点と隠れた点。「―政治」
(4)両面に模様を織り出した布。
(5)畳の縁の一。輪違い文様を織り出した両面錦を用いたもの。主に天皇の料とする。両面縁(リヨウメンベリ)。
両面(5)[図]

両面

りょうめん【両面】
both sides.〜の double-sided[-faced].

両面

ふたおもて [3] 【両面】
(1)表面と裏面。また,両方の面が表のように見えること。「時雨降るこの手柏の―とてもかくてもぬるる袖かな/新千載(雑上)」
(2)表と裏がはなはだしく違うこと。ふたごころ。「それは―にて,心ねぢけたる人にたとへし忌みことなり/読本・春雨(血かたびら)」

両面テープ

りょうめんテープ リヤウ― [5] 【両面―】
接着剤が両面についた粘着テープ。

両面作戦

りょうめんさくせん リヤウ― [5] 【両面作戦】
(1)戦争で,二方面から同時に作戦を展開すること。
(2)ある目的を実現するため,正面と裏面から,または二様の手段を用いるなどして,事を進めること。

両面価値

りょうめんかち リヤウ― [5] 【両面価値】
⇒アンビバレンス

両面染

りょうめんぞめ リヤウ― [0] 【両面染(め)】
裏表両面に同じ模様を染め抜く技法。また,染め上げたもの。両面物。

両面染め

りょうめんぞめ リヤウ― [0] 【両面染(め)】
裏表両面に同じ模様を染め抜く技法。また,染め上げたもの。両面物。

両面羊歯

りょうめんしだ リヤウ― [5][3] 【両面羊歯】
オシダ科の常緑性シダ植物。山中の林内に群生。葉は長さ0.5〜1メートルで,四回羽状に分裂。葉の裏面も一見表面のようにみえるのでこの名がある。ゼンマイシノブ。コガネシダ。

両頭

りょうとう リヤウ― [0] 【両頭】
(1)頭となる人が二人いること。二人の支配者。
(2)二つの頭。双頭。「―の鷲」

両頭政治

りょうとうせいじ リヤウ―ヂ [5] 【両頭政治】
二人の実力者によって行われている政治。二頭政治。

両頭石斧

りょうとうせきふ リヤウ― [5] 【両頭石斧】
身の両端に刃がある石斧。ヨーロッパや中国の新石器時代後期・青銅器時代に盛行。日本には出土例がない。

両鬢

りょうびん リヤウ― [0] 【両鬢】
左右の鬢。双鬢。

なみ【並】
common[medium]quality.〜の ordinary;→英和
common;→英和
average (平均の).→英和
〜はずれた(て) extraordinary(-rily).→英和

なみ [0] 【並(み)】
〔動詞「なむ(並)」の連用形から〕
(1)世間一般にごく普通であること。良くも悪くもなく,平均的であること。「―の人間には考えも及ばない」「―以下の出来」「天丼(テンドン)の―」
(2)同類であること。同程度であること。「岩畳恐(カシコ)き山と知りつつも我(アレ)は恋ふるか―ならなくに/万葉 1331」
(3)(「…のなみ」の形で)その類に共通すること。「老の―に言ひすぐしもぞし侍る/大鏡(道隆)」
(4)名詞の下に付いて用いられる。
 (ア)並んでいること,一並びになっているものを表す。「足―」「家―の尽きる辺り」
 (イ)同じ部類に属すること,同じ程度であることを表す。「十人―」「自転車―の速さ」
 (ウ)その一つ一つが皆そうであること,それらに共通であることを表す。「軒―店を閉めている」

並々ならぬ

なみなみ【並々ならぬ】
great;→英和
extraordinary.→英和
〜ならぬ努力をする make a great effort.

並び

ならび【並び】
[列]a row;→英和
a line;→英和
a side (側).→英和
…と〜称せられる rank with….

並び

ならび [0] 【並び・双び】
(1)並ぶこと。並んでいるもの。並んでいる状態。列。「歯の―が美しい」「この―の家は全部社宅になっている」
(2)並べて比べるもの。たぐい。比類。「世界に―もない大学者」
→並びない

並びない

ならびな・い [4] 【並びない】 (形)[文]ク ならびな・し
他に比べるものがない。たぐいない。「天下に―・い才能の持ち主」

並びに

ならびに [0] 【並びに】
〔漢文訓読に由来する語〕
■一■ (接続)
二つの事柄を結び付けて,並列の関係にあることを表す。および。また。「身分証明書―印鑑を持参のこと」
■二■ (副)
ともに。すべて。「西天の付法蔵の祖師,三学―弘通(グツウ)す/沙石 4」

並びに

ならびに【並びに】
and;→英和
both…and.

並び倉

ならびぐら [0] 【並び倉・双び倉】
古代における倉の配置形式の一。二つの倉を並べて建て中間部が板倉によって連絡されているもの。正倉院はこの例。

並び大名

ならびだいみょう [4] 【並び大名】
(1)歌舞伎の,殿中の場面などで,主要人物でなく,ただ大名に扮して並んでいるだけの役柄。また,それに扮した下級の役者。
(2)列席しているばかりで何の役にも立たない人。

並び屋

ならびや [3][0] 【並び屋】
何軒も並んで建っている家。

並び瓶子

ならびへいじ [4] 【並び瓶子】
瓶子紋の一。瓶子を二つ並べたもの。二つ瓶子。

並び矢

ならびや [3] 【並び矢】
矢紋の一。矢を二本,または三本並べたもの。

並び称する

ならびしょう・する [6] 【並び称する】 (動サ変)[文]サ変 ならびしようす
(すぐれたものとして)いっしょに取り上げて言う。並称する。「李杜(リト)と―・される」

並び立つ

ならびた・つ [4] 【並び立つ】 (動タ五[四])
(1)並んで立つ。「―・つビル」
(2)対等の関係で勢力を張る。「両雄―・たず」

並び行う

ならびおこな・う [6] 【並び行う】 (動ワ五[ハ四])
二つ以上のことを同時に行う。並行して行う。「恩威―・われる」

並ぶ

ならぶ【並ぶ】
(1)[整列]stand in a line[row];→英和
form a line[queue];line[ <英> queue]up;stand side by side.(2)[匹敵する]rank with;equal <another> .→英和
〜者がない have no equal.並んで in a line;side by side.

並ぶ

な・ぶ 【並ぶ】 (動バ下二)
並べる。つらねる。なむ。「日日(カガ)―・べて夜には九夜(ココノヨ)日には十日を/古事記(中)」
→なべて(並)

並ぶ

なら・ぶ [0] 【並ぶ・双ぶ】
■一■ (動バ五[四])
(1)二つ以上のもの,二人以上の人が同じ方向に向いて列を作る。線状につらなる。「三列に―・ぶ」「切符を買うために―・んだ」
(2)二つのものが隣り合ってある。一対になる。また,並行する。「二人―・んで歩く」「新幹線と在来線が―・んで走る」「いたう進みぬる人の命幸と―・びぬるはいと難きものになむ/源氏(絵合)」
(3)きちんと置かれている。「書棚に―・んでいる本」
(4)程度が同じになる。匹敵する。「―・ぶものがない」「オーストラリアと―・ぶ羊毛の生産国」「―・び称される」
(5)そろう。いっしょになる。同席する。「御子三人。みかど・きさき,かならず―・びて生れ給ふべし/源氏(澪標)」
(6)時間的に近接する。「すぎにし年ごろ,―・べる月日の中に求むれど/保憲女集」
〔「並べる」に対する自動詞〕
[可能] ならべる
■二■ (動バ下二)
⇒ならべる

並べて

なべて [1] 【並べて】 (副)
〔動詞「なぶ(並)」の連用形に助詞「て」の付いたものから〕
(1)総じて。一般に。おしなべて。すべて。なめて。「―世はこともなし」「秋風の吹きと吹きぬる武蔵野は―草葉の色変はりけり/古今(恋五)」
(2)普通。なみなみ。「木立前栽など―の所に似ず/源氏(夕顔)」

並べる

ならべる【並べる】
(1)[配列]arrange;→英和
put <things> side by side;line up (整列);display (陳列).→英和
(2)[列挙]enumerate;→英和
mention.→英和
(3)[比較]compare <A with B> .→英和
…と〜と compared with….

並べる

なら・べる [0] 【並べる・双べる】 (動バ下一)[文]バ下二 なら・ぶ
(1)二つ以上のものを線状に置く。列を作るように置く。また,多くのものをきちんと配列する。「椅子を三列に―・べる」「本を書棚に―・べる」「単語カードを ABC 順に―・べ直す」
(2)二つのものを隣り合わせて置く。「机を―・べて仕事をする」「肩を―・べて歩く」「羽を―・べ枝をかはさむ/源氏(桐壺)」
(3)ある場所に多くの物を広げて置く。「テーブルに料理を―・べる」
(4)同じ種類のことを次々に言いたてる。「不平を―・べる」「能書きを―・べる」
(5)匹敵させる。「シラーはゲーテと―・べて論ぜられることがある」
(6)碁石を盤上に置く。
(7)比較する。「―・べて見ればをぐさ勝ちめり/万葉 3450」
〔「並ぶ」に対する他動詞〕
[慣用] 肩を―・轡(クツワ)を―・枕を―

並べ枕

ならべまくら 【並べ枕】
枕を並べていっしょに寝ること。同衾(ドウキン)。「―に打ち解けてより/浮世草子・男色大鑑 7」

並べ立てる

ならべた・てる [5] 【並べ立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 ならべた・つ
(1)一つ一つ並べる。
(2)一つ一つ数えるように並べあげて言う。「不満を―・てる」「欠点を―・てる」

並べ立てる

ならべたてる【並べ立てる】
⇒並べる.

並べ紋

ならべもん [3] 【並べ紋】
並べた紋所。対(ツイ)の紋。比翼(ヒヨク)紋。

並み

なみ [0] 【並(み)】
〔動詞「なむ(並)」の連用形から〕
(1)世間一般にごく普通であること。良くも悪くもなく,平均的であること。「―の人間には考えも及ばない」「―以下の出来」「天丼(テンドン)の―」
(2)同類であること。同程度であること。「岩畳恐(カシコ)き山と知りつつも我(アレ)は恋ふるか―ならなくに/万葉 1331」
(3)(「…のなみ」の形で)その類に共通すること。「老の―に言ひすぐしもぞし侍る/大鏡(道隆)」
(4)名詞の下に付いて用いられる。
 (ア)並んでいること,一並びになっているものを表す。「足―」「家―の尽きる辺り」
 (イ)同じ部類に属すること,同じ程度であることを表す。「十人―」「自転車―の速さ」
 (ウ)その一つ一つが皆そうであること,それらに共通であることを表す。「軒―店を閉めている」

並み居る

なみ・いる [3][0] 【並(み)居る】 (動ア上一)[文]ワ上一
並んで座っている。いならぶ。「―・いるお歴々を驚かせる」「貴き外国人多く―・ゐたり/即興詩人(鴎外)」「苔の上に―・ゐてかはらけまゐる/源氏(若紫)」
〔現代語では,座る意は薄れ,連体形だけが用いられる〕

並み居る人々

なみいる【並み居る人々】
(all) those present.

並み足

なみあし [0] 【並(み)足】
(1)速くも遅くもない普通の歩き方。
(2)馬術で,最も遅い歩度。常に少なくとも馬の二肢が地面についている歩き方。

並む

な・む 【並む】
■一■ (動マ四)
並ぶ。連なる。「松の木(ケ)の―・みたる見れば/万葉 4375」
■二■ (動マ下二)
並べる。連ねる。なぶ。「楯(タタ)―・めて伊那佐の山の木の間よもい行きまもらひ/古事記(中)」「たまきはる宇智の大野に馬―・めて/万葉 4」

並めて

なめて 【並めて】 (副)
「なべて(並)」に同じ。「吹く風の―梢にあたるかなかばかり人の惜しむ桜に/山家(春)」

並一通り

なみひととおり [0] 【並一通り】 (名・形動)
ごく普通であること。とおりいっぺんであること。また,そのさま。「―の苦労ではない」

並並

なみなみ [0] 【並並】 (名・形動)[文]ナリ
(1)(多く打ち消しの語を伴う)普通であること。とおりいっぺんであること。また,そのさま。「―の人よりも女をいつくしむことこよなく/浴泉記(喜美子)」「女も―ならずかたはら痛しと思ふに/源氏(空蝉)」
→なみなみならぬ
(2)同じ程度である・こと(さま)。「友の―我も寄りなむ/万葉 3798」「―にふるまはせたまひしをりは/大鏡(公季)」

並列

へいれつ [0] 【並列】 (名)スル
(1)並びつらなること。また,並べつらねること。「兵士一同を門の外に―させ/鉄仮面(涙香)」
(2)電池などをつなぐのに,正極と正極,負極と負極というように同極どうしをつなぐこと。パラレル。
⇔直列

並列の

へいれつ【並列の】
parallel.→英和
〜する stand in a line.→英和
‖並列回路《電》a parallel circuit.

並列処理

へいれつしょり [5] 【並列処理】
コンピューターで,一連の処理を複数台の処理装置で同時に並行して行うこと。

並列助詞

へいれつじょし [5] 【並列助詞】
⇒並立助詞(ヘイリツジヨシ)

並外れ

なみはずれ [0] 【並外れ】 (名・形動)[文]ナリ
程度・状態などが並外れている・こと(さま)。「―の成績」「―に背が高い」

並外れる

なみはず・れる [0][5] 【並外れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なみはづ・る
性質・能力・規模などが普通とはなはだしくかけはなれている。「―・れた体格」「―・れた政治力」

並大抵

なみたいてい [0] 【並大抵】 (名・形動)
ひととおり。普通。多く下に打ち消しの語を伴って用いる。「―の苦労ではない」「―なことでは太刀打ちできない」

並大抵のことではない

なみたいてい【並大抵のことではない】
be no easy matter[task].

並居る

なみ・いる [3][0] 【並(み)居る】 (動ア上一)[文]ワ上一
並んで座っている。いならぶ。「―・いるお歴々を驚かせる」「貴き外国人多く―・ゐたり/即興詩人(鴎外)」「苔の上に―・ゐてかはらけまゐる/源氏(若紫)」
〔現代語では,座る意は薄れ,連体形だけが用いられる〕

並巾

なみはば [0][2] 【並幅・並巾】
織物の最も一般的な幅。和服地では鯨尺九寸五分(約36センチメートル)。洋服地では一ヤール(約91センチメートル)。

並幅

なみはば [0][2] 【並幅・並巾】
織物の最も一般的な幅。和服地では鯨尺九寸五分(約36センチメートル)。洋服地では一ヤール(約91センチメートル)。

並幅物

なみはばもの [0] 【並幅物】
並幅の反物。

並手形

なみてがた [3] 【並手形】
金融機関が日本銀行から貸付を受ける際,単に貸付の担保となるだけの手形。
⇔優遇手形

並数

なみすう [3] 【並数】
⇒モード(4)

並木

なみき [0] 【並木】
道路の両側などに,一定間隔で並べ植えられた樹木。街路樹。「楡(ニレ)の―」「―道」

並木

なみき【並木】
roadside trees.並木道 an avenue.→英和

並木

なみき 【並木】
姓氏の一。

並木五瓶

なみきごへい 【並木五瓶】
(1747-1808)(初世)歌舞伎脚本作者。大坂の人。並木正三の門人。安永(1772-1781)から寛政(1789-1801)にかけて,京坂と江戸の両所で活躍。合理性に富んだ作風で,時代物・世話物を独立させる方法を創始。代表作「天満宮菜種御供(ナタネノゴクウ)」「五大力恋緘(コイノフウジメ)」「金門五三桐」など。

並木宗輔

なみきそうすけ 【並木宗輔】
(1695-1751) 江戸中期の浄瑠璃作者。別号,千柳。通称は松屋宗助。大坂の人。僧侶の出。西沢一風に師事。豊竹座・竹本座の作者として活躍。複雑な筋立てと,スペクタクルに富む作が多く,人形浄瑠璃の最盛期を現出した。代表作は「夏祭浪花鑑(ナニワカガミ)」「菅原伝授手習鑑(テナライカガミ)」「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」など。「一谷嫩軍記(イチノタニフタバグンキ)」が絶筆。

並木敷

なみきしき [3] 【並木敷】
並木の保護のために舗装せず残してある根もとの周りの土地。

並木正三

なみきしょうぞう 【並木正三】
(1730-1773)(初世)歌舞伎脚本作者。大坂の人。宝暦(1751-1764)から安永(1772-1781)にかけての京坂劇壇の第一人者。浄瑠璃的な手法で,雄大な構想の時代物を得意とした。また,回り舞台の考案者としても知られる。代表作「幼稚子敵討(オサナゴノアダウチ)」「三十石艠始(ヨブネノハジマリ)」「宿無団七時雨傘(シグレノカラカサ)」など。

並河

なみかわ ナミカハ 【並河】
姓氏の一。

並河天民

なみかわてんみん ナミカハ― 【並河天民】
(1679-1718) 江戸中期の儒学者。京都の人。名は亮,字(アザナ)は簡亮。伊藤仁斎の学問を批判的に継承した。経世済民の志をもち,諸学に通じた。著「天民遺言」

並河靖之

なみかわやすゆき ナミカハ― 【並河靖之】
(1845-1927) 七宝工芸家。京都生まれ。伝統的有線七宝の作品を発表。また,黒色透明釉を開発し,新境地を拓いた。

並為替

なみがわせ [3] 【並為替】
「送金為替(ソウキンカワセ)」に同じ。

並物

なみもの [0] 【並物】
並製の品物。通常の物。

並瓢虫

なみてんとう [3] 【並瓢虫】
テントウムシ科の昆虫。体長約7ミリメートル。体は半球形で,上ばねは光沢を帯びる。上ばねの斑紋は橙色の地に黒色の円形斑が散在するもの,黒地に二つの橙色斑をもつものなど変異に富む。幼虫・成虫ともアブラムシ類を捕食する益虫。テントウムシ。日本・東アジアに広く分布する。

並称

へいしょう [0] 【並称・併称】 (名)スル
合わせて呼ぶこと。また,(勝れたものとして)あるものに並べていうこと。「李杜(リト)と―する」「清少納言は紫式部と―される」

並立

へいりつ [0] 【並立】 (名)スル
二つ以上のものが対等に並ぶこと。また,並んで存在すること。「各地に諸侯が―する」

並立する

へいりつ【並立する】
stand side by side <with> .

並立助詞

へいりつじょし [5] 【並立助詞】
助詞の一類。いろいろの語に付いて,二つ以上の同じ趣のことばを並べて言うのに用いる。口語では「と」「に」「か」「や」「やら」「の」「だの」など,文語では「や」「の」「なら」などがある。並列助詞。
〔並立助詞とされる語は,そのほとんどが,格助詞・係助詞・副助詞・接続助詞など,他の助詞から転用されたものである〕

並立語

へいりつご [0] 【並立語】
文の成分の一。互いに対等の資格で並んでいる語,または文節。「大きくきれいな花」のような例で,「大きく」と「きれいな」の両方をいう説と,「大きく」だけをいう説とがある。

並等

なみとう [0] 【並等】
普通の等級。中等。

並縫い

なみぬい [0] 【並縫い】
⇒ぐしぬい

並肉

なみにく [0] 【並肉】
品質が中肉より劣り,値段の安い肉。

並行

へいこう [0] 【並行】 (名)スル
(1)並んで行くこと。「バスと電車が―して走る」
(2)物事が同時に並び行われること。平行。「二種の調査を―して行う」

並行する

へいこう【並行する】
go side by side <with> .

並行記事

へいこうきじ [5] 【並行記事】
聖書などで,同一の事柄が同一の文書中で複数の箇所あるいは別な文書に記されていること,また,その内容。諸文書の成立過程や伝承過程を知る手がかりとなる。黄金律はその例。

並行論

へいこうろん [3] 【並行論】
〔parallelism〕
精神(心)と物体(身体)とは互いに独立であるから,心的現象と物的現象の間に因果的な相互作用はなく,ただ両者は並行的な対応関係をもつとする説。スピノザ・フェヒナー・ユングなどを代表とする。精神物理的並行論。
⇔相制説
→機会原因論
→心身二元論

並行輸入

へいこうゆにゅう [5] 【並行輸入】
総代理店が輸入している外国商品を,別の輸入業者が第三国の総代理店から輸入するなどの方法により輸入すること。高い価格が維持されている輸入ブランド品などについて行われることが多い。

並製

なみせい [0] 【並製】
上製・特製などに対して,普通の作り方。また,その製品。

並走

へいそう [0] 【並走】 (名)スル
並んでいっしょに走ること。

並足

なみあし [0] 【並(み)足】
(1)速くも遅くもない普通の歩き方。
(2)馬術で,最も遅い歩度。常に少なくとも馬の二肢が地面についている歩き方。

並足

なみあし【並足(で)】
(at) a footpace[walk].

並進

へいしん [0] 【並進】 (名)スル
並んで進むこと。「我が艦隊と―して居る/此一戦(広徳)」

並進運動

へいしんうんどう [5] 【並進運動】
物体が行う運動のうち,それを構成するすべての点が同一の速度で移動する運動。また,気体分子の運動で,分子の回転・振動に対応させて直進運動をさす。

か 【箇・個・个】 (接尾)
助数詞。漢語の数詞に付いて,物事を数えるのに用いる。普通,さらに漢語の名詞に続いて用いられる。「三―月」「五―条」
〔「个」の代わりに片仮名「ケ」も用いられる〕

なか 【中】
姓氏の一。

なか【中】
the inside (内部).→英和
〜に[で]in;→英和
between… (and);→英和
among;of <the three> ;→英和
within (内部).→英和
〜から out of;from among;from within (内部から).〜へ into.→英和
〜一日おいて at one day's interval.

なか [1] 【中】
(1)
 (ア)空間的な,ある範囲の内側。「家の―に入る」「水の―で卵を産む」
 (イ)家庭・学校・会社など,ある組織や集団の内部。「最近,家の―がおもしろくない」「会社の―でトラブルがあった」
(2)事物についてある範囲を限定し,その範囲内でことを考えるときに用いる語。うち。「クラスの―で一番足が速い生徒」「男の―の男」「卒業生名簿の―に彼の名前はない」
(3)区切られた空間の,端から遠い所。中央。「入り口付近の人はもっと―に入って下さい」
(4)二つの事物の間。中間。「―四日置いて登板する」
(5)段階・等級・順序などを考えて,三つ並んでいるものの二番目。ちゅう。「かみ―しも」「―の息子」「―の品(=中流)/源氏(帚木)」「―の五日(=一五日)/増鏡(序)」
(6)抽象的な事物について,その内部。「心の―」「言葉の―に皮肉がこめられている」
(7)ある状態の最中。ただなか。「お忙しい―をよくいらっしゃいました」「雨の―を帰る」「繁栄の―の貧困」
(8)〔遊郭の中の意から〕
江戸では吉原,大坂では新町の称。「或る人難波の―の物語仕るを/浮世草子・好色万金丹」
(9)生糸取引で,太さを表す語。デニール数を表す数字の下に付けて,その前後の太さであることを表す。「一四―」
〔「なか」はもと,前後・左右・上下など両端を除く中間・中央を指す語であったが,次第に「うち」と混同され,ある範囲の内部という意味が強くなった〕
→中に
→中の君
→中の十日

じゅう ヂユウ 【中】 (接尾)
名詞に付いて,その語の示す範囲全体にわたるという意を表す。
(1)期間を表す語に付いて,その間ずっと,その期間の初めから終わりまでなどの意を表す。「一年―」「一日―」
(2)空間や範囲を表す語に付いて,その区域全体,その範囲に含まれるものすべてなどの意を表す。「世界―」「町―」
(3)集合体・集団を表す語に付いて,その成員のすべてという意を表す。「学校―」「親戚―」

ちゅう【中】
(1)[中位] <above,below> the average.→英和
(2)[間]during <one's stay> ;→英和
in the course of <this month> ;in[all through] <the morning> .→英和
(3)[進行]be doing; <the work> in progress[now going on]; <a house> under construction; <a bill> under discussion.

ちゅう [1] 【中】
(1)程度・度合が普通であること。なみ。中ぐらい。「成績は―の少し上」「―のサイズ」「上・―・下」「大・―・小」
(2)どちらにも片寄らないこと。過不足のないこと。中庸。「―を取る」
(3)「中学校」の略。「一―」「付属―」
(4)「中国」の略。「日―」「訪―」
(5)名詞の下に用いる。
 (ア)その中に含まれることを表す。「空気―」
 (イ)その範囲内であること,また,その範囲全部であることを表す。「今週―」「来月―」
 (ウ)ちょうどそれをしている時であること,その状態にあることを表す。「仕事―」
(6)(「…中の…」の形で)その中で最もそれらしいことを表す。「秀才―の秀才」
(7)物のまんなか。中央。「橋桁四五間―より折れて/太平記 14」
(8)物事を行なっている最中(サイチユウ)。また,途中。「すでに討たんとしたりしが,―にて心をひき返し/御伽草子・猿源氏」
(9)仲立ちすること。また,その人。「江戸へは―にて間似合の返事/浮世草子・沖津白波」
(10)仲立ちの手数料。「私が―でも取つたかと,毎日毎夜の使ひ立て/浄瑠璃・二枚絵草紙(中)」
(11)そら。空中。「―を飛ぶ鳥も地に落つ/蒙求抄 3」

−じゅう【−中】
in the course of;through(out).→英和

中(アタ)らずと雖(イエド)も遠からず

中(アタ)らずと雖(イエド)も遠からず
〔大学〕
的中はしていないが,それほどまちがっていず,ほぼ正しい推測である。

中々

なかなか【中々】
(1)[非常に]very;→英和
quite;→英和
[かなり]rather;→英和
pretty;→英和
quite.(2)[容易には…(ない)](not) easily.→英和
〜開かない will not open.

中する

ちゅう・する [3] 【中する】 (動サ変)[文]サ変 ちゆう・す
(1)まんなかに来る。まっ盛りになる。「日の天に―・するが如き位にありて/即興詩人(鴎外)」
(2)中道をとる。片寄らぬ姿勢をとる。「君子時に―・すと申します/続続鳩翁道話」

中っ腹

ちゅうっぱら [0] 【中っ腹】 (名・形動)
(1)心中で不愉快に思っているさま。むかむかしているさま。「―で家を飛び出す」「―な口のきき方」
(2)気みじかで威勢のよいこと。短気なさま。「―を云あがつたとつて/黄表紙・人間万事塞翁馬」

中つ

なかつ 【中つ】 (連語)
〔「つ」は「の」の意の上代の格助詞〕
中の。中央の。

中つ世

なかつよ 【中つ世】
中頃の世。中世。

中つ国

なかつくに 【中つ国】
〔「葦原(アシハラ)の中つ国」の略〕
日本の国土。

中つ子

なかつこ 【中つ子】
「なかち(仲子)」に同じ。「次に上道(カミツミチ)の県(アガタ)を以て,―仲彦(ナカツヒコ)に封(コトヨサ)す/日本書紀(応神訓)」

中つ神

なかつかみ 【中つ神】
〔八将神(ハツシヨウジン)の一つ豹尾神が中央に位置することから〕
豹(ヒヨウ)。「大仁・小仁は―の尾を用ゐる/日本書紀(推古訓)」

中てる

あ・てる [0] 【当てる・中てる・充てる・宛てる】 (動タ下一)[文]タ下二 あ・つ
(1)物を移動させて,他の物に勢いよく触れるようにする。ぶつける。《当》「ボールを打者の頭に―・ててしまう」「馬に鞭(ムチ)を―・てる」
(2)めざした地点に物を届かせる。命中させる。《当・中》「矢を的に―・てる」
(3)光・雨・風などの作用を受けさせる。《当》「鉢植えの花は時々日光に―・てなさい」「風に―・てて乾かす」
(4)物や体の一部を他の物に接触・密着させる。あてがう。《当》「手を額に―・てて熱をみる」「座布団を―・てて下さい」
(5)くじ引きなどで,賞を得る。《当・中》「宝くじで一等を―・てる」「福引きでテレビを―・てた」
(6)経験や勘によって,予測・推測を的中させる。「どっちが重いか―・ててごらん」「競馬で大穴を―・てた」
(7)(他の動詞の連用形の下に付いて)求めていた物を得る。《当》「金鉱石を掘り―・てる」「友人の家を探し―・てる」
(8)(事業・興行・商売・企画が成功して)大いに利益を得る。《当》「一山―・てる」「株で―・てて大もうけをする」
(9)何人かの中で,ある特定の人を指名して課題を与える。《当》「講読の時間では毎回学生に―・てて訳させる」「先生に―・てられたが答えられなかった」
(10)ある物をある方向に振り向ける。
 (ア)ある物をある用途に振り向ける。充当する。《充》「店の二階を住居に―・てる」「ボーナスをローンの返済に―・てる」
 (イ)手紙や荷物の行き先をある人・土地とする。《宛》「先生に―・てた手紙」「大阪支店に―・てられた書類」
 (ウ)対応させる。「仮名に漢字を―・てる」
(11)あてがう。「食物など―・てて哀(アハレメ)ば/今昔 15」
〔「当たる」に対する他動詞〕
→あてられる
[慣用] 光を―・一山―・山を―/毒気(ドツケ)に当てられる・目も当てられない

中でも

なかでも 【中でも】 (連語)
多くのものの中で特に。とりわけ。「多くの作品を書いたが―短編に優れていた」

中に

なかに 【中に】 (連語)
多くの中でもとりわけ。特に。中でも。「宮腹の中将は,―親しくなれ聞え給ひて/源氏(帚木)」

中には

なかには 【中には】 (連語)
数ある中のうちには。
〔少数のものについて言う場合に用いる〕
「―汚れた物もある」

中にも

なかにも 【中にも】 (連語)
とりわけ。中でも。

中の十日

なかのとおか 【中の十日】
月の中間の一〇日間。中旬。「―も過ぐれば/宇津保(国譲下)」
→上(カミ)の十日
→下(シモ)の十日

中の口

なかのくち 【中の口】
玄関と台所との中間にある出入り口。奥向きの意にもいう。

中の君

なかのきみ 【中の君】
二番めの姫君。妹が幾人でもいう。「姉君廿五,―廿三にぞなり給ひける/源氏(椎本)」
→大君(オオイギミ)

中の宮

なかのみや 【中の宮】
(1)第二番目の皇子・皇女。
(2)〔「中宮(チユウグウ)」の訓読み〕
「中宮」に同じ。

中の御門

なかのみかど 【中の御門】
待賢門のこと。なかみかど。

中の町

なかのちょう 【仲の町・中の町】
江戸,吉原遊郭の中央を貫いていた街路。現在の台東区千束四丁目付近。

中の舞

ちゅうのまい [0] 【中の舞】
(1)能の舞の一。中庸のテンポの舞。さまざまな役(人物)に用いられる。伴奏の囃子(ハヤシ)には,笛・小鼓・大鼓によるものと,それに太鼓を加えるものの二通りがある。
(2)下座(ゲザ)音楽の一。{(1)}の編曲で,能管・小鼓・大鼓・太鼓で奏するが,通例は三味線の合方も入る。上使の出入りなどに用いる。

中の重

なかのえ 【中の重】
(1)内裏の外郭の内側。建春・宜秋・朔平・建礼の諸門などの内と内郭との間の区域のこと。
→内の重
→外(ト)の重
(2)神社などの,殿舎と中門との間。

中の間

なかのま [0] 【中の間】
家の中央にある部屋。奥の間と玄関・居間などの間にある部屋。

中の院

なかのいん 【中の院】
「ちゅういん(中院)」に同じ。「―は初めよりしろしめさぬ事なれば/増鏡(新島守)」

中ぶらりん

ちゅうぶらりん [0] チユウ― 【中ぶらりん】 ・ チウ― 【宙ぶらりん】 (名・形動)
(1)空中にぶらさがっている・こと(さま)。「たこが電線にひっかかって―になっている」
(2)いずれともつかず,中途半端なさま。「計画は―なまま頓挫(トンザ)した」「―な状態」

中ら

なから 【半ら・中ら】
(1)およそ半分。なかば。「盤渉調(バンシキチヨウ)の―ばかり吹きさして/源氏(横笛)」「おそろしかりけむけしきに―は死にけむ/落窪 1」
(2)中間のあたり。真ん中あたり。「未(ヒツジ)のときの―ばかりに/宇治拾遺 7」「口六尺の銅の柱を―までこそ切たりけれ/平家 5」
(3)途中。なかほど。「山の―ばかりの木の下のわづかなるに/更級」

中らひ

なからい ナカラヒ 【中らひ】
(1)人と人との関係や間柄。
(2)一族。血統。「この弁の君も,されば御―もいとやむごとなし/大鏡(頼忠)」

中り

あたり [0] 【当(た)り・中り】
■一■ (名)
(1)あたること。命中。
⇔はずれ
(2)あたること。ぶつかること。「立ち合いの―が強い」
(3)成功すること。物事がうまくいくこと。「今度の芝居は大―だ」
(4)人に接する態度。応対。扱い。「―の柔らかい人」
(5)見当。手がかり。「犯人の―をつける」
(6)野球で,打撃。また,打撃の好不調。「三・四番に―が出る」「鋭い―」
(7)釣りで,魚がえさをつつくこと。また,それが浮きや竿先や手に伝わる感触。魚信。「今日は全然―がない」
(8)囲碁で,あと一手で石が取られる形になること。「―をかける」
(9)くじなどに当たること。
⇔はずれ
(10)飲食物や暑さなどによって,健康が害されること。多く他の語と複合して用いられる。「暑気―」「食―」
(11)果物などの傷や腐ったところ。「―のある桃/滑稽本・浮世風呂 4」
(12)しかえし。復讐(フクシユウ)。「さきに行綱に謀られたる―とぞいひける/宇治拾遺 5」
■二■ (接尾)
「一」または単位を表す語に付いて,「…につき」「…に対して」の意を表す。「一人―三枚ずつ配る」「一日―の生産高」「キロ―八〇〇円」

中る

あた・る [0] 【当(た)る・中る】 (動ラ五[四])
(1)動いていった物が,他の物に勢いよく接触する。ぶつかる。《当》「ボールが壁に―・ってはね返る」「雨が強く―・る」
(2)投げたり撃ったりした物が,ねらったとおりの所に行く。うまく命中する。
⇔はずれる
《当・中》「矢が的に―・る」
(3)光・雨・風などの作用を受ける。《当》「一日中太陽の―・らない部屋」「雨が―・らないように,シートでおおう」「たき火に―・って体をあたためる」
(4)物や体の一部に他の物が強く接触し,その結果,傷が生じたり痛みなどを感じたりする。《当》「何か硬いものが足に―・る」「この靴はかかとの所が―・って痛い」「この桃は少し―・って黒くなっている」
(5)くじ引きなどで,賞を得ることに決まる。⇔はずれる。《当・中》「宝くじで一等に―・った」
(6)予測・判断が現実とぴったり合う。
⇔はずれる

 (ア)予測・推測が的中する。《当》「最近の天気予報はさっぱり―・らない」「山が―・る」
 (イ)ある判断・評価が現実に合致する。「その非難は―・らない」
(7)興行・商売・事業などが多くの客から人気を博する。成功する。《当》「今度の芝居は―・った」
(8)果物(クダモノ)などの作柄が良く美味である。《当》「ことしはミカンが―・った」
(9)(普通,仮名で書く)害となるものによって体などが損なわれる。「フグに―・って死ぬ」
(10)人が相手や物事に立ち向かう。《当》
 (ア)手ごわい相手に立ち向かう。「命がけで敵に―・る」
 (イ)むずかしい物事の解決に取り組む。「社内一丸となって難局に―・る」
 (ウ)周囲にいる責任のない人に対して,怒りを発散したりひどい仕打ちを加えたりする。「むしゃくしゃして,犬にまで―・る」
(11)人や物にじかに接して確かめる。調べる。《当》「直接本人に―・って確かめてください」「あっちこち心当たりを―・ってみる」「出典に―・る」「辞書に―・る」
(12)何人かの中で,ある特定の人に仕事や課題が割り振られる。《当》「むずかしい問題が―・って困った」「掃除当番に―・る」
(13)その仕事に従事する。《当》「この度,会長の任に―・ることになりました」「警護に―・る」「診察に―・った医師」
(14)(「…は…にあたる」の形で)…に相当する。該当する。《当》「一フィートはほぼ一尺に―・る」
(15)(「…にあたり」「…にあたって」の形で,名詞や動詞連体形やサ変動詞の語幹を受けて)重大な節目(フシメ)となるような事柄に際して。《当》「年頭に―・り,ひと言ご挨拶を申し上げます」「会の発足に―・って…」
(16)(「…するには当たらない」の形で動詞を受けて)…する必要はない。《当》「そんなこと少しも驚くには―・らない」
(17)野球で,よくヒットやホームランを打つ。《当》「あのチームは全員よく―・っている」
(18)(「つぎがあたる」の形で)布の穴につぎが施される。「つぎの―・ったシャツ」
(19)麻雀で,その牌(パイ)であがりになる。
(20)
 (ア)
〔身代(シンダイ)を「する(擦る)」に通じるのをきらって〕
「(墨を)磨(ス)る」の忌み詞。
 (イ)江戸語・東京語では「(ひげを)剃(ソ)る」を「する」というので,「剃る」の忌み詞。「ひげを―・る」
〔「当てる」に対する自動詞〕
[可能] あたれる
[慣用] 事に―・山が―

中ソ

ちゅうソ [1] 【中ソ】
中国とソ連。

中ソ

ちゅうソ【中ソ】
Sino-Soviet <relations> .

中ソ友好同盟条約

ちゅうソゆうこうどうめいじょうやく 【中ソ友好同盟条約】
1945年8月,中国(国民政府)とソ連との間で締結された条約。対日戦遂行,単独不講和,長春鉄道共同経営,旅順港の共同使用などが主な内容。

中ソ友好同盟相互援助条約

ちゅうソゆうこうどうめいそうごえんじょじょうやく 【中ソ友好同盟相互援助条約】
1950年2月,中国とソ連との間で締結された条約。日本およびこれと結びついた諸外国の侵略行為に対する共同防衛をうたった。その後中ソ対立の中で,80年中国側の通告により失効。

中ソ論争

ちゅうソろんそう [4] 【中ソ論争】
中国とソ連の両共産党間での,国際共産主義運動の原則についての論争。1956年のフルシチョフによるスターリン批判を発端に60年頃より公然化。その後,両国の政治的対立に及んだ。

中ノ岳

なかのたけ 【中ノ岳】
新潟県中南部,越後三山の最高峰。海抜2085メートル。

中七

なかしち [1] 【中七】
俳句で,五・七・五の中の七。

中上

なかがみ 【中上】
姓氏の一。

中上り

なかのぼり 【中上り・中登り】
(1)平安時代,国司などが任期の途中で報告のために京に上ること。「かの陸奥の守の―と云ふ事して/今昔 26」
(2)江戸時代,京坂地方から江戸に奉公に出ている者が,勤めの期間中,一度上方へ帰ること。「今年やあ―ださうだぜ/人情本・辰巳園(初)」

中上健次

なかがみけんじ 【中上健次】
(1946-1992) 小説家。本姓,中上(ナカウエ)。和歌山県生まれ。紀州熊野の風土や地縁血縁関係を描き,民俗・物語・差別の問題を追究。「枯木灘」「地の果て 至上の時」「熊野集」など。

中上川

なかみがわ ナカミガハ 【中上川】
姓氏の一。

中上川彦次郎

なかみがわひこじろう ナカミガハヒコジラウ 【中上川彦次郎】
(1854-1901) 実業家。大分県生まれ。福沢諭吉の甥で,その門下。「時事新報」主筆,三陽鉄道社長を経て三井に入り,三井財閥の基礎をつくった。

中世

ちゅうせい [1] 【中世】
(1)歴史の時代区分の一。古代に続き,近代に先行する時期で,封建制を基礎とする。西洋史では,五世紀の西ローマ帝国滅亡から,一四〜一六世紀のルネサンス・宗教改革までの時期をさす。かつては暗黒時代とも呼ばれた。日本史では封建制の時期を前期と後期に分け,後期は近世と呼び,前期のみを中世と呼んで,鎌倉・室町時代をこれに当てる。
(2)なかむかし。中古。

中世

ちゅうせい【中世】
the medieval times;the Middle Ages.〜の medieval.→英和
‖中世英語 Middle English.

中世文学

ちゅうせいぶんがく [5] 【中世文学】
鎌倉・室町時代の文学とほぼ同じ。普通,上限は鎌倉開幕または保元・平治の乱,下限は足利幕府滅亡または江戸開幕とする。鎌倉末期を境に前期・後期に分けることもある。軍記・随筆・御伽草子(オトギゾウシ)・謡曲・狂言・和歌・連歌・漢詩文など,多様な作品が見られる。幽玄・有心(ウシン)・無心などの文芸理念を構成。
→中古文学
→近世文学

中世語

ちゅうせいご [0] 【中世語】
国語史の上での中世,すなわち鎌倉・室町時代の言語をいう。院政時代の言語をこれに含めることもある。貴族や僧侶のほか,武士や庶民の言葉も知られる。前期の鎌倉時代は前代の言語の影響が強いが,連体形で文を終止することが一般的になり,係り結びも次第に乱れた。南北朝時代以降の後期の室町時代には,口語と文語とがはっきり別れ,敬語法も次第に複雑化した。ジとヂ,ズとヅやオ段長音の開合も一部で混同が始まり,また連声もかなり行われた。

中世都市

ちゅうせいとし [5] 【中世都市】
西洋の中世に成立した軍事都市・宗教都市・自由都市など。特に自治権を有して交易で発達した自由都市が代表的。

中丞

ちゅうじょう 【中丞】
(1)中国の官名。漢代には宮中の文書をつかさどり刺史を監督する官を,明・清代には巡撫(ジユンブ)をいう。
(2)中弁(チユウベン)の唐名。

中中

なかなか [0] 【中中】
■一■ (副)
(1)物事の状態・程度が予期した以上であるさま。
 (ア)思っていた以上に。かなり。ずいぶん。「―立派だ」「―強い」「見て見ぬ風(フリ)で,―注目してゐる/多情多恨(紅葉)」
 (イ)(打ち消しの語を伴って)思ったとおりには。容易には。「―解けない」「タクシーが―つかまらない」「―そうは参りません」
(2)中途半端に。なまじ。かえって。「連中の繁忙なる有様は申すも―愚(オロカ)なり/もしや草紙(桜痴)」「心づきなき事あらん折は,―そのよしをも言ひてん/徒然 170」
(3)(中途半端にするよりは)いっそのこと。「―死ぬればうらみも恋もなかりしに/浮世草子・五人女 4」
■二■ (名)
なかば。中途。「葛木(カズラギ)や久米路(クメジ)に渡す岩橋の―にても帰りぬるかな/後撰(恋五)」
■三■ (形動)[文]ナリ
(1)思っていた以上であるさま。かなりな。相当な。「―なやり手だ」
(2)中途半端なさま。どっちつかずなさま。「中将も―なることをうちいでて,いかに思すらむと/源氏(藤袴)」
(3)中途半端で,むしろしない方がましなさま。なまじっかなさま。「―なりける見参かなと,今は悔しうぞ思はれける/平家 11」
■四■ (感)
相手の言葉を肯定するのに用いる語。いかにも。はい,そうです。「『…さて汝らは,楽しうなりたいな』『―,その望みでござる』/狂言・福の神」
〔「なか」は中途の意で,「なかなか」はどっちつかずで中途半端なさまを表すのが原義。古くは中途半端でよくない,不満だの意で用いられたが,中世末頃には肯定的にとらえる ■一■(1)
 (ア)の意が生じた。上代は「なかなかに」の形でしか用いられなかったが,平安時代に語尾の「に」を活用させて形容動詞として用いる一方,「に」を脱した「なかなか」の形でも用いられ,次第に多用されるようになった〕

中中に

なかなかに 【中中に】 (副)
(1)中途半端に。「思ひ絶えわびにしものを―なにか苦しく相見そめけむ/万葉 750」
(2)なまじっか。「―人とあらずは酒壺になりにてしかも酒に染みなむ/万葉 343」
(3)むしろ。いっそのこと。「あふ事のたえてしなくば―人をも身をもうらみざらまし/拾遺(恋一)」

中之島

なかのしま 【中之島】
鹿児島県南部,吐喝喇(トカラ)列島北部の火山島。

中之島

なかのしま 【中之島】
大阪市北区,淀川下流の堂島川と土佐堀川に囲まれた中州。市庁・公会堂・銀行・新聞社・大阪大学などがあり,経済・文化の中心地。大阪最初の公園(中之島公園)がある。江戸時代には諸藩の蔵屋敷があった。

中之条

なかのじょう ナカノデウ 【中之条】
群馬県北西部,吾妻(アガツマ)郡の町。吾妻川北岸の谷口集落として発達。沢渡(サワタリ)温泉・四万(シマ)温泉がある。

中乗

ちゅうのり [0] 【中乗】
能楽で,謡のリズムのとり方。一六音節を八拍にあてはめて謡う。勇壮活発な気分に適し,戦闘や地獄の描写などに用いる。半乗・修羅乗。
〔普通「中ノリ」と書く〕
→大(オオ)乗
→平(ヒラ)乗

中乗り

なかのり [0] 【中乗り】
筏(イカダ)の中央部に乗って操る筏師。

中二階

ちゅうにかい [3] 【中二階】
(1)普通の二階よりも低く,一階と二階の中間の高さに造った二階。
(2)〔中二階になっている所から〕
女形の部屋にあてられた楽屋。また,女形の役者のこと。

中二階

ちゅうにかい【中二階】
a mezzanine.→英和

中井

なかい ナカヰ 【中井】
姓氏の一。

中井履軒

なかいりけん ナカヰ― 【中井履軒】
(1732-1817) 江戸後期の儒者。甃庵の次子。竹山の弟。竹山没後,懐徳堂を主宰。主著「七経逢原」

中井正一

なかいまさかず ナカヰ― 【中井正一】
(1900-1952) 哲学者。広島県生まれ。京大卒。「世界文化」誌を創刊,治安維持法により検挙。第二次大戦後,国会図書館副館長。著「美学入門」「委員会の論理」など。

中井甃庵

なかいしゅうあん ナカヰシウアン 【中井甃庵】
(1693-1758) 江戸中期の儒者。播磨の人。大坂に出て,三宅石庵に学ぶ。のち懐徳堂を創立。著「不問語」「甃庵雑記」など。

中井竹山

なかいちくざん ナカヰ― 【中井竹山】
(1730-1804) 江戸後期の儒者。大坂の人。甃庵の長子。名は積善。朱子学者で京坂儒学界の中心人物。懐徳堂学主。徂徠学批判の書「非徴」,経世論「草茅危言」などを著す。

中京

ちゅうきょう 【中京】
〔東京と京都(西京)の中間にあることから〕
名古屋市の別名。

中京

なかぎょう ナカギヤウ 【中京】
(1)京都市の区の一。中央部にあり,河原町・新京極・烏丸(カラスマ)・四条などを含む。市の行政の中心地。
(2)京都の中央部。近世,上京(カミギヨウ)・下京(シモギヨウ)に対していった。

中京大学

ちゅうきょうだいがく 【中京大学】
私立大学の一。1954年(昭和29)設立の中京短期大学を母体に,56年設立。本部は名古屋市。

中京女子大学

ちゅうきょうじょしだいがく 【中京女子大学】
私立大学の一。1905年(明治38)創立の中京裁縫女学校を源とし,63年(昭和38)設立。本部は大府市。

中京学院大学

ちゅうきょうがくいんだいがく 【中京学院大学】
私立大学の一。1992年(平成4)設立。本部は瑞浪市。

中京工業地帯

ちゅうきょうこうぎょうちたい 【中京工業地帯】
名古屋市を中心とし,愛知・岐阜・三重の三県にまたがる日本有数の工業地帯。豊田・刈谷の自動車工業,四日市の石油化学工業,一宮・尾西・津島などの毛織物工業,瀬戸・多治見・常滑(トコナメ)の窯業など。名古屋工業地帯。

中京間

ちゅうきょうま [3] 【中京間】
名古屋を中心とする地域で使われ,畳割りを六尺,三尺とする基準寸法。中間(チユウマ)。
→田舎間
→京間

中人

ちゅうじん [0] 【中人】
(1)才能・能力などが,中位の人。並みの人。普通の人。「―以下の愚民にても/文明論之概略(諭吉)」
(2)中程度の身分の人。中流の生活をしている人。「此の国に在ては―以上の地位にある者なり/学問ノススメ(諭吉)」
(3)「ちゅうにん(仲人)」に同じ。

中人

なかびと 【中人・仲人・媒】
〔「なかひと」とも〕
仲立ちをする人。なこうど。「天皇,其の弟速総別(オトハヤメサユケノ)王を―として,庶妹女鳥(ママイモメドリノ)王を乞ひたまひき/古事記(下訓)」

中人

ちゅうにん [0] 【仲人・中人】
(1)相対立している両者の間に入って仲裁する人。仲裁人。
(2)なこうど。媒酌人。

中人

ちゅうにん [0] 【中人】
大人(ダイニン)と小人(シヨウニン)の間の年齢層。現在は入場料・乗車賃などを示す場合に,小・中学生などをさしていう。ちゅうじん。

中今

なかいま 【中今】
永遠の過去と未来の中間にある今。当世を最良の世としてほめる語。「遠皇祖(トオスメロキ)の御世を始めて―に至るまで/続紀(神亀一宣命)」

中仕切り

なかじきり [3] 【中仕切り】
(1)部屋の内部の仕切り。
(2)箱などの内部の仕切り。「―の板」

中仕子

なかしこ [0] 【中仕子・中鉋】
⇒ちゅうしこ(中仕子)

中仕子

ちゅうしこ [0] 【中仕子・中鉋】
荒仕子(アラシコ)でけずった面をなめらかにするために用いる鉋(カンナ)。なかしこ。なかがんな。
→荒仕子
→上仕子(ジヨウシコ)

中仙道

なかせんどう 【中山道・中仙道】
江戸時代の五街道の一。江戸日本橋から板橋へ出て上野(コウズケ)・信濃・美濃を経,近江草津で東海道と合流し,大津を通って京都に至る。六九宿あり,木曾一一宿を木曾路ともいう。

中伏

ちゅうふく [0] 【中伏】
三伏の一。夏至のあとの第四の庚(カノエ)の日。
→初伏
→末伏

中休み

なかやすみ [3] 【中休み】 (名)スル
仕事などの途中で,一時休息すること。また,その休息。「―してお茶を飲む」

中休み

なかやすみ【中休み(をする)】
(have) a break.→英和

中伝

ちゅうでん [0] 【中伝】
初伝・奥伝などに対して,修業の半ばで授けられる伝授をいう。中ゆるし。

中位

ちゅうくらい [0] 【中位】 (名・形動)[文]ナリ
〔「ちゅうぐらい」とも〕
程度が中間である・こと(さま)。なかほど。平均的。「―の背丈」

中位

ちゅうい [1] 【中位】
(1)中程度の位置・等級。
(2)〔太夫(タユウ)と囲(カコイ)との中間であるところから〕
遊女の位の一。「天神」の別称。

中位の

ちゅうくらい【中位の】
medium;→英和
average.→英和

中位数

ちゅういすう [3] 【中位数】
⇒中央値(チユウオウチ)

中低

なかびく [0] 【中低】 (名・形動)[文]ナリ
(1)中央がまわりより低くなっている・こと(さま)。なかくぼ。
(2)特に,鼻が低いさま。「横太つて―に,出尻にして口広く/浮世草子・諸艶大鑑 1」

中佐

ちゅうさ【中佐】
[陸軍] <米・英> a lieutenant colonel;[海軍] <米・英> a commander;→英和
[空軍] <米> a lieutenant colonel; <英> a wing commander.

中佐

ちゅうさ [0] 【中佐】
軍隊の階級で,佐官の第二位。大佐の下,少佐の上。

中体西用論

ちゅうたいせいようろん [7] 【中体西用論】
清末の洋務運動の基本的思想。中国の伝統思想を本体とし,西欧の科学・技術を導入しようとする考え方。

中使

ちゅうし 【中使】
禁中からの使い。勅使。「―頻(シキリ)に到て松風の夢を破り/太平記 39」

中倍

なかべ 【中陪・中倍】
〔「なかへ」とも〕
衣・紙などで,三枚重ねのものの中央のもの。また,近世,小袿(コウチキ)の襟・袖口・裾などで表と裏の間に細く挟んだ別色の布。

中値

なかね [2] 【中値・中直】
(1)高値と安値との中間の値段。
(2)売り値と買い値との中間の値段。

中側

なかがわ [0] 【中側】
(物の)中になっているほう。内側。
⇔外側

中備え

なかぞなえ [3] 【中備え】
軍陣で,先陣と後陣の間にあって,大将の本陣がある所。

中傷

ちゅうしょう【中傷】
(a) slander.→英和
〜する speak ill of;slander;malign.→英和
〜的 slanderous.→英和
‖中傷者 a slanderer.

中傷

ちゅうしょう [0] 【中傷】 (名)スル
根拠のない悪口を言い,他人の名誉を傷つけること。「―によって失脚する」

中働き

なかばたらき [3] 【仲働き・中働き】
(奥女中や下女に対して)奥と勝手との間の雑用をする女中。

中僧

ちゅうぞう [3] 【中僧】
「中小僧(チユウコゾウ)」に同じ。

中儀

ちゅうぎ [1] 【中儀】
朝廷の中規模の儀式。元日節会・白馬(アオウマ)節会・射礼(ジヤライ)・豊明(トヨノアカリ)節会・外国使節に賜う宴など。
→大儀
→小儀

中元

ちゅうげん【中元】
a midyear present[gift].中元売出し a midyear sale.

中元

ちゅうげん [0] 【中元】
〔道教で,人間贖罪(シヨクザイ)の日として神をまつった日。上元・下元とともに三元の一〕
(1)旧暦七月一五日のこと。元来,道教の習俗であったが,のちに仏教の盂蘭盆会(ウラボンエ)と混同され,死者の霊を供養する。
(2){(1)}の時期の贈り物。七月の初めから一五日にかけて,世話になった人などに贈る。「―大売り出し」[季]秋。《―のきまり扇や左阿弥より/山口誓子》

中元結

ちゅうもとゆい [3] 【中元結】
⇒平元結(ヒラモトユイ)

中先代

なかせんだい 【中先代】
1335年7月から八月にかけて鎌倉に進攻・占拠した北条高時の次子時行を中心とする反乱勢力に対する通称。時行その人をもさす。先代(鎌倉時代の北条氏)と当代(南北朝期以降の足利氏)の間の政権の意。

中先代の乱

なかせんだいのらん 【中先代の乱】
北条時行が,建武政権に対し鎌倉幕府再興を図って1335年に起こした乱。一時鎌倉を占拠したが,足利尊氏により鎮圧された。

中入り

なかいり [0] 【中入り】 (名)スル
(1)相撲・芝居・寄席(ヨセ)などで,途中でしばらく休憩すること。また,その時間。「―後の取組」
(2)能・狂言で前後二場に分かれている演目で,シテなどが前場が終わったところで退場すること。

中入り

なかいり【中入り】
an intermission.→英和

中入れ

なかいれ [4][0] 【中入れ】
中に入れること。また,入れるもの。特に,衣服や帯などの表地と裏地の間に入れる,芯(シン)や綿など。

中共

ちゅうきょう【中共(貿易)】
(trade with) Communist China.

中共

ちゅうきょう 【中共】
「中国共産党」の略。

中冓

ちゅうこう [0] 【中冓】
寝室の中。ねや。閨中(ケイチユウ)。「―の言」

中分

ちゅうぶん [0] 【中分】 (名)スル
(1)半分に分けること。真二つにすること。「下地(シタジ)―」「今日より後は天下を―して/太平記 28」
(2)同等に扱うこと。「工藤左衛門祐経と匹夫下郎の本多と―の扱ひとはお恨めしい/浄瑠璃・会稽山」
(3)争いなどの和解のために,中間をとって妥協し合うこと。またそのような方法で第三者が仲裁すること。特に,中世の所領争いの解決法として多く行われた。「―ニイル/日葡」
(4)中ぐらい。中等。中流階級。「乞食するほどの身体にもならぬもの―より下の渡世をするものなり/浮世草子・胸算用 5」

中判

ちゅうばん [0] 【中判】
(1)紙などの判の大きさが中くらいのもの。
(2)辻番付(ツジバンヅケ)の中位のもの。

中判の

ちゅうばん【中判の】
medium-sized.

中刳盤

なかぐりばん [0][4] 【中刳盤】
工作機械の一。円筒状のものや孔の内側を切削する機械。シリンダーの工作などに用いる。ボーリング-マシン。

中刻

ちゅうこく [0] 【中刻】
江戸時代,一刻(二時間)を三分した時の中間の時刻。
→上刻
→下刻(ゲコク)

中剃り

なかずり [0][4] 【中剃り】 (名)スル
⇒なかぞり(中剃)

中剃り

ちゅうぞり 【中剃り】
「なかぞり(中剃)」に同じ。「自(ミズカラ)よき程に切て―して/浮世草子・五人女 5」

中剃り

なかぞり [0][4] 【中剃り】 (名)スル
頭の頂部の髪の毛だけをそること。ちゅうぞり。なかずり。

中剃り初め

なかぞりはじめ [5] 【中剃り初め】
江戸時代,男子が七,八歳の頃に初めて中剃りをすること。また,その儀式。

中力粉

ちゅうりきこ [4] 【中力粉】
主にめん類に使われる小麦粉。中間質小麦から作られ,強力粉と薄力粉の中間の性質。

中労委

ちゅうろうい 【中労委】
中央労働委員会の略称。

中勘助

なかかんすけ 【中勘助】
(1885-1965) 小説家・詩人。東京神田生まれ。東大卒。夏目漱石門下。文壇と没交渉に純粋孤高の内面性を追求した。作「銀の匙」「提婆達多(デーバダツタ)」「犬」「しづかな流」,詩集「琅玕(ロウカン)」など。

中務

なかつかさ 【中務】
平安中期の女流歌人。三十六歌仙の一人。宇多天皇の皇子中務卿敦慶(アツヨシ)親王の王女。母は伊勢。源信明(サネアキラ)の妻。「後撰和歌集」以下の勅撰集に六九首入集。家集に「中務集」がある。生没年未詳。

中務

なかつかさ [3] 【中務】
〔「なかづかさ」とも〕
「中務省(ナカツカサシヨウ)」または「中務卿(ナカツカサキヨウ)」の略。

中務内侍日記

なかつかさのないしにっき 【中務内侍日記】
日記。一巻。藤原永経女(中務内侍)作。1280年から92年までの日記。伏見天皇に仕えた作者が,宮中での生活や四季折々の感興を和歌を交えて記したもの。

中務卿

なかつかさきょう [5] 【中務卿】
中務省の長官。正四位上相当。平安以降は親王が任命された。なかつかさのかみ。

中務省

ちゅうむしょう [3] 【中務省】
⇒なかつかさしょう(中務省)

中務省

なかつかさしょう [5] 【中務省】
律令制で,八省の一。天皇に侍従し,詔勅の文案の審署,宣旨・上表の受納・奏進,国史の監修,女官の人事,僧尼名籍などのことをつかさどった。職員は四等官のほか内記・監物・主鈴・典鑰(テンヤク)などがあった。なかのまつりごとのつかさ。

中務省

なかのまつりごとのつかさ 【中務省】
⇒なかつかさしょう(中務省)

中医学

ちゅういがく [3] 【中医学】
現代の中国で行われている中国伝統医学。西洋医学をさす「西医学」に対応して使われるようになった。

中十日

なかとおか 【中十日】
(1)月の中旬。なかのとおか。
(2)陰暦四月と一〇月の中旬。一年中で最も日の長い時期と短い時期。「妾起き動くと暮る―/柳多留 49」

中千世界

ちゅうせんせかい [5] 【中千世界】
〔仏〕 小千世界を千個合わせたもの。
→世界(9)

中卒

ちゅうそつ [0] 【中卒】
中学校を卒業していること。

中南海

ちゅうなんかい 【中南海】
中国,北京の故宮博物院の西側にある地区。清代の皇宮庭園の一部で,現在は政府の最高機関の所在地であり,要人の居住地。チョンナンハイ。
中南海[カラー図版]

中南米

ちゅうなんべい【中南米】
Latin America.

中南米

ちゅうなんべい [3] 【中南米】
中部アメリカと南アメリカの総称。ラテン-アメリカ。

中印国境紛争

ちゅういんこっきょうふんそう 【中印国境紛争】
1950年以来,中国・インド間の未確定の国境線をめぐって両国により引き起こされている国境紛争。62年には大規模な軍事衝突へ発展。

中原

なかはら 【中原】
姓氏の一。平安時代以来の廷臣中原氏は,本姓は十市宿禰(トオチノスクネ)。一〇世紀末中原と改姓,さらに朝臣(アソン)を賜った。清原氏と並んで代々外記の職を世襲し,局務に携わる一方,明経(ミヨウギヨウ)道の博士家として家学を伝えた。南北朝以後は押小路(オシコウジ)氏を称した。

中原

ちゅうげん [0] 【中原】
〔広い野原の中央,の意〕
(1)中国の黄河中流域を中心とした地域。殷(イン)・周など中国古代文明の発祥地。のち,漢民族の発展に伴い,華北一帯をさすようになる。
(2)(辺境や蛮国に対して)天下の中央の地。
(3)覇権を争う場。また,競争の場。
(4)碁盤の,隅・辺を除いた天元周辺の広いところ。

中原の鹿

ちゅうげんのしか 【中原の鹿】
(1)互いに争って得ようとしている地位や目的。
(2)帝王の位。
→中原に鹿を逐(オ)う

中原中也

なかはらちゅうや 【中原中也】
(1907-1937) 詩人。山口県生まれ。ダダイスムの影響下に出発,フランス象徴詩を学び近代の倦怠と孤独にさいなまれる魂を歌った。詩集「山羊の歌」「在りし日の歌」など。

中原悌二郎

なかはらていじろう 【中原悌二郎】
(1888-1921) 彫刻家。北海道生まれ。画家を志すが,荻原守衛の影響を受けて彫刻に転向。代表作「若きカフカス人」

中原親能

なかはらちかよし 【中原親能】
(1143-1208) 鎌倉初期の政治家。明法博士中原広季の養子。公文所寄人・京都守護・政所公事奉行・鎮西守護人などを務め,鎌倉幕府創業に功があった。

中取

なかとり 【中取】
「中取案(ナカトリノツクエ)」の略。「―に東絹・よき絹など積みて/宇津保(沖つ白波)」

中取案

なかとりのつくえ 【中取案】
食器などの運搬に用いた横長の台。

中口

なかぐち [2] 【中口】
(1)中央にある入り口。
(2)双方の間でどちらへも相手方の悪口をいうこと。中傷。中言(ナカゴト)。「縁談の前(サキ)へ立つて,―なんぞ利かうものなら/婦系図(鏡花)」

中古

ちゅうこ 【中古】
(1) [0]
少し古いこと。また,そのもの。ちゅうぶる。セコハン。「―を買う」
(2) [1]
日本の歴史上の,特に文学史における時代区分の一。上古と近古の間の時代。平安時代にあたる。「―の女流文学」
(3)その時から見てかなりの隔たりを感じる昔。なかむかし。中世。「神武は―となりて/正統記(神武)」

中古

ちゅうぶる [0] 【中古】
少し使って古くなっているが,まだ使える物。セコハン。ちゅうこ。「―の自動車」「―品」

中古の

ちゅうこ【中古の】
used <cars> ;→英和
old;→英和
secondhand.→英和
〜で買う buy <a thing> secondhand.→英和
⇒中世.

中古の

ちゅうぶる【中古の】
⇒中古(ちゆうこ).

中古三十六歌仙

ちゅうこさんじゅうろっかせん [1][1][3] 【中古三十六歌仙】
藤原範兼が撰した「後六々撰」に名をあげられた三十六人の歌人。すなわち,和泉式部・相模・恵慶・赤染衛門・能因・伊勢大輔・曾禰好忠・道命・藤原実方・藤原道信・平貞文・清原深養父・大江嘉言・源道済・藤原道雅・増基・藤原公任・大江千里・在原元方・大中臣輔親・藤原高遠・馬内侍・藤原義孝・紫式部・藤原道綱母・藤原長能・藤原定頼・上東門院中将・兼覧王・在原棟梁・文屋康秀・藤原忠房・菅原輔昭・大江匡衡・安法・清少納言をいう。

中古品

ちゅうこひん [0] 【中古品】
使用してやや古くなった品物。ちゅうぶる。セコハン。中古。

中古文

ちゅうこぶん [0][3] 【中古文】
平安時代の仮名文。

中古文学

ちゅうこぶんがく [4] 【中古文学】
平安時代の文学とほぼ同じ。上限は平安遷都,下限は普通,鎌倉開幕または保元・平治の乱とする。「もののあわれ」を中心理念とする。女房階層が中心となったので,宮廷文学・女房文学とも規定される。「古今和歌集」以下の勅撰和歌集や私家集,「竹取物語」以下の物語文学,「土左日記」以下の日記文学などがあり,「枕草子」などの随筆や「今昔物語集」などの説話集も出た。
→中世文学

中古語

ちゅうこご [0] 【中古語】
国語史の上での中古,すなわち平安時代の言語。京都地方の貴族や僧侶の言葉が多く知られる。平安初期に音便が発生し,中期にはハ行転呼音も現れ,ア・ヤ・ワ行音でも混同が起こった。平仮名・片仮名が作り出され,漢語が日常的に使用されるに及んで,様々な文体が用いられるようになった。優れた古典作品が輩出し,後世,文語の規範とされた。
〔院政時代の言語はその言語的性格から中世語に含めることもある〕

中古車

ちゅうこしゃ【中古車】
a used car.

中古車

ちゅうこしゃ [3] 【中古車】
中古の自動車,特に乗用車。

中台

ちゅうだい [0] 【中台】
(1)〔仏〕 胎蔵界曼荼羅(マンダラ)の中央にある中台八葉院の中心部。
(2)石灯籠(イシドウロウ)の支柱の上にあり,火をともす部分をのせている台。
→石灯籠

中台の尊

ちゅうだいのそん 【中台の尊】
〔仏〕「中尊」に同じ。

中台八葉院

ちゅうだいはちよういん [7] 【中台八葉院】
〔仏〕 胎蔵界曼荼羅の中央部。中心の花台上の大日如来と,その周囲に配された八つの仏から構成される。

中右記

ちゅううき 【中右記】
⇒ちゅうゆうき(中右記)

中右記

ちゅうゆうき チユウイウ― 【中右記】
中御門右大臣藤原宗忠の日記。1087年から1138年に至る朝儀や政務の記録のほか,日々の見聞・人物評などを記す。院政期の重要史料。宗忠公記。愚林。ちゅううき。なかうき。

中合

ちゅうあい [0] 【中合(い)】
将棋で,飛車・角行・香車(キヨウシヤ)の王手に対し,その筋を断つため中間に合い駒を打つこと。

中合い

ちゅうあい [0] 【中合(い)】
将棋で,飛車・角行・香車(キヨウシヤ)の王手に対し,その筋を断つため中間に合い駒を打つこと。

中吊り

なかづり [0] 【中吊り】
電車・バスなどの車内に吊り下げる広告。「電車の―広告」

中呂

ちゅうりょ [1] 【仲呂・中呂】
(1)中国十二律の一。黄鐘(コウシヨウ)から六番目の音。日本の双調(ソウジヨウ)に当たる。
(2)陰暦四月の異名。

中呂

ちゅうろ [1] 【仲呂・中呂】
⇒ちゅうりょ(仲呂)

中味

なかみ [2] 【中身・中味】
(1)容器などの中に入っているもの。物の中に含まれているもの。「箱の―」
(2)物事の内容。外見ではなく,実質。「話の―」「偉そうな口をきいても―は空っぽだ」
(3)刀剣の刃の部分。刀身。

中和

ちゅうわ [0] 【中和】 (名)スル
(1)かたよらないこと。中正であること。調和がとれていること。
(2)異なった性質の物がまざり合い,各々の性質があらわれなくなること。「ちょっとしたジョークが緊迫した空気を―する」
(3)酸と塩基が反応して,互いの性質を打ち消しあうこと。また,その反応。通常,水溶液中で酸と塩基が中和すると,水と塩(エン)を生じる。「酸とアルカリが―する」
(4)毒あるいは毒素を,適当な抗毒素を用いて無毒化すること。
(5)等しい量の正電荷と負電荷が一つになって,全体として電荷をもたなくなること。
(6)〔言〕
〔neutralization〕
音韻論や歴史言語学で音素の対立が解消する現象。英語の t と d は有気音であるかないかという点で対立しているが,s のあとではいずれも無気音になってしまい,気息音の有無という対立は解消してしまう。

中和

ちゅうわ【中和】
《化》neutralization.〜する neutralize;→英和
counteract (毒を).→英和

中和抗体

ちゅうわこうたい [4] 【中和抗体】
抗原が生体に対して毒性や感染力などの活性をもつとき,その抗原に結合して活性を減退または消失させる抗体。

中和指示薬

ちゅうわしじやく [5] 【中和指示薬】
中和滴定の際に試料溶液に少量加え,溶液の pH によってその色が変化することを利用して,中和点に達したことを知るのに用いる試薬。フェノール-フタレインやメチル-オレンジなど。酸塩基指示薬。pH 指示薬。

中和滴定

ちゅうわてきてい [4] 【中和滴定】
酸または塩基の溶液の濃度を知るために行う滴定。濃度未知の酸(塩基)の溶液に濃度既知の塩基(酸)の溶液を加えてゆき,加えられた中和指示薬の変色あるいは溶液の電導度の最小点などにより中和点を知り,それから未知の酸(塩基)の濃度を計算する。酸塩基滴定。

中和点

ちゅうわてん [3] 【中和点】
酸と塩基がちょうど過不足なく反応し終えた状態。酸と塩基の H� と OH� が等モルずつ完全に反応し終えた状態。中和の当量点。

中和熱

ちゅうわねつ [3] 【中和熱】
酸と塩基とが中和する時に発生する熱量。希薄水溶液中での強酸と強塩基との中和熱はそれらの種類にかかわらず一定で,水素イオン1モルと水酸化物イオン1モルから水1モルが生成する時の反応熱(1モル当たり13.5キロカロリー=56.5キロジュール)に等しい。

中和院

ちゅうわいん 【中和院】
⇒ちゅうかいん(中和院)

中和院

ちゅうかいん チユウクワヰン 【中和院】
平安京大内裏の殿舎の一。朝堂院の北にあった建物。天皇が天神地祇(チギ)をまつる所。新嘗祭(シンジヨウサイ)・神今食(ジンコンジキ)の式などが行われた。その正殿を神嘉殿(シンカデン)という。中院。ちゅうわいん。
→大内裏

中品

ちゅうぼん [0] 【中品】
(1)〔仏〕 極楽往生を九段階に分けた九品(クホン)の中間の三段階。中品上生・中品中生・中品下生の三。
(2)中位のもの。並のもの。「―にして多くは地句也/三冊子」

中唐

ちゅうとう [0] 【中唐】
中国文学史上,唐代を四分した第三期。代宗の大暦から敬宗の宝暦までの約60年間(766-826)。白居易・元稹(ゲンシン)・李賀・韓愈・柳宗元らが活躍。
→初唐
→盛唐
→晩唐

中啓

ちゅうけい [0] 【中啓】
儀式の際に用いる扇。親骨の先を外側に曲げ,閉じた扇の先が中びらきになっているもの。
中啓[図]

中回し

ちゅうまわし [3] 【中回し】
表装で,本紙を取り囲む部分。中縁(チユウベリ)。

中図

ちゅうと [1] 【中図】 (名)スル
図にあたること。おもわく通りになること。「此方(コナタ)は計略―せりと独ひそかに打笑むのみ/小説神髄(逍遥)」

中国

ちゅうごく 【中国】
〔中華思想に基づき,漢民族が世界の中心にあることを自負して名づけた名称〕
アジア東部にある国。紀元前1500年頃,有史時代最初の殷(イン)王朝がおこり,以来,周・春秋戦国時代・秦・漢・魏(ギ)・晋(シン)・南北朝・隋・唐・宋・元・明・清などの時代を経て,1912年,共和政体の中華民国が成立。その後,軍閥戦争・日中戦争・国共内戦を経て,49年中華人民共和国が成立。
〔狭義には,漢民族の主な居住地である華北・華中・華南の称として用いられることもある〕
→中華人民共和国

中国

ちゅうごく【中国】
China.→英和
〜の[語]Chinese.→英和
〜人 a Chinese.‖中国地方 Western Honshu (日本の).⇒中華.

中国

ちゅうごく 【中国】
(1) [0]
国の中央。王城付近の地。歴代の皇居が置かれた地。畿内。
(2)「中国地方」に同じ。
(3)古くは山陽道の称。後世は山陰道・山陽道の総称。
(4) [0]
〔「ちゅうこく」とも〕
律令制で,国を面積や人口などで四等に分けたうち第三等の国。延喜式では,安房・若狭など十余か国。
→大国
→上国
→下国

中国ファンド

ちゅうこくファンド [5] 【中国―】
「中期国債ファンド」の略。

中国人民政治協商会議

ちゅうごくじんみんせいじきょうしょうかいぎ 【中国人民政治協商会議】
中国の人民民主統一戦線組織。1949年9月,第一回全体会議が開かれ,中華人民共和国の建国方針である共同綱領が採択された。中国共産党,民主諸党派,各界の功労者などによって構成され,共産党支配を補完している。

中国共産党

ちゅうごくきょうさんとう 【中国共産党】
中華人民共和国の主導的な政党。1921年,陳独秀・李大釗(リタイシヨウ)らが上海で創立。国共分裂後,江西省瑞金に中華ソビエト政府を樹立。長征をへて根拠地を陝西省延安に移す。西安事件後,第二次国共合作による抗日民族統一戦線を結成。毛沢東の新民主主義論を採択して思想統一と党勢拡大に努め,八路軍・新四軍として抗日戦を戦った。第二次大戦後,内戦に勝ち,49年,中華人民共和国を樹立させた。中共。

中国哲学

ちゅうごくてつがく [6][5] 【中国哲学】
中国の社会と文化が生み出した哲学思想。また,それを研究する学問。先秦時代から現代に至るまでの儒教・道教・仏教・民間宗教・外来思想など,すべての中国思想を包括した呼称。支那哲学。

中国国民党

ちゅうごくこくみんとう 【中国国民党】
1919年,孫文が中華革命党を改組改称して組織した中国の政党。三民主義を綱領とした。孫文没後,蒋介石が擡頭(タイトウ)し,北伐を遂行,反共に転じて南京に国民政府を樹立した。第二次大戦後,中国共産党との内戦に敗れ台湾に逃れた。国民党。

中国地方

ちゅうごくちほう 【中国地方】
本州西部,岡山・広島・山口・島根・鳥取の五県が占める地域。中国。

中国将棋

ちゅうごくしょうぎ [5] 【中国将棋】
中国で行われる,将棋やチェスの系統のゲーム。中央に河界がある盤上に縦・横九路の平行線があり,その交点に円盤形の駒を配し,将(一方は帥)を詰めた方を勝ちとする。駒は三二個を用い,取った駒は再使用しない。象棋(シアンチー)。

中国山地

ちゅうごくさんち 【中国山地】
中国地方を東西に走る脊梁(セキリヨウ)山地。広義には,吉備(キビ)・石見(イワミ)高原を含める。

中国左翼作家連盟

ちゅうごくさよくさっかれんめい 【中国左翼作家連盟】
1930年,革命文学の諸派が国民党の弾圧に抗して結成した左翼文化運動の組織。30年代の中国文学の主流を形成。魯迅も常務委員の一人として参加。35年末解散。略称,左連。

中国式庭園

ちゅうごくしきていえん [7][0] 【中国式庭園】
明,清時代の中国の庭園様式。池泉の周辺に建物・回廊を設け,逍遥あるいは休憩しながら楽しむ。太湖石などの奇岩怪石,原色で彩られた木橋,反りの強い亭舎などがある。

中国征伐

ちゅうごくせいばつ 【中国征伐】
1577年以後,織田信長が羽柴秀吉を派遣して,宇喜多・毛利氏らの勢力圏である中国地方を服属させようとした戦い。宇喜多氏は降伏,毛利氏は本能寺の変の直後に秀吉と和議を結んだ。

中国探題

ちゅうごくたんだい [5] 【中国探題】
蒙古襲来に備えて長門(ナガト)に置かれた鎌倉幕府の地方行政機関。1276年北条宗頼の派遣に始まり,代々北条氏が任命された。長門探題。長門周防探題。

中国料理

ちゅうごくりょうり [5] 【中国料理】
中国で発達した料理。北京(ペキン)料理・上海(シヤンハイ)料理・広東(カントン)料理・四川(シセン)料理に大別される。材料の種類が非常に多く,油脂の使い方が巧み。中華料理。支那料理。

中国春蘭

ちゅうごくしゅんらん [5] 【中国春蘭】
東洋ランの一。中国特産。シュンランに近縁。花は径3〜5センチメートルで,香気が高い。多くの園芸品種がある。

中国残留孤児

ちゅうごくざんりゅうこじ [1][5] 【中国残留孤児】
第二次大戦直後,中国大陸における敗戦の壊滅的混乱の中で肉親とはなればなれとなり,そのまま中国に残留を余儀なくされた日本人の子供たち。特に,一三歳以上で自らの意思で残ったとされる女性たちを残留婦人という場合がある。

中国自動車道

ちゅうごくじどうしゃどう 【中国自動車道】
大阪府吹田(スイタ)市と山口県下関市を結び,中国地方中央部を縦断する高速道路。延長543.1キロメートル。1983年(昭和58)全線開通。吹田で名神高速道路などと,下関で関門橋と接続。

中国茶

ちゅうごくちゃ [4] 【中国茶】
中国産の茶の総称。ウーロン茶など。

中国街道

ちゅうごくかいどう 【中国街道】
大坂と下関を結ぶ街道。中国路。西国路。

中国語

ちゅうごくご [0] 【中国語】
シナ-チベット諸語に属する言語の一。中国の公用語。また,香港・マカオをはじめとする海外在住の華僑の間で話される。主に単音節からなる単語に意味の弁別機能をもつ声調が伴っていること,単語の文法関係が語順や形式的補助語によって表示される孤立語であることなどが特徴。発音の上で方言差が非常に大きく,北京語の他に粤(エツ)語・呉語・客家(ハツカ)語・閩(ビン)語などがある。現在の共通語(普通話)は北方語彙を中心に北京音で発音する。シナ語。
→中国語(広東語)[音声]
→中国語(普通話)[音声]
→中国語(台湾語)[音声]
→中国語(客家語)[音声]
→中国語(潮州語)[音声]

中国路

ちゅうごくじ [0][4] 【中国路】
(1)中国地方のみち。また,西国路。
(2)中国地方。

中国酒

ちゅうごくしゅ [4] 【中国酒】
中国特産の酒。醸造酒・蒸留酒,また混成酒があり,醸造酒では紹興酒,蒸留酒では茅台(マオタイ)酒などが有名。シナ酒。

中国野菜

ちゅうごくやさい [5] 【中国野菜】
中国原産,または中国で改良された野菜の総称。特に,昭和50年代以降に中国から導入された種類をいう。チンゲンサイ・パクチョイ・タアサイ・ハナニラ・コウサイタイ・豆苗(トウミヨウ)・コウサイなど。

中国革命同盟会

ちゅうごくかくめいどうめいかい 【中国革命同盟会】
辛亥(シンガイ)革命を指導した革命的政治団体。1905年,孫文が中心となり,東京で興中会・華興会・光復会を合同して結成。三民主義を基本綱領とし,機関紙「民報」を発行。12年,国民党に改組。中国同盟会。

中地震

ちゅうじしん [3] 【中地震】
中程度の大きさの地震。マグニチュード五以上七未満の地震をいう。

中型

ちゅうがた【中型(の)】
(of) medium size.

中型

ちゅうがた [0] 【中形・中型】
(1)形や規格が中ぐらいであること。「―のかばん」
(2)染め模様で,大紋(ダイモン)と小紋との中間の大きさの柄。多く,浴衣(ユカタ)に用いられたことから,浴衣地をもいう。

中型本

ちゅうがたぼん [0] 【中型本】
⇒中本(チユウボン)(1)

中型株

ちゅうがたかぶ [4] 【中型株】
会社の発行株数の大きさで,大型株と小型株の中間に位する株式。東証株価指数では,上場株式数六千万以上二億未満としている。
→大型株
→小型株

中垣

なかがき [2] 【中垣】
隣家とのへだての垣。両者の仲をへだてるものの意でも用いられる。「―の隔て」

中執

ちゅうしつ [0] 【中執】
「中央執行委員(会)」の略。

中堂

ちゅうどう [0] 【中堂】
(1)中央に位置する堂。天台宗で,本堂のこと。
(2)特に,比叡山延暦寺の根本中堂のこと。「おほくは―にのぼらせたまはむとなり/大鏡(三条)」
(3)昔,中国で宰相が政治を執った所。また,宰相のこと。

中堅

ちゅうけん [0] 【中堅】
(1)ある集団の中心となって活動する人。また,地位や規模などはそれほど上位ではないが,中心となって働いたり,確実な業績を上げたりしている人や団体。「―の社員」「―幹部」「業界では―の会社」
(2)大将に直属する,精鋭で守りの堅い中心部隊。中軍。「敵の―をつく」
(3)野球で,右翼と左翼の中間。また,そこを守る選手。センター。
(4)剣道・柔道の団体戦で,先鋒(センポウ)から大将までの間の中央に位する選手の称。

中堅

ちゅうけん【中堅(である)】
(form) the backbone <of> .→英和
‖中堅作家 one of the leading writers.中堅手《野》a center (fielder).

中堅企業

ちゅうけんきぎょう [5] 【中堅企業】
規模的に中小企業と大企業の間にあり,証券市場を通じて資本調達を行うことができ,独自の技術力と高い開発意欲を持つ独立企業。

中堅手

ちゅうけんしゅ [3] 【中堅手】
野球で,外野の中央を守る野手。センター。

中塗り

なかぬり [4][0] 【中塗り】 (名)スル
壁・漆器などで,下塗りと上塗り(仕上げ塗り)の間に塗ること。また,その作業。

中塚

なかつか 【中塚】
姓氏の一。

中塚一碧楼

なかつかいっぺきろう 【中塚一碧楼】
(1887-1946) 俳人。岡山県生まれ。本名,直三。河東碧梧桐門の新傾向俳人の中心的存在。「海紅」を主宰,生活実感に基づく清新甘美な詩情を特色とする。句集「はかぐら」など。

中墨

なかずみ [0] 【中墨】
建築・木工工作で,中心線。また,中心線として墨付けした線。

中壇

ちゅうだん [0] 【中壇】
〔仏〕 五壇の御修法(ミズホウ)の中央の壇。すなわち,不動明王の壇。

中売り

なかうり [0] 【中売り】
興行場の中で飲食物などを売り歩くこと。また,その人。

中夏

ちゅうか [1] 【中夏】
(1)夏の半ば。盛夏。
(2)「中華」に同じ。
(3)都(ミヤコ)。国の中央。京師。

中外

ちゅうがい [1] 【中外】
うちとそと。また,国内と国外。

中外新聞

ちゅうがいしんぶん チユウグワイ― 【中外新聞】
1868年(慶応4),幕臣柳河春三により発行された日本最初の邦字新聞。四五号で発禁。69年(明治2)再刊されたが,翌年柳河の死により廃刊。

中夜

ちゅうや [1] 【中夜】
(1)よなか。夜半。
(2)六時{(1)}の一。夜を三分した真ん中の時間。ほぼ現在の午後一〇時から午前二時頃。また,その間に行う勤行。
→初夜
→後夜(ゴヤ)
(3)冬至(トウジ)の別名。

中大兄皇子

なかのおおえのおうじ ナカノオホエ―ワウジ 【中大兄皇子】
⇒天智天皇(テンジテンノウ)

中大名

ちゅうだいみょう [3] 【中大名】
江戸時代,四位以下の外様(トザマ)国持ち大名の称。江戸城内の柳の間に詰めた。

中大鷺

ちゅうだいさぎ [3] 【中大鷺】
ダイサギのアジア産亜種。全長90センチメートル内外で,日本で普通に見られるシラサギの中では最大。四月頃渡来して樹上に営巣し,秋に南方へ去る。朝鮮からアジア東部・南部からオーストラリアに分布。コモモジロ。

中天

ちゅうてん【中天】
the middle of the sky;→英和
<hang in> midair.→英和

中天

ちゅうてん [0] 【中天】
(1)天のまんなか。天の中心。
(2)なかぞら。空中。中空(チユウクウ)。
(3)「中天竺(チユウテンジク)」に同じ。

中天竺

ちゅうてんじく [3] 【中天竺】
五天竺の一。古代インドの中央にあたる地域。中天。

中太

なかぶと [0] 【中太】 (名・形動)
中ほどが太くなっている・こと(さま)。「―な筆」

中太り

ちゅうぶとり [3] 【中太り】 (名・形動)
普通よりやや太っていること。やや肥満していること。「―な身体」

中夭

ちゅうよう [0] 【中夭】
(1)若くして死ぬこと。若死に。
(2)重大な災難。「珍事―に逢ふ事,常の事なり/義経記 2」

中央

ちゅうおう【中央】
the center.→英和
〜の central.→英和
〜に in the center[middle] <of> .‖中央アジア Central Asia.中央気象台 the Central Meteorological Observatory.中央政府 the central government.中央部 the central part.中央分離帯 <米> a median (strip); <英> a central reservation.

中央

ちゅうおう [3][0] 【中央】
(1)まんなかの位置。「市の―に宮殿がある」
(2)組織などを動かす上での中心となる重要な位置。また,その位置にある人。「―に陳情に行く」
(3)政府のある土地。首府。首都。
⇔地方
「―に進出する」
(4)地名(別項参照)。

中央

ちゅうおう チユウアウ 【中央】
東京都二三区の一。銀座・日本橋・築地地区を含み,東京の都心の一部を形成。商業・ビジネス地区。旧京橋区・日本橋区が合併。

中央アジア

ちゅうおうアジア 【中央―】
ユーラシア大陸の中央部にある乾燥地帯。カザフスタン・ウズベキスタン・キルギス・トルクメニスタン・タジキスタンの五共和国に当たる。古来,遊牧・オアシス農業・中継貿易が行われ,多くの国家が興亡した。広義には,新疆ウイグル自治区・モンゴル・チベットも含める。西トルキスタン。

中央アフリカ共和国

ちゅうおうアフリカきょうわこく 【中央―共和国】
アフリカ大陸の中央部にある内陸国。共和制。綿花・コーヒー・落花生を栽培し,金・ダイヤモンドを産出する。1960年フランスから独立。住民はバンツー系黒人。主要言語はフランス語・ザンデ語。首都バンギ。面積62万平方キロメートル。人口三一七万(1992)。

中央アメリカ

ちゅうおうアメリカ 【中央―】
北アメリカ大陸の南部を占める狭長な地域。メキシコのテワンテペック地峡からパナマ地峡の間をさすが,広義にはメキシコ全土と西インド諸島を含める。中米。

中央アルプス

ちゅうおうアルプス 【中央―】
木曾山脈の別名。

中央値

ちゅうおうち [3] 【中央値】
資料のすべてをその値の大きさの順に並べたとき,中央にくる数値。資料の個数が偶数なら,中央の順位に隣り合う二数の平均値。中位数。メジアン。メディアン。

中央公論

ちゅうおうこうろん チユウアウコウロン 【中央公論】
中央公論社発行の総合雑誌。浄土真宗の「反省会雑誌」を1899年(明治32)に改題して発足。滝田樗陰(チヨイン)が主幹となった大正期には総合雑誌の代表に成長。第二次大戦中一時休刊し,戦後復刊。

中央処理装置

ちゅうおうしょりそうち [7] 【中央処理装置】
⇒シー-ピー-ユー( CPU )

中央分離帯

ちゅうおうぶんりたい [0] 【中央分離帯】
高速道路などで,往路と復路の間に設けられる帯状地帯。正面衝突よけのためで,道路面より高くし,植木などを植える。

中央労働委員会

ちゅうおうろうどういいんかい 【中央労働委員会】
労働省の外局の一。労働大臣の任命する,使用者・労働者・公益を代表する各九人の委員により構成される。二つ以上の都道府県にまたがる労働争議,または全国的に重要な事件について労働関係の調整を行う。中労委。
→労働委員会

中央卸売市場

ちゅうおうおろしうりしじょう [10] 【中央卸売市場】
大都市で消費される生鮮食料品の売買を公正かつ迅速に行うために設けられる卸売市場。卸売市場法に基づき,地方公共団体が開設する。

中央大学

ちゅうおうだいがく 【中央大学】
私立大学の一。1885年(明治18)英吉利(イギリス)法律学校として創立。数度の名称変更を経て1905年現名に改称。20年(大正9)大学令による大学になる。49年(昭和24)新制大学。本部は78年に,東京都千代田区神田駿河台から東京都八王子市に移転。中大。

中央委員会

ちゅうおういいんかい [6] 【中央委員会】
労働組合・政党などの組織上の機関。最高の議決機関である大会から次の大会までの間の最高議決機関。大会で選任された委員によって構成される。

中央学院大学

ちゅうおうがくいんだいがく 【中央学院大学】
私立大学の一。1902年(明治35)創立の中央商業学校を源とし,66年(昭和41)設立。本部は我孫子市。

中央官制

ちゅうおうかんせい [5] 【中央官制】
第二次大戦前の中央官庁の組織に関する諸規定。内閣官制・各省官制などがあり,勅令によって定められた。戦後の国家行政組織法・各省設置法に当たる。

中央官庁

ちゅうおうかんちょう [5] 【中央官庁】
国家行政の中心に位置し,権限の範囲が全国に及ぶ官庁。内閣・各省庁や行政委員会など。中央行政官庁。

中央政府

ちゅうおうせいふ [5] 【中央政府】
国家行政の中心機関。内閣の行政官庁や,連邦制国家における連邦政府をさす。

中央教育審議会

ちゅうおうきょういくしんぎかい 【中央教育審議会】
文部省に置かれている審議会の一。文部大臣の諮問に応じて,教育の制度あるいは教育・学術・文化に関する基本的な重要事項について調査審議し,またこれらに関して大臣に建議する。中教審。

中央更生保護審査会

ちゅうおうこうせいほごしんさかい 【中央更生保護審査会】
犯罪者予防更生法に基づき,法務大臣の任命により設置される更生保護機関。五名で組織。特赦・減刑・復権の実施などを法務大臣に申し出,地方更生保護委員会の決定につき審査する。

中央本線

ちゅうおうほんせん 【中央本線】
中央高地を縦断し,東京と名古屋を結ぶ鉄道線。東京・甲府・諏訪・塩尻間(222.1キロメートル)および岡谷・辰野・塩尻間(27.7キロメートル)の JR 東日本,塩尻・名古屋間(174.8キロメートル)の JR 東海からなる。

中央構造線

ちゅうおうこうぞうせん [0] 【中央構造線】
西南日本を内帯と外帯とに分ける大規模な断層帯。諏訪湖の西から天竜川の東を通り,豊川の谷に沿って紀伊半島に入り,四国を経て九州に至る。

中央標準時

ちゅうおうひょうじゅんじ [7] 【中央標準時】
⇒日本標準時(ニホンヒヨウジユンジ)

中央機関

ちゅうおうきかん [6][5] 【中央機関】
(1)組織の中心にあって,指導・決定の中心となる機関。
(2)中央行政をつかさどる機関。中央官庁など。

中央気象台

ちゅうおうきしょうだい [0] 【中央気象台】
気象庁の前身。1875年(明治8)東京気象台として発足。87年中央気象台と改称。1956年(昭和31)気象庁となる。

中央海嶺

ちゅうおうかいれい [5] 【中央海嶺】
太平洋,大西洋,インド湾などの大洋のほぼ中央部を走る巨大な海底山脈。マントル対流の盛り上がり部分にあたる。幅1千〜4千キロメートル,海底からの高さ2〜4キロメートル。多くの断裂帯で切られて大きな食い違いを示し,この食い違いがトランスフォーム断層をなす。
→マントル対流説
→トランスフォーム断層
→プレート-テクトニクス

中央火口丘

ちゅうおうかこうきゅう [6] 【中央火口丘】
カルデラまたは大きな火口の内部に生じた,新しい小さな火山体。箱根火山の駒ヶ岳や阿蘇山の中岳など。火口丘。
→複成火山

中央競馬

ちゅうおうけいば [5] 【中央競馬】
日本中央競馬会が施行者となって開催する競馬。現在,札幌・函館・福島・新潟・中山・東京・中京・京都・阪神・小倉の一〇競馬場で開催される。

中央管理室

ちゅうおうかんりしつ [7] 【中央管理室】
〔central control room〕
大規模な施設の保守・保安を集中的に効率よく管理・指令を行うための室。

中央紙

ちゅうおうし [3] 【中央紙】
「全国紙(ゼンコクシ)」に同じ。

中央線

ちゅうおうせん 【中央線】
(1)JR 東日本の中央本線のうち,東京・高尾間の東京近郊区間の通称。
(2)大阪市営の地下鉄道線。大阪府大阪港・本町・長田間,15.5キロメートル。大阪市東西横断地下鉄の一つ。

中央自動車道

ちゅうおうじどうしゃどう 【中央自動車道】
東京都杉並区から本州中央部を縦断して愛知県小牧(コマキ)市と結ぶ路線と,大月から分岐して河口湖に至る路線よりなる高速道路。延長366.8キロメートル。1982年(昭和57)全線開通。杉並区で首都高速道路,小牧で東名高速道路と接続。

中央銀行

ちゅうおうぎんこう [5] 【中央銀行】
一国の金融機構の中核となる銀行。銀行券を発行し,銀行の銀行として市中銀行に資金を供給し,また政府の銀行として財政資金の収支にかかわるという金融機関としての機能と,最後の貸手としての金融統制機関としての機能をもつ。またこれらの機能を通じて金融政策を行う。日本の日本銀行,アメリカの連邦準備銀行,イギリスのイングランド銀行など。
⇔市中銀行

中央銀行券

ちゅうおうぎんこうけん [7] 【中央銀行券】
一国の中央銀行が発行する銀行券。法定通貨の地位が与えられている。

中央集権

ちゅうおうしゅうけん【中央集権(制)】
centralization (centralism).〜化する centralize.→英和

中央集権

ちゅうおうしゅうけん [5] 【中央集権】
政治権力が一元的に国家などの中央の機関に統合・集中していること。
⇔地方分権

中奉書

ちゅうぼうしょ [3] 【中奉書】
〔「ちゅうほうしょ」とも〕
中判の奉書紙。縦36センチメートルほど,横48センチメートルほど。

中奥

なかおく [3] 【中奥】
江戸城本丸のうち,将軍が起居し政務をとる区域。ちゅうおく。
→大奥(オオオク)

中女

ちゅうおんな 【中女】
〔年輩が中ぐらいな女の意〕
二〇歳前後の女。「―を置けば寝道具のあげおろし・乗物の前後につれても見よげなるとて,十八九より二十四五迄なるをつかへり/浮世草子・一代女 3」

中婆

ちゅうばば [0][3] 【中婆】
中年の婦人。中年女。明治期に用いられた語。「四十位の―と結婚する/生(花袋)」

中婆さん

ちゅうばあさん [3] 【中婆さん】
中婆(チユウババ)を親しんでいう語。
→ちゅうばば

中媒

ちゅうばい [0] 【仲媒・中媒】
なかだち。媒介。

中子

なかご [2][0] 【中子・中心】
(1)入れ子に作った器物の,内部に入る方のもの。
(2)瓜(ウリ)などの実の内部の,種の入った軟らかい部分。
(3)(「茎」とも書く)刀剣の,柄(ツカ)の内部に入る部分。
→太刀
(4)葦の茎の内側の薄皮。
(5)中空の鋳物を作る際,内部に入れる鋳型。中型。
(6)鏃(ヤジリ)の篦(ノ)の中に入る部分。
(7)物の中心。しん。[名義抄]
(8)〔堂の中央に置くことから〕
斎宮の忌み詞で,仏。「経・仏など忌みて,―・染紙などいふ/徒然 24」

中子

ちゅうし [1] 【中子】
二番目の子。第二子。

中子先

なかごさき [0] 【中子先】
三味線・胡弓の棹(サオ)の先端の,胴から突き出したところ。根緒懸(ネオカケ)。

中子星

なかごぼし 【中子星・心宿】
二十八宿の心(シン)宿の和名。蠍(サソリ)座のアンタレスほか二星にあたる。

中学

ちゅうがく [1] 【中学】
「中学校」の略。

中学区

ちゅうがっく [3] 【中学区】
(1)大学区と小学区との中間の規模の学区。
→小学区
(2)1872年(明治5)の学制に定められた中学校および教育行政の基準となる区画。全国を二五六中学区とした。

中学年

ちゅうがくねん [3][4] 【中学年】
学校の構成からみて,中程度の年齢の学年。普通,小学校三,四年生をいう。

中学校

ちゅうがっこう【中学校】
a lower secondary;[ <米> junior high]school.→英和

中学校

ちゅうがっこう [3] 【中学校】
(1)小学校を修了した者に,義務教育の後期段階として三年間の中等普通教育を施す学校。1947年(昭和22)制定の学校教育法により発足。
(2)旧制で,男子の高等普通教育が行われた学校。修業年限五年。旧制中学。

中学生

ちゅうがくせい [3][4] 【中学生】
中学校の生徒。

中学生

ちゅうがくせい【中学生】
a lower secondary[ <米> junior high]school student[boy,girl].

中宗

ちゅうそう [0] 【中宗】
中興の君主。

中宮

ちゅうぐう [3] 【中宮】
(1)皇后・皇太后・太皇太后の三宮の総称。なかのみや。
(2)平安中期以降,皇后より後から入内(ジユダイ)した,天皇の妃。身分は皇后と同じ。
(3)皇后,また皇后御所の別名。
(4)一つの神社の複数の社殿が異なる高さの土地に設けられているとき,中ほどに建てられている社殿。
→上宮(ジヨウグウ)
→下宮(ゲグウ)

中宮寺

ちゅうぐうじ 【中宮寺】
奈良県斑鳩(イカルガ)町にある聖徳宗の尼寺。聖徳太子が母后穴穂部間人皇女(アナホベノハシヒトノヒメミコ)の御所を寺としたのに始まるという。国宝の弥勒菩薩半跏(ハンカ)像(伝如意輪観音像)・天寿国曼荼羅(マンダラ)繍帳(シユウチヨウ)を所蔵する。斑鳩尼寺。斑鳩御所。

中宮職

ちゅうぐうしき [3] 【中宮職】
律令制で,中務(ナカツカサ)省に属し,皇后・皇太后・太皇太后の三宮の行啓・令旨・行事などをつかさどった役所。なかのみやのつかさ。

中宮職

なかのみやのつかさ 【中宮職】
⇒ちゅうぐうしき(中宮職)

中宵

ちゅうしょう [0] 【中宵】
よなか。夜半。中夜。

中家

ちゅうけ 【中家】
平安時代の明経(ミヨウギヨウ)の儒家である中原家の称。清家(清原家)と並称された。

中宿

なかやど 【中宿】
(1)途中で宿泊・休憩する所。また,その宿泊や休憩。「夢の浮世の―の宇治の橋守/謡曲・頼政」
(2)近世,奉公人の身元保証をし,出替わりや宿下がりのときに滞在させた家。「―へ人に負はれて帰りぬ/浮世草子・一代女 5」
(3)近世,男女の密会に場所を提供した家。出合い宿。「僧正が谷は衆道の―/浮世草子・御前義経記」
(4)「引き手茶屋」に同じ。「―の貸し編笠の目つけ紋/浄瑠璃・暦」

中寿

ちゅうじゅ [1] 【中寿】
長寿を三段階にわけた中位。八〇歳。一説に,百歳。
→上寿
→下寿(カジユ)

中将

ちゅうじょう【中将】
[陸軍] <米・英> a lieutenant general;[海軍] <米・英> a vice-admiral;[空軍] <米> a lieutenant general; <英> an air marshal.

中将

ちゅうじょう [1] 【中将】
(1)軍隊の階級で,将官の第二位。大将の下,少将の上。
(2)奈良時代,三衛(近衛府・中衛府・外衛府)における三将官制官職の第二位。平安初期の衛府制改革で,三衛が左右近衛府に整理統合されて以降は,左右近衛中将をさす。少将とともに,四等官制の次官にあたる。
(3)能面の一。色白の憂いを含む貴公子の面。「清経」「忠度」の後ジテなどに用いる。
中将(3)[図]

中将姫

ちゅうじょうひめ チユウジヤウ― 【中将姫】
伝説上の人物。継母に憎まれて大和雲雀(ヒバリ)山に捨てられ,当麻(タイマ)寺に入ってハスの糸で曼荼羅(マンダラ)を織り成仏したという。能・浄瑠璃・歌舞伎に脚色。

中将棋

ちゅうしょうぎ [3] 【中将棋】
将棋の一種。盤は縦横各一二目,駒数は両方で九二枚あり,取り捨てにする。室町時代から行われた。

中尉

ちゅうい [1] 【中尉】
軍隊の階級で,尉官の第二位。大尉の下,少尉の上。

中尉

ちゅうい【中尉】
[陸軍] <米> a first lieutenant;→英和
<英> a lieutenant;[海軍] <米> a lieutenant junior grade; <英> a sublieutenant;→英和
[空軍] <米> a first lieutenant; <英> a flying officer.

中尊

ちゅうそん [0] 【中尊】
〔「ちゅうぞん」とも〕
〔仏〕 一群の仏像のうち中心をなすもの。脇侍などと区別していう語。阿弥陀三尊の阿弥陀如来,密教五仏の大日如来,五大明王の不動明王など。中台の尊。「―の御手には五色の糸をかけられたり/平家(灌頂)」

中尊寺

ちゅうそんじ 【中尊寺】
岩手県平泉町にある天台宗の東北大本山。山号,関山(カンザン)。850年,円仁が建てた弘台寿院に始まると伝える。1105年,藤原清衡が建立,平泉文化の中心として栄えた。奥州藤原氏の滅亡と火災により金色堂と経蔵のみを残して多くの堂塔を焼失したが,のち再建。

中尊寺経

ちゅうそんじぎょう 【中尊寺経】
中尊寺に伝わる,藤原氏三代による供養経。三種あり,いずれも紺紙に金字・銀字で書かれる。国宝。

中小

ちゅうしょう [1] 【中小】
中ぐらいのものと小さいもの。「―の河川」

中小企業

ちゅうしょう【中小企業】
small and medium-scale enterprises;smaller enterprises.

中小企業

ちゅうしょうきぎょう [5] 【中小企業】
中規模または小規模の企業。中小企業基本法によれば,鉱工業・運送業などでは資本金一億円以下または従業員数が三〇〇人以下,小売り業・サービス業などでは資本金一〇〇〇万円以下または従業員数五〇人以下,卸売業では資本金三〇〇〇万円以下または従業員一〇〇人以下の企業をいう。

中小企業基本法

ちゅうしょうきぎょうきほんほう 【中小企業基本法】
中小企業の経済的・社会的不利を是正し,その発展を図るため,中小企業に関する政策の目標を示した法律。1963年(昭和38)制定。設備の近代化,技術の向上,経営の合理化,過当競争の防止と下請け取引の適正化,労働力の確保などを主な内容とする。

中小企業庁

ちゅうしょうきぎょうちょう [6] 【中小企業庁】
通商産業省の外局の一。中小企業振興対策などを扱う。

中小企業等協同組合

ちゅうしょうきぎょうとうきょうどうくみあい 【中小企業等協同組合】
中小企業等協同組合法に基づき,中小規模の事業者や勤労者が組織する協同組合。相互扶助の精神にのっとり,公正な経済活動を行う機会を確保し,その経済的地位の向上を図る。事業協同組合・信用協同組合など六種ある。

中小企業診断士

ちゅうしょうきぎょうしんだんし [10] 【中小企業診断士】
中小企業指導法(1963年制定)に基づき,企業経営の分析・勧告・助言を行う者。

中小企業金融公庫

ちゅうしょうきぎょうきんゆうこうこ 【中小企業金融公庫】
中小企業者の行う事業の振興に必要な長期資金の融資を目的とする公庫。1953年(昭和28)設立。

中小僧

ちゅうこぞう [4] 【中小僧】
(商店などの)年かさになった小僧や,もう少しで一人前になる小僧。中僧。

中小姓

ちゅうごしょう [3] 【中小姓】
江戸時代,侍と足軽の中間に位置する下級武士について用いられた呼称。身分的には侍の最下層に属し,幕府軍制においては,徒歩で将軍に従う歩行(カチ)小姓組の主だった者をいった。

中尾

なかお ナカヲ 【中尾】
姓氏の一。

中尾都山

なかおとざん ナカヲ― 【中尾都山】
(初世)(1876-1956) 尺八家。大阪生まれ。本名,琳三。虚無僧修行で独自の演奏法を編み出し,1896年(明治29)近代的な都山流を創始。

中居

なかい [0] 【中居・仲居】
(1)料亭などで,料理を運んだりして客に応接する女性。《仲居》
(2)将軍・大名などの奥向きに仕える女性。また,その詰めている部屋。おすえ。《仲居》
(3)近世,商家などで,奥女中と下女の中間の奉公人。中通り女。「―の役は第一に奥様のお駕籠(ノリモノ)に小袖きてお供申すと/浮世草子・織留 6」

中屋敷

なかやしき [3] 【中屋敷】
江戸における諸大名の邸宅のうち,本邸である上(カミ)屋敷に対し,下(シモ)屋敷とともに非常の際の居所として設けられた屋敷。
→上屋敷
→下屋敷

中層

ちゅうそう [0] 【中層】
(1)上層と下層の間の層。
(2)建物で,三〜五階ぐらいの高さ。

中層住宅

ちゅうそうじゅうたく [5] 【中層住宅】
(一般に,エレベーターを必要としない)三〜五階建ての集合住宅。

中層雲

ちゅうそううん [3] 【中層雲】
中緯度地方において,ほぼ2〜7キロメートルの高さに現れる雲。主要なものは高積雲。

中山

なかやま 【中山】
千葉県市川市・船橋市にまたがる地区。日蓮宗法華経寺の門前町から発達。中山競馬場がある。

中山

なかやま 【中山】
姓氏の一。

中山みき

なかやまみき 【中山みき】
(1798-1887) 天理教教祖。大和の人。一三歳で庄屋の中山善兵衛に嫁ぐ。四一歳のときに神がかり,以来50年間,神意を宣(ノ)べ,「みかぐらうた」「おふでさき」を書き,弾圧にあいながら人々を教化した。

中山マサ

なかやままさ 【中山マサ】
(1891-1976) 政治家。長崎県生まれ。1960年(昭和35)発足した池田内閣に女性で初めて入閣,厚生大臣として福祉充実を主張。

中山世鑑

ちゅうざんせいかん 【中山世鑑】
琉球王国,最初の正史。1650年国王の命で向象賢(シヨウシヨウケン)が編述。全六巻。和文体。のち増補訂正を加え,漢訳化し「中山世譜」とした。

中山伊知郎

なかやまいちろう 【中山伊知郎】
(1898-1980) 経済学者。三重県生まれ。東京商大教授・一橋大学学長の他,中央労働委員会会長などを歴任。一般均衡理論ならびにケインズ理論の理解普及に貢献。著「純粋経済学」「発展過程の均衡分析」

中山伝信録

ちゅうざんでんしんろく 【中山伝信録】
中国,清の徐葆光(ジヨホウコウ)の撰。六巻。1721年成立。冊封副使として琉球に派遣された際に見聞した,琉球国の地理・制度・風俗・中国との外交関係などを記す。

中山太郎

なかやまたろう 【中山太郎】
(1876-1947) 民俗学者。栃木県生まれ。東京専門学校卒。歴史的文献を駆使して,多くの業績をあげた。著「日本盲人史」「日本巫女史」など。

中山峠

なかやまとうげ 【中山峠】
札幌市の南西端にある峠。海抜836メートル。札幌と洞爺(トウヤ)湖を結ぶ道路が通じる。眺望にすぐれ,冬期はスキーの適地。

中山忠光

なかやまただみつ 【中山忠光】
(1845-1864) 幕末の尊攘派の公家。忠能(タダヤス)の子。1863年天誅組の首領に推され大和五条に挙兵したが,諸藩の追討軍に敗れて,長州に脱出,暗殺された。

中山忠能

なかやまただやす 【中山忠能】
(1809-1888) 江戸末期の公家。明治天皇の外祖父。幕末の朝廷で攘夷派として活躍。岩倉具視らと王政復古の議に参画。日記三巻(1859-1868)は幕末・維新期の資料として貴重。

中山忠親

なかやまただちか 【中山忠親】
(1132-1195) 平安末期の公家。藤原忠宗の子。内大臣。故実・朝儀に通じ,「水鏡」「今鏡」の作者ともいわれるが未詳。著「山槐記」「貴嶺問答」

中山文甫

なかやまぶんぽ 【中山文甫】
(1899-1986) 生け花の未生流の師匠。大阪市生まれ。号,未空斎。新しい生け花を追求し,「前衛挿花(イケバナ)」や「暮らしのいけばな」を提唱した。

中山晋平

なかやましんぺい 【中山晋平】
(1887-1952) 作曲家。長野県生まれ。多数の流行歌・レコード歌謡のほか,童謡・民謡などの作品により,大衆音楽の分野に貢献。作品「カチューシャの唄」「ゴンドラの歌」「てるてる坊主」「波浮の港」など。

中山王

ちゅうざんおう 【中山王】
琉球王の呼称。一四世紀中頃沖縄諸島に分立した中山・北山・南山を,一五世紀初めに中山王尚氏が統一して琉球王国が建設されてからの称。

中山義秀

なかやまぎしゅう 【中山義秀】
(1900-1969) 小説家。福島県生まれ。本名,議秀。早大卒。歴史小説や戦記物を手がけ,人生凝視の姿勢を貫く。著「厚物咲(アツモノザキ)」「碑」「テニヤンの末日」「咲庵」「芭蕉庵桃青」

中山道

なかせんどう 【中山道・中仙道】
江戸時代の五街道の一。江戸日本橋から板橋へ出て上野(コウズケ)・信濃・美濃を経,近江草津で東海道と合流し,大津を通って京都に至る。六九宿あり,木曾一一宿を木曾路ともいう。

中山間地域

ちゅうさんかんちいき [5] 【中山間地域】
農林統計の地域区分の一。都市や平地以外の,中間農業地域と山間農業地域の総称。その農林業振興のため,特定農山村地域活性化法が1993年(平成5)に制定された。

中山陵

ちゅうざんりょう [3] 【中山陵】
〔「中山」は孫文の号〕
中国の南京市の東,紫金山の中腹にある,孫文の陵墓。

中岡

なかおか ナカヲカ 【中岡】
姓氏の一。

中岡慎太郎

なかおかしんたろう ナカヲカシンタラウ 【中岡慎太郎】
(1838-1867) 討幕の志士。土佐の人。名は道正。号,迂山。武市瑞山(タケチズイザン)のもとで土佐勤王党に加盟。脱藩後,坂本竜馬と薩長同盟締結に奔走,陸援隊を組織して,討幕戦に備えたが,京都近江屋で坂本とともに暗殺された。

中岳

ちゅうがく 【中岳】
⇒嵩山(スウザン)

中島

なかじま [0] 【中島】
池・川などの中にある島。特に,庭園の池の中に作られた島。

中島

なかじま 【中島】
姓氏の一。

中島俊子

なかじまとしこ 【中島俊子】
⇒岸田俊子(キシダトシコ)

中島信行

なかじまのぶゆき 【中島信行】
(1846-1899) 政治家。土佐の人。海援隊出身。維新後神奈川県令・元老院議官を歴任。自由民権運動に参加し,自由党副総理,大阪の立憲政党総理となった。初代衆議院議長。岸田俊子の夫。

中島健蔵

なかじまけんぞう 【中島健蔵】
(1903-1979) 仏文学者・評論家。東京生まれ。東大卒。戦後は,日本文芸家協会の再建や日本著作権協議会の創設,日中友好などにも尽力。著「現代文芸論」「回想の文学」など。

中島広足

なかじまひろたり 【中島広足】
(1792-1864) 江戸末期の国学者・歌人。号は橿園(カシゾノ)。肥後の人。国学を長瀬真幸に師事。長崎に住んだ。本居宣長父子の学を継承した。著「詞玉緒補遺」「詞の八衢(ヤチマタ)補遺」「増補雅言集覧」など。

中島敦

なかじまあつし 【中島敦】
(1909-1942) 小説家。東京生まれ。東大卒。「古譚」「光と風と夢」でデビュー,その年喘息のため早逝。死後「李陵」「弟子」などが発表され,古譚や歴史を借りて近代知識人の苦悩を鋭く分析した才能が評価された。

中島棕隠

なかじまそういん 【中島棕隠】
(1779-1855) 江戸後期の文人。京都の人。名は規,字(アザナ)は景寛,通称は文吉,棕隠は号。村瀬栲亭に学んで詩文をよくした。安穴道人の号で狂詩を作り,粋人としても知られた。著「棕隠軒集」「鴨東四時雑詞」

中島知久平

なかじまちくへい 【中島知久平】
(1884-1949) 実業家・政治家。群馬県生まれ。海軍技術将校として飛行機製作にあたり,退官後,中島飛行機会社を創設。のち政界に入り鉄道相,政友会総裁をつとめた。

中島飛行機会社

なかじまひこうきがいしゃ 【中島飛行機会社】
1917年(大正6)中島知久平が創設した日本最初の民間航空機製作会社。現富士重工業株式会社の前身。

中巌円月

ちゅうがんえんげつ 【中巌円月】
(1300-1375) 鎌倉・南北朝時代の臨済宗の僧。中巌派の祖。相模の人。初め律を修したがのちに禅宗に移り,1324年元に渡って東陽徳輝の法を嗣いだ。帰国後,建仁寺・建長寺などに歴住。五山文学の代表者の一人で,朱子学の第一人者として知られた。著「東海一漚集」など。

中川

なかがわ 【中川】
(1)埼玉県東部を南流し,東京湾に注ぐ川。近世初頭,利根川を銚子方面へ東流させるまでの利根川の流路。上流を古利根川という。下流は荒川沿いを南流し東京湾へ入る。
(2)京都市上京区,鴨川と桂川との間を並行して流れていた京極川のこと。((歌枕))「ながれての水に頼みてこしかども我(ワガ)―はあせにけらしも/蜻蛉(下)」

中川

なかがわ ナカガハ 【中川】
姓氏の一。

中川一政

なかがわかずまさ ナカガハ― 【中川一政】
(1893-1991) 洋画家。東京生まれ。草土社同人,春陽会会員。東洋的で詩的な表現に独自の境地をひらく。書もよくした。作「マリア園」「尾道展望」など。

中川乙由

なかがわおつゆう ナカガハオツイウ 【中川乙由】
(1675-1739) 江戸中期の俳人。伊勢の人。別号,麦林舎など。芭蕉晩年の門人。のち岩田涼菟に師事。俗談平話の俳風を広め,伊勢派といわれる。また,各務支考の美濃派とともに支麦調ともいわれた。家集「麦林集」など。

中川淳庵

なかがわじゅんあん ナカガハ― 【中川淳庵】
(1739-1786) 江戸中期の蘭方医。江戸の人。名は鱗。字(アザナ)は攀卿。本草・物産に通じる。「解体新書」の訳業に参加。蘭館医ツンベルグと交流があった。著書「和蘭局方」「和蘭薬譜」など。

中川清秀

なかがわきよひで ナカガハ― 【中川清秀】
(1542-1583) 安土桃山期の武将。織田信長・豊臣秀吉に仕え,山崎の戦いで明智光秀を破る。賤ヶ岳の戦いで敗死。

中州

なかす [0] 【中州・中洲】
川の中の州。川の中で土砂が積もって島のようになった所。

中州

ちゅうしゅう [0] 【中州】
(1)中央の地。「此今大倭国は日本の―なり/釈日本紀」
(2)世界の中央に位置する国。特に,中国の自称。また,古代中国の中心であったことから,中国河南省(中原)のこと。

中差

なかざし [0][4] 【中差・中挿】
(1)婦人の髷(マゲ)を結い止め,固定させるための用具。笄(コウガイ)。
(2)箙(エビラ)の中にさした矢で,表にさす上差(ウワザシ)に対していう。戦闘に最も大切な征矢(ソヤ)を中差とし,上差には狩股(カリマタ)を使用した。

中席

なかせき [0] 【中席】
寄席で,その月の中旬の興行。

中帯

なかおび [3] 【中帯】
上着の下,小袖の上に結ぶ帯。したひも。

中幅

ちゅうはば [0] 【中幅】
(1)大幅と小幅の中間の幅の布地。約45センチメートル。
(2)「中幅帯」の略。

中幅の

ちゅうはば【中幅の】
of medium width.

中幅帯

ちゅうはばおび [5] 【中幅帯】
中幅の布で仕立てた帯。女性用。

中幕

なかまく [2][0] 【中幕】
歌舞伎で,一番目狂言と二番目狂言の間に挿入された演目。観客の目先をかえるため,多く独立した時代物か舞踊劇を出す。

中年

ちゅうねん【中年】
middle age.〜の middle-aged.〜を過ぎた elderly.‖中年太り middle-age(d) spread.

中年

ちゅうねん [0] 【中年】
青年と老年の間の年頃。四〇歳前後から五〇歳代後半あたりまで。壮年。「―太り」

中年増

ちゅうどしま [3] 【中年増】
中ぐらいの年増。二〇歳過ぎから二八,九歳頃までの女性。時代などによって,年齢帯は若干前後する。

中年増

ちゅうどしま【中年増】
a middle-aged woman.

中年寄

ちゅうどしより [3] 【中年寄】
江戸城大奥の女中職の一。

中年層

ちゅうねんそう [3] 【中年層】
青年と老年との中間の年頃の階層。壮年層。

中底

なかぞこ [0] 【中底】
(1)靴の内部の底の革。
(2)蒸し鍋の,蒸気を通すこまかい孔(アナ)のあいた仕切り。

中店

なかだな 【中店・中棚】
歳の市に町の通りの中央に仮設した店。なかみせ。「町すじに―を出して商ひにいとまなく/浮世草子・胸算用 5」

中店

ちゅうみせ [0] 【中店】
(1)中くらいの店。
(2)遊里における中等の妓楼。

中度

なかたび [2] 【中度】
半ばのとき。途中。「直様(スグサマ)煮かけては置いたれど―お客は断れない/たけくらべ(一葉)」

中座

なかざ [0] 【中座】
(1)座の中央。中央の座席。
(2)途中で座を立つこと。ちゅうざ。
(3)朝座と夕座の間の休息。
(4)江戸新吉原で,張り見世の中央の席。また,そこに座る上位の女郎。

中座

なかざ 【中座】
大阪道頓堀にある歌舞伎劇場。1652年塩屋九郎右衛門創立の「中の芝居」に始まるという。1872年(明治5)に改称。

中座

ちゅうざ [0] 【中座】 (名)スル
(1)途中で座をはずすこと。「会議を―する」
(2)江戸時代京都で,鉄棒(カナボウ)引きや囚人の縄取りなどを勤めた町(チヨウ)役人。

中座する

ちゅうざ【中座する】
leave <the room> in the middle of <dinner> .

中庭

なかにわ [0] 【中庭】
屋敷の中の建物や塀で囲われた庭。

中庭

なかにわ【中庭】
a courtyard.→英和

中庸

ちゅうよう【中庸(の徳)】
moderation.→英和
〜を得た moderate;→英和
reasonable.→英和
〜を守る be moderate <in everything> ;take the golden mean.

中庸

ちゅうよう 【中庸】
中国の哲学書。一巻。孔子の孫の子思の作と伝えられる。元来「礼記」の中の一編であるが,南宋の朱熹(シユキ)が取り出して四書の一つに加え,「中庸章句」という注釈書を作った。天と人間を結ぶ深奥な原理を説いたものとして,特に宋以後重視された。

中庸

ちゅうよう [0] 【中庸】 (名・形動)[文]ナリ
考え方・行動などが一つの立場に偏らず中正であること。過不足がなく,極端に走らないこと。また,そのさま。古来,洋の東西を問わず,重要な人間の徳目の一とされた。中道。「―を得る」「―にして過甚ならず/西国立志編(正直)」

中廃

ちゅうはい [0] 【中廃】 (名)スル
途中でやめること。「決して―すべからず/西国立志編(正直)」

中廊下

なかろうか [3] 【中廊下】
両側に部屋や住居が並んだ廊下。またそうした配置方法の住宅やアパートの形式。

中弁

なかのおおともい 【中弁】
⇒ちゅうべん(中弁)

中弁

ちゅうべん 【中弁】
律令制で,太政官(ダイジヨウカン)に属する弁官の一。大弁の次に位し,少弁の上位にあるもの。左右弁官局に各一名ずつ属す。なかのおおともい。

中弛み

なかだるみ [0] 【中弛み】 (名)スル
(1)途中で一時勢いの弱くなること。中途でだれること。「―した試合」
(2)上昇気配にある相場が一時とまって停滞すること。

中弛み

なかだるみ【中弛み(になる)】
(fall into) a slump.→英和

中形

ちゅうがた [0] 【中形・中型】
(1)形や規格が中ぐらいであること。「―のかばん」
(2)染め模様で,大紋(ダイモン)と小紋との中間の大きさの柄。多く,浴衣(ユカタ)に用いられたことから,浴衣地をもいう。

中彩色

ちゅうさいしき [3] 【中彩色】
極彩色と淡彩色との中間の彩色。

中御所

なかごしょ [3] 【中御所】
将軍家または大臣家以上の公卿で,隠居した者が一家に同時に数人いる場合,上御所(カミゴシヨ)に次ぐ者。
→上御所
→下御所

中御門

なかみかど 【中御門】
待賢(タイケン)門の異名。

中御門天皇

なかみかどてんのう 【中御門天皇】
(1701-1737) 第一一四代天皇(在位 1709-1735)。名は慶仁(ヤスヒト)。東山天皇第五皇子。

中心

なかご [2][0] 【中子・中心】
(1)入れ子に作った器物の,内部に入る方のもの。
(2)瓜(ウリ)などの実の内部の,種の入った軟らかい部分。
(3)(「茎」とも書く)刀剣の,柄(ツカ)の内部に入る部分。
→太刀
(4)葦の茎の内側の薄皮。
(5)中空の鋳物を作る際,内部に入れる鋳型。中型。
(6)鏃(ヤジリ)の篦(ノ)の中に入る部分。
(7)物の中心。しん。[名義抄]
(8)〔堂の中央に置くことから〕
斎宮の忌み詞で,仏。「経・仏など忌みて,―・染紙などいふ/徒然 24」

中心

ちゅうしん【中心】
the center;→英和
the core.→英和
…を〜として centering around <a thing> ;with <a person> as leader.〜をとる(失う) keep (lose) one's balance.‖中心街 downtown.中心気圧 the central pressure.中心人物 the leader;a central figure.中心地 the center.

中心

ちゅうしん [0] 【中心】
(1)まんなか。中央。「町の―」「市の―部」「先生を―に記念写真を撮る」
(2)物事が集中する所。また,物事の主要なところ・もの・人。「政治・文化の―」「話題の―」「文人を―とする会」
(3)〔数〕
 (ア)円周上・球面上のすべての点から等しい距離にある点。
 (イ)点対称図形の中心点。
(4)こころの内。心中(シンチユウ)。「―これを苦に病まぬ訳には行かなかつた/蒲団(花袋)」
(5)重心のこと。「―をとる」「―を失ってたおれる」

中心と周辺

ちゅうしんとしゅうへん [0][0] 【中心と周辺】
〔center and periphery〕
社会発展において全体を支配的に先導していく部分(中心)と,その逆の部分(周辺)のこと。周辺部の発展の遅れは,中心部による周辺部の収奪・支配によるものととらえられる。従属論や世界システム論で用いられる。

中心人物

ちゅうしんじんぶつ [5] 【中心人物】
ある事件や集団で,最も重要な位置にある人。

中心体

ちゅうしんたい [0] 【中心体】
有糸分裂の時,染色体の極移動機能に関係する細胞質構造。動物細胞,あるいはコケ植物や藻類の一部に見られる。互いに直交する二本の円筒状の細胞小器官である中心小体と,その周囲の比較的透明な部分とから成る。

中心力

ちゅうしんりょく [3] 【中心力】
質点に働く力の方向が常に一定点を通り,かつその一定点からの距離のみにより大きさが定まる力。また万有引力やクーロン力のように,二つの質点を結ぶ直線に沿って働く力をもいう。

中心噴火

ちゅうしんふんか [5] 【中心噴火】
火山体の中央にある火口からの噴火。また,火口を中心にして対称的な火山体をつくる噴火。
⇔割れ目噴火

中心地

ちゅうしんち [3] 【中心地】
(1)ある範囲の場所のまんなか。
(2)最も大きな影響力をもつ所。一番重要な場所。「おしゃれの―パリ」

中心差

ちゅうしんさ [3] 【中心差】
ある天体の周りを楕円軌道運動をしている天体の軌道経度と,同じ軌道を等角速度で公転するとした天体の軌道経度との差。月・太陽の運動にも含まれ,月の場合は振幅六・二九度,周期は一近点月(二七・五五四五五日)で,月の黄経運動の不等(遅速)のうち最大のもの。

中心柱

ちゅうしんちゅう [0][3] 【中心柱】
シダ植物および種子植物の,茎や根の内皮よりも内側の組織系。維管束とその間を埋める髄とから成る。維管束の配列により,真正中心柱・不斉中心柱などに分類される。

中心点

ちゅうしんてん [3] 【中心点】
(1)図形または物体の中心にあたる点。中心。
(2)物事の最も重要な箇所。「問題の―をはっきりさせる」

中心的

ちゅうしんてき [0] 【中心的】 (形動)
物事の中心であるさま。中心にいるさま。「金融界の―な人物」

中心示度

ちゅうしんしど [5] 【中心示度】
低気圧・高気圧の,中心における気圧の値。この値が,低気圧では低くなるほど,高気圧では高くなるほど,それぞれ発達していることになる。

中心線

ちゅうしんせん [0][3] 【中心線】
(1)二つの円または球の中心を通る直線。
(2)ある物の中心部(中央)を通る線。「身体の―」「道路の―」

中心街

ちゅうしんがい [3] 【中心街】
商店などが集まってにぎわい,その町の中心となっているところ。

中心角

ちゅうしんかく [3] 【中心角】
円の弧の両端と中心を結ぶ二本の半径がつくる角。

中心静脈栄養法

ちゅうしんじょうみゃくえいようほう [5][0] 【中心静脈栄養法】
鎖骨下や大腿部などの太い静脈に直接カテーテルを挿入し,栄養液を注入する方法。長期間腸から栄養が摂取できない時に用いる。高カロリー輸液法。

中心食

ちゅうしんしょく [3] 【中心食】
日食で,太陽の中心と月の中心がちょうど重なり合うこと。観測者が本影の中心にいる場合の,皆既食と金環食の称。

中性

ちゅうせい【中性(の)】
《文》the neuter gender (neuter);《化》neutrality (neutral).中性洗剤 ⇒洗剤.

中性

ちゅうせい [0] 【中性】
(1)中間の性質。
(2)性的特徴の現れ方が弱い男性あるいは女性。
(3)〔化〕 酸性も塩基性も示さないこと。水溶液では水素イオンと水酸化物イオンが等しい濃度で存在し,pH は七となる。
(4)全体として正の電荷も負の電荷も帯びていないこと。
(5)文法上の性の一。男性・女性に対するもの。
→性(4)
(6)「間性(カンセイ)」に同じ。

中性土壌

ちゅうせいどじょう [5] 【中性土壌】
水素イオン濃度 pH が七である土壌。

中性塩

ちゅうせいえん [3] 【中性塩】
(1)その水溶液が酸性でも塩基性でもない塩。塩化ナトリウムや硝酸カリウムなど,強酸と強アルカリとの中和によってできた塩は,一般に中性塩。
(2)正塩(セイエン)。

中性子

ちゅうせいし [3] 【中性子】
〔neutron〕
素粒子の一。記号 n ,中性,スピン 1/2,質量は陽子の質量より0.1パーセントほど大きく,平均寿命八八九秒でベータ崩壊する。バリオンに属し,陽子とともに原子核を構成して,核子と呼ばれる。ニュートロン。

中性子

ちゅうせいし【中性子】
《理》a neutron.→英和
中性子爆弾 a neutron bomb.

中性子回折

ちゅうせいしかいせつ [6] 【中性子回折】
〔neutron diffraction〕
中性子線が結晶によって回折を起こす現象。原子炉から発生する熱中性子などが用いられ,X 線回折では観測しにくい結晶中の水素原子の位置の確認や,結晶の磁気的構造を調べるのに用いる。

中性子星

ちゅうせいしせい [5] 【中性子星】
ほとんど中性子からなる星。直径は10キロメートル程度,1立方センチメートルの質量は一千万トン以上になる。超新星の爆発により大質量星の中心が圧縮されて生じたと考えられる。
→パルサー

中性子爆弾

ちゅうせいしばくだん [6] 【中性子爆弾】
中性子線の放射を強くして人間・生物の殺傷のみを目的とする小型の水素爆弾。

中性岩

ちゅうせいがん [3] 【中性岩】
火成岩のうち,酸性岩と塩基性岩との中間的な岩石の総称。二酸化ケイ素を52〜66パーセント含む。安山岩・閃緑(センリヨク)岩など。

中性微子

ちゅうせいびし [5] 【中性微子】
⇒ニュートリノ

中性洗剤

ちゅうせいせんざい [5] 【中性洗剤】
塩基性を示す通常の石鹸に対して,水中で加水分解せず中性を示す洗剤。普通は,合成洗剤をいう。ソープレス-ソープ。
→合成洗剤

中性紙

ちゅうせいし [3] 【中性紙】
インクのにじみ防止に炭酸カルシウムなど中性の材料を用いた洋紙。長期の保存が可能。
→酸性紙

中性肥料

ちゅうせいひりょう [5] 【中性肥料】
肥料が吸収されたのち,土壌に化学的な影響が残らない肥料。硝安・尿素など。

中性脂肪

ちゅうせいしぼう [5] 【中性脂肪】
加水分解するとグリセリン一分子と脂肪酸一〜三分子を生じる脂質。動物では脂肪組織として皮下や臓器の表面などに存在し,植物では主として種子に蓄積する。生体のエネルギーの貯蔵源。単純脂質に属する。

中性花

ちゅうせいか [3] 【中性花】
雄しべ・雌しべが退化し,種子を生じなくなっている花。ガクアジサイの装飾花など。不実花。無性花。

中情

ちゅうじょう [0] 【中情】
心のうち。心中。内心。

中戸

なかど [2] 【中戸】
(1)邸内または家屋の内部に設けた,中仕切りの戸。
(2)商家で,店の土間と,奥の台所の土間または中庭との境の戸。「這ふ��―の沓脱(クツヌギ)より忍ばせて縁の下屋にそつと入れ/浄瑠璃・曾根崎心中」

中戸

ちゅうこ [1] 【中戸】
(1)律令制で,四等戸(大戸・上戸・中戸・下戸)の第三。一戸に正丁(セイテイ)が四人または五人いる戸。
(2)〔「ちゅうご」とも〕
中ぐらいに酒を飲める人。「推した推した。―といふらん/咄本・醒睡笑」

中扉

なかとびら [3] 【中扉】
一冊の本が,数編から成る場合やいくつかの標題をもつ場合に,それぞれに付ける扉。

中手

なかて [3] 【中手・中稲】
(1)稲の品種で,早稲(ワセ)と晩稲(オクテ)との間であるもの。《中稲》 [季]秋。
(2)農作物・果物などで,早生(ワセ)と晩生(オクテ)の中間のもの。

中手

なかで [0] 【中手・点】
〔「なかて」とも〕
(1)囲碁で,敵の地の中に打って眼形を奪う手。多く自分の石が取られてできた相手の地の中に打ち込み,三目中手・四目中手・五目中手などでは,打ち込まれた側の石が死ぬ。
(2)両者の間に割ってはいること。また,その人。「遣手揚屋のかか走り出て意見をいたし,扱ひをかけて―をおろす/仮名草子・東海道名所記」

中手骨

ちゅうしゅこつ [3] 【中手骨】
手根骨と指骨との間にある五本の管状骨。てのひらの指の骨根を構成する。

中払ひ

なかばらい 【中払ひ】
江戸時代,盆と暮れとの中間,一〇月末にする支払い。「大分の用なれば―の間に合ふやうに帰るは不定/浄瑠璃・天の網島(下)」

中折

なかおれ【中折(帽)】
a soft[felt]hat.

中折り

なかおり [0] 【中折り】
(1)中ほどから半分に折ること。
(2)「中折り紙」に同じ。「奉書五枚―半帖封じ紙三牧/浮世草子・諸艶大鑑 4」
(3)表付きで,台の中央から折り曲げられる駒下駄。「―の下駄をがた����と/滑稽本・浮世風呂 2」

中折り紙

なかおりがみ [4] 【中折り紙】
(1)真ん中で二つに折った紙。
(2)半紙の一種。二つに折って懐中に入れておき,鼻紙などに用いる粗末なもの。中折り。

中折れ

なかおれ [0] 【中折れ】 (名)スル
(1)真ん中で折れたり,くぼんだりしていること。
(2)物事が途中で中止になること。
(3)「中折れ帽子(ボウシ)」の略。

中折れ帽子

なかおれぼうし [5] 【中折(れ)帽子】
男子用帽子の一。フェルト製で,頂の中央をくぼませてかぶる。中折れ帽。中折れ。ソフト。

中折帽子

なかおれぼうし [5] 【中折(れ)帽子】
男子用帽子の一。フェルト製で,頂の中央をくぼませてかぶる。中折れ帽。中折れ。ソフト。

中抜き

なかぬき [4][0] 【中抜き】 (名)スル
(1)中の物を抜き取ること。
(2)中間を省略すること。
(3)「中抜き草履(ゾウリ)」の略。「―の細緒をはき/浮世草子・一代男 7」

中抜き大根

なかぬきだいこん [5] 【中抜き大根】
一度めの間引きがすんだのち,再び間引いた大根。うろぬき大根。おろぬき大根。

中抜き草履

なかぬきぞうり [5] 【中抜き草履】
表は藁(ワラ)すべで作った草履。すべぞうり。中抜き。「琥珀(コハク)縞の袴(ハカマ),―をはき/洒落本・遊子方言」

中押し

ちゅうおし [0] 【中押し】
囲碁で,勝負の途中で勝ち負けがはっきりし,一方が負けを認めること。また,一方的に勝つこと。なかおし。

中押し

なかおし 【中押し】
⇒ちゅうおし(中押)

中括り

ちゅうぐくり [3] 【中括り】
(1)固くもゆるくもなく,くくること。なかぐくり。
(2)大まかな見積もりをすること。ざっとした計算をすること。「気のどくがるを,―に割り付けて/浮世草子・好色産毛」
(3)大ざっぱに考えること。適当にあしらうこと。「高が知れてあると―にくくつて/浮世草子・禁短気」

中括弧

ちゅうかっこ [3] 【中括弧】
文章や数式を表記するために用いる括弧の一種。{ }の形のもの。

中指

なかゆび【中指】
the middle finger.

中指

なかゆび [2] 【中指】
五本の指の真ん中の指。たかだかゆび。なかのゆび。ちゅうし。

中指

ちゅうし [1] 【中指】
なかゆび。

中振袖

ちゅうふりそで [3] 【中振袖】
約75センチメートルから1メートルほどの袖丈の振袖。ちゅうふり。
→大振袖

中挿

なかざし [0][4] 【中差・中挿】
(1)婦人の髷(マゲ)を結い止め,固定させるための用具。笄(コウガイ)。
(2)箙(エビラ)の中にさした矢で,表にさす上差(ウワザシ)に対していう。戦闘に最も大切な征矢(ソヤ)を中差とし,上差には狩股(カリマタ)を使用した。

中捻り

ちゅうびねり 【中捻り】
婦人が腰を少しひねるようにして,しなをつくって歩くこと。遊女の歩き方。「ぬき足―の歩き姿/浮世草子・五人女 3」

中支

ちゅうし [1] 【中支】
中国大陸の中部地方。華中。

中教審

ちゅうきょうしん 【中教審】
「中央教育審議会」の略。

中散大夫

ちゅうさんたいふ 【中散大夫】
正五位上の唐名。

中敷

なかじき [0] 【中敷】
中に敷くこと。また,そのもの。

中敷居

なかじきい [3] 【中敷居】
押し入れなどで,襖(フスマ)を上下別々に入れる場合,中間に設ける敷居。両面に溝があり,敷居と鴨居を兼ねる。ちゅうじきい。

中文

ちゅうぶん [0] 【中文】
(1)中国語で書かれた文章。
(2)「中国文学」「中国文学科」の略。

中断

ちゅうだん [0] 【中断】 (名)スル
(1)続いている物を,途中で(一時)たちきること。また,一時とだえること。「審議を―する」
(2)〔法〕 一定の事由が生じたため,それまでの効力が失われること。「時効の―」
(3)まんなかで切ること。また,まんなかで切れること。「九州を―して其北部から工業を除けば/野分(漱石)」

中断

ちゅうだん【中断】
(an) interruption.〜させる interrupt;→英和
discontinue.→英和

中新世

ちゅうしんせい [3] 【中新世】
地質時代の新生代新第三紀を二分した時の古い方の時代。今から約二四〇〇万年前から五一〇万年前までの期間。

中日

なかび [2] 【中日】
一定の期間の真ん中にあたる日。特に芝居や相撲の興行期間の,真ん中にあたる日。

中日

ちゅうにち【中日】
(1) the day of the equinox (彼岸の).→英和
(2) Sino-Japanese <relations> .

中日

ちゅうにち [1] 【中日】
□一□
(1)一定の期間のまんなかの日。
(2)〔仏〕 彼岸七日間のまんなかの日。すなわち,春分・秋分の日。「お彼岸の―」
□二□中国と日本。「―貿易」

中日和

なかびより [3] 【中日和】
〔「なかひより」とも〕
(1)降り続いている雨が一時やんだときの晴れ間。
(2)「中直り」に同じ。

中日新聞

ちゅうにちしんぶん 【中日新聞】
中部地方の日刊新聞。1942年(昭和17),名古屋の二大新聞が合併し「中部日本新聞」として発足。65年から現紙名。
→東京新聞

中旬

ちゅうじゅん [0] 【中旬】
月の中の一〇日間。一一日から二〇日まで。
→上旬
→下旬

中旬

ちゅうじゅん【中旬(に)】
(in,about) the middle <of January> .→英和

中昔

ちゅうむかし [3] 【中昔】
「なかむかし(中昔)」に同じ。

中昔

なかむかし 【中昔】
大昔と今との中間。あまり古くない昔。中古。「先大昔,―,当世やうとて三段あるが,どれを習ひたいぞ/狂言・音曲聟」

中暑

ちゅうしょ [1] 【中暑】
あつさあたり。暑気あたり。[季]夏。

中書

ちゅうしょ 【中書】
(1)中国の漢代の官名。宮廷の文書・詔勅などをつかさどる。
(2)中務(ナカツカサ)省の唐名。

中書令

ちゅうしょれい 【中書令】
中務省の長官の唐名。

中書格

ちゅうしょかく 【中書格】
詔勅や宮殿の扁額などに用いられた楷書の書体。

中書王

ちゅうしょおう 【中書王】
中務卿(中務省の長官)に任ぜられた親王の称。前中書王(兼明親王)・後中書王(具平親王)が有名。

中書省

ちゅうしょしょう [3] 【中書省】
(1)中国の中央官庁名。三国時代の魏(ギ)に始まり,唐代に三省の一として制度的に確立。詔勅の立案起草をつかさどった。元では最高行政機関。明初に廃された。
(2)中務省の唐名。

中有

ちゅうう [1] 【中有】
〔仏〕 四有(シウ)の一。人の死後,次の生を受けるまでの間の状態。また,その期間。日本では四九日とする。中陰。

中有の旅

ちゅううのたび 【中有の旅】
中有に迷っていること。冥途(メイド)の旅。「―の有様,心ぼそきやうなと云て/十訓 1」

中有の道

ちゅううのみち 【中有の道】
中有の旅でたどる道。「相伴ふ者無て―に迷ふ覧/太平記 6」

中朝

ちゅうちょう [0] 【中朝】
(1)〔「中」は禁中の意〕
朝廷。
(2)〔世界の中央に位置する朝廷の意〕
日本の朝廷の美称。
(3)中世。中古。

中朝事実

ちゅうちょうじじつ チユウテウ― 【中朝事実】
歴史書。二巻。山鹿素行著。1669年成立。素行が赤穂配流中の著作。古学の立場から皇統を論じ,政治の理想が古代において実現されていたことを漢文体で述べたもの。

中期

ちゅうき【中期】
the middle <of an era> .→英和

中期

ちゅうき [1] 【中期】
(1)一区切りの時期の中ごろ。中間の時期。「平安時代の―」
(2)長期と短期との中ほどの長さの期間。
(3)「中限(ナカギリ)」に同じ。

中期債

ちゅうきさい [3] 【中期債】
一般に償還期限が二〜五年程度の債券。利付金融債・中期国債など。
→短期債
→長期債

中期国債

ちゅうきこくさい [4] 【中期国債】
償還期間一年以上の長期国債のうち,償還期間が五年以内のもの。割引債(五年物)と利付債(四年・三年・二年物)がある。

中期国債ファンド

ちゅうきこくさいファンド [1][5] 【中期国債―】
中期国債を中心に運用される公社債投資信託。短期資金の運用に適している。中国(チユウコク)ファンド。

中期循環

ちゅうきじゅんかん [4] 【中期循環】
⇒ジュグラー循環

中本

ちゅうぼん [0] 【中本】
〔「ちゅうほん」とも〕
(1)和本の大きさの一。美濃判の半分,すなわち美濃紙四つ折りの大きさの本。半紙本と小本の中間の大きさ。
(2)〔その判型から〕
滑稽本・人情本のこと。

中杉原

ちゅうすぎはら [3] 【中杉原】
杉原紙の中判のもの。中杉。なかすぎはら。

中村

なかむら 【中村】
高知県南西部,四万十(シマント)川下流域にある市。中世以降,土佐国西部の中心。イグサ・ナシ・パルプ材などの農林産物の集散地。

中村

なかむら 【中村】
姓氏の一。

中村不折

なかむらふせつ 【中村不折】
(1866-1943) 洋画家・書家。江戸生まれ。本名,鈼太郎。フランスに留学し,ジャン=ポール=ローランスに師事。帰国後は太平洋画会の代表作家として活躍。代表作「春の渡し」など。また,六朝書道もよくし,書道博物館を創設。

中村仲蔵

なかむらなかぞう 【中村仲蔵】
(初世)(1736-1790) 江戸中期の歌舞伎俳優。俳名,秀鶴。屋号,栄屋。時代物に長じ,忠臣蔵五段目の定九郎などに新演出を試みた。舞踊志賀山流の中興の祖。著「月雪花寝物語」「秀鶴日記」など。

中村光夫

なかむらみつお 【中村光夫】
(1911-1988) 文芸評論家・小説家。東京生まれ。本名,木庭一郎。東大卒。西欧文学を範型として日本近代文学のゆがみを批判,文明批評的小説も執筆。評論「風俗小説論」「二葉亭四迷伝」,小説「わが性の白書」など。

中村勘三郎

なかむらかんざぶろう 【中村勘三郎】
歌舞伎俳優。
(1)(初世)(1598-1658) 京都の人。1624年江戸中橋南地に猿若座(のち中村座)をひらき,江戸歌舞伎の祖といわれる。屋号,柏屋。
(2)(一七世)(1909-1988) 三世中村歌六の四男。屋号,中村屋。初世中村吉右衛門の弟。六代目菊五郎の女婿。岳父の芸風をしたい,世話物に独特な愛嬌(アイキヨウ)をもつ演技を見せ人気が高かった。

中村半次郎

なかむらはんじろう 【中村半次郎】
⇒桐野利秋(キリノトシアキ)

中村吉右衛門

なかむらきちえもん 【中村吉右衛門】
(初世)(1886-1954) 明治から昭和期の歌舞伎俳優。屋号,播磨屋。東京生まれ。三世中村歌六の長男。口跡にすぐれた。立ち役,特に時代物に古格の演技を見せ,六世尾上菊五郎と菊吉時代を現出した。

中村吉蔵

なかむらきちぞう 【中村吉蔵】
(1877-1941) 劇作家・演劇学者。島根県生まれ。欧米に留学し,近代劇の影響を受けて帰国,新社会劇を発表。芸術座に参加,母校早大で演劇史を講じた。代表作「井伊大老の死」「獅子に喰われる女」「日本戯曲技巧論」

中村大尉事件

なかむらたいいじけん 【中村大尉事件】
1931年(昭和6)6月,中国東北部奥地を調査中の中村震太郎大尉が中国軍に殺害された事件。中国への敵対感情があおられ,満州事変の導火線となった。

中村学園大学

なかむらがくえんだいがく 【中村学園大学】
私立大学の一。1954年(昭和29)創立の福岡高等栄養学校を源とし,65年設立。本部は福岡市城南区。

中村富十郎

なかむらとみじゅうろう 【中村富十郎】
(初世)(1719-1786) 江戸中期の歌舞伎俳優。屋号,天王寺屋。初世芳沢あやめの三男。当時最高位の女方で,かつ舞踊の名手。「京鹿子娘道成寺」の初演者。

中村岳陵

なかむらがくりょう 【中村岳陵】
(1890-1969) 日本画家。静岡県生まれ。本名,恒吉。伝統的な日本画の技法に西洋画の近代的感覚を盛りこんだ斬新な画風を築いた。

中村座

なかむらざ 【中村座】
1624年,中村(猿若)勘三郎が江戸中橋南地に開場した江戸最初の歌舞伎劇場。江戸三座の一。初め猿若座といったが,51年堺町に移転し中村座と改称した。1893年(明治26)廃座。

中村彝

なかむらつね 【中村彝】
(1887-1924) 洋画家。水戸生まれ。太平洋画会で中村不折・満谷国四郎に師事。レンブラント・ルノアールに私淑,肖像画を主に描いた。代表作「エロシェンコ氏の像」

中村惕斎

なかむらてきさい 【中村惕斎】
(1629-1702) 江戸前期の儒学者・本草学者。名は之欽,字(アザナ)は敬甫,通称仲二郎。独学で朱子学をきわめ,百科全書的な動植物図鑑「訓蒙図彙」を著した。

中村憲吉

なかむらけんきち 【中村憲吉】
(1889-1934) 歌人。広島県生まれ。東大卒。伊藤左千夫に師事,「アララギ」同人。はじめ近代的な官能感覚の調べを示したが,郷里に帰住後,写実的で繊細な歌風を示した。歌集「馬鈴薯の花」(島木赤彦との合著)「林泉集」「しがらみ」「軽雷集」など。

中村星湖

なかむらせいこ 【中村星湖】
(1884-1974) 小説家。山梨県生まれ。本名,将為。早大卒。自然主義的な人間記録をめざし,平凡な人生の確執を地方色豊かな自然とともに描いた。「少年行」,短編集「半生」など。

中村歌右衛門

なかむらうたえもん 【中村歌右衛門】
歌舞伎俳優。屋号は三世まで加賀屋,四世から成駒屋。
(1)(初世)(1714-1791) 金沢の医師の子。安永・天明期(1772-1789)に京坂で活躍。実悪を得意芸とした。
(2)(三世)(1778-1838) 初世の子。俳名,梅玉・芝翫(シカン)。文化・文政期(1804-1830)の代表的名優。立ち役・女方,時代物・世話物,すべての役に傑出した。
(3)(四世)(1798-1852) 三世の門人。俳名,翫雀。三世の芸風を継承し,すべての役をこなし,「兼(カネ)る役者」と称された。
(4)(五世)(1865-1940) 四世芝翫の養子。大正から昭和にかけて活躍した女方。容貌と品位を兼ね備え,「桐一葉」などの新史劇に新境地を開いた。

中村正直

なかむらまさなお 【中村正直】
(1832-1891) 教育家・啓蒙思想家。江戸の人。号は敬宇。昌平坂学問所に学び,のちイギリスに留学。私塾同人社を営み,また明六社の結成に参加。多くの訳書のうちスマイルズの「西国立志編」,ミルの「自由之理」は民権思想形成に大きな影響を与えた。

中村武羅夫

なかむらむらお 【中村武羅夫】
(1886-1949) 小説家。北海道生まれ。雑誌「新潮」の編集長。また,同人誌「不同調」を主宰。通俗小説「人生」「地霊」,評論「誰だ?花園を荒す者は!」など。

中村汀女

なかむらていじょ 【中村汀女】
(1900-1988) 俳人。熊本生まれ。本名,破魔子。「ホトトギス」の女流俳人として,日常生活を柔軟な詩情を込めて表現した。句集「春雪」「花影」など。

中村流

なかむらりゅう 【中村流】
日本舞踊の流派。
(1)三世中村歌右衛門を流祖とする流派。芝翫(シカン)派。
(2)江戸歌舞伎の振付師中村弥八に始まる流派。弥八・虎治派。
(3)中村富十郎を祖とする流派。中村流本伝。
(4)初世中村勘三郎を祖とする流派。

中村白葉

なかむらはくよう 【中村白葉】
(1890-1974) ロシア文学者。兵庫県生まれ。東京外語学校卒。「露西亜文学」を発刊。「罪と罰」を初めて原典から翻訳,以後チェーホフ・トルストイなどを翻訳した。

中村精男

なかむらきよお 【中村精男】
(1855-1930) 気象学者。山口県生まれ。中央気象台長。気象事業の整備や科学的な気象学の育成に尽力。東京物理講習所(のちの東京物理学校)設立に携わり,理科教育にも貢献。

中村翫右衛門

なかむらかんえもん 【中村翫右衛門】
(三世)(1901-1982) 歌舞伎俳優。屋号,成駒屋。1931年(昭和6)河原崎長十郎とともに「前進座」を創立。

中村草田男

なかむらくさたお 【中村草田男】
(1901-1983) 俳人。中国アモイ生まれ。本名,清一郎。ホトトギス同人。人間探求派として知られ,「万緑」を創刊,主宰。句集「長子」「火の島」「万緑」「銀河依然」ほか。

中村鴈治郎

なかむらがんじろう 【中村鴈治郎】
歌舞伎俳優。屋号,成駒屋。
(1)(初世)(1860-1935) 明治から昭和期に活躍。大阪の人。三世中村翫雀の子。容貌・風姿にすぐれ,上方和事に長じた。
(2)(二世)(1902-1983) 初世の二男。初世の芸風を継ぎ,上方和事にすぐれ,また女方にも長じた。

中杓鷸

ちゅうしゃくしぎ [5] 【中杓鷸】
チドリ目シギ科の鳥。全長40センチメートルほど。体全体が暗色の縞(シマ)のある茶色。くちばしは長く,弓なりに下方へ曲がる。北アメリカ・ユーラシアで繁殖。日本には春秋に旅鳥として渡来。
→鴫(シギ)

中条

ちゅうじょう チユウデウ 【中条】
「中条流{(1)}」の略。また中条流の医者。「―はむごつたらしい蔵をたて/柳多留 3」

中条

なかじょう ナカデウ 【中条】
新潟県北部,北蒲原(カンバラ)郡の町。日本海に臨み,天然ガスによる化学工業が活発。

中条流

ちゅうじょうりゅう チユウデウリウ 【中条流】
(1)豊臣秀吉の家臣中条帯刀(タテワキ)を祖とする産科・小児科の医術の流派。江戸時代に至り,堕胎を業とする者が中条流の看板を掲げ,堕胎医の別名ともなった。
(2)鎌倉末期から室町時代にかけての兵法家,中条兵庫助長秀を祖とする剣術の一派。

中東

ちゅうとう 【中東】
〔Middle East〕
西アジアとアフリカ北東部の地域の総称。イラン・イラク・サウジアラビア・トルコ・イスラエル・エジプトなどが含まれる。ヨーロッパから見た名称で,極東と近東の間の地域。二〇世紀初めまではインド半島・イラン・アフガニスタンなどの総称として用いられた。中近東。
→極東
→近東

中東

ちゅうとう【中東】
the Mid(dle) East.

中東戦争

ちゅうとうせんそう 【中東戦争】
1948年のイスラエル建国を契機とする,イスラエルとアラブ諸国との一連の戦争。大規模戦闘は第一次(48年),第二次(56年),第三次(67年),第四次(73年)がある。

中板

なかいた [0] 【中板】
茶室で,客畳と点前(テマエ)畳との間に入れる板。幅一尺四寸(約42センチメートル),長さ一間(約182センチメートル)。これのある茶室を中板席という。

中林

なかばやし 【中林】
姓氏の一。

中林梧竹

なかばやしごちく 【中林梧竹】
(1827-1913) 書家。佐賀の人。名は隆経,通称彦四郎。六朝の書法を探究,多数の碑拓と新書風をもたらした。書壇への影響力は大きく,書には独特の風格があり,「梧竹堂書話」の著でも知られる。

中林竹洞

なかばやしちくどう 【中林竹洞】
(1776-1853) 江戸後期の文人画家。名は成昌,字(アザナ)は伯明。名古屋の人。医家に生まれ,京で南画を研究し,山水画に秀でる。著「竹洞画論」

中果皮

ちゅうかひ [3] 【中果皮】
果皮の中層。モモなど核果の場合は水分に富み,厚い層をなして果肉となる。

中枢

ちゅうすう【中枢】
the center.→英和
〜的 central;→英和
leading.→英和
‖中枢神経 the central nerves.

中枢

ちゅうすう [0] 【中枢】
〔「枢」は「くるる」のこと。戸の開閉に重要なところ〕
(1)中心となる重要な所。「政治の―」
(2)「中枢神経系」に同じ。「運動―をやられる」

中枢性

ちゅうすうせい [0] 【中枢性】
末梢性に対する語。神経系では脳や脊髄,循環器系では心臓に関連することがらをいう。「―麻痺(マヒ)」

中枢神経系

ちゅうすうしんけいけい [0] 【中枢神経系】
神経系の形態上・機能上の中心部。ニューロンが密集し,身体各部の機能を統率している。脊椎動物では脳と脊髄,無脊椎動物では神経節がこれにあたる。神経中枢。
⇔末梢(マツシヨウ)神経系

中枢院

ちゅうすういん [3] 【中枢院】
(1)朝鮮,李朝時代の官庁名。出納・軍制・警備などのことをつかさどった。高麗(コウライ)の制度を踏襲したもの。
(2)旧朝鮮総督府の官制で,総督の諮詢(シジユン)機関。

中柱

なかばしら [3] 【中柱】
(1)茶室の柱の一。台目切(ダイメギリ)・向切(ムコウギリ)の茶室に用いられ,炉の隅あるいは点前座(テマエザ)と客座の境に立てられるもの。台目柱。ゆがみばしら。
(2)建物の内部にある柱。

中核

ちゅうかく [0] 【中核】
物事の中心となる重要な部分。核心。「組織の―」

中核

ちゅうかく【中核】
the kernel;→英和
the core.→英和

中核市

ちゅうかくし [4][3] 【中核市】
指定都市に準じた事務や権限が都道府県から委譲されることが認められている市。1994年(平成6)改正の地方自治法により,人口・面積などの要件が定められている。

中核農家

ちゅうかくのうか [5] 【中核農家】
六〇歳未満で年間一五〇日以上農業に従事する男子農業専従者がいる農家。

中根

ちゅうこん [0] 【中根】
〔仏〕 仏道修行の素質・能力が,中ぐらいのもの。中機根。中機。
→上根
→下根

中根

なかね 【中根】
姓氏の一。

中根元圭

なかねげんけい 【中根元圭】
(1662-1733) 江戸中期の学者。近江国の生まれ。名は璋,通称丈右衛門,号は白山など。元圭は字(アザナ)。暦学・算学・漢学などに通じ,徳川吉宗の命により伊豆下田で地球から太陽・月までの距離を測定。「暦算全書」などの翻訳もある。

中根淑

なかねきよし 【中根淑】
(1839-1913) 漢学者・史家。江戸の人。本姓は曾根。号,香亭。西洋文法にならった「日本文典」の著のほか「兵要日本地理小誌」を編んだ。

中根雪江

なかねゆきえ 【中根雪江】
(1807-1877) 幕末の福井藩士。名は師質。通称,靭負。松平慶永(ヨシナガ)の片腕として,一橋慶喜の擁立,公武合体運動に奔走。維新政府では参与などをつとめたが,まもなく帰郷。著「昨夢紀事」「再夢紀事」「戊辰(ボシン)日記」などは明治維新の重要資料。

中棚

なかだな 【中店・中棚】
歳の市に町の通りの中央に仮設した店。なかみせ。「町すじに―を出して商ひにいとまなく/浮世草子・胸算用 5」

中棹

ちゅうざお [0] 【中棹】
三味線で,棹の太さと胴の大きさが中程度のもの。種類が多く,義太夫節を除く各種浄瑠璃や地歌などで各様のものを用いる。
→太棹(フトザオ)
→細棹

中椀

なかわん [2] 【中椀】
親椀に次ぐ大きさの椀。汁物を入れるのに用いる。

中概念

ちゅうがいねん [3] 【中概念】
〔論〕 定言的三段論法において,大前提・小前提の両方に含まれ,両者を関係づける概念。媒概念。媒名辞。中名辞。

中標津

なかしべつ 【中標津】
北海道東部,根室支庁標津郡の町。酪農が中心。中標津空港がある。

中橋

なかはし 【中橋】
姓氏の一。

中橋徳五郎

なかはしとくごろう 【中橋徳五郎】
(1861-1934) 実業家・政治家。石川県生まれ。官吏を経て大阪商船会社社長に就任。その後,衆議院議員。文相・商工相・内相を歴任。

中橋狩野

なかばしかのう 【中橋狩野】
江戸狩野四家の一。狩野派の宗家。

中機

ちゅうき [1] 【中機】
〔仏〕「中根(チユウコン)」に同じ。

中次

なかつぎ [0][4] 【中継(ぎ)・中次】 (名)スル
(1)双方の間に立って事物を取り次ぐこと。「―商」
(2)途中で引き継ぎ,あとの者に渡すこと。「―の投手」
(3)竿(サオ)状の物を中途で継ぎ合わすこと。また,その継ぎ目の部分。「―の尺八」
(4)昔,幼年の相続者が成長するまでの間,他の人が家督を継いだこと。「―養子」
(5)茶入れの一種。蓋(フタ)と身の長さが同じで,中央で合うようにしたもの。

中欧

ちゅうおう [0] 【中欧】
中部ヨーロッパ。中部欧州。

中欧

ちゅうおう【中欧】
Central Europe.

中止

ちゅうし [0] 【中止】 (名)スル
物事を途中で止めること。「会議を―する」「予定が―になる」

中止する

ちゅうし【中止する】
stop <doing> ;→英和
give up <doing,one's attempt> .〜になる be called off (試合・争議・会合などが);be rained out (雨で);be canceled;be broken off (契約などが);be suspended (行事などが).

中止形

ちゅうしけい [0] 【中止形】
用言の連用形で,中止法として用いられる形。

中止未遂

ちゅうしみすい [4] 【中止未遂】
犯人が自己の意思により犯罪の完成をやめ,犯罪が未遂に終わること。
→障害未遂

中止権

ちゅうしけん [3] 【中止権】
内閣総理大臣が行政各部の処分や命令を中止させる権限。

中止法

ちゅうしほう [0] 【中止法】
用言の連用形の用法の一。文をいったん中止し,また次に続ける言い方。「日が沈み,月が昇る」「空は青く,水は清い」などの「沈み」「青く」の類。

中止犯

ちゅうしはん [3] 【中止犯】
未遂犯の一形態。犯罪を実行に移した者が,結果が発生する前に,自分の意思でその行為を止め,または結果の発生を防止すること。

中正

ちゅうせい [0] 【中正】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
特定の考え・立場に偏ることなく正しい・こと(さま)。「―を欠く」「―な意見」
■二■ (名)
「中正官」に同じ。
[派生] ――さ(名)

中正な

ちゅうせい【中正な】
fair;→英和
impartial;→英和
unbiased.

中正官

ちゅうせいかん [3] 【中正官】
中国,魏に始まった九品(キユウヒン)中正法により,人物の推薦のために地方の郡ごとに設けた官職。中正。

中正面

なかじょうめん [3] 【中正面】
能舞台の見所(ケンシヨ)(観客席)の一部。正面と脇正面(ワキジヨウメン)にはさまれた間の席。

中段

ちゅうだん [0] 【中段】
(1)いくつかの段に分かれているもののまんなかの段。また,中ほどの段。
(2)初めと終わりの中間の段階。
(3)階段の中ごろ。
(4)剣道などで,上段・下段の構えに対し,刀の切っ先を相手の目に向けて構える構え方。正眼。
(5)旧暦の暦の,三段に分かれた中の段に書かれている十二直(ジユウニチヨク)をいう。毎日の干支(エト)の下に記し,その吉凶を定めた。
→十二直
(6)〔「中段の間(マ)」の略〕
書院造りで,上段の間より一段低く造った間。

中段

ちゅうだん【中段】
the landing (階段の);→英和
a middle berth (寝台車の).

中殿

ちゅうでん [0] 【中殿】
(1)清涼殿の別名。
(2)神社建築において,拝殿と本殿との間にある社殿。相(アイ)の間。

中毒

ちゅうどく [1] 【中毒】 (名)スル
(1)物質の毒性により機能障害を起こすこと。食中毒・薬物中毒・細菌中毒などがある。
(2)周囲の状況などになれて,感覚などが麻痺(マヒ)してしまうこと。「君がウエルテルは散三(サンザ)聞かされて―しておる/社会百面相(魯庵)」

中毒

ちゅうどく【中毒】
poisoning;→英和
<話> <work-> aholic (人).〜する[人が主語]be poisoned <by> ;[物が主語]disagree <with one> .→英和
‖中毒者 an addict.中毒症状 toxic symptoms.アルコール中毒 ⇒アルコール.食(ガス)中毒 food (gas) poisoning.

中毒疹

ちゅうどくしん [4][3] 【中毒疹】
体外性の物質あるいは体内で産生された中毒物質が原因となって現れる発疹。薬剤や食物によるものが多く,また代謝異常や妊娠・感染症・腫瘍などによっても現れる。
→薬疹

中毒量

ちゅうどくりょう [4] 【中毒量】
中毒症状を起こす薬物の最少量。

中気

ちゅうき【中気】
⇒中風.

中気

ちゅうき 【中気】
(1) [0]
脳卒中の通称。中風(チユウフウ)。
(2) [1]
二十四節気のうち,第二,第四,第六,……,第二四番目という各月の後半にくる節気。すなわち,大寒・雨水・春分・穀雨・小満・夏至・大暑・処暑・秋分・霜降・小雪・冬至の称。中ともいう。
→二十四節気
→節(6)

中気病み

ちゅうきやみ [0] 【中気病み】
中風にかかって身体の不自由な人。

中水道

ちゅうすいどう [3] 【中水道】
雨水や炊事・風呂の排水を浄化処理し,別の管で水洗便所・散水などの雑用に再利用する水道。上水道・工業用水道・下水道に対していう。雑用水道。

中江

なかえ 【中江】
姓氏の一。

中江丑吉

なかえうしきち 【中江丑吉】
(1889-1942) 中国学者。大阪生まれ。兆民の長男。東大卒。北京在住約30年,中国政治思想史などを研究。著「中国古代政治思想」

中江兆民

なかえちょうみん 【中江兆民】
(1847-1901) 思想家。高知県生まれ。名は篤介。フランスに留学し帰国後仏学塾を開く。西園寺公望らと「東洋自由新聞」を創刊し主筆として自由民権論を唱えた。また,自由党の「自由新聞」,大阪の「東雲(シノノメ)新聞」などで民主主義思想の啓蒙と明治政府への攻撃を行なった。訳著「民約訳解」,著「三酔人経綸問答」「一年有半」など。

中江藤樹

なかえとうじゅ 【中江藤樹】
(1608-1648) 江戸初期の儒者。近江の人。名は原,字(アザナ)は惟命(コレナガ),通称与右衛門。伊予国大洲藩に仕えたが,のち帰郷。初め朱子学を信奉,孝の徳目を重んじ「翁問答」を著す。晩年,王陽明の著書に接し,我が国陽明学の祖となる。村民を教化し徳行をもって聞こえ,近江聖人と称された。門下に熊沢蕃山がいる。

中汲み

なかくみ [0] 【中汲み】
濁酒(ドブロク)を沈殿させた上澄みで,半ば澄み半ば濁った酒。なかずみ。

中沢

なかざわ ナカザハ 【中沢】
姓氏の一。

中沢臨川

なかざわりんせん ナカザハ― 【中沢臨川】
(1878-1920) 文芸評論家。長野県生まれ。本名,重雄。東大卒。文明史的観点から,西欧自然主義やプラグマティズムなどを解説・紹介。著「旧き文明より新しき文明へ」「正義と自由」など。

中沢道二

なかざわどうに ナカザハダウニ 【中沢道二】
(1725-1803) 江戸後期の心学者。通称,亀屋久兵衛。京都の織職であったが手島堵庵に入門,江戸に出て参前舎を開き,また各地に遊説して心学布教につとめた。著「道二翁道話」など。

中河

なかがわ ナカガハ 【中河】
姓氏の一。

中河与一

なかがわよいち ナカガハ― 【中河与一】
(1897-1994) 小説家。香川県生まれ。早大中退。新感覚派のモダニズム文学から出発。青年の人妻への純愛を抒情的に描く「天の夕顔」が代表作。

中油

ちゅうゆ [0] 【中油】
コールタールの分留成分。沸点摂氏一七〇〜二四〇度。原料のコールタールの約10パーセントを占める。ナフタレン・フェノール・クレゾールなどを含む。

中波

ちゅうは [1] 【中波】
慣用的な電波区分で,波長100〜1000メートル(周波数300〜3000キロヘルツ)の電波。AM ラジオ放送や海上業務に用いる。

中波

ちゅうは【中波】
[無線の]a medium wave.

中津

なかつ 【中津】
大分県北部,周防灘(スオウナダ)に面する市。近世,細川氏・小笠原氏・奥平氏の城下町。中津平野の中心地。陶器・鋼管などの工場がある。福沢諭吉の旧居がある。

中津川

なかつがわ 【中津川】
岐阜県南東端,木曾川中流域にある市。木曾谷への入り口を占める。もと中山道の宿場町。電機・製紙業が盛ん。

中洲

なかず 【中洲】
東京都中央区日本橋,隅田川西岸,新大橋南方の埋め立て地。安永年間(1772-1781)に完成し,納涼地・岡場所として栄えた。中洲新地。俗称,三股(ミツマタ)。

中洲

なかす 【中洲】
福岡市博多区,那珂川の川中島にある歓楽街。

中洲

なかす [0] 【中州・中洲】
川の中の州。川の中で土砂が積もって島のようになった所。

中流

ちゅうる [1] 【中流】
律令制の三流(サンル)の一。中程度の重さの流罪。延喜式では,信濃や伊予などへの配流。
→遠流(オンル)
→近流(コンル)

中流

ちゅうりゅう [0] 【中流】
(1)川の源と川口との中間の流れ。
(2)中位の程度。よくも悪くもない程度。
(3)特に豊かでも貧しくもない生活程度の社会層。「―意識」「―家庭」

中流

ちゅうりゅう【中流】
(1) the middle <of a river> ;→英和
midstream;→英和
halfway up[down]the river.→英和
(2) the middle classes (階級の).
‖中流家庭 a middle-class family.

中浜

なかはま 【中浜】
姓氏の一。

中浜万次郎

なかはままんじろう 【中浜万次郎】
(1827-1898) 江戸末期の幕臣。もと土佐の漁師。一四歳のとき出漁中に遭難したが米船に救われ,アメリカで教育を受けた。帰国後の1853年,幕府に登用され,外交文書の翻訳,軍艦操練所教授などを務めた。維新後は開成学校教授。ジョン万次郎。著「英米対話捷径」

中浣

ちゅうかん [0] 【中浣・中澣】
一か月を三分した,中の一〇日。中旬。
→上浣
→下浣(ゲカン)

中浮け

ちゅううけ [0] 【中浮け】
扇の一種。畳んだ時に先端が中啓よりは狭く開いているもの。

中海

ちゅうかい [0] 【中海】
⇒内海(ナイカイ)

中海

なかのうみ 【中海】
⇒なかうみ(中海)

中海

なかうみ 【中海】
島根県北東部にある入り海。島根半島と鳥取県の弓ヶ浜に囲まれた潟湖(セキコ)。北東端の水道で美保湾へ通じる。なかのうみ。

中渡り

ちゅうわたり [3] 【中渡り】
永正(1504-1521)・大永(1521-1528)の頃に渡来したもの。織物・陶磁器などにいう。なかわたり。
→古(コ)渡り
→今(イマ)渡り

中渡り

なかわたり [3] 【中渡り】
⇒ちゅうわたり(中渡)

中溜

ちゅうだめ チウ― 【宙溜】 ・ チユウ― 【中溜】
(1)宙にささえとどめること。宙ぶらりんにすること。「銀きせる―にしてはなしかけ/柳多留 11」
(2)そらでおぼえていること。そらおぼえ。「―に年々の勘定高をいうて見すべし/浮世草子・色三味線」

中潜り

なかくぐり [3] 【中潜り】
茶室の庭の中門のうち,躙(ニジ)り口のように開けられた所をくぐって出入りするもの。

中潮

なかしお [0] 【中潮】
大潮と小潮の間にある潮。干満の差が中ぐらいの潮。

中澣

ちゅうかん [0] 【中浣・中澣】
一か月を三分した,中の一〇日。中旬。
→上浣
→下浣(ゲカン)

中火

ちゅうび [0] 【中火】
煮炊きの火で,火力が中程度の火。「―で煮る」
→強火
→弱火

中火

ちゅうび【中火】
a medium flame.

中点

ちゅうてん【中点】
《数》the middle point.

中点

ちゅうてん [1] 【中点】
一つの線分上にあって,その両端から等しい距離にある点。二等分点。

中点

なかてん [0] 【中点】
「なかぐろ(中黒){(1)}」に同じ。

中点連結定理

ちゅうてんれんけつていり [9] 【中点連結定理】
三角形の任意の二辺の中点を結ぶ線分は,もう一辺に平行であり,長さはその半分であるという定理。

中物

あてもの [0] 【当て物・中物】
(1)隠してあるものを言い当てること。なぞや判じ物の類。当て事。
(2)くじ引きや懸賞。
(3)破損・損傷を防ぐため,物をあてがうこと。また,その物。
(4)竹の串にはさんだ折敷(オシキ)や草木の葉,あわび貝などを的にして射当てること。「この様の―などは,今は箭(ヤ)の落る所もおぼえ候ず/今昔 25」

中生

ちゅうしょう [0] 【中生】
〔仏〕 極楽往生の等級の名。上品(ジヨウボン)・中品・下品に分け,さらにそれぞれを上中下の三生に分けたものの中位。
→九品(クホン)

中生代

ちゅうせいだい【中生代(層)】
《地》the Mesozoic era (formation).

中生代

ちゅうせいだい [3] 【中生代】
地質時代の区分のうち,古生代と新生代との間の時代。今から約二億四七〇〇万年前から約六五〇〇万年前までの間。古い方から三畳紀・ジュラ紀・白亜紀に三分される。海生動物では頭足類のアンモナイト類が,陸上動物では巨大な爬虫類(恐竜など)が,出現した。

中生動物

ちゅうせいどうぶつ [5] 【中生動物】
動物分類上,原生動物と後生動物との中間に位置する動物。寄生性の微小な動物で,二胚虫が代表的。扁形動物の吸虫類が寄生により退化したもの,という説もある。

中生植物

ちゅうせいしょくぶつ [6] 【中生植物】
乾燥地でも湿潤地でもない,通常の環境に生育する植物。適度な気温と降水に恵まれた山野に生育する植物。日本の野生植物はほとんどこれに属する。

中生界

ちゅうせいかい [3] 【中生界】
中生代にできた地層・岩体。

中産

ちゅうさん [0] 【中産】
金持ちでもなく,貧乏人でもない,中程度の財産。また,その持ち主。

中産階級

ちゅうさんかいきゅう【中産階級】
the middle classes;middle-class people.

中産階級

ちゅうさんかいきゅう [5] 【中産階級】
有産階級(資本家など)と無産階級(労働者など)との中間の社会層。中間階級にほぼ同義。

中田

なかだ 【中田】
宮城県北部,登米(トメ)郡の町。北上川中流西岸を占め,江戸期開発の新田が多い。

中田

ちゅうでん 【中田】
田租を定めるため,田を等級分けしたうちの,中程度に肥えている田のこと。
→上田
→下田

中甲板

ちゅうかんぱん [3] 【中甲板】
複数の甲板をもつ船舶で,上甲板と下甲板の間に設けられた甲板。

中男

ちゅうなん 【中男】
(1)二番目の息子。次男。
(2)養老令制で,一七歳以上,二〇歳以下の男子をいう。正丁(セイテイ)の四分の一の調・雑徭(ゾウヨウ)が課せられていたが,のち郷土の産物を納める中男作物に改められた。大宝令では少丁(シヨウテイ)という。

中男作物

ちゅうなんさくもつ 【中男作物】
律令制下の租税の一。中男に郷土の産物を納めさせるもの。

中略

ちゅうりゃく [0][1] 【中略】 (名)スル
中間の語句を省略すること。
→前略
→後略
→上略
→下略

中番

なかばん 【中番】
江戸時代,辻に設けられた辻番に対し,辻と辻との間に設けられた番所。

中登り

なかのぼり 【中上り・中登り】
(1)平安時代,国司などが任期の途中で報告のために京に上ること。「かの陸奥の守の―と云ふ事して/今昔 26」
(2)江戸時代,京坂地方から江戸に奉公に出ている者が,勤めの期間中,一度上方へ帰ること。「今年やあ―ださうだぜ/人情本・辰巳園(初)」

中白

ちゅうじろ [0] 【中白】
(1)「中白糖(チユウハクトウ)」に同じ。
(2)味噌の一種。白味噌と赤味噌との中間の色をしたもの。「―とは四方の味噌(オムシ)でございますよ/滑稽本・浮世風呂 3」
(3)上白(ジヨウハク)に次ぐ,精白度のやや低い米。ちゅうはく。

中白

なかじろ [0] 【中白】
(1)中ほどだけが白いこと。また,そのもの。
(2)切斑(キリフ)で,上下が黒く中央が白いもの。白い部分の大きいのを大中白,小さいのを小中白という。また,それで作った矢羽根。
→中黒(2)

中白

ちゅうはく [0] 【中白】
「中白糖(チユウハクトウ)」の略。

中白糖

ちゅうはくとう [3] 【中白糖】
車糖(クルマトウ)の一。上白糖よりやや精製度が低く,色はやや黄色味を帯びる。ちゅうじろ。ちゅうはく。

中盤

ちゅうばん [0] 【中盤】
(1)囲碁・将棋などで,序盤の布石や駒組みが終わり,本格的な戦いに入った段階。
(2)勝負事などの中ほどまで進んだ時期。「選挙戦も―に入る」
→序盤
→終盤

中盤戦

ちゅうばんせん [0] 【中盤戦】
中盤の戦い。

中盤戦に入る

ちゅうばんせん【中盤戦に入る】
be in the middle stage <of the game> .

中目

なかめ [2] 【中目】
末口(スエクチ)の短径が14センチメートル以上,30センチメートル未満の丸太。中目材。中丸太。

中直

なかね [2] 【中値・中直】
(1)高値と安値との中間の値段。
(2)売り値と買い値との中間の値段。

中直し

なかなおし 【中直し】
仲直りをさせること。仲裁。「人トケンカシテイル所エ別ノ人ガツキ合ウテ,―ヲメサレタニヨッテ/コリャード懺悔録」

中直り

なかなおり [3] 【中直り】 (名)スル
死期が近づいた病人が,一時的に小康状態を見せること。なかびより。

中着

なかぎ [2] 【中着】
上着と下着の間,また肌着と上着の間に着る衣服。

中石器時代

ちゅうせっきじだい チユウセキキ― [6] 【中石器時代】
旧石器時代と新石器時代の中間の時代。
→石器時代

中砥

ちゅうど [0] 【中砥】
⇒なかと(中砥)

中砥

なかと [0] 【中砥】
粗研ぎのあと,仕上げの前に使う砥石(トイシ)。ちゅうと。

中破

ちゅうは [1] 【中破】 (名)スル
(大破・小破に対して)中程度の破損。かなりの破損だが修理すれば使えるようになる程度の破損。「衝突事故で―する」

中社

ちゅうしゃ [1] 【中社】
(1)古く,神社の社格を大・中・小に分けたうちの第二位。賀茂神社・住吉神社などがこれにあたるといわれた。
(2)旧社格の一。官国幣社を大・中・小に分けたうちの第二位。官幣中社・国幣中社をいう。
→社格
(3)奥の社(ヤシロ)と里の宮の中間にある社殿。なかのやしろ。

中祀

ちゅうし 【中祀】
律令制で,国家の祭祀のうちまつりの前三日間の潔斎の必要なもの。延喜式では,祈年(トシゴイ)祭・月次(ツキナミ)祭・神嘗祭・新嘗祭・賀茂祭など。
→小祀
→大祀

中祓

ちゅうばらえ [3] 【中祓】
神事に関する罪を犯した罪人に科する祓の料物(リヨウモツ)を,大・上・中・下の四等に分けたときの第三等。

中神

なかがみ [2] 【中神・天一神】
「天一神(テンイチジン)」に同じ。「―ふたがりて,例すみ給ふ方は忌むべかりければ/源氏(手習)」

中祭

ちゅうさい [0] 【中祭】
旧祭祀(サイシ)令により神宮・神社で行われた祭り。大祭に次ぐ格。歳旦祭・元始祭・天長節祭など。

中禅寺

ちゅうぜんじ 【中禅寺】
栃木県日光市中禅寺湖畔にある天台宗の寺。山号,日光山。784年勝道が二荒山(フタラサン)中宮祠の西隣に建立したのに始まる。輪王寺に属する。坂東三十三所第一八番札所。通称,立木観音。

中禅寺湖

ちゅうぜんじこ 【中禅寺湖】
栃木県日光市,男体山の麓にある湖。男体山の噴火によって生じた堰止め湖。湖水は大尻川となって流出し,華厳滝(ケゴンノタキ)で大谷(ダイヤ)川に落ち込む。海抜1269メートル。面積11.6平方キロメートル。最大深度163メートル。

中秋

ちゅうしゅう [0] 【中秋】
(1)〔「ちゅうじゅう」とも〕
陰暦八月一五日の称。月見をする。「―の名月」
(2)「ちゅうしゅう(仲秋)」に同じ。「真金葉は深き秋の紅葉の如し,虎魄葉は―黄葉の如し/栄花(音楽)」

中称

ちゅうしょう [0] 【中称】
指示代名詞の「こ・そ・あ」の三区分のうち,「そ」に当たるさし方。聞き手の側の事物・場所・方角などをさす。「それ」「そこ」「そちら」など。
→近称
→遠称

中程

なかほど【中程】
the middle.→英和
…の〜に in[about]the middle of;halfway between <A and B> .

中程

なかほど [0] 【中程】
(1)(ある時間・期間の)なかごろ。中途。なかば。「試合の―で雨が降り出す」
(2)(ある場所の)真ん中の方。中央。「もっと―へお詰め下さい」
(3)中くらいの程度。「成績はクラスの―だ」

中稲

なかて [3] 【中手・中稲】
(1)稲の品種で,早稲(ワセ)と晩稲(オクテ)との間であるもの。《中稲》 [季]秋。
(2)農作物・果物などで,早生(ワセ)と晩生(オクテ)の中間のもの。

中積み

なかづみ [0] 【中積み】
倉庫などの中央部に荷物を積むこと。また,その荷物。

中積もり

ちゅうづもり 【中積(も)り】
〔「つもり」は計算すること〕
おおよその見当をつけること。中ぐくり。「ことさら成人の子供達大方―にも違ふまじ/浮世草子・永代蔵 3」

中積り

ちゅうづもり 【中積(も)り】
〔「つもり」は計算すること〕
おおよその見当をつけること。中ぐくり。「ことさら成人の子供達大方―にも違ふまじ/浮世草子・永代蔵 3」

中空

ちゅうくう [0] 【中空】
(1)空(ソラ)のなかほど。中天。なかぞら。「―にかかる月」
(2)なかがからっぽなこと。「―の鋳物」

中空

なかぞら [3] 【中空】
■一■ (名)
(1)空の中ほど。中天。「―の月」「―に立ちゐる雲のあともなく/伊勢 21」
(2)道の中ほど。途中。「道遠み―にてや帰らまし/後拾遺(雑六)」
■二■ (形動ナリ)
(1)心の落ち着かぬさま。「はつかりのはつかに声を聞きしより―にのみ物を思ふかな/古今(恋一)」
(2)中途半端なさま。「葛城や久米路の橋にあらばこそ思ふ心を―にせめ/後撰(恋三)」
(3)いい加減なさま。軽はずみなさま。「恋よ恋,わが―になすな恋/謡曲・恋重荷」

中空に

なかぞら【中空に】
in the air[sky].→英和

中空に

ちゅうくう【中空に】
in the air.→英和
〜の[うつろの]hollow;→英和
empty.→英和

中空糸

ちゅうくうし [3] 【中空糸】
中心部が空洞の繊維。衣服の素材のほか,中に液体を通し,不純物の濾過にも用いられる。

中窓

ちゅうまど [0] 【中窓】
中くらいの高さにある窓。

中窪

なかくぼ [0][2] 【中窪】
中央のへこんでいること。なかびく。「―の道」

中立

ちゅうりつ【中立】
<declare> neutrality.(厳正)〜を守る observe[keep](a strict) neutrality.‖中立地帯(派,議員,国) a neutral zone (party,member,power).武装中立 armed neutrality.

中立

ちゅうりつ [0] 【中立】
(1)ある特定の立場・意見にかたよらず,中正の位置にあること。
(2)戦争に参加していない国家に生ずる国際法上の地位。交戦当事国に対して公平と無援助の立場をとること。局外中立。

中立ち

なかだち [0][4] 【中立ち】
茶会で,懐石のあと,後座が始まるまで客がいったん席を立って,待合あるいは腰掛けに出ること。その間に亭主は席の飾り付けを改める。

中立主義

ちゅうりつしゅぎ [5] 【中立主義】
他国家間の紛争や戦争に参加せず,その局外に立ち公平の立場を維持する政策。

中立国

ちゅうりつこく [4][3] 【中立国】
中立主義の立場をとる国。局外中立国または永世中立国をさす。

中立地帯

ちゅうりつちたい [5][6] 【中立地帯】
(1)平時において,要塞の建造や兵力の駐留が禁止されている地域。条約により,将来締約国間に戦争が生じた場合にも交戦区域にしないことが定められている地域。
(2)戦時において,交戦国の軍隊の中間に設けられ,相互に兵力を入れないことを協定した地帯。

中立法規

ちゅうりつほうき [5] 【中立法規】
中立について規定した国際法規の総称。自国領土を交戦国に利用させないこと,交戦国に対し援助を与えないこと,交戦国を利する通商活動を行わないことなど,戦時における中立国の義務を主な内容とする。

中立派

ちゅうりつは [0] 【中立派】
いずれの党派にも属さない一派。中立の党派。

中立説

ちゅうりつせつ [4] 【中立説】
進化機構についての理論的仮説。進化をもたらすのは,機会的な遺伝子頻度の変動の結果集団に固定される生存に有利でも不利でもない(中立な)突然変異遺伝子群であり,自然淘汰は関与していないとする説。1968年(昭和43)木村資生(モトオ)が理論的根拠とともに提唱した。
→分子進化

中童子

ちゅうどうじ 【中童子】
寺で召し使う少年で,一二,三歳ぐらいの者。法会(ホウエ)の手伝いや高僧が外出する時の供をしたりする。
→上童子

中等

ちゅうとう [0] 【中等】
(1)中ぐらいの程度。上等と下等,また高等と初等との中間。中級。「―の品」
(2)乗り物や劇場などで,切符の値段が上等の次に高いもの。明治時代に用いられた。「―の切符を買う」

中等の

ちゅうとう【中等の】
middle(-class);→英和
medium;→英和
average (並の).→英和
‖中等教育 secondary education.中等品 an article of medium[average]quality.

中等学校

ちゅうとうがっこう [5] 【中等学校】
旧制で,中等教育を施した中学校・実業学校・高等女学校の総称。

中等教育

ちゅうとうきょういく [5] 【中等教育】
初等教育と高等教育との中間の教育。旧制では中学校・高等女学校・実業学校で行なった教育をいい,現在では中学校・高等学校で行う教育をいう。

中等普通教育

ちゅうとうふつうきょういく [8] 【中等普通教育】
中等教育のうち,前期中等教育に相当する普通教育。中学校段階の教育。

中筒男命

なかつつのおのみこと ナカツツノヲ― 【中筒男命】
⇒住吉神(スミノエノカミ)

中篇

ちゅうへん [0] 【中編・中篇】
(1)三編からなる書物・作品などのうち,中間の一編。
(2)「中編小説」の略。

中米

ちゅうべい【中米】
Central America.

中米

ちゅうべい [0] 【中米】
中央アメリカのこと。

中米共同市場

ちゅうべいきょうどうしじょう 【中米共同市場】
〔Central American Common Market〕
自由貿易地域の形成と対外共通関税の設定を主たる目的とする地域的経済協力機構。グアテマラ・ホンジュラス・エルサルバドル・ニカラグア・コスタリカの中米五か国で構成。1961年発足。事務局はグアテマラ-シティ。CACM 。

中米紛争

ちゅうべいふんそう 【中米紛争】
1979年ニカラグアにおけるサンディニスタ政権の誕生を機に隣国のエルサルバドルを巻き込んで生じた紛争。米ソの代理戦争として80年代にエスカレートしたが,冷戦の終結や90年のサンディニスタの選挙敗北などにより終焉。

中紅

なかくれない [4] 【中紅】
くれない色の中間色。韓紅(カラクレナイ)と淡紅(ウスクレナイ)の間の色。

中納言

ちゅうなごん [3] 【中納言】
太政官職の一。令外(リヨウゲ)の官。職掌は大納言とほぼ同様で,天皇に近侍し,奏上・宣下をつかさどったが,大納言のように大臣の職務を代行することはできなかった。従三位相当。なかのものもうすつかさ。すけのものもうすつかさ。

中納言

すけのものもうすつかさ 【中納言】
⇒ちゅうなごん(中納言)

中納言

なかのものもうすつかさ ナカノモノマウス― 【中納言】
⇒ちゅうなごん(中納言)

中級

ちゅうきゅう [0] 【中級】
上級・初級に対して,中程度の等級。

中級の

ちゅうきゅう【中級の】
intermediate.→英和

中細

なかぼそ [0] 【中細】
(1)中央が細いこと。また,そうしたもの。
(2)〔女房詞〕
杵(キネ)。

中細

ちゅうぼそ【中細】
medium-fine.

中細

ちゅうぼそ [0] 【中細】
中くらいの細さであること。また,そのもの。「―の毛糸」
→極細(ゴクボソ)

中経

ちゅうけい [0] 【中経】
経書を巻数の多少によって大・中・小に分けた,中間のもの。詩経・儀礼(ギライ)・周礼(シユライ)をさす。
→大経
→小経

中結い

なかゆい [3] 【中結い】
丈に合うように,また動きやすいように着物を腰のあたりで帯でくくること。また,その帯。「―にして高足駄をはきて/今昔 23」

中絶

ちゅうぜつ [0] 【中絶】 (名)スル
(1)途中で打ち切って,やめること。また,途中で絶えること。「音信が―する」「仕事が―する」
(2)「人工妊娠中絶」のこと。

中絶する

ちゅうぜつ【中絶する】
[事が主語]be interrupted[suspended].⇒中止.妊娠中絶をする have an abortion.→英和

中継

なかつぎ [0][4] 【中継(ぎ)・中次】 (名)スル
(1)双方の間に立って事物を取り次ぐこと。「―商」
(2)途中で引き継ぎ,あとの者に渡すこと。「―の投手」
(3)竿(サオ)状の物を中途で継ぎ合わすこと。また,その継ぎ目の部分。「―の尺八」
(4)昔,幼年の相続者が成長するまでの間,他の人が家督を継いだこと。「―養子」
(5)茶入れの一種。蓋(フタ)と身の長さが同じで,中央で合うようにしたもの。

中継

ちゅうけい [0] 【中継】 (名)スル
(1)中間で受け継ぐこと。なかつぎ。「駅伝の―点」
(2)「中継放送」の略。「プロ野球を―する」「―車」「生(ナマ)―」

中継ぎ

なかつぎ【中継ぎ】
intermediation (仲介);an agent (仲介者);→英和
relay (電信などの).→英和
〜する intermediate;→英和
relay.

中継ぎ

なかつぎ [0][4] 【中継(ぎ)・中次】 (名)スル
(1)双方の間に立って事物を取り次ぐこと。「―商」
(2)途中で引き継ぎ,あとの者に渡すこと。「―の投手」
(3)竿(サオ)状の物を中途で継ぎ合わすこと。また,その継ぎ目の部分。「―の尺八」
(4)昔,幼年の相続者が成長するまでの間,他の人が家督を継いだこと。「―養子」
(5)茶入れの一種。蓋(フタ)と身の長さが同じで,中央で合うようにしたもの。

中継する

ちゅうけい【中継する】
relay;→英和
[全国に]broadcast on[over]a nation-wide hookup.‖中継局 a relay station.中継貿易 transit[intermediate]trade.中継放送 a relay.

中継局

ちゅうけいきょく [3] 【中継局】
通信のなかつぎをする局。親局からの信号を受け,増幅して送り出す。
→基地局

中継放送

ちゅうけいほうそう [5] 【中継放送】 (名)スル
(1)ある放送局の放送を,他の放送局で中継して放送すること。中継。
(2)劇場・競技場・国会・事件現場など放送局外からの実況を,放送局がなかつぎして放送すること。中継。

中継港

ちゅうけいこう [3] 【中継港】
商品輸送のなかつぎを主として行う商港。

中継貿易

なかつぎぼうえき [5] 【中継貿易】
輸入した貨物をそのままあるいは保税工場で多少の加工をして,再輸出する貿易。普通,関税は免除される。中間貿易。ちゅうけいぼうえき。
→仲介貿易
→加工貿易

中継貿易

ちゅうけいぼうえき [5] 【中継貿易】
⇒中継(ナカツギ)貿易

中綬

ちゅうじゅ [1] 【中綬】
勲三等の旭日章・瑞宝(ズイホウ)章などの勲章を帯びるのに用いる中位の綬。

中綴じ

なかとじ [0] 【中綴じ】
仮製本の綴じ方の一。表紙と中身を重ね合わせ,真ん中を針金または糸で綴じ,二つに折って仕上げる。パンフレットや週刊誌などに用いる。

中綿

なかわた [0] 【中綿】
着物やふとんの中に入れてある綿。

中線

ちゅうせん [0][1] 【中線】
三角形のおのおのの頂点と,対辺の中点とを結んだ線分。

中締め

なかじめ [0] 【中締め】
(1)中ほどを締めること。
(2)宴会などの途中で一区切りをつけ,手締めなどをすること。

中編

ちゅうへん [0] 【中編・中篇】
(1)三編からなる書物・作品などのうち,中間の一編。
(2)「中編小説」の略。

中編小説

ちゅうへんしょうせつ [5] 【中編小説】
中くらいの長さの小説。長編小説と短編小説との中間の長さの小説。

中編小説

ちゅうへん【中編小説】
a novelette.→英和

中緯度高圧帯

ちゅういどこうあつたい [0] 【中緯度高圧帯】
⇒亜熱帯高圧帯

中縁

なかへり [0] 【中縁】
掛物の表具で,二重の縁の内側のもの。

中老

ちゅうろう [0] 【中老】
(1)初老よりも年齢の上の人。五〇歳過ぎほどの人。「―の婦人」
(2)中世後期,農村で指導的な地位にあった農民層の一部をさす。年寄などに次ぐ年長者として,惣の経営・維持に当たった。
(3)近世武家政権において用いられた呼称。豊臣政権末期には五大老・五奉行間を周旋・調停する三人の大名をいい,江戸時代の諸藩では家老とともに政務を統轄する執政官をさす場合がある。
(4)武家の奥女中のうち,老女の次席に当たる者。

中老の人

ちゅうろう【中老の人】
an elderly person.

中耕

ちゅうこう [0] 【中耕】 (名)スル
作物の生育の途中で,畝を浅く耕すこと。空気の通りを良くし,地温を高め,根の呼吸や吸収を促すために行う。中打ち。

中耳

ちゅうじ [1] 【中耳】
脊椎動物の耳の一部。両生類以上に発達し,哺乳類では外耳と内耳との中間にあり,鼓膜・鼓室・耳小骨・エウスタキオ管からなる。外耳を通って入ってきた音が鼓膜を振動させ,この振動が鼓室内にある三つの耳小骨(つち・きぬた・あぶみ)の連結を介して内耳に伝えられる。一方,咽頭腔に開口するエウスタキオ管は,外気を通じて鼓室内の気圧を調節する。

中耳

ちゅうじ【中耳】
the middle ear;《解》the tympanum.→英和
中耳炎 tympanitis.

中耳炎

ちゅうじえん [3] 【中耳炎】
細菌の感染により起こる中耳の炎症。耳閉塞感・耳痛・耳鳴り・発熱などの症状を呈する。

中肉

ちゅうにく [0] 【中肉】
(1)太りすぎず,やせすぎず,ほどほどの肉づきであること。
(2)上肉と並肉との中間の品質・値段の肉。

中肉中背

ちゅうにくちゅうぜい [0] 【中肉中背】
身長も体重も普通であること。標準的な体格。

中肉中背の

ちゅうにく【中肉中背の】
<a person> of normal[medium]height and build.

中肋

ちゅうろく [0] 【中肋】
葉の中央を走る太い葉脈。主脈。

中肢

ちゅうし [1] 【中肢】
昆虫の中胸部の付属肢。

中背

ちゅうぜい [0] 【中背】
身長が平均的な高さであること。ちゅうぜ。「中肉―」

中背の

ちゅうぜい【中背の】
<a man> of normal[average]height.

中胚葉

ちゅうはいよう [3] 【中胚葉】
後生動物の発生過程の嚢胚(ノウハイ)期の終わりに完成する胚葉の一。外胚葉と内胚葉の間に現れ,このうちのいずれかからつくられる。将来,筋肉系・骨格系・循環系・排出系・生殖系に発達する。

中能島

なかのしま 【中能島】
姓氏の一。

中能島欣一

なかのしまきんいち 【中能島欣一】
(1904-1984) 山田流箏曲演奏家・作曲家。東京生まれ。中能島派四代家元。東京芸大教授。技量にすぐれ,現代邦楽「陽炎の踊」「赤壁譜」などを作曲。

中脇差

ちゅうわきざし [3] 【中脇差】
中くらいの長さの脇差。町人が旅行の護身用にさすことが許されていた。

中脳

ちゅうのう【中脳】
《解》mesencephalon;the midbrain.

中脳

ちゅうのう [0] 【中脳】
脊椎動物の脳の一部。間脳の後方,小脳や橋の前方に位置する。哺乳類では背面の上下左右に丸みのある高まりがあり,上は視覚に,下は聴覚に関係する。

中腎

ちゅうじん [0] 【中腎】
脊椎動物の排出器官。個体発生時に,前腎に次いで現れ,その後方に位置する器官。魚類・両生類では腎臓として働くが,爬虫類・鳥類・哺乳類では退化し,後腎がこれに代わる。ウォルフ体。原腎。

中腎輸管

ちゅうじんゆかん [5] 【中腎輸管】
⇒ウォルフ管(カン)

中腰

ちゅうごし [0] 【中腰】
腰が半ばおりた,すわりかけたり立ちかけたりした姿勢。「―になる」「―の姿勢」

中腰で

ちゅうごし【中腰で】
in a half-sitting posture[manner].

中腸

ちゅうちょう [1] 【中腸】
消化管のうち,内胚葉(ナイハイヨウ)起源の部分。脊椎動物では,ほぼ小腸にあたる。昆虫では消化管の中心部で胃とも呼ばれ,消化が行われる部位。

中腸腺

ちゅうちょうせん [0] 【中腸腺】
甲殻類や軟体動物に見られる,中腸に付属する消化腺。

中腹

ちゅうふく [0] 【中腹】
山のふもとと頂上との中間。山腹。

中腹に[で]

ちゅうふく【中腹に[で]】
halfway up[down] <a mountain> .

中臈

ちゅうろう [0] 【中臈】
(1)出家後の安居(アンゴ)の年数によって僧の席次を決めるとき,上中下に分けた場合の中位に位する者。
(2)後宮などに仕えた女官で,小上臈と下臈の中間に位する中級の者。
(3)武家の女中。御中(オナカ)。
(4)江戸幕府大奥の女官。上臈年寄の下に位するもの。大名の奥女中にもいう。

中臣

なかとみ 【中臣】
姓氏の一。古代の有力氏族。天児屋根命(アマノコヤネノミコト)の子孫と伝え,宮廷の神事・祭祀をつかさどった。669年,中臣鎌足が死去に際して賜った藤原の姓は,子の不比等の子孫に受け継がれ,その他は中臣の姓とともに神事の家業を継承。代々神祇官・伊勢神宮・春日社などの要職を占めた。

中臣寿詞

なかとみのよごと 【中臣寿詞】
天皇践祚(センソ)のときや大嘗祭(ダイジヨウサイ)の日に,中臣氏が天皇の御代をことほぎ奏上した詞。天神寿詞(アマツカミノヨゴト)。

中臣祓

なかとみのはらえ 【中臣祓】
大祓(オオハラエ)の際中臣氏の読み上げる祓詞。また,中臣氏が儀式の主要部分を務めることから,大祓の別称。

中臣鎌子

なかとみのかまこ 【中臣鎌子】
⇒藤原鎌足(フジワラノカマタリ)

中臣鎌足

なかとみのかまたり 【中臣鎌足】
⇒藤原鎌足(フジワラノカマタリ)

中興

ちゅうこう【中興】
restoration.→英和
〜の祖 the restorer <of> .

中興

ちゅうこう [0] 【中興】 (名)スル
いったん衰えたものを再び盛んにすること。

中興の祖

ちゅうこうのそ 【中興の祖】
中興を成しとげた祖先。中興開山。

中舌母音

なかじたぼいん [5] 【中舌母音】
中舌面が後部硬口蓋に向かって持ち上がるようにして調音される母音。ただし,著しい持ち上がりを伴わず,前舌面・奥舌面とあまり変わらない高さを保つ場合にもいう。例えば,日本語(東京方言)のス,ツ,ズの発音における [ɯ̈] など。混合母音。

中舌母音

ちゅうぜつぼいん [5] 【中舌母音】
⇒なかじたぼいん(中舌母音)

中船

なかふね [0] 【中船】
江戸時代から明治時代にかけての歌舞伎劇場で,引き船の中列の席。
→引き船

中苗

ちゅうびょう [0] 【中苗】
本葉が三,四枚のイネの苗。稚苗とともに機械移植される。手植え用の成苗に対していう。

中菊

ちゅうぎく [0] 【中菊】
キクの園芸品種のうち,中輪のもの。江戸菊・丁字菊・肥後菊・伊勢菊・嵯峨菊などがある。古くは江戸菊のみをさした。

中華

ちゅうか [1] 【中華】
(1)中国,漢民族が,自己の文化・国土を理想的なものとして自国をいった美称。それに対し,周辺諸民族を東夷(トウイ)・西戎(セイジユウ)・南蛮・北狄(ホクテキ)などと蔑称した。中夏。「―思想」
(2)「中華料理」の略。「夕食は―にする」

中華ソビエト共和国

ちゅうかソビエトきょうわこく 【中華―共和国】
中国共産党が1931年,江西省瑞金に樹立した政府名。34年長征の開始により実質上解体。

中華丼

ちゅうかどんぶり [4] 【中華丼】
料理の一。炒(イタ)めた豚肉と野菜などの入った餡(アン)をかけた飯。

中華人民共和国

ちゅうか【中華人民共和国】
the People's Republic of China.中華民国 the Republic of China.‖中華街 the Chinese quarter;Chinatown.中華料理(そば) Chinese food (noodle).中華料理店 a Chinese restaurant.⇒中国.

中華人民共和国

ちゅうかじんみんきょうわこく 【中華人民共和国】
アジア大陸の東部を占める国。中国革命の成功により1949年10月1日,毛沢東を主席として成立。中国共産党の指導の下で,土地改革,農業の集団化,数次の五か年計画などを遂行し,文化大革命による混乱を克服して「四つの近代化」を掲げ,社会主義国家建設を目指している。国家の最高機関は全国人民代表大会。首都,北京。面積960万平方キロメートル。人口一一億九千万(1992)。
→中国
→中華人民共和国[表]

中華全国総工会

ちゅうかぜんこくそうこうかい 【中華全国総工会】
中国における労働組合の最高指導機関。1925年,第二回全国労働大会で成立。29年以後,非合法下で活動,48年復活。総工会。

中華料理

ちゅうかりょうり [4] 【中華料理】
「中国料理」に同じ。また,特に大衆的な,中国風の調理をした料理をさす場合もある。

中華民国

ちゅうかみんこく 【中華民国】
辛亥(シンガイ)革命の結果,中国に誕生した共和制の国。1912年孫文を臨時大総統として南京(ナンキン)に政府が樹立されたが,袁世凱(エンセイガイ)が政権を奪って政府を北京に移した。のち,中国国民党は国民政府を樹立し,北伐をおこない全国を統一したが,日中戦争・内戦を経て,49年中国共産党の中華人民共和国が成立。台湾に移った国民党政府は,現在も中華民国の国号を使用。

中華若木詩抄

ちゅうかじゃくぼくししょう チユウクワジヤクボクシセウ 【中華若木詩抄】
抄物の一。如月寿印著。一七世紀中期の成立。唐宋の詩人と日本の禅僧の漢詩二百数十編に注釈を加えたもの。文章語的性格の濃厚な文体の仮名抄。

中華蕎麦

ちゅうかそば [4] 【中華蕎麦】
中国風のそばの総称。特に,ラーメンのこと。シナそば。

中華鍋

ちゅうかなべ [4] 【中華鍋】
中国料理に用いる底の丸い浅い鉄鍋。

中華饅頭

ちゅうかまんじゅう [4] 【中華饅頭】
中国風の饅頭。イーストで発酵させた皮で,挽(ヒ)き肉と微塵(ミジン)切りの野菜や,胡麻(ゴマ)油を加えて練った小豆餡を包みふかした饅頭。

中落ち

なかおち [0] 【中落ち】
魚を三枚におろしたあとの中骨の部分。また,その骨についていた肉。

中葉

ちゅうよう [0] 【中葉】
(1)ある時代・時期の中頃。「平安時代―」「一九世紀―」
(2)脳下垂体の中間部。
→脳下垂体

中蓋

なかぶた [0] 【中蓋】
二重になっている蓋の,内側の蓋。

中蘇芳

なかずおう [3] 【中蘇芳】
濃淡の中間の蘇芳色。

中衛

ちゅうえい [0] 【中衛】
九人制バレーボールで,前衛と後衛との中間に位置する競技者。また,サッカー・ハンドボールなどの,ハーフバック。ハーフ。

中衛

ちゅうえい【中衛】
《球技》a halfback.→英和

中衛府

ちゅうえふ 【中衛府】
奈良時代の令外の官の一。天皇の警衛に当たる。728年設置。807年右近衛府と改称。

中表

なかおもて [3] 【中表】
(紙・布などを)折り畳むとき,または二枚を重ね合わせるとき,表が内側になるようにすること。
⇔外表(ソトオモテ)

中裁ち

ちゅうだち [0] 【中裁ち】
和裁で,四,五歳から一二歳ぐらいまでの子供の着物の裁ち方。また,その着物。四つ身裁ち。
→大裁ち
→小裁ち

中西

なかにし 【中西】
姓氏の一。

中西悟堂

なかにしごどう 【中西悟堂】
(1895-1984) 野鳥研究家。金沢生まれ。幼名,富嗣。悟堂は法名。1934年(昭和9),日本野鳥の会を結成,自然保護に尽力。著「定本野鳥記」など。

中西流

なかにしりゅう 【中西流】
(1)和算の流派。江戸初期の算術家中西正好によって始められた。
(2)剣術の一派。初代は中西忠太子定で,小野派一刀流宗家の小野忠一の門人。四代中西忠兵衛子正の時代に隆盛を極め,その道場は江戸で第一といわれた。中西派一刀流。

中西部

ちゅうせいぶ【中西部】
[米国の]the Middle West;the Midwest.→英和
〜の Middle Western.

中観

ちゅうがん [0] 【中観】
〔仏〕
(1)天台宗の三観の一。あらゆる事物が固定した本質をもっておらず,しかも現象としてあるがままに存在していることを観ずることにおいて,同時に絶対的な真理を観ずること。中道観。
(2)三論宗で,八不中道を観ずること。

中観派

ちゅうがんは 【中観派】
インド大乗仏教の二大学派の一。竜樹の「中論」に基づき,空の思想・中道の実践を宣揚する。三論宗はこの流れを汲(ク)むもの。

中観論

ちゅうがんろん 【中観論】
⇒中論(チユウロン)

中言

ちゅうげん 【中言】
(1)両者の中間にあって,両方に相手を悪く言うこと。なかごと。なかぐち。「このこと誰か―したりけむ/十訓 4」
(2)人の談話に割り込むこと。「御―ではござりやすが…/滑稽本・続々膝栗毛」

中言

なかごと 【中言】
「中口(ナカグチ){(2)}」に同じ。「汝(ナ)をと我(ア)を人そ放(サ)くなるいで我君人の―聞こすなゆめ/万葉 660」

中許し

なかゆるし [3] 【中許し】
茶・生け花・琴などの芸事で,初許しの次,奥許しの前に師匠から受ける免許。

中説

ちゅうせつ 【中説】
⇒文中子(ブンチユウシ)

中論

ちゅうろん 【中論】
仏教書。竜樹の「中頌(根本中頌)」に青目(シヨウモク)が注釈したもの。四巻。409年鳩摩羅什(クマラジユウ)訳。あらゆる見解に対するとらわれを否定し,徹底した中道を説く。三論の一。中観論。正観論。

中諦

ちゅうたい [0] 【中諦】
〔仏〕 天台宗でいう三諦の一。すべての存在は空・仮を超えた絶対であるという真理。

中谷

なかや 【中谷】
姓氏の一。

中谷宇吉郎

なかやうきちろう 【中谷宇吉郎】
(1900-1962) 物理学者。石川県生まれ。東大卒。北大教授。雪の結晶の研究,人工雪の創成など雪氷学の開拓者として知られる。随筆もよくした。著「雪の結晶」「冬の華」など。

中質紙

ちゅうしつし [4] 【中質紙】
上質紙とざら紙との中間にあたる品質の印刷用紙。機械パルプは30パーセント以内で,残りは化学パルプを用いて抄造する。雑誌などに使用。

中越戦争

ちゅうえつせんそう チユウヱツセンサウ 【中越戦争】
1979年二〜三月,国境問題やカンボジアのポル-ポト政権へのベトナム軍の攻撃を理由に中国によって起こされたベトナムに対する侵略戦争。中国軍の撤収により終結。

中足

ちゅうあし [0] 【中足】
大道具の一。二重舞台の,高さ二尺一寸(約64センチメートル)のもの。常足(ツネアシ)と高足(タカアシ)の中間。

中足骨

ちゅうそっこつ チユウソク― [3] 【中足骨】
足根骨と趾骨(シコツ)の間にある五本の管状骨。蹠骨(シヨコツ)。

中距離

ちゅうきょり [3] 【中距離】
(1)長距離・短距離に対し,中間の距離。「―ミサイル」
(2)「中距離競走」の略。

中距離核戦力

ちゅうきょりかくせんりょく [7] 【中距離核戦力】
〔intermediate-range nuclear forces〕
戦略核と戦術核の中間に位置する核兵器。戦域核ともいう。
→短距離核戦力

中距離核戦力全廃条約

ちゅうきょりかくせんりょくぜんぱいじょうやく 【中距離核戦力全廃条約】
⇒アイ-エヌ-エフ( INF )全廃条約

中距離競走

ちゅうきょりきょうそう [5] 【中距離競走】
陸上競技の競走種目で,短距離競走と長距離競走の中間のもの。普通800メートルと1500メートルをいう。中距離。
→短距離競走
→長距離競走

中距離競走

ちゅうきょり【中距離競走(選手)】
a middle-distance race (runner).中距離弾道弾 ⇒弾道.

中身

なかみ【中身】
contents (内容);substance (実質);→英和
the inside (内部).→英和

中身

ちゅうしん [0] 【中身】
身分・禄高などが中位であること。また,その人。「大身・―・小身によらず/甲陽軍鑑(品一二)」

中身

なかみ [2] 【中身・中味】
(1)容器などの中に入っているもの。物の中に含まれているもの。「箱の―」
(2)物事の内容。外見ではなく,実質。「話の―」「偉そうな口をきいても―は空っぽだ」
(3)刀剣の刃の部分。刀身。

中軍

ちゅうぐん [0] 【中軍】
中央に位置する軍隊。多くは,大将の率いる軍隊。

中軸

ちゅうじく【中軸】
the axis[pivot];→英和
the central figure (中心人物).

中軸

なかじく [0] 【中軸】
番付の中ほどに筆太でまたは前後に間隔をおいて名前が書かれる歌舞伎役者。座頭(ザガシラ)に匹敵する技量や家柄の俳優が占める。中筆(ナカフデ)。
→書き出し
→留め筆

中軸

ちゅうじく [0] 【中軸】
(1)物の中心を貫く軸。
(2)活動の中心。また,中心となる人。中核。「―打者」
→なかじく

中輩

ちゅうはい [0] 【中輩】
(1)身分が中程度の人。[日葡]
(2)〔仏〕 三輩の一。出家するが,多くの善を積むことのできない者。
→上輩
→下輩(ゲハイ)

中農

ちゅうのう [0] 【中農】
中規模の農業を営む農家。

中近東

ちゅうきんとう [3] 【中近東】
中東の別名。

中近東

ちゅうきんとう【中近東】
the Middle East.

中追放

ちゅうついほう [3] 【中追放】
江戸時代の重中軽三等の追放刑のうち中位のもの。
→追放(3)

中退

ちゅうたい [0] 【中退】 (名)スル
「中途退学」の略。「大学を―する」

中退する

ちゅうたい【中退する】
drop out <of college> ;leave[quit] <school> .→英和
中退者 a <college> dropout.→英和

中途

ちゅうと [0] 【中途】
(1)行く道のなかほど。途中。「坂の―」
(2)物事の進行している,なかごろ。なかば。途中。「話の―から脇道にそれる」

中途に[で]

ちゅうと【中途に[で]】
halfway;→英和
midway;→英和
in the middle <of> .→英和
〜半端なことをする do <a thing> by halves.〜で退学する quit[give up]school.‖中途退学者 a dropout.

中途半端

ちゅうとはんぱ [4] 【中途半端】 (名・形動)[文]ナリ
物事が完成していないこと。また,徹底していないで,どっちつかずなさま。「―な態度」

中途半端

ちゅうとはんぱ【中途半端】
⇒中途.

中途採用

ちゅうとさいよう [4] 【中途採用】
定期採用時以外に年度の途中に行う社員などの採用。また,それによって採用された者。

中通り

ちゅうどおり 【中通り】
(1)「なかどおり(中通){(2)}」に同じ。「―のすい也/洒落本・間似合早粋」
(2)江戸で,歌舞伎役者の名題下(ナダイシタ)の三階級の中位のもの。相中(アイチユウ)。板の間。

中通り

なかどおり [3] 【中通り】
(1)大通りと裏通りの間の通り。
(2)三つの等級に分けたときの,中間のもの。中等。ちゅうどおり。「―の侍衆一人,是は香の物斗りでよし/浄瑠璃・日本西王母」
(3)「中通り女」の略。「―の女は経帷子を縫ふなど/浮世草子・懐硯 2」
(4)近世初期の遊里で,天職の別称。天神。「―天職をさしていふ/評判記・色道大鏡」
(5)福島県中央部,阿武隈山地と奥羽山脈との間を流れる阿武隈川と久慈川流域の称。福島・二本松・郡山・須賀川・白河の各市が並ぶ。

中通り女

なかどおりおんな [6] 【中通り女】
近世,町家で,上女中と下女の中間の女奉公人。中居。中通り。

中道

なかみち [2][4] 【中道】
(1)真ん中の道。「街の―なる並木の枝/うたかたの記(鴎外)」
(2)二つの土地の間に通じる道。「御―のほどみだり足こそ痛からめ/源氏(椎本)」
(3)ある土地の中を通る道。「いそのかみ布留の―なかなかに/古今(恋四)」

中道

ちゅうどう [0] 【中道】
(1)一方に偏らず,穏やかなこと。中正の道。「―を歩む」
(2)目的を達しないうち。中途。半途。途中。なかば。「其業―にして敗ぶれたり/日本開化小史(卯吉)」
(3)富士参詣の登山者が,富士山の中腹をめぐること。「―めぐり」
(4)〔仏〕 仏教の基本的教義の一。両極端に偏らないこと。対立する見解や態度を克服した立場。対立の内容については,快楽主義と苦行主義,自己を永遠とみる常見と死後はないとする断見,有と空,空と仮など,教派によって諸説がある。

中道を行く

ちゅうどう【中道を行く】
take the golden mean[a moderate course].中道派 a centrist.→英和
中道政党 a middle-of-the-road party.

中道政治

ちゅうどうせいじ [5] 【中道政治】
左右あるいは保守・革新のどちらにも偏らないことを旨とする政治。

中道観

ちゅうどうかん [3] 【中道観】
〔仏〕
⇒中観(チユウガン)(1)

中選挙区

ちゅうせんきょく【中選挙区】
a medium(sized) electoral district.

中選挙区制

ちゅうせんきょくせい [0] 【中選挙区制】
日本で,各都道府県を数区に分け,一選挙区の議員定数を三〜五人程度とする選挙区制。大選挙区制の一種であるが,特に中選挙区制と称される。

中郎将

ちゅうろうしょう チユウラウシヤウ 【中郎将】
(1)中国の官名。五官署・左署・右署を宰領し,将軍に次ぐ。秦より置かれ元代に廃止。
(2)近衛中将の唐名。

中郡

ちゅうぐん 【中郡】
古代,郡制の等級の一。大化の制では三〇里以下四里以上の郡,大宝の制では一一里以下八里以上の郡の称。

中部

ちゅうぶ [1] 【中部】
(1)中央に位置する部分。
(2)「中部地方」に同じ。

中部

ちゅうぶ【中部】
the central[middle]part.中部地方 Central Japan.

中部アメリカ

ちゅうぶアメリカ 【中部―】
北アメリカのうち,メキシコ・中央アメリカ・西インド諸島の総称。

中部地方

ちゅうぶちほう [4] 【中部地方】
本州中央部を占める地方。愛知・岐阜・静岡・山梨・長野・福井・石川・富山・新潟の九県。中部日本。

中部大学

ちゅうぶだいがく 【中部大学】
私立大学の一。1938年(昭和13)創立の名古屋第一工学校を源とし,64年中部工業大学として開設。84年現名に改称。本部は春日井市。

中部山岳国立公園

ちゅうぶさんがくこくりつこうえん 【中部山岳国立公園】
長野・岐阜・富山・新潟県にまたがる国立公園。飛騨山脈を含む地域で,3000メートル内外の山々が連なる。

中部日本

ちゅうぶにほん [5] 【中部日本】
「中部地方」に同じ。

中部日本放送

ちゅうぶにっぽんほうそう 【中部日本放送】
中部地方のラジオ・テレビ兼営の民間放送局。1951年(昭和26),新日本放送(現毎日放送)と並んで日本初の民放ラジオ局として開局。56年にテレビ放送も開始。

中酒

ちゅうしゅ [0] 【中酒】
(1)食事の時飲む酒。「さて―には古酒を,いやと言ふほど盛るならば/狂言・福の神」
(2)茶の湯の会席で,二献目に出す酒。

中里

なかざと 【中里】
姓氏の一。

中里介山

なかざとかいざん 【中里介山】
(1885-1944) 小説家。東京西多摩生まれ。本名,弥之助。希代のニヒリストであり,悪のヒーロー机竜之介を創出した大作「大菩薩峠」を書きつぎ,大衆文学に新時代をひらいた。

中里恒子

なかざとつねこ 【中里恒子】
(1909-1987) 小説家。神奈川県生まれ。「乗合馬車」で女流初の芥川賞受賞。人生の機微を冷静に見つめた典雅な文体の作で知られる。著「歌枕」「わが庵」「誰袖草」など。

中重

なかえ [0] 【中陪・中重】
⇒なかべ(中陪)

中野

なかの 【中野】
(1)長野盆地北部にある市。リンゴ・モモ・コリヤナギなどを栽培。志賀高原への入り口。
(2)東京都二三区の一。区部の西部にある住宅・商業地区。

中野

なかの 【中野】
姓氏の一。

中野友礼

なかのとものり 【中野友礼】
(1887-1965) 企業家。日曹コンツェルンの創立者。福島県生まれ。京大卒。中野式食塩電解法を発明。1920年(大正9)日本曹達を設立,以後鉱業・鉄鋼・人絹・パルプ部門などに進出し日曹コンツェルンを形成。

中野好夫

なかのよしお 【中野好夫】
(1903-1985) 評論家・英文学者。松山市生まれ。東大教授。シェークスピア,スウィフトなどの達意の翻訳をなす一方,平和問題に市民の立場から積極的にかかわった。

中野学校

なかのがっこう 【中野学校】
陸軍中野学校の略称。

中野柳圃

なかのりゅうほ 【中野柳圃】
⇒志築忠雄(シヅキタダオ)

中野正剛

なかのせいごう 【中野正剛】
(1886-1943) 政治家。福岡県生まれ。早大卒。新聞記者を経て,衆議院議員となり,憲政会・立憲民政党に属す。東方会を組織し,対外強硬策を主張して大衆運動を展開。1943年(昭和18)「戦時宰相論」を発表,東条首相と対立し,割腹自殺した。

中野逍遥

なかのしょうよう 【中野逍遥】
(1867-1894) 漢詩人。宇和島生まれ。激しい恋愛感情を漢詩に託して表現した。著「逍遥遺稿」

中野重治

なかのしげはる 【中野重治】
(1902-1979) 小説家・詩人・評論家。福井県生まれ。東大卒。プロレタリア芸術運動の中心的人物の一人として業績を残す。作品「中野重治詩集」「歌のわかれ」「むらぎも」「斎藤茂吉ノオト」「甲乙丙丁」など。

中量

ちゅうりょう [3] 【中量】
中規模の量。「―軌道システム」

中釘

なかくぎ [2] 【中釘】
茶室で,床の間の壁の中央に打ってある折れ釘。花入れを掛ける。

中鉋

ちゅうしこ [0] 【中仕子・中鉋】
荒仕子(アラシコ)でけずった面をなめらかにするために用いる鉋(カンナ)。なかしこ。なかがんな。
→荒仕子
→上仕子(ジヨウシコ)

中鉋

なかがんな [3] 【中鉋】
「中仕子(チユウシコ)」に同じ。

中鉋

なかしこ [0] 【中仕子・中鉋】
⇒ちゅうしこ(中仕子)

中長期預金

ちゅうちょうきよきん チユウチヤウキ― [6] 【中長期預金】
期間が四年の定期預金。金融自由化に伴い1993年(平成5)から登場。

中門

ちゅうもん [0] 【中門】
(1)寺院建築で,南大門と主要建物との間にある門。
→伽藍(ガラン)配置
(2)寝殿造りで,東西の対屋と釣殿とを結ぶ廊(中門廊)の中ほどにある門。
→寝殿造り
(3)主殿造りの主殿で,広縁の端の短く突き出た部分。寝殿造りの中門廊の名残。
→主殿造り
(4)茶室の内露地と外露地との境に設けられる門のうち,立って通れるように作られたもの。
→中潜(ナカクグ)り

中門廊

ちゅうもんろう [3] 【中門廊】
寝殿造りで,対屋から釣殿に通う細長い廊。途中に中門が設けてある。
→寝殿造り

中門造り

ちゅうもんづくり [5] 【中門造り】
秋田・山形・福島県地方に見られる民家の形式の一。主屋の一部に中門と呼ばれる突出部をもつもの。突出部には主屋への通路・厩(ウマヤ)などが設けられる。
中門造り[図]

中閉じ母音

なかとじぼいん ナカトヂ― [5] 【中閉じ母音】
⇒半狭母音(ハンセマボイン)

中開き

ちゅうびらき [0][3] 【中開き】
半ば開くこと。半開き。

中開き

なかびらき [3] 【中開き】
たんすなどで,中段が左右に開くようになっているもの。

中間

なかま 【中間】
福岡県北部,遠賀(オンガ)川下流域の市。筑豊炭田とともに発展,現在は宅地化が進む。垣生(ハブ)公園は桜の名所で,園内に羅漢百穴と呼ばれる古墳群がある。

中間

なかあい 【中間】
(1)なかほど。ちゅうかん。「愛宕と比叡の山との―にもあれ/堤中納言(よしなしごと)」
(2)あいだがら。なからい。「法華に阿弥陀も隔てぬ―/歌舞伎・連獅子」

中間

ちゅうかん [0] 【中間】
(1)二つの物のほぼまんなか。また,二つの物の間。「 A 駅と B 駅の―に新駅を設ける」「生産者と消費者の―にある流通機構」
(2)物事の程度・性質などが極端でないこと。どちらにも片寄らないこと。「―をとる」「―派」
(3)物事が進行している途中。「―発表」

中間

ちゅうげん [0] 【中間】
■一■ (名)
(1)二つの物事のあいだ。あいだ。ちゅうかん。「彼の両国の―に舎衛国有り/今昔 5」
(2)〔仏〕 二つのものの間。有と無の間,前仏と後仏の間など。
→中間禅
→二仏(ニブツ)中間
(3)(「仲間」とも書く)武家の奉公人の一部をさす呼称。その起源は鎌倉時代にさかのぼるが,近世に入ると足軽・小者の中間に位置する雑卒として幕府・諸藩の職制に組み込まれ,城門の警固や行列の供回りなどに使役された。中間男。
■二■ (形動ナリ)
中途半端なさま。どっちつかず。「いと事の外なることどもの,もし聞えあらば―になりぬべき身なめり/源氏(真木柱)」

中間

ちゅうま [0] 【中間】
「中京間(チユウキヨウマ)」の略。

中間の

ちゅうかん【中間の】
middle;→英和
intermediate.→英和
〜に (halfway) between;→英和
in the middle of.‖中間駅 a way[an intermediate]station.中間管理職 middle management.中間搾取 intermediary exploitation.中間試験 a midterm examination.中間色 neutral tints.中間選挙(米国の) an off-year election.中間報告 an interim report.

中間体

ちゅうかんたい [0] 【中間体】
「中間生成物」に同じ。

中間判決

ちゅうかんはんけつ [5] 【中間判決】
民事訴訟において,訴訟中に問題となった個々の争点を解決するための判決。争点となった事項について確認し,終局判決の準備として行われる。

中間原料

ちゅうかんげんりょう [5] 【中間原料】
合成化学工業において,原料物質から目的物質を得るのに複数の反応を段階的に組み合わせなければならない場合に,前の段階の反応で作られ次の段階の反応の原料となる物質。

中間圏

ちゅうかんけん [3] 【中間圏】
大気圏のうち,成層圏と熱圏との中間に位置し,高度約50〜90キロメートルにわたる領域。気温は,高度50キロメートルでの摂氏約〇度から,高度90キロメートルでの氷点下約八〇度へと低下する。

中間報告

ちゅうかんほうこく [5] 【中間報告】
研究・調査などの,途中の状況を発表すること。

中間子

ちゅうかんし【中間子】
《理》a mesotron;→英和
a meson.→英和

中間子

ちゅうかんし [3] 【中間子】
〔meson〕
整数スピンをもつ素粒子のうち,ハドロンに属するものの総称。π中間子,K 中間子など二〇種以上ある。メソン。

中間宿主

ちゅうかんしゅくしゅ [6] 【中間宿主】
寄生虫が幼生と成体とで宿主を変える場合,幼生時の宿主をいう。例えば,肝蛭(カンテツ)はヒメモノアラガイが中間宿主で,ウシ・ヒツジなどが最終宿主。ちゅうかんやどぬし。

中間小説

ちゅうかんしょうせつ [5] 【中間小説】
〔純文学と大衆文学の中間に位置する小説,の意〕
世相や風俗に題材を取り,広い読者層を対象として書かれた小説。第二次大戦後盛んになった。

中間層

ちゅうかんそう [3] 【中間層】
「中間階級」に同じ。

中間態

ちゅうかんたい [0] 【中間態】
〔middle voice〕
ギリシャ語などにある,能動と受動の中間の機能をもつ動詞の態。主語の行う動作が主語に対して,何らかの影響,ないしは利害関係をもつことを表す。中動態。能動受動態。

中間技術

ちゅうかんぎじゅつ [5] 【中間技術】
地域性に適合した,より人間的な,適正規模の技術。先進国の資本集約的な巨大技術が環境破壊をもたらすなど人間の意に服さないものになってゆく中で,シューマッハー(E. Schumacher 1911-1977)がその必要性を唱えた。

中間搾取

ちゅうかんさくしゅ [5] 【中間搾取】
資本家や地主などの有産階級と直接生産者または賃金労働者との間に介在し,その労働の成果の一部を横取りすること。

中間施設

ちゅうかんしせつ [5] 【中間施設】
老人医療や精神医療で,退院が可能になった患者を過渡的に受け入れ,家庭や社会に復帰・適応するための身体的機能の回復訓練や,精神的援助を与えるための施設。

中間最高価格

ちゅうかんさいこうかかく [9] 【中間最高価格】
損害賠償を生じさせる事実があった時から,賠償を請求し,判決にいたる時までの間に損害賠償の対象である財産権の目的物の価格が変動した場合における,その目的物の最高値の価格。

中間期

ちゅうかんき [3] 【中間期】
⇒間期

中間法人

ちゅうかんほうじん [5] 【中間法人】
構成員の共同利益を目的とする法人。公益法人でも営利法人でもないもの。農業協同組合・消費生活協同組合・労働組合・証券取引所など。

中間法師

ちゅうげんほうし 【中間法師】
雑用に使われる,身分の低い法師。「―ばらにてありけるが/平家 2」

中間演劇

ちゅうかんえんげき [5] 【中間演劇】
井上正夫が提唱した,新派と新劇との中間に位置する演劇。新派の大衆性と新劇の芸術性を兼ね備えた劇。現在では,普通,新劇と大衆演劇との中間をゆく劇をさす。

中間生成物

ちゅうかんせいせいぶつ [7] 【中間生成物】
化学反応の過程において,出発物質から,最終的な生成物質に至る間,途中で生成する物質。時として非常に不安定で,その段階で分離することが不可能な場合もある。中間体。

中間生産物

ちゅうかんせいさんぶつ [7] 【中間生産物】
⇒中間財(チユウカンザイ)

中間申告

ちゅうかんしんこく [5] 【中間申告】
課税期間の中途で行う法人税または消費税の申告。

中間男

ちゅうげんおとこ 【中間男】
「中間{■一■(3)}」に同じ。「―の首に掛けさせたる皮袋より取出して/平家(一四・長門本)」

中間的

ちゅうかんてき [0] 【中間的】 (形動)
どちらにも片寄っていないさま。間にあるさま。「―な立場を守る」

中間確認の訴え

ちゅうかんかくにんのうったえ 【中間確認の訴え】
〔法〕 訴訟の目的である権利関係の先決問題となる権利関係の存否の確認を,原告または被告が同じ訴訟手続の中で求める訴え。付随的確認の訴え。

中間禅

ちゅうげんぜん [3] 【中間禅】
〔仏〕 四禅の初禅と第二禅の中間にある禅。中間定。
→四禅天(シゼンテン)

中間管理職

ちゅうかんかんりしょく [7] 【中間管理職】
トップ-マネージメントの下にあって部門を管理する責任者。一般の会社の部長・課長クラス。

中間納付

ちゅうかんのうふ [5] 【中間納付】
中間申告した租税についてその税額を納付すること。

中間色

ちゅうかんしょく [3] 【中間色】
(1)純色に灰色を混ぜた柔らかみのある色。濁色。
(2)色相環で,主要原色の中間にある色相。橙(ダイダイ)・黄緑・紫など。

中間読み物

ちゅうかんよみもの [6][5] 【中間読(み)物】
総合雑誌などで,論文と小説との中間に位置するような随筆ふうの読み物。

中間読物

ちゅうかんよみもの [6][5] 【中間読(み)物】
総合雑誌などで,論文と小説との中間に位置するような随筆ふうの読み物。

中間財

ちゅうかんざい [3] 【中間財】
他の生産物の原材料とされる生産物。中間生産物。

中間質小麦

ちゅうかんしつこむぎ [7] 【中間質小麦】
中力粉の原料となる小麦。粒質は硬質小麦と軟質小麦の中間の硬さで,国内産小麦の大部分を占める。

中間選挙

ちゅうかんせんきょ [5] 【中間選挙】
四年ごとの大統領選挙の中間の年に行われる,アメリカ議会議員の選挙。上院議員の三分の一,下院議員の全員を改選する。

中間遺伝

ちゅうかんいでん [5] 【中間遺伝】
対立形質間の優劣関係が不完全で,雑種第一代で両親の中間の形質が現れる遺伝。融合遺伝。

中間部

ちゅうかんぶ [3] 【中間部】
音楽で,三部形式の楽曲のまんなかの部分。トリオ。

中間配当

ちゅうかんはいとう [0] 【中間配当】
決算期にではなく,営業年度の途中で行う配当。一年決算の会社が定款に規定し,取締役会の決議によって行うことができる。

中間階級

ちゅうかんかいきゅう [5] 【中間階級】
資本主義社会で,有産階級(資本家など)と無産階級(労働者など)との中間に位置する階級。自営農民・中小企業主・商店主(旧中間層),および管理的・技術的職業に従事するホワイト-カラー(新中間層)をいう。中間層。
→中産階級

中間雑種

ちゅうかんざっしゅ [5] 【中間雑種】
中間遺伝を示す雑種。オシロイバナの白色花と赤色花との雑種第一代が淡紅色となる類。間性雑種。

中闘

ちゅうとう [0] 【中闘】
中央闘争委員会または委員の略。労働組合などの闘争指導機関の一つ。

中限

なかぎり [0] 【中限】
長期の清算取引で,受け渡し期日が売買契約をした翌月末日のもの。ちゅうぎり。
→当限(トウギリ)
→先限(サキギリ)

中限

ちゅうぎり [0] 【中限】
⇒なかぎり

中院

ちゅういん [0] 【中院】
(1)上皇が同時に三人以上いる時,本院の次の上皇をさす称。なかのいん。
(2)斎宮寮の頭以下の役人の詰め所。
→内院
→外院
(3)弓の的で,三重に書いた黒い輪のうち,二番目のもの。
(4)「中和院(チユウカイン)」の略。

中院

なかのいん ナカノヰン 【中院】
姓氏の一。

中院流

なかのいんりゅう ナカノヰンリウ 【中院流】
⇒通村流(ミチムラリユウ)

中院通勝

なかのいんみちかつ ナカノヰン― 【中院通勝】
(1556-1610) 安土桃山・江戸初期の公家(クゲ)。出家して,也足軒法素然と号した。三条西実枝・細川幽斎に師事。和歌・国学に長じた。著「岷江入楚(ミンゴウニツソ)」

中院通村

なかのいんみちむら ナカノヰン― 【中院通村】
(1588-1653) 江戸初期の公家(クゲ)。通勝の子。号は後十輪院。歌人として名高く,また書をよくし世尊寺流の流れをくむ通村流を創始。著「後十輪院集」「中院通村日記」

中陣

ちゅうじん [0] 【中陣】
(1)社寺で,内陣と外陣の間にある間(マ)。
(2)合戦の陣立てで,先陣と後陣の間にあたる陣。

中陪

なかえ [0] 【中陪・中重】
⇒なかべ(中陪)

中陪

なかべ 【中陪・中倍】
〔「なかへ」とも〕
衣・紙などで,三枚重ねのものの中央のもの。また,近世,小袿(コウチキ)の襟・袖口・裾などで表と裏の間に細く挟んだ別色の布。

中陰

ちゅういん [0] 【中陰】
⇒中有(チユウウ)

中陰蔦

なかかげづた [4] 【中陰蔦】
蔦紋の一。蔦の葉の縁を白抜きにしたもの。

中隊

ちゅうたい [0] 【中隊】
軍隊の編成単位の一。大隊と小隊の中間の部隊。

中隊

ちゅうたい【中隊】
a company;→英和
a battery (砲兵).→英和
中隊長 a captain.→英和

中隔て

なかへだて [3] 【中隔て】
中を隔てているもの。中間の仕切り。中じきり。「―の屏風(ビヨウブ)」

中障子

なかしょうじ [3] 【中障子】
部屋の隔ての襖(フスマ)障子。中の障子。なかそうじ。

中雀門

ちゅうじゃくもん [4] 【中雀門】
(1)〔「中柵(チユウザク)門」の転か〕
城内または武家屋敷の内部に設けた門。
(2)(「中雀門」は当て字)「鍮石(チユウジヤク)門」に同じ。

中霄

ちゅうしょう [0] 【中霄】
なかぞら。中天。

中震

ちゅうしん [0] 【中震】
震度 4 に当たる地震。家屋の動揺が激しく,すわりの悪い花瓶などが倒れる。

中音

ちゅうおん【中音(部)】
《楽》baritone (男声);→英和
mezzo soprano (女声).

中音

ちゅうおん [0] 【中音】
高くもなく,低くもない音。また,強くも弱くもない音。「―に誦(シヨウ)する/片恋(四迷)」

中音部記号

ちゅうおんぶきごう [6] 【中音部記号】
⇒ハ音記号(オンキゴウ)

中頃

なかごろ [0] 【中頃】
(1)中ほどの時期。「先月の―」
(2)中ほどの所。中途。「階段の―」
(3)その時から見て,あまり古くない時代。中世。「昔,―だにかやうに侍りけり。末代よくよく用心あるべき事なり/著聞 3」

中頃に

なかごろ【中頃に】
about the middle <of the month> .→英和

中項

ちゅうこう [0] 【中項】
(1)〔数〕 数列をなす三つの項における真ん中の項。
(2)〔論〕 定言的三段論法において,大前提・小前提の両方に含まれ,両者を関係づける概念。中概念。媒概念。媒名辞。媒介項。

中風

ちゅうふう [0] 【中風】
〔「ちゅうぶう」「ちゅうぶ」とも〕
(1)脳出血・脳梗塞や脳軟化により,運動機能障害ことに痙性(ケイセイ)片麻痺や言語機能障害をきたした状態。中気。風疾。
(2)〔風(カゼ)に中(アタ)る意〕
古く,かぜを引くこと。

中風

ちゅうぶ [0] 【中風】
「ちゅうふう(中風)」に同じ。

中飛

ちゅうひ [0][1] 【中飛】
野球で,センター-フライのこと。

中飛車

なかびしゃ [0] 【中飛車】
将棋の戦法,振り飛車の一型。飛車を王の頭または王の位置に移して駒組みすること。

中食

ちゅうしょく [0] 【中食】
外食に対し,惣菜(ソウザイ)・弁当などを買って帰り,家でする食事。また,その食品。なかしょく。

中食

ちゅうじき [0] 【中食】
(1)一日二食の頃,朝食と夕食との間にとった軽い食事。後には昼食をさす。「御ちごさまの―を膳棚に上げおき/咄本・昨日は今日」
(2)茶会で出す食事。
(3)〔仏〕 日中に食する食事。

中飯

ちゅうはん [0] チユウ― 【中飯】 ・ チウ― 【昼飯】
ひるめし。昼食。

中馬

ちゅうま [1][0] 【中馬】
江戸時代中頃から明治初年にかけて,信州で物資輸送のために用いられた馬。また,その馬を用いて行われた輸送のこと。伊那地方の農民が副業として始め,信州全域に及んだもので,宿馬などとたびたび抗争した。

中骨

なかぼね [0] 【中骨】
魚の身の中央を通る骨。魚の背骨。

中高

ちゅうこう [1][0] 【中高】
(1)中学校と高等学校。「―生」「―一貫教育」
(2)中程度と高程度。

中高

なかだか [0] 【中高】 (名・形動)[文]ナリ
(1)中央のあたりが高い・こと(さま)。「―の弧(ユミガタ)を有つた釣鐘袴/うづまき(敏)」
(2)鼻筋がとおっていること。顔だちのよいこと。また,そのさま。「美しく―なる額/即興詩人(鴎外)」

中高の

なかだか【中高の】
convex (凸面の);→英和
bulging (盛り上がった).

中高層

ちゅうこうそう [3] 【中高層】
(建物で)中層と高層。「―ビル」

中高年

ちゅうこうねん [3] 【中高年】
中年と高年。普通,四五歳以上六五歳程度の人をいう。

中高音

ちゅうこうおん [3] 【中高音】
中音と高音。

中鷺

ちゅうさぎ [0] 【中鷺】
コウノトリ目サギ科の鳥。全長70センチメートルほど。全身白色で脚とくちばしは黒色。繁殖期には背と胸に長い飾り羽が生じる。アジア東部・南部,アフリカ・オーストラリアに分布。日本には夏鳥として本州以南に渡来し,集団繁殖する。

中黄

ちゅうき [0] 【中黄】
黄色。

中黒

なかぐろ [0] 【中黒】
(1)単語を並列するときの区切りなどに用いる記号。「・」のこと。黒丸。
(2)切斑(キリフ)で,上下が白く,中央が黒いもの。その黒い部分の大きいのを大中黒,小さいのを小中黒という。また,それで作った矢羽根。
→中白
→矢羽根
(3)家紋の一。輪の中に横に黒く太い一の字のあるもの。新田氏の紋。一つ引両(ヒキリヨウ)。

丱女

かんじょ クワンヂヨ 【丱女】
総角(アゲマキ)に髪を結った少女。童女。かんにょ。「漢武,或いは童男―をつかはし/平家 7」

くし【串】
a spit (焼串);→英和
a skewer.→英和
〜にさす spit;skewer 〜にさして焼く roast <meat> on skewers.

くし [2] 【串】
(1)先端のとがった,鉄・竹・木などの細い棒。魚・肉・野菜・だんごなどを刺してあぶったり干したりするのに使う。「―刺し」「―焼き」
(2)蝋燭(ロウソク)のしん。「ちやくちやくと取れ蝋燭の―/犬子集」
(3)玉串。「其の御幣の―に書き付けて/今昔 24」

串カツ

くしカツ [0] 【串―】
豚肉とネギあるいはタマネギを交互に串にさしてパン粉のころもをつけて揚げた食品。

串刺

くしざし [0] 【串刺(し)】
(1)串に刺し通すこと。また,刺し通したもの。
(2)串で貫くようにして,刺し殺すこと。「槍で―にする」
(3)戦国時代の刑罰の一。先をとがらせた鉄または木の棒で刺し殺すもの。
(4)江戸時代の刑罰の一。釘で首を刺してさらし首にすること。梟首(キヨウシユ)。獄門。
(5)古代社会のタブーの一種。他人の田に自分の札などをさして,その田を領有すること。「秋は―し,馬伏す/日本書紀(神代上訓)」

串刺し

くしざし [0] 【串刺(し)】
(1)串に刺し通すこと。また,刺し通したもの。
(2)串で貫くようにして,刺し殺すこと。「槍で―にする」
(3)戦国時代の刑罰の一。先をとがらせた鉄または木の棒で刺し殺すもの。
(4)江戸時代の刑罰の一。釘で首を刺してさらし首にすること。梟首(キヨウシユ)。獄門。
(5)古代社会のタブーの一種。他人の田に自分の札などをさして,その田を領有すること。「秋は―し,馬伏す/日本書紀(神代上訓)」

串団子

くしだんご [3] 【串団子】
串に刺した団子。

串形機関

くしがたきかん [6][5] 【串形機関】
⇒タンデム機関(キカン)

串揚

くしあげ [0] 【串揚(げ)】
魚介・肉・野菜などを一口大にして竹串に刺し,揚げたもの。

串揚げ

くしあげ [0] 【串揚(げ)】
魚介・肉・野菜などを一口大にして竹串に刺し,揚げたもの。

串木野

くしきの 【串木野】
鹿児島県西部にある市。近世以来,金・銀を産する。串木野港は遠洋漁業の基地。

串本

くしもと 【串本】
和歌山県西牟婁(ニシムロ)郡,紀伊半島南端にある町。沖合に大島がある。遠洋漁業基地。

串本節

くしもとぶし 【串本節】
串本地方の民謡で,花柳界の酒席の騒ぎ唄。江戸末期,関東地方の小念仏踊りが「おいとこそうだよ」となって伝わり,「おちゃやれ節」となって唄われていたものが,大正末期に現名に改められて流行した。

串柿

くしがき [2] 【串柿】
渋柿の皮をむき,串に刺して干したもの。干し柿。[季]秋。

串焼

くしやき [0] 【串焼(き)】
魚・肉・鳥・貝・野菜などを串に刺して焼くこと。また,その食べ物。

串焼き

くしやき [0] 【串焼(き)】
魚・肉・鳥・貝・野菜などを串に刺して焼くこと。また,その食べ物。

串貝

くしがい [2] 【串貝】
「串鮑(クシアワビ)」に同じ。

串間

くしま 【串間】
宮崎県南端の市。東は日南海岸,南は志布志湾に臨む。近世,高鍋藩の飛領地。農業・観光が盛ん。

串鮑

くしあわび [3] 【串鮑】
串に刺して干した鮑。串貝。

まろ 【丸】
〔「まる(丸)」の古形〕
■一■ (形動ナリ)
(1)まるいさま。円形であるさま。「黒う―に見えたる,いとをかし/枕草子 251」
(2)太ってふっくらとしているさま。「―にうつくしく肥え給へりし人の/源氏(宿木)」
(3)手を加えない全体。全部。「秀歌を―ながらとられて侍るが/毎月抄」
■二■ (名)
銭。[壒嚢鈔]

まる【丸】
(1) a circle;→英和
a ring.→英和
(2) <two> full[clear] <days> ;→英和
a full <three days> ; <a> whole <day> .→英和
〜を描く draw a circle.〜い[円形]round;→英和
circular;→英和
[球形]round;globular.→英和
〜く round;in a circle;[円満に] <settle a matter> peacefully.→英和

がん グワン [1] 【丸】
(1)魚肉などをたたいて団子状にしたもの。
(2)丸薬(ガンヤク)の意。「地黄(ジオウ)―」

まる 【丸・円】
〔「まろ(丸)」の転〕
■一■ [0] (名)
(1)まるい形。まるい物。
 (ア)円。球。また,それに近い形。「指先で―を描く」
 (イ)正解・優良などを示す〇の印。また,正しいこと,良いこと。「テストで―をもらう」
(2)俗に,金銭のこと。しばしば親指と人差し指で円を作って示す。
(3)城郭の内部の一区画。《丸》「一の―」
(4)表記の記号。
 (ア)句点。
 (イ)半濁点。
(5)紋章で,輪郭が円形であること。「鶴の―」
(6)〔甲が丸いことから〕
近世,関西地方でスッポンのこと。
(7)完全であること。欠けるところなく満ちていること。
 (ア)欠いたり割ったりしてないこと。もとのままの全部であること。「―のまま」「―ごと」
 (イ)数や条件を満たしていること。「吾輩は最早(モウ)―の百姓だ/思出の記(蘆花)」「まだ―で八年といふねんなれば/洒落本・青楼昼之世界錦之裏」
(8)重さの単位。一丸は五〇斤(約30キログラム)。《丸》「打綿幾―か江戸に廻し/浮世草子・永代蔵 5」
(9)和紙の量を示す単位。奉書紙は一〇束,半紙は六締め,美濃紙は四締めで一丸とする。
(10)遊里で,揚げ銭が倍になる日。吉原では,五節句・盆など。
■二■ (接頭)
(1)数詞に付いて,その数が欠けることなく満ちている意を表す。満(マン)。「飲まず食わずで―一日過ごした」「日本を離れて―一〇年たった」
(2)名詞に付いて,完全にその状態であるという意を表す。「―抱え」「―もうけ」

まる 【丸・麻呂】
〔「まろ(麻呂)」の転。中世後期以降の語〕
■一■ (接尾)
(1)人名,特に稚児に用いる。「牛若―」「蝉―」
(2)刀,楽器,その他の器物の名に用いる。「膝切―」「抜―」
(3)船の名に用いる。「咸臨―」
(4)種々の物や人名などに付けて,親愛の意を表す。「翁―」「もず―」
■二■ (代)
一人称。中世後期,天皇またはこれに準ずる人が用いた。「―が千人の后のましませども/御伽草子・熊野」

丸々

まるまる【丸々】
(1)[全く]completely;→英和
wholly;→英和
entirely.→英和
(2)[太った]plump;→英和
chubby.→英和
〜二百ドル a clear $200.→英和
〜の損 a complete loss.

丸い

まる・い [0][2] 【丸い・円い】 (形)[文]ク まる・し
〔「まろし」の転。中世以降の語〕
(1)まるの形である。
 (ア)円形である。「―・いテーブル」「紙を―・く切る」「目を―・くする」
 (イ)球形である。「―・いボール」「地球は―・い」
 (ウ)輪形である。「土星の―・い輪」
(2)曲線になっている。かどばっていない。「板のかどを―・くけずる」「―・い肩」
(3)おだやかだ。かどかどしくない。円満だ。「その場を―・くおさめる」「―・い人柄」
[派生] ――さ(名)――み(名)

丸い

まろ・い 【円い・丸い】 (形)[文]ク まろ・し
〔「まるい」の古形〕
まるい。「からたちも秋はみのるよ。―・い―・い金のたまだよ/からたちの花(白秋)」

丸い卵も切りようで四角

丸い卵も切りようで四角
円満におさまるはずのことも,扱い方によっては角が立つことのたとえ。「―,ものも言いようで角(カド)が立つ」

丸かし

まろかし 【丸かし・塊】
〔「まろがし」とも〕
丸めたもの。「日々に金の―をかひ子に産む事有/仮名草子・伊曾保物語」

丸かし

まるかし 【丸かし】
丸めたもの。丸かせ。「雪ノ―/日葡」

丸かす

まろか・す 【丸かす・円かす】 (動サ四)
(1)まるくする。まるめて一つにする。「沈の箱に瑠璃の坏二つすゑて,おほきに―・しつつ入れ給へり/源氏(梅枝)」
(2)頭髪を剃(ソ)る。まるめる。[ヘボン(三版)]

丸かす

まるか・す 【丸かす】 (動サ四)
「まろかす(丸)」の転。「雪ヲ―・ス/日葡」

丸かせ

まるかせ 【丸かせ】
「まるかし」の転。「金(コガネ)の―/御伽草子・鉢かづき」

丸かせ

まろかせ 【丸かせ・塊】
「まろかし」に同じ。「切り口より焔の―女房が口に入れば/浄瑠璃・嫗山姥」

丸くとも一角(ヒトカド)あれ

丸くとも一角(ヒトカド)あれ
人間は円満だけでは十分とはいえず,しっかりした一面も必要である。

丸くなる

丸くな・る
性格のかどがとれて円満になる。

丸ぐ

まろ・ぐ 【丸ぐ・円ぐ】 (動ガ下二)
まるめる。ひとまとめにする。「是を―・げて皆買はむ人もがな/宇治拾遺 2」

丸ぐち

まるぐち 【丸ぐち】 (副)
そのままそっくり。まるごと。「瓜を二つに割らずに矢張り―ぢやと/浄瑠璃・双生隅田川」

丸ごと

まるごと【丸ごと】
wholly.→英和
〜焼く roast <a pig> whole.魚を〜食べる eat a fish bone and all.なしを〜食べる eat a pear rind and all.

丸ごと

まるごと [0] 【丸ごと】 (副)
切り分けたり一部を除いたりしない,もとの形のまま全部。そっくり全部。まるのまま。「饅頭を―飲みこむ」「魚を―煮込む」「業務を―委託する」

丸し

まる・し 【円し・丸し】 (形ク)
⇒まるい

丸っこい

まるっこ・い [4] 【丸っこい】 (形)
丸い。丸みを帯びている。「―・い顔」
[派生] ――さ(名)

丸っ切り

まるっきり [0] 【丸っ切り】 (副)
〔「まるきり」の促音添加〕
まったく。全然。「―わからない」「―意気地がない」

丸で

まるで [0] 【丸で】 (副)
(1)下に否定的な意味の語を伴って否定の意を強める。まるきり。全然。「漢字が―読めない」「―違う」
(2)ほとんど同じであるさま。ちょうど。さながら。「―嵐のようだ」「―子供だ」
→まる(丸)■一■ (7)

丸の内

まるのうち [3] 【丸の内】
城郭の本丸の内部。また,城の外堀の内部。特に,江戸城についていうことが多い。

丸の内

まるのうち 【丸の内】
東京都千代田区の地名。もと江戸城の一部で,大名の屋敷地であった。北に連なる大手町とともに日本経済の中枢機能が集中するビル街。東京駅・中央郵便局などがある。

丸の内ビルディング

まるのうちビルディング 【丸の内―】
東京丸の内にあるオフィス-ビル。1923年竣工。新しい建設機械,米国の合理化された施工方式などにより,日本の建築界に影響を与えた。丸ビル。

丸ぽちゃ

まるぽちゃ [0] 【丸ぽちゃ】 (名・形動)
丸顔でふっくらとしている・こと(さま)。そのような顔つきをもいう。主として女性の顔についていう。「色が白くて―だ」

丸ぽちゃの

まるぽちゃ【丸ぽちゃの】
chubby;→英和
plump.→英和

丸まこい

まるまこ・い [4] 【丸まこい】 (形)[文]ク まるまこ・し
(1)いかにも丸い。丸丸としている。まるまっこい。「―・くなって寝ている」
(2)欠けるところのないさま。「律儀千万―・き虚(ウツケ)なれば/浮世草子・椀久二世(上)」

丸まっこい

まるまっこ・い [5] 【丸まっこい】 (形)
「まるまこい」に同じ。

丸まっちい

まるまっち・い [5] 【丸まっちい】 (形)
〔「まるまるしい」の転〕
丸々としている。いかにも丸い。「―・い顔」

丸まる

まるま・る [0] 【丸まる】 (動ラ五[四])
丸くなる。「紙が―・る」

丸まる

まるまる【丸まる】
round.→英和

丸み

まるみ [0] 【丸み・円み】
まるいようす。まるい程度。まろみ。「―を帯びる」「味に―がでる」「人柄に―がでる」

丸み

まろみ [0] 【丸み・円み】
「まるみ(丸)」に同じ。

丸みのある

まるみ【丸みのある】
roundish.→英和

丸む

まろ・む 【丸む】
■一■ (動マ四)
丸くなる。「袖口は―・み出でたる程/栄花(若生え)」
■二■ (動マ下二)
⇒まろめる

丸む

まる・む 【丸む】 (動マ下二)
⇒まるめる

丸める

まるめる【丸める】
make <a thing> round;→英和
round;make <a thing> into a ball.→英和

丸める

まる・める [0] 【丸める】 (動マ下一)[文]マ下二 まる・む
(1)丸くする。丸い形にする。「団子を―・める」「紙くずを―・めて捨てる」
(2)頭髪を剃(ソ)る。坊主頭になる。「頭を―・める」
(3)「丸め込む{(2)}」に同じ。「今日は―・められないよ」
(4)端数を四捨五入したり切り上げたりして,おおまかな数にする。
(5)一つにまとめる。また,全部を自分のものとする。「姉を殺し,絹を―・めんと思ひし/浮世草子・新可笑記 5」

丸める

まろ・める [0] 【丸める】 (動マ下一)[文]マ下二 まろ・む
(1)固めてまるくする。「丸薬を―・めるのに忙しい/戯作三昧(竜之介)」
(2)頭を剃(ソ)る。剃髪(テイハツ)する。
(3)円形をつくる。輪にする。「日陰をめぐりて―・め置きて/栄花(初花)」
(4)全体をそのものでつくる。「我らは悪業煩悩にて身を―・めたり/曾我 11」
(5)まるめこむ。籠絡(ロウラク)する。「我が君を御幼少より―・めつけし舌さき/桐一葉(逍遥)」

丸め込む

まるめこむ【丸め込む】
coax[cajole,wheedle] <a person into agreement[doing]> .→英和

丸め込む

まるめこ・む [4] 【丸め込む】 (動マ五[四])
(1)丸めて中に入れる。また,丸める。「札をポケットに―・む」
(2)巧妙に言いくるめて他人を自分の思うように操る。だきこむ。「母親を―・んでオートバイを買う」
[可能] まるめこめる

丸ガッパ

まるガッパ [3] 【丸―】
袖なしで,裾(スソ)の広がった合羽(カツパ)。広げると円形になる。引き回し。まわしガッパ。
丸ガッパ[図]

丸シップ

まるシップ [3] 【丸―】
日本籍の船を外国の船会社に貸してそれを日本の船主が用船し,外国人船員を乗り組ませて運航する貨物船。

丸シー

まるシー [3] 【丸―】
〔 c は copyright から〕
著作権の保持を表示する記号。©で示す。万国著作権条約により設定。

丸ノ内線

まるのうちせん 【丸ノ内線】
営団地下鉄の鉄道線。東京都池袋・銀座・荻窪間24.2キロメートルおよび中野坂上・方南町間3.2キロメートル。

丸ビル

まるビル 【丸―】
丸の内ビルディングの略称。

丸ボイラー

まるボイラー [3] 【丸―】
円筒形の外殻をもち,内部に煙管または炉筒のあるボイラー。立てボイラー・炉筒ボイラー・煙管ボイラーなどがある。

丸一

まるいち 【丸一】
(丸に一の紋を用いたことから)江戸の太神楽(ダイカグラ)の組の一。また,太神楽の通称。「―をやめ倹約で角兵衛じし/柳多留 16」

丸丸

まるまる 【丸丸】
■一■ [0] (名)
(1)(「〇〇」と書く)はっきり示すことを避けるときに使う符号。「さしさわりがあるから,―としておこう」
(2)二重の圏点。二重丸。
■二■ (副)スル
(1) [3]
いかにも丸いさま。よく太っているさま。「―(と)太った赤ちゃん」「―(と)した体つき」
(2) [0]
全体に及ぶさま。完全なさま。「―一週間の休み」「―損をする」

丸亀

まるがめ 【丸亀】
香川県北部,瀬戸内海に臨む市。近世,京極氏の城下町,金刀比羅(コトヒラ)詣での上陸地として繁栄。うちわを特産。西讃岐の中心地で工業が発達。

丸五点

まるごてん 【丸五点】
俳諧で,宗匠の批点の一。普通の五点よりすぐれていることを表す丸印。輪五点。

丸仏手柑

まるぶしゅかん [0][4] 【丸仏手柑】
シトロン{(1)}の別名。

丸作り

まるづくり [3] 【円作り・丸作り】
太刀の拵(コシラエ)の一。鞘(サヤ)・柄ともに断面が楕円形に近いもの。

丸備え

まるぞなえ [3] 【丸備え】
円形の陣立て。

丸儲け

まるもうけ【丸儲け(する)】
(make) a clear profit.

丸儲け

まるもうけ [3][5] 【丸儲け】 (名)スル
元手がかからず,収入が全部もうけであること。「坊主―」
⇔丸損

丸八

まるはち [0] 【丸八】
〔葉の落ちたあと,幹に,丸の中に逆「八」字形のある跡が残ることから〕
ヘゴ科の木生シダ植物。小笠原諸島に自生。高さ3〜4メートル。葉は大形で羽状に分裂し,幹頂から放射状に出て,傘状の樹形になる。

丸公

まるこう [2] 【丸公】
日中戦争下の1938年(昭和13)から終戦後の昭和二五,六年にかけて,公定価格を示す�の表示。また,公定価格。

丸写し

まるうつし [3] 【丸写し】 (名)スル
そっくりそのまま写すこと。「答えを―する」

丸出し

まるだし [0] 【丸出し】
隠さないですっかり見せること。すっかり表れていること。「腹を―にする」「ばか―」

丸出しの

まるだし【丸出しの】
exposed;uncovered.いなか弁〜で <speak> with a broad provincial accent.

丸刃

まるば [0] 【円刃・丸刃】
〔「まるは」とも〕
研ぎが悪く,丸くなって切れなくなった刃先。「錆てゐようが,―であらうが/怪談牡丹灯籠(円朝)」

丸切り

まるきり [0] 【丸切り】 (副)
(多く,下に打ち消しまたはそれに準ずる語を伴って)全く。ぜんぜん。まるで。まるっきり。「―できない」「―だめだ」

丸刈

まるがり【丸刈】
close clipping.〜にする have one's hair cut close (頭を).

丸刈

まるがり [0] 【丸刈(り)】
男子の頭髪の刈り方。頭の形にしたがって全体を短く刈る。また,その頭。

丸刈り

まるがり [0] 【丸刈(り)】
男子の頭髪の刈り方。頭の形にしたがって全体を短く刈る。また,その頭。

丸剤

がんざい グワン― [0] 【丸剤】
医薬品を飲みやすくするために球状に製したもの。丸薬。

丸卓

まるじょく [0] 【丸卓】
茶道の棚物(タナモノ)の一。円形の天板と地板を二本柱でつないだもの。木地や塗りのものもある。

丸取り

まるどり [0] 【丸取り】 (名)スル
残さず全部取ってしまうこと。「利益を―する」

丸取りにする

まるどり【丸取りにする】
take all to oneself.

丸口

まるぐち 【丸口】
⇒鷲口(ワシグチ)

丸呑み

まるのみ【丸呑み】
⇒鵜呑み.

丸呑み

まるのみ [0] 【丸呑み】 (名)スル
(1)噛(カ)み砕かないでのみこむこと。「ヘビがカエルを―(に)する」
(2)内容を理解しないでそのまま信じたり暗記したりすること。うのみ。「本に書いてあることを―(に)する」
(3)要求などをすべて受け入れること。「要求を―する」

丸坊主

まるぼうず [3] 【丸坊主】
(1)頭髪を短く刈ったり,すっかり剃(ソ)ったりした頭。
(2)山に木がないこと。また,草木に葉が全くないこと。「乱伐で山が―になった」

丸塚

まるづか [0] 【円塚・丸塚】
半球形に盛り土をした墳墓。円墳。まるか。

丸天井

まるてんじょう【丸天井】
a vault;→英和
a dome.→英和

丸天井

まるてんじょう [3] 【丸天井】
(1)半球形の天井。ドーム。
(2)大空。空。

丸太

まるた【丸太】
⇒丸木.丸太小屋 a log cabin.

丸太

まるた [0] 【丸太】
(1)皮をはいだだけの丸い木材。「―小屋」
(2)コイ目の淡水魚。全長約50センチメートル。体は紡錘形で長く,やや側扁する。背面は暗褐色,腹面は銀白色。食用。本州中部以北の河口付近や沿岸に分布。ウグイに酷似する。マルタウグイ。ユサンウグイ。ジュウザンウグイ。
(3)比丘尼(ビクニ)姿の売春婦。「踏返したる―の名物/滑稽本・志道軒伝」

丸太ん棒

まるたんぼう [0] 【丸太ん棒】
〔「まるたのぼう」の転〕
(1)「丸太{(1)}」に同じ。
(2)役に立たない者,気のきかない者をののしっていう。「この―」

丸太洗い

まるたあらい [4] 【丸太洗い】
貯水池や汚水のはけ口で,水底が掘れるのを防ぐために敷き並べた丸太。

丸太船

まるたぶね [4] 【丸太船】
⇒丸子船(マルコブネ)

丸子

まりこ 【丸子】
静岡市の地名。東海道の宿駅の一つで,宇津ノ谷峠の東口にあたった。

丸子

まるこ 【丸子】
長野県中部,小県(チイサガタ)郡の町。明治期より製糸業で栄えた。霊泉寺・鹿教湯(カケユ)・大塩温泉からなる内村温泉郷がある。

丸子船

まるこぶね 【丸子船】
近世の琵琶湖水運で用いられた,独特の造りの三十石から五百石積みの輸送船。東海道の草津・膳所(ゼゼ)間の渡し船にも使われた。丸い船首形状と半丸太を用いた舷側板に特徴がある。丸船。丸太船。

丸字

まるじ [0] 【丸字】
独特の丸みを帯びた,横書き筆記用の字体。丸文字。漫画字。

丸寄生

まろほや 【丸寄生】
寄生(ホヤ)をまるく図案化した模様。

丸寝

まるね 【丸寝】 (名)スル
「まろね(丸寝)」に同じ。「草枕旅行く背なが―せば家(イワ)なる我は紐解かず寝む/万葉 4416」

丸寝

まろね 【丸寝】 (名)スル
衣服を着たまま寝ること。まろぶし。まるね。「手枕まかず紐解かず―をすれば/万葉 4113」

丸尽くし

まるづくし [3] 【丸尽(く)し】
模様の一。文様の輪郭を円形にして散らしたもの。
丸尽くし[図]

丸尽し

まるづくし [3] 【丸尽(く)し】
模様の一。文様の輪郭を円形にして散らしたもの。
丸尽くし[図]

丸屋

まろや 【丸屋】
葦(アシ)・茅(カヤ)などをそのまま屋根にした仮小屋。仮庵(カリイオ)。「屋は―,あづまや/枕草子 289」

丸屋根

まるやね【丸屋根】
a cupola;→英和
a dome.→英和

丸屋根

まるやね [0] 【丸屋根・円屋根】
半球形の屋根。

丸山

まるやま [0] 【丸山・円山】
(1)形の丸い山。
(2)円墳や前方後円墳の円部の墳丘の俗称。奈良県橿原市・大阪府羽曳野市古市(フルイチ)丸山古墳など,各地にある。

丸山

まるやま 【丸山】
長崎の遊郭のあった所。近世,江戸の吉原・京都の島原・大坂の新町と並び称された。

丸山

まるやま 【丸山】
姓氏の一。

丸山ワクチン

まるやまワクチン [5] 【丸山―】
ヒト型結核菌水性抽出物質。悪性腫瘍の免疫療法剤。丸山千里(1901-1992)により開発されたが,製造承認は得られず,有償治験薬として使用されている。高濃度製剤は放射線治療時の白血球減少抑止薬として認可されている。SSM ワクチン。

丸山定夫

まるやまさだお 【丸山定夫】
(1901-1945) 新劇俳優。愛媛県生まれ。築地小劇場を経て新築地劇団結成。のち苦楽座を結成,移動劇団桜隊を編成し広島巡演中に被爆し死去。

丸山教

まるやまきょう 【丸山教】
神道教派の一。富士講の流れを汲み,元禄年間(1688-1704)に伊藤録祐が創唱。宝暦年間(1751-1764)その孫伊藤六蔵が丸山講社と命名。伊藤六郎兵衛の時,富士山教会(のちの扶桑教)に加わったが,その後離脱し神道本局に属した。1946年(昭和21)宗教法人として独立。

丸山薫

まるやまかおる 【丸山薫】
(1899-1974) 詩人。大分県生まれ。堀辰雄・三好達治らと詩誌「四季」を創刊。海への憧れに満ちた詩で知られる。詩集「帆・ランプ・鴎」「青春不在」

丸岡

まるおか マルヲカ 【丸岡】
福井県北部,坂井郡の町。福井平野北東部に位置。丸岡城の天守閣がある。

丸岡

まるおか マルヲカ 【丸岡】
姓氏の一。

丸岡秀子

まるおかひでこ マルヲカ― 【丸岡秀子】
(1903-1990) 評論家。本名,石井ひで。長野県生まれ。全国の農村調査に基づき「日本農村婦人問題」を著す。ほかに「ひとすじの道」など。

丸巻

まるまき [0] 【丸巻(き)】
刀剣の鞘(サヤ)の全体を,なめし革または組み糸で巻くこと。

丸巻き

まるまき [0] 【丸巻(き)】
刀剣の鞘(サヤ)の全体を,なめし革または組み糸で巻くこと。

丸帯

まるおび [0] 【丸帯】
広幅の帯地を二つ折りにして仕立てた女帯。礼装用。

丸帳

まるちょう 【丸帳】
平安時代以降,荘園・公領を検注して作成する帳簿。年貢徴収の基礎とした。検注帳。

丸幅

まるはば [0] 【丸幅】
織り出したままの布地の幅。

丸干

まるぼし [0] 【丸干(し)】
小形の魚や大根などを姿のまま干すこと。また,干したもの。「いわしの―」

丸干し

まるぼし [0] 【丸干(し)】
小形の魚や大根などを姿のまま干すこと。また,干したもの。「いわしの―」

丸式

まるしき [0] 【丸式】
ぜに。かね。まる。丸印。「中々―はあるといふはなしさ/当世書生気質(逍遥)」

丸彫

まるぼり [0] 【丸彫(り)】
(1)一塊の木や石から,像の全体を彫り出すこと。また,その作品。
(2)溝が U 字形の彫り方。
→薬研(ヤゲン)彫り

丸彫り

まるぼり [0] 【丸彫(り)】
(1)一塊の木や石から,像の全体を彫り出すこと。また,その作品。
(2)溝が U 字形の彫り方。
→薬研(ヤゲン)彫り

丸打ち

まるうち [0] 【丸打ち】
ひもなどを,断面が丸くなるように組むこと。また,そのひも。

丸抱え

まるがかえ [3] 【丸抱え】
(1)置屋が稼ぎの全額を取り,食費・衣料費などをすべて負担する約束で芸妓を雇うこと。
(2)他人のために,費用を全額負担してやること。

丸括弧

まるかっこ [3] 【丸括弧】
文章表記に用いる括弧の一種。( )などの丸いもの。パーレン。まるがっこ。

丸持

まるもち [0] 【丸持(ち)】
〔「丸」は金銭の意〕
金持ち。

丸持ち

まるもち [0] 【丸持(ち)】
〔「丸」は金銭の意〕
金持ち。

丸提灯

まるちょうちん [3] 【丸提灯・円提灯】
丸い形の提灯。

丸揚

まるあげ [0] 【丸揚(げ)】
材料を切らずに丸のまま油で揚げること。また,その揚げたもの。「鯉の―」

丸揚げ

まるあげ [0] 【丸揚(げ)】
材料を切らずに丸のまま油で揚げること。また,その揚げたもの。「鯉の―」

丸損

まるぞん [0] 【丸損】
もうけがない,全くの損。
⇔丸儲け

丸損をする

まるぞん【丸損をする】
suffer a total loss.

丸文字

まるもじ [0] 【丸文字】
「丸字(マルジ)」に同じ。

丸暗記

まるあんき [3] 【丸暗記】 (名)スル
全部をそのまま暗記すること。棒暗記。「答えを―しておく」

丸暗記する

まるあんき【丸暗記する】
learn by rote.

丸木

まるき【丸木】
a log.→英和
‖丸木橋 a log bridge.丸木舟 a canoe;a dugout.

丸木

まるき [0] 【丸木】
切ったままで,削ったり磨いたりしていない木材。

丸木弓

まるきゆみ [3] 【丸木弓】
丸木で作った弓。

丸木柱

まるきばしら [4] 【丸木柱】
丸木のままで立てた柱。

丸木橋

まるきばし [3][0] 【丸木橋】
丸木を渡しただけの橋。まるばし。

丸木舟

まるきぶね [4] 【丸木舟】
原木をくりぬいて作った舟。縄文時代から鎌倉時代に至る数千年の間用いられ,江戸時代以後も磯船として一部地方で使用された。くり舟。

丸本

まるほん [0] 【丸本】
(1)欠落がなく全部そろっている本。抜き本・抄本・欠本などに対していう。完本。
(2)義太夫節の一曲全部の詞章を収め,曲節をつけた板本。抜き本に対していう。院本(インポン)。

丸本歌舞伎

まるほんかぶき [5] 【丸本歌舞伎】
⇒義太夫狂言(ギダユウキヨウゲン)

丸本物

まるほんもの [0] 【丸本物】
⇒義太夫狂言(ギダユウキヨウゲン)

丸材

まるざい [0] 【丸材】
皮をはいだだけの丸い木材。丸太。

丸染

まるぞめ [0] 【丸染(め)】
衣服などを解かないで,形のまま染めること。また,そのように染めたもの。

丸染め

まるぞめ [0] 【丸染(め)】
衣服などを解かないで,形のまま染めること。また,そのように染めたもの。

丸柱

まるばしら [3] 【丸柱】
断面が円形の柱。
⇔角柱(カクバシラ)

丸根

まるね [0] 【丸根】
鏃(ヤジリ)の一種。円筒形で,先をとがらせたり鑿(ノミ)の刃状にそいだりした実戦用のもの。

丸桁

がぎょう グワギヤウ [0] 【丸桁】
日本建築で,垂木(タルキ)を支える軒桁。本来は円形の材を使ったが,のち,角材も使うようになった。がんぎょう。がんこう。
丸桁[図]

丸桁

がんぎょう グワンギヤウ [0] 【丸桁】
⇒がぎょう(丸桁)

丸森

まるもり 【丸森】
宮城県南部,伊具郡の町。阿武隈川中流の河港として発達した。

丸橋

まるばし 【丸橋】
姓氏の一。

丸橋忠弥

まるばしちゅうや 【丸橋忠弥】
(?-1651) 江戸初期の浪人。名は盛澄(モリズミ)。出羽の生まれ。槍術宝蔵院流の道場を江戸の御茶ノ水に開く。慶安事件で鈴ヶ森で処刑された。

丸洗い

まるあらい [3] 【丸洗い】 (名)スル
和服などを解かずにそのまま洗うこと。「袷(アワセ)を―する」

丸洗いする

まるあらい【丸洗いする】
wash <a coat> whole.

丸漬

まるづけ [0] 【丸漬(け)】
ウリなどを切らずに丸のまま漬けること。また,その漬物。

丸漬け

まるづけ [0] 【丸漬(け)】
ウリなどを切らずに丸のまま漬けること。また,その漬物。

丸潰れ

まるつぶれ [0][3] 【丸潰れ】
(1)完全につぶれること。「計画が―になった」
(2)名誉や面目などを全く失うこと。「面目―だ」

丸潰れになる

まるつぶれ【丸潰れになる】
be totally destroyed.面目が〜になる utterly lose one's face.

丸為替

まるかわせ [3] 【丸為替】
荷為替を組むにあたり,為替手形の金額を商品代金の全額とする為替。

丸焼

まるやき [0] 【丸焼(き)】
姿のまま丸ごと焼くこと。また,その焼いたもの。「豚の―」

丸焼き

まるやき [0] 【丸焼(き)】
姿のまま丸ごと焼くこと。また,その焼いたもの。「豚の―」

丸焼きにする

まるやき【丸焼きにする】
roast <a pig> whole;barbecue.→英和

丸焼け

まるやけ [0] 【丸焼け】
全部焼けること。全焼。「家が―になる」

丸焼けになる

まるやけ【丸焼けになる】
be burnt down[to the ground].

丸煮

まるに [0] 【丸煮】
切らずに,そのまま煮ること。また,その煮た物。「イカを―にする」「芋の―」

丸爪

まるづめ [0] 【丸爪】
箏(琴)爪(コトヅメ)の一。琴爪で,先が丸くややとがっているもの。山田流で用いる。

丸物

まるもの [0] 【丸物・円物】
(1)欠けていないもの。そろっているもの。
(2)歌舞伎の大道具で,立体的に作った物。
→切り出し
(3)金。銭。丸しき。「とかく正味の―でなけりや夜が明ぬ/歌舞伎・韓人漢文」
(4)「小袖」に同じ。[貞丈雑記]
(5)競射用の的の一。円形で,桁(ケタ)から吊るす。また,それを射ること。「さらば四半か―か下げ針を遊ばせ見う/狂言・八幡の前」
丸物(5)[図]

丸瓦

まるがわら [3] 【丸瓦】
半円筒形の瓦。本瓦葺(ブ)きで伏せて用い,凹面を上に向けた平瓦と組み合わせて交互に葺く。筒瓦。牡瓦。
→平瓦
→本瓦葺き

丸田螺

まるたにし [3] 【丸田螺】
淡水の巻貝。貝殻は螺層(ラソウ)のふくらみが大きく,殻高6センチメートルほど。殻は緑褐色または暗褐色。水田や河川にすむ。肉は食用。日本各地と朝鮮半島に分布。

丸畳

まるだたみ [3] 【丸畳】
一畳の広さをもつ畳。台目畳や半畳に対していう。

丸盆

まるぼん [0] 【丸盆・円盆】
円形の盆。
⇔角盆

丸禿げ

まるはげ [0] 【丸禿げ】
頭髪などがすっかりはげていること。まるっぱげ。

丸秘

まるひ [0] 【丸秘】
〔秘密書類などに㊙の印が押されるところから〕
秘密にすべき物事。「―扱い」

丸窓

まるまど [0] 【丸窓・円窓】
円形の窓。

丸竹

まるたけ [0] 【丸竹】
切り出したままの竹。

丸粉

まるふん [0] 【丸粉】
蒔絵(マキエ)粉の一。やすり粉を平らに伸ばし,角を丸くしたもの。研ぎ出し蒔絵に用いる。

丸絎け

まるぐけ [0] 【丸絎け】
芯(シン)を入れて,断面が丸くなるように絎けること。また,そのひもや帯。特に,帯締め。

丸絎け帯

まるぐけおび [5] 【丸絎け帯】
丸絎けにした男帯。まるぐけ。

丸綿

まるわた [0] 【丸綿】
綿帽子の一。真綿を平たく円形に伸ばして作ったもので,頭をすっぽり包みおおう。女子の外出用。また,婚儀にも用いた。

丸耳象

まるみみぞう [4] 【丸耳象】
アフリカゾウの一亜種。体はずんぐりしており,肩高2.2メートル内外。体は暗褐色。アフリカの熱帯雨林にすむ。シンリンゾウ。コビトゾウ。

丸背

まるせ [0] 【丸背】
上製本の背を丸く製本したもの。厚い書物向き。まるぜ。
⇔角背(カクセ)

丸腰

まるごし [0] 【丸腰】
武士・軍人などが刀剣を帯びていないこと。転じて,武器を持っていないこと。

丸臥し

まろぶし 【丸臥し】
「丸寝(マロネ)」に同じ。「待ちわびてこよひばかりの―に幾度我はねざめしつらむ/永久百首」

丸花蜂

まるはなばち [4] 【丸花蜂】
(1)ミツバチ科マルハナバチ属のハチの総称。体長約2センチメートル。よく太り,全身に長毛が密生する。重要な花粉媒介昆虫。日本ではオオマルハナバチ・トラマルハナバチなど一四種が知られる。
(2)ミツバチ科のハチの一種。雌は黒く,胸部に黄色,腹部に黄褐色の太い縞(シマ)がある。雄は黄色で,黒と赤褐色の縞がある。女王・雄・働きバチの別があり,地中に巣を作って社会生活を営む。日本各地に分布。

丸菅

まるすげ [0] 【丸菅】
フトイの別名。

丸葉

まるば [0] 【丸葉】
丸い葉。丸みを帯びた葉。

丸葉朝顔

まるばあさがお [5] 【丸葉朝顔】
アサガオの一種。熱帯アメリカ原産。葉は心臓形で切れ込みがない。花は径6,7センチメートルの漏斗状で,紅紫・青・淡紅・白色など。

丸葉萩

まるばはぎ [4] 【丸葉萩】
マメ科の落葉小低木。山野に自生。葉は楕円形の小葉三枚からなる複葉。秋,葉腋(ヨウエキ)に紅紫色の花がかたまってつく。萼(ガク)の裂片は鋭くとがる。ミヤマハギ。
丸葉萩[図]

丸薬

がんやく【丸薬】
a pill;→英和
a pellet (小さな).→英和

丸薬

がんやく グワン― [0] 【丸薬】
練り合わせて,小さくまるめた薬。粉薬・水薬などに対していう。丸剤。

丸虫

まろむし 【丸虫】
コガネムシ類の古名。[節用集(易林本)]

丸行灯

まるあんどん [3] 【丸行灯】
円筒形のあんどん。まるあんどう。まるあんど。
丸行灯[図]

丸袖

まるそで [0] 【丸袖】
袂(タモト)の丸みの大きな袖。

丸裸

まるはだか [3] 【丸裸】
(1)からだに何もまとっていないこと。まっぱだか。すっぱだか。[季]夏。
(2)財産や身を守る物・飾る物が何もないこと。無一物。「火事で―になる」

丸襟

まるえり [0] 【丸襟・盤領】
(1)襟先の丸い襟。《丸襟》
(2)首の周囲を囲むようにつけた丸い襟。あげくび。円領(エンリヨウ)。ばんりょう。

丸見え

まるみえ [0] 【丸見え】
全部見えてしまうこと。すっかり見えてしまうこと。「塀が倒れて家の中が―になる」

丸適マーク

まるてきマーク [5] 【丸適―】
防火基準適合表示の通称。旅館やホテル,劇場など公衆の集まる施設の防火管理が十分であると判断したとき,消防署が交付する㊜のマーク。

丸都城

がんとじょう グワントジヤウ 【丸都城】
三世紀から五世紀前半まで高句麗(コウクリ)の都の置かれた王城。今の中国吉林省集安(旧称,輯安(シユウアン))県にあったといわれる。国内城。

丸鋸

まるのこ [0] 【丸鋸】
鋼鉄の円板の周りに歯を刻んだ鋸(ノコギリ)。丸鋸(ノコ)盤・電気鋸に用いる。

丸鋼

まるこう [0] 【丸鋼】
横断面が円形の棒鋼。丸棒。

丸鍔

まるつば [0] 【丸鍔】
丸形の刀鍔。

丸鞘

まるざや [0] 【丸鞘】
太刀鞘の一種。鎌倉時代から室町時代にかけて行われた,肉厚の太刀を納めるための断面が楕円形に近いもの。
→平鞘

丸頭巾

まるずきん [3][4] 【丸頭巾】
縁を縫い縮めて丸く作った頭巾。僧・老人などがかぶった。炮烙頭巾。大黒(ダイコク)頭巾。

丸額

まるびたい [3] 【丸額】
生えぎわを丸く剃(ソ)った額。少年少女の額であったが,江戸後期には成人男子にも流行。「此の―の当世顔/浮世草子・俗つれ�� 4」

丸顔

まるがお [0] 【丸顔・円顔】
輪郭の丸い顔。

丸顔

まるがお【丸顔】
a round[moon]face.〜の round-[moon-]faced.

丸首

まるくび [0] 【丸首】
首の付け根にそって自然に丸くくった襟ぐり。「―のセーター」「―シャツ」

丸首の

まるくび【丸首の】
round-neck <dress> .

丸香台

まるこうだい [3] 【丸香台】
花器の下に敷く円形の薄板。松・桜材などを用いる。

丸駒温泉

まるこまおんせん 【丸駒温泉】
北海道千歳市,支笏(シコツ)湖北岸にある食塩泉。恵庭岳登山の根拠地。

丸髢

まるかもじ 【丸髢】
昔,女官が平額(ヒラビタイ)をつけるために前頭部に添えた髢。

丸髷

まるまげ [0][3] 【丸髷】
(1)女性の髪形の一。楕円形の型を入れて丸い髷を結うもの。既婚者が結った。まるわげ。
(2)江戸時代,男子の髪形の一。本多髷の一種。丸髷本多。
丸髷(1)[図]

丸髷

まるわげ [0][3] 【丸髷】
(1)「まるまげ(丸髷)」に同じ。
(2)髪をぐるぐる無造作に巻いたもの。「髪かしらも自ら梳きて―に結ひて/浮世草子・永代蔵 2」

丸鮒

まるぶな [0] 【丸鮒】
フナのうち,体高が低くて丸みのある,キンブナやニゴロブナの異名。

丸鯖

まるさば [0] 【丸鯖】
ゴマサバの別名。

丸鰺

まるあじ [0] 【丸鰺】
スズキ目の海魚。全長約40センチメートル。体形はマアジに似ているが,ムロアジの一種で,「ぜんご」が側線の直走部のみに発達。背面が青緑色で,胸びれと尾びれは黄色い。美味。本州中部以南の沖合に分布。

丸麦

まるむぎ [0][3] 【丸麦】
精白しただけの丸い麦。押しつぶしてない麦。

丸齧り

まるかじり [0] 【丸齧り】 (名)スル
小さく切ったりしないで,そのままかじること。「りんごを―する」

たん [1] 【丹】
(1)硫黄と水銀との化合した赤土。また,その色。辰砂。
(2)鉛に硫黄と硝石を加えて焼いて作ったもの。鉛の酸化物。黄色をおびた赤色で絵の具や薬用とする。鉛丹(エンタン)。
(3)薬のこと。特に不老不死の薬。「―を煉り,真を修し/読本・弓張月(続)」
(4)
(1)
(2)のような黄赤色。

に [1] 【丹】
〔「に(土)」と同源〕
辰砂(シンシヤ)や鉛丹を含み,赤色の顔料として使われた土。また,赤い色。「―塗りの鳥居」「阪東君の―のやうな酔顔を見て/続風流懺法(虚子)」「大刀の手上に―画き著け/古事記(下訓)」

丹の穂

にのほ 【丹の穂】
〔「ほ」は「秀」で,他よりも抜きんでて目立つ意〕
目立って赤いこと。「我(ア)が恋ふる―の面は今夜(コヨイ)もか/万葉 2003」

丹下

たんげ 【丹下】
姓氏の一。

丹下左膳

たんげさぜん 【丹下左膳】
隻眼隻手のニヒルな怪剣士。林不忘(フボウ)作の小説「新版大岡政談」に登場。そのユニークなキャラクターが絶大な人気を博し,続編では主人公となる。たびたび映画化され,特に大河内伝次郎の当たり役となった。

丹丘

たんきゅう 【丹丘】
中国で,仙人がすむといわれた所。

丹前

たんぜん【丹前】
a padded kimono.

丹前

たんぜん [3][1] 【丹前】
(1)防寒用の和服の一。広袖で全体に綿が入れてあり,くつろぐ時や湯上がりなどに衣服の上に重ねて着る。本来は男物。丹前風呂の遊客の風俗から起こったという。どてら。
(2)歌舞伎の演技様式の一。丹前風呂に通う遊客の風俗を様式化したもので,特殊な手の振り方・足の踏み方をする。現在は六方(ロツポウ)に吸収されて純粋な型は伝承されない。丹前振り。丹前六法。
(3){(2)}の振りに合わせて演奏される合方。
(4)江戸時代,丹前風呂へ通った町奴。また,その風俗や伊達姿。
丹前(2)[図]

丹前姿

たんぜんすがた [5] 【丹前姿】
(1)丹前を着た,くつろいだ姿。
(2)「丹前風(フウ)」に同じ。「紋日物日の扮装は,…よしや男の―/常磐津・戻り駕」

丹前振り

たんぜんぶり [0] 【丹前振り】
「丹前{(2)}」に同じ。

丹前物

たんぜんもの [0] 【丹前物】
丹前振りを主とした歌舞伎の舞踊・歌曲の一系統。元禄期(1688-1704)に成立。

丹前立て髪

たんぜんたてがみ 【丹前立て髪】
丹前風の人の髪形。月代(サカヤキ)を剃らずにのばしているもの。立て髪。

丹前笠

たんぜんがさ [5] 【丹前笠】
丹前風の人がかぶった粋な編み笠。

丹前節

たんぜんぶし 【丹前節】
江戸時代の小唄の一。寛文年間(1661-1673)に流行。丹前風呂の湯女(ユナ)吉野が,唄い始めたものという。

丹前縞

たんぜんじま [0] 【丹前縞】
丹前に用いる派手な縞柄。

丹前風

たんぜんふう [0] 【丹前風】
近世,侠客や遊び人の間に流行した伊達風俗。丹前風呂に通う遊客の風俗に始まるとも,丹前風呂の湯女(ユナ)勝山の風に始まるともいう。丹前姿。

丹前風呂

たんぜんぶろ 【丹前風呂】
江戸,神田の堀丹後守の邸前にあった風呂屋。大勢の湯女を抱え,遊里の趣があった。寛永(1624-1644)の頃から栄えたが,明暦三年(1657)に禁止された。

丹参

たんじん [0] 【丹参】
シソ科の多年草。中国原産。高さ40〜80センチメートル。葉は羽状複葉。根は細長い円柱形で外皮は朱紅色を呈する。乾燥させた根を漢方で月経不順・産後の腹痛や不眠・関節炎などの治療に用いる。

丹唇

たんしん [0] 【丹唇】
あかいくちびる。朱唇。

丹塗

にぬり [0] 【丹塗(り)】
丹や朱で塗ること。また,そのもの。

丹塗り

にぬり [0] 【丹塗(り)】
丹や朱で塗ること。また,そのもの。

丹州

たんしゅう 【丹州】
丹波(タンバ)国・丹後(タンゴ)国の別名。

丹師

たんし [1] 【丹師】
絵師。

丹後

たんご 【丹後】
旧国名の一。京都府の北部に相当。

丹後半島

たんごはんとう 【丹後半島】
京都府北端,日本海に突出する半島。ほぼ全域が隆起準平原。奥丹後半島。与謝(ヨサ)半島。

丹後局

たんごのつぼね 【丹後局】
高階栄子(タカシナエイシ)の通称。

丹後節

たんごぶし 【丹後節】
古浄瑠璃の一。江戸初期に杉山丹後掾が語り出したもの。滝野検校から正調の相伝を受けたとし本節を称す。

丹後縞

たんごじま [0] 【丹後縞】
平織りの絹織物。黒地または茶地に朽葉色・萌黄色の縦縞。着尺地または夜具地。

丹後縮緬

たんごちりめん [4] 【丹後縮緬】
京都府の丹後地方で織られる縮緬。主に白生地(キジ)で産出,友禅や小紋などの染下地に用いられる。享保年間(1716-1736)に絹屋佐平治によって興されたという。

丹心

たんしん [0] 【丹心】
まごころ。赤心。丹誠。「我―を説明なせば/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」

丹念

たんねん [1] 【丹念】 (名・形動)[文]ナリ
細かい点にまで心をくばること。真心をこめてすること。また,そのさま。入念。「―につくろう」「―な仕事ぶり」

丹念な

たんねん【丹念な(に)】
careful(ly);→英和
elaborate(ly).→英和

丹摺り

にずり [0] 【丹摺り】
古代の染色法の一。赤色の顔料または植物からとった赤い染料をすりつけて色をつけること。また,その衣。「其の服(ケ)せる―の袖を湿らしつ/古事記(下訓)」

丹朱

たんしゅ [1] 【丹朱】
(1)あかい色。あか。朱。赤色の絵の具。
(2)「辰砂(シンシヤ){(1)}」に同じ。

丹東

たんとう 【丹東】
中国,遼寧省の都市。紡織・製紙などの工業が発達。鴨緑江下流の西岸にあり,対岸の朝鮮半島の新義州との間に鉄橋がある。木材の集散も盛ん。旧称,安東。タントン。

丹棘

たんきょく [0] 【丹棘】
〔棘(イバラ)の芯(シン)が赤いことから〕
まごころ。忠義。丹心。赤心。「―を中庭に抽きんづ/太平記 17」

丹次郎

たんじろう タンジラウ 【丹次郎】
〔為永春水作の人情本「春色梅児誉美(ウメゴヨミ)」およびその続編の主人公の名から〕
多くの女性に愛される柔弱な男性の称。

丹款

たんかん [0] 【丹款】
まごころ。赤心。

丹殻

たんがら [0] 【丹殻】
(1)オヒルギの異名。
(2)染料の一。オヒルギの樹皮を煎(セン)じた汁。石灰水で媒染すると赤茶色に染まる。防腐効果をもつ。紅樹皮。

丹毒

たんどく【丹毒】
the rose;→英和
erysipelas.→英和

丹毒

たんどく [1] 【丹毒】
皮膚の外傷部分から主に連鎖球菌が侵入して起こる急性の炎症。皮膚に境界の鮮明な痛みの強い赤斑ができ,高熱を伴う。顔や手足に好発。

丹沢

たんざわ タンザハ 【丹沢】
「丹沢山地」の略。

丹沢大山国定公園

たんざわおおやまこくていこうえん タンザハオホヤマコクテイコウヱン 【丹沢大山国定公園】
神奈川県北西部,丹沢山地の中心部を区域とする国定公園。尾根・沢ともに登山コースが開かれ,登山者が多い。

丹沢山

たんざわやま タンザハ― 【丹沢山】
丹沢山地の中心部にある山。海抜1567メートル。

丹沢山地

たんざわさんち タンザハ― 【丹沢山地】
神奈川県北西部を中心に,静岡・山梨の一部にまたがる壮年期の山地。蛭ヶ岳(ヒルガダケ)(1673メートル)を最高峰とし,大山(オオヤマ)・塔ヶ岳・丹沢山・檜洞丸(ヒノキボラマル)などが主峰群を形成する。丹沢山塊。

丹波

たんば 【丹波】
姓氏の一。

丹波

たんば 【丹波】
旧国名の一。京都府中部と兵庫県中東部に相当。

丹波与作

たんばのよさく 【丹波与作】
江戸初期の歌謡に関の小万との情事をうたわれた馬方。歌舞伎・浄瑠璃の主人公として脚色され,近松門左衛門の「丹波与作待夜の小室節」が有名。

丹波口

たんばぐち 【丹波口】
京七口の一。京都から老ノ坂を経て丹波に通じる街道の起点。島原遊郭への道でもあった。

丹波太郎

たんばたろう [4] 【丹波太郎】
京阪地方で,陰暦六月頃,丹波の方角の山に立つ夕立ち雲をいう語。

丹波康頼

たんばのやすより 【丹波康頼】
(912-995) 平安中期の医師。医術にすぐれ丹波宿禰の姓を賜った。984年日本最初の医学書「医心方」を完成。

丹波栗

たんばぐり [3] 【丹波栗】
丹波地方から産する実の大きなクリ。古来,丹波の名産として知られた。おおぐり。[季]秋。

丹波焼

たんばやき [0] 【丹波焼】
兵庫県今田町に産する陶器の総称。日本最古の窯の一。桃山時代以後茶器を多く産した。江戸初期,小堀遠州の好みによるものを遠州丹波という。

丹波茶

たんばちゃ [3] 【丹波茶】
〔「たんばぢゃ」とも〕
丹波産の茶。宇治茶などの上等な茶に対し,粗茶の意でも用いた。

丹波越え

たんばごえ [0] 【丹波越え】
(1)京都から山を越えて,丹波に行くこと。
(2)〔近世,京で破産・勘当・駆け落ちなどをした者が丹波へ逃げることが多かったことから〕
逃亡すること。駆け落ち。「―の身となりて道なきかたの草分衣/浮世草子・五人女 3」

丹波酸漿

たんばほおずき [4] 【丹波酸漿】
ホオズキの栽培品種の一。果実が大きい。

丹波高地

たんばこうち 【丹波高地】
京都府から兵庫県にかけて広がる中国山地の東端部。山頂面はほぼ平坦で多くの盆地を有する。丹波高原。丹波山地。

丹漆

たんしつ [0] 【丹漆】
あかうるし。

丹生

にう 【丹生】
丹(ニ)を産する所の意。地名として各地に存在する。「ま金ふく―のま朱(ソオ)の/万葉 3560」

丹生川上神社

にうかわかみじんじゃ ニフカハカミ― 【丹生川上神社】
奈良県吉野郡にある旧官幣大社。上・中・下三社に分かれ,上社は高龗(タカオカミ)神,中社は罔象女(ミズハノメ)神,下社は闇龗(クラオカミ)神を祀る。旱魃(カンバツ)・霖雨(リンウ)の神として崇敬された。二十二社の一。

丹生都比売神社

にうつひめじんじゃ ニフツヒメ― 【丹生都比売神社】
和歌山県伊都郡にある旧官幣大社。祭神は丹生都比売大神・高野御子(タカヌミコ)大神など。天野(アメノ)神社。

丹田

たんでん [0] 【丹田】
東洋医学で,臍(ヘソ)の下のあたりをいう。全身の精気の集まる所とされる。「臍下(セイカ)―」

丹石

にいし [0] 【丹石】
(1)黄土(オウド)。
(2)代赭石(タイシヤセキ)。

丹砂

たんさ [1] 【丹砂】
⇒辰砂(シンシヤ)(1)

丹砂

たんしゃ [1] 【丹砂】
⇒辰砂(シンシヤ)(1)

丹碧

たんぺき [1] 【丹碧】
赤色と青色。丹青。

丹祈

たんき [1] 【丹祈】
真心をこめた祈り。「―冥慮(ミヨウリヨ)にかなひ/平家 7」

丹精

たんせい [1] 【丹精・丹誠】
〔古くは「たんぜい」〕
■一■ (名)スル
(1)心をこめて物事をすること。《丹精》「―して育てた盆栽」「―をこらす」
(2)まことの心。真心。丹心。赤心。《丹誠》「無二の―を照らして唯一の玄応を垂れ給へ/平家 7」
■二■ (形動)[文]ナリ
心をこめて丁寧に物事を行うさま。《丹精》「中々―な,遅(ノロ)い仕事でしたが/小公子(賤子)」

丹精する

たんせい【丹精する】
take great pains;make every effort;give one's whole mind <to> .〜して <bring up> with great care.〜をこめた(て) elaborate(ly).→英和

丹紅

たんこう [0] 【丹紅】
あか。べに。くれない。

丹絵

たんえ [1][0] 【丹絵】
初期の浮世絵。墨摺りに,丹色を主に黄土・草色などで筆彩色したもの。紅絵・漆絵などとともに浮世絵版画の起原をなす。

丹緑本

たんりょくぼん [0] 【丹緑本】
⇒たんろくぼん(丹緑本)

丹緑本

たんろくぼん [0] 【丹緑本】
江戸時代,寛永(1624-1644)から元禄(1688-1704)年間に刊行された仮名草子・舞の本・浄瑠璃本などのうち,彩色の挿絵のあるものの総称。板本に手描きで彩色してあり,丹(赤色)と緑の両色が最も多く用いられたのでこの名がある。たんりょくぼん。えどりぼん。

丹羽

にわ ニハ 【丹羽】
姓氏の一。

丹羽保次郎

にわやすじろう ニハヤスジラウ 【丹羽保次郎】
(1893-1975) 電気工学者。三重県松坂生まれ。NE 式写真電送法の発明者。天皇即位式やベルリンオリンピック大会の電送に成功し,国際水準の自主技術として高く評価された。東京電機大学学長。

丹羽長秀

にわながひで ニハ― 【丹羽長秀】
(1535-1585) 安土桃山時代の武将。尾張の人。織田信長に仕えて,佐和山城主。一時,惟住(コレズミ)氏を称す。本能寺の変後,豊臣秀吉とともに明智光秀を討った。柴田勝家が滅びると,越前北ノ庄城城主。

丹色

にいろ [0] 【丹色】
丹の色。赤い色。

丹花

たんか [1] 【丹花】
赤い花。しばしば美人の唇の形容に用いる。

丹花の唇

たんかのくちびる [1] 【丹花の唇】
美人の唇を赤い花にたとえていう語。

丹薬

たんやく [1] 【丹薬】
(1)練って作った薬。ねりぐすり。
(2)仙人や道士が作るという不老不死などの霊薬。仙丹。丹。

丹誠

たんせい [1] 【丹精・丹誠】
〔古くは「たんぜい」〕
■一■ (名)スル
(1)心をこめて物事をすること。《丹精》「―して育てた盆栽」「―をこらす」
(2)まことの心。真心。丹心。赤心。《丹誠》「無二の―を照らして唯一の玄応を垂れ給へ/平家 7」
■二■ (形動)[文]ナリ
心をこめて丁寧に物事を行うさま。《丹精》「中々―な,遅(ノロ)い仕事でしたが/小公子(賤子)」

丹那トンネル

たんなトンネル 【丹那―】
東海道本線の熱海・函南(カンナミ)間にあるトンネル。長さ7841メートル。1918年(大正7)着工,34年(昭和9)完成。北側に東海道新幹線用の新丹那トンネル7959メートルが64年に完成。

丹野

たんの 【丹野】
姓氏の一。

丹野セツ

たんのせつ 【丹野セツ】
(1902-1987) 社会運動家。福島県生まれ。渡辺政之輔の妻。渡辺と共に労働運動を指導し,下獄。戦後は労働者の医療活動に専心。

丹霞

たんか [1] 【丹霞】
日の光を受けて赤く映える靄(モヤ)や雲。夕焼け雲。

丹青

たんせい [0][1] 【丹青】
(1)赤い色と青い色。また,その色の絵の具の材料となる土。丹砂と青雘(セイワク)。
(2)絵の具。色彩。「―の妙」
(3)〔「たんぜい」とも〕
絵画。また,絵を描くこと。

丹頂

たんちょう [0] 【丹頂】
ツル目ツル科の鳥。国産鳥類では最も大形の鳥で,全長140センチメートルほど。全体が白色で,喉から頸にかけてと,翼の内側の風切り羽の部分が黒色。頭頂は赤く裸出する。北海道東部の個体群は周年生息し,本州や九州ではまれに飛来する。姿が優美であり,長寿でめでたい鳥として,日本では古くから画題とされ,親しまれてきた。特別天然記念物。絶滅危惧種。丹頂づる。
丹頂[図]

丹頂鶴

たんちょうづる [5] 【丹頂鶴】
「丹頂(タンチヨウ)」に同じ。[季]冬。

丹頂鶴

たんちょう【丹頂鶴】
a sacred crane.

丹鳥

たんちょう [0] 【丹鳥】
ホタルの異名。

丹鶴叢書

たんかくそうしょ 【丹鶴叢書】
紀州新宮城(丹鶴城)藩主水野忠央編の叢書。七帙一五四冊。1847〜53年刊。歴史・文学・医学などの稀覯(キコウ)本を収め,校訂が厳密で版刻が美しいことで知られる。

ぬし【主】
a master (主人);→英和
[持主]an owner;→英和
a proprietor;→英和
a spirit (池などの).→英和

あるじ [1] 【主】
(1)一家の長。家や店などの長。主人。
(2)一国の長。主君。「一国一城の―」
(3)客を招いた人。また,主人として客をもてなすこと。あるじもうけ。
⇔客
「この―(=主人)の,また―(=モテナシ)のよきをみるに/土左」

す 【主】 (接尾)
人の名または人を表す名詞に付いて,軽い敬意や親愛の気持ちを表すのに用いる。「ああ,これ��太夫―,待つて貰はう/歌舞伎・韓人漢文」

にし [1] 【主】 (代)
〔「ぬし」の転〕
二人称。おまえ。きさま。「次郎やい,―が馬(オマ)あ,誰(ダ)が馬だ/滑稽本・膝栗毛 2」

あろじ 【主】
その家の主。主人。あるじ。「はしきよし今日の―は磯松の常に居まさね/万葉 4498」

のし 【主】 (代)
〔「ぬし」の転〕
二人称。同等またはそれ以下の相手をさしていう。おまえ。「ひやあ,―やあ,うへのの長太ぢやないか/滑稽本・膝栗毛 5」

おも [1] 【主・重】
■一■ (形動)[文]ナリ
いろいろあるなかで中心をなすこと。主要であること。第一である・こと(さま)。
→おもな
→おもに
■二■ (名)
〔普通「オモ」と書く〕
(1)能・狂言で,シテの別名。
(2)「おもあど」の略。

ぬし [1] 【主】
■一■ (名)
(1)一家の主人。あるじ。「世帯―」
(2)所有者。「持ち―」「地―」「株―」
(3)動作,または動作の結果生じた事柄の主体。また,その当人。「落とし―」「拾い―」「声の―」
(4)山・沼・森などに古くから住み,あたりを支配していると考えられている大きな動物。また,一つの職場・場所などに古くからいる人をたとえていう。「森の―」「沼の―の大なまず」「学校の―」
(5)亭主。おっと。「―ある身に,此やうな無作法は覚悟なうてはならぬはず/浄瑠璃・卯月の紅葉(中)」
(6)ある土地や集団・社会などを支配し,つかさどる人。「時頼朝臣の子,時宗といふぞ相模守,世の中はからふ―なりける/増鏡(草枕)」
(7)自分の仕える人。主人。「我(ア)が―のみ魂賜ひて春さらば奈良の都に召上(サ)げたまはね/万葉 882」
(8)(「…のぬし」の形で)人名などの下に付けて,敬称として用いる。「仲麻呂の―/土左」
■二■ (代)
(1)二人称。
 (ア)敬意をもって相手をさす。もっとも,尊敬の度はさほど高くなく,同輩以下の者に対して用いることが多い。あなた。「―は,その御時の母后の宮の御方のめしつかひ,高名の大宅世次とぞいひ侍りしかしな/大鏡(序)」
 (イ)近世,女性から夫・恋人など特定の男性を親愛の意をこめていう。また,遊女が客に対していうのにも用いる。あなた。「―のやうなものをとめ申すもんでおざんすか/洒落本・遊子方言」
(2)三人称。近世,遊女が客のことを親愛の意をこめていうのに用いる。あの方。「―の名をおしりなんせんか。番町さんと申しやす/洒落本・遊子方言」

しゅ【主】
(1) one's master (主人);a chief (首領);→英和
one's lord.(2)[主要]the principal part.(3)[神]the Lord.〜たる chief;principal;→英和
main.→英和
〜として chiefly;mainly;→英和
largely.→英和

しゅ [1] 【主】
(1)自分が仕え従う人。あるじ。主人。しゅう。
(2)国家・団体・家などのかしら。
(3)中心となること。また,その物事。おも。
⇔従
「若い人が―になる」「勉強よりも遊びの方が―だ」
(4)キリスト教で,神またはキリストをいう。
→主たる(連体)
→主として(副)

しゅう 【主】
〔「しゅ(主)」の転〕
主人。主君。「ありがたきもの。…―そしらぬ従者/枕草子 75」

あるじ【主】
the head of a family;→英和
a master (男);→英和
a mistress (女);→英和
one's husband (夫);the proprietor (店の);→英和
[旅館の]a landlord[landlady (女)].→英和

主あど

おもあど [0] 【重あど・主あど】
狂言で,アドが複数で登場する場合,その主となる方。一のアド。オモ。
→あど

主たる

しゅたる [1][2] 【主たる】 (連体)
おもな。主要な。「―原因」

主だった

おもだった【主だった】
leading;→英和
chief;→英和
principal;→英和
important;→英和
prominent.→英和

主として

しゅとして [1][2] 【主として】 (副)
物事の中心となっているさま。おもに。「会員は―学生である」

主な

おもな [1] 【主な】
〔形容動詞「おも(主)」の連体形〕
主要な。「今日の―ニュース」

主な

おもな【主な】
chief;→英和
main;→英和
principal;→英和
leading.→英和

主に

おもに【主に】
chiefly;mainly;→英和
mostly;→英和
generally.→英和

主に

おもに [1] 【主に】 (副)
主として。大部分。ほとんど。「この本の読者は―学生だ」

主の晩餐

しゅのばんさん [1] 【主の晩餐】
⇒最後(サイゴ)の晩餐(バンサン)

主の祈り

しゅのいのり [1] 【主の祈り】
〔新約聖書マタイ福音書第六章・ルカ福音書第一一章〕
イエスが弟子たちに教えた祈祷(キトウ)の模範。「神の国」と「神の義」を切に求めれば必要なものが与えられるというイエスの思想が示されている。主祷(シユトウ)文。

主一無適

しゅいつむてき [1] 【主一無適】
事に当たってはその一事に精神を集中統一して,他に散らさないこと。

主上

しゅじょう [0] 【主上】
〔古くは「しゅしょう」とも〕
天皇を敬っていう語。おかみ。至尊。

主事

しゅじ【主事】
a manager;→英和
a director;→英和
a superintendent.

主事

しゅじ [1] 【主事】
(1)役所や学校などで,その長の監督を受けて一定の仕事を管理する職。また,その人。「指導―」
(2)〔仏〕 禅宗の僧職の名。都寺(ツウス)・監寺(カンス)・維那(イナ)・副寺(フウス)・典座(テンゾ)・直歳(シツスイ)の総称。知事。

主人

しゅじん【主人】
a master[mistress (女)];→英和
a host[hostess (女)](主人役);→英和
a landlord[landlady (女)](宿の);→英和
one's husband (夫);an employer (雇主).→英和
‖主人公 a hero[heroine (女)].

主人

しゅじん [1] 【主人】
(1)一家のあるじ。「店の―にかけあう」
(2)妻が夫をさしていう語。また,他人が,人の夫をさしていう語。「―に相談してからお答えします」「御―によろしく」
(3)自分の仕えている人。雇い主。
(4)客をもてなす側。ホスト。「―役として接待につとめる」

主人公

しゅじんこう [2] 【主人公】
(1)小説・劇・事件などの中心人物。「女―」
(2)主人を敬っていう語。「折よく―の出入に出会(デツクワ)して其顔を瞥見する時は/思出の記(蘆花)」

主人島

しゅじんとう [0] 【主人島】
池庭の中心となる島。

主人持

しゅじんもち [2][0][5] 【主人持(ち)】
現在,主人に仕えている人。しゅうもち。

主人持ち

しゅじんもち [2][0][5] 【主人持(ち)】
現在,主人に仕えている人。しゅうもち。

主人顔

しゅじんがお [0] 【主人顔】
いかにも自分が主人だというような顔つき。

主付く

ぬしづ・く 【主付く】 (動カ四)
領有する。自分のものとする。「祖父(オオジ)よりひさしくここに住み,田畠あまた―・きて家豊かに暮しけるが/読本・雨月(浅茅が宿)」

主任

しゅにん [0] 【主任】
(1)ある任務にあたる者の中で中心となる者。また,その役職。「教務―」
(2)もっぱらその任務にあたる人。「―大臣」

主任

しゅにん【主任】
a chief (official);→英和
the head <of a section> .→英和
〜である be in charge <of a class> .‖主任技師 a chief engineer.営業部主任 the business manager.編集主任 the managing editor.

主任弁護人

しゅにんべんごにん [0] 【主任弁護人】
被告人に数人の弁護人がある場合,活動の統制のため一定の権限を与えられる一人の弁護人。

主伐

しゅばつ [0] 【主伐】
林業で,材木の更新を目的として伐期に達した成熟木を切ること。
→間伐

主位

しゅい [1] 【主位】
(1)集団の中で,最も中心的な地位。おもな地位。
(2)中心となる所。重要な場所。
(3)座敷の下座。床の間に向かって左側。

主体

しゅたい [0][1] 【主体】
(1)自覚や意志をもち,動作・作用を他に及ぼす存在としての人間。
(2)集団・組織・構成などの中心となるもの。「学生を―とするデモ行進」
(3)〔哲〕
〔(ギリシヤ) hypokeimenon; (ラテン) subjectum〕

 (ア)何らかの性質・状態・作用などを保持する当のもの。読書という行為における読み手,赤いという性質を具有する花,の類。
 (イ)(「主観」が認識論的意味で用いられるのに対し,存在論的・倫理学的意味で)行為・実践をなす当のもの。
⇔客体
→主観
(4)機械や製品の主要部分。

主体

しゅたい【主体】
the subject;→英和
the nucleus (核心).→英和
…を〜とする be mainly composed <of> ;consist chiefly <of> .‖主体性 subjectivity;independence;autonomy.

主体均衡

しゅたいきんこう [4] 【主体均衡】
与えられた財価格と所得のもとで,その財を自己に最も有利な量だけ需要あるいは供給すること。財価格や所得が変化するとそれらの需要量あるいは供給量も変化する。
→需要関数
→供給関数
→市場均衡

主体性

しゅたいせい [0] 【主体性】
自分の意志・判断によって,みずから責任をもって行動する態度のあること。「―をもって行動する」

主体性論争

しゅたいせいろんそう [6] 【主体性論争】
第二次大戦直後,文学・哲学の分野を中心に主体性の意義をめぐって起こった論争。近代的自我の確立を主張する人々と客観的・歴史的法則性を重視する人々とに分かれ,論争が行われた。

主体的

しゅたいてき [0] 【主体的】 (形動)
自分の意志・判断によって行動するさま。自主的。「―に判断する」

主使い

おもづかい [3] 【主遣い・主使い】
人形浄瑠璃で,一体の人形を二人以上で操作する時,中心となる人。三人遣いの場合,首(カシラ)と右手を操作する。

主催

しゅさい [0] 【主催】 (名)スル
中心となって会などをもよおすこと。「コンサートを―する」「―者」

主僕

しゅぼく [1] 【主僕】
主人と男の召し使い。主従。

主公

しゅこう [1] 【主公】
(1)主君。「細川別邸で―に謁見した/渋江抽斎(鴎外)」
(2)主人。「筆は―の筆なり/即興詩人(鴎外)」
(3)小説などの主人公。「―の最後(オワリ)を示すときは/小説神髄(逍遥)」

主兵署

しゅへいしょ [2] 【主兵署】
律令制で,春宮(トウグウ)坊に属し,東宮の兵器儀仗をつかさどった官司。のち主蔵監に併合。

主典

しゅてん [0] 【主典】
(1)「さかん(主典)」に同じ。
(2)もと,官幣社・国幣社で,禰宜(ネギ)の下で祭儀・庶務を担当した神職。

主典

さかん 【主典】
〔「佐官」の字音〕
律令制四等官の最下位の官職の総称。官事の記録,文案の検討,その他公文をつかさどった。官司によって表記が異なる。
→四等官

主典代

しゅてんだい [2] 【主典代】
平安時代以後,院の庁において書記をつかさどった役。

主刑

しゅけい [0] 【主刑】
〔法〕 独立して科すことのできる刑罰。刑法上,死刑・懲役・禁錮・罰金・拘留・科料をいう。
→付加刑

主剤

しゅざい [0] 【主剤】
薬を調合するとき,主成分となる薬。

主力

しゅりょく【主力】
the main force[strength].〜を注ぐ concentrate one's energy <on> .‖主力株 a leading share.主力艦 a capital ship.

主力

しゅりょく [0][1] 【主力】
(1)持っている力の中心・主要な部分。おもな力。「受験勉強に―を注ぐ」
(2)戦闘で,最も強力な部隊・戦力。「―部隊」

主力艦

しゅりょくかん [3][2] 【主力艦】
一国の海軍の戦力の中心となる軍艦。

主力銀行

しゅりょくぎんこう [4] 【主力銀行】
⇒メーン-バンク

主動

しゅどう [0] 【主動】
中心となって行動すること。「―的」

主務

しゅむ [1] 【主務】
主としてその事務を取り扱うこと。また,その人。「―大臣」

主務大臣

しゅむ【主務大臣(官庁)】
the competent minister (authorities).

主取り

しゅうどり [4][0][3] 【主取り】
新たに召しかかえられて,主人に仕えること。新しく主人をもつこと。

主君

しゅくん【主君】
one's lord[master].

主君

しゅくん [1][2] 【主君】
自分が仕えている君主・主人など。

主命

しゅうめい [0][1] 【主命】
「しゅめい(主命)」に同じ。

主命

しゅめい [0][1] 【主命】
主君・主人の命令。しゅうめい。

主和音

しゅわおん [2] 【主和音】
主音を根音とする三和音。音階の第一・三・五音を重ねた和音。
→三和音

主唱

しゅしょう [0] 【主唱】 (名)スル
中心となって意見・主張などをいうこと。「新学説を―する」

主唱する

しゅしょう【主唱する】
advocate;→英和
promote;→英和
be a pioneer.→英和
主唱者 an advocate.

主因

しゅいん [0] 【主因】
主要な原因。
⇔従因

主因

しゅいん【主因】
the principal cause.

主基

すき 【主基・次】
〔「つぎ(次)」の意〕
大嘗祭(ダイジヨウサイ)のとき,神事に用いる新穀を捧げる国郡。悠紀(ユキ)とともに卜定(ボクジヨウ)によって選ばれる。主基の国。
→悠紀

主基

しゅき 【主基】
⇒すき(主基)

主基殿

すきでん [2] 【主基殿】
大嘗祭(ダイジヨウサイ)のとき,悠紀殿(ユキデン)と並んでその西に設けられる殿舎。

主基田

すきでん [2] 【主基田】
大嘗祭(ダイジヨウサイ)のとき,主基殿の神饌(シンセン)とするための穀物を作る田。
→悠紀田(ユキデン)

主夫

しゅふ [1] 【主夫】
〔主婦をもじっていう語〕
家庭にあって,家事・育児などを担う夫。

主婦

しゅふ [1] 【主婦】
妻として一家の中で家庭生活のきりもりと管理の責任をもつ女性。

主婦

しゅふ【主婦】
a mistress;→英和
a housewife;→英和
a hostess (客に対して).→英和

主婦之友

しゅふのとも 【主婦之友】
主婦の友社発行の婦人月刊誌。1917年(大正6)創刊。54年(昭和29)からは「主婦の友」。家庭の実用記事中心の誌面作りと別冊付録で人気を集めた。

主婦権

しゅふけん [2] 【主婦権】
伝統的に家長の妻に認められていた,生産活動の一部と消費活動の一切をとりしきる権利。

主婦論争

しゅふろんそう [3] 【主婦論争】
第二次大戦後三回にわたり,石垣綾子・大熊信行・磯野富士子・水田珠枝・武田京子等の論客によって行われた,女性解放と主婦という女性の社会的位置をめぐる論争。

主婦連合会

しゅふれんごうかい 【主婦連合会】
1948年(昭23)奥むめおを中心に結成された女性団体。主婦の意見を政治や社会問題に反映させたり,消費者の利益を守るための活動を行う。主婦連。

主客

しゅかく【主客】
host and guest.〜転倒する put the cart before the horse;→英和
The tables are turned.

主客

しゅきゃく [0][1] 【主客】
⇒しゅかく(主客)

主客

しゅかく [0][1] 【主客】
〔「しゅきゃく」とも〕
(1)主人と客。
(2)主な事と,付けたりの事。「―処(トコロ)をかえる」
(3)主体と客体。主語と客語。

主客転倒

しゅかくてんとう [0][1] 【主客転倒】 (名)スル
主な物事と従属的な物事が逆の取り扱いを受けること。

主宰

しゅさい [0] 【主宰】 (名)スル
中心となって全体をとりまとめること。また,その人。「会を―する」「俳句結社の―」

主宰する

しゅさい【主宰する】
preside <over a society> ;→英和
be the leader <of> .→英和
主宰者 the president.→英和

主家

しゅけ 【主家】
⇒しゅか(主家)

主家

しゅか [1][2] 【主家】
主君・主人の家。しゅけ。

主審

しゅしん [0] 【主審】
競技の審判を行う複数の審判員のうち,中心となる審判員。野球の球審など。

主審

しゅしん【主審】
the chief umpire[referee (拳闘など)].

主将

しゅしょう [0] 【主将】
(1)全軍の総大将。首将。
(2)スポーツで,チームを率いる人。キャプテン。

主将

しゅしょう【主将】
the captain (チームの);→英和
the commander.→英和

主尋問

しゅじんもん [2] 【主尋問】
〔法〕 裁判で,証人の尋問を申請した当事者が行う最初の尋問。直接尋問。

主導

しゅどう [0] 【主導】 (名)スル
中心となって導くこと。「会議を―する」

主導権

しゅどうけん [2] 【主導権】
中心となって物事を行う力。イニシアチブ。「―を握る」「試合の―をとる」

主導権

しゅどうけん【主導権】
<take the> leadership[initiative].→英和

主導的

しゅどうてき [0] 【主導的】 (形動)
中心となって事態を動かす力をもっているさま。「―な立場にある」

主峰

しゅほう [0] 【主峰・首峰】
ひとつの山脈,または山群の中で,最も主だった山。「北アルプスの―穂高岳」

主工署

しゅこうしょ [0] 【主工署】
律令制で,春宮(トウグウ)坊に属し,土木・造作および銅鉄のことをつかさどった役所。たくみのつかさ。

主帥

しゅすい [0] 【主帥】
(1)軍隊の指揮官。
(2)律令制下の軍隊の階級。
 (ア)軍団の隊長。
 (イ)衛府の下級職員。
(3)行幸の際の護衛隊の長。

主席

しゅせき [0] 【主席】
(1)第一位の席。首席。
(2)政府・団体などの,最高の地位。「国家―」
(3)主人の席。

主帳

しゅちょう [0] 【主帳】
律令制で,郡司・軍団の主典(サカン)。文書の作成をつかさどった。

主幹

しゅかん [0] 【主幹】
(1)物事の中心となるおもなもの。
(2)ある仕事の中心となる人物。主監。「編集―」

主幹

しゅかん【主幹】
the chief editor.

主座

しゅざ [1] 【主座】
かしらとしての地位。

主張

しゅちょう【主張】
(1) (an) assertion;a claim;→英和
[固持]persistence;insistence.→英和
(2)[持論]one's opinion.〜する assert;→英和
claim;contend;→英和
insist;→英和
persist;→英和
emphasize (強調する).→英和
〜を通す assert oneself;stick to one's opinion.〜を曲げる compromise;→英和
concede a point.→英和

主張

しゅちょう [0] 【主張】 (名)スル
(1)いつも持ち続けている強い意見・考え。持論。「―が通る」「―を曲げる」
(2)自分の意見を言い張ること。「強硬論を―する」

主張訓練

しゅちょうくんれん [4] 【主張訓練】
⇒アサーティブネス-トレーニング

主役

しゅやく [0] 【主役】
(1)劇の主人公を演じる役。また,その役者。「―に抜擢(バツテキ)される」
(2)主要な役目。また,その役の人。
⇔脇役(ワキヤク)

主役

しゅやく【主役】
<play> the leading part;the leading actor[actress(女)].

主従

しゅうじゅう [1] 【主従】
⇒しゅじゅう(主従)(1)

主従

しゅじゅう [1] 【主従】
(1)主君と家来。主人と従者。しゅうじゅう。「―関係」
(2)主となるものと従となるもの。

主従

しゅじゅう【主従】
master and man[servant].

主循環

しゅじゅんかん [2] 【主循環】
⇒ジュグラー循環(ジユンカン)

主徳

しゅとく [0] 【主徳】
「元徳(ゲントク)」に同じ。

主徴

しゅちょう [0] 【主徴】
おもな症状。「高熱と昏睡を―とする」

主恩

しゅおん [0][1] 【主恩】
主君や主人から受けた恩。

主情

しゅじょう [0] 【主情】
理性や理屈などよりも,感情・情緒を中心とすること。
⇔主知
「―的な文章」

主情主義

しゅじょうしゅぎ [4] 【主情主義】
〔emotionalism〕
哲学・文芸・教育学などで,知性・意志より感情の優越性を主張する立場。
⇔主知主義
⇔主意主義

主情論

しゅじょう【主情論】
《論》emotionalism.→英和
〜的 emotional.→英和

主意

しゅい [1] 【主意】
(1)中心となる考え。主眼。主旨。「法案の―」
(2)おもな意味。趣意。「夫でこそ…赤シャツを着て居る―も立つと云ふもんだ/坊っちゃん(漱石)」
(3)理性や感情よりも意志を主要なものとすること。
(4)主君の意志。

主意主義

しゅいしゅぎ [3] 【主意主義】
〔哲〕
〔voluntarism〕
理性・感情よりも意志的なものを根本におく立場。非理性的・盲目的生活意志の発現として世界を捉えるショーペンハウアーの哲学,欲求・衝動・本能などの意志的なものが心的生活の基礎をなすとするブントの心理学などに顕著にみられる。
⇔主知主義
⇔主情主義

主成分

しゅせいぶん [2] 【主成分】
(1)物質や製品の全体の中で占める割合が高い成分。
(2)多変量解析で,個体の特徴を総合的に表す少数の指標。

主成分

しゅせいぶん【主成分】
the principal ingredient.

主成分分析

しゅせいぶんぶんせき [6] 【主成分分析】
多変量解析の手法の一。外的な基準のない標本データからそのデータの特性を説明する主成分を抽出すること。

主我

しゅが [1] 【主我】
他人のことは考えず,自分の利益だけをはかること。利己。

主戦

しゅせん [0] 【主戦】
(1)戦争を開始・継続しようと主張すること。「―論」
(2)戦いの主力となること。「―投手」

主戦投手

しゅせんとうしゅ【主戦投手】
an ace pitcher.

主戦論

しゅせんろん【主戦論】
jingoism;→英和
a pro-war argument.主戦論者 a war advocate;a jingoist.→英和

主抹

しゅまつ [0] 【主抹】 (名)スル
朱墨または朱肉で文字等を抹消すること。

主持

しゅじ [1] 【主持】 (名)スル
主となって維持すること。「正義と認むる所を―して/真善美日本人(雪嶺)」

主持

しゅうもち [4][3] 【主持(ち)】
主人につかえている身分。また,主人につかえていること。「―の身」

主持ち

しゅうもち [4][3] 【主持(ち)】
主人につかえている身分。また,主人につかえていること。「―の身」

主政

しゅせい [0] 【主政】
律令制で,郡司の判官(ジヨウ)。

主教

しゅきょう【主教】
a bishop.→英和

主教

しゅきょう [0] 【主教】
ギリシャ正教会・聖公会の聖職の位の一。ローマ-カトリックの司教,プロテスタントの監督にあたる。

主文

しゅぶん [0] 【主文】
(1)一つの文章の中の最も重要な部分。
(2)〔法〕「判決主文」に同じ。

主文

しゅぶん【主文】
《法》the text <of a judgment> ;→英和
《文》the principal[main]clause.

主日

しゅじつ [1] 【主日】
〔Lord's Day〕
キリスト教で,日曜日。キリストが復活した日と伝える。聖日。「―礼拝」

主旨

しゅし [1] 【主旨】
言おうとしていることの中で,最も中心となる事柄。「判決理由の―」

主星

しゅせい [0] 【主星】
連星のうち,明るい方の星。
⇔伴星

主書署

しゅしょしょ [2][0] 【主書署】
律令制で,春宮(トウグウ)坊に置かれた役所で,東宮の書籍・筆・硯(スズリ)・薬などのことをつかさどった。のち,主蔵監に併合。

主木

しゅぼく [0] 【主木】
庭の景色の中心となる樹木。

主材

しゅざい [0] 【主材】
主要な材料。中心となる材料。

主柱

おもばしら [3] 【主柱】
両部鳥居・四脚門などの中心となる柱。
→袖柱

主柱

しゅちゅう [0] 【主柱】
建造物の中心となる柱。転じて,中心となる大切なもの。大黒柱。「一家の―を失う」

主査

しゅさ [1] 【主査】 (名)スル
中心となって査閲すること。また,その役。「学位論文―」

主査

しゅさ【主査】
a chief examiner.

主根

おもね [0] 【主根】
⇒しゅこん(主根)

主根

しゅこん [0] 【主根】
植物の胚の幼根がそのまま発育した根。裸子植物・双子葉植物にみられ,まっすぐに地中に伸び,周囲に多くの側根を出す。

主格

しゅかく [0] 【主格】
(1)文や句の中で主語を表す格。
(2)〔nominative case〕
文法で,所有格・目的格と並ぶ格の一。動作・作用の主体や性質・関係の帰属物を表す。

主格

しゅかく【主格】
《文》the nominative[subjective]case.

主桁

しゅげた [1][0] 【主桁】
中心となる桁。

主様

ぬしさま 【主様】 (代)
二人称。近世,女性特に遊女などが親しい男性に対し,これを敬っていうのに用いる。「帯は裂けても―と私(ワシ)が間はよも裂けじ/浄瑠璃・曾根崎心中」

主権

しゅけん [0] 【主権】
〔sovereignty〕
(1)国家の統治権。他国の意思に左右されず,自らの意思で国民および領土を統治する権利。領土・国民とともに国家の三要素をなす。
(2)国家の意思や政治のあり方を最終的に決定する権利。

主権

しゅけん【主権】
<infringement of> sovereignty.→英和
‖主権国家 a sovereign nation[state].主権在民 Sovereignty rests with the people.主権者 the sovereign.

主権国

しゅけんこく [2] 【主権国】
(1)主権を行使しうる独立国。
(2)ある事件の取り扱いや審理に関して権利を行使できる国。

主権在民

しゅけんざいみん [0] 【主権在民】
国家の主権が国民にあること。日本国憲法は前文でこれを宣言する。国民主権。

主権者

しゅけんしゃ [2] 【主権者】
〔「しゅけんじゃ」とも〕
主権を有する者。

主殺し

しゅうごろし [3] 【主殺し】
君主・主人を殺害すること。また,殺害した人。江戸時代,逆罪(ギヤクザイ)とされた。

主殿

しゅでん [1] 【主殿】
屋敷の中の最も主要な建物。表座敷・寝殿など。

主殿

とのもり 【主殿・殿守】
「とのもりづかさ」に同じ。

主殿

とのも 【主殿】
「とのもり(主殿)」の略。「―の女官/枕草子 278」

主殿司

とのもづかさ 【殿司・主殿寮・主殿司】
(1)「でんし(殿司)」に同じ。「―こそ,なほをかしきものはあれ/枕草子 47」
(2)「とのもりりょう(主殿寮)」に同じ。「刀をば…,―を召して預けおきてぞ出られける/平家 1」

主殿寮

とのもりづかさ 【殿司・主殿寮・主殿署】
(1)「でんし(殿司)」に同じ。「―・女官などのゆきちがひたるこそをかしけれ/枕草子 3」
(2)「とのもりりょう(主殿寮)」に同じ。「女の装束かづきながら帰り参りて,殿上口に落とし捨つ。―ぞ取るならひなりける/増鏡(さしぐし)」
(3)(「主殿署」と書く)律令制で,春宮(トウグウ)坊に置かれた役所。東宮の湯浴み・灯火・掃除などのことをつかさどった。とのもりつかさ。みこのみやのとのもりつかさ。しゅでんしょ。

主殿寮

しゅでんりょう [2] 【主殿寮】
⇒とのもりりょう(主殿寮)

主殿寮

とのもりょう [3] 【主殿寮】
(1)「とのもりりょう(主殿寮)」に同じ。
(2)旧宮内省の一寮。宮殿および庁舎の監守・警察をつかさどった。のち宮内庁管理部。

主殿寮

とのもりりょう [4] 【主殿寮】
律令制で,宮内省に属して,行幸の際の諸施設,および宮中の殿舎・調度の維持管理をつかさどった役所。また,その職員。とのもづかさ。とのもりょう。とのもりづかさ。

主殿寮

とのもづかさ 【殿司・主殿寮・主殿司】
(1)「でんし(殿司)」に同じ。「―こそ,なほをかしきものはあれ/枕草子 47」
(2)「とのもりりょう(主殿寮)」に同じ。「刀をば…,―を召して預けおきてぞ出られける/平家 1」

主殿署

とのもりづかさ 【殿司・主殿寮・主殿署】
(1)「でんし(殿司)」に同じ。「―・女官などのゆきちがひたるこそをかしけれ/枕草子 3」
(2)「とのもりりょう(主殿寮)」に同じ。「女の装束かづきながら帰り参りて,殿上口に落とし捨つ。―ぞ取るならひなりける/増鏡(さしぐし)」
(3)(「主殿署」と書く)律令制で,春宮(トウグウ)坊に置かれた役所。東宮の湯浴み・灯火・掃除などのことをつかさどった。とのもりつかさ。みこのみやのとのもりつかさ。しゅでんしょ。

主殿署

しゅでんしょ [2] 【主殿署】
⇒とのもりづかさ(主殿署)(3)

主殿造り

しゅでんづくり [4] 【主殿造り】
室町末期から桃山時代に行われた,主殿とよばれる建物を中心とする住宅の様式。寝殿造りが書院造りに変化する過程で生まれた。主殿内部は建具で南北二列に仕切られ押板や棚が造り付けられるが,寝殿造りの名残である蔀戸(シトミド)や中門廊を残す。
主殿造り[図]

主殿頭

とのものかみ 【主殿頭】
「とのもりづかさ(殿司・主殿寮・主殿署)」の長官。

主水

もいとり モヒ― [0][4] 【水取・主水】
(1)奈良時代,宮中の飲料水のことをつかさどった人。もんど。「此は宇陀の―等の祖なり/古事記(中訓)」
(2)律令制で,後宮十二司の一つである水司(スイシ)の女官。

主水

もんど [1] 【主水】
〔「もいとり(水取)」の転〕
「主水司(モンドノツカサ)」の略。「一座見るばかりのよい物,浄瑠璃芝居の配り札,―が酒ぶり/浮世草子・好色盛衰記 3」

主水司

もいとりのつかさ モヒ― 【水取司・主水司】
(1)「すいし(水司)」に同じ。
(2)「しゅすいし(主水司)」に同じ。

主水司

もんどのつかさ [1] 【主水司】
「もいとりのつかさ(主水司)」に同じ。「―立春のわかみづを献る/太平記 24」

主水司

しゅすいし [2] 【主水司】
律令制で,宮内省に属した官司。水・粥(カユ)・氷室のことをつかさどった。もんどのつかさ。もいとりのつかさ。

主油司

あぶらのつかさ 【主油司】
律令制下,宮内省に属し,諸国からの調(ミツギ)の油をつかさどった役所。896年主殿寮(トノモリリヨウ)に併合された。

主治医

しゅじい シユヂ― [2] 【主治医】
(1)(何人かの医師の中で)主となってその患者の治療にあたる医師。
(2)かかりつけの医者。

主治医

しゅじい【主治医】
the physician in charge <of> ;one's family doctor.

主流

しゅりゅう【主流】
the main current.主流派 the leading faction.

主流

しゅりゅう [0] 【主流】
(1)川・海流などの主な流れ。本流。
(2)その時代の学問・思想などの中心となる流派・傾向。「実存主義が哲学界の―となる」
(3)ある団体の主導権をもつ多数派。「党内の―をしめる」「―派」

主演

しゅえん [0] 【主演】 (名)スル
映画・演劇などで主役を演ずること。また,その人。
⇔助演

主演する

しゅえん【主演する】
play the leading part <in> ;star <in> .→英和
A氏〜 starred by[starring]A.‖主演者 a star;a leading actor[actress].

主漿署

しゅしょうしょ シユシヤウ― [0] 【主漿署】
律令制で,春宮(トウグウ)坊に置かれた役所で,東宮の粥(カユ)・飲料水・菓実などのことをつかさどった。のち,主膳監に併合。

主潮

しゅちょう【主潮】
the main current.

主潮

しゅちょう [0] 【主潮】
(1)中心となる潮流。
(2)ある時代,ある社会の中心となっている思想の傾向。

主点

しゅてん [0] 【主点】
(1)おもな箇所。要点。
(2)一つのレンズ系で,像の倍率が 1 になる物体と像の位置を表す点の組。薄い一枚のレンズでは,レンズの中心に一致する。

主物

しゅぶつ [1] 【主物】
〔法〕 主従の関係がある物で,従物が付属している方の物。畳・家具に対する家屋の類。
⇔従物

主犯

しゅはん [0] 【主犯】
二人以上で犯罪を犯した場合,その犯罪行為の実行の中心となった者。
⇔従犯
→正犯

主犯

しゅはん【主犯】
the principal offense[offender (人)].

主産地

しゅさんち【主産地】
the chief producing district <of> .

主用

しゅよう [0] 【主用】
(1)主人の用事。
(2)主要な用事。

主甲板

しゅこうはん [2] 【主甲板】
⇒メーン-デッキ

主眼

しゅがん [0] 【主眼】
物事の最も重要な点。かなめ。眼目。「福祉に―を置いた予算編成」

主眼

しゅがん【主眼】
the principal[primary]object;the (main) point.

主知

しゅち [1] 【主知】
感情面よりも,知的な面を主とすること。感性よりも知性を重んじること。
⇔主情

主知主義

しゅちしゅぎ [3] 【主知主義】
(1)〔intellectualism〕
知性・理性など,理知的なものを根本とする思想的立場。主知説。
 (ア)認識論で,真理・認識の根拠を理性に置く合理的立場。
 (イ)心理学で,心の根本機能を,表象・思惟など,知的作用に置く立場。
 (ウ)倫理学で,道徳的行為は知性に基づくとする立場。
⇔主意主義
⇔主情主義
(2)ロマン主義や世紀末文学の官能・経験を重んずる主観的傾向に対して知性を尊重する立場。A =ハクスリー・バレリーなど。日本では昭和初期の阿部知二など。

主知的

しゅち【主知的】
intellectual.→英和
主知主義 intellectualism.→英和

主知説

しゅちせつ [2] 【主知説】
⇒主知主義(シユチシユギ)

主石

しゅせき [0] 【主石】
庭園内の景色の中心となる庭石。

主砲

しゅほう【主砲】
the main armament;a slugger (野球で).→英和

主砲

しゅほう [0] 【主砲】
(1)軍艦などで,攻撃の主力となる最も威力のある大砲。
(2)野球で,そのチームの中心となる強打者。

主神

かんづかさ 【主神】
律令制で,大宰府管内の祭祀(サイシ)をつかさどる職員。

主神

しゅしん [0] 【主神】
(1)神社にまつられている神々のなかで,中心となる神。
(2)律令制の大宰府の職員で祭祀(サイシ)のことをつかさどった官。大宰主神(ダザイノカンヅカサ)。

主神司

しゅしんし [2] 【主神司】
平安時代の斎宮寮の宮司。伊勢神宮の内院・神殿に仕えた。令外の官。いつきのみやのかみづかさ。

主祭

しゅさい [0] 【主祭】
祭事をつかさどること。また,その人。

主祷文

しゅとうぶん シユタウ― [0][2] 【主祷文】
⇒主(シユ)の祈(イノ)り

主税

ちから 【主税】
「しゅぜいりょう(主税寮)」に同じ。

主税

しゅぜい [0][1] 【主税】
税をつかさどる意。

主税寮

ちからのつかさ 【主税寮】
⇒しゅぜいりょう(主税寮)

主税寮

しゅぜいりょう [2] 【主税寮】
律令制で,民部省に属し諸国の田租やそれを保管する倉庫の出納を管理した役所。ちからりょう。ちからのつかさ。

主税局

しゅぜいきょく【主税局】
the Tax Bureau.

主税局

しゅぜいきょく [2] 【主税局】
大蔵省の一部局。国税の見積もり・割り当てなどの業務を行う。

主税頭

ちからのかみ 【主税頭】
主税寮の長官。

主穀式

しゅこくしき [0] 【主穀式】
穀物の栽培を主とする農業の方式。穀物式。

主立つ

おもだ・つ [3] 【主立つ・重立つ】 (動タ五[四])
構成メンバーの中で中心となる。多く「おもだった」の形で連体詞的に用いる。「会の中の―・ったメンバー」

主筆

しゅひつ [0] 【主筆】
新聞社・雑誌社の記者の首席で,社説・論説など重要な記事を書く人。

主筆

しゅひつ【主筆】
the (chief) editor;the editor in chief.

主筋

しゅうすじ [3][1] 【主筋】
主君または主人の血筋。また,その血筋をひいている人。主人側。

主筋

しゅすじ [1] 【主筋】
⇒しゅうすじ(主筋)

主管

しゅかん【主管】
superintendence;a superintendent (人).〜する superintend;→英和
manage.→英和

主管

しゅかん [0] 【主管】 (名)スル
責任を負って管理・管轄すること。また,その人。「―大臣」「運輸行政を―する官庁」

主節

しゅせつ [0] 【主節】
複文で,従属節を従えている節。

主系列星

しゅけいれつせい [4] 【主系列星】
太陽など HR 図の主系列に位置する星。中心部分では水素が核融合反応を起こして安定の状態にある。星は進化の過程で,一生の大部分の時間を主系列星として過ごす。

主義

しゅぎ【主義】
a principle;→英和
a doctrine;→英和
a cause;→英和
a motto (標語).→英和
〜として on principle.〜に反している be against one's principle.〜によって行動する act on principle.〜の為に死ぬ die for one's cause.〜を守(曲げ)る be true to[carry out](depart from) one's cause.…を〜とする make it a principle to do.

主義

しゅぎ [1] 【主義】
(1)常にいだいている主張・考えや行動の指針。「私は肉類を食べない―です」「事なかれ―」
(2)特定の理念に基づく,学説や思想上の立場。また,体制や制度。「実証―」「資本―」
〔principle の福地桜痴の訳語〕

主義者

しゅぎしゃ [2] 【主義者】
第二次大戦前,社会主義・共産主義・無政府主義など,危険視されていた主義をもつ人に対する概括的な呼称。

主翼

しゅよく [0] 【主翼】
飛行機の翼で,浮揚力を与えて機体の全重量を支持する翼。

主翼

しゅよく【主翼】
the main wings.

主脈

しゅみゃく [0] 【主脈】
(1)鉱脈・山脈などの中心になるすじ。
(2)植物の葉身の中央をたてに貫く太い葉脈。中肋(チユウロク)。
⇔支脈

主脳

しゅのう [0] 【主脳】
主要な部分。主眼。「意を勧懲に発するをば小説稗史の―とこゝろえ/小説神髄(逍遥)」

主膳

しゅぜん [0][1] 【主膳】
(1)律令制で,宮中の大膳職・内膳司に属して饗膳のことを担当する役人。かしわで。
(2)現在の宮内庁で,大膳のことを行う職員。

主膳監

しゅぜんかん [2] 【主膳監】
律令制で,春宮(トウグウ)坊に属し,東宮の飲食や供膳のことを担当した役所。みこのみやのかしわでのつかさ。

主船司

しゅせんし [2] 【主船司】
律令制で,兵部省に置かれた官司で,船舶船員のことをつかさどった。ふねのつかさ。

主色

しゅしょく [0] 【主色】
(1)全体の色彩の基調となっている色。一番目立つ色。
(2)赤・黄・青・緑の四色の総称。他の色はこれらの色を合わせて表しうる。

主茶碗

おもぢゃわん [3] 【主茶碗】
多人数の茶席で,複数の茶碗を用いる時,主となる茶碗。正客に供する茶碗。

主菜

しゅさい [0] 【主菜】
(1)主となる副食物。
(2)主食以外の,食事の中心となる料理。メイン-ディッシュ。

主著

しゅちょ [1][2] 【主著】
その人の主な著書。

主薬

しゅやく [0] 【主薬】
処方や製剤の主成分をなす薬。主剤。

主要

しゅよう [0] 【主要】 (名・形動)[文]ナリ
中心となっていて大切な・こと(さま)。「―な登場人物」「―産業」

主要な

しゅよう【主要な】
principal;→英和
leading;→英和
chief;→英和
main.→英和
‖主要産業 key industries.主要人物 a leading figure.

主要先進国首脳会議

しゅようせんしんこくしゅのうかいぎ [6][4] 【主要先進国首脳会議】
⇒サミット

主要動

しゅようどう [2] 【主要動】
地震の初期微動に引き続いて起こる最も振幅の大きな振動。

主要帳簿

しゅようちょうぼ [4] 【主要帳簿】
企業における一切の取引や財産の状況を総括的に記録する帳簿。仕訳帳と元帳をさす。

主要点

しゅようてん [2] 【主要点】
(1)主な点。大切なところ。
(2)レンズ系で,主点・節点・焦点の総称。

主観

しゅかん【主観】
subjectivity.〜的な subjective <view> .→英和
〜性 subjectivity.

主観

しゅかん [0] 【主観】
(1)対象について認識・行為・評価などを行う意識のはたらき,またそのはたらきをなす者。通例,個別的な心理学的自我と同一視されるが,カントの認識論では個別的内容を超えた超個人的な形式としての主観(超越論的主観)を考え,これが客観的認識を可能にするとする。
→主体
(2)自分ひとりだけの考え。「―だけで言うのは困る」
⇔客観
〔subject を西(ニシ)周(アマネ)が訳した語〕

主観主義

しゅかんしゅぎ [4] 【主観主義】
(1)認識や実践上の問題を人間の個人的ないし超個人的主観を基礎にして考え,主観から独立した真理や価値の客観性を考慮しない立場。
(2)客観的情勢を考慮せずに,自己の主観に基づいて行動したり考えたりする態度。
(3)〔法〕 刑法理論上の一立場。犯罪の原因を行為の主体である犯人の反社会的性格や危険性に求め,これらを改善して社会をその危険から防衛することを刑法の任務とし,また刑罰は応報ではなく改善・教育であり,目的刑であるとする理論。主観主義刑法理論。
⇔客観主義

主観価値説

しゅかんかちせつ [5] 【主観価値説】
⇒効用価値説(コウヨウカチセツ)

主観性

しゅかんせい [0] 【主観性】
主観的であること。
⇔客観性

主観的

しゅかんてき [0] 【主観的】 (形動)
主観に基づくさま。また,自分だけの見方にとらわれているさま。
⇔客観的
「―な判断」

主観的批評

しゅかんてきひひょう [0] 【主観的批評】
芸術作品に対して,一定の判断基準を設けず,主観に基づいてする批評。印象批評・鑑賞批評の類。
⇔客観的批評

主観的観念論

しゅかんてきかんねんろん [8] 【主観的観念論】
世界ないし事物を主観の意識内容に帰し,それから独立した客観的実在を認めない考え。バークリーが代表的。一切を自我の所産ととらえ,外的世界に対する自由の感情を確保するフィヒテの哲学を,シェリング・ヘーゲルに対比させて呼ぶ場合もある。

主計

しゅけい【主計】
an accountant;→英和
a paymaster (軍の).→英和
主計局 the Budget Bureau.

主計

しゅけい [0] 【主計】
(1)会計を担当すること。また,その役。
(2)もと陸海軍で,会計・給与のことを取り扱った職名。

主計寮

かずえりょう カズヘレウ 【主計寮】
「主計寮(シユケイリヨウ)」に同じ。

主計寮

しゅけいりょう [2] 【主計寮】
律令制で,民部省に属し,国家の税収・国費の支出などをつかさどる役所。かずえりょう。かずえのつかさ。

主計局

しゅけいきょく [2] 【主計局】
大蔵省の一部局。国の予算の編成を主管する。

主計簿

しゅけいぼ [2] 【主計簿】
国の歳入・歳出に関して大蔵省に備える公簿。

主計頭

かずえのかみ カズヘ― 【主計頭】
主計寮(シユケイリヨウ)の長官。

主記憶装置

しゅきおくそうち [5] 【主記憶装置】
〔main memory〕
コンピューターで,アドレスを指定することで CPU からデータに直接アクセスできる記憶装置。一般的には IC ・ LSI などが使用される。

主訴

しゅそ [1] 【主訴】
患者の訴えの中で最も主要な病症。

主語

しゅご [1] 【主語】
(1)文の成分の一。文の中で,「何がどうする」「何がどんなだ」「何が何だ」における「何が」を示す文節をいう。「犬が走る」「空が青い」「花散る」における「犬が」「空が」「花」の類。主辞。
〔日本語においては,主語は必ずしも表現される必要がなく,文に現れないことも多い〕
(2)〔論〕 判断・命題において,述語によって何事かが述べられる当の対象。また,それを示す語。主辞。
⇔述語

主語

しゅご【主語】
《文》the subject.→英和

主調

しゅちょう【主調(音)】
the keynote.→英和

主調

しゅちょう [0] 【主調】
(1)楽曲の中心となる主要な調。調性音楽では,一般に曲の始めと終わりは主調。基調。
(2)(全体を通しての)主となる調子。

主謀

しゅぼう [0] 【首謀・主謀】
悪事・陰謀を,中心となって企てること。また,その人。「―者」

主賓

しゅひん【主賓】
the guest of honor.…を〜として <give a dinner> in honor of….

主賓

しゅひん [0] 【主賓】
(1)客の中で,一番おもだつ客。正客(シヨウキヤク)。「―の発声で乾杯する」
(2)主人と客。主客。

主軸

しゅじく [0] 【主軸】
(1)中心となる軸。
(2)全体の中で中心となる人や事柄。「チームの―」「行政改革を政策の―とする」
(3)〔数〕 楕円の長軸・短軸のように,二次曲線において中心を通る互いに垂直な対称軸。二次曲面についてもいう。
(4)原動機からの動力を直接機械に伝える軸。

主辞

しゅじ [1] 【主辞】
「主語」に同じ。

主遣い

おもづかい [3] 【主遣い・主使い】
人形浄瑠璃で,一体の人形を二人以上で操作する時,中心となる人。三人遣いの場合,首(カシラ)と右手を操作する。

主部

しゅぶ [1] 【主部】
(1)主要な部分。
(2)文中で,主語の機能を果たす語の集まり。「美しい花が咲いた」の「美しい花が」の類。

主部

しゅぶ【主部】
the main[principal]part;《文》the subject.→英和

主都

しゅと [1] 【主都】
ある地方の主要な都市。大都会。大都市。

主鎰

しゅやく [0] 【主鑰・主鎰】
律令制で,中務省内蔵寮または大蔵省の職員で,物品の出納をつかさどった職。

主鑰

しゅやく [0] 【主鑰・主鎰】
律令制で,中務省内蔵寮または大蔵省の職員で,物品の出納をつかさどった職。

主関白

あるじかんぱく 【主関白】
主人がその家の中で絶対的な権力をもっていること。亭主関白。「―と申す事の候へば,まづ飲み候べし/御伽草子・文正」

主音

しゅおん [0] 【主音】
西洋の調性音楽で,音階の第一音。調性の基礎となり,各調はこれによって決定され,この音名で呼ばれる。「ハ長調」など。トニカ。キーノート。トニック。

主題

しゅだい [0] 【主題】
(1)主要な題目。メーン-タイトル。
⇔副題
(2)談話・文章・研究などの,中心となる問題。テーマ。「会議の―にとりあげる」
(3)芸術作品に,作者があらわそうとする基本的な思想。テーマ。
(4)楽曲の中心となる楽想を端的に表現している音楽的素材で,楽曲全体の発展の基礎となるもの。長い旋律から短い動機的音型に至るまでその規模はさまざまで,一曲が複数の主題をもつこともある。

主題

しゅだい【主題】
the theme;→英和
the subject.→英和
主題歌 a theme song.

主題図

しゅだいず [2] 【主題図】
地質・植生・道路・土地利用・人口・観光など,特定の主題について詳しい情報を編集して表現した地図。

主題曲

しゅだいきょく [2] 【主題曲】
⇒テーマ音楽(オンガク)

主題歌

しゅだいか [2] 【主題歌】
映画や劇の中で歌われる,主題と関係の深い歌,あるいは主題を表現する歌。テーマ-ソング。

主顔

あるじがお 【主顔】
主人らしい顔つき・ようす。「住み馴れし人はかへりてたどれども清水ぞ宿の―なる/源氏(松風)」

主顕日

しゅけんび [2] 【主顕日】
⇒公現祭(コウゲンサイ)

主食

しゅしょく【主食】
the staple food.米を〜とする live on rice.

主食

しゅしょく [0] 【主食】
日常の食事の中心となる食品。日本では,米飯・めん類・パンなどの類。
⇔副食

主食配給制

しゅしょくはいきゅうせい [0] 【主食配給制】
米や麦などの主要食糧の配給・消費規制。1940年(昭和15)に開始され,太平洋戦争と敗戦後に強化されたが,1950年代以降,食糧事情の好転により次第に緩和され,有名無実化。

主馬

しゅめ [1] 【主馬】
(1)「主馬署」の略。
(2)主馬署の官人の称。

主馬寮

しゅめりょう [2] 【主馬寮】
旧宮内省の一部局。馬車・馬具等の管理,馬匹の給養,牧場の経営などにあたった。

主馬署

しゅめしょ [2] 【主馬署】
律令制で,春宮(トウグウ)坊に置かれた官司。東宮の乗馬・鞍具のことをつかさどった。うまのつかさ。

主鷹司

しゅようし [2] 【主鷹司】
律令制で,兵部省に属し,遊猟用の鷹・犬の調教をつかさどった官司。たかのつかさ。

どんぶり【丼】
a bowl.→英和
‖丼勘定 <by> (a) rule of thumb.

どん [1] 【丼】
「どんぶり{(2)}」の略。「カツ―」「天―」「うな―」

どんぶり [0] 【丼】
(1)〔「どんぶりばち」の略〕
茶碗(チヤワン)より深く大ぶりで厚みのある陶製の鉢。
(2)「どんぶり物」に同じ。
(3)職人などの腹掛けの前部に付けてある物入れ。
(4)更紗(サラサ)・緞子(ドンス)などで作った大きな袋。江戸時代,若い遊び人などが用いた。

丼勘定

どんぶりかんじょう [5] 【丼勘定】
〔職人が腹掛けのどんぶりに金を入れて無雑作に出し入れしたことから〕
細かく収支を勘定せず,あるにまかせて無計画に金を使うこと。

丼池

どぶいけ 【丼池】
大阪市中央区にある繊維・織物の問屋街。旧名,芦間池(アシマイケ)。

丼物

どんぶりもの [0] 【丼物】
丼飯の上に具をのせた料理。天丼・親子丼など。どんぶり。

丼礑

どぶかっちり 【丼礑】
狂言の一。勾当(コウトウ)と座頭が京へ上る途中川に行き当たり,座頭が勾当を背に川を渡ろうとすると,通りかかった男がだまして自分を背負って渡らせる。

丼鉢

どんぶりばち [4] 【丼鉢】
「どんぶり{(1)}」に同じ。

丼飯

どんぶりめし [4][0] 【丼飯】
どんぶり{(1)}に盛った飯。粗末な食事の意にも用いる。

乂安

がいあん [0] 【艾安・乂安】 (名・形動ナリ)
〔「かいあん」とも〕
世の中がよく治まって,安らかな・こと(さま)。「君の領する所の帝国―なる能はず/明六雑誌 14」

乃ち

すなわち スナハチ [2] 【則ち・即ち・乃ち】
■一■ (接続)
(1)言い換えれば。とりもなおさず。「国会は二院,―衆議院と参議院より成る」「子の喜びは,―親の喜びである」
(2)(多く「…ば」を受けて)そのときは。つまり。「戦えば―勝つ」「狂人の真似とて大路を走らば―狂人なり/徒然 85」
■二■ (名)
(1)そのとき。その途端。「綱絶ゆる―に,八島の鼎の上にのけざまに落ち給へり/竹取」
(2)その頃。当時。「爰には―より,御夜中暁の事も知らでやと歎き侍りしかど/落窪 3」
■三■ (副)
(1)即座に。すぐに。「御願も―成就して/平家 3」
(2)とりもなおさず。つまり。「竜神は―千手の廿八部衆の其一なれば/平家 2」
〔本来,名詞で,■二■(1) が原義。「即時」の意の「即」の訓として用いられたものが,他の意の場合の「即」や「乃」「則」などの訓としても用いられるようになり,そこから接続詞や副詞としての用法が成立した〕

乃公

ないこう [1] 【乃公】 (代)
〔「ない」は呉音〕
「だいこう(乃公)」に同じ。「―関せず焉(エン)と済まし込み/社会百面相(魯庵)」

乃公

だいこう [1] 【乃公・迺公】 (代)
〔「なんじの君主」の意〕
一人称。男子が自分のことをいう語(尊大な言い方)。我が輩。おれさま。「天下の眠をさまさんもの―を除いてまた何処にかある/当世書生気質(逍遥)」

乃木

のぎ 【乃木】
姓氏の一。

乃木希典

のぎまれすけ 【乃木希典】
(1849-1912) 陸軍軍人。大将。長州の人。日清戦争に第一旅団長として従軍。日露戦争では第三軍司令官として旅順を攻略。のち,学習院長。静子夫人とともに明治天皇の大葬の日に殉死。

乃木神社

のぎじんじゃ 【乃木神社】
(1)東京都港区赤坂にある旧府社。祭神は乃木希典ならびに夫人静子。社地は旧乃木邸跡。1923年(大正12)創建。
(2)京都市伏見区桃山にある旧府社。祭神は乃木希典。境内に夫人静子を祀(マツ)る静魂神社がある。1916年(大正5)創建。

乃父

だいふ [1] 【乃父】
(1)父が子に対して自分のことをいう語。
(2)他人の父。また,一般に父。

乃祖

だいそ [1] 【乃祖】
〔汝(ナンジ)の祖先の意〕
祖父。また,先祖。

乃祖

ないそ 【乃祖】
⇒だいそ(乃祖)

乃翁

だいおう [3] 【乃翁】 (代)
〔「ないおう」とも。漢詩・漢文などで用いる〕
一人称。老年の男性が自分の子や目下の者に対していう。おれ。わし。

乃翁

ないおう 【乃翁】 (代)
〔「ない」は呉音〕
「だいおう(乃翁)」に同じ。[節用集(文明本)]

乃至

ないし [1] 【乃至】 (接続)
(1)数量・位置などの限界・範囲を述べて,その間を省略する意を表す。…から…まで。「五日―七日の道のり」「北―北西の風」
(2)または。もしくは。「本人―代理人の署名」

乃至

ないし【乃至】
from… to;between…(and);→英和
or (または).→英和

乃至は

ないしは [1] 【乃至は】 (接続)
「ないし」を強めた語。「ないし」が多く語と語とを接続するのに対して,文と文との接続に用いられることが多い。「保護者―それに準ずるもの」「彼が来るか,―君が行くかすれば事情がはっきりするはずだ」

ひさ 【久】 (形動ナリ)
ながく時を経るさま。いく久しいさま。「―に経てわが後の世をとへよ松跡忍ぶべき人もなき身ぞ/山家(雑)」

久し

ひさ・し 【久し】 (形シク)
⇒ひさしい

久しい

ひさし・い [3] 【久しい】 (形)[文]シク ひさ・し
(1)時間が長く経過する。長い時間がたつ。「―・い昔」「―・く会わない友」
(2)前にその事をしてから時間があいている。しばらくぶりである。「お―・うございます」「今日しもおぼろけに,―・しく清(ス)ます御髪(ミグシ)のやうに/宇津保(蔵開中)」
(3)多くの時間を必要とする。「とみにていり炭おこすも,いと―・し/枕草子 160」
(4)古くさい。ありきたりである。「今日は御褒美にお弁当にしておやりと,又―・いものさ/滑稽本・浮世風呂 2」
(5)昔からのなじみである。「亭主は―・い客のこと,よしあしの返答なく/浄瑠璃・曾根崎心中」
[派生] ――さ(名)

久しい

ひさしい【久しい】
long.→英和
久しく for a long time.

久し振り

ひさしぶり [0][5] 【久し振り】 (名・形動)[文]ナリ
前にそのことをしてから,長い時間がたっている・こと(さま)。ひさかたぶり。しばらくぶり。「―に帰省する」「やあ,お―です」

久し振りで

ひさしぶり【久し振りで】
after a long time;after a long absence.…して以来〜だ it is a long time[an age]since….

久に

ひさに 【久に】 (連語)
ひさしく。長らく。
→ひさ(久)

久七

きゅうしち キウシチ 【久七】
江戸時代,下男の通称。

久三

きゅうざ キウザ 【久三】
「久三郎(キユウザブロウ)」の略。「これ―,お足お洗ひなさるお湯はどうぢやい/滑稽本・膝栗毛 8」
→久三郎

久三郎

きゅうざぶろう キウザブラウ 【久三郎】
江戸時代,下男の通称。久五郎。久三。久七。久助。「御意に任せ―諸肌ぬぎて鍬を取り/浮世草子・永代蔵 4」

久世

くぜ 【久世】
姓氏の一。

久世広周

くぜひろちか 【久世広周】
(1819-1864) 幕末の幕政家。下総(シモウサ)国関宿藩主。1851年老中となり,安政の大獄に反対して辞職。井伊直弼の死後,安藤信正とともに公武合体策を推進。

久久

ひさびさ [0][2] 【久久】
■一■ (形動)[文]ナリ
前の機会から長い時間を経たさま。久しぶり。「―の対面」「―に登場する」
■二■ (副)
長く続けているさま。時間的に長く。久しく。「―住みなれた故郷をふり捨て/狂言記・針立雷」「―ト/日葡」

久住

くじゅう 【久住】
長く住むこと。一定の場所に長く留まること。永住。「娑婆に―して常に説法して/盛衰記 18」

久住山

くじゅうさん クヂユウ― 【久住山】
大分県西部にある九重連山の主峰。海抜1787メートル。阿蘇くじゅう国立公園に属する。

久住者

くじゅうさ 【久住者】
久しく山寺に籠って修行する者。比叡山では12年を越えて籠山の修行をした僧をいう。くじゅうしゃ。「山の―ども召したれば/讃岐典侍日記」

久保

くぼ 【久保】
姓氏の一。

久保天随

くぼてんずい 【久保天随】
(1875-1934) 漢学者。東京生まれ。本名,得二。台北帝大教授。漢籍注釈のほか,漢詩人としても活躍。著「支那文学史」「秋碧吟廬詩鈔」など。

久保栄

くぼさかえ 【久保栄】
(1900-1958) 劇作家・演出家。札幌生まれ。東大卒。築地小劇場で小山内薫(オサナイカオル)に師事,のち新築地劇団・新協劇団などに参加。社会主義演劇理論の指導者。代表作「火山灰地」「林檎園日記」など。

久保田

くぼた 【久保田】
姓氏の一。

久保田万太郎

くぼたまんたろう 【久保田万太郎】
(1889-1963) 小説家・劇作家・俳人。東京,浅草生まれ。俳号,暮雨・傘雨。慶大卒。下町の情趣と人情の機微を描いて独特の世界をひらいた。小説「末枯」「春泥」,戯曲「雨空」「大寺学校」,句集「道芝」など。

久保田譲

くぼたゆずる 【久保田譲】
(1847-1936) 教育行政家。兵庫県出身。文部省で文教関係の要職を歴任,のち文相。学制改革などに尽力。

久保貝

くぼがい [2] 【久保貝・窪貝】
海産の巻貝。殻質は厚く,殻高4センチメートル内外。殻表は黒褐色または黒紫色で,放射状の浅い刻みがある。臍孔(サイコウ)の部分は緑色。食用。本州以南の岩礁地にすむ。

久修

くしゅ 【久修】
〔仏〕 長い間仏道の修行をすること。

久修練行

くしゅれんぎょう 【久修練行】
〔仏〕 仏道に入って長い間修行を積むこと。「―の尊宿/太平記 37」

久六鍬

きゅうろくぐわ キウロクグハ [4] 【久六鍬】
柄(エ)が短く,頑丈なつくりの鍬。かたい土や木の根などを掘り起こすのに用いる。くろくぐわ。黒鍬。

久六鍬

くろくぐわ [3] 【久六鍬】
⇒きゅうろくぐわ(久六鍬)

久助

きゅうすけ キウスケ [1] 【久助】
(1)江戸時代,下男の通称。久三(キユウザ)。久三郎。久七。「それ―は湯をわかせ/滑稽本・膝栗毛 5」
(2)〔「久助葛(クズ)」の略〕
吉野葛の異名。
(3)〔(2)の意より葛を屑(クズ)に結び付けて〕
割れた煎餅(センベイ)やあられのこと。

久原

くはら 【久原】
姓氏の一。

久原房之助

くはらふさのすけ 【久原房之助】
(1869-1965) 実業家・政治家。山口県生まれ。久原鉱業・久原商事・日立製作所を創立。逓相・政友会総裁などをつとめ,一国一党論を主張。

久原躬弦

くはらみつる 【久原躬弦】
(1856-1919) 化学者。岡山県の人。日本の有機反応機構研究の草分け。東大教授・京大総長を歴任。著「立体化学要論」

久喜

くき 【久喜】
埼玉県北東部の市。市場町として発達し,近年は都市化が進行。埼玉ナシの主産地。足利政氏の館跡の甘棠院(カントウイン)がある。

久国

ひさくに 【久国】
(?-1226) 鎌倉初期の山城粟田口の刀工。藤次郎と称し,大隅権守を受領。国家の次男。兄国友とともに後鳥羽院御番鍛冶となり,山城国鍛冶の長者に任ぜられたと伝える。

久坂

くさか 【久坂】
姓氏の一。

久坂玄瑞

くさかげんずい 【久坂玄瑞】
(1840-1864) 幕末の長州藩士。名は通武。通称,義助。吉田松陰の妹婿。松下村塾に学ぶ。藩論を公武合体から尊攘論に統一。イギリス公使館焼き打ち,下関外国船砲撃事件に加わる。禁門の変を指導して負傷,自殺した。

久堅

ひさかた [0] 【久方・久堅】
〔枕詞「ひさかたの」から〕
天(アメ)・雲・空・日・月・都などの称。「―(=月)の中なる川のうかひ舟いかに契りて闇をまつらむ/新古今(夏)」

久堅の

ひさかたの 【久方の・久堅の】 (枕詞)
(1)天に関係のある「天」「空」「雨」「月」「月夜」「日」「昼」「雲」「雪」「あられ」などにかかる。「―天の香具山利鎌(トカマ)にさ渡る鵠(クビ)/古事記(中)」「―雨も降らぬか雨つつみ/万葉 520」「―月夜を清み/万葉 1661」
〔語義・かかり方未詳。天の形をひさご形と見たためとする説もあるが,天を永遠に堅固なもの(久堅),きわめて遠い彼方のもの(久方)と解したためとする説が有力〕
(2)「都」にかかる。都を天上の世界になぞらえ永遠に栄えるものとして讃(タタ)える心からか。「―都を置きて草枕旅行く君を何時とか待たむ/万葉 3252」
(3)月の中に桂(カツラ)の木があるという伝説から,「桂」にかかる。「―桂にかくるあふひ草/新勅撰(夏)」
(4)天上のものと考えられていたので,「岩戸」にかかる。「―岩戸の関もあけなくに/好忠集」

久大本線

きゅうだいほんせん キウダイ― 【久大本線】
JR 九州の鉄道線。福岡県久留米と大分間,141.5キロメートル。沿線に湯布院・玖珠・日田などがある。

久安

きゅうあん キウアン 【久安】
年号(1145.7.22-1151.1.26)。天養の後,仁平の前。近衛天皇の代。

久寿

きゅうじゅ キウジユ 【久寿】
年号(1154.10.28-1156.4.27)。仁平の後,保元の前。近衛・後白河天皇の代。

久居

ひさい ヒサヰ 【久居】
三重県中部,津市の南西に接する市。雲出(クモズ)川流域は農業が営まれるが,近年は住宅や工業団地が立地。

久布白

くぶしろ 【久布白】
姓氏の一。

久布白落実

くぶしろおちみ 【久布白落実】
(1882-1972) 女性運動家。熊本県出身。矯風会の中心にあって廃娼運動と婦人参政権獲得運動を推進。五銭袋運動や握り飯一個運動などを発案し大衆の参加を呼びかけた。

久度神

くどがみ [0] 【竈神・久度神】
かまどの神。荒神(コウジン)。

久延毘古

くえびこ 【久延毘古】
古事記神話で,海上より寄り来る少彦名神(スクナビコナノカミ)の名を顕した神。案山子(カカシ)のことという。

久御山

くみやま 【久御山】
京都府南東部,久世郡の町。木津川と宇治川との合流点に近い低湿地の水田地帯。

久慈

くじ 【久慈】
岩手県北東部にある市。近世,鉄・馬の産地として知られた。太平洋岸に面する久慈港は漁港・工業港。

久慈川

くじがわ 【久慈川】
福島と茨城県境の八溝山(ヤミゾサン)に源を発し,茨城県日立市南方で太平洋に注ぐ川。長さ124キロメートル。中流域支流に袋田の滝がある。

久慈目

くじめ [0] 【久慈目】
カサゴ目の海魚。全長約30センチメートル。体形はアイナメと似るが,側線が一本で,尾びれの後縁に丸みがある。体色は普通,暗褐色の地に淡色の小斑紋が散在する。食用。北海道南部以南の沿岸の岩礁や藻場にすむ。アブラコ。アブラメ。

久成正覚

くじょうしょうがく クジヤウシヤウガク [4] 【久成正覚】
⇒久遠実成(クオンジツジヨウ)

久方

ひさかた [0] 【久方・久堅】
〔枕詞「ひさかたの」から〕
天(アメ)・雲・空・日・月・都などの称。「―(=月)の中なる川のうかひ舟いかに契りて闇をまつらむ/新古今(夏)」

久方の

ひさかたの 【久方の・久堅の】 (枕詞)
(1)天に関係のある「天」「空」「雨」「月」「月夜」「日」「昼」「雲」「雪」「あられ」などにかかる。「―天の香具山利鎌(トカマ)にさ渡る鵠(クビ)/古事記(中)」「―雨も降らぬか雨つつみ/万葉 520」「―月夜を清み/万葉 1661」
〔語義・かかり方未詳。天の形をひさご形と見たためとする説もあるが,天を永遠に堅固なもの(久堅),きわめて遠い彼方のもの(久方)と解したためとする説が有力〕
(2)「都」にかかる。都を天上の世界になぞらえ永遠に栄えるものとして讃(タタ)える心からか。「―都を置きて草枕旅行く君を何時とか待たむ/万葉 3252」
(3)月の中に桂(カツラ)の木があるという伝説から,「桂」にかかる。「―桂にかくるあふひ草/新勅撰(夏)」
(4)天上のものと考えられていたので,「岩戸」にかかる。「―岩戸の関もあけなくに/好忠集」

久方や

ひさかたや 【久方や】 (枕詞)
天(アメ)と同音の「海」,「日」と関係のある「朝日」にかかる。「―朝日いさよふ山風の/順徳院御集」

久方振り

ひさかたぶり [0][6] 【久方振り】
ひさしぶり。「―で故郷へ帰る」「―の顔合わせ」「―に旅行に出る」

久明親王

ひさあきらしんのう 【久明親王】
(1276-1328) 鎌倉幕府八代将軍。後深草天皇第六皇子。1289年将軍となるが1308年,京都に還った。

久木

ひさぎ 【楸・久木】
アカメガシワまたはキササゲの古名。ひさき。

久村

くむら 【久村】
姓氏の一。

久村暁台

くむらきょうたい 【久村暁台】
⇒加藤(カトウ)暁台

久松

ひさまつ 【久松】
姓氏の一。

久松潜一

ひさまつせんいち 【久松潜一】
(1894-1976) 国文学者。愛知県生まれ。東大・慶大教授。各時代・各領域にわたって文学理念・文学思潮を研究。著「日本文学評論史」「日本歌論史の研究」ほか。

久津見

くつみ 【久津見】
姓氏の一。

久津見蕨村

くつみけっそん 【久津見蕨村】
(1860-1925) 新聞記者。江戸の人。本名息忠。新聞記者として万朝報・長野日日新聞などを舞台に,自由主義の立場から評論活動を行う。著「教育制新策」「無政府主義」など。

久生

ひさお 【久生】
姓氏の一。

久生十蘭

ひさおじゅうらん 【久生十蘭】
(1902-1957) 小説家。北海道生まれ。本名,阿部正雄。博識な技巧家で,心理分析に巧みな異能作家として知られる。著「鈴木主水」「金狼」「湖畔」「母子像」

久田

ひさだ 【久田】
姓氏の一。

久田流

ひさだりゅう 【久田流】
茶道の一流派。表千家の分派。久田宗栄を祖とし,四世宗也の長男宗玄の時より久田流を名乗る。

久留島

くるしま 【久留島】
姓氏の一。

久留島義太

くるしまよしひろ 【久留島義太】
(1690頃-1757) 江戸中期の数学者。備中の人。本姓,村上。通称,喜内。奇行で知られる。ラプラース展開やオイラー関数などを,ヨーロッパよりも早く発見していたといわれる。

久留米

くるめ 【久留米】
福岡県南西部,筑後川下流域にある市。もと有馬氏の城下町。久留米絣(ガスリ)を特産する。商工業が盛ん。

久留米大学

くるめだいがく 【久留米大学】
私立大学の一。1928年(昭和3)創立の九州医学専門学校を源とし,46年久留米医科大学となる。50年新制大学となり現名に改称。本部は久留米市。

久留米工業大学

くるめこうぎょうだいがく 【久留米工業大学】
私立大学の一。1966年(昭和41)創立の久留米工業学園短期大学を母体とし,76年設立。本部は久留米市。

久留米絣

くるめがすり [4] 【久留米絣】
久留米地方で作られる木綿の紺絣。井上でん(1788-1869)の創案と伝える。

久留米縞

くるめじま [0] 【久留米縞】
久留米地方で織られる絹または木綿の縞織物。

久留米躑躅

くるめつつじ [4][5] 【久留米躑躅】
ツツジ科の常緑低木。ミヤマキリシマ・ヤマツツジなどの交雑によって育成された園芸品種。

久留里線

くるりせん 【久留里線】
JR 東日本の鉄道線。千葉県木更津・久留里・上総亀山間,32.2キロメートル。房総半島中央部を小櫃(オビツ)川に沿って走る。

久米

くめ 【久米】
姓氏の一。

久米の岩橋

くめのいわばし 【久米の岩橋】
(1)葛城(カツラギ)の神が葛城山から吉野の金峰山(キンプセン)にかけ渡そうとして完成しなかったという,伝説上の岩の橋。久米路(クメジ)の橋。久米の継橋。((歌枕))「かづらきやわたしもはてぬ物ゆゑに―苔おひにけり/千載(雑上)」
→葛城の神
(2)男女の契りが成就しないことのたとえ。

久米の皿山

くめのさらやま 【久米の皿山】
岡山県津山市にある山。((歌枕))「美作(ミマサカ)や―さらさらに/古今(神遊びの歌)」

久米仙人

くめのせんにん 【久米仙人】
伝説上の人物。大和国吉野郡竜門寺に籠(コモ)り,仙人となったが,飛行中吉野川の岸辺で衣を洗う若い女の白い脛(ハギ)を見て神通力を失い墜落。のち法力を取り戻し,高市郡遷都の折,山上の材木を空中を飛ばせて運んだので,免田三〇町を与えられ,久米寺を建てたという。「今昔物語集」などにみえる。

久米寺

くめでら 【久米寺】
奈良県橿原市にある高野山真言宗の寺。聖徳太子の弟来目皇子(クメノオウジ)または久米仙人の創建と伝える。空海がここで「大日経」を感得し,入唐を志したとの伝説がある。

久米島

くめじま 【久米島】
沖縄県,沖縄本島西方の島。古来中国との交易の中継地。久米島紬(ツムギ)を産する。古名,球美(クミ)。

久米平内

くめのへいない 【粂平内・久米平内】
江戸初期の伝説的人物。九州浪人で江戸赤坂に道場を開き,夜ごと辻斬りに出たが,のち悔い改めて鈴木正三の門に入り,仁王座禅を修したという。東京浅草寺(センソウジ)にある石造りの座像は,平内が罪業消滅を願って通行人に踏みつけさせた自像といわれるが,のちに「踏み付け」が「文付け」に解され,縁結びの神とされるようになった。

久米愛

くめあい 【久米愛】
(1911-1976) 弁護士。大阪府生まれ。女性初の弁護士となり,国際会議や国連の場で活躍。

久米栄左衛門

くめえいざえもん 【久米栄左衛門】
(1780-1841) 技術者。讃岐(サヌキ)の人。間(ハザマ)重富に学ぶ。鉄砲を改良,坂出に塩田を開発した。

久米桂一郎

くめけいいちろう 【久米桂一郎】
(1866-1934) 洋画家。佐賀県生まれ。パリ留学後,黒田清輝とともに天真道場さらに白馬会を結成し,明治の美術界に新風を吹き込んだ。のち画業を離れ,美術教育および行政に活躍した。

久米歌

くめうた [2] 【久米歌・来目歌】
古代歌謡の一。久米舞の際に歌われるもので,もと,久米部の伝承した軍歌とされる。多く「撃ちてしやまむ」で終わる。

久米正雄

くめまさお 【久米正雄】
(1891-1952) 小説家・劇作家。長野県生まれ。東大卒。第三,四次「新思潮」同人。同誌に「牛乳屋の兄弟」などを発表。のち感傷的作風の通俗小説に転じ,流行作家となった。他に「受験生の手記」「破船」など。

久米田寺

くめだでら 【久米田寺】
大阪府岸和田市にある高野山真言宗の寺。山号は竜臥山。738年行基の開創。藤原氏の保護を受け,鎌倉時代には華厳教学の道場として栄えた。

久米舞

くめまい 【久米舞】
古代舞踊の一。神武天皇東征の際,兄猾(エウカシ)を征討したとき,久米部(クメベ)が歌った久米歌に舞をつけたものという。中古は大嘗祭(ダイジヨウサイ)の豊(トヨ)の明かりの節会(セチエ)などに行われ,明治以降は大嘗祭と紀元節に行われてきた。現在では四人の舞人が剣を抜いて舞う。

久米邦武

くめくにたけ 【久米邦武】
(1839-1931) 歴史学者。佐賀藩出身。岩倉遣外使節に従行して,「米欧回覧実記」を著す。東大教授。論文「神道は祭天の古俗」で筆禍を受け,辞職。著「古文書学講義」など。

久米部

くめべ [2] 【久米部・来目部】
古代の部の一。久米直(アタイ)に率いられ,宮廷の警護や軍事に従った。

久能山

くのうざん 【久能山】
静岡市南東部,有度(ウド)山の南麓にある山。山上に徳川家康をまつる東照宮がある。南斜面で石垣イチゴを栽培。

久遠

くおん [0][1] 【久遠】
〔仏〕 時間が無限であること。遠い昔,または遠い未来。永遠。

久遠

きゅうえん キウヱン [0] 【久遠】
「くおん(久遠)」に同じ。

久遠仏

くおんぶつ [2] 【久遠仏】
久遠の昔からの仏。釈迦如来など。

久遠劫

くおんごう [2] 【久遠劫】
〔仏〕 無限に遠い過去。「―より今まで流転せる苦悩の旧里/歎異抄」

久遠実成

くおんじつじょう [0][1] 【久遠実成】
〔仏〕 法華経に基づく天台宗の仏身論。釈迦がこの世に出現して,菩提樹の下で成仏したとするのは,仮に示された現象にすぎず,本当は釈迦は永遠の過去から仏としての教化を行なってきたのだとする説。釈迦が常住不変の仏であるとする説。それにならって阿弥陀仏の久遠実成を説くこともある。久遠成実。久遠成道。久成正覚(クジヨウシヨウガク)。

久遠寺

くおんじ クヲン― 【久遠寺】
山梨県の身延山にある日蓮宗の総本山。身延山妙法華院。1274年日蓮が入山して庵を結び,81年その地に甲斐の豪族波木井実長(ハキイサネナガ)が堂宇を建立したのに始まる。日蓮の没後,その遺骨が納められた。身延山。

久邇宮

くにのみや 【久邇宮】
旧宮家。伏見宮邦家親王の第四王子朝彦(アサヒコ)親王が1875年(明治8)創立。

久那斗神

くなどのかみ 【久那斗神・岐神】
伊弉諾尊(イザナキノミコト)が黄泉(ヨミ)の国から逃れて禊(ミソギ)をした時,投げ捨てた杖から生じたという神。集落の入り口や道路の分岐点などにまつられ,種々の邪霊・禍災の侵入を防ぐと信じられた。道祖神。ふなどのかみ。ちまたのかみ。

久里浜

くりはま 【久里浜】
神奈川県横須賀市南東部の地名。1853年ペリーが上陸した地。

久闊

きゅうかつ キウクワツ [0] 【久闊】
長い間会わぬこと。また,便りをしないこと。無沙汰(ブサタ)。「―をわびる」

久隅

くすみ 【久隅】
姓氏の一。

久隅守景

くすみもりかげ 【久隅守景】
江戸前期の画家。号は無下斎。狩野探幽門下の四天王の一人。狩野門下を離れ(一説に,破門),金沢で活動。農民・庶民を主題とした詩情豊かな風俗画に特色があり,山水画もよくした。代表作「夕顔棚納涼図」など。生没年未詳。

久離

きゅうり キウ― [1] 【久離・旧離】
江戸時代,不身持ちのため別居または失踪(シツソウ)した子弟に対し,目上の者が連帯責任を免れるため親族関係を断絶すること。欠け落ち久離。
→勘当

久離帳

きゅうりちょう キウ―チヤウ [0] 【久離帳】
江戸時代,久離を許可したことを記した公儀の帳簿。

これ [0] 【此れ・是・之・惟】 (代)
□一□
(1)近称の指示代名詞。話し手にとって近い物事をさし示す言葉。
 (ア)物の場合。「―にサインして下さい」「―は私の帽子だ」
 (イ)事柄の場合。「―がうまく行けば万事解決だ」「―はひどい」
 (ウ)時間の場合。「―からうかがいます」「―までの事をお話ししましょう」
 (エ)場所の場合。古風な言い方。「―にてお待ち申します」「―へどうぞ」
(2)人代名詞的に自分の身内をさす,他称の謙譲語。「―が大変お世話になりました」「―が私の母です」
(3)話や文章の中で,直前に取り上げられた人物や事物をさす言葉。「そこへ一人の男が現れた。―がとんでもない男だった」「組織を変えようとしたが,―は失敗に終わった」
(4)〔漢文における「是」「之」「惟」などの訓読みから生じた,文語的な言い方〕
提示された主題について,それを改めて主語や目的語として指定する言葉。主題を強調し,また言葉の調子を整える。「人間は,―本来無一物である」「思想および良心の自由は,―を侵してはならない」
□二□
(1)一人称。私。「殿上人なども,なほ―一人は,などのたまふを/枕草子 92」「―は此のあたりに住居致す者でござる/狂言・二人袴」
(2)二人称。お前。「山のあるじ大きに驚きて,―は何ぞの人ぞ/宇津保(俊蔭)」「―は誰(タ)そ,と問ひ給へば/今昔 22」

之繞

しんにょう [0] 【之繞・辵】
〔「しにょう」の転〕
漢字の繞の一。「進」「道」などの「辶」,「逼」などの「辶」の部分。しんにゅう。
〔常用漢字表にある漢字は「辶」。漢和辞典では一般に「辵」(七画)部に配列される〕

之繞

しんにゅう [0] 【之繞・辵】
⇒しんにょう(之繞)

乍ら

ながら 【乍ら】 (接助)
(1)動詞および動詞型活用の助動詞の連用形に付いて,その動作・作用と下にくる語の動作・作用とが並行して行われることを表す。「楽しく語り合い―,並木道を歩いて行った」「ラジオを聞き―,仕事をする」「辛うじて待ちつけて,喜び―加持せさするに/枕草子 28」
(2)体言・動詞,および動詞型活用の助動詞の連用形,形容詞の連体形(古くは形容詞語幹)などに付いて,上の事柄と下の事柄とが矛盾する関係にある意を表す。…にもかかわらず。…ではあるが。…ているのに。「悪口を言われ―,少しも怒らない」「若い―気がきいている」「身は賤し―,母なむ宮なりける/伊勢 84」
(3)体言・副詞,動詞の連用形などに付いて,ある状態のままである意を表す。…のまま。…のとおり。「立ち―握り飯をほおばる」「いつも―の事だ」「旅の御姿―おはしたり/竹取」「かく―ともかくもならむを御覧じはてむと思し召すに/源氏(桐壺)」
(4)体言・副詞などに付いて,「全部」「すっかり」「それごと」などの意を表す。「リンゴを皮―かじって食べる」「赦(ユル)されもないに,三人―島を出でたりなど聞こえば/平家 3」
〔(1)語源は,上代の連体格助詞「な」に体言「から」の付いたものといわれる。(2)体言や副詞に付くものは,これを副助詞,また,接尾語とする説がある〕

乍らに

ながらに 【乍らに】 (連語)
〔接続助詞「ながら」に断定の助動詞「なり」の連用形「に」の付いたもの〕
(1)ある状態のままである意を表す。…のまま。「敷きかへずありし―草枕塵のみぞゐるはらふ人なみ/大和 140」
(2)「全部」「すべて」などの意を表す。「咲く花は千ぐさ―あだなれどたれかは春を怨みはてたる/古今(春下)」

乍らも

ながらも 【乍らも】 (連語)
〔接続助詞「ながら」に係助詞「も」の付いたもの〕
(1)二つの動作・作用が並行して行われることを表す。…しつつも。「山道を登り―,いろいろと考え事をしていた」「疑ひ―念仏すれば往生す/徒然 39」
(2)上の事柄と下の事柄とが矛盾する関係にある意を表す。…にもかかわらず。「狭い―楽しいわが家」「我が子―悪源太は能くかけつる者かな/平治(中)」

乍ら族

ながらぞく [3] 【乍ら族】
ラジオやレコードを聞きながら,勉強や仕事をする人。

乎古止点

をことてん [3][0] 【乎己止点・乎古止点】
〔博士家点の右上の点が「を」,その下の点が「こと」を表したことから〕
漢文を日本語として読み下す際に,活用語尾・助動詞・助詞・補読の語などを示すため,漢字の四隅・四周・字面などに書き込まれた「・」「,」「-」などの符号。平安時代初期に興って発達し,室町時代頃まで行われた。流派により種々の形式があった。ヲコト点。てには点。
乎己止点[図]

乎古止点

おことてん ヲコト― [3][0] 【乎己止点・乎古止点・遠古登点】
⇒をことてん(乎己止点)

乎己止点

おことてん ヲコト― [3][0] 【乎己止点・乎古止点・遠古登点】
⇒をことてん(乎己止点)

乎己止点

をことてん [3][0] 【乎己止点・乎古止点】
〔博士家点の右上の点が「を」,その下の点が「こと」を表したことから〕
漢文を日本語として読み下す際に,活用語尾・助動詞・助詞・補読の語などを示すため,漢字の四隅・四周・字面などに書き込まれた「・」「,」「-」などの符号。平安時代初期に興って発達し,室町時代頃まで行われた。流派により種々の形式があった。ヲコト点。てには点。
乎己止点[図]

乏し

とも・し 【乏し・羨し】 (形シク)
⇒ともしい(乏)

乏しい

とぼしい【乏しい】
scarce;→英和
scanty;→英和
<be> short <of money> ;→英和
in need <of> ; <be> lacking <in> ;→英和
<have> little experience <in> (経験に).

乏しい

とぼし・い [3] 【乏しい】 (形)[文]シク とぼ・し
〔「ともしい」の転〕
不足している。足りない。少ない。「若くて経験に―・い」「資金が―・い」「食糧が―・くなる」「知識が―・い」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

乏しい

ともし・い [3] 【乏しい・羨しい】 (形)[文]シク とも・し
(1)不足している。少ない。とぼしい。「―・い食料」
(2)貧乏である。まずしい。とぼしい。「―・い家計」
(3)うらやましい。「身のさかり人,―・しきろかも/古事記(下)」
(4)心ひかれる。「あやに―・しき高照らす日の御子/万葉 162」
(5)ひもじい。「食物足つて―・しきことなし/仮名草子・伊曾保物語」

乏しき

とぼしき [3] 【乏しき】
〔形容詞「乏し」の連体形から〕
乏しいこと。「―を分かつ」

乏しぶ

ともし・ぶ 【乏しぶ・羨しぶ】 (動バ上二)
〔形容詞「ともし」の動詞化〕
うらやましいと思う。「音のみも名のみも聞きて―・ぶるがね/万葉 4000」

乏しむ

ともし・む 【乏しむ】 (動マ下二)
〔形容詞「ともし」の動詞化〕
物足りなく感じさせる。うらやましがらせる。「恋しくは日(ケ)長きものを今だにも―・むべしや逢ふべき夜だに/万葉 2017」

乏少

ぼうしょう ボフセウ [0] 【乏少】 (名・形動)[文]ナリ
とぼしく少ないこと。十分でないこと。また,そのさま。ぼくしょう。「その土地…百物―なるが故に/西国立志編(正直)」

乏少

ぼくしょう 【乏少】 (名・形動ナリ)
とぼしい・こと(さま)。「其の直物の―なれば/今昔 2」

乏尿

ぼうにょう ボフネウ [0] 【乏尿】
一日の尿の排泄量が著しく減少すること。普通400ミリリットル以下になった場合をいう。腎機能不全,高度の脱水症,尿路結石などで見られる。減尿症。

乏月

ぼうげつ ボフ― [1] 【乏月】
〔米はなくなり麦を取り入れる前で,食物が乏しくなってくる月の意〕
陰暦四月の異名。

乏欠

ぼうけつ ボフ― [0] 【乏欠・乏闕】 (名)スル
「欠乏」に同じ。

乏闕

ぼうけつ ボフ― [0] 【乏欠・乏闕】 (名)スル
「欠乏」に同じ。

乖乱

かいらん クワイ― [0] 【乖乱】 (名)スル
そむきみだれること。

乖戻

かいれい クワイ― [0] 【乖戻】 (名)スル
さからいそむくこと。違背。「遼遠僻隅にある官吏は政府に―し/民約論(徳)」

乖背

かいはい クワイ― [0] 【乖背】 (名)スル
そむき反すること。「決して―し睽離(キリ)したいとは願はないやうなものの/浮雲(四迷)」

乖違

かいい クワイヰ [1][0] 【乖違】 (名)スル
そむきたがうこと。「真正の人道に―する謬想(ビユウソウ)/復活(魯庵)」

乖離

かいり クワイ― [1] 【乖離】 (名)スル
そむきはなれること。はなればなれになること。「人心が―して独裁政権が倒れる」

じょう 【乗】
■一■ [1] (名)
(1)乗り物。「古へ屈産(クツサン)の―,項羽が騅(スイ)/太平記 13」
(2)数を掛けること。掛け算。
(3)〔仏〕
〔人々を乗り物で悟りの彼岸に至らしめることから〕
仏の教え。仏教の教義。
(4)記録を記した本。史書。
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)同じ数を掛け合わせる回数を数えるのに用いる。「三の二―」
(2)車の数を数えるのに用いる。「万―」

乗じる

じょう・じる [0][3] 【乗じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「乗ずる」の上一段化〕
「乗ずる」に同じ。「相手の弱味に―・じる」

乗じる

じょうじる【乗じる】
(1)[付け込む]take advantage <of> ;avail oneself <of> .
(2)《数》multiply.→英和
⇒掛ける(9).
闇(やみ)に乗じて under cover of night.人の虚に〜 take a person by surprise.

乗す

の・す 【乗す・載す】 (動サ下二)
⇒のせる(乗)
⇒のせる(載)

乗ずる

じょう・ずる [0][3] 【乗ずる】 (動サ変)[文]サ変 じよう・ず
(1)乗り物に乗る。「馬ニ―・ズル/ヘボン」
(2)他の物の勢いに任せる。その状況を利用する。「機に―・じて攻め込む」「夜陰に―・ずる」
(3)掛け算をする。
⇔除する
「三に五を―・ずる」

乗せる

の・せる [0] 【乗せる】 (動サ下一)[文]サ下二 の・す
(1)人を乗り物に乗らせる。「乗客千人を―・せた船」「駅まで―・せてってあげるよ」
(2)それによって運ぶ。「電波に―・せて全国に送る」
(3)相手を思うとおりにさせる。計略にかける。「口車に―・せられる」「うまい話に―・せられる」
(4)仲間に入れる。参加させる。「一口―・せてもらう」
(5)(伴奏に)合わせる。「ギターに―・せて歌う」
(6)興奮させて,調子づかせる。「聴衆を―・せる」
(7)ある基準以上になる。「売り上げを一兆円の大台に―・せる」
〔「乗る」に対する他動詞〕

乗せ事

のせごと 【乗せ事・載せ事】
人をだまそうとする計略。人を欺く手段。「剃髪染衣は―にて,愚痴・蒙昧の凡夫よな/浄瑠璃・大原問答」

乗せ掛ける

のせか・ける [4] 【乗せ掛ける・載せ掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 のせか・く
(1)のせはじめる。
(2)計略にはまるように仕向ける。おだて上げる。「軽薄ぬらくら口に鰻の油とろりと―・くれば/浄瑠璃・宵庚申(上)」

乗っかる

のっか・る [0] 【乗っかる】 (動ラ五[四])
「乗る」のくだけた言い方。「踏み台に―・る」
[可能] のっかれる

乗っける

のっ・ける [0] 【乗っける・載っける】 (動カ下一)
「乗せる」のくだけた言い方。「手紙を机の上に―・けておく」「そこまで車に―・けてってくれ」

乗っ切る

のっき・る [3] 【乗っ切る】 (動ラ五[四])
〔「乗り切る」の転〕
(1)難局などを突破する。「この難局を―・れるかどうか疑問だ」
(2)思い切ったことをする。「―・つた御医者腎虚(ジンキヨ)と申あげ/柳多留 7」
(3)乗ってつっ切る。「その御用ばかりで―・りますものを/人情本・梅児誉美 3」

乗っ取り

のっとり [0] 【乗っ取り】
(1)企業などの支配権を奪い取って自分の支配下に置くこと。
(2)運航中の航空機などの乗員・乗客を凶器や爆発物によっておどし,自分の意図に従わせること。ハイジャック。「―事件」「―犯」

乗っ取り

のっとり【乗っ取り】
a take-over (会社の);hijacking.

乗っ取る

のっと・る [3] 【乗っ取る】 (動ラ五[四])
〔「乗り取る」の転〕
(1)攻め入って自分の支配下に置く。攻略する。「城を―・る」「小田原を―・る事/甲陽軍鑑(品一三)」
(2)奪い取って自分のものとする。支配権をにぎる。「会社を―・る」
(3)運航中の航空機などで,乗員・乗客をおどして自分の支配下におく。「旅客機を―・る」「船を―・る」
[可能] のっとれる

乗っ取る

のっとる【乗っ取る】
take over (会社を);usurp (横領);→英和
capture;→英和
hijack.→英和

乗っ掛かる

のっかか・る [4] 【乗っ掛(か)る】 (動ラ五[四])
「乗り掛かる」の転。「車の上に―・る」

乗っ掛る

のっかか・る [4] 【乗っ掛(か)る】 (動ラ五[四])
「乗り掛かる」の転。「車の上に―・る」

乗っ越し

のっこし [0] 【乗っ越し】
(1)尾根の鞍部(アンブ)。
(2)峠。

乗っ込み

のっこみ [0] 【乗っ込み】
〔「乗り込み」の転〕
魚が産卵期に深い所から浅い所へ移動する現象。主にフナ・タイが,産卵期を前にして盛んな食欲を示しながら浅い所に群れ集まることをいう。

乗り

のり 【乗り】
■一■ [0] (名)
(1)乗ること。「玉―」
(2)気が乗ること。調子づくこと。「今日はいい―だ」「悪―」
(3)絵の具・染料・ペンキ・白粉(オシロイ)などのなじみ具合。「化粧の―がよい」
(4)(普通「ノリ」と書く)能楽で,謡のリズムのとり方。大乗り・中乗り・平(ヒラ)乗りの三種がある。
(5)歌舞伎・浄瑠璃で,台詞(セリフ)の言い方の一。三味線のリズムにあわせて言うもの。
(6)金を出しあって一つの物事を行うこと。「お前と―で,札を一枚買はうぢやねえか/歌舞伎・天衣紛」
■二■ (接尾)
人数を表す語に付いて,乗り物がその人数だけ乗れることを表す。「六〇人―のバス」

乗りが良い

のり【乗りが良い】
spread well (おしろいなど).‖四人乗り自動車 a four-seater car.

乗りこなす

のりこな・す [4] 【乗りこなす】 (動サ五[四])
思うままに操れる。巧みに乗る。「駻馬(カンバ)を―・す」
[可能] のりこなせる

乗り上がる

のりあが・る [4] 【乗り上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)からだを上に持ち上げる。「―・つて火鉢越に,又其の頸(エリ)のあたりを強く打(ブ)つたのである/湯島詣(鏡花)」
(2)船を風上に向ける。[日葡]

乗り上げる

のりあげる【乗り上げる】
run <on a reef> ;→英和
run aground[ashore].

乗り上げる

のりあ・げる [4] 【乗(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 のりあ・ぐ
船や車が進行中,物に当たって,はずみでその上に乗ってしまう。「船が暗礁に―・げる」「車が歩道に―・げる」

乗り上る

のりあが・る [4] 【乗り上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)からだを上に持ち上げる。「―・つて火鉢越に,又其の頸(エリ)のあたりを強く打(ブ)つたのである/湯島詣(鏡花)」
(2)船を風上に向ける。[日葡]

乗り付ける

のりつ・ける [4] 【乗(り)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 のりつ・く
(1)乗り物に乗ったまま目的の場所に行く。「玄関先に車を―・ける」
(2)いつも乗っていて,乗ることに慣れている。「車に―・けると歩くのがおっくうだ」

乗り付ける

のりつける【乗り付ける】
(1) drive[ride]up <to a hotel> .
(2)[乗り慣れる]be used to <a drive,that car> .

乗り入る

のりい・る [3] 【乗(り)入る】
■一■ (動ラ四)
(1)乗り物に乗ったままで中にはいる。
(2)騎馬で敵陣に攻め入る。「島原で城に―・らうとした時/阿部一族(鴎外)」
■二■ (動ラ下二)
⇒のりいれる

乗り入れ

のりいれ [0] 【乗(り)入れ】
(1)乗り入れること。「車の―禁止」「二社の相互―区間」
(2)馬などを乗りならすこと。「―もせぬ野髪の馬/浄瑠璃・会稽山」

乗り入れる

のりい・れる [4] 【乗(り)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 のりい・る
(1)車・馬などに乗ったままで中にはいる。「門内まで車を―・れる」
(2)鉄道路線・バス路線などを,他社の路線にまで延長して運転する。「二社が相互に―・れる」
(3)馬などをよく乗りならす。「芝田が馬は鹿毛なるが,手飼にて未だ―・れざれば/承久記」

乗り入れる

のりいれ【乗り入れる】
ride[drive] <into> ;→英和
extend <a railway line into a city> .→英和
‖乗入権 landing rights <in…> .

乗り出

のりで [0] 【乗り出】
長く乗った,という感じがするほど距離があること。「遠くて―がある」

乗り出し

のりだし [0] 【乗(り)出し】
(1)乗り出すこと。
(2)馬場の馬を乗り出す所。馬場本(ババモト)。
(3)江戸時代,武家で,元服のこと。また,大名の長子が初めて登城して,将軍に謁見すること。

乗り出す

のりだす【乗り出す】
(1)[出発]start;→英和
leave;→英和
set sail (出帆).
(2)[着手]set about <one's work> ;start <a business> ;go <into business> ;→英和
enter <on a political career> .→英和
(3)[体を]lean out <at the window> .

乗り出す

のりだ・す [3] 【乗(り)出す】 (動サ五[四])
(1)船に乗って広い所へ出て行く。「大海原へ―・す」
(2)新たにあることをし始める。積極的に新しい分野にはいってゆく。「警察が捜査に―・す」「議長が事態の収拾に―・す」「政界に―・す」
(3)乗り物に乗ることを始める。「最近になって自転車に―・した」
(4)(他動詞)自分の体を前の方や外の方に突き出す。「窓から体を―・して下を見る」「身を―・すようにして話に聞き入る」「思わず膝を―・して話を聞く」
[可能] のりだせる

乗り切り

のりきり [0] 【乗(り)切り】
(1)途中で降りないで,乗ったままで目的地まで行くこと。
(2)困難などを切り抜けること。「当面する難局の―に全力をあげる」「―策」
(3)川などを馬や船で突っ切って渡ること。
(4)昔の兵法で,敗色濃厚になって逃げる敵勢を数騎で割ってはいり,敵を分断して味方を導いて討たせる戦術。

乗り切る

のりき・る [3] 【乗(り)切る】 (動ラ五[四])
(1)荒海や急流を船などで渡り終わる。「小さなボートで急流を―・る」「太平洋の荒波を―・る」
(2)困難な状況を,なんとかがんばって途中で挫折せずに切り抜ける。のりこえる。「全社一丸となって難局を―・る」
(3)全部乗る。
 (ア)人が乗り物にすべて乗る。「全員が―・らないうちに発車した」
 (イ)(「載り切る」と書く)物が棚や乗り物に全部載せられる。「荷物が網棚に―・らない」
[可能] のりきれる

乗り切る

のりきる【乗り切る】
get[ride,sail]across;tide[get]over <a difficulty> .

乗り初め

のりぞめ [0] 【乗(り)初め】
(1)新調の乗り物に初めて乗ること。
(2)新年に,初めて乗り物に乗ること。また,乗馬すること。
〔乗馬の場合,「騎初」とも書く〕
[季]新年。

乗り取る

のりと・る 【乗り取る】 (動ラ四)
「乗っ取る」に同じ。「細川の手のものが城を―・らうとした時/阿部一族(鴎外)」

乗り合い

のりあい [0] 【乗(り)合い】
(1)一つの乗り物に,不特定多数の人が一緒に乗ること。また,その乗り物に一緒に乗っている人。
(2)「乗り合い自動車」「乗り合い馬車」などの略。
(3)車・馬などに乗ったままで出会うこと。特に,貴人と出会ったときに降りずに乗ったままでいること。「汝,何に依りて我に―をして無礼を至せるぞ/今昔 17」

乗り合い自動車

のりあいじどうしゃ [6] 【乗(り)合い自動車】
定まった路線を,一定の料金をとり,不特定の客を乗せて走る大型の自動車。バス。

乗り合い船

のりあいぶね [5] 【乗(り)合い船】
(1)定まった航路を往復し,一定の料金をとって,大勢の客を一緒に乗せて運ぶ船。江戸時代では淀川の三十石船,瀬戸内海の金毘羅船(コンピラブネ),小倉渡海(トカイ)などが有名。
(2)歌舞伎舞踊の一。常磐津。本名題「乗合船恵方万歳(エホウマンザイ)」。三世桜田治助作詞,五世岸沢式佐作曲。1843年江戸市村座初演。初春の隅田川の渡し場で万歳・才蔵を中心に乗客たちが踊り合うもの。

乗り合い馬車

のりあいばしゃ [5] 【乗(り)合い馬車】
多人数の客を一緒に乗せて走る馬車。多くは,定まった路線を一定の料金をとって乗せた。

乗り合す

のりあわ・す [4] 【乗り合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「乗り合わせる」に同じ。「同じ電車に―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒のりあわせる

乗り合せる

のりあわ・せる [5] 【乗り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 のりあは・す
同じ乗り物に乗る。たまたま同じ乗り物に,一緒に乗る。「―・せた客と仲良くなる」

乗り合ふ

のりあ・う 【乗り合ふ】 (動ハ四)
一つの乗り物に一緒に乗る。乗り合わせる。「是尤と聞きける中に兵庫の旅籠屋町の者―・ひけるが/浮世草子・胸算用 4」

乗り合わす

のりあわ・す [4] 【乗り合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「乗り合わせる」に同じ。「同じ電車に―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒のりあわせる

乗り合わす

のりあわす【乗り合わす】
happen to be with a person <in the same car> .→英和

乗り合わせる

のりあわ・せる [5] 【乗り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 のりあは・す
同じ乗り物に乗る。たまたま同じ乗り物に,一緒に乗る。「―・せた客と仲良くなる」

乗り味

のりあじ [2] 【乗(り)味】
乗り心地(ゴコチ)。

乗り回す

のりまわ・す [4][3] 【乗(り)回す】 (動サ五[四])
乗り物を走らせて,あちらこちらめぐる。「高級車を―・す」
[可能] のりまわせる

乗り回す

のりまわす【乗り回す】
⇒乗り回る.

乗り回る

のりまわ・る [4] 【乗(り)回る】 (動ラ五[四])
乗り物に乗ってあちらこちらをまわる。「車で方々を―・る」

乗り回る

のりまわる【乗り回る】
drive[ride]about <in a car> .

乗り地

のりじ [0] 【乗(り)地】
(1)浄瑠璃や歌舞伎で,乗り{■一■(5)}のときの三味線の弾き方。
(2)謡曲で,大ノリの謡。
(3)調子付くこと。また,調子にのってしゃべるさま。「川さんが―でその事をたのむから/洒落本・伊賀越増補合羽之竜」
(4)乗り気。「郷里では―になつて居た縁談/青春(風葉)」

乗り場

のりば [0] 【乗(り)場】
乗り物に乗るために設けられた場所。

乗り場

のりば【乗り場】
a bus stop;a platform;→英和
[船]a landing stage.

乗り尻

のりじり 【乗り尻】
(1)競(クラ)べ馬の騎手。「競馬の―は,その日は殊に物忌みをして/著聞 10」
(2)馬に乗って,行列の後尾に従う人。「―の雑色より始め/宇津保(春日詣)」
(3)乗馬の巧みな人。「主も究竟(クツキヨウ)の―なり/盛衰記 42」

乗り心

のりごころ 【乗り心】
「乗り心地(ゴコチ)」に同じ。「―見るべきよしいひければ/著聞 10」

乗り心地

のりごこち [0] 【乗(り)心地】
乗り物に乗ったときの感じ。乗り具合。乗り心(ゴコロ)。「―がよい」

乗り懸け

のりかけ 【乗(り)掛け・乗(り)懸け】
近世,振り分けにした荷物(約二〇貫)を両脇につけた馬の背に旅人を乗せること。近世の宿駅においてしばしば行われた一種の便法。

乗り手

のりて【乗り手】
a rider (馬などの).→英和

乗り手

のりて [0] 【乗(り)手】
(1)馬などに乗る人。また,巧みに乗る人。
(2)乗客。「値上げ以来タクシーの―がへった」

乗り打ち

のりうち 【乗(り)打ち】
馬やかごに乗ったまま,貴人・神社・仏閣などの前を通り過ぎること。下乗(ゲジヨウ)の礼を欠く行為。「早馬三騎,門前まで―にして/太平記 11」

乗り捨てる

のりす・てる [4] 【乗(り)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 のりす・つ
乗り物を降りて,その乗り物を放置する。また,乗り物から降りて,その乗り物のことはかまわずに行く。「駅で車を―・てる」

乗り捨てる

のりすてる【乗り捨てる】
get off;leave.→英和

乗り掛かった船

乗り掛かった船
〔乗船したら,岸に着くまでは降りられないところから〕
いったん手をつけたら,途中でやめることのできないたとえ。

乗り掛かる

のりかか・る [4] 【乗り掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)乗り物に乗ろうとする。乗りはじめる。「修学旅行の一団が船に―・った」
(2)物事をしはじめる。「―・った仕事」
(3)上に乗って,体重をかける。のっかかる。「またのが矢負ひ際に―・り/狂言・文蔵」

乗り掛け

のりかけ 【乗(り)掛け・乗(り)懸け】
近世,振り分けにした荷物(約二〇貫)を両脇につけた馬の背に旅人を乗せること。近世の宿駅においてしばしば行われた一種の便法。

乗り掛ける

のりか・ける [4] 【乗り掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 のりか・く
(1)乗ろうとする。途中まで乗る。「車に―・けた男を呼びもどす」
(2)乗り物を,障害物や他の乗り物に衝突させ,その上に乗り上げる。「船ヲ―・クル/日葡」

乗り掛ける[掛かる]

のりかける[かかる]【乗り掛ける[掛かる]】
⇒乗り出す.

乗り掛け馬

のりかけうま 【乗(り)掛け馬】
乗り掛けに使われる駄馬。「向ふより来る―の鈴の音/滑稽本・膝栗毛 4」

乗り掛る

のりかか・る [4] 【乗り掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)乗り物に乗ろうとする。乗りはじめる。「修学旅行の一団が船に―・った」
(2)物事をしはじめる。「―・った仕事」
(3)上に乗って,体重をかける。のっかかる。「またのが矢負ひ際に―・り/狂言・文蔵」

乗り換え

のりかえ [0] 【乗(り)換え・乗換・乗(り)替え】
〔古くは「のりがえ」〕
(1)別の乗り物に乗りかえること。
(2)今までのかかわり・やり方・考えなどを捨てて,他のものにかえること。「派閥の―が相次ぐ」
(3)取引用語。
 (ア)手持ちの銘柄を売って他の銘柄に買いかえること。
 (イ)信用取引・清算取引で,期限のきたものをいったん決済して次の期限のものに移すこと。
(4)〔生〕「交差{(2)}」に同じ。
(5)途中で乗り継ぐために,あらかじめ用意しておく乗り物。特に,馬。また,その馬を預かって付き従う侍。「我馬にかきのせたてまつり鞍の前輪にしめつけ,わが身は―に乗つてぞ帰りける/平家 9」「身の分限なかりければ,―郎等迄は思ひもよらず/保元(中)」

乗り換える

のりか・える [4][3] 【乗(り)換える・乗(り)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 のりか・ふ
(1)今までの乗り物を降りて,他の乗り物に乗る。「バスから電車に―・える」
(2)今までのかかわりや立場・考え方などを捨てて,他のものとかえる。「新しいシステムに―・える」
(3)株式・債券などの手持ちのものを売り,他の銘柄に買いかえる。
[慣用] 牛を馬に―

乗り換える

のりかえる【乗り換える】
(1) change (trains) <at> ;→英和
change[transfer]to a car <for> ;→英和
change <at Osaka for Kobe> .
(2)[転換する]switch <from a thing to another> .→英和

乗り損なう

のりそこな・う [5] 【乗(り)損なう】 (動ワ五[ハ四])
(1)乗るのが下手で,うまく乗れない。
(2)時間に遅れたりして,乗るつもりの乗り物に乗れなくなる。「五時の列車に―・った」

乗り損なう

のりそこなう【乗り損なう】
⇒乗り遅れる.

乗り替え

のりかえ [0] 【乗(り)換え・乗換・乗(り)替え】
〔古くは「のりがえ」〕
(1)別の乗り物に乗りかえること。
(2)今までのかかわり・やり方・考えなどを捨てて,他のものにかえること。「派閥の―が相次ぐ」
(3)取引用語。
 (ア)手持ちの銘柄を売って他の銘柄に買いかえること。
 (イ)信用取引・清算取引で,期限のきたものをいったん決済して次の期限のものに移すこと。
(4)〔生〕「交差{(2)}」に同じ。
(5)途中で乗り継ぐために,あらかじめ用意しておく乗り物。特に,馬。また,その馬を預かって付き従う侍。「我馬にかきのせたてまつり鞍の前輪にしめつけ,わが身は―に乗つてぞ帰りける/平家 9」「身の分限なかりければ,―郎等迄は思ひもよらず/保元(中)」

乗り替える

のりか・える [4][3] 【乗(り)換える・乗(り)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 のりか・ふ
(1)今までの乗り物を降りて,他の乗り物に乗る。「バスから電車に―・える」
(2)今までのかかわりや立場・考え方などを捨てて,他のものとかえる。「新しいシステムに―・える」
(3)株式・債券などの手持ちのものを売り,他の銘柄に買いかえる。
[慣用] 牛を馬に―

乗り気

のりき [0] 【乗(り)気】 (名・形動)[文]ナリ
進んでやってみようという気持ちであること。その話に乗ってみようとする気持ちであること。また,そのさま。気乗り。「この商談に先方も―のようだ」「大いに―な素振りを見せた」

乗り気になる

のりき【乗り気になる】
get interested <in> ;take an interest <in> .→英和

乗り沓

のりぐつ 【乗り沓】
乗馬用の革製のはきもの。

乗り溢る

のりこぼ・る 【乗り溢る】 (動ラ下二)
(1)乗り物から派手に出衣(イダシギヌ)をしている。「―・れたる下簾垂のすき間どもも/源氏(葵)」
(2)乗り物の外にあふれ出すほど大勢乗る。「車に―・れて,やりよせて見れば/宇治拾遺 11」

乗り潰す

のりつぶ・す [4] 【乗り潰す】 (動サ五[四])
自転車・自動車や馬などを,使えなくなるまで乗る。

乗り潰す

のりつぶす【乗り潰す】
ride down <a horse> ;drive <a car> to scraps.

乗り物

のりもの [0] 【乗(り)物】
馬・牛・輿(コシ)・駕籠(カゴ)・汽車・電車・自動車など人を乗せて運ぶものの総称。「―の便が悪い」「―に酔う」

乗り物医者

のりものいしゃ 【乗(り)物医者】
自家用の駕籠に乗って往診する医者。はやっている医者をいう。

乗り物酔い

のりものよい [0] 【乗(り)物酔い】 (名)スル
乗り物に乗ったために,気分が悪くなって吐き気や嘔吐(オウト)をもよおす病的状態。加速度病。

乗り物駕籠

のりものかご 【乗(り)物駕籠】
江戸時代,将軍・大名・公卿,あるいは医者・僧・武士などの乗った,引き戸のついた駕籠。

乗り移る

のりうつ・る [4] 【乗(り)移る】 (動ラ五[四])
(1)ある乗り物を降りて,他の乗り物に乗る。船にいうことが多い。「船から救命ボートに―・る」
(2)神・霊魂などが人間に取りつく。「悪魔が―・る」[日葡]
[可能] のりうつれる

乗り移る

のりうつる【乗り移る】
(1) ⇒乗り換える,乗り込む.
(2)[霊が人に]possess;→英和
[人が主語]be possessed <by a fox> .

乗り組み

のりくみ [0] 【乗(り)組み】
乗り組むこと。また,その人。

乗り組む

のりくむ【乗り組む】
get[go]on board <a boat> .

乗り組む

のりく・む [3] 【乗(り)組む】 (動マ五[四])
運航業務に従事するために,複数の人が一緒に船・航空機などに乗る。「航海士として―・む」
[可能] のりくめる

乗り継ぐ

のりつ・ぐ [3] 【乗(り)継ぐ】 (動ガ五[四])
別の乗り物に乗りかえて,先へ進む。「バスから電車に―・ぐ」
[可能] のりつげる

乗り継ぐ

のりつぐ【乗り継ぐ】
make one's connection (列車など).

乗り続ける

のりつづ・ける [5][0] 【乗(り)続ける】 (動カ下一)[文]カ下二 のりつづ・く
つづけて乗る。目的地までとおして乗る。

乗り船頭

のりせんどう 【乗り船頭】
「沖船頭(オキセンドウ)」に同じ。

乗り詰め

のりづめ [0] 【乗(り)詰め】
乗り物に乗りどおしであること。

乗り越える

のりこえる【乗り越える】
get over <a wall> ;overcome <a difficulty> .→英和

乗り越える

のりこ・える [4][3] 【乗(り)越える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 のりこ・ゆ
(1)物の上を越えて向こう側へゆく。「賊は塀を―・えて敷地内に侵入した」
(2)苦しい環境にうちひしがれずに前進する。克服する。「どんな困難をも―・えてゆく」「深い悲しみを―・えて力強く生きてゆく」
(3)先人の業績よりも一段とすぐれた業績をあげる。凌駕する。「先学の業績を―・える研究」

乗り越し

のりこし [0] 【乗(り)越し】 (名)スル
鉄道・バスなどで,買ってある乗車券の下車駅よりもさらに遠くまで行くこと。

乗り越す

のりこす【乗り越す】
pass <one's[a]station> .→英和
駅を三つ乗り越した I was carried three stations beyond my destination.‖乗越運賃 an excess fare;over-ride charges.

乗り越す

のりこ・す [3] 【乗(り)越す】 (動サ五[四])
(1)鉄道・バスなどで,乗り越しをする。乗りすごす。「居眠りをしていて―・してしまった」「大阪まで―・したので精算する」
(2)物の上にのって,それを越える。のりこえる。「塀を―・す」
(3)乗り物に乗って追い抜く。「なぜに跡な駕籠に―・されたのぢやと/滑稽本・浮世床(初)」
(4)他を抜いて先に進む。地位・身分などを追い越す。「穴(ケツ)のせまい仕送り用人に―・され/滑稽本・放屁論」
[可能] のりこせる

乗り轡

のりぐつわ [3] 【乗り轡】
馬具の一。轡に面繋(オモガイ)と手綱をつけたもの。

乗り込み

のりこみ [0] 【乗(り)込み】
(1)乗り物に乗り込むこと。「さあ―と云ふときに/福翁自伝(諭吉)」
(2)昔の兵法で,敵陣に騎馬で乗り入れて敵を攪乱(カクラン)し,さっと引き揚げる戦法。
(3)歌舞伎で,一座または俳優が,興行する劇場へ到着して挨拶(アイサツ)を交わす行事。江戸時代,大坂では,江戸からの俳優を迎えて,派手な船乗り込みが行われた。

乗り込む

のりこむ【乗り込む】
get in[into,on] <a car> ;go on board <a boat> ;[繰り込む]march <into> ;→英和
enter;→英和
arrive.→英和

乗り込む

のりこ・む [3] 【乗(り)込む】 (動マ五[四])
(1)乗客として,また乗員として乗り物の中にはいる。「途中の駅から―・んできた小学生の一団」「そそくさと車に―・んだ」
(2)勢いこんで,ある場所・領域にはいる。「一人で敵地に―・む」
(3)乗り物に乗ったまま,ある場所・領域にはいる。「車でキャンパスに―・む」
[可能] のりこめる

乗り逃げ

のりにげ [0] 【乗(り)逃げ】 (名)スル
(1)乗り物に乗って,その代金を払わずに逃げること。「タクシーを―する」
(2)他人の乗り物を奪い,それに乗って逃げ去ること。

乗り通す

のりとお・す [3] 【乗(り)通す】 (動サ五[四])
始めから終わりまでずっと乗る。

乗り遅れる

のりおく・れる [5] 【乗(り)遅れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 のりおく・る
(1)乗り物の出発時刻に間に合わず,乗れないでしまう。「終電車に―・れる」
(2)時代の新しい動きに即応できずに取り残される。「貿易自由化の波に―・れる」

乗り遅れる

のりおくれる【乗り遅れる】
miss[fail to catch] <a train> .→英和

乗り過ごす

のりすご・す [4] 【乗り過(ご)す】 (動サ五[四])
乗り物に乗ったまま目的地の先まで行ってしまう。乗り越す。

乗り過す

のりすご・す [4] 【乗り過(ご)す】 (動サ五[四])
乗り物に乗ったまま目的地の先まで行ってしまう。乗り越す。

乗り降り

のりおり [2] 【乗り降り】 (名)スル
乗り物に乗ることと降りること。じょうこう。「―する客でごった返す」

乗り降りする

のりおり【乗り降りする】
get on and off <a car> .

乗り静める

のりしず・める 【乗(り)静める】 (動マ下一)[文]マ下二 のりしづ・む
あばれ馬などを,乗って静まらせる。「竿(サオ)立ちになった馬を―・める」

乗り鞍

のりくら [0] 【乗り鞍】
乗馬用の鞍。

乗り馬

のりうま [0] 【乗り馬】
(1)人が乗るのに用いる馬。乗用馬。
(2)馬に乗ること。じょうば。

乗り馴らす

のりなら・す [4] 【乗り馴らす】 (動サ五[四])
馬などを訓練して乗馬用の馬とする。「荒馬を―・す」

乗り馴れる

のりな・れる [4] 【乗り馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 のりな・る
乗ることになれる。「―・れた自転車」

乗る

の・る [0] 【乗る】 (動ラ五[四])
(1)物の上にあがる。
⇔おりる
「机の上に―・ってはいけない」「踏み台に―・って書棚の本を取る」「猫がひざの上に―・る」
(2)乗り物の上や中に身を置いて移動する。
⇔おりる
「馬に―・る」「ボートに―・る」「電車に―・る」
(3)(「道にのる」の形で)その道を行く。「国道に―・る」「其の道に―・りて往でまさば/古事記(上)」
(4)他人の考えなどを土台とする。のっかる。「先人の仮説に―・って論を展開する」
(5)他からの持ちかけに応ずる。
 (ア)(計画・企画などに)参画する。仲間として加わる。
⇔おりる
「誘いに―・る」「一口―・らないか」
 (イ)つりこまれる。のせられる。「計略に―・る」「うっかり口車に―・る」「もうその手には―・らない」「誘惑に―・る」
 (ウ)相手になる。「相談に―・る」
(6)勢いにまかせて進む。「勝ちに―・って相手を攻める」「調子に―・って車をとばす」「図に―・っていたずらをする」「興に―・る」
(7)動き・調子などにうまく合う。「軽快なリズムに―・って踊る」
(8)十分につく。よくつく。「印刷インクがよく―・る紙」「白粉(オシロイ)が―・らない」
(9)水の流れや風などによって運ばれる。「太鼓の音が風に―・って聞こえてくる」「黒潮に―・ってカツオの群れがやってくる」「ニュースは電波に―・って世界中に広まる」
(10)(「気がのる」などの形で)そうする意欲がわく。調子がでる。やる気が起きる。「この仕事にはあまり気が―・らない」「気分が―・ってくると仕事がはかどる」
(11)自分がしていることに満足して調子づく。「君,きょうは―・ってるねえ」
(12)とりついて離れない。また,乗り移る。「妹は心に―・りにけるかも/万葉 1896」「われに十禅師権現―・りゐさせ給へり/平家 2」
(13)(「実がのる」の形で)実がつく。みのる。[日葡]
(14)(普通「ノル」と書く)邦楽で,テンポを速める。
〔「乗せる」に対する自動詞〕
[可能] のれる
[慣用] 脂(アブラ)が―・軌道に―・尻馬に―・玉の輿(コシ)に―・波に―/大船に乗ったよう

乗る

のる【乗る】
(1)[物の上に]get[step]on.(2)[馬・車などに]ride <a horse> ;→英和
ride in <a car> ;take <a train> ;→英和
fly in[take] <an airplane> ;get in[on];go on board <a boat> .
(3)[話に]join.→英和
⇒乗り気.
(4)[だまされる]be deceived;be taken in.

乗上げる

のりあ・げる [4] 【乗(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 のりあ・ぐ
船や車が進行中,物に当たって,はずみでその上に乗ってしまう。「船が暗礁に―・げる」「車が歩道に―・げる」

乗付ける

のりつ・ける [4] 【乗(り)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 のりつ・く
(1)乗り物に乗ったまま目的の場所に行く。「玄関先に車を―・ける」
(2)いつも乗っていて,乗ることに慣れている。「車に―・けると歩くのがおっくうだ」

乗入る

のりい・る [3] 【乗(り)入る】
■一■ (動ラ四)
(1)乗り物に乗ったままで中にはいる。
(2)騎馬で敵陣に攻め入る。「島原で城に―・らうとした時/阿部一族(鴎外)」
■二■ (動ラ下二)
⇒のりいれる

乗入れ

のりいれ [0] 【乗(り)入れ】
(1)乗り入れること。「車の―禁止」「二社の相互―区間」
(2)馬などを乗りならすこと。「―もせぬ野髪の馬/浄瑠璃・会稽山」

乗入れる

のりい・れる [4] 【乗(り)入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 のりい・る
(1)車・馬などに乗ったままで中にはいる。「門内まで車を―・れる」
(2)鉄道路線・バス路線などを,他社の路線にまで延長して運転する。「二社が相互に―・れる」
(3)馬などをよく乗りならす。「芝田が馬は鹿毛なるが,手飼にて未だ―・れざれば/承久記」

乗具

じょうぐ [1] 【乗具】
鞍(クラ)・手綱(タヅナ)など,乗馬の用具。馬具。

乗冪

じょうべき【乗冪】
《数》a power.→英和
aのn乗冪 the nth power of a <an> .

乗冪

じょうべき [0] 【乗冪】
⇒累乗(ルイジヨウ)

乗出し

のりだし [0] 【乗(り)出し】
(1)乗り出すこと。
(2)馬場の馬を乗り出す所。馬場本(ババモト)。
(3)江戸時代,武家で,元服のこと。また,大名の長子が初めて登城して,将軍に謁見すること。

乗出す

のりだ・す [3] 【乗(り)出す】 (動サ五[四])
(1)船に乗って広い所へ出て行く。「大海原へ―・す」
(2)新たにあることをし始める。積極的に新しい分野にはいってゆく。「警察が捜査に―・す」「議長が事態の収拾に―・す」「政界に―・す」
(3)乗り物に乗ることを始める。「最近になって自転車に―・した」
(4)(他動詞)自分の体を前の方や外の方に突き出す。「窓から体を―・して下を見る」「身を―・すようにして話に聞き入る」「思わず膝を―・して話を聞く」
[可能] のりだせる

乗切り

のりきり [0] 【乗(り)切り】
(1)途中で降りないで,乗ったままで目的地まで行くこと。
(2)困難などを切り抜けること。「当面する難局の―に全力をあげる」「―策」
(3)川などを馬や船で突っ切って渡ること。
(4)昔の兵法で,敗色濃厚になって逃げる敵勢を数騎で割ってはいり,敵を分断して味方を導いて討たせる戦術。

乗切る

のりき・る [3] 【乗(り)切る】 (動ラ五[四])
(1)荒海や急流を船などで渡り終わる。「小さなボートで急流を―・る」「太平洋の荒波を―・る」
(2)困難な状況を,なんとかがんばって途中で挫折せずに切り抜ける。のりこえる。「全社一丸となって難局を―・る」
(3)全部乗る。
 (ア)人が乗り物にすべて乗る。「全員が―・らないうちに発車した」
 (イ)(「載り切る」と書く)物が棚や乗り物に全部載せられる。「荷物が網棚に―・らない」
[可能] のりきれる

乗初め

のりぞめ [0] 【乗(り)初め】
(1)新調の乗り物に初めて乗ること。
(2)新年に,初めて乗り物に乗ること。また,乗馬すること。
〔乗馬の場合,「騎初」とも書く〕
[季]新年。

乗務

じょうむ [1] 【乗務】 (名)スル
交通機関に乗り込んで,運転などの業務を行うこと。「寝台特急に―する」

乗務員

じょうむいん【乗務員】
a trainman;→英和
a carman;→英和
<米> the crew (総称).→英和
‖(飛行機の)客室乗務員 a flight attendant.

乗務員

じょうむいん [3] 【乗務員】
乗務に従事する者。「―室」「客室―」

乗号

じょうごう [3][0] 【乗号】
掛け算の記号。「×」の記号。

乗合い

のりあい [0] 【乗(り)合い】
(1)一つの乗り物に,不特定多数の人が一緒に乗ること。また,その乗り物に一緒に乗っている人。
(2)「乗り合い自動車」「乗り合い馬車」などの略。
(3)車・馬などに乗ったままで出会うこと。特に,貴人と出会ったときに降りずに乗ったままでいること。「汝,何に依りて我に―をして無礼を至せるぞ/今昔 17」

乗合い自動車

のりあいじどうしゃ [6] 【乗(り)合い自動車】
定まった路線を,一定の料金をとり,不特定の客を乗せて走る大型の自動車。バス。

乗合い船

のりあいぶね [5] 【乗(り)合い船】
(1)定まった航路を往復し,一定の料金をとって,大勢の客を一緒に乗せて運ぶ船。江戸時代では淀川の三十石船,瀬戸内海の金毘羅船(コンピラブネ),小倉渡海(トカイ)などが有名。
(2)歌舞伎舞踊の一。常磐津。本名題「乗合船恵方万歳(エホウマンザイ)」。三世桜田治助作詞,五世岸沢式佐作曲。1843年江戸市村座初演。初春の隅田川の渡し場で万歳・才蔵を中心に乗客たちが踊り合うもの。

乗合い馬車

のりあいばしゃ [5] 【乗(り)合い馬車】
多人数の客を一緒に乗せて走る馬車。多くは,定まった路線を一定の料金をとって乗せた。

乗合で

のりあい【乗合で】
together;→英和
in the same boat[car,etc.].‖乗合自動車 a bus.乗合馬車 an omnibus;a stagecoach.

乗味

のりあじ [2] 【乗(り)味】
乗り心地(ゴコチ)。

乗員

じょういん [0] 【乗員】
列車・船・飛行機・自動車などに乗務する者。乗務員。

乗員

じょういん【乗員】
the crew;→英和
the aircrew.→英和

乗回す

のりまわ・す [4][3] 【乗(り)回す】 (動サ五[四])
乗り物を走らせて,あちらこちらめぐる。「高級車を―・す」
[可能] のりまわせる

乗回る

のりまわ・る [4] 【乗(り)回る】 (動ラ五[四])
乗り物に乗ってあちらこちらをまわる。「車で方々を―・る」

乗地

のりじ [0] 【乗(り)地】
(1)浄瑠璃や歌舞伎で,乗り{■一■(5)}のときの三味線の弾き方。
(2)謡曲で,大ノリの謡。
(3)調子付くこと。また,調子にのってしゃべるさま。「川さんが―でその事をたのむから/洒落本・伊賀越増補合羽之竜」
(4)乗り気。「郷里では―になつて居た縁談/青春(風葉)」

乗場

のりば [0] 【乗(り)場】
乗り物に乗るために設けられた場所。

乗客

じょうかく [0] 【乗客】
⇒じょうきゃく(乗客)

乗客

じょうきゃく【乗客】
a passenger;→英和
a fare (タクシーなどの).→英和
乗客名簿 a passenger list.

乗客

じょうきゃく [0] 【乗客】
乗り物に乗る客。じょうかく。

乗客名簿

じょうきゃくめいぼ [5] 【乗客名簿】
客船・航空機などで,乗客の氏名・住所・年齢などを記入する帳簿。

乗心地

のりごこち [0] 【乗(り)心地】
乗り物に乗ったときの感じ。乗り具合。乗り心(ゴコロ)。「―がよい」

乗心地が良い

のりごこち【乗心地が良い】
be comfortable to drive[ride in].

乗懸け

のりかけ 【乗(り)掛け・乗(り)懸け】
近世,振り分けにした荷物(約二〇貫)を両脇につけた馬の背に旅人を乗せること。近世の宿駅においてしばしば行われた一種の便法。

乗手

のりて [0] 【乗(り)手】
(1)馬などに乗る人。また,巧みに乗る人。
(2)乗客。「値上げ以来タクシーの―がへった」

乗打ち

のりうち 【乗(り)打ち】
馬やかごに乗ったまま,貴人・神社・仏閣などの前を通り過ぎること。下乗(ゲジヨウ)の礼を欠く行為。「早馬三騎,門前まで―にして/太平記 11」

乗捨てる

のりす・てる [4] 【乗(り)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 のりす・つ
乗り物を降りて,その乗り物を放置する。また,乗り物から降りて,その乗り物のことはかまわずに行く。「駅で車を―・てる」

乗掛け

のりかけ 【乗(り)掛け・乗(り)懸け】
近世,振り分けにした荷物(約二〇貫)を両脇につけた馬の背に旅人を乗せること。近世の宿駅においてしばしば行われた一種の便法。

乗掛け馬

のりかけうま 【乗(り)掛け馬】
乗り掛けに使われる駄馬。「向ふより来る―の鈴の音/滑稽本・膝栗毛 4」

乗換

のりかえ [0] 【乗(り)換え・乗換・乗(り)替え】
〔古くは「のりがえ」〕
(1)別の乗り物に乗りかえること。
(2)今までのかかわり・やり方・考えなどを捨てて,他のものにかえること。「派閥の―が相次ぐ」
(3)取引用語。
 (ア)手持ちの銘柄を売って他の銘柄に買いかえること。
 (イ)信用取引・清算取引で,期限のきたものをいったん決済して次の期限のものに移すこと。
(4)〔生〕「交差{(2)}」に同じ。
(5)途中で乗り継ぐために,あらかじめ用意しておく乗り物。特に,馬。また,その馬を預かって付き従う侍。「我馬にかきのせたてまつり鞍の前輪にしめつけ,わが身は―に乗つてぞ帰りける/平家 9」「身の分限なかりければ,―郎等迄は思ひもよらず/保元(中)」

乗換え

のりかえ [0] 【乗(り)換え・乗換・乗(り)替え】
〔古くは「のりがえ」〕
(1)別の乗り物に乗りかえること。
(2)今までのかかわり・やり方・考えなどを捨てて,他のものにかえること。「派閥の―が相次ぐ」
(3)取引用語。
 (ア)手持ちの銘柄を売って他の銘柄に買いかえること。
 (イ)信用取引・清算取引で,期限のきたものをいったん決済して次の期限のものに移すこと。
(4)〔生〕「交差{(2)}」に同じ。
(5)途中で乗り継ぐために,あらかじめ用意しておく乗り物。特に,馬。また,その馬を預かって付き従う侍。「我馬にかきのせたてまつり鞍の前輪にしめつけ,わが身は―に乗つてぞ帰りける/平家 9」「身の分限なかりければ,―郎等迄は思ひもよらず/保元(中)」

乗換え

のりかえ【乗換え】
a change <of cars> .→英和
‖乗換駅 a transfer station.乗換切符 a transfer (ticket).京都行乗換え Change Here for Kyoto.

乗換える

のりか・える [4][3] 【乗(り)換える・乗(り)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 のりか・ふ
(1)今までの乗り物を降りて,他の乗り物に乗る。「バスから電車に―・える」
(2)今までのかかわりや立場・考え方などを捨てて,他のものとかえる。「新しいシステムに―・える」
(3)株式・債券などの手持ちのものを売り,他の銘柄に買いかえる。
[慣用] 牛を馬に―

乗換駅

のりかええき [4] 【乗換駅】
乗り換え{(1)}をする駅。「―をまちがえる」

乗損なう

のりそこな・う [5] 【乗(り)損なう】 (動ワ五[ハ四])
(1)乗るのが下手で,うまく乗れない。
(2)時間に遅れたりして,乗るつもりの乗り物に乗れなくなる。「五時の列車に―・った」

乗数

じょうすう【乗数】
《数》a multiplier.

乗数

じょうすう [3] 【乗数】
(1)掛け算で,掛ける方の数。�×� の �。
(2)経済体系の中である経済変数(例えば投資)が独立的に変化したとき,それにともなって他の変数(例えば国民所得)がどれくらい増加するかを表す比率。投資乗数,雇用乗数,貿易乗数などの種類がある。狭義にはこの内の投資乗数をさす。
→投資乗数

乗数効果

じょうすうこうか [5] 【乗数効果】
経済現象において,ある経済変量の変化が,経済システムの内部で波及効果をもたらし,最終的にそれらの効果の全体が元の効果の何倍にも達すること。通常は,投資額の変化が何倍かになって国民所得を増大させる効果をさす。

乗数理論

じょうすうりろん [5] 【乗数理論】
投資が増大すると,それが様々な産業の生産や所得,消費の増大をひきおこし,最終的に当初投資額の何倍かの国民所得の増大をもたらすなど乗数効果についての理論。

乗替え

のりかえ [0] 【乗(り)換え・乗換・乗(り)替え】
〔古くは「のりがえ」〕
(1)別の乗り物に乗りかえること。
(2)今までのかかわり・やり方・考えなどを捨てて,他のものにかえること。「派閥の―が相次ぐ」
(3)取引用語。
 (ア)手持ちの銘柄を売って他の銘柄に買いかえること。
 (イ)信用取引・清算取引で,期限のきたものをいったん決済して次の期限のものに移すこと。
(4)〔生〕「交差{(2)}」に同じ。
(5)途中で乗り継ぐために,あらかじめ用意しておく乗り物。特に,馬。また,その馬を預かって付き従う侍。「我馬にかきのせたてまつり鞍の前輪にしめつけ,わが身は―に乗つてぞ帰りける/平家 9」「身の分限なかりければ,―郎等迄は思ひもよらず/保元(中)」

乗替える

のりか・える [4][3] 【乗(り)換える・乗(り)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 のりか・ふ
(1)今までの乗り物を降りて,他の乗り物に乗る。「バスから電車に―・える」
(2)今までのかかわりや立場・考え方などを捨てて,他のものとかえる。「新しいシステムに―・える」
(3)株式・債券などの手持ちのものを売り,他の銘柄に買いかえる。
[慣用] 牛を馬に―

乗根

じょうこん [0] 【乗根】
⇒累乗根(ルイジヨウコン)

乗機

じょうき [1] 【乗機】
その人が乗り込んでいる飛行機。

乗気

のりき [0] 【乗(り)気】 (名・形動)[文]ナリ
進んでやってみようという気持ちであること。その話に乗ってみようとする気持ちであること。また,そのさま。気乗り。「この商談に先方も―のようだ」「大いに―な素振りを見せた」

乗法

じょうほう [0][1] 【乗法】
掛け算。
⇔除法

乗法

じょうほう【乗法】
《数》multiplication.→英和

乗物

のりもの【乗物】
a vehicle;→英和
a car.→英和
乗物酔いする get carsick[seasick,airsick].

乗物

のりもの [0] 【乗(り)物】
馬・牛・輿(コシ)・駕籠(カゴ)・汽車・電車・自動車など人を乗せて運ぶものの総称。「―の便が悪い」「―に酔う」

乗物医者

のりものいしゃ 【乗(り)物医者】
自家用の駕籠に乗って往診する医者。はやっている医者をいう。

乗物酔い

のりものよい [0] 【乗(り)物酔い】 (名)スル
乗り物に乗ったために,気分が悪くなって吐き気や嘔吐(オウト)をもよおす病的状態。加速度病。

乗物駕籠

のりものかご 【乗(り)物駕籠】
江戸時代,将軍・大名・公卿,あるいは医者・僧・武士などの乗った,引き戸のついた駕籠。

乗率

じょうりつ [0] 【乗率】
掛ける率。

乗用

じょうよう [0] 【乗用】 (名)スル
乗るのに使うこと。乗るためのものであること。「―馬」

乗用車

じょうようしゃ [3] 【乗用車】
人が乗るために作られた自動車。

乗用車

じょうようしゃ【乗用車】
a[one's]car.→英和

乗田

じょうでん [0] 【乗田・剰田】
律令制で,口分田(クブンデン)・位田・職田・賜田などに班給した残りの田。一般農民に一年間貸与し,収穫量の五分の一の地子を太政(ダイジヨウ)官に収めるものとされた。

乗移る

のりうつ・る [4] 【乗(り)移る】 (動ラ五[四])
(1)ある乗り物を降りて,他の乗り物に乗る。船にいうことが多い。「船から救命ボートに―・る」
(2)神・霊魂などが人間に取りつく。「悪魔が―・る」[日葡]
[可能] のりうつれる

乗積

じょうせき [0] 【乗積】
数や式を掛けて得た数値や式。積。

乗算

じょうざん [0][1] 【乗算】
掛け算。乗法。
⇔除算

乗組み

のりくみ [0] 【乗(り)組み】
乗り組むこと。また,その人。

乗組む

のりく・む [3] 【乗(り)組む】 (動マ五[四])
運航業務に従事するために,複数の人が一緒に船・航空機などに乗る。「航海士として―・む」
[可能] のりくめる

乗組員

のりくみいん [4] 【乗組員】
船や航空機に乗り組んで船内や機内の仕事をする人。乗組人。

乗組員

のりくみいん【乗組員】
a crew (総称).→英和

乗継ぐ

のりつ・ぐ [3] 【乗(り)継ぐ】 (動ガ五[四])
別の乗り物に乗りかえて,先へ進む。「バスから電車に―・ぐ」
[可能] のりつげる

乗続ける

のりつづ・ける [5][0] 【乗(り)続ける】 (動カ下一)[文]カ下二 のりつづ・く
つづけて乗る。目的地までとおして乗る。

乗船

じょうせん【乗船】
embarkation.〜する embark;→英和
go on board.

乗船

じょうせん [0] 【乗船】 (名)スル
(1)船に乗ること。
⇔下船
「横浜から―する」
(2)(ある人の)乗る船。「国王の御―」

乗艇

じょうてい [0] 【乗艇】 (名)スル
舟艇やヨット・ボートに乗ること。

乗艦

じょうかん [0] 【乗艦】 (名)スル
軍艦に乗りこむこと。また,乗りこんでいる軍艦。

乗艦する

じょうかん【乗艦する】
go on board;embark.→英和

乗詰め

のりづめ [0] 【乗(り)詰め】
乗り物に乗りどおしであること。

乗越える

のりこ・える [4][3] 【乗(り)越える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 のりこ・ゆ
(1)物の上を越えて向こう側へゆく。「賊は塀を―・えて敷地内に侵入した」
(2)苦しい環境にうちひしがれずに前進する。克服する。「どんな困難をも―・えてゆく」「深い悲しみを―・えて力強く生きてゆく」
(3)先人の業績よりも一段とすぐれた業績をあげる。凌駕する。「先学の業績を―・える研究」

乗越し

のりこし [0] 【乗(り)越し】 (名)スル
鉄道・バスなどで,買ってある乗車券の下車駅よりもさらに遠くまで行くこと。

乗越す

のりこ・す [3] 【乗(り)越す】 (動サ五[四])
(1)鉄道・バスなどで,乗り越しをする。乗りすごす。「居眠りをしていて―・してしまった」「大阪まで―・したので精算する」
(2)物の上にのって,それを越える。のりこえる。「塀を―・す」
(3)乗り物に乗って追い抜く。「なぜに跡な駕籠に―・されたのぢやと/滑稽本・浮世床(初)」
(4)他を抜いて先に進む。地位・身分などを追い越す。「穴(ケツ)のせまい仕送り用人に―・され/滑稽本・放屁論」
[可能] のりこせる

乗車

じょうしゃ [0] 【乗車】 (名)スル
(1)電車・自動車などに乗ること。
⇔下車
⇔降車
「東京駅で―する」
(2)ある人が乗る車。「天皇の御―」

乗車する

じょうしゃ【乗車する】
take[board]a train;→英和
get in a car.→英和
‖乗車口 the entrance;the way in.乗車券 a ticket.乗車券売場 a ticket office; <英> a booking office.乗車賃 a fare.

乗車券

じょうしゃけん [3] 【乗車券】
鉄道やバスに乗るための切符。運賃の支払い者に対して発行される。乗車切符。

乗車口

じょうしゃぐち [3][0] 【乗車口】
(1)鉄道駅の,乗る人専用の入り口。
(2)電車・バスなどの乗り口。
⇔降車口

乗車拒否する

じょうしゃきょひ【乗車拒否する】
refuse a passenger.→英和

乗載

じょうさい [0] 【乗載】 (名)スル
乗り物に人や物をのせること。「荷物をトラックに―する」

乗輿

じょうよ [1] 【乗輿】
(1)天子の乗り物。
(2)天子の敬称。

乗込み

のりこみ [0] 【乗(り)込み】
(1)乗り物に乗り込むこと。「さあ―と云ふときに/福翁自伝(諭吉)」
(2)昔の兵法で,敵陣に騎馬で乗り入れて敵を攪乱(カクラン)し,さっと引き揚げる戦法。
(3)歌舞伎で,一座または俳優が,興行する劇場へ到着して挨拶(アイサツ)を交わす行事。江戸時代,大坂では,江戸からの俳優を迎えて,派手な船乗り込みが行われた。

乗込む

のりこ・む [3] 【乗(り)込む】 (動マ五[四])
(1)乗客として,また乗員として乗り物の中にはいる。「途中の駅から―・んできた小学生の一団」「そそくさと車に―・んだ」
(2)勢いこんで,ある場所・領域にはいる。「一人で敵地に―・む」
(3)乗り物に乗ったまま,ある場所・領域にはいる。「車でキャンパスに―・む」
[可能] のりこめる

乗逃げ

のりにげ [0] 【乗(り)逃げ】 (名)スル
(1)乗り物に乗って,その代金を払わずに逃げること。「タクシーを―する」
(2)他人の乗り物を奪い,それに乗って逃げ去ること。

乗逃げをする

のりにげ【乗逃げをする】
get away without paying the fare;→英和
ride free;ride away with a car (車を盗んで).→英和

乗通す

のりとお・す [3] 【乗(り)通す】 (動サ五[四])
始めから終わりまでずっと乗る。

乗遅れる

のりおく・れる [5] 【乗(り)遅れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 のりおく・る
(1)乗り物の出発時刻に間に合わず,乗れないでしまう。「終電車に―・れる」
(2)時代の新しい動きに即応できずに取り残される。「貿易自由化の波に―・れる」

乗降

じょうこう [0] 【乗降】 (名)スル
乗り物に乗ることと降りること。乗り降り。「―する客でごったがえす」「―口」

乗降客

じょうこう【乗降客】
passengers getting on and off <a train,at Shinjuku Station> .

乗除

じょうじょ [1] 【乗除】 (名)スル
数を掛けることと割ること。掛け算と割り算。「加減―」「宜しく―し以て之れが平均を得せしむべきなり/民約論(徳)」

乗静める

のりしず・める 【乗(り)静める】 (動マ下一)[文]マ下二 のりしづ・む
あばれ馬などを,乗って静まらせる。「竿(サオ)立ちになった馬を―・める」

乗鞍

のりくら 【乗鞍】
「乗鞍岳」の略。

乗鞍コロナ観測所

のりくらコロナかんそくじょ 【乗鞍―観測所】
国立天文台の一。乗鞍岳頂上に1949年(昭和24)に設置された太陽のコロナ観測所。口径25センチメートルのコロナグラフを用いて,皆既日食時以外でも常時コロナの観測を行なっている。

乗鞍岳

のりくらだけ 【乗鞍岳】
長野県南西部,岐阜県との県境にある火山群。最高峰剣ヶ峰(海抜3026メートル)をはじめ,二二峰から成る。なだらかな火山丘が連続して馬の鞍のように見える。

乗鞍火山帯

のりくらかざんたい 【乗鞍火山帯】
岐阜県と長野県の県境,飛騨山脈に沿って走る火山帯。乗鞍岳を中心に北は立山から南は御岳に至る。

乗馬

じょうば [0] 【乗馬】 (名)スル
(1)馬に乗ること。
(2)人が乗る馬。また,乗っている馬。「将軍の―」

乗馬

じょうば【乗馬】
(horse) riding;→英和
a riding horse (馬).→英和
〜する ride[mount]a horse.‖乗馬ズボン riding breeches.乗馬服 a riding suit.

乗馬初め

じょうばはじめ [4] 【乗馬初め】
(1)鎌倉・室町時代,武家の男子が初めて馬に乗る儀式。七〜一〇歳ぐらいまでに行う。
(2)室町幕府の年中行事の一。正月二日,松の庭で将軍がその年初めて馬に乗る儀式。のりぞめ。

乗馬服

じょうばふく [3] 【乗馬服】
乗馬用の服。一般に,上着の背の裾(スソ)にあきを入れ,ズボンの腰回りはゆったりさせ,膝から下を細くする。

きのと [2] 【乙】
〔「木の弟(オト)」の意〕
十干(ジツカン)の第二。

めり [0] 【減り・乙】
〔動詞「減(メ)る」の連用形から〕
(1)へること。損失。出費。「一両や二両の,―の出るのは当然(アタリメエ)だ/人情本・雪の梅」
(2)日本音楽で,音高を標準よりも低めにすること。多くは管楽器,特に尺八でいう。
⇔かり

おつ【乙】
the second (第二);→英和
B;→英和
the latter (後者).→英和
〜なことを言う say a smart thing.〜にすます make an affected pose.

おつ 【乙】
■一■ [1] (名)
(1)十干の第二。きのと。
(2)二人以上の人,または二つ以上の物事があるとき,一番目を甲としてその二番目をさす。「甲と―の二人」
(3)等級・成績などをつけるときに用いて,第一位を甲として第二位を表す。良。「体操はいつも―だった」
(4) [0]
邦楽で,低い音域。呂(リヨ)。
⇔甲(カン)
(5)物事の状態。具合。調子。「斯(コウ)いふ―にして細おくなつて通るから/滑稽本・人間万事虚誕計」
(6)道理。理屈。[俚言集覧]
■二■ [0] (形動)
(1)ちょっと気がきいていて趣のあるさま。「なかなか―な味だね」「―なことを言う」
(2)ちょっと変わっているさま。妙だ。「―にすましている」

おと 【弟・乙】
■一■ (名)
〔同性の兄弟(姉妹)の年下の者の意〕
(1)兄から見たおとうと。また,姉から見たいもうと。
⇔兄(エ)
「父母がなしのまにまに箸(ハシ)向かふ―のみことは/万葉 1804」
(2)末子。一番下の子。「姉が手を引く―は抱く,中はてて親肩くまに/浄瑠璃・油地獄(上)」
(3)「乙御前(オトゴゼ){(3)}」に同じ。
■二■ (接頭)
名詞に付く。
(1)兄弟姉妹のうちで,年が若い,幼い,末の,などの意を表す。「―おじ」「―ご」
(2)若く美しい,かわいい,などの意を表す。「―たなばた(乙棚機)」「―たちばなひめ(弟橘媛)」

乙う

おつう [0] 【乙う】 (副)
〔「おつに」の転〕
むやみと。変に。妙に。「お前さんは―訝(オカシ)な事を云はつしやる/怪談牡丹灯籠(円朝)」

乙に

おつに [0] 【乙に】
〔形容動詞「おつ」の連用形〕
⇒おつ(乙)■二■

乙りき

おつりき [0] 【乙りき】 (名・形動)[文]ナリ
一風変わっていてしゃれている・こと(さま)。「―な年増が見へるはへ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
〔「りき」はただ添えた語。「あたりき」(「当たり前」の意)の「りき」と同類〕

乙亥

いつがい [0] 【乙亥】
干支(エト)の一。きのとい。

乙名

おとな 【乙名】
〔「おとな(大人)」と同源〕
(1)一族の長。家長。「父はただ我を―にしすゑて/更級」
(2)宮中に仕える女房のかしら。長老格の女房。「さやうのことは所の―などになりぬれば/枕草子 158」
(3)武家の家臣のかしらとなる人物。家老・年寄の類。「よき人物なれば,これを―になし申すべし/御伽草子・猿源氏」
(4)中世末期,村落の代表者。もと宮座の指導層をさしたが,村落の自治組織の発達につれ,名主層から選ばれて,村落の利害を代表した。

乙名百姓

おとなびゃくしょう 【乙名百姓・長百姓】
室町・江戸時代,村落の有力な百姓。村政への発言権が強く,名主をこの層から出すところも少なくなかった。おさびゃくしょう。

乙夜

いつや [1] 【乙夜】
五夜の第二。「二更(ニコウ)」に同じ。

乙夜

おつや [1] 【乙夜】
⇒いつや(乙夜)

乙夜の覧

いつやのらん [1] 【乙夜の覧】
〔「杜陽雑編」より。中国,唐の文宗が政務多忙なため,乙夜に読書したことから〕
天子が読書すること。

乙女

おとめ【乙女】
a (young) girl;a maiden;→英和
a virgin (処女).→英和
‖乙女心 a girl's heart[feelings].乙女座 the Virgin;Virgo.乙女時代 girlhood.

乙女

おとめ ヲト― [2] 【乙女・少女】
〔若返る意の「をつ」と同源かといわれる。「をとこ」に対する〕
(1)年の若い女。むすめ。しょうじょ。「うら若き―」「―のはじらい」
(2)未婚の女。きむすめ。処女。「―壮士(オトコ)の行き集ひかがふ嬥歌(カガイ)に/万葉 1759」
(3)源氏物語の巻名。第二一帖。

乙女塚

おとめづか ヲト― [3] 【乙女塚・処女塚】
(1)妻争い伝説のおとめを葬ったといわれる墓。下総(シモウサ)国葛飾(カツシカ)の真間の手児奈や葦屋(アシヤ)の菟原処女(ウナイオトメ)の塚など。
(2)能楽「求塚(モトメヅカ)」の別名。

乙女子

おとめご ヲト― [3] 【乙女子・少女子】
少女。おみなご。

乙女座

おとめざ ヲト― [0] 【乙女座】
〔(ラテン) Virgo〕
六月初旬の宵に南中する黄道十二星座の一。かつて黄道十二宮の処女(シヨジヨ)宮に相当した。最輝星はスピカ。現在の秋分点はこの星座の中に位置する。

乙女座銀河団

おとめざぎんがだん ヲト― 【乙女座銀河団】
乙女座にある最も規模の大きい銀河団。数千個の銀河が集まっており,距離は五九〇〇万光年で銀河団の中では最も近い。

乙女心

おとめごころ ヲト― [4] 【乙女心】
少女の,ものに感じやすい心。「―を傷つける」

乙姫

おとひめ [2] 【弟姫・乙姫】
(1)海底の竜宮城に住むという伝説上の若く美しい姫。
→浦島の子
(2)妹の姫。
⇔兄姫(エヒメ)
「中にも―にあたらせ給ふは,きしゆ御前とぞ申しける/御伽草子・木幡狐」

乙姫の花笠

おとひめのはながさ [2] 【乙姫の花笠】
ヒドロ虫綱の腔腸動物。ポリプ型のヒドロ虫では最大の種で,柄の長さが1.5メートルに及び,その上に直径20センチメートルほどのヒドロ花がつく。ヒドロ花の口の周囲に紅色の長い触手が二列に並び,美しい。深海の泥底に柄を立てて生活する。日本付近では相模湾に多い。

乙姫海老

おとひめえび [4] 【乙姫海老】
海産のエビ。体長約5センチメートル。全身が小さいとげでおおわれ,頭胸甲・腹部・第三脚に白地に濃赤色の鮮やかな横縞があり美しい。岩礁にすみ,ウツボ・ハタなど大形魚類の外部寄生虫を取り除く習性をもつ。房総半島以南の太平洋,インド洋などに広く分布。

乙娘

おとむすめ 【弟娘・乙娘】
(長女に対して)次女以下の娘。おとひめ。「大領のまな娘といへ―といへ/催馬楽」

乙嫁

おとよめ 【弟嫁・乙嫁】
(1)弟の嫁。
(2)一人の夫に嫁した妻妾のうち,年長者が年少者を呼ぶ語。[和名抄]

乙子

おとご 【乙子・弟子】
(1)すえの子。末っ子。「―にてかなしうし給へば/落窪 1」
(2)「乙子月」の略。「―朔日/浮世草子・胸算用 1」

乙子

おとね 【乙子】
正月最後の子の日。「初子(ハツネ)」「中の子」に対していう。「二十五日に出でくる―は,大宮の御百日にあたりけり/宇津保(蔵開下)」
→子(ネ)の日の遊び

乙子の朔日

おとごのついたち 【乙子の朔日】
一二月一日のこと。

乙子の祝い

おとごのいわい 【乙子の祝い】
陰暦一二月一日に行う祝い。この日餅を食べると水難をまぬかれるという。

乙子の餅

おとごのもち 【乙子の餅】
乙子の祝いのときについて食べる餅。川浸(カワビタ)り餅。川渡り餅。

乙子月

おとごづき 【乙子月】
陰暦一二月の異名。おとご。

乙字

おつじ 【乙字】
⇒大須賀(オオスガ)乙字

乙州

おとくに 【乙州】
⇒河合(カワイ)乙州

乙巳保護条約

いつしほごじょうやく 【乙巳保護条約】
日韓協約のうち1905年(明治38)に締結された条約をいう。

乙張り

めりはり [0][2] 【減り張り・乙張り】
ゆるめることと張ること。特に,音声をゆるめることと張り上げること。音の高低。抑揚。「―のきいた歌い方」「生活に―をつける」「話に―がある」
→めりかり

乙御前

おとごぜ 【乙御前】
(1)すえ娘。妹娘。「主(ヌシ)ぞ恋しかりける,―ぞ恋しかりける/狂言・枕物狂」
(2)顔の醜い女の称。おたふく。おかめ。「―をみ付て,きもをつぶして/狂言・賽の目」
(3)狂言の女面の一種。顔の醜い若い女の面。「釣針」「仏師」「六地蔵」などに用いられる。おかめ。おたふく。おと。
乙御前(3)[図]

乙息子

おとむすこ 【弟息子・乙息子】
(長男に対して)次男以下の子息。「それがしは故河津が―/浄瑠璃・五人兄弟」

乙由

おつゆう オツイウ 【乙由】
⇒中川(ナカガワ)乙由

乙甲

おつかつ [3][2] 【乙甲】 (形動)
「おっつかっつ」に同じ。「あの人もお前と―の年だろう」

乙甲

めりかり [0] 【減上・乙甲】
「めり」と「かり」。日本音楽で,技巧を用いて音高を標準よりも微妙に上げ下げすること。多くは管楽器,特に尺八でいう。

乙矢

おとや 【乙矢】
〔弟矢の意〕
二本の矢を持って順次射るときの,二本目の矢。二の矢。「―にて,又うしろの串をいてけり/著聞 9」
→甲矢(ハヤ)

乙種

おつしゅ [1] 【乙種】
甲・乙・丙・丁に分類した時,甲種の次,二番目の種類。

乙種合格

おつしゅごうかく [1] 【乙種合格】
もと徴兵検査で,甲種の次の合格。現役に適するが甲種よりも体格などが劣るもの。第一・第二に分かれていた。

乙繞

おつにょう [0] 【乙繞】
漢字の繞(ニヨウ)の一。「乞」「乱」などの「乙」「乚」の部分。

乙護法

おとごほう [3] 【乙護法】
〔仏〕 仏法を守るために姿を現す,童子姿の鬼神。乙護童子。おとごおう。

チュー [1] 【九】
〔中国語〕
ここのつ。九(ク)。

きゅう キウ [1] 【九】
八より一つ多い数。く。ここのつ。

く【九】
nine.→英和
第九 the ninth.→英和
九分の一 a ninth.

く [1] 【九・玖】
(1)数の名。一〇より一つ少ない数。ここのつ。きゅう。
(2)九番目。
〔「玖」は大字として用いる〕

この [1] 【九】
〔「ここの(九)」の略〕
九。声に出して物を数える時の語。「なな,やあ,―,とお」

ここの [2] 【九】
(1)九。ここのつ。名詞の上に付けて,複合語を作る。この。「―重」「かがなべて夜には―夜/古事記(中)」
(2)ここのつ。数を数える時に用いる。この。「なな,や,―,とお」

九々

くく【九々(表)】
the multiplication table.

九つ

ここのつ [2] 【九つ】
(1)九。九個。物の数を数える時に使う。
(2)九歳。
(3)昔の時刻の名。今の午前と午後の一二時頃。ここのつどき。

九一金

くいちきん [3] 【九一金】
漁業主と漁夫との間で漁獲高を九対一の割合で配分すること。松前藩運上制度下に始まり,のち北海道鰊(ニシン)漁業や北洋漁業に継承され,労賃以外の賞与金をもさした。

九万匹

くまびき [0] 【熊引・九万匹】
シイラの異名。

九九

くく [1][2] 【九九】
一から九までの掛け算の八一とおりを暗唱できるように表にしたもの。また,その唱え方。掛け算のほかに割り算・開平・開立などの九九もある。

九乳

きゅうにう キウ― [0] 【九乳】
(1)鐘の上部にある九つのいぼ状の突起。
(2)鐘の異称。

九二一

くにいち 【九二一】
火縄銃の発射薬の一種。焔硝(エンシヨウ)九匁,灰火二匁,硫黄一匁の割合で配合したもの。

九五

きゅうご キウ― [1] 【九五】
〔易で九を陽の数とし,五を君位に配するところから〕
天子の位。九五の位。「―の帝位を践(フ)ませ給はん事/太平記 4」

九五の位

きゅうごのくらい キウ―クラヰ 【九五の位】
「九五」に同じ。

九仙

きゅうせん キウ― [0] 【求仙・九仙】
スズキ目の海魚。全長約25センチメートル。体はやや細長く側扁する。雌雄で著しく体色が異なり,その色から雄はアオベラ,雌はアカベラと呼ばれる。夜間は砂の中にもぐる。ベラ類中最も味がよい。北海道南部以南の沿岸に分布。ギザミ。

九仞

きゅうじん キウ― [0] 【九仞】
非常に高いこと。「石の階―に重なり/奥の細道」

九会

くえ [1] 【九会】
〔仏〕 真言密教で金剛界(コンゴウカイ)曼荼羅を構成する九つの部分の称。羯磨(カツマ)会・三昧耶(サンマヤ)会・微細会・供養会・四印会・一印会・理趣会・降三世(ゴウザンゼ)会・降三世三昧耶会の九つ。
→金剛界曼荼羅

九会曼荼羅

くえまんだら クヱ― [3] 【九会曼荼羅】
⇒金剛界曼荼羅(コンゴウカイマンダラ)

九位

きゅうい キウヰ [1] 【九位】
世阿弥が分けた能の芸の九段階のくらい。また,それを論じた書。上三位(ジヨウサンイ)は妙花風・寵深花(チヨウシンカ)風・閑花風,中三位は正花風・広精(コウシヨウ)風・浅文(センモン)風,下三位は強細(ゴウサイ)風・強麁(ゴウソ)風・麁鉛(ソエン)風。くい。

九位

くい 【九位】
⇒きゅうい(九位)

九体

くたい [0] 【九体】
〔仏〕 九品仏(クホンブツ)のこと。

九体寺

くたいじ 【九体寺】
浄瑠璃寺(ジヨウルリジ)の別名。

九僧

くそう [0] 【九僧】
〔仏〕 大法会の九人の役僧。導師・呪願師・唄師(バイシ)・散華師・梵音師・錫杖師・引導・堂達・衲衆(ノウシユウ)。

九六

くんろく [0] 【九六】
大相撲で,九勝六敗の成績を上げること。
〔大関や横綱の成績としてはもの足りないという意でいう〕

九六四

くろよん [0] 【九六四】
課税所得の捕捉度合が,給与所得の九割に対し個人事業は六割,農業は四割程度であるという意味の俗称。サラリーマンの重税感を表した語。
→とおごうさん(十五三)

九六銭

くろくぜに 【九六銭】
江戸時代に銭九十六文を「さし」に通してまとめ,百文として通用させたこと。くろく。くろくひゃく。省銭(シヨウセン)。
→丁銭(チヨウセン)

九冬

きゅうとう キウ― [0] 【九冬】
〔九旬の冬の意〕
冬の九〇日間。玄冬。冬。[季]冬。

九分どおり

くぶ【九分どおり】
almost;→英和
nearly.→英和
〜九厘 ten to one;in nine cases out of ten.

九分九厘

くぶくりん [3] 【九分九厘】
〔一〇分のうち一厘を残すだけの意〕
ほぼ確実であること。ほとんど。副詞的にも用いる。「―だめだと思う」「―まで成功した」

九分通り

くぶどおり [3] 【九分通り】 (副)
九割がた。だいたい。おおかた。ほとんど。「―大丈夫だ」「―完成した」

九刑

きゅうけい キウ― [0] 【九刑】
中国,周代の九つの刑罰。墨(ボク)・劓(ギ)・剕(ヒ)・宮・大辟(タイヘキ)の五刑に,流(ル)・贖(シヨク)・鞭(ベン)・扑(ボク)を加えたもの。

九十

ここのそじ 【九十・九十路】
〔「そ」は一〇の意,「じ」は数詞の下に添える接尾語〕
九〇。九〇歳。「―あまり老いぬる身にもなほ花に飽かぬは心なりけり/風雅(雑上)」

九十九

つくも 【九十九】
(1)「九十九髪(ツクモガミ)」の略。
(2)水草フトイの古名。[和名抄]

九十九島

くじゅうくしま クジフク― 【九十九島】
長崎県北部,北松浦半島の西の洋上に散在する大小二〇〇近い島々。西海国立公園に属す。

九十九折

つづらおり [0] 【葛折(り)・九十九折(り)】
(1)〔ツヅラのつるのように折れ曲がっている意〕
山道などがはなはだしく曲がりくねっていること。羊腸。
(2)馬術における,馬の乗り方。ジグザグに馬を歩かせるもの。

九十九折の

つづらおり【九十九折の】
winding;→英和
zigzag.→英和

九十九折り

つづらおり [0] 【葛折(り)・九十九折(り)】
(1)〔ツヅラのつるのように折れ曲がっている意〕
山道などがはなはだしく曲がりくねっていること。羊腸。
(2)馬術における,馬の乗り方。ジグザグに馬を歩かせるもの。

九十九里

くじゅうくり クジフクリ 【九十九里】
千葉県北東部,山武(サンブ)郡の町。九十九里浜の中央に位置。かつてはイワシ漁業が盛ん。現在は海水浴場でにぎわう。

九十九里浜

くじゅうくりはま クジフクリ― 【九十九里浜】
千葉県東部,行部岬から太東崎(タイトウザキ)までの約60キロメートルの砂浜海岸。海岸沿いに九十九里平野が展開する。

九十九髪

つくもがみ [3] 【九十九髪】
老女の白髪。
〔水草ツクモに似ているからとも,また伊勢物語の歌「百年(モモトセ)に一年(ヒトトセ)たらぬ―我を恋ふらし面影に見ゆ」から九十九を「百」の字に一画足りない「白」として白髪にたとえることからともいう〕

九十五箇条の提題

きゅうじゅうごかじょうのていだい キウジフゴカデウ― 【九十五箇条の提題】
ルターが免罪符を批判して,1517年ウィッテンベルク教会の扉に掲げた論争提起のための意見書。宗教改革の導火線となった。

九十八年世代

きゅうじゅうはちねんせだい キウジフハチネン― [1][5] 【九十八年世代】
〔Generación del 1898〕
1898年,米西戦争の敗北により祖国の後進性を痛感し,苦悩のうちに未来を模索したスペインの知識人の一群を指す呼称。ウナムノ・バロハ・アソリン・バリェ=インクラン・マチャドなど。

九十川

くじゅうがわ クジフガハ 【九十川】
〔増水時の渡し賃が九〇文であったことから〕
増水した大井川をいう。「―たのみはあたまばかりなり/柳多留 19」

九十路

ここのそじ 【九十・九十路】
〔「そ」は一〇の意,「じ」は数詞の下に添える接尾語〕
九〇。九〇歳。「―あまり老いぬる身にもなほ花に飽かぬは心なりけり/風雅(雑上)」

九卿

きゅうけい キウ― [0] 【九卿】
(1)中国の官名。三公に次ぐ九種の中央行政長官の総称。周代では少師・少傅(シヨウフ)・少保・冢宰(チヨウサイ)・司徒・司空・司馬・司寇(シコウ)・宗伯。漢代では太常・光禄・衛尉・太僕・廷尉・鴻臚(コウロ)・宗正(皇族管理)・大司農・少府(帝室財政)。北斉の頃からその官庁を九寺と称した。
(2)日本で,公卿(クギヨウ)の異名。

九原

きゅうげん キウ― 【九原】
(1)〔中国春秋時代に晋の卿大夫の墓があった地名から〕
墓地。墓場。「―の苔に埋れにけり/太平記 7」
(2)あの世。黄泉(ヨミ)。よみじ。

九去法

くきょほう [2][0] 【九去法】
⇒きゅうきょほう(九去法)

九去法

きゅうきょほう キウキヨハフ [0] 【九去法】
整数の四則計算の検算法。ある数を九で割った剰余は,もとの数の各桁(ケタ)の数字の和を九で割った剰余に等しいことを利用したもの。くきょほう。

九品

くほん [0] 【九品】
〔仏〕
(1)浄土へ往生する者が,生前の性質やおこないによって受ける九つの段階。上品(ジヨウボン)・中品(チユウボン)・下品(ゲボン)の三品をさらに上中下で三分し上上品(上品上生)から下下品(下品下生)にいたる九つに分ける。三三之品。ここのしな。
(2)九種に分けた等級。上中下の三種を,それぞれさらに上中下に分けたもの。ここのしな。「和歌―」
(3)「九品浄土」「九品蓮台(レンダイ)」の略。

九品

ここのしな 【九品】
〔「九品(クホン)」の訓読み〕
「九品(クホン)」に同じ。「さてこそ―の上にも,さはりなく生まれ給はめ/源氏(夕顔)」

九品の台

くほんのうてな 【九品の台】
⇒九品蓮台(クホンレンダイ)

九品の念仏

くほんのねんぶつ 【九品の念仏】
念仏の調子をかえて,九通り唱えること。一説に,極楽往生を願って念仏すること。「ぼろぼろ多く集りて―を申しけるに/徒然 115」

九品の教主

くほんのきょうしゅ 【九品の教主】
阿弥陀仏のこと。

九品の望み

くほんののぞみ 【九品の望み】
九品の浄土に往生することを願うこと。「―もこの思ひにひかされて/浜松中納言 1」

九品の浄刹

くほんのじょうせつ 【九品の浄刹】
「九品浄土(クホンジヨウド)」に同じ。

九品の蓮

くほんのはちす 【九品の蓮】
⇒九品蓮台(クホンレンダイ)

九品の行業

くほんのぎょうごう 【九品の行業】
九品の浄土に往生するための念仏修行。九品の勤め。「三人菩提を欣(ネガ)ひつつ,―不退なり/盛衰記 17」

九品上生

くほんじょうしょう [4] 【九品上生】
九品中の最高位。上品上生。

九品中正法

きゅうひんちゅうせいほう キウヒンチユウセイハフ 【九品中正法】
中国,三国魏(ギ)から隋初期まで行われた官吏登用法。地方に中正という官を置き,志望者を九品(九等)に分けて推挙させ,それに基づき中央で官品(官吏の等級)を与えた。豪族子弟による官職独占の弊をもたらし貴族政治を成立させた。九品官人法。

九品仏

くほんぶつ [2] 【九品仏】
九品に分けた阿弥陀仏の像。九体の阿弥陀仏。

九品仏参り

くほんぶつまいり 【九品仏参り】
九品仏を安置する寺に参詣すること。近世,主に江戸で行われた風習。

九品安養界

くほんあんにょうかい [6] 【九品安養界】
⇒九品浄土(クホンジヨウド)

九品寺流

くほんじりゅう 【九品寺流】
浄土宗五流の一。長西が流祖。念仏以外の諸行も阿弥陀の本願であるとし,諸行によって往生できると説いた。のち絶えた。

九品往生

くほんおうじょう [4] 【九品往生】
仏教上の能力や修行の九段階に応じて,九種類の浄土に往生すること。

九品浄土

くほんじょうど [4] 【九品浄土】
往生するものの生前のおこないによって分けられるという九種の浄土。極楽浄土。九品安養界。九品の浄刹(ジヨウセツ)。

九品蓮台

くほんれんだい [4] 【九品蓮台】
極楽浄土にある,蓮(ハス)の葉でできた台。往生すればその上に生まれ出るという。九等の階位がある。蓮の台(ウテナ)。九品の台(ウテナ)。九品の蓮(ハチス)。

九品詞

きゅうひんし キウ― [3] 【九品詞】
日本語の品詞分類の一方法で九種に分類したものの総称。普通,名詞・代名詞・動詞・形容詞・副詞・接続詞・感動詞・助詞・助動詞をいう。

九回

きゅうかい キウクワイ [0] 【九回】 (名)スル
何回も回りねじれること。「腸(ハラワタ)日ごと―すともいふべき惨痛をわれに負はせ/舞姫(鴎外)」

九回の腸

きゅうかいのちょう キウクワイ―チヤウ [6] 【九回の腸】
腸が何回もねじれるほどの苦しみ。深い悲しみ。断腸の思い。

九国

きゅうこく キウ― 【九国】
(1)「九州{(1)}」に同じ。
(2)中国,戦国時代における九つの国。斉・楚(ソ)・燕・趙(チヨウ)・韓(カン)・魏(ギ)・宋(ソウ)・衛・中山の九国。

九国条約

くこくじょうやく 【九国条約】
⇒九箇国条約(キユウカコクジヨウヤク)

九地

きゅうち キウ― [1] 【九地】
非常に低い所。地の底。また,敵に発見されにくい場所。
⇔九天
「九天の上から―の底に落ちた気がした/くれの廿八日(魯庵)」

九夏

きゅうか キウ― 【九夏】
〔九旬の夏の意〕
夏の九〇日間。夏いっぱい。夏。[季]夏。

九夏三伏

きゅうかさんぷく キウ― 【九夏三伏】
夏の,最も暑い土用の頃をいう。「―のあつき日は/平家(灌頂)」
→三伏

九天

くてん [2] 【九天】
⇒きゅうてん(九天)(4)

九天

きゅうてん キウ― [0] 【九天】
(1)古代中国で,天を九つに区分した称。中央を鈞天(キンテン),東方を蒼天(ソウテン),西方を昊天(コウテン),南方を炎天,北方を玄天,北東方を変天,南東方を陽天,南西方を朱天,北西方を幽天という。
(2)天の高い所。九重の天。天界。
⇔九地
(3)宮中。ここのえ。
(4)地球を中心として回転すると考えられた九つの天体。日天・月天・水星天・金星天・火星天・木星天・土星天・恒星天・宗動天。くてん。

九夷

きゅうい キウ― [1] 【九夷】
古代,漢民族が東方にあると考えた九種の野蛮国。畎夷(ケンイ)・于夷・方夷・黄夷・白夷・赤夷・玄夷・風夷・陽夷のこと。

九字

くじ [1] 【九字】
護身の秘術として唱える「臨兵闘者皆陣列在前」の九文字からなる呪文。また,これを唱えて指先で縦に四線,横に五線を空中に描く修法。すべての災いを除き,その身をまもるという。道家に起こり,陰陽家や密教の僧・修験者に広がった。九字の印。九字の法。

九字の印

くじのいん 【九字の印】
⇒九字(クジ)

九字護身法

くじごしんぼう 【九字護身法】
密教で,九字を切って身を守る法。九字の印。
→九字

九学派

きゅうがくは キウ― [3] 【九学派】
中国,戦国時代の九種の学派。「漢書(芸文志)」に見え,儒家・道家・陰陽家・法家・名家・墨家・縦横家・雑家・農家をいう。九家。九流。

九宗

くしゅう [1] 【九宗】
仏教の九つの宗派。三論・成実(ジヨウジツ)・法相(ホツソウ)・倶舎(クシヤ)・律・華厳・天台・真言の八宗に,浄土または禅を加えた九宗。

九官

きゅうかん キウクワン [0] 【九官】
古代中国の舜(シユン)のときに定めた官制で,国務をつかさどる九人の大臣。司空・后稷(コウシヨク)・司徒・士・共工・虞(グ)・秩宗(チツソウ)・典楽・納言(ノウゲン)。

九官鳥

きゅうかんちょう キウクワンテウ [0] 【九官鳥】
スズメ目ムクドリ科の鳥。全長約30センチメートル。全身黒色で翼に白斑があり,くちばしと足は黄色。顔には肉質の黄色の模様がある。人語や他の鳥の鳴きまねがうまく,江戸時代から飼い鳥として輸入された。東南アジアに分布。サルカ。秦吉了(シンキツリヨウ)。

九官鳥

きゅうかんちょう【九官鳥】
a (hill) myna.

九寸五分

くすんごぶ [4] 【九寸五分】
〔長さが九寸五分(約30センチメートル)あるところから〕
短刀のこと。

九寺

きゅうじ キウ― [1] 【九寺】
九卿(キユウケイ){(1)}が統括した九つの官庁。

九尊

くそん 【九尊】
〔仏〕 胎蔵界曼荼羅(タイゾウカイマンダラ)の五仏(ゴブツ)と四菩薩(シボサツ)との総称。
→五仏
→四菩薩

九尊の中尊

くそんのちゅうぞん 【九尊の中尊】
〔仏〕 大日如来の別名。胎蔵界(タイゾウカイ)の中台八葉院の九尊のうち中央に位置するからいう。

九尺二間

くしゃくにけん [4] 【九尺二間】
間口が九尺(約2.7メートル),奥行が二間(約3.6メートル)の家。狭くて,みすぼらしい家のこと。「―の裏店(ウラダナ)」

九尾の狐

きゅうびのきつね キウビ― [1][0] 【九尾の狐】
尾の九つある狐。
(1)中国の古伝説で,太平の世に出るというめでたい獣。
(2)体毛が金色の老狐。妖狐とされる。金毛九尾の狐。

九山八海

きゅうせんはっかい キウセン― [0][0] 【九山八海】
⇒くせんはっかい(九山八海)

九山八海

くせんはっかい [4] 【九山八海】
〔仏〕 古代インドの宇宙観である須弥山(シユミセン)説で,一つの世界を構成する九つの山と八つの海。世界全体。
→須弥山

九州

きゅうしゅう キウシウ 【九州】
(1)日本列島の四大島のうち,最南西にある島,およびその属島。五畿七道のうちの西海道で,筑前・筑後・豊前(ブゼン)・豊後(ブンゴ)・肥前・肥後・日向(ヒユウガ)・大隅・薩摩の九か国。現在,福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島の七県よりなる。九国。
(2)中国古代の九つの地域。異説が多いが,「書経(禹貢)」によれば兗(エン)・冀(キ)・青(セイ)・徐(ジヨ)・予(ヨ)・荊(ケイ)・揚(ヨウ)・雍(ヨウ)・梁(リヨウ)の九州。

九州中央山地国定公園

きゅうしゅうちゅうおうさんちこくていこうえん キウシウチユウアウサンチコクテイコウヱン 【九州中央山地国定公園】
宮崎・熊本県境にある九州山地を中心とする国定公園。日向山地と球磨(クマ)山地を含み,原生林地帯がある。

九州共立大学

きゅうしゅうきょうりつだいがく キウシウ― 【九州共立大学】
私立大学の一。1965年(昭和40)設立。本部は北九州市八幡西区。

九州国際大学

きゅうしゅうこくさいだいがく キウシウ― 【九州国際大学】
私立大学の一。1947年(昭和22)創立の戸畑専門学校を母体に,50年八幡大学として設立。89年(平成1)現名に改称。本部は北九州市八幡東区。

九州地方

きゅうしゅうちほう キウシウ―ハウ 【九州地方】
九州{(1)}および南西諸島からなる地方。

九州大学

きゅうしゅうだいがく キウシウ― 【九州大学】
国立大学の一。京都帝国大学の分科大学である福岡医大(1903年設置)と新設の工科大学の二大学をもって10年(明治43)九州帝国大学として創設。49年(昭和24),福岡高校・久留米工専などを併合し新制大学となる。本部は福岡市東区。九大。

九州女子大学

きゅうしゅうじょしだいがく キウシウヂヨシ― 【九州女子大学】
私立大学の一。1962年(昭和37)設立。本部は北九州市八幡西区。

九州山地

きゅうしゅうさんち キウシウ― 【九州山地】
九州中部を北東から南西へ横断する山地。壮年山地で険しく,森林および水力資源に恵まれる。

九州工業大学

きゅうしゅうこうぎょうだいがく キウシウコウゲフ― 【九州工業大学】
国立大学の一。前身は1907年(明治40)創立の私立明治専門学校。21年(大正10)官立移管。49年(昭和24)新制大学となる。本部は北九州市戸畑区。

九州征伐

きゅうしゅうせいばつ キウシウ― [5] 【九州征伐】
1587年,豊臣秀吉が薩摩の島津氏を征服して,九州全土を支配下においた戦役。

九州探題

きゅうしゅうたんだい キウシウ― [5] 【九州探題】
九州地方を統轄する室町幕府の職名。鎌倉幕府の鎮西探題にならったもの。1336年,足利尊氏が南朝勢力制圧のため一色範氏をこれに任じたのに始まる。71年,今川了俊がその職に就いて九州を完全統治。のち,渋川氏が世襲したが応仁の乱後は有名無実となった。筑紫(ツクシ)探題。

九州東海大学

きゅうしゅうとうかいだいがく キウシウ― 【九州東海大学】
私立大学の一。1973年(昭和48)設立。本部は熊本市。

九州歯科大学

きゅうしゅうしかだいがく キウシウシクワ― 【九州歯科大学】
公立大学の一。1914年(大正3)創立の私立九州歯科医学校を源とし,九州歯科医学専門学校を経て49年(昭和24)福岡県立の新制大学として発足。公立としては全国唯一の単科の歯科大学。本部は北九州市小倉北区。

九州産業大学

きゅうしゅうさんぎょうだいがく キウシウサンゲフ― 【九州産業大学】
私立大学の一。1960年(昭和35)九州商科大学として設立。63年現名に改称。本部は福岡市東区。

九州自動車道

きゅうしゅうじどうしゃどう キウシウ―ダウ [1][4] 【九州自動車道】
福岡県北九州市と鹿児島市を結ぶ高速道路。延長345.3キロメートル。北九州で関門橋に接続。

九州芸術工科大学

きゅうしゅうげいじゅつこうかだいがく キウシウゲイジユツコウクワ― 【九州芸術工科大学】
国立大学の一。芸術と科学を総合する設計者の養成を目標として,1968年(昭和43)設立。本部は福岡市南区。

九帖の御書

くじょうのおんしょ クデフ― 【九帖の御書】
〔仏〕 日本の浄土宗に大きな影響を与えた,中国の浄土僧善導の九巻の著作,すなわち観無量寿経疏四巻・往生礼讃一巻・観念法門一巻・法華讃二巻・般舟讃一巻の総称。五部九巻。

九年母

くねんぼ [0] 【九年母】
ミカン科の常緑低木。インドシナ原産。葉はミカンに似るがやや大きい。果実は球形で秋にオレンジ色に熟す。果皮は厚く,果肉は香りと酸味が強い。香橘(コウキツ)。[季]秋。

九年酒

くねんしゅ 【九年酒】
(1)九年も寝かせておいた,やや濃くなった古酒。「―のつまり肴の座禅豆外に本来一物もなし/四方のあか」
(2)行灯(アンドン)の油。「下皿の―で下女夜なべなり/柳多留 77」

九度山

くどやま 【九度山】
和歌山県北東部,伊都郡の町。紀ノ川上流に位置し,製材業が盛ん。ミカン・富有柿の産地。高野山の入り口。真田昌幸・幸村父子の幽閉地。

九徳風

くとくふう [0] 【九徳風】
江戸後期,浮世絵師勝川九徳斎春英の始めた狂画の画風。また,その一派。

九想

くそう [0] 【九想・九相】
〔仏〕 人間の死体が腐乱して白骨化するまでの九段階を観想すること。肉体に対する執着を消すために行う。九想観。九想門。

九折

きゅうせつ キウ― [0] 【九折】
坂道などでカーブの多いこと。つづらおり。羊腸。「―の道」

九折坂

クジョルパン [2] 【九折坂】
〔朝鮮語〕
朝鮮の宮廷料理の一。中が九つに仕切られた八角形の容器に配色よく料理を盛りつけ,小麦粉を薄く焼いたもので包んで食べる。

九拝

きゅうはい キウ― [0] 【九拝】 (名)スル
(1)何度もお辞儀をして,深い敬意や謝意を表すこと。「三拝―する」
(2)中国,周代に定めた九種の礼拝形式。稽首(ケイシユ)・頓首(トンシユ)・空首・振動・吉拝・凶拝・奇拝・褒拝・粛拝をいう。
(3)天皇の拝賀・奏慶などの際,臣下の行う敬礼の仕方。立って左・右・左,座って左・右・左,ひざまずいて二度,立って一度礼拝するもの。
(4)手紙の終わりに記して敬意を表す語。

九斎日

くさいにち [2] 【九斎日】
三斎月と六斎日とを合わせていう語。一・五・九月の全部の日,およびそれ以外の月の八・一四・一五・二三・二九・三〇日。在家の者が,おこないをつつしむべき日とされる。

九族

きゅうぞく キウ― [1] 【九族】
自分を中心として先祖・子孫の各四代にわたる親族。高祖父・曾祖父・祖父・父・自分・子・孫・曾孫・玄孫の九代。一説に,父方の親族四,母方の親族三,妻方の親族二を合わせた称という。

九日

ここのか [4] 【九日】
(1)月の第九番目の日。
(2)ここのつの日数。九日間。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕
→ここぬか

九日

ここぬか [4] 【九日】
(1)「ここのか(九日)」に同じ。
(2)月の第九番目の日。特に,九月九日の重陽(チヨウヨウ)の節句をいう。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

九日の宴

ここぬかのえん 【九日の宴】
菊の宴。重陽の宴。

九星

きゅうせい キウ― [0] 【九星】
中国から伝わり陰陽道(オンヨウドウ)を通じて広められた,運勢や吉凶を占う基準。一白・二黒(ジコク)・三碧(サンペキ)・四緑(シロク)・五黄(ゴオウ)・六白・七赤・八白・九紫の九つをいう。これに五行(木・火・土・金・水)と方位(中央・乾(ケン)・兌(ダ)・艮(ゴン)・離(リ)・坎(カン)・坤(コン)・震(シン)・巽(ソン))を組み合わせ,人の生まれた年にあてはめ,性格・運勢・家相などの吉凶を占う。

九星術

きゅうせいじゅつ キウ― [3] 【九星術】
九星によって人間の運命その他の吉凶を判断する術。

九春

きゅうしゅん キウ― [0] 【九春】
〔九旬の春の意〕
春の九〇日間。春。[季]春。

九暦

きゅうれき キウレキ 【九暦】
平安中期の公卿藤原師輔の日記。一巻。もとは930年頃から960年までの約30年にわたったと考えられるが,現存するのは948年から960年までの記事。九記。九条殿御記。

九曜

くよう [0] 【九曜】
(1)「九曜星」の略。
(2)家紋の一。一個の円の周囲に八個の小円を配した紋。
九曜(2)[図]

九曜星

くようせい [0][2] 【九曜星】
日・月・木・火・土・金・水の七曜星に羅睺(ラゴ)・計都の二星を加えたもの。仏教の暦法からおこり,陰陽家が人の生年に配当して,運命の吉凶を判ずるようになった。九曜。

九月

くがつ [1] 【九月】
一年の第九番目の月。長月(ナガツキ)。菊月。色取り月。[季]秋。
〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

九月

くがつ【九月】
September <Sept.>

九月の節句

くがつのせっく 【九月の節句】
五節句の一。九月九日の重陽(チヨウヨウ)の節句。

九月三十日事件

くがつさんじゅうにちじけん 【九月三十日事件】
1965年9月30日,インドネシアで起こったクーデター未遂事件。革命評議会の部隊が首都を制圧したが,スハルト少将率いる政府軍により鎮圧。共産党はクーデターに関与したとされて弾圧を受け,スカルノ大統領も実権を失った。

九月五日

くがついつか 【九月五日】
江戸時代,半季奉公の奉公人の秋の出替わり日。「―の出替りをまたず御暇申て/浮世草子・五人女 2」

九月尽

くがつじん 【九月尽】
陰暦九月のみそか。秋が終わる日。

九月蚊帳

くがつがや [3] 【九月蚊帳】
九月に入ってもまだつっている蚊帳。[季]秋。

九服

きゅうふく キウ― [0] 【九服】
〔「服」は従うの意〕
中国,周代王畿の外を王城からの距離をもとにして分けた九つの地域。すなわち侯服(コウフク)・甸服(デンプク)・男服・采服(サイフク)・衛服・蛮服・夷服(イフク)・鎮服・藩服の九つ。

九条

くじょう クデウ 【九条】
姓氏の一。藤原北家。忠通の三男兼実が九条殿に住んだことにちなんで,その子孫は九条家を称し,近衛家と並立した。鎌倉中期に一条・二条の両家が九条家から分立した。五摂家の一。

九条

くじょう 【九条】
「九条の袈裟(ケサ)」の略。

九条の袈裟

くじょうのけさ 【九条の袈裟】
〔仏〕 正装の袈裟。九条から二五条の布を縫い合わせて作る。大衣(ダイエ)。僧伽梨(ソウギヤリ)。
→三衣(サンエ)

九条兼実

くじょうかねざね クデウ― 【九条兼実】
(1149-1207) 鎌倉初期の公家。九条家の祖。藤原忠通の三男。慈円の兄。源頼朝の奏薦により議奏公卿の上首となり,ついで摂政・関白を歴任。のち土御門通親と対立して失脚,出家して法然に帰依。博学多識で和歌に優れた。月輪(ツキノワ)関白・後法性寺関白とも。日記「玉葉」がある。藤原兼実。

九条武子

くじょうたけこ クデウ― 【九条武子】
(1887-1928) 歌人。京都生まれ。西本願寺法主(ホツス)大谷光尊の次女。佐佐木信綱の門下。歌集「金鈴」「薫染」

九条良経

くじょうよしつね クデウ― 【九条良経】
⇒藤原(フジワラノ)良経

九条道家

くじょうみちいえ クデウミチイヘ 【九条道家】
(1193-1252) 鎌倉初期の公家。摂政・関白。良経の子。母は源頼朝の姪(メイ)。幕府と結び,四男頼経が四代将軍に迎えられて家門の繁栄をみたが,晩年,幕府と不和になり勢力を失った。日記「玉蘂(ギヨクズイ)」がある。

九条頼経

くじょうよりつね クデウ― 【九条頼経】
(1218-1256) 鎌倉幕府四代将軍。関白道家の子。1226年,七歳で摂家将軍として迎えられた。44年その子頼嗣に将軍職を譲り,翌年出家。藤原頼経。

九松

くまつ [1] 【九松】
暮れの二九日に立てる門松。「苦松」と解して忌まれる。

九枚笹

くまいざさ [2] 【九枚笹】
(1)ネマガリダケの異名。
(2)笹紋所の一。九枚の笹の葉を円形に配したもの。
九枚笹(2)[図]

九柱戯

きゅうちゅうぎ キウチユウ― [3] 【九柱戯】
ボーリングに似た競技。九本のピンに木製の球を投げ,倒れたピンの数によって得点を競う。ナイン-ピンズ。スキットル。

九棘

きゅうきょく キウ― [0] 【九棘】
〔昔,中国で棘(イバラ)を九本植えて九卿(キユウケイ)の座位を表したことから〕
公卿。「里内裏・三台・―の宿所宿所皆門戸を閉て/太平記 33」

九死

きゅうし キウ― [1] 【九死】
ほとんど死を避けがたい危険な場合。

九死に一生を得る

きゅうし【九死に一生を得る】
have a narrow escape from death.

九段

くだん 【九段】
東京都千代田区西部の地名。九段坂上に靖国神社がある。

九段目

くだんめ 【九段目】
数段からなる浄瑠璃の九段目。特に「仮名手本忠臣蔵」九段目「山科(ヤマシナ)閑居の段」のこと。

九江

きゅうこう キウカウ 【九江】
中国,江西省北部の河港都市。長江と鄱陽(ハヨウ)湖の連絡点に位置し,茶・陶磁器などの集散地。市の南に名勝廬山(ロザン)がある。チウチアン。

九泉

きゅうせん キウ― [0] 【九泉】
〔九重にかさなった地の底の意〕
死後に行くという世界。黄泉(コウセン)。あの世。

九流

きゅうりゅう キウリウ [0] 【九流】
中国漢代の九つの学派。儒家・道家・陰陽家・法家・名家・墨家・縦横家・雑家・農家の総称。九家。

九牛の一毛

きゅうぎゅうのいちもう キウギウ― 【九牛の一毛】 (連語)
〔漢書(司馬遷伝)〕
たくさんの牛(ウシ)のうちの一本の毛の意から,たくさんの中のごく小部分。とるにたりないこと。

九献

くこん 【九献】
(1)酒を三杯ずつ,三度さすこと。三三九度。「三三―重なれば,後は酒宴の余りにて/狂言記・吟聟」
(2)〔もと女房詞〕
酒の異名。

九界

くかい [1] 【九界】
〔仏〕 十界のうち,仏界をのぞいた九つの世界。悟りの世界である仏界に対して,迷いの世界。

九界

きゅうかい キウ― [0] 【九界】
⇒くかい(九界)

九百

くひゃく [3][0] 【九百】
〔一貫文に百文足りない意〕
知恵の足りない者・愚か者をあざけっていう語。天保(テンポウ)銭。

九相

くそう [0] 【九想・九相】
〔仏〕 人間の死体が腐乱して白骨化するまでの九段階を観想すること。肉体に対する執着を消すために行う。九想観。九想門。

九禁

きゅうきん キウ― [0] 【九禁】
〔九重の禁門の意〕
皇居。禁裏。

九秋

きゅうしゅう キウシウ [0] 【九秋】
(1)〔九旬の秋の意〕
秋の九〇日間。秋。[季]秋。《―の一�日を泊る湖畔宿/星野立子》
(2)画題で,秋の風物。また,秋の九種の花。

九穀

きゅうこく キウ― [1][0] 【九穀】
九種類の穀物。黍(モチキビ)・稷(ウルチキビ)・秫(モチアワ)・稲・麻・大豆・小豆(アズキ)・大麦・小麦。その他,秫の代わりに粱(オオアワ)を入れるなど諸説ある。

九穴

きゅうけつ キウ― [0] 【九穴】
「九竅(キユウキヨウ)」に同じ。

九竅

きゅうきょう キウケウ [0] 【九竅】
人間や哺乳動物の体にある九つの穴。口・両眼・両耳・両鼻孔・肛門・尿道をいう。九穴(キユウケツ)。「百骸―の中に物あり/笈の小文」

九竜

きゅうりゅう キウリユウ 【九竜】
香港,九竜半島の南端にある都市。海峡を隔てて香港島と対する。カオルン。

九竜

カオルン 【九竜】
〔Kowloon〕
⇒九竜(キユウリユウ)

九章算術

きゅうしょうさんじゅつ キウシヤウ― 【九章算術】
現存する中国最古の数学書。著者未詳。九章から成る。263年に魏(ギ)の劉徽(リユウキ)が注をつけて出版。一説に紀元前1000年頃の著という。連立方程式の解法に,加減法が見られる。

九箇国条約

きゅうかこくじょうやく キウカコクデウヤク 【九箇国条約】
1922年(大正11),ワシントン市で調印された中国に関する条約。アメリカ・イギリス・日本・フランス・イタリア・オランダ・ベルギー・ポルトガル・中国が参加。中国の主権尊重・門戸開放・機会均等などを規定し,中国での一国の利益独占の防止を図ったもの。くこくじょうやく。

九紫

きゅうし キウ― [1] 【九紫】
陰陽道(オンヨウドウ)の九星の一。五行では火に属し,本位は離(リ)(南)とする。

九経

きゅうけい キウ― [0] 【九経】
儒教の最も基本的な教えを記した九種の経典。諸説あるが,普通,易経・書経・詩経・周礼(シユライ)・儀礼(ギライ)・礼記(ライキ)・春秋左氏伝・春秋公羊伝(クヨウデン)・春秋穀梁伝(コクリヨウデン)をいう。

九絵

くえ [1] 【九絵】
スズキ目の海魚。全長1メートル以上に達する。体は長楕円形で側扁し,マハタに似る。体色は茶褐色で,体側に六本の黒褐色の雲状帯があるが,老成すると消失する。洗いや刺身にして美味。磯釣りの対象魚。本州中部以南の沿岸に分布。

九腸

きゅうちょう キウチヤウ [0] 【九腸】
腸の全体。はらわた。

九華帳

きゅうかちょう キウクワチヤウ 【九華帳】
寝室にかける,幾重もの花模様のついた,美しいとばり。「―の内にして反魂香を焚き給ふ/謡曲・花筐」

九蓋草

くがいそう [0] 【九蓋草】
ゴマノハグサ科の多年草。山中に自生。茎は直立し高さ1メートルあまり。葉は広披針形で,一節に数個輪生して数段になる。夏,茎頂に多数の青紫色の小花を穂状につける。根茎は利尿薬。虎の尾。
九蓋草[図]

九識

くしき [1] 【九識】
〔仏〕 摂論(ジヨウロン)宗の祖真諦(シンダイ)のたてた人間の心のあり方の分類。眼・耳・鼻・舌・身・意・末那(マナ)・阿頼耶(アラヤ)の八識に阿摩羅(アマラ)を加えたもの。

九識の窓

くしきのまど 【九識の窓】
〔仏〕 物事を識別する九識の作用を,光を入れる窓にたとえた語。

九谷

くたに 【九谷】
(1)石川県南部,江沼郡山中町の地名。大聖寺川上流にある。九谷焼の発祥地。
(2) [2]
「九谷焼」の略。

九谷焼

くたにやき [0] 【九谷焼】
石川県九谷に産する磁器。明暦(1655-1658)年間に開窯し,元禄(1688-1704)初年まで製された豪放な色絵磁器(古九谷),および1806年京都より青木木米を招いて開窯したのに始まる精細豪華な色絵磁器などの総称。

九輪

くりん [0] 【九輪】
(1)寺院の塔の頂上を飾る相輪の部分の名。露盤上の請花(ウケバナ)と水煙との間にある九つの金属製の輪。宝輪。空輪。
(2)俗に相輪のこと。
→相輪

九輪草

くりんそう [0] 【九輪草】
サクラソウ科の多年草。山中の湿所に生え,観賞用に栽培もされる。葉は根生し大形で,倒披針形ないし狭長楕円形。春,葉心から花茎が出て上方に紅色・淡紅色または白色の花を数段に輪生する。

九返り

ここのかえり 【九返り】
九回くりかえすこと。九遍。「今,すべらぎの天(アメ)の下しろしめすこと,四つの時(=春夏秋冬)―になむなりぬる/古今(仮名序)」

九通

きゅうつう キウ― 【九通】
中国歴代の政書九種の総称。二三八八巻。清代の乾隆年間(1736-1795)に成立。「通典(ツテン)」「通志」「文献通考(ブンケンツコウ)」の三通に,清代に編纂された「続通典」「続通志」「続文献通考」「皇朝通典」「皇朝通志」「皇朝文献通考」を合わせたもの。

九連宝灯

チューレンパオトウ [5] 【九連宝灯】
〔中国語〕
麻雀の役満貫の名。同種の数牌から成り,一と九の牌が三枚ずつに二から八が各一枚そろって聴牌(テンパイ)するもの。一から九までのいずれの牌でも上がれる。

九運動

じゅうにきゅううんどう ジフニキウ― 【十二・九運動】
1935年12月9日,日本の侵略と国民政府の妥協的態度に反対して起こった北平(北京)の学生デモ。運動は全国に広がり,抗日民族統一戦線の結成へと連なった。

九重

くじゅう [0] 【九重】
(1)九段階からなること。九層に重なっていること。
(2)幾重にも重なっていること。
(3)内裏。皇居。「―の宮の内に遊戯(ユゲ)し給ふこと/栄花(本の雫)」

九重

きゅうちょう キウ― [0] 【九重】
(1)いくえにもかさなっていること。
(2)天子の住む所。宮中。ここのえ。

九重

ここのえ ココノヘ 【九重】
大分県西部,玖珠(クス)郡の町。玖珠川上流に位置。温泉が多く,大岳温泉には地熱発電所がある。

九重

ここのえ [3] 【九重】
(1)物が九つ重なっていること。また,物が幾重にも重なっていること。「―の花のうてなを定めずは/拾遺愚草」
(2)(昔,中国で王城の門を幾重にも造ったことから)
 (ア)皇居。宮中。「―の内の灯火をかい消ちたるやうにもあり/栄花(月の宴)」
 (イ)皇居のある所。都。「夜中に―の内を紛れ出でて/平家 3」

九重ね

ここのかさね 【九重ね】
〔「九重」の訓読み〕
宮中。ここのえ。「―のなかにてはあらしの風も聞かざりき/古今(雑体)」

九重の天

きゅうちょうのてん キウ― 【九重の天】
(1)天の最も高い所。九天。
(2)「九重(キユウチヨウ){(2)}」に同じ。

九重人

ここのえびと 【九重人】
宮中に仕える人。大宮人。「雲のたつ八重山吹の花ざかり―にをらせてしかな/夫木 6」

九重山

くじゅうさん クヂユウ― 【九重山】
大分県西部にある火山群。主峰は久住山(クジユウサン),海抜1787メートル。最高峰は中岳(1791メートル)。南麓(ナンロク)は久住高原。九重連山。

九門

きゅうもん キウ― [0] 【九門】
〔「九」は九重の意〕
宮城の門。

九霄

きゅうしょう キウセウ 【九霄】
大空。九天。「悲心遠く―の雲を望んで/太平記 21」

九頭竜ダム

くずりゅうダム クヅリユウ― 【九頭竜―】
福井県大野郡和泉村,九頭竜川支流の石徹白(イトシロ)川にある洪水調節・発電用ダム。ロックフィル式で,堤高128メートル。総貯水量3億5300万立方メートル。1968年(昭和43)完成。

九頭竜川

くずりゅうがわ クヅリユウガハ 【九頭竜川】
福井県北部を流れる川。岐阜県境の油坂峠付近に源を発し,福井平野を貫流して日本海に注ぐ。長さ116キロメートル。上流は水力発電地帯。

九鬼

くき 【九鬼】
三重県尾鷲市の一地区。古くから海上路の要地。九鬼一族発祥の地。

九鬼

くき 【九鬼】
姓氏の一。

九鬼周造

くきしゅうぞう 【九鬼周造】
(1888-1941) 哲学者。東京生まれ。隆一の四男。京大教授。実存哲学の立場から時間論・偶然論を論じたほか,解釈学的・現象学的に日本文化を分析究明。著「『いき』の構造」「偶然性の問題」「人間と実存」など。

九鬼嘉隆

くきよしたか 【九鬼嘉隆】
(1542-1600) 安土桃山時代の武将。大隅守。織田信長・豊臣秀吉に仕え,熊野海賊を率い,水軍の将として活躍。関ヶ原の戦いでは豊臣方に属して敗れ,自害。

九鬼水軍

くきすいぐん 【九鬼水軍】
中世,伊勢・志摩を中心に活躍した九鬼氏の水軍。三重県尾鷲市九鬼を本拠地とした。九鬼嘉隆は関ヶ原の合戦で西軍につくが,子守隆が東軍につき,大名として近世に至る。

九鬼隆一

くきりゅういち 【九鬼隆一】
(1852-1931) 美術行政家。摂津国の人。文部省から宮内省に転ず。帝国博物館初代総長。古美術保存に尽力。

九鼎

きゅうてい キウ― [0] 【九鼎】
(1)中国の夏(カ)の禹(ウ)王が,九つの州から貢上させた金で鋳造した鼎。以来天子の宝として伝わった。
(2)〔(1)から〕
この上なく貴重なもの。

九鼎大呂

きゅうていたいりょ キウ― [5] 【九鼎大呂】
貴重な物や重要な地位・名声などのたとえ。
〔「大呂」は周の大廟(タイビヨウ)に供えた大鐘。九鼎とともに周の宝器〕

乞い

こい コヒ [1] 【請い・乞い】
相手にこいねがうこと。頼み。「―を入れる」「二人は自分の―に応じて/あめりか物語(荷風)」

乞い受ける

こいう・ける コヒ― [4] 【請い受ける・乞い受ける】 (動カ下一)[文]カ下二 こひう・く
頼みこんで,それをもらう。「有能な人物を―・ける」「懸りたる首を敵に―・く/太平記 32」

乞い願う

こいねが・う コヒネガフ [1][4] 【乞い願う・希う・冀う・庶幾う】 (動ワ五[ハ四])
強くねがい望む。切望する。「安静を切に―・つた/それから(漱石)」

乞い願わくは

こいねがわくは コヒネガハク― [5][4] 【乞い願わくは・希くは・冀くは・庶幾くは】 (副)
〔「こひねがふ」のク語法に助詞「は」が付いた語。漢文訓読に由来する語〕
頼み・願い事をするときなどに使う語。なにとぞ。お願いだから。「―初志を貫徹されんことを」

乞う

こ・う コフ [1] 【請う・乞う】 (動ワ五[ハ四])
(1)ある物を与えてくれるよう,またある事をしてくれるよう相手に求める。「この道の専門家に教えを―・う」「近日上映。―・う,御期待」「みどり子の乳(チ)―・ふがごとく/万葉 4122」
(2)願いの叶(カナ)うよう神仏に祈る。「天地(アメツチ)の神を―・ひつつ我(アレ)待たむはや来ませ君待たば苦しも/万葉 3682」

乞丐

きっかい [0] 【乞丐】 (名)スル
〔「丐」は乞(コ)う意〕
物乞いをすること。また,その人。こじき。「―することを許されん/西国立志編(正直)」

乞丐

こつがい 【乞丐】
こじき。ものもらい。こつがいにん。「身の―となれる事を恥づといへども/方丈記」

乞丐

かたい 【乞丐・乞食】
〔「傍居(カタイ)」の意〕
(1)こじき。物もらい。
(2)人をののしっていう語。ばかもの。「心なしの―とは,をのれがやうなる者をいふぞかし/宇治拾遺 2」
(3)〔昔,罹病(リビヨウ)者は放逐され放浪乞食をしたところから〕
癩(ライ)病。また,それにかかった人。かったい。

乞丐

かったい [1] 【癩・乞丐】
〔「かたい」の促音添加〕
(1)癩(ライ)病。
(2)こじき。

乞丐人

こつがいにん 【乞丐人】
「こつがい(乞丐)」に同じ。「都にて多くの―は見しかども/平家 3」

乞児

ほいと [0] 【陪堂・乞児・乞食】
〔「ほいとう(陪堂)」の転とも,「祝人(ホギヒト)」の転ともいう〕
(1)「ほいとう(陪堂){(3)}」に同じ。
(2)いそうろう。食客。

乞児

ほかいひと ホカヒ― 【乞児】
祝福する言葉を唱えて人の戸口に立ち,食べ物をもらって歩いた者。ものもらい。「彼の―他処(コトドコロ)にして死ぬ/霊異記(上訓注)」

乞児

こつじ [0][1] 【乞児】
こじき。乞食(コツジキ)。きつじ。「―も猶古銭を乞ふとはいかなる事を謂ふか/伊沢蘭軒(鴎外)」

乞巧

きっこう [0] 【乞巧】
「乞巧奠(キツコウデン)」の略。

乞巧奠

きっこうでん [3] 【乞巧奠】
〔技巧を乞う奠(=祭り)の意〕
陰暦七月七日の行事。牽牛(ケンギユウ)・織女の二星を祭って,手芸・芸能の上達を祈願する。中国から伝わった行事で,日本では奈良時代から宮中で行われ,のち七夕として民間にも普及した。きこうでん。
乞巧奠[図]

乞巧奠

きこうでん キカウ― [2] 【乞巧奠】
⇒きっこうでん(乞巧奠)

乞巧棚

きっこうだな [0] 【乞巧棚】
七夕祭に供物(クモツ)を供える棚。

乞索状

こっさくじょう 【乞索状】
〔「きっさくじょう」とも〕
他人の所有物を強引に請い求め,むりにその譲渡書を書かせること。また,その譲渡書。乞索圧状(コツサクオウジヨウ)。

乞者

こっしゃ 【乞者】
乞食(コツジキ){(1)}をする修行僧。「この―は三形の沙弥なりとある人いひけり/著聞 5」

乞胸

ごうむね ゴフ― 【乞胸】
近世から明治にかけて,家々の門や寺社の境内・広場などで雑芸を演じて米銭を乞うた雑芸人。乞胸頭に銭を上納して鑑札を受けた。

乞食

かたい 【乞丐・乞食】
〔「傍居(カタイ)」の意〕
(1)こじき。物もらい。
(2)人をののしっていう語。ばかもの。「心なしの―とは,をのれがやうなる者をいふぞかし/宇治拾遺 2」
(3)〔昔,罹病(リビヨウ)者は放逐され放浪乞食をしたところから〕
癩(ライ)病。また,それにかかった人。かったい。

乞食

こつじき [0] 【乞食】 (名)スル
(1)僧侶が人家の門前に立ち,食を求めながら行脚(アンギヤ)して修行すること。また,その僧。托鉢(タクハツ)。頭陀(ズダ)。行乞(ギヨウコツ)。
(2)「こじき(乞食)」に同じ。「―,道のほとりに多く/方丈記」

乞食

こじき【乞食】
a beggar;→英和
begging.〜をする go begging;beg one's bread.

乞食

こじき [3] 【乞食】
〔古くは「こつじき」〕
金銭・食べ物などを人からもらって生きていくこと。また,その者。ものもらい。おこも。「争ふ所の車夫を見,―する翁を見/欺かざるの記(独歩)」

乞食

ほいと [0] 【陪堂・乞児・乞食】
〔「ほいとう(陪堂)」の転とも,「祝人(ホギヒト)」の転ともいう〕
(1)「ほいとう(陪堂){(3)}」に同じ。
(2)いそうろう。食客。

乞食く

こじ・く 【乞食く】 (動カ四)
〔「こじき」の動詞化〕
こじきをする。「娘のかねが手を引道々―・いて/浮世草子・沖津白波」

乞食坊主

こじきぼうず [4] 【乞食坊主】
僧をののしっていう語。こじきぼう。こつじきほうし。こつじきぼうず。

乞食坊主

こつじきぼうず [5] 【乞食坊主】
「こじきぼうず(乞食坊主)」に同じ。

乞食根性

こじきこんじょう [4] 【乞食根性】
むやみに物をもらいたがる卑しい根性。

乞食法師

こつじきほうし 【乞食法師】
「乞食坊主(コジキボウズ)」に同じ。

乞食芝居

こじきしばい [4] 【乞食芝居】
(1)江戸時代,町の辻で一人ないし二人で演じた芝居。辻狂言。
(2)下等な芝居。

乞食袋

こじきぶくろ [4] 【乞食袋】
(1)僧や乞食が食べ物その他,雑物を入れるために首からかけている袋。頭陀(ズダ)袋。こつじきぶくろ。
(2)歌道・連歌・学芸などで,乞食が{(1)}に何でもつめこむように,日常の見聞を心に留めておくことが大切だという教訓としていう語。

乞食調

こつじきちょう [0] 【乞食調】
雅楽の調子の一。太食(タイシキ)調の枝調子で,平調(ヒヨウジヨウ)を主音とするもの。器食(キシキ)調。

也有

やゆう ヤイウ 【也有】
⇒横井(ヨコイ)也有

らん【乱】
[戦乱]a war;→英和
[反乱]a revolt;→英和
a rebellion.→英和
〜を起こす rise in revolt[rebellion];take up arms <against> .

らん [1] 【乱】
戦争などによって世の中の乱れること。みだれ。「治にいて―を忘れず」「応仁の―」

乱がしい

らんがし・い 【乱がしい】 (形)
〔近世江戸語〕
騒がしい。やかましい。「伊勢原を置いたで見世が―・い/柳多留 7」

乱がはし

ろうがわ・し ラウガハシ 【乱がはし】 (形シク)
〔「らう」は「乱」の字音「らん」の「ん」を「う」と表記したもの〕
(1)乱雑である。みだりがわしい。むさくるしい。「―・しきさまに侍る罪は,おのづからおぼし許されなむ/源氏(柏木)」
(2)騒がしい。やかましい。「又なく―・しき隣の用意なさを/源氏(夕顔)」
(3)無作法である。「取りちらかして食ひかなぐりなどし給へば,あな―・しや/源氏(横笛)」

乱く

みだ・く 【乱く】
■一■ (動カ四)
みだす。ばらばらにする。「かみを―・き,つゑをつかせ/狂言・鬮罪人」
■二■ (動カ下二)
ものがばらばらになる。みだれる。「結ひ髪は―・け次第よ/浮世草子・好色万金丹」

乱し銭

みだしぜに 【乱し銭】
緡(サシ)に通してないばらの小銭。みだけぜに。「座敷は―で,山の如くぢや/狂言記・緡縄」

乱す

みだ・す [2] 【乱す】 (動サ五[四])
きちんとしたものを混乱した状態にする。「列を―・す」「髪を―・す」「風紀を―・す」「心を―・される」
〔「乱れる」に対する他動詞〕
[可能] みだせる

乱す

みだす【乱す】
throw <the country> into disorder[confusion];muddle;→英和
corrupt <morals> ;→英和
disturb <all Europe> ;→英和
dishevel (髪を).⇒乱れる.

乱り

みだり [1] 【乱り・妄り・濫り・猥り】 (形動)[文]ナリ
〔動詞「乱る」の連用形から〕
(1)(規制などを受けずに)勝手気ままなさま。ほしいまま。多く「みだりに」の形で用いられる。
(2)考えの浅いさま。思慮のないさま。無分別。多く「みだりに」の形で用いられる。
(3)「みだら」に同じ。「姫は我向ひに坐りて,我―なる物語に耳かたむけ/浴泉記(喜美子)」
(4)秩序のないさま。筋道の立たないさま。「国の成敗―なるに依て,国人挙て是を背きけるにや/太平記 38」

乱り心地

みだりごこち 【乱り心地】
気分が悪いこと。病気の心地。病気。みだれごこち。「―あしう侍れば宮仕へもし侍らずなむ/宇津保(俊蔭)」

乱り胸

みだりむね 【乱り胸】
胸の病。胸の苦しくなる病気。「―いと深くに起こりて侍るほどに/とりかへばや(上)」

乱り脚

みだりあし 【乱り足・乱り脚】
疲労や病気などのため歩行困難になった足。「御中道のほど―こそ痛からめ/源氏(椎本)」

乱り脚病

みだりかくびょう 【乱り脚病】
脚気(カツケ)。「―といふ物ところせく起り患ひ侍りて/源氏(若菜下)」

乱り足

みだりあし 【乱り足・乱り脚】
疲労や病気などのため歩行困難になった足。「御中道のほど―こそ痛からめ/源氏(椎本)」

乱り顔

みだりがお 【乱り顔】
取り乱した顔つき。「いささか―なるを/源氏(蜻蛉)」

乱り風

みだりかぜ 【乱り風】
風邪。かぜひき。「にはかに,いと―のなやましきを/源氏(真木柱)」

乱る

みだ・る 【乱る・紊る】
■一■ (動ラ四)
(1)秩序を乱す。「一人の放蕩は諸人の手本となり,遂に世間の風俗を―・りて/学問ノススメ(諭吉)」「保元元年七月に宇治の左府,世を―・り給ひし時/平家 1」
(2)整っていた物をばらばらにする。乱す。「ぬき―・る人こそあるらし白玉のまなくも散るか袖のせばきに/古今(雑上)」
(3)混乱する。平静でなくなる。「物思ひとて,心―・り給ふばかりのことあらじ/源氏(若菜下)」
〔「乱れる」に対する他動詞〕
■二■ (動ラ下二)
⇒みだれる

乱れ

みだれ【乱れ】
disorder;→英和
confusion.→英和

乱れ

みだれ [3] 【乱れ】
〔動詞「乱れる」の連用形から〕
(1)物が整えられていないこと。「髪の―」「フォームの―」
(2)心が動揺すること。煩悶。興奮。「わが心の―に任せて/源氏(宿木)」
(3)世の中の秩序や道理が守られないこと。「代の―もなかりしに/平家 1」
(4)あらし。暴風雨。「頭さし出づべくもあらぬ空の―に/源氏(明石)」
(5)「乱れ焼き」の略。
(6)〔上方語〕
乞食。「―めがいふやうな事ぬかしけつかる/滑稽本・膝栗毛 6」
(7)能の舞。
 (ア)「猩々(シヨウジヨウ)」の特殊演出の際に演じられる舞。酔態を表す。猩々乱(シヨウジヨウミダレ)。
 (イ)「鷺(サギ)」にある特殊な舞。放された鳥の歓喜を表す。
(8)箏曲の一。「乱輪舌(ミダレリンゼツ)」の通称。八橋検校作曲。歌のない器楽曲で,段物に属するが,各段の拍子数が一定しない点で例外的存在。

乱れる

みだれる【乱れる】
(1)[混乱]be out of order;get confused;be disturbed.(2)[風紀などが]be corrupted (in morals).(3)[髪が]be disheveled.⇒乱す.

乱れる

みだ・れる [3] 【乱れる・紊れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 みだ・る
(1)整っていたものがばらばらになる。乱雑になる。「風で髪が―・れる」「列が―・れる」
(2)通常の状態でなくなる。「呼吸が―・れて苦しそうだ」「脈も―・れる」
(3)秩序がくずれる。混乱する。
 (ア)世の中が平和でなくなる。「天下が―・れる」
 (イ)秩序や礼儀などがくずれる。だらしなくなる。また,うちとける。「風紀が―・れる」「酒がはいるにつれて宴席は―・れてきた」「あるは狩衣など―・れて/枕草子 222」
 (ウ)心が平静でなくなる。「知らせを聞いた彼女の心は千々に―・れた」
(4)入りまじる。「色とりどりの花が咲き―・れている」「両チーム入り―・れての混戦」
〔「乱す」「乱る」に対する自動詞〕

乱れ刃

みだれば [3] 【乱れ刃】
日本刀の,曲線的な刃文(ハモン)。
⇔直刃(スグハ)

乱れ心地

みだれごこち 【乱れ心地】
「みだりごこち」に同じ。「―いと怪しう侍りて,外(ト)にはえまかりいでねば/大鏡(道兼)」

乱れ恋

みだれごい 【乱れ恋】
思い乱れる恋。「山菅の―のみせしめつつ/万葉 2474」

乱れ書き

みだれがき [0] 【乱れ書き】
秩序なく乱雑に書くこと。乱し書き。乱り書き。乱筆。

乱れ焼き

みだれやき [0] 【乱れ焼き】
刃文(ハモン)を入り乱れたようにする刀剣の焼き入れ方。

乱れ版

みだればん [0] 【乱れ版】
同一書の中に,活字版と木版など異なる版式のものがまじっている版本。

乱れ箱

みだればこ [3] 【乱れ箱】
畳んだ衣服や手回り品などを一時的に入れておくための,浅い箱。

乱れ籠

みだれかご [3] 【乱れ籠】
風呂場などに置いて脱いだ衣類などを入れる浅い籠。

乱れ緒

みだれお 【乱れ緒】
(1)みだれもつれた緒。
(2)昔,衛府の官人が用いた藁靴(ワラグツ)の一種。爪先の編み余りをばらばらにしたもの。みだれおのくつ。

乱れ言

みだれごと 【乱れ言・漫言】
いいかげんな言葉。冗談。ざれごと。「―もうち出でさせ給はで/源氏(真木柱)」

乱れ足

みだれあし 【乱れ足】
(1)「みだりあし」に同じ。「―は動かれず侍り/宇津保(楼上・上)」
(2)足取りの乱れること。「天も花に酔へるか雲の―/犬子集」
(3)足を激しく踏みしめること。「三尺八寸の長刀茎短(クキミジカ)に取つて―を踏み/太平記 17」

乱れ酒

みだれざけ 【乱れ酒】
礼儀作法などにとらわれずに飲む酒。無礼講。乱れ酒盛り。「いやはやどうもならぬと―になつて/浮世草子・諸艶大鑑 6」

乱れ飛ぶ

みだれと・ぶ [0] 【乱れ飛ぶ】 (動バ五[四])
入り乱れて,飛ぶ。「いろいろなうわさが―・ぶ」

乱れ髪

みだれがみ [3] 【乱れ髪】
(1)ばらばらに乱れた髪。ふり乱した髪。
(2)書名(別項参照)。

乱れ髪

みだれがみ【乱れ髪】
disheveled[unkempt,tousled]hair.

乱丁

らんちょう [0] 【乱丁】
製本の過程で,とじ違えたために,書物のページの順序が狂っていること。「―本」

乱丁

らんちょう【乱丁】
an erratic pagination.

乱世

らんせい [1] 【乱世】
秩序の乱れた世の中。戦乱などの絶えない世。らんせ。
⇔治世

乱世

らんせい【乱世】
a warlike age;turbulent days.

乱交

らんこう [0] 【乱交】 (名)スル
男女が入り乱れて性交すること。「―パーティー」

乱交

らんこう【乱交】
sexual promiscuity.

乱伐

らんばつ [0] 【乱伐・濫伐】 (名)スル
山林の木を無計画に伐り倒すこと。「森林を―し/日本風景論(重昂)」

乱作

らんさく [0] 【乱作・濫作】 (名)スル
むやみに多く作ること。「愚劣な映画を―する」

乱倫

らんりん [0] 【乱倫・濫倫】 (名・形動)[文]ナリ
人の道にそむく・こと(さま)。「其様な―な/浮雲(四迷)」

乱党

らんとう [0] 【乱党】
反乱を起こした党派・仲間。

乱入

らんにゅう [0] 【乱入・濫入】 (名)スル
大勢が乱暴に入り込むこと。「邸内に暴徒が―する」

乱入する

らんにゅう【乱入する】
intrude[break] <into> ;→英和
force one's way <into> .

乱切り

らんぎり [0][4] 【乱切り】
料理の材料を,形をそろえずに切ること。

乱反射

らんはんしゃ [3] 【乱反射】 (名)スル
波あるいは粒子が,小さい凹凸のある境界面に当たって跳ね返され,種々の方向に進む現象。物体を見ることができるのは,物体が光を乱反射するからである。拡散反射。
⇔正反射

乱反射

らんはんしゃ【乱反射】
diffused reflection.

乱取り

らんどり【乱取り】
<have> free practice in judo.

乱取り

らんどり [0][4] 【乱取り】
柔道で,組み合って互いに技をかけ合ってする稽古。

乱吟

らんぎん [0] 【乱吟】
連歌・連句で,付け順法の一。付句のできた者から付けていくこと。一座一巡ののち乱吟にすることが多い。出勝ち。

乱吹く

ふぶ・く [2] 【吹雪く・乱吹く】 (動カ五[四])
雪を伴って風が激しく吹く。「一晩中,―・いていた」「雨風いみじくふり―・く/蜻蛉(中)」

乱国

らんごく [0] 【乱国】
国が乱れること。また,国を乱すこと。

乱坐

らんざ [1][0] 【乱座・乱坐】
秩序なく乱れて大勢の人々がすわること。また,そのような座席。[ヘボン(三版)]

乱堆

らんたい 【乱堆】 (名)スル
乱雑に積み重ねること。

乱堕

らんだ [1] 【乱堕】 (名)スル
乱れおちること。

乱声

らんじょう [1] 【乱声】
(1)舞楽の前奏曲・登場楽の一類。竜笛(リユウテキ)または高麗笛(コマブエ)・太鼓・鉦鼓(シヨウコ)で奏する。小乱声(コランジヨウ)・新楽乱声・古楽乱声・高麗小乱声・高麗乱声など。小乱声を除いて,笛の追吹(オイブキ)・退吹(オメリブキ)(数人が同旋律を少しずつずらして吹奏)が用いられ,にぎやかにはやし立てる感じがある。競馬(クラベウマ)などの勝負の節会(セチエ)の祝勝の奏曲にも用いられた。
(2)鉦(カネ)や太鼓を打ち鳴らしてときの声をあげること。「常に太鼓をうて―をす/平家 9」

乱売

らんばい [0] 【乱売】 (名)スル
採算を度外視して,むやみに安く売ること。「―競争」

乱妨

らんぼう 【濫妨・乱妨】 (名)スル
暴力により他人の物などを強奪すること。「火を懸け,物を―し候/太平記 10」

乱婚

らんこん [0] 【乱婚】
男女が特定の相手を定めずに交わったとされる結婚形態。実証はされていない。

乱射

らんしゃ [0] 【乱射】 (名)スル
的を定めずむやみに弾を発射すること。「敵の右翼を―しつつ/不如帰(蘆花)」

乱射する

らんしゃ【乱射する】
fire[shoot]at random.

乱層雲

らんそううん [3] 【乱層雲】
全天を厚くおおう灰色の暗い雲。雨や雪をもたらす。雨雲。

乱山

らんざん [1] 【乱山】
高低入り乱れてそびえ立つ山々。乱峰。

乱峰

らんぽう [0] 【乱峰】
「乱山」に同じ。

乱帙

らんちつ [0] 【乱帙】
散らかっている書物。
→帙

乱序

らんじょ [1] 【乱序】
(1)舞楽で,太鼓・羯鼓(カツコ)(または三の鼓)・鉦鼓(シヨウコ)が,四拍の躍動的なリズム型を反復打奏する曲。竜笛の追吹(オイブキ)・退吹(オメリブキ)(数人が同旋律を少しずつずらして吹奏)を伴う。陵王(リヨウオウ)・還城楽(ゲンジヨウラク)の登退場と安摩(アマ)・二の舞の曲に奏される。
(2)能の囃子事(ハヤシゴト)の一。獅子の登場に奏される豪壮な曲。
(3)歌舞伎囃子の一。能から取り入れたもので,石橋(シヤツキヨウ)物の獅子の出に奏する。

乱座

らんざ [1][0] 【乱座・乱坐】
秩序なく乱れて大勢の人々がすわること。また,そのような座席。[ヘボン(三版)]

乱心

らんしん [0] 【乱心】 (名)スル
心が乱れること。気が狂うこと。「―者(モノ)」「其母は之が為に―せしか/金色夜叉(紅葉)」

乱心

らんしん【乱心】
⇒発狂.

乱悪

らんあく [0] 【乱悪・濫悪】 (名・形動ナリ)
乱暴で悪い・こと(さま)。悪行。「家風―にして/新聞雑誌 60」

乱戦

らんせん【乱戦】
⇒乱闘.

乱戦

らんせん [0] 【乱戦】
(1)敵味方が入り乱れて戦うこと。「立候補者多数で―模様となる」
(2)スポーツの試合などで,多くの得点を取り合う戦い。荒れた試合。

乱手

らんて [0] 【乱手】
取引所で,立ち会い中に突飛な値段を言って売買の手を振ること。

乱打

らんだ [1] 【乱打】 (名)スル
(1)はげしく打ち続けること。「半鐘を―する」
(2)野球で,相手投手を次々と打ち込むこと。「―を浴びる」
(3)テニスや卓球などで,練習のためにボールを打ち合うこと。

乱打する

らんだ【乱打する】
strike <a bell> wildly;《野》slug.→英和

乱打ち

らんうち [0] 【乱打ち】
剣道で,向かい合った二人が互いに打ち込みの練習をすること。

乱拍子

らんびょうし [3][1] 【乱拍子】
(1)能の舞事の一。「道成寺」にある特殊な舞。シテ方および小鼓方の秘事。小鼓の音と小鼓方の掛け声がシテの舞を制し,足づかいに特徴がある。
(2)民俗芸能で行われる特殊な足踏みの舞。

乱掘

らんくつ [0] 【乱掘・濫掘】 (名)スル
計画もなしに,鉱床などをやたらに掘ること。

乱撃

らんげき [0] 【乱撃】 (名)スル
入り乱れて撃つこと。銃砲をむやみに撃ち合うこと。「乱射―」

乱擾

らんじょう [0] 【乱擾】
乱れ騒ぐこと。騒乱。擾乱。

乱政

らんせい [0][1] 【乱政】
乱れた政治。

乱数

らんすう [3] 【乱数】
〔random number〕
出現する値に規則性のない数。出現する数の統計的な特徴により,一様乱数・正規乱数などの種類がある。通常,コンピューターでは,完全な乱数ではなく,必要な範囲内で乱数とみなせる疑似乱数を用いる。

乱数

らんすう【乱数(表)】
(a table of) random numbers.

乱数表

らんすうひょう [0] 【乱数表】
0 から 9 までの数字が全くでたらめの順序に並び,しかもどの部分をとっても各数字の表れ方が同じ確率になるよう,数字を並べた表。統計での無作為抽出や暗号などに利用する。

乱文

らんぶん [0] 【乱文】
(1)乱れて,ととのわない文章。
(2)手紙などで,自分の文章をへりくだっていう語。「乱筆―」

乱暴

らんぼう [0] 【乱暴】
■一■ (名)スル
荒々しく振る舞うこと。暴力を振るってあばれること。「―を働く」「子供に―してはいけない」「―者(モノ)」
■二■ (名・形動)[文]ナリ
粗雑なこと。いい加減で,荒っぽいこと。また,そのさま。「論理の飛躍した―な結論だ」「品物を―に扱う」「―な言葉」
〔violence の訳語〕
[派生] ――さ(名)

乱暴

らんぼう【乱暴】
violence.→英和
〜な <use> violent <language> ;→英和
rough <boy> ;→英和
rude <manner> ;→英和
reckless <driver> .→英和
〜に <handle> roughly; <spend money> recklessly.→英和
〜する use[do]violence;be rough[rude].‖乱暴者 a rowdy;a rough.

乱暴狼藉

らんぼうろうぜき [0] 【乱暴狼藉】
荒々しいおこないをしてあばれ回ること。

乱曲

らんぎょく [0] 【闌曲・蘭曲・乱曲】
能で,「闌(タケ)たる位(クライ)」という最高の芸境に達してはじめて謡える曲。五音(ゴオン){(2)}の最高位の曲。現行の各流の闌曲はすべて独吟であり,廃曲の一部分(特にクセを中心とする部分)が残ったものが多い。金春流・喜多流では曲舞(クセマイ)とも呼ぶ。

乱杙

らんぐい [0] 【乱杭・乱杙】
(1)秩序なくばらばらに打ち込んだ杙。昔,合戦の時,川底などに打ち込み,縄を張りめぐらして障害物とした。
(2)護岸のために,川岸近くの水中に打ち込んだ杙。

乱杙歯

らんぐいば [3] 【乱杙歯】
乱杙のように,歯並びのそろっていない歯。

乱杭

らんぐい [0] 【乱杭・乱杙】
(1)秩序なくばらばらに打ち込んだ杙。昔,合戦の時,川底などに打ち込み,縄を張りめぐらして障害物とした。
(2)護岸のために,川岸近くの水中に打ち込んだ杙。

乱杭歯

らんぐいば【乱杭歯】
irregular (set of) teeth.

乱歩

らんぽ 【乱歩】
⇒江戸川(エドガワ)乱歩

乱民

らんみん [0] 【乱民】
社会の秩序を乱す民。

乱気

らんき 【乱気】 (名)スル
気が狂うこと。乱心。「狐(ケツネ)につままれたか。―したのぢやないかい/滑稽本・浮世風呂(前)」

乱気流

らんきりゅう【乱気流】
air turbulence.

乱気流

らんきりゅう [3] 【乱気流】
飛行中の航空機に直接影響を及ぼす,大気の強い乱れ。積乱雲内や寒冷前線付近などのほか,ジェット気流の周辺や高峻な山岳の風下などに起こる。
→晴天気流

乱波

らっぱ [0] 【乱波】
(1)乱暴者。無頼漢。
(2)「透(ス)っ波(パ){(1)}」に同じ。「―を以て敵陣を夜も驚かし/奥羽永慶軍記」

乱泥流

らんでいりゅう [3] 【乱泥流】
泥・砂などの混じった海水の流れ。海底の地すべりに伴って生じる。混濁流。

乱流

らんりゅう [0] 【乱流】 (名)スル
(1)はげしく乱れて流れること。
(2)流体の各部分が入り乱れて不規則に運動し,流線が細かい不規則な変動を示す流れ。大気や河川などの自然界の流れのほとんどは乱流である。
⇔層流

乱淫

らんいん [0] 【乱淫】
みだりに情欲にふけること。

乱点

らんてん [0] 【乱点】 (名)スル
(1)あちらこちらに少しずつあること。「村落の白壁は,鼠いろなる岩石の間に―して/即興詩人(鴎外)」
(2)乱れ散ること。「落花,―して紅雨の如く/日本風景論(重昂)」

乱獲

らんかく [0] 【乱獲・濫獲】 (名)スル
魚・鳥・獣などをやたらにとること。「野鳥を―する」

乱生

らんせい [0] 【乱生】 (名)スル
入り乱れてはえていること。「松樹其の罅隙(カゲキ)より―し/日本風景論(重昂)」

乱用

らんよう [0] 【乱用・濫用】 (名)スル
みだりに用いること。「職権を―する」

乱痴気

らんちき [0][4] 【乱痴気】
正気を失ったようになって大騒ぎすること。

乱痴気騒ぎ

らんちきさわぎ [5] 【乱痴気騒ぎ】
(1)正気と思われないほどの大騒ぎ。どんちゃんさわぎ。
(2)男女間の嫉妬から起きたけんか。

乱痴気騒ぎをする

らんちきさわぎ【乱痴気騒ぎをする】
make a racket;→英和
go on the spree.→英和

乱発

らんぱつ [0] 【乱発・濫発】 (名)スル
紙幣や証券をむやみに多く発行すること。「手形を―する」

乱積み

らんづみ [0] 【乱積み】
石積みの方法の一。ふぞろいの石を不規則に積むもの。
→切り石積み

乱立

らんりつ [0] 【乱立・濫立】 (名)スル
(1)統一なくむやみに立ち並ぶこと。「ビルが―する」
(2)むやみに多くの者が出ること。「候補者が―する」

乱立する

らんりつ【乱立する】
<The constituency> is flooded <with candidates> .

乱筆

らんぴつ [0] 【乱筆】
文字を乱暴に書くこと。また,乱暴に書いた字。自分の文字をへりくだっていうときにも用いる。「―乱文にて」

乱筆お許し下さい

らんぴつ【乱筆お許し下さい】
Please excuse me for my hasty writing.

乱縞

らんじま [0] 【乱縞】
「やたら縞」に同じ。

乱脈

らんみゃく [0] 【乱脈】 (名・形動)[文]ナリ
(1)秩序や規則が少しもない・こと(さま)。「―な経理」「―を極める」
(2)乱れた脈搏(ミヤクハク)。
[派生] ――さ(名)

乱脈な

らんみゃく【乱脈な】
disorderly;→英和
chaotic.〜を極める be in utter disorder.

乱脈騒ぎ

らんみゃくさわぎ [5] 【乱脈騒ぎ】
乱れて騒ぐこと。また,その騒ぎ。

乱脱

らんだつ [0] 【爛脱・乱脱】 (名・形動)
(1)書籍の一部が傷んだりして,文章に欠落や順序の混乱が生じ,文意が通じにくくなること。
(2)古代の漢文読解の方法。文意の通じにくい箇所の文の順序を入れ替えて,理解しやすくすること。
(3)生活が乱れているさま。「―ナヒト/日葡」

乱臣

らんしん [0] 【乱臣】
(1)国を乱す臣。主君に反逆する家来。
(2)〔書経(泰誓)〕
天下をよく治める賢臣。

乱臣賊子

らんしんぞくし [5] 【乱臣賊子】
国を乱す臣下と親にそむく子。

乱舞

らんぶ [1] 【乱舞】 (名)スル
(1)人々が入り乱れて踊ること。踊り狂うこと。「狂喜―する」
(2)五節・殿上淵酔(テンジヨウエンズイ)その他酒宴のあとに,参列している殿上人が,今様のような短歌をつくり,それにあわせて謡い舞うこと。中世以後,能の演技の行われる間に舞うものも乱舞と称した。

乱舞する

らんぶ【乱舞する】
dance wildly.

乱菊

らんぎく [1] 【乱菊】
花弁が乱れた菊の花の模様。

乱行

らんぎょう [0] 【乱行・濫行】
乱暴な振る舞い。また,ふしだらなおこない。らんこう。「―に及ぶ」

乱行

らんこう [0] 【乱行・濫行】
⇒らんぎょう(乱行)

乱行

らんぎょう【乱行】
misconduct;→英和
debauchery.

乱製

らんせい [0] 【乱製・濫製】 (名)スル
「乱造」に同じ。

乱視

らんし【乱視】
《医》astigmatism.→英和
〜の astigmatic <eyes> .→英和

乱視

らんし [0] 【乱視】
眼球の角膜,ときに水晶体が歪んだ状態にあるため,入射する光線が網膜上の一点に集まらない状態。また,その目。

乱診乱療

らんしんらんりょう [0] 【乱診乱療】 (名)スル
医者が,不必要な診察や検査・治療を行うこと。

乱読

らんどく [0] 【乱読・濫読】 (名)スル
種々の書物を系統立てずに手当たり次第に読むこと。「翻訳小説を―する」

乱調

らんちょう [0] 【乱調】
〔古くは「らんじょう」とも〕
(1)調子の乱れること。また,乱れた調子。乱調子。「投手が急に―になる」
(2)詩歌が破格であること。また,その詩歌。

乱調の

らんちょう【乱調(子)の】
<be> irregular[unsteady](相場).→英和

乱調子

らんちょうし [3] 【乱調子】
〔「らんぢょうし」とも〕
(1)調子が乱れること。また乱れた調子。乱調。
(2)相場の上げ下げが激しく,高低いずれにも定まらないこと。

乱費

らんぴ [0][1] 【乱費・濫費】 (名)スル
金銭などをむやみに使うこと。むだづかい。「資金を―する」

乱賊

らんぞく [0] 【乱賊】
国を乱す者。反逆人。

乱軍

らんぐん [0] 【乱軍】
敵味方,入り乱れての戦い。乱戦。

乱逆

らんぎゃく [0] 【乱逆】
謀反。反逆。

乱造

らんぞう [0] 【乱造・濫造】 (名)スル
むやみに多く製造すること。乱製。「粗製―」「商品を―する」

乱酒

らんしゅ [1] 【乱酒】
(1)宴会などで入り乱れて酒を飲むこと。
(2)度を過ごして酒を飲むこと。また,大酒飲み。酒乱。

乱酔

らんすい [0] 【乱酔・爛酔】 (名)スル
ひどく酒に酔うこと。泥酔。「白昼に―して/三日月(浪六)」

乱開発

らんかいはつ [3] 【乱開発】 (名)スル
環境などを考慮せず,みだりに自然開発を行うこと。

乱闘

らんとう [0] 【乱闘】 (名)スル
敵味方入り乱れてたたかうこと。「場外で―する」

乱闘

らんとう【乱闘】
a confused[free]fight;a melee.→英和
〜になる get into a scuffle.→英和

乱階

らんかい [0] 【乱階】
(1)騒乱のおこるきざし。禍梯(カテイ)。
(2)順序を越えて位階を進めること。越階(オツカイ)。「―の賞に依て,庸才たちどころに台閣の月を攀(ヨ)づ/太平記 19」

乱雑

らんざつ [0] 【乱雑】 (名・形動)[文]ナリ
入り乱れていること。乱れていて秩序がないこと。また,そのさま。「机の上が―だ」「―な市街地」「―な書きかた」
[派生] ――さ(名)

乱雑な

らんざつ【乱雑な(に)】
disorderly (in disorder);→英和
confused(ly).→英和

乱離

らんり [1] 【乱離】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)国が乱れて人々が離散すること。
(2)乱れ散らばる・こと(さま)。「髑髏の影―として/囚はれたる文芸(抱月)」

乱離

らり 【乱離】 (名・形動)
「乱離骨灰(ラリコツパイ)」の略。「鐘供養踊り子が来て―にする/柳多留 9」

乱離骨灰

らりこっぱい [3][1] 【乱離骨灰・羅利粉灰】 (名・形動)
めちゃめちゃになる・こと(さま)。さんざん。乱離。「こいつめが亭主を―にしやあがる/滑稽本・膝栗毛(発端)」

乱雲

らんうん【乱雲】
a nimbus.→英和

乱雲

らんうん [0] 【乱雲】
(1)乱層雲の旧称。
(2)乱れ飛ぶ雲。

乱高下

らんこうげ [3] 【乱高下】 (名)スル
相場が短期間のうちに急激に上がったり,下がったりすること。

乱髪

らんぱつ [0] 【乱髪】
みだれた髪。みだれ髪。

乱鬢

らんびん [0] 【乱鬢】
みだれた鬢。乱髪。

乱鴉

らんあ [1] 【乱鴉】
乱れ飛ぶカラス。

乱麻

らんま [1] 【乱麻】
〔乱れもつれた麻の意〕
物事が複雑にからみ合っていること。「快刀―を断つ」

乱[濫]伐

らんばつ【乱[濫]伐】
indiscriminate deforestation.〜する cut down[fell]trees indiscriminately.

乱[濫]作

らんさく【乱[濫]作】
overproduction.→英和
〜する write[paint]at reckless speed.

乱[濫]売

らんばい【乱[濫]売】
dumping;→英和
underselling.〜する dump;→英和
undersell.→英和

乱[濫]獲

らんかく【乱[濫]獲】
indiscriminate fishing[hunting].

乱[濫]用

らんよう【乱[濫]用】
abuse;→英和
misuse.→英和
〜する abuse <one's official authority> .

乱[濫]発

らんぱつ【乱[濫]発】
an overissue <of paper money> .→英和
〜する issue recklessly.

乱[濫]読

らんどく【乱[濫]読】
random reading.〜する read <books> at random.

乱[濫]費

らんぴ【乱[濫]費】
⇒浪費(ろうひ).

乱[濫]造する

らんぞう【乱[濫]造する】
overproduce;→英和
produce in excess;manufacture carelessly.

ち [1] 【乳】
(1)乳汁。ちち。「―飲み児」「お―の人(=乳母)」「―飲めや君が乳母(オモ)求むらむ/万葉 2925」
(2)乳房(チブサ)。また,乳首。「両の―」「いとけなき子の,なほ―を吸ひつつ臥せる/方丈記」
(3)旗・幕・羽織・草鞋(ワラジ)などの縁に,竿・ひもなどを通すためにつけた小さな輪。みみ。
(4)釣り鐘の表面に多数並んだ小さな疣(イボ)状の突起。
→梵鐘(ボンシヨウ)

ちち【乳】
milk;→英和
mother's milk (母乳);the breast(s) (乳房).→英和
〜をしぼる milk <a cow> .〜を飲む drink[suck (母乳を)]milk.〜を飲ませる give milk[the breast] <to> .

ちち [2][1] 【乳】
(1)哺乳動物が分娩後に,乳腺から分泌する白色不透明の液。脂肪・タンパク質・乳糖・無機物を含み,これによって子を養う。ち。ちしる。乳汁。「―を吸う」
(2)ちぶさ。にゅうぼう。「―が張る」
(3)植物の葉や茎を傷つけた時に出る,乳汁に似た白色液。

乳の人

ちのひと 【乳の人】
乳母。めのと。「御―などが心おさなう具したてまつて失せけるにや/平家 4」

乳の実

ちちのみ [3] 【乳の実】
イチョウの実。ぎんなん。

乳の実の

ちちのみの 【乳の実の】 (枕詞)
同音の「父」にかかる。「―父の命(ミコト)ははそ葉の母の命/万葉 4164」
〔「ちちのみ」はイチョウの実とも,イチジク・イヌビワともいうが確かでない〕

乳の師

ちちのし 【乳の師】
平安時代,供御(クゴ)の牛乳をしぼることを任として,典薬寮に置かれた令外の官。はじめ「乳の長上(チヨウジヨウ)」,のち「乳の師」と改められた。

乳の木

ちちのき [3] 【乳の木】
イチョウの異名。雌株の老樹に,乳房形の気根ができるのでいう。

乳の目

ちのめ 【乳の目】
乳首にある,乳汁のでる小さい穴。

乳の粉

ちちのこ [3] 【乳の粉】
寒晒(カンザラ)しにした米の粉。水にといて煮立て,砂糖を加えて母乳の代用とした。

乳の親

ちのおや 【乳の親】
乳母(ウバ)。ちおや。「御―には中納言行平卿の北の方/浄瑠璃・松風村雨」

乳の長上

ちちのちょうじょう 【乳の長上】
「乳の師(シ)」に同じ。

乳の間

ちのま [0] 【乳の間】
梵鐘(ボンシヨウ)の表面で,乳(チ){(4)}の並んでいる部分。ちちのま。
→梵鐘

乳下がり

ちさがり [2] 【乳下(が)り】
(1)羽織の肩山から乳の付け位置までの寸法。
(2)洋裁で,ネックポイントから胸の最も高い位置までの寸法。

乳下り

ちさがり [2] 【乳下(が)り】
(1)羽織の肩山から乳の付け位置までの寸法。
(2)洋裁で,ネックポイントから胸の最も高い位置までの寸法。

乳主

ちぬし 【乳主】
〔乳の本来のあるじ,の意〕
主人側の子供から見て,乳兄弟に当たる人。「めのとご」が乳母(ウバ)の子供全体をさすのに対する。「かのおとどの御―の娘,あやきとて/宇津保(忠こそ)」

乳付け

ちつけ 【乳付け】
はじめて乳を飲ませること。また,その役の婦人。「左大弁殿の北の方御―/宇津保(あて宮)」

乳付け親

ちつけおや 【乳付け親】
「乳親(チオヤ){(2)}」に同じ。

乳価

にゅうか [1] 【乳価】
牛乳の価格。特に,加工原料乳に対して政府が設定する価格。

乳兄弟

ちきょうだい [2] 【乳兄弟】
血のつながりはないが,同じ女性の乳で育てられた人。めのとご。ちおととい。

乳兄弟

ちきょうだい【乳兄弟(姉妹)】
a foster brother (sister).

乳児

にゅうじ [1] 【乳児】
生後一年から一年半ぐらいまでの子供。児童福祉法では満一歳以下の子供をいう。ちのみご。

乳児

にゅうじ【乳児】
a baby;→英和
an infant.→英和

乳児保育

にゅうじほいく [4] 【乳児保育】
保育所において,乳児に対して行われる保育。女性の就労の増加や就労形態の変化に対応するもの。ゼロ歳児保育。

乳児期

にゅうじき [3] 【乳児期】
歩けるようになり,片言(カタコト)が出始める生後一歳から一歳半頃まで。この時期には大脳皮質が急速に発達し,新生児特有の反射行動から環境に対して能動的な行動へと変化する。

乳児脚気

にゅうじかっけ [4] 【乳児脚気】
乳児にみられるビタミン B� 欠乏症。母親がビタミン B� 欠乏症の場合,その母乳によって育てられる生後二〜四か月の乳児に起こりやすい。

乳児買ひ

ちごかい 【稚児買ひ・乳児買ひ】
江戸中期,町中を「ちご買おう」と呼び歩いて里子に出す子をさがし,里親との間をとりもった人。

乳児院

にゅうじいん [3] 【乳児院】
家庭で保育できない乳児を引き取り養育する施設。児童福祉法に基づいて設置される。

乳切り

ちぎり 【乳切り・千切り】
(1)棒などを,人の足裏から乳までの長さに切ること。「刀の長さはつか共に―なるがよし/耳塵集」
(2)「ちぎりき(乳切り木){(1)}」に同じ。

乳切り木

ちぎりき [0][3] 【乳切り木】
(1)〔「ちぎりぎ」とも〕
真ん中を細く,両端をやや太く削った棒。ちぎり。
(2)棒切れ。
(3)1.5メートルほどの棒の先端に鉄鎖をつけ,これに分銅や熊手(クマデ)状の鉄鈎(テツカギ)をつけた武器。
乳切り木(3)[図]

乳剤

にゅうざい [0][1] 【乳剤】
水に難溶の液状薬品を乳化し,微細均質に分散した液剤。
→エマルション

乳剤

にゅうざい【乳剤】
《化》an emulsion.→英和

乳化

にゅうか [0] 【乳化】 (名)スル
互いに溶け合わない二種の液体に界面活性剤を加え攪拌(カクハン)するなどして,一方を他方の中へ分散させ,エマルションを生成させること。
→エマルション

乳化する

にゅうか【乳化する】
emulsify.→英和

乳化剤

にゅうかざい [3] 【乳化剤】
乳化を容易にして安定に保つ物質。多く界面活性剤が用いられる。食品に添加されるものには,マーガリンに用いるグリセリン脂肪酸エステルなどがある。マヨネーズでは卵黄に含まれるレシチンがその役を果たす。

乳嘴

にゅうし [1] 【乳嘴】
「乳頭{(1)}」に同じ。

乳媼

ちうば 【乳母・乳媼】
うば。めのと。「娘一人まうけて,―をとりてそだてしに/浮世草子・諸国はなし 3」

乳幼児

にゅうようじ【乳幼児】
babies (and little children);infants.

乳幼児

にゅうようじ [3] 【乳幼児】
乳児と幼児。小学校入学前の子供の総称。

乳座

にゅうざ [0] 【乳座】
鐘・鏡などにある乳状の突起。

乳房

にゅうぼう [0] 【乳房】
ちぶさ。

乳房

ちぶさ【乳房】
the breast(s);→英和
an udder (牛などの).→英和

乳房

ちぶさ [1] 【乳房】
外分泌腺の一。哺乳類の胸・腹部の左右に対をなしてある。雌では乳腺や皮下組織が発達して隆起し,哺乳期には乳汁を分泌する。おっぱい。にゅうぼう。

乳房炎

にゅうぼうえん [3] 【乳房炎】
⇒乳腺炎(ニユウセンエン)

乳房雲

ちぶさぐも [4] 【乳房雲】
雲底から乳房がたくさん垂れているように見える雲。積乱雲に多いが,巻雲・高積雲・層積雲にも見られる。にゅうぼううん。

乳押え

ちちおさえ [3] 【乳押(さ)え】
ブラジャー。

乳押さえ

ちちおさえ [3] 【乳押(さ)え】
ブラジャー。

乳揉み

ちちもみ [2][3] 【乳揉み】
母乳が出るように乳をもむこと。また,それを業とする人。

乳搾り

ちちしぼり [3] 【乳搾り】
乳をしぼること。搾乳(サクニユウ)。

乳搾り

ちちしぼり【乳搾り】
milking;[人]a milkman;→英和
a milkmaid.→英和

乳文鏡

にゅうもんきょう [0] 【乳文鏡】
古墳時代の仿製鏡(ボウセイキヨウ)の一。背面の主な文様として数個の乳(ニユウ)(=ちくび状の突起)だけを配するもの。

乳暈

にゅううん [0] 【乳暈】
⇒乳輪(ニユウリン)

乳木

にゅうぼく [0] 【乳木】
⇒にゅうもく(乳木)

乳木

ちぎ [1] 【乳木】
護摩にたく木。にゅうぼく。

乳木

にゅうもく [0] 【乳木】
〔仏〕 護摩を修する際に燃やす,桑など乳汁を多く含む薪。にゅうぼく。

乳柱

ちばしら [2] 【乳柱】
〔「ちはしら」とも〕
離乳するころに少しずつ御飯の量をふやしていくこと。離乳期の食事。

乳棒

にゅうぼう [1] 【乳棒】
乳鉢に入れた固体試料を粉砕・混合するのに用いる,先が太くなった棒状の器具。

乳棒

にゅうぼう【乳棒】
a pestle.→英和

乳業

にゅうぎょう [1] 【乳業】
牛乳やバター・チーズなどの乳製品を製造・販売する事業。

乳様突起

にゅうようとっき ニユウヤウ― [5] 【乳様突起】
耳介(ジカイ)の後方にある骨の突起。内側に中耳腔の一部が広がる。

乳歯

にゅうし [1] 【乳歯】
哺乳類で最初に生える一そろいの歯。ヒトでは生後六か月頃から生え始め,二,三歳で完成,上下合計二〇本ある。六歳頃から徐々に永久歯と交代する。脱落歯。

乳歯

にゅうし【乳歯】
a milk[baby]tooth.

乳母

ちおも 【乳母】
うば。めのと。ちも。「婦人(オミナ)を取りて,―・湯母・及び飯嚼(イイガミ),湯坐(ユエビト)としたまふ/日本書紀(神代下訓)」

乳母

ちうば 【乳母・乳媼】
うば。めのと。「娘一人まうけて,―をとりてそだてしに/浮世草子・諸国はなし 3」

乳母

おんば [1] 【乳母】
〔「おうば」の転〕
うば。

乳母

めのと [2][1] 【乳母】
(1)生母にかわって赤児に乳を与え育てる女。うば。「ちごの―の,ただあからさまにとていでぬるほど/枕草子 25」
(2)(「傅」と書く)貴人の子どもを育てる役の男性。お守り役。ふ。「御―讃岐守重秀/平家 4」

乳母

まま 【乳母】
めのと。うば。「―の遺言はさらにも聞えさせず/源氏(蓬生)」

乳母

うば [1] 【乳母】
母親に代わって子供に乳を飲ませ,面倒をみる女性。めのと。

乳母

うば【乳母】
a nurse.→英和
乳母車 <米> a baby carriage;a (baby) buggy; <英> a perambulator;→英和
<英話> a pram.→英和

乳母

にゅうぼ [1] 【乳母】
うば。めのと。

乳母子

めのとご 【乳母子】
(1)乳母の子。
(2)(「傅子」と書く)「めのと{(2)}」の子。「かの―たるにより/保元(上)」

乳母日傘

おんばひがさ [5] 【乳母日傘】
乳母をつけ,外出には日傘をさしかけて,大事に守り育てること。過保護に育てること。おんばひからかさ。「―で育てられる」

乳母立つ

めのとだ・つ 【乳母立つ・傅立つ】 (動タ四)
乳母・おもり役のような役目をする。「―・つ人などはなきにやと,あはれにおぼえ侍りて/堤中納言(このついで)」

乳母車

うばぐるま [3] 【乳母車】
乳幼児を乗せて押して歩く小さな四輪車。明治初期に日本に伝わる。

乳汁

ちちしる [3] 【乳汁】
(1)「ちち(乳){(1)}」に同じ。
(2)「ちち(乳){(3)}」に同じ。

乳汁

にゅうじゅう [0] 【乳汁】
「乳(チチ){(1)}」に同じ。

乳汁

ちしる [0] 【乳汁】
乳から出る汁。ちち。

乳液

にゅうえき【乳液】
milky lotion;latex (ゴムの木など).→英和

乳液

にゅうえき [1][0] 【乳液】
(1)植物の分泌細胞・乳管に貯蔵された乳状液。ラテックス・酵素・アルカロイドなどを含む。クワ科・ケシ科・キク科などにみられる。
(2)蜜蝋(ミツロウ)・ラノリンなどの油分を含む乳状の液体。皮膚に対する保護・湿潤作用があるため基礎化粧品に使用する。

乳清

にゅうせい [0] 【乳清】
⇒ホエー

乳濁液

にゅうだくえき [4] 【乳濁液】
エマルション。狭義には流動性のあるエマルションのこと。

乳濁質

にゅうだくしつ [4][3] 【乳濁質】
流動性のあるものも無いものも含めたエマルションの総称。

乳熟

にゅうじゅく [0] 【乳熟】
イネ・ムギなどの熟する初期の段階。実は青く胚乳が乳状をなしている時期。青熟。

乳牛

にゅうぎゅう [0] 【乳牛】
乳(チチ)をとるために飼う牛。ホルスタイン・ジャージーなどの品種が代表的。

乳牛

にゅうぎゅう【乳牛】
a milch[milk]cow;dairy cattle <複数扱い> .

乳牛

ちちうし [2] 【乳牛】
乳をしぼるために飼う牝牛。ちうし。にゅうぎゅう。

乳状

にゅうじょう [0] 【乳状】
乳(チチ)のように,白くてどろっとした状態。「―化粧品」

乳状の

にゅうじょう【乳状の】
milky;→英和
lacteal.→英和

乳用

にゅうよう [0] 【乳用】
家畜のうち,乳(チチ)をとることを目的とするもの。

乳用種

にゅうようしゅ [3] 【乳用種】
乳用として飼育される牛の品種。ホルスタイン種・カーンジー種など。乳牛。

乳癌

にゅうがん【乳癌】
breast cancer.

乳癌

にゅうがん [1] 【乳癌】
乳腺に発生する癌。乳房内に痛みのないしこりができ,変形やくぼみなど外見上の変化を起こす。皮膚と癒着し,進むと潰瘍(カイヨウ)を形成。腋の下,鎖骨の上などのリンパ節への転移が,割合早い時期からみられ,離れた場所にも達する。

乳白色

にゅうはくしょく [4][3] 【乳白色】
乳(チチ)のように不透明な白色。

乳白色の

にゅうはくしょく【乳白色の】
milk-white.

乳石英

にゅうせきえい [3] 【乳石英】
白色の乳濁を有する石英。不透明に近いものや,弱いタンパク光をもつものがある。

乳管

にゅうかん [0] 【乳管】
(1)高等植物にみられる分泌管で,乳液を含んだ管状の組織。
(2)哺乳動物の乳腺の各小葉から乳頭へ分泌液(乳)を運ぶ導管。
→乳腺

乳糖

にゅうとう【乳糖】
milk sugar.

乳糖

にゅうとう [0][1] 【乳糖】
哺乳類の乳(チチ)の中に含まれる二糖類。化学式 C��H��O�� 牛乳から脂肪とカゼインを除いた透明な液を濃縮し,冷却・結晶させて得る。加水分解によりガラクトースとブドウ糖とを生じ,乳酸菌により乳酸発酵を起こす。小児栄養剤とする。ラクトース。

乳糜

にゅうび [1] 【乳糜】
腸壁から吸収された脂肪滴を多量に含み,乳白色を呈するリンパ液。

乳糜尿

にゅうびにょう [3] 【乳糜尿】
乳糜または脂肪が混入して乳白色を呈する尿。多くの場合,住血糸状虫(フィラリア)の寄生により閉塞されたリンパ管が破れた際に起こる。

乳糜管

にゅうびかん [0] 【乳糜管】
腸管内面の柔毛にあるリンパ管。集合して胸管に入る。

乳縁

ちべり [0] 【乳縁】
(幕・蚊帳などの)乳(チ)をつけるへり。

乳繰り合う

ちちくりあう【乳繰り合う】
flirt <with> .→英和

乳繰り合う

ちちくりあ・う [5] 【乳繰り合う】 (動ワ五[ハ四])
〔「乳」は当て字〕
男女がひそかに情を交わしあう。密会してたわむれあう。

乳繰る

ちちく・る [3] 【乳繰る】 (動ラ五[四])
〔「乳」は当て字〕
男女が密会してたわむれる。ちゃちゃくる。ててくる。「となりのなすび売と―・り/浮世草子・好色床談義」
[可能] ちちくれる

乳脂肪

にゅうしぼう [3] 【乳脂肪】
乳(チチ),特に牛乳に含まれている脂肪。乳脂。

乳脹

ちぶくら [2] 【乳脹】
(1)三味線の部分の名。棹(サオ)の上部で,糸座(イトグラ)の下の左右へ丸くふくれた所の称。乳袋(チブクロ)。
→三味線
(2)鼓の胴で,両端のふくらんだ所の称。乳袋。

乳腐

にゅうふ [0] 【乳腐】
腐乳(フニユウ)の別称。

乳腺

にゅうせん [0] 【乳腺】
乳房の中にある外分泌腺。授乳期に乳汁を分泌する。ヒトでは結合組織により一五〜二〇個の小葉に分けられ,各小葉から乳管が出て乳頭上に開口する。乳腺の発育と乳汁分泌は雌性ホルモンと脳下垂体前葉ホルモンに支配され,男性では分泌機能はない。

乳腺

にゅうせん【乳腺】
《解》the mammary gland.乳腺炎《医》mastitis.→英和

乳腺炎

にゅうせんえん [3] 【乳腺炎】
乳腺の炎症。乳頭部の傷から化膿菌などがはいり,赤くはれて痛み,発熱する。また不十分な授乳が原因で起こるものもある。乳房炎。

乳腺症

にゅうせんしょう [0][3] 【乳腺症】
乳房中に大小さまざまのしこりができ,軽い圧痛のあるもの。三〇〜五〇歳の女性に多くみられ,乳癌に移行することがある。性ホルモン代謝の変調が原因と考えられている。マストパチー。

乳臭

にゅうしゅう [0] 【乳臭】
(1)乳(チチ)のにおいのすること。また,そうした年頃。
(2)幼く未熟なこと。「千古の大問題が,我々―の頭で一朝一夕に解決されやう筈が無い/青春(風葉)」

乳臭い

ちちくさい【乳臭い】
babyish (子供っぽい);green (未熟な).→英和

乳臭い

ちちくさ・い [4] 【乳臭い】 (形)[文]ク ちちくさ・し
(1)乳のにおいがする。「―・い赤ん坊」
(2)子供っぽい。幼稚だ。未熟だ。「―・い考え」「まだ―・い青年」
[派生] ――さ(名)

乳臭児

にゅうしゅうじ [3] 【乳臭児】
乳(チチ)くさい子供。青二才。

乳色

ちちいろ [0] 【乳色】
不透明な白色。乳白色。

乳草

ちちくさ [2] 【乳草】
つるや茎・葉などを切ると,乳汁のような白い汁が出る植物の通称。ノゲシ・ガガイモ・ノウルシなど。ちくさ。ちぐさ。

乳草

ちぐさ [1] 【乳草】
⇒ちちくさ(乳草)

乳菓

にゅうか [1] 【乳菓】
牛乳を材料に使った菓子。

乳虎

にゅうこ [1] 【乳虎】
子に乳を与えている時期の母虎。最も気が荒いという。「寧成(ネイセイ)―の牙にかかつて/浄瑠璃・嫗山姥」

乳袋

ちぶくろ 【乳袋】
(1)乳房。「こなたは―もよいによつて/浮世草子・胸算用 3」
(2)「乳脹(チブクラ)」に同じ。

乳製品

にゅうせいひん【乳製品】
dairy products.

乳製品

にゅうせいひん [3] 【乳製品】
動物の乳(チチ),主に牛乳を原料とした食品の総称。バター・チーズ・練乳など。

乳親

ちおや [0] 【乳親】
(1)母親の代わりに赤子に乳を飲ませて育てる女。うば。めのと。
(2)生まれた子供に,実母より先に儀礼的に乳を与える女性。乳付け親。乳飲み親。乳代(チシロ)。

乳貰い

ちちもらい [3] 【乳貰い】
(1)乳児を養うために,他人の乳をもらうこと。ちもらい。
(2)乳をほしがって泣く赤子をだいてさまよう男が,別れた女にめぐり会うという趣向の歌舞伎脚本の総称。

乳貰い

ちもらい [2] 【乳貰い】
「ちちもらい(乳貰){(1)}」に同じ。

乳質

にゅうしつ [0] 【乳質】
(1)乳(チチ)のような性質。
(2)乳の品質。

乳輪

にゅうりん [0] 【乳輪】
乳頭の周りの褐色を帯びた輪状部。乳暈(ニユウウン)。

乳酒

にゅうしゅ [0] 【乳酒】
動物の乳(チチ)からつくった酒。中央アジアの遊牧民の間に行われる,羊乳・山羊乳によるケフィア,馬乳によるクミスなどがある。

乳酪

にゅうらく [0] 【乳酪】
牛や羊の乳(チチ)を加工してつくった食品。バター・チーズなど。

乳酸

にゅうさん [0] 【乳酸】
乳酸菌による糖類などの発酵で生ずるヒドロキシ酸。化学式 C�H�O� 酸味ある粘性液体で,染色工業で還元剤,食品工業で酸味剤などに用いる。また,筋肉中でのグリコーゲンの解糖によっても生じ,筋肉内に乳酸が蓄積すると疲労の原因となる。

乳酸

にゅうさん【乳酸】
lactic acid.乳酸菌 lactobacilli;lactic acid bacteria.乳酸(菌)飲料 lactic acid beverage.

乳酸発酵

にゅうさんはっこう [5] 【乳酸発酵】
乳酸菌などが糖類を分解して乳酸を生ずること。
→発酵

乳酸菌

にゅうさんきん [0] 【乳酸菌】
糖類を分解して乳酸に変える細菌の総称。

乳酸飲料

にゅうさんいんりょう [5] 【乳酸飲料】
⇒酸乳(サンニユウ)

乳量

にゅうりょう [3] 【乳量】
乳牛が出す乳の分量。

乳金物

ちかなもの [2] 【乳金物】
扉などの釘隠しのために打ちつける,乳房状の金物。饅頭(マンジユウ)金物。ちちかなもの。
乳金物[図]

乳金物

ちちかなもの [3] 【乳金物】
⇒ちかなもの(乳金物)

乳鉢

にゅうばち【乳鉢】
a mortar.→英和

乳鉢

にゅうばち [1][0] 【乳鉢】
乳棒を使って,薬品などの固体試料をこまかくすりつぶしたり,混ぜ合わせたりするための器。ガラス・磁器・鉄・めのうなどからなる。
乳鉢[図]

乳銀杏

ちちいちょう [3] 【乳銀杏】
〔気根が女性の乳房の形に似ていることから〕
乳の出ない婦人の信仰を集めている銀杏の老木。

乳鋲

ちびょう [0] 【乳鋲】
門の扉などに飾りとして打ちつけてある,丸くふくらんだ金具。

乳離る

ちばな・る 【乳離る】 (動ラ下二)
乳児が成長して他の食べ物を食べるようになり,乳を飲まなくなる。「まだ―・れぬすて子也/浄瑠璃・蝉丸」

乳離れ

ちちばなれ [3] 【乳離れ】 (名)スル
「ちばなれ(乳離)」に同じ。

乳離れ

ちちばなれ【乳離れ】
⇒乳離れ(ちばなれ).

乳離れ

ちばなれ [2][0] 【乳離れ】 (名)スル
(1)乳児が成長して乳を飲まなくなること。離乳。ちちばなれ。「―がおそい」
(2)自立した,一人前の大人になること。親離れ。「まだ―してもいない青二才」

乳離れする

ちばなれ【乳離れする】
be weaned <from its mother> .

乳頭

にゅうとう【乳頭】
a nipple.→英和

乳頭

にゅうとう [0] 【乳頭】
(1)乳房の中心の突出部で,乳腺の開口部があるところ。乳嘴(ニユウシ)。ちくび。
(2)器官または組織におけるちくび状の小突起。舌乳頭など。乳頭突起。

乳飲み児

ちのみご [3] 【乳飲み児】
まだ乳を飲んでいる幼児。乳児。赤ん坊。

乳飲み子

ちのみご【乳飲み子】
a baby;→英和
a suckling.

乳飲み親

ちのみおや [3] 【乳飲み親】
⇒乳親(チオヤ)(2)

乳飲料

にゅういんりょう [3] 【乳飲料】
牛乳をもとにした飲料。コーヒー牛乳・フルーツ牛乳など。

乳養

にゅうよう [0] 【乳養】 (名)スル
乳(チチ)を飲ませて養育すること。「六歳に至るまで,―すべし/西国立志編(正直)」